JP6693120B2 - 圧電駆動装置およびその製造方法、モーター、ロボット、ならびにポンプ - Google Patents

圧電駆動装置およびその製造方法、モーター、ロボット、ならびにポンプ Download PDF

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Description

本発明は、圧電駆動装置およびその製造方法、モーター、ロボット、ならびにポンプに関する。
圧電素子により振動体を振動させて被駆動体を駆動する圧電アクチュエーター(圧電駆動装置)は、磁石やコイルが不要のため、様々な分野で利用されている。例えば特許文献1に開示された圧電駆動装置は、板状の部材の2つの面のそれぞれの上に、4つの圧電素子が2行2列に配置された構成であり、合計で8つの圧電素子によって振動を生じさせる構成となっている。係る板状部材の一端には、被駆動体としてのローターに接してローターを回転させるための突起部が設けられている。4つの圧電素子のうちの対角に配置された2つの圧電素子に交流電圧を印加すると、この2つの圧電素子が伸縮運動を行い、これに応じて突起部が往復運動または楕円運動を行う。そして、この補強板の突起部の往復運動または楕円運動に応じて、被駆動体としてのローターが所定の回転方向に回転する。また、交流電圧を印加する2つの圧電素子を他の2つの圧電素子に切り換えることによって、ローターを逆方向に回転させることができる。
また、圧電駆動体(圧電振動体)を厚さ方向に重ねて出力を大きくするスタック構造の圧電駆動装置が知られている(例えば、特許文献2)。この圧電駆動装置の圧電振動体は、弾性支持体で支持されている。
特開2004−320979号公報 特開平08−237971号公報
例えばモーターを、圧電駆動装置によって構成して動力を発生させる場合、基本的な要求の一つとして、駆動力(出力)を高めることが挙げられる。一例として上述の特許文献2に開示された装置では、スタック構造によって出力を高める試みがなされている。
しかしながら、板状部材の表面に圧電素子が形成された振動ユニットをスタック(積層)させる場合、例えば隣り合う振動ユニットを、接着剤などを用いて接合させるが、振動ユニットの平坦性が悪いと、隣り合う振動ユニット間において接合面積が減少して、接合強度が低くなる場合があった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、隣り合う振動ユニット間の接合強度を高くすることができる圧電駆動装置を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、隣り合う振動ユニット間の接合強度を高くすることができる圧電駆動装置の製造方法を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記の圧電駆動装置を含むモーター、ロボット、またはポンプを提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係る圧電駆動装置の一態様は、
複数の振動ユニットを含む圧電駆動装置であって、
前記振動ユニットは、
振動板と、
前記振動板上に設けられた第1電極と、
前記第1電極上に設けられた圧電体層と、
前記圧電体層上に設けられた第2電極と、
前記圧電体層の前記第2電極が設けられていない位置に、前記第1電極の上面まで貫通するように設けられたコンタクトホールと、
前記コンタクトホールを介して前記第1電極または第2電極と電気的に接続された配線層と、
を含み、
複数の前記振動ユニットは、前記振動板の厚さ方向に重なるように配置されている。
このような圧電駆動装置では、圧電体層は、第2電極の直下以外にも設けられている。そのため、このような圧電駆動装置では、圧電体層が第2電極の直下にのみ設けられている場合に比べて、振動ユニットの接合面(一の振動ユニットの他の振動ユニットと接合される面)の平坦性を向上させることができる。これにより、このような圧電駆動装置では、隣り合う振動ユニット間において接合面積を増加させることができ、隣り合う振動ユニット間の接合強度を高くすることができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材とB部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、A部材とB部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
[適用例2]
適用例1において、
前記圧電体層は、
前記第1電極と前記第2電極とに挟まれた能動部と、
前記能動部と連続し、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれていない非能動部と、
を有し、
前記コンタクトホールは、前記非能動部に設けられていてもよい。
このような圧電駆動装置では、隣り合う振動ユニット間の接合強度を高くすることができる。
[適用例3]
適用例1または2において、
前記第2電極の上面および側面、前記圧電体層の上面、ならびに前記コンタクトホールの内面を覆うように設けられた保護層を含み、
前記保護層は、無機絶縁層であってもよい。
このような圧電駆動装置では、圧電体層の表面に水分が付着することを抑制することができ、圧電体層の表面において水分を介して第1電極と第2電極とが短絡することを抑制することができる。
[適用例4]
本発明に係る圧電駆動装置の製造方法の一態様は、
複数の振動ユニットを含む圧電駆動装置の製造方法であって、
振動板上に第1電極を形成する工程と、
前記第1電極上に圧電体層を成膜する工程と、
前記圧電体層上に第2電極を形成する工程と、
前記圧電体層の前記第2電極が形成されていない位置に、前記第1電極の上面まで貫通するように、コンタクトホールを形成する工程と、
前記コンタクトホールを介して前記第1電極または第2電極と電気的に接続される配線層を形成する工程と、
を含んで、複数の前記振動ユニットを形成し、
複数の前記振動ユニットを、前記振動板の厚さ方向に重なるように配置する。
このような圧電駆動装置の製造方法では、隣り合う振動ユニット間の接合強度を高くすることができる圧電駆動装置を製造することができる。
[適用例5]
適用例4において、
前記圧電体層は、
前記第1電極と前記第2電極とに挟まれた能動部と、
前記能動部と連続し、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれていない非能動部と、
を有するように形成され、
前記コンタクトホールは、前記非能動部に形成されてもよい。
このような圧電駆動装置の製造方法では、隣り合う振動ユニット間の接合強度を高くすることができる圧電駆動装置を製造することができる。
[適用例6]
適用例4または5において、
前記第2電極の上面および側面、前記圧電体層の上面、ならびに前記コンタクトホールの内面を覆うように保護層を形成する工程を含み、
前記保護層の材質は、無機絶縁層であってもよい。
このような圧電駆動装置の製造方法では、圧電体層の表面に水分が付着することを抑制することができ、圧電体層の表面において水分を介して第1電極と第2電極とが短絡することを抑制することができる圧電駆動装置を製造することができる。
[適用例7]
本発明に係るモーターの一態様は、
適用例1ないし3のいずれか1項に記載の圧電駆動装置と、
前記圧電駆動装置によって回転されるローターと、
を含む。
このようなモーターでは、本発明に係る圧電駆動装置を含むことができる。
[適用例8]
本発明に係るロボットの一態様は、
複数のリンク部と、
複数の前記リンク部を接続する関節部と、
複数の前記リンク部を前記関節部で回動させる適用例1ないし3のいずれか1項に記載の圧電駆動装置と、
を含む。
このようなロボットでは、本発明に係る圧電駆動装置を含むことができる。
[適用例9]
本発明に係るポンプの一態様は、
適用例1ないし3のいずれか1項に記載の圧電駆動装置と、
液体を輸送するチューブと、
前記圧電駆動装置の駆動によって前記チューブを閉鎖する複数のフィンガーと、
を含む。
このようなポンプでは、本発明に係る圧電駆動装置を含むことができる。
本実施形態に係る圧電駆動装置を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置を説明するための等価回路を示す図。 本実施形態に係る圧電駆動装置の動作を説明するための図。 圧電体層の表面を通る第1電極と第2電極との間の経路長を説明するための断面図。 圧電体層の表面を通る第1電極と第2電極との間の経路長を説明するための断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置の製造方法を説明するためのフローチャート。 本実施形態に係る圧電駆動装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電駆動装置の製造工程を模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 パルス印加時間と破壊発生率との関係を示す表。 パルス印加時間と破壊発生率との関係を示すグラフ。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 第1電極と第2電極との間に100Vの電圧を印加した後の金属顕微鏡写真。 第1電極と第2電極との間に100Vの電圧を印加した後の金属顕微鏡写真。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 実験例に用いたサンプルを模式的に示す断面図。 テープ剥離試験の試験方法を説明するための平面図。 剥がれた個数、および剥がれが生じた界面の位置を示す表。 本実施形態に係るロボットを説明するための図。 本実施形態に係るロボットの手首部分を説明するための図。 本実施形態に係るポンプを説明するための図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 圧電駆動装置
まず、本実施形態に係る圧電駆動装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る圧電駆動装置100を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態に係る圧電駆動装置100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。
圧電駆動装置100は、図1および図2に示すように、複数の振動ユニット102を含む。図示の例では、圧電駆動装置100は、2つの振動ユニット102a,102bを含む。なお、複数の振動ユニット102の数は、特に限定されない。
第1振動ユニット102aおよび第2振動ユニット102bは、図2に示すように、基板10と、構造体101と、を有する。基板10は、第1面10aと、第1面10aとは反対側の第2面10bと、を有している。構造体101は、基板10の第1面10aに設けられている。なお、図2では、構造体101を簡略化して図示している。
複数の振動ユニット102は、基板10の(振動板の)厚さ方向に重なるように配置されている。第1振動ユニット102aと第2振動ユニット102bとは、第1振動ユニット102aの基板10の第1面10aと、第2振動ユニット102bの基板10の第1面10aとが対向するように接合されている。図示の例では、構造体101は、第2面10bと反対を向く接合面101aを有し、第1振動ユニット102aの接合面101aと第2振動ユニット102bの接合面101aとは、接着剤2を介して接合されている。
なお、図示はしないが、接合面101aに金属が露出している場合は、第1振動ユニット102aの接合面101aと第2振動ユニット102bの接合面101aとは、金属接合によって接合されていてもよい。
また、図示はしないが、第1振動ユニット102aと第2振動ユニット102bとは、第1振動ユニット102aの基板10の第1面10aと、第2振動ユニット102bの基板10の第2面10bとが対向するように接合されていてもよい。この場合、第1振動ユニット102aの構造体101と、第2振動ユニット102bの基板10とが、接合される。
ここで、図3は、第1振動ユニット102aを模式的に示す平面図である。図4は、第1振動ユニット102aを模式的に示す図3のIV−IV線断面図である。図5は、第1振動ユニット102aを模式的に示す図3のV−V線断面図である。第1振動ユニット102aおよび第2振動ユニット102bは、基本的に、同じ構成を有している。したがって、以下では、図3〜図5を用いて、第1振動ユニット102aについて説明する。第1振動ユニット102aにおける説明は、基本的に、第2振動ユニット102bに適用する
ことができる。
第1振動ユニット102aは、図3〜図5に示すように、基板10と、接触部20と、構造体101と、を含む。構造体101は、第1電極32と、圧電体層34と、第2電極36と、第1絶縁層(保護層)40と、第2絶縁層42と、第3絶縁層44と、第1配線層50および第2配線層52を構成する第1導電層54と、第2導電層56と、を含む。なお、便宜上、図3では、絶縁層40,42,44および導電層54,56の図示を省略している。また、図5では、絶縁層42,44および第2導電層56の図示を省略している。
基板10は、例えば、シリコン基板11aと、シリコン基板11a上に設けられた下地層11bと、から構成されている。下地層11bは、絶縁層である。下地層11bは、例えば、シリコン基板11a上に設けられた酸化シリコン層と、酸化シリコン層上に設けられた酸化ジルコニウム層と、の積層体から構成されている。
なお、本実施形態において、「上」は、重力の方向とは反対の方向側でなくてもよく、ある特定の方向側(例えば基板10の第1面10a側)のことである。例えば、「部材αは部材β上に設けられている」とは、「部材αは部材βの一方側(第1面10a側)に設けられている」ことをいう。
基板10は、図3に示すように、振動体部(振動板)12と、支持部14と、第1接続部16と、第2接続部18と、を有している。振動体部12の平面形状(基板10の厚さ方向からみた形状)は、略長方形である。振動体部12上には、構造体101が設けられている。振動体部12上には、圧電体層34および電極32,36から構成される圧電素子30が設けられ、振動体部12は、圧電素子30の変形により振動することができる。支持部14は、接続部16,18を介して、振動体部12を支持している。図示の例では、接続部16,18は、振動体部12の長手方向における中央部から、該長手方向と直交する方向に延出し、支持部14に接続されている。
接触部20は、振動体部12に設けられている。図示の例では、振動体部12に凹部12aが設けられ、凹部12aに接触部20が嵌め込まれて接合(例えば接着)されている。接触部20は、被駆動部材と接触して、振動体部12の動きを被駆動部材に伝える部材である。接触部20の材質は、例えば、セラミックス(具体的にはアルミナ(Al)、ジルコニア(ZrO)、窒化ケイ素(SiN)など)である。
圧電素子30は、基板10上に設けられている。具体的には、圧電素子30は、振動体部12上に設けられている。
第1電極32は、振動体部12上に設けられている。図示の例では、第1電極32の平面形状は、長方形である。第1電極32は、振動体部12上に設けられたイリジウム層と、イリジウム層上に設けられた白金層と、によって構成されていてもよい。イリジウム層の厚さは、例えば、1nm以上100nm以下であり、好ましくは5nm以上100nm以下である。白金層の厚さは、例えば、50nm以上300nm以下である。なお、第1電極32は、Ti、Pt、Ta、Ir、Sr、In、Sn、Au、Al、Fe、Cr、Ni、Cuなどからなる金属層、またはこれらの2種以上を混合または積層したものであってもよい。第1電極32は、圧電体層34に電圧を印加するための一方の電極である。
圧電体層34は、第1電極32上に設けられている。図示の例では、圧電体層34の平面形状は、長方形である。圧電体層34の厚さは、例えば、50nm以上20μm以下であり、好ましくは、1μm以上7μm以下である。このように、圧電素子30は、薄膜圧
電素子である。圧電体層34の厚さが50nmより小さいと、圧電駆動装置100の出力が小さくなる場合がある。具体的には、出力を上げようとして圧電体層34への印加電圧を高くすると、圧電体層34が絶縁破壊を起こす場合がある。圧電体層34の厚さが20μmより大きいと、圧電体層34にクラックが生じる場合があり、さらに駆動電圧が高くなる場合がある。
圧電体層34は、能動部34aと、非能動部34bと、を有している。圧電体層34の能動部34aは、圧電体層34の第1電極32と第2電極36とに挟まれた部分である。すなわち、能動部34aは、平面視において、電極32,36と重なっている。能動部34aは、電極32,36間に電圧が印加されることにより能動的に駆動する。
圧電体層34の非能動部34bは、能動部34aと連続している。非能動部34bは、圧電体層34の第1電極32と第2電極36とに挟まれてない部分である。すなわち、非能動部34bは、平面視において、電極32,36と重なっていない部分である。非能動部34bは、圧電体層34の能動部34a以外の部分である。
圧電体層34の非能動部34bには、第1電極32の上面32aまで貫通する第1コンタクトホール60が設けられている。すなわち、第1コンタクトホール60は、圧電体層34の第2電極が設けられていない位置に、設けられている。ここで、図6は、第1コンタクトホール60の位置を説明するための平面図である。第1コンタクトホール60は、図6に示すように、平面視において、第2電極36の周囲に複数設けられている。具体的には、第1コンタクトホール60は、平面視において、圧電素子30a〜30eの各々の第2電極36の周囲に複数設けられている。なお、便宜上、図3では、第1コンタクトホール60の図示を省略している。
圧電体層34の外縁は、例えば、平面視において、第1電極32の外縁と重なっている。平面視において、圧電体層34は、例えば、第1コンタクトホール60の面積を除いた分だけ、第1電極32の面積よりも小さい面積を有している。なお、図示はしないが、支持部14および接続部16,18にも圧電体層34が設けられていてもよい。
圧電体層34としては、ペロブスカイト型酸化物の圧電材料を用いる。具体的には、圧電体層34の材質は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTN)である。圧電体層34は、電極32,36によって電圧が印加されることにより、変形(伸縮)することができる。
第2電極36は、圧電体層34上に設けられている。図示の例では、第2電極36の平面形状は、長方形である。第2電極36は、圧電体層34上に設けられた密着層と、密着層上に設けられた導電層と、によって構成されていてもよい。密着層の厚さは、例えば、10nm以上100nm以下である。密着層は、例えば、TiW層、Ti層、Cr層、NiCr層、Ni層や、これらの積層体である。導電層の厚さは、例えば、1μm以上10μm以下である。導電層は、例えば、Cu層、Au層、Al層やこれらの積層体である。第2電極36は、圧電体層34に電圧を印加するための他方の電極である。
圧電素子30は、図3に示すように、複数設けられている。図示の例では、圧電素子30は、5つ設けられている(圧電素子30a,30b,30c,30d,30e)。平面視において(基板10の厚さ方向からみて)、例えば、圧電素子30a〜30dの面積は同じであり、圧電素子30eは、圧電素子30a〜30dよりも大きな面積を有している。圧電素子30eは、振動体部12の短手方向の中央部において、振動体部12の長手方向に沿って設けられている。圧電素子30a,30b,30c,30dは、振動体部12
の四隅に設けられている。
圧電素子30a〜30eにおいて、第1電極32は、1つの連続的な導電層として設けられている。圧電素子30a〜30eにおいて、圧電体層34は、1つの連続的な圧電体層として設けられ、圧電体層34の能動部34aは、圧電素子30a〜30eに対応して、5つ設けられている。圧電素子30a〜30eにおいて、第2電極36は、圧電素子30a〜30eに対応して、5つ設けられている。
第1絶縁層40は、図4に示すように、圧電体層34上および電極32,36上に設けられている。具体的には、第1絶縁層40は、第2電極36の上面36aおよび側面36b、圧電体層34の上面35、ならびに第1コンタクトホール60の内面60aを覆うように設けられている。第1絶縁層40は、例えば、無機材料からなる無機絶縁層である。具体的には、第1絶縁層40の材質は、酸化アルミニウム(AlO)、酸化タンタル(TaO)、酸化ハフニウム(HfO)などである。
第1絶縁層40には、第2コンタクトホール62a,62bが設けられている。第2コンタクトホール62aは、第1コンタクトホール60に設けられて、第1電極32の上面32aまで貫通するように設けられている。第2コンタクトホール62aは、第2電極36の上面36aまで貫通するように設けられている。
第1導電層54は、第1絶縁層40上に設けられている。第1導電層54は、例えば、チタンタングステン層と、チタンタングステン層上に設けられた銅層と、から構成されている。第1導電層54は、さらに、チタンタングステン層と第1絶縁層40との間に設けられた導電性の密着層を有していてもよい。
第1導電層54は、第1配線層50および第2配線層52を構成している。第1配線層50は、第1コンタクトホール60および第2コンタクトホール62aを介して、第1電極32と電気的に接続されている。第2配線層52は、第2コンタクトホール62bを介して、第2電極36と電気的に接続されている。
第2絶縁層42は、第1絶縁層40上および第1導電層54上に設けられている。第2絶縁層42は、例えば、感光性を有する。「感光性」とは、物質が光によって化学反応を引き起こす性質のことである。具体的には、第2絶縁層42は、エッチングを用いなくても、露光、現像、およびベーク(熱処理)によってパターニングされることができる。第2絶縁層42は、例えば、有機絶縁層である。具体的には、第2絶縁層42の材質は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などである。第2絶縁層42には、第3コンタクトホール64が設けられている。第3コンタクトホール64は、第1導電層54の上面54aまで貫通するように設けられている。
第2導電層56は、第2絶縁層42上および第1導電層54上に設けられている。第2導電層56は、第3コンタクトホール64を介して、第1導電層54と電気的に接続されている。第2導電層56の材質は、例えば、第1導電層54と同じである。第2導電層56は、圧電駆動装置100を駆動させるための駆動回路110(後述する図7参照)と電気的に接続されている。これにより、駆動回路110と電極32,36とを電気的に接続させることができる。
第3絶縁層44は、第2絶縁層42上および第2導電層56上に設けられている。第3絶縁層44の材質は、例えば、第2絶縁層42の材質と同じである。第3絶縁層44の上面は、例えば、接合面101a(図2参照)を構成している。
図7は、圧電駆動装置100を説明するための等価回路を示す図である。圧電素子30は、3つのグループに分けられる。第1グループは、2つの圧電素子30a,30dを有する。第2グループは、2つの圧電素子30b,30cを有する。第3グループは、1つの圧電素子30eのみを有する。図7に示すように、第1グループの圧電素子30a,30dは、互いに並列に接続され、駆動回路110に接続されている。第2グループの圧電素子30b,30cは、互いに並列に接続され、駆動回路110に接続されている。第3グループの圧電素子30eは、単独で駆動回路110に接続されている。
駆動回路110は、5つの圧電素子30a,30b,30c,30d,30eのうちの所定の圧電素子、例えば、圧電素子30a,30d,30eの第1電極32と第2電極36との間に周期的に変化する交流電圧または脈流電圧を印加する。これにより、圧電駆動装置100は、振動体部12を超音波振動させて、接触部20に接触するローター(被駆動部材)を所定の回転方向に回転させることができる。ここで、「脈流電圧」とは、交流電圧にDCオフセットを付加した電圧を意味し、脈流電圧の電圧(電界)の向きは、一方の電極から他方の電極に向かう一方向である。
なお、電界の向きは、第1電極32から第2電極36に向かうよりも第2電極36から第1電極32に向かう方が好ましい。また、圧電素子30b,30c,30eの電極32,36間に交流電圧または脈流電圧を印加することにより、接触部20に接触するローターを逆方向に回転させることができる。
図8は、圧電駆動装置100の振動体部12の動作を説明するための図である。圧電駆動装置100の接触部20は、図8に示すように、被駆動部材としてのローター4の外周に接触している。駆動回路110は、圧電素子30a,30dの電極32,36間に交流電圧または脈流電圧を印加する。これにより、圧電素子30a,30dは、矢印xの方向に伸縮する。これに応じて、振動体部12は、振動体部12の平面内で屈曲振動(例えば、圧電素子30に電圧が印加されていない状態での振動体部12の短手方向に沿って屈曲振動)して蛇行形状(S字形状)に変形する。さらに、駆動回路110は、圧電素子30eの電極32,36間に交流電圧または脈流電圧を印加する。これにより、圧電素子30eは、矢印yの方向に伸縮する。これにより、振動体部12は、振動体部12の平面内で縦振動(例えば、圧電素子30に電圧が印加されていない状態での振動体部12の長手方向に沿って縦振動)する。上記のような振動体部12の屈曲振動および縦振動によって、接触部20は、矢印zのように楕円運動する。その結果、ローター4は、その中心4aの周りに所定の方向R(図示の例では時計回り方向)に回転する。
なお、駆動回路110が、圧電素子30b,30c,30eの電極32,36間に交流電圧または脈流電圧を印加する場合には、ローター4は、方向Rとは反対方向(反時計回り方向)に回転する。
また、振動体部12の屈曲振動の共振周波数と縦振動の共振周波数とは、同じであることが好ましい。これにより、圧電駆動装置100は、効率よくローター4を回転させることができる。
図8に示すように、本実施形態に係るモーター120は、本発明に係る圧電駆動装置(図示の例では圧電駆動装置100)と、圧電駆動装置100によって回転されるローター4と、を含む。
圧電駆動装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
圧電駆動装置100では、圧電体層34の第2電極36が設けられていない位置に、第
1電極32の上面32aまで貫通するように設けられた第1コンタクトホール60を含む。したがって、圧電駆動装置100では、圧電体層34は、第2電極36の直下以外にも設けられている。そのため、圧電駆動装置100では、圧電体層34が第2電極36の直下にのみ設けられている場合に比べて、振動ユニット102の接合面101aの平坦性を向上させることができる。これにより、圧電駆動装置100では、隣り合う振動ユニット102間において接合面積を増加させることができ、隣り合う振動ユニット102間の接合強度を高くすることができる。
さらに、圧電駆動装置100では、圧電体層34は、第2電極36の直下以外にも設けられているため、図9に示すように、圧電体層34の表面を通る第1電極32と第2電極36との間の経路長Kを長くすることができる。例えば、図10に示すように、圧電体層34が第2電極36の直下にのみ設けられている場合には、圧電体層34の表面を通る第1電極32と第2電極36との間の経路長Kは、短くなる。したがって、圧電駆動装置100では、例えば圧電体層34の表面(第1絶縁層40と接してる表面)に水分が付着したとしても、経路長Kが長いので、圧電体層34の表面において水分を介して第1電極32と第2電極36とが短絡することを抑制することができる(後述する「3. 実験例参照」)。その結果、圧電駆動装置100では、耐久性の向上を図ることができる。
さらに、圧電駆動装置100では、圧電体層34は、第2電極36の直下以外にも設けられているため、圧電体層34にクラックが生じることを抑制することができる(後述する「3. 実験例参照」)。そのため、圧電駆動装置100では、圧電体層134の耐久性の向上および高耐圧化を図ることができる。圧電体層34のクラックを抑制することができるのは、非能動部34bによって、能動部34aの変形を抑えることができるためであると推察される。
さらに、圧電駆動装置100では、圧電体層34は、第2電極36の直下以外にも設けられているため、基板10と第1電極32と間で剥離が発生することを抑制することができる(後述する「3. 実験例参照」)。そのため、圧電駆動装置100では、信頼性の向上を図ることができる。
圧電駆動装置100では、圧電体層34は、第1電極32と第2電極36とに挟まれた能動部34aと、能動部34aと連続し、第1電極32と第2電極36とに挟まれていない非能動部34bと、を有し、第1コンタクトホール60は、非能動部34bに設けられている。そのため、圧電駆動装置100では、上記のように、隣り合う振動ユニット102間の接合強度を高くすることができる。
圧電駆動装置100では、第1絶縁層40は、第2電極36の上面36aおよび側面36b、圧電体層34の上面35、ならびに第1コンタクトホール60の内面60aを覆うように設けられた第1絶縁層40を含み、第1絶縁層40は、無機絶縁層である。そのため、圧電駆動装置100では、圧電体層34の表面に水分が付着することを抑制することができ、圧電体層34の表面において水分を介して第1電極32と第2電極36とが短絡することを抑制することができる(後述する「3. 実験例参照」)。その結果、圧電駆動装置100では、耐久性の向上を図ることができる。
圧電駆動装置100では、絶縁層42,44は、感光性を有する。そのため、絶縁層42,44は、エッチングを用いなくても、露光、現像、およびベークによってパターニングされることができる。そのため、圧電駆動装置100では、低コスト化を図ることができる。
2. 圧電駆動装置の製造方法
次に、本実施形態に係る圧電駆動装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係る圧電駆動装置100の製造方法を説明するためのフローチャートである。図12〜図15は、本実施形態に係る圧電駆動装置100の製造工程を模式的に示す断面図である。
図12に示すように、基板10の振動体部12上に第1電極32を形成する(S1)。第1電極32は、例えば、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法などによる成膜、およびパターニング(フォトリソグラフィーおよびエッチングによるパターニング)により形成される。なお、基板10は、例えば、シリコン基板11a上に、スパッタ法やCVD法によって下地層11bを形成することによって得られる。
次に、第1電極32上に圧電体層34を成膜する(S2)。圧電体層34、例えば、液相法による前駆体層の形成と該前駆体層の結晶化とを繰り返すことによって成膜される。液相法とは、薄膜(圧電体層)の構成材料を含む原料液を用いて薄膜材料を成膜する方法であり、具体的には、ゾルゲル法やMOD(Metal Organic Deposition)法などである。結晶化は、酸素雰囲気において、例えば、700℃〜800℃の熱処理により行われる。
次に、圧電体層34に第2電極36を形成する(S3)。第2電極36は、例えば、第1電極32と同じ方法で形成される。第2電極36は、圧電体層34の上面の一部が露出するように形成される。これにより、能動部34aと非能動部34bとを有する圧電体層34を形成することができる。
以上の工程により、基板10の振動体部12上に、圧電素子30を形成することができる。
図13に示すように、圧電体層34の非能動部34bに、第1コンタクトホール60を形成する(S4)。すなわち、圧電体層34の第2電極36が形成されていない領域に、第1コンタクトホール60を形成する。本工程では、圧電体層34の、第1コンタクトホール60が形成された部分以外の部分を、そのまま残す。第1コンタクトホール60は、非能動部34bを、フォトリソグラフィーおよびエッチングによるパターニングすることによって形成される。
図14に示すように、第2電極36の上面36aおよび側面36b、圧電体層34の上面35、第1電極32の上面32a、ならびに第1コンタクトホール60の内面60aを覆うように第1絶縁層40を成膜する(S5)。第1絶縁層40は、例えば、ALCVD(Atomic Layer Chemical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法で成膜される。
次に、第1絶縁層40に第2コンタクトホール62a,62bを形成する(S6)。第2コンタクトホール62a,62bは、第1絶縁層40を、フォトリソグラフィーおよびエッチングによるパターニングすることによって形成される。
図15に示すように、第1絶縁層40上に、第1配線層50および第2配線層52を構成する第1導電層54を形成する(S7)。第1導電層54は、例えば、スパッタ法による成膜およびパターニングにより形成される。
次に、第1絶縁層40上および第1導電層54上に、第2絶縁層42を成膜する(S8)。第2絶縁層42は、例えば、スピンコート法により成膜される。
次に、第2絶縁層42に第3コンタクトホール64を形成する(S9)。第3コンタクトホール64は、第2絶縁層42を、フォトリソグラフィーによるパターニングすることによって形成される。
図4に示すように、第2絶縁層42上に、第2導電層56を形成する(S10)。第2導電層56は、例えば、第1導電層54と同じ方法で形勢される。
次に、第2絶縁層42上および第2導電層56上に、第3絶縁層44を成膜する(S11)。第3絶縁層44は、例えば、スピンコート法により成膜される。
以上の工程により、振動ユニット102a,102bを形成することができる。
図2に示すように、振動ユニット102a,102bを接合させる(S12)。振動ユニット102a,102bは、例えば、接着剤2を介して接合される。
以上の工程により、圧電駆動装置100を製造することができる。
圧電駆動装置100の製造方法では、上記のように、隣り合う振動ユニット102間の接合強度を高くすることができる圧電駆動装置100を製造することができる。
3. 実験例
以下に実験例を示し、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実験例によって何ら限定されるものではない。
3.2. パルス耐久試験
3.1.1. サンプル
図16〜図19に示すようなサンプルA,B,C、Dを用いて実験を行った。
サンプルAでは、図16に示すように、基板111上に第1電極132を形成し、第1電極132上に圧電体層134を形成し、圧電体層134上に第2電極136を形成し、圧電体層134および電極132,136を覆うように有機絶縁層142を形成し、電極132,136と電気的に接続される導電層154を形成した。サンプルAでは、圧電体層134は、第2電極136の直下に位置する能動部134aのみを有し、非能動部134bを有してない。
サンプルBは、図17に示すように、圧電体層134が能動部134aおよび非能動部134bを有すること以外は、サンプルAと同じである。
サンプルCは、図18に示すように、圧電体層134および電極132,136を覆うように無機絶縁層140を形成し、無機絶縁層140上に有機絶縁層142を形成したこと以外は、サンプルAと同じである。
サンプルDは、図19に示すように、圧電体層134が能動部134aおよび非能動部134bを有すること以外は、サンプルCと同じである。
サンプルA〜Dにおいて、基板111を、シリコン基板と、シリコン基板上に設けられた酸化シリコン層と、酸化シリコン層上に設けられた酸化ジルコニウム層と、の積層体とした。サンプルA〜Dにおいて、圧電体層134の材質をPZTとし、有機絶縁層142の材質をエポキシ樹脂とした。サンプルA〜Dにおいて、導電層154を、チタンタングステン層と、チタンタングステン層上に設けられた銅層と、の積層体とした。サンプルC
,Dにおいて、無機絶縁層140の材質を酸化タンタル、無機絶縁層140の厚さを90nmとした。
3.1.2. 試験結果
上記のようなサンプルA〜Dにおいて、室温(25℃)にて、正弦波20kHz、振幅100V(0〜100V)の波形を、各々40個(N=40)のサンプルに印加した。具体的には、上記の波形を、第1電極132をグラントとして第2電極136に印加した。そして、印加時間に対する破壊発生率の関係について調査した。図20は、パルス印加時間と破壊発生率との関係を示す表である。図21は、パルス印加時間と破壊発生率との関係を示すグラフである。なお、「破壊」とは、第1電極と第2電極とが短絡した状態をいう。
図20および図21に示すように、サンプルA,Bは、パルス印加時間50時間未満で、破壊発生率が50%を超えた。これは、サンプルA,Bは、無機絶縁層140を有してないので、水分がエポキシ樹脂を透過して圧電体層134の側面に付着し、第1電極132と第2電極136とが短絡したためである。したがって、無機絶縁層140は、水分バリア性が高く、耐久性の向上を図ることができることがわかった。
さらに、サンプルBはサンプルAよりも破壊発生率が低く、サンプルCはサンプルDよりも破壊発生率が低かった。これは、サンプルB,Dは、非能動部134bを有しているため、サンプルA,Cに比べて、圧電体層134の表面を通る第1電極132と第2電極136との間の経路長が長いためである。したがって、圧電体層134が非能動部134bを有することにより、耐久性を向上させることができることがわかった。
3.2. DCクラック試験
3.2.1. サンプル
図22および図23に示すようなサンプルE,Fを用いて実験を行った。なお、以下の実験例において、上述したサンプルA〜Dと同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
サンプルEでは、図22に示すように、基板111上に第1電極132を形成し、第1電極132上に圧電体層134を形成し、圧電体層134上に第2電極136を形成した。サンプルAでは、圧電体層134は、第2電極136の直下に位置する能動部134aのみを有し、非能動部134bを有してない。
サンプルFは、図23に示すように、圧電体層134が能動部134aおよび非能動部134bを有すること以外は、サンプルEと同じである。
3.2.2. 試験結果
上記のようなサンプルE,Fにおいて、電極132,136間に100Vの電圧を印加した後、金属顕微鏡によって、圧電体層34のクラックの確認を行った。図24および図25は、電極132,136間に100Vの電圧を印加した後の金属顕微鏡写真であり、図24はサンプルEの結果であり、図25はサンプルFの結果である。
図24および図25に示すように、サンプルEでは、第2電極136ごしに圧電体層134にクラックが生じていることが確認された。一方、サンプルFでは、圧電体層134のクラックは、確認されなかった。したがって、圧電体層134が非能動部134bを有することにより、耐久性の向上および高耐圧化を図ることができることがわかった。
3.3. テープ剥離試験(クロスカット法)
3.2.1. サンプル
図26〜図30に示すようなサンプルG,H,I,J,Kを用いて実験を行った。
サンプルGでは、図26に示すように、基板111上に第1電極132を形成し、第1電極132上に圧電体層134を形成し、圧電体層134上に第2電極136を形成し、第2電極136上に無機絶縁層140を形成し、無機絶縁層140上に有機絶縁層142を形成し、有機絶縁層142上に、第2電極136と電気的に接続される導電層154を形成した。無機絶縁層140の材質を酸化タンタルとし、無機絶縁層140の厚さを90nmとした。
サンプルHは、図27に示すように、圧電体層134および第2電極136を形成せず、導電層154が第1電極132と電気的に接続されていること以外は、サンプルGと同じである。
サンプルIは、図28に示すように、第1電極132と無機絶縁層140との間の一部に、圧電体層134を形成したこと以外は、サンプルHと同じである。
サンプルJでは、図29に示すように、基板111上に第1電極132を形成した。
サンプルKでは、図30に示すように、基板111上に第1電極132を形成し、第1電極132上に導電層154を形成した。
3.2.2. 試験結果
上記のようなサンプルG〜Kは、上記のような積層体がウェハーに一面に繰り返し形成されている。図31に示すように、ウェハー6の積層体が形成されている面にダイアモンドカッターにて、1mm間隔で6×6本の切り傷8をつけ、サンプルG〜Kの各々を、5×5=25個に分割した。分割された25個のサンプルG〜Kの各々は、それぞれ図26〜図30に示したような構造を有している。切り傷8は、基板111にまで到達している。分割された25個のサンプルにセロテープ(登録商標)を強く圧着させ、テープの端を水平方向に対して45°傾け、一気に剥がした。そして、25個中剥がれた個数、および剥がれた界面の位置を確認した。図32は、サンプルG〜Kにおいて、25個中剥がれた個数、および剥がれが生じた界面の位置を示す表である。
図32に示すように、サンプルIは、1個も剥がれなかったが、サンプルHは、全て第1電極132と基板111との界面で剥がれた。したがって、第1電極132上の一部に圧電体層134が形成されていることによって、剥がれを抑制することができ、信頼性の向上を図ることができることがわかった。これにより、圧電体層が非能動部を有することにより、その分、第1電極上に形成される圧電体層の領域を大きくすることができ、信頼性の向上を図ることができるといえる。
さらに、サンプルJは、1個も剥がれなかったが、サンプルKは、全て第1電極132と基板111との界面で剥がれた。これにより、第1電極132に導電層154の応力がかかると、第1電極132と基板111との界面(具体的には第1電極132と酸化ジルコニウム(ZrO))との界面)で剥離が生じることがわかった。したがって、剥離を抑制するためには、サンプルIのように、導電層154の第1電極132とのコンタクト部周辺に、圧電体層134を残しておくことが、より有効であるとことがわかった。
4. 圧電駆動装置を用いた装置
本発明に係る電駆動装置は、共振を利用することで被駆動体に対して大きな力を与えることができるものであり、各種の装置に適用可能である。本発明に係る圧電駆動装置は、
例えば、ロボット(電子部品搬送装置(ICハンドラー)も含む)、投薬用ポンプ、時計のカレンダー送り装置、印刷装置の紙送り機構等の各種の機器における駆動装置として用いることが出来る。以下、代表的な実施の形態について説明する。以下では、本発明に係る圧電駆動装置として、圧電駆動装置100を含む装置について説明する。
4.1. ロボット
図33は、圧電駆動装置100を利用したロボット2050を説明するための図である。ロボット2050は、複数本のリンク部2012(「リンク部材」とも呼ぶ)と、それらリンク部2012の間を回動または屈曲可能な状態で接続する複数の関節部2020と、を備えたアーム2010(「腕部」とも呼ぶ)を有している。
それぞれの関節部2020には、圧電駆動装置100が内蔵されており、圧電駆動装置100を用いて関節部2020を任意の角度だけ回動または屈曲させることが可能である。アーム2010の先端には、ロボットハンド2000が接続されている。ロボットハンド2000は、一対の把持部2003を備えている。ロボットハンド2000にも圧電駆動装置100が内蔵されており、圧電駆動装置100を用いて把持部2003を開閉して物を把持することが可能である。また、ロボットハンド2000とアーム2010との間にも圧電駆動装置100が設けられており、圧電駆動装置100を用いてロボットハンド2000をアーム2010に対して回転させることも可能である。
図34は、図33に示したロボット2050の手首部分を説明するための図である。手首の関節部2020は、手首回動部2022を挟持しており、手首回動部2022に手首のリンク部2012が、手首回動部2022の中心軸O周りに回動可能に取り付けられている。手首回動部2022は、圧電駆動装置100を備えており、圧電駆動装置100は、手首のリンク部2012およびロボットハンド2000を中心軸O周りに回動させる。ロボットハンド2000には、複数の把持部2003が立設されている。把持部2003の基端部はロボットハンド2000内で移動可能となっており、この把持部2003の根元の部分に圧電駆動装置100が搭載されている。このため、圧電駆動装置100を動作させることで、把持部2003を移動させて対象物を把持することができる。なお、ロボットとしては、単腕のロボットに限らず、腕の数が2以上の多腕ロボットにも圧電駆動装置100を適用可能である。
ここで、手首の関節部2020やロボットハンド2000の内部には、圧電駆動装置100の他に、力覚センサーやジャイロセンサー等の各種装置に電力を供給する電力線や、信号を伝達する信号線等が含まれ、非常に多くの配線が必要になる。したがって、関節部2020やロボットハンド2000の内部に配線を配置することは非常に困難だった。しかしながら、圧電駆動装置100は、通常の電動モーターよりも駆動電流を小さくできるので、関節部2020(特に、アーム2010の先端の関節部)やロボットハンド2000のような小さな空間でも配線を配置することが可能になる。
4.2. ポンプ
図35は、圧電駆動装置100を利用した送液ポンプ2200の一例を示す説明するための図である。送液ポンプ2200は、ケース2230内に、リザーバー2211と、チューブ2212と、圧電駆動装置100と、ローター2222と、減速伝達機構2223と、カム2202と、複数のフィンガー2213,2214,2215,2216,2217,2218,2219と、を含む。
リザーバー2211は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。チューブ2212は、リザーバー2211から送り出される液体を輸送するための管である。圧電駆動装置100の接触部20は、ローター2222の側面に押し付けた状態で設けられて
おり、圧電駆動装置100がローター2222を回転駆動する。ローター2222の回転力は減速伝達機構2223を介してカム2202に伝達される。フィンガー2213から2219はチューブ2212を閉塞させるための部材である。カム2202が回転すると、カム2202の突起部2202Aによってフィンガー2213から2219が順番に放射方向外側に押される。フィンガー2213から2219は、輸送方向上流側(リザーバー2211側)から順にチューブ2212を閉塞する。これにより、チューブ2212内の液体が順に下流側に輸送される。こうすれば、ごく僅かな量を精度良く送液可能で、しかも小型な送液ポンプ2200を実現することができる。
なお、各部材の配置は図示されたものには限られない。また、フィンガーなどの部材を備えず、ローター2222に設けられたボールなどがチューブ2212を閉塞する構成であってもよい。上記のような送液ポンプ2200は、インシュリンなどの薬液を人体に投与する投薬装置などに活用できる。ここで、圧電駆動装置100を用いることにより、通常の電動モーターよりも駆動電流を小さくできるので、投薬装置の消費電力を抑制することができる。したがって、投薬装置を電池駆動する場合は、特に有効である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…接着剤、4…ローター、4a…中心、6…ウェハー、8…切り傷、10…基板、10a…第1面、10b…第2面、11a…シリコン基板、11b…下地層、12…振動体部、12a…凹部、14…支持部、16…第1接続部、18…第2接続部、20…接触部、30,30a,30b,30c,30d,30e…圧電素子、32…第1電極、32a…上面、34…圧電体層、34a…能動部、34b…非能動部、35…上面、36…第2電極、36a…上面、36b…側面、40…第1絶縁層、42…第2絶縁層、44…第3絶縁層、50…第1配線層、52…第2配線層、54…第1導電層、54a…上面、56…第2導電層、60…第1コンタクトホール、60a…内面、62a,62b…第2コンタクトホール、64…第3コンタクトホール、100…圧電駆動装置、101…構造体、101a…接合面、102…振動ユニット、102a…第1振動ユニット、102b…第2振動ユニット、110…駆動回路、111…基板、120…モーター、132…第1電極、134…圧電体層、134a…能動部、134b…非能動部、136…第2電極、140…無機絶縁層、142…有機絶縁層、154…導電層、2000…ロボットハンド、2003…把持部、2010…アーム、2012…リンク部、2020…関節部、2050…ロボット、2200…送液ポンプ、2202…カム、2202A…突起部、2211…リザーバー、2212…チューブ、2213,2214,2215,2216,2217,2218,2219…フィンガー、2222…ローター、2223…減速伝達機構、2230…ケース

Claims (7)

  1. 二つの振動ユニットを含む圧電駆動装置であって、
    前記二つの振動ユニットは、
    振動板と、
    構造体と、を有し、
    前記構造体は、
    前記振動板上に設けられた第1電極と、
    前記第1電極上に設けられた圧電体層と、
    前記圧電体層上に設けられた第2電極と、
    前記圧電体層の前記第2電極が設けられていない位置に、前記第1電極の上面まで貫通するように設けられた第1コンタクトホールと、
    前記第2電極の上面および側面、前記圧電体層の上面、ならびに前記第1コンタクトホールの内面を覆うように設けられた保護層と、
    前記保護層の前記第1コンタクトホールに位置する部分に設けられ、前記第1電極の上面まで貫通するように設けられた第2コンタクトホールと、
    前記第2コンタクトホールを介して前記第1電極と電気的に接続された配線層と、
    を含み、
    前記二つの振動ユニットは、前記振動板の厚さ方向に重なるように配置され、
    前記二つの振動ユニットのうち、一方の振動ユニットは、他の振動ユニットと接合された接合面を有し、
    前記保護層は、無機絶縁層であり、
    前記配線層は、前記圧電体層と離間している、圧電駆動装置。
  2. 請求項1において、
    前記圧電体層は、
    前記第1電極と前記第2電極との間に位置する能動部と、
    前記能動部と連続し、前記第1電極と前記第2電極との間に位置しない非能動部と、
    を有し、
    前記第1コンタクトホールは、前記非能動部に設けられている、圧電駆動装置。
  3. 二つの振動ユニットを含む圧電駆動装置の製造方法であって、
    振動板上に構造体を配置して前記振動ユニットを形成する工程を含み、
    前記形成する工程は、
    前記振動板上に第1電極を形成するステップと、
    前記第1電極上に圧電体層を成膜するステップと、
    前記圧電体層上に第2電極を形成するステップと、
    前記圧電体層の前記第2電極が形成されていない位置に、前記第1電極の上面まで貫通するように、第1コンタクトホールを形成するステップと、
    前記第2電極の上面および側面、前記圧電体層の上面、ならびに前記第1コンタクトホールの内面を覆うように保護層を形成するステップと、
    前記保護層の前記第1コンタクトホールに位置する部分に、前記第1電極の上面まで貫通するように、第2コンタクトホールを形成するステップと、
    前記第2コンタクトホールを介して前記第1電極と電気的に接続される配線層を形成するステップと、を含み、
    二つの前記振動ユニットを、前記振動板の厚さ方向に重なるように配置し、
    二つの前記振動ユニットのうち、一方の前記振動ユニットは、他の前記振動ユニットと接合された接合面を有するように形成され、
    前記保護層は、無機絶縁層であり、
    前記配線層は、前記圧電体層と離間するように形成される、圧電駆動装置の製造方法。
  4. 請求項において、
    前記圧電体層は、
    前記第1電極と前記第2電極との間にある能動部と、
    前記能動部と連続し、前記第1電極と前記第2電極との間に位置しない非能動部と、
    を有するように形成され、
    前記第1コンタクトホールは、前記非能動部に形成される、圧電駆動装置の製造方法。
  5. 請求項1または2に記載の圧電駆動装置と、
    前記圧電駆動装置によって回転されるローターと、
    を含む、モーター。
  6. 複数のリンク部と、
    複数の前記リンク部を接続する関節部と、
    複数の前記リンク部を前記関節部で回動させる請求項1または2に記載の圧電駆動装置と、
    を含む、ロボット。
  7. 請求項1または2に記載の圧電駆動装置と、
    液体を輸送するチューブと、
    前記圧電駆動装置の駆動によって前記チューブを閉塞する複数のフィンガーと、
    を含む、ポンプ。
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