JP6554100B2 - フローサイトメーターにおいて流体ストリームから液滴を分離及び/又は帯電させるタイミング及び/又は位相の調整 - Google Patents

フローサイトメーターにおいて流体ストリームから液滴を分離及び/又は帯電させるタイミング及び/又は位相の調整 Download PDF

Info

Publication number
JP6554100B2
JP6554100B2 JP2016534857A JP2016534857A JP6554100B2 JP 6554100 B2 JP6554100 B2 JP 6554100B2 JP 2016534857 A JP2016534857 A JP 2016534857A JP 2016534857 A JP2016534857 A JP 2016534857A JP 6554100 B2 JP6554100 B2 JP 6554100B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
droplet
droplets
timing
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016534857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016530519A5 (ja
JP2016530519A (ja
Inventor
マーケット,エドワード
Original Assignee
バイオ−ラッド・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイオ−ラッド・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド filed Critical バイオ−ラッド・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド
Publication of JP2016530519A publication Critical patent/JP2016530519A/ja
Publication of JP2016530519A5 publication Critical patent/JP2016530519A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6554100B2 publication Critical patent/JP6554100B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
    • G01N15/1404Handling flow, e.g. hydrodynamic focusing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/1012Calibrating particle analysers; References therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
    • G01N15/1425Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry using an analyser being characterised by its control arrangement
    • G01N15/1427Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry using an analyser being characterised by its control arrangement with the synchronisation of components, a time gate for operation of components, or suppression of particle coincidences
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
    • G01N15/149Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry specially adapted for sorting particles, e.g. by their size or optical properties
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
    • G01N15/1404Handling flow, e.g. hydrodynamic focusing
    • G01N2015/1406Control of droplet point
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R5/00Instruments for converting a single current or a single voltage into a mechanical displacement
    • G01R5/28Electrostatic instruments

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)

Description

フローサイトメーターは、流体ストリーム内の種々のタイプの粒子を分析し分別するための有用な装置である。これらの細胞及び粒子は、分析及び/又は分離のために収集される生物学的サンプル又は物理的サンプルとすることができる。サンプルは、フローサイトメーターを通して粒子を輸送するためにシース流体と混合される。粒子は、生物学的細胞、較正ビード、物理的サンプル粒子、又は他の関心粒子を含むことができ、それらは、本明細書ではまとめて「粒子(particles)」と呼ばれる。これらの粒子の分別及び分析は、研究者及び臨床医の両者に価値ある情報を提供することができる。さらに、分別される粒子は、種々の目的で使用されて、多種多様な所望の結果を達成することができる。
米国仮特許出願第61/659,528号 米国特許出願第13/918,156号
本発明の一実施形態は、フローサイトメーターにおいてシース流体の流体ストリームから液滴を分離するタイミング又は位相を調整する方法であって、
前記流体ストリームから前記液滴が分離されている間に、前記液滴を電荷パルス信号によって帯電させて、帯電した液滴のストリームを生成する工程と、
前記流体ストリームから前記液滴を分離する前記タイミング又は位相を調整する工程と、
複数のタイミング又は位相設定について前記帯電した液滴から電荷を収集する工程と、
前記タイミング又は位相設定について前記帯電した液滴から収集された前記電荷を測定して、複数の収集帯電液滴信号を生成する工程と、
最大の大きさを有する、前記複数の収集帯電液滴信号のうちの1つの収集帯電液滴信号を判定する工程と、
前記最大の大きさを有する前記収集帯電液滴信号に対応する、前記複数のタイミング又は位相設定のうちの1つのタイミング又は位相設定で前記フローサイトメーターを動作させる工程と、
を含む、方法を有することができる。
本発明の一実施形態は、フローサイトメーターにおいてシース流体の流体ストリームから形成される液滴を分離するタイミング又は位相を調整するシステムであって、
前記流体ストリームを形成するノズルと、
前記ノズルに接続される電荷パルス発生器であって、前記液滴が前記流体ストリームから分離するときに前記ノズルを通る前記流体ストリームを帯電させる電荷パルスを発生させて、帯電した液滴を生成する、電荷パルス発生器と、
前記帯電した液滴を受取り、前記帯電した液滴からの電荷を蓄積するように配設された電荷収集器と、
前記電荷収集器に接続された電位計であって、前記蓄積された電荷を検出し、蓄積電荷信号を発生する、電位計と、
前記蓄積電荷信号に応答して前記タイミング又は位相を調整するコントローラーと、
を備える、システムを更に含むことができる。
本発明の一実施形態は、フローサイトメーターにおいてシース流体の流体ストリームからの液滴を帯電させる電荷信号のタイミング又は位相を調整する方法であって、
前記流体ストリームから前記液滴が分離されている間に、前記液滴を電荷パルス信号によって帯電させて、帯電した液滴のストリームを生成する工程と、
前記電荷信号の前記タイミング又は位相を調整する工程と、
複数のタイミング又は位相設定について前記帯電した液滴から電荷を収集する工程と、
前記タイミング又は位相設定について前記帯電した液滴から収集される前記電荷を測定して、複数の収集帯電液滴信号を生成する工程と、
最大の大きさを有する、前記複数の収集帯電液滴信号のうちの1つの収集帯電液滴信号を判定する工程と、
前記最大の大きさを有する前記収集帯電液滴信号に対応する、前記複数のタイミング又は位相設定のうちの1つのタイミング又は位相設定で前記フローサイトメーターを動作させる工程と、
を含む、方法を更に有することができる。
本発明の一実施形態は、フローサイトメーターにおいてシース流体の流体ストリームから形成される液滴を帯電させる電荷パルス信号のタイミング又は位相を調整するシステムであって、
前記流体ストリームを形成するノズルと、
前記ノズルに接続される電荷パルス発生器であって、前記液滴が前記流体ストリームから分離するときに前記ノズルを通る前記流体ストリームを帯電させる電荷パルスを発生させて、帯電した液滴を生成する、電荷パルス発生器と、
前記帯電した液滴を受取り、前記帯電した液滴からの電荷を蓄積するように配設された電荷収集器と、
前記電荷収集器に接続された電位計であって、前記蓄積された電荷を検出し、蓄積電荷信号を発生する、電位計と、
前記蓄積電荷信号に応答して前記電荷パルス信号の前記タイミング又は位相を調整するコントローラーと、
を備える、システムを更に有することができる。
本発明の一実施形態は、フローサイトメーターにおいて流体ストリームから形成される液滴に印加される電荷信号の振幅を、流体ストリーム内で前記液滴上に実質的に均一な電荷を生成するように調整する方法であって、
前記液滴の複数の電荷シリーズ(charge series:電荷列)を発生させる工程と、
前記電荷シリーズのそれぞれについて、先行する液滴の電界によって影響を受けた前記液滴を、影響を受けた液滴として識別する工程と、
前記影響を受けた液滴を静電界内で分離する工程と、
前記影響を受けた液滴を導電性収集器内に収集する工程と、
前記複数の電荷シリーズの各電荷シリーズについて、前記影響を受けた液滴の前記導電性収集器内の蓄積電荷を検出して、蓄積電荷の大きさを取得する工程と、
前記影響を受けた液滴の前記蓄積電荷の大きさを使用して、前記複数の電荷シリーズの各電荷シリーズ内に存在する液滴について前記電荷信号の大きさを調整する工程と、
を含む、方法を更に有することができる。
本発明の一実施形態は、フローサイトメーターにおいて流体ストリームから形成される液滴に印加される電荷パルス信号の電荷振幅を、前記液滴上に実質的に均一な電荷を生成するように調整するシステムであって、
帯電した液滴を得るように、前記流体ストリームから分離する直前に、液滴を帯電させる電荷の大きさを有する前記電荷パルス信号を、制御信号に応答して発生させる電荷パルス発生器と、
前記帯電した液滴を収集し、或る電荷の大きさを有する電荷を蓄積する少なくとも1つの導電性収集器と、
前記少なくとも1つの導電性収集器に接続された電位計であって、前記電荷の大きさを検出し、電荷の大きさ信号を発生する、電位計と、
前記電荷の大きさ信号を受信し、前記制御信号を発生するプロセッサであって、前記制御信号は、先行する液滴の電界によって影響を受けた電荷を有する液滴、及び先行する液滴の電界によって影響を受けていない液滴を生成する、前記液滴の複数の電荷シリーズを生成し、該プロセッサは、該複数の電荷シリーズについて、前記影響を受けた液滴についての前記電荷の大きさ信号と前記影響を受けていない液滴についての前記電荷の大きさ信号とを比較して、前記制御信号の前記電荷の大きさを変更し、該制御信号は、前記フローサイトメーターの動作中に前記液滴を均一な大きさに帯電させる、プロセッサと、
を備える、システムを更に有することができる。
フローサイトメーター内の流体ストリームから液滴を分離するためのタイミング及び位相調整システムの一実施形態を示す概略ブロック図である。 図1に示す実施形態で使用される可能性がある電荷パルス回路の一実施形態の概略ブロック図である。 圧電式電圧発生器回路の一実施形態の概略ブロック図である。 圧電式電圧発生器回路の一実施形態の概略ブロック図である。 本発明の別の実施形態の等角図である。 本発明の種々の実施形態のコントローラーによって実施される種々のプロセスを示すワークフロー図である。 コントローラーの動作を示すフロー図である。 デファナー(defanner)の一実施形態の概略図である。 図7に示す帯電した液滴の電界の影響を示す概略図である。 図7に示す電荷パルス発生器が発生する電荷パルスの電荷の大きさを調整するためのフロー図である。 蓄積される較正電荷を発生するプロセスを示すフロー図である。
図1は、フローサイトメーター内の流体ストリームから液滴を分離するためのタイミング及び位相調整システム100の一実施形態を示す概略ブロック図である。図1に示すように、サンプルリザーバー104は、導管106によってノズル102に接続される。サンプルリザーバー104は、図1に示すフローサイトメーターによって分離されるサンプル粒子を提供する。シースリザーバー108もまた、ノズル102に接続され、シース流体を導管110によってノズル102に供給する。シース流体の実質的に一定の圧力を維持するための種々のプロセスは、特許文献1に開示されており、この出願は、この出願が開示し教示している全てについて、引用することにより明確に本明細書の一部をなす。導管110によって供給されるシース流体は、ノズル102内でサンプル流体と結合され、ノズル102から出て下方に流れて、流体ストリーム114を形成する。ノズルは、圧電アクチュエーター112を含み、圧電アクチュエーター112は、流体ストリーム114内に振動を発生して、流体ストリーム114を液滴分離点116で液滴に分割させる。圧電アクチュエーター112は、図2に関してより詳細に開示される圧電式電圧発生器152に応答して動作する。
図1に示すフローサイトメーター等のフローサイトメーターが液滴を分離する方法は、正電圧及び負電圧に帯電した偏向プレート124、126によって液滴が偏向され得るように、液滴に電荷パルスを印加することによる。液滴が液滴分離点116で流体ストリーム114から分離された後でも分離される前でもなく、分離される間に、電荷パルス発生器150からの電荷パルスをストリーム114に印加することによって液滴が帯電する。こうして、流体ストリーム114は帯電し、液滴が流体ストリーム114から分離するときに、流体ストリーム114上の電荷が液滴ストリーム122内の液滴に伝達される。流体ストリーム114があまりにも早く帯電される場合、流体ストリーム114上の電荷は次第に消えることになり、液滴ストリーム122内の液滴は、わずかな電荷を有するだけであるか電荷を有しないことになる。電荷パルスが、あまりにも遅くに、すなわち、液滴が流体ストリーム114から分離した後に印加される場合、液滴は電荷を有しないことになる。その理由は、電荷が流体ストリーム114に印加されるとき、液滴がこのストリームに既につながっていないからである。
したがって、電荷パルスによって液滴ストリーム122内の液滴を適切に帯電させるため、電荷パルスは、液滴が流体ストリーム114から分離する前ではなく、分離する間に流体ストリーム114に印加されなければならない。圧電アクチュエーター112の強度及び周波数並びに電荷パルス発生器150が発生する電荷パルスのタイミングは、電荷パルスが適切な時間に流体ストリーム114に印加されるように調整することができる。圧電式電圧発生器152は、コントローラー146が発生する制御信号157に応答して動作する。
図1に同様に示すように、電荷パルス発生器150及び圧電式電圧発生器152はコントローラー146によって制御される。コントローラー146は、圧電式電圧発生器152の動作パラメーターを変動させて、圧電アクチュエーター112の強度及び周波数を変動させ、それにより、流体ストリームからの液滴の分離のタイミング及び位相を変化させる。さらに、液滴ストリーム122内の液滴が流体ストリーム114から分離する地点である液滴分離点116の場所もまた変化する場合がある。電荷パルス発生器150は、流体ストリーム114に印加される電荷パルス信号のタイミング及び/又は位相をコントローラー146が制御できるように、コントローラー146が発生する制御信号156によって制御される。こうして、コントローラー146は、液滴分離点116と電荷パルス発生器150からの電荷パルス信号のタイミングとの両方を調整することができるため、電荷パルス信号は、適切な時間に印加されて、液滴ストリーム122内の液滴上の電荷を最適化する。
図1に更に示すように、正及び負のDC電荷が、図1に示すフローサイトメーターの動作中に偏向プレート124、126に印加される。偏向プレート124、126に印加される正及び負の電荷はDC電界を生じ、このDC電界は、液滴上の正又は負の電荷に応じて、液滴ストリーム122内の帯電した液滴が別個の偏向液滴ストリーム128、130になるように初期速度及び重力によって偏向し落下させる。帯電していない液滴は、非偏向液滴ストリーム132を形成し、非偏向液滴ストリーム132は廃棄物収集器140内に直接落下する。導電性メッシュ134が収集器138、140、142上に設置される。電荷を含む偏向液滴ストリーム128、130及び非偏向液滴ストリーム132からの液滴が導電性メッシュ134に衝当すると、液滴の電荷が導電性メッシュ134に伝達される。導電性メッシュは、消散する前に、所定の短時間にわたって液滴からの電荷を蓄積する。導電性メッシュ134は、ワイヤ136によって電位計144に接続され、電位計144は、導電性メッシュ134上の蓄積された電荷を検出する。電位計144は、所定の時間の間の導電性メッシュ134上の蓄積された電荷を示す、コントローラー146に送信される出力信号を発生する。電位計144の出力は、蓄積時間の間の導電性メッシュ134上の蓄積電荷の大きさを示す。こうして、コントローラー146は、所定の時間にわたって、導電性メッシュ134と交差する所定の数の液滴上の電荷の量を判定することができ、その電荷の量は、液滴が適切に帯電しているかどうかを示す。その後、コントローラー146は、電荷パルス発生器150のタイミング及び/又は位相及び/又は圧電式電圧発生器152の動作パラメーターを自動的に変更するようにプログラムすることができる。同時に、電荷パルスがノズル102に印加される瞬間にカメラ118がストリームの画像を取得できるように、コントローラーは、制御信号178を使用してストロボ120を調整することができ、ストリームの画像はディスプレイ148上に表示される。コントローラー146がプログラムされる方法は、図6に示すフロー図においてより完全に開示される。
図2は、電荷パルス発生器150の概略ブロック図である。図2に示すように、電荷パルス発生器150は、コントローラー146(図1)から制御信号156を受信する。制御信号156を受信すると、電荷パルス発生器150は、高電圧増幅器162に印加される電荷パルスを発生する。高電圧増幅器162は、高速な応答を提供し、ノズル102(図1)内に位置付けられる帯電電極164に印加される狭い帯電パルスを発生するように設計される。帯電パルスの立上り時間が、非常に急峻であり、かつ、パルスの継続時間が狭いため、帯電パルスは、図1に示すように、液滴が流体ストリーム114から分離する直前に、狭い時間枠内で印加されることができる。
図3Aは、圧電式電圧発生器回路の概略ブロック図である。圧電式電圧発生器152は、コントローラー146から制御信号157を受信する。コントローラー146から制御信号157を受信すると、圧電式電圧発生器152は、反転演算増幅器170及び非反転演算増幅器172に印加される出力159を発生する。反転電圧174は圧電アクチュエーター112の一方の側に印加され、非反転電圧176は圧電アクチュエーター112の別の側に印加される。こうして、圧電アクチュエーターは、反転電圧174及び非反転電圧176の印加の周波数及び大きさに従って振動する。
図3Bは、ストロボ回路の概略図である。図3Bに示すように、制御信号178は、コントローラー146から電流ブースター回路180によって受信される。電流ブースター180は、コントローラー146からの制御信号178をブーストし、電流ブースト済み信号182をストロボ120に印加する。電流ブースター180から電流ブースト済み信号182を受信すると、ストロボ120は、液滴分離点116で流体ストリーム114を照明する光信号を放出する。
図4は、タイミング及び/又は位相調整装置400の概略図である。図4に示すように、ノズル402は、サンプルリザーバー404及びシースリザーバー406に結合される。サンプルリザーバー404はサンプル粒子を提供し、一方、シースリザーバー406はシース流体を提供する。ノズル402は、サンプルリザーバー404からのサンプル粒子及びシースリザーバー406からのシース流体を含む流体ストリーム408を発生する。始動時及び他の時間中、ノズル402は、シースリザーバー406からのシース流体だけを用いて動作し、サンプルリザーバー404からのサンプル粒子を含まない場合がある。いずれの場合も、流体ストリームは、ノズル402の底部の針を通して生成される。流体ストリームは、下方向に液滴分離点410まで流れる。液滴分離点で、流体ストリーム408は個々の液滴に分離する。圧電アクチュエーター452は、流体ストリーム408内に振動を引起し、その振動により、次に、流体ストリームが液滴分離点410で液滴ストリーム412に分割される。圧電アクチュエーター452に関する信号の変動は、圧電アクチュエーター452の振動の変化を引起すことができ、その振動の変化は、次に、液滴分離点410の場所の変化を引起すことができる。さらに、シースリザーバー406からのシース流体の圧力の変化もまた、液滴分離点410の場所を変化させることができる。そのため、シースリザーバー406からのシース流体の圧力は、特許文献2に開示されているように、非常に正確な方法で維持されなければならず、この出願は、この出願が開示し教示している全てについて、引用することにより明確に本明細書の一部をなす。
図4に同様に示すように、ストロボ422は、流体ストリーム408に近接しかつ液滴分離点410に隣接して位置付けられる。カメラ424は、液滴分離点410において流体ストリーム408の画像を生成するように整列される。ストロボ422が閃光すると、画像信号426が生成され、コントローラー432に送信される。ストロボ422は、コントローラー432からの制御信号450によって動作する。ストロボのタイミングは、カメラ424が、液滴分離点410と液滴分離点410の上方及び下方にある他の点とで画像を捕捉することを可能にするため、ユーザーは、単にストロボ422のタイミングを調整することによって、液滴ストリーム412の液滴が流体ストリーム408から分離する直前、分離中、及び分離後の流体ストリーム408を観察することができる。液滴ストリーム412が生成されると、液滴ストリーム412は、被帯電プレート414と416との間を通過する。フローサイトメーターの動作中、DC電界が被帯電プレート414と416との間にセットアップされる。その後、液滴ストリーム412内の帯電した液滴は、電界内で偏向される。タイミング及び/又は位相調整装置400の始動及び較正中に、被帯電プレート414、416に電荷は印加されず、液滴ストリーム412は、液滴ストリーム412内の液滴が帯電している場合があっても、図4の実施形態に示すように偏向なしで下方に落下する。液滴ストリーム412内の帯電した液滴は、下方に廃棄物ストリーム収集器418まで落下し、廃棄のために廃棄物チューブ420を通って外に出る。廃棄物ストリーム収集器418は、廃棄物ストリーム収集器418内の開口を少なくとも部分的に覆う導電性メッシュ419を有する。導電性メッシュは、22ゲージ以下のワイヤ等の細い銅ワイヤから構築される、銅メッシュ等の薄いワイヤメッシュとすることができる。導体421が、導電性メッシュ419に導電的に接続される。帯電した液滴からの電荷は、更なる液滴が導電性メッシュと交差するにつれて導電性メッシュ上に蓄積される。電位計428は、導電性メッシュ419上の蓄積電荷を読取り、この蓄積電荷を示す、コントローラー432に印加される出力信号430を発生する。出力信号430は、導電性メッシュ419上に蓄積され電位計428によって検出された電荷の大きさを示す。
図4に同様に示すように、コントローラー432は、導電性メッシュ419から、蓄積電荷の大きさを示す信号430を読取り、蓄積電荷のその大きさを記録する。電荷パルス発生器438及び圧電式電圧発生器440もまたコントローラー432に接続される。コントローラー432は、電荷パルス発生器438に印加される制御信号442を発生する。応答して、電荷パルス発生器438は、ノズル402を通して流体ストリーム408に印加される一連の電荷パルス信号446を発生する。流体ストリーム408内のシース流体は導電性である。その理由は、溶解塩がシース流体内に存在する結果としてシース流体が自由イオンを含むからである。ここでも、液滴分離点410における流体ストリーム408からの液滴の分離の後ではなく、分離中に、流体ストリーム408に電荷パルス信号446を印加することが望ましい。こうして、流体ストリーム408に印加される電荷は、液滴ストリーム412内の液滴に伝達される。したがって、電荷パルス発生器438が発生する電荷パルス信号446のタイミング及び位相は、液滴が完全に帯電されるかどうかを決定する。ここでも、電荷パルス発生器438からの電荷パルスがあまりに早く印加される場合、流体ストリーム408上の電荷は、液滴が流体ストリーム408から離脱する前に著しく消散する場合がある。パルスがあまりに遅く印加される場合、液滴が流体ストリーム408に導電的に接続されていないため、液滴は電荷を有しないことになる。
図4に同様に示すように、画像信号426は、カメラ424によって発生され、コントローラー432に印加される。コントローラー432は、画像信号434を格納し、ディスプレイ436に送信する。こうして、システムのユーザーは、液滴が流体ストリーム408から離脱するときの液滴の画像を観察することができる。
図4に同様に示すように、圧電式電圧発生器440は、コントローラー432から制御信号444を受信する。制御信号444に応答して、圧電式電圧発生器440は、圧電アクチュエーター452に印加される圧電アクチュエーター信号448を発生する。圧電アクチュエーター信号448は、圧電アクチュエーター452の動作の大きさ及び周波数を制御する。圧電アクチュエーター452の振動の周波数及び大きさの変動は、圧電アクチュエーター信号448に応答して、滴下時間及び液滴分離点410の場所の変動をもたらす。こうして、液滴分離点410の場所並びに液滴を分離する位相は、コントローラー432からの圧電制御信号444を変動させることによって変動させることができる。
図5は、廃棄物ストリーム収集器500の一実施形態の断面図である。廃棄物ストリーム収集器500は、図4の実施形態において利用されて、液滴ストリーム516内の帯電した液滴から電荷を収集することができる。図4に関して上記で示したように被帯電プレート414、416は帯電していないため、液滴ストリーム516内の帯電した液滴は偏向しない。位相及び分離場所を較正し調整するプロセスは、始動シナリオ中に、又は、被帯電プレート414、416が帯電していないときに走行するサンプル間で行うことができる。システムは、シース流体の流体ストリームを単に走行させて、液滴ストリーム516を発生させることができる。液滴ストリーム516はまた、サンプルビードを含むことができ、サンプルビードは、サンプルをシミュレートして、液滴が適切に形成されることを保証する。この点に関して、液滴ストリーム516内の帯電した液滴は、廃棄物ストリーム収集器キャビティ510内に落ち、導電性メッシュ506に衝当する。収集チャンバー502、504は、液滴ストリーム516内の液滴が飛び散り収集チャンバー502、504に入るのを防止する廃棄物ストリーム収集器500内の廃棄物ストリーム収集キャビティ510を形成する。導電性メッシュ506は、廃棄物ストリーム収集器キャビティ510内の種々の位置に位置付けられて、帯電した液滴が導電性メッシュ506と交差することを保証することができる。例えば、導電性メッシュ506は、廃棄物ストリーム収集器500内でより高い場所に配設されて、液滴ストリーム516内の帯電した液滴が、廃棄物ストリーム収集器キャビティ510の他の部分ではなく、導電性メッシュ506と最初に交差することを保証することができる。導電性メッシュ506は、金属プレート508上に取付けることができるため、液滴ストリーム516内の帯電した液滴が、導電性メッシュ506と衝当してばらばらになる場合、電荷を金属プレート508上で収集することができる。その場合、図5に示すように、ワイヤ512を導電性メッシュ506及び金属プレート508の両方に接続することができる。代替的に、金属プレート508は、プラスチック等の非導電性材料とすることができるため、電荷は、より大きな金属表面内に消散しない。その場合、ワイヤ512は、単に導電性メッシュ506に接続されることになる。その後、液滴ストリーム516からの帯電した液滴は、導電性メッシュ506上に電荷を堆積させ、廃棄物チューブ514を通して下に流れる。帯電した液滴を偏向するよう偏向プレートがアクティブ化されていないため、収集チャンバー502、504は、液滴ストリーム516内の帯電した液滴を全く収集しない。ワイヤ512を介して電位計が検出できる十分な電荷を導電性メッシュ506上に蓄積するために多数の帯電した液滴が必要とされる場合がある。セットアップ中に、タイミング及び/又は位相調整装置100、400は、第1のシリーズの設定について、指定された時間の間動作され、その後、設定が変更され、第2の等しい時間の間動作され得るため、これらの時間の間の変化を比較することができる。
図6は、本明細書で開示される実施形態100、400のコントローラー158、432の動作を示すフロー図である。ステップ602にて、プロセスが始動する。ステップ604にて、コントローラーは、電荷パルス発生器及び圧電式電圧発生器について初期設定を使用する。これらの設定は、使用された最後の設定とすることができるか、又は、装置の以前の設定の平均から導出される標準的設定とすることができる。代替的に、設定は、これらの装置の動作範囲の端にある場合があるため、装置は、全動作範囲又は狭い動作範囲にわたって増分される可能性がある。ステップ606にて、ストロボの動作は、電荷パルス発生器が発生する電荷パルスと同期される。ステップ608にて、データが、コントローラーによって電位計から読取られる。その点に関して、収集された電荷パルスの大きさが、電荷パルス発生器及び圧電式電圧発生器の初期設定について読取られ格納される。ステップ610にて、所望の設定範囲が試験されたかどうかが判定される。換言すれば、初期設定は、装置の動作範囲の一端にある場合があり、その場合、その設定は、圧電式電圧発生器及び/又は電荷パルス発生器の全設定範囲を試験するように変動されることができるため、全範囲について結果が取得できる。代替的に、試験パラメーターのより狭いセットが、タイミング及び位相の調整の最適設定を選択するために利用される可能性がある。所望の数の設定が較正プロシージャにおいて利用されなかった場合、プロセスはステップ612に進み、ステップ612にて設定が変更される。ステップ612にて、圧電式電圧発生器及び/又は電荷パルス発生器の動作パラメーターが増分される。その点に関して、圧電式電圧発生器は、位相を修正するため個々に調整される可能性がある。代替的に、電荷パルス発生器のタイミング及び位相は、ストリームが帯電する時間を修正するため個々に変更される可能性がある。さらに、圧電式電圧発生器及び電荷パルス発生器はともに、同時に調整されて、電荷パルスの位相とタイミングとの両方を調整することができる。所望の設定範囲が試験されたとステップ610にて判定される場合、プロセスはステップ614に進む。ステップ614にて、コントローラーは、電位計によって検出される最大電荷に基づいて圧電式電圧発生器及び/又は電荷パルス発生器についての最適設定を決定する。ステップ616にて、プロセスが終了する。
したがって、種々の実施形態は、帯電した液滴の収集された電荷に基づいて、流体ストリーム408から液滴を分離する最適なタイミング及び位相を取得する自動化方法を開示する。
図7は、デファナー700の一実施形態の概略図である。デファナー700は、電荷パルス発生器724が発生した電荷パルスの大きさを調整して、図8に関して以下で述べるように、今にもストリーム704から分離されようとしており、以前に分離済みの1つ又は複数の液滴708の電界からの誘起電荷を有する、液滴706等の液滴の電荷の変動を補償する。
図7に示すように、ノズル702は流体ストリーム704を生成する。流体ストリーム704は、液滴形成部707等の液滴形成部が流体ストリーム704内で生成されるように、図1に関して上記で開示したように圧電アクチュエーターによって振動し、その結果、流体ストリーム704から液滴が離脱する。液滴706がストリーム704から分離する直前に、電荷パルス発生器724が流体ストリーム704内で電荷を発生させるため、液滴が流体ストリーム704から分離するとき液滴が帯電する。液滴のそれぞれに関する電荷の量は、電荷パルス発生器724が発生する電荷パルスの大きさによって主に決定される。図7に示すように、正偏向プレート710及び負偏向プレート712は、帯電した液滴を左方向又は右方向に偏向させる。帯電した粒子に関する電荷の量並びに正偏向プレート710及び負偏向プレート712上の電圧は、液滴708の偏向量を制御する。
正偏向プレート710及び負偏向プレート712が発生する静電界を通過するとき液滴708のそれぞれの液滴が同じ量だけ偏向するように、液滴708のそれぞれの液滴上に均一な振幅の電荷を得ることが望ましい。本明細書で開示するデファニング(defanning)プロセスは、電荷パルス発生器710が発生する電荷パルスの大きさの変更が液滴708のそれぞれの液滴において均一な電荷を生成することを可能にする。
図7に同様に示すように、偏向された帯電液滴は、導電性収集チューブ714及び導電性収集チューブ716によって収集される。名目上帯電されていない粒子は、導電性メッシュ720を通過し、廃棄物ライン718内に廃棄される。液滴708のそれぞれの液滴上の均一な電荷は、偏向液滴ストリームが、或る程度小さな開口を有する場合がある導電性収集チューブ714及び導電性収集チューブ716に対して均等にセンタリングされることを保証する。こうして、偏向液滴は、導電性収集チューブ714、716を外れないか、部分的に外れないか、又は導電性収集チューブ714、716内に飛び散らない。
図7に更に示すように、導電性収集チューブ714、導電性メッシュ720、及び導電性収集チューブ716は全て電位計721に接続される。電位計721は、導電性収集チューブ714、716及び導電性メッシュ720のそれぞれの上の電荷を精密に測定することができる。電位計721は、非常に精密な測定装置であり、収集チューブ714、716及びワイヤメッシュ720のそれぞれの上の電荷を高精度で測定することができる。デファナー700の較正中、これらの装置のそれぞれの上の電荷は、コントローラー/分析器722に送信され、コントローラー/分析器722は、電荷情報を分析し、種々のシリーズの電荷パルスについて較正情報を格納する。こうして、コントローラー/分析器722は、デファナー700の動作中に、電荷パルス振幅を変更するよう電荷パルス発生器724を制御する制御信号を発生することができる。
図8は、帯電した液滴の電界の影響800を示す概略図である。図8に示すように、液滴806は、流体ストリーム804から分離されて間もない。液滴806が流体ストリーム804から分離される直前に流体ストリーム804が電荷パルス発生器822からの電荷パルスによって正に帯電したため、液滴806は正電荷を有する。液滴806上の正電荷は、液滴806から外側に突出する電界816を生成する。通常、液滴806は、約500ミクロンの流体ストリームからの最大分離に達する。液滴806上の正電荷は十分に大きく、また、液滴806と、流体ストリーム804につながる最後の形成中の液滴808との間の分離距離は、十分に小さいため、電界816は流体ストリーム804内のイオンに影響を及ぼす。もちろん、液滴806は、液滴806が流体ストリーム804から分離した直後に、流体ストリーム804及び形成中の液滴808に著しく近い。液滴806と形成中の液滴808との間の距離は、徐々に増加し、ついには、上記で示した500ミクロンの最大分離に達する。もちろん、液滴806が流体ストリーム804に対して近ければ近いほど、流体ストリーム804内のイオンに対する電界816の影響は大きい。その理由は、電界816の強度が距離とともにほぼ2乗で減少するからである。液滴が完全な球として形成された場合、電界は1/rとして減少することになる。ここで、rは電界の供給源からの距離である。しかし、液滴は、流体ストリーム804から分離した後、主液滴と結合する衛星液滴の存在を伴って形成されることが多い。衛星液滴は、それ自身の電荷量を運ぶことになる。同様に、主液滴及び衛星液滴はともに、それらの電荷によらず、他の主液滴及び衛星液滴から放射する電界に影響を及ぼすことになる。さらに、主液滴及び衛星液滴は完全な球でない。したがって、電界816の1/rの減少は非常に粗い近似である。
図8に示す流体ストリーム804は、正イオンと負イオンの両方を有する生理食塩水である。液滴806が正電荷を有するため、電界816は、形成中の液滴808において、また、低い程度に、形成中の液滴810、812、814において等、流体ストリーム804の下側部分において、正イオンを跳ね返し、負イオンを引寄せる。もちろん、電界816が距離とともに2乗で減少するため、形成中の液滴808における反発力及び吸引力は、最大であり、また、隣接する形成中の各液滴810、812、814において2乗で低下する。一例において、形成中の液滴808がストリーム804から分離するとき、形成中の液滴808が、正電荷又は負電荷で帯電するようスケジュールされるのではなく、中性のままである場合、形成中の液滴808は、わずかに負の電荷を有することになる。その理由は、液滴806が発生する電界816のために、流体ストリーム804内の負イオンが形成中の液滴808に移動し、流体ストリーム804内の正イオンが形成中の液滴808から離れるためである。同じことが、低い程度であるが、液滴810について当てはまる。その理由は、液滴810が流体ストリーム804から今にも分離しそうであるときに、正に帯電した液滴806が液滴810からより遠くにあるからである。換言すれば、液滴812が流体ストリーム804から今にも分離しそうであるときに、液滴806は液滴812から更に500ミクロンの所にあることになる。したがって、形成中の液滴810が流体ストリーム804から今にも分離しそうであるときに、液滴806が発生する電界816は、形成中の液滴810に対して非常に少ない影響を及ぼす。その理由は、電界816が距離とともに2乗で低下するからである。
したがって、流体ストリーム804から分離した帯電した液滴は、流体ストリーム804から分離する直前に、流体ストリーム804から今にも分離しそうである形成中の液滴808等の形成中の液滴に対して影響を及ぼすとともに、形成中の他の液滴810、812、814に対して2乗で減少する影響を及ぼす可能性がある。
上記で示した例において、液滴806上の正電荷は、形成中の液滴808を、電界816が存在しなかった場合に形成中の液滴808がなるよりもわずかに大きな負にさせる。これは、形成中の液滴808が帯電するか否か(中性であるか否か)によらず、又は、形成中の液滴808が正に帯電する場合にも負に帯電する場合にも当てはまる。同じことが、形成中の液滴808に対する先行する液滴818の影響について当てはまる。先行する液滴818、820等の液滴806に先行する1つ又は複数の先行する液滴が正電荷を有する場合、液滴818、820からの電界817、819は、それぞれ、電界816に付加されて、液滴808、810、812、814に更に影響を及ぼすことになる。先行する液滴818、820が負電荷を有する場合、液滴818、820からの電界817、819は、それぞれ、正電界816から減算されることになる。したがって、分離済み液滴からの1つ又は複数の電界の影響は、新しく分離される各液滴上の電荷を変更することになる。したがって、液滴上の電荷の履歴は、発生される電荷パルス824の大きさを決定するときに重要である。
流体ビームから分離した液滴からの1つ又は複数の電界の影響を検出するため、図7の実施形態が使用されて、液滴ストリーム708内の意図的に帯電させた液滴と中性の液滴との両方の上の電荷を直接測定することができる。導電性収集チューブ714は、電位計721に接続され、負に帯電した液滴を収集する。対照的に、意図的に正に帯電された液滴ストリーム708内の液滴は、導電性収集チューブ716内に収集される。もちろん、偏向電界の方向が反転される場合、チューブ内に収集される電荷の極性もまた反転されることになる。意図的に帯電されなかった液滴ストリーム708内の液滴は、導電性メッシュ720によって収集される。個々の液滴上の個々の電荷を測定することが難しいため、液滴のシリーズからの電荷が、収集され、液滴の数にわたって平均化されて、個々の液滴上の電荷を判定することができる。正確なデータを取得するため、液滴は、同様の条件下で生成されなければならない。図8に示す例において、液滴806は、意図的に正に帯電した液滴とすることができ、一方、先行する液滴818、820は、中性の液滴である。形成中の液滴808を負に帯電することができる。多数の粒子にわたって平均化することができる電荷を電位計721が記録できるように、このシリーズが多数回繰返されて、多数の電荷を蓄積することができる。本例において、導電性収集チューブ714上の電荷は、形成中の液滴808等の複数の形成中の液滴からの負電荷の蓄積である。その後、総電荷が、液滴の総数によって除算されて、形成中の液滴808のそれぞれの液滴についての平均電荷を取得することができる。
上記で説明したように、形成中の液滴808は、電界816によって影響を受けたため、形成中の液滴808上の負電荷は、電界816からの誘起負電荷によって、形成中の液滴808が電荷パルス824から受ける電荷よりもわずかに大きな負になる。こうして、形成中の液滴808に対する電界816の影響を判定し、隔離することができる。この同じプロセスが使用されて、先行する液滴818が帯電している場合、形成中の液滴808に対する先行する液滴818からの電界817の影響を判定することができる。このシナリオにおいて、先行する液滴818は、正に帯電することができ、液滴806及び先行する液滴820は、名目上、中性である、すなわち、電荷パルス824によって帯電していない。その場合、電界816及び電界819は、1次的に存在しない。電界817は、その後、形成中の液滴808に対して何らかの影響を及ぼす場合がある。ここでも、先行する液滴818が正に帯電していると仮定すると、電界817は、負イオンが、流体ストリーム804の底部に向かって移動し、形成中の液滴808に入るようにさせることになり、一方、流体ストリーム804内の正イオンは、跳ね返され、形成中の液滴808から離れることになる。これにより、形成中の液滴808が、電界817の影響により、わずかにより大きく負に帯電することになる。形成中の液滴808は、その後、分離直前に電荷パルス824によって負に帯電することができるため、形成中の液滴810は、導電性収集チューブ714内に収集され、他の電界の影響から隔離されることができる。ここでも、液滴のシリーズは、こうして帯電することができ、導電性収集チューブ714上の導電性電荷の結果が平均されて、形成中の液滴810に対する液滴806からの電界816の影響を判定することができる。
電荷の種々の組合せが、所望に応じて利用されて、形成中の液滴808に対する液滴806及び先行する液滴818、820からの電界の影響を分析することができる。これらの電界の影響がコントローラー/分析器722によって判定されると、コントローラー/分析器722は、形成中の各液滴808について電荷パルス発生器724が発生する電荷パルスの振幅を調整することができるため、ストリーム804から分離された液滴806のそれぞれの液滴は、実質的に均一な電荷を有し、正偏向プレート710及び負偏向プレート712の静電界によって実質的に均一な量だけ偏向される。その後、種々の電荷シナリオ及び液滴708上に存在する場合がある電荷の組合せについて電荷パルスの振幅を調整するプロセスは、プロセッサ又は状態機械とすることができるコントローラー/分析器722によって決定することができる。
この較正プロセス及び分析は、システムの始動中等に定期的に使用することができるため、デファニングプロセスは、日ごとに変動する場合がある種々の処理動作について調整することができる。こうして、システムの非常に正確な較正を達成することができる。
図9は、図7に示す電荷パルス発生器724が発生する電荷パルスの電荷の大きさを調整するためのフロー図900を示す。図9に示すように、プロセスは、第1の試験電荷シリーズ902を発生することによって開始する。例えば、試験電荷シリーズは、4つ目の液滴ごとに正に帯電した液滴を発生することを含むことができる。ステップ904にて、図9に示すように、試験電荷シリーズが、図8に示すようなフローサイトメーター内の液滴に印加される。ステップ906にて、導電性収集チューブ714、716及び導電性メッシュ720内の蓄積電荷が検出される。4つ目ごとの粒子が正に帯電される、上記で示した例において、わずかに負の電荷が、デファナー700の導電性メッシュ720上に蓄積されることになる。導電性メッシュ720上のわずかに負の電荷は、電界816が、流体ストリーム804内の負イオンを流体ストリーム804の底部分に引寄せさせる結果であるため、形成中の液滴808が流体ストリーム804から分離すると、中性の形成中の液滴は、実際にはわずかに負になる。液滴818の電界817から形成中の液滴808上に及ぼされる影響はずっと少なく、液滴820の電界819によって形成中の液滴808上に及ぼされる影響は、無視できるか又は存在しない。
別の例において、液滴806である4つ目ごとの液滴は、正に帯電することができ、一方、5つ目ごとの液滴、すなわち形成中の液滴808は、流体ストリーム804から分離すると、負に帯電される。このシナリオにおいて、液滴806の電界816は、流体ストリーム804内で、正イオンを跳ね返し、負イオンを引寄せるため、形成中の液滴808は、流体ストリーム804から分離するとき、電界816の影響がない場合に形成中の液滴808が有することになる負電荷よりもわずかに大きな負である負電荷を有することになる。そして、この例において、4つ目ごとの液滴は正に帯電し、5つ目ごとの液滴は負に帯電する。残りの液滴は中性である。負に帯電した形成中の液滴808は、導電性収集チューブ714内に偏向され、中性液滴及び正に帯電した液滴806から隔離される。この同じ電荷シリーズを使用して導電性収集チューブ714内に複数の負に帯電した液滴を蓄積することによって、形成中の液滴808に対する液滴806からの電界816の影響は、導電性収集チューブ714によって収集される負の液滴の更なる負電荷を測定することによって測定され隔離されることができる。換言すれば、負に帯電した液滴は、導電性収集チューブ714内に隔離され、形成中の液滴808に対する電界816の影響が隔離される。この更なる負電荷が、液滴の数によって除算されて、それぞれの個々の負の液滴上の余分な電荷を判定することができる。こうして、液滴806からの電界816の影響は、この電荷シリーズを使用して隔離し測定することができる。
同様に、形成中の液滴808に対する電界817の影響は、異なる電荷シリーズを使用して測定することができる。例えば、液滴818は正に帯電されることができ、一方、液滴806は帯電されない(中性である)。形成中の液滴808は、分離直前に負に帯電することができる。こうして、形成中の液滴808は、他の液滴から分離され、導電性収集チューブ714内に収集されて、導電性収集チューブ714内の電荷を測定することによって電界817の影響を判定することができる。このプロセスは、形成中の液滴808に対する電界817の影響を隔離して、電荷パルス発生器822からの電荷パルス824の大きさの調整を決定する。液滴806と、はるかに低い程度に、先行する液滴818とは、流体ストリーム804内でのイオンの移動に効果的に影響を及ぼし得る電界を有することになる唯一の液滴である。先行する液滴820等の液滴は、電界を有するが、この電界は、形成中の液滴808の場所において非常に小さいため、流体ストリーム804内のイオンに測定できるほどに影響を及ぼさない。電界816及び電界817のそれぞれの隔離された影響は、液滴上で一貫性のある電荷を達成するために電荷パルス824が修正されなければならない量を確定することを可能にする。
図9のステップ908にて、更なる電荷シリーズがチェックされる必要があるかどうかが判定される。更なる電荷シリーズがチェックされる必要がある場合、更なる電荷シリーズがステップ910にて発生される。その後、プロセスは、ステップ904に戻り、新しい電荷シリーズがフローサイトメーター内の液滴に印加される。更なる電荷シリーズがチェックされる必要がない場合、プロセスはステップ912に進む。ステップ912にて、流体ストリームに対する帯電した液滴からの電界の影響が、導電性収集チューブ714、716及び導電性メッシュ720内の測定された蓄積電荷から判定される。このプロセスは、上記でより詳細に説明されており、1つ又は複数の電界の影響は、液滴に対するこれらの電界の影響を識別することによって隔離することができる。導電性収集チューブ714、716及び導電性メッシュ720内の測定された蓄積電荷は、較正試験電荷シリーズからの蓄積電荷と比較され、それは、図10に関して以下でより詳細に説明される。その点に関して、電界によって影響を受けた液滴の測定された蓄積電荷は、蓄積された較正電荷と比較されて、先行する液滴からの電界によって影響を受けた液滴に影響を及ぼした電荷の大きさを判定する。図10は、蓄積される較正電荷を発生する方法を開示する。

図9のステップ914にて、システムは、流体ストリームから分離される各液滴について存在する電荷シリーズを検出する。ステップ916にて、電荷パルス824の大きさが電荷シリーズに基づいて各液滴について確定される。例えば、液滴806が正電荷を有し、先行する液滴818が正電荷を有する場合、形成中の液滴808に対する電界816の影響が、先行する液滴818の電界817の影響に付加されて、形成中の液滴808に対する全体的な影響を確定する。先行する液滴818が負に帯電し、液滴806が正に帯電する場合、形成中の液滴808に対する先行する液滴818の電界817の影響は、正に帯電した液滴806の電界816の影響から減算される。こうして、液滴806及び先行する液滴818、820上の電荷の履歴に基づく各電荷シリーズ及び各電荷シリーズについての電界の影響が確定されて、電荷パルス824を作成することができ、電荷パルス824は、均一な電荷を有し、実質的に均一な量だけ偏向する液滴を生成するために修正される。
上述したように、決定ブロック908は、更なる電荷シリーズがチェックされる必要があるかどうかを判定する。これらの電荷シリーズのうちの1つの電荷シリーズは、図10に開示されるプロセス1000とすることができる。この点に関して、図9のステップ912にて、流体ストリームから分離する前に電界によって影響を受けた液滴の蓄積電荷と、電界によって実質的に影響を受けなかった液滴の蓄積電荷との比較が、ステップ912の説明に関して上記で述べた方法で行われる。
再び図10を参照すると、蓄積される較正電荷を発生させるプロセスは、ステップ1002における較正試験電荷シリーズの発生で始まる。図10のステップ1002における較正試験電荷シリーズは、図8に示す電荷パルス824等の電荷パルスによって、3つ目ごとの、4つ目ごとの、又は5つ目ごと等の液滴を帯電させることを含む場合がある。液滴806が正に帯電され、形成中の液滴808が負に帯電され、導電性収集チューブ714内に蓄積される上記で示した例において、較正電荷は、3つ目ごとの、4つ目ごとの、又は5つ目ごと等の液滴が負に帯電され、導電性収集チューブ714内に蓄積される電荷シリーズによって生成することができる。電荷較正シリーズ内の帯電した液滴が、3つ目の液滴であるか、4つ目の液滴であるか、5つ目の液滴であるか等は、先行する液滴のうちの任意の液滴の電界から、形成中の液滴808を所望に応じて隔離することに依存する。上記で示したように、電界819は、通常、流体ストリーム804内のイオンに対して測定できる影響を及ぼさない。しかし、先行する液滴の電界からの影響が全く存在しないことを保証するため、電荷シリーズ内の4つ目か、5つ目か、6つ目か等の液滴が帯電するように、より大きなアイソレーションが所望される場合がある。
図10のステップ1004にて、較正試験電荷シリーズが、その後、図8に示すフローサイトメーター内の液滴に印加される。ステップ1006にて、導電性収集チューブ714、716のうちの少なくとも一方の電荷が測定されて、蓄積される較正電荷を提供する。この蓄積される較正電荷は、その後、ステップ1010にて確定され、較正プロセス中に走行される蓄積電荷と比較するために使用することができる。
本発明の上記の説明は、例証及び説明のために提示されたものである。本発明の上記の説明は、網羅的であるように意図されるものでもなければ、開示される厳密な形態に本発明を限定するように意図されるものでもなく、上記教示に照らして、他の変更及び変形が可能とすることができる。実施形態は、本発明の原理及びその実用的な用途を最もよく説明し、それにより、当業者が、想定される特定の使用に適した種々の実施形態及び種々の変更形態において本発明を最良に利用することを可能にするために、選択され述べられたものである。添付の特許請求の範囲は、従来技術によって制限される場合を除いて、本発明の他の代替の実施形態を含むとみなされることを意図するものである。

Claims (14)

  1. フローサイトメーターにおいてシース流体の流体ストリームからの液滴を帯電させる電荷パルス信号のタイミング又は位相を調整する方法であって、
    前記シース流体をノズルを通して流すことによって流体ストリームを形成する工程であって、前記流体ストリームは前記ノズルを出た後に複数の液滴に分離する工程;
    較正中に、前記ノズルに電荷パルス信号を印可する工程であって、前記電荷パルス信号が前記ノズルに電荷を印可させるときに、前記ストリームから分離する各液滴が帯電した液滴になり、前記電荷パルス信号が前記ノズルに電荷を印可させないときに、前記ストリームから分離する各液滴が帯電していない液滴として残る工程;
    前記較正中に、前記帯電した液滴と帯電していない液滴を電荷収集器中に受取る工程;
    前記較正中に、複数の時間のために、前記帯電した液滴からの電荷を前記電荷収集器を用いて収集する工程であって、前記電荷パルス信号のタイミング、位相、並びにタイミング及び位相からなる群より選択されるパラメーターが前記時間のそれぞれについて異なる工程;
    前記帯電した液滴から収集される前記電荷を、前記各時間のそれぞれの間に電位計を用いて測定して、複数の対応する収集された帯電液滴信号を生成する工程であって、各収集された帯電液滴信号が、前記電位計による測定値に基づく前記対応する各時間についての蓄積電荷を示す工程;
    最大の大きさを有する、前記複数の収集された各帯電液滴信号のうちの1つの収集された帯電液滴信号を判定する工程;及び
    前記最大の大きさを有する前記収集された帯電液滴信号に対応する前記時間についての電荷パルス信号タイミング、位相、又はタイミング及び位相に基づき、電荷パルス信号タイミング、位相、又はタイミング及び位相で前記フローサイトメーターを動作させる工程、
    を含む方法。
  2. 前記電荷収集器が、前記フローサイトメーター中の廃棄物ストリーム収集器内に配設された導電性メッシュを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記電荷収集器が、前記フローサイトメーター中の廃棄物ストリーム収集器及び前記フローサイトメーターの液滴収集器からなる群より選択される収集器の金属表面を含む請求項1に記載の方法。
  4. 各時間が同一の期間である請求項1に記載の方法。
  5. 前記電荷パルス信号タイミングのみが各時間に関して異なる請求項1に記載の方法。
  6. 前記電荷パルス信号位相のみが各時間に関して異なる請求項1に記載の方法。
  7. 前記電荷パルス信号タイミング及び位相のうち少なくとも一つが各時間に関して異なる請求項1に記載の方法。
  8. フローサイトメーターにおいてシース流体の流体ストリームから形成される液滴を帯電させる電荷パルス信号のタイミング又は位相を調整するシステムであって、
    前記流体ストリームを形成するように構成されたノズル;
    前記ノズルに接続され、前記流体ストリームが前記ノズルを通過する際に、前記流体ストリームに電荷を付与する電荷パルス信号を発生するように構成された電荷パルス発生器であって、前記電荷パルス発生器が電荷パルス信号を発生しているときにその後に前記流体ストリームから分離する各液滴が帯電した液滴になり、前記電荷パルス発生器が電荷パルス信号を発生していないときに、前記流体ストリームから分離する各液滴が帯電していない液滴として残る電荷パルス発生器;
    較正中に、前記帯電した液滴と帯電していない液滴の双方を受取るように配設され、前記帯電した液滴からの電荷を蓄積するように構成された電荷収集器;、
    前記電荷収集器に電気的に接続された電位計であって、前記電荷収集器により蓄積された電荷を検出し、収集帯電液滴信号を発生する電位計;
    コントローラーであって、
    前記較正中に前記フローサイトメーターを動作させて複数の異なる時間中に液滴を生成させ、
    タイミング、位相、並びにタイミング及び位相からなる群より選択される前記電荷パルス信号の一つ又は複数のパラメーターが前記各時間のそれぞれについて異なるように設定し、
    各時間について、かつ前記電位計から、その時間内に前記電荷収集器により蓄積された電荷を示す収集帯電液滴信号を得、
    前記複数の収集帯電液滴信号のうちの最大の大きさを有する収集帯電液滴信号を判定し、さらに、
    前記最大の大きさを有する前記収集された帯電液滴信号に対応する前記時間についてのタイミング、位相、又はタイミング及び位相に基づき、前記電荷パルス信号タイミング、位相、又はタイミング及び位相で前記フローサイトメーターを動作させるように構成されたコントローラーを含むシステム。
  9. 前記電荷収集器が、前記フローサイトメーターの廃棄物ストリーム収集器中に配設された導電性メッシュを含む請求項8に記載のシステム。
  10. 前記電荷収集器が、液滴収集器及び廃棄物ストリーム収集器からなる群より選択される収集器の金属表面を含む請求項8に記載のシステム。
  11. 前記コントローラーが、さらに、各時間を同一の期間にするように構成されている請求項8に記載のシステム。
  12. 前記コントローラーが、さらに、前記電荷パルス信号のタイミングのみを各時間に関して設定するよう構成されている請求項8に記載のシステム。
  13. 前記コントローラーが、さらに、前記電荷パルス信号の位相のみを各時間に関して設定するよう構成されている請求項8に記載のシステム。
  14. 前記コントローラーが、さらに、前記電荷パルス信号のタイミング及び位相のうち少なくとも一つを各時間に関して設定するよう構成されている請求項8に記載のシステム。
JP2016534857A 2013-08-16 2014-08-15 フローサイトメーターにおいて流体ストリームから液滴を分離及び/又は帯電させるタイミング及び/又は位相の調整 Active JP6554100B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361866639P 2013-08-16 2013-08-16
US61/866,639 2013-08-16
PCT/US2014/051202 WO2015023916A1 (en) 2013-08-16 2014-08-15 Timing and/or phase adjustment of the separation and/or charging of drops from a fluid stream in a flow cytometer

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016530519A JP2016530519A (ja) 2016-09-29
JP2016530519A5 JP2016530519A5 (ja) 2017-09-21
JP6554100B2 true JP6554100B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=52467099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016534857A Active JP6554100B2 (ja) 2013-08-16 2014-08-15 フローサイトメーターにおいて流体ストリームから液滴を分離及び/又は帯電させるタイミング及び/又は位相の調整

Country Status (5)

Country Link
US (2) US10126225B2 (ja)
EP (1) EP3017288B1 (ja)
JP (1) JP6554100B2 (ja)
CN (1) CN105579829B (ja)
WO (1) WO2015023916A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5994337B2 (ja) * 2012-03-30 2016-09-21 ソニー株式会社 微小粒子分取装置及びディレイタイム決定方法
EP2950079B1 (en) * 2013-01-28 2021-06-16 Sony Corporation Fine particle fractionation device, fine particle fractionation method and program
JP6554100B2 (ja) 2013-08-16 2019-07-31 バイオ−ラッド・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド フローサイトメーターにおいて流体ストリームから液滴を分離及び/又は帯電させるタイミング及び/又は位相の調整
CN105980831B (zh) 2014-02-13 2021-01-12 索尼公司 粒子分捡装置、粒子分捡方法、程序以及粒子分捡系统
JP6657625B2 (ja) 2014-09-05 2020-03-04 ソニー株式会社 液滴分取装置、液滴分取方法及びプログラム
CN108139312B (zh) * 2015-10-19 2021-02-05 索尼公司 图像处理设备、微粒分选设备和图像处理方法
WO2017222461A1 (en) * 2016-06-21 2017-12-28 Giatrellis Sarantis System and method for precision deposition of liquid droplets
CN107013440B (zh) * 2017-05-23 2020-06-26 中国科学技术大学 嵌入压电叠堆扰动的微液滴主动制备装置及方法
CN107100831A (zh) * 2017-05-23 2017-08-29 中国科学技术大学 基于压电圆管扰动的微液滴主动制备装置及方法
CN111433372B (zh) * 2017-10-19 2024-01-26 生物辐射实验室股份有限公司 具有光致发光的非常规和/或反向变化的数字扩增试验
US10591400B2 (en) 2018-03-29 2020-03-17 Sony Corporation Micro particle analyzer and micro particle analysis method
US11686662B2 (en) * 2018-04-25 2023-06-27 Sony Corporation Microparticle sorting device and method for sorting microparticles
EP3785015B1 (en) * 2018-04-27 2024-06-26 Becton, Dickinson and Company Flow cytometers having enclosed droplet sorters with controlled aerosol content and methods of using the same
CN112176036A (zh) * 2019-07-05 2021-01-05 中国科学技术大学 单分子收集方法及系统
JP7353623B2 (ja) 2019-08-05 2023-10-02 アライドフロー株式会社 粒子分別装置及び粒子分別方法
CN115916409A (zh) * 2020-06-24 2023-04-04 贝克顿·迪金森公司 流式细胞术液滴分配系统及使用该系统的方法
CN112730408B (zh) * 2020-12-24 2024-07-09 贝克曼库尔特生物科技(苏州)有限公司 液流检测系统和液流检测方法以及分选装置
CN115112951A (zh) * 2022-05-24 2022-09-27 复旦大学 一种基于液滴的无通道电阻脉冲传感装置及其方法
CN115078186A (zh) * 2022-06-13 2022-09-20 中北大学 一种研究多液滴干涉撞壁的连续多液滴发生自动控制系统

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2756388A (en) * 1952-12-11 1956-07-24 Gen Electric Method and apparatus for measuring charges on liquids
US3297887A (en) * 1963-06-03 1967-01-10 Alvin M Marks Heat electrical power transducer
US3380584A (en) * 1965-06-04 1968-04-30 Atomic Energy Commission Usa Particle separator
US3596276A (en) * 1969-02-10 1971-07-27 Recognition Equipment Inc Ink jet printer with droplet phase control means
US3761941A (en) * 1972-10-13 1973-09-25 Mead Corp Phase control for a drop generating and charging system
US3963606A (en) * 1974-06-03 1976-06-15 Coulter Electronics, Inc. Semi-automatic adjusting delay for an electronic particle separator
US4012745A (en) * 1975-11-28 1977-03-15 Burroughs Corporation Phase correction system
US4318481A (en) 1979-08-20 1982-03-09 Ortho Diagnostics, Inc. Method for automatically setting the correct phase of the charge pulses in an electrostatic flow sorter
US4318480A (en) * 1979-08-20 1982-03-09 Ortho Diagnostics, Inc. Method and apparatus for positioning the point of droplet formation in the jetting fluid of an electrostatic sorting device
US4284496A (en) * 1979-12-10 1981-08-18 Newton William A Particle guiding apparatus and method
US4667830A (en) * 1981-06-15 1987-05-26 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Method and means for sorting individual particles into containers for culturing, cloning, analysis, or the like
US4616234A (en) * 1985-08-15 1986-10-07 Eastman Kodak Company Simultaneous phase detection and adjustment of multi-jet printer
US4928115A (en) * 1988-10-31 1990-05-22 Eastman Kodak Company Continuous ink jet printer having remotely operable print head assembly
JPH02168160A (ja) * 1988-12-22 1990-06-28 Omron Tateisi Electron Co 細胞選別装置
US4994821A (en) * 1989-09-18 1991-02-19 Eastman Kodak Company Continuous ink jet printer apparatus having improved short detection construction
FR2658913B1 (fr) * 1990-02-27 1992-04-30 Commissariat Energie Atomique Procede et dispositif d'etalonnage d'un compteur de particules.
JP3291580B2 (ja) * 1993-03-26 2002-06-10 日本光電工業株式会社 液中粒子の電荷測定装置、血球測定方法および電荷検出方法
US5700692A (en) * 1994-09-27 1997-12-23 Becton Dickinson And Company Flow sorter with video-regulated droplet spacing
US5643796A (en) 1994-10-14 1997-07-01 University Of Washington System for sensing droplet formation time delay in a flow cytometer
US5641457A (en) 1995-04-25 1997-06-24 Systemix Sterile flow cytometer and sorter with mechanical isolation between flow chamber and sterile enclosure
US5652598A (en) * 1996-02-20 1997-07-29 Trw, Inc. Charge collector equipped, open-sleeve antennas
US6248590B1 (en) 1998-02-27 2001-06-19 Cytomation, Inc. Method and apparatus for flow cytometry
US6079836A (en) * 1998-07-20 2000-06-27 Coulter International Corp. Flow cytometer droplet break-off location adjustment mechanism
US6221136B1 (en) * 1998-11-25 2001-04-24 Msp Corporation Compact electrostatic precipitator for droplet aerosol collection
US6372506B1 (en) 1999-07-02 2002-04-16 Becton, Dickinson And Company Apparatus and method for verifying drop delay in a flow cytometer
US7280207B2 (en) * 2001-07-25 2007-10-09 Applera Corporation Time-delay integration in a flow cytometry system
EP1335198B1 (de) * 2002-02-01 2004-03-03 Leister Process Technologies Mikrofluidisches Bauelement und Verfahren für die Sortierung von Partikeln in einem Fluid
US6941005B2 (en) * 2002-11-01 2005-09-06 Coulter International Corp. Monitoring and control of droplet sorting
DK1608963T3 (da) 2003-03-28 2010-04-06 Inguran Llc Apparatur og fremgangsmåder til tilvejebringelse af kønssorteret dyresperma
NZ544103A (en) * 2003-05-15 2010-10-29 Xy Llc Efficient haploid cell sorting for flow cytometer systems
US7355696B2 (en) * 2005-02-01 2008-04-08 Arryx, Inc Method and apparatus for sorting cells
WO2007053621A1 (en) * 2005-10-31 2007-05-10 The Trustees Of Princeton University Electrohydrodynamic printing and manufacturing
KR101460156B1 (ko) * 2008-01-25 2014-11-10 삼성전자주식회사 압전 방식 전압 발생기를 구비한 액적 토출 장치, 및 이를이용한 액적 토출 방법
BRPI0823085B8 (pt) * 2008-08-21 2021-07-27 Xy Llc aparelho de análise de célula e método de retroassentamento de citômetro de fluxo
WO2011112656A1 (en) 2010-03-09 2011-09-15 Beckman Coulter, Inc. Calculate drop delay for flow cytometry systems and methods
CN101887003B (zh) * 2010-06-29 2016-06-08 上海杰远环保科技有限公司 一种微粒测量装置及其测量方法
CA2826544C (en) * 2011-02-04 2020-06-30 Cytonome/St, Llc Particle sorting apparatus and method
US9200334B2 (en) 2011-04-29 2015-12-01 Becton, Dickinson And Company Cell sorter system and method
EP2732395B1 (en) 2011-08-25 2018-04-04 Sony Corporation Compensation of motion-related error in a stream of moving mirco-entities
US9038920B2 (en) * 2011-12-21 2015-05-26 General Electric Company Systems and methods for electro-hydrodynamic wind energy conversion
JP6554100B2 (ja) 2013-08-16 2019-07-31 バイオ−ラッド・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド フローサイトメーターにおいて流体ストリームから液滴を分離及び/又は帯電させるタイミング及び/又は位相の調整

Also Published As

Publication number Publication date
EP3017288A4 (en) 2017-07-19
US20180156712A1 (en) 2018-06-07
WO2015023916A1 (en) 2015-02-19
US10126225B2 (en) 2018-11-13
CN105579829B (zh) 2019-02-19
JP2016530519A (ja) 2016-09-29
US20150050638A1 (en) 2015-02-19
CN105579829A (zh) 2016-05-11
EP3017288B1 (en) 2020-10-07
US10451535B2 (en) 2019-10-22
EP3017288A1 (en) 2016-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6554100B2 (ja) フローサイトメーターにおいて流体ストリームから液滴を分離及び/又は帯電させるタイミング及び/又は位相の調整
JP2016530519A5 (ja)
JP6014121B2 (ja) セルソータシステムおよび方法
US10508990B2 (en) Automated and accurate drop delay for flow cytometry
US4325483A (en) Method for detecting and controlling flow rates of the droplet forming stream of an electrostatic particle sorting apparatus
US6372506B1 (en) Apparatus and method for verifying drop delay in a flow cytometer
EP0025296B1 (en) Apparatus and method for positioning the point of droplet formation in the jetting fluid of an electrostatic sorting device
KR102318759B1 (ko) 미세입자 분류 장치 및 지연 시간 결정 방법
JP7380573B2 (ja) 微小粒子分析装置及び微小粒子分析方法
WO2017068822A1 (ja) 画像処理装置、微小粒子分取装置及び画像処理方法
WO2013145905A1 (ja) 微小粒子分取装置及び該装置における流体ストリーム最適化方法
CN105980831A (zh) 粒子分捡装置、粒子分捡方法、程序以及粒子分捡系统
US9252004B2 (en) Ionization device, mass spectrometry apparatus, mass spectrometry method, and imaging system
JP2003337087A (ja) 浮遊粒子の捕集装置
JP6932792B2 (ja) 高分解能の表面粒子検出器
CN107274625A (zh) 火灾烟雾颗粒检测传感技术
JP7334957B2 (ja) 微細気泡分散液の測定方法及び測定システム
DE102017004504A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Erfassen von elektrisch geladenen Teilchen eines Teilchenstroms sowie System zur Analyse von ionisierten Komponenten eines Analyten
WO2019017021A1 (ja) 装置、方法、及び微小粒子分取システム
WO2023047617A1 (ja) 粒子分取装置、粒子分取装置用オリフィスユニット及び粒子分取方法
WO2022264481A1 (ja) 粒子分取装置、粒子分取方法及びプログラム
US20200009580A1 (en) Systems and methods for detecting the status of an electrostatic filter
CN114935532A (zh) 一种无污染液滴延时测量装置及其测量方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170814

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170814

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180912

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6554100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250