JP6557932B2 - 車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法 - Google Patents

車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6557932B2
JP6557932B2 JP2015187110A JP2015187110A JP6557932B2 JP 6557932 B2 JP6557932 B2 JP 6557932B2 JP 2015187110 A JP2015187110 A JP 2015187110A JP 2015187110 A JP2015187110 A JP 2015187110A JP 6557932 B2 JP6557932 B2 JP 6557932B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
history information
travel history
vehicle
uplink
tags
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015187110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017062608A (ja
Inventor
信浩 福田
信浩 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015187110A priority Critical patent/JP6557932B2/ja
Publication of JP2017062608A publication Critical patent/JP2017062608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6557932B2 publication Critical patent/JP6557932B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法に関する。
近年、道路に設置される路側機と、車両に搭載される車載器の間で情報の送受信を行うことにより、交通事故や渋滞などの道路交通問題の解決を図る高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)の実用化が進められている。ITSの代表例として、有料道路を利用する際に料金所で停止することなく通過できる自動料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)がある。
さらに、国土交通省では、「ETC2.0」と呼ばれるサービスの導入を進めている。ETC2.0では、ITSスポットである路側機とETC2.0対応車載器(以下「車載器」と称する)との間で、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication)を利用することにより、高速・大容量の双方向通信が可能であり、ETCに加え、様々な運転支援サービスの提供が期待される。
ETC2.0を実現する路車間通信システムにおいては、路側機の通信可能領域を車両が通過する際、路側機から車載器へのダウンリンクが行われるとともに、車載器から路側機へのアップリンクが行われる(例えば特許文献1)。アップリンクされる情報は、車両の走行に関する履歴情報を含み、プローブ情報と呼ばれる。アップリンクされたプローブ情報は、道路管理センターにおいて蓄積され、利用経路の分析などに用いられる。また、蓄積されたプローブ情報は、例えば利用者が移動する際の最適ルートの選択や、商用車の運行管理(物流ルートの追跡など)に活用することができる。
上述した路車間通信システムでは、路側機からのダウンリンクは同報通信により行われ、車載器からのアップリンクは個別通信により行われる。路側機の通信可能領域を車両が通過する際に、ダウンリンクとアップリングが同時に行われるため、アップリンクに利用可能な通信スロット数は、ダウンリンクに必要な通信スロット数を考慮して設定される。そして、アップリンクに利用可能な通信スロット数に基づいて車載器1台当たりのアップリンク可能なデータ量が規定される。
例えばアップリンクの方法に関しては、アップリンクするデータ領域をN個のタグで構成し、個々のタグに一定量のプローブ情報を格納する方法などが考えられる。
例えば、図1に示すように、車両に搭載される車載器50がタグ#1〜#7からなるアップリンク領域ULを有している場合には、このアップリンク領域ULにタグ#1から順に走行履歴情報が蓄積される。路側機20の通信可能領域を通過する際に、アップリンク領域ULのタグ#1〜#5に走行履歴情報が蓄積されている場合、これらの情報が路側機20に対してアップリンクされる。アップリンクされた情報は消去され、アップリンク領域ULには、改めてタグ#1から順に走行履歴情報が記録される。
特許第4826908号公報
上述したように、アップリンクできる走行履歴情報のデータ量には制限がある場合は、アップリンク領域ULに蓄積された走行履歴情報が上限に達すると、上書きされるようになっている。例えば、路側機間の距離が蓄積可能なプローブ情報量を超える長さである場合や、走行距離は短くてもカーブや右左折が多く含まれる場合には、このような現象が生じうる。
つまり、図2に示すように、区間S1及び区間S2を走行した地点P2において、アップリンク領域ULの空き容量がなくなると、地点P2以降の区間S3の走行履歴情報は、タグ#1から順に、すなわち先に記録された走行履歴情報から順に上書きされる。そのため、地点P3において、路側機20に対するアップリンクが行われると、路側機20に近い区間S2、S3を走行していたときの走行履歴情報(タグ#6、#7、#1、#2に記録されている情報)はすべてアップリンクされるが、区間S1については、路側機20から遠方の区間S1を走行していたときの走行履歴情報の一部(タグ#1、#2の上書きにより消失した情報)がアップリンクされない。
このように、走行履歴情報の一部がアップリンクされずに欠落してしまうと、不完全な走行履歴情報に基づいてサービスが提供されることとなるため、サービスの正確性が損なわれる虞がある。対策としては、路側機を増やして路側機間の間隔を狭める方法、別の通信手段を併用して車両側の状況によって通信帯域を拡大する方法(例えば特許文献1)などが考えられるが、いずれもインフラの再構築が必要となるため、実現は困難である。
本発明の目的は、車両の走行履歴情報を、欠落なく確実にアップリンクできる車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法を提供することである。
本発明に係る車載器は、車両に搭載され、路側機と双方向通信可能な車載器であって、
走行履歴情報をタグ単位で蓄積する記憶部と、
前記記憶部に蓄積されている前記走行履歴情報の中から規定タグ数内の前記走行履歴情報を選択するアップリンク制御部と、
前記アップリンク制御部によって選択された前記走行履歴情報を、通信可能範囲にある前記路側機に対してアップリンクする通信部と、を備え、
前記走行履歴情報は、前回のアップリンクから今回のアップリンクまでに蓄積された第1の走行履歴情報と、前回のアップリンクまでにアップリンクされなかった第2の走行履歴情報を含み、
前記アップリンク制御部は、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数以上である場合に、履歴が新しい順に前記規定タグ数の前記第1の走行履歴情報を選択する一方、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数に満たない場合に、前記第1の走行履歴情報とともに前記第2の走行履歴情報を離散的に選択することを特徴とする。
本発明に係る路車間通信システムは、上記の車載器と、
前記車載器と双方向通信可能な路側機と、
前記車載器からアップリンクされた走行履歴情報を管理する管理センターと、を備えることを特徴とする。
本発明に係るアップリンク方法は、車両に搭載され、路側機と双方向通信可能な車載器におけるアップリンク方法であって、
(A)走行履歴情報をタグ単位で蓄積する工程と、
(B)前記工程Aで蓄積された前記走行履歴情報の中から規定タグ数内の前記走行履歴情報を選択する工程と、
(C)前記工程Bで選択された前記走行履歴情報を、通信可能範囲にある前記路側機に対してアップリンクする工程と、を備え、
前記走行履歴情報は、前回のアップリンクから今回のアップリンクまでに蓄積された第1の走行履歴情報と、前回のアップリンクまでにアップリンクされなかった第2の走行履歴情報を含み、
前記工程Bは、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数以上である場合に、履歴が新しい順に前記規定タグ数の前記第1の走行履歴情報を選択する一方、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数に満たない場合に、前記第1の走行履歴情報とともに前記第2の走行履歴情報を離散的に選択することを特徴とする。
本発明によれば、車両の走行履歴情報が欠落なく確実にアップリンクされるので、個々の車両の走行履歴情報の収集量が向上する。したがって、収集された走行履歴情報に基づいて提供されるサービスの質が向上する。
従来のアップリンク方法を示す図である。 従来のアップリンク方法の問題点を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る路車間通信システムを示す図である。 車載器の構成を示す図である。 走行履歴記憶領域を示す図である。 アップリンク情報を示す図である。 走行履歴に関する処理の一例を示すフローチャートである。 走行履歴蓄積処理の一例を示すフローチャートである。 アップリンク処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態のアップリンク方法を示す図である。 実施の形態のアップリンク方法を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施の形態に係る路車間通信システム1を示す図である。図1に示すように、路車間通信システム1は、車載器10、路側機20、及び管理センター30を備える。
車載器10は、路側機20との間で双方向通信可能な無線通信端末であり、本実施の形態ではDSRCを利用して双方向通信を行うETC2.0対応車載器である。車載器10は路側機20との間で、ITSサービス(例えば有料道路の料金の支払い)に必要な情報の送受信を行う。本実施の形態では、車載器10はカーナビ機能を有さないものとして説明するが、カーナビ機能を有していてもよい。
路側機20は、道路に設置され、道路脇や道路上に配置されるアンテナ21から電波を放射し、路側機20の近傍に通信可能エリアAを形成する。DSRCを利用する場合、アンテナ21から5.8GHz帯の電波が放射され、車両Vの走行方向において数m〜数十mの通信可能エリアAが形成される。
管理センター30は、路側機20を介して、車載器10に情報を配信するとともに、車載器10からアップリンクされたプローブ情報を蓄積する。蓄積されたプローブ情報は、例えば利用経路の分析などに用いられる。また例えば、蓄積されたプローブ情報は、提供されるサービスに利用され、利用者が移動する際の最適ルートの選択や、商用車の運行管理(物流ルートの追跡など)に活用される。
図4は、車載器10の構成を示す図である。図4に示すように、車載器10は、制御部11、記憶部12、GPSユニット(GPS:Global Positioning System )13、DSRC通信部14、及び音声出力部15等を備える。
記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はSD(Secure Digital)カード等の補助記憶装置である。記憶部12は、プローブ情報作成部11Bによって作成される情報(走行履歴情報及び挙動履歴情報)を記憶するとともに、路側機20からダウンリンクされた情報を記憶する。
記憶部12は、図5に示すように、走行履歴情報をタグ単位で蓄積する走行履歴記憶領域121を有する。走行履歴記憶領域121は、N個のタグ#1〜#Nで構成される。1つのタグにはM個の走行履歴情報が記録される。タグ数Nは、アップリンク可能な走行履歴情報の規定タグ数より大きい値であり、ここでは走行履歴情報が上書きされない程度に大きな値である。
GPSユニット13は、人工衛星からの送信電波に基づいて自車両の位置を検出(測位)するGPS受信機、自車両の回転角速度を検出するジャイロセンサー、加速度センサー及び車速センサー等を含む。
DSRC通信部14は、アンテナ(図示略)を有し、DSRCを利用して路側機20との無線通信を行う。DSRC通信部14は、例えば路側機20から送信されるFCMC信号(FCMC:Frame Control Message Channel)の検出状況に基づいて、路側機20と通信可能であるか否かを判定する。そして、DSRC通信部14は、通信可能範囲にある路側機20との接続状態を確立し、当該路側機20に対してプローブ情報をアップリンクする。プローブ情報のアップリンクに使用できるタグ数は、予め規定されている(以下「規定タグ数」と称する)。
音声出力部15は、いわゆるスピーカーであり、情報再生部11Eによって再生された情報を音声として出力する。
制御部11は、演算/制御装置としてのCPU(Central Processing Unit)111、主記憶装置としてのRAM112及びROM113を有する。CPU111は、ROM113又は記憶部12から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM112に展開し、展開したプログラムと協働して、各ブロックを制御する。
ROM113は、BIOS(Basic Input Output System)と呼ばれる基本プログラムの他、車載器情報及び車両情報を記憶する。車載器情報は、車載器10の製造メーカー、型番等、車載器個別のID情報を含む。車両情報は、車種情報(大型車両、中型車両、小型車両、身障者運転者両など)を含み、車両Vに車載器10を搭載する際に登録される。
制御部11は、走行管理部11A、プローブ情報作成部11B、アップリンク制御部11C、ダウンリンク制御部11D、情報再生部11Eとして機能する。
走行管理部11Aは、車両Vの走行に関する情報を管理する。具体的には、走行管理部11Aは、GPSユニット13にから取得される情報に基づいて、履歴作成条件が成立したか否かを判定し、履歴作成条件が成立した場合に、プローブ情報作成部11Bに走行履歴情報又は挙動履歴情報を作成させる。
例えば、走行管理部11Aは、前回走行履歴情報を記録した地点から一定距離を走行したこと、または前回走行履歴情報を記録した地点から走行方位が一定以上変化したことなどを走行履歴作成条件とし、走行履歴情報の記録が必要か否かを判定する。また例えば、走行管理部11Aは、車両Vの前後加速度、左右加速度、ヨー角度のいずれかが所定値を超えていることを挙動履歴作成条件とし、挙動履歴情報の記録が必要か否かを判定する。
プローブ情報作成部11Bは、履歴作成条件が成立した場合に、走行管理部11Aからの指示に基づいて、走行履歴情報又は挙動履歴情報を作成する。作成された走行履歴情報及び挙動履歴情報は、一時的に記憶部12に記録される。
走行履歴情報は、時刻情報、位置情報(緯度及び経度)、速度情報等を含む。挙動履歴情報は、時刻情報、位置情報(緯度及び経度)、進行方向情報、前後加速度情報、速度情報等を含む。
アップリンク制御部11Cは、路側機20に対して情報をアップリンクする際の制御を行う。アップリンク制御部11Cは、DSRC通信部14によって路側機20との接続状態が確立された場合に、例えば図6に示すアップリンク情報Dを、路側機20に対してアップリンクする。
図6に示すように、アップリンク情報Dは、基本情報D1とプローブ情報D2で構成される。基本情報D1は、ROM113に記録されている車載器情報及び車両情報の一部又は全部を含む。プローブ情報D2は、走行履歴情報D21と挙動履歴情報D22を含む。アップリンクに使用できる規定タグ数に合わせて、走行履歴情報D21及び挙動履歴情報D22のそれぞれのタグ数が規定される。図6には、走行履歴情報D21を7タグ、挙動履歴情報D22を1タグで構成した場合について示している。アップリンク制御部11Cは、プローブ情報D2をアップリンクする際に、走行履歴記憶領域121に蓄積されている走行履歴情報の中から規定タグ数内でアップリンクする情報を適宜選択する。
ダウンリンク制御部11Dは、路側機20から情報がダウンリンクされた際の制御を行う。ダウンリンク制御部11Dは、例えばダウンリンクされた情報を記憶部12に記録する。
情報再生部11Eは、ダウンリンクされた情報を再生可能なデータに変換し、音声出力部15から出力させる。
図7は、制御部11が実行する走行履歴情報に関する処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば車載器10の電源が投入されることに伴い、CPU111がROM113に格納されている所定のプログラムを呼び出して実行することで実現される。
ステップS101において、制御部11は、DSRC通信部14によって路側機20との接続状態が確立されているか否かを判定する。路側機20との接続状態が確立されている場合(ステップS101で“YES”)、ステップS300の処理に移行し、アップリンクが行われる。路側機20との接続状態が確立されていない場合(ステップS101で“NO”)、ステップS102の処理に移行する。
ステップS102において、制御部11は、GPSユニット13からGPSデータを取得する(走行管理部11Aとしての処理)。GPSデータは、車両Vの位置情報及び走行状態情報(前後の加速度、左右の加速度、走行速度など)を含む。
ステップS103において、制御部11は、走行履歴作成条件が成立しているか否かを判定する(走行管理部11Aとしての処理)。走行履歴作成条件が成立している場合(ステップS103で“YES”)、ステップS200の処理に移行し、走行履歴情報の蓄積が行われる。走行履歴作成条件が成立していない場合(ステップS103で”NO”)、ステップS104の処理に移行する。
ステップS104において、制御部11は、車載器10の電源がオフされたか否かを判定する。車載器10の電源がオフされた場合(ステップS104で“YES”)、処理は終了となる。車載器10の電源がオフされていない場合(ステップS104で“NO”)、ステップS101の処理に移行する。
走行履歴情報の蓄積処理(図7のステップS200)は、図8のフローチャートに従って実行される。この処理は、プローブ情報作成部11Bとしての処理である。
ここで、タグカウンタN及びタグ内カウンタMは、走行履歴情報の蓄積カウンタであり、現在の記録対象の記憶領域を示す値である。例えば、タグカウンタN=N、タグ内カウンタM=Miである場合、図5における記憶領域(N,M)が現在の記録対象となる。初期状態においては、ダグカウンタN及びタグ内カウンタMは初期化される(N=0、M=0)。また、走行履歴記憶領域121のタグ数Nは十分に大きいので、ここでは走行履歴記憶領域121の空き容量が0になる、すなわちタグカウンタN及びタグ内カウンタMがいずれも上限値となることは想定しない。
ステップS201において、制御部11は、取得したGPSデータに基づいて、走行履歴情報(時刻情報、位置情報、道路種別情報、速度情報、及び高度情報等を含む)を作成する。
ステップS202において、制御部11は、タグカウンタNが「0」であるか否かを判定する。タグカウンタNが「0」である場合(ステップS202で“YES”)、ステップS204の処理に移行する。タグカウンタNcが「0」でない場合(ステップS202で“NO”)、ステップS203の処理に移行する。タグカウンタNが「0」である場合、走行履歴情報は全く蓄積されていないことになる。
ステップS203において、制御部11は、タグ内カウンタMが上限値M(図5参照)であるか否かを判定する。タグ内カウンタMが上限値である場合、すなわち現在の記録対象であるタグ#Nに空き容量がない場合(ステップS203で“YES”)、ステップS204の処理に移行する。タグ内カウンタMが上限値でない場合(ステップS203で“NO”)、すなわち現在の記録対象であるタグ#Nに空き容量がある場合、ステップS205の処理に移行する。
ステップS204において、制御部11は、タグカウンタNを「1」加算するとともに、タグ内カウンタMを「0」に初期化する。
ステップS205において、制御部11は、タグ内カウンタMを「1」加算する。
ステップS206において、制御部11は、タグ#NのM番目の記憶領域(N,M)に、走行履歴情報を記録し、図7のフローチャートのステップS104の処理に移行する。走行履歴情報は、走行履歴記憶領域121において、タグ#1から順に記録されるので、タグ#が大きいほど、新しい走行履歴情報が記録されていることになる。
アップリンク処理(図7のステップS300)は、図9に示すフローチャートに従って実行される。この処理は、アップリンク制御部11Cとしての処理である。
ここで、DSRC通信を利用してアップリンク可能なタグ数をNup(具体的にはNup=7)、アップリンクの対象となるタグの開始番号をNup-st、終了番号をNup-endとする。
ステップS301において、制御部11は、現在のタグカウンタNがアップリンク可能なタグ数Nupより大きいか否かを判定する。現在のタグカウンタNがアップリンク可能なタグ数Nupより大きい場合(ステップS301で“YES”)、ステップS303の処理に移行する。現在のタグカウンタNがアップリンク可能なタグ数Nup以下である場合(ステップS301で“NO”)、ステップS302の処理に移行する。
ステップS302、S303において、制御部11は、アップリンクの対象となるタグの範囲を設定する。具体的には、ステップS302において、制御部11は、タグの開始番号Nup-stを「1」に設定し、終了番号Nup-endを「N」(現在記録対象となっているタグカウンタ)に設定する。すなわち、走行履歴情報が蓄積されているタグの全部がアップリンクの対象となる。
一方、ステップS303において、制御部11は、タグの開始番号Nup-stを「N−Nup+1」に設定し、終了番号Nup-endを「N」に設定する。すなわち、履歴の新しい方からNup個のタグがアップリンクの対象となる。
ステップS304において、制御部11は、Nup-stからNup-endのタグに蓄積されている走行履歴情報をアップリンクする。
ステップS305において、制御部11は、アップリンクが失敗したか否かを判定する。アップリンクが失敗した場合(ステップS305で“YES”)、走行履歴記憶領域121に蓄積されている走行履歴情報は維持され、図7のステップS104の処理に移行する。アップリンクが成功した場合(ステップS305で“NO”)、ステップS306の処理に移行する。
ステップS306において、制御部11は、アップリンク済みのタグ、すなわちNup-stからNup-endまでのタグを初期化する。
ステップS307において、制御部11は、タグカウンタNを「Nup-st」、タグ内カウンタMを「0」に設定し、図7のステップS104の処理に移行する。
ここで、前回のアップリンクから今回のアップリンクまでに蓄積された走行履歴情報を「第1の走行履歴情報」、前回のアップリンクまでにアップリンクされなかった走行履歴情報を「第2の走行履歴情報」と称する。
図2に示すように、従来のアップリンク方法では、区間S1及び区間S2を走行した地点P2において、アップリンク領域ULの空き容量がなくなると、地点P2以降の区間S3の走行履歴情報は、タグ#1から順に、すなわち先に記録された走行履歴情報から順に上書きされる。そのため、区間S11を走行していたときの走行履歴情報(タグ#1、#2の上書きにより消失した情報)がアップリンクされない。
これに対して、本実施の形態のアップリンク方法では、図10、11に示すように、走行履歴情報は上書きされることなく、走行履歴記憶領域121に蓄積される。地点P3では、走行履歴記憶領域121のタグ#1〜#9に走行履歴情報(第1の走行履歴情報)が蓄積されることになる。ここで、走行履歴情報について、アップリンク対象のタグ数を7と規定した場合、タグカウンタNが「9」で規定タグ数「7」より大きいので(図9のステップS301で“YES”)、Nup-stが「3」、Nup-endが「9」に設定され、アップリンクされる(図9のステップS303、S304)。
タグ#1、#2に蓄積されている走行履歴情報はアップリンクされず、次回以降のアップリンク時において第2の走行履歴情報として扱われる。例えば、図11に示す例では、次回のアップリンク地点P4において、新たに記録されたタグ数が規定タグ数「7」に満たないので、タグ#3〜#5に新たに蓄積された第1の走行履歴情報とともに、タグ#1、#2に蓄積されている第2の走行履歴情報が、アップリンクされることになる。したがって、従来のアップリンク方法(図2参照)では収集されなかった区間S11における走行履歴情報も収集される。
このように、本実施の形態に係る車載器10は、車両Vに搭載され、路側機20と双方向通信可能な車載器である。車載器10は、走行履歴情報をタグ単位で蓄積する記憶部12と、記憶部12(走行履歴記憶領域121)に蓄積されている走行履歴情報の中から規定タグ数内の走行履歴情報を選択するアップリンク制御部11Cと、アップリンク制御部11Cによって選択された走行履歴情報を、通信可能範囲にある路側機20に対してアップリンクするDSRC通信部14と、を備える。走行履歴情報は、前回のアップリンクから今回のアップリンクまでに蓄積された第1の走行履歴情報と、前回のアップリンクまでにアップリンクされなかった第2の走行履歴情報を含む。アップリンク制御部11Cは、第1の走行履歴情報が規定タグ数以上である場合に、履歴が新しい順に規定タグ数の第1の走行履歴情報を選択する一方、第1の走行履歴情報が規定タグ数に満たない場合に、第1の走行履歴情報とともに第2の走行履歴情報を選択する。
また、本実施の形態に係るアップリンク方法は、車両Vに搭載され、路側機20と双方向通信可能な車載器10におけるアップリンク方法であって、(A)走行履歴情報をタグ単位で蓄積する工程(図8のステップS201〜S206)と、(B)工程Aで蓄積された走行履歴情報の中から規定タグ数内の走行履歴情報を選択する工程(図9のステップS301〜S303)と、(C)工程Bで選択された走行履歴情報を、通信可能範囲にある路側機20に対してアップリンクする工程(図9のステップS304)と、を備える。走行履歴情報は、前回のアップリンクから今回のアップリンクまでに蓄積された第1の走行履歴情報と、前回のアップリンクまでにアップリンクされなかった第2の走行履歴情報を含む。工程Bは、第1の走行履歴情報が規定タグ数以上である場合に、履歴が新しい順に規定タグ数の第1の走行履歴情報を選択する一方、第1の走行履歴情報が前記規定タグ数に満たない場合に、第1の走行履歴情報とともに第2の走行履歴情報を選択する。
実施の形態に係る車載器10及びアップリンク方法によれば、車両Vの走行履歴情報が欠落なく確実にアップリンクされるので、個々の車両Vの走行履歴情報の収集量が増える。したがって、収集された走行履歴情報に基づいて提供されるサービスの質が向上する。
なお、走行履歴記憶領域121のタグ数Nに制限を持たせ、走行履歴記憶領域121に空きがなくなった場合に繰り返し上書きするようにしてもよい。この方法によれば、第2の走行履歴情報の一部が上書きされるが、上書きされずに蓄積されている第2の走行履歴情報については、第1の走行履歴に加えてアップリンクすることは可能である。したがって、アップリンクされた走行履歴の欠落区間を削減させる効果をもたらし、収集された走行履歴情報に基づいて提供されるサービスの質を同様に向上させることができる。
また、実施の形態では、第2の走行履歴情報も含めて、履歴が新しい順に、規定タグ数分の走行履歴情報がアップリンクされる。渋滞情報等のリアルタイム性が重要視されるサービスにおいて有用である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、アップリンク制御部11Cは、走行履歴情報をアップリンクする際に、第2の走行履歴情報を離散的に選択するようにしてもよい。この場合、車両Vの大まかな運行ルートを早期に把握することができる。
また例えば、アップリンク制御部11Cは、走行履歴情報をアップリンクする際に、第2の走行履歴情報を車両Vの挙動履歴に基づいて選択するようにしてもよい。事故や渋滞が発生していて急ブレーキが必要となった場合に挙動履歴情報が作成されると考えられるので、車両Vの挙動履歴に基づいて、アップリンクする第2の走行履歴情報を選択することにより、事故又は渋滞の発生地点近傍の道路状況を正確に把握することができる。
また、実施の形態では、制御部11がアップリンク用プログラムを実行することにより、上述したアップリンク処理を実現しているが、ハードウェア回路を用いて実現することもできる。アップリンク用プログラムは、磁気ディスク、光学ディスク、フラッシュメモリーなどのコンピューターで読取可能な記憶媒体に格納して制御部11に提供することができる。または、アップリンク用プログラムは、インターネットなどの通信回線を介して、ダウンロードにより提供することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法は、車載器から路側機に対して走行履歴情報をアップリンクする場合に好適である。
1 路車間通信システム
10 車載器
11 制御部
11A 走行管理部
11B プローブ情報作成部
11C アップリンク制御部
11D ダウンリンク制御部
11E 情報再生部
12 記憶部
13 GPSユニット
14 DSRC通信部
15 音声出力部
20 路側機
30 管理センター

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、路側機と双方向通信可能な車載器であって、
    走行履歴情報をタグ単位で蓄積する記憶部と、
    前記記憶部に蓄積されている前記走行履歴情報の中から規定タグ数内の前記走行履歴情報を選択するアップリンク制御部と、
    前記アップリンク制御部によって選択された前記走行履歴情報を、通信可能範囲にある前記路側機に対してアップリンクする通信部と、を備え、
    前記走行履歴情報は、前回のアップリンクから今回のアップリンクまでに蓄積された第1の走行履歴情報と、前回のアップリンクまでにアップリンクされなかった第2の走行履歴情報を含み、
    前記アップリンク制御部は、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数以上である場合に、履歴が新しい順に前記規定タグ数の前記第1の走行履歴情報を選択する一方、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数に満たない場合に、前記第1の走行履歴情報とともに前記第2の走行履歴情報を離散的に選択する、車載器。
  2. 前記記憶部は、アップリンクされた前記走行履歴情報を削除し、削除された記憶領域に新たに前記走行履歴情報を記憶する、請求項1に記載の車載器。
  3. 前記通信部は、専用狭域通信を利用して前記路側機と通信する、請求項1又は2に記載の車載器。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の車載器と、
    前記車載器と双方向通信可能な路側機と、
    前記車載器からアップリンクされた走行履歴情報を管理する管理センターと、を備える路車間通信システム。
  5. 車両に搭載され、路側機と双方向通信可能な車載器におけるアップリンク方法であって、
    (A)走行履歴情報をタグ単位で蓄積する工程と、
    (B)前記工程Aで蓄積された前記走行履歴情報の中から規定タグ数内の前記走行履歴情報を選択する工程と、
    (C)前記工程Bで選択された前記走行履歴情報を、通信可能範囲にある前記路側機に対してアップリンクする工程と、を備え、
    前記走行履歴情報は、前回のアップリンクから今回のアップリンクまでに蓄積された第1の走行履歴情報と、前回のアップリンクまでにアップリンクされなかった第2の走行履歴情報を含み、
    前記工程Bは、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数以上である場合に、履歴が新しい順に前記規定タグ数の前記第1の走行履歴情報を選択する一方、前記第1の走行履歴情報が前記規定タグ数に満たない場合に、前記第1の走行履歴情報とともに前記第2の走行履歴情報を離散的に選択する、アップリンク方法。
JP2015187110A 2015-09-24 2015-09-24 車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法 Active JP6557932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187110A JP6557932B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187110A JP6557932B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017062608A JP2017062608A (ja) 2017-03-30
JP6557932B2 true JP6557932B2 (ja) 2019-08-14

Family

ID=58428785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015187110A Active JP6557932B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6557932B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4597555B2 (ja) * 2004-03-16 2010-12-15 パナソニック株式会社 光ビーコンを用いたアップリンク方法と光ビーコン車載装置
JP4940690B2 (ja) * 2006-02-20 2012-05-30 株式会社Jvcケンウッド ナビゲーションシステム
JP2007264825A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Kenwood Corp 情報提供システム、情報提供装置、車載装置および情報提供方法
JP5446603B2 (ja) * 2009-08-27 2014-03-19 富士通株式会社 車載機及びプログラム
JP6244816B2 (ja) * 2013-03-26 2017-12-13 日本電気株式会社 データ収集管理システム、データ収集管理方法、端末及び管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017062608A (ja) 2017-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106575480B (zh) 信息处理系统、终端装置、程序、移动终端装置、计算机可读取的非易失性的有形记录介质
EP3531395B1 (en) Road-vehicle communication system and vehicle-mounted device
JP5796740B2 (ja) 交通情報通知システム、交通情報通知プログラム及び交通情報通知方法
JP5098533B2 (ja) 路車間通信システム、路車間通信方法、路車間通信プログラム、および、プログラム記録媒体
JP5260991B2 (ja) 車載通信装置
KR20060052569A (ko) 정보 수집 시스템 및 정보 수집 방법의 프로그램
JP2007264825A (ja) 情報提供システム、情報提供装置、車載装置および情報提供方法
US10591913B2 (en) Method for transmitting, receiving and processing data values, and a transmission device and receiving device
JP6229905B2 (ja) 逆走防止システム
JP5056330B2 (ja) 道路交通情報提供システム、道路交通情報提供装置、道路交通情報提供方法
JP2009014733A (ja) 動的地図データ更新システム
JP2010039674A (ja) プローブ情報収集システム、路上通信装置、および、車載機
JP2019079453A (ja) 情報生成システム、情報生成装置、情報生成方法およびコンピュータプログラム
JP6988691B2 (ja) 走行支援装置、走行支援方法及びコンピュータプログラム
JP6557932B2 (ja) 車載器、路車間通信システム、及びアップリンク方法
CN116009046A (zh) 车辆定位方法及装置
JP6960956B2 (ja) 車載器およびこれを用いた路車間通信システム並びに路側機情報報知方法
JP2011023021A (ja) 路車間狭域無線通信システム、路車間狭域無線通信システムのセンター、路側狭域無線通信装置、および車載狭域無線通信装置
JP2018018129A (ja) 情報提供方法および情報提供装置
JP4989429B2 (ja) 車両用情報処理装置、及び交通情報収集提供システム
JP4941414B2 (ja) 路車間無線通信システム、路側機及び車載器
JP2010250587A (ja) プローブ情報生成装置
JP2006177753A (ja) 経路案内システム及び経路案内方法
JP5200674B2 (ja) 情報提供システム
JP6314460B2 (ja) 位置依存情報処理システム、位置依存情報処理方法、プログラムおよび位置依存情報表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6557932

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03