JP6549917B2 - プラズマ処理装置およびそのデータ解析装置 - Google Patents
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Description
なお、本発明では、プラズマ中に含まれる各元素や化合物をエレメント、これら中の特定のエレメントと該エレメントの発光する光の波長との組み合わせを「波長ID」と定義する。
図1の構成図に示すように、プラズマ処理装置1は、プラズマ処理部10とデータの解析装置20と入力部30と出力部31と通信インタフェース部(通信IF部)32とを有し、これらはバス33を介して相互に接続されている。
図2に示すように、プラズマ処理部10のプラズマ加工部11は、真空排気手段(図示略)で内部を真空に排気されるチャンバ111と、1対の電極112a及び112bと、チャンバ111の内部を外側から観察する窓115と、真空に排気されたチャンバ111の内部にウェハ114をプラズマ処理するための処理ガスを供給するガス供給器117とを備えている。電源ユニット118により1対の電極112a及び112bに高周波電力を印加し、電極112bに高周波バイアス電力を印加することにより、真空排気され処理ガスが供給されたチャンバ111の内部にプラズマ113を発生させる。
図3Aで、本発明の実施例1における、プラズマ処理区間及び時間区間を説明する。
図3Aにおいて、横軸は時間、縦軸はプラズマの発光強度を示している。「プラズマ処理区間」に、チャンバへ処理ガスを供給し電極に高周波電力を印加することで、処理ガスをプラズマ化し、ロット単位でウェハを処理する。1つのロットのウェハのプラズマ処理の終了に伴い、処理ガスの供給や高周波電力の印加が停止される。なお本実施例では、チャンバへの処理ガスの供給を開始してから終了するまでの時間を「プラズマ処理区間」とするが、他のプラズマ処理に関わる情報を用いて「プラズマ処理区間」を決定しても良い。例えば、電流の値が一定である区間を「プラズマ処理区間」としても良い。
図3Bに、分光器12にて計測された、Si,Al等の多数のエレメントを含む、プラズマ発光のOESデータの例として波形信号301の時間推移を示す。図3Bは、OESデータに基づき、プラズマ発光強度と波長帯域、及び、プラズマ処理の時間の関係の例を説明するグラフであり、X軸は各エレメントの発する光の波長、Y軸は時間、Z軸はプラズマの発光強度を示している。Y軸の時間は、例えば、n枚目のウェハの処理における「時間区間」1−100に相当する。
図3Bに示すように、プラズマ発光の波長帯域と強度は、プラズマ処理の時間の経過とともに変化する。OESデータの波形信号301は、波長と時間の2次元の要素を持ち、各波長、各時間についてそれぞれ計測された発光強度の値を表している。各波長、各時間についてそれぞれ計測された発光強度の値は、OESデータのIDと共に、後述のOESデータ記憶領域24に格納される。
図1に示した記憶部22のウェハ処理回数データ記憶領域23には、プラズマ処理を行った回数を特定する情報と、OESデータのIDを特定する情報が格納される。
図4は、ウェハ処理回数データ記憶領域23の例であるウェハ処理回数データテーブル23aを示す。本テーブルは、ロット処理回数欄23b、ロット内ウェハ処理回数欄23c、ウェハ総処理回数欄23d、OESデータID欄23e、等の各フィールドを有する。
ロット処理回数欄23bには、ロットの処理回数を特定する情報が格納される。ロットは、前述したようにチャンバ111内部の状態を調整する調整処理の間にプラズマ処理されるウェハのグループである。ロット1と2の間に、クリーニング処理がなされる。
ロット内ウェハ処理回数欄23cには、同一ロット内における、ウェハをプラズマ処理した回数を特定する情報が格納される。
ウェハ総処理回数欄23dには、ウェハをプラズマ処理した回数を特定する情報が格納される。
OESデータID欄23eには、後述のOESデータ記憶領域24のOESデータテーブル24aを特定する情報、p101,p102,−が格納される。OESデータIDp101は、例えば、図3の1枚目のウェハの処理における「時間区間」1の波長と発光強度のデータを示している。
例えば、同じエレメントSiであっても、波長251nmと波長288nmの2種類の光の時間分解発光スペクトルが得られるが、これらのスペクトルは波長ID1,ID2のデータとして区別される。
波長ID欄26b及びエレメント欄26cには、波長欄26dで特定される波長を発するエレメントを特定する情報が格納される。
波長欄26dには、プラズマ処理の監視や制御に用いる波長の候補を特定する情報が格納される。後述の説明のために、ここに格納された情報を波長WLと呼ぶ。
時間区間欄26eには、プラズマ処理の監視や制御に用いる時間区間の候補を特定する情報が格納される。後述の説明において、ここに格納された情報を時間区間WLTと呼ぶ。
後述の解析処理では、波長欄26d、時間区間欄26eに格納された値を用い、OESデータ記憶領域24に記憶された図6に示したOESデータテーブル24aにおける波長欄24cの波長WLとプラズマ処理区間欄24dの時間区間WLTにおける発光強度の平均値と、ウェハ処理回数との間で相関の高さを評価する処理を行う。
相関方向の一致欄26hには、相関の方向欄26gに格納された情報がエレメント間で一致しているか否かを特定する情報が格納される。本欄については、エレメント欄26cに格納されたエレメントごとに同一の値が格納される。例えば、エレメント欄26cに同一の値が格納された波長欄26dの各波長について、相関の方向欄26gに格納された情報が全て一致する場合もしくは同一のものの割合が予め定められた閾値よりも大きい場合には「○」の記号が格納され、それ以外の場合には「×」の記号が格納される。
OESデータの値は、発光するエレメントの発する光の波長によって異なり、またプラズマ処理中の時間の経過に応じて変化する。そのため、多数のエレメントの波長と時間区間からなる膨大な数の組み合わせの中から、プラズマ処理の監視や、制御に用いる波長と時間区間の最適の組合せを特定することが望ましい。
本実施例による解析装置20の解析処理は、半導体ウェハをプラズマ処理するプラズマ処理装置において、膨大なプラズマ発光データ(OESデータ)の中から、プラズマ処理の監視や制御に用いる最適の波長及び時間区間を特定する解析処理である。
本解析処理は、装置管理者がプラズマ処理装置で複数のウェハをプラズマ処理した後に、そのプラズマ処理装置で同じ仕様のウェハ処理を行う場合の、監視や制御の条件を決定するために利用される。
解析装置20を起動すると、図10に示すような入出力部の表示画面D100が表示される。操作者は、解析装置20において解析処理を実行するに際して、解析処理を行うための条件を、図10に示す表示画面D100上で入力する。表示画面D100上には、エレメント波長データテーブル25aのエレメント欄25cに格納された情報がD101に、波長欄25dに格納された情報がD102に、波長IDと共に表示される。この表示画面D100上で、操作者が解析対象欄D103に解析対象の波長にチェックを入れ、解析実行を指示する。
すなわち、操作者は、表示画面D100上で解析対象欄D103に解析対象の波長IDにチェックを入れ、さらに時間区間欄D104で波長ID毎に、時間IDで定義された複数の時間区間を入力する。例えば、操作者が時間区間を幾つに分割するかを設定すると、時間区間欄D104の時間IDと対応する時間区間とが自動的に生成・表示される。操作者はこの時間IDを選択して、時間区間を入力する。さらに、操作者が解析実行ボタンD105をクリックして解析実行を指示すると、解析装置20は解析処理を実行し、プラズマ処理の監視や制御に適した波長と時間区間の組合せを出力する。
なお、解析対象欄D103で操作者が波長を選択するのではなく、エレメントの発する光の波長を全て自動で選択する構成にしても良い。
次に、S101で作成した解析対象の波長IDそれぞれについて、プラズマ処理区間内の複数の時間区間との組合せを作成し(S102)、相関データテーブル26aの各行の、波長と時間区間の組合せについてウェハ処理回数と発光強度の間の相関の高さを示す情報(決定係数)をロット毎に算出する(S103)。また、波長と時間区間の組合せについてウェハ処理回数と発光強度の間の相関の方向を示す情報(単回帰係数)をロット毎に算出する(S104)。算出した決定係数をロット間で平均し(S105)、単回帰係数をロット間で平均する(S106)。この決定係数と単回帰係数のロット間平均を算出し相関の方向を判定する処理を全ての時間区間について行い(S107)、解析対象の波長について、相関の最も大きい時間区間(決定係数最大の時間区間)を特定し、相関データテーブル26aに格納する(S108)。
次に、操作者から指示があれば、提示した波長について時間区間を細かく分割して相関を計算する詳細解析を実施し(S112)、実施した結果を詳細解析データテーブル27aに格納し(S113)、詳細解析の結果を表示して(S114)、終了する。詳細解析を実施しない場合には、(S111)で得られた決定係数が最大となる波長と時間区間の組合せを詳細解析データテーブル27aに格納し、終了する。
(S101):演算部21は、S101で図10に示す表示画面D100上で解析対象欄D103にチェックが入れられた波長D102とそのエレメントD101を、相関データテーブル26aのエレメント欄26c及び波長欄26dに格納する。
S102からS109では、相関データテーブル26aの各行に格納された波長及びエレメントについて処理を行う。説明では、処理対象の行を第i行(i=1,2・・・)と呼び、処理対象となる波長を第i行の波長と呼ぶ。処理は第1行から順に行う。
各フィールドの値は、S102からS109の解析処理で値が格納される。
演算部21は、ウェハ処理回数データテーブル23aのロット処理回数欄23bの値ごとに、ロット内ウェハ処理回数と発光強度との間の相関係数を算出し、相関係数の二乗である決定係数をロット毎の決定係数欄210fに格納する。発光強度の値は、OESデータID欄23eに格納された値で特定されるOESデータテーブル24aにおいて、第i行の波長と第j行の時間区間の組合せに該当する発光強度の平均値が用いられる。なお、発光強度の平均値は、第i行の波長と第j行の時間区間の組合せに該当する発光強度の平均値を、別の波長における発光強度で除した値を用いても良い。
なお、ロット内ウェハ処理回数と発光強度の決定係数の値は、相関係数の二乗の代わりに、ロット内ウェハ処理回数を説明変数として発光強度を目的変数とする二次関数や三次関数の二乗誤差から算出しても良い。
また、xiとyiを入れ替えて計算しても良い。すなわち、yiをウェハ処理回数データテーブル23aのロット内ウェハ処理回数欄23cに格納された値とし、xiをOESデータID欄23eに格納された値で特定されるOESデータテーブル24aにおいて、第i行の波長と第j行の時間区間の組合せに該当する発光強度の平均値としても良い。
演算部21は、決定係数平均欄210gの各行の中で、格納された決定係数平均が最大となる行を特定し、決定係数平均最大欄210hの当該行に「○」を入力する。また、中間データテーブル210aの時間区間欄210eの当該行に格納された値を、相関データテーブル26aの時間区間欄26eの第i行に格納し、決定係数平均欄210gの当該行に格納された値を決定係数平均欄26fの第i行に格納し、相関の方向欄210kの当該行に格納された値を相関の方向欄26gの第i行に格納する。
演算部21は、相関データテーブル26aのエレメント欄26cに格納された各エレメントについて、エレメントの発光を示す波長における相関の方向を比較する。具体的には、演算部21は、エレメント欄26cに格納されたエレメントが同一の波長について、相関の方向欄26gに格納された情報が全て一致する場合には、相関方向の一致欄26hの当該エレメントの行には一致を示す記号「○」を格納する。また、一致しない場合には不一致を示す記号「×」を格納する。なお、エレメントが同一の波長における相関の方向が全て一致しなくても、予め定められた閾値以上の割合で、相関の方向が一致している場合には、一致と判定しても良い。このエレメントごとの相関方向の一致の評価を、エレメント欄26cに格納された全てのエレメントについて行う。
演算部21は、相関データテーブル26aにおいて、相関方向の一致欄26hが一致を示す「○」である行の中から、決定係数平均欄26fの値が最も大きい行(すなわち、波長と時間区間の組合せ)を特定し、決定係数最大欄26iの当該行に決定係数最大を示す記号「○」を入力する。
図13に示した出力画面D200には、相関データテーブル26aにおいて決定係数が最大となる波長と時間区間およびエレメントの情報がそれぞれ表示される。
演算部21は、時間区間の取り得る組合せを作成し、詳細処理中間データテーブル211aの時間区間欄211eに格納する。図14に示す詳細処理中間データテーブル211aは、時間区間の詳細解析のために用いられるデータテーブルであり、波長ID欄211b、エレメント欄211c、波長欄211d、時間区間欄211e、ロット毎の決定係数欄211f、決定係数平均欄211g、決定係数平均最大欄211h、等の各フィールドを有する。
演算部21は、時間区間欄211eには、前述の通り、時間区間の取り得る組合せを格納する。
更に演算部21は、ロット毎の決定係数欄211fに、S103の処理と同様に、各行に格納された波長と時間区間の組合せにおける発光強度の平均値と、ロット内ウェハ処理回数との決定係数を格納する。
更に演算部21は、ロット毎の決定係数欄211fに格納された値の各行の平均値を、決定係数平均欄211gの当該行に格納する。
更に演算部21は、決定係数平均欄211gに格納された値のうち、最大の値が格納された行を特定し、決定係数平均最大欄211hの当該行に最大を示す「○」を格納する。
図15Bは、解析処理の結果が記録される詳細解析データテーブル27aの例を示す。本テーブルは、波長ID欄27bエレメント欄27c、波長欄27d、時間区間欄27e、決定係数平均欄27g、等の各フィールドを有する。各フィールドには、解析処理にて情報が格納される。
波長欄27d、時間区間欄27eに格納された値は、ウェハ処理回数との相関を算出するときの発光の波長と時間区間を示している。
決定係数平均欄27gには、波長欄27d及び時間区間欄27eに格納された値で算出した、発光強度平均値とウェハ処理回数との相関の高さを特定する情報が格納される。例えば、相関係数の二乗である決定係数r2(又は、R2)が格納される。
また演算部21は、詳細処理中間データテーブル211aの時間区間欄211eと決定係数平均欄211gに格納された情報のうち、決定係数平均最大欄211hに格納された情報(決定係数)が最大になる行に格納された情報を、詳細解析データテーブル27aの時間区間欄27eと決定係数平均欄27gに格納する。
図15Aに示した出力画面D300には、詳細解析データテーブル27aに格納された、決定係数が最大となる波長ID=2、すなわちエレメントと波長、及び時間区間47−97と決定係数平均の情報がそれぞれ表示される。
波長ID欄、エレメント欄D301、波長欄D302、時間区間欄D303、決定係数平均欄D304には、詳細解析データテーブル27aの波長ID欄27b、エレメント欄27c、波長欄27d、時間区間欄27e、決定係数平均欄27gに格納された情報が、それぞれ表示される。
また、D305には、決定係数が最大となる波長と時間区間の組合せにおける発光強度の平均値とウェハ総処理回数をプロットした散布図が表示される。D306−D308には、操作者が散布図に表示された組み合わせ、ここでは、波長ID=2、時間区間47−97の組み合わせを採用するか否かを決定できる入力ボタンが表示される。操作者に採否を判定させるのは、解析装置20に与えられていない情報等により、時間区間47−97の組み合わせを採用しないのが望ましい場合もあり得るからである。操作者が図15Aの画面に表示された組み合わせを採用した場合、図15Bの詳細解析データテーブル27aにその情報が記録される。操作者がこの組み合わせを採用しない場合、決定係数が最大となる他の組み合わせ、例えば、図13に示す波長ID=2、時間区間51−100の組み合わせ、が図15Bの詳細解析データテーブル27aに記録される。
制御部13は、プラズマ処理を実行するためのRun−to−Run制御ユニット131及びプラズマ監視ユニット132を備えている。メモリ及びデータベース14には、制御モデルのデータ、制御レシピや係数のデータ、詳細解析データテーブル27a(図15B)の波長IDと時間区間の組合せのデータ、発光ターゲット値、ロット毎の回帰式傾きデータ(図15Bの決定係数平均)、及び閾値等の情報が保持されている。分光器12はプラズマの発光状態を監視するプロセスモニタとして機能し、ガス供給器(マスフローコントローラ)117や電源ユニット(プラズマ生成用高周波電源、試料台バイアス電源)118はプラズマ処理条件を構成するパラメータを制御するアクチュエータとして機能する。アクチュエータには、チャンバ111内の真空圧を制御する圧力制御用バルブも含まれる。Run−to−Run制御ユニット131及びプラズマ監視ユニット132は、例えば、コンピュータ上で動作するプログラムにより実現される。このコンピュータのCPUは、マイクロプロセッサを主体に構成され、メモリに格納されているRun−to−Run制御を行うプログラムやプラズマ監視制御を実行する。プラズマ処理装置では、ウェハの処理条件であるレシピを使って、波長IDの発光強度が発光ターゲット値、換言すると傾きデータに一致するように、レシピを制御しながら、プラズマ処理が行われる。レシピを制御するものとして、例えば、変更レシピとして、処理ガスの種類と流量、処理圧力、プラズマ生成用電力、高周波バイアス電力が含まれ、レシピの変更量を決める係数として、処理時間等の複数のパラメータが含まれる。プラズマ処理室内壁への反応生成物の堆積、プラズマ処理室内の部品の温度変化、プラズマ処理室内の部品の消耗等によって、プラズマ処理室内の環境がウェハの処理枚数と共に変化する。このため、Run−to−Run制御プログラムにより、プラズマ処理状態をモニタしながら、プラズマの状態がウェハ毎に発光ターゲット値に一致するようにレシピを補正しながら処理がなされる。
発光ターゲット値(発光i+1)は、(発光i+傾き平均)±α
となる。
但し、αは制御上の許容値である。
例えば、モニタされたプラズマ発光強度の値が発光ターゲット値よりも小さかった場合、プラズマ生成用電源やガス供給器を制御して、次のウェハ処理時のプラズマ発光強度が高まり、発光ターゲット値になるように調整する。
また、発光強度平均の発光iが制御上の許容値αの範囲外になった場合には、プラズマ監視プログラムにより、アラームが発せられる。
このようにしてロット毎の処理が所定の回数繰り返された後、チャンバ111のクリーニング処理、あるいは、エージングの処理がなされる。
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
Claims (21)
- 試料がプラズマ処理される処理室と、
プラズマの発光データを取得するプロセスモニタと、
前記発光データを解析するデータ解析装置とを備えるプラズマ処理装置において、
前記データ解析装置は、解析対象の前記プラズマのエレメントに対応する発光の波長毎に前記プラズマ処理の時間を分割して区切られた時間区間の各々に対して前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関データを求め、前記求められた相関データを指標として前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせを特定し、
前記相関データは、前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関の方向に対応するデータを含み、
前記データ解析装置は、前記エレメントの中から前記相関の方向が一致するエレメントを特定することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
前記データ解析装置は、
前記試料の所定枚数のプラズマ処理を一単位とするロット毎に前記相関データを求めるこ
とを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
前記データ解析装置は、外乱により前記発光強度が変化する時間区間を前記解析対象の時間区間から除外して前記相関データを求めることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項2に記載のプラズマ処理装置において、
前記発光強度は、前記時間区間における前記発光強度の平均値であることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項2に記載のプラズマ処理装置において、
前記解析対象の時間区間は、前記プラズマの発光強度が安定した状態の安定区間を分割して区切られた時間区間であることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
前記特定された、前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせに基づいたRun−to−Run制御を行う制御部をさらに備えることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項6に記載のプラズマ処理装置において、
前記制御部は、前記発光強度の平均値が閾値を超えた場合、アラームを発することを特徴
とするプラズマ処理装置。 - 請求項6に記載のプラズマ処理装置において、
前記制御部は、前記特定された、前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせにおける波長の発光強度の平均値と、予め定められた発光強度の目標値と、の差分が所定の差分以下となるようにプラズマ処理条件を構成するパラメータを制御するアクチュエータを駆動させることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 試料がプラズマ処理されるプラズマ処理装置から得られたプラズマの発光データが解析される演算部とデータが入出力される入出力部とを備えるデータ解析装置において、
前記演算部は、解析対象の前記プラズマのエレメントに対応する発光の波長毎に前記プラズマ処理の時間を分割して区切られた時間区間の各々に対して前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関データを求め、前記求められた相関データを指標として前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせを特定し、
前記入出力部は、前記特定された、前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせを出力し、
前記相関データは、前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関の方向に対応するデータを含み、
前記演算部は、前記エレメントの中から前記相関の方向が一致するエレメントを特定することを特徴とするデータ解析装置。 - 請求項9に記載のデータ解析装置において、
前記演算部は、前記試料の所定枚数のプラズマ処理を一単位とするロット毎に前記相関データを求めることを特徴とするデータ解析装置。 - 請求項10に記載のデータ解析装置において、
前記発光強度は、前記時間区間における前記発光強度の平均値であることを特徴とするデータ解析装置。 - プラズマを用いて試料を処理するプラズマ処理方法において、
前記プラズマのエレメントに対応する発光の波長毎に前記処理の時間を分割して区切られた時間区間の各々に対して前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関データを求める工程と、
前記求められた相関データを指標として前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせを特定する工程と、
前記特定された、前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせに基づいたRun−to−Run制御を行う工程とを有し、
前記相関データは、前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関の方向に対応するデータを含み、
前記エレメントの中から前記相関の方向が一致するエレメントが特定されることを特徴とするプラズマ処理方法。 - 請求項12に記載のプラズマ処理方法において、
前記試料の所定枚数の処理を一単位とするロット毎に前記相関データを求めることを特徴とするプラズマ処理方法。 - 請求項12に記載のプラズマ処理方法において、
外乱により前記発光強度が変化する時間区間を前記時間区間から除外して前記相関データを求めることを特徴とするプラズマ処理方法。 - 請求項13に記載のプラズマ処理方法において、
前記発光強度は、前記時間区間における前記発光強度の平均値であることを特徴とするプラズマ処理方法。 - 請求項13に記載のプラズマ処理方法において、
前記時間区間は、前記プラズマの発光強度が安定した状態の安定区間を分割して区切られた時間区間であることを特徴とするプラズマ処理方法。 - 請求項12に記載のプラズマ処理方法において、
前記発光強度の平均値が閾値を超えた場合、アラームを発することを特徴とするプラズマ処理方法。 - 請求項12に記載のプラズマ処理方法において、
前記特定された、前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせにおける波長の発光強度の平均値と、予め定められた発光強度の目標値と、の差分が所定の差分以下となるようにプラズマ処理条件を構成するパラメータを制御するアクチュエータを駆動させる工程をさらに有することを特徴とするプラズマ処理方法。 - 試料がプラズマ処理されるプラズマ処理装置から得られたプラズマの発光データを解析するデータ解析方法において、
解析対象の前記プラズマのエレメントに対応する発光の波長毎に前記プラズマ処理の時間を分割して区切られた時間区間の各々に対して前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関データを求める工程と、
前記求められた相関データを指標として前記エレメントに対応する発光の波長と前記時間区間との組み合わせを特定する工程とを有し、
前記相関データは、前記エレメントに対応する発光の波長の発光強度と前記試料の処理枚数との相関の方向に対応するデータを含み、
前記エレメントの中から前記相関の方向が一致するエレメントが特定されることを特徴とするデータ解析方法。 - 請求項19に記載のデータ解析方法において、
前記相関データは、前記試料の所定枚数のプラズマ処理を一単位とするロット毎に求められることを特徴とするデータ解析方法。 - 請求項20に記載のデータ解析方法において、
前記発光強度は、前記時間区間における前記発光強度の平均値であることを特徴とするデータ解析方法。
Priority Applications (6)
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