JP6559998B2 - パイプルーフ工法 - Google Patents

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本発明は、複数の管体を横方向に推進させて埋設するためのパイプルーフ工法に関する。
従来から、挿入する鋼管数を少なくでき、しかも、2本ずつ1度に挿入でき、さらに、外周を乱さないために、人力掘進等で行う場合にも、排土も効率良くできるので工期の短縮が可能となるものとして、特許文献1に開示されたパイプルーフ工法が提案されている。
特許文献1に開示されたパイプルーフ工法は、地山に挿入する鋼管を並列状態で並べるパイプルーフ工法において、前記鋼管は、並列させた2本の鋼管の相互を上床板で間隔を存して一体的に連結した連結鋼管であり、この連結鋼管の前に、並列させた2本の鋼管及び上床板の前方をまとめて囲撓する楕円形のフード刃口を設けて、該フード刃口部分で掘削した土砂は上床板下の空間を搬送することを特徴とする。
特開2008−038530号公報
特許文献1に開示されたパイプルーフ工法は、特に、連結鋼管の前方にフード刃口をセットしてから、フード刃口で掘削した土砂をベルトコンベアで排出して、その空隙分に対して連結鋼管を推進ジャッキで推進させるものであり、連結鋼管の推進方向で適宜長を確保するために、溶接又はボルト接合等で連結鋼管を継ぎ足すものとされている。
しかし、特許文献1に開示されたパイプルーフ工法は、連結鋼管の推進方向で適宜長を確保するために、溶接で連結鋼管を継ぎ足すものとすると、鋼管を継ぎ足すための1箇所あたりの溶接作業において、通常、5時間〜6時間以上の作業時間が必要となる。このとき、特許文献1に開示されたパイプルーフ工法は、連結鋼管を継ぎ足すときの溶接作業毎に5時間〜6時間以上、推進ジャッキによる連結鋼管の推進を停止させる必要があり、パイプルーフ工法の工期短縮が困難なものとなるという問題点があった。
また、特許文献1に開示されたパイプルーフ工法は、ボルト接合で連結鋼管を継ぎ足すものとすると、連結鋼管を継ぎ足すときの溶接作業を必要としないため、推進ジャッキによる連結鋼管の推進を停止させる必要がなくなり、パイプルーフ工法の工期短縮を図ることができる。しかし、このとき、特許文献1に開示されたパイプルーフ工法は、ボルトによる機械式継手のため鋼管同士の連結に僅かなクリアランスを必要とするとともに、ボルトが挿通される孔部にボルトを挿通するための隙間を確保することが必要となるため、鋼管同士の連結箇所及びボルト接合箇所で連結鋼管が上載荷重により撓み易くなる。そのため、連結鋼管の設置後に連結鋼管の下方を掘削して、連結鋼管に土荷重や地上物の上載荷重が加わると、連結鋼管の変形量が大きくなるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、パイプルーフ工法の工期短縮を実現するとともに、埋設された管体の変形量の増大を抑制することのできるパイプルーフ工法を提供することにある。
第1発明に係るパイプルーフ工法は、複数の管体を横方向に推進させて埋設するためのパイプルーフ工法であって、推進方向の前方側に埋設される先行管体と、推進方向の後方側に埋設される後行管体とを、仮連結して地中に推進させる仮連結工程と、仮連結された前記先行管体と前記後行管体とを地中に埋設された状態で本連結する本連結工程とを備え、前記仮連結工程では、前記先行管体の一部を地中に推進させた後に、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、前記先行管体の内面より内側に突出した前方側接合部から、前記後行管体の内面より内側に突出した後方側接合部まで、推進方向に延びる連結部材を架設して設けることで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、前記連結部材で接合して仮連結するとともに、前記本連結工程では、前記先行管体と前記後行管体とを、仮連結したまま地中に推進させた後に、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、溶接で接合して本連結することを特徴とする。
第2発明に係るパイプルーフ工法は、第1発明において、前記仮連結工程では、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、前記先行管体の内面より内側に突出して前記先行管体の後端部の接合面から推進方向に離間した前記前方側接合部から、前記後行管体の内面より内側に突出して前記後行管体の前端部の接合面から推進方向に離間した前記後方側接合部まで、前記連結部材を架設して設けることで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、仮連結することを特徴とする。
第3発明に係るパイプルーフ工法は、第1発明又は第2発明において、前記仮連結工程では、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、前記前方側接合部から、前記後方側接合部まで、略平板状に形成された複数の前記連結部材を架設して設けることで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、複数の前記連結部材で摩擦接合又は支圧接合して仮連結することを特徴とする。
第4発明に係るパイプルーフ工法は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記本連結工程では、前記先行管体及び前記後行管体の管周方向で、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、前記先行管体及び前記後行管体の内側から、前記連結部材を取り外しながら溶接で接合することで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、本連結することを特徴とする。
第5発明に係るパイプルーフ工法は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記本連結工程では、前記先行管体及び前記後行管体の管周方向で、複数の前記連結部材が互いに離間して取り付けられることで形成された間隙から先行させて、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、溶接で接合するとともに、複数の前記連結部材を取り外してから、各々の前記連結部材が取り付けられていた箇所を溶接で接合することで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、本連結することを特徴とする。
第6発明に係るパイプルーフ工法は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記本連結工程では、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、前記先行管体及び前記後行管体の内側から、完全溶込み溶接で接合して本連結することを特徴とする。
第7発明に係るパイプルーフ工法は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、前記仮連結工程では、前記先行管体の後端部に設けられた裏当材に、前記後行管体の前端部を内挿することで、前記先行管体の後端部の接合面と、後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させることを特徴とする。
第8発明に係るパイプルーフ工法は、第1発明〜第7発明の何れかにおいて、前記仮連結工程では、前記先行管体の後端部の外周を取り囲むように溶接で接合された裏当材に、前記後行管体の前端部を内挿することで、前記先行管体の後端部の接合面と、後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、前記後行管体の前端部の外周を取り囲むように前記裏当材を溶接で接合することを特徴とする。
第1発明〜第6発明によれば、先行管体と後行管体とを、仮連結したまま地中に推進させた後に、仮連結した連結管体に隣接させた箇所で掘削機による掘削を開始してから、地中に埋設した状態で仮連結した連結管体が本連結されるため、仮連結した連結管体に隣接させた箇所での掘削作業と並行させて、先行管体と後行管体とを仮連結した箇所での溶接作業を実施することができ、先行管体及び後行管体の推進作業を、溶接作業のために中断させないものとして、パイプルーフ工法の工期を著しく短縮させることが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、先行管体と後行管体とを、連結部材で接合して仮連結するものとしても、推進段階においては、推進方向の引張力又は圧縮力に十分に抵抗することができるものとなり、また、推進完了後に、先行管体と後行管体とを溶接で接合して本連結して埋設完了とすることで、曲げ力に十分に抵抗することができるものとなり、先行管体と後行管体とを本連結した箇所での撓みによる高さ方向の変形量が、管体自体の変形量と同等のものとなるため、上方の地中埋設物への影響をほとんど与えることなく、また、地盤面の道路が陥没等することを防止することが可能となる。
特に、第2発明、第3発明によれば、先行管体の後端部の接合面から、推進方向に離間させて前方側接合部が設けられるとともに、後行管体の前端部の接合面から、推進方向に離間させて後方側接合部が設けられるため、前方側接合部と後方側接合部との間に溶接作業のスペースを確保することができるものとなり、確実、迅速に溶接作業を実施することが可能となる。
特に、第2発明、第3発明によれば、先行管体及び後行管体の各々が、推進方向で略ストレート状に形成されて、先行管体及び後行管体の各々の断面形状が、推進方向で変化しないものとなることで、断面形状の変化による応力集中を回避することができるものとなり、先行管体及び後行管体の外力による破損、変形等を防止することが可能となる。
本発明を適用したパイプルーフ工法が用いられる横坑を示す斜視図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法が用いられる横坑を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法が用いられる横坑を示す正面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で用いられる管体連結構造を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で用いられる管体連結構造を示す正面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で用いられる管体連結構造を示す拡大側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で用いられる管体連結構造を示す拡大正面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で立坑に設置された推進機及び掘削機を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で地中から露出させた第1管体の後端部を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法の仮連結工程で先行管体の後端部の裏当材に内挿される後行管体の前端部を示す拡大側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法の仮連結工程で連結部材により接合されて仮連結の途中である先行管体の後端部及び後行管体の前端部を示す拡大側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で地中に推進させる第1管体及び第2管体を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で地中から露出させた第2管体の後端部を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で地中に埋設された第1管体、第2管体及び第3管体を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で仮連結した連結管体に隣接させた箇所に移動させた推進機及び掘削機を示す正面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で仮連結した連結管体の内部に入って溶接作業を開始する作業員を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法の本連結工程で完全溶込み溶接により接合されて本連結された先行管体の後端部及び後行管体の前端部を示す拡大側面図である。 (a)は、本発明を適用したパイプルーフ工法の本連結工程で複数の連結部材を順次取り外しながら溶接される先行管体及び後行管体を示す正面図であり、(b)は、その左側面図である。 (a)は、本発明を適用したパイプルーフ工法の本連結工程で複数の連結部材の間隙から先行させて溶接される先行管体及び後行管体を示す正面図であり、(b)は、その連結部材が取り外された状態を示す側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で用いられる管体連結構造で先行管体又は後行管体の内面に取り付けられるとともに前方側接合部又は後方側接合部に取り付けられる連結部材を示す拡大側面図である。 本発明を適用したパイプルーフ工法で用いられる管体連結構造で前方側接合部から後方側接合部まで連続して架設される略棒状に延びるボルト等の連結部材及び間座を示す拡大側面図である。 (a)は、本発明を適用したパイプルーフ工法の仮連結工程で作用する土圧を示す正面図であり、(b)は、本連結工程で作用する土圧を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用したパイプルーフ工法の仮連結工程で作用する引張力又は圧縮力を示す側面図であり、(b)は、本連結工程の後、連結管体の下方の土の掘削をした際に作用する曲げ力を示す側面図である。
以下、本発明を適用したパイプルーフ工法を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図1に示すように、トンネル等の横坑8を構築するために用いられる。本発明を適用したパイプルーフ工法は、複数の鋼管等の管体7を、横方向となる推進方向Xに推進させて、地中80に埋設するために用いられる。
横坑8は、複数の管体7が地中80に埋設されて、複数の管体7を土留めとして地盤の崩落を防止しながら、複数の管体7より高さ方向Yの下方で地中80を掘削することで、横坑8の出入口となる開口部8aが形成されて、地中80に構築されるものとなる。
横坑8は、例えば、複数の管体7より高さ方向Yの上方で、複数の管体7に近接させて地中80の浅層に水道管81等が埋設されるとともに、地中80の浅層に埋設された水道管81等の上方で、水道管81等に近接させて地盤面に道路82等が敷設される。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図2に示すように、横坑8が構築される延長方向を横方向として、複数の管体7を順次側方から横方向に推進させて地中80に埋設する。本発明を適用したパイプルーフ工法は、各々の管体7を推進させる方向が推進方向Xとなり、複数の管体7を推進方向Xで互いに連結させた連結管体70が、地中80に埋設されるものとなる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図3に示すように、横坑8に形成予定の開口部8aの上方に、横坑8の開口部8aに沿って、複数の連結管体70を幅方向Zに並べて地中80に埋設する。本発明を適用したパイプルーフ工法は、複数の連結管体70をジャンクション75で互いに連結させることで、複数の連結管体70が幅方向Zに隣接させて設けられる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、横坑8の開口部8aが略矩形状に形成される場合に、複数の連結管体70が幅方向Zで略一直線状に並べられる。本発明を適用したパイプルーフ工法は、これに限らず、横坑8の開口部8aが略半円形状等に形成される場合に、複数の連結管体70が幅方向Zで略アーチ状に並べられてもよい。
本発明を適用したパイプルーフ工法で用いられる管体連結構造1は、図4に示すように、複数の鋼管等の管体7を横方向に推進させて埋設するためのものであり、推進方向Xの前方側に埋設される先行管体2と、先行管体2に連結されて推進方向Xの後方側に埋設される後行管体3とを備える。
先行管体2は、例えば、断面略円形状に形成されて、内径を800mm〜1500mm程度、推進方向Xの延長を3m〜6m程度、板厚を8mm〜20mm程度とした鋼管が用いられる。先行管体2は、推進方向Xの後端部2aに、先行管体2の内面より内側Aに突出した複数の前方側接合部4が設けられる。
後行管体3は、例えば、断面略円形状に形成されて、内径を800mm〜1500mm程度、推進方向Xの延長を3m〜6m程度、板厚を8mm〜20mm程度とした鋼管が用いられる。後行管体3は、推進方向Xの前端部3aに、後行管体3の内面より内側Aに突出した複数の後方側接合部5が設けられる。
先行管体2及び後行管体3は、先行管体2の後端部2aに設けられた複数の前方側接合部4の各々と、後行管体3の前端部3aに設けられた複数の後方側接合部5の各々とを、推進方向Xに延びる複数の連結部材6の各々で接合させることで、推進方向Xで互いに仮連結される。
先行管体2及び後行管体3は、先行管体2の後端部2aの内径と後行管体3の前端部3aの内径とを略同一とすることで、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とが、推進方向Xで互いに対向して溶接による接合で本連結される。
先行管体2及び後行管体3は、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とを、推進方向Xで互いに対向させたときに、図5に示すように、各々の前方側接合部4と、各々の後方側接合部5とが、先行管体2及び後行管体3の管周方向Wで、8箇所程度に略均等に分散して、互いに略同一の位置に配置される。
前方側接合部4は、例えば、略矩形状に形成された鋼材等が用いられる。前方側接合部4は、図6に示すように、推進方向Xで所定の延長を有するものであり、先行管体2の後端部2aの接合面20から、推進方向Xに離間させて設けられる。
前方側接合部4は、高さ方向Yの片端面が、先行管体2の内面に溶接等で取り付けられる。前方側接合部4は、板厚方向に貫通する複数のボルト挿通孔40が、推進方向Xに所定の間隔を空けて、例えば、4箇所に形成される。
後方側接合部5は、例えば、略矩形状に形成された鋼材等が用いられる。後方側接合部5は、推進方向Xで所定の延長を有するものであり、後行管体3の前端部3aの接合面30から、推進方向Xに離間させて設けられる。
後方側接合部5は、高さ方向Yの片端面が、後行管体3の内面に溶接等で取り付けられる。後方側接合部5は、板厚方向に貫通する複数のボルト挿通孔50が、推進方向Xに所定の間隔を空けて、例えば、4箇所に形成される。
連結部材6は、例えば、略矩形状に形成された鋼材等が用いられるものであり、図5に示すように、先行管体2及び後行管体3の管周方向Wの8箇所程度で、前方側接合部4及び後方側接合部5が配置された位置に設けられる。連結部材6は、図6に示すように、前方側接合部4から後方側接合部5まで連続して、推進方向Xで所定の延長を有するものとなる。
連結部材6は、板厚方向に貫通する複数のボルト挿通孔60が、推進方向Xに所定の間隔を空けて形成される。連結部材6は、例えば、推進方向Xの前方側でボルト挿通孔60が4箇所に形成されるとともに、推進方向Xの後方側でボルト挿通孔60が4箇所に形成される。
連結部材6は、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とを、推進方向Xで互いに対向して当接させた状態で、前方側接合部4から後方側接合部5まで、略平板状に形成された連結部材6が、推進方向Xで連続して架設して設けられる。
連結部材6は、連結部材6のボルト挿通孔60と、前方側接合部4のボルト挿通孔40とが、互いに略同一の位置に配置されて、連結部材6のボルト挿通孔60から、前方側接合部4のボルト挿通孔40まで、ボルト等の締結部材61が連続して挿通される。
連結部材6は、連結部材6のボルト挿通孔60と、後方側接合部5のボルト挿通孔50とが、互いに略同一の位置に配置されて、連結部材6のボルト挿通孔60から、後方側接合部5のボルト挿通孔50まで、ボルト等の締結部材61が連続して挿通される。
連結部材6は、図7に示すように、略平板状に形成されるものであり、前方側接合部4及び後方側接合部5の管周方向Wの両面の各々に、管周方向Wの両側から一対の連結部材6の各々が当接される。連結部材6は、これに限らず、前方側接合部4及び後方側接合部5の管周方向Wの片面のみに、管周方向Wの片側から1箇の連結部材6が当接されてもよい。
連結部材6は、前方側接合部4及び後方側接合部5の片面又は両面が略平坦状に形成されるとともに、一対の連結部材6の各々の片面又は両面が略平坦状に形成されて、前方側接合部4及び後方側接合部5に、連結部材6が当接面6aで面接触する。連結部材6は、前方側接合部4のボルト挿通孔40及び後方側接合部5のボルト挿通孔50と、連結部材6のボルト挿通孔60とに、締結部材61を挿通させてナット62が締結される。
先行管体2及び後行管体3は、前方側接合部4及び後方側接合部5と連結部材6とが当接面6aで面接触して、また、連結部材6のボルト挿通孔60に挿通された締結部材61にナット62が締結されることで、先行管体2の後端部2aと、後行管体3の前端部3aとを、複数の連結部材6で摩擦接合又は支圧接合して仮連結するものとなる。
先行管体2及び後行管体3は、図6に示すように、先行管体2の後端部2aの外面に沿って、裏当材63が取り付けられる。裏当材63は、例えば、板厚を6mm〜12mm程度とする。裏当材63は、先行管体2の後端部2aの接合面20より、推進方向Xの後方側に、先端部63aが突出して配置されるとともに、推進方向Xの前方側に、基端部63bが配置される。
裏当材63は、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とに跨って、先行管体2の後端部2aの外面に、裏当材63の基端部63bが、工場等であらかじめ外側Bから溶接等で接合されて、また、後行管体3の前端部3aの外面に、裏当材63の先端部63aが、施工現場等で外側Bから簡易な溶接等で接合される。
先行管体2及び後行管体3は、先行管体2の後端部2aの外面に沿って、裏当材63の基端部63bが溶接で接合されるため、先行管体2の後端部2aの外周を取り囲んで溶接金属Kが設けられることで、裏当材63の基端部63bと先行管体2の後端部2aの外面との隙間からの浸水が、溶接金属Kで遮断される。
先行管体2及び後行管体3は、後行管体3の前端部3aの外面に沿って、裏当材63の先端部63aが溶接で接合されるため、後行管体3の前端部3aの外周を取り囲んで溶接金属Kが設けられることで、裏当材63の先端部63aと後行管体3の前端部3aの外面との隙間からの浸水が、溶接金属Kで遮断される。
先行管体2及び後行管体3は、必要に応じて、後行管体3の前端部3aの外面と裏当材63の内面との間に、パッキン等の止水材が設けられることで、裏当材63の先端部63aと後行管体3の前端部3aの外面との隙間からの浸水が、パッキン等の止水材で遮断されてもよい。
先行管体2及び後行管体3は、先行管体2の後端部2aの接合面20に、先行管体2の内側Aから板厚方向に傾斜した前方側開先面4aが形成されて、また、後行管体3の前端部3aの接合面30に、後行管体3の内側Aから板厚方向に傾斜した後方側開先面5aが形成される。なお、先行管体2及び後行管体3は、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とを、溶接による接合で本連結できるものであれば、前方側開先面4a又は後方側開先面5aが傾斜させることなく形成されてもよい。
管体連結構造1は、先行管体2の後端部2aと、後行管体3の前端部3aとが、連結部材6による接合で仮連結される。管体連結構造1は、先行管体2と後行管体3とを本連結させるときに、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とが、溶接による接合で本連結される。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図8〜図19に示すように、推進方向Xの前方側に埋設される先行管体2と、推進方向Xの後方側に埋設される後行管体3とを、仮連結して地中80に推進させる仮連結工程と、仮連結された先行管体2と後行管体3とを地中80に埋設された状態で本連結する本連結工程とを備える。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、先行管体2と後行管体3とを、仮連結して地中80に推進させた後に、地中80に埋設された状態で本連結することで、1箇の連結管体70が地中80に埋設されるものとなり、仮連結工程と本連結工程とを繰り返して実施することで、複数の連結管体70が、幅方向Zで互いに隣接させて地中80に埋設されるものとなる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、例えば、第1管体71、第2管体72及び第3管体73を連結して1箇の連結管体70とするときに、第1管体71を先行管体2、第2管体72を後行管体3として連結する箇所と、第2管体72を先行管体2、第3管体73を後行管体3として連結する箇所とを備える。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、最初に、図8に示すように、横坑8の入口側と出口側の各々に、立坑83を形成して、油圧ジャッキ等の推進機84と、推進方向Xの先端に掘削ビット等が設けられた掘削機85を内装した第1管体71を、入口側の立坑83に設置する。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、次に、掘削機85が内装された第1管体71を推進機84に接続して、入口側の立坑83から、掘削機85で地中80を掘削しながら、掘削機85を横方向に向けて推進機84で押し込んで、掘削機85が内装された第1管体71を推進方向Xで所定の距離まで地中80に推進させる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、次に、図9に示すように、第1管体71を所定の距離まで推進させた後に、第1管体71を先行管体2として、例えば、先行管体2の過半以上の延長を地中80に埋め込んで、先行管体2の後端部2aを地中80から露出させる。
仮連結工程では、最初に、先行管体2の過半以上の延長を地中80に埋め込み、先行管体2の一部を地中80に推進させた後に、先行管体2の後端部2aを地中80から露出させたまま、推進機84と第1管体71との接続を解除する。
仮連結工程では、次に、第2管体72を後行管体3として、推進機84と第1管体71との間に第2管体72を設置して、先行管体2となる第1管体71の後端部2aと、後行管体3となる第2管体72の前端部3aとを、推進方向Xで互いに対向させて配置する。
仮連結工程では、次に、図10に示すように、先行管体2の後端部2aに設けられた裏当材63に、後行管体3の前端部3aを内挿することで、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とを、推進方向Xで互いに対向させたものとする。
仮連結工程では、最後に、図11に示すように、前方側接合部4から後方側接合部5まで、略平板状に形成された連結部材6を、推進方向Xで連続して架設して設けることで、先行管体2の後端部2aと、後行管体3の前端部3aとを、連結部材6で接合して仮連結する。
このとき、仮連結工程では、複数の前方側接合部4及び後方側接合部5の各々に複数の連結部材6の各々を面接触させるとともに、連結部材6のボルト挿通孔60に締結部材61が挿通されて締結されることで、先行管体2の後端部2aと、後行管体3の前端部3aとを、複数の連結部材6で摩擦接合又は支圧接合して仮連結するものとなる。
また、仮連結工程では、先行管体2の後端部2aに設けられた裏当材63に、後行管体3の前端部3aを内挿して、後行管体3の前端部3aの外面に沿って裏当材63の先端部63aを簡易な溶接で接合することで、後行管体3の外周を取り囲んで溶接金属Kが設けられる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、次に、図12に示すように、推進機84と第1管体71との間に設置された第2管体72を推進機84に接続して、第2管体72を推進機84で押し込んで、第2管体72を所定の距離まで地中80に推進させる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、さらに、図13に示すように、第2管体72を先行管体2として、先行管体2の一部を地中80に推進させた後に、推進機84と第2管体72との間に第3管体73を設置することで、第3管体73を後行管体3として、図11に示すように、先行管体2となる第2管体72の後端部2aと、後行管体3となる第2管体72の前端部3aとを、連結部材6で接合して仮連結するものとなる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図14に示すように、第1管体71、第2管体72及び第3管体73を仮連結させて地中80に推進させることで、第1管体71、第2管体72及び第3管体73が、仮連結した1箇の連結管体70として地中80に設置される。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、次に、仮連結した連結管体70の内部から、掘削機85を引き抜いて、図15に示すように、推進機84及び掘削機85を幅方向Zに移動させることで、仮連結した1箇の連結管体70に幅方向Zで隣接させた箇所で、次の連結管体70を地中80に設置するために、図8〜図14に示す工程が繰り返される。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、先行管体2と後行管体3とを、仮連結したまま地中80に推進させた後に、任意のタイミングで、本連結して地中80に埋設した状態が完了する。本発明を適用したパイプルーフ工法は、例えば、仮連結した連結管体70に隣接させた箇所で、掘削機85による掘削を開始してから、仮連結した連結管体70を本連結して地中80に埋設した状態が完了する。
本連結工程では、図16に示すように、最初に、先行管体2と後行管体3とを、仮連結したまま地中80に推進させた後に、仮連結した連結管体70の内部に作業員が入って、第1管体71と第2管体72とを仮連結した箇所、及び、第2管体72と第3管体73とを仮連結した箇所で、作業員が溶接作業を開始する。
本連結工程では、図17に示すように、次に、先行管体2の後端部2aの前方側開先面4aと、後行管体3の前端部3aの後方側開先面5aとを、推進方向Xで互いに対向させて、先行管体2及び後行管体3の内側Aから、溶接金属Kを設けて、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とを、完全溶込み溶接で接合して本連結する。なお、先行管体2及び後行管体3は、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とを、溶接による接合で本連結できるものであれば、前方側開先面4a又は後方側開先面5aが傾斜させることなく形成されてもよい。
このとき、本連結工程では、図18に示すように、先行管体2及び後行管体3の管周方向Wで、先行管体2及び後行管体3の内側Aから、複数の連結部材6を順次取り外しながら、先行管体2の後端部2aの接合面20と、後行管体3の前端部3aの接合面30とを、完全溶込み溶接で順次接合する。
本連結工程では、これに限らず、図19(a)に示すように、先行管体2及び後行管体3の管周方向Wで、複数の連結部材6が互いに離間して取り付けられることで形成された間隙S1から先行させて、先行管体2と後行管体3とを溶接で接合してから、複数の連結部材6が取り外されてもよい。
このとき、本連結工程では、複数の連結部材6を取り外してから、図19(b)に示すように、推進方向Xで前方側接合部4と後方側接合部5とが互いに離間して形成された間隙S2で、各々の連結部材6が取り付けられていた箇所を溶接で接合することで、先行管体2の後端部2aと、後行管体3の前端部3aとを、本連結するものとなる。
本連結工程では、複数の連結部材6を順次取り外しながら溶接で接合させる方法と、複数の連結部材6が互いに離間して取り付けられることで形成された間隙S1から先行させて溶接で接合させる方法とを、適宜に組み合わせて用いてもよく、また、必要に応じて、先行管体2と後行管体3とを溶接で接合した後に、複数の連結部材6が再び取り付けられてもよい。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、次に、図1に示すように、仮連結工程を経て仮連結されて地中80に設置された複数の連結管体70の全てを、本連結工程を経て本連結して地中80に埋設した状態が完了して、必要に応じて、複数の連結管体70の内部にコンクリートを充填して硬化させる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、最後に、本連結して地中80への埋設が完了した複数の連結管体70で、浅層埋設された水道管81等、地盤面に敷設された道路82等、及び、土圧等の上載荷重が負荷されることによる地盤の崩落を防止しながら、複数の連結管体70より下方に支保工を設置して地中80を掘削することで、横坑8が構築されるものとなる。
このとき、管体連結構造1は、先行管体2の一部を地中80に推進させた後に、図9、図11に示すように、先行管体2の後端部2aと、後行管体3の前端部3aとが、推進方向Xに延びる連結部材6による接合で仮連結されるとともに、図16、図17に示すように、先行管体2と後行管体3とを、仮連結させたまま地中80に推進させた後に、先行管体2の後端部2aと、後行管体3の前端部3aとが、溶接による接合で本連結されるものとなる。
また、管体連結構造1は、図20に示すように、前方側接合部4及び後方側接合部5の何れか一方のみが設けられるものとして、前方側接合部4又は後方側接合部5と、略平板状に形成された連結部材6とが、摩擦接合又は支圧接合により仮連結されてもよい。
このとき、本発明を適用したパイプルーフ工法は、連結部材6の前方側及び後方側の何れか一方が、先行管体2又は後行管体3の内面に溶接等で取り付けられるとともに、連結部材6の前方側及び後方側の何れか他方が、前方側接合部4又は後方側接合部5に締結部材61で取り付けられることで、先行管体2と後行管体3とが仮連結されて、また、先行管体2と後行管体3とを溶接により本連結するときは、連結部材6をガス切断等して溶接作業が実施される。
さらに、管体連結構造1は、図21に示すように、推進方向Xで略棒状に延びるボルト等の連結部材6が、前方側接合部4から後方側接合部5まで、推進方向Xで連続して架設させて設けられることで、ボルト等の連結部材6による接合で仮連結されてもよい。
このとき、管体連結構造1は、推進方向Xに貫通させて前方側接合部4にボルト挿通孔40が形成されるとともに、推進方向Xに貫通させて後方側接合部5にボルト挿通孔50が形成される。管体連結構造1は、推進方向Xで前方側接合部4と後方側接合部5との間に、推進方向Xに延びる略円筒形状の間座64が設けられる。
管体連結構造1は、ボルト等の連結部材6が間座64に挿通されて、推進方向Xで間座64の両側端から、連結部材6の両端部6bを突出させるものとなる。管体連結構造1は、前方側接合部4のボルト挿通孔40と、後方側接合部5のボルト挿通孔50とに、連結部材6の両端部6bを挿通させてナット62が締結される。
このとき、本発明を適用したパイプルーフ工法は、前方側接合部4のボルト挿通孔40と、後方側接合部5のボルト挿通孔50とに、連結部材6の両端部6bを挿通させて、ナット62が締結されることで、先行管体2と後行管体3とが仮連結されて、先行管体2と後行管体3とを溶接により本連結するときは、ボルト等の連結部材6及び間座64を取り外して溶接作業が実施される。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図22に示すように、先行管体2と後行管体3とを地中80に推進させる推進段階と、先行管体2と後行管体3とを本連結した後、地中80を掘削して横坑8を設けた埋設完了後とで、先行管体2及び後行管体3に作用する土圧Eの状態が異なるものとなる。
推進段階では、図22(a)に示すように、先行管体2及び後行管体3の周囲に地中80の土砂が存在することで、先行管体2及び後行管体3に対して、管周方向Wで略均等に土圧Eが作用するものとなり、先行管体2及び後行管体3に対する高さ方向Yの外力が均衡する。
このため、推進段階では、図23(a)に示すように、先行管体2の後端部2aと後行管体3の前端部3aとの接合箇所で、主に、推進方向Xの引張力T又は圧縮力Pに対する抵抗のみが要求されるため、先行管体2と後行管体3とを連結部材6で摩擦接合又は支圧接合して仮連結するものとしても、推進方向Xの引張力T又は圧縮力Pに十分に抵抗することができる。
これに対して、埋設完了後では、図22(b)に示すように、地中80に埋設された先行管体2及び後行管体3の下方が掘削されることで、先行管体2及び後行管体3の下方に土砂が存在しないものとなり、先行管体2及び後行管体3に対して、高さ方向Yの上方のみから集中的に土圧Eが作用する。
このため、埋設完了後では、図23(b)に示すように、先行管体2の後端部2aと後行管体3の前端部3aとの接合箇所で、主に、高さ方向Yの上方から下方に向けて、所定の曲げ力Mが作用するものとなるが、先行管体2と後行管体3とが溶接による接合で本連結されることで、高さ方向Yの曲げ力Mに十分に抵抗することができる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図14に示すように、先行管体2と後行管体3とを、仮連結したまま地中80に推進させた後に、図15に示すように、推進機84及び掘削機85を幅方向Zに移動させて、仮連結した連結管体70に隣接させた箇所で、掘削機85による掘削を開始してから、仮連結した連結管体70が地中80に埋設された状態で本連結される。
これにより、本発明を適用したパイプルーフ工法は、仮連結した連結管体70に隣接させた箇所での掘削作業と並行させて、図17に示すように、先行管体2と後行管体3とを仮連結した箇所での溶接作業を実施することができるため、先行管体2及び後行管体3の推進作業を、溶接作業のために中断させないものとして、パイプルーフ工法の工期を著しく短縮させることが可能となる。
これに対して、従来のパイプルーフ工法は、先行させて埋め込まれる先行鋼管を所定の距離まで推進させてから、推進ジャッキによる先行鋼管の推進を停止させて、5時間〜6時間以上もの時間をかけて、先行鋼管と後行鋼管とを溶接させる必要があるものとなり、先行鋼管及び後行鋼管の推進作業が、溶接作業毎に5時間〜6時間以上中断されるため、パイプルーフ工法の工期の短縮が困難なものとなる。
また、従来のパイプルーフ工法は、パイプルーフ工法の工期短縮を図るために、先行鋼管と後行鋼管とをボルト接合で連結させるものとすると、ボルトによる機械式継手のため鋼管同士の連結にわずかなクリアランスを必要とするとともに、ボルトが挿通される孔部にボルトを挿通するための隙間を確保することが必要となるため、先行鋼管及び後行鋼管が連結箇所及びボルト接合箇所で上載荷重により撓み易くなる。そのため、連結鋼管の設置後に連結鋼管の下方を掘削して、連結鋼管に土荷重や地上物の上載荷重が加わると管体が撓むものとなり、高さ方向Yの上方で水道管81等の変形量が許容値を超えて水道管81が破損したり、また、地盤面の道路82等が陥没する原因となる。
これに対して、本発明を適用したパイプルーフ工法は、図23に示すように、先行管体2と後行管体3とを、連結部材6で接合して仮連結するものとしても、推進段階においては、推進方向Xの引張力T又は圧縮力Pに十分に抵抗することができるものとなり、また、埋設完了後においては、先行管体2と後行管体3とを溶接で接合して本連結されているので、高さ方向Yの曲げ力Mに十分に抵抗することができるものとなる。
これにより、本発明を適用したパイプルーフ工法は、図1、図23に示すように、先行管体2と後行管体3とを本連結した箇所での撓みによる高さ方向Yの変形量が、管体7自体の変形量と同等のものとなり、高さ方向Yの上方で水道管81等の地中埋設物の変形量の増大を抑制するとともに、地盤面の道路82等が陥没することを防止することが可能となる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図9、図10に示すように、先行管体2の後端部2aに設けられた裏当材63に、後行管体3の前端部3aが内挿される。これにより、本発明を適用したパイプルーフ工法は、先行管体2の後端部2aに後行管体3の前端部3aを接合する前の段階において、先行管体2の後端部2aが地中80から露出した状態で、先行管体2の後端部2aに土砂が落下したとしても、裏当材63の外側Bに砂粒等が落下するのみで、後行管体3の前端部3aと裏当材63との間に砂粒等が入り込むことを防止することができるため、先行管体2と後行管体3との接合作業を円滑に実施することが可能となる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図11に示すように、裏当材63の先端部63aと後行管体3の前端部3aの外面との隙間からの浸水が溶接金属Kで遮断されて、裏当材63の基端部63bと先行管体2の後端部2aの外面との隙間からの浸水も溶接金属Kで遮断される。これにより、本発明を適用したパイプルーフ工法は、先行管体2及び後行管体3の内部への浸水が溶接金属Kで遮断されるものとなり、先行管体2又は後行管体3の内側Aからの本連結工程での溶接作業を、安全、確実に実施することが可能となる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図11、図17に示すように、先行管体2の後端部2aの接合面20から、推進方向Xに離間させて前方側接合部4が設けられるとともに、後行管体3の前端部3aの接合面30から、推進方向Xに離間させて後方側接合部5が設けられるため、前方側接合部4と後方側接合部5との間に溶接作業のスペースを確保することができるものとなり、確実、迅速に溶接作業を実施することが可能となる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、図23に示すように、先行管体2と後行管体3とを溶接により本連結することで、先行管体2と後行管体3とを本連結した箇所での撓みによる高さ方向Yの変形量が、管体7自体の変形量と同等のものとなり、また、先行管体2と後行管体3とを溶接で接合した後に、必要に応じて、複数の連結部材6を再び取り付けることで、先行管体2と後行管体3との接合箇所での接合強度を向上させることが可能となる。
本発明を適用したパイプルーフ工法は、先行管体2及び後行管体3の各々が、推進方向Xで略ストレート状に形成されて、先行管体2及び後行管体3の各々の断面形状が、推進方向Xで変化しないものとなることで、断面形状の変化による応力集中を回避することができるものとなり、先行管体2及び後行管体3の外力による破損、変形等を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :管体連結構造
2 :先行管体
2a :後端部
20 :接合面
3 :後行管体
3a :前端部
30 :接合面
4 :前方側接合部
4a :前方側開先面
40 :ボルト挿通孔
5 :後方側接合部
5a :後方側開先面
50 :ボルト挿通孔
6 :連結部材
6a :当接面
6b :両端部
60 :ボルト挿通孔
61 :締結部材
62 :ナット
63 :裏当材
63a :先端部
63b :基端部
64 :間座
7 :管体
70 :連結管体
71 :第1管体
72 :第2管体
73 :第3管体
75 :ジャンクション
8 :横坑
8a :開口部
80 :地中
81 :水道管
82 :道路
83 :立坑
84 :推進機
85 :掘削機
W :管周方向
X :推進方向
Y :高さ方向
Z :幅方向

Claims (8)

  1. 複数の管体を横方向に推進させて埋設するためのパイプルーフ工法であって、
    推進方向の前方側に埋設される先行管体と、推進方向の後方側に埋設される後行管体とを、仮連結して地中に推進させる仮連結工程と、仮連結された前記先行管体と前記後行管体とを地中に埋設された状態で本連結する本連結工程とを備え、
    前記仮連結工程では、
    前記先行管体の一部を地中に推進させた後に、
    前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、
    前記先行管体の内面より内側に突出した前方側接合部から、前記後行管体の内面より内側に突出した後方側接合部まで、推進方向に延びる連結部材を架設して設けることで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、前記連結部材で接合して仮連結するとともに、
    前記本連結工程では、前記先行管体と前記後行管体とを、仮連結したまま地中に推進させた後に、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、溶接で接合して本連結すること
    を特徴とするパイプルーフ工法。
  2. 前記仮連結工程では、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、前記先行管体の内面より内側に突出して前記先行管体の後端部の接合面から推進方向に離間した前記前方側接合部から、前記後行管体の内面より内側に突出して前記後行管体の前端部の接合面から推進方向に離間した前記後方側接合部まで、前記連結部材を架設して設けることで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、仮連結すること
    を特徴とする請求項1に記載のパイプルーフ工法。
  3. 前記仮連結工程では、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、前記前方側接合部から、前記後方側接合部まで、略平板状に形成された複数の前記連結部材を架設して設けることで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、複数の前記連結部材で摩擦接合又は支圧接合して仮連結すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のパイプルーフ工法。
  4. 前記本連結工程では、前記先行管体及び前記後行管体の管周方向で、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、前記先行管体及び前記後行管体の内側から、前記連結部材を取り外しながら溶接で接合することで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、本連結すること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のパイプルーフ工法。
  5. 前記本連結工程では、前記先行管体及び前記後行管体の管周方向で、複数の前記連結部材が互いに離間して取り付けられることで形成された間隙から先行させて、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、溶接で接合するとともに、複数の前記連結部材を取り外してから、各々の前記連結部材が取り付けられていた箇所を溶接で接合することで、前記先行管体の後端部と、前記後行管体の前端部とを、本連結すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のパイプルーフ工法。
  6. 前記本連結工程では、前記先行管体の後端部の接合面と、前記後行管体の前端部の接合面とを、前記先行管体及び前記後行管体の内側から、完全溶込み溶接で接合して本連結すること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のパイプルーフ工法。
  7. 前記仮連結工程では、前記先行管体の後端部に設けられた裏当材に、前記後行管体の前端部を内挿することで、前記先行管体の後端部の接合面と、後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のパイプルーフ工法。
  8. 前記仮連結工程では、
    前記先行管体の後端部の外周を取り囲むように溶接で接合された裏当材に、前記後行管体の前端部を内挿することで、前記先行管体の後端部の接合面と、後行管体の前端部の接合面とを、互いに対向させて、
    前記後行管体の前端部の外周を取り囲むように前記裏当材を溶接で接合すること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のパイプルーフ工法。
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