JP6557703B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、交流電圧から変換した直流電圧を出力する電源装置に関する。
この種の電源装置に関して、交流電圧から変換した直流電圧を負荷のLEDに出力するDC/DCコンバータを備えたLED電源装置の先行技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この先行技術は、交流電圧を整流回路で全波整流し、PFC回路のスイッチング素子をPWM制御することで昇圧された直流電圧をバックコンバータ回路(DC/DCコンバータ)に出力する。出力電圧はバックコンバータ回路の前段でコンデンサに充電され、バックコンバータ回路は、スイッチング素子のPWM制御によってコンデンサの電圧を変圧し、直流電圧を負荷に出力する。PFC回路及びバックコンバータ回路の各スイッチング素子の駆動状態は各々の制御ICによって制御されており、PFC回路及びバックコンバータ回路は、制御ICからのPWM制御信号に応じてスイッチング素子を駆動して出力電圧または、出力電流を制御する。制御ICには制御電源回路が接続されており、制御電源回路のキャパシタからは15V程度の制御電源電圧を取り出すことが可能である。
特開2017−46535号公報
上記の先行技術では、停電時に入力電圧の印加が瞬間的に停止(又は電圧が低下)しても、PFC回路の制御ICはキャパシタに充電された制御電源電圧によって駆動されるため、停電中もPFC回路やバックコンバータ回路は定常時と同様に動作し続けることになる。しかしながら、入力電圧の瞬時停止時にPFC_V端子にフィードバックされる電圧はキャパシタC3の電圧であり、定常時にPFC回路が制御させようとしている出力電圧より低くなっているため、PFC_ドライブ(DR)端子のゲート信号は出力電圧を上げる方向にON幅を広げて動作しようとする。この状態で電源の再投入(電断復帰)が起きると、入力電圧の印加時に過大な起動電流が発生してしまうという問題がある。
そこで本発明は、電源の再投入時に起動電流が過大になることを防止する技術を提供するものである。
上記の課題を解決するため、本発明は以下の解決手段を採用する。
本発明の電源装置は、PFC制御部及びDC/DCコンバータを有する構成において、入力電圧が印加されない時にPFC制御部の動作を停止させるものである。具体的には、整流部からDC/DCコンバータまでの間で発生する内部の電圧を用いてPFC制御部に起動電圧を印加する起動回路について、起動電圧制御は、入力電圧の印加時は起動回路によるPFC制御部への起動電圧の印加を可能とする一方で、入力電圧の非印加時はPFC制御部への起動電圧の印加を抑制する。
〔1次起動電流対策〕
これにより、例えば瞬時停止で入力電圧の印加が停止している間、PFC制御部に供給する電圧(起動電流)をなくし、PFC制御部の動作を確実に停止させることができる。そして、 電源再投入後、PFC制御部はPWM制御によるゲートドライブのON幅を含めて起動(停止状態)から動作を開始することになるため、入力電流(1次起動電流)のピークが過大になることを抑えることができる。
〔2次起動電流対策〕
さらに本発明は、独自の知見に基づいた解決手段をも有するものである。
すなわち、上記のような再投入時の起動電流のピークは、入力電圧の再投入時に1次起動電流として発生するだけでなく、これに遅れて2次起動電流として発生することがある。これは、再投入時にPFC制御部では出力電圧が一時的にオーバシュートし、OVP(過電圧保護)機能が作動してゲートドライブが一時停止状態となるが、その間もDC/DCコンバータは動作し続けているため、OVP機能の解除電圧まで出力電圧が低下した際にDC/DCコンバータ自体が過大な負荷となって出力電圧(DC/DCコンバータ前段の電解コンデンサに充電された電圧)を大きく降下させ、それによって再起動時のゲートドライブのON幅が過度に広がってしまうことに起因する。
このため本発明は、2次起動電流の対策として出力電流制御部の構成を有する。出力電流制御部は、PFC制御部による出力電圧の発生開始時にDC/DCコンバータから負荷への出力電流を定常値より低くし、時間の経過に伴い出力電流を定常値に向けて次第に増加させる制御を行う。これにより、PFC制御部の出力電圧を軽負荷状態で起動させることができる。
すなわち、PFC制御部の出力電圧を軽負荷状態で起動させることにより、PFC制御部がOVP機能により一時的に停止している間の出力電圧は、DC/DCコンバータが定格電力で起動した場合に比較して降下が緩やかとなり、大幅な出力電圧の降下を抑制することができる。また、OVP解除後のPFC制御部の再起動においても、出力電力は軽負荷状態を維持することでゲートドライブのON幅を抑えた状態で起動することができる。これにより、PFC制御部の再動作時の2次起動電流が過大となることを抑えることができる。
また本発明は、1次起動電流対策として以下の各態様を開示する。
〔第1態様〕
電源装置の回路構成として、DC/DCコンバータの前段に電解コンデンサを含むものである場合、起動電圧制御は、入力電圧の非印加時に電解コンデンサからの電圧が印加されない経路に接続されている。
上記の態様によれば、瞬時停止で入力電圧の印加が停止している間、起動回路には電解コンデンサからの電圧が印加されないので、PFC制御部の起動に必要な起動電圧が印加されず、PFC制御部を確実に停止させることができる。
〔第2態様〕
起動電圧制御部は、入力電圧検出部で入力電圧を検出し、その印加が検出されない場合、ON/OFF回路により起動回路を停止させることとする。
上記の態様によれば、瞬時停止で入力電圧が印加されていない間、起動回路は停止状態となるため、同じくPFC制御部の起動に必要な起動電圧が印加されず、PFC制御部を確実に停止させることができる。
本発明によれば、電源の再投入時に起動電流が過大になることを防止することができる。
第1実施形態の電源装置の構成を概略的に示す回路図である。 第1実施形態の電源装置の構成を概略的に示すブロック図である。 比較例となる電源装置の構成を概略的に示す回路図である。 比較例となる電源装置の構成を概略的に示すブロック図である。 比較例の電源装置で電源の瞬断及び再投入が発生した場合の各種変化を示す図である。 図5と同じ時間軸上で入力電圧及び入力電流の時間的な変化を示した図である。 比較例で観測されるPFC制御回路のゲートドライブ波形を示す図である。 第1実施形態の電源装置で電源の瞬断及び再投入が発生した場合の各種変化を示す図である。 図8と同じ時間軸上で入力電圧及び入力電流の時間的な変化を示した図である。 第1実施形態で観測されるPFC制御回路のゲートドライブ波形を示す図である。 第2実施形態の電源装置の構成を概略的に示す回路図である。 第2実施形態の電源装置の構成を概略的に示すブロック図である。 DC/DCコンバータの出力電流制御部が実行するメイン制御処理の手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では、電源装置を定電流型LED照明用電源として構成した実施形態を例に挙げて説明するが、本発明はこのような形態に限るものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、電源装置100の構成を概略的に示す回路図である。なお、図1の回路図においては、いくつかの電気的構成はブロック要素として簡略化して示されている。
電源装置100は、外部電源としての交流電源102(例えばAC200V等)に接続されており、内部構成としては整流部104、突入電流防止回路106、リップルフィルタ108、PFC制御部110、出力電圧検出部116、DC/DCコンバータ118等を備えている。また電源装置100は、PFC制御部110の内部要素としてPFC制御回路114を有する他、付随要素として起動回路120、入力電圧検出回路122等をも有する。電源装置100は交流電源102を変換し、定電流制御された直流電圧を負荷121に供給する。負荷121は例えばLED照明装置であり、交流電源102には商用電源及びバッテリ駆動のインバータ電源を用いることができる。この場合、電源装置100はインバータ休止待機方式(瞬断時間250ms以下)の無停電電源設備として好適に実施することができる。
電源装置100の機能を概略的に説明すると、先ず、交流電源102の入力交流電圧は整流部104で全波整流され、突入電流防止回路106を経て入力電圧(直流電圧)となる。入力電圧はリップルフィルタ108を通過した後、PFC制御部110で力率改善制御されて出力電圧となる。出力電圧は出力電圧検出部116で検出され、PFC制御回路114にフィードバック信号として入力される。これを受けてPFC制御回路114がゲートドライブ信号を出力し、スイッチング素子Q1をスイッチング(PWM制御)することで出力電圧を適切に制御する。そして、出力電圧は電解コンデンサC3で充電及び平滑化され、DC/DCコンバータ118で降圧及び定電流制御された直流電圧として負荷121に出力される。
起動回路120は起動抵抗R4に入力電圧が印加されている間、起動電圧をPFC制御回路114のVcc端子に印加する。また、入力電圧検出回路122は検出抵抗R6,R7に入力電圧が印加されている間、DC/DCコンバータ118にON信号を入力する。第1実施形態においては、起動回路120及びスイッチング回路122がリップルフィルタ108の前段(P1点)で入力電圧に接続されている。
図2は、第1実施形態の電源装置100の構成を概略的に示すブロック図である。図2中、図1に示した構成と同じ構成には同じ符号を付している。
上記のように、電源装置100内部での処理の流れは、整流部104から突入電流防止回路106、リップルフィルタ108、PFC制御部110、DC/DCコンバータ118へと続いている。そして、これに付随して出力電圧検出部116、起動回路120、入力電圧検出回路122等がそれぞれ機能する。また、PFC制御部110は内部のPFC制御回路114によりスイッチング(PWM制御)を行って出力電圧を制御し、DC/DCコンバータ118は内部の出力電流制御部126によりスイッチング(PWM制御)を行って出力電圧を制御(定電流制御)する。
〔起動電圧制御部〕
ここで、上記のように第1実施形態では、起動回路120がリップルフィルタ108の前段(P1点)で入力電圧に接続されている。このため、交流電源102からの電力供給が瞬間的に遮断(瞬断)された場合、入力電圧が印加されない(図1では起動抵抗R4に入力電圧が印加されない)ために起動回路120はPFC制御部110に対する起動電圧の印加を抑制(停止)する。したがって、瞬時停止で入力電圧が停止している間、PFC制御部110に供給する電圧(起動電流)をなくし、PFC制御部110を停止させることができる。
上記と同様の考え方からすれば、図1の回路構成中で起動抵抗R4をPFC制御部110のインダクタL2よりもブリッジダイオード(整流部104)側に接続する構成であればよい。したがって、起動回路120はリップルフィルタ108の後段(P2点)で入力電圧に接続されていてもよい。この場合でも、入力電圧が印加されていない間はPFC制御部110に起動電圧を印加しない構成とすることができる。
〔比較例との対比〕
図1及び図2に示される第1実施形態の有用性については、以下の比較例との対比により明らかとなる。
図3は、比較例となる電源装置300の構成を概略的に示す回路図である。同様に図4は、比較例となる電源装置300の構成を概略的に示すブロック図である。これら図3及び図4中、第1実施形態と同じ構成には共通の符号を付し、重複した説明を省略する。
〔比較例の構成〕
比較例の電源装置300においては、起動回路120がPFC制御部110の後段(P3点)で出力電圧に接続されている点が第1実施形態の電源装置100と異なっている。この場合、入力電圧が印加されている間は、出力電圧が起動回路120の起動抵抗R4に印加されるため、それによってPFC制御部110は定常動作することができる。
〔瞬断発生時〕
一方、比較例においては、交流電源102に例えば250msの瞬時停止が発生すると、その停止中は入力電圧が印加されないため、電解コンデンサC3に充電された電荷(電圧)が放電し始めることになる。このとき、起動回路120の起動抵抗R4はダイオードD1のカソード側(P3点)に接続されているため、起動抵抗R4によってもコンデンサC3の電荷が放電される。そうすると、起動抵抗R4を通してPFC制御回路114(制御IC)のオフスレッシュ電圧(動作OFFとなる電圧閾値)以下になるまで、PFC制御部110は動作し続けることになる。
250ms程度の瞬時停止では、容量との関係から電解コンデンサC3の放電は収まらず、起動回路120から印加される起動電圧はPFC制御回路114のオフスレッシュ電圧以下まで下がらないため、瞬時停止中もPFC制御部110は動作し続ける。一方で瞬時停止時において、PFC制御部110の出力電圧として出力電圧検出部116で検出される電圧は電解コンデンサC3の電圧となるため、この程度の電圧ではPFC制御部110が制御しようとしている出力電圧に比較すると圧倒的に低くなっている。
〔1次起動電流の発生〕
そうすると、瞬時停止中にPFC制御回路114から出力されるゲートドライブ信号は、出力電圧を上げるために通常よりもON幅が広がる。この状態でPFC制御部110の動作が停止する前に交流電源102の再投入(インバータ電源投入)が起きると、入力電圧再印加時に過大な1次起動電流が発生することになる。
図5は、比較例の電源装置300で電源の瞬断及び再投入が発生した場合の各種変化を示す図である。このうち、図5中(A)はその時の状態を示し、図5中(B)はDC/DCコンバータ118の入力電流を示している。また、図5中(C)の「PFC電圧」は電解コンデンサC3の電荷(電圧)を示しており、図5中(D)はDC/DCコンバータ118の出力電流を示している。
〔時刻t1以前〕
時刻t1より以前において、図5中(A)に示す状態は「定常」であり、図5中(B)に示す入力電流及び図5中(C)に示すPFC電圧はいずれも定格値(Peak−Peak)である。したがって、図5中(D)に示す出力電流は定格値に定電流制御されている。
〔時刻t1〜時刻t2〕
時刻t1で交流電源102の電断が発生すると、図5中(A)に示す状態は「停電」となり、図5中(B)に示す入力電流は停止する。図5中(C)に示すPFC電圧は、電解コンデンサC3の放電によって低下するが、時刻t1から時刻t2までの瞬時停止(250ms以下)では放電が終わらず、PFC制御部110は停電状態でも動作し続ける。一方、図5中(D)の出力電流は0となる。
〔時刻t2〕
時刻t2で交流電源102がインバータ電源に切り替わると、図5中(A)に示す状態は「インバータ駆動」となる。既に説明したように、比較例では瞬時停止中もPFC制御部110が動作し続けているが、出力電圧として検出される値は図5中(C)に示すPFC電圧であり、これはPFC制御部110が定常状態で制御しようとする目標の出力電圧よりも低いことから、時刻t2までにゲートドライブ信号のON幅は定常状態よりも広がっている。この状態で入力電圧が印加されると、図5中(B)に示されるように入力電流(1次起動電流)が過大となる。比較例の電源装置300では、この1次起動電流は定格値の2倍を超える値となっている。
〔時刻t2〜時刻t3〕
ただし、電源再投入(時刻t2)によりPFC制御部110では出力電圧がオーバシュートするため、PFC制御回路114ではOVP(過電圧保護)機能が動作してゲートドライブを一時停止する。したがって、時刻t2から時刻t3までの間で入力電流は一時的に0となっている(図5中(B))。この間、DC/DCコンバータ118は動作開始しているが、出力電流は起動していない状態である。なお、図5中(C)に示すPFC電圧は1次起動電流の発生に伴い最大となる。
〔時刻t3〕
時刻t3で、DC/DCコンバータの出力電流が立上りはじめると、PFC制御部110の出力電圧がOVP機能の解除電圧まで低下すると、PFC制御回路114では再びゲートドライブが動作し、出力電圧は上昇する。ただし、OVP機能によってPFC制御部110が一時停止していた間もDC/DCコンバータ118は動作し続けているため、時刻t3でOVP機能が解除された途端にDC/DCコンバータ118は出力電圧に対して定常負荷(図5中(A))となる。その結果、時刻t3以降で出力電圧は急激に降下し、それによってPFC制御回路114ではゲートドライブのON幅を大きく広げて一時停止後に再起動するため、このときも図5中(B)に示す入力電流(2次起動電流)が過大となってしまう。比較例の電源装置300では、この2次起動電流も定格値の2倍を超える値となっている。
図6は、図5と同じ時間軸上で入力電圧及び入力電流の時間的な変化を示した図である。このうち図6中(O)が入力電圧の変化を示し、図6中(B)が入力電流の変化を示している。なお、図6中(B)は図5中(B)と同じ入力電流である。
〔入力電圧〕
図6中(O):上記のように、時刻t1で入力電圧が停止し、瞬時停止後の時刻t2で再投入されている。再投入後の入力電圧は、瞬時停止前と同様に定格値である。
〔入力電流〕
図6中(B):これに対し、入力電流は再投入時の時刻t2で定格値の2倍以上まで過大(1次起動電流)となり、さらに時刻t3以降でも定格値の2倍以上まで過大(2次起動電流)となっていることがわかる。
〔ゲートドライブ波形〕
図7は、比較例で観測されるPFC制御回路114のゲートドライブ波形を示す図である。
比較例においては、交流電源102の瞬時停止中及び再投入後の各タイミングにおいて、PFC制御回路114のゲートドライブ信号のON幅Wo1が定常より拡大されている。これは、上記のように瞬時停止中は出力電圧が定常より低いためであり、再投入後はOVP機能解除後にDC/DCコンバータ118がいきなり定常負荷となって出力電圧が大幅に降下するためである。
本発明の発明者は、比較例における上記の現象を改善することが1次起動電流及び2次起動電流の対策に有効であることに着目し、第1実施形態の電源装置100の構成を創案するに至ったものである。以下、第1実施形態の優位性について説明する。
図8は、第1実施形態の電源装置100で電源の瞬断及び再投入が発生した場合の各種変化を示す図である。このうち、図8中(A)はその時の状態を示し、図8中(B)は入力電流を示している。また、図8中(C)の「PFC電圧」は電解コンデンサC3の電荷(電圧)を示しており、図8中(D)はDC/DCコンバータ118の出力電流を示している。
〔時刻t1以前〕
時刻t1より以前において、図8中(A)に示す状態は「定常」であり、図8中(B)に示す入力電流及び図8中(C)に示すPFC電圧はいずれも定格値(Peak−Peak)である。したがって、図8中(D)に示す出力電流は定格値に定電流制御されている。
〔時刻t1〜時刻t2〕
時刻t1で交流電源102の電断が発生すると、図8中(A)に示す状態は「停電」となり、図8中(B)に示す入力電流は停止する。図8中(C)に示すPFC電圧は、電解コンデンサC3の放電によって低下するが、ここでも時刻t1から時刻t2までの瞬時停止(250ms以下)では放電が収まらない。
〔時刻t2〕
ただし、第1実施形態の場合、瞬時停止中の時刻t1から時刻t2まで入力電圧は印加されないため、起動回路120からPFC制御回路114に起動電圧は印加されず、停電状態でPFC制御部110は動作を停止している。
したがって、時刻t2で交流電源102がインバータ電源に切り替わり、図8中(A)に示す状態が「インバータ駆動」となっても、ここからPFC制御部110が改めて起動するため、比較例で見られた定格値の2倍を超えるような過大な入力電流が発生することはない(1次起動電流の対策)。
〔時刻t2以降〕
第1実施形態においても、電源再投入(時刻t2)によりPFC制御部110では出力電圧が若干オーバシュートするため、PFC制御回路114ではOVP(過電圧保護)機能が動作してゲートドライブを一時停止する。したがって、時刻t2以降で入力電流は一時的に0となる(図8中(B))。この間、DC/DCコンバータ118は起動を始めているが、出力電流は起動していない状態であるため出力電流は0となる(図8中(D))。なお、図8中(C)に示すPFC電圧は電源再投入に伴って最大となる。
〔時刻tg〕
ここで、第1実施形態では、時刻t2から時刻t3までの間の時刻tgからDC/DCコンバータ118を軽負荷の状態で起動させている。「軽負荷の状態」とは、図8中(D)に示す出力電流をいきなり定格値として定電流制御(PWM制御)するのではなく、定格値よりも低電流を目標値として起動させることを意味している。
〔時刻tg〜時刻t3〕
DC/DCコンバータ118の軽負荷状態での起動により、図8中(D)に示す出力電流は定格値より低いレベルで安定する。また、図8中(C)に示すPFC電圧はDC/DCコンバータ118に印加されて徐々に低下する。なお、この間にOVP機能解除電圧までは低下しないので、図8中(B)に示す入力電流は発生していない。
〔時刻t3〕
時刻t3でPFC制御部110の出力電圧がOVP機能の解除電圧まで低下すると、PFC制御回路114では再びゲートドライブが動作し、出力電圧は上昇する。このとき、OVP機能によってPFC制御部110が一時停止していた間もDC/DCコンバータ118は動作し続けていたが、時刻t3でOVP機能が解除されたタイミングでもDC/DCコンバータ118は軽負荷の状態で動作している(図8中(A))。したがって、時刻t3以降に出力電圧は徐々に降下していくため、PFC制御回路114ではゲートドライブのON幅を特に大きく広げることなく再起動する。これにより、図8中(B)に示す入力電流が特に過大となることはなく、比較例で見られた定格値の2倍を超えるような過大な入力電流が発生することはない(2次起動電流の対策)。
〔時刻t3〜時刻t4〕
図8中(A)に示されているように、時刻t4までDC/DCコンバータ118は軽負荷の状態で動作しているが、この間は出力電流を徐々に定格値まで増加させる制御を行っている(図8中(D))。
〔時刻t4〕
そして、時刻t4以降でDC/DCコンバータ118は定常負荷の状態となり(図8中(A))、以後、定格値に出力電流は制御される(図8中(D))。
図9は、図8と同じ時間軸上で入力電圧及び入力電流の時間的な変化を示した図である。このうち図9中(O)が入力電圧の変化を示し、図9中(B)が入力電流の変化を示している。なお、図9中(B)は図8中(B)と同じ入力電流である。
〔入力電圧〕
図9中(O):上記のように、時刻t1で入力電圧が停止し、瞬時停止後の時刻t2で再投入されている。再投入後の入力電圧は、瞬時停止前と同様に定格値である。
〔入力電流〕
図9中(B):入力電流は再投入時の時刻t2で上昇するが、比較例で見られたような定格値の2倍を超える値とはならない。同様に、時刻t3以降でも定格値の2倍以上まで過大となることはない。
〔ゲートドライブ波形〕
図10は、第1実施形態で観測されるPFC制御回路114のゲートドライブ波形を示す図である。
第1実施形態においては、交流電源102の再投入後のタイミングにおいてPFC制御回路114のゲートドライブ信号のON幅Wo2は定常と同程度に抑えられている。これは、上記のように再投入後はOVP機能解除後にDC/DCコンバータ118が軽負荷状態で起動しているため、出力電圧の効果幅が抑えられるためである。なお、瞬時停止中はPFC制御部110が動作を停止しているため、ゲートドライブ信号は出力されない。
〔第2実施形態〕
図11は、第2実施形態の電源装置200の構成を概略的に示す回路図である。同様に図12は、第2実施形態の電源装置200の構成を概略的に示すブロック図である。これら図11及び図12中、第1実施形態と同じ構成には共通の符号を付し、重複した説明を省略する。
〔起動電圧制御部〕
第2実施形態の場合、起動回路のON/OFF回路124の構成を備えた点が第1実施形態と異なる。
すなわち、起動回路のON/OFF回路124は、入力電圧検出回路122で入力電圧を検出し、入力電圧が印加されていない間は、ON/OFF回路124自身(スイッチング素子Q4)をOFFにすることで起動回路120を停止させ、PFC制御部110(PFC制御回路114)を動作させない構成としている。この場合、起動抵抗R4がダイオードD1のカソード側(P3点)で接続されていても、ON/OFF回路128がOFFである間は起動回路120が停止するため、比較例のような現象が生じることはない。したがって、第1実施形態と同様に1次起動電流及び2次起動電流の対策を有効に機能させることができる。
〔出力電流制御部〕
図13は、DC/DCコンバータ118の出力電流制御部126が実行するメイン制御処理の手順例を示すフローチャートである。このメイン制御処理は、2次起動電流の対策としてDC/DCコンバータ118を軽負荷状態で起動させるためのものであり、電源装置100,200に対する交流電源の供給が開始(電源投入)されると、出力電流制御部126の制御ICにより開始されるものである。以下、手順例に沿って説明する。
ステップS100:出力電流制御部126の制御ICは、内部的にタイマ割込を許可(開始)する。タイマ割込を許可している間、制御ICは周期的(例えば1ms毎)にタイマ割込を発生させ、メイン制御処理とは別途のタイマ割込処理(図示しない)を実行する。
ステップS102:出力電流制御部126の制御ICは、初期動作安定用PWM信号出力制御を実行する。具体的には、DC/DCコンバータ118の出力電流の第1目標値を定格値より低い値(例えば定格値の25%程度)とし、第1目標値で定電流制御するのに必要なPWM信号出力制御を行う。
ステップS104:制御ICは、現在がタイマ割込の許可中であるか否かを確認する。ここでは先のステップS100で既にタイマ割込を許可した後であるため(Yes)、制御ICはステップS102をループする。そして以降、制御ICはタイマ割込を禁止(終了)するまでステップS102,S104(Yes)をループし続ける。そして、別途のタイマ割込処理の中でタイマ割込を禁止(終了)すると(No)、制御ICはステップS106以降を実行する。
〔ループ中の制御〕
特に図示していないが、タイマ割込処理の中では、DC/DCコンバータ118を軽負荷状態で起動させるための所要時間(例えば100ms〜150ms程度)をカウントダウンし、この所用時間が経過するまで制御ICはステップS102,S104をループする。
また、ステップS102の初期動作安定用PWM出力制御の中では、制御ICは第1の時間帯(図8の時刻tg〜時刻t3)では目標の出力電流を定格値より低い定電流に設定しているが、第2の時間帯(図8の時刻t3〜時刻t4)では出力電流を次第に定格値に向けて増加させる制御を行う。これにより、DC/DCコンバータ118を軽負荷の状態で起動させた後、次第に定常負荷の状態(定常動作)に向けてスムーズに遷移させていくことができる。
そして、上記のループを終了すると、制御ICはステップS106以降を実行する。
ステップS106:出力電流制御部126の制御ICは、設定値初期化処理を実行する。この処理では、DC/DCコンバータ118が定常動作するのに必要なPWM制御の設定値(定電流制御の目標値)を初期化する。
〔メインループに移行〕
ステップS108:出力電流制御部126の制御ICは、ここからメインループに移行し、設定値確認処理を実行する。この処理では、制御ICは各種の入力信号(例えば、調光動作に必要な外部信号)を参照しつつ、PWM制御で設定するゲートドライブ信号のON幅の値を定常的に確認する。例えば、外部環境の変化に伴い、調光用の外部信号が変化(例えば、暗い→明るいに変化)すると、出力電流制御部126の制御ICはLED照明装置の調光レベルを「高」にするためのゲートドライブ信号のON幅を設定する。
ステップS110:そして制御ICは、設定したON幅でPWM信号を出力し、DC/DCコンバータ118のスイッチング動作を行う。これにより、定格の目標値に応じた定電流出力制御が行われる。
以後は出力電流制御部126の制御ICが上記のステップS108,S110を繰り返すことで、調光用の外部信号に応じた設定値を確認しつつ、PWM信号を出力させて出力電流を定常的に制御することができる。
以上説明したように、第1及び第2実施形態の電源装置100,200によれば、以下の有用性を得ることができる。
(1)インバータ休止待機方式(瞬断時間250ms以下)の無停電電源設備において瞬断時間(250ms)が発生した場合に、瞬時点灯時「定常電流(定格値)の値に対して、起動電流が2倍以下」の規定(電子安定器の規格)を満足することができる。特に、PFC回路を有した定電流制御のLED用照明用電源等において、起動時に発生する1次、2次の起動電流に対し、「定常電流(定格値)の値に対して起動電流が2倍以下」とする対策を実現することができる。
(2)第1実施形態では、入力電圧の非印加時に電解コンデンサC3からの電圧が印加されない経路に起動回路120を接続するだけの簡単な構成で1次起動電流の発生を抑えることができる。
(3)第2実施形態では、起動回路のON/OFF回路124の構成を用いるため、より能動的に1次起動電流の発生を抑えることができる。
(4)図13のメイン制御処理は、出力電流制御部126の制御ICが実行する処理として汎用的なロジックであるため、ステップS102のプログラム調整だけで容易に2次起動電流の対策を実現可能である。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変更して実施することが可能である。例えば、電源装置100,200の詳細なハード構成は図示の例に限らず、適宜に変更することができる。
各実施形態では、瞬時停止時間として250msを挙げているが、これとは異なる条件で瞬時停止及び再投入が発生する場合に本発明を適用してもよい。
各実施形態では、出力電流制御部126の制御ICが軽負荷状態で制御する電流値を定格値の25%程度としているが、特に目標値の設定は限定されるものではなく、適切に軽負荷状態で起動できるレベルであれば適宜に変更してもよい。
100,200 電源装置
102 交流電源
104 整流部
108 リップルフィルタ
110 PFC制御部
116 出力電圧検出部
118 DC/DCコンバータ
120 起動回路
121 負荷
124 入力電圧検出部
126 出力電流制御部
128 ON/OFF回路

Claims (4)

  1. 交流電圧を整流した入力電圧を発生する整流部と、
    前記入力電圧を力率改善制御して出力電圧を発生するPFC制御部と、
    前記PFC制御部の出力電圧を変換して直流電圧を出力するDC/DCコンバータと、
    前記整流部から前記DC/DCコンバータまでの間で発生する内部の電圧を用いて前記PFC制御部に起動電圧を印加する起動回路と、
    前記入力電圧の印加時は前記起動回路による前記PFC制御部への起動電圧の印加を可能とする一方、前記入力電圧の非印加時は前記起動回路による前記PFC制御部への起動電圧の印加を抑制する起動電圧制御部とを備え、
    前記起動電圧制御部は、
    前記入力電圧を検出する入力電圧検出部と、
    前記入力電圧検出部により前記入力電圧の印加が検出されない場合に前記起動回路を停止させるON/OFF回路と
    を含むことを特徴とする電源装置。
  2. 交流電圧を整流した入力電圧を発生する整流部と、
    前記入力電圧を力率改善制御して出力電圧を発生するPFC制御部と、
    前記PFC制御部の出力電圧を変換して直流電圧を出力するDC/DCコンバータと、
    前記整流部から前記DC/DCコンバータまでの間で発生する内部の電圧を用いて前記PFC制御部に起動電圧を印加する起動回路と、
    前記入力電圧の印加時は前記起動回路による前記PFC制御部への起動電圧の印加を可能とする一方、前記入力電圧の非印加時は前記起動回路による前記PFC制御部への起動電圧の印加を抑制する起動電圧制御部と
    を備えた電源装置。
  3. 請求項に記載の電源装置において、
    前記DC/DCコンバータの前段で前記出力電圧を充電する電解コンデンサをさらに含み、
    前記起動電圧制御部は、
    前記入力電圧の非印加時に前記電解コンデンサからの電圧が印加されない経路に接続されていることを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電源装置において、
    前記PFC制御部による出力電圧の発生開始時に前記DC/DCコンバータから負荷への出力電流を定常値より低くし、時間の経過に伴い出力電流を定常値に向けて次第に増加させる制御を行う出力電流制御部
    をさらに備えた電源装置。
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