JP6554485B2 - ポリイソイジドフラノエート熱可塑性ポリエステルおよびコポリエステルならびに高温充填包装におけるその使用 - Google Patents

ポリイソイジドフラノエート熱可塑性ポリエステルおよびコポリエステルならびに高温充填包装におけるその使用 Download PDF

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Description

[0001] 本発明は一般に熱可塑性プラスチックに関し、特に、熱可塑性ポリエステルおよびコポリエステルに関する。別の観点では、本発明は、バイオモノマーから調製されるポリマーに関する。
[0002] 非バイオ系かつ再生不可能な特質を有するモノマーから、多様な高性能熱可塑性ポリマーが商業的に生産されている。包装用途ならびに家庭用電化製品、自動車、建築および建設構造物用途に使用される商業的に望ましい熱可塑性ポリマーは、高いガラス転移温度(Tg)および高い分子量(MW)を有し、高温で使用される場合にこれらの材料が十分な強度を持つよう半結晶性の特性を有することが理想である。他の望ましい特質には、高い熱安定性および色の薄さがさらに含まれる。
[0003] 商業的に価値のある熱可塑性プラスチックの石油化学製品の例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET、Tgは80℃、Tmは260℃)、ポリブチレンテレフタレート(PBT、Tgは40℃、Tmは220℃)、およびビスフェノールAポリカーボネート(PC、Tgは150℃)が挙げられるが、ポリエチレンテレフタレート材料およびポリブチレンテレフタレート材料は、実際には修飾せずにある種の重要な包装用途に使用できるほど十分に高いガラス転移温度を有さず、一方ビスフェノールAポリカーボネートは、はるかに高いガラス転移温度を有するものの、食品に接触する包装ではビスフェノールAの潜在的な内分泌撹乱効果に関する懸念がある。
[0004] この点において、高温充填包装は、ボトルに導入する前に製品を滅菌するため、充填する内容物を一般的に少なくとも90℃まで加熱する、商業的に重要なボトル包装方法である。高温充填技術を使用して包装される製品としては、フルーツジュース、野菜ジュース、フレーバーウォーター、およびスポーツドリンクが挙げられる。高温充填は、通常、pH4.5未満の酸性度の高い製品に限定される。
[0005] 高温充填包装を使用することの利点には、包装容器内部が滅菌されること、包装された際に容器内の微生物の成長が防がれること、および通常は6〜12ヶ月の範囲に終わる製品の保存期間が延びることが含まれる。
[0006] 充填後、容器を直ちに冷却し、果実製品および野菜製品にとって最重要である、製品の風味および栄養特性が失われないようにする。
[0007] 高温充填には従来ガラス瓶が使用されていたが、ガラス瓶は重く、耐久性が低く、高価であるため、PETなどの様々なポリマーを高温充填に使用する努力がなされてきた。しかし、残念ながら、PETおよびPBTは前述のように90℃よりも低いガラス転移温度を有し、そのため高温充填PETボトルは、PET容器が使用に耐えるのに十分な寸法安定性を維持できるように、例えば垂直なリブを含む、または高温充填包装における加熱および冷却の間に膨張および収縮するパネルを含むように、特別に作る必要があった。これらの対策は、製品のラベリングの複雑化ならびに容器デザインおよびブランド化の制限という望ましくない効果をもたらす。さらに、PETおよびPBTは石油系材料であり、そのため望ましいものよりも大きな温室ガス効果を有し、生産により多くの費用が掛かる。
[0008] 近年、従来の石油系ポリマーの製造コストが上昇するとともに、機能的に同等のバイオポリマー材料がますます探し求められるようになってきている。長年にわたり、高性能の熱可塑性バイオポリエステルを作ることができる、2,5−フランジカルボン酸(FDCA)、アセタール化アルダル酸およびアルジトール、ならびにイソヘキシドが含まれる様々なクラスの硬質の二官能性バイオモノマーが開発されてきた。
[0009] これらの材料のうち、イソヘキシドは、C2およびC5のヒドロキシ基の向きのみが異なる二環式の硬質ジオールである。これらは各ヘキシトールの脱水環化によって得ることができる。すなわち、マンニトールからイソマンニド(エンド−エンド)が、ソルビトールからイソソルビド(エキソ−エンド)が、イジトールからイソイジド(エキソ−エキソ)が得られる。
[0010] イソマンニドおよびイソイジドの限られた入手可能性が主な原因で、イソヘキシドポリマーについての科学文献および特許文献の多くはイソソルビド(商業的に小規模生産されている)の配合の影響について説明している。この文献は、イソソルビドのポリエステルへの配合が、概してその後のポリマーのTを大幅に増大させ、これらの材料の使用範囲を広げる可能性があることを立証した。
[0011] しかし、これまではいくつかの欠点がイソヘキシド系ポリマーの商業化の成功を妨げてきた。二級ヒドロキシ基は一級基よりも反応性が低く、低い反応性を招き、したがって分子量を増大させるためには過酷な(しかし工業的には日常的な)溶融重合条件を必要とする。しかし、このような条件は、分解および色の発生の増加をも引き起こす。さらに、イソソルビドのように空間的な向きが異なる2つのヒドロキシ基が存在することで、ランダムな立体不規則性ポリマーが形成され、結晶化が阻害される。
[0012] 一方、イソイジドは2つのヒドロキシ基の配置が対称であり、イソイジドに基づいてポリマーを調製する努力が既になされているが、前述したようにこれらの努力はイソイジドの限られた入手可能性が原因で程度が限定されていた。
[0013] ThiemおよびLuders(Thiemら、Polym. Bull.、vol. 11、365〜369ページ(Berlin、1984)、およびThiemら、Starch/Staerke、vol. 36、170〜176ページ(1984))は、ジオールと塩化テレフタロイル(TDC)とを180℃で溶融重合させることによるポリイソイジドテレフタレート(PIIT)の合成について報告した最初の人物であった。合成されたポリマーは、3,800の数平均分子量M(膜浸透圧法による)、153℃のT、および192℃のTを有していた。
[0014] その後、Storbeckら(Storbeckら、Makromol. Chem.、col. 194、53〜64ページ(1993))は、ジオールおよびTDCからの溶液重合(トルエン、ピリジン、100℃)により半結晶性PIITを調製したが、14,500の数平均分子量M(膜浸透圧法による)、209℃のT、および261℃のTと大幅に高い値を有するポリマーを報告した。
[0015] 本発明の材料とより強く関連するものとして、StorbeckおよびBallaufは、イソイジドとFDCAとのポリエステルの合成および同定も報告した(Storbeckら、Polymer、vol. 34、5003〜5006ページ(1993))。このフラノエートポリエステルは、ジオールとFDCAの酸塩化物との溶液重合(テトラクロロエタン、ピリジン、25℃)により得られ、Mは21,500(膜浸透圧法による)、Tは196℃であった。広角X線散乱(WAXS)分析は結晶化度(非常に低い)を示唆したが、Tは報告されなかった。
[0016] より最近では、さらに、Gomesら(Gomesら、J. Polym. Sci.、Part A: Polym. Chem.、vol. 49、3759〜3768ページ(2011))は、わずかに適応した手順による同じイソイジドフラノエートポリエステルの調製を報告した。しかし、観測された結晶化度については何も言及していない。Gomesらが作製したイソイジドフラノエートポリエステルの数平均分子量Mは5,650、Tは140℃であった。
[0017] したがって、これまでの文献は、所望の半結晶性特質を示すポリイソイジドテレフタレートポリエステルが作製されたことを実証しているが、精製テレフタル酸(PTA)の代わりにFDCAを使用した溶融重合による、完全にバイオベースの半結晶性ポリイソイジドフラノエートの前例はないと思われる。このような材料は、PETおよびPBTなど現在の市販の石油系熱可塑性プラスチックに代わる完全にバイオベースの熱可塑性プラスチックを提供するために、特にこれらの完全にバイオベースの半結晶性ポリマーが、高温充填包装用途に直接使用するのに十分に高いガラス転移温度を、PETおよびPBTなど従来のポリエステルを使用するには必要であった譲歩をせずに有するならば、非常に望ましいだろう。
[0018] 1つの態様において、本発明は、このような高分子量の半結晶性ポリイソイジド2,5−フラノエート(PIIF)ホモポリマーおよびコポリマーに関する。本発明のホモポリマーおよびコポリマーは、特に本発明に係るこれらを作製する方法によって得ることができる。
[0019] 特定の実施形態において、本発明は、イソイジドに加えて、より揮発性の高いジオールコモノマーを低濃度で、特に、イソイジドと1,4−ブタンジオールまたは2,3−ブタンジオールが約95:5の重量比(イソイジド対ブタンジオール)で使用する、本発明のコポリエステルに関する。
[0020] 別の態様において、本発明は、溶融重合によってイソイジドと2,5−フランジカルボン酸との半結晶性ポリマーを調製することと、その後、溶融重合で得られた半結晶性ポリマーの固相後縮合を行うこととを含む、本発明に係るホモポリエステルを製造する方法に関する。
[0021] 別の態様において、本発明は、溶融重合によってイソイジドと、1,4−ブタンジオールまたは2,3−ブタンジオールの一方と、2,5−フランジカルボン酸との半結晶性ポリマーを調製することと、その後、溶融重合で得られた半結晶性ポリマーの固相後縮合を行うこととを含む、本発明に係るコポリエステルを製造する方法にも関する。
[0022] 別の関連する態様において、本発明は、半結晶性材料を提供する溶融重合と、それに続く固相後縮合(SSPC)とによるこれらの材料を製造する方法に関する。SSPCは、ガラス転移温度よりも高くかつ結晶融点Tよりも約10〜20℃低い温度で行われる。これにより、比較的穏やかな条件下での分子量増大が可能となり、イソヘキシドポリマーにおける分子量増大についてこれまでに評価されたものの、分解および色の発生の増加と関連していた過酷な溶融重合条件を回避する。
[0023] 別の態様において、本発明は、
イソイジド、ジメチル−2,5−FDCA、および任意選択により別のジオールを供給して約100〜140℃の範囲の温度でオリゴマー化する、溶融重合手順を行うことと、
続いて約150〜180℃の範囲の高温で十分な時間処理し、任意選択により約220〜240℃の範囲のレベルまでさらに温度を上げることと、
減圧して約220〜260℃の範囲までさらに昇温することと、
続いて固相後縮合(SSPC)手順を行うことと
の工程を含む、ポリイソイジドフラノエートポリマーを製造する方法に関する。
[0024] 別の態様において、本発明は、高温充填包装用途において有用で、93℃超のガラス転移温度を有する、完全にバイオ由来のホモポリエステルまたはコポリエステルに関する。1つの実施形態において、完全にバイオ由来のホモポリエステルは、本発明に係る半結晶性ポリイソイジド2,5−フラノエート(PIIF)ホモポリマーである。別の実施形態において、高温充填包装材料は、イソイジドと、1,4−ブタンジオールまたは2,3−ブタンジオールの一方と、2,5−フランジカルボン酸との、半結晶性コポリマーである。
[0025] 別の態様において、本発明は、90℃を上回る温度に食品を加熱することと、93℃超のガラス転移温度を有する本発明に係る完全にバイオ由来のホモポリエステルまたはコポリエステルから構成される容器を供給することと、加熱された食品を容器に充填することと、容器を密封することとを含む、食品を高温充填包装する方法に関する。
[0026] 本発明の高分子量の半結晶性ポリイソイジド2,5−フラノエート(PIIF)ホモポリマーおよびコポリマーは、以下に説明するように製造できる。
1)溶融重合手順
[0027] いくつかの溶融重合は、適切な反応容器、例えば撹拌装置、特にメカニカルオーバーヘッドスターラーおよびマグネットドライブ、ガス注入口、例えば窒素、および冷却器を備えた100mL三口丸底フラスコ内で行い、その他は例えば250mLガラス平フランジ反応器内で行った。各溶融重合において、イソイジド、ジメチル−2,5−FDCA、および任意選択によりさらに少量の別のジオールを充填してコポリエステルを調製後、実験装置を真空下に置き、窒素などの保護ガスでパージした。このサイクルを必要に応じて繰り返し、必要な量の材料を生成できる。
[0028] 溶融重合工程は、2つの段階を含んだ。第1段階において、反応を一般的に窒素などの保護ガス下で行い、オリゴマーを形成した。反応混合物を例えば約100〜140℃、特に約120℃の高温に、十分な時間、例えば約5〜30分間、特に約15分間、好ましくは絶えず撹拌しながら加熱した。融解を観測後、好ましくは混合物が完全に融解後、適切な触媒を適切な量、例えば約0.02mol%(Ti(OiPr)、o−キシレン2mL中)、好ましくは保護ガス雰囲気下でフラスコに加えた。続いて温度を約150〜180℃、特に約165℃に上げ、約10〜30時間、好ましくは約16時間撹拌を続けた。最後に温度を約220〜240℃に上げ、撹拌下で約1〜6時間、好ましくは約4時間その温度を保ち、第1段階のプレ重合反応を完了させた。蒸留物を、好ましくは冷却フラスコ内で回収した。
[0029] 溶融重合によって、より高分子量の材料を得る第2段階において、約220〜260℃、好ましくは約240℃において、減圧、好ましくは徐々に約0.1mbarの高真空を、約1〜5時間、好ましくは約3時間加えた。反応の完結後、反応混合物を保護ガス雰囲気下で好ましくは室温に冷却し、粗ポリマーを、例えば液体窒素を使用して反応器から取り出した。続いて、ポリマーを、適切な溶媒、例えばクロロホルム/TFA混合物に溶解させ、メタノールなどの極性溶媒中で沈殿させ、続いて任意選択により濾過および真空乾燥することにより精製した。
[0030] 2)固相後縮合(SSPC)手順
[0031] 溶融重合工程から得ることができるポリマーをHFIPなどの適切な溶媒に溶解させて10%ポリマー溶液とし、さらにTi(OiPr)などの触媒を撹拌しながら十分な量加えた。各サンプルおよび触媒を空気乾燥させて同等の溶媒、例えばHFIPを蒸発させ、次に、添加された触媒と共にポリマーサンプルを好ましくは真空オーブン内でさらに乾燥させた。
[0032] 次に、こうして乾燥させた溶融重合材料をすり潰して粉末にし、指定された時間SSPC条件(高温、真空)にさらした。バッチAのイソイジドから調製した溶融重合サンプルは、クーゲルロールオーブン内で100mgの小さな規模で行ったが、バッチBからの材料は平フランジ反応器内において15g規模で行い、この手法の拡張性を実証した。
[0033] 以下、本発明の高分子量の半結晶性ポリイソイジド2,5−フラノエート(PIIF)ホモポリマーおよびコポリマー、熱的性質の観点でのこれらの材料の高温充填包装用途への適性、およびこれらを作製し得る様式を実施例により説明するが、実施例により限定するものではない。
[0034] 実施例
[0035] A)材料一覧:
[0036] 本明細書中で使用されるイソイジドは、一般に、HagbergらのWO2013/125950A1(ここで参照により本明細書に組み込まれる)に従って、水素の存在下で、担体、好ましくは炭素担体上にルテニウムを含む触媒の影響下でイソソルビド水溶液をエピマー化させることにより調製した。イソイジドの別々のバッチを3つ実際に調製して使用した。これらのバッチは、それらの調製の様式およびそれらの残留不純物がわずかに異なり、3つのバッチはすべて本明細書に記載したように処理することができたが、以下で詳述するように、3つのバッチから作製した材料の試験により、3つの独立に調製したバッチのそれぞれから作製したポリマーのいくつかの違いが明らかになった。
[0037] 2,5−FDCAジメチルエステルを、Knoopら、J.Polym.Sci.Part A:Polym.Chem、vol.51、4191〜4199ページ(2013)に記載された手順に従って調製し、使用に先立ってメタノールから5回再結晶させた。
[0038] 市販の工業用等級のイソソルビドを、使用に先立って酢酸エチルから3回再結晶させた。
[0039] 後述のように、以下の付加的な化学物質、すなわち、1,4−ブタンジオール(≧99%、Sigma-Aldrich)、2,3−ブタンジオール(≧99%、Sigma-Aldrich)、チタン(IV)イソプロポキシド(Ti(OiPr)、≧97%、Sigma-Aldrich)、o−キシレン(無水、97%、Sigma-Aldrich)、トリフルオロ酢酸(99%、Sigma-Aldrich)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(すなわちHFIP、Apollo Scientific Ltd、99%)、クロロホルム(Merck, p.a.)、メタノール(Merck, p.a.)、およびクロロホルム−d(99.8atom%D、Sigma-Aldrich)も使用した。すべての化学物質は、特に断りのない限り、受け取ったままの状態で使用した。
[0040] B)サンプル試験装置および方法の説明
[0041] DSC:示差走査熱量測定を、PerkinElmer Diamond(登録商標)シリーズの熱量計(PerkinElmer, Inc.、Waltham、MA)で行った。温度範囲は、加熱速度および冷却速度10℃/分で、0℃〜300℃までを使用した。
[0042] TGA:ポリエステルおよびコポリエステルの熱安定性を、PerkinElmer製STA6000(Simultaneous Thermal Analyser)を用いた熱重量分析により決定した。40mL/分の窒素流下で、サンプルを加熱速度10℃/分で30〜600℃に加熱した。
[0043] GPC:ポリエステルおよびコポリエステルの分子量を、TDA305トリプルディテクターアレイ(直角光散乱(RALS)+低角光散乱(LALS)、屈折率(RI)検出器および粘度計)を備えたVE−2001 GPCmaxポンプおよびオートサンプラならびに2X GPCカラムPSS PFG分析リニアMおよびガードカラムを含むViscotek HP−SECシステム(Malvern Instruments、Malvern、United Kingdom)で、分子範囲約250〜2.5*10D(HFIP中のPMMA)におけるゲル浸透クロマトグラフィーにより決定した。データはOmniSEC(商標)、Version 4.6ソフトウェアを用いて計算した。0.02Mのトリフルオロ酢酸カリウムを含有するヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)を、溶離液として、流量0.7mL/分で使用した。測定の較正は、PMMA標準(Agilent Technologies, Inc.、Santa Clara、CA製Easy vial PMMA standards)で行った。
[0044] WAXS:広角X線散乱(WAXS)粉末ディフラクトグラムを、Philips PC−APD回折計で、反射配置、角度範囲4〜40°(2θ)、ステップ幅0.02°(2θ)、収集時間は1ステップ当たり1.0秒で記録した。40kVおよび30mAで生成されたアノードからのCu Kα1線は、15μmのNi箔(λ=0.1542nm)を使用して単色化した。回折計は、1°発散スリット、0.2mm受光スリット、および1°散乱スリットを備えていた。
[0045] NMR:核磁気共鳴スペクトルを、400.17MHz(1H)および100.62MHz(13C)で動作するBruker Avance III分光計で記録した。CDCl(99.8atom%D、Aldrich)を、乾燥したモレキュラーシーブ4Åと共に保存した。
[0046] U/vis:サンプル(2.5mg/mL〜10mg/mLの範囲)を、Shimadzu UV−1650PC分光光度計で、WO2010077133A1に記載された様式と同様に測定した。セル温度は、Shimadzu CPSコントローラを使用して20℃に設定した。5mg/mLにおける吸光度は、対応する検量線から計算した。
[0047] C)ポリイソイジドフラノエートホモポリマーおよびコポリマーサンプルの合成:
[0048] 1)溶融重合手順
[0049] いくつかの溶融重合は、メカニカルオーバーヘッドスターラーおよびマグネットドライブ、窒素注入口、およびリービッヒ冷却器を備えた100mL三口丸底フラスコ内で行い、その他は250mLガラス平フランジ反応器内で行った。各溶融重合において、イソイジド(または比較例についてはイソソルビド)、ジメチル−2,5−FDCA、および任意選択によりさらに少量の別のジオールを充填してコポリエステルを調製後、実験装置を真空下に置き、窒素でパージした。このサイクルを必要に応じて繰り返し、少なくとも15グラムの材料を生成した。
[0050] 溶融重合工程は、2つの段階を含んだ。第1段階において、反応を窒素下で行い、オリゴマーを形成した。絶えず撹拌しながら反応混合物を120℃に15分間加熱した。混合物の完全な融解を観測後、触媒(Ti(OiPr)、0.02mol%、o−キシレン2mL中)を、連続的な窒素流下でフラスコに加えた。続いて、温度を165℃に上げ、16時間撹拌を続けた。最後に温度を220〜240℃に上げ、撹拌下で4時間その温度を保ち、第1段階のプレ重合反応を完了させた。蒸留物を冷却フラスコ内で回収した。
[0051] 溶融重合によってより高分子量の材料を得る第2段階において、240℃で3時間、徐々に0.1mbarの高真空にした。反応の完結後、反応混合物を窒素雰囲気下で室温に冷却し、粗ポリマーを、液体窒素を使用して反応器から取り出した。続いて、ポリマーを、クロロホルム/TFA混合物(6:1)100mLに溶解させ、メタノール1000mL中で沈殿させ、続いて濾過および40℃で12時間真空乾燥することにより精製した。
[0052] 溶融重合工程から得られた、沈殿した粗ポリマーを、核磁気共鳴(NMR)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、および紫外可視分光法により分析した。結果を表1に示し、以下の結果と考察の節で説明する。
Figure 0006554485
[0053] 2)固相後縮合(SSPC)手順
[0054] 溶融重合工程から得られた、沈殿したポリマーサンプルのいくつかをHFIPに溶解させて10%ポリマー溶液とし、さらに触媒(Ti(OiPr)、7.4mg、MWに基づいて0.02mol%)を撹拌しながら加えた。各サンプルおよび触媒を空気乾燥させてHFIPを蒸発させ、次に、添加された触媒と共にポリマーサンプルを真空オーブン(40℃、100mbar)内でSicapent(登録商標)五酸化リン乾燥剤(EMD Millipore、Billerica、MA)によってさらに乾燥させた。
[0055] 次に、こうして乾燥させた溶融重合材料を、乳鉢と乳棒を用いてすり潰して粉末にし、指定された時間SSPC(50mL丸底フラスコ)条件(高温、真空)にさらした。バッチAのイソイジドから調製した溶融重合サンプルは、クーゲルロールオーブン内で100mgの小さな規模で行ったが、バッチBからの材料は平フランジ反応器内において15g規模で行い、この手法の拡張性を実証した。
[0056] サンプルをDSCおよびGPCで分析した。結果を表2に示し、以下さらに議論する。
Figure 0006554485
[0057] D)結果と考察:
[0058] ここで、表1の溶融重合材料の結果に戻って、イソイジドと2,5−FDCAジメチルエステルとの220℃における溶融重合の結果、高真空段階の間に反応混合物が固化した。粗PIIFホモポリエステルの分析により、比較的低分子量のオリゴマー(Mは1,500、5繰り返し単位に相当)だけが形成されたことがわかった。粗ポリマーの沈殿後、Mの値は倍になり、多分散指数(PDI)は1.7に改善した。分子量が小さいにもかかわらず、オリゴマーは既に111℃のTを示した。観測されたTは240℃であったので、早過ぎる固化を防ぐため、この温度でも溶融重合を試みた。残念ながら、分子量の大幅な増大は達成できず、融解物から冷却後に粗ポリマーの結晶化の兆候も見られなかった。イソソルビドと2,5−FDCAジメチルエステルとから調製した対照ポリエステルは、同等の分子量および多少低いTを示した。予想通り、このイソソルビド系対照ポリエステルは完全に非晶質であった。
[0059] しかし、得られた結果に基づいて、PIIFホモポリマーの作製における220℃の溶融重合温度では、溶融重合工程から得られた半結晶性材料のそれに続くSSPCがエステル交換およびそれに続くジオールの放出を含むことを考慮すれば、イソイジドよりも揮発性の高いジオールが低濃度で配合された2種のコポリエステルもまた溶融重合によって調製され、220℃および240℃で調製されたPIIFホモポリマーおよびPISF対照ポリマーと比較できる。
[0060] 溶融重合手順で得られた、1,4−ブタンジオール(沸点235℃)を5%加えたコポリエステルもまた半結晶性の特質を有し、PIIFに匹敵する特性を有する。1,4−BDOは、付加的な、より揮発性の高いジオール成分として、ジオール中のヒドロキシ基間の同じ炭素原子数による結晶化度を維持する可能性および沸点に基づいて選ばれた。溶融重合手順で得られた、2,3−ブタンジオール(沸点177℃)を5%加えたコポリエステルも同様に半結晶性であり、高いTを示した。これらの実施例は、少量添加された、より揮発性の高いジオールコモノマーを、溶融重合工程において、SSPC工程に必要な半結晶性特性を維持しながら、それに続くSSPC工程の効率を改善するために使用できることを実証する。
[0061] ここで、溶融重合工程の後のSSPCで作製されるいくつかの材料および表2を参照すると、220℃における溶融重合によって調製されたPIIFホモポリエステルのSSPC(230℃)では、Mが5倍に増加し、PDI値は2.2と低いことが観測されるだろう。さらに、予想通り、TおよびTはいずれも上昇したことが観測される。SSPC反応時間を16時間まで増加させると、劇的ではないがさらにPIIFホモポリエステルのMが上昇した。反応を40時間まで延長することは、Mの低下およびPDIの上昇から明らかなように、有害であると立証された。わずか2時間で17,000近くまでMが増加することを仮定すると、SSPC温度を10℃だけ上昇させると反応が加速された。しかし、ほぼ同一の値が16時間後に得られることを仮定すると、この効果は時間と共に失われるようである。
[0062] より揮発性の高いジオールの2,3−BDOを少量配合すると有益であることが立証された。2,3−BDOはイソイジドよりも揮発性が高いため、SSPCを220℃と低い温度で行うことができ、16時間後のMはかなり増大した。しかし、反応時間を40時間まで延長することも、220℃と低い温度でのSSPC方法でもMが低下することから明らかなように、コポリエステルに有害であると立証された。230℃で16時間のSSPCによって調製したホモポリエステルとコポリエステルとを比較すると、ホモポリエステルと比較して、コポリエステルのMがさらに20%近く増大することが示された。

Claims (6)

  1. イソイジドと、1,4−ブタンジオールまたは2,3−ブタンジオールの一方と、2,5−フランジカルボン酸とに由来し、結晶融点Tを有する半結晶性イソイジドフラノエートコポリエステル。
  2. イソイジドと、1,4−ブタンジオールまたは2,3−ブタンジオールが、約95:5のイソイジド対ブタンジオール重量比で使用される、請求項に記載のコポリエステル。
  3. 溶融重合によってイソイジドと2,5−フランジカルボン酸との半結晶性ポリマーを調製することと、その後、溶融重合で得られた半結晶性ポリマーの固相後縮合を行うこととを含む、結晶融点T を有する半結晶性イソイジドフラノエートホモポリエステルを作製する方法。
  4. 溶融重合によって、イソイジドと、1,4−ブタンジオールまたは2,3−ブタンジオールの一方と、2,5−フランジカルボン酸との半結晶性ポリマーを調製することと、その後、溶融重合で得られた半結晶性ポリマーの固相後縮合を行うこととを含む、請求項1又は2に記載のコポリエステルを作製する方法。
  5. イソイジドと、ジメチル−2,5−FDCAと、任意選択により別のジオールとを供給して約100〜140℃の範囲の温度でオリゴマー化する、溶融重合手順を行うことと、
    続いて約150〜180℃の範囲の高温で十分な時間処理し、任意選択により約220〜240℃の範囲のレベルまでさらに温度を上げることと、
    減圧して約220〜260℃の範囲までさらに昇温することと、
    続いて固相後縮合(SSPC)手順を行うことと
    の工程を含む、結晶融点T を有する半結晶性イソイジドフラノエートホモポリエステル又は請求項1若しくは2に記載のコポリエステルを製造する方法。
  6. 請求項に記載の方法によって得ることができる完全にバイオベースのホモポリエステルまたはコポリエステルから構成される容器の、少なくとも90℃の温度に加熱された食品の高温充填包装における使用。
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