JP6551081B2 - 眼科撮影装置および眼科撮影プログラム - Google Patents

眼科撮影装置および眼科撮影プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6551081B2
JP6551081B2 JP2015175117A JP2015175117A JP6551081B2 JP 6551081 B2 JP6551081 B2 JP 6551081B2 JP 2015175117 A JP2015175117 A JP 2015175117A JP 2015175117 A JP2015175117 A JP 2015175117A JP 6551081 B2 JP6551081 B2 JP 6551081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
oct
motion contrast
wide area
acquired
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015175117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017047113A5 (ja
JP2017047113A (ja
Inventor
倫全 佐竹
倫全 佐竹
愛 ▲高▼谷
愛 ▲高▼谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidek Co Ltd filed Critical Nidek Co Ltd
Priority to JP2015175117A priority Critical patent/JP6551081B2/ja
Priority to US15/255,332 priority patent/US9962074B2/en
Publication of JP2017047113A publication Critical patent/JP2017047113A/ja
Publication of JP2017047113A5 publication Critical patent/JP2017047113A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6551081B2 publication Critical patent/JP6551081B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/102Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for optical coherence tomography [OCT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0016Operational features thereof
    • A61B3/0025Operational features thereof characterised by electronic signal processing, e.g. eye models
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0016Operational features thereof
    • A61B3/0041Operational features thereof characterised by display arrangements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0091Fixation targets for viewing direction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/14Arrangements specially adapted for eye photography

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Description

本開示は、被検眼を撮影するための眼科撮影装置および眼科撮影プログラムに関する。
従来、光源からの光を測定光と参照光に分割し、参照光と、被検物に照射されて反射された測定光との干渉信号を処理することで、OCT(光コヒーレンストモグラフィ)信号を取得する眼科撮影装置が知られている。また、特許文献1に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置は、被検物上の同一位置に関して時間的に異なる複数のOCT信号を処理することで、モーションコントラストデータを生成する。
特開2015−131107号公報
モーションコントラストデータを取得する場合の眼科撮影装置の動作は、単純に被検物の断層画像データを取得する場合の動作とは異なる。従来の眼科撮影装置は、広範囲のモーションコントラストデータを容易に取得することは困難であった。
本開示の典型的な目的は、広範囲のモーションコントラストデータを容易に取得することが可能な眼科撮影装置および眼科撮影プログラムを提供することである。
本開示における典型的な実施形態が提供する眼科撮影装置は、被検眼を撮影する眼科撮影装置であって、被検眼の組織に測定光を走査させることでOCT信号を取得するOCT光学系と、組織における動きを示すモーションコントラストデータの取得単位となる単位領域よりも広い広範領域の指定を受け付ける広範領域受付手段と、指定された前記広範領域内に位置し、且つ完全には重複しない複数の前記単位領域の各々において、同一位置から異なる時間に複数の前記OCT信号を取得する単位OCT信号取得手段と、同一位置から取得した前記複数のOCT信号を処理することで、前記複数の単位領域の各々における前記モーションコントラストデータを取得する単位データ取得手段と、を備え、前記複数の単位領域の各々から取得された複数の前記モーションコントラストデータが位置合わせされることで、各々の前記単位領域よりも広い範囲の前記モーションコントラストデータが取得される。
本開示における典型的な実施形態が提供する眼科撮影プログラムは、被検眼を撮影する眼科撮影装置の動作を制御する制御装置において実行される眼科撮影プログラムであって、前記眼科撮影装置は、被検眼の組織に測定光を走査させることでOCT信号を取得するOCT光学系を備え、前記眼科撮影プログラムが前記制御装置のプロセッサによって実行されることで、組織における動きを示すモーションコントラストデータの取得単位となる単位領域よりも広い広範領域の指定を受け付ける広範領域受付ステップと、指定された前記広範領域内に位置し、且つ完全には重複しない複数の前記単位領域の各々において、同一位置から異なる時間に複数の前記OCT信号を取得する単位OCT信号取得ステップと、同一位置から取得した前記複数のOCT信号を処理することで、前記複数の単位領域の各々における前記モーションコントラストデータを取得する単位データ取得ステップと、を前記眼科撮影装置に実行させると共に、前記複数の単位領域の各々から取得された複数の前記モーションコントラストデータが位置合わせされることで、各々の前記単位領域よりも広い範囲の前記モーションコントラストデータが取得される。
本開示に係る眼科撮影装置および眼科撮影プログラムによると、広範囲のモーションコントラストデータが容易に取得される。
本実施形態に係る眼科撮影装置1の構成を説明するための概略図である。 本実施形態に係るOCT光学系100の構成を示す図である。 OCT信号取得時の動作を説明するための説明図である。 眼科撮影装置1が実行するパノラマモード処理のフローチャートである。 6mm×6mmの広範領域6Aと、3mm×3mmの単位領域5Aが指定された場合の設定画面40の一例を示す図である。 9mm×9mmの広範領域6Bと、3mm×3mmの単位領域5Aが指定された場合の設定画面40の一例を示す図である。 9mm×9mmの広範領域6Bと、4.5mm×4.5mmの単位領域5Bが指定された場合の設定画面40の一例を示す図である。 12mm×9mmの広範領域6Cと、3mm×3mmの単位領域5Aが指定された場合の設定画面40の一例を示す図である。 12mm×9mmの広範領域6Cと、4.5mm×4.5mmの単位領域5Bが指定された場合の設定画面40の一例を示す図である。 単位領域5の配置がユーザによって指定された場合の一例を示す図である。 モーションコントラスト画像の表示態様の一例を示す図である。 サイズが異なる複数種類の単位領域5L,5Sを用いる場合の一例を示す図である。
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて説明する。以下では、被検眼の眼底組織からモーションコントラストデータを取得する場合を例示する。しかし、眼底以外の組織からモーションコントラストデータを取得する場合にも、本開示で例示する技術は適用し得る。なお、モーションコントラストデータとは、組織における動き(例えば、組織の血管を流れる血流、組織内のリンパ液の流れ等)を示すデータである。本実施形態では、組織の同一位置から異なるタイミングで複数のOCT信号が取得され、取得された複数のOCT信号が処理されることで、モーションコントラストデータが取得される。
<装置全体の概略構成>
図1を参照して、本実施形態の眼科撮影装置1の概略構成について説明する。本実施形態の眼科撮影装置(光コヒーレンストモグラフィ装置)1は、OCT光学系(干渉光学系)100によって信号(例えば、OCT信号)を取得し、取得した信号を処理する。本実施形態の眼科撮影装置1は、OCT光学系100によって撮影された画像を表示部(例えば、モニタ)21に表示させることができる。本実施形態の眼科撮影装置1は、OCT光学系100、制御部10、表示部21、および操作部22を備える。
制御部10は、眼科撮影装置1の動作を制御する。本実施形態の制御部10は、CPU(プロセッサ)11、ROM12、RAM13、および不揮発性メモリ(Non−volatile memory:NVM)14を備える。CPU11は、眼科撮影装置1における各部の制御を司る。ROM12には、各種プログラム、初期値等が記憶されている。RAM13は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ14は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュROM、および着脱可能なUSBメモリ等を不揮発性メモリ14として使用してもよい。本実施形態では、例えば、後述するパノラマモード処理(図4参照)を実行するための眼科撮影プログラム等が不揮発性メモリ14に記憶される。
本実施形態では、OCT光学系100および制御部10等が1つの筐体に内蔵された、一体型の眼科撮影装置1を例示する。しかし、眼科撮影装置1は、筐体が異なる複数の装置を備えていてもよいことは言うまでもない。例えば、眼科撮影装置1は、OCT光学系100を内蔵する光学装置と、光学装置に有線または無線で接続されるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)とを備えていてもよい。この場合、光学装置が備える制御部と、PCの制御部とが共に眼科撮影装置1の制御部10として機能してもよい。つまり、制御部10は複数のプロセッサを備えていてもよい。同様に、制御部10は、不揮発性メモリ14等を複数備えていてもよい。また、PCの制御部が単独で眼科撮影装置1の制御部10として機能してもよい。なお、市販のPCが眼科撮影装置1の一部として使用されてもよい。この場合、眼科撮影プログラムの少なくとも一部が、市販のPCにインストールされ得る。
表示部21は、装置本体に搭載されたディスプレイであってもよいし、装置本体とは別体のディスプレイであってもよい。例えば、OCT光学系100を内蔵する光学装置とPCとが組み合わされた眼科撮影装置1であれば、PCのディスプレイが表示部21として用いられてもよい。表示部21はタッチパネルであってもよい。この場合、表示部21が操作部22として機能してもよい。操作部22は、入力された操作指示に応じた信号を制御部10に出力する。操作部22には、例えば、マウス、ジョイスティック、キーボード、タッチパネル等の少なくともいずれかを用いることができる。
<OCT光学系>
図2を参照して、OCT光学系100について説明する。OCT光学系100は、いわゆる眼科用光断層干渉計(OCT:Optical coherence tomography)の装置構成を持ち、被検眼Eの断層画像を撮影することができる。OCT光学系100は、測定光源102から出射された光を、カップラー(光分割器)104によって測定光(試料光)と参照光に分割する。OCT光学系100は、測定光学系106によって測定光を眼Eの組織(本実施形態では眼底Ef)に導くと共に、参照光を参照光学系110に導く。OCT光学系100は、参照光と、組織によって反射された測定光とが合成された干渉光を、受光素子(検出器)120に受光させる。
受光素子120は、測定光と参照光の干渉信号を検出する。フーリエドメインOCTの場合、干渉光のスペクトル強度(スペクトル干渉信号)が受光素子120によって検出され、スペクトル強度データに対するフーリエ変換によって複素OCT信号が取得される。
例えば、フーリエドメインOCTでは、スペクトル強度データに対するフーリエ変換によって取得された複素OCT信号における振幅の絶対値が算出されることで、所定範囲における深さプロファイル(Aスキャン信号)が取得される。光スキャナ108(測定光を組織上で走査する走査部の一例)によって走査された測定光の各走査位置における深さプロファイルが並べられることで、OCT画像データ(断層画像データ)が取得される。さらに、眼科撮影装置1は、測定光を組織上で二次元方向に走査させることで、三次元OCT画像データ(三次元断層画像データ)を取得してもよい。また、三次元OCT画像データから、測定光の光軸に沿う方向(正面方向)から組織を見た場合のOCT正面(Enface)画像データが取得されてもよい。OCT正面画像データは、例えば、XY方向の各位置で深さ方向(Z方向)に輝度値が積算された積算画像データ、XY方向の各位置でのスペクトルデータの積算値、ある一定の深さ方向におけるXY方向の各位置での輝度データ、網膜のいずれかの層(例えば、網膜表層)におけるXY方向の各位置での輝度データ等であってもよい。
組織の同一部位から異なる時間(異なるタイミング)で取得された2つ以上のOCT信号から、モーションコントラストデータが取得される。すなわち、複数の複素OCT信号に対して解析処理が行われることで、モーションコントラストデータが取得される。例えば、1つの走査ラインに沿って走査された測定光の各測定点でのモーションコントラストデータが並べられることで、二次元のモーションコントラストデータが取得される。また、測定光をXY方向(つまり、測定光の光軸に沿う二次元の方向)に走査することで、三次元のモーションコントラストデータが取得される。さらに、三次元のモーションコントラストデータから、組織を正面から見た場合の正面(Enface)モーションコントラストデータが取得される。正面モーションコントラストデータは、例えば、ドップラー正面画像データ、信号画像データスペックルバリアンス正面画像データ等であってもよい。モーションコントラストデータの取得方法の詳細については後述する。
フーリエドメインOCTの一例として、Spectral−domain−OCT(SD−OCT)、Swept−source−OCT(SS−OCT)等を採用できる。また、例えば、Time−domain−OCT(TD−OCT)等を採用することも可能である。SD−OCTの場合、例えば、測定光源102として低コヒーレント光源(広帯域光源)が用いられると共に、干渉光の光路における受光素子120の近傍には、干渉光を各周波数成分(各波長成分)に分光する分光光学系(スペクトロメータ)が設けられる。SS−OCTの場合、例えば、測定光源102として、出射波長を時間的に高速で変化させる波長走査型光源(波長可変光源)が用いられる。この場合、測定光源102は、光源、ファイバーリング共振器、および波長選択フィルタを備えていてもよい。波長選択フィルタには、例えば、回折格子とポリゴンミラーを組み合わせたフィルタ、および、ファブリー・ペローエタロンを用いたフィルタ等がある。
測定光源102から出射された光は、カップラー104によって測定光束と参照光束に分割される。測定光は、光ファイバーを通過した後、空気中へ出射される。空気中へ出射された測定光は、測定光学系106の光スキャナ108等を介して組織(本実施形態では眼底Ef)に集光される。組織で反射された測定光は、同じ光路を通って光ファイバーに戻される。
光スキャナ108は、組織上で二次元方向(XY方向)に測定光を走査させる。本実施形態の光スキャナ108は、被検眼Eの瞳孔と略共役な位置に配置される。一例として、本実施形態の光スキャナ108は2つのガルバノミラーを備える。ガルバノミラーの反射角度は、駆動機構50によって任意に調整される。その結果、測定光源102から出射された測定光の反射方向が変化し、組織上の任意の位置に測定光が照射される。つまり、組織における測定光の照射位置が、光スキャナ108によって変更される。なお、光スキャナ108の構成を変更できることは言うまでもない。例えば、ポリゴンミラー、レゾナントスキャナ、音響光学素子(AOM)等を光スキャナ108に採用してもよい。
参照光学系110は、組織によって反射された測定光と合成される参照光を生成する。参照光学系110は、マイケルソンタイプであってもよいし、マッハツェンダタイプであってもよい。本実施形態の参照光学系110は、カップラー104から入射した光を反射光学系(例えば、参照ミラー)によって反射させることで再度カップラー104に戻し、受光素子120に導く。参照光学系110の構成も変更できる。例えば、カップラー104から入射した光を反射させずに透過させて受光素子120に導いてもよい。参照光学系110は、光路中の光学部材を移動させることで、測定光と参照光の光路長差を変更することができる。本実施形態では、参照ミラーが光軸方向に移動されることで、光路長差が変更される。なお、光路長差を変更するための構成は、測定光学系106の光路中に設けられていてもよい。
<正面観察光学系>
正面観察光学系200は、被検眼の正面画像データを取得する。正面画像データは、完成された二次元画像のデータであってもよいし、二次元画像の各画素の輝度を算出するために用いられる各測定点での信号データであってもよい。正面観察光学系200は、少なくとも、被検眼の組織(本実施形態では眼底Ef)の正面画像データを取得することができる。一例として、本実施形態の正面観察光学系200は、光源から発せられた測定光(例えば、赤外光)を組織上で二次元方向(XY方向)に走査させる光スキャナと、組織と略共役位置に配置された共焦点開口を介して反射光を受光する受光素子とを備える。つまり、本実施形態の正面観察光学系200は、いわゆる眼科用走査型レーザ検眼鏡(SLO)の構成を備える。
なお、正面観察光学系200の構成を変更することも可能である。例えば、正面観察光学系200は、いわゆる眼底カメラタイプの構成を備えていてもよい。また、正面観察光学系200は、測定光を走査せずに、赤外光を被検眼Eの組織における二次元の撮影範囲に一括照射して正面画像を取得(撮影)する赤外撮影光学系を備えていてもよい。また、本実施形態の正面観察光学系200は、OCT光学系100に組み込まれている。しかし、OCT光学系100と正面観察光学系200が別体となっていてもよい。
<固視標呈示光学系>
固視標呈示光学系300は、固視標を被検眼Eに呈示することで、被検眼Eの視線方向を誘導する。一例として、本実施形態の固視標呈示光学系300は、可視光を発する可視光源を有し、被検眼Eに対する固視標の呈示位置をXY方向に変更することができる。その結果、被検眼Eの視線方向が変更されて、撮影部位が変更される。例えば、固視標呈示光学系300は、マトリクス状に配列されたLEDの点灯位置を切り換えることで、被検眼Eの視線方向を変更してもよい。固視標呈示光学系300は、可視光源からの光を光スキャナによって走査し、可視光源の点灯制御によって視線方向を調整してもよい。固視標呈示光学系300は、装置の内部から固視標を呈示する内部固視灯タイプであってもよいし、装置の外部から固視標を呈示する外部固視灯タイプであってもよい。
<モーションコントラストデータの取得方法>
図3を参照して、OCT信号からモーションコントラストデータを取得するための動作および演算処理の一例について説明する。本実施形態の制御部10(CPU11)は、モーションコントラストデータを取得するために、組織における同一の位置に測定光を複数回走査させることで、測定時間が異なる少なくとも2フレームのOCT信号(干渉信号)を取得する。制御部10は、取得したOCT信号に対して演算処理を行うことで、モーションコントラストデータを取得する。
OCT信号を処理してモーションコントラストデータを取得する方法には、例えば、複素OCT信号の位相差を算出する方法、複素OCT信号のベクトル差分を算出する方法、および、複素OCT信号の位相差とベクトル差分を掛け合わせる方法等が存在する。以下では、一例として、ドップラー位相差法に関する処理とベクトル差分法に関する処理を行って、位相差とベクトル差分を掛け合わせる方法について説明する。
図3に示すように、本実施形態では、モーションコントラストデータの取得単位となる単位領域5が設定される。図3で例示されている単位領域5は、Z方向(正面方向)から見て正方形となる二次元の領域である。ただし、単位領域5の形状を変更することも可能である。例えば、単位領域5の形状は長方形であってもよいし、円形、楕円形等の形状であってもよい。三次元のモーションコントラストデータ、または正面モーションコントラストデータを単位領域5から取得する場合には、単位領域5は二次元の領域となる。
図3に示すように、制御部10は、単位領域5内の複数の走査ラインS(S1〜Sn)の各々に沿って、測定光をそれぞれ複数回走査させる。その結果、それぞれの走査ラインSが配置される同一位置から、走査回数と同数のOCT信号が取得される。図3に示す例では、それぞれの走査ラインSはX方向に延びる直線状であり、長さが等しい複数の走査ラインSがY方向に並べられることで、単位領域5の全体に測定光が走査される。しかし、走査ラインSの形状および配置も変更することが可能である。例えば、直線状の走査ラインSがY方向に延びてもよいし、斜め方向に延びてもよい。それぞれの走査ラインSの長さが異なっていてもよい。複数の走査ラインSが交差してもよい。直線状でない走査ライン(例えば、環状、曲線状、屈曲形状等)が採用されてもよい。
OCT信号は、それぞれの走査ラインS上の複数の測定点Pの各々から取得される。例えば、走査ラインS上における測定光の走査速度が一定であり、且つ、OCT光学系100の受光素子120(図2参照)が一定間隔で受光信号を検出する場合には、図3に示すように、走査ラインS上における測定点Pの間隔は一定となる。なお、図3に示す測定点Pは模式的なものであり、図3における測定点Pの大きさ、間隔、および個数等は実際のものとは異なる。
走査ラインS上における測定点Pの数を多くすれば、単位領域5から取得されるモーションコントラスト画像(モーションコントラストデータから生成される画像)の画素数が増加する。しかし、良好なモーションコントラストデータを取得するためには、同一位置に測定光を適切な時間間隔(例えば、2.5ms〜5ms毎)で複数回走査させることが望ましい。また、受光素子120が受光信号を検出できるスピード(つまり、単位時間当たりに受光信号を検出できる回数)には、受光素子120毎に限界がある。さらに、光スキャナ108の性能やメモリの容量等が、走査ラインS上の測定点Pの数を増加させることの制限となる場合がある。本実施形態では、このような種々の事情の影響で、走査ラインS上の測定点Pの数に上限値が定められている。一例として、本実施形態では、走査ラインS上における測定点Pの数の上限値は256個となっている。単位領域5を正方形とする場合、例えば、走査ラインS上における測定点Pの数を256個とし、且つ、256本の走査ラインSを走査方向に交差する方向に並べて単位領域5内に設定すれば、「縦方向256個×横方向256個」の測定点の各々でモーションコントラストデータが得られる。上限値の個数は、受光素子120が受光信号を検出できるスピード等に応じて適宜設定してもよい。
なお、走査ラインS上における測定点Pの数を上限値未満とすることも可能である。例えば、本実施形態では、走査ラインS上の測定点Pの数を128個とすることも可能である。この場合、制御部10は、2つの走査ラインSに1回ずつ測定光を走査させた後に、この2つの走査ラインSに再度測定光を走査させることで、2つの走査ラインSの各々から適切な時間間隔でOCT信号を取得することも可能である。
制御部10は、OCT光学系100によって取得されたOCT信号をフーリエ変換する。その結果、複素OCT信号が得られる。複素OCT信号は、実数成分と虚数成分を含む。次に、制御部10は、同一位置について異なるタイミングで取得された複数の複素OCT信号から、位相差を算出する。制御部10は、S/N比(信号雑音比)が低い領域に存在するランダムな位相差を取り除く。その結果、高反射部からの反射信号が取り除かれて、高反射部からの信号と血管等からの信号の区別が容易になる。本実施形態では、位相差を算出したフレームが1つ取得される。なお、位相差を算出したフレームが複数存在する場合には、制御部10は、複数のフレームの信号を加算平均処理してノイズを減少させてもよい。
次いで、制御部10は、複素OCT信号のベクトル差分を算出する。例えば、複素OCT信号は、複素平面上のベクトルとして表すことができる。同一位置において異なる時間に取得された複数の信号のベクトル差分を算出することで、被検眼E内の造影画像データが生成される。なお、ベクトル差分を画像化する場合、例えば、差分の大きさの他に、位相情報に基づいて画像化を行ってもよい。本実施形態では、ベクトル差分を算出したフレームが1つ取得される。なお、ベクトル差分を算出したフレームが複数存在する場合には、制御部は、複数のフレームの信号を加算平均処理してもよい。
本実施形態では、制御部10は、ベクトル差分の算出結果に対するフィルタとして、位相差の算出結果を用いる。「フィルタとして用いる」とは、例えば、ある数値に重み付けを行うことである。例えば、制御部10は、ベクトル差分の算出結果に位相差の算出結果を掛けることで重み付けを行う。その結果、位相差が小さい部分のベクトル差分は弱められ、位相差が大きい部分のベクトル差分は強められる。ベクトル差分の算出結果と位相差の算出結果を掛け合わせることで、それぞれの算出方法のデメリットの影響が減少し、より良好なモーションコントラストデータが取得される。
制御部10は、複数の走査ラインSの各々から複数取得されるOCT信号に対して上記演算処理を行うことで、三次元のモーションコントラストデータを取得することができる。制御部10は、三次元のモーションコントラストデータから、正面モーションコントラストデータを取得することもできる。正面モーションコントラストデータは、例えば、疑似的な血管造影画像として用いられる場合がある。モーションコントラストデータは、完成された画像のデータであってもよいし、画像の各画素の輝度を算出するために用いられる値であってもよい。
本実施形態では、単位領域5毎にモーションコントラストデータが取得される。さらに、本実施形態の制御部10は、完全には重複しない複数の単位領域5の各々からモーションコントラストデータを取得することで、単位領域5よりも広い範囲のモーションコントラストデータを取得することも可能である。この処理の詳細については後述する。
なお、モーションコントラストデータを取得するための演算処理の方法は、上記の方法に限定されない。例えば、モーションコントラストデータは、ベクトル差分の算出結果を用いて取得されてもよいし、位相差の算出結果を用いて取得されてもよい。モーションコントラストデータは、振幅の差分結果、Amplitude−decorrelation、Speckle variance、Phase variance等によって取得されてもよい。
<広範囲のモーションコントラストデータを取得する処理>
図4〜図11を参照して、広範囲のモーションコントラストデータを取得する処理について説明する。広範囲のモーションコントラストデータとは、単位領域5よりも広い広範領域6内の少なくとも一部において取得されるモーションコントラストデータである。広範囲のモーションコントラストデータは、パノラマモーションコントラストデータと言うこともできる。本実施形態における眼科撮影装置1のCPU11は、パノラマモードを開始させる指示が眼科撮影装置1に入力されると、眼科撮影プログラムに従って、図4に例示するパノラマモード処理を実行する。パノラマモードを開始させる指示は、例えば、表示部21に表示されたパノラマモードボタンが操作されることで入力されてもよい。
図4に示すように、CPU11は、パノラマモード処理を開始すると、組織(本実施形態では眼底Ef)の正面画像データの取得を開始すると共に、表示部21への正面画像の表示を開始する(S1)。前述したように、正面画像データは、正面観察光学系200によって取得される。本実施形態では、CPU11は、取得した正面画像データに基づいて、表示部21の正面画像表示部8(図5〜図9参照)に正面画像を表示させる。本実施形態では、それぞれの単位領域5よりも広い範囲の正面画像データが取得される。なお、本実施形態のCPU11は、広範囲のモーションコントラストデータの取得方法を設定するための処理(S4〜S9)を、静止画の正面画像を表示した状態で実行する。従って、ユーザは、動画の正面画像が表示された状態で各種設定を行う場合に比べて、容易且つ適切に設定を行うことができる。ただし、CPU11は、動画の正面画像を表示させた状態で設定処理を実行してもよい。
次いで、CPU11は、複数種類の広範領域6のサイズを、選択候補として表示部21に表示させる(S2)。また、CPU11は、複数種類の単位領域5のサイズを、選択候補として表示部21に表示させる(S2)。本実施形態では、広範領域および単位領域のサイズの候補が予め定められている。図5〜図9に示す例では、「6mm×6mm」、「9mm×9mm」、「12mm×9mm」の3種類が、広範領域6のサイズの候補として広範領域指定部66に表示されている。また、「3mm×3mm」、「4.5mm×4.5mm」の2種類が、単位領域5のサイズの候補として単位領域指定部55に表示されている。
なお、本実施形態では、ユーザが指定可能な単位領域5のサイズの種類は、広範領域6のサイズの種類に応じて予め定められている。例えば、図5に示すように、「6mm×6mm」の広範領域6Aが指定されると、「3mm×3mm」の単位領域5Aのみを指定できる状態となる。一方で、図6および図7に示すように、「9mm×9mm」の広範領域6Bが指定されると、「3mm×3mm」の単位領域5Aと、「4.5mm×4.5mm」の単位領域5Bの両方を指定できる状態となる。また、図8および図9に示すように、「12mm×9mm」の広範領域6Cが指定された場合も、「3mm×3mm」の単位領域5Aと、「4.5mm×4.5mm」の単位領域5Bの両方を指定できる状態となる。従って、本実施形態の眼科撮影装置1は、それぞれの広範領域6のサイズに適した単位領域5のサイズを、容易にユーザに指定させることができる。
次いで、CPU11は、広範領域6および単位領域5がユーザによって指定されたか否かを判断する(S4)。指定されていなければ(S4:NO)、処理はそのままS7へ移行する。広範領域6および単位領域5の少なくともいずれかが指定されると(S4:YES)、CPU11は、指定された広範領域内6に、複数の単位領域5を配置する(S5)。CPU11は、広範領域6および単位領域5を、表示部21に表示されている正面画像上に表示させる(S6)。正面画像上への広範領域6および単位領域5の表示方法は適宜選択できる。例えば、本実施形態のように、領域を示す枠を正面画像上に重畳表示させてもよい。また、正面画像のうち、領域内に対応する部分の色を、領域外の色とは異なる色としてもよい。
ここで、図5〜図9を参照して、広範領域6内における単位領域5の配置方法の一例について説明する。本実施形態のCPU11は、指定された広範領域6内で、複数の単位領域5を、完全には互いに重複しない位置に自動的に配置することができる(S5)。
例えば、図5は、「6mm×6mm」の広範領域6Aと、「3mm×3mm」の単位領域5Aが指定された場合を示す。この場合、本実施形態のCPU11は、隣接する単位領域5A同士の端部が一致するように、4つの単位領域5Aを、広範領域6A内にマトリクス状(格子状)に配置する。本実施形態では、図6〜8に示す例でも同様に、隣接する単位領域5同士が互いに接するように、複数の単位領域5が広範領域6内に配置される。図5〜図8に示す例では、広範領域6の辺の長さが単位領域5の辺の長さで割り切れるように、広範領域6および単位領域5のサイズの候補(つまり、選択可能なサイズの種類)が定められている。従って、隣接する単位領域5同士が互いに接するように複数の単位領域5が配置されると、広範領域6の全範囲に、複数の単位領域5が隙間なく配置される。その結果、広範領域6内のモーションコントラストデータが、より効率良く取得される。
また、図9は、「12mm×9mm」の広範領域6Cと、「4.5mm×4.5mm」の単位領域5Bが指定された場合を示す。この場合、本実施形態のCPU11は、横方向に隣接する単位領域5B同士が一部で重複するように、6個の単位領域5Bをマトリクス状に配置する。なお、本実施形態のCPU11は、それぞれの単位領域5から取得された複数のモーションコントラストデータを用いて、広範囲のモーションコントラスト画像(二次元画像および三次元画像)を生成することができる。この場合、隣接する複数の単位領域5が部分的に重複していると、CPU11は、重複部分における画像の階調を基準として、単位領域5毎の階調の差を減少させることができる。例えば、CPU11は、一方の単位領域5から取得された重複部分の平均階調と、他方の単位領域5から取得された重複部分の平均階調の差が減少するように、少なくとも一方のモーションコントラスト画像の階調値を調整してもよい。
なお、CPU11は、操作部22を介して入力された指示に応じて、正面画像上における広範領域6および複数の単位領域5の位置を移動させることができる。本実施形態では、ユーザは、マウスによって広範領域6をドラッグさせることで、広範領域6と、広範領域6内に配置された複数の単位領域5を、正面画像上の所望の位置に移動させることができる。また、本実施形態では、広範領域6の全範囲に複数の単位領域5が隙間なく配置される。しかし、単位領域5が配置されない部分が広範領域6内に存在してもよい。
図4の説明に戻る。CPU11は、ユーザからの指示に応じて、広範領域6内に配置する複数の単位領域5の位置を設定する(S7)。ユーザは、操作部22を操作することで、単位領域5の位置を指定する指示を眼科撮影装置1に入力することができる。一例として、ユーザは、S5で広範領域6内に配置された複数の単位領域5の各々を無効とする指示を、操作部22によって入力することができる。図10に示す例では、マトリクス状に配置された9個の単位領域5のうち、角部に位置する4つの単位領域5を無効とする指示が入力されている。この場合、CPU11は、無効とされなかった5個の単位領域5がクロス上に並ぶように、複数の単位領域5の位置を設定する。なお、ユーザからの指示に応じて単位領域5の位置を設定する方法は、変更することも可能である。例えば、CPU11は、マウスを用いたドラッグ操作等に応じて、それぞれの単位領域5の位置を広範領域6内で移動させてもよい。
次いで、CPU11は、モーションコントラストデータの取得開始指示(つまり、パノラマ撮影の開始指示)が入力されたか否かを判断する(S9)。入力されていなければ(S9:NO)、処理はS4へ戻り、S4〜S9の処理が繰り返される。開始指示が入力されると(S9:YES)、CPU11は、広範囲におけるモーションコントラストデータの取得処理(S10〜S21)を実行する。
まず、CPU11は、被検眼Eに対する固視標の呈示位置を固定する(S10)。次いで、CPU11は、正面画像データを用いた単位領域5のトラッキングを開始する(S11)。本実施形態のCPU11は、各々の単位領域5よりも広い範囲(詳細には、S5およびS7で配置された複数の単位領域5の全てを含む範囲)で、正面画像データを繰り返し取得する。CPU11は、正面画像データを用いることで、組織上の単位領域5の位置(つまり、測定光を走査させる位置)を、S5およびS7で設定した位置に追尾させる。詳細には、CPU11は、モーションコントラストデータの取得を開始する以前のタイミングで取得された正面画像データを基準とし、リアルタイムで取得された正面画像データと比較する。CPU11は、2つの正面画像データから、画像処理等によって位置ずれを検出することで、OCT光学系100と組織の相対的な位置の変動を検出する。CPU11は、検出した位置の変動が相殺されるように、光スキャナ108による測定光の走査位置を制御することで、単位領域5のトラッキングを実行する。なお、CPU11は、それぞれの単位領域5内で測定光を走査させている間、および、測定光を走査させる単位領域5を変更する間の両方で、S11のトラッキング処理を実行する。よって、複数の単位領域5の各々に対して適切に測定光が走査される。
CPU11は、光スキャナ108を制御し、n番目(初期値は「1」)の単位領域5に測定光を走査させることで、n番目の単位領域5からOCT信号を取得する(S13)。前述したように、本実施形態では、単位領域5内の同一位置に対して異なる時間に測定光が複数回走査されることで、同一位置から複数のOCT信号が取得される。詳細には、CPU11は、それぞれの走査ラインS(図3参照)に沿って、異なる時間に測定光を複数回走査させて、それぞれの走査ラインS上の複数の測定点で複数のOCT信号を取得する。
本実施形態のCPU11は、単位領域5のサイズに関わらず、それぞれの走査ラインS上における測定点の数を、予め定められた上限値(一例として、本実施形態では256個)に維持する。従って、CPU11は、受光素子120による受光信号の検出スピードに限界がある場合でも、それぞれの走査ラインS上に適切な走査間隔で測定光を複数回走査させることができる。なお、本実施形態では、走査ラインS上の測定点の数は、常に上限値に維持される。しかし、走査ラインS上の測定点の数が変更されてもよい。例えば、CPU11は、単位領域5のサイズ(例えば、走査ラインSに沿う方向のサイズ)が所定のサイズ以上である場合に、走査ラインS上の測定点の数を上限値に維持してもよい。CPU11は、単位領域5のサイズが所定のサイズ未満であれば、走査ラインS上の測定点の数を、上限値未満の範囲で変更してもよい。また、測定光の走査間隔が長くなることの影響が少ない場合等には、CPU11は、走査ラインS上の測定点の数に上限値を定めずに、測定点の数を変更してもよい。
次いで、CPU11は、n番目の単位領域5から取得されたOCT信号を処理することで、n番目の単位領域5のモーションコントラストデータ(本実施形態では、三次元モーションコントラストデータ)を取得する(S14)。
CPU11は、取得したモーションコントラストデータから、n番目の正面モーションコントラスト画像および三次元モーションコントラスト画像の少なくともいずれかを生成する(S15)。さらに、CPU11は、生成したn番目の画像を表示部21に表示させる(S15)。本実施形態では、生成したn番目の画像と共に、「OK」ボタンおよび「RETRY」ボタンを含む複数のボタンが表示部21に表示される。ユーザは、表示された画像を確認し、n番目のモーションコントラストデータを許容するか否かに応じて、いずれかのボタンを操作する。
「OK」ボタンが操作されずに「RETRY」ボタンが操作された場合(S17:NO)、処理はそのままS13へ戻り、n番目の単位領域5のモーションコントラストデータが再取得される(S13〜S15)。CPU11は、モーションコントラストデータを再取得する場合、前回取得されたデータを不揮発性メモリ14等に保存した状態で再取得してもよいし、前回取得されたデータを破棄して再取得してもよい。CPU11は、前回取得されたデータを保存するか否かを、ユーザによる操作指示に応じて決定してもよい。
「OK」ボタンが操作されると(S17:YES)、CPU11は、広範領域6内に配置された全ての単位領域5からモーションコントラストデータが取得された否かを判断する(S19)。つまり、S19では、全ての単位領域5の撮影が完了したか否かが判断される。全ての単位領域5の撮影が完了していなければ(S19:NO)、CPU11は、単位領域5の順番を示すカウンタ「n」に1を加算し(S21)、次の順の単位領域5からモーションコントラストデータを取得する(S13〜S15)。以上の処理が繰り返されることで、複数の単位領域5の各々からモーションコントラストデータが取得される。なお、CPU11は、ユーザからの特定の操作指示に応じて、複数の単位領域5からのデータ取得処理を中断してもよい。また、CPU11は、ユーザからの特定の操作指示に応じて、複数の単位領域5の一部に対するデータ取得処理をスキップしてもよい。
全ての単位領域5の撮影が完了すると(S19:YES)、CPU11は、複数の単位領域5の各々から取得した複数のモーションコントラストデータの位置合わせを行う(S22)。その結果、それぞれの単位領域5よりも広範囲のモーションコントラストデータが取得される。広範囲モーションコントラストデータのデータ態様には、例えば、二次元モーションコントラスト画像のデータ、三次元モーションコントラスト画像のデータ、画像化される前のデータ等が含まれる。
本実施形態の眼科撮影装置1は、複数のモーションコントラストデータを自動で位置合わせすることも、ユーザからの操作指示に応じて位置合わせすることも可能である。自動で位置合わせを行う方法には、種々の方法を採用し得る。例えば、CPU11は、測定光を走査させた位置の情報(つまり、単位領域5の位置の情報)に応じて、複数のモーションコントラストデータの位置を合わせてもよい。また、CPU11は、それぞれのモーションコントラスト画像を処理し、組織の繋がり(例えば、血管の繋がり)等に基づいて位置合わせを行ってもよい。CPU11は、基準となる画像(例えば、正面観察光学系200によって撮影された画像)と、それぞれのモーションコントラスト画像のマッチングを行い、マッチングの結果に基づいて位置合わせを行ってもよい。
図11を参照して、表示部21におけるモーションコントラスト画像の表示方法の一例について説明する。図11に示す例では、CPU11は、正面観察光学系200によって撮影された二次元の正面画像8(例えば、SLO正面画像、赤外正面画像、眼底カメラによる正面画像等)、または、OCT光学系100によって撮影されたOCT正面(Enface)画像に、二次元モーションコントラスト画像(例えば、広範囲二次元モーションコントラスト画像9)を重畳表示させる。CPU11は、モーションコントラストデータが取得された組織上の位置(つまり、単位領域5の位置)に基づいて、正面画像8における二次元モーションコントラスト画像の重畳位置を決定し、画像を重畳表示させる。従って、ユーザは、二次元モーションコントラスト画像が撮影された組織上の位置を、正面画像8によって適切に確認することができる。ただし、重畳表示を行わずに、二次元または三次元のモーションコントラスト画像を単独で表示させてもよいことは言うまでもない。また、CPU11は、広範囲二次元モーションコントラスト画像9でなく、1つの単位領域5から取得された二次元モーションコントラスト画像を、正面画像上に重畳表示させてもよい。
広範囲モーションコントラスト画像の階調値(コントラストまたは明るさ)の調整について説明する。本実施形態では、複数の単位領域5の各々は完全には重複していない。従って、CPU11は、光スキャナ108の駆動を制御して、異なる単位領域5の各々に対して測定光を走査させる。その結果、測定光の状態等が単位領域5毎に変化し、モーションコントラスト画像の明るさ等が単位領域5に応じて変化する場合がある。例えば、広範囲モーションコントラスト画像の端部近傍に位置する単位領域5の画像は、中心に位置する単位領域5の画像よりも暗くなる場合がある。従って、本実施形態のCPU11は、単位領域5毎に階調値を調整することで、単位領域5毎の明るさの差を減少させる。単位領域5毎の階調値の調整方法には種々の方法を採用できる。例えば、前述したように、複数の単位領域5の重複部分における階調を基準として、単位領域5毎の明るさの差を減少させてもよい。また、CPU11は、隣接する複数の単位領域5の境界近傍において、境界よりも一方の側と他方の側の明るさの差が減少するように、階調値を調整してもよい。
以上説明したように、本実施形態の眼科撮影装置1は、単位領域5よりも広い広範領域6の指定を受け付ける。眼科撮影装置1は、指定された広範領域6内に位置する複数の単位領域5の各々において、複数のOCT信号を取得する。取得した複数のOCT信号を処理することで、各々の単位領域5におけるモーションコントラストデータ(単位データ)が取得される。複数の単位データが位置合わせされることで、各々の単位領域5よりも広い範囲のモーションコントラストデータが適切に取得される。従って、ユーザは、モーションコントラストデータを取得したい広範領域6を指定することで、単位領域5よりも広い範囲におけるモーションコントラストデータを容易に得ることができる。
本実施形態の眼科撮影装置1は、各々の単位領域5よりも広い範囲の正面画像データを用いて、測定光を走査させる組織上の単位領域5の位置をトラッキングする。従って、眼科撮影装置1は、撮影領域の大きさが単位領域以下の正面画像データをトラッキングの基準にする場合に比べて、完全には重複しない複数の単位領域5の各々の位置を適切にトラッキングすることができる。
本実施形態の眼科撮影装置1は、単位数(本実施形態では1つ)の単位領域5からのモーションコントラストデータの取得が完了する毎に、取得されたモーションコントラストデータを許容することを示す指示の入力を受け付ける。眼科撮影装置1は、許容することを示す指示が受け付けられることを契機として、他の単位領域5からのモーションコントラストデータの取得を開始する。従って、ユーザは、それぞれの単位領域5から取得されたモーションコントラストデータが適切であることを適宜確認しながら、複数の単位領域5におけるモーションコントラストデータを眼科撮影装置1に取得させることができる。
本実施形態の眼科撮影装置1は、被検眼Eに対する固視標の呈示位置を固定した状態で測定光の走査位置を変更することで、複数の単位領域5の各々から複数のOCT信号を取得する。この場合、固視標の呈示位置を変更して複数の単位領域5のOCT信号を取得するよりも、測定光の歪みの影響等が低下し得る。よって、例えば、複数の単位領域5の各々から取得されたモーションコントラストデータが位置合わせされる際に、歪みの影響等が低下されたデータが位置合わせされるので、位置合わせが適切に行われ易い。
本実施形態の眼科撮影装置1は、各々の単位領域5のサイズの指定を受け付けると共に、指定されたサイズの単位領域5からモーションコントラストデータを取得する。従って、ユーザは、より望ましい方法(例えば、撮影時間が短くなる方法、または、解像度が高くなる方法等)で、広範囲のモーションコントラストデータを眼科撮影装置1に取得させることができる。
良好なモーションコントラストデータを取得するためには、同一位置に測定光を適切な時間間隔(例えば、2.5ms〜5ms毎)で複数回走査させることが望ましい。仮に、受光素子120が受光信号を検出できるスピード(つまり、単位時間当たりに受光信号を検出できる回数)に限界が無ければ、1つの走査ラインS上の測定点の数を多くしても、適切な時間間隔で測定光の走査を繰り返すことができるので、良好なモーションコントラストデータが得られる。しかし、受光素子120の検出スピードには受光素子120毎に限界がある。よって、走査ラインS上の測定点の数を多くしすぎると、同一位置に対する測定光の走査間隔が適切な間隔よりも長くなってしまい、モーションコントラストデータの品質が低下し得る。本実施形態の眼科撮影装置1は、単位領域5のサイズが少なくとも所定のサイズ以上である場合には、指定されるサイズに関わらず、走査ラインS上の測定点の数を上限値に維持する。従って、眼科撮影装置1は、同一位置に対する測定光の走査間隔を、適切な間隔に維持し易くなる。よって、単位領域5のサイズ(本実施形態では、走査ラインSに沿う方向における単位領域5のサイズ)が大きい場合でも、良好なモーションコントラストデータが取得され易い。
本実施形態の眼科撮影装置1は、予め定められた複数種類の単位領域5のサイズのいずれかを、ユーザに指定させる。従って、ユーザは、優先させたい事項(例えば、測定時間の短縮化、またはデータの精密さ(例えば画像の解像度))に応じて、複数種類の単位領域5のサイズの中から適切なサイズを容易に選択することができる。
本実施形態では、ユーザは、予め定められた複数種類の広範領域6のサイズの中から、所望するサイズを指定することができる。また、ユーザが指定可能な単位領域5のサイズの種類が、広範領域6のサイズの種類に応じて予め定められている。従って、眼科撮影装置1は、それぞれの広範領域6のサイズに適した単位領域5のサイズを、容易にユーザに指定させることができる。
本実施形態では、広範領域6がユーザによって指定されると、指定された広範領域6内で、複数の単位領域5が完全には重複しない位置に自動的に配置される。従って、組織の広い範囲からのモーションコントラストデータが、より容易に取得される。
本実施形態の眼科撮影装置1では、ユーザは、広範領域6内に配置する複数の単位領域5の位置を指定することができる。従って、ユーザは、所望の位置のモーションコントラストデータを、より容易に眼科撮影装置1に取得させることができる。
本実施形態の眼科撮影装置1は、複数の単位領域5の各々から取得された複数のモーションコントラストデータを位置合わせすることで、単位領域5よりも広い範囲のモーションコントラストデータを取得することができる。従って、複数のモーションコントラストデータを位置合わせするための操作をユーザが行わなくても、広い範囲のモーションコントラストデータが適切に取得される。また、本実施形態の眼科撮影装置1は、ユーザによって入力される操作指示に応じて、複数のモーションコントラストデータを位置合わせすることも可能である。
本実施形態の眼科撮影装置1は、正面画像を表示部21に表示させると共に、表示された正面画像上に、ユーザによって指定された広範領域6を表示させる。眼科撮影装置1は、正面画像上の広範領域6の位置を移動させる指示を受け付けると、指示に応じて、正面画像上に表示されている広範領域6の位置を移動させる。この場合、眼科撮影装置1は、正面画像によって表示された組織のうち、指示に応じて移動させた広範領域6内に位置する組織から、OCT信号およびモーションコントラストデータを取得する。従って、ユーザは、広範囲のモーションコントラストデータを取得する範囲を、組織の正面画像を見ながら適切に設定することができる。
本実施形態の眼科撮影装置1は、正面画像上に表示させている広範領域6を移動させる場合に、広範領域6と共に正面画像上に表示させている複数の単位領域5の位置も、広範領域6と共に正面画像上で移動させる。従って、ユーザは、広範領域6内の単位領域5の配置を維持させながら、広範囲のモーションコントラストデータを取得する範囲を適切な位置に設定することができる。
上記実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、上記実施形態で例示された技術を変更することも可能である。
図12を参照して、サイズおよび形状の少なくとも一方が異なる複数種類の単位領域5を用いる場合について説明する。上記実施形態では、広範領域6内に配置される複数の単位領域5のサイズおよび形状は、全て同一であった。しかし、サイズおよび形状の少なくとも一方が異なる複数種類の単位領域5を用いることも可能である。
図12に示す例では、広範領域6の中心に、単位領域5Lが配置されている。また、縦および横のサイズが単位領域5Lの半分である単位領域5Sが、単位領域5Lの周囲を隙間なく取り囲むように配置されている。図12に示す例において、CPU11は、単位領域5Lにおける走査ラインS上の測定点の数と、単位領域5Sにおける走査ラインS上の測定点の数を同一としてもよい。この場合、大きい単位領域5Lから取得されるモーションコントラスト画像の解像度よりも、小さい単位領域5Sから取得されるモーションコントラスト画像の解像度の方が高くなる。従って、画像の歪み等の影響で画質が悪化しやすい周辺部について、高い解像度の画像が取得される。よって、広範囲モーションコントラストデータの全体の品質が向上する。ただし、CPU11は、単位領域5の種類に応じて、走査ラインS上の測定点の数を変化させてもよい。また、形状が異なる複数種類の単位領域5が用いられてもよい。以上のように、眼科撮影装置1は、複数種類の単位領域5を用いることで、より良好な広範囲モーションコントラストデータを取得することも可能である。
上記実施形態では、広範領域6および単位領域5がユーザによって指定される。しかし、単位領域5のサイズおよび形状は固定されていてもよい。この場合、CPU11は、広範領域6が指定されると、指定された広範領域6に応じて、サイズおよび形状が予め定められている複数の単位領域を広範領域6内に配置してもよい。
上記実施形態では、単位領域5の形状は正方形である。ユーザは、正方形である単位領域5のサイズを指定する。しかし、単位領域5の形状は正方形に限定されない。例えば、CPU11は、単位領域5の形状(例えば、長方形、正方形、円形等)の指定を受け付けて、指定された形状の単位領域5からモーションコントラストデータを取得してもよい。
上記実施形態では、1つの単位領域5からのモーションコントラストデータの取得が完了する毎に、データを許容することを示す指示の入力が受け付けられる。許容することを示す指示が入力されることを契機として、他の単位領域5からのモーションコントラストデータの取得が開始される。しかし、CPU11は、ユーザによる許容指示を待たずに、全ての単位領域5の各々から連続してモーションコントラストデータを取得してもよい。また、CPU11は、1つではなく複数(例えば2つ)の単位領域5からのモーションコントラストデータの取得が完了する毎に、データを許容するか否かをユーザに確認させてもよい。また、上記実施形態のCPU11は、1つの単位領域5から取得されたモーションコントラスト画像を表示部21に表示させることで、データをユーザに確認させる。しかし、CPU11は、モーションコントラストデータに関する情報のうち、画像以外の情報(例えば、画質を示す数値等)を表示部21に表示させることで、データをユーザに確認させてもよい。CPU11は、モーションコントラストデータに関する情報を音声等によってユーザに通知することで、データをユーザに確認させてもよい。
上記実施形態では、固視標の呈示位置を固定した状態で測定光の走査位置が変更されることで、複数の単位領域の各々からOCT信号が取得される。その結果、測定光の歪みの影響等が抑制される。しかし、CPU11は、固視標の呈示位置を変更することで、測定光を走査させる単位領域5を変更してもよい。
上記実施形態では、全ての単位領域5からのモーションコントラストデータの取得が完了した後に、複数のモーションコントラストデータの位置合わせが行われる。しかし、CPU11は、1つまたは複数の単位領域5からモーションコントラストデータが取得される毎に、取得された複数のモーションコントラストの位置合わせを行っても良い。
上記実施形態では、ユーザによって指定されることが可能な広範領域6および単位領域5のサイズが、予め複数種類定められている。しかし、指定可能な広範領域6および単位領域5のサイズは、予め定められていなくてもよい。つまり、広範領域6および単位領域5の少なくとも一方のサイズは、ユーザからの指示に応じて連続的に、または段階的に適宜変更されてもよい。例えば、CPU11は、広範領域6のサイズまたは形状が変更されることに伴って、広範領域6内に配置する各々の単位領域5のサイズ、形状、個数等の少なくともいずれかを自動的に変更してもよい。また、CPU11は、単位領域5のサイズ、形状、個数等の少なくともいずれかが変更されることに伴って、広範領域6のサイズ、形状等を自動的に変更してもよい。
上記実施形態では、隣接する複数の単位領域5の間に隙間が無い状態で、複数の単位領域5が広範領域6内に配置される。つまり、CPU11は、隣接する単位領域5の端部同士が接するように、または、単位領域5同士が一部で重複するように、複数の単位領域5を配置する。しかし、CPU11は、隣接する複数の単位領域5を離間させて配置してもよい。
上記実施形態では、モーションコントラストデータの取得を開始する以前のタイミングで取得された正面画像データを基準として、単位領域5のトラッキングが実行される。しかし、トラッキングの方法を変更することも可能である。例えば、CPU11は、モーションコントラストデータを取得するために必要なOCT信号が、最初の単位領域5から取得している間に、トラッキングの基準となる正面画像データを取得してもよい。この場合でも、CPU11は、単位領域5を変更する際のトラッキングを行うことができる。
1 眼科撮影装置
5 単位領域
6 広範領域
10 制御部
11 CPU
14 不揮発性メモリ
21 表示部
22 操作部
100 OCT光学系
102 測定光源
108 光スキャナ
120 受光素子
200 正面観察光学系
300 固視標呈示光学系

Claims (12)

  1. 被検眼を撮影する眼科撮影装置であって、
    被検眼の組織に測定光を走査させることでOCT信号を取得するOCT光学系と、
    組織における動きを示すモーションコントラストデータの取得単位となる単位領域よりも広い広範領域の指定を受け付ける広範領域受付手段と、
    指定された前記広範領域内に位置し、且つ完全には重複しない複数の前記単位領域の各々において、同一位置から異なる時間に複数の前記OCT信号を取得する単位OCT信号取得手段と、
    同一位置から取得した前記複数のOCT信号を処理することで、前記複数の単位領域の各々における前記モーションコントラストデータを取得する単位データ取得手段と、
    を備え、
    前記複数の単位領域の各々から取得された複数の前記モーションコントラストデータが位置合わせされることで、各々の前記単位領域よりも広い範囲の前記モーションコントラストデータが取得されることを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 請求項1の眼科撮影装置であって、
    被検眼の正面画像データを取得する正面観察光学系によって、各々の前記単位領域よりも広い範囲の前記正面画像データを繰り返し取得する正面データ取得手段と、
    繰り返し取得される前記正面画像データを用いて、前記複数のOCT信号を取得する各々の前記単位領域の位置を、前記OCT光学系と前記組織の相対的な位置の変動に応じて追尾させるトラッキング手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする眼科撮影装置。
  3. 請求項1または2の眼科撮影装置であって、
    単位数の前記単位領域からの前記複数のOCT信号および前記モーションコントラストデータの取得が完了する毎に、取得された前記モーションコントラストデータに関する情報を表示手段に表示させて、前記モーションコントラストデータを許容することを示す指示を受け付ける許容指示受付手段をさらに備え、
    前記単位OCT信号取得手段および前記単位データ取得手段は、
    前記モーションコントラストデータを許容することを示す指示が前記許容指示受付手段によって受け付けられることを契機として、他の前記単位領域からの前記複数のOCT信号および前記モーションコントラストデータの取得を開始することを特徴とする眼科撮影装置。
  4. 請求項1から3のいずれかの眼科撮影装置であって、
    固視標を被検眼に呈示することで、被検眼の視線方向を誘導する固視標呈示光学系をさらに備え、
    前記単位OCT信号取得手段は、
    被検眼に対する前記固視標の呈示位置を固定した状態で、前記OCT光学系による測定光の走査位置を変更することで、前記複数の単位領域の各々から前記複数のOCT信号を取得することを特徴とする眼科撮影装置。
  5. 請求項1から4のいずれかの眼科撮影装置であって、
    各々の前記単位領域のサイズの指定を受け付ける単位領域サイズ受付手段をさらに備え、
    前記単位OCT信号取得手段は、
    指定されたサイズの前記単位領域から前記複数のOCT信号を取得することを特徴とする眼科撮影装置。
  6. 請求項5の眼科撮影装置であって、
    前記単位OCT信号取得手段は、
    それぞれの走査ラインに沿って異なる時間に測定光を複数回走査させて、前記走査ライン上の複数の測定点の各々で前記複数のOCT信号を取得すると共に、
    指定される前記単位領域のサイズが少なくとも所定のサイズ以上である場合には、指定されるサイズに関わらず、各々の前記走査ライン上における前記測定点の数を、予め定められた上限値に維持することを特徴とする眼科撮影装置。
  7. 請求項5または6の眼科撮影装置であって、
    前記単位領域サイズ受付手段は、
    予め定められた複数種類の前記単位領域のサイズのいずれかの指定を受け付けることを特徴とする眼科撮影装置。
  8. 請求項7の眼科撮影装置であって、
    前記広範領域受付手段は、予め定められた複数種類の前記広範領域のサイズのいずれかの指定を受け付けると共に、
    前記単位領域サイズ受付手段によって指定可能な前記単位領域のサイズの種類が、前記広範領域のサイズの種類の各々に応じて予め定められていることを特徴とする眼科撮影装置。
  9. 請求項1からのいずれかの眼科装置であって、
    前記単位OCT信号取得手段は、
    前記広範領域内に位置し、且つ、サイズおよび形状の少なくともいずれかが異なる複数種類の前記単位領域の各々から、前記複数のOCT信号を取得することが可能であることを特徴とする眼科撮影装置。
  10. 請求項1からのいずれかの眼科撮影装置であって、
    被検眼の正面画像データを取得する正面観察光学系によって、被検眼の組織の正面画像を撮影する正面画像撮影手段と、
    撮影された前記正面画像を表示手段に表示させると共に、前記正面画像上に、前記広範領域受付手段によって指定された前記広範領域を表示させる領域表示手段と、
    前記正面画像上の前記広範領域の位置を移動させる指示を受け付ける移動指示受付手段と、
    前記広範領域の位置を移動させる指示に応じて、前記正面画像上における前記広範領域の位置を移動させる領域移動手段と、
    をさらに備え、
    前記単位OCT信号取得手段は、
    前記正面画像によって表示された組織のうち、前記領域移動手段によって移動された前記広範領域内の組織から前記複数のOCT信号を取得することを特徴とする眼科撮影装置。
  11. 請求項1から3のいずれかの眼科撮影装置であって、
    固視標を被検眼に呈示することで、被検眼の視線方向を誘導する固視標呈示光学系をさらに備え、
    前記単位OCT信号取得手段は、
    前記固視標呈示光学系を制御し、前記固視標の呈示位置を変更することで、前記複数の単位領域の各々から前記複数のOCT信号を取得することを特徴とする眼科撮影装置。
  12. 被検眼を撮影する眼科撮影装置の動作を制御する制御装置において実行される眼科撮影プログラムであって、
    前記眼科撮影装置は、
    被検眼の組織に測定光を走査させることでOCT信号を取得するOCT光学系を備え、
    前記眼科撮影プログラムが前記制御装置のプロセッサによって実行されることで、
    組織における動きを示すモーションコントラストデータの取得単位となる単位領域よりも広い広範領域の指定を受け付ける広範領域受付ステップと、
    指定された前記広範領域内に位置し、且つ完全には重複しない複数の前記単位領域の各々において、同一位置から異なる時間に複数の前記OCT信号を取得する単位OCT信号取得ステップと、
    同一位置から取得した前記複数のOCT信号を処理することで、前記複数の単位領域の各々における前記モーションコントラストデータを取得する単位データ取得ステップと、
    を前記眼科撮影装置に実行させると共に、
    前記複数の単位領域の各々から取得された複数の前記モーションコントラストデータが位置合わせされることで、各々の前記単位領域よりも広い範囲の前記モーションコントラストデータが取得されることを特徴とする眼科撮影プログラム。
JP2015175117A 2015-09-04 2015-09-04 眼科撮影装置および眼科撮影プログラム Active JP6551081B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175117A JP6551081B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 眼科撮影装置および眼科撮影プログラム
US15/255,332 US9962074B2 (en) 2015-09-04 2016-09-02 Ophthalmic imaging device and ophthalmic imaging program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175117A JP6551081B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 眼科撮影装置および眼科撮影プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017047113A JP2017047113A (ja) 2017-03-09
JP2017047113A5 JP2017047113A5 (ja) 2018-10-11
JP6551081B2 true JP6551081B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=58190972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015175117A Active JP6551081B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 眼科撮影装置および眼科撮影プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9962074B2 (ja)
JP (1) JP6551081B2 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6624945B2 (ja) 2016-01-21 2019-12-25 キヤノン株式会社 画像形成方法及び装置
JP6746960B2 (ja) * 2016-03-02 2020-08-26 株式会社ニデック 眼科用レーザ治療装置
US10452138B1 (en) * 2017-01-30 2019-10-22 Facebook Technologies, Llc Scanning retinal imaging system for characterization of eye trackers
US10761602B1 (en) 2017-03-14 2020-09-01 Facebook Technologies, Llc Full field retinal imaging system for characterization of eye trackers
JP7030455B2 (ja) 2017-09-06 2022-03-07 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP7102112B2 (ja) * 2017-09-07 2022-07-19 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2019054989A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP2019080808A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 キヤノン株式会社 検査装置、該検査装置の制御方法、及びプログラム
JP6942626B2 (ja) * 2017-12-28 2021-09-29 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP7050488B2 (ja) * 2017-12-28 2022-04-08 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP7134324B2 (ja) * 2017-12-28 2022-09-09 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP6942627B2 (ja) * 2017-12-28 2021-09-29 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP6954831B2 (ja) * 2017-12-28 2021-10-27 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP7123606B2 (ja) * 2018-04-06 2022-08-23 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2019208857A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 株式会社ニデック Oct装置
JP7229715B2 (ja) 2018-10-10 2023-02-28 キヤノン株式会社 医用画像処理装置、医用画像処理方法及びプログラム
JP7183590B2 (ja) * 2018-06-29 2022-12-06 株式会社ニデック 眼科画像処理装置、oct装置、および眼科画像処理プログラム
JP2020039667A (ja) 2018-09-12 2020-03-19 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP7215862B2 (ja) * 2018-09-26 2023-01-31 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP7325675B2 (ja) 2018-09-27 2023-08-14 株式会社トプコン 眼科撮影装置
JP7236832B2 (ja) * 2018-09-27 2023-03-10 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP2020049147A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社トプコン 眼科撮影装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒体
WO2020075345A1 (ja) 2018-10-10 2020-04-16 キヤノン株式会社 医用画像処理装置、医用画像処理方法及びプログラム
KR20200100968A (ko) * 2019-02-19 2020-08-27 워터바이오텍 주식회사 수용성 나프토퀴논 유도체 조성물과 그 제조방법, 유해조류 제어용 수용성 조성물, 대규모 유해조류 제어방법, 그리고 대규모 유해조류 인공지능 모니터링, 제거 및 예방 자동화 시스템
WO2020183791A1 (ja) 2019-03-11 2020-09-17 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP7341422B2 (ja) 2019-09-10 2023-09-11 国立大学法人 筑波大学 走査型イメージング装置、その制御方法、走査型イメージング方法、プログラム、及び記録媒体

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5735790B2 (ja) * 2010-12-02 2015-06-17 株式会社ニデック 眼科撮影装置
JP5845608B2 (ja) * 2011-03-31 2016-01-20 株式会社ニデック 眼科撮影装置
WO2013004801A1 (en) * 2011-07-07 2013-01-10 Carl Zeiss Meditec Ag Improved data acquisition methods for reduced motion artifacts and applications in oct angiography
JP2013146447A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Canon Inc 撮影装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2014097191A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Canon Inc 撮像装置、撮像方法およびプログラム
JP6174908B2 (ja) * 2013-05-27 2017-08-02 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び、コンピュータプログラム
JP6507615B2 (ja) 2013-12-13 2019-05-08 株式会社ニデック 光コヒーレンストモグラフィ装置、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20170065171A1 (en) 2017-03-09
JP2017047113A (ja) 2017-03-09
US9962074B2 (en) 2018-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6551081B2 (ja) 眼科撮影装置および眼科撮影プログラム
JP6507615B2 (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置、及びプログラム
JP6703730B2 (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置、および光コヒーレンストモグラフィ制御プログラム
JP6402902B2 (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置及び光コヒーレンストモグラフィ演算プログラム
US20150374228A1 (en) Optical coherence tomography device, optical coherence tomography calculation method, and optical coherence tomography calculation program
JP6402901B2 (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置、光コヒーレンストモグラフィ演算方法及び光コヒーレンストモグラフィ演算プログラム
JP6535985B2 (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置、光コヒーレンストモグラフィ演算方法及び光コヒーレンストモグラフィ演算プログラム
US10244937B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP6746884B2 (ja) 眼科撮影装置及び眼科撮影プログラム
JP2017046975A (ja) 眼科撮影装置及び眼科撮影プログラム
JP2019201952A (ja) 撮影装置及びその制御方法
JP6188339B2 (ja) 光断層撮像装置およびその制御方法
JP6503665B2 (ja) 光コヒーレンストモグラフィー装置及びプログラム
JP5948757B2 (ja) 眼底撮影装置
JP2019201951A (ja) 撮影装置及びその制御方法
JP6402879B2 (ja) 眼科撮影装置
JP6160809B2 (ja) 眼科撮影装置及び撮影制御プログラム
JP2018201858A (ja) 眼鏡装用パラメータ取得装置、眼鏡装用パラメータ取得方法、及び眼鏡装用パラメータ取得プログラム
US9795291B2 (en) Optical coherence tomography device and optical coherence tomography control program
JP6888643B2 (ja) Oct解析処理装置、及びoctデータ処理プログラム
US11412925B2 (en) Ophthalmic imaging apparatus and storage medium
JP6763457B2 (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置、および光コヒーレンストモグラフィ制御プログラム
JP7013134B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2020126071A (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置、および光コヒーレンストモグラフィ演算プログラム
JP2019208857A (ja) Oct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180829

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6551081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250