JP6549007B2 - レーザ照射装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、レーザ光を光ファイバにより伝送して加工対象の表面に照射するレーザ照射装置に関し、特に、レーザピーニングに用いられるレーザ照射装置に関する。
原子力プラント等においては、金属製の部材の表面、例えば、溶接部の表面に、当該部材を構成する材料の残留応力(引張応力)に起因して、いわゆる応力腐食割れ(stress corrosion cracking)が生じることがある。このような応力腐食割れを防止するために、レーザ光を加工対象の表面に断続的に(パルス状に)照射することにより、加工対象の表面近傍の残留応力を引張応力から圧縮応力に変えるレーザ加工方法、いわゆるレーザピーニングが提案されている。
レーザピーニングは、パルス状のレーザ光を集光して加工対象の表面に照射すると、加工対象の表面がレーザ光のエネルギを吸収してプラズマ化する。プラズマの内部圧力は、数ギガパスカル(GPa)に達するため、当該プラズマは、加工対象の表面に衝撃を与える。プラズマが発生した際の衝撃波が、加工対象の表面から内部に伝播して塑性変形を生じさせることにより、加工対象の表面側の残留応力を圧縮応力に変えることができる。レーザピーニングの効果は、例えば、加工対象の表面から1mm程度内側に及ぶ。
レーザピーニングにおいては、プラズマが発生した際の衝撃波を、加工対象の表面から内側に向けて伝播させるため、一般的に、加工対象の表面を透明な液体(例えば、水)に覆った状態でレーザ光を照射する。
特開2004−258387号公報
ところで、加工対象の表面の近傍に別の部材がある場合、レーザ発振器からのレーザ光は、一般的に、光ファイバにより加工対象の表面の近傍に伝送される。そして、レーザ光は、光ファイバの先端に設けられた凸レンズにより集光されて、当該表面に照射される。このため、加工対象の表面に対して、凸レンズを所定の正確な位置に位置決めする必要がある。加工対象の表面に対する凸レンズの位置が所定の位置からずれると、レーザ照射により生じる衝撃波により凸レンズや光ファイバの先端部が損傷する虞がある。また、レーザ光が十分に集光されていない状態で、当該表面に照射されてしまい所望の衝撃波を発生できない虞もある。
本発明の実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであって、光ファイバの先端部にある凸レンズを、加工対象の表面に対して所定の位置に位置決めすることが可能なレーザ照射装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態のレーザ照射装置は、レーザ光を伝送する光ファイバと、当該光ファイバの外側を囲っており、且つ当該光ファイバと結合されているガイドと、前記光ファイバのうち先端部に設けられており、当該光ファイバにより伝送されたレーザ光を、加工対象の表面である対象面に向けて集光する凸レンズと、当該ガイドのうち加工対象側の端部に結合されており、前記対象面と接して、当該対象面と前記凸レンズとの距離が所定の距離となるよう位置決めする位置決め機構と、を備えるレーザ照射装置であって、前記凸レンズのうち当該光ファイバからのレーザ光が入射する入射面は、前記光ファイバの端面と接合されており、当該入射面及び当該端面は、当該凸レンズから射出されるレーザ光が前記対象面に向かうよう、前記光ファイバの前記先端部の光軸と直交する平面に対して前記対象面側に傾斜していることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、光ファイバの先端部にある凸レンズを、加工対象の表面に対して所定の位置に位置決めすることができる。
第1の実施形態のレーザ照射装置の概略と、加工対象の周辺構成を説明する断面立面図である。 第1の実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す縦断面図であり、図1の破線Cで囲う領域の拡大断面図である。 第1の実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す横断面図である。 第2の実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す縦断面図であり、図1の破線Cで囲う領域の拡大断面図である。 第3の実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す縦断面図であり、図1の破線Cで囲う領域の拡大断面図である。 第4の実施形態のレーザ照射装置のうちガイドに設けられた検出器と、その周辺構成を示す部分断面図である。 第4の実施形態のレーザ照射装置において、複数の検出器による光ファイバ及びガイドの傾斜を検出する手法を説明する説明図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態のレーザ照射装置について図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施形態のレーザ照射装置の概略と、加工対象の周辺構成を説明する断面立面図である。図2は、本実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す縦断面図であり、図1の破線Cで囲う領域の拡大断面図である。図3は、本実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す横断面図である。
図1に示すように、本実施形態のレーザ照射装置10の加工対象は、加圧水炉(PWR)の上蓋3に設けられたノズル5である。ノズル5は、ステンレス鋼等の金属材料で構成されている。ノズル5は、略筒状をなしており、その内側には、サーマルスリーブ7が配置されている。
サーマルスリーブ7は、略筒状をなしており、ノズル5と同軸に設けられている。サーマルスリーブ7は、原子炉の反応度を制御する制御棒(図示せず)が、内側に通るよう構成されている。サーマルスリーブ7は、上蓋3のノズル5への熱影響を緩和する。
本実施形態において、レーザ照射装置10がレーザ光を照射する面、すなわち加工対象の表面(以下、対象面と記す)は、ノズル5の内壁6(図2参照)である。図2に示すように、当該内壁6は、サーマルスリーブ7の外壁8と対向している。なお、加工対象の表面である対象面と、対向している面を、以下に「対向面」と記す。
本実施形態において、レーザ光が照射される対象面は、ノズル5の内壁6であり、これに対向する対向面は、サーマルスリーブ7の外壁8である。内壁6と外壁8との間隔は、本実施形態において、約3mmである。レーザ照射装置10は、対象面である内壁6の所定領域にレーザ光を照射するために、レーザ発振器(図示せず)からのレーザ光を加工対象に向けて伝送する光ファイバ20を有している。
また、レーザ照射装置10は、光ファイバ20を保護するために、当該光ファイバの外側を囲い、且つ光ファイバに結合されている部材(以下、ガイドと記す)40を有している。光ファイバ20及びガイド40は、加工対象(ノズル5)の対象面(内壁6)と、対向面(外壁8)との間にある筒状の空間に挿入されて、当該空間内を一体に移動する。
本実施形態において、ガイド40は、略筒状をなしており、光ファイバ20を覆う外皮として構成されている。ガイド40は、光ファイバ20に比べて曲がりにくい材料、例えば、光ファイバ20に比べて体積弾性係数(bulk modulus)が大きい材料で構成されている。光ファイバ20は、当該ガイド40により保持されることにより、極端に曲がったり、折れたりすることが抑制される。
また、レーザ照射装置10は、ガイド40を駆動する装置(以下、単に「駆動装置」と記す)90を有している。駆動装置90がガイド40を駆動することにより、光ファイバ20は、ガイド40と一体に移動する。駆動装置90は、光ファイバ20の先端部21が、図2に示すように、内壁(対象面)6と外壁(対向面)8との間に位置するよう、ガイド40を駆動する。当該先端部21においては、光ファイバ20の外周面22は、外部に露出している。
なお、光ファイバ20及びガイド40が延びている方向、すなわち光ファイバ20内を伝送されるレーザ光の光軸の方向を、以下に「軸方向」と記す。また、軸方向のうち、光ファイバ20が送り込まれる側を「軸方向送り側」と記して、図に矢印A1で示し、軸方向のうち送り側とは反対側を「軸方向戻し側」と記して、図に矢印A2で示す。
本実施形態において、ノズル5の内壁6及びサーマルスリーブ7の外壁8は、それぞれ鉛直方向に延びており、ガイド40及び光ファイバ20は、鉛直上側に送り込まれる。すなわち、軸方向送り側が、鉛直上側とほぼ一致している。
レーザ照射装置10は、光ファイバ20により伝送されたレーザ光を、対象面に向けて集光する凸レンズ30を有している。凸レンズ30は、光ファイバ20のうち加工対象側の先端部21に設けられている。凸レンズ30は、光ファイバ20からのレーザ光を内壁6に向けて集光する。すなわち、凸レンズ30は、光ファイバ20により伝送される平行光線束を、図2に破線Bで示すように、内壁6に向かうに従って収束する収束光線束にする。
凸レンズ30のうち光ファイバ20からのレーザ光が入射する入射面34は、光ファイバ20の先端部21の端面24と接合されている。入射面34及び端面24は、凸レンズ30から射出されるレーザ光が対象面である内壁6に向かうよう、光ファイバ20の光軸と直交する平面(図2に二点鎖線Eで示す)に対して、内壁(対象面)6側に角度θ1を付けて傾斜している。
また、レーザ照射装置10は、対象面である内壁6に対する凸レンズ30の相対位置を、位置決めするための機構(以下、位置決め機構と記す)50を有している。位置決め機構50は、図2及び図3に示すように、ガイド40のうち少なくとも加工対象側の端部41に結合されており、ガイド40と一体に移動する。位置決め機構50は、対象面である内壁6と、対向面である外壁8との双方に接するよう、その寸法等が構成されている。
本実施形態において、位置決め機構50は、図3に示すように、光ファイバ20及びガイド40を中央に挟んで、内壁6及び外壁8に沿う方向すなわちノズル5及びサーマルスリーブ7の周方向(図に矢印Cで示す)の両側に設けられている。
これにより、位置決め機構50は、対象面である内壁6と凸レンズ30(図2参照)との距離が、所定の距離(図に寸法Dで示す)となるよう、光ファイバ20(光軸を図に点Aで示す)及びこれに結合された凸レンズ30(図2参照)を位置決めする。換言すれば、位置決め機構50は、対象面(内壁6)に対する凸レンズ30の相対位置が、当該内壁6に対して所定の距離をあけた位置となるよう位置決めしている。
以上のように構成されたレーザ照射装置10は、図2に示すように、凸レンズ30から対象面(内壁6)に向けて射出されるレーザ光の光路(図に破線Bで示す)および内壁6のうちレーザ光が照射される照射領域6aの近傍は、透明な液体(例えば、水)で満たされている。この状態で、レーザ照射装置10は、凸レンズ30から断続的に(パルス状に)レーザ光を照射してレーザピーニングを行う。
対象面である内壁6の照射領域6aがレーザ光のエネルギを吸収してプラズマ化し、当該照射領域6aに衝撃を与える。これにより、加工対象であるノズル5のうち、照射領域6aの近傍の残留応力を引張り応力から圧縮応力に変える。
そして、図1に示す駆動装置90がガイド40を駆動し、凸レンズ30の位置を変えることにより、レーザ光の照射領域6aを変える。そして、新たな照射領域6aにパルス状のレーザ光を照射してレーザピーニングを行う。なお、レーザピーニングを行いながら、照射領域6aの変更を行うものとしても良い。このようにして、加工対象であるノズル5の内壁6の所定の部分に、レーザピーニングを施すことができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態のレーザ照射装置の構成について、図1及び図4を用いて説明する。図4は、本実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す縦断面図であり、図1の破線Cで囲う領域の拡大断面図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のレーザ照射装置は、レーザ光の照射領域6aの近傍、及び凸レンズ30から射出されるレーザ光の光路に向けて透明な液体(水)を噴出する機構(以下、液体噴出機構と記す)60を有している。液体噴出機構60は、上述したガイド40と結合されており、当該ガイド40、光ファイバ20及び凸レンズ30と一体に移動する。
液体噴出機構60は、光ファイバ20及びガイド40に沿って軸方向に延びている管(以下、軸方向延伸管と記す)62と、噴出口66から液体を噴出する管(以下、噴出管と記す)64とを有している。また、液体噴出機構60は、軸方向延伸管62と噴出管64とを接続する管(以下、接続管と記す)63を有している。
噴出管64は、凸レンズ30より軸方向送り側(図に矢印A1で示す)に配置されている。本実施形態において、噴出管64は、接続管63から噴出口66に向かうに従って内壁6(対象面)側に位置するように延びている。噴出口66は、軸方向戻し側に対して所定の鋭角を付けて対象面側に傾斜した方向を向いている。
軸方向延伸管62は、図示しない液体供給源から透明な液体の供給を受けて、当該液体を軸方向送り側に導く。軸方向延伸管62の軸方向送り側の端部は、接続管63を介して噴出管64と接続されている。軸方向延伸管62内を軸方向送り側に流れた液体は、接続管63において向きを変えて、噴出管64に流入する。噴出管64は、軸方向延伸管62から供給された透明な液体を噴出口66から照射領域6aに向けて噴出する。
本実施形態のレーザ照射装置によれば、加工対象の表面である対象面が、気中に露出している場合であっても、当該対象面のうちレーザ光が照射される照射領域に透明な液体を供給することができる。これにより、加工対象のうち照射領域の近傍に対して良好に衝撃波を与えて、当該照射領域近傍の残留応力を、引張応力から圧縮応力に変えることができる。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態のレーザ照射装置の構成について、図1及び図5を用いて説明する。図5は、本実施形態のレーザ照射装置のうち、光ファイバの先端部及び凸レンズの周辺構成を示す縦断面図であり、図1の破線Cで囲う領域の拡大断面図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のレーザ照射装置において、光ファイバと結合されているガイド70は、内部に透明な液体が流れる液体通路77を有している。ガイド70は、当該液体通路77を軸方向送り側に流れた液体を、対象面である内壁6のうちレーザ光の照射領域6aに導くよう構成されている。
ガイド70は、光ファイバ20の軸方向に軸心が延びる略筒状をなしており、当該光ファイバ20の外側を囲っている部分(以下、筒状部と記す)72を有している。本実施形態において、液体通路77は、当該筒状部72と光ファイバ20との間に形成されている。凸レンズ30は、筒状部72の内側に配置されている。
加えて、ガイド70は、液体通路77からの液体の流れを内壁(対象面)6に向かうように偏向させる部分(以下、偏向部と記す)74を有している。偏向部74は、筒状部72及び凸レンズ30より軸方向送り側に設けられている。本実施形態において、偏向部74は、図5に示すように、筒状部72の軸心を含む縦断面において軸方向送り側に向かうに従って内壁(対象面)6側に位置するように延びている。偏向部74は、液体通路77を軸方向送り側に流れる液体の流れを、内壁6の照射領域6aに向かう流れに偏向させる。
本実施形態のレーザ照射装置によれば、対象面が気中に露出している場合であっても、ガイド70の内側にある液体通路77を通して照射領域6aに向けて透明な液体を供給して、凸レンズ30から照射領域6aに至る光路を、より確実に透明な液体で覆うことができる。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態のレーザ照射装置について図1、図6及び図7を用いて説明する。図6は、本実施形態のレーザ照射装置のうちガイドに設けられた検出器と、その周辺構成を示す部分断面図である。なお、図6において、理解を容易にするために、ガイドについてのみ断面を示している。
図7は、複数の検出器による光ファイバ及びガイドの傾斜を検出する手法を説明する説明図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のレーザ照射装置において、ガイド40には、当該ガイド40の移動量を検出するための検出器80が複数設けられている。各検出器80は、球状をなしており、ガイド40のうち少なくとも凸レンズ30の近傍に配置されている。本実施形態において、検出器80は、軸方向に所定の間隔をあけて複数配列されている。
本実施形態において、検出器80は、それぞれ、球状をなしており、ガイド40に対して回転可能に構成されている。検出器80は、その一部が、ガイド40の外周面44から径方向外側に突出しており、対象面又は対向面と接することが可能に構成されている。
本実施形態の検出器80は、対象面である内壁6と接することにより、当該内壁6と前記凸レンズ30との距離が、所定の距離となるよう位置決めする位置決め機構としても機能する。なお、検出器80とは別に、第1の実施形態と同様の位置決め機構50(図2参照)を有し、当該位置決め機構50が、内壁6と外壁8の双方に接するよう構成することも好適である。
図1に示すように、本実施形態のガイド40は、光ファイバ20と共にノズル5の内壁(対象面)6と、サーマルスリーブ7の外壁(対向面)8との間に挿入され、駆動装置90により駆動される。より詳細には、図6に示すようにガイド40の外周面44には、ガイド40を挟み込み、これを軸方向に駆動するための部材95が接する。部材95は、図1に示す駆動装置90を構成している。
図1に示すように、ガイド40が内壁(対象面)6と外壁(対向面)8との間に挿入されると、ガイド40に配列された複数の検出器80のうち、少なくとも凸レンズ30側にあるものは、内壁6又は外壁8のうち一方に接する。ガイド40が駆動装置90により駆動されると、内壁6又は外壁8に接している検出器80が回転する。
本実施形態において、各検出器80は、それぞれ自らの回転量(回転角)を検出する機能を有しており、いわゆるトラックボールとして構成されている。レーザ照射装置10は、各検出器80の回転量に基いてガイド40の移動量を算出し、且つ移動量に基いて光ファイバ20の先端にある凸レンズ30の位置を算出する機能(図示せず)を有している。なお、レーザ照射装置10は、複数の検出器80の回転量に基いて光ファイバ20及びガイド40の傾きを算出することも可能である。
図7に矢印Nで示す方向に、光ファイバ20及びガイド40がノズル5(図1参照)の内側に挿入された場合、まず、凸レンズ30側の検出器80Aが回転して、検出器80Aの矢印Nで示す方向(ノズル5の軸方向)における位置(図7に破線Xaで示す)が算出される。さらに矢印Nで示す方向に挿入されると、当該検出器80Aと光ファイバ20の軸方向に隣り合う検出器80Bが、ノズル5の内側に挿入されて回転し、当該検出器80Bの位置(図に破線Oで示す)が算出される。
これにより、矢印Nで示す方向における検出器80Aと検出器80Bとの距離X(図に寸法Xで示す)を求めることができる。検出器80Bと検出器80Aの距離をLとすると、光ファイバ20及びガイド40の傾きθ2は、以下の式(1)で求めることができる。
θ2=arccos(X/L) ・・・(1)
このようにして、本実施形態のレーザ照射装置10は、凸レンズ30の位置だけでなく、光ファイバ20の傾きも求めることが可能である。
〔他の実施形態〕
上述した各実施形態において、レーザ照射装置は、加工対象の対象面のうち少なくとも照射領域を透明な液体で覆った状態で、当該照射領域にレーザ光を照射することによりレーザピーニングを行うものとしたが、本発明に係るレーザ加工の態様は、これに限定されるものではない。例えば、対象面の照射領域が気体で覆われた状態でレーザ光を照射するものとしても良い。
本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3 上蓋、5 ノズル(加工対象)、6 内壁(対象面)、6a 照射領域、7 サーマルスリーブ、8 外壁(対向面)、10 レーザ照射装置、20 光ファイバ、21 先端部、22 外周面、24 端面、30 凸レンズ、34 入射面、40 ガイド、41 端部、44 外周面、50 位置決め機構、60 液体噴出機構、62 軸方向延伸管、63 接続管、64 噴出管、66 噴出口、70 ガイド、72 筒状部、74 偏向部、77 液体通路、80 検出器、80A 検出器、80B 検出器、90 駆動装置、95 部材

Claims (6)

  1. レーザ光を伝送する光ファイバと、
    当該光ファイバの外側を囲っており、且つ当該光ファイバと結合されているガイドと、
    前記光ファイバのうち先端部に設けられており、当該光ファイバにより伝送されたレーザ光を、加工対象の表面である対象面に向けて集光する凸レンズと、
    当該ガイドのうち加工対象側の端部に結合されており、前記対象面と接して、当該対象面と前記凸レンズとの距離が所定の距離となるよう位置決めする位置決め機構と、
    を備えるレーザ照射装置であって、
    前記凸レンズのうち当該光ファイバからのレーザ光が入射する入射面は、前記光ファイバの端面と接合されており、
    当該入射面及び当該端面は、当該凸レンズから射出されるレーザ光が前記対象面に向かうよう、前記光ファイバの前記先端部の光軸と直交する平面に対して前記対象面側に傾斜している
    ことを特徴とするレーザ照射装置。
  2. 前記対象面のうちレーザ光が照射される照射領域に向けて液体を噴出する液体噴出機構を、
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射装置。
  3. 前記液体噴出機構は、
    前記ガイドに沿って延びており、且つ前記凸レンズよりも軸方向送り側に延びており、前記液体の供給を受ける軸方向延伸管と、
    当該軸方向延伸管より前記対象面側に延びており、噴出口から透明な液体を噴出する噴出管と、を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のレーザ照射装置。
  4. 前記ガイドは、内側に液体が流れる液体通路を有し、当該液体通路を軸方向送り側に流れる前記液体を、前記対象面のうちレーザ光が照射される照射領域に導くよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射装置。
  5. 前記ガイドは、
    前記光ファイバの軸方向に軸心が延びる略筒状をなしており、前記光ファイバの外側を囲っている筒状部と、
    当該筒状部及び前記凸レンズより軸方向送り側に設けられており、前記液体通路からの前記液体の流動方向を、前記対象面に向かう方向に偏向させる偏向部と、を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ照射装置。
  6. 前記ガイドには、移動量を検出可能な検出器が設けられており、
    当該検出器により検出された当該ガイドの移動量に基いて、前記対象面のうちレーザ光が照射される照射領域の位置を算出する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のレーザ照射装置。
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