JP6549640B2 - 車両システム、携帯機、及び車載装置 - Google Patents

車両システム、携帯機、及び車載装置 Download PDF

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Description

本開示は、携帯機と、前記携帯機と通信可能に構成された車載装置と、を備えた車両システム、並びに、その車両システムの一部を構成し得る携帯機及び車載装置に関する。
従来、車両のユーザに携帯される携帯機と、前記車両に搭載され、前記携帯機と通信可能に構成された車載装置とを備えた車両システムでは、携帯機が車両周辺の所定距離内に入ると、車載装置と携帯機との間で自動的に通信が行われる。例えば、車載装置からリクエスト信号が携帯機に送信されると、携帯機からアンサー信号が車載装置に送信される。ところが、車載装置が送信する電波が中継器によって中継されると、携帯機が車載装置から離れた場所にあっても、携帯機は自身が前記所定距離内にあるかのような通信処理(以下、誤動作)を実行する場合がある。
そこで、通常は中継器のアンテナが1軸のみであることに鑑みて、車載装置から携帯機に向けて送信される電波を円偏波(すなわち、回転磁界からなる電波)とすることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2015−40406号公報
しかしながら、中継器が複数の(例えば多軸の)アンテナを備えるなどして回転磁界を再現可能な場合、携帯機は車載装置から送信されたものと同様の円偏波を受信することになる。このため、回転磁界を再現可能な中継器が使用された場合、特許文献1に記載の装置では、携帯機が受信した電波が、中継器によって中継された電波であるか、車載装置から直接受信された電波であるかを、正確に判断することができないおそれがある。従って、その場合、携帯機が前記誤動作を実行してしまうことを抑制することができない。
本開示の一局面は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、車載装置から送信された電波が複数のアンテナを備えた中継器によって中継された場合でも、携帯機が受信した電波が車載装置から直接受信された電波であるか否かを、正確に判断可能とすることを目的とする。
本開示の一態様としての車両システム(1,101,201,301)は、車両(C,C1,C2)のユーザに携帯される携帯機(50)と、前記車両に搭載され、直線偏波からなる電波を送信することによって前記携帯機と通信可能に構成された車載装置(10)と、を備える。また、この車両システムは、位置取得部(21,61)と、姿勢取得部(65)と、判断部(22,62)と、を備える。
位置取得部は、前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記携帯機と前記車載装置との少なくとも平面的な相対的位置関係を取得するように構成されている。姿勢取得部は、前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記携帯機の3次元的な姿勢を取得するように構成されている。判断部は、前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記携帯機が受信した前記電波における磁界又は電界の方向に係る特性と、前記位置取得部が取得した相対的位置関係と、前記姿勢取得部が取得した姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成されている。
位置取得部が取得した相対的位置関係と、前記姿勢取得部が取得した姿勢とが分かれば、当該位置に当該姿勢で配置された携帯機が受信する電波における磁界又は電界の方向に係る特性を推測することができる。例えば、携帯機に設定したX,Y,Z座標軸に対して、当該携帯機が車載装置から直接受信する電波における磁界(又は電界)のベクトル方向を推測することができる。なお、前記特性としては、この他、前記磁界又は電界の各座標軸方向の成分など、種々の形態の特性を採用することができる。
そこで、判断部は、前記磁界又は電界の方向に係る特性と、前記相対的位置関係と、前記姿勢とに基づき、携帯機が受信した電波が、車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断する。車載装置から送信された電波を中継した場合には、仮に複数のアンテナを備えた中継器が使用されたとしても、携帯機が受信する電波における磁界又は電界の方向に係る特性を、前記相対的位置関係と前記姿勢とに対応した特性とすることは困難である。このため、本車両システムでは、携帯機が受信した電波が車載装置から直接受信された電波であるか否かを正確に判断することができる。
また、本開示の一態様としての車両システム(1,101,201、301)は、前記位置取得部の代わりに強度取得部(56)を備え、判断部(21,22,61,62)による判断が次のように実行されてもよい。
強度取得部は、前記携帯機に設けられ、前記車載装置によって前記車両の複数箇所から送信されて前記携帯機により受信された前記電波の磁界強度又は電界強度を、前記携帯機における同一平面上にない3つの軸方向に対してそれぞれ前記箇所毎に取得するように構成されている。判断部は、前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記強度取得部が取得した前記磁界強度又は電界強度のそれぞれの値と、前記姿勢取得部が取得した姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成されている。
強度取得部が取得した磁界強度又は電界強度のそれぞれの値は、前記相対的位置関係とも一定の関係を有し、前記磁界又は電界の方向に係る特性とも一定の関係を有する。そこで、判断部は、前記磁界強度又は電界強度のそれぞれの値と、前記姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断する。例えば、判断部は、前記磁界強度又は電界強度のそれぞれの値と、前記姿勢とが、携帯機が車載装置から直接受信する電波について予め推測される一定の関係を有しているかを判断する。従って、このような車両システムでも、前述の車両システムと同様に、携帯機が受信した電波が車載装置から直接受信された電波であるか否かを正確に判断することができる。
また、本開示の一態様としての携帯機は、車両(C,C1,C2)のユーザに携帯され、前記車両に搭載された車載装置(10)から送信された直線偏波からなる電波を受信することによって前記車載装置と通信可能に構成された携帯機(50)である。また、この携帯機は、位置取得部(61)と、姿勢取得部(65)と、判断部(62)とを備える。
位置取得部は、前記携帯機と前記車載装置との少なくとも平面的な相対的位置関係を取得するように構成されている。姿勢取得部は、前記携帯機の3次元的な姿勢を取得するように構成されている。判断部は、前記車載装置から当該携帯機が受信した前記電波における磁界又は電界の方向に係る特性と、前記位置取得部が取得した相対的位置関係と、前記姿勢取得部が取得した姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成されている。
本開示の携帯機は、前述の前者の車両システムにおける位置取得部,姿勢取得部,判断部の構成をいずれも備えている。このため、本開示の携帯機は、前者の車両システムと同様に、当該携帯機が受信した電波が車載装置から直接受信された電波であるか否かを正確に判断することができる。
また、本開示の一態様としての車載装置は、車両(C,C1,C2)に搭載され、前記車両のユーザに携帯される携帯機(50)と通信可能に構成された車載装置である。また、この車載装置は、送信部(16)と、情報受信部(17)と、判断部(21,22)とを備える。
送信部は、前記車両における複数箇所に設けられた送信アンテナ(11,12,13)から、直線偏波からなる電波を送信することによって、前記通信を可能とするように構成されている。情報受信部は、次のような少なくとも2種類の情報を前記携帯機から受信するように構成されている。ここで、前記2種類の情報のうちの1つは、前記携帯機が前記複数箇所のそれぞれから受信した電波に係る磁界強度又は電界強度を前記携帯機における同一平面上にない3つの軸方向に対してそれぞれ表す。もう1つの情報は、前記携帯機の3次元的な姿勢を表す。判断部は、前記情報受信部が受信した各情報が表す前記磁界強度又は電界強度のそれぞれの値と前記姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成されている。
このため、情報受信部は、前記情報を受信することによって、前述の後者の車両システムおける強度取得部及び姿勢取得部として機能する。また、それに応じて、判断部は、後者の車両システムにおける判断部と同様の判断を行う。従って、本開示の車載装置は、後者の車両システムと同様に、携帯機が受信した電波が車載装置から直接受信された電波であるか否かを正確に判断することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の車両システムの構成を表すブロック図である。 その車両システムにおけるアンテナ配置を表す模式図である。 その車両システムの動作を表すタイムチャートである。 その車両システムの車載装置における処理のフローチャートである。 その車両システムの携帯機における処理のフローチャートである。 その車両システムの効果に係る実験の正常な受信例を表す説明図である。 その車両システムの効果に係る実験の不正な受信例を表す説明図である。 前記各受信例の比較を表すグラフである。 第2実施形態の車両システムの構成を表すブロック図である。 その車両システムの動作を表すタイムチャートである。 その車両システムの車載装置における処理のフローチャートである。 その車両システムの携帯機における処理のフローチャートである。 第3実施形態の車両システムの構成を表すブロック図である。 その車両システムの動作を表すタイムチャートである。 第4実施形態の車両システムの動作を表すタイムチャートである。 第5実施形態の車両システムの動作を表すタイムチャートである。 第6実施形態における車両のアンテナ配置を表す模式図である。 第6実施形態の車両システムの構成を表すブロック図である。 前記車両のアンテナからの電波が形成する磁界を表す説明図である。 1本のアンテナに係る不正な受信例の磁界方向を表す説明図である。 2本のアンテナに係る不正な受信例の磁界方向を表す説明図である。 その受信例においてθ1−θ2=45°とする効果を表す説明図である。 第7実施形態の車両システムの車載装置における処理のフローチャートである。 その車両システムの携帯機における処理のフローチャートである。 第8実施形態における車両のアンテナ構成を表す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す車両システム1は、車載装置10と、携帯機50とを備える。そのうち、車載装置10は、送信アンテナ11,12,13と、受信アンテナ14と、送信部16と、受信部17と、制御部20と、ドア施解錠部25とを備える。また、携帯機50は、受信アンテナ51X,51Y,51Zと、送信アンテナ54と、受信部56と、送信部57と、制御部60と、傾斜検知装置65とを備える。
車載装置10が備える送信アンテナ11,12,13は、図2に示すように、車載装置10が搭載された車両Cにおける、互いに離れた3箇所に設けられている。具体的には、送信アンテナ11は、車両Cの右側前方(例えば、右フロントドア)に設けられている。送信アンテナ12は、車両Cの左側前方(例えば、左フロントドア)に設けられている。送信アンテナ13は、車両Cの後端中央(例えば、ナンバープレート付近)に設けられている。また、受信アンテナ51X,51Y,51Zは、携帯機50に設定された直交する3軸(すなわち、X軸,Y軸,Z軸)にそれぞれ沿うように、携帯機50の内部に設けられている。
送信アンテナ11,12,13は、それぞれが受信アンテナ51X,51Y,51Zのそれぞれに対して、低周波数(以下、LF)帯の電波を用いて通信(すなわち電波の送信)を行うように設定されている。なお、ここでいうLF帯とは周波数が百〜数百kHZ程度の周波数の範囲をいう。例えば、前記電波の周波数は、それぞれ134kHzであってもよい。
このような電波、例えば送信アンテナ11が送信する電波は、送信アンテナ11からの距離が増加すると共にきれいに減衰し、送信アンテナ11の通信範囲は例えば図2に示す範囲A1のようになる。送信アンテナ12,13が送信する電波も同様で、その通信範囲は、それぞれ図2に示す範囲A2,A3のようになる。車両Cのユーザは、多くの場合、左右いずれかのフロントドア周辺で、携帯機50を介してドアの施解錠等を指示する。図2に示すように、フロントドア周辺では、範囲A1,A2,A3が重なり合っている。
このため、受信アンテナ51X,51Y,51Zが受信した電波の磁界強度を送信アンテナ11,12,13のいずれから受信した電波かに応じて対比することにより、携帯機50の位置を判定することができる。携帯機50の位置とは、すなわち、車両Cに対する3次元的な相対位置(すなわち、平面的な相対的位置関係の一例)である。また、携帯機50の3次元的な姿勢、すなわち、車両Cに対する前記3軸の相対的な方向に応じて、受信アンテナ51X,51Y,51Zのそれぞれが受信する電波の磁界強度の比率が変化する。
図1に戻って、送信部16は、携帯機50に送信すべきデータが制御部20によって指示された場合、当該データに応じて送信アンテナ11,12,13へ通電を行う。例えば、電波を出しているときを「1」とし、出していないとき「0」とすることによってコードを形成する。受信部56は、受信アンテナ51X,51Y,51Zのそれぞれが受信した電波の磁界強度を、デジタルデータに変換して制御部60へ入力する。
車載装置10が備える受信アンテナ14は、携帯機50が備える送信アンテナ54が送信した電波を受信する。送信部57は、車載装置10に送信すべきデータが制御部60によって指示された場合、当該データに応じて送信アンテナ54へ通電を行う。受信部17は、受信アンテナ14が受信した電波の磁界強度を、デジタルデータに変換して制御部20へ入力する。なお、送信アンテナ54と受信アンテナ14との間でなされる通信は、必ずしもLF帯の電波を利用した通信でなくてもよく、他の周波数帯の電波を利用した通信であってもよい。例えば、300MHz等のRF帯(すなわち、高周波数帯)の電波を利用した通信であってもよい。
更に、制御部20には、車両Cにおける各ドアの施解錠を一括して行うドア施解錠部25が電気的に接続されている。また、制御部60には、携帯機50の前記姿勢を検出する傾斜検知装置65が電気的に接続されている。なお、傾斜検知装置65としては、水準器を備えたセンサや加速度センサなど、周知の各種センサが利用可能である。
制御部60は、CPUと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部60の各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、前記メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。本実施形態では、制御部60は、受信アンテナ51X,51Y,51Zが受信した電波の3軸各々の磁界強度の情報と、傾斜検知装置65が検出した前記姿勢を表す傾斜情報とを、送信アンテナ54を介して送信する。
制御部20は、CPUと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部20の各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、前記メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部20を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
制御部20は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図1に示すように、位置判定部21と不正判定部22を備える。制御部20を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現してもよい。
[1−2.処理]
次に、制御部20及び制御部60が実行する処理について説明する。
図3のタイムチャートに示すように、送信アンテナ11,12,13からは、同程度の磁界強度を有する直線偏波からなる電波が時分割で順次送信される。受信アンテナ51X,51Y,51Zのそれぞれは、これらの電波をそれぞれ順次受信する。受信アンテナ51X〜51Zを介して受信された電波がどの送信アンテナ11〜13からの電波であるかは、当該電波が形成するコード等によって識別される。なお、受信された電波がどの送信アンテナ11〜13からの電波であるかの識別は、車載装置10と携帯機50とに同期した時計を設けておいて電波の受信タイミングに応じてなされてもよく、送信アンテナ11,12,13が送信する直線偏波の軸方向を互いに異ならせることによってなされてもよく、その他の方法でなされてもよい。
図3に示すように、受信された各電波の磁界強度は、送信アンテナ11,12,13のいずれが送信したかによってもそれぞれ異なり、受信アンテナ51X,51Y,51Zのいずれが受信したかによってもそれぞれ異なる。このように磁界強度が異なるのは、車両Cが各電波に及ぼす影響が送信アンテナ11,12,13毎に異なることや、送信アンテナ11,12,13と携帯機50との距離がそれぞれ異なることや、携帯機50の姿勢に起因する。
制御部60は、送信アンテナ11,12,13からの電波送信タイミング毎に、それぞれのタイミングで受信アンテナ51X,51Y,51Zのそれぞれが受信した電波の磁界強度(すなわち、3軸各々の磁界強度)を、受信部56から取得する。各タイミング毎にそれぞれ取得された3軸各々の磁界強度(すなわち、9組の磁界強度)は、傾斜検知装置65を介して取得された傾斜情報と共に、図3の最下段に示すように、送信アンテナ54から受信アンテナ14へ送信される。
すると、制御部20における位置判定部21は、送信アンテナ11,12,13からそれぞれ受信された電波の磁界強度を比較することにより、車両Cに対する携帯機50の位置を特定する。また、不正判定部22は、当該特定された位置と、前記3軸各々の磁界強度及び傾斜情報とに基づき、不正の有無を判定する。なお、ここでいう不正とは、送信アンテナ11,12,13からそれぞれ送信された電波を、中継器を介して中継することを意味している。
送信アンテナ11又は12又は13から送信された電波が、位置判定部21によって特定された位置にて直接(すなわち、中継されずに)受信された場合、当該電波の磁界のベクトル方向及び大きさは一定の範囲に収まる。なお、ここでいう磁界のベクトル方向とは、車両Cを基準とした座標系における方向である。そこで、不正判定部22は、以下のような処理により、当該電波が車載装置10から直接受信された電波であるか否か、言い換えれば、中継(すなわち不正)がなされていないか否か、を判定する。
以下、この処理の詳細について、図4,図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。車載装置10における制御部20は、図4に示す処理を定期的に実行する。この処理では、S11,S12,S13の処理が順次実行されることにより、送信アンテナ11によるLF帯の電波の送信,送信アンテナ12によるLF帯の電波の送信,送信アンテナ13によるLF帯の電波の送信が、時分割で順次実行される。続くS14では、携帯機50における次のような処理によって送信されてくる3軸各々の磁界強度と傾斜情報とを受信する処理が実行される。
携帯機50における制御部60は、制御部20におけるS11〜S13の処理に対して、図5に示す処理を実行する。S51にて、前記S11のタイミングで送信アンテナ11から送信されたLF帯の電波が、受信アンテナ51X,51Y,51Zを介してそれぞれ受信される。受信アンテナ51X,51Y,51Zがそれぞれ受信した電波の磁界強度は、制御部60に設けられたRAMに一旦記憶される。
続くS52では、前記S12のタイミングで送信アンテナ12から送信されたLF帯の電波が、受信アンテナ51X,51Y,51Zを介してそれぞれ受信される。更に続くS53では、前記S13のタイミングで送信アンテナ13から送信されたLF帯の電波が、受信アンテナ51X,51Y,51Zを介してそれぞれ受信される。このS52,S53でも、受信アンテナ51X,51Y,51Zがそれぞれ受信した電波の磁界強度は、S51にて受信された電波の磁界強度とそれぞれ区別可能なように、制御部60におけるRAMに一旦記憶される。この結果、RAMには、9組の磁界強度の情報が記憶される。
続くS54では、3軸各々の磁界強度(すなわち、前記9組の磁界強度の情報)と、傾斜検知装置65を介して取得された傾斜情報とが、送信アンテナ54から送信されて、処理が一旦終了する。
図4に示すS14では、制御部60におけるS54の処理によって送信された3軸各々の磁界強度と傾斜情報とが、受信アンテナ14を介して受信される。S14に続くS15では、3軸各々の磁界強度を、送信アンテナ11,12,13からそれぞれ受信された電波毎に比較することにより、車両Cに対する携帯機50の位置を特定する処理が実行される。この処理は、制御部60における位置判定部21としての処理である。
このようにして、携帯機50の車両Cに対する位置が特定されると、送信アンテナ11,12,13からそれぞれ送信された電波が、前記特定された位置ではどのような磁界強度で受信されるかを推測することができる。なお、ここでいう磁界強度とは、例えば車両Cの上下方向にZ軸、車両の車幅方向にY軸を有する直交座標系(以下、絶対軸)における各成分である。絶対軸は、車両Cを基準とした直交座標系であればよく、前記以外の種々の直交座標系も適用可能である。そこで、続くS16では、S15にて特定された位置に応じた各軸の磁界強度の許容範囲が、制御部20におけるROMから読み込まれる。
なお、この許容範囲とは、送信アンテナ11又は12又は13から送信された電波が、位置判定部21によって特定された位置にて直接(すなわち、中継されずに)受信された場合、当該電波の磁界のベクトルが取り得る各成分の範囲である。この許容範囲は、送信アンテナの軸が水平である場合の方が、前記軸が鉛直である場合に比べて、位置に応じた変化が一層顕著になる。
続くS17では、S14の処理により携帯機50から受信された3軸各々の磁界強度が、同じくS14にて受信された傾斜情報に基づいて、前記絶対軸の各軸に対する磁界強度に変換(すなわち、座標変換)される。そして、S18にて、変換後の各軸に対する磁界強度が、S16にて読み込まれた許容範囲内であるか否かが判断される。許容範囲内である(すなわち、Yes)と、S18にて判断された場合は、S20にて正常と判定されて、処理が一旦終了する。一方、許容範囲外である(すなわち、No)と、S18にて判断された場合は、S21にて不正と判定されて、処理は一旦終了する。
このようにして、S20又はS21による判定がなされると、ドアの施解錠を禁止するか許可するかの制御や、車両の始動を禁止するか許可するかの制御など、周知の各種制御に前記判定結果が応用される。例えば、S20にて正常と判定された場合は、正規のユーザが車両Cの近くにいるとみなして、ドアの施解錠や車両の始動を許可する制御が実行される。また、S21にて不正と判定された場合は、正規のユーザが車両Cの近くにいないとみなして、ドアの施解錠や車両の始動を禁止する制御が実行される。なお、本処理において、S18,S20,S21の処理が、不正判定部22としての処理である。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1A)本実施形態では、携帯機50が受信した電波における磁界の方向に係る特性と、車両Cと携帯機50との相対的位置関係と、携帯機50の姿勢を表す傾斜情報とに基づき、携帯機50が受信した電波が、車載装置10から直接受信された電波であるか否かを判断する。すなわち、正常か不正かの判定を行う。
車載装置10から送信された電波を中継した場合には、仮に複数のアンテナを備えた中継器が使用されたとしても、携帯機50が受信する電波における磁界の方向に係る特性を、前記相対的位置関係と前記姿勢とに対応した特性とすることは困難である。このため、本実施形態では、携帯機50が受信した電波が車載装置10から直接受信された電波であるか否かを正確に判断することができる。
(1B)しかも、本実施形態では、前記電波における磁界の方向のみならず、磁界の強さも、3軸各々の磁界強度として同時に参照して、前記判断を行っている。車載装置10から送信された電波を中継した場合には、携帯機50が受信する電波における磁界の方向に係る特性を、当該磁界の強さも含めて前記相対的位置関係と前記姿勢とに対応した特性とすることは一層困難である。このため、本実施形態では、携帯機50が受信した電波が車載装置10から直接受信された電波であるか否かを、一層正確に判断することができる。
(1C)本実施形態では、携帯機50側で実行される処理は、車載装置10側で実行される処理に比べて簡単な処理となる。このため、携帯機50における制御部60の処理負荷を減らして、携帯機50の電池を長持ちさせることができるなどの効果も生じる。
次に、前記(1A),(1B)の効果について、具体的な実験例を用いて説明する。図6は、正常な受信例を表しており、車両Cに対して、下から上に向かう方向にZ軸を絶対軸として設定している。また、この絶対軸では、車両Cの左から右に向かう方向、すなわち送信アンテナ12から送信アンテナ11に向かう方向に、Y軸を設定している。
図6に示す正常な受信例(以下、正常時)では、送信アンテナ11からY軸方向(すなわち、+Y方向)に50cm離れた地点P1に、携帯機50を配置して、各送信アンテナ11〜13からの電波を受信するものとする。
一方、図7に示す不正な受信例(以下、不正時)では、地点P1と、携帯機50が配置された地点P2から−Y方向に50cm離れた地点P3とに、中継器が配置された場合を想定する。そして、地点P1にて受信された電波と同様の電波を、地点P3から送信するものとする。
図8には、各送信アンテナ11,12,13から受信された電波の磁界強度の絶対軸における各軸成分(すなわち、9組の磁界強度)を、次のように表している。すなわち、送信アンテナ11から受信された電波の磁界強度のX成分を1−x、その磁界強度のY成分を1−y、その磁界強度のZ成分を1−z、送信アンテナ12から受信された電波の磁界強度のX成分を2−x、等のように表している。
この場合、図8に示すように、不正時と正常時とでは、X成分及びZ成分は正負が逆となり、X,Y,Zの各成分共に、大きさが変化する。このため、地点P2に配置された携帯機50が、地点P1に配置されているかのような誤動作を実行してしまうことはない。このように、車載装置10から送信された電波を中継した場合には、携帯機50が受信する電波における磁界の方向に係る特性を、前記相対的位置関係と前記姿勢とに対応した特性とすることが困難である。
[1−4.特許請求の範囲の要素との対応]
なお、前記第1実施形態において、位置判定部21が位置取得部に対応する。傾斜検知装置65が姿勢取得部に対応する。不正判定部22又はその不正判定部22及び位置判定部21が判断部に対応する。送信部57が強度送信部及び情報送信部に対応する。受信部56が強度取得部に対応する。受信部17が情報受信部に対応する。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、車載装置10における制御部20に、位置判定部21及び不正判定部22を設けた。これに対し、第2実施形態では、図9に示すように、携帯機50における制御部60に、位置判定部61及び不正判定部62を設けた点で、第1実施形態と相違する。
制御部60は、CPUと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部60の各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、前記メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部60を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
制御部60は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図9に示すように、位置判定部61と不正判定部62を備える。制御部60を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現してもよい。
[2−2.処理]
このため、本実施形態における車両システム101では、制御部60における位置判定部61は、送信アンテナ11,12,13からそれぞれ受信された電波の磁界強度を比較することにより、車両Cに対する携帯機50の位置を特定する。また、不正判定部62は、当該特定された位置と、前記3軸各々の磁界強度及び傾斜情報とに基づき、不正の有無を判定する。このため、送信アンテナ54から受信アンテナ14へは、図10に示すように、不正判定部62の判定結果を表す不正有無情報が送信される。
以下、この処理の詳細について、図11,図12のフローチャートを用いて詳細に説明する。図11に示すように、車載装置10における制御部20が実行する処理は、前述のS11〜S13の処理が実行された後に、S34の処理が実行される点で、図4に示した処理と異なる。S34では、携帯機50における次のような処理によって送信された不正有無情報が受信アンテナ14を介して受信されて、処理が一旦終了する。
図12に示すように、携帯機50における制御部60が実行する処理では、図5に示した処理と同様のS51〜S53が実行された後、図4に示した処理におけるS15〜S21と同様のS55〜S61が実行される。詳細には、S55では、S51〜S53の処理により取得された3軸各々の磁界強度を、送信アンテナ11,12,13からそれぞれ受信された電波毎に比較することにより、車両Cに対する携帯機50の位置を特定する処理が実行される。続くS56では、S55にて特定された位置に応じた各軸の磁界強度の許容範囲が、制御部60におけるROMから読み込まれる。
続くS57では、S51〜S53の処理により取得された3軸各々の磁界強度が、傾斜検知装置65を介して取得された傾斜情報に基づいて、前記絶対軸の各軸に対する磁界強度に変換される。そして、S58にて、変換後の各軸に対する磁界強度が、S56にて読み込まれた許容範囲内であるか否かが判断され、許容範囲内であればS60にて正常と、許容範囲外であればS61にて不正と、それぞれ判定される。S60又はS61に続くS63では、S60又はS61における判定結果が、不正有無情報として送信アンテナ54を介して送信され、処理が一旦終了する。
前述のS34では、このようにして送信された不正有無情報が、受信アンテナ14を介して受信されるのである。受信アンテナ14を介して受信された不正有無情報は、制御部20により、ドアの施解錠を禁止するか許可するかの制御や、車両の始動を禁止するか許可するかの制御など、周知の各種制御に前記判定結果が応用される。なお、図12の処理において、S55の処理が位置判定部61としての処理であり、S58,S60,S61の処理が不正判定部62としての処理である。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A),(1B)に加え、以下の効果が得られる。
(2A)本実施形態では、車載装置10側で実行される処理は、携帯機50側で実行される処理に比べて簡単な処理となる。このため、車載装置10における制御部20の処理負荷を減らして、車両Cに係る他の処理を迅速化することができるなどの効果が生じる。
[2−4.特許請求の範囲の要素との対応]
なお、前記第2実施形態において、位置判定部61が位置取得部に対応する。傾斜検知装置65が姿勢取得部に対応する。不正判定部62又はその不正判定部62及び位置判定部61が判断部に対応する。受信部56が強度取得部に対応する。送信部57が結果送信部に対応する。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、車載装置10における制御部20に、位置判定部21及び不正判定部22を設けた。これに対し、第3実施形態では、図13に示すように、携帯機50における制御部60に、位置判定部61を設けた点で、第1実施形態と相違する。
[3−2.処理]
このため、本実施形態における車両システム201では、第2実施形態と同様に、制御部60における位置判定部61は、送信アンテナ11,12,13からそれぞれ受信された電波の磁界強度を比較することにより、車両Cに対する携帯機50の位置を特定する。送信アンテナ54から受信アンテナ14へは、図14に示すように、第1実施形態と同様に3軸各々の磁界強度+傾斜情報が送信されると共に、位置判定部61によって特定された位置情報も送信される。このため、制御部20では、図4におけるS15を省略した処理を実行することによって、不正の有無を判定することが可能となる。すなわち、制御部20における処理には、不正判定部22としての処理であるS18,S20,S21が含まれる。
[3−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A),(1B)に加え、以下の効果が得られる。
(3A)本実施形態では、車載装置10における制御部20にも、携帯機50における制御部60にも、いずれか一方に偏った処理負荷が加わらない。このため、携帯機50の電池を長持ちさせつつ、制御部20による車両Cに係る他の処理も迅速化することができるなどの効果が生じる。
[3−4.特許請求の範囲の要素との対応]
なお、前記第3実施形態において、位置判定部61が位置取得部に対応する。傾斜検知装置65が姿勢取得部に対応する。不正判定部22が判断部に対応する。受信部56が強度取得部に対応する。受信部17が情報受信部に対応する。送信部57が情報送信部に対応する。
[4.第4実施形態]
[4−1.第1実施形態との相違点]
第4実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。本実施形態は、第1実施形態と同様に構成された車両システム1において実施可能である。
前述した第1実施形態では、送信アンテナ11〜13から送信された3軸各々の磁界強度が、S54にて9組の磁界強度として一括して送信された。これに対し、第4実施形態では、図15に示すように、送信アンテナ11又は12又は13から送信された電波が受信される毎に、当該電波に係る3軸各々の磁界強度が、その時点で取得されている傾斜情報と共に送信される点で、第1実施形態と相違する。
[4−2.効果]
このため、第4実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A),(1B),(1C)に加え、以下の効果が得られる。
(4A)本実施形態では、送信アンテナ11又は12又は13から送信された電波が受信される毎に、当該電波に係る3軸各々の磁界強度が、その時点で取得されている傾斜情報と共に送信される。このため、送信アンテナ11,12,13からの電波の送信間隔が長く、その間に携帯機50の姿勢(すなわち傾斜情報)が変化する場合にも、当該姿勢の変化を考慮して正確に前記不正の有無を判定することができる。なお、本実施形態における特許請求の範囲の要素との対応関係は、第1実施形態と同様である。
[5.第5実施形態]
[5−1.第2実施形態との相違点]
第5実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。本実施形態は、第2実施形態と同様に構成された車両システム101において実施可能である。
前述した第2実施形態では、送信アンテナ54から不正有無情報が送信された。これに対し、第5実施形態では、図16に示すように、当該不正の有無に応じたドアの施解錠情報又はエンジン始動停止情報が送信アンテナ54から送信される点で、第2実施形態と相違する。なお、施解錠情報とは、ドアの施錠又は解錠を許可するか否かを示す情報である。また、エンジン始動停止情報とは、エンジンの始動を停止(すなわち禁止)するための情報である。本実施形態における制御部60は、不正判定部62の判定結果に基づき、不正であればドアの施解錠を禁止するドア施解錠情報を送信する。また、不正判定部62の判定結果が正常であれば、ドアの施解錠を許可するドア施解錠情報を送信する。エンジン始動停止情報についても同様である。
[5−2.効果]
以上詳述した第5実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A),(1B)及び第2実施形態の効果(2A)に加え、以下の効果が得られる。
(5A)本実施形態では、車載装置10における制御部20にて、不正有無情報に基づいて施解錠情報等を生成する処理を実行する必要がない。このため、制御部20の処理負荷を一層減らして、車両Cに係る他の処理を一層迅速化することができるなどの効果が生じる。
[5−3.特許請求の範囲の要素との対応]
なお、前記第5実施形態において、位置判定部61が位置取得部に対応する。傾斜検知装置65が姿勢取得部に対応する。不正判定部62又はその不正判定部62及び位置判定部61が判断部に対応する。受信部56が強度取得部に対応する。送信部57が指示送信部に対応する。
[6.第6実施形態]
[6−1.第1実施形態との相違点]
第6実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前記各実施形態では、車両Cに3つの送信アンテナ11〜13を設けたが、本開示はこれに限定されるものではない。車両Cに対する携帯機50のZ軸方向の位置(すなわち、上下方向の位置)はあまり変化がない。このため、Z軸方向の位置を無視すれば、車両Cに2つの送信アンテナを設けただけでも前記各実施形態とほぼ同様の制御が実行できる。
図17に示す車両C1は、左側前方の送信アンテナ12が省略されている点で、車両Cと異なる。また、送信アンテナ11は、略水平方向に軸を有するように配置されている。送信アンテナ13は、略鉛直方向に軸を有するように配置されている。本実施形態における車両システム301は、図18に示すように、送信アンテナ12が省略された点を除いて、第1実施形態の車両システム1と同様に構成されている。なお、前記略水平、略垂直とは、完全な水平又は垂直でなくてもよく、±10°程度のずれがあってもよい。
制御部20及び制御部60が実行する処理は、送信アンテナ12に係る処理が省略された点を除いて、第1実施形態と同様である。具体的には、図4に示した制御部20における処理のうちのS12が省略され、図5に示した制御部60における処理のうちのS52が省略される。
また、S54では、2つの受信タイミングに係る3軸各々の磁界強度と傾斜情報とが送信される。また、S18における判断は、例えば、図8に示したグラフのうち、1−x,1−y,1−z,3−x,3−y,3−zを用いてなされる。
なお、本実施形態では、携帯機50の受信部56は、各電波の位相が検出可能であるものとする。すなわち、送信アンテナ11,13が送信する電波は、瞬時における強度が正弦波状に変化して向きが入れ替わるが、受信部56は当該向きも検出可能であるものとする。このような機能は、例えば前述のように、車載装置10と携帯機50とに同期した時計を設けておくことなどによっても実現可能であるし、その他の方法によっても実現可能である。その場合、図8の例において、電波の各成分が正常時と不正時とで正負が入れ替わり、絶対値は同じである場合にも、両者の違いを検出することができる。
[6−2.効果]
以上説明した第6実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1C)に加え、以下の効果が得られる。
(6A)本実施形態では、車両C1に2本の送信アンテナ11,13を設ければよいので、車両システム301の全体としての製造コストが低減される。また、処理も、送信アンテナ12に係る処理が省略されるので、制御部20,60の処理負荷も軽減することができる。特に、制御部60における処理負荷が軽減されることにより、携帯機50の電池を一層長持ちさせることができる。
(6B)また、本実施形態では、送信アンテナ11は略水平方向に軸を有するように配置され、送信アンテナ13は略鉛直方向に軸を有するように配置されている。このため、車両C1周辺では、地面からある程度の高さがあれば、送信アンテナ11からの電波によって形成される磁界B1と、送信アンテナ13からの電波によって形成される磁界B3とが、図19に示すように多くの位置で直交する。このため、前述の不正時と正常時とで、磁界強度1−x,1−y,1−z,3−x,3−y,3−zが偶然一致してしまうのを良好に抑制することができる。すなわち、送信アンテナの数を単純に減らせば、前述のように偶然一致する確率が高くなるが、本実施形態では磁界方向を前述のように直交させることで、それを抑制している。
以下、この点について、図20を用いて説明する。図20に示す不正な受信例では、図7の場合と同様に、車両C1から+Y方向に50cm程度離れた地点P1と、携帯機50が配置された地点P2から−Y方向に50cm程度離れた地点P3とに、中継器が配置された場合を想定する。そして、地点P1にて受信された電波と同様の電波を、地点P3から送信するものとする。
図20の例では、送信アンテナ11からの電波により磁界B1が形成され、その強度及び方向が地点P1においてベクトルB11で表されるものとする。ベクトルB11と平行で長さの等しいベクトルB13で表される磁界が、地点P3において形成されると、その磁界によって、地点P2ではベクトルB12で表される磁界が形成される。
ベクトルB11,B13がXY平面上でY軸に対してなす角をθとする。ベクトルB12がXY平面上でY軸に対してなす角を∠Bとする。θを種々に変更すると、θと∠Bとの差が前述の許容範囲に対応した角度差以内となるθが存在し、そのような特異な状態では、正常時と不正時との区別を十分にできない可能性がある。
本実施形態のように、送信アンテナが2本あると、例えば、図21に示すように、2種類の電界に対して正常時と不正時との区別が可能となり、前記特異な状態を発生しにくくすることができる。具体的には、図20の例に加えて、送信アンテナ13からの電波により磁界B3が形成され、その強度及び方向が地点P1においてベクトルB31で表されるものとする。ベクトルB31と平行で長さの等しいベクトルB33で表される磁界が、地点P3において形成されると、その磁界によって、地点P2ではベクトルB32で表される磁界が形成される。ベクトルB11,B13がXY平面上でY軸に対してなす角をθ1とする。ベクトルB12がXY平面上でY軸に対してなす角を∠B1とする。ベクトルB31,B33がXY平面上でY軸に対してなす角をθ3とする。ベクトルB32がXY平面上でY軸に対してなす角を∠B3とする。
この場合、θ1と∠B1との差が前述の許容範囲に対応した角度差以内となり、かつ、θ3と∠B3との差が前述の許容範囲に対応した角度差以内となる確率は低くなる。また、一般の電磁気学的な計算により、θ1−θ2=90°となる場合に、そのような確率を最も小さくすることができ、θ1−θ2=0°となる場合に、そのような確率が最も大きくなることが分かる。θ1−θ2=0°、すなわち、磁界B1,B3が平行となる場合は、送信アンテナが1本である場合と同様で、前記角度差が許容範囲に対応した角度差以内となる確率が大きくなる。本実施形態では、磁界B1,B3を直交させているので、正常時と不正時とを良好に区別することができる。
[7.第7実施形態]
[7−1.第6実施形態との相違点]
第7実施形態は、基本的な構成は第6実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第6実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。第6実施形態では、受信部56が電波の位相を検出可能であるとしたが、本実施形態では、受信部56が電波の位相を検出できない点で異なり、かつ、制御部20,60おける処理が以下に示すように第6実施形態と異なる。
本実施形態のように電波の位相を検出できない場合、例えば図8における1−x,1−y,1−zのように、同時に受信された電波の磁界強度について符号の異同は検出可能である。しかしながら、1−xと2−xとのように、異なるタイミングで受信された磁界強度に係る符号の異同(すなわち、磁界のベクトルを表す矢印の向き)を検出することはできない。その場合、不正時と正常時とで、磁界強度1−x,1−y,1−z,3−x,3−y,3−zが偶然一致してしまう確率は、前述のθ1とθ2との差が0°である場合のみならず90°である場合にも高くなる可能性がある。一般の電磁気学的な計算により、電波の位相を検出できない場合、θ1−θ2=45(2n+1)°となるときに、前記確率を最も小さくすることができることが分かる。なお、nは0以上の整数である。
図22は、図21において、θ1−θ2=45°となるように、θ1(すなわち、θ2+45°)を種々に変更した場合の、max(∠R1,∠R3)の変化を表したグラフである。なお、max(∠R1,∠R3)とは、∠R及び∠R3のうちの大きい方を示す。
図22に示すように、θ1−θ2=45°であれば、max(∠R1,∠R3)はθ1の値に拘わらず30°以上となる。従って、この場合、磁界強度1−x,1−y,1−z,3−x,3−y,3−zが正常時と不正時とで偶然一致してしまう確率を低減することができる。
そこで、本実施形態では、以下のように、必要に応じて送信アンテナ11,13の双方から電波を送信することにより、前述のような正常であるか不正であるかの判断を良好に実施可能とするようにしている。
[7−2.処理]
本実施形態において制御部20が実行する処理は、図23に示すように、S12が省略された点と、S15とS16との間にS80〜S83が挿入された点とにおいて、図4に示された第1実施形態における処理と異なり、他は同様である。なお、図示省略したが、送信アンテナ12を省略したことによってS12が省略された点は、第6実施形態と同様である。
図23に示すように、S15にて携帯機50の位置が特定されると、続くS80では、送信アンテナ11からの電波による磁界と送信アンテナ13からの電波による磁界とが、当該位置で直交又は平行するか否かが判断される。磁界が直交も平行もしない場合は、S80にて否定判断され、前述の処理はS16へ移行する。この場合、第6実施形態と同様の処理となる。
一方、 送信アンテナ11からの電波による磁界と送信アンテナ13からの電波による磁界とが、携帯機50の位置で直交又は平行する場合は、S80にて肯定判断され、処理はS81へ移行する。なお、本実施形態では、前述のように、送信アンテナ11は略水平方向に軸を有するように配置され、送信アンテナ13は略鉛直方向に軸を有するように配置されている。このため、S80にて肯定判断される場合は、殆どの場合、送信アンテナ11からの電波による磁界と送信アンテナ13からの電波による磁界とが直交する場合である。
S81では、S11と同様に、送信アンテナ11によるLF帯の電波の送信が実行される。続くS82では、送信アンテナ11及び送信アンテナ13によるLF帯の電波の送信が、互いに同期して実行される。この処理により、送信アンテナ11からの電波による磁界と送信アンテナ13からの電波による磁界とが携帯機50の位置で合成され、送信アンテナ11からの電波による磁界とも送信アンテナ13からの電波による磁界とも、直交も平行もしない磁界が形成される。続くS83では、S13と同様に、送信アンテナ13によるLF帯の電波の送信が実行され、処理は前述のS16へ移行する。
このS81〜S83の処理に対応して、携帯機50の制御部60では、図24に示すように、図5に示した処理と同様の処理が実行される。すなわち、S51では、前記S81のタイミングで送信アンテナ11から送信されたLF帯の電波が、受信アンテナ51X,51Y,51Zを介してそれぞれ受信される。S52に代わるS52Aでは、前記S82のタイミングで送信アンテナ11,13から送信されたLF帯の電波が、受信アンテナ51X,51Y,51Zを介してそれぞれ受信される。S53では、前記S83のタイミングで送信アンテナ13から送信されたLF帯の電波が、受信アンテナ51X,51Y,51Zを介してそれぞれ受信される。続くS54では、前記受信されたそれぞれの電波の各軸に対する磁界強度(すなわち、9組の磁界強度の情報)と、傾斜検知装置65を介して取得された傾斜情報とが、送信アンテナ54から送信されて、処理が一旦終了する。
すると、S16〜S18の処理では、前記9組の磁界強度、すなわち、送信アンテナ11からの電波による磁界強度と、送信アンテナ11,13からの同期した電波による合成の磁界強度と、送信アンテナ13からの電波による磁界強度とに対し、第1実施形態と同様に許容範囲いないか否かの判断がなされる。
[7−3.効果]
以上説明した第7実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1C)に加え、以下の効果が得られる。
(7A)本実施形態では、車両C1に2本の送信アンテナ11,13を設ければよく、かつ、位相を検出できなくてもよいので、車両システム301の全体としての製造コストが低減される。また、前記磁界が直交しない場合は、処理も、第1実施形態における処理比べて送信アンテナ12に係る処理が省略され、制御部20,60の処理負荷も軽減することができる。特に、制御部60における処理負荷が軽減されることにより、携帯機50の電池を一層長持ちさせることができる。
(7B)また、本実施形態では、携帯機50がS51〜S53の各タイミングで受信する電波による磁界が、全て平行となることもすべて直交することもない。このため、前述の不正時と正常時とで、各タイミングで携帯機50が受信する3軸方向の磁界強度が偶然一致してしまうのを良好に抑制することができる。従って、前述のような正常であるか不正であるかの判断を良好に実行することができる。
なお、前述のS82では、制御部20は、送信アンテナ11及び送信アンテナ13から同一の電力で電波を発生してもよいが、異なる電力で電波を発生してもよい。特に、携帯機50が配置された位置で、送信アンテナ11及び送信アンテナ13からの電波による合成後の磁界が、送信アンテナ11,13からの電波による磁界とそれぞれ電界が45°で交差するように電力比を設定するのが望ましい。その場合、前述のθ1−θ2=45°とした場合のように、前述のような正常であるか不正であるかの判断を一層良好に実行することができる。また、図23におけるS81及び図24におけるS51、又は、図23におけるS83及び図24におけるS53の、いずれか一方の組の処理は、省略可能な場合がある。
[8.第8実施形態]
[8−1.第6実施形態との相違点]
第8実施形態は、基本的な構成は第6実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第6実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。第6実施形態及び第7実施形態では、複数の送信アンテナ11,13から電波を送信することにより、各電波による磁界の方向を異ならせた。これに対し、本実施形態では、1本の送信アンテナ11を、車両C2に対して可動に設けることによって、前記磁界の方向を異ならせる点で異なる。
図25に矢印で示すように、送信アンテナ11は、車両C2の車幅方向に沿って水平に設定された回転軸を中心に回転可能に設けられている。この場合、制御部20は、送信アンテナ11を回転させるアクチュエータにも接続される。そして、制御部20は、送信アンテナ11を各種回転角に配置しては当該送信アンテナ11から電波を送信させる。各種回転角に送信アンテナ11が配置されたそれぞれのタイミングで携帯機50が受信した電波に対して、前述のように許容範囲内か否かの判断がなされれば、前述のような正常であるか不正であるかの判断を実行することができる。
[8−3.効果]
以上説明した第8実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1C)に加え、以下の効果が得られる。
(8A)本実施形態では、車両C1に1本の送信アンテナ11を設ければよく、車両システム301の全体としての製造コストが一層良好に低減される。なお、携帯機50の位置の検出も、前記それぞれのタイミングで携帯機50が受信した電波に基づいてなされてもよく、その他の方法で位置の検出がなされてもよい。
[9.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(9A)前記各実施形態では、直交する3軸に沿って設けられた受信アンテナ51X〜51Zを携帯機50に設けたが、これに限定されるものではない。例えば、受信アンテナが設けられる3つの軸が同一平面上になければ、互いに直交していなくても前記各実施形態と同様に絶対軸への変換が可能となる。すなわち、3本の各受信アンテナが受信した電波の磁界強度と傾斜情報とに基づいて、携帯機50にて受信された電波の磁界強度を絶対軸の各軸に対する磁界強度に変換することができる。
(9B)更に、受信アンテナは、可動であれば1本(すなわち1軸)のアンテナであってもよく、アンテナの姿勢をスキャン(すなわち角度変更)することによって電波の磁界方向や磁界強度を取得してもよい。また、その場合、携帯機50にて受信された電波に係る磁界方向の立体角と、その磁界の強度とに基づいて、前述の処理が実行されてもよい。
(9C)また、車両Cに設けられた送信アンテナが、車両C内を(例えば車両Cの外周面に沿って)移動しながら電波を送信する場合は、当該移動可能な1つの送信アンテナを車両Cに設けただけでも前記各実施形態とほぼ同様の制御が実行可能である。
(9D)前記各実施形態では、携帯機50に姿勢取得部としての傾斜検知装置65を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、携帯機50における3軸のアンテナから電波を送信して、車載装置10における3軸のアンテナで受信することにより、携帯機50の姿勢を検出してもよい。
(9E)前記各実施形態では、送信アンテナ11,12,13から受信した電波の磁界強度に基づいて携帯機50の位置を取得したが、これに限定されるものではない。例えば、携帯機50を車両Cに搭載されたカメラで撮影することにより、携帯機50の位置(すなわち、車両Cに対する平面的な相対的位置関係)が取得されてもよく、その他の方法で位置が取得されてもよい。
(9F)また、このように、送信アンテナからの電波によらず、他の方法で前記位置が取得される場合、車両C側に設けられる送信アンテナは、可動であるか固定であるかを問わず1つだけであってもよい。但し、前記各実施形態のように、車両C側に複数の送信アンテナを設けて、各々の送信アンテナから受信した電波の磁界強度が許容範囲内にあるか判断された方が、偶然の一致を一層良好に排除して、不正の有無を一層正確に判定することができる。
(9G)前記各実施形態では、位置判定部21又は61としての処理と、不正判定部22又は62としての処理とを、独立した処理として説明したが、これに限定されるものではない。第1実施形態の説明からも明らかなように、合計9組の3軸各々の磁界強度は、前記相対的位置関係とも一定の関係を有し、携帯機50が受信した電波に係る磁界の方向に係る特性とも一定の関係を有する。このため、前記9組の磁界強度と傾斜情報とに基づいて、それらが予め推測される一定の関係を有しているかを判断することによって不正の有無が判定されてもよい。例えば、車両Cの周辺の各位置毎に、絶対軸に対する3軸各々の磁界強度に許容される範囲をデータベースとして記憶しておき、受信した電波の絶対軸に係る磁界強度に応じた値が当該データベースにあるか否かに応じて、不正の有無が判定されてもよい。
(9H)前記各実施形態では、携帯機50にて受信された電波の磁界強度に基づいて前記各種処理が実行されたが、これに限定されるものではない。例えば、携帯機50にて受信された電波の電界強度に基づいて、前記各種処理と同様の処理が実行されてもよい。但し、磁界強度を用いた方が携帯機50の位置を一層正確に判定することができる場合がある。
(9I)前記各実施形態では、各送信アンテナが送信する電波の周波数は一定としたがこれに限定されるものではない。各送信アンテナ毎に異なる周波数の電波を送信してもよい。その場合、各送信アンテナから送信された電波による磁界の強度を時分割で検出する必要がなく、処理時間を短縮することができる。
(9J)前記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、前記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、前記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の前記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(9K)上述した車両システム及び車載装置及び携帯機の他、当該車両システムにおける車載装置又は携帯機を構成要素とするシステム、当該車両システムにおける車載装置又は携帯機としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、車両制御方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
1,101,201,301…車両システム 10…車載装置
11,12,13,54…送信アンテナ 14,51X,51Y,51Z…受信アンテナ
16,57…送信部 17,56…受信部
20,60…制御部 21,61…位置判定部
22,62…不正判定部 50…携帯機
65…傾斜検知装置 C,C1,C2…車両

Claims (12)

  1. 車両(C,C1,C2)のユーザに携帯される携帯機(50)と、前記車両に搭載され、直線偏波からなる電波を送信することによって前記携帯機と通信可能に構成された車載装置(10)と、を備えた車両システム(1,101,201,301)であって、
    前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記携帯機と前記車載装置との少なくとも平面的な相対的位置関係を取得するように構成された位置取得部(21,61)と、
    前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記携帯機の3次元的な姿勢を取得するように構成された姿勢取得部(65)と、
    前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記携帯機が受信した前記電波における磁界又は電界の方向に係る特性と、前記位置取得部が取得した相対的位置関係と、前記姿勢取得部が取得した姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成された判断部(22,62)と、
    を備えた車両システム。
  2. 請求項1に記載の車両システムであって、
    前記携帯機は、同一平面上にない3つの軸方向に対して電波の磁界強度又は電界強度をそれぞれ取得可能に構成された受信アンテナ(51X,51Y,51Z)を備え、
    前記判断部は、前記受信アンテナによって取得された前記3つの軸方向それぞれにおける電波の磁界強度又は電界強度を、前記特性として用いるように構成された車両システム。
  3. 請求項2に記載の車両システムであって、
    前記判断部(22)は、前記受信アンテナによって取得された前記3つの軸方向それぞれにおける電波の磁界強度又は電界強度が、前記位置取得部が取得した相対的位置関係と前記姿勢取得部が取得した姿勢とに応じた前記3つの軸方向それぞれにおける電波の磁界強度又は電界強度の許容範囲にそれぞれ収まるか否かに基づき、前記判断を行うように構成された車両システム。
  4. 請求項3に記載の車両システム(1,301)であって、
    前記携帯機は、前記受信アンテナによって取得された前記3つの軸方向それぞれにおける電波の磁界強度又は電界強度を、前記車載装置へそれぞれ送信するように構成された強度送信部(57)を、備え、
    前記判断部(22)は、前記車載装置に設けられ、前記強度送信部から送信された前記3つの軸方向それぞれにおける電波の磁界強度又は電界強度に対して、前記判断を行うように構成された車両システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両システム(101)であって、
    前記携帯機は、前記位置取得部(61)と、前記姿勢取得部と、前記判断部(62)と、その判断部による判断結果を前記車載装置へ送信するように構成された結果送信部(57)と、を備えた車両システム。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両システム(101)であって、
    前記車載装置は、前記車両の始動の可否、又は、前記車両の解錠の可否を制御するように構成された制御部(60)を備え、
    前記携帯機は、前記位置取得部(61)と、前記姿勢取得部と、前記判断部(62)と、その判断部による判断結果に応じて前記始動の可否又は前記解錠の可否に係る指示を前記車載装置へ送信するように構成された指示送信部(57)と、を備えた車両システム。
  7. 請求項2又は3に記載の車両システム(201)であって、
    前記携帯機は、
    前記位置取得部(61)と、
    前記姿勢取得部と、
    前記位置取得部が取得した相対的位置関係と、前記姿勢取得部が取得した姿勢と、前記受信アンテナが取得した前記3つの軸方向それぞれにおける電波の磁界強度又は電界強度と、を前記車載装置へそれぞれ送信するように構成された情報送信部(57)と、
    を備え、
    前記判断部(22)は、前記車載装置に設けられ、前記情報送信部から送信された前記相対的位置関係と前記姿勢と前記磁界強度又は電界強度とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成された車両システム。
  8. 車両(C,C1)のユーザに携帯される携帯機(50)と、前記車両に搭載され、直線偏波からなる電波を介して前記携帯機と通信可能に構成された車載装置(10)と、を備えた車両システム(1,101,201,301)であって、
    前記携帯機に設けられ、前記車載装置によって前記車両の複数箇所から送信されて前記携帯機により受信された前記電波の磁界強度又は電界強度を、前記携帯機における同一平面上にない3つの軸方向に対してそれぞれ前記箇所毎に取得するように構成された強度取得部(56)と、
    前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記携帯機の3次元的な姿勢を取得するように構成された姿勢取得部(65)と、
    前記携帯機又は前記車載装置に設けられ、前記強度取得部が取得した前記磁界強度又は電界強度のそれぞれの値と、前記姿勢取得部が取得した姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成された判断部(21,22,61,62)と、
    を備えた車両システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両システム(301)であって、
    前記車載装置は、電界又は磁界の方向が互いに交差する関係となる少なくとも2種類の前記電波を、互いに異なるタイミングで送信し、
    前記判断部(22)は、それぞれの前記電波に対して前記判断を行うように構成された車両システム。
  10. 請求項9に記載の車両システムであって、
    前記車載装置は、前記位置取得部が取得した相対的位置関係に応じて、前記2種類の電波のうち一方を送信する動作、前記2種類の電波のうち他方を送信する動作、又は、前記2種類の電波を同位相で同時に送信する動作のうち、少なくとも2つの動作を異なるタイミングで実行するように構成された車両システム。
  11. 車両(C)のユーザに携帯され、前記車両に搭載された車載装置(10)から送信された直線偏波からなる電波を受信することによって前記車載装置と通信可能に構成された携帯機(50)であって、
    前記携帯機と前記車載装置との少なくとも平面的な相対的位置関係を取得するように構成された位置取得部(61)と、
    前記携帯機の3次元的な姿勢を取得するように構成された姿勢取得部(65)と、
    前記車載装置から当該携帯機が受信した前記電波における磁界又は電界の方向に係る特性と、前記位置取得部が取得した相対的位置関係と、前記姿勢取得部が取得した姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成された判断部(62)と、
    を備えた携帯機。
  12. 車両(C,C1)に搭載され、前記車両のユーザに携帯される携帯機(50)と通信可能に構成された車載装置(10)であって、
    前記車両における複数箇所に設けられた送信アンテナ(11,12,13)から、直線偏波からなる電波を送信することによって、前記通信を可能とするように構成された送信部(16)と、
    前記携帯機が前記複数箇所のそれぞれから受信した電波に係る磁界強度又は電界強度を前記携帯機における同一平面上にない3つの軸方向に対してそれぞれ表す情報と、前記携帯機の3次元的な姿勢を表す情報とを、前記携帯機から受信するように構成された情報受信部(17)と、
    前記情報受信部が受信した各情報が表す前記磁界強度又は電界強度のそれぞれの値と前記姿勢とに基づき、前記携帯機が受信した電波が、前記車載装置から直接受信された電波であるか否かを判断するように構成された判断部(21,22)と、
    を備えた車載装置。
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