JP6556961B2 - 超音波流量計 - Google Patents
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Description
また、反射部材が、反射板と反射板保持部とを含む場合、反射板が反射板保持部に熱かしめにより一体化されてもよい。
以下、本発明の一実施形態を図1〜8に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の超音波流量計1の使用状態を示す斜視図であり、周辺との接続関係の例も示す。図2は、本実施形態の超音波流量計1の分解斜視図を示す。図3は、図1のA−A断面であり、管本体2の計測流路中心線CL1に沿った水平断面図である。図4は、図3のB−B断面であり、計測空間中心線CL2に沿った垂直断面図である。なお、本願においては構成の説明の便宜上、図示された姿勢において鉛直や水平の語を説明に用いるが、いうまでもなく実際の超音波流量計の設置の姿勢はこれに限定されるものではない。
図1に示すように本実施形態の超音波流量計1は、管本体2を備え、例えば金属、実施形態ではステンレススチールから構成されている。管本体2は測定対象である流体F、例えばこの実施形態では熱量供給用の温水を通過させる流路管10を備える。また、この流路管10と斜めに交差する計測管20を備え、計測管20の両端部には超音波センサ50を備えた超音波センサユニット保持部30が設けられている。
図3に示すように、管本体2の流路管10は、上流側(図1〜3において左側)に開口する流入口11と、その周囲のフランジ部12を備えるとともに、下流側に開口する流出口13と、その周囲のフランジ部14とを備える。流路管10は、管本体2の内部に流入口11から流入した温水を通過させ流出口13から流出させる計測流路15を形成する。超音波流量計1の内部において、流入口11の上流側の端部には円筒状の空間が形成されている。流入口11の下流側の端部から下流側に行くにしたがって内径が狭まるテーパ部16が続く。そして、流路管10の中央部にはテーパ部16のもっとも小さな内径と同径の空間を有した円筒形の縮径部17が形成されている。そして、縮径部17の下流側の端部には、下流に行くにしたがって径が拡がるテーパ部18が連続して設けられ、テーパ部18のもっとも大きな内径と同径の円筒状の流出口13が下流側に開口している。流路管10の上流側と下流側は、対称な形状となっている。また、流入口11、流出口13には、管接続のための周知の加工がなされているが、詳細な説明は省略する。
管本体2の計測流路中心線CL1に対してこれを含む水平面において交差角θで斜めに交差する計測空間中心線CL2を有する計測空間21を形成する円筒形の計測管20が形成されている。計測空間21は、超音波センサ50、50(図1)から送受信される超音波信号USが伝播される超音波伝播経路22を形成する。
図4に示すように、計測空間21の両端部には、それぞれ超音波センサユニット保持部30が形成されている。超音波センサユニット保持部30は、計測空間21と連通する筒部31からなり、計測空間中心線CL2と直交する鉛直方向の超音波センサユニット保持部中心線CL3を中心とした上部が開放した有底円筒状の空間として形成されている。すなわち、超音波センサユニット保持部30、30の中心線CL3、CL3は、相互に平行で、超音波センサユニット保持部30、30は、同じ垂直方向上側に開口している。超音波センサユニット保持部30、30の内径は計測空間21の内径よりも大きな内径となっている。超音波センサユニット保持部30、30の底面32、32は、水平な平面として形成され、計測空間21のもっとも低い位置より低く掘り下げるように形成されている。超音波センサユニット保持部30は、詳細にはその上部と下部が同心異径の円筒形の形状となっており、上端から3分の1あたりまでの上部の内面である上部内壁面34の内径は、それより下部の下部内壁面35の内径より大きく形成されている。そして、上部内壁面34と下部内壁面35との境界部分は、ドーナツ状の水平な平面として形成された段差部33となっている。
(超音波センサユニット40)
図5(a)は、超音波センサユニット40の斜視図であり、図5(b)は、計測空間中心線CL2と直交する方向から見た超音波センサユニット40の側面図、図5(c)は、超音波センサユニット40の平面図である。
図6(a)に示すように、嵌合リング41の下面41bのうち計測空間21に近い位置には、下方に突出する突部からなる上部位置被規制部45が嵌合リング41と一体に形成されている。
図6(b)に示すように、超音波センサユニット保持部30の底面32の計測空間21と反対側には、底部位置被規制部46がずれなく嵌入される穴状の底部位置規制部36が凹設される。
図2に示すように、超音波センサユニット保持部30に超音波センサユニット40を挿入すると、嵌合リング41の下面41bと段差部33とが当接し、これにより嵌合リング41の鉛直方向の位置が決まるとともに嵌合リング41が水平に載置される。嵌合リング41の側面41aと上部内壁面34により嵌合リング41の水平方向の位置が決まる。そして、超音波センサユニット40の上部位置被規制部45と段差部33の上部位置規制部37(図6(b))と、超音波センサユニット40の底部位置被規制部46と底面32の底部位置規制部36(図4)とにより、反射板44の水平面における回転方向の向きが決まる。すなわち、超音波センサユニット保持部30に超音波センサユニット40を挿入するだけで、超音波センサユニット保持部30に対する超音波センサユニット40の高さ、水平位置、向きが正確に決まる。
次に、図3、図4、図7(a)〜7(c)に基づいて、計測流路中心線CL1と計測空間中心線CL2との交差角θについて説明する。
(条件1:「計測精度が求められる」(計測精度の為に、十分な到達時間差を得られること))
特に、最小流量の場合に計測流路15内の流速vfが最も遅くなるので、この時の到達時間差Δtが測定器の分解能以上であることが問題となる。
Δt=2Lvf/c2
ここで、Δt:到達時間差、c:音速(流体内の音速)、vf:流速(計測流路中心線CL1と平行な向きの流体の流速)、L:離間距離(超音波センサユニット保持部中心線CL3-CL3間の離間距離)である。
=(x1/c)+(x2/c)+L/(c+vf)
tu:下流から上流に向けて発信した時の到達時間
=(x1/c)+(x2/c)+L/(c−vf)
を用いると、到達時間差Δtは、次式で表される。
=L/(c−vf)−L/(c+vf)
=(L(c+vf)−L(c−vf))/(c−vf)(c+vf)
=2Lvf/(c2−vf 2)
c>>vfより
Δt=2Lvf/c2
すなわち、到達時間差Δtは、流速vfと比例する。
しかしながら、c:音速、vf:流速、L:離間距離を一定としても(厳密にいえば、超音波伝播経路が曲線となるためLは変化するが、ここでは無視できる。)、実際の超音波信号の伝播速度は、交差角θが変化すると、流速vfが音速cに与える影響が変化するため変化する。
vu=c−vf・cosθ
図7(b)に示すように、交差角θがゼロに近い時には、伝播速度vuはc−vfに近づき、伝播速度vdはc+vfに近づくため、速度差は2vfに近づく。
vd:上流から下流に向けて発信した時の伝播速度
vu:下流から上流に向けて発信した時の伝播速度
td:上流から下流に向けて発信した時の到達時間
=(x1/c)+(x2/c)+L/vd
tu:下流から上流に向けて発信した時の到達時間
=(x1/c)+(x2/c)+L/vu
を用いると、到達時間差Δtは、次式で表される。
=L/vu−L/vd
=L(1/vu−1/vd)
ここで、cosθがゼロ、すなわちθ=90°に近づけば、vu≒vd≒cとなり、到達時間差Δtは小さくなってゼロに近づき、流量の測定が困難となる。
(条件2:圧力損失が規格以内であること)
圧力損失は、一般に最大流量のときが最大になるが、流体の種類、管本体2の形状・材質、反射部材保持部42の形状や位置、乱流や層流の発生状態など、スペックだけでは算出できないため、実験若しくはシミュレーションによる流体解析により算出する。一般的には、交差角θが大きいほど流路抵抗が小さくなる傾向がある。一般に、取引用の超音波流量計においては、規格により圧力損失が定められている。
以上のように条件1と条件2を満たす交差角θを決定する。
以上のような理由から、本実施形態においては、例えば温水による熱量供給のカロリメータとして使用する超音波流量計であり、条件1及び条件2を満たすために交差角θを5〜70°に設定している。もちろん上記範囲内で、必要に応じて、到達時間差Δtか圧力損失かのいずれかを重視するような設計としてもよい。
続いて、本実施形態の超音波流量計1の製造方法について説明する。
本実施形態の超音波流量計1の管本体2は、ステンレススチールを鋳造して製造する。その後、安全のための面取りや、精度を確保したり、流路抵抗を下げたりするために、切削・研削・研磨等を行う。
このため、一方の超音波センサユニット保持部30と他方の超音波センサユニット保持部30は、相互に高度な精度で平行な関係を維持できる。また、水平に載置された管本体2の流路管10と計測管20の中心線を含む面に対しても、高い精度で垂直な位置関係とすることができる。このことは、高精度な超音波流量計の前提として重要な構成となる。
なお、各種蓋材、シール部材、シール剤、接着剤、スペーサ、ねじなど周知の材料を適宜用いることができるが、その説明は省略する。
次に、このように構成された本実施形態の超音波流量計1の作用について説明する。
図1に示すように超音波流量計1は、例えば、暖房等の熱源となる温水の供給流路6の上流側6a、下流側6bの間に流入口11と流出口13が接続されて直列に配置される。配置位置はエルボ管などから離間して流れの安定した位置に取付けられる。取付姿勢は、図示に限定されず管内に気泡等が貯留されないような姿勢とする。このように装着された超音波流量計1の一対の超音波センサユニット保持部30、30には、仮想線で示すような表示部5が装着される。
本実施形態では、上記のような構成を備えるため、以下のような効果を奏する。
○同一方向から管本体2の超音波センサユニット保持部30を加工できるので、ワークである管本体2のチャックによるワークの持ち替えや、ワークである管本体2を保持する治具の回転をさせないで、管本体2を同一位置に固定したまま超音波センサユニット保持部30を加工することができる。そのため加工の工数を減らし、工程の簡易化が可能となる。
○超音波センサユニット保持部30の開口部が同一方向に向いているので、表示部5を取り付ける場合でも、超音波センサ50の配線の取り回しも同一方向とすることができるため、外部機器の装着が容易となる。また、超音波センサ50の配線なども取り回しが短くなり、外部への突出や露出を抑えることができる。
なお、上記実施形態において、反射部材は以下のように実施してもよい。
(変形例1)
・上記実施形態では、反射板保持部43の背面が板状に形成されたものであったが、図8(a)に示すように、傾き45度の斜面を上面として有する円柱によって反射板保持部43を形成し、この反射板保持部43の斜面(上面)に反射板44を保持してもよい。
・図8(b)に示すように反射板保持部43の背面を半球状としてもよい。
このように構成することで、反射板保持部43の背面を流れる流体の流れを円滑にすることができ、流路抵抗の上昇を抑制できる。
・図8(c)に示すように、反射部材保持部42を反射板44の背面部分にも拡張して反射板44の背面を覆うようにしている。このように構成することで、反射板44の背面への流体の回り込みを少なくすることで、流体の流れを円滑にすることができ、流路抵抗の上昇を抑制できる。
次に、本発明を具体化した超音波流量計1の第2の実施形態を図9〜図10にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の計測管20により構成される計測空間21の形状を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、第2実施形態の管本体2は、計測流路15(図10)を構成する流路管10は第1の実施形態と同様の構成であるが、一対の超音波センサユニット40は、管本体2の計測流路中心線CL1に対して同一の側に配置される。
○上記第2の実施形態では、第1の実施形態の超音波流量計1よりもコンパクトな形状とすることができる。
次に、本発明を具体化した超音波流量計1の第3の実施形態を図11にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態の反射板44の角度を変更し、計測空間21における超音波伝播経路22を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
具体的には、一方の超音波センサ50aから送出された超音波信号USは超音波センサユニット保持部中心線CL3aに沿って下方に送出されて反射板44aに当たり反射する。このとき、超音波信号USは、計測空間中心線CL2よりも上方に向けて反射され、計測管20の内部に形成された計測空間21の上方の内壁面に到達する。超音波信号USは、その内壁面で再び反射し、次は、計測空間21の下方の内壁面に到達して再び反射する。そして、反射した超音波信号USは、反射板44bに到達し、超音波センサユニット保持部中心線CL3bに沿って上方に伝播し、超音波センサ50bで受信される。
○ 超音波センサユニット保持部中心線CL3、CL3の離間距離Lが第1の実施形態の超音波流量計1の場合と同一であれば、第1の実施形態より超音波伝播距離を長くして、到達時間差Δtを大きくすることができる。
次に、本発明を具体化した超音波流量計1の第4の実施形態を図12にしたがって説明する。なお、第4の実施形態は、第1の実施形態の超音波流量計1の反射板44を省略した点で変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
○上記第4の実施形態では、第1の実施形態と比較して反射板44を備えていないため、部品点数も少なく簡単な構造とすることができる。そのため、製造に必要な工数も少なくすることができる。
○超音波センサ50は、超音波センサユニット40により、この超音波センサユニット40との位置関係が正確に保持される。そのうえで、超音波センサユニット40は超音波センサユニット保持部30に保持される。
(第5の実施形態)
次に、本発明を具体化した超音波流量計1の第5の実施形態を図13にしたがって説明する。なお、第5の実施形態は、第1の実施形態の計測管20により構成される計測空間の形状と、超音波伝播経路22を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
上記第5の実施形態の超音波流量計1によれば、以下のような効果を得ることができる。
○超音波センサユニット保持部中心線CL3、CL3の離間距離Lが同一であれば、第1の実施形態の超音波流量計1よりも超音波伝播距離を長くして、到達時間差Δtを大きくすることができる。
次に、本発明を具体化した超音波流量計1の第6の実施形態を図14にしたがって説明する。なお、第6の実施形態は、第1の実施形態の超音波センサユニット保持部30の配置を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
また、第1の実施形態では、縮径部17の内側に一対の超音波センサユニット保持部30、30が配置されていた。一方、第6の実施形態では、計測管20の両端部の超音波センサユニット保持部30、30は、縮径部17の外側の拡径部4に配置されている点で異なる。
○上記第6の実施形態では、計測流路15を構成する縮径部17の外側に拡径部4を設け、一対の超音波センサユニット保持部30、30は、縮径部17の外側の拡径部4に配置されており、縮径部17の形状が円筒形状を保持しているため、測定の為の円滑な流れが期待できる。
・上記実施形態では、熱量供給用の温水を例示したが、流体Fは温水に限らず他の液体でもよく、さらに気体の流量の測定にも適用できる。
・管本体2は、ステンレススチールを例示したが、青銅鋳物や鋳鉄管や真鍮管、あるは樹脂やセラミックスにより構成されていてもよい。また、必要に応じて内部に超音波信号USの反射を高め、あるは乱反射を抑制するようなコーティングを施したりや研磨を適宜することを妨げない。また、インナーパイプを配設してもよい。
・超音波センサや管同士の接続は、詳細な説明はしないが、適宜周知の方法で、固定し、弾性体や充填剤でシールすることができる。或いは、適宜蓋材やスペーサを用いることも妨げない。また、フランジを形成した接合、ねじによる螺合を含む加工をすることも含む。
・ワークとしての管本体2は、工作機械の構成により、超音波センサユニット保持部30を鉛直上方に開口する姿勢に限らず、水平方向にするなど、工作機械において精度を上げやすい姿勢で加工することができる。また、ワークとしての管本体2の一対の超音波センサユニット保持部30を、固定したまま加工できることが望ましい。
・表示部5は、各種の構成が採用でき、単に超音波センサ50からの信号を取りだし、遠隔で処理してもよく、逆に超音波センサ50内で、信号処理などの制御を行ってもよい。
Claims (15)
- 測定対象である流体を通過させる計測流路を備えた筒状の管本体と、流体が流れる前記管本体の上流位置と下流位置とにそれぞれ配置され相互に超音波信号を伝播させる一対の超音波センサとを備え、
一方の超音波センサから他方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間と、他方の超音波センサから一方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間との到達時間差から測定対象である流体の流量を測定する超音波流量計であって、
前記管本体は、前記計測流路と連通する計測空間を含み、当該計測空間は、前記一対の超音波センサの超音波伝播経路を規定し、
前記超音波伝播経路は、前記計測流路の中心軸に対して斜めに交差する中心軸を有し、
前記超音波流量計はさらに、
前記一対の超音波センサを保持する一対の超音波センサユニットと、
前記一対の超音波センサユニットを保持する一対の超音波センサユニット保持部と、を備え、
前記一対の超音波センサユニット保持部は、前記計測流路の中心軸を含む面と直交する方向に開口し、前記一対の超音波センサユニットを同一方向から挿入して保持可能な開口部を含み、
前記一対の超音波センサユニットは、前記超音波センサが前記超音波伝播経路の中心軸に沿った方向に超音波信号を送出するように前記超音波センサユニット保持部に配置されることを特徴とする超音波流量計。 - 測定対象である流体を通過させる計測流路を備えた筒状の管本体と、流体が流れる前記管本体の上流位置と下流位置とにそれぞれ配置され相互に超音波信号を伝播させる一対の超音波センサとを備え、
一方の超音波センサから他方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間と、他方の超音波センサから一方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間との到達時間差から測定対象である流体の流量を測定する超音波流量計であって、
前記管本体は、前記計測流路と連通する計測空間を含み、当該計測空間は、前記一対の超音波センサの超音波伝播経路を規定し、
前記超音波伝播経路は、前記計測流路の中心軸に対して斜めに交差する中心軸を有し、
前記超音波流量計はさらに、
前記一対の超音波センサを保持する一対の超音波センサユニットと、
前記一対の超音波センサユニットを保持する一対の超音波センサユニット保持部と、を備え、
前記一対の超音波センサユニット保持部は、前記計測流路の中心軸を含む面と直交する方向に開口し、前記一対の超音波センサユニットを同一方向から挿入して保持可能な開口部を含み、
前記一対の超音波センサユニットは、前記計測流路の中心軸に対して同一の側に配置され、前記計測流路の中心軸に対して斜めに交差するとともに、前記計測流路の中心軸を含む面と直交する面に沿って計測空間内を反射して複数の軸を有する屈曲した超音波伝播経路を形成することを特徴とする超音波流量計。 - 測定対象である流体を通過させる計測流路を備えた筒状の管本体と、流体が流れる前記管本体の上流位置と下流位置とにそれぞれ配置され相互に超音波信号を伝播させる一対の超音波センサとを備え、
一方の超音波センサから他方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間と、他方の超音波センサから一方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間との到達時間差から測定対象である流体の流量を測定する超音波流量計であって、
前記管本体は、前記計測流路と連通する計測空間を含み、当該計測空間は、前記一対の超音波センサの超音波伝播経路を規定し、
前記超音波伝播経路は、前記計測流路の中心軸に対して斜めに交差する中心軸を有し、
前記超音波流量計はさらに、
前記一対の超音波センサを保持する一対の超音波センサユニットと、
前記一対の超音波センサユニットを保持する一対の超音波センサユニット保持部と、を備え、
前記一対の超音波センサユニット保持部は、前記計測流路の中心軸を含む面と直交する方向に開口し、前記一対の超音波センサユニットを同一方向から挿入して保持可能な開口部を含み、
前記一対の超音波センサユニット保持部の中心軸間の距離を一定として、
前記計測流路の中心軸と前記計測空間の中心軸とが交差する角度は、
前記到達時間差が、予め設定された最小流量時において予め設定した値を超えるとともに、圧力損失が予め設定された数値を超えないように設定されたことを特徴とする超音波流量計。 - 測定対象である流体を通過させる計測流路を備えた筒状の管本体と、流体が流れる前記管本体の上流位置と下流位置とにそれぞれ配置され相互に超音波信号を伝播させる一対の超音波センサとを備え、
一方の超音波センサから他方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間と、他方の超音波センサから一方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間との到達時間差から測定対象である流体の流量を測定する超音波流量計であって、
前記管本体は、前記計測流路と連通する計測空間を含み、当該計測空間は、前記一対の超音波センサの超音波伝播経路を規定し、
前記超音波伝播経路は、前記計測流路の中心軸に対して斜めに交差する中心軸を有し、
前記超音波流量計はさらに、
前記一対の超音波センサを保持する一対の超音波センサユニットと、
前記一対の超音波センサユニットを保持する一対の超音波センサユニット保持部と、を備え、
前記一対の超音波センサユニット保持部は、前記計測流路の中心軸を含む面と直交する方向に開口し、前記一対の超音波センサユニットを同一方向から挿入して保持可能な開口部を含み、
前記一対の超音波センサユニットは、前記超音波センサユニットの挿入方向に超音波信号を送出するように前記超音波センサユニット保持部に配置されるとともに、当該超音波センサから送出された超音波信号を前記超音波伝播経路の中心軸に沿った方向に反射させる一対の反射部材を備え、
前記超音波センサユニットは、前記超音波センサを保持する超音波センサ保持部と、前記反射部材を保持する反射部材保持部と、を備えたことを特徴とする超音波流量計。 - 測定対象である流体を通過させる計測流路を備えた筒状の管本体と、流体が流れる前記管本体の上流位置と下流位置とにそれぞれ配置され相互に超音波信号を伝播させる一対の超音波センサとを備え、
一方の超音波センサから他方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間と、他方の超音波センサから一方の超音波センサまでの超音波信号の伝播時間との到達時間差から測定対象である流体の流量を測定する超音波流量計であって、
前記管本体は、前記計測流路と連通する計測空間を含み、当該計測空間は、前記一対の超音波センサの超音波伝播経路を規定し、
前記超音波伝播経路は、前記計測流路の中心軸に対して斜めに交差する中心軸を有し、
前記超音波流量計はさらに、
前記一対の超音波センサを保持する一対の超音波センサユニットと、
前記一対の超音波センサユニットを保持する一対の超音波センサユニット保持部と、を備え、
前記一対の超音波センサユニット保持部は、前記計測流路の中心軸を含む面と直交する方向に開口し、前記一対の超音波センサユニットを同一方向から挿入して保持可能な開口部を含み、
前記超音波センサユニットは、前記超音波センサを計測空間に保持する超音波センサ保持部を備え、
前記超音波センサユニット保持部の前記開口部は、挿入方向から見て円形であり、前記超音波センサユニットは、前記挿入方向から見て円形の輪郭を有して前記超音波センサユニット保持部に嵌合されるとともに、
前記超音波センサユニットおよび前記超音波センサユニット保持部は、前記超音波センサから送出された超音波信号を前記超音波伝播経路に伝播させる位置に前記超音波センサユニットを位置決めするとともに当該超音波センサユニットの回転を規制する位置規制構造を備え、
前記位置規制構造は、前記超音波センサユニットの反射板保持部から下方に延びる突起と、 前記超音波センサユニット保持部の底面に形成され、前記突起が嵌入される穴とで構成されることを特徴とする超音波流量計。 - 前記一対の超音波センサユニットは、前記超音波センサが前記超音波伝播経路の中心軸に沿った方向に超音波信号を送出するように前記超音波センサユニット保持部に配置されることを特徴とする請求項5に記載の超音波流量計。
- 前記一対の超音波センサユニットは、前記計測流路の中心軸に対して同一の側に配置され、前記計測流路の中心軸に対して斜めに交差するとともに、前記計測流路の中心軸を含む面と直交する面に沿って計測空間内を反射して複数の軸を有する屈曲した超音波伝播経路を形成することを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
- 前記一対の超音波センサユニット保持部の中心軸間の距離を一定として、
前記計測流路の中心軸と前記計測空間の中心軸とが交差する角度は、
前記到達時間差が、予め設定された最小流量時において予め設定した値を超えるとともに、圧力損失が予め設定された数値を超えないように設定されたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項7のうちいずれか一項に記載の超音波流量計。 - 前記流体が液体であって、前記交差する角度が、5〜70°であることを特徴とする請求項3又は請求項8に記載の超音波流量計。
- 前記超音波センサユニット保持部は、前記超音波センサ保持部を支持する段差部を含み、
前記位置規制構造はさらに、前記超音波センサ保持部から下方に突出する突部と、前記超音波センサユニット保持部の前記段差部に形成され、前記突部が嵌入される穴とで構成されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の超音波流量計。 - 前記反射部材は、反射板と、当該反射板を保持する反射板保持部とを含み、当該反射板保持部は、背面が板状に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の超音波流量計。
- 前記反射部材は、反射板と、当該反射板を保持する反射板保持部とを含み、当該反射板保持部は、傾き45度の斜面を上面として有する円柱によって形成され、当該円柱の斜面に前記反射板が保持されることを特徴とする請求項4に記載の超音波流量計。
- 前記反射部材は、反射板と、当該反射板を保持する反射板保持部とを含み、当該反射板保持部は、背面が半球状に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の超音波流量計。
- 前記超音波センサユニットは、前記反射部材の背面を挿入方向に沿って覆うように形成された壁面を備えたことを特徴とする請求項4に記載の超音波流量計。
- 前記反射部材は、反射板と、当該反射板を保持する反射板保持部と
を含み、前記反射板は前記反射板保持部に熱かしめにより一体化されていることを特徴とする請求項4に記載の超音波流量計。
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