JP6560080B2 - ガロンボトル充填機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された発明である「容器充填システム」は、ボトルを洗浄するボトルリンス装置と、ボトルに飲料水を充填する充填装置と、ボトルにキャップを装着するキャッパーと、搬送機構を備えた構造となっている。
このような構造によれば、ブロー成形によってボトルが形成された後、このボトルが搬送機構によって、ボトルリンス装置、充填装置、キャッパーに順次搬送されることによって、ボトルの洗浄、飲料水の充填、キャップの装着という処理が連続して行われるという作用を有する。
すなわち、この発明では、使用後に押し潰して容易に廃棄できるように胴部の剛性を低くしたボトルに対してもネックリングを保持することで飲料液の充填が可能となっている。
特許文献3に開示された発明は、水平に配置される支持台と、この支持台に立設される支柱と、この支柱の前半部に嵌合する嵌合突出部と、ペットボトルの胴部を支持可能に胴凹部が設けられたバックガイドと、支柱に対し垂直方向へスライド自在に嵌合してペットボトルの首部を支持するネックサポートと、嵌合突出部とネックサポートの嵌合筒部とに挟持されて支柱に嵌合し、ペットボトルに応じてネックサポートの高さを調整するとともに、バックガイドを固定支持するスペーサーを備えた構造となっている。
このような構造によれば、スペーサーを交換することで高さの異なる複数のペットボトルを支持することができる。
また、カバーの上方の空間でアームの首保持具にボトルを設置すると、アームの下降に伴ってカバーの内部にボトルが設置されるという作用を有する。
さらに、ボトルを洗浄する際にアームを上下動させることにより、洗浄ノズルからボトルの内部に注入された洗浄水がボトルの内部に万遍なく行き渡るという作用を有する。
例えば、搬送すべきボトルがクラッシャブルボトルであったとしても、首部の剛性は高いため、このような構造のガロンボトル充填機においては、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、ボトルが係止具によって確実に保持された状態で搬送されるという作用を有する。さらに、胴部の剛性が低い場合でも搬送中の姿勢が安定するという作用を有する。
このような構造のガロンボトル充填機においては、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの作用に加えて、保持プレートの水平移動に伴って、給水ノズルによるボトルへの飲料水の注入が可能な状態と、キャップ装着手段によるボトルへのキャップの装着が可能な状態が切り替わるという作用を有する。
このような構造により、ボトル供給ユニット3においては、ピストンを前進させることでボトルBがボトル保持具3aに設置された状態のまま、筐体1の内部へ搬送され、洗浄手段5の上方において反転ユニット4に供給されるという機能が発揮される。このように、本発明のガロンボトル充填機では、洗浄ユニット5の上方の空間が、ボトル供給ユニット3から反転ユニット4にボトルBを供給する場所として有効に利用されるため、装置の小型化が可能となっている。
なお、シリンダ3cは電動シリンダであるが、これに限定されるものではなく、例えば、油圧シリンダやエアシリンダであっても構わない。
図4(a)及び図4(b)に示すように、反転ユニット4は、支柱9と反転用モータ10とアーム11と首保持具12と昇降機構13によって構成されている。
支柱9は、長手方向と平行に形成されたガイド溝9aが鉛直方向と平行をなすように設置され、反転用モータ10は、ガイド溝9aに沿って上下方向へ移動する昇降機構13を介して支柱9に取り付けられている。また、アーム11は、基端11aが反転用モータ10に連結されるとともに、ボトルBの首部を保持可能に形成される首保持具12が先端11bに取り付けられている。
図5(a)乃至図5(c)に示すように、洗浄ユニット5は、下方に向けられた給水口からボトルBの内部へ先端14aを挿入可能に設置される洗浄ノズル14と、先端14aを囲むように設けられるカバー15と、を備えている。ただし、カバー15は、上面側が開口した箱型であって、上部から内部へ供給されたボトルBを収容可能な大きさに形成されている。そして、前面15aには、開口部に透明板が嵌めこまれるようにして窓部16が設けられ、底面15bには洗浄ノズル14の挿通孔(図示せず)が設けられている。また、反転ユニット4に近い方の側面15cには、上端から下方へ向かって所定の長さの切欠き17(図5(b),(c)を参照)がアーム11よりも広い幅で形成され、側面15d及び背面15eには、前面15aと同様に透明板が嵌めこまれた窓部(図示せず)がそれぞれ設けられている。
なお、カバー15は洗浄水の飛散を防ぐだけでなく、洗浄ノズル14から注入された洗浄水を貯留するという機能も有している。そのため、カバー15の底面15bには、貯留した水を外部へ排出するための排水ロート(図示せず)が設けられている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、ベルトコンベア6は、上面に載置されたボトルBを略水平方向へ搬送可能に設置される無端ベルト18と、この無端ベルト18が巻回される一対の軸部材19a,19bと、この一対の軸部材19a,19bを回転可能に保持するコンベア用架台20と、このコンベア用架台20を昇降可能に支持する4つのパンタグラフジャッキ21と、軸部材19aを回転駆動するコンベア用モータ22によって構成されている。
なお、本実施例では、コンベア用架台20の高さ調節にパンタグラフジャッキ21を用いているが、これ以外のジャッキを用いても良い。
図7(a)乃至図7(c)に示すように、首支持搬送ユニット7は、首部にネックリング(図示せず)が設けられたボトルBに対し、首部が内側に配置された状態でネックリングに係止するように先端が鉤型に形成された係止具23と、この係止具23が先端に連結された3本のピストン24a(図7(c)を参照)を進退移動させるシリンダ24bと、連結具24cを介してシリンダ24bが先端に連結された3本のピストン25aを進退移動させるシリンダ25bと、を備えている。ただし、ピストン24a,25aが水平方向へ前進又は後退するように、シリンダ25bは架台27にアングル材26を介して水平に設置されている。したがって、係止具23も水平方向に移動する。
なお、シリンダ24b,25bは電動シリンダであるが、これに限定されるものではなく、例えば、油圧シリンダやエアシリンダであっても構わない。また、ピストン24a,25aの本数は本実施例に示したものに限らず、適宜変更可能である。
したがって、上端33aから投入されたキャップは、自重によってスライダ33の内部を下方へ向かって滑動した後、キャップ受け部32aに供給される。そして、ピストン32bが前進してキャップ受け部32aがチャック部29aの真下に配置されることにより、キャップがチャック部29aに装填される。
なお、キャップ装着手段29は、ボトルBの給水口の真上に給水ノズル28が配置されている場合、チャック部29aがキャップ受け部32aの真上に配置される構造となっている。また、保持プレート35が水平移動した場合、チャック部29aがボトルBの給水口の真上にチャック部29aが配置されるまで、キャップ装着手段29は給水ノズル28と一体となって水平方向へ移動可能となっている。
なお、図を見易くするために、説明上図示の必要のない構成要素については省略している。また、図11及び図12はステップS6、ステップS7及びステップS9に対応し、図13はステップS11に対応する。
ステップS5では、制御手段の指令に従ってコンベア用モータ22が軸部材19aを回転駆動する。これにより、無端ベルト18の上面に載置されたボルトBは、給水口が給水ノズル28の真下となる位置まで搬送される(図6(b)参照)。
このような場合には、ベルトコンベア6ではなく、首支持搬送ユニット7を使用する。すなわち、反転ユニット4によって反転されたボトルBはベルトコンベア6の無端ベルト18の上面に載置される代わりに、係止具23にネックリングを係止させるようにして首支持搬送ユニット7によって保持される(図7(a)又は図7(b)参照)。なお、係止具23の位置は、制御手段の指令に従って進退するピストン24a,25a(図7(c)参照)によって調節され、反転ユニット4からボトルBを受け取る際のピストン24a,25a(図7(c)参照)は前進した状態となっている。したがって、ピストン24a,25a(図7(c)参照)を後退させることで、ボトルBは給水ノズル28の真下まで搬送される(図9(a)又は図9(b)参照)。
しかし、本発明のガロンボトル充填機では、充填・密栓ユニット8の下方に設置されたベルトコンベア6において、無端ベルト18の上面の高さをパンタグラフジャッキ21によって調節可能となっている。このような構造によれば、パンタグラフジャッキ21を操作して無端ベルト18の上面の高さを調節することで、ボトルBの底面が無端ベルト18の上面によって所望の高さで支持されるという作用を有する。したがって、本発明のガロンボトル充填機によれば、ボトルBの胴部の剛性が低い場合でも、飲料水の充填に伴って発生する胴部の膨張を適正な範囲内に抑え、ボトルBの上部に余分な空気が溜まってしまうという事態を防ぐことができる。
なお、ステップS8は少なくともステップS9の前に行われていれば良く、ステップS7と同時に、あるいはその前に行われていても良い。
ステップS12では、制御手段の指令に従ってピストン36bが後退する。これにより、キャップ装着手段29が保持プレート35とともに水平移動し、ボトルBの給水口の真上に給水ノズル28が配置される。
そして、ステップS2〜ステップS13の工程を所定の回数繰り返した後、ステップS14において、電源を切断する。
また、給水ノズル28によってボトルBに飲料水が注入されている間に、キャップ装着手段29の昇降機構29bを作動させて、チャック部29aをキャップ受け部32aに到達するように下降させると、キャップ受け部32aに予め供給されているキャップがチャック部29aに装填される。すなわち、本発明のガロンボトル充填機によれば、ボトルBへの飲料水の充填工程の間にキャップ装着手段29のチャック部29aに対するキャップの装填を行うことができるため、作業効率が高い。
本実施例では、1つの筐体内に洗浄ユニット5とベルトコンベア6と充填・密栓ユニット8が収納されているが、首支持搬送ユニット7を省略できる場合には、例えば、図14に示すように、1台のベルトコンベア6を囲むように洗浄ユニット5a〜5dを設置するとともに、ベルトコンベア6の取り出し側に充填・密栓ユニット8を設置した構造とすることもできる。なお、洗浄ユニットの数は4台に限らず、適宜変更可能である。
このような構造によれば、飲料水の充填とボトルの密栓に比べてボトルの洗浄に要する時間が長い場合でも、複数のボトルが並行して洗浄されるため、生産能力が大幅に増強される。
Claims (5)
- 長手方向と平行に形成されたガイド溝が鉛直方向と平行をなすように設置される支柱と、
前記ガイド溝に沿って上下方向へ移動する昇降機構と、
この昇降機構を介して前記支柱に取り付けられる反転用モータと、
この反転用モータに基端が連結されるアームと、
ボトルの首部を保持可能に形成され前記アームの先端に取り付けられる首保持具と、
前記ボトルを上部から供給可能に上面側に開口部が形成されるとともに前記支柱に近い方の側面に上端から下方へ向かって所定の長さの第1の切欠きが前記アームよりも広い幅で形成される箱型のカバーと、
このカバーの底面からその内部へ先端を突出させるように設置される洗浄ノズルと、
上方に向けられた給水口から前記ボトルの内部へ飲料水を注入可能に設置される給水ノズルと、
前記ボトルにキャップを装着するキャップ装着手段と、
前記ボトルの首部を保持するボトル保持手段と、
このボトル保持手段と前記キャップ装着手段を支持する架台と、を備え、
前記カバーは、前記アームが前記第1の切欠き内を上下方向へ移動可能に設置され、
前記洗浄ノズルは、前記カバー内において、下方に向けられた前記給水口から前記ボトルの内部へ先端を挿入可能に設置されたことを特徴とするガロンボトル充填機。 - 上面に載置された前記ボトルを前記給水ノズルの真下まで水平方向へ搬送可能に設置される無端ベルトと、
この無端ベルトが巻回される一対の軸部材と、
この一対の軸部材を回転可能に保持するコンベア用架台と、
このコンベア用架台を昇降可能に支持するジャッキと、
前記軸部材を回転駆動するコンベア用モータと、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のガロンボトル充填機。 - 前記ボトルの前記首部に設けられたネックリングに対して係止可能に先端が鉤型に形成された係止具と、
この係止具が先端に連結された搬送用ピストンと、
このピストンを水平方向へ進退移動させる搬送用シリンダと、
を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガロンボトル充填機。 - 前記キャップ装着手段と前記給水ノズルを一体として保持する保持プレートと、
この保持プレートが先端に連結されるプレート用ピストンと、
このプレート用ピストンを水平方向へ進退移動させるプレート用シリンダと、
前記架台に設置されるガイド部材と、を備え、
前記キャップ装着手段は、
複数の爪によって前記キャップの側面を保持するチャック部と、
このチャック部を鉛直方向へ上下動させる昇降機構と、からなり、
前記保持プレートは、
前記給水ノズルと前記キャップ装着手段のいずれか一方が前記ボトルの前記給水口の真上に配置されるように前記ガイド部材によって水平方向へ移動可能に支持されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のガロンボトル充填機。 - 前記ボトルを前記給水口が下に向けられた状態のまま保持しつつ水平方向へ移動可能に設置されるとともに、平面視して、前記アームと前記首保持具が通過可能な大きさの第2の切欠きが前記支柱に近い側の端面から中央部にかけて形成されたボトル保持具と、
このボトル保持具まで前記ボトルを搬送するガイドローラと、
前記ボトル保持具が先端に連結された保持具用ピストンと、
この保持具用ピストンを進退移動させる保持具用シリンダと、を備え、
前記保持具用ピストンは、前記アームと前記首保持具が前記第2の切欠きを通過する位置まで前記ボトル保持具を押動可能に設置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のガロンボトル充填機。
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