JP6551198B2 - 元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法 - Google Patents

元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6551198B2
JP6551198B2 JP2015233915A JP2015233915A JP6551198B2 JP 6551198 B2 JP6551198 B2 JP 6551198B2 JP 2015233915 A JP2015233915 A JP 2015233915A JP 2015233915 A JP2015233915 A JP 2015233915A JP 6551198 B2 JP6551198 B2 JP 6551198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groups
element identification
atomic
positions
electron microscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015233915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017101971A (ja
Inventor
貴司 山▲崎▼
貴司 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2015233915A priority Critical patent/JP6551198B2/ja
Publication of JP2017101971A publication Critical patent/JP2017101971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6551198B2 publication Critical patent/JP6551198B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法に関し、例えば、走査透過型電子顕微鏡像から元素を識別する元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法に関する。
透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)法は、例えば材料の原子レベルでの構造解析や組成解析を行なうときに用いられる。透過型電子顕微鏡法に、電子高エネルギー損失分光(EELS:Electron Energy- Loss Spectroscopy)法またはエネルギー分散X線分光(EDX:Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)法を併用することで、原子レベルの元素識別が可能となっている(例えば、特許文献1および2)。
特開2001−124709号公報 特開2001−153820号公報
TEM法とEELS法またはEDX法とを併用する方法では、原子ごとに分析を行なう。このため、画像撮影時間が長くなる。これにより、例えば試料のドリフトまたは電子線照射によるダメージが生じる。
本元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法は、短時間で元素識別を可能とすることを目的とする。
走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換える演算部と、前記演算部が前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別する元素識別部と、を具備することを特徴とする元素識別装置を用いる。
コンピュータに、走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換え、前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別させることを特徴とする元素識別プログラムを用いる。
コンピュータに実行させる元素識別方法であって、走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換え、前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別させることを特徴とする元素識別方法を用いる。
本元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法によれば、短時間で元素識別を可能とすることができる。
図1は、実施例1における元素識別装置が用いられるシステムを示すブロック図である。 図2は、実施例1において用いる電子顕微鏡の模式図である。 図3は、実施例1に係る元素識別装置として機能するコンピュータのブロック図である。 図4は、実施例1に係る元素識別装置の機能ブロック図である。 図5は、実施例1におけるコンピュータが行なう処理を示すフローチャートである。 図6は、実施例1における元素識別処理を示すフローチャートである。 図7は、電子顕微鏡像の例を示す図である。 図8は、図7の信号強度のヒストグラムである。 図9は、図7の領域Aのピーク抽出像を示す図である。 図10は、抽出したピーク強度のヒストグラムである。 図11は、図10のヒストグラムにおいて識別困難な範囲を示す図である。 図12(a)から図12(c)は、図7の電子顕微鏡像に対応する原子位置を示す図である。 図13(a)から図13(d)は、各グループに含まれる原子位置を示す図(その1)である。 図14(a)から図14(c)は、各グループに含まれる原子位置を示す図(その2)である。 図15(a)および図15(b)は、元素識別処理における電子顕微鏡像に対応する原子位置を示す図(その1)である。 図16(a)および図16(b)は、元素識別処理における電子顕微鏡像に対応する原子位置を示す図(その2)である。
図面を参照し、実施例について説明する。
図1は、実施例1における元素識別装置が用いられるシステムを示すブロック図である。図1に示すように、システムは、元素識別装置30、電子顕微鏡32、像入力装置34および画像出力装置36を備えている。元素識別装置30は、例えばコンピュータである。電子顕微鏡32は、走査透過型電子顕微鏡である。像入力装置34は、例えばコンピュータ等である。画像出力装置36は、例えば液晶表示装置等の表示装置、プリンタ等の印刷装置、またはこれらを有するコンピュータである。
電子顕微鏡32は、原子レベルの電子顕微鏡像を撮影し、元素識別装置30に電子顕微鏡像を出力する。像入力装置34は、電子顕微鏡32が過去に撮影した電子顕微鏡像を元素識別装置30に出力する。電子顕微鏡32および像入力装置34の少なくとも一方が設けられていればよい。元素識別装置30は、電子顕微鏡像内の元素を識別し、元素識別画像を画像出力装置36に出力する。画像出力装置36は、元素識別画像を表示する。元素識別装置30と、電子顕微鏡32、像入力装置34および画像出力装置36とは、例えばインターネット等で接続されていてもよい。元素識別装置30と、電子顕微鏡32、像入力装置34および画像出力装置36と、の画像等の入出力は可搬型記憶媒体を用いて行なってもよい。
図2は、実施例1において用いる電子顕微鏡の模式図である。図2に示すように、電子顕微鏡32内に試料40が設けられている。試料40の上面に電子線41が照射される。電子線41は、試料40の上面において原子レベルまで収束されている。電子線41は、試料40の上面を走査される。試料40を透過した電子は、高角度に散乱される電子43と低角度に散乱される電子45とに分類される。高角度に散乱される電子43は、試料40内で熱散漫散乱された電子である。低角度に散乱される電子45は、試料40内で電子に弾性散乱された電子である。環状の暗視野検出器42は、電子43を検出する。円状の明視野検出器44は電子45を検出する。
走査された電子線41の位置に応じ暗視野検出器42および明視野検出器44が出力する信号強度を像として形成する。暗視野検出器42が出力した信号強度の像が暗視野像であり、HAADF(High-angle Annular Dark Field) STEM像と呼ばれる。明視野検出器44が出力した信号強度の像が明視野像であり、HABF(High-angle Bright Field) STEM像と呼ばれる。HAADF STEM像の明暗を反転するとほぼHABF STEM像となる。HAADF STEM像における原子位置の信号強度は主に原子番号に由来する。すなわち、信号強度は原子番号が大きいほど大きくなる。実施例1では、HAADF STEM像を用いる。
図3は、実施例1に係る元素識別装置として機能するコンピュータのブロック図である。コンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)11、表示装置12、入力装置13、出力装置14、記憶装置15、記憶媒体用ドライブ16、通信インターフェース17および内部バス18を備えている。表示装置12は、例えば液晶パネル等の表示パネルを含み、コマンドまたはデータ等を表示する。入力装置13は、例えばキーボード、マウスおよびタッチパネル等であり、コマンドまたはデータ等を入力する。出力装置14は、例えばプリンタであり、コマンドまたはデータ等を出力する。記憶装置15は、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ、またはフラッシュメモリもしくはハードディスク等の不揮発性メモリであり、プログラム、処理中または処理後のデータを記憶する。記憶媒体用ドライブ16は、記憶媒体19に格納されたプログラムをインストールする際に用いる。また、記憶媒体用ドライブ16は、電子顕微鏡像を記憶媒体19から取得する、または元素識別画像を記憶媒体19に記憶させる。通信インターフェース17は、電子顕微鏡32または像入力装置34から電子顕微鏡像データを取得する。また、通信インターフェース17は、画像出力装置36に元素識別画像を出力する。内部バス18は、コンピュータ10内の各装置を接続する。
プログラムを格納するコンピュータ10が読み取り可能な記憶媒体19として可搬型記憶媒体を用いることができる。可搬型記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ディスク、DVD(Digital Video Disc)ディスク、ブルーレイディスクまたはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等を用いることができる。記憶媒体19として、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disk Drive)等を用いてもよい。
図4は、実施例1に係る元素識別装置の機能ブロック図である。コンピュータ10は、図3に図示した各部材とソフトウエアとの協働により図4のように機能する。像取得部20は、電子顕微鏡32または像入力装置34から電子顕微鏡像を取得する。演算部22は、電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき、原子位置のグループ分けを行なう。詳細は後述する。元素識別部24は、分けられた複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別する。詳細は後述する。画像生成部26は、元素の識別結果に基づき元素識別画像を生成し、出力する。
図5は、実施例1におけるコンピュータが行なう処理を示すフローチャートである。図6は、実施例1における元素識別処理を示すフローチャートである。図5に示すように、像取得部20は、電子顕微鏡32または像入力装置34から電子顕微鏡像を取得する(ステップS10)。例えば、CPU11は、通信インターフェース17を介し電子顕微鏡像を取得する。演算部22は、電子顕微鏡像からピーク抽出像を演算する(ステップS12)。演算部22は、ピーク強度のヒストグラムを演算する(ステップS14)。
ステップS10からS14の処理について、図7から図10を用い説明する。図7は、電子顕微鏡像の例を示す図であり、SrTiO上にLaCoOを成長させた試料の断面の暗視野画像(すなわちHAADF STEM像)である。図7に示すように、ドメイン56と58の境界55を挟んで、左側がSrTiO(チタン酸ストロンチウム)のドメイン56であり、右側がLaCoO(コバルト酸タンタル)のドメイン58である。原子像の明るさ(信号強度)は、元素の原子番号に依存する。
図8は、図7の信号強度のヒストグラムであり、信号強度(任意座標)に対する電子顕微鏡像内のピクセル(画素)数を示す。図8に示すように、ヒストグラムには2つのピークが存在する。図8の中には、Ti(チタン)、Sr(ストロンチウム)、Co(コバルト)およびLa(ランタン)の4つの元素の信号が含まれる。しかし、図8のヒストグラムから各元素に分離することは難しい。これは、図7には、原子の中心位置以外にも信号が存在するためである。
そこで、ステップS14において、図7の電子顕微鏡像から各原子の信号強度がピークとなるピクセルを抽出してピーク抽出画像とする。図9は、図7の領域Aのピーク抽出像を示す図である。図9に示すように、各原子(TiおよびSr)におけるピークの信号のピクセルのみが白くなっている。すなわち、各原子(TiおよびSr)におけるピークの信号のピクセルのみが抽出されている。電子顕微鏡像内における抽出されたピクセルの位置を原子位置とし、抽出されたピクセルの信号強度を信号強度がピークとなる強度(すなわちピーク強度)とする。実施例1では、各原子において、最も信号強度の大きいピクセルを抽出している。例えば、各原子において信号強度をガウス分布となると仮定してフィッティングすることで、原子位置とピーク強度を演算してもよい。
図10は、抽出したピーク強度のヒストグラムであり、ピーク強度(任意座標)に対するピーク抽出像のピクセル数を示す。図10に示すように、ヒストグラムには3つのピークが存在する。ピーク強度の小さいピークはTiに対応し、ピーク強度の大きいピークはLaに相当する。しかし、SrとCoのピーク強度のピークは重なっており分離できていない。
図5に戻り、元素識別部24は、ピーク強度のヒストグラムに基づき、各原子の元素を識別する(ステップS16)。例えば、図10において、3つのピークを各元素と識別する。例えば、最もピーク強度が小さいピークを、原子番号の最も小さいTiと識別する。最もピーク強度が大きいピークを、最も原子番号の大きなLaと識別する。これにより、図10のグループ51に含まれる原子位置をTi、グループ53に含まれる原子位置をLaと識別する。
図5に戻り、演算部22は、識別困難なピークがあるか判定する(ステップS18)。例えば、図10のように、演算部22は、構成する元素数とピーク強度のヒストグラムにおけるピーク数が異なる場合、識別困難と判定する。NoのときステップS24に進む。Yesのとき、演算部22は、識別困難な範囲を設定する(ステップS20)。図11は、図10のヒストグラムにおいて識別困難な範囲を示す図である。図11に示すように、ヒストグラムは図10と同じである。範囲50は、SrとCoのピーク強度が重なっており、ヒストグラムから元素の識別が困難な範囲である。そこで、演算部22は、範囲50を識別困難範囲と設定する。
図5に戻り、演算部22は、元素識別処理を行なう(ステップS22)。図6に示すように、演算部22は、識別困難範囲を複数のグループに分割する(ステップS30)。図11のように、範囲50を互いに重ならず、かつ隣接する2つのグループ52と54に分割する。
図12(a)から図12(c)は、図7の電子顕微鏡像に対応する原子位置を示す図であり、それぞれ、図11に示す範囲50、グループ52および54に含まれるピーク強度を有するピクセルの原子位置を示す図である。図12(a)に示すように、範囲50に含まれるピーク強度を有するピクセルの原子位置は全体に分布しており、SrとCoが識別されていない。図12(b)に示すように、グループ52に含まれるピーク強度の小さい原子位置は主にドメイン56に位置するが、ドメイン58に位置するものもある。図12(c)に示すように、グループ54に含まれるピーク強度の大きい原子位置はドメイン58に位置するが、ドメイン58に原子位置が表示されていない領域もある。このように、範囲50をグループ52と54に分割しただけでは、元素の識別ができていないことがわかる。
図6に戻り、演算部22は、各グループ52、54において、原子位置をすべて通る一筆書きの最短距離のルートを演算する(ステップS32)。この問題は巡回セールスマン問題と呼ばれ、さまざまな解法が知られている。実施例1ではやきなまし(シュミレーテッドアニーリング)法を用いる。演算部22は、ルート上において隣接する原子位置の間隔が最近接原子間距離より長い箇所が存在するか判定する(ステップS34)。Noのとき終了する。Yesのとき、演算部22は、最近接原子間距離より長い原子位置を他グループに移動させる(ステップS36)。
演算部22は、ルート上において隣接する原子位置間距離が一定の距離より長い経路で挟まれた原子位置がないか判定する(ステップS38)。一定の距離は、例えば最近接原子間距離の2倍とする。NoのときステップS42に進む。Yesのとき、演算部22は、この経路に挟まれた原子位置をすべて他のグループに移動する(ステップS40)。演算部22は、2つ前の原子位置の配置と同じか判定する(ステップS42)。Yesのとき終了する。NoのときステップS32に戻る。
まず、ステップS38およびS40を除くフローについて、説明する。図13(a)から図14(c)は、各グループに含まれる原子位置を示す図である。図13(a)は、例えば図11の範囲50に含まれる原子位置を模式的に示している。図13(b)から図14(c)は、グループ52および54に含まれる原子位置を模式的に示している。ドメイン56および58は未知の場合もあるが、元素62はドメイン56に含まれ、元素64はドメイン58に含まれているとする。境界55はドメイン56と58の境界である。
図13(a)に示すように、ドメイン56に元素62が6個配列され、ドメイン58に元素64が6個配列されている。範囲50に含まれる原子位置では、元素62および64が分類されていないことがわかる。図13(b)に示すように、ステップS30において範囲50を2つのグループ52および54に分割する。原子位置64aはグループ52に含まれており、ドメイン56および58と完全には分類されていない。図13(c)に示すように、ステップS32において各グループ52および54において巡回セールスマン問題を解き、原子位置をすべて通る一筆書きで最短距離のルート63および65を演算する。
図13(d)に示すように、ステップS34においてルート63および65上に隣接する原子位置間距離が最近接原子間距離より長い経路63aおよび65aが存在する。経路63aおよび65aは、同じドメイン56および58内の隣接する原子位置間を接続する経路としては不自然である。この場合、経路63aおよび65aが接続する原子位置64aおよび64b(丸で囲んだ原子位置)は本来のグループに属していない可能性がある。原子位置64aのように、1つの原子位置が経路63aに挟まれているとき、挟まれた原子位置64aを抽出する。経路65aのように、経路65aが単独で存在するとき、ルート65の走査方向により経路65aの両端のいずれか一方を原子位置64bとして抽出する。
図14(a)に示すように、ステップS36において、原子位置64aをグループ54に移動し、原子位置64bをグループ52に移動する。原子位置64bは、グループ52に移動しなくてもよい原子位置である。しかし、図13(d)において、グループ54に原子位置64aが抜けていたため、経路65aが抽出され、結果的に原子位置64bがグループ52に移動している。図14(b)に示すように、ステップS32に戻り、原子位置をすべて通る一筆書きで最短距離のルート63および65を演算する。ステップS34においてルート63上に隣接する原子位置間距離が最近接原子間距離より長い経路63aが存在する。グループ54では長い経路は存在しない。図14(c)において、長い経路63aに接続する原子位置64bをグループ54に移動する。これにより、ドメイン56および58にそれぞれ元素62および64を分類できる。ステップS42において、この後、同じ演算を繰り返しても同じ結果となるため、演算を終了する。このように、ステップS30からS36を繰り返すことにより、元素の識別が可能となる。
図12(b)および図12(c)に対し、ステップS32からS42を繰り返した演算例を説明する。図15(a)から図16(b)は、元素識別処理における電子顕微鏡像に対応する原子位置を示す図である。各図において左側がグループ52、右側がグループ54に対応する。各グループ52および54内の左側がドメイン56に相当し、右側がドメイン58に相当する。実際の演算ではドメイン56および58は未知であることもあるが、わかりやすくするためドメイン56および58を用いて説明する。
図15(a)は、図12(a)および図12(b)の原子位置について巡回セールスマン問題を解いた結果である。グループ52および54についてルート63および65が設定されている。グループ52では、ドメイン58内にルート63上の原子位置が多く残っている。グループ54では、ドメイン56内にルート65上の原子位置が残っている。図15(b)は、ステップS32からS42を10回繰り返した結果である。グループ54では、ドメイン56内にルート65上の原子位置は境界55付近以外存在しない。しかし、グループ52ではドメイン58内にルート63上の原子位置が多数残っている。
図16(a)は、ステップS32からS42を50回繰り返した結果である。グループ52では、ドメイン58内にルート63上の原子位置のブロック67が存在する。ブロック67のルート63上の両端は経路63bを介しドメイン56に接続されている。経路63bは、ルート63上の隣接する原子位置間距離が最近接原子間距離の2倍より長い。このような経路63bに挟まれたブロック67は、ドメイン56と同じドメインに属するには不自然である。ステップS38において演算部22はYesと判定する。ステップS40において、演算部22は、経路63bで挟まれたブロック67をグループ54に移動する。
図16(b)に示すように、ブロック67をグル−プ54に移動すると、グループ52および54はドメイン56および58の原子位置に分類される。この後、ステップS32からS42を繰り返しても結果は変わらず収束する。よって、ステップS42において演算部22はYesと判定する。収束した後も2つの配置を繰り返すことがある。このため、ステップS42では、ステップS32からS42のループにおける2回前の原子位置の配置から変化していないかを判定することにより、収束したか否かを判定している。
図6に戻り、ステップS42において演算部22がYesと判定したとき、終了し、図5のステップS24に進む。元素識別部24は、グループ52および54ごとに元素を識別し、元素識別画像を生成する。その後、元素識別画像を画像出力装置36に出力する(ステップS24)。例えば、グループ52内の原子位置をSrと識別し、グループ54内の原子位置をCoと判定する。ステップS16において識別したTiおよびLaの原子位置を合わせ、電子顕微鏡に対応する元素識別画像を生成する。例えば、元素識別画像は電子顕微鏡像の原子像に元素の種類に応じ色をつけた画像である。また、元素識別画像は電子顕微鏡像内の特定の元素のみの原子像を表示した画像でもよい。例えば元素識別画像として、それぞれTi、Sr、CaおよびLaに対応する原子像を表示した4つの画像を生成してもよい。また、元素識別部24は、元素識別画像を生成せず、元素識別結果を数値データとして生成してもよい。その後終了する。
例えば、実施例1の元素識別プログラムおよび元素識別方法を市販のパーソナルコンピュータで実行した場合、1辺が512ピクセルの電子顕微鏡像から原子位置が1000個以上の元素を数秒程度で識別できる。一方、EELS法を用いて同程度の分解能で元素を識別する場合、1ピクセル当たりのEELS分析時間が約0.1秒とすると、1辺が512ピクセルの元素識別の時間は約7時間となる。このように、実施例1では、元素識別を極めて高速で行なうことが可能となる。
以上、図7のように元素の種類およびドメインが既知の電子顕微鏡像を例に説明した。電子顕微鏡像の元素組成およびドメインの情報がない場合(例えば試料の結晶情報が不明な場合)であっても元素識別が可能である。例えば、ユーザが結晶情報を開示せずにインターネット等を介し、電子顕微鏡像を元素識別装置30に送信する。元素識別装置30は自動的に元素を識別し、結果をインターネット等を介しユーザの画像出力装置36に送信する。このように、ユーザは結晶情報を一切開示しなくとも、元素識別画像を得ることができる。実施例1を用い、このようなクラウドサービス等を行なうこともできる。
実施例1によれば、図6のステップS30のように、演算部22は、走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき像における原子位置をそれぞれ複数のグループ52および54に対応させる。ステップS32のように、複数のグループ52および54それぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルート63および65を算出する。ステップS34およびS36のように、演算部22は、算出結果に基づき複数のグループ52および54間で原子位置の一部を入れ換える。図5のステップS22およびS24のように、元素識別部24は、入れ換え後の複数のグループ52および54内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別する。これより、TEM法とEELS法またはEDX法とを併用する方法に比べ、元素識別時間を短縮できる。これにより、例えば試料のドリフトまたは電子線照射によるダメージを抑制できる。また、EELS法またはEDX法のような高価な装置を用いなくてもよくなる。
実施例1では、電子顕微鏡像としてHAADF STEM像を説明したが、電子顕微鏡像は、HABF STEM像でもよい。電子顕微鏡像としてHABF STEM像を用いる場合、ステップS12の前に、信号強度に−1を乗ずる等の反転処理を行なう。電子顕微鏡像は、信号強度が原子番号に依存していればよい。
図5のステップS12のように、演算部22は、原子に対応した信号強度がピークとなる強度に基づき電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループ52および54に対応させる。これにより、図10のように、信号強度による元素の識別がより容易になる。図8を用い元素識別が可能な場合、ピーク強度を抽出せず、図8の信号強度から元素識別処理を行なってもよい。
図6のステップS30および図11のように、演算部22は、元素の識別が困難な信号強度の範囲50を複数の範囲に分割する。演算部22は、信号強度が複数の範囲内の原子位置をそれぞれ複数のグループ52および54に対応させる。これにより、元素識別が困難な範囲内の元素を識別できる。
図6のステップS30において分割するグループの数は任意であるが、複数のグループの数は、元素の識別が困難な信号強度の範囲50において識別が困難な元素の数と同じであることが好ましい。これにより、グループを元素に1対1で対応させることができる。
ステップS34およびS36のように、演算部22は、最短ルート上において隣接する原子位置の距離が第1距離(例えば最近接原子間距離)より長い原子位置を他のグループに移動する。最短ルートにおいて隣接する原子位置の距離が最近接原子間距離より長い場合、原子位置の属するグループが正しくない可能性がある。そこで、この原子位置を他のグループに移動する。これにより、元素の識別が容易となる。第1距離は最近接原子間距離以上であればよい。第1距離が最近接原子間距離の2倍以上のとき、原子位置が属するグループが正しくないときであっても、原子位置を他のグループに移動しないことが起こりえる。よって、第1距離は最近接原子間距離以上かつ最近接原子間距離の2倍より短い一定の距離であることが好ましい。また、最近接原子間距離は、結晶方位によって異なってもよい。例えば、図14(b)のグループ54内のルート65では、斜め方向の最近接原子間距離は横方向および縦方向の最近接原子間距離より大きくてもよい。
図16(a)において、ステップS38およびS40を行なわない場合、図16(b)に収束するまで、ステップS32からS42を繰り返すことになる。そこで、ステップS38およびS40のように、演算部22は、最短ルート上において隣接する原子位置の距離が第2距離(例えば最近接原子間距離の2倍)より長い経路で挟まれた原子位置を他のグループに移動する。図16(a)のグループ52のように、隣接する原子位置の距離が最近接原子間距離の2倍より長い経路63bで挟まれた原子位置のブロック67は、属するグループが正しくない可能性が高い。そこで、ブロック67ごとグループを移動する。これにより、ステップS38およびS40を行なわない場合に比べ、演算時間を短くできる。第2距離は最近接原子間距離の2倍以上の一定の距離であればよい。
元素識別部24は、演算部22がグループ52および54それぞれ内において、ステップS32からS42を繰り返し、ステップS42のように原子位置の一部を入れ換えが実行されなくなったときに、元素に識別する。これにより、演算の収束後に元素の識別を行なうことができる。
図7のように、電子顕微鏡像は複数のドメイン56および58を含む。このような場合、元素を識別することにより、図16(b)のように、ドメイン56および58の境界55を決定できる。よって、ドメイン56および58を抽出することができる。
図5のステップS16のように、元素識別部24は、元素の識別が困難な信号強度の範囲50以外の信号強度から別の元素を識別する。これにより、別の元素を簡単に識別できる。
図5のステップS24のように、画像生成部26は、元素識別部24が識別した元素に基づき、電子顕微鏡像に対応し元素を識別した画像を生成する。これにより、元素識別結果を視覚的に表現できる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換える演算部と、前記演算部が前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別する元素識別部と、を具備することを特徴とする元素識別装置。
(付記2)前記演算部は、前記原子に対応した信号強度がピークとなる強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させることを特徴とする付記1に記載の元素識別装置。
(付記3)前記演算部は、元素の識別が困難な信号強度の範囲を複数の範囲に分割し、信号強度が前記複数の範囲内の原子位置をそれぞれ前記複数のグループに対応させることを特徴とする付記1または2記載の元素識別装置。
(付記4)前記複数のグループの数は、前記元素の識別が困難な信号強度の範囲において識別が困難な元素の数と同じであることを特徴とする付記3記載の元素識別装置。
(付記5)前記演算部は、前記最短ルート上において隣接する原子位置の距離が最近接原子間距離以上の第1距離より長い原子位置を他のグループに移動することを特徴とする付記1から4のいずれか一項記載の元素識別装置。
(付記6)前記演算部は、前記最短ルート上において隣接する原子位置の距離が最近接原子間距離の2倍以上の第2距離より長い経路で挟まれた原子位置を他のグループに移動することを特徴とする付記5記載の元素識別装置。
(付記7)前記元素識別部は、前記演算部が前記複数のグループそれぞれ内において、前記最短ルートを算出し、前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換える演算を繰り返し、前記原子位置の一部の入れ換えが実行されなくなったときに、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別することを特徴とする付記1から6のいずれか一項記載の元素識別装置。
(付記8)前記走査透過型電子顕微鏡像は複数のドメインを含むことを特徴とする付記1から7のいずれか一項記載の元素識別装置。
(付記9)前記元素識別部は、前記元素の識別が困難な信号強度の範囲以外の信号強度から別の元素を識別することを特徴とする付記3または4記載の元素識別装置。
(付記10)前記元素識別部が識別した元素に基づき、前記走査透過型電子顕微鏡像に対応し元素を識別した画像を生成する画像生成部を具備することを特徴とする付記1から9のいずれか一項記載の元素識別装置。
(付記11)コンピュータに、走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換え、前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別させることを特徴とする元素識別プログラム。
(付記12)コンピュータに実行させる元素識別方法であって、走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換え、前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別させることを特徴とする元素識別方法。
10 コンピュータ
20 像取得部
22 演算部
24 元素識別部
26 画像生成部
30 元素識別装置
32 電子顕微鏡
34 像入力装置
36 画像出力装置
50 識別困難範囲
52、54 グループ
55 境界
56、58 ドメイン
62、64 元素
64a、64b 原子位置
63、65 ルート
63a、63b、65a 経路

Claims (10)

  1. 走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換える演算部と、
    前記演算部が前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別する元素識別部と、
    を具備することを特徴とする元素識別装置。
  2. 前記演算部は、前記原子に対応した信号強度がピークとなる強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させることを特徴とする請求項1に記載の元素識別装置。
  3. 前記演算部は、元素の識別が困難な信号強度の範囲を複数の範囲に分割し、信号強度が前記複数の範囲内の原子位置をそれぞれ前記複数のグループに対応させることを特徴とする請求項1または2記載の元素識別装置。
  4. 前記複数のグループの数は、前記元素の識別が困難な信号強度の範囲において識別が困難な元素の数と同じであることを特徴とする請求項3記載の元素識別装置。
  5. 前記演算部は、前記最短ルート上において隣接する原子位置の距離が最近接原子間距離以上の第1距離より長い原子位置を他のグループに移動することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の元素識別装置。
  6. 前記演算部は、前記最短ルート上において隣接する原子位置の距離が最近接原子間距離の2倍以上の第2距離より長い経路で挟まれた原子位置を他のグループに移動することを特徴とする請求項5記載の元素識別装置。
  7. 前記元素識別部は、前記演算部が前記複数のグループそれぞれ内において、前記最短ルートを算出し、前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換える演算を繰り返し、前記原子位置の一部の入れ換えが実行されなくなったときに、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の元素識別装置。
  8. 前記走査透過型電子顕微鏡像は複数のドメインを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の元素識別装置。
  9. コンピュータに、
    走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、
    前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、
    算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換え、
    前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別させることを特徴とする元素識別プログラム。
  10. コンピュータに実行させる元素識別方法であって、
    走査透過型電子顕微鏡像における原子に対応した信号強度に基づき前記走査透過型電子顕微鏡像における原子位置をそれぞれ複数のグループに対応させ、
    前記複数のグループそれぞれ内において、原子位置を全て通る最短ルートを算出し、
    算出結果に基づき前記複数のグループ間で原子位置の一部を入れ換え、
    前記原子位置の一部を入れ換えた後、前記複数のグループ内の原子位置をそれぞれ異なる元素に識別させることを特徴とする元素識別方法。
JP2015233915A 2015-11-30 2015-11-30 元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法 Active JP6551198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233915A JP6551198B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233915A JP6551198B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017101971A JP2017101971A (ja) 2017-06-08
JP6551198B2 true JP6551198B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=59017907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015233915A Active JP6551198B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6551198B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011474A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Akita Univ Mg−Li系合金の微細組織・構造の評価方法
JP5772332B2 (ja) * 2011-07-20 2015-09-02 富士通株式会社 巡回路決定についてのプログラム、方法及び装置
KR101290869B1 (ko) * 2012-04-26 2013-07-29 세종대학교산학협력단 원자 내의 전자 구조 모니터링 장치 및 방법
JP6225579B2 (ja) * 2013-09-11 2017-11-08 富士通株式会社 試料解析プログラム、試料解析装置及び試料解析方法
JP6196579B2 (ja) * 2014-04-23 2017-09-13 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 白金中空ナノ粒子および該粒子担持触媒体ならびに該触媒体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017101971A (ja) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Durmaz et al. A deep learning approach for complex microstructure inference
TWI647442B (zh) Defect classification device and defect classification method
JP6078234B2 (ja) 荷電粒子線装置
JP6731370B2 (ja) 画像処理システム及び画像処理を行うためのコンピュータープログラム
US9518942B2 (en) Phase analyzer, phase analysis method, and surface analyzer
US20180342087A1 (en) Image Processing Apparatus, Surface Analyzer, and Image Processing Method
US11508047B2 (en) Charged particle microscope device and wide-field image generation method
US10055638B2 (en) Image processing device, imaging device, microscope device, image processing method, and image processing program
JP6551198B2 (ja) 元素識別装置、元素識別プログラムおよび元素識別方法
WO2013133021A1 (ja) 走査型電子顕微鏡の画像処理装置、および、走査方法
JP5400756B2 (ja) 荷電粒子線装置及び観察画像生成方法
JP2014240780A (ja) 試料構造分析方法、透過電子顕微鏡およびプログラム
JP6326622B2 (ja) 人物検出装置
CN110135426B (zh) 样本标注方法及计算机存储介质
JP2020071619A (ja) 光学式文字認識結果の修正支援装置および修正支援用プログラム
KR20200117880A (ko) 2차 현미경 검출기로부터의 이미지를 사용하여 1차 현미경 검출기로부터 라벨링된 이미지 자동 생성
JP2013140088A (ja) テンプレート評価装置、顕微鏡装置及びプログラム
CN107020845A (zh) 估算打印处理所需的时间的图像处理装置及图像处理方法
JP2011141664A (ja) 文書比較装置、文書比較方法、及びプログラム
KR20220040466A (ko) 하전 입자선 장치
JP2020003837A (ja) 識別装置および識別方法
JP6490852B1 (ja) 不読判定閾値設定方法及び不読判定閾値設定装置
JP2013114893A (ja) 走査電子顕微鏡およびその自動焦点合わせ方法
JP2021052047A (ja) 欠陥検出装置及びパラメータ調整方法ならびにパラメータ調整システム
WO2021166142A1 (ja) パターンマッチング装置、パターン測定システムおよび非一時的コンピュータ可読媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6551198

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150