JP6652514B2 - シェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラム - Google Patents

シェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラム Download PDF

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Description

本発明は、シェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラムに関する。
画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置が知られている。画像担体は、サンプルとして例えばDNA(Deoxyribonucleic Acid;デオキシリボ核酸)、RNA(Ribonucleic Acid;リボ核酸)、あるいはタンパク質といった生体由来物質を蛍光色素で蛍光標識したもの、もしくは遺伝子発現により発蛍光性を獲得するに至った蛍光タンパク質を含む。
画像読取装置では、装置構成に起因する濃度ムラであるシェーディングが蛍光画像に生じることがある。従来、このシェーディングを補正する技術が提案されている。シェーディングの補正には、専用の補正板が用いられる。補正板は、画像担体の蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する蛍光物質を含む。
例えば特許文献1には、平板状の1枚板を補正板として用いる画像読取装置が記載されている。特許文献1の補正板は、励起光源で励起光を照射し、かつ検出部で蛍光を検出する領域である画像検出領域と略同じ平面サイズを有する。
特開2003−315944号公報
特許文献1のような画像検出領域と略同じ平面サイズの補正板では、平面サイズが比較的大きいため、撓みが生じやすく、また、使用環境によって撓みの状態が変化しやすい。さらに、面内での蛍光特性が不均一になりやすい。補正板に撓みが生じたり、撓みの状態が変化したり、あるいは面内での蛍光特性が不均一であったりすると、シェーディングの補正を正確に行うことができなくなる。
本発明は、シェーディングの補正を正確に行うことが可能なシェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシェーディング補正装置は、画像検出領域において、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置に用いられ、検出部が検出した蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置において、蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する平板状の補正板であって、画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板と、画像検出領域において補正板を対応する小領域に配置した状態で検出部が検出した補正用画像信号を取得する取得部と、小領域に補正板を各々配置した状態で励起光を照射して得られる小領域毎の補正用画像信号を元に補正用画像を作成する作成部と、補正用画像に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正部とを備える。
小領域は、画像検出領域を等分した領域であることが好ましい。
補正板が複数枚ある場合、複数枚の補正板の蛍光の特性値を予め記憶部に記憶しておき、作成部は、小領域毎の補正用画像信号を、該当する補正板の特性値で除算して、複数枚の補正板の蛍光特性のばらつきを補正したうえで補正用画像を作成することが好ましい。
作成部は、小領域毎の補正用画像信号で内挿、または外挿して補正用画像を作成することが好ましい。
作成部は、シェーディングの補正を行う前に補正用画像を作成して記憶部に記憶させておき、補正部は、シェーディングの補正を行う場合に記憶部から補正用画像を読み出すことが好ましい。
補正板は小領域と同じ平面サイズを有し、画像検出領域に敷き詰められることが好ましい。あるいは、補正板は小領域よりも小さい平面サイズを有することが好ましい。また、補正板を保持し、画像検出領域に設置される保持枠を備えることが好ましい。
補正板は、上下左右と表裏の向きを示す指標を有することが好ましい。また、小領域は、9カ所以上であることが好ましい。
本発明のシェーディング補正装置の作動方法は、画像検出領域において、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置に用いられ、検出部が検出した蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動方法において、蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する平板状の補正板であって、画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板を、画像検出領域において対応する小領域に配置した状態で検出部が検出した補正用画像信号を取得する取得ステップと、小領域に補正板を各々配置した状態で励起光を照射して得られる小領域毎の補正用画像信号を元に補正用画像を作成する作成ステップと、補正用画像に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正ステップとを備える。
本発明のシェーディング補正装置の作動プログラムは、画像検出領域において、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、励起光により励起された蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置に用いられ、検出部が検出した蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動プログラムにおいて、蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する平板状の補正板であって、画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板を、画像検出領域において対応する小領域に配置した状態で検出部が検出した補正用画像信号を取得する取得機能と、小領域に補正板を各々配置した状態で励起光を照射して得られる小領域毎の補正用画像信号を元に補正用画像を作成する作成機能と、補正用画像に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正機能とを、コンピュータに実行させる。
本発明によれば、蛍光画像の画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板を用いるので、厚みと硬さが同じ場合、画像検出領域と略同じ平面サイズの補正板よりも撓みが生じにくく、また、使用環境によって撓みの状態が変化しにくい。さらに、面内での蛍光特性が不均一になりにくい。したがって、シェーディングの補正を正確に行うことが可能なシェーディング補正装置とその作動方法および作動プログラムを提供することができる。
画像検出システムを示す図である。 画像読取装置の概略図である。 光学ヘッドの概略図である。 画像読取装置のブロック図である。 補正板および保持枠とステージの斜視図である。 補正板および保持枠とステージの断面図である。 第1〜第3補正板にスキャンを実施して第1〜第4補正用画像信号を得る様子を示す図である。 小領域の位置を示す図である。 補正用画像信号の変動を例示するグラフである。 コンソールのブロック図である。 コンソールのCPUのブロック図である。 蛍光特性値情報を示す図である。 メンテナンスモードおよび通常モードにおける概略の処理手順を示す図である。 メンテナンスモードにおける処理手順を示すフローチャートである。 通常モードにおける処理手順を示すフローチャートである。 1枚の補正板を移動させて補正用画像信号を得る様子を示す図である。 補正板の保持枠を示す断面図である。 複数枚の補正板を移動させて補正用画像信号を得る様子を示す図である。 小領域よりも小さい平面サイズの補正板を示す図である。 保持枠の別の例を示す図である。 光学ヘッドの別の例を示す図である。
[第1実施形態]
図1において、画像検出システム10は、画像読取装置11と、後述する補正板65(図5参照)とともにシェーディング補正装置を構成するコンソール12とを備えている。画像読取装置11とコンソール12は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格の通信ケーブルで接続されており、相互にデータを遣り取りすることが可能である。
画像読取装置11は、画像情報を担持した画像担体13からの蛍光FL(図2等参照)を検出し、検出した蛍光FLに基づく蛍光画像を出力する。画像担体13は、サンプルとしてDNA、RNA、あるいはタンパク質といった生体由来物質、もしくは遺伝子発現により発蛍光性を獲得するに至った蛍光タンパク質を含む生体由来物質の電気泳動パターンを記録したゲル支持体や転写支持体であり、もしくは蛍光タンパク質を含む細胞や生体組織である。
生体由来物質は蛍光色素で蛍光標識されている。また、蛍光タンパク質は発蛍光性を有する。このため検出する蛍光FLは、蛍光色素もしくは蛍光タンパク質といった蛍光物質から発せられるものである。蛍光物質には複数種類あり、それぞれ励起波長および発光波長が異なる。
例えば蛍光色素C2は、後述する青色励起光で励起されて、青色励起光よりも長い波長の青色蛍光を発する。蛍光色素C3は、後述する緑色励起光で励起されて、緑色励起光よりも長い波長の緑色蛍光を発する。また、蛍光色素C5は、後述する赤色励起光で励起されて、赤色励起光よりも長い波長の赤色蛍光を発する。なお、蛍光色素C2は例えばCy2(登録商標)、蛍光色素C3は例えばCy3(登録商標)、蛍光色素C5は例えばCy5(登録商標)である。蛍光タンパク質は、例えば緑色蛍光タンパク質(GFP;Green Fluorescent Protein)の場合は青色励起光で励起されて緑色の蛍光を発する。その他、緑色励起光で黄緑色蛍光を発する黄色蛍光タンパク質(YFP;Yellow Fluorescent Protein)、橙色励起光で赤色蛍光を発する赤色蛍光タンパク質(RFP;Red Fluorescent Protein)等が知られている。
画像読取装置11は筐体14で全体が覆われている。この筐体14は、蛍光FLの検出にはノイズとなる外光から画像読取装置11の内部を遮光する。筐体14の前面には、画像読取装置11内に画像担体13をセットするための開閉自在な蓋15が設けられている。なお、符号16は、フィルタユニット30(図2参照)を交換するための開閉自在な蓋である。
コンソール12は例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータであり、ディスプレイ17とキーボードおよびマウスで構成される操作部18とを有する。ディスプレイ17は操作部18の操作に用いる画面を表示する。操作に用いる画面はGUI(Graphical User Interface)を構成する。コンソール12は、ディスプレイ17の画面を通じて操作部18からの操作指示の入力を受け付ける。
図2において、画像読取装置11内には、ステージ25、励起光源26A、26B、26C、26D、光源光学系27、導光光学系28、光学ヘッド29、フィルタユニット30、および検出部に相当するフォトマルチプライア31が設けられている。
ステージ25は画像担体13を保持する。ステージ25は、底面25Aが4つの側面25Bで囲われた箱状である。側面25Bが交わる四つの角のうちの1つには、保持枠66(図5参照)との位置決めを行うためのマーク25Cが形成されている。
底面25Aは大部分が長方形状の開口となっており、この開口部分に透明なガラス板32が嵌め込まれている。このため、ガラス板32は、主走査方向Xおよび副走査方向Yで構成されるXY平面の面積である平面サイズが、底面25Aよりも一回り小さい。画像担体13はこのガラス板32上に載置される。
ガラス板32の縁で画定される長方形状の領域は、光学ヘッド29で励起光を照射し、かつ蛍光を検出する領域である画像検出領域33(図5も参照)に相当する。画像検出領域33は、例えば、主走査方向Xに沿う辺の長さが400mm、副走査方向Yに沿う辺の長さが460mmである。図2に示すように、画像担体13には、画像検出領域33よりも小さい平面サイズのものもあれば、図示は省略するが画像検出領域33と同じか僅かに小さい平面サイズのものもある。いずれにしろ、画像担体13が画像検出領域33をはみ出ることはない。
励起光源26A〜26Dは、蛍光物質の励起光EL(一点鎖線で示す)を発する。励起光源26A〜26Dには、複数種類の蛍光物質に対応するため、励起光ELの発光波長帯域が異なるものが用意されている。
具体的には、励起光源26Aは中心波長770nm〜800nm、例えば中心波長785nmの赤外励起光、励起光源26Bは中心波長650〜690nm、例えば中心波長685nmの赤色励起光をそれぞれ発する。励起光源26Cは中心波長520nm〜540nm、例えば中心波長532nmの緑色励起光、励起光源26Dは中心波長460nm〜490nm、例えば中心波長473nmの青色励起光をそれぞれ発する。励起光源26A、26B、26Dは例えば半導体レーザで構成され、励起光源26Cは例えば第二高調波生成(Second Harmonic Generation)素子で構成される。
なお、中心波長は、励起光の発光スペクトルの最大強度の1/2の強度の幅(半値幅)の中心の波長である。また、以下では、励起光源26Aを赤外励起光源26A、励起光源26Bを赤色励起光源26B、励起光源26Cを緑色励起光源26C、励起光源26Dを青色励起光源26Dとそれぞれ表記する場合がある。さらに、励起光源26A〜26Dをまとめて励起光源26と表記する場合がある。
励起光ELの発光波長帯域はこれに限るものではない。例えば赤色励起光源26Bは、上記の中心波長685nmの赤色励起光を発するものに加えて、あるいは代えて、中心波長653nm、または中心波長655nmの赤色励起光を発するものでもよい。さらには、上記の中心波長650〜690nmの赤色励起光を発するものに加えて、中心波長625nm〜645nm、例えば中心波長635nmの赤色励起光を発するものでもよい。また、青色励起光源26Dは、上記の中心波長473nmの青色励起光を発するものに加えて、あるいは代えて、中心波長488nmの青色励起光を発するものでもよい。このように、励起光源の数は4つに限ることなく、2つでもよいし、5つ以上でもよい。
光源光学系27は、コリメータレンズ34、35、36、37、ミラー38、42、およびダイクロイックミラー39、40、41で構成される。コリメータレンズ34〜37は、励起光源26A〜26Dの前面にそれぞれ配置され、励起光源26A〜26Dから発せられた各色励起光を平行光とする。ミラー38は、コリメータレンズ34で平行光とされた赤外励起光をダイクロイックミラー39に向けて反射する。
ダイクロイックミラー39は、ミラー38からの赤外励起光を透過させ、かつコリメータレンズ35で平行光とされた赤色励起光をダイクロイックミラー40に向けて反射する。ダイクロイックミラー40は、ミラー38からの赤外励起光およびダイクロイックミラー39からの赤色励起光を透過させ、かつコリメータレンズ36で平行光とされた緑色励起光をダイクロイックミラー41に向けて反射する。ダイクロイックミラー41は、ミラー38からの赤外励起光、ダイクロイックミラー39からの赤色励起光、並びにダイクロイックミラー40からの緑色励起光を透過させ、かつコリメータレンズ37で平行光とされた青色励起光をミラー42に向けて反射する。
ミラー42は、ミラー38で反射されてダイクロイックミラー39〜41を透過した赤外励起光、ダイクロイックミラー39で反射されてダイクロイックミラー40、41を透過した赤色励起光、ダイクロイックミラー40で反射されてダイクロイックミラー41を透過した緑色励起光、並びにダイクロイックミラー41で反射された青色励起光を導光光学系28に向けて反射する。
導光光学系28は、ミラー43、穴開き凹面ミラー44、および凹面ミラー45で構成される。ミラー43は、光源光学系27のミラー42からの励起光ELを穴開き凹面ミラー44に向けて反射する。穴開き凹面ミラー44は中央部に貫通孔46を有する。ミラー43からの励起光ELは、この貫通孔46を通過し、凹面ミラー45に向かう。凹面ミラー45は、貫通孔46を通過した励起光ELを光学ヘッド29に向けて反射する。
また、凹面ミラー45には、光学ヘッド29からの蛍光FL(二点鎖線で示す)が入射する。凹面ミラー45は、蛍光FLを穴開き凹面ミラー44に向けて反射する。穴開き凹面ミラー44は、凹面ミラー45からの蛍光FLをフィルタユニット30に向けて反射する。このように、穴開き凹面ミラー44は、貫通孔46に励起光ELを通過させ、かつ蛍光FLをフィルタユニット30に向けて反射させて、励起光ELと蛍光FLの光路を分岐させる。
光学ヘッド29は、励起光ELを画像担体13に照射し、かつ画像担体13からの蛍光FLを取り込む。光学ヘッド29は、ステージ25の下部に設けられた細長板状の基板47上に配置されている。光学ヘッド29は、図示しないモータやレール等によって基板47上を主走査方向Xに移動可能である。また、基板47と凹面ミラー45は、図示しないモータやレール等によって副走査方向Yに移動可能である。すなわち、光学ヘッド29は主走査方向Xと副走査方向Yに移動可能であり、これにより画像検出領域33の全体に励起光ELが走査され、画像検出領域33の全体から蛍光FLが取り込まれ得る。なお、光学ヘッド29は固定で、ステージ25を主走査方向Xと副走査方向Yに移動させてもよい。要するに光学ヘッド29がステージ25に対して相対的に移動する構成であればよい。
フィルタユニット30は、穴開き凹面ミラー44とフォトマルチプライア31との間の蛍光FLの光路上に位置する。フィルタユニット30は、主走査方向Xに沿って並んだ5つのフィルタ48A、48B、48C、48D、48Eで構成される。
フィルタユニット30は、光学ヘッド29と同様に、図示しないモータやレール等によって主走査方向Xに移動可能である。これにより、フィルタ48A〜48Eのいずれか1つが、選択的に穴開き凹面ミラー44とフォトマルチプライア31との間に配置される。より詳しくは、画像担体13がゲル支持体もしくは転写支持体である場合にはフィルタ48A〜48Dのいずれか1つが、画像担体13が蓄積性蛍光体シートである場合にはフィルタ48Eが、それぞれ穴開き凹面ミラー44とフォトマルチプライア31との間に配置される。
画像担体13からの蛍光FLには、多少ではあるが励起光ELが含まれている。この励起光ELは蛍光画像の生成には不要なノイズである。そこで、フィルタ48A〜48Eは、励起光ELをカットし、かつ蛍光FLを透過する特性を有する。
フィルタ48A〜48Dにも、励起光源26A〜26Dと同様に、複数種類の蛍光物質に対応するため、透過波長帯域が異なるものが用意されている。具体的には、フィルタ48Aは、785nm以下の波長の光(赤外励起光)をカットし、かつ785nmよりも長い波長の光(赤外蛍光)を透過する。フィルタ48Bは、685nm以下の波長の光(赤色励起光)をカットし、かつ685nmよりも長い波長の光(赤色蛍光)を透過する。フィルタ48Cは、532nm以下の波長の光(緑色励起光)をカットし、かつ532nmよりも長い波長の光(緑色蛍光)を透過する。フィルタ48Dは、473nm以下の波長の光(青色励起光)をカットし、かつ473nmよりも長い波長の光(青色蛍光)を透過する。
以下では、フィルタ48Aを赤外フィルタ48A、フィルタ48Bを赤色フィルタ48B、フィルタ48Cを緑色フィルタ48C、フィルタ48Dを青色フィルタ48Dとそれぞれ表記する場合がある。また、フィルタ48A〜48Eをまとめてフィルタ48と表記する場合がある。なお、励起光ELの発光波長帯域と同様に、フィルタの透過波長帯域もこれに限るものではない。また、フィルタの数も、5つに限ることなく、2つでもよいし、6つ以上でもよい。
フォトマルチプライア31には、フィルタ48A〜48Eを透過した蛍光FLが入射する。フォトマルチプライア31は、蛍光FLを所定のタイミングで光電的に検出して、これに応じたアナログの画像信号を出力する。この画像信号は蛍光FLに基づく蛍光画像を表す。すなわち、フォトマルチプライア31は、蛍光FLに基づく蛍光画像を検出する。
図3に示すように、光学ヘッド29には、凹面ミラー50と非球面レンズ51とが搭載されている。凹面ミラー50は、導光光学系28の凹面ミラー45から入射した励起光ELを非球面レンズ51に向けて反射する。非球面レンズ51は、凹面ミラー50からの励起光ELをガラス板32上に載置された画像担体13の表面(ガラス板32と接する面)に集光する。また、非球面レンズ51は、励起光ELの照射によって画像担体13から発せられた蛍光FLを集光し、凹面ミラー50に入射させる。凹面ミラー50は、非球面レンズ51からの蛍光FLをさらに集光し、かつ略平行光として導光光学系28の凹面ミラー45に入射させる。
図4において、フォトマルチプライア31には、A/D(Analog/Digital)変換器(A/D)55が接続されている。A/D55は、フォトマルチプライア31から所定のタイミングで次々出力されるアナログの画像信号を順次デジタルの画像信号に変換する。A/D55は、デジタルの画像信号を画像メモリ56に出力する。画像メモリ56は、画像担体13の全面に対する光学ヘッド29の1回の走査で得られる1フレーム分のデジタル画像信号(蛍光画像)を記録する。
画像メモリ56には、通信部57が接続されている。通信部57はUSB通信インターフェースであり、コンソール12との間の各種データの通信を担う。通信部57は、画像メモリ56から蛍光画像を受け取り、これをコンソール12に送信する。
前述の励起光源26A〜26D、光学ヘッド29、フォトマルチプライア31、凹面ミラー45、基板47、およびフィルタ48A〜48E(フィルタユニット30)は、画像担体13の蛍光画像を出力するために駆動するスキャン部58を構成する。このスキャン部58や通信部57等の各部は、コントローラ59により統括的に制御される。特にスキャン部58は、コントローラ59の制御の下でスキャンを実施する。
画像読取装置11は、通常モードとメンテナンスモードの2つのモードを有している。通常モードは、画像担体13からの蛍光FLを検出し、検出した蛍光FLに基づく蛍光画像を出力するモードであり、普段はこの通常モードが選択されている。一方、メンテナンスモードは、例えば毎日の画像読取装置11の起動時に選択される。
ここで、蛍光画像にはシェーディングが生じることがある。シェーディングは、蛍光画像の全体にわたって生じる濃度ムラである。シェーディングは、画像読取装置11の装置構成に起因する。具体的には、主走査方向Xにおける光学ヘッド29と凹面ミラー45の距離の変動、並びに副走査方向Yにおける凹面ミラー45と穴開き凹面ミラー44の距離の変動、あるいは基板47と凹面ミラー45の距離の副走査方向Yに関するばらつき、ステージ25と光学ヘッド29(非球面レンズ51)の距離のばらつき等による蛍光FLの光路長の変動に起因する。メンテナンスモードは、このシェーディングを補正するためのモードである。
図5に示すように、メンテナンスモードでは、画像担体13の代わりに、平板状の複数枚の補正板65と、複数枚の補正板65を保持した保持枠66とで構成される補正板ユニット67をステージ25にセットする。そして、画像担体13と同様に光学ヘッド29で補正板65をスキャンして、補正板65からの蛍光FLを検出し、検出した蛍光FLに基づいて補正用画像信号FF(図7参照)を出力する。
補正板65は、その励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が、画像担体13に含まれる蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と重なる波長特性を有する蛍光物質を含む。つまり、画像担体13に照射するのと同じ波長帯域の励起光ELを補正板65に照射した場合、画像担体13に含まれる蛍光物質から発せられる蛍光FLと同じ波長帯域を含む蛍光FLが、補正板65から発せられる。
補正板65は、例えば、有機蛍光物質と、有機蛍光物質が分散されたバインダーとで構成される。有機蛍光物質は、例えば、フタロシアニン系色素、あるいはアントラキノン系色素である。バインダーは、例えば、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、シリコーン樹脂、またはポリアクリルアミド樹脂のうちのいずれかである。補正板は、こうした樹脂の溶液に、有機蛍光物質を混入して均一に分散させた後、溶液を板状の型に流し込んで固化させたものである。なお、補正板65に含まれる蛍光物質は、有機蛍光物質に限らず、セリウム賦活YAG(Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体(YAG:Ce)等の無機蛍光物質でもよい。要するに、画像担体13に含まれる蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する蛍光物質であればよい。
本例においては、補正板65は、画像検出領域33内の複数の小領域SR、より具体的には画像検出領域33を主走査方向Xおよび副走査方向Yに沿った線で等分した小領域SRに対応する平面サイズを有する。補正板65は、小領域SRと同じ平面サイズを有する。小領域SRは長方形状であるため、小領域SRと同じ平面サイズの補正板65も当然ながら長方形状である。
また、補正板65は、小領域SRの個数と同数枚用意されている。本例では、小領域SRは、画像検出領域33を9×9=81等分した領域である。このため、補正板65も81枚用意されている。
図6にも示すように、保持枠66は、ステージ25の底面25Aと同じ外形サイズを有する。保持枠66は、画像検出領域33に相当する部分に、複数枚の補正板65を収容する凹部68が形成されている。補正板65は、凹部68内に敷き詰められて(隙間なく配列されて)、接着剤等で凹部68に固着される。保持枠66は、補正板65を凹部68内で保持した状態のまま、補正板65がガラス板32と接するよう補正板65を下にして、ステージ25にセットされる。前述のように、補正板65は小領域SRと同じ平面サイズを有し、かつ小領域SRの個数と同数枚用意されているので、補正板ユニット67をステージ25にセットした場合、複数枚の補正板65は画像検出領域33に敷き詰められ、複数枚の補正板65で画像検出領域33の全体が覆われる。
保持枠66の四つの角のうちの1つには、ステージ25に対する取り付け姿勢を合わせるためのマーク69が形成されている。保持枠66は、このマーク69が、ステージ25に形成されたマーク25Cと一致するよう、ステージ25に設置される。これにより、常に同じ補正板65が各小領域SRに配置される。
なお、保持枠66は、凹部68に撓みが生じ、凹部68の撓みによる濃度変動が補正用画像信号FFにノイズとして乗らないように、比較的剛性が高い材料とすることが好ましい。剛性が高い材料としては、アルミニウム、チタン等の金属あるいはステンレス等の合金、カーボン、セラミックス等が挙げられる。
図7に示すように、補正板65には、励起光に応じた複数の種類がある。すなわち、第1補正板65A、第2補正板65B、第3補正板65Cの3種類である。第1補正板65Aは中心波長770nm〜800nmの赤外励起光用、第2補正板65Bは中心波長650〜690nmの赤色励起光用、第3補正板65Cは中心波長520nm〜540nmの緑色励起光、並びに中心波長460nm〜490nmの青色励起光用である。
なお、保持枠66は補正板65A〜65C毎に別に用意される。このため、補正板ユニット67にも、第1補正板65Aが保持枠66に保持された第1補正板ユニット67A、第2補正板65Bが保持枠66に保持された第2補正板ユニット67B、並びに第3補正板65Cが保持枠66に保持された第3補正板ユニット67C(ともに図示せず)の3種類がある。
メンテナンスモードにおいて、補正板65にスキャンを実施することで、補正用画像信号FFを取得することができる。より具体的には、第1補正板65Aに対して赤外励起光源26Aを使用したスキャンを実施することで、第1補正用画像信号FF−Aが取得される。また、第2補正板65Bに対して赤色励起光源26Bを使用したスキャンを実施することで、第2補正用画像信号FF−Bが取得される。さらに、第3補正板65Cに対して緑色励起光源26Cおよび青色励起光源26Dを使用したスキャンを実施することで、第3補正用画像信号FF−Cおよび第4補正用画像信号FF−Dが出力される。
以下の説明では、図8に示すように、小領域SRの位置を表す数字MN(M=N=1〜9)を符号SRの後に付して各小領域SRを区別する。数字MNは、マーク25C、68と対向する位置が基準の「11」である。以降、主走査方向Xに沿って順次1桁目(N)に1が加算され、かつ副走査方向Yに沿って順次2桁目(M)に1が加算される。
図9は、1行目の小領域SR−1N(N=1〜9)における補正用画像信号FFの変動(濃度プロファイル)を例示するグラフである。このように、各小領域SRに配置された各補正板65に励起光を照射し、これにより励起された蛍光を検出することで、画像検出領域33内の小領域SR毎の補正用画像信号FFが得られる。本例では、この補正用画像信号FFの小領域SR毎の代表値を算出し、代表値で内挿、または外挿して、シェーディングの補正に用いる補正用画像87(図11参照)を作成する。
図10において、コンソール12は、前述のディスプレイ17および操作部18に加えて、ストレージデバイス75、メモリ76、CPU(Central Processing Unit)77、および通信部78を備えている。これらはデータバス79を介して相互接続されている。
ストレージデバイス75は記憶部に相当し、コンソール12に内蔵、またはケーブルあるいはネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス75には、オペレーティングシステム等の制御プログラム、各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種データ等が記憶されている。
メモリ76は、CPU77が処理を実行するためのワークメモリである。CPU77は、ストレージデバイス75に記憶されたプログラムをメモリ76へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンソール12の各部を統括的に制御する。通信部78は、画像読取装置11の通信部57と同様に、画像読取装置11との間の各種データの通信を担うUSB通信インターフェースである。
図11において、ストレージデバイス75には作動プログラム85が記憶されている。作動プログラム85は、コンソール12をシェーディング補正装置として機能させるためのアプリケーションプログラムである。
ストレージデバイス75には、作動プログラム85の他に、補正板65の蛍光の特性値の情報である蛍光特性値情報86が記憶されている。蛍光特性値情報86には、第1補正板65Aの第1蛍光特性値情報86A、第2補正板65Bの第2蛍光特性値情報86B、および第3補正板65Cの第3蛍光特性値情報86Cがある(図12も参照)。
また、ストレージデバイス75には、補正用画像信号FFに基づいて作成される補正用画像87が記憶される。補正用画像87は、詳しくは後述するが、補正用画像信号FFに現れる複数枚の補正板65の蛍光特性のばらつきを補正したうえで作成された画像である。補正用画像87には、第1補正板65Aを用いて得られた赤外励起光用の第1補正用画像87A、第2補正板65Bを用いて得られた赤色励起光用の第2補正用画像87B、並びに第3補正板65Cを用いて得られた緑色励起光用の第3補正用画像87Cと青色励起光用の第4補正用画像87Dがある。
図12において、蛍光特性値情報86は、複数枚の補正板65毎に、各補正板65の蛍光の特性値FVを記憶したものである。番号は各補正板65に付されており、当該補正板65が配置される小領域SRの位置を表す数字MNと対応している。つまり、番号「11」の特性値FV(11)は、小領域SR−11に配置される補正板65の特性値である。図12では、第1補正板65Aの特性値FV−A(MN)(M=N=1〜9)を記憶した第1蛍光特性値情報86Aを例示している。
特性値FVは、補正板65の出荷時の試験にて予め測定される。試験は、例えば、温湿度等の環境が一定な暗箱内に補正板65を静置して行われる。まず、暗箱に設けられた励起光源から、補正板65の表面(ガラス板32と接する面)に規定の励起光を照射し、これにより励起された蛍光を暗箱に設けられたフォトマルチプライアで検出する。そして、フォトマルチプライアから出力された信号を、当該補正板65の特性値FVとして蛍光特性値情報86に記憶する。なお、蛍光特性値情報86に記憶する特性値FVは、補正板65の表面の全面を励起光で走査して、複数回フォトマルチプライアで蛍光を検出して得たものでもよいし、表面の全面を励起光で走査して、複数回検出して得た特性値FVの代表値(平均値、最頻値等)でもよい。あるいは、表面の中心等の一点に励起光を照射して得たものでもよい。
複数枚の補正板65は、なるべく蛍光特性が同じとなるように作成されてはいるが、実際には複数枚の補正板65の蛍光特性は完全には同じにならず、ばらつきがある。このため、特性値FVは各補正板65で必ずしも同じとはならない。例えば、番号「11」の補正板65の特性値FV(11)=1、番号「12」の補正板65の特性値FV(12)=0.92、番号「13」の補正板65の特性値FV(13)=1.05といった具合である。
図11において、作動プログラム85が起動されると、CPU77は、メモリ76等と協働して、取得部90、指示受付部91、情報管理部92、画像処理部93、設定部94、および表示制御部95として機能する。画像処理部93には、作成部96と補正部97が構築される。
取得部90は、画像読取装置11からの蛍光画像および補正用画像信号FFを取得する取得機能を担う。取得部90は、蛍光画像および補正用画像信号FFを画像処理部93に出力する。
指示受付部91は、操作部18からの操作指示の入力を受け付ける。操作指示には、通常モードとメンテナンスモードのモード選択指示、並びに蛍光画像のスキャン条件を設定するスキャン条件設定指示等がある。
スキャン条件は、使用する励起光源26とフィルタ48のセット、フォトマルチプライア31の電圧値、蛍光画像の解像度等を含む。フォトマルチプライア31の電圧値を変更することで、蛍光画像の濃度を変更することができる。蛍光画像の解像度は、具体的には蛍光画像の解像度を決定する蛍光FLの読取間隔(画素ピッチ)および光学ヘッド29の走査速度である。なお、メンテナンスモードでは、解像度は設定し得る最低の値が設定される。
指示受付部91は、モード選択指示で選択されたモードの情報(以下、モード情報)を画像処理部93および設定部94に、スキャン条件設定指示で設定されたスキャン条件を情報管理部92および設定部94にそれぞれ出力する。なお、操作指示には、上記の他に、画像読取装置11にスキャンを実施させる指示(以下、スキャン実施指示)等がある。
情報管理部92は、ストレージデバイス75に記憶された各種情報を管理する。情報管理部92は、メンテナンスモードにおいて、使用する励起光源26に応じた蛍光特性値情報86をストレージデバイス75から読み出し、読み出した蛍光特性値情報86を画像処理部93に受け渡す。例えば、使用する励起光源26が赤外励起光源26Aであった場合は、赤外励起光用の第1補正板65Aの第1蛍光特性値情報86Aを画像処理部93に受け渡す。また、使用する励起光源26が赤色励起光源26Bであった場合は、赤色励起光用の第2補正板65Bの第2蛍光特性値情報86Bを画像処理部93に受け渡す。
情報管理部92は、メンテナンスモードにおいて、画像処理部93からの補正用画像87をストレージデバイス75に記憶する。また、情報管理部92は、通常モードにおいて、指示受付部91からのスキャン条件の使用する励起光源26に応じた補正用画像87をストレージデバイス75から読み出し、読み出した補正用画像87を画像処理部93に受け渡す。例えば、使用する励起光源26が赤外励起光源26Aであった場合は、赤外励起光用の第1補正用画像87Aを画像処理部93に受け渡す。また、使用する励起光源26が赤色励起光源26Bであった場合は、赤色励起光用の第2補正用画像87Bを画像処理部93に受け渡す。
画像処理部93は、指示受付部91からのモード情報で示されるモードがメンテナンスモードであった場合は、取得部90からの画像を補正用画像信号FFと認識して、作成部96を稼働させる。一方、画像処理部93は、指示受付部91からのモード情報で示されるモードが通常モードであった場合は、取得部90からの画像を蛍光画像と認識して、補正部97を稼働させる。
作成部96は、情報管理部92からの蛍光特性値情報86に基づいて、取得部90からの補正用画像信号FFから補正用画像87を作成する。作成部96は、まず、下記式(1)に示すように、補正用画像信号FFを蛍光特性値情報86の特性値FVで除算して、規格化補正用画像信号FFSとする。
FF/FV=FFS・・・(1)
作成部96は、式(1)で表される処理を、小領域SR毎に行う。例えば、小領域SR−11の補正用画像信号FFの画像信号FF(11)に対しては、これに該当する番号「11」の補正板65の特性値FV(11)を用いる。このため、式(1)は、小領域SRの位置を表す数字MN(M=N=1〜9)を用いて、下記式(2)のように書き換えられる。
FF(MN)/FV(MN)=FFS(MN)・・・(2)
こうして生成された規格化補正用画像信号FFSは、複数枚の補正板65の蛍光特性のばらつきが補正されたものである。
作成部96は、規格化補正用画像信号FFSの小領域SR毎の代表値を算出する。代表値は、例えば各小領域SRの規格化補正用画像信号FFSの平均値、最頻値等である。本例では、小領域SRは81カ所であるため、規格化補正用画像信号FFSの代表値も小領域SRと同数の81個算出される。
シェーディングの補正の対象である蛍光画像は数百万画素を有する。このため、小領域SR毎の規格化補正用画像信号FFSの代表値だけでは、画像検出領域33全体のシェーディングを補正するには補正用画像87を構成する画像信号FFFの数が到底足りない。そこで、作成部96は、足りない分を小領域SR毎の規格化補正用画像信号FFSの代表値で内挿、または外挿して、補正用画像87を作成する。なお、内挿、外挿の具体的な方法は周知であるため、説明を省略する。作成部96は、こうして作成した補正用画像87を情報管理部92に出力する。
補正部97は、情報管理部92からの補正用画像87に基づいて、取得部90からの蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正機能を担う。より詳しくは、取得部90からの蛍光画像の画像信号をFR、励起光を照射せずに光学ヘッド29を走査して取得したダーク画像の画像信号をFD、シェーディングの補正後の蛍光画像(以下、補正済み蛍光画像)の画像信号をFCとした場合、下記式(3)に示す計算を行う。
FC=(FR−FD)/(FFF−FD)・・・(3)
なお、ダークノイズや画像信号のオフセットが無視できる程度に小さい場合は、下記式(4)を用いてシェーディングの補正を行ってもよい。
FC=FR/FFF・・・(4)
式(3)に示す計算は、蛍光画像を構成する1つ1つの画素について行ってもよいし、小領域SR毎に行ってもよい。小領域SR毎に行う場合は、補正用画像87の各小領域の画像信号FFFの代表値(平均値、最頻値等)、およびダーク画像の各小領域SRの画像信号の代表値(平均値、最頻値等)を式(3)に代入する。式(4)についても同様である。
画像処理部93は、このシェーディングの補正の他にも、色補正処理、階調処理等の各種画像処理を蛍光画像に施す。補正部97は、色補正処理、階調処理等に先立って、シェーディングの補正を行う。画像処理部93は、補正済み蛍光画像を表示制御部95に出力する。
設定部94は、指示受付部91からのモード情報およびスキャン条件を画像読取装置11に設定する。画像読取装置11では、設定部94からのモード情報に応じてモードが切り替えられる。また、設定部94からのスキャン条件が、励起光源26のドライバ、光学ヘッド29、基板47および凹面ミラー45、フィルタユニット30を移動させるモータのドライバ、フォトマルチプライア31のドライバ等、スキャン部58の各種ドライバに設定される。
メンテナンスモードの場合は、操作部18で入力されたスキャン条件ではなく、ストレージデバイス75に予め記憶されたメンテナンスモード用のスキャン条件(ただし解像度は設定し得る最低の値)が設定される。
表示制御部95は、画像処理部93からの補正済み蛍光画像の表示出力を制御する。具体的には、表示制御部95は、補正済み蛍光画像を表示する画面を生成し、これをディスプレイ17に出力する。なお、画面には、モードを選択する画面、スキャン条件を設定する画面、スキャン実施指示を行う画面等がある。
図13において、メンテナンスモードでは、図7でも説明したように、第1補正板65Aに対して赤外励起光源26Aを使用したスキャンが実施され、第1補正用画像信号FF−Aが取得される。また、第2補正板65Bに対して赤色励起光源26Bを使用したスキャンが実施され、第2補正用画像信号FF−Bが取得される。さらに、第3補正板65Cに対して緑色励起光源26Cおよび青色励起光源26Dを使用したスキャンが実施され、第3補正用画像信号FF−Cおよび第4補正用画像信号FF−Dが取得される。そして、これら各補正用画像信号FF−A〜FF−Dに対して蛍光特性のばらつき補正が行われ、規格化補正用画像信号FFS−A〜FFS−Dが生成される。そして、規格化補正用画像信号FFS−A〜FFS−Dの小領域SR毎の代表値で内挿、または外挿されて補正用画像87A〜87Dが作成される。補正用画像87A〜87Dはストレージデバイス75に記憶される。
一方、通常モードでは、画像担体13に対して、スキャン条件で設定された励起光源26を使用したスキャンが実施され、蛍光画像が出力される。そして、使用した励起光源26に対応した補正用画像87に基づいて、蛍光画像に対してシェーディングの補正が行われ、補正済み蛍光画像が出力される。
次に、上記構成による作用について、図14および図15に示すフローチャートを参照して説明する。まず、図14において、ユーザは操作部18を操作してメンテナンスモードを選択する。そして、最初に第1補正板65Aが保持枠66に保持された第1補正板ユニット67Aをステージ25にセットする(ステップS100)。このとき、保持枠66のマーク69とステージ25のマーク25Cとが一致するようセットする。
第1補正板65Aのセット後、ユーザは、ディスプレイ17に表示された画面を通じて、スキャン実施指示を行う。これにより、画像読取装置11において、第1補正板65Aに対して赤外励起光源26Aを使用したスキャン(フィルタ48には赤外フィルタ48Aを使用)が実施される(ステップS110)。
第1補正板65Aに対する赤外励起光源26Aを使用したスキャンによって、画像読取装置11から第1補正用画像信号FF−Aが出力される。第1補正用画像信号FF−Aは、コンソール12の取得部90で取得される(ステップS120、取得ステップ)。第1補正用画像信号FF−Aは、取得部90から画像処理部93の作成部96に出力される。
作成部96には、第1補正板65Aの第1蛍光特性値情報86Aが情報管理部92から受け渡されている。作成部96では、式(2)で示したように、第1補正用画像信号FF−Aが特性値FV−Aで除算されて、複数枚の第1補正板65Aの蛍光特性のばらつきが補正され、第1規格化補正用画像信号FFS−Aが生成される(ステップS130)。
次いで、第1規格化補正用画像信号FFS−Aの小領域SR毎の代表値が算出され、代表値で内挿、または外挿されて補正用画像87Aが作成される(ステップS140)。補正用画像87Aは、作成部96から情報管理部92に出力され、ストレージデバイス75に記憶される(ステップS150)。
続いてユーザは、第2補正板65Bが保持枠66に保持された第2補正板ユニット67Bをステージ25にセットする。第2補正板65Bに対しても、ステップS110〜ステップS150の一連の処理が同様に行われる。最後に第3補正板65Cが保持枠66に保持された第3補正板ユニット67Cをステージ25にセットする。第3補正板65Cに対しても、ステップS110〜ステップS150の一連の処理が同様に行われる。
具体的には、第2補正板65Bの場合は赤色励起光源26Bを使用したスキャン(フィルタ48には赤色フィルタ48Bを使用)が実施され、第3補正板65Cの場合は、緑色励起光源26Cおよび青色励起光源26Dを使用したスキャン(フィルタ48には緑色フィルタ48Cおよび青色フィルタ48Dを使用)が実施される。そして、第2補正用画像信号FF−B、第3補正用画像信号FF−C、および第4補正用画像信号FF−Dが取得部90で取得され、これらに基づいて第2補正用画像87B、第3補正用画像87C、および第4補正用画像87Dが作成部96で生成されて、ストレージデバイス75に記憶される。全ての補正用画像87A〜87Dがストレージデバイス75に記憶された場合(ステップS160でYES)、メンテナンスモードが終了される。
補正板65は、画像検出領域33内の複数の小領域SRに対応する平面サイズを有する。このため、画像検出領域33と略同じ平面サイズを有する補正板(厚み、硬さは同じ)と比べて、撓みが生じにくく、また、使用環境によって撓みの状態が変化しにくい。さらに、面内での蛍光特性が不均一になりにくい。こうした補正板65に励起光を照射して得られた補正用画像信号FFから作成した補正用画像87に基づいてシェーディングの補正を行うので、シェーディングの補正を正確に行うことが可能となる。
補正板65の撓みを生じにくくする方法としては、補正板65の厚みを厚くすることが考えられるが、補正板65はステージ25にセット可能な厚みである必要があり、補正板65の厚みには制約がある。あるいは補正板65を比較的剛性が高い材料で作製することも考えられるが、補正板65は、画像担体13の蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する蛍光物質を含むものでなければならず、材料にも制約がある。したがって、補正板65を、画像検出領域33内の複数の小領域SRに対応する平面サイズとする本発明の方法は、補正板65の撓みを生じにくくする方法として最善である。
とはいえ、補正板65は、画像検出領域33内の複数の小領域SRに対応する平面サイズとしたうえで、なるべく厚くし、かつなるべく剛性が高い材料で作製することが、より撓みが生じにくくなるため好ましい。
補正用画像信号FFは、対応する小領域SRに補正板65を各々配置した状態で励起光を照射して得られたものである。このため、1回のスキャンで補正用画像信号FFを取得することができ、メンテナンスモードの手間を軽減することができる。また、メンテナンスモードでは、設定し得る最低の解像度が設定されるので、蛍光画像の取得時と比べてスキャン時間を短縮することができる。
小領域SR毎の規格化補正用画像信号FFSの代表値を算出し、代表値で内挿、または外挿して補正用画像87を作成するので、補正用画像信号FFのサンプリング数を少なくすることができ、メンテナンスモードにおけるスキャン時間を短縮することができる。究極的には各小領域SRについて補正用画像信号FFを1つずつ取得し、これを代表値としてもよい。また、隣り合う補正板65同士の境界線を気にする必要がなく、境界線を目立たなくする処理等を行わなくても、内挿、または外挿を行うだけで補正用画像87を作成することができる。
補正板65は小領域SRと同じ平面サイズを有し、画像検出領域33に敷き詰められる。このため、複数枚の補正板65で画像検出領域33の全体をカバーした補正用画像信号FFを簡単に取得することができる。また、複数枚の補正板65は単純に同じものを作成すればよく、平面サイズ、厚み、硬さ、蛍光特性といった種々の仕様を、複数枚の補正板65で簡単に略一致させることができる。
複数枚の補正板65と保持枠66とで1つの補正板ユニット67とすることで、補正板ユニット67をステージ25にセットするだけで複数枚の補正板65を画像検出領域33に敷き詰めることができ、ユーザの手間を軽減することができる。
保持枠66にはマーク69が設けられ、このマーク69がマーク25Cと一致するよう保持枠66がステージ25にセットされる。このため、ユーザは迷うことなく正しい取り付け姿勢で、保持枠66ひいては補正板65をセットすることができる。また、こうして保持枠66をセットすることで、常に同じ補正板65が同じ小領域SRにセットされるので、条件を常に同じに保つことができる。
作成部96で複数枚の補正板65の蛍光特性のばらつきを補正するので、補正用画像信号FFから複数枚の補正板65の蛍光特性のばらつきに起因する濃度変動の影響を排除した規格化補正用画像信号FFSを生成することができる。なお、特性値FVで表される複数枚の補正板65の蛍光特性のばらつきの度合いが許容範囲であった場合は、規格化補正用画像信号FFSを生成せず、補正用画像信号FFのままとし、補正用画像信号FFの小領域SR毎の代表値を算出して、算出した代表値で内挿、外挿して補正用画像87を作成してもよい。
画像担体13のスキャンを実施する場合は、図15に示すように、ユーザは操作部18を操作して通常モードを選択する。通常モードでは、保持枠66が撤去されて画像担体13がステージ25にセットされる(ステップS200)。画像担体13のセット後、ユーザは、ディスプレイ17に表示された画面を通じて、スキャン条件設定指示とスキャン実施指示を行う。これにより、画像読取装置11にスキャン条件が設定され(ステップS210)、かつスキャン条件に基づくスキャンが実施される(ステップS220)。
画像担体13に対するスキャンによって、画像読取装置11から蛍光画像が出力される。蛍光画像は、コンソール12の取得部90で取得される(ステップS230)。蛍光画像は、取得部90から画像処理部93に出力される。
画像処理部93の補正部97には、スキャンで使用した励起光源26に応じた補正用画像87が情報管理部92から受け渡されている。補正部97では、式(3)または式(4)で示したように、情報管理部92からの補正用画像87に基づいて、取得部90からの蛍光画像に対してシェーディングの補正が行われる(ステップS240、補正ステップ)。
シェーディングの補正後の蛍光画像である補正済み蛍光画像は、各種画像処理が施された後、表示制御部95に出力される。補正済み蛍光画像は、表示制御部95によってディスプレイ17に表示される(ステップS250)。これにて1回のスキャンが終了する。
コンソール12は、小領域SR毎の補正用画像信号FFから作成された補正用画像87を用いてシェーディングの補正を行うので、各小領域SRにおけるシェーディングの補正、ひいては画像検出領域33全体のシェーディングの補正を正確に行うことができる。また、補正用画像87は、補正用画像信号FFの複数枚の補正板65の蛍光特性のばらつきを補正したうえで作成したものであるので、複数枚の補正板65の蛍光特性のばらつきの影響を受けずに、シェーディングの補正を正確に行うことができる。
シェーディングの補正に式(3)を用いた場合は、蛍光画像の画像信号FRおよび補正用画像87の画像信号FFFからダーク画像の画像信号FDを差し引くことで、蛍光画像および補正用画像87からダークノイズや画像信号のオフセットを除去したうえでシェーディングの補正を行うことを意味する。このように、ダークノイズや画像信号のオフセットを除去したうえでシェーディングの補正を行えば、より補正の正確性を確保することができる。
シェーディングの補正を行う前に補正用画像87を生成してストレージデバイス75に記憶させておき、シェーディングの補正を行う場合にストレージデバイス75から補正部97に補正用画像87を読み出すので、シェーディングの補正の度に補正用画像87を生成する手間が省ける。一度補正用画像87を生成して記憶しておけば、補正用画像87を読み出すだけで時間を掛けずにシェーディングの補正を行うことができる。もちろん、補正用画像87の代わりに、補正用画像信号FFまたは規格化補正用画像信号FFSの小領域SR毎の代表値をストレージデバイス75に記憶させておき、シェーディングの補正の度に代表値から補正用画像87を生成してもよい。
本例では、画像検出領域33を9×9=81等分して小領域SRを81カ所としたが、小領域SRは81カ所より多くても少なくてもよい。ただし、小領域SRは9カ所以上であることが好ましい。小領域SRが9カ所以上であれば、画像検出領域33の全体の濃度変動の傾向を、小領域SR毎の補正用画像信号FFの代表値で最低限把握することができるからである。
なお、小領域SRの個数は、本例の81カ所のように、主走査方向Xおよび副走査方向Yにおいて分割数が同じとなる数、すなわち平方数でなくともよい。例えば主走査方向Xの分割数を10、副走査方向Yの分割数を8として、小領域SRを10×8=80カ所としてもよい。
画像検出領域33を主走査方向Xおよび副走査方向Yに沿った線で等分した長方形状の小領域SRを例示したが、例えば画像検出領域33を対角線で等分した三角形状の4つの領域を小領域SRとしてもよい。
また、小領域SRは、画像検出領域33を等分した領域でなくてもよい。つまり、小領域SRは同じ平面サイズでなくてもよい。ただし、画像検出領域33を等分した領域を小領域SRとしたほうが、補正板65の作成に手間が掛からず、また、補正用画像87の作成にも、規格化補正用画像信号FFSの代表値の算出の仕方を小領域SR毎に変える等の余計な処理をしなくて済む。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、小領域SRの個数と同数枚の補正板65を用意し、小領域SRに補正板65を各々配置した状態で励起光を照射して補正用画像信号FFを得ているが、本発明はこれに限定されない。図16〜図18に示す第2実施形態のように、小領域SRの個数よりも少ない枚数の補正板を初期位置から1回以上移動させて、初期位置と移動させた位置においてそれぞれ励起光を照射して補正用画像信号FFを得てもよい。
図16は、画像検出領域33を3×3=9等分した9カ所の小領域SRに対して、1枚の補正板105を、初期位置である小領域SR−11から、残りの8カ所の小領域SR−12、SR−13、・・・、SR−33に8回移動させた場合を例示している。この場合、初期位置と移動させた位置においてそれぞれ計9回スキャンが実施され、これにより各小領域SR−MN(M=N=1〜3)に対応する領域別補正用画像信号FF(MN)(M=N=1〜3)が取得される。この領域別補正用画像信号FF(MN)を合成したものが、補正用画像信号FFとなる。
なお、スキャンは、画像検出領域33の全体に対して実施してもよいが、補正板105が存在する小領域SR以外の領域の画像信号は意味がないデータとなるので、補正板105が存在する小領域SRに対してのみ選択的に実施することが好ましい。この場合は、予め補正板105を移動させる順序をスキャン条件として設定しておく。スキャンする領域が小領域SRに限られるので、スキャン時間を短縮することができる。
補正板105の裏面の上部中央には、嵌合突起106が設けられている。嵌合突起106は、円筒の一部に凸部が形成された鍵型である。この嵌合突起106によれば、補正板105の上下左右と表裏の向きが分かる。すなわち、嵌合突起106は、補正板105の上下左右と表裏の向きを示す指標である。
図17に示すように、第2実施形態では、補正板105と保持枠110とで構成される補正板ユニット111が用いられる。保持枠110には、上記第1実施形態の保持枠66と同じく、補正板105を収容する凹部112が形成されている。凹部112には、補正板105の嵌合突起106と嵌合する嵌合穴113が小領域SR毎に設けられている。嵌合穴113も嵌合突起106と同じ鍵型である。このため、補正板105は、各小領域SRにおいて同じ向きで保持枠110に保持される。
嵌合突起106と嵌合穴113は、補正板105が保持枠110から抜け落ちない程度に嵌合する。ユーザが補正板105を移動させる際には、嵌合突起106と嵌合穴113の嵌合を解く程度の力を補正板105に掛け、補正板105を保持枠110から引き抜く。
このように、小領域SRの個数よりも少ない枚数の補正板を初期位置から1回以上移動させて、初期位置と移動させた位置においてそれぞれ励起光を照射して補正用画像信号FFを得るので、補正板の枚数を少なくすることができ、部品コストを安くすることができる。
図16で例示したように1枚の補正板105で賄う場合は、複数枚の補正板を用いた場合のように蛍光特性のばらつきを補正する必要がなくなる。このため作成部96で補正用画像信号FFを規格化補正用画像信号FFSとする処理は不要となる。当然ながら規格化補正用画像信号FFSは生成されず、シェーディングの補正は補正用画像信号FFを用いて行われる。すなわち、補正部97では、式(3)または式(4)の画像信号FFFが、規格化補正用画像信号FFSの代表値を用いて内挿、または外挿したものではなく、補正用画像信号FFの代表値を用いて内挿、または外挿したもので計算が行われる。
なお、補正板の枚数は、小領域SRの個数よりも少なければよく、図16で例示した1枚に限らない。例えば図18に示すように、81カ所の小領域SRに対して9枚の補正板105を用意し、9枚の補正板105を8回移動させ、9カ所の小領域SRの領域別補正用画像信号FF(MN)を1回のスキャンで得るようにしてもよい。この場合は上記第1実施形態の場合と同様に、常に同じ補正板105を同じ小領域SRにセットする。また、作成部96で各補正板105の蛍光特性のばらつきを補正する。
補正板の上下左右と表裏の向きを示す指標としては、上記の嵌合突起106に代えて、あるいは加えて、例えば補正板の四つの角のうちの1つを切り欠いて、この切り欠かれた角を指標としてもよいし、補正板の四つの角のうちの1つに、小領域SRの位置を表す数字MNと対応する数字を印字して、これを指標としてもよい。
[第3実施形態]
上記各実施形態では、小領域SRと同じ平面サイズを有する補正板を例示したが、図19に示す第3実施形態のように、小領域SRよりも小さい平面サイズの補正板115を用いてもよい。図19において、補正板115は、小領域SRのおよそ1/4程度の平面サイズを有し、かつ正方形状である。このように、小領域SRに対応する平面サイズとは、小領域SRと同じ平面サイズに限定されるものではなく、小領域SRに収まる平面サイズも含まれる。また、小領域SRの長方形状に対して補正板105を正方形状としたように、小領域SRと補正板は同形状である必要はない。
補正板115は、上記第1実施形態の補正板65と同じく、小領域SRと同数枚用意されている。補正板115は、その中心が小領域SRの中心に一致するよう配置されている。
このように、小領域SRよりも小さい平面サイズの補正板115によれば、小領域SRと同じ平面サイズを有する補正板よりも、より撓みが生じにくく、また、使用環境によって撓みの状態がより変化しにくい。さらに、面内での蛍光特性がより不均一になりにくい。したがって、シェーディングの補正をさらに正確に行うことが可能となる。
なお、小領域SRよりも小さい平面サイズの補正板115を用い、上記第2実施形態のように、補正板115を初期位置から1回以上移動させて、初期位置と移動させた位置においてそれぞれ励起光を照射して得た補正用画像信号FFを元に、補正用画像127を生成してもよい。
小領域SRよりも小さい平面サイズの補正板115の保持枠としては、図20に示す保持枠120を用いてもよい。同図において、上側は平面図、下側は断面図を示す。保持枠120は、小領域SR毎に補正板115が収容される収容穴121を有している。収容穴121は上下に貫通しており、中間部に補正板115の縁が載置、固着される段差122が形成されている。
保持枠120は、ステージ25に代えて画像読取装置11内に設置される。このため、励起光ELは、ガラス板32を介さずに直接補正板115に照射され、かつ蛍光FLは、ガラス板32を介さずに直接光学ヘッド29に取り込まれる。
上記第1実施形態等で例示した、ステージ25に保持枠を設置する態様では、保持枠の重みでガラス板32が撓んでしまい、このガラス板32の撓みによる濃度変動が補正用画像信号FFにノイズとして乗ってしまうおそれがある。対して、図20に示す保持枠120をステージ25の代わりに設置すれば、そもそもガラス板32がなくなるので、ガラス板32の撓みによる濃度変動が補正用画像信号FFにノイズとして乗ってしまうおそれを完全に排除することができる。
上記各実施形態では、光学ヘッド29における励起光ELと蛍光FLの光軸が同一の画像読取装置11を例示したが、本発明はこれに限定されない。図21に模式的に示す光学ヘッド130を用いてもよい。
図21において、光学ヘッド130は、赤外励起光源26Aおよび赤色励起光源26Bと、対物レンズ131と、集光レンズ132と、ダイクロイックミラー133と、ミラー134と、第1アバランシェフォトダイオード(以下、APD;Avalanche Photodiode)135Aおよび第2APD135Bとを有する。これらは一体型のモジュールとして構成されており、上記第1実施形態の光学ヘッド29と同じく、主走査方向Xと副走査方向Yに移動される。この場合の画像検出領域は、上記モジュールで励起光を照射し、かつ蛍光を検出する領域である。
対物レンズ131は、図示省略したステージにセットされた画像担体13に、赤外励起光源26Aからの赤外励起光EL−IR、並びに赤色励起光源26Bからの赤色励起光EL−Rを合焦させる。集光レンズ132は、画像担体13からの赤外蛍光FL−IRおよび赤色蛍光FL−Rを集光して下方のダイクロイックミラー133に導光する。
ダイクロイックミラー133は、集光レンズ132からの赤外蛍光FL−IRを透過させ、かつ赤色蛍光FL−Rを第2APD135Bに向けて反射する。ミラー134は、ダイクロイックミラー133を透過した赤外蛍光FL−IRを第1APD135Aに向けて反射する。
第1APD135Aおよび第2APD135Bは検出部に相当し、上記第1実施形態のフォトマルチプライア31の代わりに、赤外蛍光FL−IRおよび赤色蛍光FL−Rを所定のタイミングで光電的に検出して、これに応じたアナログの画像信号を出力する。
このように、励起光ELと蛍光FLの光軸が異なる光学ヘッド130を用いた場合も、本発明を適用することができる。また、蛍光FLの検出部は、上記第1実施形態のフォトマルチプライア31に限らず、光学ヘッド130のようにAPD135であってもよい。なお、この他にも、複数の励起光源26とこれらに対応する複数の蛍光FLの検出部とを光学的に同軸に並べた光学ヘッドを用いてもよい。
蛍光FLの検出部としては、CCD(Charge Coupled Device)エリアセンサを用いてもよい。この場合も上記第1実施形態と同じく、式(3)または式(4)を用いてシェーディングの補正を行う。
上記各実施形態では、取得部90、作成部96、および補正部97をコンソール12のCPU77に構築し、コンソール12をシェーディング補正装置とする例で説明したが、画像読取装置11自体がシェーディング補正装置の機能を担ってもよい。この場合、取得部90、作成部96、および補正部97を、例えばコントローラ59に設ける。また、画像読取装置11およびコンソール12とは別のコンピュータが、シェーディング補正装置の機能を担ってもよい。
上記各実施形態において、取得部90、作成部96、および補正部97といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、例えば、上述したように、ソフトウエア(作動プログラム85)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU77である。
また、CPU77が実現する機能の全部または一部に代えて、次のような各種のプロセッサを使用してもよい。各種のプロセッサとしては、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
以上の説明から、以下の付記項に示す発明を把握することができる。
[付記項1]
画像検出領域において、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置に用いられ、前記検出部が検出した前記蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置において、
前記蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する平板状の補正板であって、前記画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板を、前記画像検出領域において対応する前記小領域に配置した状態で前記検出部が検出した補正用画像信号を取得する取得プロセッサと、
前記画像検出領域内の前記小領域毎の前記補正用画像信号を元に補正用画像を作成する作成プロセッサと、
前記補正用画像に基づいて、前記蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正プロセッサとを備えるシェーディング補正装置。
本発明は、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にもおよぶ。
10 画像検出システム
11 画像読取装置
12 コンソール(シェーディング補正装置)
13 画像担体
14 筐体
15、16 蓋
17 ディスプレイ
18 操作部
25 ステージ
25A 底面
25B 側面
25C マーク
26 励起光源
26A 励起光源(赤外励起光源)
26B 励起光源(赤色励起光源)
26C 励起光源(緑色励起光源)
26D 励起光源(青色励起光源)
27 光源光学系
28 導光光学系
29、130 光学ヘッド
30 フィルタユニット
31 フォトマルチプライア(検出部)
32 ガラス板
33 画像検出領域
34〜37 コリメータレンズ
38、42、43、134 ミラー
39〜41、133 ダイクロイックミラー
44 穴開き凹面ミラー
45、50 凹面ミラー
46 貫通孔
47 基板
48 フィルタ
48A フィルタ(赤外フィルタ)
48B フィルタ(赤色フィルタ)
48C フィルタ(緑色フィルタ)
48D フィルタ(青色フィルタ)
48E フィルタ
51 非球面レンズ
55 A/D変換器(A/D)
56 画像メモリ
57 通信部
58 スキャン部
59 コントローラ
65、105、115 補正板
65A〜65C 第1〜第3補正板
66、110、120 保持枠
67、67A〜67C、111 補正板ユニット
68、112 凹部
69 マーク
75 ストレージデバイス
76 メモリ
77 CPU
78 通信部
79 データバス
85 作動プログラム
86 蛍光特性値情報
86A〜86C 第1〜第3蛍光特性値情報
87 補正用画像
87A〜87D 第1〜第4補正用画像
90 取得部
91 指示受付部
92 情報管理部
93 画像処理部
94 設定部
95 表示制御部
96 作成部
97 補正部
106 嵌合突起
113 嵌合穴
121 収容穴
122 段差
131 対物レンズ
132 集光レンズ
135A、135B 第1、第2アバランシェフォトダイオード(APD)
FF 補正用画像信号
FFS 規格化補正用画像信号
FFF 補正用画像の画像信号
FR 蛍光画像の画像信号
FC 補正済み蛍光画像の画像信号
FV 特性値
SR 小領域
X 主走査方向
Y 副走査方向
EL 励起光
EL−IR 赤外励起光
EL−R 赤色励起光
FL 蛍光
FL−IR 赤外蛍光
FL−R 赤色蛍光
S100〜S150、S200〜S250 ステップ

Claims (12)

  1. 画像検出領域において、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置に用いられ、前記検出部が検出した前記蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置において、
    前記蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する平板状の補正板であって、前記画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板と、
    前記画像検出領域において前記補正板を対応する前記小領域に配置した状態で前記検出部が検出した補正用画像信号を取得する取得部と、
    前記小領域に前記補正板を各々配置した状態で前記励起光を照射して得られる前記小領域毎の前記補正用画像信号を元に補正用画像を作成する作成部と、
    前記補正用画像に基づいて、前記蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正部とを備えるシェーディング補正装置。
  2. 前記小領域は、前記画像検出領域を等分した領域である請求項1に記載のシェーディング補正装置。
  3. 前記補正板が複数枚ある場合、複数枚の前記補正板の蛍光の特性値を予め記憶部に記憶しておき、
    前記作成部は、前記小領域毎の前記補正用画像信号を、該当する前記補正板の前記特性値で除算して、複数枚の前記補正板の蛍光特性のばらつきを補正したうえで前記補正用画像を作成する請求項1または2に記載のシェーディング補正装置。
  4. 前記作成部は、前記小領域毎の前記補正用画像信号で内挿、または外挿して前記補正用画像を作成する請求項1ないしのいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  5. 前記作成部は、前記シェーディングの補正を行う前に前記補正用画像を作成して記憶部に記憶させておき、
    前記補正部は、前記シェーディングの補正を行う場合に前記記憶部から前記補正用画像を読み出す請求項1ないしのいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  6. 前記補正板は前記小領域と同じ平面サイズを有し、前記画像検出領域に敷き詰められる請求項1ないしのいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  7. 前記補正板は前記小領域よりも小さい平面サイズを有する請求項1ないしのいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  8. 前記補正板を保持し、前記画像検出領域に設置される保持枠を備える請求項1ないしのいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  9. 前記補正板は、上下左右と表裏の向きを示す指標を有する請求項1ないしのいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  10. 前記小領域は、9カ所以上である請求項1ないしのいずれか1項に記載のシェーディング補正装置。
  11. 画像検出領域において、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置に用いられ、前記検出部が検出した前記蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動方法において、
    前記蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する平板状の補正板であって、前記画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板を、前記画像検出領域において対応する前記小領域に配置した状態で前記検出部が検出した補正用画像信号を取得する取得ステップと、
    前記小領域に前記補正板を各々配置した状態で前記励起光を照射して得られる前記小領域毎の前記補正用画像信号を元に補正用画像を作成する作成ステップと、
    前記補正用画像に基づいて、前記蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正ステップとを備えるシェーディング補正装置の作動方法。
  12. 画像検出領域において、画像情報を担持した蛍光物質を含む画像担体に励起光を照射する励起光源と、前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光に基づいて蛍光画像を検出する検出部とを備えた画像読取装置に用いられ、前記検出部が検出した前記蛍光画像に生じる濃度ムラであるシェーディングを補正するシェーディング補正装置の作動プログラムにおいて、
    前記蛍光物質の励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域の少なくとも一部と励起波長および発光波長のそれぞれの波長帯域が重なる波長特性を有する平板状の補正板であって、前記画像検出領域内の複数の小領域に対応する平面サイズを有する補正板を、前記画像検出領域において対応する前記小領域に配置した状態で前記検出部が検出した補正用画像信号を取得する取得機能と、
    前記小領域に前記補正板を各々配置した状態で前記励起光を照射して得られる前記小領域毎の前記補正用画像信号を元に補正用画像を作成する作成機能と、
    前記補正用画像に基づいて、前記蛍光画像に対してシェーディングの補正を行う補正機能とを、コンピュータに実行させるシェーディング補正装置の作動プログラム。
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