JP6561866B2 - 積層型電池 - Google Patents

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Description

本発明は,正および負の電極板を交互に積層しさらに外装体に収納してなる積層型電池に関する。さらに詳細には,積層する正負の電極板として長方形の枚葉状のものを用いた積層型電極体を有する積層型電池に関するものである。
従来のこの種の積層型電池の一例として,特許文献1に記載されているものが挙げられる。同文献の図1の「二次電池10」は,正負の電極シートおよびセパレータが積層された「電極組立体14」(積層型電極体)が「ケース11」に収納された構造のものである。ここで,電極組立体14の一方の端部側に,「正極集電タブ31」および「負極集電タブ32」が設けられている。これらの集電タブを介して,電極組立体14の正負の電極シートと外部の「正極端子41」,「負極端子42」とが繋がるようになっている。
特開2014−11040号公報
しかしながら前記した従来の技術には,想定ほどには電池性能が得られないという問題点があった。その原因は,電極組立体14内で部位による電位ムラが発生することにあると考えられる。すなわち特許文献1の電極組立体14では,集電タブが正負とも一方の端部側に設けられている。このため,電極組立体14内でも部位により集電タブからの距離が大きく異なっている。このことが電極組立体14内で電位ムラを発生させ,電池性能の低下に繋がっていたのである。また,集電タブの位置から見て電極組立体の慣性モーメントが大きく,振動や衝撃により電極シートやセパレータの積層ずれが生じることがあった。特に,電極組立体14における電極シートの板面面積が大きい場合にこれらの問題が顕著であった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,積層型電極体を用いつつ,電極体の内部での電位ムラや積層ずれを抑制した積層型電池を提供することにある。
本発明の一態様における積層型電池は,長方形の集電箔の表面上に活物質層が塗工されている正および負の電極板を,セパレータを介しつつ交互に積層してなる積層型電極体と,積層型電極体を収納する外装体とを有する構造の電池であって,正負の電極板にはいずれも,一辺上の中間箇所とその対辺上の中間箇所とを結んで帯状に設けられた,活物質層がなく集電箔が露出している非塗工領域と,非塗工領域内における,一辺と対辺との間の中央を含まず,一辺と対辺とのいずれか一方に寄った範囲に設けられた,表裏間で貫通している貫通箇所とが形成されており,セパレータには,非塗工領域に対応する領域内の,一辺と対辺との間の中央を挟んだ両方の範囲内にそれぞれ,表裏間で貫通している貫通箇所が形成されており,積層型電極体中では,正の電極板(以下,「正極板」という)の非塗工領域同士が,負の電極板(以下,「負極板」という)およびセパレータの貫通箇所を通して,負極板と接触することなく導通しているとともに,負極板の非塗工領域同士が,正極板およびセパレータの貫通箇所を通して,正極板と接触することなく導通しており,外装体の内部で正極板の非塗工領域同士の導通箇所に接続された正極端子部材と,外装体の内部で負極板の非塗工領域同士の導通箇所に接続された負極端子部材とが,外装体を貫通して設けられているものである。
上記態様における積層型電池では,積層型電極体の正負の電極板にはいずれも,一辺上の中間箇所とその対辺上の中間箇所とを結んで帯状の非塗工領域が設けられている。そして非塗工領域内には貫通箇所が,一辺と対辺とのいずれか一方に寄って設けられている。積層型電極体では,正負の電極板の非塗工領域同士が重なり合いつつ,それらの貫通箇所は互い違いに配置されている。正負の電極板間のセパレータには,正極板の貫通箇所に対応する箇所と負極板の貫通箇所に対応する箇所との両方に貫通箇所が形成されている。このため正極板の貫通箇所においては,セパレータも貫通箇所となっており,負極板の非塗工領域ばかりが重なり合っている。この箇所に負極端子部材が接続されている箇所が,負極板の集電箔同士およびそれらと負極端子部材との接合箇所である。同様に,負極板の貫通箇所においても,セパレータも貫通箇所となっている。このためこの箇所では,正極板の非塗工領域ばかりが重なり合っている。この箇所に正極端子部材が接続されている箇所が,正極板の集電箔同士およびそれらと正極端子部材との接合箇所である。
これらの集電箔と正負の端子部材との接合箇所は,上記構成より,積層型電極体の一辺上の中間箇所とその対辺上の中間箇所とを結ぶ帯状の領域内に存在する。したがって,これらの接合箇所が積層型電極体の一辺上に並んで設けられている場合と比較して,次のような差異がある。まず,積層型電極体内の各箇所と前述の接合箇所との間の距離の大小差が小さい。このため,使用時における積層型電極体内における電位ムラが少ない。また,接合箇所を中心とする積層型電極体の慣性モーメントも小さい。このため,振動や衝撃が加わったときの正負の電極板やセパレータの積層ずれも小さい。
上記態様における積層型電池ではさらに,正極板および負極板は,長辺と短辺とを有する非正方形状のものであり,非塗工領域は,長辺と長辺との間に形成されているものであることが望ましい。非塗工領域の配置がこのようになっていると,前述の,積層型電極体内における各箇所と接合箇所との間の距離の大小差の縮小効果がより大きいからである。また,接合箇所を中心とする積層型電極体の慣性モーメントの縮小効果もより大きい。
上記態様における積層型電池ではまた,外装体は,積層型電極体における正負の電極板と平行な第1面を覆う第1面部材と,積層型電極体における第1面と反対側の第2面を覆う第2面部材とを有しており,第1面部材には,積層型電極体の厚み方向の少なくとも一部を収納する凹部が形成されるとともに,凹部のうち,積層型電極体中の非塗工領域に対応する領域の両端に,深さが凹部中の他の部分より少ない端子部材配置部が形成されており,正極端子部材および負極端子部材はいずれも,第1面部材を貫通して設けられるとともに,第1面部材より外側の部分が端子部材配置部に配置されているものであることが望ましい。
このようになっていると,次のような利点がある。まず,積層型電極体の外装体への収納工程が,薄型箱状の外装体への挿入の場合と比較してやりやすい。また,上記のような凹部を有する第1面部材は,プレス成型等により平板状の薄板部材から容易に製造することができる。また,凹部中に部分的に,深さが他の部分より少ない端子部材配置部が形成されていることにより,第1面部材全体としての剛性が向上している。むろんこのことは,積層型電池そのものの剛性も向上させている。また,端子部材配置部が形成されている位置は,積層型電極体の正負の電極板において活物質層が塗工されていない非塗工領域に相当する。このため端子部材配置部の存在は,積層型電極体の収納上邪魔にはならない。さらに,端子部材配置部は,第1面部材の外面側においては凹状である。ここに,正極端子部材および負極端子部材のうち第1面部材より外側の部分が配置されることとなる。このため積層型電池の外形上の平坦さが,正極端子部材および負極端子部材により,あまり害されない。
外装体について上記限定を有する態様の積層型電池ではさらに,第1面部材の凹部は,積層型電極体の厚み方向の全部を収納する深さで形成されていることが望ましい。このようになっていると,第2面部材は単純な平板部材で済むので,製造しやすい。
本構成によれば,積層型電極体を用いつつ,電極体の内部での電位ムラや積層ずれを抑制した積層型電池が提供されている。
実施の形態に係る積層型電池の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る積層型電池の概略断面図である。 実施の形態に係る積層型電池の積層型電極体の斜視図である。 実施の形態に係る積層型電池における正極板の平面図および断面図である。 実施の形態に係る積層型電池における負極板の平面図および断面図である。 実施の形態に係る積層型電池におけるセパレータの平面図である。 実施の形態に係る積層型電池の積層型電極体の断面図である。 実施の形態に係る積層型電池における第1面部材の斜視図(その1)である。 実施の形態に係る積層型電池における第1面部材の斜視図(その2)である。 実施の形態に係る積層型電池における第2面部材の斜視図である。 実施の形態に係る積層型電池における外部端子の斜視図(その1)である。 実施の形態に係る積層型電池における外部端子の斜視図(その2)である。 変形例に係る積層型電池における正極板の平面図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1に示す平板形状の積層型電池1に本発明を適用したものである。図1の積層型電池1は,外装体2の内部に後述する積層型電極体3(図2参照)を収納したものである。さらに積層型電池1には,正負の外部端子4,5が取り付けられている。外部端子4,5はそれぞれ,ガスケット19により外装体2から絶縁されている。積層型電池1にはまた,ガス排出弁6と注液口7とが設けられている。
積層型電池1の断面構造を図2に示す。図2は積層型電池1における,図1中のA−A箇所での断面図である。図2に示されるように,積層型電池1の外装体2は,第1面部材8と第2面部材9とにより構成されている。外装体2の内部に収納されている積層型電極体3は,正極板10と負極板11とを交互に積層したものである。正極板10と負極板11との間にはセパレータ12が挟み込まれている。なお実際の積層型電池1においては,正極板10や負極板11の枚数はもっと多くてもよい。
積層型電極体3の斜視図を図3に示す。図3に示されるように,積層型電極体3を構成する個々の正極板10や負極板11は,長方形の枚葉状のものである。積層型電極体3は全体として,薄型の直方体状をなしている。その最大面積の面である第1面13およびその裏面である第2面14の全体形状は,個々の正極板10や負極板11の形状と同じく長方形である。むろん,第1面13および第2面14の全体形状はいずれも,個々の正極板10や負極板11と平行な面である。前述の外装体2の第1面部材8は,積層型電極体3の第1面13を覆う部材である。同様に第2面部材9は,第2面14を覆う部材である。積層型電極体3を構成する個々の正極板10や負極板11には,帯状の非塗工領域15と,その中の抜き穴16,24とが形成されている。
積層型電極体3を構成する正極板10,負極板11,およびセパレータ12について,図4〜図6により説明する。図4は,正極板10の平面図および断面図である。図4に示されるように正極板10の面内形状は,短辺17と長辺18とを有する長方形である。正極板10は,集電箔20の表面上に活物質層21を塗工したものである。正極板10には,長辺18と長辺18とを結ぶ方向に帯状に非塗工領域15が設けられている。非塗工領域15と上下の短辺17との間の部分は塗工領域23である。非塗工領域15は,活物質層21がなく集電箔20が露出している領域である。対して塗工領域23は,活物質層21がある領域である。なお,おもて面が非塗工領域15である箇所は裏面も非塗工領域15であり,おもて面が塗工領域23である箇所は裏面も塗工領域23である。
本形態における正極板10では,非塗工領域15は,図4中の上下方向のほぼ中央辺りに設けられている。すなわち非塗工領域15は,長辺18の中間箇所同士を結んで設けられている。図4中の上下の塗工領域23の幅B1,B2の比の許容範囲は,3.5:6.5〜6.5:3.5とする。さらに,正極板10(集電箔20)における非塗工領域15には抜き穴16が形成されている。抜き穴16の箇所では正極板10のおもて側と裏側との間が貫通している。抜き穴16は,非塗工領域15内で,いずれか一方(図4では左側)の長辺18に寄せた位置に形成されている。ただし抜き穴16は,非塗工領域15内で左右方向の中点Xには及んでいない。
図5に,負極板11の平面図および断面図を示す。負極板11も構造,形状的には正極板10と同じようなものである。すなわち負極板11は,長方形の集電箔25の表面上に活物質層22を塗工したものである。負極板11にも正極板10と同じように,非塗工領域15と塗工領域23とが設けられている。そして,正極板10と負極板11とを重ね合わせたときに非塗工領域15同士が同じ位置に重なるようにされている。ただし,負極板11(集電箔25)の抜き穴24は,正極板10の抜き穴16とは逆に,図5中で右側の長辺18に寄せた位置に形成されている。
なお正極板10,負極板11の材質は,積層型電池1の種類に応じた一般的なものでよい。積層型電池1の種類がリチウムイオン二次電池である場合,一般的には,正極板10の集電箔20はアルミ箔,正極板10の活物質層21の主成分である正極活物質はリチウム複合金属酸化物,負極板11の集電箔25は銅箔,負極板11の活物質層22の主成分である負極活物質は黒鉛である。
図6に,セパレータ12の平面図を示す。セパレータ12の面内形状も,正極板10や負極板11とだいたい同じ長方形である。セパレータ12は,材質的には一般的な多孔質の絶縁性樹脂フィルムである。セパレータ12には,2つの抜き穴26,27が形成されている。セパレータ12を正極板10,負極板11とともに重ね合わせたときに,抜き穴26が正極板10の抜き穴16と,抜き穴27が負極板11の抜き穴24と,それぞれ同じ位置に重なるようにされている。
上記の正極板10,負極板11,およびセパレータ12を積層したものである積層型電極体3における,図3中のC−C箇所の断面図を図7に示す。この箇所は正極板10および負極板11における非塗工領域15の箇所である。したがって図7の断面図中には,正極板10の活物質層21も負極板11の活物質層22も現れていない。図7に示されるようにこの箇所での積層型電極体3は,集電箔20(正),集電箔25(負),セパレータ12の積層体である。
図7中で左寄りの位置には,集電箔25については抜き穴24の箇所が,セパレータ12については抜き穴27の箇所が,それぞれ重ね合わせられている。このためこの位置には,集電箔20のみが存在している。一方,図7中で右寄りの位置には,集電箔20については抜き穴16の箇所が,セパレータ12については抜き穴26の箇所が,それぞれ重ね合わせられている。このためこの位置には,集電箔25のみが存在している。また,いずれの位置でも,集電箔20と集電箔25との接触はセパレータ12により防止されている。なお,抜き穴27は抜き穴24より少し小さく,抜き穴26は抜き穴16より少し小さいことが望ましい。集電箔20と集電箔25との接触を確実に防ぐにはその方が有利だからである。
図7中で左寄りの抜き穴24の箇所には,内部端子37が取り付けられる。そして図中に破線Dで示される範囲が溶接される。これによりこの箇所で積層型電極体3に積層されているすべての集電箔20(正)同士が導通し,さらにその箇所に内部端子37も接続された状態となる。同様に,図7中で右寄りの抜き穴16の箇所には,内部端子38が取り付けられる。そして図中に破線Eで示される範囲が溶接される。これによりこの箇所で積層型電極体3に積層されているすべての集電箔25(負)同士が導通し,さらにその箇所に内部端子38も接続された状態となる。
組付け前の外装体2の第1面部材8の斜視図を,図8および図9に示す。図8は第1面部材8を外面側から見た斜視図であり,図9は内面側から見た斜視図である。第1面部材8は,全体としては長方形状の部材である。第1面部材8は,四辺の平坦部28と,平坦部28に囲まれた凹部29とを有している。面積的には凹部29が第1面部材8の大部分を占めている。凹部29というのは図9の内面側から見た状況での言い方であり,図8においては凹部29は凸状をなしている。凹部29は積層型電極体3を収納するための部分であるため,内面側から見た言い方で呼んでいる。このため凹部29の面内方向の寸法F,Gは,積層型電極体3を収納するのに十分な寸法とされている。また,凹部29の深さも,積層型電極体3を完全に収納できる深さとされている。第1面部材8は,もともとは平板状の薄板部材であり,プレス成型により凹部29を形成したものである。
第1面部材8の凹部29にはさらに,凸部30,31,32が形成されている。凸部30,31,32は,凹部29中の他の部分に比して深さが少ない部分である。図9中で出っ張って見えるから凸部30,31,32と呼んでいる。図8においては凸部30,31,32は凹んで見える。凸部30,31は,外部端子4,5を取り付けるための部位である。すなわち,取り付けられた状態での外部端子4,5は,図8中の凸部30,31により凹んでいる部分に収納される。さらに,凸部30,31には,導通のための孔33,34が形成されている。凸部30,31は,凹部29の長辺35,36に接して形成されている。凸部32は,凸部30,31の間に位置している。凸部32には,ガス排出弁6と注液口7とが形成されている。凸部30,31,32はいずれも,凹部29に積層型電極体3を収納したときにその非塗工領域15と対面する範囲内にある。
第2面部材9の斜視図を図10に示す。図10に示されるように第2面部材9は,単純な平板状の薄板部材である。
次に,内部端子37,38について説明する。内部端子37,38は,ほぼ同じ形状のものであり,まとめて説明する。図11は,組付け前の状態での内部端子37,38の斜視図である。図11に見るように内部端子37,38は,タブ部39と,リベット部40とにより構成されている。タブ部39は,内部端子37,38のうち,図7中に破線D,Eで示したように集電箔20,25に接合される部分である。リベット部40は,外装体2を貫通する部分である。リベット部40はさらに,外部端子4,5が外装体2から外れないように固定する機能を有している。このためリベット部40は,後に,カシメ加工を受けて図12に示されるように笠部41が形成されることとなる。
外部端子4,5は,長方形のタブ形状の部材である。ただし,図1の外観斜視図中に見えてはいないが,内部端子37,38のリベット部40を通すための孔が形成されている。内部端子37と外部端子5との全体で正極端子部材を構成する。同様に内部端子38と外部端子5との全体で負極端子部材を構成する。材質については,内部端子37および外部端子4は集電箔20と,内部端子38および外部端子5は集電箔25と,それぞれ同じ種類の金属材料とされている。
本形態の積層型電池1の組立過程において内部端子37,38はまず,図11の形状のまま,図7中に破線D,Eで示した溶接に供される。溶接手法についてはレーザ溶接,超音波溶接,抵抗溶接等,特段の限定はない。これにより,内部端子37と,積層型電極体3のすべての集電箔20(正)とが導通した状態となる。また,内部端子38と,積層型電極体3のすべての集電箔25(負)とが導通した状態となる。そして,内部端子37,38が取り付けられた積層型電極体3を,図9に示した第1面部材8の凹部29に収納する。その際,内部端子37,38のリベット部40を孔33,34に通す。また,内部端子37,38のタブ部39と第1面部材8の凸部30,31との間に,図7に示すガスケット42が挟み込まれるようにする。すると,凹部29内に積層型電極体3が完全に収納されることとなる。また,図8中における孔33,34からリベット部40が突出した状態となる。そこに外部端子4,5およびガスケット19(図1参照)を取り付ける。
この状態で,リベット部40の先端部分を径方向には押し広げつつ高さ方向には押しつぶすカシメ加工を行う。このカシメ加工により,リベット部40の先端部分を変形させて図12に示した笠部41を形成する。図12ではカシメ後の内部端子37,38のみを描いているが実際には,カシメ後にはタブ部39と笠部41との間には第1面部材8,ガスケット19,42とが挟み込まれている。これにより第1面部材8に外部端子4,5が,外れないようにしっかりと取り付けられる。この状態では,内部端子37,38のリベット部40が,第1面部材8の表裏間を貫通している。また,ガスケット19,42が,外部端子4,5および内部端子37,38を第1面部材8から絶縁している。
そして,第1面部材8の四辺の平坦部28に,図10に示した第2面部材9を接合する。これにより,積層型電極体3が外装体2の内部に封入される。これを表裏ひっくり返した状態が図1である。この状態では正負の外部端子4,5が,積層型電極体3における一方の長辺18(図4参照)およびその対辺から1つずつ外向きに突出する形状となっている。この状態で積層型電池1は,外形的には完成している。その後,注液口7を利用して電解液を注入し,含浸,初期活性化処理を行えば積層型電池1は使用可能な状態となる。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,積層型電極体3を構成する電極板10,11として,図4,図5に示したように,長辺18の中間箇所同士を結んで非塗工領域15を形成したものを用いている。そして非塗工領域15における一方の長辺18に片寄った位置に抜き穴16,24を設けている。セパレータ12にも抜き穴26,27を設けている(図6)。これにより積層型電極体3に,集電箔20のみが積層されている箇所(図7中左側)や,集電箔25のみが積層されている箇所(図7中右側)が存在するようにしている。そしてそれらの箇所に内部端子37や内部端子38が接合されるようにしている。これにより,集電箔20,25と内部端子37,38との接合箇所が,電極板10,11の長辺18の中間箇所同士を結んだ線上に位置するようにしている。
このため,集電箔と集電端子との接合箇所が電極板の短辺上に並べて設けられている場合と比較して,積層型電極体3の内部における,当該接合箇所からの距離の不均衡が少なくなっている。積層型電極体3内における接合箇所からの最大距離が,当該比較では半分になっているからである。このため使用時において,積層型電極体3内における電位ムラがその分少なくて済む。これにより,電池性能が十分に得られる積層型電池1が実現されている。また,当該接合箇所を中心とする積層型電極体3の慣性モーメントも,当該接合箇所が短辺上に並べて設けられている場合よりも小さくて済んでいる。このため本形態では,積層型電池1に外部から振動や衝撃が加わったときの電極板10,11やセパレータ12の積層ずれも小さい。
本実施の形態ではまた,第1面部材8の凹部29に凸部30,31,32を設けている。そしてこの凸部30,31の裏面(外部側)に,外部端子4,5が収容されるようにしている。このため,積層型電池1の厚み方向に対して見たとき,積層型電池1の最大面積面をなす第1面部材8の凹部29における凸部30,31,32以外の部分に対する,外部端子4,5による出っ張り量が少なくて済んでいる。凸部30,31の裏面側の凹み深さが,外部端子4,5,ガスケット19,および笠部41の合計厚み以上であれば,笠部41が凹部29のうち凸部30,31,32以外の部分に対して出っ張らない構成となる。図1はそのような想定で描いたものである。
また,本実施の形態では上記構成から当然に,凸部30,31は,積層型電極体3において非塗工領域15が積層されている範囲内に位置する。このためこの部分では他の部分と比較して,積層型電極体3が厚み方向に無理なく圧縮されることができる。活物質層21,22がないからである。このため,内面側から見て出っ張っている凸部30,31が存在していても,外装体2内に積層型電極体3を収納する上で邪魔にはならない。本形態では凸部32も非塗工領域15の範囲内に存在している。したがって凸部32も,積層型電極体3の収納上,邪魔にはならない。また,凹部29の一部に凸部30,31,32を設けていること自体,第1面部材8の剛性向上に貢献している。また本実施の形態では,第1面部材8の凹部29を,積層型電極体3を完全に収納できる深さに形成している。このため,第2面部材9が単純な平板部材で済んでおり,部品加工上の手間が少ない。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本実施の形態では,前述の非塗工領域15を,積層型電極体3の長辺18の中間箇所同士を結んで設けている。しかしこれに限らず,積層型電極体3の短辺17の中間箇所同士を結ぶように設けることもできる。この場合,正負の外部端子4,5も,積層型電極体3における一方の短辺17およびその対辺から1つずつ外向きに突出する形状となる。このような場合であっても,集電箔と外部端子との接合箇所が電極板の長辺上に並べて設けられている場合と比較して,前述の,積層型電極体3内における電位ムラの抑制や,当該接合箇所を中心とする積層型電極体3の慣性モーメントの縮小といった効果はある。また,積層型電極体3は正方形状であってもよい。また,外部端子4,5の突出位置は,非塗工領域15の幅の範囲内である程度オフセットしていてもよい。
また,本実施の形態では,図4,図5に示したように,正極板10の抜き穴16や負極板11の抜き穴24を,外部と繋がっていない窓状に形成することとした。しかしこれに限らず,正極板10について図13に例示するように,外部と繋がったタブ状の抜き穴としてもよい。この場合,セパレータ12の抜き穴26,27も同様にタブ状であってもよい。
1 積層型電池
2 外装体
3 積層型電極体
4,5 外部端子
8 第1面部材
9 第2面部材
10 正極板
11 負極板
12 セパレータ
13 第1面
14 第2面
15 非塗工領域
16,24 抜き穴
17 短辺
18 長辺
20,25 集電箔
21,22 活物質層
23 塗工領域
26,27 抜き穴
29 凹部
30,31 凸部
37,38 内部端子
H 深さ

Claims (4)

  1. 長方形の集電箔の表面上に活物質層が塗工されている正および負の電極板を,セパレータを介しつつ交互に積層してなる積層型電極体と,前記積層型電極体を収納する外装体とを有する積層型電池において,
    前記正負の電極板にはいずれも,
    一辺上の中間箇所とその対辺上の中間箇所とを結んで帯状に設けられた,前記活物質層がなく前記集電箔が露出している非塗工領域と,
    前記非塗工領域内における,前記一辺と前記対辺との間の中央を含まず,前記一辺と前記対辺とのいずれか一方に寄った範囲に設けられた,表裏間で貫通している貫通箇所とが形成されており,
    前記セパレータには,前記非塗工領域に対応する領域内の,前記一辺と前記対辺との間の中央を挟んだ両方の範囲内にそれぞれ,表裏間で貫通している貫通箇所が形成されており,
    前記積層型電極体中では,
    前記正の電極板の非塗工領域同士が,前記負の電極板および前記セパレータの貫通箇所を通して,前記負の電極板と接触することなく導通しているとともに,
    前記負の電極板の非塗工領域同士が,前記正の電極板および前記セパレータの貫通箇所を通して,前記正の電極板と接触することなく導通しており,
    前記外装体の内部で前記正の電極板の非塗工領域同士の導通箇所に接続された正極端子部材と,前記外装体の内部で前記負の電極板の非塗工領域同士の導通箇所に接続された負極端子部材とが,前記外装体を貫通して設けられていることを特徴とする積層型電池。
  2. 請求項1に記載の積層型電池において,
    前記正および負の電極板は,長辺と短辺とを有する非正方形状のものであり,
    前記非塗工領域は,長辺と長辺との間に形成されていることを特徴とする積層型電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の積層型電池において,
    前記外装体は,
    前記積層型電極体における前記正負の電極板と平行な第1面を覆う第1面部材と,
    前記積層型電極体における前記第1面と反対側の第2面を覆う第2面部材とを有しており,
    前記第1面部材には,
    前記積層型電極体の厚み方向の少なくとも一部を収納する凹部が形成されるとともに,
    前記凹部のうち,前記積層型電極体中の前記非塗工領域に対応する領域の両端に,深さが前記凹部中の他の部分より少ない端子部材配置部が形成されており,
    前記正極端子部材および前記負極端子部材はいずれも,
    前記第1面部材を貫通して設けられるとともに,
    前記第1面部材より外側の部分が前記端子部材配置部に配置されていることを特徴とする積層型電池。
  4. 請求項3に記載の積層型電池において,
    前記第1面部材の前記凹部は,前記積層型電極体の厚み方向の全部を収納する深さで形成されていることを特徴とする積層型電池。
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