JP5338159B2 - フライバック型スイッチング電源 - Google Patents

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Description

本発明は、フライバック型スイッチング電源の保護技術に関する。
スイッチング電源の保護技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。この技術によれば、スイッチング停止時に入力電圧にほぼ等しい電圧を出力するとともに、スイッチング時に入力電圧を昇圧した出力電圧を出力する昇圧電源において、出力電圧を分圧して検出される電圧が閾値を下回ったら、オープン故障と判断して、電源の動作を停止させていた。
特開2005−117784号公報
しかしながら上記従来技術によれば、検出電圧が閾値を下回ったら、オープン故障と判断するという構成になっていたため、検出電圧が上昇するような出力過電圧故障を検知することができないという問題点があった。
上記問題点を解決するために本発明は、直流電源から供給される入力電圧を出力電圧に変換するために不連続モードで動作するフライバック型スイッチング電源において、トランスの1次側の電流をオン/オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子を介して前記トランスの1次側に印加される前記入力電圧に比例した波高値を有し且つPWM変調された駆動信号をスイッチング素子に供給する制御回路と、前記駆動信号を平滑して駆動信号の平均値を出力するフィルタ回路と、前記平均値が所定の閾値を超えると前記制御回路の駆動信号を停止させる停止信号を発生する比較回路と備える。
上記構成の本発明によれば、フライバック型スイッチング電源の出力過電圧故障を検出して、電源の動作を停止させることができるという効果がある。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。初めに、駆動信号を監視することでフライバック型スイッチング電源の故障による出力過電圧が検知可能なことを示す。
図1は、本発明が適用される一般的なフライバック型スイッチング電源の例を示す回路図である。同図において、フライバック型スイッチング電源は、直流電圧Vinを供給する電源101と、電源101をオン/オフするMOS−FETを用いたスイッチング素子102と、スイッチング素子102が1次側電流をオン/オフすることにより発生する電圧を変圧して2次側へ伝達するトランス103と、トランス103の2次側に発生する電圧を整流する整流ダイオード104と、整流された2次側電圧を平滑する平滑キャパシタ105と、負荷106へ供給する出力電圧Vo に基づいてスイッチング素子102を駆動する駆動信号を発生する制御回路107とを備えている。
駆動信号によりスイッチング素子102がオン/オフをすることで、電源101から供給される入力電圧Vinを波高値とするパルス波形Vp がトランス103の一次側に印加される。1次側のパルス波形Vp は、トランス103を介して二次側のパルスVs に変換される。二次側のパルスVs は、整流ダイオード104による整流、平滑キャパシタ105による平滑により出力電圧Vo となって負荷106に供給される。
制御回路107は、出力電圧Vo が目標値と一致するように動作し、出力電圧Vo が高いとスイッチング素子102に印加する駆動信号のオン時間の比率(以下、デューティ)を小さくし、出力電圧Vo が低いと駆動信号のデューティを大きくする。
図1の各部の電圧波形を示したのが図2である。図2(a)の駆動信号がオンの時にはトランス103の一次巻線Np にVinが印加されるが、整流ダイオード104で逆阻止されるため二次側回路には電圧が供給されず、トランス103にエネルギが蓄積される状態となる。駆動信号がオフになると、トランス103の二次巻線Nsに発生する電圧Vs の極性が反転する。よって整流ダイオード104が順方向となるため、トランス103に蓄積されたエネルギが平滑キャパシタ105と負荷106に放出され、出力電圧Vo が負荷106に印加される。駆動信号オン期間中は、駆動信号オフ期間中にキャパシタ105に蓄えられたエネルギを負荷106に供給することで出力電圧Vo を安定に保つ。
このように、出力電圧Vo は、駆動信号オフ時のトランス103の二次巻線電圧であるVs をピークホールドした電圧であるため、平滑キャパシタ105や整流ダイオード104の故障により出力電圧Vo が過電圧になることはない。これらの故障により、出力電圧Vo が0になったり、リップル電圧が増大することはあるが、電圧のピーク値はVo を上回らない。またスイッチング素子102やトランス103が開放・短絡故障しても、トランス103の二次側に電圧が発生しなくなるだけで、出力電圧Vo は過電圧になることはない。
一方、駆動信号のデューティが異常増大するような故障が制御回路107で発生すると、出力電圧Vo は過電圧になる。すなわち、図1のような一般的なフライバック型スイッチング電源において出力電圧Vo が過電圧になるような故障は、駆動信号のデューティ異常により発生するため、過電圧の判定は駆動信号を監視すればよい。
次に、波高値をVinに比例させた駆動信号の平均値を監視することで不連続モードで動作するフライバック型スイッチング電源の故障による出力過電圧が検知可能なことを示す。
図3に示す通り、フライバック型スイッチング電源は、トランス103に流れる電流波形の違い、即ち、スイッチング期間中に一次・二次電流とも0に戻るかどうかによって連続モードと不連続モードの2つの動作モードを持つ。
ここで、不連続モードで動作するフライバック型スイッチング電源の出力電圧は(1)式で表されることが知られている(K1 は比例定数、Dはデューティ)。
Vo =K1 ・D・Vin … (1)
また図4に示す通り、パルス波形の平均値Vave は、デューティDとパルス波高値V1 の積で表される。駆動信号の波高値をVinに比例させると、駆動信号の平均値はD・Vinとなるため、(1)式から駆動信号の平均値はVo に比例することが分かる。よって、波高値を入力電圧に比例させた駆動信号の平均値を監視することで、不連続モードで動作するフライバック型スイッチング電源の故障による出力過電圧が検知可能になる。
以上により、不連続モードで動作するフライバック方式のスイッチング電源において、スイッチング素子の駆動信号の波高値を入力電圧に比例させ、この駆動信号の平均値がしきい値を超えたら過電圧故障と判断して電源の動作を停止することができる。
次に、駆動信号の平均値を求めるためのフィルタ回路の時定数を電力変換段の時定数よりも短くすることで、出力電圧が異常上昇する前に保護することができることを示す。
(1)式は、定常状態での出力電圧を表すが、出力電圧を伝達関数(周波数領域)で表現すると(2)式のように表される。
Figure 0005338159
デューティDと出力電圧Vo との間には、時定数Tの一次遅れの関係があるため、デューティが異常増大しても即座に出力過電圧になるわけではなく、時定数Tで決まる速さで徐々に電圧が上昇していく。また駆動信号はパルス波形であるため、平均値を求めるためには駆動信号をローパスフィルタ(RCフィルタなど)に通す必要がある。このローパスフィルタの時定数を上記Tよりも短くすれば、ローパスフィルタ通過後の信号は出力電圧よりも早く上昇するため、図5に示すように出力電圧を直接監視するよりも早く過電圧保護しきい値に到達するようになる。よって、駆動信号の平均値を求めるためのフィルタの時定数を電力変換部の時定数よりも短くすることで、出力電圧が異常上昇する前に保護することができるようになる。
図6は、本発明に係るフライバック型スイッチング電源の実施例1を説明する回路図である。同図において、本実施例のフライバック型スイッチング電源は、直流電圧Vinを供給する電源101と、電源101をオン/オフするMOS−FETを用いたスイッチング素子102と、スイッチング素子102が1次側電流をオン/オフすることにより発生する電圧を変圧して2次側へ伝達するトランス103と、トランス103の2次側に発生する電圧を整流する整流ダイオード104、108と、整流された2次側電圧を平滑する平滑キャパシタ105、109と、入力電圧に比例した波高値を有し且つPWM変調された駆動信号をスイッチング素子102に供給する制御回路107と、スイッチング素子102の駆動信号を平滑して駆動信号の平均値を出力するフィルタ回路130と、フィルタ回路130が出力する駆動信号の平均値と所定の閾値とを比較して平均値が閾値を超えると制御回路の駆動信号を停止させる停止信号を出力する比較回路120とを備えている。
駆動信号によりスイッチング素子102がトランス103の1次側の電流をオン/オフをすることで、電源101から供給される入力電圧Vinを波高値とするパルス波形Vp がトランス103の一次側に印加される。1次側のパルス波形は、トランス103を介して二次側のパルスに変換される。二次側のパルスは、整流ダイオード104、108により整流され、平滑キャパシタ105、109により平滑される。この結果出力電圧Vo1、Vo2となって負荷106、110に供給される。
制御回路107は、出力電圧Vo2が目標値と一致するように動作し、出力電圧Vo2が高いとスイッチング素子102に印加する駆動信号のデューティを小さくし、出力電圧Vo2が低いと駆動信号のデューティを大きくする。
図6と図1の違いは、負荷110が追加されていることと、これに応じて二次側回路(トランス103の二次巻線、整流ダイオード108、平滑キャパシタ109)が追加されていること、フィルタ回路130,比較回路120、及び所定の閾値(Vth)を発生する過電圧検知用基準電圧119が追加されていることである。フィルタ回路130及び比較回路120の動作以外の基本的な動作は、図1で説明した内容と同様である。
本実施例は不連続モードのフライバック型スイッチング電源として動作し、出力電圧は上記の(1)式、(2)式により表される。
次に、制御回路107の詳細を説明する。誤差増幅器113は出力電圧Vo2と基準電圧115とを比較し、出力電圧Vo2が基準電圧115より高ければ低電圧を、Vo2が基準電圧115より低ければ高電圧を出力する。この動作により、出力電圧と基準電圧の誤差が増幅されて後段のPWM比較器112に伝達される。
発振器114は、一定周波数の鋸歯状波を発振して出力する。PWM比較器112は、誤差増幅器113の出力電圧と発振器114の出力電圧を比較し、誤差増幅器113の出力電圧が発振器114の出力電圧より高い期間では論理信号Hを、誤差増幅器113の出力電圧が発振器114の出力電圧より低い期間では論理信号Lを出力する。この動作により、誤差増幅器113からの誤差増幅信号がPWMのデューティに変換される。
駆動回路111は、スイッチング素子102をオン/オフさせるのに必要な電圧供給能力を持った回路であり、PWM比較器112の出力論理信号H/Lに従って出力がオン/オフする。よって故障時を含め駆動回路111だけで(自励で)出力がオン/オフすることは無い。また駆動回路111は、後述する過電圧検知回路120からの停止信号に従って動作を停止する機能を持つ。言い換えれば、駆動回路111は、停止信号が出力されたとき、PWM比較器112からの論理信号に関わらずスイッチング素子102の駆動を停止する。
これらの一連の動作により、図6の回路は出力電圧Vo2が基準電圧115に一致するように動作する。即ち、出力電圧Vo2が高くなると誤差信号が低くなるためデューティは小さくなり、出力電圧を低下させる。出力電圧Vo2が低くなると誤差信号が高くなるためデューティは大きくなり、出力電圧を上昇させる。
また、ローパスフィルタ構成のフィルタ回路130は、キャパシタ116、抵抗117,118から構成されている。抵抗117の一端は駆動信号に接続され、抵抗117の他端は、抵抗118の一端及びキャパシタ116の一端に接続されている。抵抗118の他端及びキャパシタ116の他端は、接地されている。これにより、キャパシタ116の一端には、駆動信号の平均値の信号が形成され、この信号は、比較回路120の入力に接続される。よって駆動信号のデューティが大きくなるとローパスフィルタの出力電圧が上昇するため、ローパスフィルタの出力電圧が過電圧検知用基準電圧119を上回ると、比較回路120は駆動回路111の動作を停止させる停止信号を出力する。停止信号により駆動信号のデューティは0となるため、スイッチング素子102の動作が停止し、フライバック型スイッチング電源の動作も停止する。
本実施例において、ダイオード108が開放故障すると、Vo2が低下するため駆動信号のデューティが大きくなるように動作する。よって故障していないダイオード104で整流されるVo1は上昇するため、電源の動作を停止する必要がある。本実施例では、フィルタ回路130,比較回路120を設けているために、デューティが過大になったことを検知できるため、電源の動作を停止し、出力過電圧から負荷を保護することができる。
従来例においては、負荷106と並列に過電圧検知回路を設けて、出力電圧Vo1の異常上昇を検知して電源の動作を停止させるが、トランス103の一次側と二次側を絶縁する必要がある場合には、停止信号を絶縁して伝達するための素子(トランスやホトカプラ)が必要となる。しかし本実施例であれば、絶縁のための素子を使うことなく出力過電圧を防止することが可能である。
また(2)式で示したとおり、デューティDの変化に対する出力電圧Vo の変動は、一次遅れで表されるため、フィルタ回路130の時定数を、トランス103及び平滑コンデンサ105,109で定まる電力変換部の一次遅れの時定数よりも小さくすることで、出力電圧が異常上昇する前に過電圧保護することができるという効果がある。
次に、実施例2について説明する。図7は、本発明に係るフライバック型スイッチング電源の実施例2を説明する回路図である。図7の回路は、実施例1に対して、起動回路140が追加され、PWM比較器112が3入力になっていることを除き、図6と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
起動回路140は、定電流源124と、定電流源124で充電されるキャパシタ123と、起動用基準電圧122と、キャパシタ123の電圧と起動用基準電圧122とを比較する起動用比較器121とを備えている。
外部からの指令である起動信号が入力されると、定電流源124は定電流をキャパシタ123に供給する。定電流充電であるためキャパシタ123の非接地側端子電圧は、0から経過時間に比例して一定の傾きで直線的に上昇する。キャパシタ123の電圧はPWM比較器112に入力されるため、キャパシタ123の電圧が誤差増幅器113の出力電圧よりも低い期間においては、キャパシタ123の電圧が優先して発振器114の出力電圧と比較されてデューティが決まる。よって、起動直後でキャパシタ123がまだ十分に充電されていない間はキャパシタ123の電圧によってVo1,Vo2が決まるため、キャパシタ123の充電によりVo1,Vo2が上昇することになる。
キャパシタ123の電圧が誤差増幅器113の出力電圧より高くなると、起動を完了したとみなせる。以後実施例1と同様に、PWM比較器112は、誤差増幅器113の出力電圧と発振器114の出力電圧を比較し、誤差増幅器113の出力電圧が発振器114の出力電圧より高い期間では論理信号Hを、誤差増幅器113の出力電圧が発振器114の出力電圧より低い期間では論理信号Lを出力する。
一方、起動用比較器121は、キャパシタ123の電圧と起動用基準電圧122とを比較する。そしてキャパシタ123の電圧が起動用基準電圧122よりも低い間は、起動途中であると判断できるため、起動用比較回路121は、比較回路120へ停止信号を抑止する抑止信号を出力する。これにより起動中は、過電圧検知用の比較回路120の動作を抑止する。過電圧検知用比較回路120が抑止されていると、過電圧検知は働かない。起動が完了すれば、抑止信号はなくなり、過電圧検知機能が有効となる。
以上説明した実施例2によれば、実施例1の効果に加えて、電源の起動が完了するまでは、過電圧検知回路の動作を停止できるため、出力電圧が低いにもかかわらず過電圧保護するような誤動作を防止することができるという効果がある。
次に、実施例3について説明する。図8は、本発明に係るフライバック型スイッチング電源の実施例3を説明する回路図である。図8の回路は、実施例1のフィルタ回路130に代えて、フィルタ回路131が設けられている。その他の構成は、図6と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
本実施例のフィルタ回路131は、駆動信号の直流バイアス成分を除去した駆動信号の平均値を出力する点に特徴がある。その他の動作は、実施例1と同様である。
フィルタ回路131は、キャパシタ116、126,抵抗117,118、ダイオード125、及び減算器127を備えている。抵抗117の一端は駆動信号に接続され、抵抗117の他端は、抵抗118の一端及びキャパシタ116の一端に接続されている。抵抗118の他端及びキャパシタ116の他端は、キャパシタ126の一端に接続され、キャパシタ126の他端は接地されている。
またダイオード125のアノードがキャパシタ126の一端に接続され、ダイオード125のカソードが駆動信号に接続されている。そして、キャパシタ116の一端が減算器127の非反転(+)入力端子に、キャパシタ116の他端が減算器127の反転(−)入力端子に、それぞれ接続されている。そして減算器127の出力がフィルタ回路131の出力となり、比較回路120の入力に接続されている。
本実施例の駆動信号波形は、図9に示すようにパルス波形が低電圧となる期間においても電圧は0にはならず、直流バイアス電圧(オフセット電圧)V2を持つものとする。このオフセット電圧を持つ場合には、実施例1のフィルタ回路130の出力電圧は、オフセット電圧を差し引いたパルス波形の平均値にオフセットを加えた電圧となる。よって、パルス波形波高値(V1)とデューティの積にはならないため誤差要因となる。
本実施例では、キャパシタ126の静電容量を他の部品と比べて十分に大きな値にすることで、回路動作上、キャパシタ126は定電圧源にみなすことができる。パルス波形である駆動信号が高電圧の期間(図9のTonの期間)中に充電されたキャパシタ126の電荷は、駆動信号が低電圧の期間(図9のToffの期間)中にダイオード125を介して放電される。放電経路のインピーダンスは充電経路のインピーダンスと比べて十分に小さいため、キャパシタ126の両端電圧は駆動信号が低電圧であるときの電圧値(オフセット電圧V2)とダイオード125の順方向電圧の和となる。
減算器127の非反転入力端子は、キャパシタ116、抵抗117,118から成るローパスフィルタの出力と接続される。ローパスフィルタの出力電圧は前述の通り、オフセット電圧を差し引いたパルス波形の平均値にオフセット電圧を加えた電圧となる。
減算器127は非反転入力端子に印加される上記電圧と、反転入力端子に入力されるキャパシタ126の電圧の差を出力するため、オフセット電圧の影響を除いた駆動信号の平均値が出力される。
よって比較回路120は、オフセット電圧の影響を除いた駆動信号の平均値と基準電圧119を比較できるため、オフセット電圧による誤差を受けることなく過電圧検知をすることが可能になる。
以上説明した実施例3によれば、実施例1の効果に加えて、フィルタ回路は、駆動信号の直流バイアス成分を除去した駆動信号の平均値を出力するようにしたので、駆動信号のオフセット電圧による誤差を受けることなく過電圧検知をすることができるという効果がある。
フライバック型スイッチング電源の例を示す回路図である。 図1の回路における(a)スイッチング素子102の駆動信号、(b)トランス103の1次側電圧Vp 、(c)トランス103の2次側電圧Vs を示す波形図である。 フライバック型スイッチング電源の(a)不連続モードと(b)連続モードにおける1次電流ip 、2次電流is を説明する図である。 パルス波形の平均値を説明する図である。 (a)駆動信号平均値を監視する場合と、(b)出力電圧を直接監視する場合との故障判定のタイミングを説明する図である。 本発明の実施例1を説明する回路図である。 本発明の実施例2を説明する回路図である。 本発明の実施例3を説明する回路図である。 オフセットを持つパルス波形の平均値を説明する図である。
符号の説明
101:電源、102:スイッチング素子、103:トランス、104:整流ダイオード、105:平滑キャパシタ、106:負荷、107:制御回路、108:整流ダイオード、109:平滑キャパシタ、110:負荷、111:駆動回路、112:PWM比較器、113:誤差増幅器、114:発振器、115:基準電圧、116:キャパシタ、117:抵抗、118:抵抗、119:過電圧検知用基準電圧、120:比較回路、121:起動用比較器、122:起動検知用基準電圧、123:キャパシタ、124:定電流源、125:ダイオード、126:キャパシタ、127:減算器。

Claims (4)

  1. 直流電源から供給される入力電圧を出力電圧に変換するために不連続モードで動作するフライバック型スイッチング電源において、
    トランスの1次側の電流をオン/オフするスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を介して前記トランスの1次側に印加される前記入力電圧に比例した波高値を有し且つPWM変調された駆動信号を前記スイッチング素子に供給する制御回路と、
    前記駆動信号を平滑して駆動信号の平均値を出力するフィルタ回路と、
    前記平均値と所定の閾値とを比較し、前記平均値が所定の閾値を超えると前記制御回路の駆動信号を停止させる停止信号を発生する比較回路と、
    を備えたことを特徴とするフライバック型スイッチング電源。
  2. 前記フィルタ回路の時定数を前記トランスを含む電力変換部の時定数より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のフライバック型スイッチング電源。
  3. 電源起動時に前記比較回路の停止信号出力を抑止する起動回路を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライバック型スイッチング電源。
  4. 前記フィルタ回路は、前記駆動信号の直流バイアス成分を除去した駆動信号の平均値を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のフライバック型スイッチング電源。
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