JP6560735B2 - 眼科装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

眼科装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、眼科装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
従来の眼底カメラでは、検者は被検眼像を表示部で観察しながら、被検眼の位置合わせを行っている。この位置合わせを行う際には、初めに広い視野で被検眼の前眼部像、瞳孔を観察し、位置合わせを行う。その後、被検眼の眼底像の観察を行い、位置合わせを行う。
前眼部像の観察においては、観察像を拡大して観察するために、電子的に前眼部像を拡大する眼底カメラが知られている(特許文献1)。また、眼底像の観察においては、内モニタに撮影された眼底像を拡大表示する眼底カメラ(特許文献2)や、ピント合わせを行う際のフォーカス操作時に眼底像の中心部を拡大して表示する眼底カメラ(特許文献3)が知られている。
一方、近年では汎用デジタルカメラを眼底カメラの光学系に装着し、汎用デジタルカメラに備えられた撮像素子によって眼底像を撮像し、撮像された眼底像を汎用デジタルカメラの表示部に表示することが提案されている。また、近年の眼底カメラの中には眼底像の撮影だけでなく、前眼部を撮影することが可能な眼底カメラが知られている。
特開平7−194546号公報 特開平5−192299号公報 特開2010−148586号公報
しかしながら、汎用デジタルカメラに備えられた表示部は、大きさが小さい場合が多く、被検眼の位置合わせには、汎用デジタルカメラの表示部に表示された被検眼像では見難いという問題がある。特に、眼底像の観察時の位置合わせを容易になるように表示倍率を決定すると、光学設計等によっては前眼観察時の表示が小さくなってしまう。このため、前眼部の位置合わせを精度よくすることが困難になり、そのために前眼観察から眼底像の観察に切換えると、眼底像の位置がずれて表示され、位置合わせに時間がかかってしまうことがある。
上記の問題点を解決するために、前眼観察時の光学的な表示倍率を大きくすると、前眼部の表示が狭い範囲で表示されるため、被検眼の前眼部や瞳孔の位置を把握するのが困難になり、前眼部の位置合わせに時間がかかってしまう。さらに、光学的な表示倍率を大きくすると、前眼部の撮影範囲も狭くなってしまう。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、観察状態ごとに適切な表示倍率による観察像を表示し、被検眼の位置合わせやフォーカス調整を容易に行うことが可能な技術の提供を目的とする。
本発明の一つの側面に係る眼科装置は、
照明光学系の観察光源の照明光で照明された被検眼の画像を、撮影光学系を介して取得する撮像手段を有する眼科装置であって、
第1の表示倍率で前記被検眼の画像を表示手段に表示する表示制御手段と、
前記眼科装置の光学素子の調整操作を検出する検出手段と、
前記調整操作に対応する第2の表示倍率を設定する設定手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記第1の表示倍率で表示された前記被検眼の画像を、前記調整操作中は前記第2の表示倍率で表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、観察状態ごとに適切な表示倍率による観察像を表示し、被検眼の位置合わせやフォーカス調整を容易に行うことが可能になる。
実施形態に係る眼底カメラの構成を例示する図。 第1実施形態に係る眼底カメラの機能構成を示す図。 (a)〜(c)は前眼部の観察画像の表示例、(d)、(e)は眼底の観察画像の表示例を示す図。 表示倍率の設定例を示す図。 観察モードの切換えと表示倍率の切換え処理の流れを説明する図。 第2実施形態に係る眼底カメラの機能構成を示す図。 (a)、(b)は第3実施形態に係る眼底カメラの観察画像の表示例、(c)、(d)は表示倍率の設定を例示する図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
(第1実施形態)
図1は本発明の実施形態に係る眼科装置として眼底カメラの構成を例示する図である。光路L1上には、赤外光を発する観察光源1、コンデンサレンズ2、赤外光を透過し可視光を遮断するフィルタ3、ストロボ等の撮影光源4、レンズ5、ミラー6が配置されている。ミラー6の反射方向の光路L2上には、リング状の開口を有するリング絞り7、リレーレンズ8、中央部に開口を有する穴あきミラー9が配置されている。
また、穴あきミラー9の反射方向の光路L3上には、被検眼Eに対向して対物レンズ10が配置されている。穴あきミラー9の穴部には撮影絞り11が光路L3上に配置され、光路L3上の位置を移動することによりピントを調整するフォーカスレンズ12、撮影レンズ13が配置されている。図1において、対物レンズ10と穴あきミラー9との間の光路L3上には前眼レンズ18が挿入されている状態を示している。前眼レンズ18は制御部31の制御の下に移動する移動部19に接続されており、前眼レンズ18は、移動部19により光路L3上に挿入されるように移動したり、光路L3上から外れる(退避する)ように移動可能である。
撮影レンズ13の先の眼底カメラC内部には、動画観察と静止画撮影とを兼ねた撮像部(撮像素子14)が配置されている。また、撮像素子14は画像処理部17に接続されており、この画像処理部17には表示部15が接続されている。撮像素子14からの画像信号は画像処理部17により画像処理される。画像処理部17は、画像処理として、被検眼の画像を、被検眼の観察部位に応じた表示倍率または眼底カメラの操作に応じた表示倍率で表示部15に表示する。画像処理部17の出力は制御部31および表示部15(モニタ)に出力される。表示部15は画像処理部17で画像処理された被検眼の観察像を表示する。尚、眼底カメラC(撮像素子14および表示部15)は、撮影光学系に対して着脱可能な構成であっても良い。
図2は、眼底カメラの機能構成を示す図である。制御部31は眼底カメラの動作の全体的な動作を制御する。この制御部31には、前眼レンズ18を移動する移動部19、画像処理部17、発光回路30、変更検知部41、記憶部37、表示倍率設定部36および操作部32が接続されている。操作部32には撮影開始スイッチ33、観察モード切換スイッチ34、フォーカスレンズ12を駆動するフォーカス駆動操作スイッチ35及び被検眼Eと眼底カメラとの相対的な位置合わせを行うアライメント調整スイッチ45が設けられている。また、記憶部37には、被検眼の観察部位に応じた表示倍率として、前眼観察表示倍率38および眼底観察表示倍率39に関する情報が設定されている。また、記憶部37には、撮像部(撮像素子14)の操作に応じた表示倍率として、フォーカス操作時表示倍率40に関する情報が設定されている。
変更検知部41は、観察部位の変更または眼底カメラの操作の変更を検知する。変更検知部41が眼底カメラの観察部位の変更(例えば、前眼観察から眼底観察への変更)を検知すると、表示倍率設定部36は記憶部37から、変更された観察部位に応じた表示倍率の情報を取得し、表示部15の表示倍率として画像処理部17に設定する。表示倍率設定部36により設定された表示倍率に応じて、画像処理部17は眼底Erの所定画角を規定する中央部の位置に開口を有するマスクを生成する。
また、変更検知部41は、眼底カメラの操作の変更を検知すると、表示倍率設定部36は記憶部37から操作の変更に対応した表示倍率の情報を取得し、表示部15の表示倍率として画像処理部17に設定する。表示倍率設定部36により設定された表示倍率に応じて、画像処理部17は被検眼の画像を表示部15に表示する。
発光回路30には、撮影光源4および観察光源1が接続されている。制御部31は、発光回路30を介して、観察光源1の光量調整・点灯・消灯と撮影光源4の光量調整・点灯・消灯とを制御する。
眼底観察行う前に被検眼の前眼部(瞳孔Ep)を指定位置に位置合わせするアライメントを行うための前眼観察を行う。前眼観察は通常の場合、被検者を座らせて、まず被検眼がどこにあるかを探す必要がある。そこで、眼底カメラの本体を上下、左右、前後を移動させながら、表示部15の表示範囲内に被検眼を見つけ、位置合わせを行う。ここで重要なのは、被験者の負担軽減と撮影の効率化の観点から表示部15の表示範囲内に被検眼を素早く見つけることであるため、被検眼の周辺も表示部15に表示する必要がある。
操作者は観察モード切換スイッチ34を操作すると、制御部31は前眼レンズ18を光路L3に挿入するように移動部19を制御する。次に、制御部31は発光回路30を制御して観察光源1を点灯させる。発光回路30によって観察光源1が点灯すると、観察光源1から前眼レンズ18、対物レンズ10に至る照明光学系の光路L1、L2、L3を通り、被検眼Eの前眼部を照明する。この観察光により照明された前眼部の像は、撮影光学系として、光路L3上の対物レンズ10、前眼レンズ18、穴あきミラー9、フォーカスレンズ12、および撮影レンズ13を通り、撮影カメラC内部の撮像素子14に達する。このとき、撮像素子14により得られた前眼部の画像は画像処理部17により画像処理され、前眼部の観察モードに応じた表示倍率で表示部15に表示される。
前眼観察により前眼部を指定位置に位置合わせ後に眼底観察を行う場合、操作者はフォーカス駆動操作スイッチ35を操作して、眼底撮影のために被検眼Eに対する精密な位置合わせ(眼底アライメント)とフォーカス調整を行う。発光回路30によって観察光源1を点灯すると、この赤外観察光は観察光源1から対物レンズ10に至る照明光学系の光路L1、L2、L3を通り、被検眼Eの瞳孔Epを介して眼底Erを照明する。この観察光により照明された眼底Erの像は、対物レンズ10、穴あきミラー9の光路L3を通り、撮影カメラC内部の撮像素子14に達する。このとき、撮像素子14により得られた赤外光による眼底像は、画像処理部17により画像処理され、観察部位として眼底の観察モードに応じた表示倍率で表示部15に表示される。尚、本実施形態では、撮像素子14は、眼底観察および前眼観察において共通のものを使用しているが、前眼観察用の撮像素子は、眼底観察用の撮像素子と異なっても良い。
図3(a)、(b)、(c)は、それぞれ表示倍率が1倍(×1.0)、2倍(×2.0)、4倍(×4.0)である前眼部(瞳孔Ep)の観察画像を例示する図である。前眼観察では、前眼部(瞳孔Ep)をアライメントマーク50(アライメント指標)と同心円状になるように位置合わせを行う。表示倍率設定部36は表示倍率を変更する場合にアライメントマーク50のサイズも表示倍率に合わせて大きさを変えて表示する。操作者は表示部15に表示される画像を見ながら、アライメント調整スイッチ45を操作する。眼底カメラ本体を上下、左右、前後のいずれかの方向に移動させることにより、観察部位として前眼部(瞳孔Ep)をアライメントマーク50と同心円状になるように位置合わせを行ない、被検眼Eと眼底カメラとの相対的な位置合わせを行う。
図3(a)のような表示倍率の場合、前眼部を広く観察することが可能であるため、被検眼を見つけ易くなる。しかしながら、瞳孔Epが小さく表示されるため、表示部15が小型な場合は、瞳孔Epの位置合わせを精度よく行うことが困難なことがある。瞳孔Epの位置合わせの精度が低いと、眼底観察に切換えた場合に、眼底像が見難くなり、眼底観察時の位置合わせの効率が低下する。図3(c)のような表示倍率の場合は、瞳孔Epが大きく表示されるため、瞳孔の位置合わせ精度を良くすることができる。しかしながら、前眼部の観察領域が狭くなってしまうため、被検眼を見つけ難くなってしまうことがある。そこで、図3(a)、(c)の表示倍率で瞳孔Epの位置合わせが困難な場合は、図3(b)のような図3(a)と図3(c)との倍率のうち中間の表示倍率が良い。表示部15の大きさによって、適正な表示倍率を設定することで、前眼観察時の瞳孔Epをアライメントマーク50と同心円状になるように位置合わせするための操作性が向上する。
図3(d)、(e)は、表示部15が小型の場合の眼底観察画像を例示する図であり、図3(d)、(e)は、それぞれ、表示倍率が1倍(×1.0)、1.3倍(×1.3)の例である。なお、画像処理部17は、眼底像と眼底Erの所定画角を規定する中央部の位置に開口を有するマスクを電子的に合成した画像を表示部15に表示する。また、画像処理部17は、表示倍率に応じて眼底像とマスクの開口部を拡大処理して表示部15に表示する。
一般に眼底観察時の位置合わせは、黄班部Yと乳頭部Nが均等な位置関係ある後極中心で撮影する場合を例にすると、黄班部、乳頭部、主要な動脈、静脈)の位置関係を見ながら行われる。図3(e)では、眼底観察時に撮影する画角に対し、眼底像が欠けて表示されるが、黄班部N、乳頭部Y、主要な動脈、静脈を含まない図3(e)の斜線部分が欠けるだけであり、位置合わせには影響が無い。そのため、小型の表示部15であっても、位置合わせ(眼底アライメント)およびフォーカス調整を容易に行うことができる。
図3(d)、(e)において、L21は表示部15の表示領域の短手方向の長さ、L22は表示部15の表示領域の長手方向の長さを示す。L23は表示倍率1倍におけるL21方向のマスクの開口Mの長さ、L24は表示倍率1倍におけるL22方向のマスクの開口Mの長さを示す。また、L25は表示倍率1.3倍におけるL21方向のマスクの開口Mの長さ、L26は表示倍率1.3倍におけるL22方向のマスクの開口Mの長さを示す。
図3(e)の場合は、表示倍率1.3倍を例にして説明しているが、本発明はこの例に限定されるものではなく、拡大する倍率を長さL21、L22、L25、L26を用いて決定することも可能である。表示部15の表示範囲において、マスクの開口Mが表示領域の長手方向において欠けず、短手方向において欠ける倍率であればよい。例えば、L22≧L26、L22≒L26、かつ、L21≦L25となる関係を満たす倍率であればよい。表示部15が小型な場合は、図3(e)のような表示率で行うと良い。なお、フォーカスによるピント合わせを行う場合は、ピントを合わせたい対象部分を拡大し、見易くしても良い。本実施形態では、表示倍率の設定を記憶部37に格納しておく構成を説明したが、表示倍率設定部36が、上記のL22≧L26、L22≒L26、かつ、L21≦L25となる関係を満たす倍率を演算(取得)し、表示部15の表示倍率として設定してもよい。表示倍率設定部36がネットワークを介して外部の情報処理装置から表示倍率の情報を取得してもよい。
図4(a)は、表示部15が小型の場合の観察モードごとの表示倍率の設定例であり、前眼撮影は前眼部を撮影するための撮影モードである。図4(b)は、操作者が眼底カメラの操作を行ったときに表示部15に表示する表示倍率の設定例である。図4(b)では、例えば、操作者が眼底カメラのフォーカスを調整する場合、表示倍率は2倍(×2.0)が設定される。操作者が本体移動の操作を行う場合、表示倍率は1倍(×1.0)が設定される。ここで、本体操作とは、眼底カメラを上下、左右、前後に移動させた時の操作である。図4(b)では、眼底カメラの本体移動として上下、左右、前後の移動における表示倍率を共通の1倍(×1.0)で表示するように設定されているが、この例に限定されず、例えば、上下、左右、前後ごとに表示倍率を設定してもよい。また、変倍率や小瞳孔モードを持つ眼底カメラの場合は、これらの操作に対しても表示倍率を設定しても良い。
図5は、眼底カメラの観察モード(観察部位)の切換えと表示倍率の切換え処理の流れを説明する図であり、表示倍率は、図4(a)、(b)で示した表示倍率が設定されているとして説明する。まず、ステップS501において、操作者は観察モード切換スイッチ34を操作して被検眼の検査を開始する。尚、検査開始時の観察モード切換スイッチ34の切り換え操作は、操作者の代わりに眼底カメラの制御部31が行ってもよい。
次に、ステップS502で、変更検知部41は観察モード切換スイッチ34の操作により観察モードが前眼観察に切替わったことを検知すると、制御部31は前眼レンズ18を光路L3上に挿入するように移動部19を制御する。
ステップS503で、表示倍率設定部36は前眼観察モードの表示倍率を記憶部37から取得し、表示部15の表示倍率として画像処理部17に設定する。これにより、図3(b)に示すように表示部15の表示倍率が2倍(×2.0)による前眼部の観察画像が表示部15に表示される。
そして、ステップS504において、前眼部のアライメントを実行する。操作者は表示部15に表示される画像を見ながら、アライメント調整スイッチ45を操作して、眼底カメラ本体を上下、左右、前後方向に移動させることにより、被検眼Eと眼底カメラとの相対的な位置合わせを行う。この時、操作者が眼底カメラ本体の移動操作を行う場合、制御部31は、移動操作が継続されている間、表示部15の表示倍率を図3(a)に示すように表示倍率×1.0倍で表示するように制御する。表示倍率を2倍(×2.0)から1倍(×1.0)に変更することにより、前眼部を広く観察することが可能になるため、被検眼を見つけ易くなり、迅速に位置合わせを行うことができる。
眼底カメラ本体の移動操作が終了後、制御部31は表示部15の表示倍率を図3(b)に示すように戻して、表示倍率を2倍(×2.0)で表示するように制御する。なお、手動で表示倍率を変更した場合、表示倍率設定部36は観察モードが変更されるまでの間、手動で変更した表示倍率で表示を行うように表示倍率の設定を制御することが可能である。
前眼部のアライメントで、瞳孔の位置合わせが完了すると、ステップS505において、操作者は観察モード切換スイッチ34を操作して、観察モードを前眼観察モードから眼底観察モードに切換える。このとき、観察モード切換スイッチ34の操作により、制御部31は前眼レンズ18を光路L3上から外れる(退避する)ように移動部19を制御する。なお、操作者の操作に代わり制御部31が瞳孔の位置合わせを自動検出し、眼底観察モードに切換えても良い。
ステップS506において、変更検知部41は観察モードが前眼観察モードから眼底観察モードに切替わったことを検知する。
ステップS507において、表示倍率設定部36は眼底観察モードの表示倍率を記憶部37から取得し、表示部15の表示倍率として画像処理部17に設定する。これにより、図3(e)に示すように、表示倍率が1.3倍(×1.3)による眼底部の画像が表示部15に表示される。この表示倍率の表示では、位置(眼底アライメント)調整、フォーカス調整に支障のない部分は表示されずに、位置調整、フォーカス調整に必要な眼底の主要部が拡大表示される。この表示倍率の表示によれば、小型の表示部15であっても位置、フォーカス調整を容易に行うことができる。
ステップS508において、眼底アライメントを実行する。操作者は表示部15に表示される画像を見ながら、フォーカス駆動操作スイッチ35を操作して、眼底の位置合わせとフォーカス調整を行なう。フォーカス操作が完了すると、表示倍率設定部36は表示部15の表示倍率を元の表示倍率(表示倍率1倍)に戻す。表示部15の表示倍率を元の表示倍率(表示倍率1倍)に戻すことにより(図3(d))、所定の画角の眼底像に対して撮影ミスが無いことを確認することができる。
ステップS509において、操作者は撮影開始スイッチ33を操作して眼底画像の撮影を実行する。なお、撮影画像は、所定の画角の眼底像に対して撮影ミスが無いことを確認するため、図3(d)のような表示倍率で表示される。
ステップS510において、処理を終了するか否かを判定する。例えば、1検査で1眼のみを撮影する場合は終了する(S510−Yes)。一方、左右眼を撮影する場合や、次の検査を開始する場合(S510−No)、処理はステップS501に戻され、同様の処理が繰り返される。この際、制御部31は一方の眼の撮影後に自動で、他方の眼の前眼観察に戻るように眼底カメラを制御することも可能である。
本実施形態によれば、被検眼の観察状態ごとに表示倍率を設定することにより、小型の表示部でも被検眼の位置合わせやフォーカス調整を容易に行うことが可能になる。
(第2実施形態)
本実施形態では、表示部15とは異なる外部表示部600が画像処理部17に接続されている構成について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る眼底カメラおよびそれに接続される装置の機能構成を示す図である。図2の構成と同一の構成については同一の参照番号を付して説明を省略する。図6に示す機能構成では、図2の構成に対して外部表示部600、選択部610および比較部620が追加された構成になっている。
選択部610および比較部620は制御部31に接続されており、外部表示部600は画像処理部17を介して制御部31に接続されている。制御部31は接続検知処理により外部表示部600が接続されたことを検知すると、それを比較部620および表示倍率設定部36に通知する。比較部620は新たに接続された外部表示部600の表示領域のサイズを示す情報を画像処理部17、制御部31を介して取得する。また、比較部620は表示部15の表示領域のサイズを示す情報を同様に画像処理部17、制御部31を介して取得し、外部表示部600の表示領域のサイズと表示部15の表示領域のサイズとを比較する。比較部620は、この大小関係の比較結果および表示領域のサイズの情報を制御部31に通知する。
選択部610は、大小関係の比較結果を用いて、表示部15、外部表示部600のうちいずれの表示部を位置合わせおよびフォーカス調整のために使用するかを選択することができる。尚、この選択は操作部32を介した操作者の入力に基づくものであってもよい。
外部表示部600が表示部15よりも大きい表示領域を有する場合、外部表示部600を外部から眼底カメラに接続することにより、表示部15よりも大きい表示部で被検眼の前眼部および眼底を観察することができる。この場合、外部表示部600に画像を表示する際には、拡大表示を行わずに表示したほうが全画角を観察できるため、前眼観察では広範囲な表示することで被検眼を見つけ易く、かつ、表示領域のサイズが十分に大きいため、瞳孔の位置合わせも容易である。また、眼底観察では、全画角を観察することができるため、位置合わせやフォーカス調整も容易である。このため、選択部610は大きい表示領域を有する表示部を優先して選択する。
表示倍率設定部36は、選択部610により選択された表示部の表示領域のサイズを示す情報を制御部31から取得する。そして、表示倍率設定部36は取得した表示領域のサイズを示す情報を用いて、選択された表示部に応じた表示倍率の情報を記憶部37から取得し、画像処理部17に設定する。
第1実施形態で説明したような拡大表示は、小型の表示部において被検眼の主要部を見やすくする表示である。大きい表示領域を有する外部表示部600に表示する際には敢えて1倍を超える表示倍率を設定することによる拡大表示を行う必要は無い。この場合、表示倍率設定部36は記憶部37から図4(c)に示すような表示倍率(1倍)の情報を取得し、外部表示部600の表示倍率として画像処理部17に設定する。表示倍率設定部36で設定された表示倍率に応じて、画像処理部17は眼底Erの所定画角を規定する中央部の位置に開口を有するマスクを生成する。
複数の表示部が画像処理部17を介して眼底カメラに接続されている場合、選択部610は、例えば、表示部15、外部表示部600のうちいずれの表示部を位置合わせおよびフォーカス調整のために使用するかを選択する。表示倍率設定部36は選択部610により選択された表示部から表示領域のサイズを示す情報を画像処理部17、制御部31を介して取得する。そして、表示倍率設定部36は取得した表示領域のサイズを示す情報を用いて、選択された表示部に応じた表示倍率の情報を記憶部37から取得し、選択された表示部の表示倍率として画像処理部17に設定する。選択部610、比較部620、表示倍率設定部36の処理により、選択された表示部に応じた表示倍率を自動で設定することで、より使い勝手が良くなる。
(第3実施形態)
本実施形態では、表示領域のサイズの大きい表示部に画像を表示する場合に、その表示領域に複数の画像を表示する構成について説明する。図7(a)は前眼部の複数の観察画像の表示を例示する図であり、表示61は表示倍率4倍の前眼部の観察画像の拡大表示であり、表示61は図3(c)に対応するものである。表示62は、表示倍率1倍で前眼部を広範囲に表示するものあり、表示62は図3(a)に対応した表示である。
本実施形態では、前眼観察表示倍率38として、表示部の表示領域内における部分表示領域(表示61、表示62)に対して、それぞれに表示倍率が設定されている。図7(c)は前眼観察モードにおいて、表示61、表示62に対する表示倍率の設定を例示する図である。表示倍率の設定はあくまでも例示的なものであり、種々の倍率設定が可能である。図7(a)のような表示を行う場合、表示倍率設定部36は図7(c)の前眼観察71のような表示倍率の情報を記憶部37から取得し、表示部の表示倍率として画像処理部17に設定する。
図7(a)のような表示により、操作者は表示62を見ながら被検眼の全体において前眼部の概略的な位置合わせを行い、表示61を見ながら被検眼の前眼部を、より精度よく位置合わせすることが可能になる。表示領域のうち部分領域(表示61、62)に異なる表示倍率を設定して表示することにより、見易さと利便性を兼ね備えることが可能となり、最適な前眼観察のアライメントが可能になる。表示61、表示62の表示サイズは、例えば、図7(c)の表示倍率の設定を変えることで変更可能であり、表示部が変更された場合にも表示部の表示領域のサイズに応じた最適な前眼部の位置合わせおよびフォーカス調整が可能である。
図7(b)は、眼底の複数の観察画像の表示を例示する図であり、表示65は眼底の全画角表示であり、この表示は図3(d)に対応するものである。表示66は眼底の動脈または静脈の拡大表示であり、表示67は眼底の黄班部の拡大表示であり、表示68は眼底の乳頭部の拡大表示である。表示66〜表示68は、図3(e)の拡大表示のうち眼底の各部の部分画像の表示である。
本実施形態では、眼底観察表示倍率39として、表示部の表示領域内における部分表示領域(表示65〜表示68)に対して、それぞれ表示倍率が設定されている。図7(d)は眼底観察モードにおいて、表示65〜表示68に対する表示倍率の設定を例示する図である。表示倍率の設定はあくまでも例示的なものであり、種々の倍率設定が可能である。図7(b)のような表示を行う場合、表示倍率設定部36は図7(d)の眼底観察72のような表示倍率の情報を記憶部37から取得し、表示部の表示倍率として画像処理部17に設定する。
図7(b)のような表示により、操作者は表示65の眼底の全画角表示により眼底の位置合わせ(アライメント)を行いつつ、眼底の各部の拡大表示を見ながらフォーカスの調整、確認を行うことができる。眼底の各部にフォーカスが合っているかどうかを確認するために操作部32の操作により、各部それぞれについて拡大操作をする必要がなく、眼底の黄班部、乳頭部、動脈、静脈に対するフォーカスの確認を同時に行うことができる。表示65〜表示68の表示サイズは、例えば、図7(d)の表示倍率の設定を変えることで変更可能であり、表示部が変更された場合にも表示部の表示領域のサイズに応じた最適な眼底の位置合わせおよびフォーカス調整が可能である。
上記の各実施形態では、眼科装置として眼底カメラの構成例を説明したが、本発明の趣旨は眼底カメラに限定されるものではない。例えば、OCT(Optical coherence Tomography)、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)に適用した場合も同様に観察状態ごとに適切な表示倍率による被検眼の観察像を表示することができる。これにより被検眼に対する位置合わせやフォーカス調整を容易に行うことが可能になる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
1:観察光源、2:コンデンサレンズ、3:フィルタ、4:撮影光源、5:レンズ、6:ミラー、7:リング絞り、8:リレーレンズ、9:穴あきミラー、14:撮像素子、15:表示部、17:画像処理部、18:前眼レンズ、19:移動部

Claims (6)

  1. 照明光学系の観察光源の照明光で照明された被検眼の画像を、撮影光学系を介して取得する撮像手段を有する眼科装置であって、
    第1の表示倍率で前記被検眼の画像を表示手段に表示する表示制御手段と、
    前記眼科装置の光学素子の調整操作を検出する検出手段と、
    前記調整操作に対応する第2の表示倍率を設定する設定手段とを有し、
    前記表示制御手段は、前記第1の表示倍率で表示された前記被検眼の画像を、前記調整操作中は前記第2の表示倍率で表示手段に表示させることを特徴とする眼科装置。
  2. 前記調整操作は、アライメント操作及びフォーカス操作を含み、
    表示制御手段は、前記フォーカス操作が検出された場合、前記アライメント操作が検出された場合の表示倍率よりも大きい表示倍率で、前記被検眼の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記検出手段は、アライメント操作を前記光学素子の調整操作として検出し、
    前記表示制御手段は、前記アライメント操作が継続されているときと前記アライメント操作が終了した後で、異なる表示倍率で前記被検眼の画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記表示倍率に応じたアライメント指標を、前記被検眼の画像に重畳することを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
  5. 照明光学系の観察光源の照明光で照明された被検眼の画像を、撮影光学系を介して取得する撮像手段を有する眼科装置の画像処理方法であって、
    第1の表示倍率で前記被検眼の画像を表示手段に表示する表示制御工程と、
    前記眼科装置の光学素子の調整操作を検出する検出工程と、
    前記調整操作に対応する第2の表示倍率を設定する設定工程とを有し、
    前記表示制御工程において、前記第1の表示倍率で表示された前記被検眼の画像を、前記調整操作中は前記第2の表示倍率で表示手段に表示させることを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータに、請求項5に記載の画像処理方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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