JP2010074910A - 電源装置および電源装置の制御方法 - Google Patents

電源装置および電源装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流を検出する時に、チョークコイルの音鳴りを防止すると共に、連続的なON動作を防止する。
【解決手段】PFC制御回路1Bのマスクブロック21に対して過電流検出信号PCDおよびゼロ電流検出信号ZCDが入力される。マスクブロック21は、過電流が検出され、信号PCDがHとなると、出力を停止する。そして、チョークコイルの放電電流がゼロとなったことをゼロ電流検出信号ZCDによって検出し、さらに、発振器の出力CLKの立ち上がりでもって、信号PCDがLとされる。信号PCDがLとなると、マスクブロック21が出力の発生を再開する。最大デューティとなったことが最大デューティ検出ブロック23によって検出された場合も同様の制御がなされる。
【選択図】図7

Description

この発明は、交流電流を整流し、安定した直流電圧を生成する電源装置に関し、特に、PFC制御回路を有する電源装置に関する。
PFC(Power Factor Correction:力率改善 )制御ICを有する電源装置は、力率を改善することによって、高調波の発生を抑制することができる。このような電源装置としては、以下の特許文献1に記載の電源装置が知られている。
特開平11−164548号公報
特許文献1に記載の電源装置は、起動時や、交流電源の瞬停(瞬間的な交流電源の供給停止)後の復帰時に入力電圧が急激に上昇する時に、コンデンサに過大な電流が流れ、スイッチング素子が過大な電流によって破壊されることを防止することを目的とするものである。特許文献1には、検出抵抗に電流を流し、検出された電圧を基準値と比較し、過大な電流が検出されると、スイッチング素子に対するドライブパルスの出力を停止するようにしている。
図1を参照して、従来の電流連続モードのPFC制御回路を有する電源装置の一例について説明する。電流連続モードは、スイッチング素子をドライブパルスによってON/OFF制御するものである。電流非連続モード(臨界モードと呼ばれる)は、チョークコイルに設けた二次巻線によって電流ゼロ検出を行い、電流ゼロでスイッチング素子のON/OFFの切り替えを行うものである。
図1に示すように、ブリッジ整流回路BDおよび平滑コンデンサCiは、交流電源(商用電源)Vacの交流電圧を整流して全波整流電圧を平滑コンデンサCiに供給する。平滑コンデンサCiの両端に入力(直流)電圧Vinが出力される。
ブリッジ整流回路BDにより形成された入力電圧Vinが抵抗R1、R2およびR3を直列に介して基準電位(接地)に接続される。抵抗R1およびR2の接続点からブリッジ整流回路BDからの電流IACがPFC制御回路1Aに入力される。また、抵抗R2およびR3の接続点からは、AC電圧を平均化した電圧VRMSが取り出され、この電圧VRMSがPFC制御回路1Aに入力される。
ブリッジ整流回路BDの一方の出力端子(非接地側)がチョークコイルL1の一端に接続され、チョークコイルL1の他端がダイオードD1を介して一方の出力端子に接続される。チョークコイルL1の他端とダイオードD1の接続点と、他方の出力端子との間にスイッチング素子としてのFET(Field Effect Transistor ;電界効果トランジスタ)Q1のドレインが接続される。FETQ1は、例えばNチャンネルFETQ1である。FETQ1のソースが接地される。FETQ1のドレイン・ソース間に寄生ダイオードが存在する。FETQ1のゲートに対してPFC制御回路1Aにより形成されたドライブパルスOUTが供給される。
FETQ1のドレインがダイオードD1を順方向に介してコンデンサCoの一端に接続される。コンデンサCoの他端が接地される。コンデンサCoの両端に出力電圧Voutが発生する。出力電圧Voutが負荷2に対して印加される。負荷電流の経路に直列に電流検出抵抗Rsense が挿入される。電流検出抵抗Rsense の両端電圧は、流れる電流に応じた大きさとなり、電流検出抵抗Rsense によって得られた検出信号Isense がPFC制御回路1Aの保護回路16に供給される。
昇圧形コンバータが構成され、入力電圧Vinより高い出力電圧Voutが形成される。スイッチング素子としてのFETQ1は、PFC制御回路1Aのドライブ回路17からドライブパルスOUTが供給される。FETQ1は、ドライブパルスOUTの論理値がハイレベル(以下、Hと表記する)期間でONし、その論理値がローレベル(以下、Lと表記する)期間でオフする。
FETQ1がONする期間では、チョークコイルL1およびFETQ1を介して電流が流れる。次に、FETQ1がオフすると、チョークコイルL1、ダイオードD1およびコンデンサCoを介して電流が流れる。
出力端子と、基準電位点(接地)との間には、抵抗R4およびR5が直列に挿入される。抵抗R4およびR5の接続点から、PFC制御回路1Aの電圧増幅器11に対して、出力電圧Voutを抵抗で分圧した電圧FBがフィードバックされる。
PFC制御回路1Aは、電圧増幅器11と、乗算器12と、電流増幅器13と、パルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)回路14と、発振器15と、保護回路16と、ドライブ回路17とを有する。
電圧増幅器11には、抵抗R4およびR5の接続点からフィードバックされた出力電圧FBが供給され、その出力電圧VAOが乗算器12に入力される。乗算器12には、電圧VAOと共に、電流IACおよび電圧VRMSが入力され、乗算器11から乗算器出力Impoが出力される。乗算器出力Impoは、下記の式で表される。
Impo=IAC×VAO/(K×VRMS2
ただし、Kは定数であり、回路によって任意に選択される。
乗算器出力Impoは、電流増幅器13を介してパルス幅変調回路14に供給される。発振器15は、電流源によってコンデンサを充放電することによって、三角波を発生する構成とされている。パルス幅変調回路14は、発振器15から供給された三角波をパルス信号に変換し、パルス信号を電流増幅器13からの出力に応じてパルス幅変調する。変調されたパルス信号は、保護回路16およびドライブ回路17を介してドライブパルスとして出力される。ドライブパルスがFETQ1のゲートに印加される。これにより、FETQ1が高速でスイッチングがされる。PFC制御回路1Aは、ドライブパルスのデューティ比を変化させることで、出力電圧Voutを安定化する。
PFC制御回路1Aの乗算出力Impoは、上式に示されるように、IAC、VAOに比例し、VRMSの二乗に反比例する。また、乗算出力Impoが大きいほどドライブパルスのON期間が長くなる。したがって、電圧VRMSが小さいと、乗算出力Impoが大きくなり、FETQ1のON期間が長くなり、電流IL1が大きくなるように制御される。
PFC制御回路1Aには、電流検出抵抗Rsense からの出力Isense が供給され、過電流(設定された値以上の電流のこと)が検出された場合には、保護回路16によってドライブパルスの出力が停止される。その結果、FETQ1がオフしたままとなり、過大電流をFETQ1がスイッチングすることによって、FETQ1が破損することが防止される。
図2は、PFC制御回路1A、特に、保護回路16の詳細を示す。パルス幅変調回路14の出力PWMが保護回路16内のマスクブロック21および最大デューティ検出ブロック23に供給される。最大デューティ検出ブロック23の検出信号MDがマスクブロック21に供給される。発振器15の出力CLKがパルス幅変調回路14およびマスクブロック21に対して供給される。
マスクブロック21に対して過電流検出ブロック22の出力PCDが供給される。過電流検出ブロック22には、電流検出抵抗Rsense からの検出信号Isense が供給される。保護回路16によって過電流保護およびデューティの制御がなされ、マスクブロック21の出力パルス信号がドライブ回路17に供給される。ドライブ回路17からFETQ1のゲートに対してドライブパルスOUTが出力される。
図3は、従来の電源装置の通常動作時の各部の波形を示す。図3Aは、入力交流(AC)電流の波形である。図3BがチョークコイルL1を流れる電流IL1の波形である。図3Cが検出信号Isense の波形である。図3B中で、破線で囲んだ区間を拡大した波形を図4に示す。
図4AがチョークコイルL1を流れる電流IL1の波形である。図4Bが検出信号Isense の波形である。図4Cがドライブ回路17から出力されるドライブパルスOUTの波形である。ドライブパルスOUTのHの期間でFETQ1がONし、チョークコイルL1の電流IL1が流れる。
乗算器出力のImpoによって、スイッチング素子であるFETQ1のON/OFFのデューティ比を変えることによって、AC電圧に相似になるようにAC電流が制御される。チョークコイルL1はスイッチング素子Q1がONの時にエネルギーを充電し、FETQ1がOFFの時にエネルギーを放電するように動作する。
ドライブパルスOUT(すなわち発振器15の発振周波数)が固定周波数とされている。したがって、負荷が重いときには、図4に示すように、FETQ1のON時にチョークコイルL1に貯えられたエネルギーがFETQ1のOFF時に放電しきらないうちに(つまり、L1の電流がゼロにならないうちに)、再度FETQ1がONする。このような動作が電流連続モードと呼ばれる。
次に、過電流が流れる時の各部波形が図5および図6に示される。図5は、図3と対応する。図5Aは、入力交流(AC)電流の波形である。図5BがチョークコイルL1を流れる電流IL1の波形である。図5Cが検出信号Isense の波形である。図5B中で、破線で囲んだ区間を拡大した波形を図6に示す。図6は、図4と対応する波形図である。
図6Aが発振器15の出力信号CLKの波形である。図6BがチョークコイルL1を流れる電流IL1の波形である。図6Cが検出信号Isense の波形である。図6Dがドライブ回路17から出力されるドライブパルスOUTの波形である。ドライブパルスOUTのHの期間でFETQ1がONし、チョークコイルL1の電流IL1が流れる。なお、図5および図6は、実際には発生するノイズ等が省略された概略的な波形を示している。
FETQ1がONし、FETQ1を過電流が流れると、FETQ1が破損するおそれがある。電流検出抵抗Rsense によって得られた検出信号Isenseが保護回路16に供給さ
れ、過電流が検出された時に保護動作が働くようになされている。一般的に、過電流制御方法として、ドライブパルスOUTの出力中に過電流検出されることで、出力中のドライブパルスOUTをOFFするパルスバイパルス方式が知られている。
パルスバイパルス方式では、検出信号Isenseが所定の電圧値に達すると、現在出力中
のドライブパルスOUTの出力を直ちにOFFし、その後、固定された周波数期間のタイミングで、再度ドライブパルスOUTの出力をONする。さらに、ON時間が所定値以上になる場合にも、ドライブパルスOUTの出力をOFFするような制御(MAXデューティ制御と称する)がなされている。
図6E、図6F、および図6Gは、PFC制御回路1A内の保護回路16において発生する信号の一例を示す。すなわち、図6Eがパルス幅変調回路14が出力するPWM信号であり、図6Fが過電流検出ブロック22が出力する検出信号PCDである。検出信号PCDは、検出信号Isense が設定した所定値を超えると、Hとなり、検出信号Isense が所定の値を超えなくなると、Lとなる。図6GがMAXデューティ検出ブロック23が出力する検出信号MDである。デューティ比が所定値例えば0.95になると検出信号MDがHとなる。
上述した構成の従来のPFC制御回路1Aでは、過電流を検出した場合、またはMAXデューティを検出した場合に、ドライブパルスOUTの出力を停止する。しかしながら、直ぐに検出した状態が解消されるので、発振器15の出力CLKの立ち下がりが来ると、必ず検出状態がリセットされてしまう。したがって、次の周期になると、直ぐに図6Eに示すPWM出力によってドライブパルスOUTを出力してしまう。このため、図6Dに示すように、ドライブパルスOUTのOFFのタイミングとONのタイミングとが不規則に繰り返される。その結果、異常発振のような動作が発生し、チョークコイルL1の音鳴りが生じる。さらに、連続的にスイッチング素子がONされる場合もあり、チョークコイルの磁束の飽和による直流重畳の問題が懸念され、安全性に問題がある。
音鳴りは、AV(AudioVisual)機器などの家電機器にとっては避けなければならない。
音鳴りを回避する従来の方法として、PFC回路の始動期などにソフトスタート機能を設け、過電流が生じないようにすることが知られている。但し、ソフトスタートは、起動時間が長くなる問題を生じる。さらに、ACの瞬停の復帰時には、音鳴りを避けることができない。
このAC電圧起動時やAC瞬停の復帰時の音鳴り対策として、本願出願人は、PFC制御回路1Aの乗算器の入力電圧VRMSが一定以下にならないようにして、乗算器出力をコントロールすることを提案している。この方法は、AC瞬停復帰時やAC起動時など、VRMS電圧が低下してしまう場合のみに有効な回路で、リレーなどで突入防止抵抗がシャントされている通常時の急激な負荷変動により発生する過電流には対応できない。
さらに、この音鳴りを解消するべく、チョークコイルL1の直流重畳を伸ばして、飽和しにくくする対策が必要とされる。さらに、過電流の検出ポイントをより高くすることが必要とされる。このように、従来の方法では、余裕を持った設計が必要とされる。その結果、チョークコイルの大型化を招来し、FETQ1などの半導体の特性にも余裕があることが求められ、実装面積の増大、並びにコストの増加を招いていた。さらに、過電流の検出ポイントをより高くすることによって、急激な過負荷時などで半導体やパターンなどに余計な電気ストレスを加えてしまうという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、上記問題点を解消し、過電流検出時の音鳴りを防止することができる電源装置および電源装置の制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、一端が一方の入力端子に接続され、他端がダイオードを介して一方の出力端子に接続されたチョークコイルと、
チョークコイルの他端とダイオードの接続点と、他方の出力端子との間に接続されたスイッチング素子と、
ダイオードおよび一方の出力端子の接続点と、他方の出力端子との間に接続されたコンデンサと、
発振器と、出力電圧を安定化するために、発振器の出力信号から形成されたパルス信号のデューティ比を制御するパルス幅変調回路と、パルス幅変調回路の出力信号が供給される保護回路とを有し、保護回路からスイッチング素子をON/OFFさせるパルス信号を出力するPFC制御回路と
を備え、
保護回路は、
チョークコイルを流れる電流が過電流である時に所定の論理値となる検出信号PCDを出力する過電流検出部と、
デューティ比が設定された最大デューティである時に所定の論理値となる検出信号MDを出力する最大デューティ検出部と、
チョークコイルに貯えられたエネルギーの放電が完了した時に所定の論理値となる検出信号ZCDを出力する電流検出部と、
検出信号PCD、検出信号MDおよび検出信号ZCDとを使用して、過電流および最大デューティの一方が検出される時に、パルス幅変調回路の出力信号の出力を停止し、検出信号ZCDにより放電が完了した時に、パルス幅変調回路の出力信号を出力を再開するマスク部と
を備える
ことを特徴とする電源装置である。
マスク部は、検出信号PCDおよび検出信号MDの一方が所定の論理値になると、パルス幅変調信号の出力を停止する。
マスク部は、検出信号ZCDが所定の論理値になると、パルス幅変調信号の出力を再開する。
さらに、マスク部は、検出信号ZCDが所定の論理値になった後に、発振器の出力信号のエッジのタイミングで、パルス幅変調信号の出力を再開する。
マスク部は、検出信号PCDおよび検出信号MDの一方が所定の論理値になると、パルス幅変調信号の出力を停止すると共に、発振器の動作を停止し、
検出信号ZCDが所定の論理値になると、発振器の動作を再開すると共に、パルス幅変調信号の出力を再開する。
この発明は、一端が一方の入力端子に接続され、他端がダイオードを介して一方の出力端子に接続されたチョークコイルと、
チョークコイルの他端とダイオードの接続点と、他方の出力端子との間に接続されたスイッチング素子と、
ダイオードおよび一方の出力端子の接続点と、他方の出力端子との間に接続されたコンデンサと、
発振器と、出力電圧を安定化するために、発振器の出力信号から形成されたパルス信号のデューティ比を制御するパルス幅変調回路と、パルス幅変調回路の出力信号が供給される保護回路とを有し、保護回路からスイッチング素子をON/OFFさせるパルス信号を出力するPFC制御回路と
を備え、保護回路によって実行される電源装置の制御方法において、
チョークコイルを流れる電流が過電流である時に所定の論理値となる検出信号PCDと、デューティ比が設定された最大デューティである時に所定の論理値となる検出信号MDと、チョークコイルに貯えられたエネルギーの放電が完了した時に所定の論理値となる検出信号ZCDをを生成するステップと、
検出信号PCDおよび検出信号MDの一方によって、過電流および最大デューティの一方が検出される時に、パルス幅変調回路の出力信号の出力を停止するステップと、
検出信号ZCDにより放電が完了したことが検出される時に、パルス幅変調回路の出力信号を出力を再開するステップと
を備える
ことを特徴とする電源制御方法である。
この発明によれば、PFC回路の過電流検出時の音鳴りを軽減することができる。さらに、スイッチング素子の連続ON時の磁束の飽和を防止できる。さらに、この発明は、従来までの回路に求められていた余裕を減らすことかでき、コストダウンを図ることができる。さらに、過負荷検出時の後には、チョークコイルに貯えられていたエネルギーが放電されたことを検出するので、過負荷時におけるスイッチング素子などの半導体のスイッチングロスを減少でき、熱損失を抑えることができる。
以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。この第1の実施の形態は、上述した図1に示す構成の連続電流モードのPFC制御回路を有する電源装置に対して適用される。すなわち、ブリッジ整流回路BDおよび平滑コンデンサCiによって、交流電源(商用電源)Vacの交流電圧が整流され、平滑コンデンサCiの両端に入力(直流)電圧Vinが発生する。
入力電圧VinがチョークコイルL1、FETQ1、ダイオードD1およびコンデンサCoからなる昇圧形スイッチング電源回路に供給され、入力電圧Vinより高い出力電圧Voutが生成される。出力電圧Voutが負荷に供給される。FETQ1は、例えばNチャンネルFETである。スイッチング素子としてのFETQ1のゲートに対してPFC制御回路により形成されたドライブパルスOUTが供給される。
FETQ1は、パルスが一方の論理値であるHの期間でONし、他方の論理値であるLの期間でオフする。FETQ1がONする期間では、チョークコイルL1およびFETQ1を介して電流が流れる。次に、FETQ1がオフすると、チョークコイルL1、ダイオードD1およびコンデンサCoを介して電流が流れる。
図7に示すように、第1の実施形態によるPFC制御回路1Bは、電圧増幅器11と、乗算器12と、電流増幅器13と、パルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)回路14と、発振器15と、保護回路16と、ドライブ回路17とを有する。
入力電流IACおよびAC電圧を平均化した電圧VRMSがPFC制御回路1Bの乗算器12に供給される。出力電圧を抵抗分圧した電圧FBがPFC制御回路1Bの電圧増幅器11に供給され、電圧増幅器11の出力電圧VAOが乗算器12に供給される。
乗算器12が下記の式で表される乗算出力Impoを電流増幅器13を介してパルス幅変調回路14に供給する。
Impo=IAC×VAO/(K×VRMS2
ただし、Kは定数であり、回路によって任意に選択される。
パルス幅変調回路14は、発振器15から供給された信号を電流増幅器13からの出力CAOに応じてパルス幅変調する。変調されたパルス信号は、保護回路16およびドライブ回路17を介してドライブパルスOUTとして出力される。ドライブパルスOUTがFETQ1のゲートに印加される。これにより、FETQ1が高速でスイッチングがされる。
乗算出力Impoは、上式に示されるように、IAC、VAOに比例し、VRMSの二乗に反比例する。また、乗算出力Impoが大きいほどドライブパルスのON期間が長くなる。したがって、電圧VRMSが小さいと、乗算出力Impoが大きくなり、FETQ1のON期間が長くなり、電流IL1が大きくなるように制御される。PFC制御回路1Bは、ドライブパルスのデューティ比を変化させることで、出力電圧Voutを安定化する。
負荷電流の経路に直列に電流検出抵抗Rsense が挿入される。電流検出抵抗Rsense によって得られた検出信号(電圧値)Isense がPFC制御回路1Bの保護回路16に供給される。検出信号Isense によって過電流が検出された場合には、保護回路16によってドライブパルスの出力が停止される。その結果、FETQ1がオフしたままとなり、過電流が抑えられる。
パルス幅変調回路14の出力PWMが保護回路16内のマスクブロック21および最大デューティ検出ブロック23に供給される。最大デューティ検出ブロック23の検出信号MDがマスクブロック21に供給される。発振器15の出力CLKがパルス幅変調回路14およびマスクブロック21に対して供給される。
マスクブロック21に対して過電流検出ブロック22が出力する検出信号PCDが供給される。過電流検出ブロック22には、電流検出抵抗Rsense からの検出信号Isense が供給される。さらに、この発明の第1の実施の形態では、検出信号Isense がゼロ電流検出ブロック24に供給される。ゼロ電流検出ブロック24は、チョークコイルL1に貯えられていたエネルギーの放電が完了したことを検出するもので、電流検出抵抗Rsense を流れる電流がゼロになることを検出する。ゼロ電流検出信号ZCDがマスクブロック21に供給される。
保護回路16によって、後述するように、過電流保護およびデューティの制御がなされ、マスクブロック21の出力パルス信号(内部OUTと称する)がドライブ回路17に供給される。ドライブ回路17からFETQ1のゲートに対してドライブパルスOUTが出力される。
この発明の第1の実施の形態において、通常動作は、図1および図2に示す構成の電源装置と同様である。図8および図9を参照して過電流制御動作および最大デューティ制御動作について説明する。
図8は、図6と同様に、一部の区間を拡大して示す。図8Aが発振器15の固定周波数の出力信号CLKの波形である。図8BがチョークコイルL1を流れる電流IL1の波形である。図8Cが検出信号Isense の波形である。図8Dがパルス幅変調回路14から出力されるPWM信号の波形である。
図8Bの電流IL1および検出信号Isense が過電流ポイントに達する過電流検出の場合(図8においてAで示すタイミング)に過電流制御がなされる。さらに、PWM出力のデューティが最大値に達する最大デューティ検出の場合(図8においてBで示すタイミング)に最大デューティ制御がなされる。
マスクブロック21に対して過電流検出ブロック22の出力PCD(図8E)、最大デューティ検出ブロック23の検出信号MD(図8F)、並びにゼロ電流検出ブロック24のゼロ電流検出信号ZCD(図8G)が供給される。これらの信号を受け取ったマスクブロック21が制御動作を行い、パルス(内部パルス)OUT(図8H)を出力する。マスクブロック21の出力パルスがドライブ回路17を介してFETQ1のゲートに供給される。パルスOUTのHの期間でFETQ1がONし、そのLの期間でFETQ1がOFFする。
過電流検出時(A)または最大デューティ検出時(B)に、検出信号PCDまたはMDがHとなり、Hの期間では、パルスOUTが出力されないように、マスクブロック21によってPWM信号がマスクされる。検出信号PCDまたはMDがゼロ電流検出信号ZCDがHで、且つ発振器の出力CLKの立ち下がりでリセットされ、検出信号PCDまたはMDがLとなる。
図9のフローチャートを参照してこの発明の第1の実施の形態におけるマスクブロック21の制御動作について説明する。ステップST1において、過電流検出または最大デューティ検出がなされる。検出がなされると、ステップST2において、パルスOUTの出力が停止(マスク)される。この場合、検出信号Isense が過電流ポイントの電圧となると、検出信号PCDがHとなり、過電流が検出される。さらに、最大デューティ検出ブロック23がPWM信号のデューティ比が設定されている値以上になると、検出信号MDがHとなり、最大デューティが検出される。すなわち、PCD/MD=Hである。
図6を参照して説明した従来の制御方法では、PCD/MD=Hとされ、パルスOUTが停止される。しかしながら、ゼロ電流検出を行っていないので、発振器15の出力信号CLKの次の周期が来ると、検出信号PCDが自動的にリセットされ、検出信号PCDがLとなる。その結果、マスクが解除され、パルスOUTが出力される。短時間でOFF動作とON動作とが繰り返され、チョークコイルL1の音鳴りが発生する。
この発明の第1の実施の形態では、発振器15の出力信号CLKの次の周期で検出信号PCDが自動的にリセットされることを防止するために、ゼロ電流検出ブロック24を備えている。ステップST3において、ゼロ電流検出ブロック24によってゼロ電流が検出されたか否かが判定される。パルスOUTが停止されているので、FETQ1がOFFし、チョークコイルL1に貯えられたエネルギーが放電し、検出信号Isense がゼロとなる。検出信号Isense がゼロとなると、ステップST4において、ゼロ電流検出信号ZCD(図8G)がHとされる。
次のステップST5において、信号CLKの立ち下がりが検出されると、ステップST6において、パルスOUTが出力される。すなわち、リセット動作によって、PCD/MD=L、ZCD=Lとされる。そして、乗算器12の出力Impoに応じたパルス幅のドライブパルスOUTが形成される通常制御に処理が移る。さらに、過電流を検出した次の周期では、チョークコイルの電流IL1を多く流そうとするので、乗算出力Impoが大きくなり、PWM信号のデューティ比が最大デューティに張りつき易くなる。
このように、最大デューティを超す場合において、検出信号MDをHとし、パルスOUTをマスクする。検出信号MDは、上述した検出信号PCDと同様に、ゼロ電流検出信号ZCDと信号CLKによってリセットされる。
上述したこの発明の第1の実施の形態による制御によって、過電流が発生した時に、FETQ1がON/OFF動作を短期間且つ不定期で繰り返すことを防止できる。したがって、チョークコイルによる音鳴りを軽減することができる。さらに、ドライブパルスOUTが連続した信号となることが防止され、連続した過電流を防止することができる。さらに、チョークコイルL1の電流IL1がゼロになったことを検出することは、チョークコイルの磁束がリセットされたことを検出することを意味する。したがって、磁束の飽和が発生しにくくなり、安全である。さらに、この発明の第1の実施の形態は、AC起動時およびAC瞬停の復帰時に発生する音鳴り限らず、通常動作時の過負荷に起因する音鳴りをも防止することができる。
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、図7に示す構成のPFC制御回路1Bを備える。マスクブロック21における制御が第1の実施の形態と異なったものとされる。
電流IL1(図10B)および検出信号Isense (図10C)が過電流ポイントに達する過電流検出の場合(図10においてAで示すタイミング)に過電流制御がなされる。さらに、PWM出力のデューティが最大値に達する最大デューティ検出の場合(図10においてBで示すタイミング)に最大デューティ制御がなされる。
マスクブロック21に対して過電流検出ブロック22の出力PCD(図10E)、最大デューティ検出ブロック23の検出信号MD(図10F)、並びにゼロ電流検出ブロック24のゼロ電流検出信号ZCD(図10G)が供給される。これらの信号を受け取ったマスクブロック21が制御動作を行い、パルスOUT(内部OUT)(図10H)を出力する。マスクブロック21の出力パルスがドライブ回路17を介してFETQ1のゲートに供給される。パルスOUTのHの期間でFETQ1がONし、そのLの期間でFETQ1がOFFする。
過電流検出時(A)または最大デューティ検出時(B)に、検出信号PCDまたはMDがHとなり、Hの期間では、パルスOUTが出力されないように、PWM信号がマスクされる。ここまでの動作は、第1の実施の形態と同様である。そして、検出信号PCDまたはMDがゼロ電流検出信号ZCDがHになると、信号ZCDの立ち上がりでリセット動作がなされ、検出信号PCDまたはMDがLとなる。したがって、マスクが解除され、パルスOUTが出力される。
図11のフローチャートを参照してこの発明の第2の実施の形態におけるマスクブロック21の制御動作について説明する。ステップST11において、過電流検出または最大デューティ検出がなされる。検出がなされると、ステップST12において、パルスOUTの出力が停止(マスク)される。この場合、検出信号Isense が過電流ポイントの電圧となると、検出信号PCDがHとなり、過電流が検出される。さらに、最大デューティ検出ブロック23がPWM信号のデューティ比が設定されている所定値以上になると、検出信号MDがHとなり、最大デューティが検出される。すなわち、PCD/MD=Hである。
この発明の第2の実施の形態では、発振器15の出力信号CLKの次の周期で検出信号PCDが自動的にリセットされることを防止するために、ゼロ電流検出ブロック24を備えている。ステップST13において、ゼロ電流検出ブロック24によってゼロ電流が検出されたか否かが判定される。パルスOUTが停止されているので、FETQ1がOFFし、チョークコイルL1に貯えられたエネルギーが放電し、検出信号Isense がゼロとなる。検出信号Isense がゼロとなると、ステップST14において、ゼロ電流検出信号ZCD(図10G)がHとされる。信号ZCDの立ち上がりによって検出信号PCDおよびMDがリセットされる。
次のステップST15において、パルスOUTが出力される。すなわち、リセット動作によって、PCD/MD=L、ZCD=Lとされる。そして、乗算器12の出力Impoに応じたパルス幅のドライブパルスOUTが形成される通常制御に処理が移る。さらに、過電流を検出した次の周期では、チョークコイルの電流IL1を多く流そうとするので、乗算出力Impoが大きくなり、PWM信号のデューティ比が最大デューティに張りつき易くなる。
したがって、最大デューティを超す場合において、検出信号MDをHとし、パルスOUTをマスクする。検出信号MDは、上述した検出信号PCDと同様に、ゼロ電流検出信号ZCDによってリセットされる。このような制御によって、パルスOUTの周波数の変動が少なくなり、音鳴りを軽減することができる。さらに、チョークコイルL1の電流がゼロになったことを検出することは、チョークコイルの磁束がリセットされたことを検出することを意味し、チョークコイルの偏磁を防止することができると共に、磁束の飽和が発生しにくくなり、安全である。さらに、この発明の第1の実施の形態と同様に、AC起動時およびAC瞬停の復帰時に発生する音鳴り限らず、通常動作時の過負荷に起因する音鳴りをも防止することができる。
次にこの発明の第3の実施の形態について説明する。図12は、第3の実施の形態におけるPFC制御回路1Cの構成を示す。図7に示される第1の実施の形態と同様に、保護回路16が、検出信号Isense が供給される過電流検出ブロック22およびゼロ電流検出ブロック24を有する。
過電流検出ブロック22が出力する検出信号PCDがマスクブロック21および発振器15に供給される。ゼロ電流検出ブロック24が出力する検出信号ZCDが発振器15に供給される。発振器15は、検出信号PCDがHの場合に、その発振動作が停止するように、制御される。発振器動作が停止すると、信号CLKの出力が停止し、マスクブロック21からパルスOUTの出力が停止される。すなわち、パルスOUTがLとされる。
さらに、検出信号ZCDの立ち上がりによって発振器15の発振動作が開始するようになされる。すなわち、過電流検出時および最大デューティ検出時には、臨界モードと同様の動作がなされる。
この発明の第3の実施の形態の動作について、図13の各部波形図および図14のフローチャートを参照して説明する。図13Aが発振器15の出力CLKを示す。発振器15は、コンデンサおよび抵抗からなる時定数回路を充放電した波形をコンパレータでスレッショルドと比較して波高値を決める構成とされている。発振器スレッショルドは、コンパレータで比較に使用するしきい値である。電流IL1(図13B)および検出信号Isense (図13C)が過電流ポイントに達する過電流検出の場合(図13においてAで示すタイミング)に過電流制御がなされる。さらに、PWM出力のデューティが最大値に達する最大デューティ検出の場合(図13においてBで示すタイミング)に最大デューティ制御がなされる。
マスクブロック21に対して過電流検出ブロック22の出力PCD(図13E)が供給される。これらの信号を受け取ったマスクブロック21が制御動作を行い、パルス(内部パルス)OUT(図13H)を出力する。マスクブロック21の出力パルスがドライブ回路17を介してFETQ1のゲートに供給される。パルスOUTのHの期間でFETQ1がONし、そのLの期間でFETQ1がOFFする。
過電流検出時(A)または最大デューティ検出時(B)に、検出信号PCDまたはMDがHとなり、Hの期間では、上述した実施の形態と同様にパルスOUTが出力されないように、PWM信号がマスクされる。さらに、検出信号PCDによって発振器15の動作が停止する。
そして、ゼロ電流検出信号ZCDがHになると、検出信号PCDまたはMDがLにリセットされると共に、発振器15が発振動作を再開し、乗算出力Impoの値に応じたパルス幅か、または基本周波数の最大デューティのパルス幅を有するドライブパルスOUTが出力される。
図14のフローチャートを参照してこの発明の第3の実施の形態におけるマスクブロック21の制御動作について説明する。ステップST21において、過電流検出または最大デューティ検出がなされる。検出がなされると、ステップST22において、パルスOUTの出力が停止(マスク)される。この場合、検出信号Isense が過電流ポイントの電圧となると、検出信号PCDがHとなり、過電流が検出される。さらに、最大デューティ検出ブロック23がPWM信号のデューティ比が設定されている値以上になると、検出信号MDがHとなり、最大デューティが検出される。すなわち、PCD/MD=Hである。さらに、検出信号PCDがHとなると、発振器15の発振動作が停止する。
ステップST23において、ゼロ電流検出ブロック24によってゼロ電流が検出されたか否かが判定される。パルスOUTが停止されているので、FETQ1がOFFし、チョークコイルL1に貯えられたエネルギーが放電し、検出信号Isense がゼロとなる。検出信号Isense がゼロとなると、ステップST24において、ゼロ電流検出信号ZCD(図13G)がHとされる。信号ZCDの立ち上がりによって発振器15の発振動作が再開され、出力CLK(図13A)が発生し、パルスOUT(図13H)が出力される。
次のステップST25において、リセット動作によって、PCD/MD=L、ZCD=Lとされる。そして、乗算器12の出力Impoに応じたパルス幅のドライブパルスOUTが形成される通常制御に処理が移る。
上述した第3の実施の形態によれば、過電流動作時に電流連続モードPFCに特有の固定周波数に依存することがなくなり、異常発振のような動作を防止でき、チョークコイルの音鳴りをさらに軽減することができ、さらに、磁束の飽和を防止することができる。
次に、この発明の第4の実施の形態について図15に示される各部波形図を参照して説明する。第4の実施の形態は、上述した第1乃至第3の実施の形態と同様に、過電流検出時または最大デューティ検出時に、検出信号PCDまたはMDをHとし、パルスOUTが出力しないようにマスク動作がなされる。
検出信号PCDまたはMDは、ゼロ電流検出信号ZCDによってリセットされる。同時に、発振器15の出力CLKの周期が図15Aに示すように変化される。周期が基本周期と異なったものとなり、波高値が変化する。かかる第4の実施の形態は、上述した第3の実施の形態と同様の利点を有する。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、電流検出のために電流検出抵抗Rsense を使用したが、電流検出トランスを使用して電流を検出しても良い。さらに、チョークコイルに二次巻線を付加して電流を検出しても良い。さらに、チョークコイルL1の放電が完了したことを検出するのがゼロ電流検出の目的であるので、検出値が0V(ボルト)に限定されるものではない。
この発明を適用できる電源装置の一例を示す接続図である。 従来のPFC制御回路の一例のブロック図である。 従来のPFC制御回路の通常動作時の各部の信号波形を示す波形図である。 図3の一部の区間を拡大した波形図である。 従来のPFC制御回路の過電流の時の信号波形を示す波形図である。 図5の一部の区間を拡大した波形図である。 この発明の第1の実施の形態によるPFC制御回路のブロック図である。 この発明の第1の実施の形態によるPFC制御回路の過電流の時の信号波形を示す波形図である。 この発明の第1の実施の形態の制御方法を説明するためのフローチャートである。 この発明の第2の実施の形態によるPFC制御回路の過電流の時の信号波形を示す波形図である。 この発明の第2の実施の形態の制御方法を説明するためのフローチャートである。 この発明の第3の実施の形態によるPFC制御回路のブロック図である。 この発明の第3の実施の形態によるPFC制御回路の過電流の時の信号波形を示す波形図である。 この発明の第3の実施の形態の制御方法を説明するためのフローチャートである。 この発明の第4の実施の形態によるPFC制御回路の過電流の時の信号波形を示す波形図である。
符号の説明
Q1・・・FET
BD・・・ブリッジ整流回路
L1・・・チョークコイル
Rsense ・・・電流検出抵抗
1A,1B,1C・・・PFC制御回路
2・・・負荷
11・・・電圧増幅器
12・・・乗算器
13・・・電流増幅器
14・・・パルス幅変調回路
15・・・発振器
16・・・保護回路
17・・・ドライブ回路
21・・・マスクブロック
22・・・過電流検出ブロック
23・・・最大デューティ検出ブロック
24・・・ゼロ電流検出ブロック

Claims (6)

  1. 一端が一方の入力端子に接続され、他端がダイオードを介して一方の出力端子に接続されたチョークコイルと、
    上記チョークコイルの上記他端と上記ダイオードの接続点と、他方の出力端子との間に接続されたスイッチング素子と、
    上記ダイオードおよび上記一方の出力端子の接続点と、上記他方の出力端子との間に接続されたコンデンサと、
    発振器と、出力電圧を安定化するために、上記発振器の出力信号から形成されたパルス信号のデューティ比を制御するパルス幅変調回路と、上記パルス幅変調回路の出力信号が供給される保護回路とを有し、上記保護回路から上記スイッチング素子をON/OFFさせるパルス信号を出力するPFC制御回路と
    を備え、
    上記保護回路は、
    上記チョークコイルを流れる電流が過電流である時に所定の論理値となる検出信号PCDを出力する過電流検出部と、
    上記デューティ比が設定された最大デューティである時に所定の論理値となる検出信号MDを出力する最大デューティ検出部と、
    上記チョークコイルに貯えられたエネルギーの放電が完了した時に所定の論理値となる検出信号ZCDを出力する電流検出部と、
    上記検出信号PCD、上記検出信号MDおよび上記検出信号ZCDとを使用して、上記過電流および上記最大デューティの一方が検出される時に、上記パルス幅変調回路の出力信号の出力を停止し、上記検出信号ZCDにより上記放電が完了した時に、上記パルス幅変調回路の出力信号を出力を再開するマスク部と
    を備える
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 上記マスク部は、上記検出信号PCDおよび上記検出信号MDの一方が所定の論理値になると、上記パルス幅変調信号の出力を停止することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 上記マスク部は、上記検出信号ZCDが所定の論理値になると、上記パルス幅変調信号の出力を再開することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 上記マスク部は、上記検出信号ZCDが所定の論理値になった後に、上記発振器の出力信号のエッジのタイミングで、上記パルス幅変調信号の出力を再開することを特徴とする請求項3記載の電源装置。
  5. 上記マスク部は、上記検出信号PCDおよび上記検出信号MDの一方が所定の論理値になると、上記パルス幅変調信号の出力を停止すると共に、上記発振器の動作を停止し、
    上記検出信号ZCDが所定の論理値になると、上記発振器の動作を再開すると共に、上記パルス幅変調信号の出力を再開することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  6. 一端が一方の入力端子に接続され、他端がダイオードを介して一方の出力端子に接続されたチョークコイルと、
    上記チョークコイルの上記他端と上記ダイオードの接続点と、他方の出力端子との間に接続されたスイッチング素子と、
    上記ダイオードおよび上記一方の出力端子の接続点と、上記他方の出力端子との間に接続されたコンデンサと、
    発振器と、出力電圧を安定化するために、上記発振器の出力信号から形成されたパルス信号のデューティ比を制御するパルス幅変調回路と、上記パルス幅変調回路の出力信号が供給される保護回路とを有し、上記保護回路から上記スイッチング素子をON/OFFさせるパルス信号を出力するPFC制御回路と
    を備え、上記保護回路によって実行される電源装置の制御方法において、
    上記チョークコイルを流れる電流が過電流である時に所定の論理値となる検出信号PCDと、上記デューティ比が設定された最大デューティである時に所定の論理値となる検出信号MDと、上記チョークコイルに貯えられたエネルギーの放電が完了した時に所定の論理値となる検出信号ZCDをを生成するステップと、
    上記検出信号PCDおよび上記検出信号MDの一方によって、上記過電流および上記最大デューティの一方が検出される時に、上記パルス幅変調回路の出力信号の出力を停止するステップと、
    上記検出信号ZCDにより上記放電が完了したことが検出される時に、上記パルス幅変調回路の出力信号を出力を再開するステップと
    を備える
    ことを特徴とする電源制御方法。
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