JP6561953B2 - 磁性コア、及びリアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、コイル、磁性コア、及びリアクトルに関するものである。
電圧の昇圧動作や降圧動作を行う回路の部品の一つに、リアクトルがある。特許文献1の図4,図5は、車載コンバータ用のリアクトルとして、巻線を螺旋状に巻回してなる一つの矩形筒状の巻回部を備えるコイルと、一対のE字状の分割コアを組み合わせてなる磁性コアとを備えるものを開示する。この磁性コアは、巻回部の内周に配置される中脚(内側コア部31)と、巻回部の外周に配置されて中脚を挟む一対の側脚と、中脚及び両側脚を挟み、これらを連結する二つの連結部とを備える。
特開2016−122760号公報
設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルが望まれている。また、このようなリアクトルを構築できるコイル及び磁性コアが望まれている。
特許文献1の図4では、リアクトルを取り付ける設置対象の載置面に対してコイルの巻回部の軸方向が平行するようにリアクトルを設置対象に設置する形態(以下、横置き形態と呼ぶことがある)を示す。横置き形態では、巻回部の軸方向が設置対象の載置面に対して直交するようにリアクトルを設置する場合に比較して、特に巻回部のターン数が多い場合などでも、リアクトルにおける載置面からの高さ(以下、設置高さと呼ぶことがある)を低くできる。また、特許文献1の図4では、巻回部の外周面における設置対象側に位置する下面及びその対向位置にある上面を磁性コアで覆わず露出させ、巻回部の下面を設置対象の載置面に近接する。こうすることで、コイルの熱を設置対象に伝え易い上に巻回部の上面から周囲雰囲気にも放散し易く、放熱性に優れる。
しかし、特許文献1の図4に示すリアクトルに対して、更なる低背化を図ると、以下のように、損失の増大が懸念される。設置高さを低くするために、巻回部の端面形状を横長の長方形状に変更し、この横長の巻回部の形状に対応して、中脚を横長の長方形状に変更すると、中脚と側脚との中心間の距離が離れる。その結果、横長の巻回部において、中脚と側脚間に挟まれず、磁性コアに覆われない箇所の長さが長くなり、このような箇所に漏れ磁束が鎖交し易い。漏れ磁束の鎖交によって、コイルに生じる渦電流損の増大を招き得る。
上述の横長の巻回部に対して、例えば巻回部の長辺部を中脚と側脚とで挟み、巻回部の短辺部を露出させれば、上述の巻回部への磁束の鎖交を低減して、損失の増大を低減し易い。しかし、巻回部の長辺部と設置対象の載置面間に側脚が介在されるため、側脚の厚さ分だけ設置高さの増大を招く上に、コイルから設置対象への放熱性の低下も招く。
そこで、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルを提供することを目的の一つとする。また、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できるコイル、及び磁性コアを提供することを別の目的の一つとする。
本発明の一態様に係るコイルは、
巻線が巻回されてなる筒状の巻回部を備え、
前記巻回部は、その内周面に囲まれる内側空間に向かって、凹み方向が互いに逆向きになるように設けられた二つのコイル凹部を備える。
本発明の一態様に係る磁性コアは、
コイルの巻回部の内周に配置される中脚部と、前記巻回部の外周に配置されて前記中脚部を挟む二つの側脚部と、前記中脚部及び両側脚部を挟み、これらを連結する二つの連結部とを備え、
前記中脚部は、
前記二つの側脚部に挟まれない張出箇所を含み、
前記中脚部の内部に向かって、凹み方向が互いに逆向きなるように設けられた二つのコア凹部を備え、
各側脚部は、
各コア凹部に向かって突出し、前記各コア凹部との間に所定の隙間を設けて配置される凸面を備える。
本発明の一態様に係るリアクトルは、
上記の本発明の一態様に係るコイルと、上記の本発明の一態様に係る磁性コアとを備え、
各コイル凹部が前記中脚部の各コア凹部と前記各側脚部の凸面間に配置され、
前記巻回部における前記コイル凹部以外の箇所が前記磁性コアに覆われずに露出される。
上記のコイル及び上記の磁性コアは、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できる。上記のリアクトルは、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れる。
実施形態1のリアクトルを示す概略斜視図である。 実施形態1のリアクトルを図1に示す(II)−(II)切断線で切断した断面図である。 実施形態1のコイルを示す概略斜視図である。 実施形態1の磁性コアを示す分解斜視図である。 実施形態1のリアクトルがケースに収納された状態を示す横断面図である。 実施形態2のリアクトルを示す横断面図である。
[本発明の実施の形態の説明]
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係るコイルは、
巻線が巻回されてなる筒状の巻回部を備え、
前記巻回部は、その内周面に囲まれる内側空間に向かって、凹み方向が互いに逆向きになるように設けられた二つのコイル凹部を備える。
上記のコイルによれば、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できる。詳しくは以下の通りである。
上記のコイルは、巻回部のコイル凹部を磁性コアの配置箇所に利用できる。上記のコイルに磁性コア(特に後述の(5)の磁性コアなど)を組み付けて、コイル凹部に磁性コアの一部を配置すれば、コイル凹部と磁性コアの一部との重複配置によって、上記のコイルと磁性コアとを含む組物の大きさを小さくできる。従って、上記のコイルを利用することで、好ましくは横置き形態とすることで、設置高さが低いリアクトルなどを構築できる。
上記のコイルは、巻回部のコイル凹部を磁性コアの配置箇所とし、巻回部におけるコイル凹部以外の箇所を磁性コアに覆われない露出箇所とすれば、この露出箇所の少なくとも一部を設置対象の載置面に近接させたり、周囲雰囲気に曝したりすることなどができる。従って、上記のコイルを利用することで、放熱性に優れるリアクトルなどを構築できる。
上記のコイルは、巻回部のコイル凹部を磁性コアの配置箇所とし、コイル凹部を、磁性コアにおける巻回部内に配置される箇所とコイル凹部に配置される箇所とで挟むことができる。そのため、巻回部の端面形状が横長であり、コイル凹部が比較的長くても、漏れ磁束の鎖交に起因する損失を低減し易い。従って、上記のコイルを利用することで、低損失なリアクトルなどを構築できる。
(2)上記のコイルの一例として、
前記巻回部の端面を内包する長方形の短辺に対する長辺の比が1.5以上である形態が挙げられる。
上記形態は偏平なコイルといえ、横長に設置できる。従って、上記形態は、設置高さがより低いリアクトルなどを構築できる。
(3)上記のコイルの一例として、
前記二つのコイル凹部は、対向配置される形態が挙げられる。
上記形態は、例えばコイル凹部が向かい合った対称形状とすることができ、非対称な場合と比較して、コイルを形成し易い上に、磁束をバランスよく磁性コアに流し易い。従って、上記形態は、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できる上に、製造性にも優れ、電磁気的なバランスにも優れるリアクトルなどを構築できる。
(4)上記のコイルの一例として、
前記コイルの外周の少なくとも一部を覆う樹脂モールド部を備える形態が挙げられる。
上記形態は、磁性コアや周囲部品などとの間の絶縁性を高められる。従って、上記形態は、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できる上に、絶縁性にも優れる。
(5)本発明の一態様に係る磁性コアは、
コイルの巻回部の内周に配置される中脚部と、前記巻回部の外周に配置されて前記中脚部を挟む二つの側脚部と、前記中脚部及び両側脚部を挟み、これらを連結する二つの連結部とを備え、
前記中脚部は、
前記二つの側脚部に挟まれない張出箇所を含み、
前記中脚部の内部に向かって、凹み方向が互いに逆向きなるように設けられた二つのコア凹部を備え、
各側脚部は、
各コア凹部に向かって突出し、前記各コア凹部との間に所定の隙間を設けて配置される凸面を備える。
上記の磁性コアによれば、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できる。詳しくは以下の通りである。
上記の磁性コアは、中脚部のコア凹部と側脚部の凸面間の隙間をコイルの巻回部の配置箇所に利用できる。上記の磁性コアにコイル(特に上述の(1)のコイルなど)を組み付けて、中脚部を巻回部内に挿通配置すると共に上記の隙間に巻回部の一部を配置すれば、磁性コアの一部と巻回部の一部との重複配置によって、上記の磁性コアとコイルとを含む組物の大きさを小さくできる。従って、上記の磁性コアを利用することで、好ましくは中脚部の軸方向が設置対象の載置面に平行するように設置する形態(横置き形態に相当)とすることで、設置高さが低いリアクトルなどを構築できる。
上記の磁性コアは、中脚部のコア凹部と側脚部の凸面間の隙間を巻回部の一部の配置箇所とし、中脚部の張出箇所を囲むように巻回部の他部を配置すれば、この巻回部の他部を磁性コアに覆われない露出箇所とすることができる。この露出箇所の少なくとも一部を設置対象の載置面に近接させたり、周囲雰囲気に曝したりすることなどができる。従って、上記の磁性コアを利用することで、放熱性に優れるリアクトルなどを構築できる。
上記の磁性コアは、中脚部に凹んだ部分を含むものの張出箇所を備えるため、所定の磁路面積を確保できる。また、中脚部の各コア凹部を埋めるように各側脚部が設けられ、中脚部と側脚部とが近接される部分を含むため、漏れ磁束を低減できる。そのため、磁性コアの横断面(後述)における外形が横長である場合でも、中脚部のコア凹部と側脚部の凸面間の隙間に巻回部の一部を配置すれば、漏れ磁束の鎖交に起因する損失を低減でき、低損失なリアクトルなどを構築できる。
(6)上記の磁性コアの一例として、
前記中脚部の軸方向に直交する平面で前記磁性コアを切断した横断面を内包する長方形の短辺に対する長辺の比が1.5以上である形態が挙げられる。
上記形態は偏平な磁性コアといえ、横長に設置できる。従って、上記形態は、設置高さがより低いリアクトルなどを構築できる。
(7)上記の磁性コアの一例として、
前記二つのコア凹部が対向配置されると共に、前記二つの凸面が対向配置される形態が挙げられる。
上記形態は、例えばコア凹部が向かい合い、その外側に凸面が向かい合った対称形状とすることができ、非対称な場合と比較して、磁性コアを形成し易い上に、磁束をバランスよく通過させ易い。従って、上記形態は、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できる上に、製造性にも優れ、電磁気的なバランスにも優れるリアクトルなどを構築できる。
(8)上記の磁性コアの一例として、
磁性粉末と樹脂とを含む複合材料の成形体、及び磁性粉末を含む圧粉成形体の少なくとも一方を備える形態が挙げられる。
上記形態は、複合材料の成形体から構成される一体成形物や、複合材料の成形体及び圧粉成形体の少なくとも一方から構成される複数の分割コア片の組物とすることができ、材料の選択の自由度が高い。
(9)上記の磁性コアの一例として、
一対の分割コア片を組み合わせて構成され、
各分割コア片は、一方の前記連結部と、前記連結部から立設され、前記中脚部の一部を形成する中脚片及び前記各側脚部の一部を形成する二つの側脚片とを備える形態が挙げられる。
上記形態は、コイルと組み付け易く、組付部品点数も少ない。従って、上記形態は、設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルなどを構築できる上に、リアクトルなどを製造し易い。
(10)本発明の一態様に係るリアクトルは、
上記(1)から(4)のいずれか一つに記載のコイルと、上記(5)から(9)のいずれか一つに記載の磁性コアとを備え、
各コイル凹部が前記中脚部の各コア凹部と前記各側脚部の凸面間に配置され、
前記巻回部における前記コイル凹部以外の箇所が前記磁性コアに覆われずに露出される。
上記のリアクトルは、コイル凹部を備えるという特定の形状のコイルと、中脚部にコア凹部を備える及び側脚部に凸面を備えるという特定の形状の磁性コアとを備え、各コイル凹部が中脚部のコア凹部と側脚部の凸面間に配置される。コイル凹部と中脚部及び側脚部との重複配置によって、上記のリアクトルの大きさを小さくできる。また、上記のリアクトルは、巻回部の一部(主としてコイル凹部)を磁性コアに覆われる箇所とし、巻回部の他部(主としてコイル凹部以外)を磁性コアに覆われない露出箇所とする。そのため、上述のように巻回部や磁性コアが横長な外観を有する場合でも、漏れ磁束及びこれに起因する損失を低減できる上に、コイルの熱を効率よく放散できる。従って、上記のリアクトルは、好ましくは横置き形態とすることで設置高さを低くできる上に、低損失で、放熱性にも優れる。
(11)上記のリアクトルの一例として、
前記側脚部は、前記巻回部における前記磁性コアからの露出箇所の一部と面一な面を備える形態が挙げられる。
上記形態は、巻回部における磁性コアから出っ張った箇所が少なく、更に小型なリアクトルといえ、設置高さをより低くし易い。また、上記形態は、巻回部における面一な面を放熱面として利用すれば、放熱性により優れる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。以下、図面に示すリアクトル、コイル、磁性コアについて、その下面を設置対象の載置面に配置される設置面とする場合を説明する。また、以下の説明では、リアクトルなどを設置対象に設置した状態において、コイルの巻回部の軸方向に沿った方向を長さ方向、巻回部の軸方向に直交する方向であって、設置対象の載置面に平行な方向を幅方向、載置面に直交する方向を高さ方向と呼ぶことがある。
[実施形態1]
図1から図5を参照して、実施形態1のリアクトル1A,コイル2A,磁性コア3Aを説明する。図2,図5は、リアクトル1Aをコイル2Aの軸方向に直交する平面で切断した横断面図である。
(リアクトル)
<概要>
実施形態1のリアクトル1Aは、図1に示すように巻線2wが巻回されてなる一つの筒状の巻回部20を備えるコイル2Aと、コイル2Aの内外に配置される磁性コア3Aとを備える。磁性コア3Aは、図2に示すようにコイル2Aの巻回部20の内周に配置される中脚部31と、巻回部20の外周に配置されて中脚部31を挟む二つの側脚部32,33と、中脚部31及び両側脚部32,33を挟み、これら中脚部31及び側脚部32,33を連結する二つの連結部34,35(図1、図4)とを備える。磁性コア3Aは、端的にいうと、一対のE字状の分割コアを変形させた組物である(図4)。この例のリアクトル1Aは、コンバータケースなどの設置対象(図示せず)の載置面に対して巻回部20の軸方向(又は中脚部31の軸方向)が平行するように設置される横置き形態で使用される。
実施形態1のリアクトル1Aは、図3に示すように筒状の巻回部20の一部が内側に向かって凹んだ特定の形状である実施形態1のコイル2Aを備える。また、実施形態1のリアクトル1Aは、図2に示すように中脚部31に側脚部32,33に挟まれない箇所(張出箇所31p)を備えると共に、図4に示すように中脚部31の一部が内側に向かって凹み、側脚部32,33が中脚部31の凹みに向かって突出するという特定の形状である実施形態1の磁性コア3Aを備える。更に、実施形態1のリアクトル1Aは、図2に示すように巻回部20における上述の凹み部分(コイル凹部22,23)を、中脚部31の凹み部分(コア凹部312,313)と側脚部32,33の突出部分(凸面320,330)とに挟まれて磁性コア3Aに覆われる箇所とし、巻回部20の凹み部分以外の箇所を磁性コア3Aに覆われない露出箇所とする。以下、構成要素ごとに詳細に説明する。
(コイル)
<概要>
実施形態1のコイル2Aは、図3に示すように1本の巻線2wが螺旋状に巻回されてなる筒状の巻回部20を備える。巻回部20は、その内周面に囲まれる内側空間に向かって、凹み方向が互いに逆向きになるように設けられた二つのコイル凹部22,23を備える。この例では、二つのコイル凹部22,23が対向配置される。図2,図3では、コイル凹部22の凹み方向が下向き、コイル凹部23の凹み方向が上向きであり、巻回部20の幅方向(図2では左右方向)の同一位置において正反対の方向に凹んだ場合を示す。
この例の巻回部20は横長な直方体に内包されるような横長の外観を有する。この巻回部20は、横長な直方体状の筒体における長辺側の領域がそれぞれ内側に向かって凹んで幅方向の中央部がくびれており、この幅方向の中央部から離れるにつれて高さが大きくなるリボン状の筒体である。コイル2Aに磁性コア3Aを組み付ける場合、内側空間を中脚部31の配置箇所とし、各コイル凹部22,23を各側脚部32,33の配置箇所とすることで、コイル凹部22,23は中脚部31と側脚部32,33とで挟まれ、コイル凹部22,23以外の箇所は磁性コア3Aから露出される。
<巻線>
この例の巻線2wは、銅などからなる導体線と、導体線の外周を覆うポリアミドイミドなどの絶縁材料からなる絶縁被覆とを備える被覆線であり、横断面形状が長方形状である平角線である。この例の巻回部20は、エッジワイズコイルである。巻線2wを丸線などの種々の形状の線材とすることができる。本例のように平角線のエッジワイズコイルとすると、丸線コイルに比較して、占積率を高めて小型化し易い(特に長さを短くし易い)上に、図3に示すように巻回部20の外周面を平滑な面にし易い。例えば、コイル凹部22,23は円弧状面で形成され、設置状態において下方に位置する設置面235,235と、上方に位置し、設置面235に対向する対向面225,225と、幅方向の両側に位置する側面とは平坦な平面で形成される(図2参照)。
巻回部20に連続し、巻回部20の各端面側に配置される巻線2wの各端部は、電源などの外部装置との接続部に利用される。図3では、巻線2wの各端部が巻回部20から離れるように上方に引き出された場合を例示するが、引出方向、引出長さなどは適宜変更できる。
<コイル凹部>
この例のコイル凹部22,23はいずれも円弧状であるが(図2)、適宜変更できる。本例のように円弧状であれば、巻回部20における角張った部分を低減でき、コイル2Aを製造し易い。また、巻回部20に対応して磁性コア3Aも角張った部分を低減できて割れなどが生じ難く組み付け作業性に優れると期待される。
この例のコイル凹部22,23は、図2に示すように同一形状、同一の大きさであり、幅方向の形成位置が等しく、高さ方向の形成位置を高さ方向の中心線Lを中心として対称位置としている。そのため、巻回部20の端面形状及び横断面形状は、幅方向の中心線Lを中心として対称形状であり、かつ高さ方向の中心線Lを中心として対称形状である。コイル凹部22,23の形状や大きさ(曲げ半径、巻回部20の内側への突出高さなど)、形成位置などを異ならせて、巻回部20の端面形状及び横断面形状を非線対称な形状とすることができる(後述の実施形態2参照)。本例のように線対称形状であれば、非線対称な場合と比較してコイル2Aを形成し易い上に、磁束を磁性コア3Aにバランスよく流し易い。各コイル凹部22,23の大きさ、コイル凹部22,23間の間隔などは適宜選択できる。本例では、コイル凹部22,23の内周面同士が接触せず、巻回部20における幅方向の中央部に所定の隙間H(ここではコイル凹部22,23間の最短距離とする)を有し、中央部から幅方向の両側に向かって巻回部20の内周面における対向領域間の間隔が大きい場合を示す。コイル凹部22,23の開口幅W22,W23は、巻回部20の幅Wの20%以上90%以下程度、コイル凹部22,23の最大深さH22,H23は、巻回部20の高さHの10%以上50%未満程度とすることができる。
<アスペクト比>
横長の巻回部20とは、定量的には、巻回部20の端面を内包する長方形を想定した場合に、この仮想の長方形の短辺に対する長辺の比(ここでは、幅W/高さHに相当)が1を超えることをいう。特に上記比が1.5以上であると、リアクトル1Aの設置高さが相対的に小さくなり易い。上記比が大きいほど低背化し易く、1.8以上、更に2.0以上であることが好ましい(本例では2.0以上)。上記比が大き過ぎるとコイル2Aの製造性の低下などを招くことから、製造性を考慮すると、上記比を4.0以下程度とすることができる。短辺の長さ(高さH)の絶対値が小さければ、設置高さをより小さくできる。
<製造方法>
コイル凹部22,23を備えるコイル2Aの製造方法としては、例えば、巻線2wを螺旋状に巻回してコイル凹部22,23を備える筒体を形成する方法、巻線2wを螺旋状に巻回して例えば四角筒体や円筒体を形成した後、筒体の所定の位置を押圧するなどしてコイル凹部22,23を形成する方法などが挙げられる。
<その他の構成>
コイル2Aは、巻回部20の外周の少なくとも一部を覆う樹脂モールド部6を備えることができる。図3では、巻回部20の内外の実質的に全体を覆う樹脂モールド部6を仮想線(二点鎖線)で示すが、巻回部20の内周面及び外周面並びに端面の少なくとも一部を覆わずに露出させた形態とすることもできる。例えば、巻回部20における磁性コア3Aからの露出箇所を樹脂モールド部6からも露出させると、放熱性を高め易い。又は、例えば、巻回部20の内周面の少なくとも一部及び巻回部20の端面の少なくとも一部を樹脂モールド部6で覆うと、コイル2Aと磁性コア3A間の電気絶縁性を高められる。樹脂モールド部6を備えていない場合でも、巻線2wとして上述の被覆線を利用すれば、コイル2Aと磁性コア3A間の電気絶縁性を高められる。
樹脂モールド部6の構成材料は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの絶縁性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂は、例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6やナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などが挙げられる。熱硬化性樹脂は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。絶縁性樹脂にアルミナやシリカなどの非磁性かつ非金属粉末を含有することができる。この場合、放熱性や電気絶縁性などを向上できる。
(磁性コア)
<概要>
実施形態1の磁性コア3Aは、図4に示すように側脚部32,33間に中脚部31が介在され、これらは、側脚部32,中脚部31,側脚部33という順に重ねた状態で、対向配置される二つの連結部34,35間に挟まれる。中脚部31は、その内部に向かって、凹み方向が互いに逆向きなるように設けられた二つのコア凹部312,313を備え、各側脚部32,33は、各コア凹部312,313に向かって突出し、各コア凹部312,313との間に所定の隙間を設けて配置される凸面320,330を備える。この例では、図2に示すように二つのコア凹部312,313が対向配置されると共に、二つの凸面320,330が対向配置される。図2では、コア凹部312の凹み方向及び凸面320の突出方向が下向き、コア凹部313の凹み方向及び凸面330の突出方向が上向きであり、磁性コア3Aの横断面における幅方向の同一位置において正反対の方向にコア凹部312,313が凹み、凸面320,330が突出した場合を示す。その他、この例の磁性コア3Aは横長な直方体に内包されるような横長の外観を有する(図1)。
中脚部31は、二つの側脚部32,33に挟まれる介在箇所31dと、二つの側脚部32,33に挟まれない張出箇所31pとを含む。張出箇所31pを含む点は、中脚の幅が側脚の幅と同等又はそれ以下である従来のE字状の磁性コアとの相違点の一つである。図2では、張出箇所31pが分かり易いようにクロスハッチングを付して示す。
磁性コア3Aは、コア凹部312と凸面320間の隙間をコイル凹部22の配置箇所とし、コア凹部313と凸面330間の隙間をコイル凹部23の配置箇所とし、中脚部31の張出箇所31pを巻回部20におけるコイル凹部22,23以外の箇所の配置箇所とする。こうすることで、コイル2Aと磁性コア3Aとを組み付けると、コイル凹部22,23は磁性コア3Aに覆われ、コイル凹部22,23以外の箇所は磁性コア3Aから露出される(図1,図2)。
<構成材料>
磁性コア3Aは、磁性粉末と樹脂とを含む複合材料の成形体を備えることができる。磁性粉末の粒子は、軟磁性金属や軟磁性非金属から構成される粒子、軟磁性金属粒子の外周にリン酸塩などで構成される絶縁被覆を備える被覆粒子などが挙げられる。軟磁性金属は純鉄などの鉄族金属や鉄基合金(Fe−Si合金、Fe−Ni合金など)など、軟磁性非金属はフェライトなどが挙げられる。
複合材料中の磁性粉末の含有量は、30体積%以上80体積%以下、樹脂の含有量は10体積%以上70体積%以下が挙げられる。飽和磁束密度や放熱性の向上の観点から、磁性粉末の含有量を50体積%以上、更に55体積%以上、60体積%以上とすることができる。製造過程での流動性の向上の観点から、磁性粉末の含有量を75体積%以下、更に70体積%以下、樹脂の含有量を30体積%超とすることができる。
複合材料中の樹脂は、上述の樹脂モールド部6の項で説明した熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、その他、常温硬化性樹脂、低温硬化性樹脂などが挙げられる。不飽和ポリエステルに炭酸カルシウムやガラス繊維が混合されたBMC(Bulk molding compound)、ミラブル型シリコーンゴム、ミラブル型ウレタンゴムなども利用できる。
磁性粉末及び樹脂に加えて、アルミナやシリカなどの非磁性かつ非金属粉末を含有する複合材料とすることができる。非磁性かつ非金属粉末の含有量は、0.2質量%以上20質量%以下、更に0.3質量%以上15質量%以下、0.5質量%以上10質量%以下が挙げられる。
複合材料の成形体は、射出成形や注型成形などの適宜な成形方法によって製造できる。例えば、成形型又はケース4(図5)にコイル2Aを収納して、コイル2Aの内外に流動状態の複合材料を充填すれば、一体成形された磁性コア3Aを製造できる。適宜な形状の成形型を利用すれば、複合材料の成形体から構成される分割コア片を製造できる。複合材料の成形体は、複雑な形状であっても容易に成形でき、製造性に優れる。
又は、磁性コア3Aは、磁性粉末を含む圧粉成形体を備えることができる。圧粉成形体は、代表的には、磁性粉末とバインダーとを含む混合粉末を所定の形状に圧縮成形したもの、更に成形後に熱処理を施したものが挙げられる。バインダーは樹脂などを利用でき、その含有量は30体積%以下程度が挙げられる。熱処理を施すと、バインダーが消失したり、熱変性物になったりする。適宜な形状の成形型を利用することで、圧粉成形体から構成される分割コア片を製造できる。圧粉成形体は、複合材料の成形体よりも磁性粉末の含有量を高められて、飽和磁束密度が高い磁性コアなどを構築し易い。
又は、磁性コア3Aは、珪素鋼板などの軟磁性板を積層した積層体、フェライトコアなどの焼結体などを備えることができる。
磁性コア3Aは、ギャップ材やエアギャップを備えることができる。ギャップ材は、アルミナなどの非磁性材料から構成されるもの、磁性材料と非磁性材料との混合物から構成され、比透磁率が分割コア片などの成形体よりも低いものなどが挙げられる。磁性コア3Aが複合材料の成形体などを含み、磁気飽和し難い場合にはギャップ材やエアギャップといった磁気ギャップを省略したり、磁気ギャップを少なくしたりできる。この場合、磁気ギャップ部分での漏れ磁束に起因する損失を低減し易く、コイル2Aと磁性コア3Aとを近接配置でき、より小型にし易い。
<成形状態>
磁性コア3Aは、一体成形物とすることができる。この場合、上述のように複合材料の成形体とすると容易に製造できる。また、この場合、樹脂モールド部6を備えるコイル2Aなどとすると、コイル2Aの形状を維持し易い。図4は、一体成形物である磁性コア3Aを中脚部31の軸方向に直交する平面で切断して、切断片を離して配置した状態に類似する。
又は、磁性コア3Aは、複数の分割コア片を組み合わせた組物とすることができる。分割数や各分割コア片の形状、構成材料などは適宜選択できる。図4は、一対の分割コア片3a,3bを組み合わせて構成される形態を示す。一方の分割コア片3aは、一方の連結部34と、連結部34から立設され、中脚部31の一部を形成する中脚片31a及び各側脚部32,33の一部を形成する二つの側脚片32a,33aとを備える。他方の分割コア片3bは、一方の連結部35と、連結部35から立設され、中脚部31の他部を形成する中脚片31b及び各側脚部32,33の他部を形成する二つの側脚片32b,33bとを備える。図4に示すように分割コア片3a,3bを同一形状、同一の大きさで、かつ対称形状とすると、製造性に優れる。また、一対の分割コア片3a,3bの組物とすると、組み付け工程が少なく、リアクトル1Aの組立作業性に優れる。磁性コア3Aは、異なる材料から構成される分割コア片を含む形態(例えば、複合材料の成形体から構成される分割コア片と圧粉成形体から構成される分割コア片とを含む形態など)、全ての分割コア片が同じ材料から構成される形態のいずれも利用できる。
<中脚部、側脚部、連結部>
この例の中脚部31は、図4に示すように横長な直方体における長辺側の領域がそれぞれ内側に向かって凹み、幅方向の中央部から離れるにつれて高さが大きくなるリボン状の柱状体である。凹み部分がコア凹部312,313である。中脚部31は、コア凹部312,313を形成する円弧状の面と、幅方向の両側に配置され、直方形状の平面で構成される側面とを備える。各円弧状の面は、同一形状、同一の大きさである。
この例の側脚部32,33は、同一形状、同一の大きさであり、コア凹部312,313に沿った円弧状の凸面320,330を有し、ドーム状の端面及び横断面を有する柱状体である。設置対象側に配置される側脚部33は、長方形状の平面で構成される設置面335を有する(図2)。設置対象とは離れる側に配置される側脚部32は、設置面335に対向配置され、長方形状の平面で構成される対向面325を有する。
この例の連結部34,35は、同一形状、同一の大きさの薄い直方体であり、中脚部31の幅W(図2)と同じ幅、巻回部20の高さH(図2)と同じ高さを有する。連結部34,35の側面と中脚部31の側面とは面一に設けられる(図4)。連結部34,35の設置面(図2、図4では下面)と側脚部33の設置面335(図2)とは面一に設けられる。連結部34,35における設置面とは対向配置される対向面(図2、図4では上面)は、側脚部32の対向面325(図2)に面一に設けられる。即ち、中脚部31の軸方向に磁性コア3Aをみると、中脚部31及び側脚部32,33は連結部34,35から出っ張らないように設けられている(図1)。
この例の磁性コア3Aは、その横断面形状(各分割コア片3a,3bの端面形状も同様)が図2に示すように幅方向の中心線Lを中心として対称形状であり、かつ高さ方向の中心線Lを中心として対称形状である。
<コア凹部、凸面>
この例のコア凹部312,313及び凸面320,330は円弧状であるが、適宜変更できる。コア凹部312,313及び凸面320,330の形状、大きさは、代表的には、磁性コア3Aに組み付けるコイル2Aの形状、特にコイル凹部22,23に応じた形状、大きさとする。磁性コア3Aを一体成形物とする場合には、コイル2Aに沿って磁性コア3Aを製造すれば、コイル凹部22,23に応じたコア凹部312,313及び凸面320,330を備える磁性コア3Aとすることができる。磁性コア3Aを複数の分割コア片の組物とする場合には、コア凹部312と凸面320間、コア凹部313と凸面330間にコイル凹部22,23を収納可能な大きさの隙間(例えば、巻線2wの幅よりも若干大きな隙間)が形成されるように、中脚部31及び側脚部32,33の形状、大きさ、配置位置などを調整するとよい。分割コア片の組物とする場合、本例のようにコア凹部312,313及び凸面320,330が円弧状であれば、角張った部分を低減できて、コイル2Aとの組み付け時に割れなどが生じ難く、組み付け作業性に優れると期待される。
<介在箇所、張出箇所>
この例の中脚部31は、図2に示すようにその幅Wが側脚部32,33の幅よりも長い。中脚部31における幅方向の中央部(介在箇所31d)は、図2において上下に位置する側脚部32,33に挟まれる。中脚部31における幅方向の両端部(張出箇所31p)は側脚部32,33に挟まれず、側脚部32,33よりも幅方向に突出している。ここでの介在箇所31dとは、側脚部32の対向面325(又は側脚部33の設置面335)に対して直交方向に投影した場合に中脚部31における両側脚部32,33と重複する箇所とし、重複しない箇所を張出箇所31pとする。この例の介在箇所31dは、側脚部32,33の対向面325、設置面335に直交し、側脚部32,33の幅方向の各端部を通る直線(図2では二点鎖線で示す)で挟まれる領域である。介在箇所31dや張出箇所31pにおける幅方向の形成長さは適宜選択できる。介在箇所31dの上記形成長さが大きいほど、漏れ磁束に起因する損失の増大を低減し易い。張出箇所31pの上記形成箇所が大きいほど、巻回部20における張出箇所31pに沿って配置される領域を大きくして露出箇所を確保し易く、放熱性を高め易い。介在箇所31dの上記形成長さは、例えば、中脚部31の幅Wの1%以上80%以下程度、張出箇所31pの上記形成長さ(2か所の合計長さ)は、例えば、中脚部31の幅Wの20%以上80%以下程度とすることができる。
<アスペクト比>
横長の磁性コア3Aとは、定量的には、中脚部31の軸方向に直交する面で磁性コア3Aを切断した横断面を内包する長方形を想定した場合に、この仮想の長方形の短辺に対する長辺の比(ここでは幅W/高さHに相当)が1を超えることをいう。特に上記比が1.5以上であると、リアクトル1Aの設置高さが相対的に小さくなり易い。上記比が大きいほど低背化し易く、1.6以上、更に1.8以上であることが好ましい(本例では1.8以上)。上記比が大き過ぎると磁性コア3Aの製造性の低下などを招くことから、製造性を考慮すると、上記比を4.0以下程度とすることができる。短辺の長さ(高さH)の絶対値が小さければ、設置高さをより小さくできる。
(リアクトル)
実施形態1のリアクトル1Aは、上述の実施形態1のコイル2Aと、実施形態1の磁性コア3Aとを備える。特に、実施形態1のリアクトル1Aは、コイル2Aの巻回部20における各コイル凹部22,23が、中脚部31の各コア凹部312,313と各側脚部32,33の凸面320,330間に設けられる円弧状の隙間にそれぞれ配置され(図2)、コイル凹部22,23以外の箇所が磁性コア3Aに覆われずに露出される(図1)。
この例のように横長な外観を有して、コイル凹部22,23が比較的長い場合でも、中脚部31と側脚部32,33とで挟まれることで、巻回部20からの磁束が磁性コア3Aを通過し易く、巻回部20に鎖交する磁束を低減し易い。
巻回部20における磁性コア3Aからの露出箇所は、中脚部31の張出箇所31pを囲む箇所であり、設置面235、対向面225、及び側面を含み、これらの面を外部への放熱面として利用できる。例えば、巻回部20の側面に冷却機構が近接配置される場合には側面を放熱面に利用できる。
この例の側脚部32,33は、巻回部20における磁性コア3Aからの露出箇所の一部と面一な面を備える。具体的には、側脚部33の設置面335は、巻回部20の設置面235と面一である。そのため、リアクトル1Aの設置面は、巻回部20と、磁性コア3Aの側脚部33及び連結部34,35とで構成される。例えば、リアクトル1Aが冷却機構を備える設置対象の載置面に設置されると、巻回部20の設置面235を放熱面とし、設置対象に放熱できる。この例では、側脚部32の対向面325と巻回部20の対向面225も面一である。そのため、リアクトル1Aは、図1に示すように全体として偏平な直方体状の外観を有する。
その他、リアクトル1Aは、図5に示すようにコイル2Aと磁性コア3Aとを含む組物を収納するケース4を備えることができる。ケース4は、リアクトル1Aの設置面を支持する底部40と、底部40から立設される壁部41とを備える箱体が挙げられる。ケース4の形状、大きさは、組物に対応した形状、大きさであると、ケース4を具備していても小型にし易い。ケース4の構成材料は、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属とすると、ケース4を放熱経路に利用できる、強度に優れて機械的保護を図り易いなどの効果が期待できる。図5では、組物の設置面がケース4の内底面に近接され、組物の側面(ここでは巻回部20の側面)がケース4の内壁面に近接されるような形状、大きさの金属製のケース4を示す。組物と金属製のケース4とが近接配置されることで、コイル2Aの熱をケース4に効率よく伝えられる。
また、リアクトル1Aは、図5に示すようにコイル2Aと磁性コア3Aとを含む組物とケース4の内底面間に放熱層9を備えることができる。放熱層9は、放熱性に優れる材料から構成されて、コイル2Aからケース4への熱伝導性を高める。具体的な材料は、放熱性に優れるフィラー(アルミナなどの非磁性かつ非金属粉末)と樹脂とを含むものが挙げられ、シートなどを利用してもよい。放熱層9が接着剤を含むと、放熱層9によって、ケース4に組物を固定できる。ケース4及び放熱層9の少なくとも一方を省略することもできる。
(用途)
実施形態1のリアクトル1Aは、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC−DCコンバータ)や空調機のコンバータなどの種々のコンバータ、電力変換装置の構成部品に利用できる。特に、実施形態1のリアクトル1Aは、大電流用途(100A以上、更に150A以上)であり、放熱性に優れることが要求される上に低背化が望まれる場合に好適に利用できる。実施形態1のコイル2A、実施形態1の磁性コア3Aは、リアクトル1Aなどの構成要素に利用できる。
(主要な効果)
実施形態1のリアクトル1Aは、横長な外観を有しており、横置き形態とする場合に設置高さを低くできる。特に、実施形態1のリアクトル1Aは、コイル凹部22,23を備える実施形態1のコイル2Aと、コア凹部312,313及び凸面320,330を備える実施形態1の磁性コア3Aとを備えることで、以下の理由(1)から(3)により、設置高さがより低い上に、低損失で放熱性にも優れる。
(1)磁性コア3Aにおける中脚部31のコア凹部312,313と側脚部32,33の凸面320,330間に巻回部20のコイル凹部22,23を配置して、高さ方向にみたときに巻回部20の一部と磁性コア3Aの一部とを重複配置することで、低背化を図れる。
(2)磁性コア3Aの中脚部31に張出箇所31pを備えて、巻回部20における張出箇所31pを囲む箇所を磁性コア3Aに覆われない露出箇所とし、この露出箇所をコイル2の放熱箇所に利用できる。
(3)磁性コア3Aにおける中脚部31は張出箇所31pと側脚部32,33との介在箇所31dとを含むため、磁路面積を確保できると共に漏れ磁束を低減できる。その結果、巻回部20に鎖交する磁束を低減できる。
その他、この例のリアクトル1Aは、以下の効果を奏する。
(a)巻回部20の露出箇所の一部と側脚部32,33の一部とが面一であるため、高さHを小さくし易く、設置高さをより低くできる。
(b)巻回部20の露出箇所が、設置面235、対向面225、側面の三方向の面を含むため、各面を放熱面とすることができ、放熱性をより高められる。
(c)コイル2Aはコイル凹部22,23が対向配置されて対称形状であり、磁性コア3Aはコア凹部312,313及び凸面320,330が対向配置されて対称形状であるため、コイル2Aや磁性コア3Aの製造性に優れる上に、電磁気的なバランスにも優れる。
[実施形態2]
図6を参照して、実施形態2のリアクトル1Bを説明する。図6は、リアクトル1Bをコイル2Bの軸方向に直交する平面で切断した横断面図である。
実施形態2のリアクトル1Bの基本的構成は、実施形態1のリアクトル1Aと同様である。即ち、リアクトル1Bは、横長な外観を有しており、横置き形態とすると設置高さを低くできる。リアクトル1Bは、巻回部20にコイル凹部22,23を備える実施形態2のコイル2Bと、中脚部31にコア凹部312,313を備えると共に側脚部32,33に凸面320,330を備える実施形態2の磁性コア3Bとを備える。実施形態2のリアクトル1Bにおける実施形態1との主な相違点は、コイル凹部22,23が互いに巻回部20の幅方向にずれて配置され、巻回部20の形状に対応して、コア凹部312,313及び凸面320,330も巻回部20の幅方向にずれて配置される点にある。以下、この相違点を詳細に説明し、実施形態1と重複する構成及び効果などは詳細な説明を省略する。
実施形態2のコイル2Bでは、巻回部20の幅方向の一方側寄り(図6では左側寄り)にコイル凹部22が位置し、他方側寄り(図6では右側寄り)にコイル凹部23が位置する。いわば両コイル凹部22,23はほぼ対角上に位置する。そのため、コイル凹部22,23の一部は対向するものの、他部は対向しない。図6では、コイル凹部22の凹み方向が下向き、コイル凹部23の凹み方向が上向きであり、巻回部20の幅方向の左右にずれた位置において正反対の方向に凹んだ場合を示す。
コイル凹部22,23の形成位置が幅方向にずれていることで、コイル2Bの設置面235及び対向面225は、実施形態1のコイル2Aに比較して、大きな面積を有し易い。ここで、実施形態1のコイル2Aでは、図2に示すようにコイル凹部22,23の両側に比較的小さな設置面235,235及び対向面225,225を備える。これに対し、実施形態2のコイル2Bでは、図6に示すように設置面235及び対向面225がそれぞれ一つの連続した面で構成されるため、大きな面積を確保できる。この点から放熱性の更なる向上が期待できる。
実施形態2の磁性コア3Bでは、中脚部31の幅方向の一方側寄り(図6では左側寄り)にコア凹部312が位置し、コア凹部312の位置に対応して側脚部32の凸面320も位置する。中脚部31の幅方向の他方側寄り(図6では右側寄り)にコア凹部313が位置し、コア凹部313の位置に対応して側脚部33の凸面330も位置する。両コア凹部312,313はほぼ対角上に位置し、対応して両凸面320,330もほぼ対角上に位置する。そのため、コア凹部312,313の一部は対向するものの、他部は対向しない。両凸面320,330の一部は対向するものの、他部は対向しない。図6では、コア凹部312の凹み方向及び凸面320の突出方向が下向き、コア凹部313の凹み方向及び凸面330の突出方向が上向きであり、磁性コア3Bの横断面における幅方向の左右にずれた位置において正反対の方向にコア凹部312,313が凹み、凸面320,330が突出した場合を示す。なお、側脚部33の設置面335と巻回部20の設置面235とは面一であり、側脚部32の対向面325と巻回部20の対向面225とは面一である。
図6では、張出箇所31pが分かり易いようにクロスハッチングを付して示す。コア凹部312,313の形成位置が幅方向にずれていることで、中脚部31における二つの側脚部32,33に挟まれる介在箇所31dの幅が実施形態1の磁性コア3Aと比較して小さく、中脚部31における二つの側脚部32,33に挟まれない張出箇所31p,31pが実施形態1の磁性コア3Aと比較して大きい。そのため、張出箇所31pを囲むように配置される巻回部20の露出箇所を大きく確保し易く、放熱性を向上できる。
実施形態2のリアクトル1Bは、実施形態1と同様に、コイル凹部22,23を備える実施形態2のコイル2Bと、コア凹部312,313及び凸面320,330を備える実施形態2の磁性コア3Bとを備えるため、設置高さが低く、低損失で放熱性にも優れる。特に実施形態2のリアクトル1Bは、上述のように巻回部20の露出箇所を大きく確保し易いことから、放熱性により優れる。
[変形例]
上述の実施形態1,2に対して、以下の少なくとも一つの変更や追加が可能である。
(1)温度センサ、電流センサ、電圧センサ、磁束センサなどのリアクトルの物理量を測定するセンサ(図示せず)を備える。
(2)巻回部20の露出箇所(例えば巻回部20の側面など)に放熱板を備える。
(3)樹脂モールド部6に代えて、ボビンなどの絶縁介在部材を備える。
(4)樹脂モールド部6に代えて、又は樹脂モールド部6の具備に加えて、巻回部20を構成する隣り合うターン同士を接合する熱融着樹脂部(図示せず)を備える。
(5)ケース4内にコイル2Aと磁性コア3Aとを含む組物を封止する封止樹脂を備える。
本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、横置き形態以外の設置形態とすることができる。例えば、巻回部20の軸方向が設置対象の設置面に直交する設置形態、図2に示す状態から右方又は左方に90°回転させて、巻回部20の短辺側の側面が設置面となる設置形態などが挙げられる。これらの形態は、低損失なリアクトルなどとすることができる。また、これらの形態は、冷却機構の配置状態などによっては、放熱性にも優れると期待される。
[付記]
設置高さが低く、低損失で、放熱性にも優れるリアクトルとして、例えば、以下の構成とすることができる。
[付記1]
巻線が巻回されて筒状の巻回部を備えるコイルと、
前記巻回部の内周に配置される中脚部と、前記巻回部の外周に配置されて前記中脚部を挟む二つの側脚部と、前記中脚部及び両側脚部を挟み、これらを連結する二つの連結部とを備える磁性コアとを備え、
前記巻回部は、
その内周面に囲まれる内側空間に向かって、凹み方向が互いに逆向きになるように設けられ、前記中脚部と前記側脚部とで挟まれる二つのコイル凹部と、
前記磁性コアに覆われずに露出される露出箇所とを備え、
前記中脚部は、
前記二つの側脚部に挟まれない張出箇所と、
前記コイル凹部に沿って設けられ、前記中脚部の内部に向かって凹む二つのコア凹部とを備え、
各側脚部は、
各コア凹部に向かって突出し、前記コア凹部と共にコイル凹部を挟む凸面を備えるリアクトル。
1A,1B リアクトル
2A,2B コイル
20 巻回部 22,23 コイル凹部 225 対向面 235 設置面
2w 巻線
3A,3B 磁性コア
31 中脚部 31d 介在箇所 31p 張出箇所 312,313 コア凹部
32,33 側脚部 320,330 凸面 325 対向面(面一な面)
335 設置面(面一な面)
34,35 連結部
3a,3b 分割コア片 31a,31b 中脚片
32a,32b,33a,33b 側脚片
4 ケース
40 底部 41 壁部
樹脂モールド部
9 放熱層

Claims (10)

  1. コイルの巻回部の内周に配置される中脚部と、前記巻回部の外周に配置されて前記中脚部を挟む二つの側脚部と、前記中脚部及び両側脚部を挟み、これらを連結する二つの連結部とを備え、
    前記中脚部は、
    前記二つの側脚部に挟まれない張出箇所を含み、
    前記中脚部の内部に向かって、凹み方向が互いに逆向きになるように設けられた二つのコア凹部を備え、
    各側脚部は、
    各コア凹部に向かって突出し、前記各コア凹部との間に所定の隙間を設けて配置される凸面を備える磁性コア。
  2. 前記中脚部の軸方向に直交する平面で前記磁性コアを切断した横断面を内包する長方形の短辺に対する長辺の比が1.5以上である請求項に記載の磁性コア。
  3. 前記二つのコア凹部が対向配置されると共に、前記二つの凸面が対向配置される請求項又は請求項に記載の磁性コア。
  4. 磁性粉末と樹脂とを含む複合材料の成形体、及び磁性粉末を含む圧粉成形体の少なくとも一方を備える請求項から請求項のいずれか1項に記載の磁性コア。
  5. 一対の分割コア片を組み合わせて構成され、
    各分割コア片は、一方の前記連結部と、前記連結部から立設され、前記中脚部の一部を形成する中脚片及び前記各側脚部の一部を形成する二つの側脚片とを備える請求項から請求項のいずれか1項に記載の磁性コア。
  6. イルと磁性コアとを備え、
    前記コイルは、
    巻線が巻回されてなる筒状の巻回部を備え、
    前記巻回部は、その内周面に囲まれる内側空間に向かって、凹み方向が互いに逆向きになるように設けられた二つのコイル凹部を備え、
    前記磁性コアは、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の磁性コアであり、
    各コイル凹部が前記中脚部の各コア凹部と前記各側脚部の凸面間に配置され、
    前記巻回部における前記コイル凹部以外の箇所が前記磁性コアに覆われずに露出されるリアクトル。
  7. 前記側脚部は、前記巻回部における前記磁性コアからの露出箇所の一部と面一な面を備える請求項に記載のリアクトル。
  8. 前記巻回部の端面を内包する長方形の短辺に対する長辺の比が1.5以上である請求項6又は請求項7に記載のリアクトル
  9. 前記二つのコイル凹部は、対向配置される請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のリアクトル
  10. 前記巻回部の外周の少なくとも一部を覆う樹脂モールド部を備える請求項から請求項のいずれか1項に記載のリアクトル
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