JP6556960B2 - 超音波流量計 - Google Patents
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Description
また、超音波伝播経路の中心軸と、管本体の計測流路の中心軸を一致させてもよい。
また、反射部材の反射面の長手方向が、超音波センサの超音波信号の送出方向と超音波伝播経路の中心軸とを含む面に沿うように形成してもよい。
また、反射部材の反射面は、長円に形成してもよく、楕円に形成してもよい。
以下、本発明の一実施形態を図1〜7に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の超音波流量計の使用状態を示す斜視図である。図2は、本実施形態の超音波流量計の分解斜視図を示す。図3は、図1のA−A断面であり、管本体の計測流路中心線CL1に沿った水平断面図である。図4は、図3のB−B断面であり、計測空間中心線CL2に沿った垂直断面図である。なお、本願においては構成の説明の便宜上、図示された姿勢において鉛直や水平の語を説明に用いるが、いうまでもなく実際の超音波流量計の設置の姿勢はこれに限定されるものではない。
図1に示すように本実施形態の超音波流量計1は、管本体2を備え、例えば金属、実施形態ではステンレススチールから構成されている。管本体2は測定対象である流体F、例えばこの実施形態では熱量供給用の温水を通過させる流路管10を備える。また、この流路管10と斜めに交差する計測管20を備え、計測管20の両端部には超音波センサ50を保持する超音波センサユニット保持部30が設けられている。
図3に示すように、管本体2の流路管10は、上流側(図1〜3において左側)に開口する流入口11と、その周囲のフランジ部12を備えるとともに、下流側に開口する流出口13と、その周囲のフランジ部14とを備える。流路管10は、管本体2の内部に流入口11から流入した温水を通過させ流出口13から流出させる計測流路15を形成する。超音波流量計1の内部において、流入口11の上流側の端部には円筒状の空間が形成されている。流入口11の下流側の端部から下流側に行くにしたがって内径が狭まるテーパ部16が続く。そして、流路管10の中央部にはテーパ部16のもっとも小さな内径と同径の空間を有した円筒形の縮径部17が形成されている。そして、縮径部17の下流側の端部には、下流に行くにしたがって径が拡がるテーパ部18が連続して設けられ、テーパ部18のもっとも大きな内径と同径の円筒状の流出口13が下流側に開口している。流路管10の上流側と下流側は、対称な形状となっている。また、流入口11、流出口13には、管接続のための周知の加工がなされているが、詳細な説明は省略する。
管本体2の計測流路中心線CL1に対してこれを含む水平面において交差角θで斜めに交差する計測空間中心線CL2を有する計測空間21を形成する円筒形の計測管20が形成されている。計測空間21は、超音波センサ50、50(図1)から送受信される超音波信号USが伝播される超音波伝播経路22を形成する。
図4に示すように、計測空間21の両端部には、それぞれ超音波センサユニット保持部30が形成されている。超音波センサユニット保持部30は、計測空間21と連通する筒部31からなり、計測空間中心線CL2と直交する鉛直方向の超音波センサユニット保持部中心線CL3を中心とした上部が開放した有底円筒状の空間として形成されている。すなわち、一対の超音波センサユニット保持部30、30の中心線CL3、CL3は、相互に平行で、超音波センサユニット保持部30、30は、同じ垂直方向上側に開口している。超音波センサユニット保持部30の内径は計測空間21の内径よりも大きな内径となっている。超音波センサユニット保持部30の底面32は、水平な平面として形成され、計測空間21のもっとも低い位置より低く掘り下げるように形成されている。超音波センサユニット保持部30は、詳細にはその上部と下部が同心異径の円筒形の形状となっており、上端から3分の1あたりまでの上部の内面である上部内壁面34の内径は、それより下部の下部内壁面35の内径より大きく形成されている。そして、上部内壁面34と下部内壁面35との境界部分は、ドーナツ状の水平な平面として形成された段差部33となっている。
(超音波センサユニット40)
図5(a)は、超音波センサユニット40の斜視図、図5(b)は、超音波センサユニット保持部30の位置決め構成を示す。図6(a)は計測空間中心線CL2と直交する方向から見た超音波センサユニット40の側面図、図6(b)は超音波センサユニット40の平面図、図6(c)は、計測空間21側から見た超音波センサユニット40の正面図である。
本実施形態では反射板保持部43と反射板44とで反射部材を構成する。図5(a)に示すように反射部材保持部42、42の下端内側間において反射板保持部43が、ステンレススチールなどの金属製の反射板44を保持している。反射板44は、図6(a)〜6(c)に示すように鉛直の超音波センサユニット保持部中心線CL3、及び計測空間中心線CL2から45度傾けられた長円の板状に形成される。反射板44は、図6(b)に示す平面視(超音波センサユニット保持部中心線CL3上側からの鉛直下向きの視点)及び図6(c)に示す計測空間中心線CL2の方向から見た正面図のいずれから見ても概ね長円になるように構成されている。
そして、反射板44は、超音波センサ50の下面中央から送出された超音波信号USをそれぞれの反射面にて超音波センサユニット保持部中心線CL3に沿った方向から正確に計測空間中心線CL2に沿った方向に反射させる。具体的に、一方の反射板44は、計測管20により形成された横断面円形の計測空間21の鉛直方向上端から下端までの直径にわたって存在する反射面の全領域において、超音波信号USを超音波センサユニット保持部中心線CL3に沿った方向から正確に計測空間中心線CL2に沿った方向に反射させる。同様に、他方の反射板44は、反射面の全領域において、超音波信号USを計測空間中心線CL2に沿った方向から正確に超音波センサユニット保持部中心線CL3に沿った方向に反射させる。一方、横断面円形の計測空間21のうち左右の両端部においては、反射板44が存在しないため超音波信号USは反射しない。
図5(a)に示すように、この反射板44を正確な位置に保持するための反射板保持部43が反射部材保持部42、42の間に設けられる。
図5(a)に示すように嵌合リング41の下面41bのうち計測空間21に近い位置には、下方に突出する突部からなる上部位置被規制部45が嵌合リング41と一体に形成されている。
図5(b)に示すように、超音波センサユニット保持部30の底面32の計測空間21と反対側には、底部位置被規制部46がずれなく嵌入される穴状の底部位置規制部36が凹設される。
図2に示すように、超音波センサユニット保持部30に超音波センサユニット40を挿入すると、嵌合リング41の下面41bと段差部33とが当接し、これにより嵌合リング41の鉛直方向の位置が決まるとともに嵌合リング41が水平に載置される。嵌合リング41の側面41aと上部内壁面34により嵌合リング41の水平方向の位置が決まる。そして、超音波センサユニット40の上部位置被規制部45と段差部33の上部位置規制部37(図5(b)参照)と、超音波センサユニット40の底部位置被規制部46と底面32の底部位置規制部36(図5(b)参照)とにより、反射板44の水平面における回転方向の向きが決まる。すなわち、超音波センサユニット保持部30に超音波センサユニット40を挿入するだけで、超音波センサユニット保持部30に対する超音波センサユニット40の高さ、水平位置、向きが正確に決まる。
次に、図3、図4、図7(a)〜7(c)に基づいて、計測流路中心線CL1と計測空間中心線CL2との交差角θについて説明する。
図7(a)は、本実施形態の到達時間差Δtを説明する模式図である。一対の超音波センサ50と一対の反射板44による超音波伝播経路22を模式的に示す。超音波センサユニット保持部中心線CL3に沿った超音波センサ50から反射板44までの距離をx1、x2として、一対の超音波センサユニット保持部30の中心軸間の離間距離Lを一定とすると、超音波伝播距離=L+x1+x2となる。管本体2の計測流路中心線CL1と計測空間中心線CL2とが交差する交差角θは、到達時間差Δtが、予め設定された最小流量時において予め設定した値を超えるとともに、最大流量時に圧力損失が予め設定された数値を超えないように設定される。
(条件1:「計測精度が求められる」(計測精度の為に、十分な到達時間差を得られること))
特に、最小流量の場合に計測流路15内の流速vfが最も遅くなるので、この時の到達時間差Δtが測定器の分解能以上であることが問題となる。
ここで、Δt:到達時間差、c:音速(流体内の音速)、vf:流速(計測流路中心線CL1と平行な向きの流体の流速)、L:離間距離(超音波センサユニット保持部中心線CL3-CL3間の離間距離)である。
=(x1/c)+(x2/c)+L/(c+vf)
tu:下流から上流に向けて発信した時の到達時間
=(x1/c)+(x2/c)+L/(c−vf)
を用いると、到達時間差Δtは、次式で表される。
=L/(c−vf)−L/(c+vf)
=(L(c+vf)−L(c−vf))/(c−vf)(c+vf)
=2Lvf/(c2−vf 2)
c>>vfより、
Δt=2Lvf/c2
すなわち、到達時間差Δtは、流速vfと比例する。
しかしながら、c:音速、vf:流速、L:離間距離を一定としても(厳密にいえば、超音波伝播経路が曲線となるためLは変化するが、ここでは無視できる。)、実際の超音波信号の伝播速度は、交差角θが変化すると、流速vfが音速cに与える影響が変化するため変化する。
vu=c−vf・cosθ
図7(b)に示すように、交差角θがゼロに近い時には、伝播速度vuはc−vfに近づき、伝播速度vdはc+vfに近づくため、速度差は2vfに近づく。
vd:上流から下流に向けて発信した時の伝播速度
vu:下流から上流に向けて発信した時の伝播速度
td:上流から下流に向けて発信した時の到達時間
=(x1/c)+(x2/c)+L/vd
tu:下流から上流に向けて発信した時の到達時間
=(x1/c)+(x2/c)+L/vu
を用いると、到達時間差Δtは、次式で算出される。
=L/vu−L/vd
=L(1/vu−1/vd)
ここで、cosθがゼロ、すなわちθ=90°に近づけば、vu≒vd≒cとなり、到達時間差Δtは小さくなってゼロに近づき、流量の測定が困難となる。
(条件2:圧力損失が規格以内であること)
圧力損失は、一般に最大流量のときが最大になるが、流体の種類、管本体2の形状・材質、反射部材保持部42の形状や位置、乱流や層流の発生状態など、スペックだけでは算出できないため、実験若しくはシミュレーションによる流体解析により算出する。一般的には、交差角θが大きいほど流路抵抗が小さくなる傾向がある。一般に、取引用の超音波流量計においては、規格により圧力損失が定められている。
以上のように条件1と条件2を満たす交差角θを決定する。
以上のような理由から、本実施形態においては、例えば温水による熱量供給のカロリメータとして使用する超音波流量計であり、条件1及び条件2を満たすために交差角θを5〜70°に設定している。もちろん上記範囲内で、必要に応じて、到達時間差Δtか圧力損失かのいずれかを重視するような設計としてもよい。
続いて、本実施形態の超音波流量計1の製造方法について説明する。
本実施形態の超音波流量計1の管本体2は、ステンレススチールを鋳造して製造する。その後、安全のための面取りや、精度を確保したり、流路抵抗を下げたりするために、切削・研削・研磨等を行う。
このため、一方の超音波センサユニット保持部30と他方の超音波センサユニット保持部30は、相互に高度な精度で平行な関係を維持できる。また、水平に載置された管本体2の流路管10と計測管20の中心線を含む面に対しても、高い精度で垂直な位置関係とすることができる。このことは、高精度な超音波流量計の前提として重要な構成となる。
なお、各種蓋材、シール部材、シール剤、接着剤、スペーサ、ねじなど周知の材料を適宜用いることができるが、その説明は省略する。
次に、このように構成された本実施形態の超音波流量計1の作用について説明する。
本実施形態では、図1に示すように超音波流量計1は、例えば、暖房等の熱源となる温水の供給流路6の上流側6a、下流側6bの間に流入口11と流出口13が接続されて直列に配置される。配置位置はエルボ管などから離間して流れの安定した位置に取付けられる。取付姿勢は、図示に限定されず管内に気泡等が貯留されないような姿勢とする。このように装着された超音波流量計1の一対の超音波センサユニット保持部30、30には、仮想線で示すような表示部5が装着される。
ここで、特許文献1の超音波流量計101、特許文献2の超音波流量計201、図13に示す比較例の超音波流量計301の構成と比較しつつ、第1の実施形態の作用を説明する。
(流量の測定)
図3に示すように、送出した超音波信号を大きく減衰させることなしに、流路管10の縮径部17により形成された計測流路15を流体(温水)が流下するときにその計測流路15の幅全体を、超音波信号USが斜めに横断する。
本実施形態では、上記のような構成を備えるため、以下のような効果を奏する。
○超音波伝播経路22の計測空間中心線CL2と、管本体2の流路管10の縮径部17により形成された計測流路15の計測流路中心線CL1とが所定の交差角θを有しているので、超音波センサユニット40が計測流路15を妨げにくい位置にオフセットすることができるため、流路抵抗を小さくし圧力損失を小さくすることができる。小径の管でも流路を妨げにくく比較的小さな圧力損失とすることができる。
具体的には、反射板保持部43により流体Fを計測流路15の外側へ流れ込みにくくして、計測流路15を流れる流体の流れを妨げないように整流することができる。
○超音波センサユニット保持部30の開口部が同一方向に向いているので、表示部5を取り付ける場合でも、超音波センサ50の配線の取り回しも同一方向とすることができるため、外部機器の装着が容易となる。また、超音波センサ50の配線なども取り回しが短くなり、外部への突出や露出を抑えることができる。
・反射板保持部43は、図示した形状に限定されず、流体の流れとの関係で適宜形状や大きさ位置などを変更することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した超音波流量計1の第2の実施形態を図8〜図10にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の流路管10に対する計測管20の位置関係が異なる。具体的には、計測流路中心線CL1と計測空間中心線CL2との交差角θをゼロにしたものである。すなわち流路管10と計測管20とが同じ管体を共用して管本体2を構成した点に特徴がある。また、反射部材から反射板保持部43を省略して、反射板44を直接一対の反射部材保持部42、42間に設けた点で第1の実施形態とは構成が異なる。その他の部分は基本的に共通する構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
(計測流路15)
図10に示すように、直管状の管本体2の流路管10は、上流側に開口する流入口11とその周囲のフランジ部12と、下流側に開口する流出口13とその周囲のフランジ部14とを備える。流路管10は、管本体2の内部に流入口11から流入した温水を通過させ流出口13から流出させる計測流路15を形成する。流路管10の内部において、流入口11の上流側の端部には円筒状の空間が形成されている。流入口11の下流側の端部からは、下流側に行くにしたがって内径が狭まるテーパ部16が続く。そして、流路管10の中央部はテーパ部16のもっとも小さな内径と同径の空間を有した円筒形の縮径部17が形成されている。そして、縮径部17の下流側の端部から、下流に行くにしたがって径が拡がるテーパ部18が連続して設けられ、テーパ部18のもっとも大きな内径と同径の円筒状の流出口13が下流側に開口している。流路管10の上流側と下流側は、対称な形状となっている。
この流路管10は、計測空間21を形成する計測管20を兼ねている。
計測管20として、計測空間21は、超音波センサ50、50(図9)から送受信される超音波信号USが伝播される超音波伝播経路22を形成する。
超音波センサユニット保持部30は、計測空間21の両端部に設けられるが、第2の実施形態においては、計測空間21の両端部は計測流路15の両端部に相当する。そのため、超音波センサユニット保持部30は、図9に示すように計測管20、すなわち流路管10に設けられる。超音波センサユニット保持部30自体の構成は、第1の実施形態と共通するので説明は省略する。
第2の実施形態の超音波センサユニット40の構成は、第1の実施態様と基本的に共通する構成である。但し、反射部材保持部42、42の下端内側間においてステンレススチールなどの金属製の反射板44を直接保持しており、反射板保持部43を介さない点で第1の実施形態とは相違している。なお、第2の実施形態では、反射板44が本発明の反射部材を構成する。
第2の実施形態の反射板44は、第1の実施形態に示す反射板44と同様に、長円の板状に形成される。図6(b)に示す平面視(超音波センサユニット保持部中心線CL3に沿って上側からの鉛直下向きの視点)、及び図6(c)に示す計測空間中心線CL2の方向に沿って見た正面図のいずれから見ても概ね長円になるように構成されている。
次に、このように構成された第2の実施形態の超音波流量計1の作用について説明する。
従って、第2の実施形態の超音波流量計1によれば、第1の実施形態の超音波流量計1に記載の効果に加えて、特に以下の効果を得ることができる。
○加工が単純化されるため、加工の工数も少なくすることができる。
○第2の実施形態では、第1の実施形態のような反射板保持部43を備えず反射板44が超音波センサユニット40の反射部材保持部42に直接保持されるため、部品点数を減少させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した超音波流量計1の第3の実施形態を図11(a)〜(c)にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、第2の実施形態の反射板44の配置方向のみを変更したものであるため、その他の部分は基本的に共通する構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
(反射板44)
第3の実施形態の反射板44は、第2の実施形態に示す反射板44と同様に、長円の板状に形成される。図11(c)に示す平面視(超音波センサユニット保持部中心線CL3に沿って上側からの鉛直下向きの視点)から見ても概ね長円になるように構成されている。
従って、第3の実施形態の超音波流量計によれば、第2の実施形態に記載の超音波流量計の効果と同等の効果を得ることができる。
ここで、反射板44の形状の違いによる機能の差を図12を参照して説明する。図12(a)は、図13に示す比較例の反射板302、303を示す。この形状では、反射板302、303の平面視が円形で、超音波センサから送出される断面形状円形の超音波信号USの超音波伝播経路と同様の形状であり、超音波センサから送出される断面形状円形の超音波信号USのすべてを利用するため、超音波信号の減衰も少なく、超音波センサの出力を無駄なく有効に利用できる。ただし、第1の実施形態と異なることは、計測流路304に突出したりする点で好ましくない。
・上記実施形態では、熱量供給用の温水を例示したが、流体Fは温水に限らず他の液体でもよく、さらに気体の流量の測定にも適用できる。
・管本体2は、ステンレススチールを例示したが、青銅鋳物や鋳鉄管や真鍮管、あるは樹脂やセラミックスにより構成されていてもよい。また、必要に応じて内部に超音波信号の反射を高め、あるは乱反射を抑制するようなコーティングを施したりや研磨を適宜することを妨げない。また、インナーパイプを配設してもよい。
・超音波センサや管同士の接続は、詳細な説明はしないが、適宜周知の方法で、固定し、弾性体や充填剤でシールすることができる。或いは、適宜蓋材やスペーサを用いることも妨げない。また、フランジを形成した接合、ねじによる螺合を含む加工をすることも含む。
・ワークとしての管本体2は、工作機械の構成により、超音波センサユニット保持部30を鉛直上方に開口する姿勢に限らず、水平方向にするなど、工作機械において精度を上げやすい姿勢で加工することができる。また、ワークとしての管本体2の一対の超音波センサユニット保持部30を、固定したまま加工できることが望ましい。
・表示部5は、各種の構成が採用でき、単に超音波センサ50からの信号を取りだし、遠隔で処理してもよく、逆に超音波センサ50内で、信号処理などの制御を行ってもよい。
Claims (10)
- 測定対象である流体を通過させる計測流路を備えた筒状の管本体と、流体が流れる前記管本体の上流位置と下流位置とにそれぞれ配置され相互に超音波信号を伝播させる一対の超音波センサとを備え、一方の超音波センサから他方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間と、他方の超音波センサから一方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間との到達時間差から測定対象である流体の流量を測定する超音波流量計であって、
前記一対の超音波センサの一方から送出された超音波信号を前記管本体の超音波伝播経路に向けて反射し、当該管本体の超音波伝播経路を伝播する超音波信号を他方の超音波センサに向けて反射する一対の反射部材を備え、
当該一対の反射部材の各々の反射面の超音波伝播経路に沿って反射面を見たときの一方向の長さは前記超音波センサから送出される超音波伝播経路の幅全体の長さに設定され、前記一方向の長さと直交する他方向の長さは当該超音波伝播経路の幅全体の長さより短く設定されたことを特徴とする超音波流量計。 - 前記一対の超音波センサの超音波信号の送出方向は、前記管本体の計測流路の中心軸を含む面と直交する方向であって、且つ同一の方向であることを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
- 前記超音波伝播経路の中心軸と、前記管本体の計測流路の中心軸が一致していることを特徴とする請求項2に記載の超音波流量計。
- 前記超音波伝播経路の中心軸と、前記管本体の計測流路の中心軸が斜めに交差していることを特徴とする請求項2に記載の超音波流量計。
- 前記反射部材の反射面の長手方向が、前記超音波センサの超音波信号の送出方向と前記超音波伝播経路の中心軸とを含む面に沿って形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波流量計。
- 前記管本体と連通する計測管をさらに備え、当該計測管は、前記管本体の計測流路の中心軸に対して斜めに交差する中心軸を有する前記超音波伝播経路を規定し、前記一対の超音波センサからそれぞれ送出されて対応する前記反射部材により反射された前記超音波信号を前記超音波伝播経路を通じて伝播させる計測空間を形成することを特徴とする請求項4に記載の超音波流量計。
- 前記反射部材の反射面の長手方向が、前記超音波センサの超音波信号の送出方向と前記超音波伝播経路の中心軸とを含む面と直交する方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項3に記載の超音波流量計。
- 前記反射部材の反射面は、長円に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載に超音波流量計。
- 前記反射部材の反射面は、楕円に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載に超音波流量計。
- 前記反射部材は、反射板保持部と、当該反射板保持部に保持された反射板とを備え、前記反射板は前記反射板保持部に熱かしめにより一体化されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の超音波流量計。
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