JP6553559B2 - シェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラム - Google Patents

シェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラム Download PDF

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Description

本発明は、シェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラムに関する。
画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射し、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光を検出して、蛍光画像を出力する画像読取装置が知られている。画像担体は、サンプルとして例えばDNA(Deoxyribonucleic Acid;デオキシリボ核酸)、RNA(Ribonucleic Acid;リボ核酸)、あるいはタンパク質といった生体由来物質を蛍光色素で蛍光標識したもの、もしくは遺伝子発現により発蛍光性を獲得するに至った蛍光タンパク質を含む。
蛍光色素もしくは蛍光タンパク質といった蛍光物質には複数種類あり、それぞれ励起波長および発光波長が異なる。このため、励起光を発する励起光源には、励起光の発光波長帯域が異なるものが用意されている。具体的には、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光を発する赤外励起光源、中心波長625nm〜645nmまたは中心波長650〜690nmの赤色励起光を発する赤色励起光源、中心波長520nm〜540nmの緑色励起光を発する緑色励起光源、中心波長460nm〜490nmの青色励起光を発する青色励起光源等がある。なお、中心波長は、各色励起光の発光スペクトルの最大強度の1/2の強度の幅(半値幅)の中心の波長である。
画像読取装置では、装置構成に起因する濃度ムラであるシェーディングが蛍光画像に生じることがある。従来、このシェーディングを補正するために、補正用具を用いる技術が提案されている。補正用具は、励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、画像担体の蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有する蛍光物質を含むものである。
例えば特許文献1には、セリウム賦活YAG(Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体(YAG:Ce)等の無機蛍光物質を含む補正用具が記載されている。特許文献1では、この無機蛍光物質を含む補正用具で、中心波長530nm〜540nmの緑色励起光、および中心波長470nm〜480nmの青色励起光を使用した場合のシェーディングを補正している。
また、特許文献2には、塩化ビニール樹脂、メタクリル樹脂等の有機蛍光物質を含む補正用具が記載されている。特許文献2では、この有機蛍光物質を含む補正用具で、中心波長640nmの赤色励起光、中心波長532nmの緑色励起光、および中心波長473nmの青色励起光を使用した場合のシェーディングを補正している。
特開平11−355568号公報 特開2003−315944号公報
特許文献1および特許文献2では、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光、並びに中心波長650〜690nmの赤色励起光を使用した場合のシェーディングの補正に関しては言及されていない。
特許文献2に記載の有機蛍光物質は、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光、並びに中心波長650〜690nmの赤色励起光で励起される蛍光がほとんどないか極めて微弱である。このため、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光、並びに中心波長650〜690nmの赤色励起光用の補正用具には不適であった。
中心波長770nm〜800nmの赤外励起光、並びに中心波長650〜690nmの赤色励起光用の補正用具として、特許文献1のような無機蛍光物質を含む補正用具が検討されている。しかしながら、シェーディングの補正は、蛍光画像の全体にわたる濃度ムラを補正するものであるから、シェーディングの補正を正確に行うためには、補正用具には、全体にわたって均質な蛍光を発するという特性が要求される。ところが、特許文献1に記載されているような無機蛍光物質で、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光、並びに中心波長650〜690nmの赤色励起光用の補正用具を構成した場合、全体にわたって均質な蛍光を発するという要求特性を再現性よく実現することが困難であった。
なお、特許文献1の段落[0015]等に記載されているような、生体由来物質の蛍光標識に用いる蛍光色素(Cy3(登録商標)等)で補正用具を作製することも一応は考えられるが、生体由来物質の蛍光標識に用いる蛍光色素は非常に高価であり、加えて、励起による褪色劣化が大きいため、長期間の使用あるいは繰り返しの使用に問題がある。
本発明は、シェーディングの補正、特に中心波長650nmを超える励起光を使用した場合のシェーディングの補正を、正確に行うことが可能なシェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシェーディング補正装置は、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射し、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光を検出して、蛍光画像を出力する画像読取装置に用いられるシェーディング補正装置であり、蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置において、有機蛍光物質を含む補正用具であり、有機蛍光物質は、励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有し、有機蛍光物質としてフタロシアニン系色素を含む第1補正用具、および/または、有機蛍光物質としてアントラキノン系色素を含む第2補正用具で構成される補正用具と、補正用具に励起光を照射して得られた基準画像であり、シェーディングの補正の基準となる基準画像を取得する取得部と、基準画像に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正部とを備える。
補正用具は、中心波長650nmを超える励起光を使用した場合のシェーディングの補正に用いられることが好ましい。第1補正用具は、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光用であり、第2補正用具は、中心波長650〜690nmの赤色励起光用であることが好ましい。
補正用具は、有機蛍光物質をバインダーに分散して固化した板であることが好ましい。
補正用具が第1補正用具および第2補正用具で構成される場合、第1補正用具および第2補正用具は一体であることが好ましい。この場合、第1補正用具と第2補正用具の間に、黒色板が介挿されていることが好ましい。あるいは、第1補正用具および第2補正用具は、直接接合されていることが好ましい。
画像読取装置は、画像担体を保持するステージと、励起光を照射し、かつ蛍光を取り込む光学ヘッドであり、ステージに対して相対的に移動する光学ヘッドとを有し、補正用具は、光学ヘッドの走査領域の全体を覆う大きさであり、ステージに保持されることが好ましい。
画像読取装置は、画像担体を保持するステージと、励起光を照射し、かつ蛍光を取り込む光学ヘッドであり、ステージに対して相対的に移動する光学ヘッドとを有し、補正用具は、光学ヘッドに着脱可能なキャップ型であることが好ましい。
補正用具は、表面に粗面化処理が施されていることが好ましい。この場合、粗面化処理は、溶剤、微粒子粉体、または押型のうちのいずれか1つを用いて行われることが好ましい。
バインダーは、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、シリコーン樹脂、またはポリアクリルアミド樹脂のうちのいずれかであることが好ましい。
画像読取装置は、画像担体を保持するステージを有し、有機蛍光物質を溶媒に混入してなる液体をステージに注ぎ、ステージと液体とで補正用具を構成することが好ましい。溶媒には、有機蛍光物質に加えて、光拡散性物質が混入されていることが好ましい。溶媒は、エタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちのいずれか、またはエタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちの少なくとも2つの混合溶液、もしくはエタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちのいずれかの水溶液であることが好ましい。
画像読取装置は、画像担体を保持するステージを有し、有機蛍光物質を分散媒に混入してなるゲルをステージに注ぎ、ステージとゲルとで補正用具を構成することが好ましい。分散媒には、有機蛍光物質に加えて、光拡散性物質が混入されていることが好ましい。分散媒は、寒天、アガロース、ポリアクリルアミドのうちのいずれかであることが好ましい。
画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射し、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光を検出して、蛍光画像を出力する画像読取装置に用いられるシェーディング補正装置であり、蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動方法において、有機蛍光物質を含む補正用具であり、有機蛍光物質は、励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有し、有機蛍光物質としてフタロシアニン系色素を含む第1補正用具、および/または、有機蛍光物質としてアントラキノン系色素を含む第2補正用具で構成される補正用具に励起光を照射して得られた基準画像であり、シェーディングの補正の基準となる基準画像を取得する取得ステップと、基準画像に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正ステップとを備える。
画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射し、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光を検出して、蛍光画像を出力する画像読取装置に用いられるシェーディング補正装置であり、蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動プログラムにおいて、有機蛍光物質を含む補正用具であり、有機蛍光物質は、励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有し、有機蛍光物質としてフタロシアニン系色素を含む第1補正用具、および/または、有機蛍光物質としてアントラキノン系色素を含む第2補正用具で構成される補正用具に励起光を照射して得られた基準画像であり、シェーディングの補正の基準となる基準画像を取得する取得機能と、基準画像に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正機能とを、コンピュータに実行させる。
本発明によれば、有機蛍光物質としてフタロシアニン系色素を含む第1補正用具、および/または、有機蛍光物質としてアントラキノン系色素を含む第2補正用具で構成される補正用具を用いるので、シェーディングの補正、特に中心波長650nmを超える励起光を使用した場合のシェーディングの補正を、正確に行うことが可能なシェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラムを提供することができる。
画像検出システムを示す図である。 画像読取装置の概略図である。 光学ヘッドの概略図である。 画像読取装置のブロック図である。 樹脂板とステージの斜視図である。 第1〜第3樹脂板の平面図である。 第1樹脂板および第2樹脂板の有機蛍光物質、励起波長、および発光波長を示す表である。 コンソールのブロック図である。 コンソールのCPUのブロック図である。 各モードにおける概略の処理手順を示す図である。 メンテナンスモードにおける処理手順を示すフローチャートである。 通常モードにおける処理手順を示すフローチャートである。 第1樹脂板と第2樹脂板の間に黒色板を介挿して、これらを一体化した樹脂板を示す図である。 第1樹脂板と第2樹脂板を直接接合して、これらを一体化した樹脂板を示す図である。 図14に示す樹脂板の使用状態を示す図である。 図15とは逆の向きに樹脂板をセットした状態を示す図である。 キャップ型の補正用具の使用状態を示す図である。 有機蛍光物質を溶媒に混入してなる液体と、液体が注がれたステージとで補正用具を構成する第4実施形態を示す図である。 有機蛍光物質を分散媒に混入してなるゲルと、ゲルが注がれたステージとで補正用具を構成する第5実施形態示す図である。 光学ヘッドの他の例を示す図である。
[第1実施形態]
図1において、画像検出システム10は、画像読取装置11と、シェーディング補正装置に相当するコンソール12とを備えている。画像読取装置11とコンソール12は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格の通信ケーブルで接続されており、相互にデータを遣り取りすることが可能である。
画像読取装置11は、画像情報を担持した画像担体13からの蛍光FL(図2等参照)を検出し、検出した蛍光FLに基づく蛍光画像を出力する。画像担体13は、サンプルとしてDNA、RNA、あるいはタンパク質といった生体由来物質、もしくは遺伝子発現により発蛍光性を獲得するに至った蛍光タンパク質を含む生体由来物質の電気泳動パターンを記録したゲル支持体や転写支持体であり、もしくは蛍光タンパク質を含む細胞や生体組織である。
生体由来物質は蛍光色素で蛍光標識されている。また、蛍光タンパク質は発蛍光性を有する。このため検出する蛍光FLは、蛍光色素もしくは蛍光タンパク質といった蛍光物質から発せられるものである。蛍光物質には複数種類あり、それぞれ励起波長および発光波長が異なる。
例えば蛍光色素C2は、後述する青色励起光で励起されて、青色励起光よりも長い波長の青色蛍光を発する。蛍光色素C3は、後述する緑色励起光で励起されて、緑色励起光よりも長い波長の緑色蛍光を発する。また、蛍光色素C5は、後述する赤色励起光で励起されて、赤色励起光よりも長い波長の赤色蛍光を発する。なお、蛍光色素C2は例えばCy2(登録商標)、蛍光色素C3は例えばCy3(登録商標)、蛍光色素C5は例えばCy5(登録商標)である。蛍光タンパク質は、例えば緑色蛍光タンパク質(GFP;Green Fluorescent Protein)の場合は青色励起光で励起されて緑色の蛍光を発する。その他、緑色励起光で黄緑色蛍光を発する黄色蛍光タンパク質(YFP;Yellow Fluorescent Protein)、橙色励起光で赤色蛍光を発する赤色蛍光タンパク質(RFP;Red Fluorescent Protein)等が知られている。
画像読取装置11は筐体14で全体が覆われている。この筐体14は、蛍光FLの検出にはノイズとなる外光から画像読取装置11の内部を遮光する。筐体14の前面には、画像読取装置11内に画像担体13をセットするための開閉自在な蓋15が設けられている。なお、符号16は、フィルタユニット30(図2参照)を交換するための開閉自在な蓋である。
コンソール12は例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータであり、ディスプレイ17とキーボードおよびマウスで構成される操作部18とを有する。ディスプレイ17は操作部18の操作に用いる画面を表示する。操作に用いる画面はGUI(Graphical User Interface)を構成する。コンソール12は、ディスプレイ17の画面を通じて操作部18からの操作指示の入力を受け付ける。
図2において、画像読取装置11内には、ステージ25、励起光源26A、26B、26C、26D、光源光学系27、導光光学系28、光学ヘッド29、フィルタユニット30、およびフォトマルチプライア31が設けられている。
ステージ25は画像担体13を保持する。ステージ25は、底面25Aが4つの側面25Bで囲われた箱状である。底面25Aは大部分が繰り抜かれており、繰り抜かれた部分に透明なガラス板32が嵌め込まれている。このため、ガラス板32は、主走査方向Xおよび副走査方向Yで構成されるXY平面の面積(以下、平面サイズ)が、底面25Aよりも一回り小さい。ガラス板32は光学ヘッド29の走査領域を画定する。画像担体13はこのガラス板32上に載置される。
励起光源26A〜26Dは、蛍光物質の励起光EL(一点鎖線で示す)を発する。励起光源26A〜26Dには、複数種類の蛍光物質に対応するため、励起光ELの発光波長帯域が異なるものが用意されている。
具体的には、励起光源26Aは中心波長770nm〜800nm、例えば中心波長785nmの赤外励起光、励起光源26Bは中心波長650〜690nm、例えば中心波長685nmの赤色励起光をそれぞれ発する。これらの赤外励起光および赤色励起光は、中心波長650nmを超える励起光に相当する。なお、中心波長650nmを超えるとは、励起光の発光スペクトルの全体が650nmを超えることを意味するのではなく、文字通り励起光の発光スペクトルの最大強度の1/2の強度の幅(半値幅)の中心の波長と定義される中心波長の点が650nmを超えることを意味する。
励起光源26Cは中心波長520nm〜540nm、例えば中心波長532nmの緑色励起光、励起光源26Dは中心波長460nm〜490nm、例えば中心波長473nmの青色励起光をそれぞれ発する。励起光源26A、26B、26Dは例えば半導体レーザで構成され、励起光源26Cは例えば第二高調波生成(Second Harmonic Generation)素子で構成される。
以下では、励起光源26Aを赤外励起光源26A、励起光源26Bを赤色励起光源26B、励起光源26Cを緑色励起光源26C、励起光源26Dを青色励起光源26Dとそれぞれ表記する場合がある。また、励起光源26A〜26Dをまとめて励起光源26と表記する場合がある。
なお、励起光ELの発光波長帯域はこれに限るものではない。例えば赤色励起光源26Bは、上記の中心波長685nmの赤色励起光を発するものに加えて、あるいは代えて、中心波長653nm、または中心波長655nmの赤色励起光を発するものでもよい。さらには、上記の中心波長650〜690nmの赤色励起光を発するものに加えて、中心波長625nm〜645nm、例えば中心波長635nmの赤色励起光を発するものでもよい。また、青色励起光源26Dは、上記の中心波長473nmの青色励起光を発するものに加えて、あるいは代えて、中心波長488nmの青色励起光を発するものでもよい。このように、励起光源の数は4つに限ることなく、2つでもよいし、5つ以上でもよい。
光源光学系27は、コリメータレンズ33、34、35、36、ミラー37、41、およびダイクロイックミラー38、39、40で構成される。コリメータレンズ33〜36は、励起光源26A〜26Dの前面にそれぞれ配置され、励起光源26A〜26Dから発せられた各色励起光を平行光とする。ミラー37は、コリメータレンズ33で平行光とされた赤外励起光をダイクロイックミラー38に向けて反射する。
ダイクロイックミラー38は、ミラー37からの赤外励起光を透過させ、かつコリメータレンズ34で平行光とされた赤色励起光をダイクロイックミラー39に向けて反射する。ダイクロイックミラー39は、ミラー37からの赤外励起光およびダイクロイックミラー38からの赤色励起光を透過させ、かつコリメータレンズ35で平行光とされた緑色励起光をダイクロイックミラー40に向けて反射する。ダイクロイックミラー40は、ミラー37からの赤外励起光、ダイクロイックミラー38からの赤色励起光、並びにダイクロイックミラー39からの緑色励起光を透過させ、かつコリメータレンズ36で平行光とされた青色励起光をミラー41に向けて反射する。
ミラー41は、ミラー37で反射されてダイクロイックミラー38〜40を透過した赤外励起光、ダイクロイックミラー38で反射されてダイクロイックミラー39、40を透過した赤色励起光、ダイクロイックミラー39で反射されてダイクロイックミラー40を透過した緑色励起光、並びにダイクロイックミラー40で反射された青色励起光を導光光学系28に向けて反射する。
導光光学系28は、ミラー42、穴開き凹面ミラー43、および凹面ミラー44で構成される。ミラー42は、光源光学系27のミラー41からの励起光ELを穴開き凹面ミラー43に向けて反射する。穴開き凹面ミラー43は中央部に貫通孔45を有する。ミラー42からの励起光ELは、この貫通孔45を通過し、凹面ミラー44に向かう。凹面ミラー44は、貫通孔45を通過した励起光ELを光学ヘッド29に向けて反射する。
また、凹面ミラー44には、光学ヘッド29からの蛍光FL(二点鎖線で示す)が入射する。凹面ミラー44は、蛍光FLを穴開き凹面ミラー43に向けて反射する。穴開き凹面ミラー43は、凹面ミラー44からの蛍光FLをフィルタユニット30に向けて反射する。このように、穴開き凹面ミラー43は、貫通孔45に励起光ELを通過させ、かつ蛍光FLをフィルタユニット30に向けて反射させて、励起光ELと蛍光FLの光路を分岐させる。
光学ヘッド29は、励起光ELを画像担体13に照射し、かつ画像担体13からの蛍光FLを取り込む。光学ヘッド29は、ステージ25の下部に設けられた細長板状の基板46上に配置されている。光学ヘッド29は、図示しないモータやレール等によって基板46上を主走査方向Xに移動可能である。また、基板46と凹面ミラー44は、図示しないモータやレール等によって副走査方向Yに移動可能である。すなわち、光学ヘッド29は主走査方向Xと副走査方向Yに移動可能であり、これにより画像担体13の全面に励起光ELが走査され、画像担体13の全面から蛍光FLが取り込まれる。なお、光学ヘッド29は固定で、ステージ25を主走査方向Xと副走査方向Yに移動させてもよい。要するに光学ヘッド29がステージ25に対して相対的に移動する構成であればよい。
フィルタユニット30は、穴開き凹面ミラー43とフォトマルチプライア31との間の蛍光FLの光路上に位置する。フィルタユニット30は、副走査方向Yに沿って並んだ5つのフィルタ47A、47B、47C、47D、47Eで構成される。
フィルタユニット30は、基板46および凹面ミラー44と同様に、図示しないモータやレール等によって副走査方向Yに移動可能である。これにより、フィルタ47A〜47Eのいずれか1つが、選択的に穴開き凹面ミラー43とフォトマルチプライア31との間に配置される。より詳しくは、画像担体13がゲル支持体もしくは転写支持体である場合にはフィルタ47A〜47Dのいずれか1つが、画像担体13が蓄積性蛍光体シートである場合にはフィルタ47Eが、それぞれ穴開き凹面ミラー43とフォトマルチプライア31との間に配置される。
画像担体13からの蛍光FLには、多少ではあるが励起光ELが含まれている。この励起光ELは蛍光画像の生成には不要なノイズである。そこで、フィルタ47A〜47Eは、励起光ELをカットし、かつ蛍光FLを透過する特性を有する。
フィルタ47A〜47Dにも、励起光源26A〜26Dと同様に、複数種類の蛍光物質に対応するため、透過波長帯域が異なるものが用意されている。具体的には、フィルタ47Aは、785nm以下の波長の光(赤外励起光)をカットし、かつ785nmよりも長い波長の光(赤外蛍光)を透過する。フィルタ47Bは、685nm以下の波長の光(赤色励起光)をカットし、かつ685nmよりも長い波長の光(赤色蛍光)を透過する。フィルタ47Cは、532nm以下の波長の光(緑色励起光)をカットし、かつ532nmよりも長い波長の光(緑色蛍光)を透過する。フィルタ47Dは、473nm以下の波長の光(青色励起光)をカットし、かつ473nmよりも長い波長の光(青色蛍光)を透過する。
以下では、フィルタ47Aを赤外フィルタ47A、フィルタ47Bを赤色フィルタ47B、フィルタ47Cを緑色フィルタ47C、フィルタ47Dを青色フィルタ47Dとそれぞれ表記する場合がある。また、フィルタ47A〜47Eをまとめてフィルタ47と表記する場合がある。なお、励起光ELの発光波長帯域と同様に、フィルタの透過波長帯域もこれに限るものではない。また、フィルタの数も、5つに限ることなく、2つでもよいし、6つ以上でもよい。
フォトマルチプライア31には、フィルタ47A〜47Eを透過した蛍光FLが入射する。フォトマルチプライア31は、蛍光FLを所定のタイミングで光電的に検出して、これに応じたアナログの画像信号を出力する。
図3に示すように、光学ヘッド29には、凹面ミラー50と非球面レンズ51とが搭載されている。凹面ミラー50は、導光光学系28の凹面ミラー44から入射した励起光ELを非球面レンズ51に向けて反射する。非球面レンズ51は、凹面ミラー50からの励起光ELをガラス板32上に載置された画像担体13の表面(ガラス板32と接する面)に集光する。また、非球面レンズ51は、励起光ELの照射によって画像担体13から発せられた蛍光FLを集光し、凹面ミラー50に入射させる。凹面ミラー50は、非球面レンズ51からの蛍光FLをさらに集光し、かつ略平行光として導光光学系28の凹面ミラー44に入射させる。
図4において、フォトマルチプライア31には、A/D(Analog/Digital)変換器(A/D)55が接続されている。A/D55は、フォトマルチプライア31から所定のタイミングで次々出力されるアナログの画像信号を順次デジタルの画像信号に変換する。A/D55は、デジタルの画像信号を画像メモリ56に出力する。画像メモリ56は、画像担体13の全面に対する光学ヘッド29の1回の走査で得られる1フレーム分のデジタル画像信号(蛍光画像)を記録する。
画像メモリ56には、通信部57が接続されている。通信部57はUSB通信インターフェースであり、コンソール12との間の各種データの通信を担う。通信部57は、画像メモリ56から蛍光画像を受け取り、これをコンソール12に送信する。
前述の励起光源26A〜26D、光学ヘッド29、フォトマルチプライア31、凹面ミラー44、基板46、およびフィルタ47A〜47E(フィルタユニット30)は、画像担体13の蛍光画像を出力するために駆動するスキャン部58を構成する。このスキャン部58や通信部57等の各部は、コントローラ59により統括的に制御される。特にスキャン部58は、コントローラ59の制御の下でスキャンを実施する。
画像読取装置11は、通常モードとメンテナンスモードの2つのモードを有している。通常モードは、画像担体13からの蛍光FLを検出し、検出した蛍光FLに基づく蛍光画像を出力するモードであり、普段はこの通常モードが選択されている。一方、メンテナンスモードは、例えば毎日の画像読取装置11の起動時に選択される。
ここで、蛍光画像にはシェーディングが生じることがある。シェーディングは、蛍光画像の全体にわたって生じる濃度ムラである。シェーディングは、画像読取装置11の装置構成に起因する。具体的には、主走査方向Xにおける光学ヘッド29と凹面ミラー44の距離の変動、並びに副走査方向Yにおける凹面ミラー44と穴開き凹面ミラー43の距離の変動、あるいは基板46と凹面ミラー44の距離の副走査方向Yに関するばらつき、ステージ25と光学ヘッド29(非球面レンズ51)の距離のばらつき等による蛍光FLの光路長の変動に起因する。メンテナンスモードでは、このシェーディングを補正するために基準となる基準画像86(図9参照)を取得する。
図5において、メンテナンスモードでは、画像担体13の代わりに補正用具に相当する樹脂板65をステージ25にセットする。そして、画像担体13と同様に光学ヘッド29で樹脂板65をスキャンして、樹脂板65からの蛍光FLを検出し、検出した蛍光FLに基づいて基準画像86を出力する。
樹脂板65は、その励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、画像担体13に含まれる蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有する有機蛍光物質を含む。また、樹脂板65は、後述するように有機蛍光物質を有機材料であるバインダーに均一に分散させたものであるため、全体にわたって均質な蛍光FLを発する。つまり、画像担体13に照射するのと同じ波長帯域の励起光ELを樹脂板65に照射した場合、画像担体13に含まれる蛍光物質から発せられる蛍光FLと同じ波長帯域を含む蛍光FLが、樹脂板65の全体から一様に発せられる。
樹脂板65は、光学ヘッド29の走査領域の全体を覆う大きさであり、ステージ25に保持される。ここで、光学ヘッド29の走査領域の全体を覆う大きさとは、樹脂板65の平面サイズが、ステージ25の平面サイズ以下かつガラス板32の平面サイズ以上ということであり、光学ヘッド29の走査領域を画定するガラス板32の全体を少なくとも覆う大きさである。前述のように、ガラス板32はステージ25の底面25Aよりも一回り小さい平面サイズであるため、樹脂板65の平面サイズがステージ25の平面サイズ以下かつガラス板32の平面サイズ以上であれば、樹脂板65をステージ25にセットすることができ、かつガラス板32の全体を覆うことができる。
樹脂板65の一部を拡大表示した破線の楕円内に示すように、樹脂板65は、有機蛍光物質66と、有機蛍光物質66が分散されたバインダー67とで構成される。バインダー67は、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、シリコーン樹脂、またはポリアクリルアミド樹脂のうちのいずれかである。樹脂板65は、こうした樹脂の溶液に、有機蛍光物質66を混入して均一に分散させた後、溶液を板状の型に流し込んで固化させたものである。
樹脂板65がステージ25にセットされたときに、ステージ25のガラス板32と接する樹脂板65の表面(励起光の走査面)68には、粗面化処理が施されている。粗面化処理は、溶剤、微粒子粉体、または押型のうちのいずれか1つを用いて行われる。
溶剤を用いた粗面化処理は一般的にエッチングと呼ばれ、溶剤を表面68に塗布する、または表面68を溶剤に浸漬させることで表面68を粗面化する。微粒子粉体を用いた粗面化処理は一般的にブラストと呼ばれ、微粒子粉体を表面68に吹き付けることで表面68を粗面化する。押型を用いた粗面化処理は一般的にプレスと呼ばれ、例えばシボ状の無秩序な微細パターンを有する押型を表面68に押し付けることで表面68を粗面化する。
図6に示すように、樹脂板65は、第1樹脂板65Aと第2樹脂板65Bと第3樹脂板65Cとで構成される。第1樹脂板65Aは第1補正用具に相当し、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光用である。第2樹脂板65Bは第2補正用具に相当し、中心波長650〜690nmの赤色励起光用である。第3樹脂板65Cは、中心波長520nm〜540nmの緑色励起光、並びに中心波長460nm〜490nmの青色励起光用である。
第3樹脂板65Cは、特許文献2に記載の補正用具と同じもので、例えば住友ベークライト社製の塩化ビニール樹脂板(製品名:カイダック、品番:KDN1275、色調:サンバレイベージュ)である。なお、第3樹脂板65Cとしては、特許文献1に記載のYAG:Ce等の無機蛍光物質を含むものを採用してもよい。
以下では、第3樹脂板65Cを除く、本発明に係る第1樹脂板65Aと第2樹脂板65Bについて詳細に説明する。
図7に示す表70は、第1樹脂板65Aと第2樹脂板65Bの有機蛍光物質66、励起波長、および発光波長をまとめたものである。有機蛍光物質66は、第1樹脂板65Aの場合はフタロシアニン系色素、第2樹脂板65Bの場合はアントラキノン系色素である。励起波長は、前述のように第1樹脂板65Aの場合は770nm〜800nm(赤外励起光)、第2樹脂板65Bの場合は625nm〜645nm、および650〜690nm(赤色励起光)である。発光波長は、第1樹脂板65Aの場合は845nm(赤外蛍光)、第2樹脂板65Bの場合は720nm(赤色蛍光)である。なお、発光波長は、各色蛍光の発光スペクトルの最大強度の波長であるピーク波長を示す。
第1樹脂板65Aの有機蛍光物質66であるフタロシアニン系色素としては、例えば、特開平05−131750号公報、および国際公開第2012/102395号に記載のフタロシアニン化合物を用いることができる。具体的にはフタロシアニン環の中心部分に錫が配位された錫フタロシアニン(フタロシアニンの錫錯体)顔料である。また、フタロシアニン環の中心部分に銅が配位された銅フタロシアニン(フタロシアニンの銅錯体)顔料である、下記式(A)に示す「ピグメントグリーン36」、下記式(B)に示す「ピグメントグリーン7」等を用いてもよい。錫フタロシアニン顔料のほうがより好ましい。
Figure 0006553559
Figure 0006553559
第2樹脂板65Bの有機蛍光物質66であるアントラキノン系色素としては、例えば、下記式(C)に示す「ソルベントブルー35」、下記式(D)に示す「ソルベントブルー36」等を用いることができる。
Figure 0006553559
Figure 0006553559
第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bは、市販のものでもよい。第1樹脂板65Aとしては、例えば、タキロン社製の塩化ビニール樹脂板(製品名:タキシャロン、品種:TSLa、品番:W7087、色調:グリーン)、または同じくタキロン社製の塩化ビニール樹脂板(製品名:タキシャロン、品種:TSLaND、品番:N7087、色調:グリーン)を用いることができる。第2樹脂板65Bとしては、例えば、タキロン社製の塩化ビニール樹脂板(製品名:タキシャロン、品種:TSLa、品番:W5567、色調:ブルー)、または同じくタキロン社製の塩化ビニール樹脂板(製品名:タキシャロン、品種:TSLaND、品番:N5567、色調:ブルー)を用いることができる。
第2樹脂板65Bは、650〜690nmの赤色励起光に加えて、625nm〜645nmの赤色励起光によっても励起して赤色蛍光を発する。このため、赤色励起光源26Bが、中心波長625nm〜645nm、例えば中心波長635nmの赤色励起光を発するものであった場合も、シェーディングを補正するために第2樹脂板65Bを用いることができる。
図8において、コンソール12は、前述のディスプレイ17および操作部18に加えて、ストレージデバイス75、メモリ76、CPU(Central Processing Unit)77、および通信部78を備えている。これらはデータバス79を介して相互接続されている。
ストレージデバイス75は、コンソール12に内蔵、またはケーブルあるいはネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス75には、オペレーティングシステム等の制御プログラム、各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種データ等が記憶されている。
メモリ76は、CPU77が処理を実行するためのワークメモリである。CPU77は、ストレージデバイス75に記憶されたプログラムをメモリ76へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンソール12の各部を統括的に制御する。通信部78は、画像読取装置11の通信部57と同様に、画像読取装置11との間の各種データの通信を担うUSB通信インターフェースである。
図9において、ストレージデバイス75には作動プログラム85が記憶されている。作動プログラム85は、コンソール12をシェーディング補正装置として機能させるためのアプリケーションプログラムである。
ストレージデバイス75には、作動プログラム85の他に、基準画像86が記憶されている。基準画像86は、第1樹脂板65Aを用いて得られた赤外励起光用の第1基準画像86A、第2樹脂板65Bを用いて得られた赤色励起光用の第2基準画像86B、並びに第3樹脂板65Cを用いて得られた緑色励起光用の第3基準画像86Cと青色励起光用の第4基準画像86Dで構成される。
作動プログラム85が起動されると、CPU77は、メモリ76等と協働して、取得部90、指示受付部91、情報管理部92、画像処理部93、設定部94、および表示制御部95として機能する。画像処理部93には補正部96が構築される。
取得部90は、画像読取装置11からの蛍光画像および基準画像86を取得する取得機能を担う。取得部90は、蛍光画像を画像処理部93に、基準画像86を情報管理部92にそれぞれ出力する。
指示受付部91は、操作部18からの操作指示の入力を受け付ける。操作指示には、通常モードとメンテナンスモードのモード選択指示、並びに蛍光画像のスキャン条件を設定するスキャン条件設定指示等がある。
スキャン条件は、使用する励起光源26とフィルタ47のセット、フォトマルチプライア31の電圧値、蛍光画像の解像度等を含む。フォトマルチプライア31の電圧値を変更することで、蛍光画像の濃度を変更することができる。蛍光画像の解像度は、具体的には蛍光画像の解像度を決定する蛍光FLの読取間隔(画素ピッチ)および光学ヘッド29の走査速度である。指示受付部91は、モード選択指示で選択されたモードの情報(以下、モード情報)を取得部90および設定部94に、スキャン条件設定指示で設定されたスキャン条件を情報管理部92および設定部94にそれぞれ出力する。なお、操作指示には、上記の他に、画像読取装置11にスキャンを実施させる指示(以下、スキャン実施指示)等がある。
取得部90は、指示受付部91からのモード情報で示されるモードが通常モードであった場合は、画像読取装置11からの画像を蛍光画像と認識して画像処理部93に受け渡す。一方、指示受付部91からのモード情報で示されるモードがメンテナンスモードであった場合は、画像読取装置11からの画像を基準画像86と認識して情報管理部92に受け渡す。
情報管理部92は、ストレージデバイス75に記憶された各種情報を管理する。情報管理部92は、取得部90からの基準画像86をストレージデバイス75に格納する。また、情報管理部92は、指示受付部91からのスキャン条件の使用する励起光源26に応じた基準画像86をストレージデバイス75から読み出し、読み出した基準画像86を画像処理部93に受け渡す。例えば、使用する励起光源26が赤外励起光源26Aであった場合は、赤外励起光用の第1基準画像86Aを画像処理部93に受け渡す。また、使用する励起光源26が赤色励起光源26Bであった場合は、赤色励起光用の第2基準画像86Bを画像処理部93に受け渡す。
画像処理部93の補正部96は、情報管理部92からの基準画像86に基づいて、取得部90からの蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正機能を担う。より詳しくは、取得部90からの蛍光画像の濃度をFR、情報管理部92からの基準画像86の濃度をFF、励起光を照射せずに光学ヘッド29を走査して取得したダーク画像の濃度をFD、シェーディングの補正後の蛍光画像(以下、補正済み蛍光画像)の濃度をFCとした場合、下記式(1)に示す計算を行う。
FC=(FR−FD)/(FF−FD)・・・(1)
なお、ダークノイズや画像信号のオフセットが無視できる程度に小さい場合は、下記式(2)を用いてシェーディングの補正を行ってもよい。
FC=FR/FF・・・(2)
式(1)に示す計算は、蛍光画像、基準画像86、およびダーク画像を構成する1つ1つの画素について行ってもよいし、蛍光画像、基準画像86、およびダーク画像を分割した複数の領域、例えば主走査方向Xに沿った1行毎に行ってもよい。領域毎に行う場合は、蛍光画像、基準画像86、およびダーク画像の各領域の濃度の代表値(平均値、最頻値等)を式(1)に代入する。式(2)についても同様である。
画像処理部93は、このシェーディングの補正の他にも、画素補間処理、色補正処理、階調処理等の各種画像処理を蛍光画像に施す。補正部96は、他の画像処理に先立って、シェーディングの補正を行う。画像処理部93は、補正済み蛍光画像を表示制御部95に出力する。
設定部94は、指示受付部91からのモード情報およびスキャン条件を画像読取装置11に設定する。画像読取装置11では、設定部94からのモード情報に応じてモードが切り替えられる。また、設定部94からのスキャン条件が、励起光源26のドライバ、光学ヘッド29、基板46および凹面ミラー44、フィルタユニットを移動させるモータのドライバ、フォトマルチプライア31のドライバ等、スキャン部58の各種ドライバに設定される。なお、メンテナンスモードの場合は、操作部18で入力されたスキャン条件ではなく、ストレージデバイス75に予め記憶されたメンテナンスモード用のスキャン条件が設定される。
表示制御部95は、画像処理部93からの補正済み蛍光画像の表示出力を制御する。具体的には、表示制御部95は、補正済み蛍光画像を表示する画面を生成し、これをディスプレイ17に出力する。なお、画面には、モードを選択する画面、スキャン条件を設定する画面、スキャン実施指示を行う画面等がある。
図10の左側に示すように、メンテナンスモードでは、第1樹脂板65Aに対して赤外励起光源26Aを使用したスキャンが実施され、第1基準画像86Aが出力される。また、第2樹脂板65Bに対して赤色励起光源26Aを使用したスキャンが実施され、第2基準画像86Bが出力される。さらに、第3樹脂板65Cに対して緑色励起光源26Cおよび青色励起光源26Dを使用したスキャンが実施され、第3基準画像86Cおよび第4基準画像86Dが出力される。そして、これら各基準画像86A〜86Dがストレージデバイス75に記憶される。
一方、図10の右側に示すように、通常モードでは、画像担体13に対して、スキャン条件で設定された励起光源26を使用したスキャンが実施され、蛍光画像が出力される。そして、使用した励起光源26に対応した基準画像に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正が行われ、補正済み蛍光画像が出力される。
次に、上記構成による作用について、図11および図12に示すフローチャートを参照して説明する。まず、図11において、ユーザは操作部18を操作してメンテナンスモードを選択する。そして、最初に第1樹脂板65Aをステージ25にセットする(ステップS100)。第1樹脂板65Aのセット後、ユーザは、ディスプレイ17に表示された画面を通じて、スキャン実施指示を行う。これにより、画像読取装置11において、第1樹脂板65Aに対して赤外励起光源26Aを使用したスキャン(フィルタ47には赤外フィルタ47Aを使用)が実施される(ステップS110)。
第1樹脂板65Aに対する赤外励起光源26Aを使用したスキャンによって、画像読取装置11から第1基準画像86Aが出力される。第1基準画像86Aは、コンソール12の取得部90で取得される(ステップS120、取得ステップ)。第1基準画像86Aは、取得部90から情報管理部92に出力され、ストレージデバイス75に記憶される(ステップS130)。
続いてユーザは、第2樹脂板65Bをステージ25にセットし、最後に第3樹脂板65Cをステージ25にセットする。第2樹脂板65Bおよび第3樹脂板65Cに対しても、ステップS110〜ステップS130の一連の処理が同様に行われる。具体的には、第2樹脂板65Bの場合は赤色励起光源26Bを使用したスキャン(フィルタ47には赤色フィルタ47Bを使用)が実施され、第3樹脂板65Cの場合は、緑色励起光源26Cおよび青色励起光源26Dを使用したスキャン(フィルタ47には緑色フィルタ47Cおよび青色フィルタ47Dを使用)が実施される。そして、第2基準画像86B、第3基準画像86C、および第4基準画像86Dが取得部90で取得され、ストレージデバイス75に記憶される。全ての基準画像86A〜86Dがストレージデバイス75に記憶された場合(ステップS140でYES)、メンテナンスモードが終了される。
第1樹脂板65Aは、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光で励起されて、ピーク波長845nmの赤外蛍光を発する有機蛍光物質66であるフタロシアニン系色素を含む。第2樹脂板65Bは、中心波長650〜690nmの赤色励起光で励起されて、ピーク波長720nmの赤色蛍光を発する有機蛍光物質66であるアントラキノン系色素を含む。このため、これら第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bに中心波長650nmを超える励起光を照射して得られた第1基準画像86Aおよび第2基準画像86Bに基づいて、シェーディングの補正を行うことができる。
なお、第2樹脂板65Bは、中心波長650〜690nmの赤色励起光に加えて、625nm〜645nmの赤色励起光によっても励起して赤色蛍光を発する。このため、第2樹脂板65Bは、赤色励起光源26Bが、中心波長625nm〜645nm、例えば中心波長635nmの赤色励起光を発するものであった場合のシェーディングの補正にも用いることができる。
また、蛍光物質として無機蛍光物質ではなく有機蛍光物質66を用いているので、全体にわたって均質な蛍光を発する、という補正用具の要求特性を再現性よく実現することができる。したがって、シェーディングの補正、特に中心波長650nmを超える励起光を使用した場合のシェーディングの補正を、正確に行うことが可能となる。
第1樹脂板65Aの有機蛍光物質66としてフタロシアニン系色素、第2樹脂板65Bの有機蛍光物質66としてアントラキノン系色素を用いている。これらフタロシアニン系色素およびアントラキノン系色素はポピュラーな顔料であり、生体由来物質の蛍光標識に用いる蛍光色素と比較してはるかに安価で入手しやすい。したがって、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bを安価に構成することができる。また、生体由来物質の蛍光標識に用いる蛍光色素と比較して、褪色劣化に対する耐性が高く、長期間の使用あるいは繰り返しの使用に十分に耐え得る。
第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bは、有機蛍光物質66をバインダー67に分散して固化した板である。このため、可撓性を有するシート等と比べて取り扱いが容易である。
バインダー67は、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、シリコーン樹脂、またはポリアクリルアミド樹脂のうちのいずれかである。これらの樹脂はいずれもよく知られており、また、有機蛍光物質66との親和性も高い。したがって、有機蛍光物質66が均一に分散された第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bを、簡単に構成することができる。
第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bは、光学ヘッド29の走査領域の全体を覆う大きさである。このため、光学ヘッド29の走査領域の全体をカバーしたシェーディングの補正を行うことができる。第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bが、逆に光学ヘッド29の走査領域の一部を覆う大きさの場合は、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bの位置を変えて何回かスキャンを実施する必要があるが、その手間を省くことができる。
ステージ25のガラス板32と接する樹脂板65の表面68には、粗面化処理が施されている。この粗面化処理によって、ガラス板32と表面68との境界で光が散乱するため、ニュートンリング(干渉縞)の発生が抑制される。ニュートンリングは基準画像86の生成には不要なノイズとなるため、粗面化処理でニュートンリングの発生を抑制することで、より正確なシェーディングの補正が可能となる。なお、表面68を片面としているが、表面68と反対側の面に対しても粗面化処理を施し、表裏の区別なく両面を使用可能としてもよい。
画像担体13のスキャンを実施する場合は、図12に示すように、ユーザは操作部18を操作して通常モードを選択する。通常モードでは、樹脂板65が撤去されて画像担体13がステージ25にセットされる(ステップS200)。画像担体13のセット後、ユーザは、ディスプレイ17に表示された画面を通じて、スキャン条件設定指示とスキャン実施指示を行う。これにより、画像読取装置11にスキャン条件が設定され(ステップS210)、かつスキャン条件に基づくスキャンが実施される(ステップS220)。
画像担体13に対するスキャンによって、画像読取装置11から蛍光画像が出力される。蛍光画像は、コンソール12の取得部90で取得される(ステップS230)。蛍光画像は、取得部90から画像処理部93に出力される。
画像処理部93の補正部96には、スキャンで使用した励起光源26に応じた基準画像86が情報管理部92から受け渡されている。補正部96では、情報管理部92からの基準画像86に基づいて、取得部90からの蛍光画像に対してシェーディングの補正が行われる(ステップS240、補正ステップ)。
シェーディングの補正に式(1)を用いた場合は、蛍光画像の濃度FRおよび基準画像86の濃度FFからダーク画像の濃度FDを差し引くことで、蛍光画像および基準画像86からダークノイズや画像信号のオフセットを除去したうえでシェーディングの補正を行うことを意味する。このように、ダークノイズや画像信号のオフセットを除去したうえでシェーディングの補正を行えば、補正の正確性を保証することができる。
シェーディングの補正後の蛍光画像である補正済み蛍光画像は、各種画像処理が施された後、表示制御部95に出力される。補正済み蛍光画像は、表示制御部95によってディスプレイ17に表示される(ステップS250)。これにて1回のスキャンが終了する。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bをそれぞれ単体としているが、図13〜図15に示す第2実施形態のように、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bを一体としてもよい。
図13に示す樹脂板65AB−1は、第1樹脂板65Aと第2樹脂板65Bの間に黒色板100を介挿して、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bを一体化したものである。黒色板100は、例えば黒アルマイト処理を施したアルミ製の板であり、平面サイズが第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bと同じ大きさである。
第1樹脂板65Aの表面68Aおよび第2樹脂板65Bの表面68Bは、黒色板100との接合面と反対側の面である。これらの表面68A、68Bに対しても、上記第1実施形態と同じく粗面化処理が施されている。
樹脂板65AB−1は、まず、第1樹脂板65Aの表面68Aがガラス板32と接するようにセットされ、赤外励起光源26Aを使用したスキャンが実施される。その後、一旦画像読取装置11内から取り出されて裏返され、今度は第2樹脂板65Bの表面68Bがガラス板32と接するようにセットされて、赤色励起光源26Bを使用したスキャンが実施される。このように、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bを一体化するので、より取り扱いが容易となる。また、樹脂板65の数を減らすことができる。
図14に示す樹脂板65AB−2は、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bを、黒色板100を介さずに、接着剤等で直接接合して一体化したものである。この場合、第1樹脂板65Aの表面68Aは、第2樹脂板65Bとの接合面であり、第2樹脂板65Bの表面68Bは、第1樹脂板65Aとの接合面と反対側の面である。この場合は表面68Bのみに対して、上記第1実施形態と同じく粗面化処理が施されている。
図15に示すように、樹脂板65AB−2は、第2樹脂板65Bの表面68Bがガラス板32と接するようにセットされる。上記第1実施形態で例示したタキロン社製の塩化ビニール樹脂板等の第2樹脂板65Bは、符号EL−Rで示す赤色励起光を透過せず、符号EL−IRで示す赤外励起光、および符号FL−IRで示す赤外蛍光を透過する波長特性を有する。このため、赤外励起光は第2樹脂板65Bを透過して第1樹脂板65Aの表面68Aに照射され、赤外蛍光は第2樹脂板65Bを透過して光学ヘッドに取り込まれる。
したがって、樹脂板65AB−2を用いる場合は、図12に示す樹脂板65AB−1のように一旦画像読取装置11内から取り出して裏返す必要がなく、赤外励起光源26Aを使用したスキャンと赤色励起光源26Bを使用したスキャンを連続して行うことができ、さらに取り扱い容易となる。
ただし、この場合、第2樹脂板65Bを透過する分、第1樹脂板65Aを単体で用いた場合と赤外励起光および赤外蛍光の光路長が変化する。このため、赤外励起光および赤外蛍光の光路長の変化を無視できる程度に、光学ヘッド29の焦点深度が深く設定されている。なお、第1樹脂板65Aと第2樹脂板65Bを接合する接着剤には、赤外励起光および赤外蛍光を透過する波長特性を有する材料が用いられる。
なお、上記第1実施形態で例示した第1樹脂板65Aは、符号EL−Rで示す赤色励起光を透過しない波長特性を有する。このため、図15の場合とは逆に図16に示すように第1樹脂板65Aがガラス板32と接するように樹脂板65AB−2をセットしてしまうと、赤外励起光用の第1基準画像86Aは得ることができるが、赤色励起光用の第2基準画像86Bは得ることができない。この場合は結局樹脂板65AB−2を画像読取装置11内から取り出して裏返すことになる。したがって、樹脂板65AB−2を用いる場合は、ステージ25にセットする向きに注意が必要である。そこで、樹脂板65AB−2に、表裏を示すマーク等を設けることが好ましい。
[第3実施形態]
上記各実施形態では、補正用具である樹脂板65を、光学ヘッド29の走査領域の全体を覆う大きさとしたが、図17に示す第3実施形態のように、補正用具をキャップ型としてもよい。
図17において、本実施形態の補正用具105は、光学ヘッド29に着脱可能なキャップ型である。補正用具105は、本体106と、ガラス板107と、樹脂板108とを有する。
本体106は、その内周面106Aが、ステージ25と対向する光学ヘッド29の上面29Aと同じか若干大きいサイズを有する。内周面106Aには、補正用具105の装着位置を規定するストッパー109が設けられている。
ガラス板107は、ステージ25のガラス板32と同じ材質かつ同じ厚みである。樹脂板108は、第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65Bのいずれか、あるいは図13に示す樹脂板65AB−1、または図14に示す樹脂板65AB−2である。樹脂板108のガラス板107と接する樹脂板108の表面110には、上記第1実施形態と同じく粗面化処理が施されている。
補正用具105を用いる場合は、まずステージ25を取り外す。そして、図示するようにストッパー109が光学ヘッド29の上面29Aに当接するまで補正用具105を光学ヘッド29に差し込んで固定する。このときの上面29Aとガラス板107との距離は、上面29Aとガラス板32との距離に等しい。補正用具105の装着後は、上記各実施形態と同様に、光学ヘッド29を走査しつつ、樹脂板108に励起光を照射してスキャンを実施する。
ここで、この光学ヘッド29に着脱可能なキャップ型の補正用具105を用いる第3実施形態は、ステージ25の機械的寸法精度が全体にわたって許容範囲内にあり、ステージ25と光学ヘッド29(非球面レンズ51)の距離のばらつきが無視できる程度に小さいことが前提である。このため、第3実施形態では、ステージ25と光学ヘッド29(非球面レンズ51)の距離のばらつき以外による光路長の変動に起因するシェーディングの補正が行われる。
この光学ヘッド29に着脱可能なキャップ型の補正用具105によれば、光学ヘッド29の走査領域の全体を覆う大きさの樹脂板65の場合よりも、補正用具を小型化することができる。また、蛍光FLは常に樹脂板108の一点からのみ発せられて一定であるので、より正確なシェーディングの補正を行うことができる。
[第4実施形態]
上記各実施形態では、補正用具として樹脂板65を例示したが、本発明はこれに限定されない。図18に示すように、ステージ25で補正用具を構成してもよい。
図18において、側面25Bで囲われたステージ25の内部は、液体115で満たされている。液体115の一部を拡大した破線の円内に示すように、液体115は、有機蛍光物質66と光拡散性物質116を溶媒117に混入したものである。光拡散性物質116は、例えば、粉末状ミルクまたは牛乳、あるいは酸化チタンの粉体のうちのいずれかである。また、溶媒117は、例えば、エタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちのいずれか、またはエタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちの少なくとも2つの混合溶液、もしくはエタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちのいずれかの水溶液である。
このように、樹脂板65に代えて、有機蛍光物質66と光拡散性物質116を溶媒117に混入してなる液体115と、液体115が注がれたステージ25とで補正用具を構成することができる。樹脂板65の場合は、様々なステージ25に合わせて樹脂板65を作製する必要があるが、液体115は不定形であるため、様々なサイズのステージ25に対応することができる。また、光拡散性物質116を混入させることで、より全体にわたって均質な蛍光を生じさせることができる。
なお、画像担体13のスキャンは、ステージ25を洗浄して、ステージ25から液体115を取り除いて行う。また、この場合、上記第1実施形態の樹脂板65のようにガラス板32との間に空隙が生じないため、ニュートンリングが発生するおそれがない。したがって上記第1実施形態のような粗面化処理は不要である。
[第5実施形態]
ステージ25で補正用具を構成する態様としては、図19に示すものでもよい。図19では、側面25Bで囲われたステージ25の内部が、液体115の代わりにゲル120で満たされている。ゲル120の一部を拡大した破線の円内に示すように、ゲル120は、有機蛍光物質66と光拡散性物質121を分散媒122に混入したものである。光拡散性物質121は、上記第4実施形態の光拡散性物質116と同じく、例えば、粉末状ミルクまたは牛乳、あるいは酸化チタンの粉体のうちのいずれかである。また、分散媒122は、例えば、寒天、アガロース、ポリアクリルアミドのうちのいずれかである。
このように、樹脂板65に代えて、有機蛍光物質66と光拡散性物質121を分散媒122に混入してなるゲル120と、ゲル120が注がれたステージ25とで補正用具を構成することができる。また、光拡散性物質121を混入させることで、より全体にわたって均質な蛍光を生じさせることができる。さらに、ゲル120も原液の状態では不定形であるため、上記第4実施形態の液体115の場合と同じく、様々なサイズのステージ25に対応することができる。
なお、上記第4実施形態と同じく、この場合もステージ25からゲル120を取り除いて画像担体13のスキャンを行う。また、上記第4実施形態と同じく、この場合も粗面化処理は不要である。
上記第4実施形態の液体115の場合は、光学ヘッド29等の移動に伴う振動で液体115が揺れるおそれがあるが、ゲル120の場合は、液体115の場合よりも揺れる可能性は低い。このため、液体115の場合よりも正確なシェーディングの補正を行うことができる。なお、光学ヘッド29等の移動に伴う振動に対しては、言うまでもなく上記第1実施形態の樹脂板65が最も影響を受けにくい。
なお、ステージ25とは別に、液体115またはゲル120と、これらを収容する容器とで補正用具を構成してもよい。この場合、液体115またはゲル120を収容する容器を、光学ヘッド29の走査領域の全体を覆う平面サイズを有する中空のケースとし、ケース内部に液体115またはゲル120を充満させた構成としてもよい。
上記第1実施形態では、光学ヘッド29における励起光ELと蛍光FLの光軸が同一の画像読取装置11を例示したが、本発明はこれに限定されない。図20に模式的に示す光学ヘッド125を用いてもよい。
図20において、光学ヘッド125は、赤外励起光源26Aおよび赤色励起光源26Bと、対物レンズ126と、集光レンズ127と、ダイクロイックミラー128と、ミラー129と、第1アバランシェフォトダイオード(以下、APD;Avalanche Photodiode)130Aおよび第2APD130Bとを有する。これらは一体型のモジュールとして構成されており、上記第1実施形態の光学ヘッド29と同じく、主走査方向Xと副走査方向Yに移動される。
対物レンズ126は、図示省略したステージにセットされた画像担体13に、赤外励起光源26Aからの赤外励起光EL−IR、並びに赤色励起光源26Bからの赤色励起光EL−Rを合焦させる。集光レンズ127は、画像担体13からの赤外蛍光FL−IRおよび赤色蛍光FL−Rを集光して下方のダイクロイックミラー128に導光する。
ダイクロイックミラー128は、集光レンズ127からの赤外蛍光FL−IRを透過させ、かつ赤色蛍光FL−Rを第2APD130Bに向けて反射する。ミラー129は、ダイクロイックミラー128を透過した赤外蛍光FL−IRを第1APD130Aに向けて反射する。
第1APD130Aおよび第2APD130Bは、上記第1実施形態のフォトマルチプライア31の代わりに、赤外蛍光FL−IRおよび赤色蛍光FL−Rを所定のタイミングで光電的に検出して、これに応じたアナログの画像信号を出力する。
このように、励起光ELと蛍光FLの光軸が異なる光学ヘッド125を用いた場合も、本発明を適用することができる。また、蛍光FLの検出器は、上記第1実施形態のフォトマルチプライア31に限らず、光学ヘッド125のようにAPD130であってもよい。なお、この他にも、複数の励起光源26とこれらに対応する複数の蛍光FLの検出器とを光学的に同軸に並べた光学ヘッドを用いてもよい。
蛍光FLの検出器としては、CCD(Charge Coupled Device)エリアセンサを用いてもよい。この場合も上記第1実施形態と同じく、式(1)または式(2)を用いてシェーディングの補正を行う。
上記各実施形態では、取得部90および補正部96をコンソール12のCPU77に構築し、コンソール12をシェーディング補正装置とする例で説明したが、画像読取装置11自体がシェーディング補正装置の機能を担ってもよい。この場合、取得部90および補正部96を、例えばコントローラ59に設ける。また、画像読取装置11およびコンソール12とは別のコンピュータが、シェーディング補正装置の機能を担ってもよい。
上記各実施形態では、補正用具を、例えば第1樹脂板65Aおよび第2樹脂板65B等、第1補正用具および第2補正用具の両方で構成しているが、補正用具は、例えば第1樹脂板65Aのみ、あるいは第2樹脂板65Bのみ等、第1補正用具または第2補正用具のうちのいずれか1つで構成されていてもよい。
本発明は、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にもおよぶ。
10 画像検出システム
11 画像読取装置
12 コンソール(シェーディング補正装置)
13 画像担体
14 筐体
15、16 蓋
17 ディスプレイ
18 操作部
25 ステージ
25A 底面
25B 側面
26 励起光源
26A 励起光源(赤外励起光源)
26B 励起光源(赤色励起光源)
26C 励起光源(緑色励起光源)
26D 励起光源(青色励起光源)
27 光源光学系
28 導光光学系
29、125 光学ヘッド
29A 上面
30 フィルタユニット
31 フォトマルチプライア
32、107 ガラス板
33〜36 コリメータレンズ
37、41、42、129 ミラー
38、39、40、128 ダイクロイックミラー
43 穴開き凹面ミラー
44、50 凹面ミラー
45 貫通孔
46 基板
47 フィルタ
47A フィルタ(赤外フィルタ)
47B フィルタ(赤色フィルタ)
47C フィルタ(緑色フィルタ)
47D フィルタ(青色フィルタ)
47E フィルタ
51 非球面レンズ
55 A/D変換器(A/D)
56 画像メモリ
57 通信部
58 スキャン部
59 コントローラ
65、65AB−1、65AB−2 樹脂板(補正用具)
65A 第1樹脂板(第1補正用具)
65B 第2樹脂板(第2補正用具)
65C 第3樹脂板
66 有機蛍光物質
67 バインダー
68、68A、68B、110 表面
70 表
75 ストレージデバイス
76 メモリ
77 CPU
78 通信部
79 データバス
85 作動プログラム
86 基準画像
86A〜86D 第1〜第4基準画像
90 取得部
91 指示受付部
92 情報管理部
93 画像処理部
94 設定部
95 表示制御部
96 補正部
100 黒色板
105 補正用具
106 本体
106A 内周面
108 樹脂板
109 ストッパー
115 液体
116、121 光拡散性物質
117 溶媒
120 ゲル
122 分散媒
126 対物レンズ
127 集光レンズ
130A、130B 第1、第2アバランシェフォトダイオード(APD)
X 主走査方向
Y 副走査方向
EL 励起光
EL−IR 赤外励起光
EL−R 赤色励起光
FL 蛍光
FL−IR 赤外蛍光
FL−R 赤色蛍光
S100〜S140、S200〜S250 ステップ

Claims (20)

  1. 画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射し、前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光を検出して、蛍光画像を出力する画像読取装置に用いられるシェーディング補正装置であり、前記蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置において、
    有機蛍光物質を含む補正用具であり、前記有機蛍光物質は、励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、前記蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有し、前記有機蛍光物質としてフタロシアニン系色素を含む第1補正用具、および/または、前記有機蛍光物質としてアントラキノン系色素を含む第2補正用具で構成される補正用具と、
    前記補正用具に前記励起光を照射して得られた基準画像であり、前記シェーディングの補正の基準となる基準画像を取得する取得部と、
    前記基準画像に基づいて、前記蛍光画像に対して前記シェーディングの補正を行う補正部とを備えるシェーディング補正装置。
  2. 前記補正用具は、中心波長650nmを超える前記励起光を使用した場合の前記シェーディングの補正に用いられる請求項1に記載のシェーディング補正装置。
  3. 前記第1補正用具は、中心波長770nm〜800nmの赤外励起光用であり、
    前記第2補正用具は、中心波長650〜690nmの赤色励起光用である請求項2に記載のシェーディング補正装置。
  4. 前記補正用具は、前記有機蛍光物質をバインダーに分散して固化した板である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  5. 前記補正用具が前記第1補正用具および前記第2補正用具で構成される場合、
    前記第1補正用具および前記第2補正用具は一体である請求項4に記載のシェーディング補正装置。
  6. 前記第1補正用具と前記第2補正用具の間に、黒色板が介挿されている請求項5に記載のシェーディング補正装置。
  7. 前記第1補正用具および前記第2補正用具は、直接接合されている請求項5に記載のシェーディング補正装置。
  8. 前記画像読取装置は、前記画像担体を保持するステージと、前記励起光を照射し、かつ前記蛍光を取り込む光学ヘッドであり、前記ステージに対して相対的に移動する光学ヘッドとを有し、
    前記補正用具は、前記光学ヘッドの走査領域の全体を覆う大きさであり、前記ステージに保持される請求項4ないし7のいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  9. 前記画像読取装置は、前記画像担体を保持するステージと、前記励起光を照射し、かつ前記蛍光を取り込む光学ヘッドであり、前記ステージに対して相対的に移動する光学ヘッドとを有し、
    前記補正用具は、前記光学ヘッドに着脱可能なキャップ型である請求項4ないし7のいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  10. 前記補正用具は、表面に粗面化処理が施されている請求項4ないし9のいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  11. 前記粗面化処理は、溶剤、微粒子粉体、または押型のうちのいずれか1つを用いて行われる請求項10に記載のシェーディング補正装置。
  12. 前記バインダーは、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、シリコーン樹脂、またはポリアクリルアミド樹脂のうちのいずれかである請求項4ないし11のいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  13. 前記画像読取装置は、前記画像担体を保持するステージを有し、
    前記有機蛍光物質を溶媒に混入してなる液体を前記ステージに注ぎ、前記ステージと前記液体とで前記補正用具を構成する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  14. 前記溶媒には、前記有機蛍光物質に加えて、光拡散性物質が混入されている請求項13に記載のシェーディング補正装置。
  15. 前記溶媒は、エタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちのいずれか、またはエタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちの少なくとも2つの混合溶液、もしくはエタノール、グリセリン、エチレングリコールのうちのいずれかの水溶液である請求項13または14に記載のシェーディング補正装置。
  16. 前記画像読取装置は、前記画像担体を保持するステージを有し、
    前記有機蛍光物質を分散媒に混入してなるゲルを前記ステージに注ぎ、前記ステージと前記ゲルとで補正用具を構成する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  17. 前記分散媒には、前記有機蛍光物質に加えて、光拡散性物質が混入されている請求項16に記載のシェーディング補正装置。
  18. 前記分散媒は、寒天、アガロース、ポリアクリルアミドのうちのいずれかである請求項16または17に記載のシェーディング補正装置。
  19. 画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射し、前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光を検出して、蛍光画像を出力する画像読取装置に用いられるシェーディング補正装置であり、前記蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動方法において、
    有機蛍光物質を含む補正用具であり、前記有機蛍光物質は、励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、前記蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有し、前記有機蛍光物質としてフタロシアニン系色素を含む第1補正用具、および/または、前記有機蛍光物質としてアントラキノン系色素を含む第2補正用具で構成される補正用具に前記励起光を照射して得られた基準画像であり、前記シェーディングの補正の基準となる基準画像を取得する取得ステップと、
    前記基準画像に基づいて、前記蛍光画像に対して前記シェーディングの補正を行う補正ステップとを備えるシェーディング補正装置の作動方法。
  20. 画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射し、前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光を検出して、蛍光画像を出力する画像読取装置に用いられるシェーディング補正装置であり、前記蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動プログラムにおいて、
    有機蛍光物質を含む補正用具であり、前記有機蛍光物質は、励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、前記蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有し、前記有機蛍光物質としてフタロシアニン系色素を含む第1補正用具、および/または、前記有機蛍光物質としてアントラキノン系色素を含む第2補正用具で構成される補正用具に前記励起光を照射して得られた基準画像であり、前記シェーディングの補正の基準となる基準画像を取得する取得機能と、
    前記基準画像に基づいて、前記蛍光画像に対して前記シェーディングの補正を行う補正機能とを、コンピュータに実行させるシェーディング補正装置の作動プログラム。
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