JP3193671U - 洋式便器用尿飛散防止具 - Google Patents

Abstract

【課題】洋式便器使用における放尿時において、着座位における尿飛散を防止する洋式便器用尿飛散防止具を提供する。
【解決手段】裏面に弱粘着層を有する軟質素材による任意形状のシート体１を設け、シート体に尿飛散防止のためのガード体６，７を、シート体端部裏面に設けたことを特徴とする。
【選択図】図７

Description

この考案は、洋式便器（以下、便器と略称する）の内蓋に取り付けて用いる尿飛散防止のための用具に関する。

従来より、便器は必須物品として多用されているが、この便器に取り付けて用いる尿飛散防止のための用具は見当たらない。

家庭用便器を用いての放尿時において、男性は立位にて行う場合が多いが、近年、着座位での放尿も多くなってきている。これは一つには尿飛散が関わっていると思われる。
立位で放尿のとき、放尿終期の滴が便器外に落下してトイレ床面を汚すのである。
着座位での放尿にもまた問題がある。この場合は体位の関係から、放尿方向が便器上縁近傍となり、この便器上縁と内蓋との間隙から尿が外方へと漏れることがあるが、これを防止する有用な手段が見当たらないのが現状である。
本案は以上に鑑み、便器内蓋に装着することにて上記問題を解決する新規かつ有用なる手段を提供することを目的として発案されたものである。

課題を解決する手段として本案は以下の構成とした。
すなわち、その裏面に弱粘着層を有する軟質素材による任意形状のシート体を設け、該シート体に尿飛散防止のためのガード体を、シート体端部裏面に設ける。本案は以上の構成よりなる洋式便器用尿飛散防止具である。

本案は以下の効果を有する。
１．簡易構成の物品であるので、その取り付けは容易であり、また半ば消耗品的に用いる ことができる。
２．便器内蓋下面と便器上面間の間隙を覆うようにガード体が位置して、尿飛散を確実に 防止することができる。
３．ガード体を、上部ガード体と下部ガード体にて構成し、各ガード体に複数個のスリッ トを設け、かつ各ガード体のスリット位置を互いに違えて設けることにて、本品装着時 におけるスリット開部が他方のガード体にて塞がれるために、尿飛散防止能力を向上さ せることができる。

本考案の平面図 本考案の正面図 本考案の底面図 本考案の左側面図 本考案の装着状態説明図（内蓋平面視） 本考案の装着状態説明図（内蓋を上げた場合） 本考案の機能説明図

以下、本考案の実施形態について説明する。
図において、１はシート体で、適度の柔軟性と弾力性を有する所定厚の軟質布体の下部を逆台形状とし、上部を三分割した上縁円弧状の舌片部２を有するとともに、各舌片間にスリット３を設けた構成であり、舌片部裏面には弱粘着層４が設けられる。この粘着層上には剥離紙（図示略）が粘着される。５はガード体であり、上部ガード体６と下部ガード体７とから構成される。
各ガード体は、軟質発泡合成樹脂にて形成される細長直方体形状を有している。
下部ガード体は、前記シート体裏面端にその端部を一致させて垂直に固着され、上部ガード体は下部ガード体に近接して同様にシート体裏面に固着される。
図３にて示すように、下部ガード体は上部ガード体より長く形成され、各ガード体にはガード体スリット８が、ガード体端からシート体への固着位置まで複数個設けられ、図のごとく下部ガード体のスリット位置に対し、上部ガード体スリットの位置は底面視においてその位置を違えている。

本案の使用に際しては、図５〜図７にて示すように、便器内蓋（ドーナツ型内蓋）の前方上面に本案の舌片部を剥離紙を除去して粘着させ、内蓋の内面に沿って略直角にシート体中間部を折り曲げる。このとき、折り曲げたシート体の下部は便器内蓋に沿って円弧状に開き、このときガード体はガード体スリットを有しているので、同様に円弧状に開く。すなわち、便器内蓋下方に図７のごとくガード体が位置し、このガード体は便器内蓋下面と便器上縁間の間隙を覆うこととなるので、この空隙からの尿飛散は防止される。
なお、この空隙よりやや下方の便器内面に当たって飛散しようとする尿は、ガード体にて飛散が防止されるが、このガード体は前記のように、スリット位置を違えて装着時には上下に位置し、スリット位置開による下部ガード体の空隙を上部ガート体が覆うので、尿飛散は確実に防止される。

以上、本案について記したが、本案は便器内蓋に装着して用いる尿飛散防止具であり、内蓋下面と便器上縁との間隙を覆うことができるので、この間隙からの尿飛散を防止できるのである。従来はこのような物品が存在せず着座位での男性放尿時においては、尿放出方向に留意しなければならず、ときには前記間隙より尿が飛散漏洩して、トイレ内を汚す恐れがあったが、本案にてこれが防止できるものとなったのである。
また、本案品は小型軽量であって、その製作コスト面での負担が少なく、半ば消耗品的に簡易に利用することができる。なお、既例においては、シート体を布体としたが、柔軟性を有する他材料、例えば発泡合成樹脂にて形成してもよい。また、ガード体を軟質発泡合成樹脂にて形成したが、他素材にて形成してもよい。
なお、本案はドーナツ状内蓋用として考案されたものであるが、既例に近似の他構成としてもよい。以上のごとく、本案によって尿飛散防止に有効なる手段を得ることができる。

１ シート体
２ 舌片部
３ スリット
４ 弱粘着層
５ ガード体
６ 上部ガード体
７ 下部ガード体
８ ガード体スリット
９ 内蓋
１０ 外蓋
１１ 便器

Claims (4)

1. その裏面に弱粘着層を有する軟質素材による任意形状のシート体を設け、該シート体に尿飛散防止のためのガード体を、シート体端部裏面に設けたことを特徴とする洋式便器用尿飛散防止具。
2. シート体をスリットを有するものとし、便器内蓋への粘着時において、シート体が該内蓋内面に沿って粘着可能とした請求項１記載の洋式便器用尿飛散防止具。
3. ガード体に、ガード体端からシート体への固着位置に至る複数個のスリットを有するものとした請求項１または２記載の洋式便器用尿飛散防止具。
4. ガード体を、互いに近接して位置する上部ガード体と下部ガード体にて形成し、各ガード体に設けたスリット位置を、互いに違えて設けてなる請求項３記載の洋式便器用尿飛散防止具。

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