JP6558003B2 - 圧電素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子の製造方法に関する。
圧電体を振動させて被駆動体を駆動する圧電アクチュエーター(圧電駆動装置)は、磁石やコイルが不要のため、様々な分野で利用されている(例えば特許文献1参照)。このような圧電駆動装置には、一般的に、バルク状の圧電体を備えた圧電素子(バルク圧電素子)が利用されている(例えば特許文献2参照)。
一方、圧電素子としては、薄膜状の圧電体を備えたもの(薄膜圧電素子)が知られている。薄膜圧電素子は、主に、インクジェットプリンターのヘッドにおいて、インクの射出を行うために利用されている。
特開2004−320979号公報 特開2008−227123号公報
しかしながら、上記のようなインクジェットプリンターのヘッド等に用いられる薄膜圧電素子は、加工精度が高く、このような薄膜圧電素子を圧電駆動装置に用いると、コストが高くなってしまう。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、低コスト化を図ることができる圧電素子の製造方法を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係る圧電素子の製造方法の一態様は、
第1電極層を形成する工程と、
前記第1電極層の上方に圧電体層を形成する工程と、
前記圧電体層の上方に第2電極層を形成する工程と、
前記第2電極層の上方にレジスト層を形成する工程と、
前記第2電極層をウェットエッチングによりパターニングする工程と、
前記圧電体層をウェットエッチングによりパターニングする工程と、
前記圧電体層をパターニングする工程におけるサイドエッチにより生じた前記第2電極の庇部を、ウェットエッチングにより除去する工程と、
を含む。
このような圧電素子の製造方法では、圧電体層および第2電極層を、ウェットエッチングによりパターニングする。そのため、このような圧電素子の製造方法では、ドライエッチングにより圧電体層および第2電極層をパターニングする場合に比べて、低コスト化を図ることができる。例えば1μmの圧電体層や第2電極層をエッチングする場合、ドライ
エッチングでは10分程度かかるが、ウェットエッチングの場合は2分程度でエッチングすることができる。さらに、ウェットエッチングの場合は、エッチングのマスクとして用いたレジスト層を、アセトン等の溶液で簡易に剥離することができ、レジスト層の剥離とウェハー(圧電体層等が形成されてる基板)の洗浄を同時に行うことができる。一方、ドライエッチングの場合は、レジスト層が変質してしまい、アッシング等を行う必要が生じ、簡易な工程でレジスト層を剥離することができない。さらに、ウェットエッチング用のエッチング装置の値段は、ドライエッチング用のエッチング装置の値段よりも安い。したがって、ドライエッチングにより圧電体層および第2電極層をパターニングする圧電素子の製造方法では、低コスト化を図ることができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下、「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下、「B」という)を形成する」などと用いる場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
[適用例2]
適用例1において、
前記第2電極層を形成する工程では、
密着層を形成する工程と、
前記密着層の上方に導電層を形成する工程と、
を有し、
前記庇部を除去する工程では、
前記密着層を除去した後に、前記導電層を除去してもよい。
このような圧電素子の製造方法では、短時間で庇部の導電層を除去することができる。例えば密着層を除去する前に導電層を除去しようとすると、導電層の、エッチング液に接触する面積が小さく、導電層を除去するのに時間がかかる場合がある。
[適用例3]
適用例1または2において、
前記第2電極層は、銅および金の少なくとも一方を含んでもよい。
このような圧電素子の製造方法では、第2電極層の抵抗を、例えばイリジウムからなる第2電極層に比べて、低くすることができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれか1例において、
前記第2電極層の厚さは、50nm以上10μm以下であってもよい。
このような圧電素子の製造方法では、第2電極層の抵抗を低くしつつ、圧電素子が大型化することを抑制することができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれか1例において、
前記圧電体層の厚さは、1μm以上10μm以下であってもよい。
このような圧電素子の製造方法では、圧電素子を超音波モーターに用いた場合に超音波モーターの出力を確保しつつ、圧電体層にクラックが生じることを抑制することができる。
本実施形態に係る圧電素子を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造方法を説明するためのフローチャート。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電素子を模式的に示す断面図。 SEM観察の結果。 各材料のシート抵抗を示すグラフ。 本実施形態の変形例に係る圧電素子を模式的に示す断面図。 本実施形態の変形例に係る圧電素子を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置を模式的に示す平面図および断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置の振動板を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置と駆動回路との電気的接続状態を説明するための図。 本実施形態に係る圧電駆動装置の動作を説明するための図。 本実施形態に係るロボットを説明するための図。 本実施形態に係るロボットの手首部分を説明するための図。 本実施形態に係るポンプを説明するための図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 圧電素子
まず、本実施形態に係る圧電素子について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る圧電素子100を模式的に示す断面図である。
圧電素子100は、図1に示すように、基板10と、下地層20と、第1電極層30と、圧電体層40と、第2電極層50と、有機絶縁層60,62と、配線層70,72,74,76と、を含む。
基板10の形状は、平板状である。基板10は、例えば、半導体基板(具体的にはシリコン基板)である。基板10は、圧電体層40の変形に応じて、変形することができる。
下地層20は、基板10上に設けられている。下地層20は、基板10上に設けられた酸化シリコン層と、酸化シリコン層上に設けられた酸化ジルコニウム層と、によって構成されていてもよい。下地層20は、第1有機絶縁層60をエッチングする際のエッチングストッパー層として機能することができる。下地層20は、圧電体層40の変形に応じて、変形することができる。
第1電極層30は、下地層20上に設けられている。第1電極層30は、下地層20上に設けられたイリジウム層と、イリジウム層上に設けられた白金層と、によって構成されていてもよい。イリジウム層の厚さは、例えば、5nm以上100nm以下であり、好ましくは20nm程度である。白金層の厚さは、例えば、50nm以上300nm以下であり、好ましくは130nm程度である。第1電極層30は、圧電体層40に電圧を印加するための一方の電極である。なお、第1電極層30の材質は、Ti、Pt、Ta、Ir、Sr、In、Sn、Au、Al、Fe、Cr、Ni、Cuなどの金属材料の1種のみ、またはこれらの2種以上を混合または積層したものなどであってもよい。
圧電体層40は、第1電極層30上に設けられている。圧電体層40は、例えば、複数の層から構成されている。図示の例では、圧電体層40は、第1電極層30上に設けられた第1層42と、第1層42上に設けられた第2層44と、第2層44上に設けられた第3層46と、から構成されている。
なお、便宜上、図1では、3つの層42,44,46からなる圧電体層40を示しているが、圧電体層40を構成する層の数は、特に限定されず、圧電体層40の厚さによって適宜決定される。例えば厚さ1μmの圧電体層40の場合、圧電体層40は、5つ〜6つの層から構成されていてもよい。
圧電体層40の第1層42の下面の幅は、第2層44の下面の幅よりも大きい。第2層44の下面の幅は、第3層46の下面の幅よりも大きい。図示の例では、層42,44,46の幅は、第1電極層30側から第2電極層50側に向かうに連れて、小さくなっている。各層42,44,46の側面は、基板10の上面12に対して傾斜している。図示の例では、各層42,44,46の側面の上面12に対する傾斜角は、互いに同じである。
圧電体層40の側面4には、溝部5が設けられている。溝部5は、層42,44,46の端部によって構成されている。溝部5は、圧電体層40を構成する複数の層の数に応じて、複数設けられている。圧電体層40の側面4は、層42,44,46の端部によって、凹凸形状を有しているともいえる。
圧電体層40の厚さT1は、例えば、1μm以上10μm以下であり、好ましくは、1.5μm以上7μm以下であり、より好ましくは3μm程度である。圧電体層40の厚さが1μmより小さいと、圧電体層40を超音波モーターに用いた場合に、超音波モーターの出力が足りない場合がある。具体的には、出力を上げようとして圧電体層40への印加電圧を高くすると、圧電体層40が絶縁破壊を起こす場合がある。圧電体層40の厚さが1μmだと、圧電体層40に20V〜40Vの電圧を印加することができる。圧電体層40の厚さが10μmより大きいと、圧電体層40にクラックが生じる場合がある。
圧電体層40としては、ペロブスカイト型酸化物の圧電材料を用いる。具体的には、圧電体層40の材質は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTN)である。
第2電極層50は、圧電体層40上に設けられている。第2電極層50の厚さT2は、例えば、50nm以上10μm以下であり、好ましくは、1μm以上7μm以下であり、より好ましくは1.0μm程度である。第2電極層50の厚さが50nmより小さいと、第2電極層50の抵抗が高くなってしまう場合がある。例えば、圧電素子100全体の抵抗は、第2電極層50の厚さが10μmで飽和状態にあり、第2電極層50の厚さを10μmより大きくしても、圧電素子100全体の抵抗を低くすることができないにも関わら
ず、第2電極層50の厚さが大きくなってしまう。第2電極層50は、圧電体層40に電圧を印加するための他方の電極である。図示の例では、第2電極層50は、圧電体層40上に設けられた密着層52と、密着層52上に設けられた導電層54と、を有している。
第2電極層50の密着層52の厚さは、例えば、10nm以上100nm以下であり、好ましくは50nm程度である。密着層52は、例えば、TiW層、Ti層、Cr層、NiCr層や、これらの積層体である。密着層52は、圧電体層40と導電層54との密着性を向上させることができる。なお、圧電体層40の材質がPZTの場合、密着層52は、TiW層であることが好ましい。これにより、密着層52によって圧電体層40の変形が抑制されることを、防ぐことができる。
第2電極層50の導電層54の厚さは、例えば、1μm以上10μm以下である。導電層54の厚さが1μmより小さいと、第2電極層50の抵抗が高くなってしまう場合がある。導電層54の厚さが10μmより大きいと、圧電素子100が大型化してしまう場合がある。導電層54は、例えば、Cu層、Au層、Al層やこれらの積層体である。すなわち、導電層54は、銅および金の少なくとも一方を含んでいる。導電層54によって、第2電極層50の抵抗を下げることができる。
第1有機絶縁層60は、圧電体層40の側面4に設けられている。具体的には、第1有機絶縁層60は、圧電体層40の側面4を覆って設けられている。溝部5は、第1有機絶縁層60によって充填されている。図示の例では、第1有機絶縁層60は、さらに、電極層30,50上にも設けられている。第1有機絶縁層60の厚さ(第1電極層30上に位置する第1有機絶縁層60の厚さ)T3は、例えば、圧電体層40の厚さT1の1.5倍以上3倍以下である。第1有機絶縁層60の厚さが圧電体層40の厚さの1.5倍より小さいと、圧電体層40の側面4を覆うことができない場合がある。第1有機絶縁層60の厚さが圧電体層40の厚さの3倍より大きいと、第1有機絶縁層60に設けられたコンタクトホール60a,60bの開口面積が大きくなってしまう場合がある。具体的には、第1有機絶縁層60の厚さは、1.5μm以上30μm以下であり、好ましくは2μm以上10μm以下であり、より好ましくは3μm程度である。
第1有機絶縁層60の材質は、有機材料である。具体的には、第1有機絶縁層60の材質は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂等である。第1有機絶縁層60の材質は、感光性の材料である。「感光性」とは、物質が光によって化学反応を引き起こす性質のことである。具体的には、第1有機絶縁層60は、エッチングを用いなくても、露光、現像、およびベーク(熱処理)によってパターニングされることができる。第1有機絶縁層60のヤング率は、例えば、1GPa以上である。第1有機絶縁層60のヤング率は、JIS K7161に基づいて求められてもよい。第1有機絶縁層60の耐熱性は高いことが好ましく、第1有機絶縁層60の荷重たわみ温度(熱変形温度)は、例えば、200℃以上であることが好ましい。
第1配線層70は、第2電極層50に接続されている。第1配線層70は、第1有機絶縁層60の第2電極層50上に設けられた第1コンタクトホール60aに設けられている。第1コンタクトホール60aは、複数設けられ、その数は特に限定されない。第1配線層70は、さらに、第1有機絶縁層60上に設けられている。
第2配線層72は、第1電極層30に接続されている。第2配線層72は、第1有機絶縁層60の第1電極層30上に設けられた第2コンタクトホール60bに設けられている。第2コンタクトホール60bは、複数設けられ、その数は特に限定されない。第2配線層72は、さらに、第1有機絶縁層60上に設けられている。第2配線層72は、圧電体層40を挟むようにして(圧電体層40の両側方に)設けられている。
第1配線層70および第2配線層72は、例えば、シード層6と、シード層6上に設けられた導電層7と、を有している。シード層6の厚さは、例えば、50nm以上100nm以下である。シード層6は、例えば、TiW層、Ti層、Cr層、NiCr層や、これらの積層体である。特に電蝕(電気化学的腐蝕)を考慮すると、シード層6はTiW層であることが好ましい。導電層7の厚さは、例えば、1μm以上10μm以下である。導電層7は、例えば、Cu層、Ni層、Au層、Al層や、これらの積層体である。
第2有機絶縁層62は、配線層70,72を覆って、第1有機絶縁層60上に設けられている。第2有機絶縁層62の厚さおよび材質は、第1有機絶縁層60の厚さおよび材質と同じであってもよい。
第3配線層74は、第1配線層70に接続されている。第3配線層74は、第2有機絶縁層62の第1配線層70上に設けられた第3コンタクトホール62aに設けられている。第3配線層74は、さらに、第2有機絶縁層62上に設けられている。
第4配線層76は、第2配線層72に接続されている。第4配線層74は、第2有機絶縁層62の第2配線層72上に設けられた第4コンタクトホール62bに設けられている。第4配線層76は、さらに、第2有機絶縁層62上に設けられている。
第3配線層74および第4配線層76は、例えば、シード層8と、シード層8上に設けられた導電層9と、を有している。シード層8の厚さおよび材質は、シード層6の厚さおよび材質と同じであってもよい。導電層9の厚さは、例えば、1μm以上10μm以下である。導電層9は、例えば、Cu層、Ni層、Au層をこの順に積層させた積層体であり、Ni層の厚さは2μm程度であり、Au層の厚さは300nm以下である。Ni層によって、Cu層とAu層との反応を抑制することができる。また、Au層によって、後述する超音波モーターの配線と接合する際に、該配線と、配線層74,76と、をAu層同士で接合(金−金接合)させることができる。
なお、上記では、有機絶縁層は2層設けられている例について説明したが、その数は特に限定されない。また、配線層の数も特に限定されない。
2. 圧電素子の製造方法
次に、本実施形態に係る圧電素子100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る圧電素子100の製造方法を説明するためのフローチャートである。図3〜図13は、本実施形態に係る圧電素子100の製造工程を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、基板10上に下地層20を形成し、下地層20上に第1電極層30を形成する(S102)。具体的には、基板(シリコン基板)10を熱酸化して酸化シリコン層を形成した後、該酸化シリコン層上にジルコニウム層を形成し、該ジルコニウム層を熱酸化して酸化ジルコニウム層を形成して、酸化シリコン層と酸化ジルコニウム層とからなる下地層20を形成する。ジルコニウム層は、例えば、スパッタ法、CVD法(Chemical Vapor Deposition)により形成される。第1電極層30は、例えば、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法により形成される。
図4に示すように、第1電極層30上に圧電体層(積層体)40を形成する(S104)。圧電体層40は、例えば、液相法による前駆体層の形成と該前駆体層の結晶化とを繰り返すことによって形成される。図示の例では、第1電極層30上に第1前駆体層を形成し、該第1前駆体層を結晶化して第1層42を形成する。次に、第1層42層上に第2前
駆体層を形成し、該第2前駆体層を結晶化して第2層44を形成する。次に、第2層44層上に第3前駆体層を形成し、該第3前駆体層を結晶化して第3層46を形成する。1つの前駆体層は、例えば、液相法による塗布および乾燥(脱脂)を3回繰り返すことによって形成される。結晶化は、例えば、600℃以上1200℃以下の焼成によって行われる。
なお、液相法とは、薄膜(圧電体層)の構成材料を含む原料液を用いて薄膜材料を成膜する方法であり、具体的には、ゾルゲル法やMOD(Metal Organic Deposition)法などである。
図5に示すように、圧電体層40上に第2電極層50を形成する(S106)。具体的には、本工程は、密着層52を形成する工程と、密着層52上に導電層54を形成する工程と、を有する。密着層52および導電層54は、例えば、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法、めっき法により形成される。次に、第2電極層50上に、所定形状の第1レジスト層80を形成する(S108)。第1レジスト層80は、例えば、フォトリソグラフィーにより形成される。
図6に示すように、第1レジスト層80をマスクとして、第2電極層50をウェットエッチングによりパターニングする(S110)。具体的には、まず第2電極層50の導電層54をエッチングし、次に第2電極層50の密着層52をエッチングする。密着層52のエッチングにおけるエッチング液としては、例えば、密着層52がTiW層であれば過酸化水素水を用いる。導電層54のエッチングにおけるエッチング液としては、例えば、導電層54がCu層であれば過硫酸アンモニウムを用いる。
図7に示すように、第2電極層50をマスクとして、圧電体層40をウェットエッチングによりパターニングする(S112)。エッチング液としては、例えば、圧電体層40の材質がPZTであれば、塩酸、硝酸、およびフッ酸のうち少なくとも1以上を含有する混合液を用いる。本工程により、圧電体層40の側面4には、溝部5が形成される。ここで、上述した前駆体層の結晶化のための焼成において、各前駆体層における鉛は厚さ方向に分布を持ち、上方側で鉛元素の数が大きくなる。本工程のエッチング液は、鉛元素の数が多いほど、エッチング速度が速くなるので、図7に示すように、圧電体層40の層42,44,46は、上方側ほど幅が狭くなるテーパー形状を有し、圧電体層40の側面4に溝部5が形成される。さらに、本工程において圧電体層40にサイドエッチが生じ、第2電極層50は庇部56を有する。庇部56は、第2電極層50の、圧電体層40の上面と接していない部分であり、図示の例では、圧電体層40の側面4の上方に位置する部分である。
図8に示すように、圧電体層40をパターニングする工程(S112)におけるサイドエッチにより生じた第2電極層50の庇部56を、ウェットエッチングにより除去する(S114)。具体的には、まず庇部56の密着層52を除去し、次に庇部56の導電層54を除去する。密着層52のエッチングにおけるエッチング液、およびエッチング液としては、例えば、第2電極層50をパターニングする工程(S110)で用いたエッチング液を用いる。その後、例えば剥離液としてアセトンなどを用いて、第1レジスト層80を除去する。なお、本工程の後に、第1電極層30を所望の形状にパターニングしてもよい。
図9に示すように、パターニングされた圧電体層40の側面4に、第1有機絶縁層60を形成する(S116)。具体的には、圧電体層40の側面4、第1電極層30の上面、ならびに第2電極層50の上面および側面を覆うように、第1有機絶縁層60を形成する。第1有機絶縁層60は、例えば、スピンコート法、CVD法によって形成される。
図10に示すように、第1有機絶縁層60をパターニングして、コンタクトホール60a,60bを形成する(S118)。第1有機絶縁層60の材質が感光性の材料である場合、第1有機絶縁層60を、エッチングすることなく、露光、現像、およびベークによってパターニングすることができる。なお、第1有機絶縁層60の材質が感光性の材料でない場合は、第1有機絶縁層60を、フォトリソグラフィーおよびエッチングによってパターニングする。
図11に示すように、第1有機絶縁層60上およびコンタクトホール60a,60bにシード層6aを形成し、シード層6a上に第1導電層7aを形成する。シード層6aおよび第1導電層7aは、例えば、スパッタ法、CVD法により形成される。第1導電層7aの厚さは、例えば、100nm以上500nm以下である。
図12に示すように、第1導電層7a上に、所定形状の第2レジスト層82を形成する。第2レジスト層82は、例えば、フォトリソグラフィーにより形成される。次に、めっき法(電気めっき法)により、第1導電層7a上に第2導電層7bを成長させる。その後、第2レジスト層82を除去する。第2レジスト層82は、例えば、第1レジスト層80と同じ方法で除去される。
図13に示すように、全面を(シード層6aおよび導電層7a,7b)をウェットエッチングして第1有機絶縁層60の一部を露出させて、シード層6aからなるシード層6、および導電層7a,7bからなる導電層7を形成する。以上のように、いわゆるセミアディティブ法によって配線層70,72を形成することができる(S120)。
図1に示すように、配線層70,72上に第2有機絶縁層62を形成し(S122)、第2有機絶縁層62をパターニングしてコンタクトホール62a,62bを形成する(S124)。第2有機絶縁層62は、例えば、第1有機絶縁層60と同じ方法で形成され、同じ方法でパターニングされる。次に、第2有機絶縁層62上およびコンタクトホール62a,62bに配線層74,76を形成する(S126)。配線層74,76は、例えば、配線層70,72と同じ方法で形成される。なお、配線層74,76がCu層上にNi層およびAu層を有する場合、Ni層およびAu層は、無電界めっき法により形成されてもよい。
以上の工程により、圧電素子100を製造することができる。
圧電素子100の製造方法は、例えば、以下の特徴を有する。
圧電素子100の製造方法では、圧電体層40および第2電極層50を、ウェットエッチングによりパターニングする。そのため、圧電素子100の製造方法では、ドライエッチングにより圧電体層および第2電極層をパターニングする場合に比べて、低コスト化を図ることができる。例えば1μmの圧電体層や第2電極層をエッチングする場合、ドライエッチングでは10分程度かかるが、ウェットエッチングの場合は2分程度でエッチングすることができる。さらに、ウェットエッチングの場合は、エッチングのマスクとして用いたレジスト層を、アセトン等の溶液で簡易に剥離することができ、レジスト層の剥離とウェハー(圧電体層等が形成されてる基板)の洗浄を同時に行うことができる。一方、ドライエッチングの場合は、レジスト層が変質してしまい、アッシング等を行う必要が生じ、簡易な工程でレジスト層を剥離することができない。さらに、ウェットエッチング用のエッチング装置の値段は、ドライエッチング用のエッチング装置の値段よりも安い。したがって、ドライエッチングにより圧電体層および第2電極層をパターニングする圧電素子100の製造方法では、低コスト化を図ることができる。また、ドライエッチングによっ
て、金や銅からなる層をエッチングすると、エッチング装置内が汚染される場合がある。また、ドライエッチングによって圧電体層をエッチングすると、第1電極層にエッチングダメージが与えられる場合がある。圧電素子100の製造方法では、このような装置汚染やエッチングダメージの問題を回避することができる。
圧電素子100の製造方法では、庇部56をウェットエッチングにより除去する。そのため、第1電極層30と第2電極層50との短絡を防止することができる。例えば庇部56が残ったままだと、庇部56が第1有機絶縁層60を突き破り、第1電極層30と第2電極層50とが短絡してしまう場合がある。
圧電素子100の製造方法では、庇部56を除去する工程(S114)において、密着層52を除去した後に、導電層54を除去する。そのため、短時間で庇部56の導電層54を除去することができる。例えば密着層を除去する前に導電層を除去しようとすると、導電層の、エッチング液に接触する面積が小さく、導電層を除去するのに時間がかかる場合がある。
圧電素子100の製造方法では、第2電極層50の厚さT2は、50nm以上10μm以下である。これにより、第2電極層50の抵抗を低くしつつ、圧電素子100が大型化することを抑制することができる。第2電極層50の抵抗を低くすることによって、印加電圧の効率の向上を図ることができ、さらに、第2電極層50の抵抗による発熱の量を少なくすることができる。さらに、薄膜圧電素子はバルク圧電素子に比べてキャパシタンスが大きいので、圧電体層のインピーダンスが小さくなる。そのため、第2電極層50の抵抗を低くすれば、圧電体層のインピーダンスを大きくすることができ、圧電体層に印加される電圧を大きくすることができる。その結果、圧電素子100を超音波モーターに用いた場合に、高出力化を図ることができる。
圧電素子100の製造方法では、第2電極層50は、銅および金の少なくとも一方を含む。そのため、第2電極層50の抵抗を、例えばイリジウムからなる第2電極層に比べて、低くすることができる。なお、銅は金に比べて結合性が高い(他の材料と結合しやすい)ので、第1有機絶縁層60と密着性がよい。そのため、第2電極層50の最表面は、銅であることが好ましい。
圧電素子100の製造方法では、圧電体層40の厚さT1は、1μm以上10μm以下である。これにより、圧電素子100を超音波モーターに用いた場合に超音波モーターの出力を確保しつつ、圧電体層40にクラックが生じることを抑制することができる。
圧電素子100の製造方法では、圧電体層40をウェットエッチングによりパターニングし、パターニングされた圧電体層40の側面4に、第1有機絶縁層60を形成する。そのため、圧電体層40の側面4に例えば溝部5を形成することができ、側面4を凹凸形状にすることができる。これにより、圧電体層40と第1有機絶縁層60との接触面の面積を大きくすることができる。したがって、圧電素子100の製造方法では、圧電体層40と第1有機絶縁層60との密着性を向上させることができ、第1有機絶縁層60の剥離を抑制することができる。
圧電素子100の製造方法では、圧電体層40は、液相法による前駆体層の形成と該前駆体層の結晶化とを繰り返すことによって形成される。そのため、圧電素子100の製造方法では、圧電体層40の側面4に溝部5を形成することができ、側面4を凹凸形状にすることができる。
圧電素子100の製造方法では、有機絶縁層60,62の材質は、感光性の材料である
。そのため、有機絶縁層を、エッチングをすることなく、露光、現像、およびベークによってパターニングすることができる。したがって、圧電素子100の製造方法では、工程の短縮化を図ることができ、低コスト化を図ることができる。
圧電素子100の製造方法では、有機絶縁層60,62のヤング率は、1GPa以上である。そのため、電圧の印加によって圧電体層40に生じる力(変形)を、有機絶縁層60,62を介して、後述する振動板510(図19参照)に効率よく伝えることができる。例えば有機絶縁層60,62のヤング率が1GPaより小さいと、有機絶縁層60,62が圧電体層40に生じる力を吸収してしまい、振動板に伝わる力が弱くなってしまう場合がある。
圧電素子100の製造方法では、第1有機絶縁層60の厚さT3は、圧電体層40の厚さT1の1.5倍以上3倍以下である。そのため、圧電素子100の製造方法では、第1有機絶縁層60は圧電体層40の側面4を確実に覆いつつ、コンタクトホール60a,60bの開口面積が大きくなることを抑制することができる。
なお、上記では、圧電体層40を液相法により形成する例について説明したが、圧電体層40の形成方法は、特に限定されず、スパッタ法やレーザーアブレーション法などのPVD(Physical Vapor Deposition)法であってもよい。例えば圧電体層40をスパッタ法で形成すると、ウェットエッチングによって形成される側面4は、図14に示すように、上方に向けて凸のドーム状を有する凸部45が複数形成される。これは、スパッタ法により圧電体層40形成すると、圧電体層40は、柱状の結晶構造を有するためである。圧電体層40をスパッタ法で形成する場合は、図14に示すように、前駆体層の形成と該前駆体層の結晶化とを繰り返さずに、一度に所定の厚さを有する前駆体層を形成し、該前駆体層を結晶化させて、圧電体層40を形成してもよい。
また、上記の例では、いわゆるセミアディティブ法により配線層70,72,74,76を形成したが、いわゆるサブトラクティブ法により配線層70,72,74,76を形成してもよい。すなわち、シード層および導電層をスパッタ法などにより形成し、該導電層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をマスクとして導電層およびシード層をエッチングすることにより、配線層70,72,74,76を形成してもよい。
3. 実験例
以下に実験例を示し、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実験例によって何ら限定されるものではない。
3.1. SEM観察
図15は、実験例に係る圧電素子の製造工程における断面SEM写真であり、(A)は圧電体層40をパターニングする工程(S112)後の写真であり、(B)庇部56を除去する工程(S114)後の写真であり、(C)は全工程終了後の写真である。下地層としては、SiO層とZrO層との積層体を用いた。第1電極としては、Pt層を用いた。圧電体層としてはPZT層を用いた。第2電極層としては、TiW層とAu層との積層体を用いた。有機絶縁層としては、アクリル系感光性絶縁膜を用いた。TiW層は、過酸化水素水を用いてウェットエッチングした。Au層は、よう素系を用いてウェットエッチングした。
図15より、圧電体層の側面には溝部が形成され、凹凸形状となっていることがわかった。さらに、圧電体層をパターニングする工程におけるサイドエッチで第2電極層には庇部が生じ、ウェットエッチングによって庇部を除去できることがわかった。
3.2. シート抵抗測定
図16は、各材料のシート抵抗を示すグラフである。(A)では、Ir層50nm、Ir層100nm、およびCu層1000nmのシート抵抗を示している。(B)では、Au層1μm、Cu層1μmのシート抵抗を示している。図16より、銅は、イリジウムおよび金よりシート抵抗が低いことがわかる。
4. 圧電素子の変形例
4.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る圧電素子について、図面を参照しながら説明する。図17は、本実施形態の第1変形例に係る圧電素子200を模式的に示す断面図である。
以下、本実施形態の第1変形例に係る圧電素子200において、本実施形態に係る圧電素子100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。このことは、以下に示す本実施形態の第2変形例に係る圧電素子についても同様である。
圧電素子200は、図17に示すように、第2電極層50が、導電層54上に設けられた酸化防止層55を有する点において、上述した圧電素子100と異なる。酸化防止層55は、導電層54が酸化されることを防止することができる。
酸化防止層55は、例えば、TiW層、Ti層、Cr層、NiCr層や、これらの積層体である。酸化防止層55の材質は、密着層52の材質と同じであってもよい。酸化防止層55は、例えば、スパッタ法、CVD法により形成される。酸化防止層55の材質を密着層52の材質と同じにすることにより、例えば、密着層52を形成したスパッタ装置と同じスパッタ装置を用いて(同じスパッタリングターゲットを用いて)、酸化防止層55を形成することができ、低コスト化を図ることができる。
酸化防止層55の材質は、ポリマーであってもよい。具体的には、酸化防止層55の材質は、チアゾール系やイミダゾール系の混合ポリマーであってもよい。ポリマーからなる酸化防止層55の厚さは、例えば、数nm以下である。ポリマーからなる酸化防止層55は、例えば、ポリマーを含む薬液に、導電層55を浸漬させることで形成される。このようにポリマーからなる酸化防止層55は、簡易な方法で形成されることができる。ポリマーからなる酸化防止層55を形成するための処理は、導電層54を形成した後に行われ、さらに、庇部56を除去し第1レジスト層80を除去した後に、行われてもよい。また、配線層70,72の導電層7、および配線層74,76の導電層9を形成した後に、ポリマーからなる酸化防止層を形成するための処理を行ってもよい。すなわち、配線層70,72は、導電層7上に設けられた酸化防止層を有してもよい。また、配線層74,76は、導電層9上に設けられた酸化防止層を有してもよい。これにより、導電層7,9が酸化されることを防止することができる。
4.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る圧電素子について、図面を参照しながら説明する。図18は、本実施形態の第2変形例に係る圧電素子300を模式的に示す平面図である。なお、便宜上、図18では、有機絶縁層60,62および配線層70,72,74,76の図示を省略している。
上述した圧電素子100では、図1に示すように、1つの圧電体層40を有していた。これに対し、圧電素子300では、図18に示すように、複数の圧電体層40を有している。
圧電素子300では、第1電極層30を共通の電極として、第1電極層30上に複数の圧電体層40を有している。圧電体層40の数は、特に限定されないが、図示の例では、圧電体層40は、5つ設けられている。5つの圧電体層40a,40b,40c,40d,40eは、互いに離間している。図示の例では、圧電体層40a,40b,40c,40dの面積は同じであり、圧電体層40eは、圧電体層40a,40b,40c,40dよりも大きな面積を有している。圧電体層40a,40bは圧電体層の長手方向に並んで設けられ、圧電体層40c,40dは圧電体層の長手方向に並んで設けられ、圧電体層40a,40bと圧電体層40c,40との間に圧電体層40eが設けられている。圧電体層40の平面形状は、例えば、長方形である。
第2電極層50は、圧電体層40の数に応じて複数設けられている。図示の例では、第2電極層50は、5つ設けられ、第2電極層50a,50b,50c,50d,50eは、それぞれ圧電体層40a,40b,40c,40d,40e上に設けられている。第2電極層50の平面形状は、例えば、長方形である。
なお、第1電極層30は、1つの共通の電極ではなく、第2電極層50と同じ平面形状を有して5つ設けられていてもよい。また、圧電体層40a,40b,40c,40d,40eは、互いに離間せずに、連続した1つの圧電体層であってもよい。
5. 圧電駆動装置
次に、本実施形態に係る圧電駆動装置(超音波モーター)500について、図面を参照しながら説明する。図19(A)は、本実施形態に係る圧電駆動装置500を模式的に示す平面図である。図19(B)は、本実施形態に係る圧電駆動装置500を模式的に示す図19(A)のB−B線断面図である。圧電駆動装置500は、本発明に係る圧電素子を含む。以下では、本発明に係る圧電素子として上述した圧電素子300を含む圧電駆動装置500について説明する。なお、便宜上、図19では、圧電素子300を簡略化して図示している。
圧電駆動装置500は、図19に示すように、圧電素子300と、振動板510と、を含む。圧電駆動装置500は、圧電素子300を含むため、低コスト化を図ることができる。
圧電素子300は、振動板510を挟んで2つ設けられている。2つの圧電素子300は、振動板510に関して対称に設けられていてもよい。図示の例では、圧電素子300は、振動板510の第1表面510aおよび第2表面510bに設けられている。圧電素子300は、配線層74,76が振動板510側を向くように設けられている。図示はしないが、第1表面510aおよび第2表面510bには、金配線が設けられ、該金配線と配線層74,76の金層とが金−金接合されることにより、圧電素子300は、振動板510に設けられていてもよい。なお、圧電素子300は、導電性接着剤によって振動板510に接着されていてもよい。
振動板510は、2つの圧電素子300の間に設けられている。ここで、図20は、振動板510を模式的に示す平面図である。振動板510は、図20に示すように、長方形状の振動体部512と、振動体部512の左右の長辺からそれぞれ3本ずつ延びる接続部514と、左右の3本の接続部514にそれぞれ接続された2つの取付部516と、を有している。なお、便宜上、図20では、振動体部512にハッチングを付している。取付部516は、ネジ518によって他の部材に圧電駆動装置500を取り付けるために用いられる。振動板510の材質は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、銅、銅合金、鉄−ニッケル合金などの金属材料やアルミナ、ジ
ルコニア等のセラミックス材料やケイ素等である。
振動体部512の上面(第1表面510a)および下面(第2表面510b)には、圧電素子100が設けられている。振動体部512の長さLと幅Wとの比は、L:W=約7:2とすることが好ましい。この比は、振動体部512がその平面に沿って左右に屈曲する超音波振動(後述)を行うために好ましい値である。振動体部512の長さLは、例えば、3.5mm以上30mm以下であり、幅Wは、例えば、1mm以上8mm以下である。なお、振動体部512が超音波振動を行うために、長さLは50mm以下であることが好ましい。振動体部512の厚さ(振動板510の厚さ)は、例えば、50μm以上700μm以下である。振動体部512の厚さが50μm以上であれば、圧電素子300を支持するために十分な剛性を有するものとなる。また、振動体部512の厚さが700μm以下であれば、圧電素子100の変形に応じて十分に大きな変形を発生することができる。
振動板510の一方の短辺には、突起部520(「接触部」または「作用部」とも呼ぶ)が設けられている。突起部520は、被駆動体と接触して、被駆動体に力を与えるための部材である。突起部520は、セラミックス(例えばAl)などの耐久性がある材料で形成することが好ましい。
図21は、圧電駆動装置500と駆動回路600との電気的接続状態を説明するための図である。なお、便宜上、図21では、圧電素子300を簡略化して図示している。5つの第2電極層50a,50b,50c,50d,50eのうちで、対角にある一対の第2電極層50a,50dは、配線530を介して互いに電気的に接続され、他の対角の一対の第2電極層50b,50cは、配線532を介して互いに電気的に接続されている。配線530,532は、成膜処理によって形成されてもよく、ワイヤー状の配線によって実現されてもよい。図21の右側にある3つの第2電極層50b,50e,50dと、第1電極層30は、配線610,612,614,616を介して駆動回路600に電気的に接続されている。
駆動回路600は、一対の第2電極層50a,50dと第1電極層30との間に周期的に変化する交流電圧または脈流電圧を印加することにより、圧電駆動装置500を超音波振動させて、突起部520に接触するローター(被駆動体)を所定の回転方向に回転させることが可能である。ここで、「脈流電圧」とは、交流電圧にDCオフセットを付加した電圧を意味し、その電圧(電界)の向きは、一方の電極から他方の電極に向かう一方向である。また、駆動回路600は、他の一対の第2電極層50b,50cと第1電極層30との間に交流電圧または脈流電圧を印加することにより、突起部520に接触するローターを逆方向に回転させることが可能である。このような電圧の印加は、振動板510の両面に設けられた2つの圧電素子300に同時に行われる。図21に示す例では、圧電体層40a,40dは、同時に駆動される。また、圧電体層40b,40cは、同時に駆動される。なお、便宜上、図19では、配線530,532,610,612,614,616の図示を省略している。
図22は、圧電駆動装置500の動作を説明するための図である。圧電駆動装置500の突起部520は、図22に示すように、被駆動体としてのローター700の外周に接触している。図示の例では、駆動回路600は、一対の第2電極層50a,50dと第1電極層30との間に交流電圧または脈流電圧を印加しており、圧電体層40a,40dは図22の矢印xの方向に伸縮する。これに応じて、圧電駆動装置500の振動体部512が振動体部512の平面内で屈曲して蛇行形状(S字形状)に変形し、突起部520の先端が矢印yの向きに往復運動するか、または、楕円運動する。その結果、ローター700は、その中心702の周りに所定の方向z(図22では時計回り方向)に回転する。振動板
510の3つの接続部514は、このような振動体部512の振動の節(ふし)の位置に設けられている。
なお、駆動回路600が、他の一対の第2電極層50b,50cと第1電極層30との間に交流電圧または脈流電圧を印加する場合には、ローター700は逆方向に回転する。また、中央の第2電極層50eに、一対の第2電極層50a,50d(または他の一対の第2電極層50b,50c)と同じ電圧を印加すれば、圧電駆動装置500が長手方向に伸縮するので、突起部520からローター700に与える力をより大きくすることができる。
6 圧電駆動装置を用いた装置
上述した圧電駆動装置500は、共振を利用することで被駆動体に対して大きな力を与えることができるものであり、各種の装置に適用可能である。圧電駆動装置500は、例えば、ロボット(電子部品搬送装置(ICハンドラー)も含む)、投薬用ポンプ、時計のカレンダー送り装置、印刷装置(例えば紙送り機構。ただし、ヘッドに利用される圧電駆動装置では、振動板を共振させないので、ヘッドには適用不可である。)等の各種の機器における駆動装置として用いることが出来る。以下、代表的な実施の形態について説明する。
6.1. ロボット
図23は、上述の圧電駆動装置500を利用したロボット2050を説明するための図である。ロボット2050は、複数本のリンク部2012(「リンク部材」とも呼ぶ)と、それらリンク部2012の間を回動または屈曲可能な状態で接続する複数の関節部2020と、を備えたアーム2010(「腕部」とも呼ぶ)を有している。
それぞれの関節部2020には、上述した圧電駆動装置500が内蔵されており、圧電駆動装置500を用いて関節部2020を任意の角度だけ回動または屈曲させることが可能である。アーム2010の先端には、ロボットハンド2000が接続されている。ロボットハンド2000は、一対の把持部2003を備えている。ロボットハンド2000にも圧電駆動装置500が内蔵されており、圧電駆動装置500を用いて把持部2003を開閉して物を把持することが可能である。また、ロボットハンド2000とアーム2010との間にも圧電駆動装置500が設けられており、圧電駆動装置500を用いてロボットハンド2000をアーム2010に対して回転させることも可能である。
図24は、図23に示したロボット2050の手首部分を説明するための図である。手首の関節部2020は、手首回動部2022を挟持しており、手首回動部2022に手首のリンク部2012が、手首回動部2022の中心軸O周りに回動可能に取り付けられている。手首回動部2022は、圧電駆動装置500を備えており、圧電駆動装置500は、手首のリンク部2012およびロボットハンド2000を中心軸O周りに回動させる。ロボットハンド2000には、複数の把持部2003が立設されている。把持部2003の基端部はロボットハンド2000内で移動可能となっており、この把持部2003の根元の部分に圧電駆動装置500が搭載されている。このため、圧電駆動装置500を動作させることで、把持部2003を移動させて対象物を把持することができる。なお、ロボットとしては、単腕のロボットに限らず、腕の数が2以上の多腕ロボットにも圧電駆動装置500を適用可能である。
ここで、手首の関節部2020やロボットハンド2000の内部には、圧電駆動装置500の他に、力覚センサーやジャイロセンサー等の各種装置に電力を供給する電力線や、信号を伝達する信号線等が含まれ、非常に多くの配線が必要になる。したがって、関節部2020やロボットハンド2000の内部に配線を配置することは非常に困難だった。しかしながら、上述した実施形態の圧電駆動装置500は、通常の電動モーターや、従来の
圧電駆動装置よりも駆動電流を小さくできるので、関節部2020(特に、アーム2010の先端の関節部)やロボットハンド2000のような小さな空間でも配線を配置することが可能になる。
6.2. ポンプ
図25は、上述の圧電駆動装置500を利用した送液ポンプ2200の一例を示す説明するための図である。送液ポンプ2200は、ケース2230内に、リザーバー2211と、チューブ2212と、圧電駆動装置500と、ローター2222と、減速伝達機構2223と、カム2202と、複数のフィンガー2213,2214,2215,2216,2217,2218,2219と、が設けられている。
リザーバー2211は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。チューブ2212は、リザーバー2211から送り出される液体を輸送するための管である。圧電駆動装置500の突起部520は、ローター2222の側面に押し付けた状態で設けられており、圧電駆動装置500がローター2222を回転駆動する。ローター2222の回転力は減速伝達機構2223を介してカム2202に伝達される。フィンガー2213から2219はチューブ2212を閉塞させるための部材である。カム2202が回転すると、カム2202の突起部2202Aによってフィンガー2213から2219が順番に放射方向外側に押される。フィンガー2213から2219は、輸送方向上流側(リザーバー2211側)から順にチューブ2212を閉塞する。これにより、チューブ2212内の液体が順に下流側に輸送される。こうすれば、ごく僅かな量を精度良く送液可能で、しかも小型な送液ポンプ2200を実現することができる。
なお、各部材の配置は図示されたものには限られない。また、フィンガーなどの部材を備えず、ローター2222に設けられたボールなどがチューブ2212を閉塞する構成であってもよい。上記のような送液ポンプ2200は、インシュリンなどの薬液を人体に投与する投薬装置などに活用できる。ここで、上述した実施形態の圧電駆動装置500を用いることにより、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流が小さくなるので、投薬装置の消費電力を抑制することができる。したがって、投薬装置を電池駆動する場合は、特に有効である。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
4…側面、5…溝部、6,6a…シード層、7…導電層、7a…第1導電層、7b…第2導電層、8…シード層、9…導電層、10…基板、12…表面、20…下地層、30…第1電極層、40,40a,40b,40c,40d,40e…圧電体層、42…第1層、44…第2層、45…凸部、46…第3層、50,50a,50b,50c,50d,50e…第2電極層、52…密着層、54…導電層、55…酸化防止層、56…庇部、60…第1有機絶縁層、60a…第1コンタクトホール、60b…第2コンタクトホール、62…第2有機絶縁層、62a…第3コンタクトホール、62b…第4コンタクトホール、70…第1配線層、72…第2配線層、74…第3配線層、76…第4配線層、80…第
1レジスト層、82…第2レジスト層、100,200,300…圧電素子、500…圧電駆動装置、510…振動板、510a…第1表面、510b…第2表面、512…振動本部、514…接続部、516…取付部、518…ネジ、520…突起部、530,532…配線、600…駆動回路、610,612,614,616…配線、700…ローター、702…中心、2000…ロボットハンド、2003…把持部、2010…アーム、2012…リンク部、2020…関節部、2050…ロボット、2200…送液ポンプ、2202…カム、2202A…突起部、2211…リザーバー、2212…チューブ、2213,2214,2215,2216,2217,2218,2219…フィンガー、2222…ローター、2223…減速伝達機構、2230…ケース

Claims (4)

  1. 第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層の上方に圧電体層を形成する工程と、
    前記圧電体層の上方に第2電極層を形成する工程と、
    前記第2電極層の上方にレジスト層を形成する工程と、
    前記第2電極層をウェットエッチングによりパターニングする工程と、
    前記圧電体層をウェットエッチングによりパターニングする工程と、
    前記圧電体層をパターニングする工程におけるサイドエッチにより生じた前記第2電極の庇部を、ウェットエッチングにより除去する工程と、
    を含み、
    前記第2電極層を形成する工程では、
    密着層を形成する工程と、
    前記密着層の上方に導電層を形成する工程と、
    を有し、
    前記第2電極層は、前記密着層と、前記導電層と、を有し、
    前記導電層の厚さは、前記密着層の厚さよりも大きく、
    前記庇部を除去する工程では、
    前記庇部の前記密着層を除去した後に、前記庇部の前記導電層を除去する、圧電素子の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記第2電極層は、銅および金の少なくとも一方を含む、圧電素子の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2電極層の厚さは、50nm以上10μm以下である、圧電素子の製造方法。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項において、
    前記圧電体層の厚さは、1μm以上10μm以下である、圧電素子の製造方法。
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