JP6554873B2 - 投影システム、画像処理装置、校正方法およびプログラム - Google Patents

投影システム、画像処理装置、校正方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、投影システム、画像処理装置、校正方法およびプログラムに関する。
近年、複数のプロジェクタからの投影像を互いに重複領域を持たせながら並べて、単一の高解像度な画像をスクリーン上に投影するマルチ・プロジェクション技術が注目を集めている。
上述したマルチ・プロジェクション技術に関しては、例えば、特許第3908255号(特許文献1)が知られている。特許文献1の画像投影システムでは、校正の際に、予め座標位置が既知である4つ以上の特徴点を有する基準画像を各プロジェクタからスクリーンに投影する。ここで、基準画像は、例えば一定間隔に輝点や十字を並べた格子模様等既知の画像である。そして、デジタルカメラにより撮像した基準画像中の上記特徴点の位置を検出し、その検出された各プロジェクタの4つ以上の特徴点の位置に基づき、各プロジェクタ毎の投影画像を変形し、かつ重複領域を検出してブレンディング処理を施す。この変形およびブレンディング処理された画像を複数のプロジェクタから互いに重複領域を持たせつつスクリーン上に並べて投影することによって、1つの高解像度な画像を投影することができる。
上記従来技術の投影システムでは、壁のような広いスクリーンの中に特に投影像の位置は気にせず投影できる状況が想定されている。一方で、展示イベント、広告などで、足つきホワイトボードのように壁から離れた平面スクリーンの中に投影像をぴったり収めたい場合や、壁から離れていなくても、大理石など模様のある壁に貼った専用のスクリーンの被投影領域中に投影像をぴったり収めたいという要望がある。
しかしながら、上記従来技術では、被投影領域中に連結投影像を収めるようにユーザが目視しながら制御コンピュータを操作して合わせこむ手動調整が必要であった。このため、スクリーンのある場所と、制御用のコンピュータのある場所とが遠隔しているような場合、目視できないためWebカメラなど解像度が不充分な映像をモニタしながら1人で調整するか、複数人で連絡を取りながら連携して行う必要があり、利便性の観点から充分なものではなかった。また、常設サイネージとして使われる場合には、一旦設置調整した後でも、経時で振動などによるプロジェクタの位置ずれは不可避であり、わずかなずれが大きな画質の劣化を引き起こす。このため、再調整を簡便に行うことができる技術の開発も求められていた。
本発明は、上記従来技術における不充分な点に鑑みてなされたものであり、本発明は、複数の投影手段により全体として画像を投影する際に、投影した校正用画像を撮像した撮像画像に基づいて被投影領域を検出し、全体としての投影像が被投影領域に収まるよう校正することができる、投影システムを提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する、複数の投影手段により全体としての画像を投影するための投影システムを提供する。本投影システムは、複数の投影手段のうちの被投影領域の隅の領域を担当する投影手段に対し、上記被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを含む校正用画像を出力する出力手段と、被投影領域および投影された校正用画像が撮像された校正用撮像画像に基づき、上記被投影領域を特徴付ける基準点を検出する検出手段と、上記被投影領域の基準点によって上記複数の投影手段が全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、上記複数の投影手段に対する補正係数を計算する補正係数計算手段とを含む。
上記構成により、複数の投影手段により全体として画像を投影する際に、投影した校正用画像を撮像した撮像画像に基づいて被投影領域を検出し、全体としての投影像が被投影領域に収まるよう校正することができる。
本実施形態による投影システムの全体構成を示す概略図。 本実施形態による投影システムにおけるスクリーン、画像処理装置、プロジェクタおよびカメラの設置例を示す図。 本実施形態による投影システムの機能ブロック図。 本実施形態において、投影像を横一列に並べた3台のプロジェクタに対して生成される3つの校正用画像を例示する図。 本実施形態による校正処理の全体的な処理の流れを示すフローチャート。 本実施形態による画像処理装置が複数のプロジェクタから投影させる校正用投影シーンを例示する図。 本実施形態において撮像画像の座標系上で抽出される各プロジェクタの校正点の組および四隅マーカの検出点を示す図。 本実施形態における被投影領域検出部が実行する被投影領域の基準点検出アルゴリズムを説明する図。 本実施形態による補正係数算出部が実行する幾何補正係数の計算処理を示すフローチャート。 校正点座標各々を用いた線形外挿による投影可能領域の外周座標の計算方法を示す図。 撮像画像の座標系上における3つのプロジェクタの投影可能領域、投影目標領域およびコンテンツ画像のマッピングを説明する図。 プロジェクタ・メモリ上の各座標と、投影コンテンツ画像上の位置に対応する等倍コンテンツ画像上の画素位置との対応付けを説明する図。 プロジェクタ・メモリ上の各座標に対するブレンディング係数の対応付けを説明する図。 (A)幾何補正係数および(B)ブレンディング係数のデータ構造を例示する図。 本実施形態による補正処理部が実行する、補正係数に基づく補正処理を説明する図。 本実施形態による初回校正後の再校正処理の全体的な処理の流れを示すフローチャート。 本実施形態による再校正処理において校正エラーが発生する具体例を示す図。 他の実施形態において複数のプロジェクタから投影させる校正用投影シーンを例示する図。 本実施形態による汎用コンピュータ装置のハードウェア構成を示す図。
以下、本実施形態について説明するが、本実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態では、投影システムの一例として、投影手段である複数のプロジェクタ150と、撮像手段である1つのカメラ160と、全体制御を行う画像処理装置110とを含む投影システム100を用いて説明する。
(全体構成)
図1は、本実施形態による投影システム100の全体構成を示す概略図である。図1に示す投影システム100は、システムの全体制御を行う画像処理装置110と、複数のプロジェクタ150と、カメラ160と、入力装置170とを含み構成される。なお、投影システム100は、特に限定されるものではないが、説明する実施形態では、3台のプロジェクタ150a〜150cの投影像を投影面上で合成し、単一のプロジェクタよりも大きな領域に画像を投影する、いわゆるマルチ・プロジェクションに対応した構成とされている。
画像処理装置110は、典型的には、パーソナル・コンピュータ、ワークステーションなどの汎用コンピュータとして構成される。なお、画像処理装置110は、汎用コンピュータに限定されるものではなく、専用コントローラとして実装されてもよいし、いずれかのプロジェクタ150に組み込まれてもよいし、タブレット・コンピュータのようなデバイスに組み込まれてもよい。
プロジェクタ150は、それぞれ、液晶方式、DLP(Digital Light Processing)方式、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)方式などを採用する投影装置である。カメラ160は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサと、イメージセンサの受光領域上に結像するためレンズなどの結像光学系とを含む撮像装置である。カメラ160は、WEB(World Wide Web)カメラ、デジタル・スチル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラなどの専用デバイスとして構成されてよく、好ましい実施形態では、天吊りなどの形で常設される。しかしながら、これに限定されるものではなく、カメラ160は、スマートフォン端末やタブレット端末などのデバイスに組み込まれて構成されてもよく、設置の都度三脚で固定する態様としてもよいし、設置位置を移動して分割撮像を行ってもよい。
入力装置170は、マウス、キーボード、タッチパネル、操作パネルなどの入力装置であり、ユーザからの指示を受け付けることができる。入力装置170は、校正のための画像を生成する条件を入力する際や校正の結果や途中結果における微調整の際に利用することができる。なお、入力装置170は、画像処理装置110、プロジェクタ150またはカメラ160に接続されたデバイスとして構成されてもよく、あるいは、これらの装置に組み込まれたデバイスとして構成されてもよい。
本投影システム100においては、被投影領域を提供する投影体であるスクリーン102が設置されている。スクリーン102は、説明する実施形態では、ホワイトマットやグレイマットのプロジェクタ・スクリーンなど、壁などの背景との境界を明示する形で用いられている。プロジェクタ150は、それぞれ、投影中心の位置をずらしながらスクリーン102上に投影するように設置されている。画像処理装置110は、複数のプロジェクタ150a〜150cに投影させる複数の投影画像を生成し、対応するプロジェクタ150各々に投影画像各々を出力する。プロジェクタ150は、それぞれ、画像処理装置110から入力される投影画像をスクリーン102上に投影する。スクリーン102上には、図1に示すように、複数のプロジェクタ150a〜150c各々からの複数の投影像104a〜104cが投影されている。この複数の投影像104a〜104cは、投影面上で重なり合わせられて、スクリーン102に収められた単一の投影像106に合成される。
投影システム100では、投影モード前に、通常、校正処理が行われる。図1に示すカメラ160は、この校正処理の際に用いられる。画像処理装置110は、校正モード中、複数のプロジェクタ150それぞれに校正用の画像(以下、校正用画像と参照する。)を出力し、スクリーン102上に投影像(以下、校正用画像を投影したものを校正用投影像と参照する。)を投影させる。そして、プロジェクタ150により投影されたスクリーン102上の校正用投影像が画角内に収まるように、カメラ160の視点および視野が設定され、校正用の撮像が行われることになる。画像処理装置110は、撮像された1以上の撮像画像(以下、校正用投影像が写り込んだ撮像画像を校正用撮像画像と参照する。)を用いて、校正処理を行い、校正完了後、校正結果に基づいてコンテンツ画像を補正しながら投影を行う。
図2は、本実施形態による投影システム100におけるスクリーン102、画像処理装置110、プロジェクタ150およびカメラ160の設置例を示す。図2(A)は、カメラ160を天吊りで常設した場合の設置例を示し、図2(B)は、カメラ160を三脚固定で一時的に設置した場合の設置例を示す。
上述した校正モード中、通常、スクリーン102中に連結された投影像が収まるようにユーザが目視で合わせ込む手動調整が行われる。図2(A)および図2(B)に示すように、スクリーン102が設置された場所と、ユーザが操作する画像処理装置110が設置された場所とが遠隔している場合、一人では、スクリーン102への投影状態を目視しながら画像処理装置110を操作することができない。このため、これまで、Webカメラなど解像度が不充分な映像をモニタしながら調整するしかなかった。あるいは、複数人で連絡を取りながら連携して行うしかなかった。
そこで、説明する実施形態では、投影システム100は、スクリーン102の被投影領域を特徴付ける基準点(四辺形のスクリーンの場合は四隅のコーナー)を自動で検出する機能を備える。すなわち、投影システム100は、スクリーン102の投影領域の隅の領域を担当するプロジェクタ(図1および図2の例では150a,150c)に対し、スクリーン102の隅への位置合わせの目安となる四隅マーカを含む校正用画像を出力する。そして、投影システム100は、カメラ160によりスクリーン102および投影された校正用画像を撮像した校正用撮像画像に基づき、スクリーン102の投影領域を特徴付ける基準点を検出する。投影システム100は、被投影領域の基準点によって複数のプロジェクタ(図1および図2の例では150a〜150c)が全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、複数のプロジェクタ150a〜150cに対する補正係数を計算する。
上記構成により、プロジェクタ150およびカメラ160の物理的な設置時の校正作業の自動化を図る。複数のプロジェクタ150を用いて全体として画像を投影する際に、校正用撮像画像に基づいて被投影領域を検出し、簡便に、全体としての投影像が被投影領域に収まるよう校正することができる。以下、図3を参照しながら、校正処理および校正後の投影処理に関連する機能構成について説明する。
(機能構成)
図3は、本実施形態による投影システム100の機能ブロック図である。画像処理装置110は、コンテンツ格納部112を含み、さらに、プロジェクタ毎に、補正処理部114a〜114cと、投影画像出力部116a〜116cと、切替部124a〜124cとを含む。画像処理装置110は、さらに、校正用シーン生成部120と、校正用画像格納部122と、校正用撮像画像入力部126と、特徴点抽出処理部128と、被投影領域検出部130と、補正係数算出部132とを含み構成される。
コンテンツ格納部112は、単一の投影像106として投影する信号源のコンテンツ画像を格納する。コンテンツ格納部112は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、着脱可能なリムーバブル・メディアなどの記憶領域として構成される。
なお、投影対象となるコンテンツ画像は、特に限定されるものではなく、静止画像ファイルとして与えられてもよいし、プレゼンテーションなどのアプリケーションやオペレーティング・システムの実行により生成される表示画面として与えられてもよいし、動画ファイル中の任意のタイミングのフレームとして与えられてもよい。以下、説明の便宜上、静止画像としてコンテンツ画像が与えられた場合を一例に説明する。
補正処理部114a〜114cは、システム100に含まれるプロジェクタ150a〜150cに対応して設けられている。補正処理部114は、それぞれ、コンテンツ格納部112からコンテンツ画像を読み出し、補正処理を施し、対応するプロジェクタ用の投影画像を生成する。
投影画像出力部116a〜116cは、システム100に含まれるプロジェクタ150a〜150cに対応して設けられている。投影画像出力部116は、それぞれ、対応するプロジェクタ150に接続されるディスプレイ出力インタフェースを含み構成され、接続されるプロジェクタ150に対し、切替部124で選択された入力画像を映像出力する。
切替部124a〜124cは、当該システム100の動作モードに応じて、画像信号のフローを切り替える。切替部124は、コンテンツ画像を投影する投影モード中は、補正処理部114の出力に入力側を切り替え、校正モード中は、校正用画像格納部122の出力に入力側を切り替える。
校正用画像格納部122は、校正モード中に各プロジェクタ150から投影させるための校正用画像を格納する。校正用画像格納部122は、RAM、HDD、SSD、着脱可能なリムーバブル・メディアなどの記憶領域として構成される。
本実施形態による校正処理では、複数回に分けて、校正のための撮像が行われる。画像処理装置110は、校正用画像格納部122から各校正用画像を読み出して、複数のプロジェクタ150a〜150c各々から適時に出力させる。このとき、画像処理装置110は、複数のプロジェクタ150の投影像の位置関係を把握しており、全体として過不足なくすべてのプロジェクタ150の校正結果が得られるように、校正用画像を校正処理の各段階に応じて選択して投影する。各校正処理の段階における各プロジェクタが画像を投影して構成されるシーンを、以下、校正用投影シーンと参照する。
上述した各校正用投影シーンを構成する校正用画像は、校正用シーン生成部120により、典型的には静止画像として生成される。校正用シーン生成部120は、ユーザからプロジェクタ150の設置条件やスクリーン102の形状特性の入力に基づいて、各プロジェクタ150の最適化された校正用画像を生成する。
図4(A)〜(C)は、本実施形態において、投影像を横一列に並べた3台のプロジェクタ150a〜150cに対して生成される3つの校正用画像を例示する図である。図4に示す校正用画像は、プロジェクタ150の数、スクリーンのアスペクト比、プロジェクタのアスペクト比に基づいて、隣接プロジェクタ間で投影像の所定幅の重複領域を少なくとも確保するという条件下で生成される。
図4に示すように、校正用画像200は、投影像の歪みを検出するための校正点を規定する校正パターンの配列を含み構成される。校正パターンの配列は、プロジェクタ・メモリ上の座標を規定するものであり、任意の図形要素が所定の規則で配置されてなす模様として構成される。スクリーン102上に投影された校正パターンの配列がカメラ160により撮像され、その校正点の組が抽出され、座標が検出されることにより、各プロジェクタにおける投影像の台形歪みや局所的な歪みが検出される。
また、特定の実施形態では、スクリーン102の外側の領域を担当するプロジェクタ150に対する校正用画像においては、校正パターンの配列が、隣接するプロジェクタ150a〜150cとの間で重複を有しながら、スクリーン102内に収めて投影できるよう、校正パターンの配列の外側に余白部が設けられる。
スクリーン102の隅の領域を担当する左右端のプロジェクタ150a,150cに対し生成される校正用画像には、さらに、校正パターンの配列の外側の領域に四隅マーカが設けられる。四隅マーカは、スクリーン102の四隅に位置合わせする目安となるものであり、ユーザは、投影される四隅マーカがスクリーン102内に収まるように、複数のプロジェクタ150の投影角度、ズームを調整すればよい。
四隅マーカは、本実施形態における被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを構成する。校正モード中、スクリーン102の隅の領域を担当するプロジェクタ150a,150cに対し、生成された四隅マーカを含む校正用画像を出力する投影画像出力部116a,116cが、本実施形態における出力手段を構成する。
なお、図4を参照しながら具体的なパターンについて説明したが、校正パターンおよび四隅マーカの具体的な実施態様は、特に限定されるものではない。校正パターンおよび四隅マーカの形状は、任意の図形要素としてよい。
再び図3を参照すると、カメラ160は、投影された校正用投影像が画角に収まるように固定されており、校正用投影シーン毎に、投影された校正用投影像の撮像を行う。カメラ160で撮像された校正用撮像画像は、それぞれ、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、ワイヤレスUSB(Universal Serial Bus)などの無線接続、または有線USBや有線LANなどの有線接続を介して、画像処理装置110へ送信される。あるいは、撮像された画像は、SDカード(登録商標)やコンパクトフラッシュ(登録商標)などのリムーバブル・メディアを介して、画像処理装置110で読み取られる。校正用撮像画像入力部126は、カメラ160からの各撮像画像の入力を受ける。校正用撮像画像入力部126に入力された校正用撮像画像は、特徴点抽出処理部128および被投影領域検出部130に渡される。
特徴点抽出処理部128は、上述した1以上の校正用撮像画像各々から校正パターンの配列の校正点および四隅マーカの検出点を抽出する。特徴点抽出処理部128により抽出された校正点の座標情報は、補正係数算出部132に渡される。特徴点抽出処理部128により抽出された四隅マーカの検出点の座標情報は、被投影領域検出部130に渡される。
被投影領域検出部130は、渡された四隅マーカの検出点および校正用撮像画像に基づき、スクリーン102の被投影領域を特徴付ける基準点を検出する。基準点は、四隅マーカの検出位置を起点とした範囲で、撮像された校正用撮像画像中のスクリーン102と背景(例えば壁など)との境界を検出することによって検出される。被投影領域検出部130は、本実施形態における検出手段を構成する。
また、被投影領域検出部130は、四隅のうちの少なくとも1つが検出できなかった場合は、不足する未検出の基準点については、四隅マーカの検出位置を基準点として用いることができる。その場合、入力装置170は、基準点の座標を移動させる移動指示を受け付ける移動指示受領手段を提供してもよい。例えば、画像処理装置110のディスプレイ上に撮像中の校正用撮像画像を表示し、その画像上で、現在の基準点の位置を表示し、ユーザからのマウスやカーソル移動などにより座標点を指し示す操作を受けることによって、基準点の座標を決定することができる。同様に、検出結果にユーザが不満を有する場合などにも、基準点の座標を移動させる移動指示を受け付ける移動指示受領手段を提供してもよい。
補正係数算出部132は、渡された校正点に基づき、上記複数のプロジェクタ150a〜150cに対する補正係数を計算する。より具体的には、補正係数算出部132は、受け取った基準点によって複数のプロジェクタ150a〜150cが全体としての画像を投影する投影目標領域を画定する。そして、補正係数算出部132は、画定された投影目標領域および各プロジェクタ150毎の校正点の組に基づいて、複数のプロジェクタ150に対する補正係数を計算する。
補正係数としては、幾何補正係数および投影像のブレンディングの補正係数が算出され、補正処理部114a〜114cに設定される。幾何補正係数は、位置合わせ、スケール合わせ、歪み補正などの幾何学的な補正を織り込んだ補正係数である。これに対して、ブレンディング係数は、重複領域の重ね合わせの際の色および輝度調整を行うための補正係数である。
補正処理部114は、それぞれ、計算された各種補正係数に基づき、全体として投影すべきコンテンツ画像から、プロジェクタ毎に出力すべき投影画像を生成する。コンテンツ画像を投影する投影モード中、切替部124は、補正処理部114の出力に入力側を切り替え、これに伴い、投影画像出力部116は、それぞれ、対応する補正処理部114の処理結果として与えられる投影画像を映像出力する。
また、好適な実施形態では、画像処理装置110は、さらに、再校正制御部134と、基準点記憶部136と、メンテナンス通知部138とを含み構成される。
再校正制御部134は、イベントに応答して再校正処理の実行を制御する。再校正処理は、上述した校正用画像の投影と、スクリーン102および投影された校正用画像の撮像と、各プロジェクタ150の校正点の抽出と、スクリーン102の被投影領域を特徴付ける基準点の検出と、複数のプロジェクタ150a〜150cに対する補正係数の計算との再実行を含む。再校正処理を開始させる契機となるイベントとしては、例えば、画像処理装置110、プロジェクタ150またはカメラ160に対するユーザからの再校正を開始することを明示的に指示する操作を検出したことのイベント、予定されたスケジュールが到来したことのイベント、事前定義された他のイベントを挙げることができる。予定されたスケジュールとしては、1日毎、1週間毎、1か月毎、毎月1日、所定のメンテナンス日といった任意の事前定義されたタイミングを挙げることができる。事前定義される他のイベントとしては、例えば、システムが起動または再起動したというイベント、加速度センサなどを搭載する場合に加速度センサが一定以上の動きを検知したというイベントを挙げることができ、これらのイベントの発生に応答して、再校正処理の実行することができる。再校正制御部134は、本実施形態における制御手段を構成する。
基準点記憶部136は、上述した補正係数を計算した際に投影目標領域を画定した基準点の座標を記憶する。基準点記憶部136に記憶された基準点の座標は、再校正において基準点の検出に失敗した場合に、代替の座標値として利用される。被投影領域検出部130は、再校正において、不足する基準点については、基準点記憶部136に記憶された基準点を再校正の際の基準点として用いる。補正係数算出部132は、再校正において、再度求められた基準点を受けとり、特徴点抽出処理部128から再度抽出された校正点を受けとり、投影目標領域を再度画定し、これに基づいて、複数のプロジェクタ150に対する補正係数を再計算する。
メンテナンス通知部138は、管理者やメンテナンス担当者などの事前設定された連絡先アドレスを登録しており、上述した再校正の際にエラーが発生した場合に、登録された連絡先アドレスに宛てて、メンテナンスを要請する通知を送信する。メンテナンス通知部138は、好ましくは、メンテナンスを要請する通知に加えて、エラーを発生させた状況を表す種々の情報や画像を送信することができる。通知は、特に限定されるものではないが、例えば電子メール送信や、SMS(Short Message Service)メッセージやインスタント・メッセージとして送信される。メンテナンス通知部138は、本実施形態における登録手段および送信手段を構成する。
なお、図2に示す実施形態では、各機能部112〜138が単一の画像処理装置110上で実現されるものとして説明したが、投影システム100の実施形態は、図2に示すものに限定されるものではない。他の実施形態では、台数の増加に伴う画像処理装置に集中する負荷を軽減するため、補正処理部114a〜114c各々をプロジェクタ150a〜150c各々上で実現してもよい。さらに他の実施形態では、各機能部112〜138を複数の画像処理装置上に分散実装してもよいし、すべての機能部112〜138をいずれかのプロジェクタ150上で実装してもよいし、画像処理装置110の機能と、複数のプロジェクタの機能とを備える単一の装置として構成してもよい。さらに、他の実施形態では、上述した特徴点抽出処理部128、被投影領域検出部130および補正係数算出部132などの機能をサービスとしてネットワークを介して提供するサーバとして実装してもよい。
(全体処理フロー)
以下、本実施形態による校正処理について、図5に示すフローチャートを参照しながら、全体的な流れを説明する。図5は、本実施形態による校正処理の全体的な処理の流れを示すフローチャートである。なお、図5に示す処理フローは、プロジェクタ150の初回設置時、あるいは、配置変更した際に実行されるものである。図5に示す処理は、ユーザからの校正処理開始の指示に応答して、ステップS100から開始される。
ステップS101では、画像処理装置110は、ユーザから入力された条件(プロジェクタ150の設置条件やスクリーン102の形状特性を含む。)に基づいて、各校正用画像を生成し、校正用投影シーンを生成する。なお、ユーザから入力される条件は、本実施形態ではスクリーン102の被投影領域と背景との境界が明示される態様での校正を想定しているので、境界が明示されない場合に別の処理フローを行えるように、境界が明示される態様であるか否かの指定を含むことができる。ステップS102では、画像処理装置110は、複数のプロジェクタ150a〜150cを用いて、生成された各校正用投影シーンを順番に投影し、カメラ160により各校正用投影シーンに対応して撮像された各校正用撮像画像を取得する。
図6は、本実施形態による画像処理装置110が複数のプロジェクタ150a〜150cから投影させる校正用投影シーンを例示する図である。図6には、図4(A)〜図4(C)に示した3つの校正用画像を各プロジェクタから順次投影する3つの校正用投影シーンが示されている。
図6に示す例における撮像1回目の第1校正用投影シーンでは、画像処理装置110は、まず、第1プロジェクタ150aから図4(A)に示す第1校正用画像を投影させ、第2プロジェクタ150bおよび第3プロジェクタ150cからは何も投影しない。撮像2回目の第2シーンおよび撮像3回目の第3シーンは、同様に、プロジェクタ150b,150cから、順次、図4(B)および(C)に示す校正用画像が投影される。あるプロジェクタが校正用画像を投影している間、他のプロジェクタからは何も投影されない。
カメラ160は、連結するすべてのプロジェクタ150a〜150cの投影像212,214,216全体が画角内に収まるようにして、上述した各段階での複数回の撮影を行う。カメラ160からの校正用投影シーン各々に対応した校正用撮像画像各々は、一括で、または順次に、画像処理装置110に取得され、ステップS103へ処理が進められる。あるいは、カメラ160から画像処理装置110へ撮像画像がストリーム配信され、画像処理装置110は、上述した各段階のタイミングに対応する各フレームの画像を取得する。
ステップS103では、画像処理装置110は、取得された1以上の校正用撮像画像各々から特徴点を抽出する特徴点抽出処理を実行する。特徴点抽出処理では、各プロジェクタ150の校正点の組および四隅マーカの検出点の座標位置が、撮像画像の座標系において抽出される。
特徴点抽出処理では、画像処理装置110は、まず、各々の撮像画像におけるプロジェクタ150各々の投影像の校正パターン(円形状)を検出し、撮像画像の座標系におけるその重心座標を、校正点の座標(例えば小数点精度)として抽出する。円形状の重心座標は、例えば、画像を2値化し、白画素のかたまりをパターンマッチングなどで切り出し、その重心座標を求めることによって、計算することができる。また、四隅マーカも同様であり、複数の撮像画像から、各々の撮像画像の座標系における四隅マーカの重心座標が検出され、その重心座標がマーカの検出点の座標として抽出される。
図7は、本実施形態において撮像画像の座標系上で抽出される各プロジェクタの校正点の組および四隅マーカの検出点を示す図である。図7には、撮像画像の座標系300上において検出された3つのプロジェクタの校正点(白丸、黒丸,中抜きの丸)および四隅マーカの検出点(黒の四角)が表されている。図7に示す撮像画像の座標系300上のグレイの領域310は、撮像画像の座標系上でのスクリーン102に対応する領域を示しており、この領域310にぴったりとコンテンツ画像を投影することが目標となる。なお、説明する実施形態では、カメラ160を固定して撮像しているため、得られる校正点座標および四隅マーカの検出点座標は、単一の座標系で表される。
ステップS104では、被投影領域検出部130は、上記算出された四隅マーカ検出点座標を起点として、スクリーン102の被投影領域を特徴付ける四隅各々の基準点の位置座標を、1以上の校正用撮像画像から検出する。
図8は、本実施形態における被投影領域検出部が実行する被投影領域の基準点検出アルゴリズムを説明する図である。図8には、本実施形態において、左上の隅の四隅マーカが写り込んだ校正用撮像画像におけるスクリーン102の被投影領域の左上を拡大した図が示されている。なお、図8には、スクリーン102の四隅のうちの1隅のみ示しているが、上下左右の方向を90度、180度、270度回転すれば他の3つの隅についても同様である。また、検出に用いるための校正用撮像画像は、左上および左下の2隅については、図6の撮像1回目のものを用いることができ、右上および右下の2隅については、図6の撮像3回目のものを用いることができる。
ここで、抽出された四隅マーカの中心位置を点O(x0,y0)とし、サイズ目安(例えば四隅マーカーの外接矩形の1辺)をL(ピクセル)とする。そして、点Oから右方向にd画素だけ離れた点をP1(x0+d,y0)とし、(d+a)画素だけ離れた点をP2(x0+d+a,y0)とし、以下同様に、(d+a(n−1))画素だけ離れた点をPn(x0+d+a(n−1),y0)とする。dは、点P1が四隅マーカの占める領域外になるように選択され、例えばd=L×2とすることができる。aは、例えば1とすることができる。nは、後述する直線推定を行うために充分な数とし、例えば、n=L×3とすることができる。
そして、各Pi(i=1〜n)に対し、校正用撮像画像において、Piの1画素上、2画素上、…、m画素上へと、順次走査する。mは、四隅マーカがスクリーン上辺からどの程度内側に投影される可能性があるのかを考慮して、走査する範囲内にスクリーン上辺が含まれるように決定する。例えばm=L×5とすることができる。走査中、注目画素(x,y)に対してエッジ検出フィルタ処理を行う。そのようなエッジ検出フィルタとしては、例えばSobelフィルタを挙げることができる。Sobelフィルタは、空間1次微分を計算して、輪郭を検出するためのフィルタである。垂直方向のエッジを検出する場合は、注目画素(x,y)における画素値(輝度レベル)をV(x,y)として、下記式で表される垂直勾配Fを算出する。
算出された垂直勾配Fの大きさが、所定の閾値Th以上かつ走査方向に関して極大値となったところで走査を打ち切り、当該点をスクリーン上辺画素Qiとする。背景が白で、スクリーンがグレイマットであり、黒から白への変化に限定する場合は、F≧Thを打ち切り条件とすることができる。背景が黒で、スクリーンがホワイトまたはグレイマットである場合など、白から黒への変化を条件に含める場合は、|F|≧Thを打ち切り条件とすることができる。なお、計算の簡単のため、校正用撮像画像は、グレイスケールなどに事前に変換することもできる。
以上で、水平方向の各点P1〜Pnに対して、スクリーン上辺を検出した画素の列Q1〜Qnが得られる。これらQ1〜Q2に対して最小2乗法を用いて直線推定を行い、スクリーン上辺を近似する直線の式、y=a1×x+b1を計算する。
さらに、点Oから下方向にd画素、(d+a)画素、…(d+a(n−1))画素離れた点をR1、R2…Rnとし、各Riの1画素左、2画素左…m画素左へと走査し、Sobelフィルタの水平勾配Gを算出する。水平勾配Gは、下記式を用いて算出することができる。
算出された水平勾配Gの大きさが、所定の閾値Th以上かつ走査方向に関して極大値となったところで走査を打ち切り、当該点をスクリーン左辺画素Siとする。以上で、垂直方向のR1〜Rnに対して、スクリーン左辺画素の列S1〜Snが得られる。これらS1〜S2に対して最小2乗法を用いて直線推定を行い、スクリーン左辺を近似する直線の式、x=a2×y+b2を得る。この直線は、垂直もしくは垂直に近いと考えられるため、x=f(y)形式で表す方が好ましい。
そして、上記得られた2つの近似直線y=a1×x+b1とx=a2×y+b2との交点をスクリーン102の左上隅の基準点TLTとして算出する。交点TLTの座標は、下記式で表される。
なお、説明する実施形態では、スクリーン102の内側の四隅の付近に四隅マーカそれぞれの投影像がくるようにプロジェクタ150を配置し、スクリーン102および四隅マーカ全体がカメラ160の画角内に入るように天吊りまたは三脚によりカメラ160を固定するものとして説明した。しかしながら、初回設定時については、カメラ160は、手持ちカメラとし、各四隅について、スクリーン102の所定の隅と四隅マーカとが同時に写り込むようにして分割撮像を行ってもよい。なお、その場合でも、画像段階でのパノラマ合成は不要である。
再び図5を参照すると、ステップS105では、被投影領域検出部130は、スクリーン102の被投影領域を特徴付ける四隅すべての基準点が成功裏に検出されたか否かを判定する。ステップS105で、四隅の少なくとも1つの検出に失敗した判定される場合(NO)は、ステップS106へ処理が進められる。ステップS106では、被投影領域検出部130は、不足する未検出の基準点について、四隅マーカの検出位置を基準点の初期値として用いて、必要に応じて、ユーザによる位置調整を受ける。その際に、ユーザは、入力装置170を介して、校正用撮像画像上で、マウスやカーソル移動などにより座標点を指し示し、これによって、基準点の座標を指定することができる。
一方、ステップS105で、四隅すべてが成功裏に検出されたと判定される場合(YES)は、ステップS107へ処理が直接進められる。ステップS107では、詳細を後述するが、上記算出された校正点座標および上述した被投影領域の基準点に基づいて、各プロジェクタの幾何補正係数を計算する。ステップS108では、画像処理装置110は、各プロジェクタのブレンディング係数を計算する。ステップS109では、画像処理装置110は、各補正処理部114に対し、ステップS107およびステップS108で計算されたプロジェクタ毎の幾何補正係数およびブレンディング係数を設定する。
ステップS110では、画像処理装置110は、投影すべきコンテンツ画像を読み出し、ステップS111では、コンテンツ画像に対し、プロジェクタ毎の補正処理部114で補正処理を実行する。ステップS112では、画像処理装置110は、補正されたプロジェクタ毎の投影画像をプロジェクタ毎の投影画像出力部116からそれぞれ出力させ、ステップS113で、通常の投影モードに移行する。これにより、全体としてコンテンツ画像がスクリーン102内に投影されるようになる。以降、必要に応じて、コンテンツ画像をスクリーン102内に投影しながら、手動により四隅の微調整が行われてもよい。
(幾何補正係数の計算)
以下、図9〜図12および図14(A)を参照しながら、各プロジェクタの幾何補正係数の計算処理の詳細について説明する。図9は、本実施形態による補正係数算出部132が実行する幾何補正係数の計算処理を示すフローチャートである。図9に示す処理は、図5に示したステップS107で呼び出されて、ステップS200から開始される。
ステップS201では、補正係数算出部132は、プロジェクタ150各々について、撮像画像の座標系上の校正点座標各々を線形に外挿し、各プロジェクタ150の投影可能領域の外周座標を計算する。
図10は、校正点座標各々を用いた線形外挿による投影可能領域の外周座標の計算方法を示す図である。図10(A)は、プロジェクタ・メモリ上の左上隅の4つの校正点を示し、図10(B)は、撮像画像の座標系上の対応する4つの校正点を示す。図10(A)に示すように、プロジェクタ・メモリ上の外周座標(各プロジェクタの投影像の四隅および四辺上の校正点)は、外周部に位置する4つの校正点(例えばP00〜P11)の四辺形パッチを外挿する位置(校正点間距離の例えば1.5倍の距離の位置)に定められる。
撮像画像座標系における各プロジェクタの投影可能領域に対応する外周画素の座標(四隅および四辺上の校正点)は、図10(B)に示すように、外周部に位置する各4つの校正点座標から線形に外挿することによって計算することができる。同様に、外周座標(四隅および四辺上の校正点)以外のプロジェクタ・メモリ上の任意の座標点に対応する座標系上の点も、近傍の4点の校正点座標を線形に内挿または外挿して求めることができる。
画像全体では非線形な幾何歪みが生じ得るが、ここでは、その一部である2×2の校正点で構成される四辺形パッチ内の範囲および外周に向かって所定量外挿した範囲では、線形な幾何歪みだと見なせることを前提としている。上記四辺形パッチのサイズが充分に小さいとみなせるためである。
上述した線形的な外挿をプロジェクタ毎に行うことにより、3つのプロジェクタ150a〜150cの投影可能領域(つまり全面白画像を投影して映る範囲である。)が撮像画像の座標系上で検出される。図11には、撮像画像の座標系300上において検出された3つのプロジェクタの投影可能領域304a〜304cが表されている。第1プロジェクタ150aの投影可能領域304aは、実線の白線で示され、第2プロジェクタ150bの投影可能領域304bは、破線の白線で示され、第3プロジェクタ150cの投影可能領域304cは、2点鎖線の白線で示されている。3つのプロジェクタの投影可能領域の論理和の領域は、これから投影像をぴったり入れたいスクリーン102の領域310を余すところ無く充足していなければならない。
また、図11には、撮像画像の座標系上の四隅の基準点(TLT,TLB,TRT,TRB)およびそのコーナーを画定する各二辺を近似する直線が示されている。そして、説明する実施形態では、図11に示す検出された基準点で確定される四辺形の投影目標領域(撮像画像上では必ずしも矩形ではない。)310にコンテンツ画像を投影することが目標となる。
再び図9を参照すると、ステップS202では、図11のスクリーン102の四隅の基準点座標による投影目標領域310へ矩形のコンテンツ画像をマップするため射影変換を求める。ここで、投影目標領域310からコンテンツ画像への射影変換をHとする。補正係数算出部132は、投影目標領域310を画定する基準点座標(TLT,TLB,TRT,TRB)と、コンテンツ画像の四隅の座標とに基づいて、投影目標領域310からコンテンツ画像への射影変換Hの係数を計算する。
射影変換Hの変換式は、下記の上段式で表され、上段式の分母を払って整理すると、下段式で表す一次多項式に展開することができる。
上記式中、x,yは、変換前の撮像画像の座標系上の座標を表し、u,vは、変換後のコンテンツ画像座標系上の座標を表し、a〜hの8つの係数は、射影変換係数を表す。上記式において、未知パラメータである8つの射影変換係数を算出するためには、最低でも8個の連立方程式を要するが、基準点およびコンテンツ画像の四隅の座標点の対応関係から、8個の変換式を生成することができる。この対応関係から生成された8つの連立方程式を解くことにより、射影変換係数a〜hを求めることができる。
再び図9を参照すると、ステップS203〜ステップS207のループでは、プロジェクタ毎に、ステップS204〜ステップS206で示す各処理が実行され、複数のプロジェクタ各々の幾何補正係数が求められる。
ステップS204では、補正係数算出部132は、上記求められた射影変換Hにより、撮像画像の座標系上の校正点座標を、コンテンツ画像の座標系に変換する。以下、投影目標領域310に貼り付けられた撮像画像の座標系上でのコンテンツ画像を「投影コンテンツ画像」と参照し、その元となるオリジナルのコンテンツ画像を「等倍コンテンツ画像」と参照する。
ステップS205では、補正係数算出部132は、プロジェクタ・メモリ上の校正点座標を、撮像画像の座標系を経由して、等倍コンテンツ画像の座標系の画素位置に対応付ける。ステップS206では、補正係数算出部132は、プロジェクタ・メモリ上の各整数画素座標を、撮像画像の座標系を経由して、等倍コンテンツ画像の座標系の画素位置へ線形補間により対応付ける。
ステップS204〜ステップS206で示す各処理で計算される幾何補正係数は、図12に示すように、プロジェクタ・メモリ330上の各座標を、投影コンテンツ画像上の位置に対応する等倍コンテンツ画像上の画素位置に対応付けるものである。
図12に示すプロジェクタ・メモリ330aの1つの校正点P41を代表して説明すると、プロジェクタ・メモリ330上の校正点P41に対しては、撮像画像の座標系300上の対応点P41(XP41C,YP41C)が抽出されている。そして、四辺形の投影目標領域310がコンテンツ画像にマップされるため、図12に示すように、座標系300上の座標位置P41に対しては、さらに、等倍コンテンツ画像上での対応する画素位置P41(XP41m,YP41m)が定まる。
具体的には、図12中の撮像画像の座標系上でのマップした投影コンテンツ画像の左上の原点の座標を(X,Y)とすると、撮像画像の座標系上でこの校正点に映し出すべき、等倍コンテンツ画像上での対応する画素位置P41(XP41m,YP41m)は、撮像画像の座標系300上の点P41の座標(XP41C,YP41C)から、以下式で計算することができる。
プロジェクタ・メモリ上の校正点P41以外のすべての校正点Pijについても同様に、等倍コンテンツ画像上での対応する画素位置が計算される。プロジェクタ・メモリ上の校正点以外の任意の座標については、図10を参照して説明した同様の方法により、近傍の2×2校正点のコンテンツ画像上での対応する画素位置を線形に補間(内挿または周辺部では外挿)することによって、等倍コンテンツ画像上での対応する画素位置を計算することができる。これにより、プロジェクタ・メモリ330a上の所定領域332aの画素に対し、コンテンツ画像における第1プロジェクタ150aが担当する領域の画素位置が対応付けられる。
図14(A)は、ステップS204〜ステップS206の処理で計算される1つのプロジェクタの幾何補正係数のデータ構造を例示する。図14(A)に示すように、こうして求めたプロジェクタ・メモリの全画素に対する等倍コンテンツ画像上での対応する画素位置が、幾何補正係数となる。
ステップS203〜ステップS207のループですべてのプロジェクタについてプロジェクタ・メモリ上の整数画素座標と等倍コンテンツ画像の座標系との対応付けが完了すると、ステップS208に進められる。ステップS208では、本処理を終了し、図5に示した呼び出し元へ処理が戻される。
(ブレンディング係数の計算)
以下、図13および図14を参照しながら、各プロジェクタ150のブレンディング係数の計算処理の詳細について説明する。図13は、プロジェクタ・メモリ上の各座標に対するブレンディング係数の対応付けを説明する図である。ブレンディング係数の計算処理では、注目するプロジェクタ毎に処理が実行され、複数のプロジェクタ150a〜150c各々のブレンディング係数が求められる。
まず、補正係数算出部132は、撮像画像の座標系300において、注目プロジェクタと、注目プロジェクタに隣接するプロジェクタとの投影可能領域の外周座標に基づき、これらの重複領域を検出する。図13に示すように、撮像画像の座標系300での投影目標領域310の最上辺から、左原点(○)から右方向へ探索し、順次下へ探索を進めることにより、まず、第1プロジェクタ150aと第2プロジェクタ150bとの重複領域の開始点(●)および終了点(◎)が検出される。
図13の下段のグラフで第1プロジェクタについて示すように、原点(○)から、重複領域の開始点(●)までの範囲の画素に対しては、ブレンディング係数が最大1に決定される。一方、重複領域の開始点(●)から終了点(◎)までの範囲の画素に対しては、開始点(●)からの水平距離に応じて、実際の明るさが線形に1.0から0へ徐々に落ちていくように、プロジェクタの入出力特性の逆補正をかけたブレンディング係数を算出する。
補正係数算出部132は、プロジェクタ・メモリ上の整数画素座標各々に対し、図14(A)に示すデータ構造によって対応付けられる撮像画像の座標系の座標(小数点)の最近傍の整数画素に割り当てられたブレンディング係数を対応付ける。
上述した処理により、複数のプロジェクタ150a〜150cの各々に対して、図14(B)に示すように、プロジェクタ・メモリの全画素分のブレンディング係数が得られることになる。なお、第2プロジェクタ150bが処理対象となる場合は、左右のプロジェクタ150a,150cを合わせて、2つの重複領域についてブレンディング補正の計算が行われることとなる。
(補正処理)
以下、図14および図15を参照しながら、上記補正係数に基づく補正処理の詳細について説明する。上述した補正係数算出部132で算出された各プロジェクタの幾何補正係数およびブレンディング係数は、図5に示したステップS108で、各補正処理部114に設定される。
まず、補正処理部114は、プロジェクタ・メモリの全画素と、等倍コンテンツ画像上での対応する画素位置との対応付けデータを準備する。上述した補正係数算出部132での処理により、図14(A)に示すようなプロジェクタ・メモリの全画素に対する画素位置が求められているので、補正処理部114は、この対応付けデータをそのまま読み出す。
補正処理部114は、プロジェクタ・メモリの画素毎の参照すべき等倍コンテンツ画像上の画素位置(小数点数)に基づき、投影すべき等倍コンテンツ画像から、バイリニア、バイキュービックなどの画素補間方法によって中間画像を生成する。この中間画像は、幾何補正係数により、コンテンツ画像を検出した幾何歪みの逆に変形した画像である。補正処理部114は、さらに、生成された中間画像のR,G,B各色の画素値に対し、図14(B)の対応付けデータにより対応付けられるブレンディング係数を乗じ、最終的な投影画像を生成する。
図15は、上記補正係数に基づく補正処理を説明する図である。図15には、3台のプロジェクタ150a〜150cについて、補正処理部114a〜114cによりコンテンツ画像から最終的に得られた投影画像350a〜350cが示されている。図15に示すように、投影モード中、これらの投影画像350a〜350cが、プロジェクタ150a〜150c各々から投影される。投影画像350a〜350cの投影像は、スクリーン102内で好適に重なり合わせられて、スクリーン102の外縁に丁度収まるように単一の投影像354に合成される。
(初回校正後の再校正処理およびメンテナンス通知)
図5に示した処理フローは、プロジェクタ150の初回設置時、または、配置変更した際に実行されるものであった。以下、図16および図17を参照しながら、初回校正後または配置変更後の再校正処理フローについて説明する。
上述した投影システム100が常設サイネージで使われる場合、一旦設置調整した後でも、経時で振動などによるプロジェクタ150の位置ずれが不可避となる。その結果、投影像の連結部分でずれが生じて、著しく映像品質を低下させたままの状態が続いてしまうということが起こる可能性がある。このため、従来技術では、管理者が定期的に現場に出向いてズレをチェックし、ズレが認められた場合には、その度、メンテナンスの技能を有するサービスマンやメンテナンス担当者が呼び出され、再度、カメラや三脚を設置して再校正作業を行う必要があった。
そこで、説明する実施形態では、初回校正後のメンテナンスにおいて、振動など起因した複数プロジェクタ150間の微小な位置ずれにより生ずる連結投影像の結合部における微小なずれを簡便に調整するための再校正機能を提供する。連結投影像の結合部のずれが数画素程度の微小なずれであっても、重複部分で文字が2重になるなど画質を著しく劣化させてしまう可能性がある。特に短焦点プロジェクタを用いる場合には顕著となる。
図16に示す処理は、イベントに応答して、再校正制御部134により、ステップS300から開始される。なお、再校正処理は、図2(A)に示すようにカメラ160が天吊りなど常設固定の設置例を想定し、またスクリーン102のように背景との境界が明示される態様での校正を想定している。
ステップS301では、画像処理装置110は、複数のプロジェクタ150a〜150cを用いて、前回と同様に各校正用投影シーンの投影およびカメラ160による校正用撮像画像の取得を行う。ステップS302では、画像処理装置110は、特徴点抽出処理を実行する。ステップS303では、被投影領域検出部130は、抽出された四隅マーカ検出点座標を起点として、スクリーン102の四隅を特徴付ける基準点の位置座標を校正用撮像画像から検出する。つまり、再校正においては、初回校正時と同様の基準点検出アルゴリズムが実行される。ステップS304では、被投影領域検出部130は、スクリーン102の四隅すべての基準点が成功裏に検出されたか否かを判定する。ステップS304で、少なくとも1つの検出に失敗した判定される場合(NO)は、ステップS305へ処理が進められる。
ステップS305では、被投影領域検出部130は、不足する未検出の基準点については、基準点記憶部136に記憶される前回校正時(初回校正時、または初回後に再校正された場合は最新の再校正時)の自動検出されたまたは手動調整された基準点を利用する。
前回の校正時の基準点の座標を用いる場合、カメラ160が同時にズレてしまっていると、その分のずれが発生する。しかしながら、特に短焦点プロジェクタの場合は、スクリーン102に近い位置から非常に広角に投影するため位置ズレに非常に敏感なのに対し、離れた位置から撮像する比較的軽量のカメラ160に生じるズレは、比較的に微小と考えられる。つまり、カメラ位置ズレによる撮像ズレが生じにくく、撮像画像の座標系が概ね一致するとして、前回の基準点の座標位置を、再校正における撮像画像の座標系上でそのまま取り扱っても、四隅マーカの検出点の座標を用いる場合より正解に近いと考えられる。またこの場合、再校正後に手動微調整が必要であったとしても、微調整の手間も少なくて済むと考えられる。
一方、ステップS304で、四隅すべてが成功裏に検出されたと判定される場合(YES)は、ステップS306へ直接処理が進められる。ステップS306では、図9に示した幾何補正係数の計算を実行する。ステップS307では、画像処理装置110は、各プロジェクタのブレンディング係数を計算する。
ステップS308では、再校正制御部134は、再校正処理において、校正エラーが発生したか否かを判定する。ステップS308で、校正エラーが発生せず成功裏に再校正ができたと判定された場合(NO)は、ステップS309へ処理が分岐される。以降、ステップS309〜ステップS312の処理は、図5に示したステップS109〜ステップS112の処理と同様であり、ステップS313で、通常の投影モードに移行する。
一方、ステップS308で、校正エラーが発生したと判定された場合(YES)は、ステップS314へ処理が分岐される。例えば、複数の投影像間に再校正処理の適用が不能な程度の大きなずれが発生したり、プロジェクタ150およびカメラ160になんらかの不具合や外乱が発生し、正常な投影や撮像ができなくなった場合に校正エラーが発生する。
図17は、本実施形態による再校正処理において校正エラーが発生する具体例を示す図である。図17(A)に示す具体例は、投影可能領域304aが被投影領域(目標投影領域)310を満足できなくなった場合(E1)を示している。上述した幾何補正処理において、投影可能領域304aが計算されるので、検出された基準点が画定する被投影領域310と比較することによって、かかるエラーを検出することが可能である。図17(B)に示す具体例は、四隅マーカや校正パターンが被投影領域310からはみ出して認識できなくなったり、充分な精度が得られなかったりする場合(E2)の具体例を示す。
上述したような場合、校正パターンが認識できずに校正エラーとなるか、校正パターンが仮に認識できたとしても、目標投影領域に投影する補正係数算出において、投影可能領域外に投影目標領域がはみ出してしまうため、補正係数算出エラーとなる。図17(A)および図17(B)に示す例では、メンテナンス担当者が現地に行って、物理的にプロジェクタ150の位置を修正したり、光学的に投影像の位置を修正する必要がある。
その他、ランプ切れや温度上昇によるエラーによる停止などプロジェクタ150に致命的な不具合が生じた場合や、故障や撮像系へのノイズなどの外乱などカメラ160に致命的な不具合が生じた場合にも、校正エラーが発生する可能性がある。いずれにしても人的なメンテナンスが必要な可能性が高い。
そこで、ステップS314では、メンテナンス通知部138は、事前設定された連絡先アドレスに宛てて、人的なメンテナンスを要請する通知を送信し、ステップS315で、エラーモードに移行する。
上記メンテナンス要請通知では、大きなずれが発生したことを理由とするのか、プロジェクタ150やカメラ160自体に不具合が生じたことを理由とするのかを担当者が把握できるように、以下のような情報を添付して通知することができる。
特定の実施形態においては、(1)エラーを発生させた再校正前の投影状態が撮像された撮像画像、(2)再校正の際に撮像された校正用撮像画像、(3)校正用撮像画像からのパターン認識の途中結果(校正点や四隅マーカの検出点や求められた基準点の座標など)、および(4)再実行の後の投影状態(つまり、エラー状態、不完全な校正状態、補正無しの状態)で撮像した撮像画像の少なくとも1つを送信することができる。
上述した情報をメンテナンス通知に添付することにより、通知を受けたメンテナンス担当者は、メンテナンスに向かう前に、ランプ切れや、外部からの光入射などカメラ撮像画像への外乱といった位置ズレではない理由に起因するエラーであるか、位置ズレに起因するエラーであるかといった現場の状況を把握することができるようになる。そして、状況に応じてプロジェクタ150の物理的な位置または光学的な手段(レンズシフト機能)などにより再校正可能な投影状態に戻しに現場に来るよう担当者を促すことができる。
一例としては、図6に示したような校正用画像を白地に黒のパターンとなるよう反転した画像を、全プロジェクタ150a〜150cから再校正前の状態で投影した場合の投影像を撮像した撮像画像を送信することができる。これにより、各プロジェクタ150の投影可能範囲と、校正パターンと、スクリーンとの相対的な位置関係や各プロジェクタ150の動作状態(例えば正常であるかランプ切れかなど)とを担当者が把握できるようになる。
上述した再校正処理は、ユーザが再校正を指示するのみで自動で行うことができるため、その場にいる校正作業に通じていない一般のユーザであっても、簡単に再校正して補正することが可能である。その際には、カメラ160を三脚にセットしたり、手持ちカメラで撮像し直したり、またスクリーンへの投影状態を手動で微調整する手間がない。また、上述した再校正処理は、所定の期間毎など定期的に開始させることができるので、微小なずれを定期的に再補正することができる。常時ないし定期的に人間が監視しなくても、自動で微小なずれを補正することが可能となる。
また、再校正処理時に校正エラーとなった場合に、人的なメンテナンスが必要な事態が発生した可能性が高いことを管理者やメンテナンス担当者に通知することができる。またこの際、再校正できなかった原因が、プロジェクタが大きく位置ずれしたのか、その他の不具合(ランプが切れる、撮像カメラの故障、撮像時に外光などのノイズが加わったなどなど)なのかといった状況を管理者や担当者に事前に把握させることができる。
(校正用投影シーンの投影および撮像方法の変形例)
上述までの実施形態では、連結するすべてのプロジェクタ150a〜150cの投影像212,214,216全体が画角内に収まるようにカメラ160を固定して複数回の撮影を行うものとした。しかしながら、初回校正時に関しては、すべてのプロジェクタのうちの一部の投影像のみが画角内に収まるようにカメラ160を構えて撮像し、撮像範囲をずらしながら、複数回に分けて分割撮像を行う態様を妨げるものではない。
例えば、図18に示すように、他の実施形態では、校正用画像内に投影像の四隅を示す位置合わせマーカを設けて、隣接する2つのプロジェクタの校正用投影像230,232のみを画角内に収まるようにして撮影し、カメラを移動させながら、複数回に分けて校正用撮像画像を取得してもよい。この場合に、左右端のプロジェクタの校正用画像に設けた位置合わせマーカを上記四隅マーカとして兼用してもよい。この場合、左上および左下の2隅については、撮像1回目の校正用撮像画像を、右上および右下の2隅については、撮像3回目の校正用撮像画像を用いることができる。
この場合、複数の校正用撮像画像間で共通して写り込んでいる位置合わせマーカの検出位置を用いて、射影変換により、これらの校正用撮像画像から抽出される特徴点を統合された座標系に統合することができる。特徴点抽出処理部128は、位置合わせマーカの座標位置の対応関係から射影変換の係数を求め、複数の校正用撮像画像の座標系間を射影変換することにより、統合された統合座標系上の校正点の座標を算出することができる。
(ハードウェア構成)
以下、図19を参照しながら、上述までの実施形態における画像処理装置110のハードウェア構成について説明する。画像処理装置110は、典型的には、汎用コンピュータ装置として構成される。図19は、本実施形態による汎用コンピュータ装置のハードウェア構成を示す図である。
図19に示す汎用コンピュータ装置110は、CPU12と、CPU12とメモリとの接続を担うノースブリッジ14と、サウスブリッジ16とを含む。サウスブリッジ16は、上記ノースブリッジ14と専用バスまたはPCIバスを介して接続され、PCIバスやUSBなどのI/Oとの接続を担う。
ノースブリッジ14には、CPU12の作業領域を提供するRAM18と、映像信号を出力するグラフィックボード20とが接続される。グラフィックボード20には、映像出力インタフェースを介してディスプレイ50や上記プロジェクタ150に接続される。
サウスブリッジ16には、PCI(Peripheral Component Interconnect)22、LANポート24、IEEE1394、USBポート28、補助記憶装置30、オーディオ入出力32、シリアルポート34が接続される。補助記憶装置30は、HDDやSSDなどであり、コンピュータ装置を制御するためのOS、上記機能部を実現するためのプログラムや各種システム情報や各種設定情報を格納する。LANポート24は、汎用コンピュータ装置110を有線および無線でネットワークに接続させるインタフェース機器であり、上記メンテナンス要請通知を送信するために用いられる。
USBポート28には、キーボード52およびマウス54などの入力装置170が接続されてもよく、上述した基準点の移動指示を含む操作者からの各種指示の入力を受け付けるためのユーザ・インタフェースを提供することができる。本実施形態による汎用コンピュータ装置110は、補助記憶装置30からプログラムを読み出し、RAM18が提供する作業空間に展開することにより、CPU12の制御の下、上述した各機能部および各処理を実現する。なお、プロジェクタ150およびカメラ160については、特に説明を行わないが、同様に、CPUおよびRAM等などのハードウェアや、特定の用途に応じたハードウェアを備えている。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、複数の投影手段により全体として画像を投影する際に、投影した校正用画像を撮像した撮像画像に基づいて被投影領域を検出し、全体としての投影像が被投影領域に収まるよう校正することができる。
なお、上述までの説明では、3台のプロジェクタ150a〜150cの投影像を横一列に並べて全体としての画像を投影する実施形態について説明してきた。しかしながら、本実施形態による校正処理および再校正処理が適用できるマルチ・プロジェクションの態様は、これに限定されるものではなく、プロジェクタ150の台数は、3に限定されず、任意の台数とすることができる。また、投影様式も、横一列に限らず、縦一列に並べる態様でもよいし、2列以上の配列へ一般化することができる。
なお、上記機能部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…投影システム、102…スクリーン、104…投影像、106…単一の投影像、110…画像処理装置、112…コンテンツ格納部、114…補正処理部、116…投影画像出力部、124…切替部、120…校正用シーン生成部、122…校正用画像格納部、124…切替部、126…校正用撮像画像入力部、128…特徴点抽出処理部、130…被投影領域検出部、132…補正係数算出部、134…再校正制御部、136…基準点記憶部、138…メンテナンス通知部、150…プロジェクタ、160…カメラ、170…入力装置、200…校正用画像、212…投影像、230…投影像、232…投影像、300…座標系、304…投影可能領域、310…投影目標領域、330…プロジェクタ・メモリ、350…投影画像、354…単一の投影像、12…CPU、14…ノースブリッジ、16…サウスブリッジ、18…RAM、20…グラフィックボード、22…PCI、24…LANポート、26…IEEE1394ポート、28…USBポート、30…補助記憶装置、32…オーディオ入出力、34…シリアルポート、52…キーボード、54…マウス
特許第3908255号

Claims (10)

  1. 複数の投影手段により全体としての画像を投影するための投影システムであって、
    前記複数の投影手段のうちの被投影領域の隅の領域を担当する投影手段に対し、前記被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを含む校正用画像を出力する出力手段と、
    前記被投影領域および投影された前記校正用画像が撮像された校正用撮像画像に基づき、前記被投影領域を特徴付ける基準点を検出する検出手段と、
    前記被投影領域の基準点によって前記複数の投影手段が前記全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、前記複数の投影手段に対する補正係数を計算する補正係数計算手段と
    を含み、前記検出手段は、前記位置合わせマーカの検出位置を起点とした範囲で、投影された校正用画像中の前記被投影領域と背景との境界を検出することによって、前記基準点を検出する投影システム。
  2. 複数の投影手段により全体としての画像を投影するための投影システムであって、
    前記複数の投影手段のうちの被投影領域の隅の領域を担当する投影手段に対し、前記被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを含む校正用画像を出力する出力手段と、
    前記被投影領域および投影された前記校正用画像が撮像された校正用撮像画像に基づき、前記被投影領域を特徴付ける基準点を検出する検出手段と、
    前記被投影領域の基準点によって前記複数の投影手段が前記全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、前記複数の投影手段に対する補正係数を計算する補正係数計算手段と
    を含み、前記検出手段は、前記被投影領域の不足する基準点については、前記位置合わせマーカの検出位置を基準点の初期値として用い、前記投影システムは、前記基準点を移動させる移動指示を受け付ける移動指示受領手段をさらに含む投影システム。
  3. イベントに応答して、前記校正用画像の投影、前記被投影領域および投影された校正用画像の撮像、前記被投影領域を特徴付ける基準点の検出および前記複数の投影手段に対する補正係数の計算の再実行を制御する制御手段をさらに含む、請求項1または2に記載の投影システム。
  4. 複数の投影手段により全体としての画像を投影するための投影システムであって、
    前記複数の投影手段のうちの被投影領域の隅の領域を担当する投影手段に対し、前記被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを含む校正用画像を出力する出力手段と、
    前記被投影領域および投影された前記校正用画像が撮像された校正用撮像画像に基づき、前記被投影領域を特徴付ける基準点を検出する検出手段と、
    前記被投影領域の基準点によって前記複数の投影手段が前記全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、前記複数の投影手段に対する補正係数を計算する補正係数計算手段と、
    イベントに応答して、前記校正用画像の投影、前記被投影領域および投影された校正用画像の撮像、前記被投影領域を特徴付ける基準点の検出および前記複数の投影手段に対する補正係数の計算の再実行を制御する制御手段と、
    補正係数を計算する際に投影目標領域を画定した基準点を記憶する記憶手段
    を含み、
    前記検出手段は、前記再実行の際に前記被投影領域の不足する基準点については、前記記憶手段に記憶された基準点を、前記再実行の際の基準点として用いる投影システム。
  5. 事前設定された連絡先アドレスを登録する登録手段と、
    前記再実行の際にエラーが発生した場合に、前記登録手段に登録された連絡先アドレスに宛てて、メンテナンスを要請する通知を送信する送信手段と
    をさらに含む、請求項4に記載の投影システム。
  6. 複数の投影手段により全体としての画像を投影するための投影システムであって、
    前記複数の投影手段のうちの被投影領域の隅の領域を担当する投影手段に対し、前記被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを含む校正用画像を出力する出力手段と、
    前記被投影領域および投影された前記校正用画像が撮像された校正用撮像画像に基づき、前記被投影領域を特徴付ける基準点を検出する検出手段と、
    前記被投影領域の基準点によって前記複数の投影手段が前記全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、前記複数の投影手段に対する補正係数を計算する補正係数計算手段と、
    イベントに応答して、前記校正用画像の投影、前記被投影領域および投影された校正用画像の撮像、前記被投影領域を特徴付ける基準点の検出および前記複数の投影手段に対する補正係数の計算の再実行を制御する制御手段と、
    事前設定された連絡先アドレスを登録する登録手段と、
    前記再実行の際にエラーが発生した場合に、前記登録手段に登録された連絡先アドレスに宛てて、メンテナンスを要請する通知を送信する送信手段と
    を含む、投影システム。
  7. 前記送信手段は、前記メンテナンスを要請する通知に加えて、エラーを発生させた再実行の前の前記投影手段の投影状態を撮像した撮像画像、エラーを発生させた再実行の際の校正用撮像画像、校正用撮像画像からのパターン認識の途中結果、およびエラーを発生させた再実行の後の前記投影手段の投影状態を撮像した撮像画像の少なくとも1つを送信する、請求項5または6に記載の投影システム。
  8. 複数の投影手段と通信し、前記複数の投影手段により全体としての画像を投影するための画像処理装置であって、
    前記複数の投影手段のうちの被投影領域の隅の領域を担当する投影手段に対し、前記被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを含む校正用画像を出力する出力手段と、
    前記被投影領域および投影された校正用画像が撮像された校正用撮像画像に基づき、前記被投影領域を特徴付ける基準点を検出する検出手段であって、
    前記位置合わせマーカの検出位置を起点とした範囲で、投影された校正用画像中の前記被投影領域と背景との境界を検出することによって、前記基準点を検出する、検出手段と、
    前記被投影領域の基準点によって、前記複数の投影手段が前記全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、前記複数の投影手段に対する補正係数を計算する補正係数計算手段と
    を含む、画像処理装置。
  9. 複数の投影手段により全体としての画像を投影するためにコンピュータが実行する校正方法であって、コンピュータが、
    前記複数の投影手段のうちの被投影領域の隅の領域を担当する投影手段から、前記被投影領域の隅への位置合わせの目安となる位置合わせマーカを含む校正用画像を投影させるステップと、
    前記被投影領域および投影された校正用画像が撮像された校正用撮像画像の入力を受けるステップと、
    入力された前記校正用撮像画像に基づき、前記被投影領域を特徴付ける基準点を検出するステップであって、前記位置合わせマーカの検出位置を起点とした範囲で、投影された校正用画像中の前記被投影領域と背景との境界を検出することによって、前記基準点を検出する、ステップと、
    前記被投影領域の基準点によって、前記複数の投影手段が前記全体としての画像を投影する投影目標領域を画定し、前記複数の投影手段に対する補正係数を計算するステップと
    を含む、校正方法。
  10. コンピュータを、請求項8に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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