JP6548902B2 - 薬剤供給具 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤供給具に関し、特に、水洗トイレの便器のリムに取り付けられる薬剤供給具に関する。
従来から、水洗トイレの便器を洗浄したり、便器への汚れの付着を防止したり、臭気の消臭や芳香を漂わせたりするために、便器のリムに取り付けられて使用される薬剤供給具が提案されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1に記載の薬剤供給具は、図22に示すように、固形薬剤100と、固形薬剤100を支持する支持部材102と、固形薬剤100を便器のリムに吊り掛けるための吊掛部材101と、支持部材102と吊掛部材101とを連結する連結部材105とを備えている。吊掛部材101は、上下方向に延びる柱部103と、柱部103の上端部に接続され、変形可能に折り曲げられた帯状の係止片104とを備える。係止片104を押し広げ、柱部103をリムの内面に当接させながら係止片104の先端をリムの外面に当接させ、柱部103との間でリムを挟むことで、薬剤供給具が便器のリムに取り付けられる。そして、支持部材102に支持された固形薬剤100が、水洗トイレの水洗時にリムの裏側の給水孔から流出するフラッシュ水に晒されることで、薬剤がフラッシュ水に溶出して便器に供給される。
国際公開公報WO2011/141720号
特許文献1に記載の薬剤供給具では、図23(A)に示すように、連結部材105が直線状に形成され、かつリブ108により補強されて剛性が高められているため、変形しにくくなっている。よって、図23(B)に示すように、薬剤供給具のリム106への取り付け時に固形薬剤100の下端部が便器の内面107に当たって便器の内面107から押されると、支持部材102が連結部材105に対して折れ曲がり、固形薬剤100は、その姿勢・向きが少し前方に倒れるように傾斜した状態に変わる。このような状態においては、固形薬剤100は便器の内面107に当接した状態が維持されるので、水洗トイレの水洗時に便器の内面107を伝って流れるフラッシュ水に固形薬剤100が晒される。
しかしながら、便器の内面107の形状によっては、薬剤供給具がリム106に完全に取り付けられる前に連結部材105が便器の内面107に当たる場合がある。その場合、図23(C)に示すように、連結部材105は剛性が高められているためにあまり変形せず、柱部103の下端部が反るように変形することで、支持部材102は下端部が持ち上がるように傾斜する。その結果、固形薬剤100は、その姿勢・向きがさらに変わって便器の内面107から完全に浮き上がってしまい、便器の内面107に当接しない状態となる。この状態で、薬剤供給具がリム106に取り付けられると、固形薬剤100が水洗時に便器の内面107を伝って流れるフラッシュ水と接触することができず、薬剤による便器の洗浄や芳香などの効果を得られないという問題があった。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、便器の内面の形状によらず、固形薬剤を便器の内面に当接させて、薬剤による便器の洗浄や芳香などの効果を安定して得ることができる薬剤供給具を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、水洗トイレの便器のリムに取り付けられる薬剤供給具であって、固形薬剤と、前記固形薬剤を支持する支持部材と、前記固形薬剤をリムに吊り掛けるための吊掛部材と、前記支持部材と前記吊掛部材とを連結する連結部材と、を備え、前記連結部材は、前記固形薬剤が便器の内面から押されるとき、前記吊掛部材側の接続部分を支点に下方へ撓むことにより、便器の内面から離れる方向に弾性変形する薬剤供給具によって達成される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記連結部材は、便器のリムに取り付けられたときに便器の内面側に向かって突き出る凸状をなすことを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記連結部材は、凸曲面状に湾曲した形状に形成されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記連結部材及び前記支持部材は、接続部分に便器の内面とは反対側に向かって突き出る角を形成するように、接続されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記支持部材は、中心部から放射状に延びる複数の板材により構成され、いずれか1つの前記板材の先端部が前記連結部材に接続され、前記中心部及び前記板材の先端部には、表裏面からピン状の突起が突き出ていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記吊掛部材は、上下方向に延び、前記連結部材が接続される支柱部を備え、前記支柱部は、厚みが2mm〜5mmであることを特徴としている。
本発明に係る薬剤供給具によると、便器の内面の形状によらず、固形薬剤を便器の内面に当接させることができるので、固形薬剤を水洗トイレの水洗時に便器の内面をつたって流れるフラッシュ水に晒すことができる。よって、薬剤による便器の洗浄や芳香などの効果を安定して得ることができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤供給具の斜視図である。 図1の側面図である。 図1の薬剤供給具の固形薬剤を省略した状態の前方斜視図である。 図3の側面図である。 図3の正面図である。 図3の背面図である。 図3の平面図である。 図3の底面図である。 本発明の他の実施形態に係る薬剤供給具の斜視図である。 図9の側面図である。 図2及び図10の薬剤供給具を便器のリムに取り付ける過程を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態に係る薬剤供給具の斜視図である。 図12の側面図である。 図12の平面図である。 図12の底面図である。 本発明の他の実施形態に係る薬剤供給具の斜視図である。 図16の側面図である。 本発明の他の実施形態に係る薬剤供給具の斜視図である。 図18の側面図である。 図18の背面図である。 図18の底面図である。 従来例の薬剤供給具の斜視図である。 従来例の薬剤供給具を便器のリムに取り付ける過程を説明する説明図である。
以下、本発明の実態形態について添付図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る薬剤供給具1の外観構成を示している。また、図3〜図8は、固形薬剤2の図示を省略した状態の薬剤供給具1の外観構成を示している。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、図2の上下方向を上下方向、左右方向を前後方向と称し、左側を前方向(便器の内面側)、右側を後方向(便器の中心側)とする。そして、他の図面においても、これらを基準として説明する。
本実施形態の薬剤供給具1は、水洗トイレの便器のリムに取り付けられて使用されるものであって、固形薬剤2と、固形薬剤2を支持する支持部材3と、固形薬剤2を便器のリムに吊り掛けるための吊掛部材4と、支持部材3及び吊掛部材4を連結する連結部材5とを備えている。支持部材3、吊掛部材4及び連結部材5は、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂などの弾性を有するプラスチックなどで一体形成されている。
固形薬剤2は、洗浄効果を発揮する界面活性成分と、香りを発散させるための芳香成分とが混入されたもので、本実施形態では平たい円盤状を呈している。この固形薬剤2は、水との接触により表面から徐々に溶解することで、薬剤を水に溶出する。固形薬剤2には、他の成分、例えば消臭成分や除菌成分などを混入してもよいし、あるいは芳香成分の代わりに消臭成分を混入してもよい。固形薬剤2の内部に支持部材3が埋没しており、固形薬剤2から露出する支持部材3の先端部が連結部材5を介して吊掛部材4に連結されていることで、吊掛部材4により固形薬剤2は便器のリムに吊り下げられる。なお、固形薬剤2の形態は、本実施形態のような円盤状以外に、角柱状や半球状などの種々の形状とすることができる。また、支持部材3は、上述した特許文献1に記載の薬剤供給具のように、固形薬剤2の外面側に位置し、支持部材3から延びる突起を固形薬剤2に埋没させることによって支持する形態であってもよい。
吊掛部材4は、上下方向に延びる板状の支柱部40と、支柱部40よりも厚みの薄い帯状の係止片41とを備えている。支柱部40の下端部には連結部材5が接続され、支柱部40の上端部には係止片41が接続されている。係止片41は、支柱部40の上端部から斜め下方に向けて延びるとともに屈曲部42において180度折り返された形状をしている。係止片41の先端部43を手で持って広げて便器のリムの外面に当接させ、リムの内面に当てられる支柱部40とでリムを弾性力により挟み込むことで、薬剤供給具1がリムに取り付けられる。支柱部40及び係止片41は、市販されている一般的な水洗トイレ用の便器のリムに係合させ得る寸法に設定されていればよいが、支柱部40は、その厚みを2mm〜5mm程度とし、係止片41は、その厚みを1mm〜3mm程度とするのが好ましい。このように支柱部40及び係止片41の厚みを設定することで、支柱部40は剛性が高くて弾性変形し難い一方で、係止片41は手で広げることで容易に弾性変形可能となる。また、支柱部40の上下方向に延びる長さは40mm〜60mm程度とし、係止片41は、支柱部40の上端部から屈曲部42までの長さを35mm〜50mm程度とし、屈曲部42から先端部43までの長さを30mm〜45mm程度とするのが好ましい。
支持部材3は、例えば厚みが0.8mm〜1.5mm程度の板状を呈している。本実施形態の支持部材3は、固形薬剤2の略中心に位置する中心部30と、中心部30から放射状に延びる複数(図示例では5つ)の板材31とにより構成されており、全体的な形状が星印状に近い形状を呈している。複数の板材31のうち、上方に延びる1つの板材311が連結部材5に接続されており、当該板材311は、その幅が他の板材31の幅よりも大きく、連結部材5の幅と同じ大きさに設定されている。なお、本実施形態においては、当該板材311と連結部材5との接続部分には、便器の中心側に向かって突き出た角(交点)32が形成されている。
複数の板材31の先端部及び中心部30には、表裏面からピン状の突起33が突き出ている。突起33が固形薬剤2の内部に埋め込まれることで、支持部材3に支持された固形薬剤2が支持部材3から滑り落ちるなどといったことを防止することができる。なお、突起33が設けられる位置は、本実施形態のように、複数の板材31の先端部及び中心部30に限られるものではなく、適当な位置に設けることができる。
また、本実施形態では、支持部材3は、上下方向に延びる支柱部40に対して上部よりも下部が係止片41側へ離れるように斜めに傾斜した状態、つまりは、便器のリムに取り付けられたとき、支持部材3の上部よりも下部が便器の内面に近づくように上下方向(支柱部40)に対して少し後方に倒れた傾斜状態で連結部材5に接続されている。よって、支持部材3に支持された固形薬剤2は、便器のリムに取り付けられたとき、その姿勢・向きが便器の内面側に向かって斜め下方に延びるように傾斜した状態となる。この支持部材3の支柱部40に対する傾斜角度θ(図2及び図4に示す)は、15度〜45度、好ましくは25度〜35度に設定されている。上記した傾斜角度θの範囲内であれば、詳細は後述するが、種々の内面形状の便器に対して薬剤供給具1を使用しても、固形薬剤2による便器の洗浄や芳香などの効果をさらに安定して得ることができる。
連結部材5は、支柱部40や係止片41よりも厚みが薄く、例えば厚みが0.8mm〜1.5mm程度の板状を呈しており、固形薬剤2を吊り下げただけ、つまりは、固形薬剤2の重量のみではあまり下方に撓まないが、所定の力が作用すると、支柱部40(吊掛部材4側)の接続部分44を支点に下方に撓んで弾性変形する程度の剛性(可撓性)を有している。また、連結部材5は、斜め上方の係止片41側に向かって、つまり、便器のリムに取り付けられたときに便器の内面側に向かって突き出る凸状をなしており、本実施形態では、滑らかに湾曲する凸曲面状に形成されていて、例えばその曲率半径は15mm〜25mm程度に設定するのが好ましい。凸曲面とは、円弧状又は円弧に近似した形状を含む。なお、連結部材5は、必ずしも凸曲面状に形成されている必要はなく、図9及び図10に示す実施形態の薬剤供給具1のように、直角又はほぼ直角に折り曲げられて角50を有するL字状に形成されていてもよい。このように、連結部材5が便器の内面側に向かって凸状をなしていることで、支柱部40の下端部から単に斜め下方に直線状に延びているよりも(図16,17を参照)、容易に撓んで弾性変形しやすくなっている。また、図11に示すように、支柱部40及び連結部材5の接続部分44と、連結部材5及び支持部材3の接続部分(交点32)とを通る平面Sを仮定した場合、連結部材5は、図2に示す本実施形態のように凸曲面状に形成されている方が、図10に示す実施形態のようにL字状に形成されているよりも、平面Sから連結部材5の頂部位置O,O´までの高さが低くなる。つまり、便器のリムLに取り付けられる際に頂部位置Oが頂部位置O´よりも便器の内面Iから離れたところに位置する。よって、薬剤供給具1の便器のリムLへの取り付け時において、連結部材5が便器の内面に近づけられたとき、薬剤供給具1が便器のリムに完全に取り付けられる前に連結部材5が便器の内面Iに当たるおそれを少なくすることができる。
また、連結部材5が、図2に示す本実施形態のような凸曲面状に形成されていると、図9及び図10に示す実施形態のようなL字状に形成されているよりも、後述するように固形薬剤2の下端部が便器の内面に当たった際に撓んで弾性変形しやすくなる。よって、連結部材5の頂部位置Oが便器の内面から離れる方向に移動しやすくなるため、薬剤供給具1を便器のリムに取り付ける際に、連結部材5が便器の内面に当たるおそれをより少なくすることができる。
なお、図示は省略するが、連結部材5は、本実施形態(図2)とは反対に、斜め下方の係止片41とは反対側に向かって、つまりは、便器のリムに取り付けられたときに便器の中心側に向かって凸状をなして湾曲する凸曲面状に形成されていてもよい。
上記した本実施形態の薬剤供給具1は、吊掛部材4の支柱部40を便器のリムの内面に当接させるとともに係止片41の先端部43をリムの外面に当てがい係止させることで、リムに取り付けられる。ここで、薬剤供給具1を便器のリムに取り付ける際に、固形薬剤2の下端部が便器の内面に当たって便器の内面から押されると、固形薬剤2は、連結部材5が撓んで弾性変形することにより、前方に倒れるようにその姿勢・向きが変えられる。そして、固形薬剤2の少なくとも一部分が便器の内面に当接した状態が維持されることで、水洗トイレの水洗時に便器の内面を伝って流れるフラッシュ水に固形薬剤2を晒すことができる。よって、便器に薬剤を安定して供給することができる。なお、本実施形態では、固形薬剤2の姿勢・向きが予め少し後方に倒れた傾斜状態で支持されているので、固形薬剤2が便器の内面から押されても、固形薬剤2は鉛直方向を向くかあるいは多少前方に倒れる程度に傾斜した状態となる。したがって、固形薬剤2の下端部を便器の内面に良好に当接させた状態で、薬剤供給具1をリムに吊り掛けることができる。よって、水洗時に便器の内面を流れるフラッシュ水を固形薬剤2に効果的に受けさせることができる。
また、固形薬剤2が便器の内面から押されると、連結部材5は、支持部材3側の接続部分32が便器の内面から離れる方向に移動するが、その際に支柱部40(吊掛部材4)側の接続部分44を支点に下方へ撓む。したがって、連結部材5は、全体として便器の内面から離れるように弾性変形する。便器の内面の形状によっては、薬剤供給具1が便器のリムに完全に取り付けられる前に連結部材5が便器の内面に当たるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、連結部材5が便器の内面に近づけられても、固形薬剤2が便器の内面から押されて連結部材5が下方へ撓むことにより、連結部材5が便器の内面から離れる方向に変位するので、連結部材5が便器の内面に当たるおそれを少なくすることができる。よって、連結部材5が便器の内面に当たることに伴って固形薬剤2の姿勢・向きが変化するおそれがほとんどなく、固形薬剤2が便器の内面から完全に浮き上がって便器の内面に当接しない状態で薬剤供給具1が吊り掛けられることを防止できる。よって、上述したように、便器の形状によらず安定して薬剤を便器に供給することができる。
なお、本実施形態では、連結部材5が凸曲面状に形成されているため、固形薬剤2が便器の内面から押されることで連結部材5を効果的に便器の内面から離れるように弾性変形させることができる。さらには、上述したように、連結部材5の頂部位置Oが便器の内面からより離れたところに位置するので、薬剤供給具1の便器のリムへの取り付け時に、連結部材5が便器の内面に当たるおそれをより少なくすることができる。
また、本実施形態では、薬剤供給具1が便器のリムに完全に取り付けられる前に連結部材5が便器の内面に当たったとしても、固形薬剤2の姿勢・向きが予め少し後方に倒れた傾斜状態となっているので、連結部材5が便器の内面に押されて固形薬剤2の姿勢・向きがさらに前方に倒れるように傾斜する状態になっても、固形薬剤2は便器の内面に当接した状態が良好に維持される。よって、薬剤供給具1が便器のリムに完全に取り付けられる前に連結部材5が便器の内面に当たっても、本実施形態の薬剤供給具1によれば、固形薬剤2が便器の内面から完全に浮き上がって便器の内面に当接しない状態となることを防止することができる。したがって、便器の内面の形状にかかわらず、固形薬剤2を便器の内面に当接した状態で吊り掛けることができる。よって、上述したように、便器の形状によらず薬剤を安定して便器へ供給することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、図1及び図2の実施形態では、支持部材3が中心部30から放射状に延びる複数の板材31により構成されているが、1枚の例えば円盤状などの板材により構成されていてもよい。
また、支持部材3は、支柱部40に対して斜めに傾斜した状態、つまりは、便器のリムに取り付けられたとき、固形薬剤2が少し後方に倒れた傾斜状態となるように、連結部材5に接続されているが、必ずしも支柱部40に対して斜めに傾斜した状態で連結部材5に接続されている必要はなく、支柱部40と平行な状態で連結部材5に接続されていてもよい。
また、連結部材5は、図2や図11に示された形状のものに限られるものではなく、種々の形状とすることができる。例えば図12〜図21は、連結部材5の形状が異なる、他の実施形態の薬剤供給具1を示している。なお、基本的な構成は、図1及び図2の実施形態の構成と同様であり、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで詳細な説明を省略する。
図12〜図15に示す薬剤供給具1は、連結部材5が便器のリムに取り付けられたときに便器の内面側に向かって突き出る凸状をなしているが、連結部材5は板状ではなく棒状を呈しており、2本の細長い棒材51からなる。2本の棒材51は、それぞれ平面視V字状に折り曲げられており、一端部51Aが支柱部40の下端部に、他端部51Bが支持部材3の先端部に、それぞれ接続されるとともに、2本の棒材51が、一端部51A側同士のなす角度α1が例えば70度、他端部51B側同士のなす角度α2が例えば90度となるように対向している。また、側面視から見ると、2本の棒材51は、例えば90度に折れ曲がっており、支持部材3は、2本の棒材51の他端部51Bに対して、図1及び図2の実施形態と同様に、接続部分に便器の中心側に向かって突き出た角(交点)32を形成するように接続されている。この図12〜図15の実施形態では、薬剤供給具1を便器のリムに取り付ける際に、連結部材5が仮に便器の内面に当たっても、主に2本の棒材51が左右に開くようにして撓むので、固形薬剤2は下端部が持ち上がるように傾斜することが抑制される。よって、固形薬剤2が便器の内面から浮き上がって便器の内面と当接しない状態となることを効果的に防止できる。
次に、図16及び図17に示す薬剤供給具1は、連結部材5が板状であるが、平板状を呈しており、支柱部40の下端部から斜め下方に向けて直線状に延びている。図示例では、連結部材5と支持部材3とが直線状に接続されており、支柱部40と連結部材5とのなす角度が、支柱部40に対する支持部材3の傾斜角度θとなっている。なお、支持部材3と連結部材5とを直線状に接続させずに、図1及び図2の実施形態と同様に、連結部材5に対して支持部材3を下方に傾斜させて接続部分に便器の中心側に向かって突き出た角(交点)を形成するようにしてもよい。また、連結部材5の支持部材3側の端部に、上方に向けて半円状に湾曲した湾曲部52が形成されているが、必ずしも湾曲部52を形成する必要はない。湾曲部52が形成されていると、上述した固形薬剤2の下端部が便器の内面に当たった際に、連結部材5は湾曲部52以下の部分で撓んで固形薬剤2の姿勢・向きが変わりやすくなる。その結果、便器の内面の形状に固形薬剤2の姿勢・向きを追従させて沿わせることができるので、水洗時に便器の内面を流れるフラッシュ水を固形薬剤2に効果的に受けさせることができる。
図18〜図21に示す薬剤供給具1は、連結部材5が板状であるが、2つの細長い板材53からなり、支柱部40の下端部から斜め下方に向けて平面視V字をなすように延びている。そして、両板材53の下端部が、固形薬剤2の上下方向の略中央位置において、固形薬剤2内に埋没した支持部材3と接続部材54を介して接続されている。よって、この実施形態では、支柱部40と両板材53とのなす角度が、支柱部40に対する支持部材3の傾斜角度θとなっている。この実施形態では、固形薬剤2が2つの板材53の間で両板材53に対して接続部材54を軸に前後に傾動可能である。よって、薬剤供給具1の便器のリムへの取り付け時に固形薬剤2の下端部が便器の内面に当たった際、固形薬剤2の姿勢・向きを便器の内面の形状に追従させて沿わせることができるので、水洗時に便器の内面を流れるフラッシュ水を固形薬剤2に効果的に受けさせることができる。
なお、図12〜図21のいずれの実施形態においても、図1及び図2の実施形態と同様に、薬剤供給具1の便器のリムへの取り付け時において、固形薬剤2が便器の内面から押されると、連結部材5は、支柱部40(吊掛部材4)側の接続部分44を支点に下方へ撓むので、連結部材5全体として便器の内面から離れるように弾性変形する。よって、連結部材5が便器の内面に近づけられても、便器の内面に当たるおそれを少なくすることができるので、連結部材5が便器の内面に当たることに伴って固形薬剤2の姿勢・向きが変化するおそれがほとんどなく、固形薬剤2が便器の内面から完全に浮き上がって便器の内面に当接しない状態で吊り掛けられることを防止できる。また、支持部材3を支柱部40に対して傾斜角度θで傾斜させることで、固形薬剤2は、その姿勢・向きが便器の内面側に向かって斜め下方に延びるように傾斜した状態(少し後方に倒れた状態)で、便器のリムに吊り掛けられる。よって、薬剤供給具1の便器のリムへの取り付ける時において、固形薬剤2が便器の内面から押されても、固形薬剤2は、鉛直方向を向くかあるいは多少前方に倒れる程度に傾斜した状態となるだけで、下端部が便器の内面に当接した状態でリムに吊り掛けられるため、水洗トイレの水洗時に便器の内面を伝って流れるフラッシュ水に固形薬剤2を効果的に晒すことができ、便器に薬剤を安定して供給することができる。
また、上記した実施形態では、吊掛部材4の支柱部40は板状のものであるが、支柱部40を上下方向に伸縮可能な構成とすることで、便器のリムに対する固形薬剤2の高さを調整可能にすることもできる。
1 薬剤供給具
2 固形薬剤
3 支持部材
4 吊掛部材
5 連結部材
30 中心部
31 板材
32 角(交点)
33 突起
40 支柱部
θ 傾斜角度

Claims (5)

  1. 水洗トイレの便器のリムに取り付けられる薬剤供給具であって、
    固形薬剤と、
    前記固形薬剤を支持する支持部材と、
    前記固形薬剤をリムに吊り掛けるための吊掛部材と、
    前記支持部材と前記吊掛部材とを連結する連結部材と、を備え、
    前記吊掛部材は、上下方向に延びて、下端部に前記連結部材が接続される支柱部と、前記支柱部の上端部に接続される係止片とを備え、
    前記支持部材は、前記支柱部に対して上部よりも下部が前記係止片側へ離れるように斜めに傾斜し、
    前記連結部材は、前記固形薬剤が便器の内面から押されるとき、前記吊掛部材側の接続部分を支点に下方へ撓むことにより、便器の内面から離れる方向に弾性変形する薬剤供給具。
  2. 前記連結部材は、便器のリムに取り付けられたときに便器の内面側に向かって突き出る凸状をなす請求項1に記載の薬剤供給具。
  3. 前記連結部材は、凸曲面状に湾曲した形状に形成されている請求項2に記載の薬剤供給具。
  4. 前記連結部材及び前記支持部材は、便器の内面とは反対側に向かって突き出る角を形成するように、接続されている請求項1〜3のいずれかに記載の薬剤供給具。
  5. 前記支持部材は、中心部から放射状に延びる複数の板材により構成され、いずれか1つの前記板材の先端部が前記連結部材に接続され、前記中心部及び前記板材の先端部には、表裏面からピン状の突起が突き出ている請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤供給具。
JP2015013987A 2015-01-28 2015-01-28 薬剤供給具 Active JP6548902B2 (ja)

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