JP3194649U - 尿飛散防止用カバー - Google Patents

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【課題】排尿時に尿が飛散するのを効果的に防止することができ、市販されている既存の小便器にも容易に使用できる尿飛散防止用カバーを提供する。【解決手段】撓み性を有する合成樹脂製の板で一体に形成され、手前に撓んで小便器12の正面開口12aから膨出するカバー部14と、カバー部の左右両端部に延設され、カバー部の撓みの復帰力により小便器の左右側壁12bの内面に係止されてカバー部を保持する一対の保持部16を有する。カバー部の下端部は、小便器の左右側壁から手前に突出している尿受け部12cの前壁の内側に収容される。【選択図】図1

Description

本考案は、男性用の小便器に取り付けて使用される尿飛散防止用カバーに関する。
男性が小便器で排尿すると、尿が飛散してズボンや床を汚してしまうことがあり、従来から、この問題を解決するための用具等が複数提案されている。例えば、特許文献1に開示されているように、排泄された尿を受けて小便器内に流し込む尿受皿を有し、尿受皿の周縁に尿跳ね返り防止用の小さい鍔が設けられた飛散防止用尿受具があった。この飛散防止用尿受具は、小便器の尿受け部の上方の位置に着脱可能であり、取り外して洗浄することができる。
登録実用新案公報第3058945号公報
特許文献1の飛散防止用尿受具は、放尿の勢いが弱まったとき(排尿の終盤)は、うまく尿を回収することができる。しかし、放尿の勢いが強いときは、尿が小便器の内面に当たった跳ね返りが強いので、この飛散防止用尿受具の構造では、尿の飛散を防止したり尿を回収したりする効果が不十分である。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、排尿時に尿が飛散するのを効果的に防止することができ、市販されている既存の小便器にも容易に使用できる尿飛散防止用カバーを提供することを目的とする。
本考案は、撓み性を有する合成樹脂製の板で一体に形成され、手前に撓んで小便器の正面開口から膨出するガード部と、前記ガード部の左右両端部に延設され、前記ガード部の撓みの復帰力により前記小便器の左右側壁の内面に係止されて前記ガード部を保持する一対の保持部とを有し、前記ガード部の下端部は、前記小便器の前記左右側壁から手前に突出している尿受け部前壁の内側に収容される尿飛散防止用カバーである。
前記一対の保持部の各上端部は、前記ガード部の上端位置より突出して設けられていることが好ましい。また、前記ガード部の下端部に、小便器の洗浄水が流路となる切り欠きが形成されていることが好ましい
本考案の尿飛散防止用カバーによれば、ガード部が手前に撓んで小便器の正面開口から膨出し、その下端部が尿受け部の内側に収容される構造なので、排尿時に尿が飛散するのを効果的に防止することができる。また、小便器から容易に取り外しできるので、定期的に洗浄するのに便利である。
ガード部がフレキシブルに変形するので、尿受け部の形状が多少異なる小便器にも設置可能である。また、ガード部の上下方向の長さが異なるものを用意すれば、子供用の小便器及び大人用の小便器のそれぞれに対応することができる。
ガード部の撓みの復帰力により左右一対の保持部が小便器の左右側壁の内面に係止されてガード部が保持される構造なので、小便器に固定するために特別な取付金具等を設ける必要がなく、非常に構造がシンプルで、安価に製作することができる。
本考案の尿飛散防止用カバーの一実施形態を小便器に設置した状態を示す正面図(a)、右側面図(b)、拡大平面図(c)である。 図1の尿飛散防止用カバーを展開した図である。
以下、考案の尿飛散防止用カバーの一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の尿飛散防止用カバー10は、図1に示すように、男性用の小便器12に取り付けて使用される。
尿飛散防止用カバー10は、弾性的に湾曲可能な撓み性を有する合成樹脂製の板(例えば、ポリプロピレン製の薄い板)で成り、図2に示すように、ガード部14及び保持部16が一体に設けられている。
ガード部14は、ほぼ中央の略四角形の部分であり、小便器12に取り付けられると、手前に撓んで小便器12の正面開口12aから膨出し、正面開口12aの下側約1/3の部分を覆う。ガード部14の下端部は、小便器12の左右の側壁12bから手前に突出している尿受け部12cの前壁の内側に沿うように収容される。
保持部16は、ガード部14の左右両端部に一対に延設された部分であり、小便器12に取り付けられると、ガード部14の撓みの復帰力により小便器12の左右の側壁12bの内面にそれぞれ係止され、ガード部14を保持する。保持部16の各上端部16aは、ガード部14の上端位置より突出して設けられ、小便器12の側壁12bに係止される部分の面積を広くすることにより、ガード部14を保持する強度を向上させている。
ガード部14の下端部には、小便器12の内側を清浄にするために流れる洗浄水の流路となる切り欠き18が設けられている。切り欠き18を設けることによって、洗浄水が尿受け部12cの前壁内側を洗い流す動作を妨げないようにすることができる。
以上説明したように、尿飛散防止用カバー10によれば、ガード部14が小便器12の正面開口12aの下側部分を広く覆うので、排尿時に尿が飛散してズボンや床を汚すのを効果的に防止することができる。また、小便器12から容易に取り外しできるので、定期的に洗浄するのに便利である。
ガード部14がフレキシブルに変形するので、尿受け部の形状が多少異なる他の小便器にも設置可能であり。また、ガード部14の上下方向の長さが異なるものを用意すれば、子供用の小便器及び大人用の小便器のそれぞれに対応することができる。
ガード部14の撓みの復帰力により保持部16が小便器12の側壁12bの内面に係止されてガード部14が保持される構造なので、小便器12に固定するための特別な取付金具等を設ける必要がなく、非常に構造がシンプルで、安価に製作することができる。
なお、本考案の尿飛散防止用カバーは、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、使用する合成樹脂製の板は、一定の形状安定性を有しつつ撓み性のあるものであればよく、使用する素材は特に限定されず、選択した素材の強度に合わせて板厚を自由に設定することができる。
保持部は、カバー部をしっかり保持できれば、上記の上端部16aを省略してもよい。また、カバー部を保持する強度を向上させるため、小便器の左右側壁の内面に単純に係止されるだけでなく、側壁の内面の凹凸部分に係合する形状にしてもよい。
小便器に設置した状態で使用者の目に触れる部分に、装飾用の絵柄や、使用者に使用上の注意を促す文言等を表示してもよい。表示方法は、例えば、印刷でもよいし、合成樹脂製の板をエンボス加工し、立体模様や立体文字を形成してもよい。
10 尿飛散防止用
14 ガード部
16 保持部
16a 上端部
18 切り欠き

Claims (3)

  1. 撓み性を有する合成樹脂製の板で一体に形成され、
    手前に撓んで小便器の正面開口から膨出するガード部と、
    前記ガード部の左右両端部に延設され、前記ガード部の撓みの復帰力により前記小便器の左右側壁の内面に係止されて前記ガード部を保持する一対の保持部とを有し、
    前記ガード部の下端部は、前記小便器の前記左右側壁から手前に突出している尿受け部前壁の内側に収容されることを特徴とする尿飛散防止用カバー。
  2. 前記一対の保持部の各上端部は、前記ガード部の上端位置より突出して設けられている請求項1記載の尿飛散防止用カバー。
  3. 前記ガード部の下端部に、小便器の洗浄水が流路となる切り欠きが形成されている請求項1記載の尿飛散防止用カバー。
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