JP6555350B2 - プラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物 - Google Patents

プラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、紫外線、可視光、又は電子線等の活性エネルギー線の照射により、種々のプラスチック製フィルム又はシートを接着することが可能な活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関するものであり、さらに、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等に使用される各種光学フィルム又はシートの製造に好適に使用されるものであり、これら技術分野で賞用され得るものである。
尚、本明細書においては、アクリレート及び/又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと、アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を(メタ)アクリロイル基と、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を(メタ)アクリル酸と表す。
又、以下において、特に明示する必要がない場合は、プラスチック製フィルム又はシートをまとめて「プラスチックフィルム等」と表し、フィルム又はシートをまとめて「フィルム等」と表す。
従来、プラスチックフィルム等の薄層被着体同士、又はプラスチックフィルム等の薄層被着体とこれと他の素材からなる薄層被着体とを貼り合わせるラミネート法においては、エチレン−酢酸ビニル共重合体やポリウレタン系重合体を含む溶剤型接着剤組成物を第1の薄層被着体に塗布して乾燥させた後、これに第2の薄層被着体をニップ・ローラー等にて圧着するドライラミネート法が主に行われている。
この方法で使用される接着剤組成物は、一般に組成物の塗布量を均一にするため溶剤を多く含むものであるが、このため乾燥時に多量の溶剤蒸気が揮散してしまい、毒性、作業安全性及び環境汚染性が問題となっている。
これらの問題を解決する接着剤組成物として、無溶剤系の接着剤組成物が検討されている。
無溶剤系接着剤組成物としては、2液型接着剤組成物及び紫外線又は電子線等の活性エネルギー線により硬化する接着剤組成物が広く用いられている。
2液型接着剤組成物としては、主に末端に水酸基を有するポリマーを主剤とし、末端にイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物を硬化剤とする、いわゆるポリウレタン系接着剤組成物が用いられている。しかしながら該組成物は、硬化に長時間を要するという欠点がある。
これに対して、活性エネルギー線硬化型接着剤組成物は、硬化速度が速いことから生産性に優れるため、近年使用される場面が増えてきている。
一方、液晶ディスプレイは、薄型、軽量及び省消費電力等の特長から、携帯電話、スマートフォン、及びタブレット等のモバイル機器に広く使用されている。又、パソコン、テレビ、カーナビゲーションシステムの各種ディスプレイにも普及している。又、有機ELディスプレイも、モバイル機器を中心として、使用される場面が増えてきている。活性エネルギー線硬化型接着剤は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに使用される各種光学フィルム等の貼り合わせにも、広く使用されている。
光学フィルム等としては、防指紋やアンチグレア等の機能性を付与したハードコートフィルム、タッチパネルの前面板、偏光板、位相差フィルム、視野角補償フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム、レンズシート及び拡散シート等が挙げられ、これらには様々な種類のプラスチックが用いられている。
これらプラスチックの中でも、トリアセチルセルロース等のセルロースアセテート系樹脂及びシクロオレフィンポリマーは、無色透明性や光学的等方性等、光学特性が特に優れるため、広く使用されている。
最近、静電容量方式のタッチパネルの普及により、多くの携帯電話がスマートフォンに置き換わったり、タブレット等の新しい製品が広まったりしている。又、有機ELの性能向上により、有機ELディスプレイが伸びてきている。このように、モバイル機器のディスプレイは現在も進化を続けているが、その際、光学フィルム等の構成を変えることがある。このとき、表面特性の全く異なるプラスチック材料を接着する必要性に迫られる場合がある。例えば、セルロースアセテート系樹脂及びシクロオレフィンポリマーは、光学用途に広く使用されているプラスチック材料であるが、それらの接着性は全く異なる。このような異種材料でも強力に接着することができ、しかも、硬化後に黄変や濁りを生じない、透明性にも優れた活性エネルギー線硬化型接着剤が求められている。
さらに、モバイル機器では、薄型・軽量化が重要な課題であるため、接着剤の厚さも薄くすることが求められている。接着剤を薄く塗工するためには、接着剤組成物の低粘度化が重要になってくる。ところが、無溶剤の活性エネルギー線硬化型接着剤を低粘度化しようとすると、(メタ)アクリレート系の活性エネルギー線硬化型接着剤で一般的に使用されているウレタン(メタ)アクリレートは、その粘度が高いために、使い難い。このため、(メタ)アクリレート系接着剤で、低粘度化と強い接着力を両立させることは、困難であった。
又、被着体の少なくとも一方がフィルムである場合、強い剥離接着力を要求されることが多いが、この剥離接着力を強くするためには、接着剤硬化物の動的粘弾性測定のtanδを大きくする事と、接着剤の厚さを厚くすることが効果的である(非特許文献1)。言い換えると、接着剤の膜厚を3μm以下として、剥離接着力を強くすることは難しい。
しかし、多官能の脂肪族エポキシモノマーを主成分として、脂環式エポキシモノマー及び/又はオキセタンモノマーを含む光カチオン硬化型接着剤は、接着剤の厚さが薄くても、シクロオレフィンポリマーやトリアセチルセルロース等のプラスチック材料への接着力に優れることが開示されている(特許文献1)。
ところが、特許文献1に開示されている組成物は、カチオン硬化性が悪く、硬化に要するエネルギーが大きいという問題があった。このため、接着工程のラインスピードを遅くしたり、光源の数を増やしたりする必要があった。そこで、生産性の観点から、硬化性にも優れる活性エネルギー線硬化型接着剤、具体的には、UV−B(310nm近傍)で200mJ/cm2以下、より好ましくは100mJ/cm2以下の照射量でも十分な接着力を発現する活性エネルギー線硬化型接着剤が望まれていた。
三刀基郷、接着、47巻、8号、12〜15頁(2003年)
特開2008−63397号公報(特許請求の範囲)
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、低粘度で、硬化性に優れ、セルロースアセテート系樹脂やシクロオレフィンポリマー等のプラスチックフィルム等への接着力に優れ、無色透明性にも優れたプラスチックフィルム等用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するため種々の検討を行った結果、1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有し(メタ)アクリロイル基当量が200g/eq以下である化合物、炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル、及び光カチオン重合開始剤を特定割合で含有する活性エネルギー線硬化型接着剤組成物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、下記(A)、(B)(C)及び(E)成分を含む組成物であって、組成物全体中に、(A)成分を15〜45重量%、(B)成分を10〜75重量%(C)成分を0.5〜10重量%及び(E)成分を1〜40重量%含有するプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関する。
(A)成分:1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が200g/eq以下である化合物
(B)成分:炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル
(C)成分:光カチオン重合開始剤
(E)成分:1分子中に2個以上の芳香環と2個以上のエポキシ基とを有するエポキシ化合物
(A)成分としては、1分子中に3〜6個の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が150g/eq以下である化合物が好ましい。
(B)成分としては、炭素数2〜10個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルが好ましく、炭素数2〜6個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルがより好ましい。
(C)成分としては、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤が好ましい。
本発明の組成物には、(D)成分として、光ラジカル重合開始剤を0.1〜10重量%含有することが好ましい。又、(F)成分として、1分子中に2個以上のオキセタニル基を有する分子量500以下の化合物を1〜40重量%含有することが好ましい。
(D)成分としては、水素引抜型光ラジカル重合開始剤が好ましい。
(E)成分としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂が好ましい。
(F)成分としては、下記式(1)に示す化合物が好ましい。
Figure 0006555350
さらに、組成物全体中に、水を0.05〜3重量%含有することが好ましい。
又、プラスチック製フィルム又はシートの少なくとも一方が、セルロースアセテート系樹脂又はシクロオレフィンポリマーであることが好ましい。
又、本発明は、基材、前記したプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物、及び他の基材から構成される積層体であって、
前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム又はシートである積層体に関する。
プラスチック製フィルム又はシートとしては、その少なくとも一方が、セルロースアセテート系樹脂又はシクロオレフィンポリマーであるものが好ましい。
又、本発明は、基材に、上記組成物を塗工し、塗工面に他の基材を貼合し、前記基材又は前記他の基材のいずれかの側から活性エネルギー線を照射する積層体の製造方法であって、
前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム又はシートである積層体の製造方法に関する。
本発明によれば、低粘度で、硬化性に優れ、セルロースアセテートやシクロオレフィンポリマー等のプラスチックフィルム等への接着力に優れ、無色透明性にも優れた活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供することができる。このため、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等に使用される各種光学フィルム等の製造に好適に使用することができる。又、ディスプレイ以外の用途でも、例えば、窓や建材等でも、低粘度、硬化性、接着力、及び透明性が要求される種々の用途に対しても、好適に使用することができる。
本発明は、下記(A)、(B)及び(C)成分を含む組成物であって、組成物全体中に、(A)成分を15〜45重量%、(B)成分を10〜75重量%及び(C)成分を0.5〜10重量%含有するプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関する。
(A)成分:1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が200g/eq以下である化合物
(B)成分:炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル
(C)成分:光カチオン重合開始剤
以下、(A)〜(C)成分について説明する。次いで、好ましい配合成分である(D)〜(F)成分、その他の成分、及び本発明の組成物の好ましい使用方法について、詳細に説明する。
1.(A)成分
(A)成分は、1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が200g/eq以下である化合物である。
(A)成分は、適量配合することで、セルロースアセテート系基材への接着力や、コロナ処理したシクロオレフィンポリマーへの接着力を高める効果を有する。
1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物であっても、(メタ)アクリロイル基当量が200g/eqを超過する化合物は、セルロースアセテート系基材等への接着力が低くなるという問題がある。
本発明における(メタ)アクリロイル基当量とは、(メタ)アクリロイル基1モル当たりの(A)成分の重量(g/eq)を意味し、(A)成の分子量及び1分子中に存在する(メタ)アクリロイル基の数に基づき、計算によって求められる値を意味する。
(A)成分としては、1分子中に3〜6個の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が150g/eq以下である化合物が好ましく、(メタ)アクリロイル基当量が80〜150g/eqである化合物がより好ましい。又、1分子中に3〜4個の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が80〜150g/eqである化合物がさらに好ましい。
又、(A)成分としては、アミノ基及びウレタン結合を有さない化合物が、(B)成分等のカチオン硬化性を悪化させないという理由で好ましい。
(A)成分の具体例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレート;
トリメチロールプロパンのアルキレンオキサイド付加物のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアルキレンオキサイド付加物のテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのアルキレンオキサイド付加物のヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンのアルキレンオキサイド付加物のトリ(メタ)アクリレート、ジグリセリンのアルキレンオキサイド付加物のテトラ(メタ)アクリレート等のポリオールのアルキレンオキサイド付加物のポリ(メタ)アクリレート;
イソシアヌル酸アルキレンオキサイド付加物のトリ(メタ)アクリレート;
並びに3個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリエステル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
アルキレンオキサイド付加物におけるアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロプレンオキサイドが好ましい。又、ポリオールのアルキレンオキサイド付加物のポリ(メタ)アクリレート及び3個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリエステル(メタ)アクリレートは、(メタ)アクリロイル基当量200g/eq以下である必要がある。
(A)成分の好ましい例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート及びグリセリントリ(メタ)アクリレートが挙げられる。
(A)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(A)成分の含有割合は、組成物全体を基準として、15〜45重量%である。
(A)成分の含有割合が15重量%未満であったり、逆に45重量%を超えたりすると、セルロースアセテートや、コロナ処理したシクロオレフィンポリマー等、プラスチックフィルムへの接着力が低下する。この点で、(A)成分の好ましい含有割合は、15〜40重量%である。
2.(B)成分
(B)成分は、炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテルである。
尚、炭素数2〜10個を有するポリオールにおける「炭素数」とは、ポリオールから水酸基を除いた部位を構成する炭素の数を意味する。
(B)成分は、適量配合することで、セルロースアセテート系基材への接着力や、コロナ処理したシクロオレフィンポリマーへの接着力を高める効果を有する。
(B)成分としては、組成物を低粘度化でき、組成物がプラスチック基材との接着力に優れるものとなる点で、炭素数2〜10個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルが好ましく、炭素数2〜6個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルがより好ましく、炭素数2〜6のアルカンジオールの、ジグリシジルエーテルがさらに好ましい。
又、(B)成分としては、組成物が硬化性と接着力に優れるものとなる点で、全塩素量が1%以下のものが好ましく、0.5%以下のものがより好ましく、0.2%以下のものがさらに好ましく、0.1%以下のものが特に好ましい。
上記全塩素量は、石英管燃焼−イオンクロマトグラフィ法に基づいて測定することができる。
(B)成分の具体例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメチロールジグリシジルエーテル、1,9−ノナンジオールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリ又はテトラグリシジルエーテル、並びにイソシアヌル酸エチレンオキサイド付加物のジ又はトリグリシジルエーテル等が挙げられる。
(B)成分の好ましい例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等が挙げられる。
(B)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(B)成分の含有割合は、組成物全体中に10〜75重量%である。
(B)成分が10重量%未満であると、多くのプラスチック基材に対して組成物の接着力が低下してしまう。又、(B)成分の含有割合が75重量%を超えると、組成物の硬化性が悪化し、接着力も悪化する。
(B)成分の好ましい含有割合は、組成物全体中に15〜60重量%であり、より好ましくは15〜50重量%である。
3.(C)成分
(C)成分は、光カチオン重合開始剤である。即ち、紫外線や電子線等の活性エネルギー線の照射によって、カチオン又はルイス酸を発生し、(A)成分や後記する(A)成分以外のエポキシ化合物やオキセタン化合物等のカチオン硬化性成分の重合を開始させる化合物である。
(C)成分の具体例としては、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤、ヨードニウム塩系光カチオン重合開始剤及びジアゾニウム塩系光カチオン重合開始剤等が挙げられる。
スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤の例としては、例えば、
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
トリフェニルスルホニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
ジフェニル−4−(フェニルチオ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、
ジフェニル−4−(フェニルチオ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
4,4’−ビス〔ジフェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、
4,4’−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロアンチモネート、
4,4’−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、
7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン ヘキサフルオロアンチモネート、
7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
4−フェニルカルボニル−4’−ジフェニルスルホニオ−ジフェニルスルフィド ヘキサフルオロホスフェート、
4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4’−ジフェニルスルホニオ−ジフェニルスルフィド ヘキサフルオロアンチモネート、
4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4’−ジ(p−トルイル)スルホニオ−ジフェニルスルフィド テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のトリアリールスルホニウム塩が挙げられる。
ヨードニウム塩系光カチオン重合開始剤の例としては、例えば、
ジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、
ジ(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、
ジ(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
トリルクミルヨードニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
(4−メチルフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]−ヘキサフロオロホスフェート、
ジ(4−ノニルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、
ジ(4−アルキルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、
等のジアリールヨードニウム塩が挙げられる。
ジアゾニウム塩系光カチオン重合開始剤の例としては、例えば
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロホスフェート
等が挙げられる。
(C)成分は市販されており、アデカオプトマーSP−100、SP−150、SP−152、SP−170、SP−172〔(株)ADEKA製〕、フォトイニシエーター2074〔ローディア社製〕、カヤラッドPCI−220、PCI−620〔日本化薬(株)製〕、イルガキュア250〔チバ・ジャパン社製〕、CPI−100P、CPI−110P、CPI−101A、CPI−200K、CPI−210S〔サンアプロ(株)製〕、WPI―113、WPI―116〔和光純薬工業(株)製〕、BBI−102、BBI−103、TPS−102、TPS−103、DTS−102、DTS−103〔みどり化学(株)製〕等が挙げられる。
これらの中でも、接着剤としての貯蔵安定性に優れ、活性エネルギー線硬化性に優れ、無色透明性にも優れる理由で、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤が好ましく、トリアリールスルホニウム塩がより好ましい。トリアリールスルホニウム塩としては、前記したものの中でも、トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート及びジフェニル−4−(フェニルチオ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェートが好ましい。
(C)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(C)成分の含有割合は、組成物全体中に0.5〜10重量%であり、好ましくは1〜7重量%である。(C)成分の含有割合が0.5重量%未満であると組成物の硬化性が悪化し、10重量%を超えると組成物の接着力が低下したり、硬化物が黄変したりする。
4.その他の成分
本発明の組成物は、前記(A)〜(C)成分を必須とするものであるが、目的に応じて種々の成分(以下、「その他の成分」という)を配合することができる。
その他の成分の好ましい例としては、光ラジカル重合開始剤(以下、「(D)成分」という)、1分子中に2個以上の芳香環と2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物(以下、「(E)成分」という)、1分子中に2個以上のオキセタニル基を有する分子量500以下の化合物(以下、「(F)成分」という)が挙げられる。
以下、(D)、(E)及び(F)成分について説明する。
4−1.(D)成分
本発明の組成物に含まれる(A)成分等のラジカル硬化性成分は、(C)成分が光で分解する際に発生するラジカルで硬化させることが可能であるが、少ない照射量で十分な反応率を得るために、(D)成分(光ラジカル重合開始剤)を配合することが好ましい。
(D)成分の具体例としては、例えば、4′−フェノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノン、4′−tert−ブチル−2,2−ジクロロアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、α,α−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤;
ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、及びベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエーテル系光重合開始剤;
ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルサルファイド、及び2,4,6−トリメチルベンゾフェノン等のベンゾフェノン系光重合開始剤;
2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、及び1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン等のチオキサントン系光重合開始剤;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、及びビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤;
1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオフェニル)〕−,2−(O−ベンゾイルオキシム)等のオキシム・エステル系光重合開始剤;並びに
カンファーキノン等が挙げられる。
(D)成分は、1種類を単独で、又は2種類以上を所望の性能に応じて配合し、用いることができる。
(D)成分としては、チオキサントン系光重合開始剤や、ベンゾフェノン系光重合開始剤等の、水素引抜型ラジカル重合開始剤が、プラスチック基材との接着力を高める効果もあるため好ましい。これらの中でも、チオキサントン系光重合開始剤は、接着力を高める効果が高く、特に好ましい。
(D)成分を配合する場合、その含有割合は、組成物全体を基準として、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%である。(D)の含有量を0.1重量%以上とすることで硬化性が優れたものになり、10重量%以下とすることで硬化物の黄変を防止する事ができる。
4−2.(E)成分
(E)成分は、1分子中に2個以上の芳香環と2個以上のエポキシ基とを有するエポキシ化合物である。但し、本発明における(E)成分は、ナフタレンジオールのジグリシジルエーテル等の、炭素数10以下のポリオールの、ポリグリシジルエーテルは、(E)成分に含まれないものとする。
(E)成分は、適量配合することで、セルロースアセテート系基材への接着力や、コロナ処理したシクロオレフィンポリマーへの接着力を高める効果を有する。
(E)成分の具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAとビスフェノールFとエピクロルヒドリンが重縮合したエポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂、及びビフェニル型エポキシ樹脂等が挙げられる。
ここで、エポキシ樹脂とは、分子中に平均2個以上のエポキシ基を有し、反応により硬化する化合物又はポリマーをいう。この分野での慣例に従い、本明細書では、硬化性のエポキシ基を分子内に2個以上有するものであれば、モノマーであってもエポキシ樹脂と呼ぶことがある。
(E)成分としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂や、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等の、ビスフェノール型エポキシ樹脂が、接着力の点で特に好ましい。
又、(E)成分としては、接着力の点で、全塩素量が0.5%以下のものが好ましく、0.3%以下のものがより好ましく、0.2%以下のものがさらに好ましい。
(E)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(E)成分含有割合は、組成物全体を基準として、〜40重量%でありましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜30重量%である。
4−3.(F)成分
(F)成分は、1分子中に2個以上のオキセタニル基を有する分子量500以下の化合物である。(F)成分を適量配合することで、組成物の硬化性を向上させ、組成物の硬化物とプラスチック基材との接着力を向上させることができる。
(F)成分の具体例としては、ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、ビス〔(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、ビス〔(オキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、1,4−ビス[〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕メチル]ベンゼン、1,4−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ベンゼン、1,3−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ベンゼン、1,2−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ベンゼン、4,4′−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ビフェニル、2,2′−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ビフェニル、1,1,1−トリス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシメチル〕プロパン、1,2−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕エタン、1,2−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロパン、1,4−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ブタン及び1,6−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ヘキサン等が挙げられる。
(F)成分としては、1分子中に2個のオキセタニル基を有する分子量150〜400の化合物が、得られる組成物が低粘度となる点と、硬化物が接着力に優れる点でより好ましく、さらに好ましい分子量は、150〜300の範囲である。
(F)成分としては、ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、すなわち下記式(1)に示すオキセタン化合物が、特に好ましい。
Figure 0006555350
(F)成分を適量配合する事により、セルロースアセテート系樹脂やコロナ処理したシクロオレフィンポリマーとの接着力が、より強力になる。又、組成物の硬化性も向上し、光カチオン重合開始剤の配合量も少なくて済む。
(F)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(F)成分を配合する場合、その含有割合は、組成物全体を基準として、好ましくは1〜40重量%、より好ましくは5〜35重量%、さらに好ましくは10〜30重量%である。
4−4.前記以外のその他の成分
前記にその他の成分の好ましい例である(D)〜(F)成分について説明したが、目的に応じてこれら以外の種々の成分を配合することができる。
当該その他の成分としては、上述した(B)成分、(E)成分、及び(F)成分以外のカチオン硬化性化合物(以下、「その他のカチオン硬化性成分」という)を含有しても良い。
その他のカチオン硬化性成分を含む場合、それらの含有割合の合計は、組成物全体を基準として30重量%以下であることが好ましく、20重量%以下とすることがより好ましく、10重量%以下とすることがさらに好ましい。
その他のカチオン硬化性成分としては、(B)成分及び(E)成分以外のエポキシ基含有化合物、(F)成分以外のオキセタニル基含有化合物、及びビニルエーテル基含有化合物等が挙げられる。
(B)成分及び(E)成分以外のエポキシ基含有化合物の具体例としては、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートのカプロラクトン変性物、多価カルボン酸と3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアルコールのエステル化物又はカプロラクトン変性物、ジシクロペンタジエンジオキサイド、リモネンジオキサイド、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン及び4−ビニルシクロヘキセンジオキサイド等の脂環式エポキシ化合物;並びに
ポリエチレングリコール(繰返し数6以上)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール(繰返し数4以上)ジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコール(繰返し数3以上)ジグリシジルエーテル、両末端水酸基のポリブタジエンジグリシジルエーテル等の炭素数11以上のジオールの、ジグリシジルエーテル等が挙げられる。
これら以外にも、エポキシ化植物油、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、ポリブタジエンの内部エポキシ化物等が挙げられる。
(F)成分以外のオキセタン化合物の具体例としては、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン等のアルコキシアルキル基含有単官能オキセタン、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン等の芳香族基含有単官能オキセタン、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、ノボラック型フェノール−ホルムアルデヒド樹脂の3−クロロメチル−3−エチルオキセタンによるエーテル化変性物、3−〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロピルトリメトキシシラン、3−〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロピルトリエトキシシラン、3−〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロピルトリアルコキシシランの加水分解縮合物(分子量が500を超えるもの)、3−エチルオキセタン−3−イルメタノールとシランテトラオール重縮合物の縮合反応生成物等が挙げられる。
ビニルエーテル化合物の具体例としては、シクロヘキシルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル等が挙げられる。
本発明の組成物は、組成物全体中に、水を0.05〜3重量%含むことが好ましい。水の含有割合を0.05%以上とすることにより、接着力を向上させることができる。一方、水の含有割合を3重量%以下とすることにより、組成物の硬化性の低下を防ぐことができる。
本発明の組成物は、(A)成分以外のラジカル硬化性成分(以下、「その他のラジカル硬化性成分」という)を含有しても良い。
その他のラジカル硬化性成分としては、(メタ)アクリロイル基含有化合物等が挙げられる。又、それらの分子量としては、種々のものが選択でき、モノマー、オリゴマー、及びポリマーのいずれであってもよい。
(メタ)アクリロイル基含有化合物としては、分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物〔以下、「単官能(メタ)アクリレート」という〕、分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物〔以下、「二官能(メタ)アクリレート」という〕、及び分子内に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有し(メタ)アクリロイル基当量が200g/eqを超える化合物〔以下、「(A)成分以外の多官能(メタ)アクリレート」という〕が挙げられる。
単官能(メタ)アクリレートの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメチロールモノ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、p−クミルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、o−フェニルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、ノニルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアルコールのアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、ペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、(2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−イル)メチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート、アリル(メタ)アクリレート、2−ビニロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ビニロキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルテトラヒドロフタルイミド、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
二官能(メタ)アクリレートの具体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメチロールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールとヒドロキシピバリン酸と(メタ)アクリル酸のエステル化反応生成物、ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、水素添加ビスフェノールAのジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の付加反応生成物、ビスフェノールF型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の付加反応生成物等が挙げられる。
(A)成分以外の多官能(メタ)アクリレートの具体例としては、(メタ)アクリロイル基当量が200g/eqを超えるポリエステル(メタ)アクリレートや、デンドリマー型(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明の組成物は、これらの他にも、本発明の効果を損なわない限り、硬化性成分以外の各種添加剤を含んでいても良い。各種添加剤としては、熱カチオン重合開始剤、光増感剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、重合禁止剤、シランカップリング剤、ポリオール化合物、ポリマー、粘着付与剤、フィラー、金属微粒子、金属酸化物微粒子、イオントラップ剤、消泡剤、レベリング剤、色素及び顔料等が挙げられる。
ポリマーとしては、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリエーテル、ポリエステル等が挙げられる。
ポリマーとしては、分子中に、エポキシ基、オキセタニル基、及びビニルエーテル基等のカチオン重合性基を含むものも使用できる。又、分子内に、(メタ)アクリロイル基やビニル基等の、ラジカル重合性基を含むものも使用できる。
5.プラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物
本発明は、前記(A)〜(C)成分を必須成分として含み、好ましくは(D)〜(F)成分をも含むプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関する。
本発明の組成物は、組成物中の全塩素含有量が0.1重量%以下であることが好ましい。組成物中の全塩素含有量を減少させる方法としては、例えば、(B)成分、(E)成分、及び/又は(F)成分の全て又は一部として、蒸留精製品を使用する方法等が挙げられる。
本発明の組成物の製造方法としては、常法に従えば良く、各配合成分を、常法に従い攪拌・混合することにより製造することができる。この場合、必要に応じて加熱又は加温することができる。
本発明の組成物の粘度としては、使用目的に応じて適宜設定すれば良い。
プラスチックフィルム等を使用した積層体の製造工程で使用可能な塗布性、即ち薄膜でも平滑性に優れた塗布面を得るためには、25℃に於ける粘度が200mPa・s以下であることが好ましく、10〜100mPa・sであることがより好ましく、20〜70mPa・sであることが特に好ましい。
本発明において、組成物の粘度とは、E型粘度計により測定した測定値を意味する。
本発明の組成物は、プラスチックフィルム等同士の接着、プラスチックフィルム等とこれ以外の種々の基材(以下、「その他基材」という)の接着に使用することができる。つまり、少なくとも一方がプラスチックフィルム等である2つの基材の接着に使用できる。尚、以下において、単に「基材」と表記した場合は、プラスチックフィルム等及びその他基材の総称を意味する。その他基材としては、ガラス、金属酸化物、金属、木、紙等が挙げられる。
プラスチックフィルム等における材質としては、例えば、トリアセチルセルロース、セルロースアセテートブチレート、シクロオレフィンポリマー、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン、アクリル/スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、及び塩素化ポリプロピレン等が挙げられる。(メタ)アクリル樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートを主成分とする共重合体である(メタ)アクリル樹脂、メチルメタクリレートを重合モノマーとして含まない(メタ)アクリル樹脂等を挙げることができる。
本発明の組成物は、これらプラスチックフィルム等の中でも、シクロオレフィンポリマー及びセルロースアセテート系樹脂に好ましく適用できるものである。
金属酸化物としては、例えば、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。金属としては、例えば、金、銀、銅、アルミ、鉄、ニッケル、チタン等が挙げられる。これらのうち、蒸着やスパッタリング等で形成される透明性の薄膜が基材である場合、本発明の組成物の特徴の一つである透明性が要望されることが多いため、より好ましく適用される。
尚、プラスチックフィルム等が難接着性の材質である場合、本発明の組成物を塗工する前に、一方又は両方の表面に活性化処理を行うことができる。表面活性化処理としてはプラズマ処理、コロナ放電処理、薬液処理、粗面化処理及びエッチング処理、火炎処理等が挙げられ、これらを併用してもよい。
6.使用方法
本発明の組成物の使用方法としては、常法に従えば良く、基材に組成物を塗工した後、もう一方の基材と貼り合せ、活性エネルギー線を照射する方法等が挙げられる。
本発明の組成物は、基材として薄層被着体を接着する場合に好適である。薄層被着体を接着する場合の使用方法は、ラミネートの製造において通常行われている方法に従えばよい。例えば、組成物を第1の薄層被着体に塗工し、これに第2の薄層被着体を貼り合わせ、活性エネルギー線の照射を行う方法等が挙げられる。
基材に対する塗工は、従来知られている方法に従えばよく、ナチュラルコーター、ナイフベルトコーター、フローティングナイフ、ナイフオーバーロール、ナイフオンブランケット、スプレー、ディップ、キスロール、スクイーズロール、リバースロール、エアブレード、カーテンフローコーター、コンマコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ダイコーター及びカーテンコーター等の方法が挙げられる。
又、本発明の組成物の塗布厚さは、使用する基材及び用途に応じて選択すればよいが、好ましくは0.1〜10μmであり、より好ましくは1〜5μmである。
活性エネルギー線としては、可視光線、紫外線、X線及び電子線等が挙げられるが、安価な装置を使用することができるため、紫外線が好ましい。
紫外線により硬化させる場合の光源としては、様々のものを使用することができ、例えば加圧或いは高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、無電極放電ランプ、カーボンアーク灯及びLED等が挙げられる。これらの中でも、高圧水銀ランプ及びメタルハライドランプは特に好ましい。紫外線の照射量は、UV−B領域(310nm近傍)において、10〜500mJ/cm2であることが好ましく、より好ましくは20〜300mJ/cm2、さらに好ましくは30〜200mJ/cm2である。
電子線により硬化させる場合には、使用できるEB照射装置としては種々の装置が使用でき、例えばコッククロフトワルトン型、バンデグラフ型及び共振変圧器型の装置等が挙げられ、電子線としては50〜1000eVのエネルギーを持つものが好ましく、より好ましくは100〜300eVである。
7.積層体の製造方法
本発明の組成物は、積層体の製造に好ましく使用することができる。
積層体の構成としては、基材、前記した組成物の硬化物及び、他の基材から構成される積層体であって、前記基材及び他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム又はシートであるものである。
プラスチックフィルム等としては、少なくとも一方が、セルロースアセテート系樹脂、又はシクロオレフィンポリマーであるものが好ましい。
積層体の製造方法としては、具体的には、基材に前記した組成物を塗工し、当該塗工面に他の基材を貼合し、前記基材又は前記他の基材のいずれかの側から活性エネルギー線を照射する方法等が挙げられる。
この場合、前記基材及び前記他の基材の両方の基材、又は少なくとも一方の基材として、プラスチックフィルム等を使用する。基材の具体例及び好ましい例は前記した通りである。
組成物の塗工方法、組成物の膜厚、活性エネルギー線の種類の照射条件等も前記した通りである。
得られた積層体の用途としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で使用される各種光学フィルム等が挙げられ、具体的には、防指紋やアンチグレア等の機能性を付与したハードコートフィルム、タッチパネルの前面板、偏光板、位相差フィルム、視野角補償フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム、レンズシート及び拡散シート等が挙げられる。
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、これらの例によって限定されるものではない。
尚、以下において「部」とは重量部を意味し、「%」とは重量%を意味し、表中の配合割合を示す数値は、重量%を意味する。
実施例及び比較例において、組成物の調製に用いた各成分は以下の通りであり、以下のように略記する。
(A)成分
・M−305:ペンタエリスリトールトリアクリレート(アクリル当量99g/eq)とペンタエリスリトールテトラアクリレート(アクリル当量88g/eq)の混合物、東亞合成(株)製の"アロニックスM−305"
(B)成分
・BD−DGE:1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(蒸留精製品、全塩素量0.1重量%以下)、阪本薬品工業(株)製の"SR−14BJ"
・HD−DGE:1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(蒸留精製品、全塩素量0.1重量%以下)、四日市合成(株)製の"エポゴーセーHD(D)"
(C)成分
・110P:トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(有効成分100%)、サンアプロ(株)製の"CPI−110P"
・100P−net:トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェートのプロピレンカーボネート(以下、「PC」という)溶液〔有効成分50%、サンアプロ(株)製の"CPI−100P"〕中の有効成分。上記「110P」と実質的には殆ど同じ成分。CPI−100P中のPCは、後記の通り表中では分けて記載した。
(D)成分
・DETX:2,4−ジエチルチオキサントン(水素引抜型光ラジカル重合開始剤)、日本化薬(株)製の"DETX−S"
(E)成分
・J−828US:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(低塩素グレード、全塩素量0.1〜0.2重量%)、三菱化学(株)製の"jER−828US"
(F)成分
・OXT−221:ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテル(分子量214)、東亞合成(株)製の“アロンオキセタンOXT−221”
(A’)成分〔(A)成分に該当しない(メタ)アクリレート化合物〕
・4HBA:4−ヒドロキシブチルアクリレート(単官能アクリレート)、大阪有機化学工業(株)製の“4−HBA”。
・HDDA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(二官能アクリレート)、大阪有機化学工業(株)製の“ビスコート#230”。
・M−321:トリメチロールプロパンのプロピレンオキサイド6モル付加物のトリアクリレート(アクリル当量215g/eq)、東亞合成(株)製の"アロニックスM−321"
(他)〔その他の成分〕
・PC:CPI−100Pに含まれるプロピレンカーボネート
・水:イオン交換水
実施例1〜同4、比較例1〜同6
1.組成物の製造
表1及び表2に示す各成分をそれぞれの割合で配合し、常法に従って攪拌混合して、活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を調製した。
得られた組成物について、25℃に於ける粘度を、東機産業(株)製のE型粘度計により測定した。結果を表1及び表2に示す。
2.積層体の製造
厚さ100μmのシクロオレフィンポリマーフィルム〔商品名ゼオノアZF−14、日本ゼオン(株)製、以下「ゼオノア」という〕、及び厚さ80μmのセルロースアセテート系樹脂フィルム〔商品名フジTAC、富士フイルム(株)製、以下「TAC」という〕に、易接着処理としてコロナ処理を実施した。
次いで、TACのコロナ処理面に、得られた組成物を、バーコータで3μm厚に塗工した後、ゼオノアをラミネートした。このとき、ゼオノアのコロナ処理面が塗工面に接するよう配置した。
最後に、アイグラフィックス(株)製のベルトコンベア付き紫外線照射装置(メタルハライドランプ使用)により、ゼオノアの表面から、積算光量70mJ/cm2(UV−B)で紫外線を照射し、接着剤組成物を硬化させた(23℃50%雰囲気)。
ここで、紫外線照射直後に積層体の端を手で剥離し、下記の基準で硬化性を評価した。又、得られた積層体は、23℃、相対湿度50%の条件下で1日放置した後、下記方法に従い、無色透明性及び接着力を評価した。それらの結果を表1及び表2に示す。
3.評価方法
1)硬化性の評価
紫外線照射直後に積層体の端を手で剥離し、以下の基準で判定した。尚、B判定以上であれば、実使用において問題ないと評価される。
A:接着剤は液状ではなく、又容易に剥離するほど弱くはなかった。
B:接着剤は液状ではないが、容易に剥離するほど弱かった。
C:接着剤が液状であった。
2)無色透明性の評価
得られた積層体を5枚重ねて目視観察し、以下の基準で判定した。
A:濁りや黄変が感じられない。
B:濁りや黄変が少し感じられた。
C:濁りや黄変が明らかに感じられた。
3)接着力の評価
得られた積層体を、幅1インチ、長さ15cmに切り出し、TACをアルミ板に両面テープで貼り付けた。次いで、ゼオノアを、剥離速度200mm/分で180°剥離し、接着力を測定した。このとき、接着力が非常に強く、フィルムが破れて測定できなかったものを「材破」と評価した。
Figure 0006555350
Figure 0006555350
本発明の組成物である実施例1〜同4の組成物は、低粘度で、無色透明性及び接着力が優れていた。
これらの中で、実施例1の組成物は、硬化性がBでやや低かった。しかし、紫外線照射直後に接着剤が液状であるほど硬化性が低い訳ではないため、用途によっては問題ないと考えられる。
実施例1の組成物における(B)成分の一部を(E)成分に振り分けた実施例2は、実施例1に比べて、硬化性が向上していた。この接着力は、「材破」ではなかったが、9.5N/インチであり、強かった。
実施例2の組成物の(B)成分の一部を(F)成分に振り分けた実施例3は、実施例2より接着力が向上しており、「材破」であった。
実施例4の組成物は、実施例3の組成物の組成を少し変更したものであるが、実施例3と同等の優れた硬化性、無色透明性及び接着力を有しておりながら、粘度がさらに低減されていた。
一方、(A)成分を本発明の上限45重量%を超過して含む比較例1の組成物は、実施例1〜同4の組成物に比べて、接着力が明らかに低かった。
(A)成分を含まない比較例2の組成物は、硬化性が悪く、接着力も低かった。
実施例3の組成物におけるM−305の大部分を4HBAに振り分け、(A)成分が本発明の下限15重量%に満たない比較例3の組成物は、接着力が非常に低かった。
実施例3の組成物におけるM−305を、(A)成分に該当しないHDDAに振り替えた比較例4の組成物と、(A)成分に該当しないM−321に振り替えた比較例5の組成物は、どちらも接着力が非常に低かった。
(B)成分が本発明の下限10重量%に満たない比較例6の組成物は、接着力が非常に低かった。
本発明の組成物は、プラスチック製フィルム等の接着剤として使用することができ、特に、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに使用される光学フィルムの接着に好適に使用することができる。

Claims (15)

  1. 下記(A)、(B)(C)及び(E)成分を含む組成物であって、組成物全体中に、(A)成分を15〜45重量%、(B)成分を10〜75重量%(C)成分を0.5〜10重量%及び(E)成分を1〜40重量%含有するプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
    (A)成分:1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が200g/eq以下である化合物
    (B)成分:炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル
    (C)成分:光カチオン重合開始剤
    (E)成分:1分子中に2個以上の芳香環と2個以上のエポキシ基とを有するエポキシ化合物
  2. 前記(A)成分が、1分子中に3〜6個の(メタ)アクリロイル基を有し、(メタ)アクリロイル基当量が150g/eq以下の化合物である請求項1に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  3. 前記(B)成分が炭素数2〜10個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルである請求項1又は請求項2に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  4. 前記(B)成分が、炭素数2〜6個を有するアルカンジオールの、ジグリシジルエーテルである請求項3に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  5. 前記(C)成分が、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  6. さらに、(D)成分として、光ラジカル重合開始剤を組成物全体中に0.1〜10重量%含有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  7. 前記(D)成分が、水素引抜型光ラジカル重合開始剤である請求項6に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  8. 前記(E)成分が、ビスフェノール型エポキシ樹脂である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  9. さらに、(F)成分として、1分子中に2個以上のオキセタニル基を有する分子量500以下の化合物を、組成物全体中に1〜40重量%含有する請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  10. 前記(F)成分が、下記式(1)で表される化合物である請求項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
    Figure 0006555350
  11. 組成物全体中に、水を0.05〜3重量%含有する請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  12. プラスチック製フィルム又はシートの少なくとも一方が、セルロースアセテート系樹脂、又はシクロオレフィンポリマーである請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  13. 基材、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物、及び他の基材から構成される積層体であって、
    前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム又はシートである積層体。
  14. プラスチック製フィルム又はシートの少なくとも一方が、セルロースアセテート系樹脂、又はシクロオレフィンポリマーである請求項13に記載の積層体。
  15. 基材に、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の組成物を塗工し、塗工面に他の基材を貼合し、前記基材又は前記他の基材のいずれかの側から活性エネルギー線を照射する積層体の製造方法であって、
    前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム又はシートである積層体の製造方法。
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