JP6566827B2 - 発泡充填剤の塗布方法、発泡充填剤の塗布装置、及び発泡充填剤 - Google Patents

発泡充填剤の塗布方法、発泡充填剤の塗布装置、及び発泡充填剤 Download PDF

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本発明は、自動車等の運転部を囲繞する各ピラー内に液状の発泡充填剤を塗布し加熱発泡させ、各ピラーの部分断面を該発泡充填剤で充填することでピラー内を伝播する雑音を遮音する発泡充填剤の塗布方法、発泡充填剤の塗布装置、及び発泡充填剤に関する。
従来、自動車等の密閉された運転部を備えた車両は、走行時の風音や路面から伝わる音が、運転部を囲繞し空洞をなす閉断面構造部で形成されたピラー内に侵入して雑音となり運転部の静寂性を阻害していた。
そこで、接着層と発泡層を有する固型でシート状の発泡充填剤をピラーを構成するアウターパネル内側壁の一部に貼着し、インナーパネルを溶接して閉塞した後、加熱発泡させることで該部分の部分断面を発泡充填剤で充填する技術が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、固型の発泡充填剤をアウターパネル内側壁に貼着するには手作業で行う必要がある。また、アウターパネル内側壁に密着させる接着層は発泡しないため、その接着層により発泡層の発泡方向に制約が生じ、更に、固型であることからピラー内の角部に対して発泡充填剤を充分に充填させることができず発泡充填剤による遮音効果を充分に発揮できないという問題を有していた。
このような問題を解決するために液状の発泡充填剤の使用が検討されてきたが、液状の発泡充填剤においてはピラーの空洞が垂直方向に傾斜したような部位においては、加熱発泡時に発泡充填剤が垂れ落ちてしまうという新たな問題を有していた。
そこで、アウターパネル内側壁に対して液状の発泡充填剤を塗布し、次いで液状のダム剤を発泡充填剤の下部に塗布することで加熱発泡時の発泡充填剤の垂れ落ちを防止することができる発泡充填剤と、発泡充填剤とダム剤の塗布方法が検討され開示されている(特許文献2参照)。
特表2010−500451号公報 再公表特許第2004/108807号
上記特許文献2に記載の技術によれば、発泡充填剤とダム剤は液状であることからロボットによる自動塗布が可能となる点で優れている。
しかしながら、発泡充填剤とは別にダム剤を用いることから工数が増加し、更に、管理が煩雑となり、しかも、経費的に不利となっていた。
また、発泡充填剤の粘度が30〜500Pa・sと低粘度であることから塗布性は良好であるものの、加熱発泡前の洗浄工程や電着塗装工程において洗浄液や塗料と共に発泡充填剤が流れ落ちてしまうという問題を有していた。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、閉断面構造部に対して加熱発泡時に発泡充填剤の垂れ落ちがなく、短時間で発泡充填剤を塗布することができ、しかも、発泡充填剤の管理を容易とする発泡充填剤の塗布方法、発泡充填剤の塗布装置、及び発泡充填剤を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで前記閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布方法であって、前記発泡充填剤は、前記発泡充填剤の加熱発泡時に前記閉断面構造部の略垂直面部となる壁面の一部に、発泡領域として前記垂直面部に略直交して帯状に塗布し、前記発泡領域の下部となる前記壁面には前記発泡充填剤からなるダム領域を隣接して帯状に塗布し、前記ダム領域は前記発泡領域よりも薄い厚みで前記発泡領域の塗布と同時に塗布することを特徴とする発泡充填剤の塗布方法を提供せんとする。
請求項に係る発明では、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで前記閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布装置であって、複数のアームを有する多軸ロボットと1次ポンプとを備え、前記多軸ロボットは、先端アームの開放端部に、塗布ノズルと、前記塗布ノズルと連通連結する吐出バルブとを有し、中途部アームには、前記吐出バルブと2次配管を介して連通連設し、前記1次ポンプと1次配管を介して連通連結する2次ポンプを有し、前記1次ポンプには前記発泡充填剤の温度を可変自在に制御する温度調節制御部を有し、前記1次配管と前記2次配管には前記温度調節制御部により制御され前記発泡充填剤の温度を可変自在とする温度調節部を有することを特徴とする発泡充填剤の塗布装置を提供せんとする。
請求項に係る発明では、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで前記閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布装置であって、複数のアームを有する多軸ロボットと1次ポンプとを備え、前記多軸ロボットは、先端アームの開放端部に、塗布ノズルと、前記塗布ノズルと連通連結する吐出バルブとを有し、中途部アームには、前記吐出バルブと2次配管を介して連通連設し、前記1次ポンプと1次配管を介して連通連結する2次ポンプを有し、前記塗布ノズルは、発泡領域を形成する前記発泡充填剤を吐出する発泡領域用開口部とダム領域を形成する前記発泡充填剤を吐出するダム領域用開口部とを平面視段違いに隣接して備えることを特徴とする発泡充填剤の塗布装置を提供せんとする。
請求項に係る発明では、前記塗布ノズルは、前記発泡領域用開口部を備えた発泡領域材料収容室と、前記ダム領域用開口部を備えたダム領域材料収容室とを備えたことを特徴とする請求項に記載の発泡充填剤の塗布装置を提供せんとする。
請求項に係る発明では、請求項1乃至請求項に記載の発泡充填剤であって、前記発泡充填剤は、樹脂としてSBRゴムを15重量%、充填剤として重質炭酸カルシウムを40重量%、添加剤として発泡剤であるADCAを4重量%、発泡助剤である尿素を1重量%、架橋剤である硫黄を2重量%、架橋助剤である酸化亜鉛を1重量%、軟化剤として可塑剤を37重量%として構成したことを特徴とする高粘度の発泡充填剤を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布方法であって、発泡充填剤は、発泡充填剤の加熱発泡時に閉断面構造部の略垂直面部となる壁面の一部に、発泡領域として垂直面部に略直交して帯状に塗布することにより、洗浄工程や電着塗装工程における洗浄液や塗料による発泡充填剤の流れ落ちを防止でき、しかも、加熱発泡時に閉断面構造部の部分断面を発泡充填剤に空洞の無い充密状態に発泡して充填することができると共に、部分断面全周に渡り発泡充填剤を強固に接着することができる。
また、請求項記載の発明によれば、発泡領域の下部となる壁面には発泡充填剤からなるダム領域を隣接して帯状に塗布し、ダム領域は発泡領域よりも薄い厚みで発泡領域の塗布と同時に塗布することにより、加熱発泡時に発泡領域よりも薄く熱伝導が効率的なダム領域の発泡充填剤を発泡領域の発泡充填剤よりも先に発泡させることができ、ダム領域の上部に位置する発泡領域の発泡充填剤の垂れ落ちをダム領域により可及的に防止することができる。
また、同一の発泡充填剤を発泡領域とダム領域に分けて同時に塗布するので、2度塗りの手間が無く工数の増加を抑えることができ、更に、1種類の発泡充填剤の使用で済むことから発泡充填剤の管理が容易となり、しかも、経費的に廉価となる。
請求項2または請求項3記載の発明によれば、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布装置であって、複数のアームを有する多軸ロボットと1次ポンプとを備え、多軸ロボットは、先端アームの開放端部に、塗布ノズルと、塗布ノズルと連通連結する吐出バルブとを有し、中途部アームには、吐出バルブと2次配管を介して連通連設し、1次ポンプと1次配管を介して連通連結する2次ポンプを有することにより、多軸ロボットの外部から1次ポンプにより送出された発泡充填剤を、塗布ノズルに近い多軸ロボットの中途部アームに配設された2次ポンプにより更に送出することができるので、高粘度の発泡充填剤を塗布ノズルから安定して吐出することができる。
また、塗布後に塗布ノズルの直前に配設された吐出バルブを閉じることで、高粘度材料に生じやすい塗布ノズル先端に生じる糸引きを可及的に防止できる。
また、請求項記載の発明によれば、1次ポンプには発泡充填剤の温度を可変自在に制御する温度調節制御部を有し、1次配管と2次配管には温度調節制御部により制御され発泡充填剤の温度を可変自在とする温度調節部を有することにより、高粘度の発泡充填剤を加温して可能な限り低粘度化した状態で塗布することができるので、安定した効率のよい塗布を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、塗布ノズルは、発泡領域を形成する発泡充填剤を吐出する発泡領域用開口部とダム領域を形成する発泡充填剤を吐出するダム領域用開口部とを平面視段違いに隣接して備えることにより、同一の樹脂により厚みの異なる2つの領域を同時に形成することができる。
請求項記載の発明によれば、塗布ノズルは、発泡領域用開口部を備えた発泡領域材料収容室と、ダム領域用開口部を備えたダム領域材料収容室とを備えたことにより、各収容室毎に発泡充填剤の吐出圧を可変させることが可能となるので各領域に対応させた適切な吐出圧で安定した形状に塗布することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1乃至請求項に記載の発泡充填剤であって、発泡充填剤は、樹脂としてSBRゴムを15重量%、充填剤として重質炭酸カルシウムを40重量%、添加剤として発泡剤であるADCAを4重量%、発泡助剤である尿素を1重量%、架橋剤である硫黄を2重量%、架橋助剤である酸化亜鉛を1重量%、軟化剤として可塑剤を37重量%として構成したことにより、粘度が略1000Pa・sで、発泡倍率が略10倍で、発泡開始温度が略130℃である発泡充填剤を構成することができ、塗布時や加熱発泡時に垂れ落ちがなく、装置による自動塗布も負荷なく行うことができ、しかも、充分な接着性を備えた状態で安定した形状で発泡し、閉断面構造部を発泡充填剤で充填することができる。
本実施形態に係る発泡充填剤の充填箇所を示す説明図である。 本実施形態に係る塗布装置により閉断面構造部に発泡充填剤を塗布する様子を示す説明図である。 (a)は塗布直後の図1における発泡充填剤充填箇所(j)の断面図で、(b)は加熱発泡後の断面図である。 本実施形態に係る塗布装置を示す説明図である。 (a)は同塗布装置で発泡充填剤を塗布している塗布ノズルを示す斜視図で、(b)は塗布ノズルの変形例である。 (a)は閉断面構造部内の壁面に塗布領域を塗布し、その下部にダム領域を塗布した様子を示す断面図で、(b)は(a)の加熱発泡後の様子を示す断面図である。 (a)〜(f)は閉断面構造部の製作から車体への組付け、及び電着塗装に至るまでの製造工程における発泡充填剤の様子を示す説明図である。 (a)は平担面における発泡充填剤の発泡方向とその状態を示す説明図で、(b)は鉛直面における発泡充填剤の発泡方向とその状態を示す説明図である。 異なる塗布方法による塗布直後の図1における発泡充填剤充填箇所(j)の断面図である。
本発明の実施形態に係る発泡充填剤の塗布方法の要旨は、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布方法であって、発泡充填剤は、発泡充填剤の加熱発泡時に閉断面構造部の略垂直面部となる壁面の一部に、発泡領域として垂直面部に略直交して8〜10mmの厚みで10〜30mmの幅員の帯状に塗布することを特徴とする。すなわち、閉断面構造部に対して加熱発泡時に発泡充填剤の垂れ落ちがなく、最小の工数で発泡充填剤を塗布することができ、しかも、発泡充填剤の管理を容易とする発泡充填剤の塗布方法の提供を図ろうとするものである。
以下、本発明に係る発泡充填剤の塗布方法について、本発明に係る塗布装置、及び発泡充填剤の実施形態と共に図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
まず、本実施形態に係る発泡充填剤25は、図1、図2に示すように、自動車の車体Cの運転部Dを囲繞するフロントピラーP1やルーフピラーP2、後部ピラーP3等の中空の閉断面構造部h内の所定箇所に1液の本発泡充填剤25を塗布し加熱発泡させ、各ピラーP1,P2,P3の部分断面bを該発泡充填剤25で充填することで各ピラーP1,P2,P3内を伝播する雑音を遮音する発泡充填剤25である。
従って、このような発泡充填剤25の説明の後、塗布のために必要な塗布装置1を説明し、最後に塗布方法についての説明を行う。
また、発泡充填剤25は垂れ落ちの問題から垂直に近い壁面に塗布することが困難であるが、本発明ではこのような問題を改善することを趣旨とするため、本実施形態においては、傾斜角度が大きい図1に示す後部ピラーP3の発泡充填剤充填箇所jを対象として説明を行う。
また、各ピラーP1,P2,P3を構成する閉断面構造部hは、図2に示すように、車体Cの外側に位置し凹状部rを運転部D側に向けた長尺で凹状のアウターパネルsの内側壁nの発泡充填剤充填箇所jに発泡充填剤25を塗布し、その後、図3(a)に示すように、溶接により長尺のインナーパネルvでアウターパネルsの凹状部rを閉塞することで形成される。
また、発泡充填剤充填箇所jにおいては、大きな傾斜で略上下に伸延する中空の閉断面構造部hに対して発泡充填剤25を略直交させて略水平方向で帯状に塗布している。従って、塗布後の発泡充填剤充填箇所jの部分断面bは図3(a)に示すような状態となり、加熱発泡後には図3(b)に示すように発泡充填剤充填箇所jの閉断面構造部hの空間を発泡充填剤25で完全に充填することができる。
[発泡充填剤]
まず、本発明の実施形態に係る発泡充填剤25は、粘度が500〜2000Pa・s(20℃、せん断速度15s−1)で発泡倍率が5〜20倍(塗布形状:100mm×100mm×t2.0mm、発泡条件:180℃で20分キープ時の最大厚みとの比)で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤25である。
粘度は、500Pa・s未満であれば加熱発泡前または加熱発泡時に、例えば図8(b)に示すように垂れ落ちの不具合が懸念され、2000Pa・sよりも大きいと塗布性が低下し、塗布ノズル22からのスムーズな吐出が阻害される。
また、発泡倍率は、5倍未満であれば充分な発泡が得られず、狭小部位への発泡充填剤25の充填が得られず、20倍よりも大きいと塗膜強度の低下により接着性の不具合が懸念される。
更に、発泡開始温度は、120℃未満であれば充分な接着性を得られない中での発泡となり加熱発泡時の垂れ落ちが懸念され、160℃よりも大きいと発泡と硬化とのバランスが崩れ、部分断面bを発泡充填剤により完全に充填することができない。
従って、発泡充填剤25は発泡開始温度に到達するよりも先に充分な接着性を発揮することが必要である。
なお、発泡充填剤25のより好ましい条件としては、粘度が800〜1300Pa・sで発泡倍率が6〜15倍で発泡開始温度が130〜150℃である。
従って、本発明の実施形態に係る発泡充填剤25は、粘度が略1000Pa・sで、発泡倍率が略10倍で、発泡開始温度が略130℃である発泡充填剤25を用いている。
具体的には、表1に示すように、樹脂としてSBRゴムを15重量%、充填剤として重質炭酸カルシウムを40重量%、添加剤として発泡剤であるADCAを4重量%、発泡助剤である尿素を1重量%、架橋剤である硫黄を2重量%、架橋助剤である酸化亜鉛を1重量%、軟化剤として可塑剤を37重量%として構成している。
Figure 0006566827
本実施形態では、上述した発泡充填剤25を用いることで、粘度が略1000Pa・sで、発泡倍率が略10倍で、発泡開始温度が略130℃である発泡充填剤25を構成することができ、架橋剤の配合バランスにより略100℃で接着性を発揮するため、発泡開始温度に到達する前にアウターパネルs等の接着対象に充分に接着し、加熱発泡時に発泡充填剤25が垂れ落ちることはなく、装置による自動塗布も負荷なく行うことができ、しかも、充分な接着性を備えた状態で安定した形状で発泡し、閉断面構造部hを発泡充填剤25で充填することができる。
次に、上述した発泡充填剤25を車体Cのピラーを構成する閉断面構造部hに塗布するための塗布装置1について説明する。
[塗布装置]
本発明の実施形態に係る塗布装置1は、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤25を閉断面構造部hに塗布して加熱発泡させることで閉断面構造部hの部分断面bを該発泡充填剤25で充填する塗布装置1であって、図4に示すように、複数のアームを有する多軸ロボット2と1次ポンプ3とを備え、多軸ロボット2は、先端アーム19の開放端部20に、塗布ノズル22と、塗布ノズル22と連通連結する吐出バルブ21とを有し、中途部アーム16には、吐出バルブ21と2次配管6を介して連通連設し、1次ポンプ3と1次配管5を介して連通連結する2次ポンプ4を有する。
このように、1次ポンプ3と2次ポンプ4を併用した塗布装置1により高粘度の発泡充填剤25を塗布ノズル22から吐出することができ、しかも、多軸ロボット2により塗布ノズル22を所定箇所に容易に移動させ塗布することができる。
なお、塗布装置1は、図示しないコンピュータ等の演算処理装置と接続されており、演算処理装置により多軸ロボット2の制御や1次・2次ポンプ3,4の制御、吐出バルブ21等の制御を行っている。
具体的には、1次ポンプ3は図4に示すように床面F上に固定され、1次ポンプ3には図示しない発泡充填剤供給部を備えており、自動または手動により適宜発泡充填剤25が補充されるように構成している。
1次ポンプ3の上部には、1次ポンプ3から2次ポンプ4への発泡充填剤25の送出圧を制御するために計測器9付きのレギュレータ7を配設している。なお、1次ポンプ3とレギュレータ7とは配管27を介して連通連設している。
1次ポンプ3は、容積ポンプで往復動式のダイヤフラムポンプを用いているが、ピストンポンプやプランジャーポンプ、回転式のモーノポンプやギアーポンプ、ネジポンプ、偏心ポンプ、非容積ポンプの遠心ポンプやカスケードポンプ等を適宜用いることができる。
従って、レギュレータ7内のバルブ(図示せず)を開閉自在とする操作レバー8の操作により、1次ポンプ3から送出される発泡充填剤25の送出圧を計測器9に表示される値を見ながら可変自在に操作することができる。
また、レギュレータ7から2次ポンプ4までは可撓性を有する1次配管5を介して連通連設している。この場合、1次配管5内での発泡充填剤25の圧力損失を軽減させるために、1次配管5の長さを可能な限り短く形成することが望ましい。
2次ポンプ4は多軸ロボット2の中途部アーム16に配設されており、以下、多軸ロボット2を含めて説明する。
多軸ロボット2は、図4に示すように、各アームを連結する6つの可動軸を備えており、床面F上に固定された基部10に水平回動自在の第1可動軸11を有し、第1可動軸11の上部には垂直回動自在の第2可動軸12を連設し、第2可動軸12には一方の端部を第2可動軸12と連設した長尺の後アーム13を介して垂直回動自在の第3可動軸14を他方の端部に連設し、第3可動軸14の近傍に第4可動軸15を連設し、第4可動軸15には一方の端部を第4可動軸15と連設した長尺の中途部アーム16を形成している。なお、第4可動軸15は中途部アーム16自体をその場において第4可動軸15の軸線周りに回動自在とする可動軸である。
また、中途部アーム16の他方の端部には第5可動軸17を連設し、第5可動軸17の近傍に第6可動軸18を連設し、第6可動軸18には一方の端部を第6可動軸18と連設した短尺の先端アーム19を形成している。なお、第6可動軸18は先端アーム19自体をその場において第6可動軸18の軸線周りに回動自在とする可動軸である。そして、先端アーム19の開放端部20に吐出バルブ21を配設し、更に吐出バルブ21の先端に塗布ノズル22を配設している。
このように6軸を備えた多軸ロボット2は、可動範囲において閉断面構造等の塗布対象のいかなる部位に対しても塗布ノズル22先端を移動させることができる。
中途部アーム16の外周壁には2次ポンプ4を配設し、2次ポンプ4と吐出バルブ21とは可撓性を有する2次配管6を介して連通連設している。
2次ポンプ4は、容積ポンプで回転式のモーノポンプを用いているが、ギアーポンプ、ネジポンプ、偏心ポンプ、往復動式のダイヤフラムポンプやピストンポンプ、プランジャーポンプ、非容積ポンプの遠心ポンプやカスケードポンプ等を適宜用いることができる。
吐出バルブ21は、2次ポンプ4から送出される発泡充填剤25を塗布ノズル22から吐出したり停止したりするシャットオフ機能を果たすものであり、図示しないコンピュータ等の演算処理装置による制御により流路を電気的に開閉蓋するボールバルブ(弁)を用いているが、ゲートバルブやグローブバルブ、チャッキバルブ、バタフライバルブ等を適宜用いることができる。
吐出バルブ21は、その内部において、後述する塗布ノズル22の上部に連設する発泡充填剤25の流路となる管状継手42a,42b,(42c)内に発泡充填剤25を送出可能となるように塗布ノズル22と連通連設している。
従って、2次ポンプ4から送出された発泡充填剤25は、吐出バルブ21内の弁(図示せず)を開放することで塗布ノズル22内に達し、塗布ノズル22の先端から発泡充填剤25を吐出させることができる。
また、発泡充填剤25の吐出を停止するには、吐出バルブ21内の弁を閉塞することで、高粘度材料に生じやすい塗布ノズル22先端に生じる糸引きを可及的に防止することができる。
以上、説明したように本実施形態に係る塗布装置1は構成しており、複数のアームを有する多軸ロボット2と1次ポンプ3とを備え、多軸ロボット2は、先端アーム19の開放端部20に、塗布ノズル22と、塗布ノズル22と連通連結する吐出バルブ21とを有し、中途部アーム16には、吐出バルブ21と2次配管6を介して連通連設し、1次ポンプ3と1次配管5を介して連通連結する2次ポンプ4を有することにより、多軸ロボット2の外部から1次ポンプ3により送出された発泡充填剤25を、塗布ノズル22に近い多軸ロボット2の中途部アーム16に配設された2次ポンプ4により更に送出することができるので、高粘度の発泡充填剤25を塗布ノズル22から安定して吐出することができる。
また、塗布後に塗布ノズル22の直前に配設された吐出バルブ21を閉じることで、高粘度材料に生じやすい塗布ノズル22先端に生じる糸引きを可及的に防止できる。
ここで、本実施形態に係る塗布装置1の1次ポンプ3は、発泡充填剤25の温度を可変自在に制御する温度調節制御部(図示せず)を有し、1次配管5と2次配管6には温度調節制御部により制御され発泡充填剤25の温度を可変自在とする温度調節部(図示せず)を有することもできる。
具体的には、温度調節制御部は、1次ポンプ3内に収容された発泡充填剤25を加温するためのヒーター等の加熱装置(図示せず)と熱電対等の温度センサ(図示せず)とPID制御等の温度制御回路(図示せず)で構成している。
温度制御回路は1次ポンプ3内の発泡充填剤25の温度を設定可能であり、発泡充填剤25が設定温度に短時間で到達するように制御される。
また、1次配管5と2次配管6の周面には長さ方向で略全周に渡り温度調節部として電熱線(23)と、1次・2次配管5,6の一部に熱電対等の温度センサ(図示せず)が配設されている。また、電熱線(23)と温度センサは1次ポンプ3の温度調節制御部に接続されており、1次・2次配管5,6内を流通する発泡充填剤25の温度を電熱線(23)の加熱により設定温度に保てるように構成している。
このように、1次ポンプ3には発泡充填剤25の温度を可変自在に制御する温度調節制御部を有し、1次配管5と2次配管6には温度調節制御部により制御され発泡充填剤25の温度を可変自在とする温度調節部を有することにより、高粘度の発泡充填剤25を加温して可能な限り低粘度化した状態で塗布することができるので、安定した効率のよい塗布を行うことができる。
また、本実施形態に係る塗布装置1の塗布ノズル22は、閉断面構造部hの部分断面bを閉塞する発泡領域31を形成するための発泡充填剤25aを吐出する発泡領域用開口部32と、加熱発泡時に発泡領域31の発泡充填剤25aの垂れ落ちを防止するダム領域37を形成するための発泡充填剤25bを吐出するダム領域用開口部38と、を平面視段違いに隣接して備えている。
また、塗布ノズル22は、発泡領域用開口部32を備えた発泡領域材料収容室33と、ダム領域用開口部38を備えたダム領域材料収容室39とを備えている。
具体的には、塗布ノズル22は、図5(a)に示すように上下に開口を有する中空で側面視矩形ブロック状の発泡領域用ノズル30とダム領域用ノズル36の2つのノズルで構成されており、発泡領域用ノズル30の下開口部は発泡領域用開口部32として8〜10mmの幅(厚み)34で10〜30mmの長さ(幅員)35の開口を形成し、ダム領域用ノズル36の下開口部はダム領域用開口部38として3〜6mmの幅(厚み)40で10〜30mmの長さ(幅員)41の開口を形成している。
また、中空の発泡領域用ノズル30の内部には発泡領域材料収容室33が形成され、中空のダム領域用ノズル36の内部にはダム領域材料収容室39が形成されている。
また、ダム領域用ノズル36は塗布方向の前方に位置し、ダム領域用ノズル36の後端部に発泡領域用ノズル30の前端部を連設している。更に、発泡領域用ノズル30とダム領域用ノズル36の連設においては、発泡領域用開口部32とダム領域用開口部38とが平面視段違いに隣接配置している。すなわち、図5(a)に示すように、塗布ノズル22により塗布される2本の帯状の発泡充填剤25a,25bの側面が少なくとも塗布後に密着するように各開口部32,38の位置を規定している。
なお、2つの塗布ノズル30,36の下半部、すなわちノズル先端は、狭い領域でも塗布を可能とするために各塗布ノズル30,36の外側壁を切欠して、図2に示す側面視で先端先鋭となるように形成している。
また、各ノズル30,36の上端部には開口部を有し、発泡充填剤25が流通自在な管状継手42a,42bを介して吐出バルブ21と連通連設している。吐出バルブ21内では、2つの管状継手42a,42bを同時に開閉蓋する弁を備え、各ノズル30,36からの発泡充填剤25の吐出を同時にON・OFFできるように構成している。
また、吐出バルブ21は1個に限定されるものではなく、各管状継手42a,42b毎に独立した吐出バルブを備えるように構成することもできる。
このように、本実施形態に係る塗布装置1の塗布ノズル22は、発泡領域31を形成する発泡充填剤25aを吐出する発泡領域用開口部32とダム領域37を形成する発泡充填剤25bを吐出するダム領域用開口部38とを平面視段違いに隣接して備えることにより、同一の樹脂により厚みの異なる2つの領域を同時に形成することができる。
また、塗布ノズル22は、発泡領域用開口部32を備えた発泡領域材料収容室33と、ダム領域用開口部38を備えたダム領域材料収容室39とを備えたことにより、各収容室33,39毎に発泡充填剤25の吐出圧を可変させることが可能となるので各領域31,37に対応させた適切な吐出圧で安定した形状に塗布することができる。
上述した吐出バルブ21により発泡充填剤25塗布することで、発泡領域31は8〜10mmの厚みで10〜30mmの幅員の帯状に塗布され、ダム領域37は3〜6mmの厚みで10〜30mmの幅員の帯状に塗布される。
なお、本実施形態に係る塗布ノズルは、図5(b)に示すような塗布ノズル22aであってもよい。すなわち上下に開口を有する中空で側面視矩形ブロック状の塗布ノズル22aの下開口部は、発泡領域用開口部32とダム領域用開口部38とを連通状態で平面視段違いに形成し、発泡領域用開口部32として8〜10mmの幅34で10〜30mmの長さ35の開口を形成し、ダム領域用開口部38として3〜6mmの幅40で10〜30mmの長さ41の開口を形成している。
また、中空の塗布ノズル22aの内部には発泡領域材料収容室33とダム領域材料収容室39の区別のない樹脂収容室44が1室形成されている。
また、塗布ノズル22aの上端部の開口部には、発泡充填剤25が流通自在な管状継手42cを備えている。従って、吐出バルブ21内では、管状継手42cを開閉蓋する弁により発泡充填剤25の吐出をON・OFFすることができる。
なお、塗布ノズル22aの下半部、すなわちノズル先端は、狭い領域でも塗布を可能とするためにノズルの前後を先端先鋭に形成している。
このように形成された塗布ノズル22aは、塗布ノズル22a自体の外形を小さく形成することができるので、狭い領域への塗布を容易に行うことができ、しかも、管状継手42cを流通する発泡充填剤25の圧力制御が容易になる。
[塗布方法]
本発明の実施形態に係る発泡充填剤25の塗布方法は、粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤25を閉断面構造部hに塗布して加熱発泡させることで閉断面構造部hの部分断面bを該発泡充填剤25で充填する塗布方法であって、図6(a)に示すように、発泡充填剤25は、発泡充填剤25の加熱発泡時に閉断面構造部hの略垂直面部となる壁面eの一部に、発泡領域31として垂直面部に略直交して8〜10mmの厚み34で10〜30mmの幅員の帯状に塗布するものである。
更に、発泡領域31の下部となる壁面eには発泡充填剤25からなるダム領域37を隣接して帯状に塗布し、ダム領域37は3〜6mmの厚み40と10〜30mmの幅員で発泡領域31の塗布と同時に塗布するものである。
上述のようにして発泡充填剤25(25a,25b)を塗布することで、加熱発泡により図6(b)に示すように先に発砲したダム領域37の発泡充填剤25bが発泡領域31の発泡充填剤25aを支えるようにして閉断面構造部hの部分断面bを図3(b)の如く完全に充填することができる。
ここで、本実施形態に係る発泡充填剤25の塗布方法の説明として、自動車の組立工程の一部を用いて詳述する。
本実施形態では図1に示すように、フロントピラーP1の片側2箇所とルーフピラーP2の片側2箇所、及び後部ピラーP3の片側1箇所に対して発泡充填剤25が塗布され、本説明においては後部ピラーP3の発泡充填剤充填箇所jを対象として説明を行う。
まず、図7(a)に示すように、後部ピラーP3を構成する長尺で凹状のアウターパネルsがプレス加工により成型される。
次に、図2、図7(b)に示すように、成型されたアウターパネルsの凹状部rの内側壁nの凹状面に沿って、上述した塗布装置1を用いて上述した発泡充填剤25を図5(a)、図6(a)に示すように2本の帯状に塗布する。この場合、加熱発泡により図3(b)に示すように閉断面構造部hの部分断面bを発泡した発泡充填剤25(25a)で完全に充填されるよう図3(a)に示すように凹状面の一方の端部t1から他方の端部t2までを連続して塗布する。
また、発泡充填剤25の塗布については、アウターパネルsを組付けて車体形状とした際に、図6(a)に示すように、上側となる位置に発泡領域31が形成され、その下側となる位置にダム領域37が形成されるように塗布を行う。
1液である発泡充填剤25は、加熱発泡時に図8(a)に示すように全体に満遍なく膨張するため、アウターパネルsを閉塞するインナーパネルv側に発泡充填剤25を塗布せずとも、図3(b)のように部分断面bを完全に充填することができる。
なお、アウターパネルsに対する発泡充填剤25の塗布については、加熱発泡時に全体に満遍なく膨張する特性を生かして、図9に示すように、凹状面の所定部分のみに塗布しても良い。このように部分塗布することで、発泡充填剤25の使用量を削減することができる。
アウターパネルsへの発泡充填剤25の塗布が完了した後、図7(c)に示すように、アウターパネルsにインナーパネルvを対峙させ、互いの外端部同士を溶接により接合して閉断面構造部hを構成する。このようにして後部ピラーP3が形成された後、フロントピラーP1やルーフピラーP2と共に溶接により組立途中の車体Cに接合される。
後部ピラーP3内に塗布された発泡充填剤25(25a,25b)は、後部ピラーP3が車体Cに組付けられて垂直方向に傾斜しても垂れ落ちることはない。
このようにして車体形状に形成された組立途中の車体Cは、図7(d)に示すように洗浄ノズルkによりシャワー洗浄が行われ、車体C全体に満遍なく洗浄液mがかけられる。その際、後部ピラーP3内にも洗浄液mが侵入し発泡充填剤25と接触するが、発泡充填剤25が垂れ落ちることはない。
シャワー洗浄を終えた車体Cは、図7(e)に示すように電着塗装が施される。塗装液uで満たされた塗装液槽q中に車体Cを浸漬されることで、後部ピラーP3内にも塗装液uが侵入し発泡充填剤25と接触するが、発泡充填剤25が垂れ落ちることはない。
電着塗装により塗装液uで被覆された車体Cは、図7(f)に示すように乾燥炉wに投入され、塗装液uの固化と車体Cへの密着性の向上が図られる。乾燥炉wの炉内温度は160℃以上に設定されており、発泡開始温度が120〜160℃である発泡充填剤25は、乾燥炉wへの投入直後は図7(f1)に示すように塗布時の状態を保っているが、図7(f2)に示すように徐々に発泡が進み、最終的には図7(f3)に示すように後部ピラーP3の閉断面構造部hの部分断面bは発泡した発泡充填剤25(25a)により完全に充填される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
b 部分断面
e 壁面
h 閉断面構造部
1 塗布装置
2 多軸ロボット
3 1次ポンプ
4 2次ポンプ
5 1次配管
6 2次配管
16 中途部アーム
19 先端アーム
20 開放端部
21 吐出バルブ
22 塗布ノズル
25 発泡充填剤
31 発泡領域
32 発泡領域用開口部
33 発泡領域材料収容室
34 厚み
35 幅員
37 ダム領域
38 ダム領域用開口部
39 ダム領域材料収容室
40 厚み
41 幅員

Claims (5)

  1. 粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで前記閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布方法であって、
    前記発泡充填剤は、前記発泡充填剤の加熱発泡時に前記閉断面構造部の略垂直面部となる壁面の一部に、発泡領域として前記垂直面部に略直交して帯状に塗布し、
    前記発泡領域の下部となる前記壁面には前記発泡充填剤からなるダム領域を隣接して帯状に塗布し、前記ダム領域は前記発泡領域よりも薄い厚みで前記発泡領域の塗布と同時に塗布することを特徴とする発泡充填剤の塗布方法。
  2. 粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで前記閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布装置であって、
    複数のアームを有する多軸ロボットと1次ポンプとを備え、
    前記多軸ロボットは、先端アームの開放端部に、塗布ノズルと、前記塗布ノズルと連通連結する吐出バルブとを有し、
    中途部アームには、前記吐出バルブと2次配管を介して連通連設し、前記1次ポンプと1次配管を介して連通連結する2次ポンプを有し、
    前記1次ポンプには前記発泡充填剤の温度を可変自在に制御する温度調節制御部を有し、前記1次配管と前記2次配管には前記温度調節制御部により制御され前記発泡充填剤の温度を可変自在とする温度調節部を有することを特徴とする発泡充填剤の塗布装置。
  3. 粘度が500〜2000Pa・sで発泡倍率が5〜20倍で発泡開始温度が120〜160℃である熱硬化型で1液の発泡充填剤を閉断面構造部に塗布して加熱発泡させることで前記閉断面構造部の部分断面を該発泡充填剤で充填する塗布装置であって、
    複数のアームを有する多軸ロボットと1次ポンプとを備え、
    前記多軸ロボットは、先端アームの開放端部に、塗布ノズルと、前記塗布ノズルと連通連結する吐出バルブとを有し、
    中途部アームには、前記吐出バルブと2次配管を介して連通連設し、前記1次ポンプと1次配管を介して連通連結する2次ポンプを有し、
    前記塗布ノズルは、発泡領域を形成する前記発泡充填剤を吐出する発泡領域用開口部とダム領域を形成する前記発泡充填剤を吐出するダム領域用開口部とを平面視段違いに隣接して備えることを特徴とする発泡充填剤の塗布装置。
  4. 前記塗布ノズルは、前記発泡領域用開口部を備えた発泡領域材料収容室と、前記ダム領域用開口部を備えたダム領域材料収容室とを備えたことを特徴とする請求項に記載の発泡充填剤の塗布装置。
  5. 請求項1乃至請求項に記載の発泡充填剤であって、
    前記発泡充填剤は、樹脂としてSBRゴムを15重量%、充填剤として重質炭酸カルシウムを40重量%、添加剤として発泡剤であるADCAを4重量%、発泡助剤である尿素を1重量%、架橋剤である硫黄を2重量%、架橋助剤である酸化亜鉛を1重量%、軟化剤として可塑剤を37重量%として構成したことを特徴とする発泡充填剤。
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