JP2016187288A - スイッチング電源装置、電子機器、テレビジョン受像機、および、スイッチング電源装置の制御方法 - Google Patents

スイッチング電源装置、電子機器、テレビジョン受像機、および、スイッチング電源装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング電源装置の起動不良を従来よりも確実に防止する技術を提供する。【解決手段】交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータであって、負の温度特性を有するサーミスタ(113)を含むAC−DCコンバータ(11)と、AC−DCコンバータの出力を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータ(12)と、DC−DCコンバータから負荷に供給される負荷電流の大きさを制御するマイコン(13)と、を備えたスイッチング電源装置(1)であって、マイコンは、起動シーケンスにおいて負荷電流を段階的に増加させるものであり、スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更するスイッチング電源装置。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置、電子機器、テレビジョン受像機、および、スイッチング電源装置の制御方法に関する。
従来技術として、商用電源からの交流電流を直流電流に変換し、当該直流電流を負荷に供給するスイッチング電源装置が知られている。スイッチング電源装置は、主要な回路として、交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータ、および、当該AC−DCコンバータの出力電圧を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータを備えている。
このようなスイッチング電源装置においては、しばしば、AC−DCコンバータに負の温度特性を有するサーミスタを内蔵する構成が採用される。これは、起動時に流入する突入電流によって、スイッチング電源装置が故障することを防止するためである。
特許第5122366号公報(2009年11月19日公開)
しかしながら、AC−DCコンバータにサーミスタを内蔵した従来のスイッチング電源装置では、起動直後のAC−DCコンバータの出力電圧がDC−DCコンバータの起動電圧を下回り、起動不良が発生するという問題があった。
例えば、商用電源からの交流電圧が定格値(例えば100V)に満たない場合、AC−DCコンバータの出力電圧がDC−DCコンバータの起動電圧を下回ることがある。また、サーミスタの抵抗値が大きくなる低温環境下(例えば−10°C)でスイッチング電源装置を起動すると、サーミスタにおける電圧降下量が設計時の想定を上回り、その結果、AC−DCコンバータの出力電圧がDC−DCコンバータの起動電圧を下回ることがある。このような場合、DC−DCコンバータが正常に起動せず、起動不良が発生することになる。
なお、特許文献1には、空気調和機において、起動の失敗が検知され、かつ、検出された温度が閾値以下の場合に、次回行われる電圧供給処理に先立って、起動時の条件を変更する処理を行うことが開示されている。ただし、上記起動時の条件は、モータの回転位置に関するものであり、AC−DCコンバータ、および、DC−DCコンバータを備えたスイッチング電源装置に係る上記問題の解決に資するものではない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチング電源装置の起動不良を従来よりも確実に防止する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置は、交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータであって、負の温度特性を有するサーミスタを含むAC−DCコンバータと、上記AC−DCコンバータの出力を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータと、上記DC−DCコンバータから負荷に供給される負荷電流の大きさを制御する制御部と、を備えたスイッチング電源装置であって、上記制御部が、起動シーケンスにおいて上記負荷電流を段階的に増加させるものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて上記負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更するものである。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置の制御方法は、交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータであって、負の温度特性を有するサーミスタを含むAC−DCコンバータと、上記AC−DCコンバータの出力を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータと、を備えたスイッチング電源装置の制御方法において、起動シーケンスにおいて、上記DC−DCコンバータから負荷に供給される負荷電流の大きさを制御する工程であって、上記負荷電流を段階的に増加させる工程と、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて上記負荷電流の大きさが定格値に達するまでの時間を、より長い時間に変更する工程を含んでいる。
本発明の一態様によれば、スイッチング電源装置の起動不良を従来よりも確実に防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すスイッチング電源装置において実行される、電源起動直後の負荷電流制御の流れを示すフローチャートである。 (a)は、図1に示すスイッチング電源装置からLEDドライバ回路に供給される負荷電流の、起動直後の時間変化を示すグラフである。(b)は、(a)に対応した時間テーブルの構成例を示す表である。 (a)は、図1に示すスイッチング電源装置からLEDドライバ回路に供給される負荷電流の、起動直後の時間変化を示すグラフである。(b)は、(a)に対応した時間テーブルの構成例を示す表である。 本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、図5に示すスイッチング電源装置に係る電源および負荷の通常起動シーケンスを示すグラフである。(b)は、図5に示すスイッチング電源装置に係る電源および負荷の低温起動シーケンスを示すグラフである。(c)は、(b)に対応した、時間テーブルの構成例を示す表である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
〔第1の実施形態〕
〈スイッチング電源装置の構成〉
まず、本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置1について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るスイッチング電源装置1の構成を示すブロック図である。スイッチング電源装置1は、商用電源からのAC電流(交流電流)をDC電流(直流電流)に変換し、当該DC電流を負荷に供給する電源装置であり、図1に示すように、AC−DCコンバータ11、DC−DCコンバータ12、および、マイコン(制御部)13を備えている。
AC−DCコンバータ11は、AC電流をDC電流に変換する回路であり、例えば図1に示すように、フィルタ111、全波整流回路112、突入電流防止サーミスタ(サーミスタ)113、および、PFC(Power Factor Correction)回路114により構成することができる。
商用電源からのAC電流は、フィルタ111に入力される。フィルタ111は、所定の周波数帯域(例えば、50Hz)の電流を通過させると共に、当該周波数帯域以外の電流(ノイズなど)を遮断する。
フィルタ111からのAC電流は、全波整流回路112に入力される。全波整流回路112は、AC電流を全波整流する。全波整流回路112から出力されるDC電流を、以下、「脈動電流」と呼ぶ。
全波整流回路112からの脈動電流は、突入電流防止サーミスタ113を介してPFC回路114に入力される。突入電流防止サーミスタ113は、負の温度特性を有する(低温ほど抵抗値が増加する)抵抗体であり、スイッチング電源装置1が冷めた(温度の低い)状態にある起動直後に突入電流が流れることを防止する機能を担う。PFC回路114は、力率を改善し(力率を1に近付ける)、脈動電流を電流値略一定のDC電流に変換する。PFC回路114からのDC電流は、DC−DCコンバータ12に入力される。
DC−DCコンバータ12は、AC−DCコンバータ11の出力電圧Vpfcを所定のDC電圧に昇圧又は降圧する回路であり、例えば図1に示すように、PWM(Pulse Width Modulation)コントローラ121、トランス122、および2次側整流回路123a,123bにより構成することができる。
PWMコントローラ121は、AC−DCコンバータ11の出力電圧Vpfcをパルス幅変調する。PWMコントローラ121から出力されたパルス電圧は、トランス122に入力される。
トランス122は、PWMコントローラ121からのパルス電圧を昇圧又は降圧する。すなわち、PWMコントローラ121からのパルス電圧の波高値を高く又は低くする。トランス122から出力されたパルス電圧は、2次側整流回路123a,123bに入力される。
2次側整流回路123a,123bは、トランス122からのパルス電圧を平滑化することによって、電圧値略一定のDC電圧を生成する。なお、2次側整流回路123a,123bから出力されるDC電圧の電圧値は、PWMコントローラ121から出力されるパルス電圧のデューティー比、および、トランス122から出力されるパルス電圧の波高値によって決まる。2次側整流回路123a,123bから出力されたDC電圧は、スイッチング電源装置1の負荷に入力される。
図1においては、スイッチング電源装置1の負荷として、LEDドライバ回路(負荷、発光ダイオード駆動回路)2を例示している。
LEDドライバ回路2は、LED3を駆動する回路であり、スイッチング電源装置1から供給されるDC電流Idc(以下、「負荷電流Idc」という)により動作する。LEDドライバ回路2は、PWM調光を行うように構成されており、スイッチング電源装置1からLEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcの大きさ、及び、LEDドライバ回路2からLED3に供給される駆動電流の大きさは、このPWM調光のデューティー比によって決まる。LED3は、例えば、テレビジョン受像機のバックライト用のLEDである。負荷4は、LEDドライバ回路2以外の負荷であり、スイッチング電源装置1から供給されるDC電流により動作する。
このようなスイッチング電源装置1においては、以下の問題が生じ得る。すなわち、突入電流防止サーミスタ113の抵抗値が大きくなる低温環境下(例えば−10°C)でスイッチング電源装置1を起動しようとすると、突入電流防止サーミスタ113における電圧降下量が設計時の想定を上回り、その結果、AC−DCコンバータ11の出力電圧VpfcがDC−DCコンバータ12の起動電圧を下回ることがある。このような場合、DC−DCコンバータ12が正常に起動せず、スイッチング電源装置1の起動不良が発生する。
そこで、本実施形態に係るスイッチング電源装置1においては、このような起動不良を防止するべく、スイッチング電源装置1の起動直後に実行される起動シーケンスにおいて、負荷電流Idcが段階的に増大するよう、LEDドライバ回路2におけるPWM調光のデューティー比を制御する機能を、マイコン13に持たせている。負荷電流Idcの増大を段階的にすれば、負荷電流Idcの増大に起因する電圧降下量の増加も段階的になるので、その一部を温度上昇に起因する電圧降下量の減少により相殺することが可能になる。このため、スイッチング電源装置1の起動不良が生じ難くなる。
ただし、起動シーケンスにおいて負荷電流Idcの大きさが定格値に達するまでの所要時間が短すぎると、温度上昇に起因する電圧降下量の減少が負荷電流Idcの増大に紀伊する電圧降下量の増加に追い付かず、やはりスイッチング電源装置1の起動不良が生じてしまう。
そこで、本実施形態に係るスイッチング電源装置1においては、スイッチング電源装置1の起動不良が生じる確率を低下させるべく、起動シーケンスにおいて負荷電流Idcの大きさが定格値に達するまでの所要時間を学習により最適化する機能を、マイコン13に更に持たせている。具体的には、スイッチング電源装置1の起動に失敗した際に、起動シーケンスにおいて負荷電流Idcの大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更する機能を持たせている。これにより、起動に失敗する度に、起動シーケンスにおいて負荷電流Idcの大きさが定格値に達するまでの所要時間が次第に長くなり、起動不良が生じる可能性が次第に低下する。
〔起動シーケンスにおける負荷電流制御の処理手順〕
次に、スイッチング電源装置1の起動シーケンスにおいて実施される、マイコン13による負荷電流制御の処理手順について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るマイコン13の、起動シーケンスにおける負荷電流制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理手順において、マイコン13は、AC電圧および周囲温度に時間Δtが関連付られた2次元配列を参照する。この2次元配列を、以下、時間テーブルと呼ぶ。時間テーブルは、スイッチング電源装置1に内蔵または接続された記憶部に格納されているものとする。
まず、マイコン13は、商用電源からAC電圧の電圧値を取得するとともに、周囲温度検知サーミスタ14から周囲温度の温度値を取得する(S201)。
次に、マイコン13は、ステップS201にて取得したAC電圧の電圧値および周囲温度の温度値に対応する時間Δtを時間テーブルから読み出す(S202)。
そして、マイコン13は、負荷電流Idcが段階的に増大するよう、LEDドライバ回路2におけるPWM調光のデューティー比を制御する(S203)。この際、マイコン13は、負荷電流Idcの大きさが定格値に達するまでの所要時間を、ステップS202にて読み出した時間に応じて定める。
さらに、マイコン13は、電源の起動不良が発生したか否かを判定する(S204)。電源の起動不良が発生したか否かは、例えば、PFC回路114の出力電圧VpfcがPWMコントローラ121の起動電圧を下回ったか否かによって判定する。
マイコン13は、電源の起動不良が発生したと判定した場合(S204のYes)、時間テーブルにおいてステップS201にて取得したAC電圧の電圧値および周囲温度の温度値に対応する時間Δtの値を、現在の値よりも大きい値に変更する(S205)。例えば、現在の値に0よりも大きい値を加算する、又は、現在の値に1よりも大きい値を乗算する。
なお、マイコン13は、電源の起動不良が発生していないと判定した場合(S204のNo)、ステップS205の処理は行わない。
〔電源起動直後の負荷電流制御の実施例1〕
スイッチング電源装置1の起動シーケンスにおいて実施される、マイコン13による負荷電流制御の第1の実施例について、図3を参照して説明する。図3において、(a)は、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcの、起動直後の時間変化を示すグラフであり、(b)は、(a)に対応した、時間テーブルの構成例を示す表である。
図3(a)に示すように、スイッチング電源装置1の起動直後、マイコン13は、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcの大きさを段階的に増加させる。具体的には、以下に説明するように、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcを段階的に増加させる。
スイッチング電源装置1が起動した後、予め定められた時間が経過した時点(図3における時刻t1)で、マイコン13は、LEDドライバ回路2に対して負荷電流Idcを予め定められた増加率で増加させる制御を開始する。これにより、時刻t1以降、負荷電流Idcは、図3(a)に示すように次第に増加する。
負荷電流Idcが予め定められた低電流値Ibに達した時点(図3における時刻t2)で、マイコン13は、LEDドライバ回路2に対する制御を、負荷電流Idcを予め定められた増加率で増加させる制御から、負荷電流Idcを一定に保つ制御に切り替える。これにより、時刻t2以降、負荷電流Idcは、図3(a)に示すように一定に保たれる。
時刻t2から時間Δtが経過した時点(図3における時刻t3)で、マイコン13は、LEDドライバ回路2に対する制御を、負荷電流Idcを一定に保つ制御から、負荷電流Idcを予め定められた増加率で増加させる制御に切り替える。これにより、時刻t3以降、負荷電流Idcは、図3(a)に示すように次第に増加する。なお、時間Δtは、図3(b)の時間テーブルから、AC電圧および周囲温度に応じて読み出される。
マイコン13は、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcの大きさが定格値Iaに達するまで(時刻t4まで)、負荷電流Idcを予め定められた増加率で増加させる制御を続ける。これにより、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcを段階的に増加させることができる。すなわち、AC−DCコンバータ11の起動不良を生じさせることなく、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcを段階的に増加させることができる。
図3(b)に示すように、時間テーブルには、マイコン13により負荷電流Idcを一定に保つ時間Δtの時間値(s)がAC電圧(V)の範囲、および、周囲温度の温度値(℃)の範囲に応じて設定されている。例えば、電源起動直後にAC電圧が93Vであり、周囲温度が−5℃だった場合には、時間Δtとして1.4(s)が用いられる。
このとき、電源起動不良が発生したと判定した場合、マイコン13は、その時点におけるAC電圧および周囲温度に該当する範囲である、AC電圧90V〜95V、および、周囲温度−10℃〜0℃に対応する時間Δtとして、その時点の時間値1.4(s)に所定の値を加算した時間値を設定する。
なお、電源起動不良が発生した時点における電圧値以下のAC電圧、および、電源起動不良が発生した時点における温度値以下の周囲温度で起動した場合に、次回電源起動直後における電源起動不良の発生を防ぐために、各時間Δtを延長するようにしてもよい。この場合、図3(b)の時間テーブルにおいて、AC電圧が90V〜95V以下であって、かつ、周囲温度が−10℃〜0℃以下に該当する9個の時間Δtが延長の対象になる。
〔電源起動直後の負荷電流制御の実施例2〕
次に、スイッチング電源装置1の起動シーケンスにおいて実施される、マイコン13による負荷電流制御の第2の実施例について、図4を参照して説明する。図4において、(a)は、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcの、起動直後の時間変化を示すグラフであり、(b)は、(a)に対応した、時間テーブルの構成例を示す表である。なお、本実施形態に係るスイッチング電源装置1の構成、および、時間テーブル設定値の変更処理は、本発明の第1の実施形態(図1、図2)と同様である。
図4(a)に示すように、スイッチング電源装置1の起動直後、マイコン13は、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcの大きさを段階的に増加させる。具体的には、以下に説明するように、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcを段階的に増加させる。
スイッチング電源装置1が起動した後、予め定められた時間が経過した時点(図4における時刻t1)で、マイコン13は、LEDドライバ回路2に対して負荷電流Idcを予め定められた増加率で増加させる制御を開始する。これにより、時刻t1以降、負荷電流Idcは、図4(a)に示すように次第に増加する。
マイコン13は、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcの大きさが定格値Iaに達するまで(時刻t2まで)、負荷電流Idcを予め定められた増加率で増加させる制御を続ける。これにより、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcを段階的に増加させることができる。すなわち、AC−DCコンバータ11の起動不良を生じさせることなく、LEDドライバ回路2に供給される負荷電流Idcを段階的に増加させることができる。
図4(a)に示すように、時刻t2−時刻t1=時間Δtとすれば、上記の増加率は、Ia/Δt(A/s)により算出される。
図4(b)に示すように、時間テーブルには、負荷電流Idcの立ち上がり時間Δtの時間値(s)がAC電圧(V)の範囲、および、周囲温度の温度値(℃)の範囲に応じて設定されている。例えば、電源起動直後にAC電圧が87Vであり、周囲温度が−8℃だった場合には、時間Δtとして2.6(s)が用いられる。
このとき、電源起動不良が発生したと判定した場合、マイコン13は、その時点におけるAC電圧および周囲温度に該当する範囲である、AC電圧85V〜90V、および、周囲温度−10℃〜0℃に対応する時間Δtとして、その時点の時間値2.6(s)に所定のオフセット値を加算した時間値を設定する。
なお、電源起動不良が発生した時点における電圧値以下のAC電圧、および、電源起動不良が発生した時点における温度値以下の周囲温度で起動した場合に、次回電源起動直後における電源起動不良の発生を防ぐために、各時間Δtを延長するようにしてもよい。この場合、図4(b)の時間テーブルにおいて、AC電圧が85V〜90V以下であって、かつ、周囲温度が−10℃〜0℃以下に該当する6個の時間Δtが延長の対象になる。
〔第2の実施形態〕
〈スイッチング電源装置の構成〉
まず、本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置1aについて、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係るスイッチング電源装置1aの構成を示すブロック図である。スイッチング電源装置1aは、商用電源からのAC電流(交流電流)をDC電流(直流電流)に変換し、当該DC電流を負荷に供給する電源装置であり、図5に示すように、AC−DCコンバータ11、DC−DCコンバータ12、DC−DCコンバータ15、マイコン(制御部)13、周囲温度検知サーミスタ14、および、フィードバック回路16を備えている。
AC−DCコンバータ11は、AC電流をDC電流に変換する回路であり、例えば、フィルタ111、全波整流回路112、突入電流防止サーミスタ(サーミスタ)113、および、PFC(Power Factor Correction)回路114により構成することができる。
商用電源からのAC電流は、フィルタ111に入力される。フィルタ111は、所定の周波数帯域(例えば、50Hz)の電流を通過させると共に、当該周波数帯域以外の電流(ノイズなど)を遮断する。
フィルタ111からのAC電流は、全波整流回路112に入力される。全波整流回路112は、AC電流を全波整流する。全波整流回路112から出力されるDC電流を、以下、「脈動電流」と呼ぶ。
全波整流回路112からの脈動電流は、突入電流防止サーミスタ113を介してPFC回路114に入力される。突入電流防止サーミスタ113は、負の温度特性を有する(低温ほど抵抗値が増加する)抵抗体であり、冷めた(温度の低い)状態にある起動直後に突入電流が流れることを防止する機能を担う。
PFC回路114は、SystemON信号の出力をトリガにして、力率を改善し(力率を1に近付ける)、脈動電流を電流値略一定のDC電流に変換する。SystemON信号を受けているときには、PFC回路114から大きなDC電流がDC−DCコンバータ12およびDC−DCコンバータ15に入力される。SystemON信号を受けていないときには、PFC回路114から小さなDC電流がDC−DCコンバータ15に入力される。
DC−DCコンバータ12は、AC−DCコンバータ11の出力電圧Vpfcを所定のDC電圧に昇圧又は降圧する回路であり、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)コントローラ121、トランス122および2次側整流回路123a,123bにより構成することができる。なお、DC−DCコンバータ12は、PFC回路114がSystemON信号を受けているときに、起動する。
PWMコントローラ121は、AC−DCコンバータ11の出力電圧Vpfcをパルス幅変調する。PWMコントローラ121から出力されたパルス電圧は、トランス122に入力される。
トランス122は、PWMコントローラ121からのパルス電圧を昇圧又は降圧する。すなわち、PWMコントローラ121からのパルス電圧の波高値を高く又は低くする。トランス122から出力されたパルス電圧は、2次側整流回路123a,123bに入力される。
2次側整流回路123a,123bは、トランス122からのパルス電圧を平滑化することによって、電圧値略一定のDC電圧を生成する。なお、2次側整流回路123a,123bから出力されるDC電圧の電圧値は、PWMコントローラ121から出力されるパルス電圧のデューティー比、および、トランス122から出力されるパルス電圧の波高値によって決まる。2次側整流回路123a,123bから出力されたDC電圧は、スイッチング電源装置1aの負荷に入力される。なお、PFC回路114へのSystemON信号の出力をトリガにして、2次側整流回路123bからDC電圧13Vが出力される。
図5においては、スイッチング電源装置1aの負荷として、LEDドライバ回路(負荷、発光ダイオード駆動回路)2およびPNL12V回路5を例示している。なお、LEDドライバ回路およびPNL12V回路5は、スイッチング電源装置1aに内蔵されていてもよい。
LEDドライバ回路2は、LEDを駆動する回路であり、スイッチング電源装置1aからDC電流Idc(以下、「負荷電流Idc」という)を供給されるとともに、LEDON信号をトリガにしてLED電圧を出力する。LED電圧は、例えば、テレビジョン受像機のバックライト用のLEDに出力される。
PNL12V回路5は、液晶パネルを駆動する回路であり、スイッチング電源装置1aからDC電流Idcを供給されるとともに、PANELPOWER信号をトリガにしてDC電圧13Vを12Vに降圧して出力する。DC電圧12Vは、例えば、テレビジョン受像機の画面用の液晶パネルに出力される。
DC−DCコンバータ15は、AC−DCコンバータ11の出力電圧Vpfcを所定のDC電圧に昇圧又は降圧して待機電力用に出力する回路であり、例えば、スタンバイ回路151、トランス152および2次側整流回路153により構成することができる。DC−DCコンバータ15は、PFC回路114がSystemON信号を受けていなくても、起動する。
スタンバイ回路151は、AC−DCコンバータ11の出力電圧Vpfcをパルス幅変調する。スタンバイ回路151から出力された電圧は、トランス152に入力される。
トランス152は、スタンバイ回路151からの電圧を昇圧又は降圧する。すなわち、スタンバイ回路151からの電圧の波高値を高く又は低くする。トランス152から出力された電圧は、2次側整流回路153に入力される。
2次側整流回路153は、トランス152からのパルス電圧を平滑化することによって、電圧値略一定のDC電圧Bu5Vを生成する。DC電圧Bu5Vは、AC電圧の供給をトリガにして2次側整流回路153から出力され、待機電力として使用される。なお、DC電圧Bu5Vの電圧値は、スタンバイ回路151から出力されるパルス電圧のデューティー比、および、トランス152から出力されるパルス電圧の波高値によって決まる。
マイコン13は、起動シーケンスにおいて、負荷電流を段階的に増加させるものであり、スイッチング電源装置1aの起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更する。特に、起動シーケンスにおいて複数の負荷に対する負荷電流の供給を順次開始するものであり、当該スイッチング電源の起動に失敗した場合、特定の負荷に対して負荷電流の供給を開始するタイミングをより遅くする。具体的には、マイコン6による起動シーケンス制御において使用する、DC電圧13Vの出力確認からPANELPOWER信号の出力までの時間Δtを変更する。
詳細には、まず、AC電圧および周囲温度に応じた時間Δtが設定されたテーブル(以下、時間テーブルと呼ぶ)が、マイコン13により読み出しおよび書き込み可能な不揮発性記憶装置に記憶される。次に、マイコン13は、マイコン6が起動されたときに、AC電圧の電圧値を取得し、周囲温度検知サーミスタ14から周囲温度の温度値を取得した上で、AC電圧および周囲温度に対応する時間Δtを時間テーブルから読み出し、マイコン6に通知する。そして、マイコン6による時間Δtに応じた起動シーケンス制御の結果、スイッチング電源装置1aの起動に失敗した場合には、当該AC電圧および当該周囲温度に応じて、上記時間Δtの設定値を変更する。
マイコン6は、2次側整流回路153からのDC電圧Bu5Vの出力によって起動され、マイコン13から時間Δtを取得し、時間Δtに応じて電源および負荷の起動シーケンス制御を実行する。起動シーケンス制御の詳細は、後述する。
なお、マイコン13は、2次側整流回路123a,123b,153から出力されるDC電圧、および、LEDドライバ回路2から出力されるLED電圧の各電圧値をフィードバック回路16から通知され、各電圧値に応じて、PWMコントローラ121、スタンバイ回路151、および、LEDドライバ回路2を制御する。
フィードバック回路16は、2次側整流回路123a,123b,153から出力されるDC電圧、および、LEDドライバ回路2から出力されるLED電圧の各電圧値を取得し、マイコン13に通知する。
次に、本発明の実施形態3に係るスイッチング電源装置1aの起動直後に実施される、マイコン6による電源および負荷の起動シーケンス制御について、図6を参照して説明する。図6において、(a)は、電源および負荷の通常起動シーケンスを示すグラフであり、(b)は、電源および負荷の低温起動シーケンスを示すグラフであり、(c)は、(b)に対応した、時間テーブルの構成例を示す表である。
図6(a)に示すように、通常起動シーケンス制御において、マイコン6は、2次側整流回路153からのDC電圧Bu5Vによって起動され、SystemON信号をPFC回路114に出力した上で、2次側整流回路123bからの13Vの出力を確認する。
そして、マイコン6は、13Vの出力を確認できたときに、PANELPOWER信号をPNL12V回路5に出力した上で、PNL12V回路5からの12Vの出力を確認する。さらに、12Vの出力を確認できたときに、LEDON信号をLEDドライバ回路2に出力した上で、LEDドライバ回路2からのLED電圧の出力を確認する。LED電圧の出力を確認できたときに、通常起動シーケンス制御を終了する。
図6(b)に示すように、低温起動シーケンスは、図6(a)の通常起動シーケンスと比較すると、AC電圧から13Vまでのシーケンス、および、PANELPOWERからLED電圧までにシーケンスは同じであるが、13VからPANELPOWERまでの時間がΔtになっている点が異なっている。
すなわち、低温起動シーケンスにおいて、マイコン6は、Bu5V、13Vの出力を確認できてから時間Δtが経過したときに、PANELPOWER信号をPNL12V回路5に出力し、LEDON信号をLEDドライバ回路2に出力する。これにより、PFC回路114の出力電圧VpfcがPWMコントローラ121の起動電圧以上となり、電源起動を正常に行うことができる。これは、時間Δtの間に、突入電流防止サーミスタ113の温度が上昇するので、突入電流防止サーミスタ113の抵抗値が低くなることにより、電圧降下が小さくなるため、PFC出力電圧Vpfcの低下が軽減できるからである。したがって、時間Δtは、AC電圧および周囲温度に応じて設定され、AC電圧が低いほど、周囲温度が低いほど、長い時間が設定される。
なお、低温起動シーケンスにおいて、マイコン6は、13VからPANELPOWERまでの時間だけでなく、12VからLEDONまでの時間についてもΔtとしてもよい。これにより、13VからLEDONまでの時間がさらに長くなるので、より確実に電源起動を正常に行うことができる。
図6(c)に示すように、時間テーブルには、13V出力確認からPANELPOWER信号出力までの時間Δtの時間値(s)がAC電圧(V)の範囲、および、周囲温度の温度値(℃)の範囲に応じて設定されている。例えば、電源起動直後にAC電圧が91Vであり、周囲温度が−5℃だった場合には、時間Δtとして1.4(s)が用いられる。
このとき、電源起動不良が発生したと判定した場合、マイコン6は、その時点におけるAC電圧および周囲温度に該当する範囲である、AC電圧90V〜95V、および、周囲温度−10℃〜0℃に対応する時間Δtとして、その時点の時間値1.4(s)に所定のオフセット値を加算した時間値を設定する。
なお、電源起動不良が発生した時点における電圧値以下のAC電圧、および、電源起動不良が発生した時点における温度値以下の周囲温度で起動した場合に、次回電源起動直後における電源起動不良の発生を防ぐために、各時間Δtを延長するようにしてもよい。この場合、図6(c)の時間テーブルにおいて、AC電圧が90V〜95V以下であって、かつ、周囲温度が−10℃〜0℃以下に該当する9個の時間Δtが延長の対象になる。
〔第3の実施形態〕
上述したスイッチング電源装置1、1aは、テレビジョン受像機に内蔵することができる。このような実施形態において、スイッチング電源装置1のマイコン13は、バックライト用のLEDを駆動するLED駆動回路を制御することによって、起動シーケンスにおいて負荷電流を段階的に増加させる。また、スイッチング電源装置1aのマイコン6は、バックライト用のLED駆動回路に負荷電流の供給を開始するタイミングを遅くすることによって、起動シーケンスにおいて負荷電流を段階的に増加させる。
〔第4の実施形態〕
上述したスイッチング電源装置1、1aは、テレビジョン受像機に限らず、商用電源で動作する各種電子機器に内蔵することができる。例えば、LED照明に内蔵することができる。この場合、スイッチング電源装置1のマイコン13は、照明用のLEDを駆動するLED駆動回路を制御することによって、起動シーケンスにおいて負荷電流を段階的に増加させる。また、スイッチング電源装置1aのマイコン6は、照明用のLEDを駆動するLED駆動回路に負荷電流の供給を開始するタイミングを遅くすることによって、起動シーケンスにおいて負荷電流を段階的に増加させる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るスイッチング電源装置(1)は、交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータであって、負の温度特性を有するサーミスタ(突入電流防止サーミスタ113)を含むAC−DCコンバータ(11)と、上記AC−DCコンバータの出力を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータ(12)と、上記DC−DCコンバータから負荷(LEDドライバ回路2、負荷4、PNL12V回路5)に供給される負荷電流の大きさを制御する制御部(マイコン13)と、を備えたスイッチング電源装置であって、上記制御部が、起動シーケンスにおいて上記負荷電流を段階的に増加させるものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて上記負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更する。
上記の構成によれば、起動シーケンスにおいて負荷電流が段階的に増大する。これにより、負荷電流の増大に起因する電圧降下量の増加も段階的になるので、その一部を温度上昇に起因する電圧降下量の減少により相殺することが可能になる。このため、スイッチング電源装置の起動不良が生じ難くなる。さらに、上記の構成によれば、起動シーケンスにおいて負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間が、スイッチング電源装置の起動に失敗する度により長い時間に設定される。これにより、スイッチング電源装置を長く使えば使うほど、起動不良が生じる確率が低下する。したがって、スイッチング電源装置の起動不良を従来よりも確実に防止することが可能になる。
本発明の態様2に係るスイッチング電源装置は、上記態様1において、上記制御部が、起動シーケンスにおいて負荷電流を増加せる制御と負荷電流を一定値に保つ制御とを行うものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、負荷電流を一定に保つ制御を行う時間をより長い時間に変更することとしてもよい。
上記の構成によれば、スイッチング電源装置の起動不良を従来よりも簡単かつ確実に防止することが可能になる。
本発明の態様3に係るスイッチング電源装置は、上記態様1において、上記制御部が、起動シーケンスにおいて負荷電流を一定の増加率で増加せる制御を行うものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、上記増加率をより小さい増加率に変更することとしてもよい。
上記の構成によれば、スイッチング電源装置の起動不良を従来よりも簡単かつ確実に防止することが可能になる。
本発明の態様4に係るスイッチング電源装置は、上記態様1において、上記制御部が、起動シーケンスにおいて複数の負荷に対する負荷電流の供給を順次開始するものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、特定の負荷に対して負荷電流の供給を開始するタイミングをより遅くすることとしてもよい。
上記の構成によれば、スイッチング電源装置の起動不良を従来よりも簡単かつ確実に防止することが可能になる。
本発明の態様5に係るスイッチング電源装置は、上記態様1から4において、上記負荷が、PWM(Pulse Width Modulation)調光機能を有する発光ダイオード駆動回路(LEDドライバ回路2)であり、上記制御部が、上記発光ダイオード駆動回路におけるPWM調光のデューティー比を制御することによって、上記負荷電流の大きさを制御することとしてもよい。
本発明の態様6に係るスイッチング電源装置は、上記態様1から5において、上記AC−DCコンバータが、所定の周波数帯域の電流を通過させると共に、当該周波数帯域以外の電流を遮断するフィルタ(111)と、上記フィルタからの交流電流を全波整流する全波整流回路(112)と、上記全波整流回路から上記サーミスタを介して入力される直流電流の力率を改善するPFC回路(114)と、を備えていることとしてもよい。
本発明の態様7に係るスイッチング電源装置は、上記態様において、上記DC−DCコンバータが、上記AC−DCコンバータの出力電圧をパルス幅変調するPWMコントローラ(121)と、上記PWMコントローラからのパルス電圧を昇圧又は降圧するトランス(122)と、上記トランスからのパルス電圧を平滑化する2次側整流回路(123a,123b)と、を備えていることとしてもよい。
本発明の態様8に係る電子機器は、上記態様1から7に係るスイッチング電源装置を備えている。
本発明の態様9に係るテレビジョン受像機は、上記態様1から7に係るスイッチング電源装置を備えている。
本発明の態様10に係るスイッチング電源装置は、交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータであって、負の温度特性を有するサーミスタを含むAC−DCコンバータと、上記AC−DCコンバータの出力を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータと、を備えたスイッチング電源装置の制御方法において、起動シーケンスにおいて、上記DC−DCコンバータから負荷に供給される負荷電流の大きさを制御する工程であって、上記負荷電流を段階的に増加させる工程と、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて上記負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更する工程を含んでいる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、テレビジョン受像機やLED照明等に搭載されるスイッチング電源装置に対して好適に利用することができる。
1 スイッチング電源装置
11 AC−DCコンバータ
111 フィルタ
112 全波整流回路
113 突入電流防止サーミスタ(サーミスタ)
114 PFC回路
12 DC−DCコンバータ
121 PWMコントローラ
122 トランス
123a,123b 2次側整流回路
13 マイコン(制御部)
2 LEDドライバ回路(負荷、発光ダイオード駆動回路)
4 負荷
5 PNL12V回路(負荷)

Claims (10)

  1. 交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータであって、負の温度特性を有するサーミスタを含むAC−DCコンバータと、
    上記AC−DCコンバータの出力を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータと、
    上記DC−DCコンバータから負荷に供給される負荷電流の大きさを制御する制御部と、を備えたスイッチング電源装置であって、
    上記制御部は、起動シーケンスにおいて上記負荷電流を段階的に増加させるものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて上記負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更する、
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 上記制御部は、起動シーケンスにおいて負荷電流を増加せる制御と負荷電流を一定値に保つ制御とを行うものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、負荷電流を一定に保つ制御を行う時間をより長い時間に変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 上記制御部は、起動シーケンスにおいて負荷電流を一定の増加率で増加せる制御を行うものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、上記増加率をより小さい増加率に変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 上記制御部は、起動シーケンスにおいて複数の負荷に対する負荷電流の供給を順次開始するものであり、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、特定の負荷に対して負荷電流の供給を開始するタイミングをより遅くする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  5. 上記負荷は、PWM(Pulse Width Modulation)調光機能を有する発光ダイオード駆動回路であり、
    上記制御部は、上記発光ダイオード駆動回路におけるPWM調光のデューティー比を制御することによって、上記負荷電流の大きさを制御する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 上記AC−DCコンバータは、
    所定の周波数帯域の電流を通過させると共に、当該周波数帯域以外の電流を遮断するフィルタと、
    上記フィルタからの交流電流を全波整流する全波整流回路と、
    上記全波整流回路から上記サーミスタを介して入力される直流電流の力率を改善するPFC回路と、
    を備えている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 上記DC−DCコンバータは、
    上記AC−DCコンバータの出力電圧をパルス幅変調するPWMコントローラと、
    上記PWMコントローラからのパルス電圧を昇圧又は降圧するトランスと、
    上記トランスからのパルス電圧を平滑化する2次側整流回路と、
    を備えている、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置を備えている、
    ことを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置を備えている、
    ことを特徴とするテレビジョン受像機。
  10. 交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータであって、負の温度特性を有するサーミスタを含むAC−DCコンバータと、上記AC−DCコンバータの出力を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータと、を備えたスイッチング電源装置の制御方法において、
    起動シーケンスにおいて、上記DC−DCコンバータから負荷に供給される負荷電流の大きさを制御する工程であって、上記負荷電流を段階的に増加させる工程と、当該スイッチング電源装置の起動に失敗した場合、起動シーケンスにおいて上記負荷電流の大きさが定格値に達するまでの所要時間を、より長い時間に変更する工程を含んでいる、
    ことを特徴とする制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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