JP6557870B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、冷蔵庫の野菜室構成に関するものである。
一般に家庭用冷蔵庫は野菜室を備えており、この野菜室は野菜室扉の引出し開閉によって引き出される野菜室容器を備えている。そして、上記野菜室容器はその後部の上面開口部分に小物収納容器を備えていて、前記野菜室容器と小物収納容器とで二つの収納部を構成している(例えば、特許文献1参照)。
図12は上記特許文献1記載の冷蔵庫を示し、101は野菜室、102は野菜室101の前面を開閉する引出式の野菜室扉、103は野菜室扉102の引出開閉に伴って引き出される野菜室容器、104は野菜室容器103の後部の上面開口に前後摺動自在に設けた小物収納容器である。そして、前記野菜室容器103には大物野菜を、小物収納容器104には果物や小物野菜等を分けて収納するようになっている。
この冷蔵庫によれば、野菜室容器103に大物野菜を、小物収納容器104に果物や小物野菜等を分けて収納することができ、しかも前記野菜室収納ケース103の小物収納容器104より前方部分には飲料水等の大型ペットボトルや紙パック等を収納することができ、使い勝手が良い。
特開2012−159275号公報
しかしながら、上記野菜室容器103の前方部分に収納されるペットボトルや紙パック等は2Lと大型化していて、飲料水等の液体は熱容量も大きなものであるから、これが常温で野菜室容器内に入れられたような場合、ペットボトルがなかなか冷却できないとともに、野菜等がペットボトルからの熱輻射により劣化しやすくなる、という課題があった。
また、これと同時に冷気循環による野菜冷却保存特有の問題でもあるが、野菜室内を循環する冷気のため野菜が乾燥劣化するという課題もあった。
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなしたもので、野菜の劣化を防止する冷蔵庫の提供を目的としたものである。
本発明は、上記従来の課題を解決するために、仕切壁によって第1の収納部と第2の収納部とに区分けされ、前記第1の収納部の上方に摺動可能な収納容器が設けられている野菜室を備える冷蔵庫であって、冷気が流れる第1の開口と透湿膜とが前記仕切壁に設けられ、冷気が流れる第2の開口が前記収納容器と前記仕切壁との間に設けられ、前記第1の開口と前記第2の開口の間に前記透湿膜が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、仕切壁によって第1の収納部と第2の収納部とに区分けされ、前記第1の収納部の上方に摺動可能な収納容器が設けられている野菜室を備える冷蔵庫であって、冷気が流れる開口と透湿膜とが前記仕切壁に設けられ、前記開口の上方に前記透湿膜が設けられていることを特徴とする
本発明の冷蔵庫は、野の劣化を防止することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同図1のA−A概略断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷気ダクト配置構成を示す説明図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室ダクトおよび野菜室ダクトが貫通する仕切壁の斜視図 同図4における仕切壁の分解斜視図 同図5における仕切壁の要部を拡大して示す分解斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室の内部を示す側断面図 同実施の形態1における野菜室の分解斜視図 同実施の形態1における野菜室容器の斜視図 同実施の形態1における野菜室容器の分解斜視図 同実施の形態1における野菜室容器の側断面図 同従来の冷蔵庫の野菜室を示す断面図
第1の発明は、野菜室内に設けた野菜室容器に仕切壁を設けてその後方に野菜収納部、前方に非野菜収納部を設けるとともに、前記野菜収納部は略密閉空間としてその収納部壁の一部に透湿膜を配置し、かつ、前記野菜室に野菜室容器の外周及び野菜室容器の野菜収納部内に冷気を供給する冷気供給口を設け、更に前記野菜収納部の前記非野菜収納部と対向する壁部分に野菜収納部内の冷気を非野菜収納部へと流す開口を設けた構成としてある。
これにより、野菜は野菜収納部に、ペットボトル等は非野菜収納部にと区分けして収納することができ、ペットボトル等から野菜への熱輻射の影響を低減することができるとともに、野菜収納部は略密閉空間として透湿膜を設けた構成としてあるから、野菜収納部内の湿度を所定湿度に保持することができて野菜の乾燥劣化も防止することができる。しかも、上記野菜収納部内の野菜は野菜室容器の外周を循環する冷気によって冷却されると同時に野菜収納部内に供給される冷気によっても冷却され、効率よく冷却することができるうえに、前記野菜収納部内に供給された冷気が開口を介して非野菜収納部内へと流れるので、非野菜収納部に収納しているペットボトル等も野菜室容器の外周を循環する冷気とともに前記野菜収納部からの冷気が加わった形で冷却されることになり、短時間で効率よく冷却することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記野菜室容器はその後部上面開口部分に小物収納容器を備え、この小物収納容器の底面と仕切壁と透湿膜とで野菜収納部を略密閉空間とした構成としてある。
これにより、野菜収納部の上部開口を塞ぐに際して別途蓋部材等を設ける必要がなく、構成の合理化が図れると同時に、野菜室容器内を野菜収納部及び非野菜収納部に加え小物収納容器によって形成される収納部との三つの収納部とすることができ、野菜やペットボトル等に加え果物等の小物も区分けして収納することができ、使い勝手が向上する。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記野菜収納部内の冷気を非野菜収納部に流す開口は前記野菜収納部と非野菜収納部とを区分けする壁部分の上下部分に分けて設けた構成としてある。
これにより、野菜収納部からの冷気は非野菜収納部の上下部分にそれぞれ流れ込んでペットボトル等を冷却するようになり、ペットボトル等の背丈のあるものでも効率よく冷却することができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記野菜収納部内の冷気を非野菜収納部に流す開口は野菜収納部と非野菜収納部とを区分けする壁部分の小物収納容器底面直下に設けた構成としてある。
これにより、野菜収納部から開口を通って非野菜収納部へと流れる冷気は小物収納容器の底面に沿って流れやすくなり、野菜収納部内と小物収納容器内との温度差による結露発生を抑制することができ、野菜収納部及び小物収納容器内の野菜や果物等を良好な状態で冷却保存することができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明において、前記野菜収納部内の冷気を非野菜収納部に流す開口は野菜質容器の上面開口に載置した小物収納容器と野菜室容器の野菜収納部と非野菜収納部とを区分けする壁部分との間で形成した構成としてある。
これにより、野菜収納部と非野菜収納部とを区分けする壁部分に孔開け加工等をする必要がなく、生産性が向上する。
第6の発明は、第1〜第5の発明において、前記透湿膜ユニットは透湿膜を樹脂枠に一体成形しユニット化して野菜室容器の野菜収納部と非野菜収納部とを区分けする壁部分に具備させた構成としてある。
これにより、野菜室容器の野菜収納部と非野菜収納部とを区分けする壁部分は平板状の仕切板によって形成できるので、透湿膜を野菜室容器自体の外周壁一面に設ける場合に比べ仕切板は小物で平板状のものであるから容易に設けることができ、その分生産性が向上するとともに、野菜収納部の天井となる小物収納容器の底面に設ける場合のように小物収納容器内に収納される果物等によって透湿膜が損傷することも防止でき、信頼性の高いものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は同図1のA−A概略断面図、図3は同実施の形態1における冷蔵庫の冷気ダクト配置構成を示す説明図、図4は同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室ダクトおよび野菜室ダクトが貫通する仕切壁の斜視図、図5は同図4における仕切壁の分解斜視図、図6は同図5における仕切壁の要部を拡大して示す分解斜視図、図7は同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室の内部を示す側断面図、図8は同実施の形態1における野菜室の分解斜視図、図9は同実施の形態1における野菜室容器の斜視図、図10は同実施の形態1における野菜室容器の分解斜視図、図11は同実施の形態1における野菜室容器の側断面図である。
図1〜図5において、本実施の形態に係る冷蔵庫は、前方を開口した断熱箱体1を備え、この断熱箱体1は金属製の外箱2と、硬質樹脂製の内箱3と、前記外箱2および内箱3の間に発泡充填された発泡断熱材4とから構成されており、仕切板壁によって複数の貯蔵室が形成されている。また、前記断熱箱体1の各貯蔵室は断熱箱体1と同様の断熱構成を採用した回動式或いは引出し式の扉5、6、7で開閉自在となっている。
断熱箱体1内に形成された貯蔵室は、最上部の冷蔵室8と、冷蔵室8の下に設けられた温度帯切り替え可能な切替室9と、切替室9の横に設けられた製氷室10と、切替室9および製氷室10と最下部の野菜室11との間に設けられた冷凍室12で構成されている。
冷凍室12の背面には冷却室14があり、冷気を生成する冷却器15と、冷気を各室に供給する冷却ファン16とを有し、冷却器15下方にはさらに除霜手段17が設置されている。
冷却器15は、圧縮機18と、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ(図示せず)と、キャピラリーチューブ(図示せず)とを環状に接続してなる冷凍サイクルを構成しており、圧縮機18によって圧縮された冷媒の循環によって冷却を行う。
冷却室14によって生成した冷気は、前記冷却室14を形成する区画壁20に設けた冷凍冷気供給口21と冷凍室ダンパ22を介して冷凍室12及び製氷室10とその横の切替室9に供給されるとともに、図3に示す冷蔵室ダクト23及び冷蔵室ダクト23の途中から分岐した野菜室ダクト24を介して冷蔵室8及び野菜室11に供給される。
冷蔵室ダクト23は、冷蔵室8と製氷室10及びその横の切替室9との間を仕切る仕切板壁32を貫通して冷蔵室8背面に延設されるとともに、仕切板壁32貫通部分で野菜室ダクト24が分岐されており、野菜室ダクト24は冷凍室12背面の冷却室14横を通って野菜室11の背面に開口し後述する野菜冷気供給口となっている。
冷蔵室ダクト23と野菜室ダクト24の分岐は図6に示す分岐ユニット26によって行われている。この分岐ユニット26は、冷蔵室ダクト部27と野菜室ダクト部28ならびに冷蔵室戻りダクト部29を有し、前記野菜室ダクト部28に野菜室ダンパ30を組み込んでその上方から蓋体31を装着し野菜室ダクト部28を閉塞してユニット化してある。
このユニット化した状態の分岐ユニット26は、図5に示すように前記仕切板壁32の下板32aと上板32bとの間に挟み込んで下板32aと上板32bとの間に発泡断熱材を充填発泡させ仕切板壁32の後部に一体化してある。
分岐ユニット26に設けた冷蔵室ダクト部27は、その上端開口部分に冷蔵室ダンパ34(図6には図示していないが、図3に図示あり)を介して冷蔵室背面の冷蔵室ダクト23に接続するとともに、冷蔵室戻りダクト部29は図3に示す冷凍室12背面の野菜室ダクト24横に設けた冷蔵室戻りダクト35に接続してあり、冷却室14で生成された冷気が冷蔵室ダンパ34、冷蔵室ダクト23、冷蔵室8、冷蔵室戻りダクト35を介して循環するようになっている。
また、分岐ユニット26に設けた野菜室ダクト部28は図3に示す野菜室ダクト24に接続し、冷却室14で生成された冷気が野菜室ダンパ30を介して野菜室11に供給されるようになっている。
次に、野菜室11について説明する。
野菜室11は、図7に示すように、冷凍室12との間を区切る断熱性の仕切板壁33と断熱箱体1の内箱底壁面3aとの間に形成されていて、図8にも示すように野菜室容器37が設置されており、この野菜室容器37を扉7の内面に取り付けたレール状の支持部材38に嵌め込んで扉7の開閉に伴い野菜室11から出し入れ自在となっている。
そして、上記野菜室11はその後部に前記冷却室14から野菜室ダクト24を介して冷気が供給される野菜冷気供給口39が設けてあり、この野菜冷気供給口39からの冷気が図7の矢印で示すように野菜室11内周面と野菜室容器37との間を循環し野菜室容器37内の野菜やペットボトル等の食品を容器外周から間接的に冷却するようになっている。
また、前記野菜室容器37はその内部を前後に分割する仕切壁40を備え、前記仕切壁40で仕切った前方部分をペットボトルやパック等を収納する非野菜収納部41とし、後方部分を野菜収納部42としてある。そして、前記野菜室容器37の後部上面開口部分に小物収納容器43が前後摺動自在に設置してあり、上記前記小物収納容器43内に形成される収納部と合わせて三つの収納部を備えた形となっている。
さらに前記野菜室容器37は図9等に示すように前記仕切壁40の上部にこれと対向させて仕切板44を着脱自在に嵌合装着し、この仕切板44に透湿膜ユニット45を着脱自在に装着して、前記野菜収納部42を前記小物収納容器43の底面と仕切壁40、仕切板44及び透湿膜ユニット45とで囲って略密閉空間としている。
なお、上記透湿膜ユニット45は図11に示すように樹脂枠46に透湿膜47を一体成型して形成してある。また透湿膜47としては種々のものがあるが、例えば膜厚10〜50μmのシリコン薄膜と親水性ナイロン繊維を積層して構成したものを用いており、シリコン薄膜により液体の通過を防止し、かつ適度な気体透過性を持たせ、親水性ナイロン繊維により結露を防止している。
また上記野菜室容器37は図7に示すように前記野菜冷気供給口39側の小物収納容器43底面との間に形成される冷気取入れ口48を有し、野菜冷気供給口39からの冷気の一部を矢印で示すように前記野菜収納部42へ取り込むようにしてある。
そして、上記仕切壁40上部への仕切板44の嵌合装着によって仕切壁40上端と仕切板44との間に開口49を形成するとともに、仕切板44と小物収納容器43の底面との間に開口50を形成し、前記野菜冷気供給口39から野菜収納部42に供給された冷気が矢印で示す如く前記開口49,50を介して非野菜収納部41に供給されるようになっている。
なお、上記開口49,50は、図11にて明らかなように小物収納容器43直下の開口50の方がその下方に位置する開口49よりも開口面積を大きくしてある。
また、前記非野菜収納部41には図10に示すように前後方向に補助仕切板44aを設けて非野菜収納部41を左右に仕切っている。
さらに、野菜室11の天井面となる仕切板壁33の下面には野菜室戻り風路36が形成してあり、この野菜室戻り風路36の後部は冷却室14の下部に開口していて、野菜室11を冷却した後の冷気が冷却室14に戻るように構成されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷蔵庫全体の冷却動作について簡単に説明しておく。
冷却室14内で生成された低温の冷気は、冷却ファン16によって、冷蔵室8と冷凍室12と野菜室11に送られ、それぞれの室が設定温度に冷却される。
次に、野菜室11の冷却について説明する。
野菜室11は野菜室ダクト24からの冷気が野菜冷気供給口39から供給されて冷却される。この冷気は図7に示すように冷却ファン16の送風圧によって野菜冷気供給口39から緩やかに野菜室11に流れ込み、野菜室容器37と野菜室11の内周壁との間の空間を流れ、この野菜室容器37の野菜収納部42内に収納されている野菜や非野菜収納部41内のペットボトル等を容器外周から間接的に冷却し、野菜室戻り風路36から冷却室14へと戻り循環する。
また、野菜冷気供給口39からの冷気の一部は野菜室容器37と小物収納容器43底面との間の冷気取入れ口48から野菜収納部42内へと流入し、野菜収納部42に収納されている野菜を直接的に冷却する。
そして、上記野菜を冷却した後の冷気は、仕切壁40上部と仕切板44との間の開口49及び仕切板44上部と小物収納容器43の底面との間の開口50より非野菜収納部41へと流れ、この非野菜収納部41に収納しているペットボトル等をその上下から直接的に冷却する。
したがって、野菜収納部42に収納されている野菜はもちろん、その前方の非野菜収納部41に収納している背丈の高いペットボトル等も効率よく冷却することができ、熱容量が大きくても比較的短時間に冷却することができる。
また、上記野菜収納部42は小物収納容器43の底面と仕切壁40、仕切板44及び仕切板44に装着した透湿膜ユニット45とで囲んで略密閉空間としているから、野菜収納部42内の湿度を略一定に維持することができ、野菜を良好な状態で冷却保存することができる。
すなわち、野菜収納部42内はこの野菜収納部42に収納した野菜から蒸散する水分により高湿状態になるが、所定湿度以上、例えば飽和湿度以上になると湿度成分は仕切壁40に設けた透湿膜ユニット45を介して非野菜収納部41内に徐々に透湿され、野菜収納部42内は湿度80〜95%R.H.に保たれる。したがって野菜収納部42内の野菜を乾燥劣化させることなく良好な状態で冷却保存することができるのである。
また、前記野菜収納部42を冷却した後の冷気を非野菜収納部41へと流す開口49,50のうち、小物収納容器43の直下に位置する開口50はそれより下方に位置する開口49の開口面積よりも大きくしているから、野菜収納部42内の冷気は前記小物収納容器43直下の開口50へと向かう量が多くなって小物収納容器43底面に沿う冷気の流れが形成されるようになる。したがって、野菜収納部42の天井面を構成する小物収納容器43の底面に結露が発生するのを予防することができ、野菜収納部42内の野菜をより良好な状態で冷却保存することができる。
すなわち、野菜収納部42内の冷気は野菜から蒸散する水分により高湿でかつ比較的温度の高い状態となっており、一方小物収納容器43内は野菜冷気供給口39からの冷気によって直接冷却されて野菜収納部42内よりも低温状態となっているため、野菜収納部42内の小物収納容器43底面直下の冷気が滞留状態となっているとそれが小物収納容器43の底面に結露し、その結露水が滴下して野菜を劣化させる可能性がある。しかしながら、この実施の形態では、前記したように小物収納容器43の底面近傍に冷気の流れが形成されるので結露発生を防止でき、結露水で野菜を劣化させることなく良好に冷却保存できるのである。
しかもこの実施の形態で示す冷蔵庫では、野菜室11の野菜室容器37は野菜室容器37を仕切壁40と仕切板44とによって野菜収納部42と非野菜収納部41に区分けし、更に前記野菜収納部42の上面開口部に小物収納容器43を載置して、三つの収納部を構成しているから、それぞれの収納部に食材を区分けして収納、例えば小物収納容器43には果物、野菜収納部42には野菜、非野菜収納部41にはペットボトルやパック等の飲み物を効率よく収納することができる。そして、このように野菜とペットボトル等とを区分けして収納することによって、ペットボトル等から野菜への熱輻射の影響を低減することができ、更に良好な状態で野菜を冷却保存することができる。
加えて、前記小物収納容器43を野菜収納部42の上面開口に載置してこれを覆を覆う蓋部材とした構成としているから、野菜収納部42を覆う蓋部材等を別途必要とすることがなく、構成の合理化が図れる。
そして、前記透湿膜ユニット45は透湿膜47を樹脂枠46に一体成形しユニット化して仕切板44に具備させてあるから、透湿膜47を野菜室容器37の外周壁一面に設ける場合に比べ仕切板44そのものが小物で平板状のものであるから容易に設けることができ、その分生産性が向上する。しかも、前記野菜収納部42の天井となる小物収納容器43の底面に透湿膜ユニット45を設ける場合の様に小物収納容器43内に収納される果物等によって透湿膜47が損傷することも防止でき、信頼性の高いものとなる。
更に、この実施の形態では、前記野菜収納部42内の冷気を非野菜収納部41に流す開口49,50は、野菜室容器37の上面に載置した小物収納容器43と野菜室容器37の仕切壁40との間、及び仕切壁40と仕切板44との間で、それぞれ形成しているので、例えば仕切壁40に開口用の孔開け加工等をする必要がなく、生産性が向上する。
以上、本発明は野菜の熱輻射や乾燥による劣化を防止すると同時にペットボトル等の冷却も迅速に行えるものであるが、上記実施の形態で説明した構成は本発明を実施する一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲で種々変更可能なことは言うまでもない。
例えば、野菜室容器37の野菜収納部42と非野菜収納部41とを区分けする壁部分は野菜室容器37に一体成型した仕切壁40とこの野菜室容器37に嵌合装着した仕切板44とで構成したが、これらは一体化して野菜室容器37に一体成型、或いは別体物として野菜室容器37に嵌合装着可能なものとしてもよいものである。
また、野菜収納部42の前記非野菜収納部41と対向する壁部分、すなわち野菜収納部42と非野菜収納部41とを区分けする壁部分に野菜収納部42内の冷気を非野菜収納部41へと流す開口を49,50の二つ設けたものを例示したが、これはいずれか一方の開口のみであってもよく、また、仕切壁40や仕切板44、透湿膜ユニット45のいずれかに孔を開けて形成してもよいものである。
また、透湿膜47もシリコン薄膜と親水性ナイロン繊維を積層して構成したものを例示したが、これに限られるものではなく、野菜収納部42内の湿度が所定値以上になるとその湿度成分を透湿させて掠一定の湿度に維持するものであればどのようなものでもよいものである。
本発明は、野菜の熱輻射や乾燥による劣化を防止すると同時にペットボトル等の冷却も迅速に行える高品質な冷蔵庫を提供することができる。したがって、家庭用はもちろん業務用冷蔵庫にも幅広く適用することができる。
1 断熱箱体
2 外箱
3 内箱
3a 内箱底壁面
4 発泡断熱材
5、6、7 扉
8 冷蔵室
9 切替室
10 製氷室
11 野菜室
12 冷凍室
14 冷却室
15 冷却器
16 冷却ファン
18 圧縮機
23 冷蔵室ダクト
24 野菜室ダクト
27 冷蔵室ダクト部
28 野菜室ダクト部
29 冷蔵室戻りダクト部
30 野菜室ダンパ
32、33 仕切板壁
34 冷蔵室ダンパ
35 冷蔵室戻りダクト
36 野菜室戻り風路
37 野菜室容器
39 野菜冷気供給口
40 仕切壁
41 非野菜収納部
42 野菜収納部
43 小物収納容器
44 仕切板
45 透湿膜ユニット
46 樹脂枠
47 透湿膜
48 冷気取入れ口
49,50 開口

Claims (5)

  1. 仕切壁によって第1の収納部と第2の収納部とに区分けされ、前記第1の収納部の上方に摺動可能な収納容器が設けられている野菜室を備える冷蔵庫であって、冷気が流れる第1の開口と透湿膜とが前記仕切壁に設けられ、冷気が流れる第2の開口が前記収納容器と前記仕切壁との間に設けられ、前記第1の開口と前記第2の開口の間に前記透湿膜が設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記野菜室の野菜室容器が前記第1の収納部と前記第2の収納部とに区分けされ、前記仕切壁は、前記野菜室容器に一体成型した下部仕切壁と、前記下部仕切壁に着脱可能な上部仕切壁とで構成され、前記第1の開口は、前記下部仕切壁と前記上部仕切壁との間に設けられ、前記透湿膜は、前記上部仕切壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 仕切壁によって第1の収納部と第2の収納部とに区分けされ、前記第1の収納部の上方に摺動可能な収納容器が設けられている野菜室を備える冷蔵庫であって、冷気が流れる開口と透湿膜とが前記仕切壁に設けられ、前記開口の上方に前記透湿膜が設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記野菜室の野菜室容器が前記第1の収納部と前記第2の収納部とに区分けされ、前記仕切壁は、前記野菜室容器に一体成型した下部仕切壁と、前記下部仕切壁に着脱可能な上部仕切壁とで構成され、前記開口は、前記下部仕切壁と前記上部仕切壁との間に設けられ、前記透湿膜は、前記上部仕切壁に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第1の収納部と前記第2の収納部は、前記第2の収納部の後方に前記第1の収納部が位置するように前記冷蔵庫の前後方向に並べて設けられ、更に前記第1の収納部の後方に、前記野菜室に冷気を供給する冷気供給口が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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