JP6548781B1 - 食品起こし装置およびこれを備えた食品搬送システム - Google Patents

食品起こし装置およびこれを備えた食品搬送システム Download PDF

Info

Publication number
JP6548781B1
JP6548781B1 JP2018111714A JP2018111714A JP6548781B1 JP 6548781 B1 JP6548781 B1 JP 6548781B1 JP 2018111714 A JP2018111714 A JP 2018111714A JP 2018111714 A JP2018111714 A JP 2018111714A JP 6548781 B1 JP6548781 B1 JP 6548781B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
inclined plate
tilt
main body
plate main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018111714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019214441A (ja
Inventor
智彦 谷邊
智彦 谷邊
Original Assignee
マツダエース株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マツダエース株式会社 filed Critical マツダエース株式会社
Priority to JP2018111714A priority Critical patent/JP6548781B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6548781B1 publication Critical patent/JP6548781B1/ja
Publication of JP2019214441A publication Critical patent/JP2019214441A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、簡単な構成で横置き状態で搬送される食品を起こしつつ搬送することのできる食品搬送装置の提供を目的とする。【解決手段】上流側搬送装置10から搬送されてきた食品100が横置き状態で上面に載置される傾斜プレート本体41と、傾斜プレート本体41の水平面に対する傾斜角度を変更させるように傾斜プレート本体41を揺動させる揺動機構50とを設ける。揺動機構50に、傾斜プレート本体41をその傾斜角度が小さくなる方向に付勢するとともに傾斜プレート本体41に食品の重力が作用したときには傾斜角度が大きくなるのを許容する付勢部53と、食品の重力で傾斜プレート本体41の傾斜角度が大きくなると傾斜プレート本体41を跳ね上げてその傾斜角度を小さくする駆動部52、56とを設ける。そして、傾斜プレート本体41を、その下端となる部分が下流側搬送装置20の搬送面の上方に位置するように配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、所定の搬送方向に沿って直列に配置された上流側搬送装置と下流側搬送装置との間に設けられ、上流側搬送装置から横置き状態で搬送されてきた食品を縦置き状態に変位させつつ下流側搬送装置に受け渡す食品起こし装置に関するものである。
従来より、食品加工工場等において実施される次の作業、すなわち、製造された食品等の対象物を所定の搬送経路に沿って搬送し、この対象物を搬送経路から取り出して収容箱等の他の場所に移送するという作業を自動化することが検討されている。
ここで、おにぎりやサンドイッチ等の食品では、製造装置からは食品が横置きにされた状態で排出される一方、収容箱等には当該食品を縦置きにした状態で収容することが求められることがある。この場合には、横置き状態で搬送される食品を起こしつつ収容箱等の他の場所に移送することが必要となる。
これに対して、例えば、特許文献1には、コンベアベルトによって横置き状態で搬送されているサンドイッチをつかんでこれを起こすロボットを備えた装置が開示されている。
具体的には、特許文献1のロボットは、コンベアベルトと平行に延びる2枚の板状部材を先端に有するアームと、アームを駆動するモータ等の駆動手段と、アームを制御する制御装置とを備えている。このロボットは、次のように制御される。まず、2枚の板状部材がコンベアベルトの横に位置するようにアームが駆動される。次に、一方の板状部材がコンベアベルト側に延出されて、コンベアベルト上のサンドイッチの上面に載置される。次に、他方の板状部材が、サンドイッチとコンベアベルトとの間に挿入される。これによりサンドイッチが上下両側から板状部材によって挟み込まれる。次に、サンドイッチを挟み込んだ板状部材が上方に移動するようにアームが駆動される。そして、コンベアベルトの上方で板状部材およびサンドイッチが回動される。これにより、サンドイッチの向きが変更される。次に、板状部材が下方に移動されてサンドイッチがコンベアベルト上に起きた状態で載置される。最後に、サンドイッチから板状部材が離れるように板状部材が駆動される。
特開2014−198571号公報
特許文献1の装置では、搬送途中のサンドイッチを挟み込むことが可能な位置に板状部材(アーム)を移動させる必要があり、サンドイッチの位置を精度よく検出するための各種センサが必要となる。また、前記のように前記板状部材を非常に細かく制御する必要があり、高精度のロボットが必要となる。そのため、装置の構成が複雑になるという問題およびコストが嵩むという問題がある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、横置き状態で搬送される食品を起こしつつ搬送することのできる食品搬送装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、所定の搬送方向に沿って直列に配置された上流側搬送装置と下流側搬送装置との間に設けられ、前記上流側搬送装置から横置き状態で搬送されてきた食品を縦置き状態に変位させつつ前記下流側搬送装置に受け渡す食品起こし装置であって、前記上流側搬送装置の搬送方向の下流端部に隣接して配置され、前記上流側搬送装置から搬送されてきた前記食品が横置き状態で上面に載置される傾斜プレートと、前記傾斜プレートを水平面に対して傾斜可能な状態で支持しつつその傾斜角度を変更させる揺動機構とを備え、前記上流側搬送装置の搬送方向を第1方向、当該第1方向と直交する方向を第2方向としたとき、前記傾斜プレートは、前記第2方向の一方側から他方側に向かうに従って高さが低くなるように傾斜することが可能であり、前記揺動機構は、前記傾斜プレートの傾斜角度が変更自在となるように当該傾斜プレートを支持する支持部と、前記傾斜プレートをその傾斜角度が小さくなる方向に付勢するとともに前記傾斜プレートに前記食品の重力が作用したときには前記傾斜角度が大きくなるのを許容する付勢部と、前記食品の重力で前記傾斜プレートの傾斜角度が大きくなると前記傾斜プレートを跳ね上げてその傾斜角度を小さくする駆動部とを備え、前記傾斜プレートの傾斜に沿って前記第2方向の他方側に移動した前記食品が前記下流側搬送装置に受け渡されるように、前記傾斜プレートは、その第2方向の他端部が前記下流側搬送装置の搬送面の上方に位置するように配置されている、ことを特徴とする食品起こし装置を提供する。
この装置によれば、前記のように構成された傾斜プレートを設けるとともに、この傾斜プレートを揺動させるという簡単な構成で、上流側搬送装置から下流側搬送装置に向けて食品を起立させつつ移送させることができる。
具体的には、この装置では、上流側搬送装置から搬送されてきた食品が上面に載置される傾斜プレートが、少なくとも食品の重力が作用したときに上流側搬送装置の搬送方向(第1方向)と直交する第2方向の一方側から他方側に向かうに従って高さが低くなるように傾斜するように支持されている。また、傾斜プレートが、その傾斜に沿って第2方向の他方側に移動した食品が下流側搬送装置に受け渡されるように、その第2方向の他端部が下流側搬送装置の搬送面の上方に位置するように構成されている。そのため、食品の自重を利用して食品を容易に下流側搬送装置に移送することができる。しかも、食品の重力で傾斜プレートの傾斜角度が大きくなると当該傾斜プレートが駆動部によって跳ね上げられるようになっている。そのため、下流側搬送装置に向けて流下している食品に起立する方向の力を加えることができ、食品を起立した状態で下流側搬送装置に受け渡すことができる。
前記構成において、前記支持部は、前記第1方向に延びるとともに前記傾斜プレートの揺動支点として機能する支軸部を備え、前記付勢部は、弾発力によって前記傾斜プレートをその傾斜角度が小さくなる方向に付勢する弾性部材を含む、のが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、支持部によって傾斜プレートを第1方向に延びる軸回りに回動可能に支持させるという簡単な構成で、傾斜プレートを揺動可能に構成することができるとともに、弾性部材を用いるという簡単な構成で、付勢部(弾性部材)によって傾斜プレートをその傾斜角度が小さくなる方向に付勢させることができる。
前記構成において、前記揺動機構は、前記傾斜プレートの傾斜角度が所定の基準値を超えたことを検出する検出部と、前記検出部によって前記傾斜角度が前記基準値を超えたことが検出されると前記駆動部が駆動し、前記検出部によって前記傾斜角度が前記基準値を超えたことが検出されていないときは前記駆動部の駆動が停止されるように、当該駆動部を制御する制御装置とをさらに備える、のが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、食品の重力で傾斜プレートの傾斜角度が大きくなったときに、より確実に傾斜プレートを跳ね上げることができる。そのため、傾斜プレートに載置された食品に対して、より確実に起立する方向の力を加えることができる。特に、この構成では、傾斜プレートが跳ねあげられた後、まだ、食品が傾斜プレート上に存在しているときに、再び、傾斜プレートが跳ねあげられることになる。従って、食品が下流側搬送装置に移動するまでの間繰り返し傾斜プレートを揺動させることができ、より確実に食品を下流側搬送装置に移送することができる。
前記構成において、前記揺動機構は、前記傾斜プレートの傾角角度が所定の第1規制値より大きくなるのを規制する第1規制部と、前記傾斜プレートの傾斜角度が所定の第2規制値より小さくなるのを規制する第2規制部とをさらに備えるのが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、傾斜プレートの傾斜角度が過度に小さくあるいは大きくなるのを防止できる。
また、前記構成において、前記傾斜プレートの前記第2方向の他端部と対向して前記第1方向に延びる案内部をさらに有する、のが好ましい(請求項5)。
この構成によれば、案内部によって、傾斜プレートから流下した食品が第2方向の他方側に移動するのを規制することができる。従って、傾斜プレートから下流側搬送装置に向かって食品が起立することなく滑り落ちてしまうのを防止できる。また、食品が前記第2方向の他方側に倒れるのを防止してこれを確実に起立させることができる。
また、本発明は、複数の食品を搬送するための食品搬送システムであって、所定の搬送方向に沿って前記食品を横置き状態で搬送する上流側搬送装置と、前記上流側搬送装置の搬送方向と同じ方向に沿って前記食品を縦置き状態で搬送する下流側搬送装置と、前記上流側搬送装置と前記下流側搬送装置との間に設けられて、前記上流側搬送装置から横置き状態で搬送されてきた食品を縦置き状態に変位させつつ前記下流側搬送装置に受け渡す食品起こし装置とを備え、前記上流側搬送装置の搬送方向の下流端部に隣接して配置され、前記上流側搬送装置から搬送されてきた前記食品が横置き状態で上面に載置される傾斜プレートと、前記傾斜プレートを水平面に対して傾斜可能な状態で支持しつつその傾斜角度を変更させる揺動機構とを備え、前記上流側搬送装置の搬送方向を第1方向、当該第1方向と直交する方向を第2方向としたとき、前記傾斜プレートは、前記第2方向の一方側から他方側に向かうに従って高さが低くなるように傾斜することが可能であり、前記揺動機構は、前記傾斜プレートの傾斜角度が変更自在となるように当該傾斜プレートを支持する支持部と、前記傾斜プレートをその傾斜角度が小さくなる方向に付勢するとともに前記傾斜プレートに前記食品の重力が作用したときには前記傾斜角度が大きくなるのを許容する付勢部と、前記食品の重力で前記傾斜プレートの傾斜角度が大きくなると前記傾斜プレートを跳ね上げてその傾斜角度を小さくする駆動部とを備え、前記傾斜プレートの傾斜に沿って前記第2方向の他方側に移動した前記食品が前記下流側搬送装置に受け渡されるように、前記傾斜プレートは、その第2方向の他端部が前記下流側搬送装置の搬送面の上方に位置するように配置されている、ことを特徴とする食品搬送システムを提供する。
このシステムによれば、前記のように簡単な構成からなる食品起こし装置を利用して、製造装置等から横置き状態で排出された食品を適切に起立させつつ所定の搬送方向に移送させることができる。
前記のように、本発明の食品起こし装置および食品搬送システムによれば、比較的簡単な構成で、横置き状態で搬送される食品を起こしつつ搬送することができる。
本発明の一実施の形態の食品搬送装置を含む搬送システムの概略斜視図である。 搬送システムを図1とは異なる方向から見た概略斜視図である。 図1の一部を拡大して示した図である。 搬送システムを図3のIV−IV線を通る鉛直面で切断した切断面を含む搬送システムの一部分の概略側面図である。 搬送システムを図3のV−V線を通る鉛直面で切断した切断面を含む搬送システムの一部分の概略側面図である。 傾斜部の動きを説明するための概略側面図である。 食品が起立状態とされる様子を示した図であり、(a)〜(d)はこの順に経過する各時間での図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1、図2は、本発明の一実施の形態の食品搬送システム1をそれぞれ異なる方向から見た概略斜視図である。図3は、図2の一部を拡大して示した図である。図4は、搬送システム1を図3のIV−IV線を通る鉛直面で切断した切断面を含む搬送システム1の一部分を概略的に示した側面図である。図5は、搬送システム1を図3のV−V線を通る鉛直面で切断した切断面を含む搬送システムの一部分の概略側面図である。
(1)構成
搬送システム1は、食品を搬送するためのシステムである。ここでは、この食品が三角形状を有するおにぎり100の場合について説明する。ただし、搬送システム1によって搬送される食品はこのようなおにぎり100に限らない。
おにぎり100は、略三角柱となる形状を有しており、略三角形状の横側面101、101と、略四角形状の周側面103、103、103とを有する(図3参照)。
搬送システム1は、第1搬送装置10と、第2搬送装置20と、食品起こし装置30とを備える。第1搬送装置10は、請求項における「上流側搬送装置」に相当する。第2搬送装置20は、請求項における「下流側搬送装置」に相当する。
第1搬送装置10は、製造装置(不図示)から排出されたおにぎり100を受け取って搬送する装置である。
第1搬送装置10は、第1コンベアベルト11と、これを駆動する第1コンベアモータ12(詳しくは、図の符号12は第1コンベアモータ12を収容する収容ケースを指している)と、これらを支持する第1コンベア支持部13とを備える。第1コンベアベルト11は、無端状のものからなり、その上面におにぎり100を載置して搬送する。
製造装置からは順次第1コンベアベルト11の上面におにぎり100が排出されるようになっており、図1等に示すように、第1搬送装置10は、第1コンベアベルト11の上面に複数(図例では2個)おにぎり100が所定の間隔をあけて並んだ状態でこれらを搬送する。
製造装置から第1コンベアベルト11の上面には、おにぎり100が、一方の横側面101を下面とした状態で排出される。これに伴い、第1搬送装置10は、おにぎり100を横側面101が下面となる横置き状態で搬送する。
第2搬送装置20は、第1搬送装置10によって運ばれたおにぎり100を、さらに搬送経路の下流側に搬送するための装置である。
第2搬送装置20は、第2コンベアベルト21と、これを駆動する第2コンベアモータ22と、これらを支持する第2コンベア支持部23とを備える。第2コンベアベルト21は無端状のものからなり、その上面におにぎり100を載置して搬送する。
第2搬送装置20は、第1搬送装置10の搬送方向(第1方向)X1に沿ってこれと直列に配置されている。具体的には、第2コンベアベルト21は、第1コンベアベルト11の搬送方向X1の下流端付近からこの搬送方向X1の下流側に向かって延びており、第1コンベアベルト11の搬送方向X1と同じ方向におにぎり100を搬送する。
後述する図7等に示すように、第2コンベアベルト21は、その上面の高さ位置が第1コンベアベルト11の高さ位置よりも低くなるように配置されている。
また、本実施形態では、図7等に示すように、第2コンベアベルト21は、第2搬送装置20の搬送方向X1に沿う方向から見て、第1コンベアベルト11の幅方向(搬送方向X1と直交し、且つ、水平面に沿う方向、第2方向)の中央よりも一方側の領域に配置されている。
以下では、適宜、第1コンベアベルト11の搬送方向X1を前後方向といい、この搬送方向X1の下流側を前側、上流側を後側という。第1コンベアベルト11(第2コンベアベルト21)の幅方向であって、前後方向と直交し、且つ、水平面に沿う方向を、左右方向といい、第1コンベアベルト11の幅方向中央に対して第2コンベアベルト21が配置されている側を右側として説明する。つまり、図4の左右方向を、左右方向として説明する。
本実施形態では、第2コンベアベルト21として、第1コンベアベルト11よりも左右方向の寸法(幅寸法)が小さいものが用いられており、第2コンベアベルト21は、左右方向について、第1コンベアベルト11の中央よりも右寄りの位置と第1コンベアベルト11の右端付近の位置との間に配置されている。
第2コンベア支持部23は、第2コンベアベルト21の幅方向(左右方向)の両側に位置して、第1方向に延びる一対の第2コンベア側壁部23a、23aと、第2コンベアベルト21の内側を通ってこれら第2コンベア側壁部23a、23a間に亘って延びる第2コンベア横壁部23bとを備える。また、第2コンベア支持部23は、第2コンベア側壁部23a、23aに連結されて、上下方向に延び、第2コンベア側壁部23a、23aおよび第2コンベアベルト21を第2搬送装置20の設置面よりも上方の位置に支持する脚部23cを備える。第2搬送装置20は、さらに、一対の第2ガイド部材24、24を備える。
後述するように、第2コンベアベルト21には、おにぎり100が、その一の周側面103が下面となる縦置き状態で受け渡される。そして、第2コンベアベルト21は、おにぎり100を縦置き状態で搬送する。第2ガイド部材24は、このおにぎり100を、縦置き状態に維持して第2コンベアベルト21の搬送方向X1の下流側に案内するためのものである。
第2ガイド部材24は、それぞれ、上下方向および前後方向に延びる板状を有しており、第2コンベアベルト21の上面よりもわずかに上方の位置に配置されている。2つの第2ガイド部材24、24は、左右方向について、おにぎり100の厚み寸法(両横側面101、101間の距離)よりもわずかに大きい距離だけ離間するように配置されている。これにより、第2コンベアベルト21には、第2ガイド部材24、24の間に、おにぎり100の厚み寸法よりもわずかに大きい幅を備えた搬送領域が区画され、この搬送領域をおにぎり100が通過するようになっている。そして、各第2ガイド部材24が、おにぎり100の横側面101、101に左右方向の外側から当接することで、おにぎり100が倒れないようになっている。本実施形態では、第2ガイド部材24は、それぞれ前記の配置になるように、第2コンベア横壁部23bに固定されたガイド支持部材29によって支持されている。
食品起こし装置30は、おにぎり100の姿勢を、前記の横置き状態から、一の周側面103が下面となる縦置き状態に変更するための装置である。
具体的には、第2搬送装置20の搬送方向X1の下流側には、図示しない箱詰装置が設けられている。箱詰装置は、複数のおにぎり100をトレーに収容するための装置である。おにぎり100は、その一の周側面103が下面となる縦置き状態でトレーに収容されるようになっている。これは、より多くのおにぎり100を潰れることなくトレーに収容するためである。そのため、第2搬送装置20から箱詰装置には、おにぎり100を縦置き状態で受け渡す必要がある。一方、前記のように、おにぎり100は、第1搬送装置10によって横置き状態で搬送されてくる。従って、おにぎり100が第1搬送装置10から排出されてから第2搬送装置20から箱詰装置に排出されるまでの間に、おにぎり100の姿勢を縦置き状態に変更する必要がある。食品起こし装置30は、このために設けられたものであり、おにぎり100の搬送経路について第1搬送装置10と第2搬送装置20との間に介在し、第1搬送装置10によって横置き状態で搬送されたおにぎり100を縦置き状態にして第2搬送装置20に受け渡す。
食品起こし装置30は、本体部31と、第1ガイド部材70とを備える。第1ガイド部材70は、請求項の「案内部」に相当する。
食品起こし装置30の本体部31は、傾斜プレート40と、傾斜プレート40に連結されてこれを揺動させるための揺動機構50とを備える。
傾斜プレート40の本体部である傾斜プレート本体41は、前後方向および左右方向に延びるとともに側面視で右斜め下方に傾斜する板状を有している。
本実施形態では、傾斜プレート本体41の後縁、前縁と左縁とに、下方に延びるリブ41aが形成されている。また、傾斜プレート本体41には、その右縁から下方に延びる突壁42が形成されている。突壁42と、傾斜プレート本体41およびリブ41aと、は一枚の板状部材が折り曲げられることで形成されている。突壁42は、傾斜プレート本体41の右縁のほぼ全体から下方に延びている。図4に示す状態(後述する第1状態)において、突壁42(先端部分を除く)は、上下方向にほぼまっすぐのびている。本実施形態では、突壁42の先端部分は、左側に折り曲げられている。
傾斜プレート本体41は、その上面に、第1コンベアベルト11によって運ばれて第1コンベアベルト11の搬送方向X1の下流端から落下したおにぎり100を受け取る部分であり、第1コンベアベルト11(第1搬送装置10)の搬送方向X1の下流端部に隣接して配置されている。
具体的には、傾斜プレート本体41は、第1コンベアベルト11の下流端部近傍から第1コンベアベルト11(第1搬送装置10)の搬送方向X1の下流側に向かって延びるように配置されている。また、傾斜プレート本体41は、左右方向について、第1コンベアベルト11の左端部付近から右側に延びるように配置されている。本実施形態では、傾斜プレート本体41は、左右方向について、第1コンベアベルト11の左端部と右端部との間の領域に配置されており、第1コンベアベルト11の左端部付近から、第1コンベアベルト11の中央よりも右側の位置まで延びている。また、傾斜プレート本体41は、上下方向について、その上端の高さ位置が、第1コンベアベルト11の上面の高さよりもわずかに下方となるように配置されている。
さらに、傾斜プレート本体41は、第2コンベアベルト21におにぎり100を受け渡す部分として機能し、その右側端部が、第2搬送装置20の搬送面を構成する第2コンベアベルト21の上面の上方に位置するように配置されている。
つまり、上下方向について、傾斜プレート本体41は、第1コンベアベルト11の上面と第2コンベアベルト21の上面との間に配置されている。そして、傾斜プレート本体41は、第2コンベアベルト21の搬送方向X1について、第2コンベアベルト21の上流端よりも下流側に延びている。本実施形態では、前記のように、第2コンベアベルト21は、第1コンベアベルト11の下流端部近傍から第1コンベアベルト11(第1搬送装置10)の搬送方向X1の下流側に向かって延びるように配置されている。これに伴い、第2コンベアベルト21の搬送方向X1について、傾斜プレート本体41は、第2コンベアベルト21の上流端付近の位置から下流側に延びている。
傾斜プレート40には、さらに、傾斜プレート本体41の左縁から下方に延びる連結壁43と、傾斜プレート本体41の下面からそれぞれ下方に延びる第1被支持壁44および第2被支持壁45とが設けられている。
連結壁43は、傾斜プレート本体41の前後方向の略中央から下方に延びており、前後方向および上下方向に延びる板状を有している。連結壁43は、不図示のボルト等によって傾斜プレート本体41に固定されている。連結壁43には、後述するコイルスプリング53が連結されている。
第1被支持壁44は、傾斜プレート本体41の後端の左側端部付近から下方に延びており、左右方向および上下方向に延びる板状を有している。第2被支持壁45は、傾斜プレート本体41の前端の左側端部付近から下方に延びており、左右方向および上下方向に延びる板状を有している。これら被被支持壁44、45は、溶接等により傾斜プレート本体41に固定されている。
揺動機構50は、傾斜プレート本体41の水平面C1に対する傾斜角度θを変更させるように当該傾斜プレート本体41を揺動させるためのものである。
揺動機構50は、傾斜プレート本体41を含む傾斜プレート40を支持するための支持部51と、エアシリンダ52と、コイルスプリング53と、第1規制部54と、第2規制部55とを備える。揺動機構50は、さらに、エアシリンダ52に接続されてこれに空気を供給するエアポンプ56と、エアポンプ56を制御する制御装置57と、エアシリンダ52の後述するピストン52bの位置を検出するためのセンサ52sとを備える。センサ52sは電気的に制御装置57に接続されている。前記のコイルスプリング53は、請求項の「付勢部」に相当し、前記のエアシリンダ52およびエアポンプ56は、請求項の「駆動部」に相当し、前記のセンサ52sは、請求項の「検出部」に相当する。
本実施形態では、支持部51は、左側の第2コンベア側壁部23aに固定されて、これを介して傾斜プレート40を支持している。支持部51は、傾斜プレート本体41の下方に配置されている。
支持部51は、前後方向に延びて傾斜プレート40の揺動支点として機能する回動軸46を含む。この回動軸46は、請求項の「支軸部」に相当する。
回動軸46は、傾斜プレート40の被支持壁44、45に被支持壁44、45間にわたって前後方向に延びるように固定されている。回動軸46は、傾斜プレート本体41の下方であって傾斜プレート本体41の左右中央よりも左寄りの位置に配置されている。後述するように、傾斜プレート40は、この回動軸46を介して第5支持壁51e、51eによって回動軸46の中心軸回りに回動可能に支持されている。
支持部51は、さらに、第2コンベア側壁部23aから左側に延びる第1支持壁51aと、これから上方に延びる第2支持壁51bと、第2支持壁51bに固定された第3支持壁51cと、第3支持壁51cに固定された第4支持壁51dと、第3支持壁51cに固定された一対の第5支持壁51e、51eとを備える。
第3支持壁51cは、前後方向に延びている。第3支持壁51cは、傾斜プレート本体41の下方でこれと略平行に延びる横板部51c_1と、横板部51c_1の左端から上方に延びる縦板部51c_2とで構成されている。第4支持壁51dは、第3支持壁51cの横板部51c_1にこれから下方に延びている。各第5支持壁51e、51eは、第3支持壁51cの縦板部51c_2から左側に延びている。
第5支持壁51e、51eは、前後方向に離間した位置に配置されている。第5支持壁51e、51eには、それぞれ、その表裏を前後方向に貫通する貫通孔51e_hが形成されている。受け取りプレート40の回動軸46は、これら2つの貫通孔51e_hに挿通されている。図例では、第1被支持壁44の前側にこれに近接して一方の第5支持壁51eが配置され、第2被支持壁46の後側にこれに近接して他方の第5支持壁51eが配置され、回動軸46がこれら第5支持壁51e、51eの各貫通孔52e_hに挿通されている。
第5支持壁51e、51eの各貫通孔52e_hは、回動軸46の外径とほぼ同じ孔径の丸孔であって、各貫通孔52e_h内で回動軸46はその中心軸回りに回動可能となっており、これにより、傾斜プレート本体41は、第5支持壁51e、51eひいては支持部51により、回動軸46の中心軸回りに回動可能に、つまり、その揺動可能に支持されている。
第1規制部54と、第2規制部55とは、傾斜プレート本体41および受け取りプレート40の回動を規制するためのものである。
第1規制部54は、傾斜プレート本体41の下方において、第3支持壁51cの横板部51c_1から上方に延びている。第1規制部54は、回動軸46よりも右側に位置している。傾斜プレート本体41は、第1規制部54の上端部に上方から当接することで、それ以上下方への回動(揺動)ができないようになっている。第1規制部54は、左右方向について回動軸46よりも右側に位置しており、傾斜プレート本体41の水平面C1に対する傾斜角度θが所定の第1規制値よりも大きくなる方向に傾斜プレート本体41が回動(揺動)するのを規制する。
第2規制部55は、受け取りプレート40の第2被支持壁45の右方において、第3支持壁51cの縦板部51c_2から左方に延びている。第2規制部55は、第2被支持壁45の回動軸46よりも下側の部分と対向しており、回動軸46よりも下方に位置している。第2規制部55は、第2被支持壁45の回動軸46よりも下側の部分に右方から当接可能に配置されている。第2被支持壁45は、第2規制部55の左端部に左方から当接することで、それ以上右方への回動ができないようになっている。これに伴い、傾斜プレート本体41は、第2被支持壁45と第2規制部55の左端部とが当接する位置よりも図4における反時計回りに回動(揺動)できなくなっており、第2規制部55は、傾斜プレート本体41の水平面C1に対する傾斜角度θが所定の第2規制値(第1規制値よりも小さい角度)よりも小さくなる方向に傾斜プレート本体41が回動(揺動)するのを規制する。
コイルスプリング53の両端は、第3支持壁51cの縦板部51c_2と連結壁43とにそれぞれ固定されており、コイルスプリング53は、これらの間に、左右方向に伸縮可能な状態で配置されている。本実施形態では、コイルスプリング53の左端部は、バネ連結壁43の下端部付近に固定されており、回動軸46の下方を通って左右方向に延びている。
コイルスプリング53は、その自然長が、第2規制部55の左端部と第2被支持壁45とが当接する状態で実現されるコイルスプリング53の長さ以下に設定されている。従って、第2規制部55の左端部と第2被支持壁45とが当接する状態から、傾斜プレート本体41の傾斜角度θが大きくなる方向に受取プレート50が回動(揺動)して縦板部51c_2と連結壁43との離間距離が長くなると、コイルスプリング53はその弾発力によって連結壁43を縦板部51c_2側つまり右側に付勢する。バネ連結壁43が縦板部51c_2側に向かう方向とは、つまり、傾斜プレート本体41の傾斜角度θが小さくなる方向であり、コイルスプリング53は、縦板部51c_2を介して傾斜プレート本体41をその傾斜角度θが小さくなる方向に付勢している。
エアシリンダ52は、エアポンプ56から空気が導入される空気室が内側に形成されたシリンダ52aと、シリンダ52a内にシリンダ52aの軸方向に摺動可能に保持されたピストン52bとを備える。エアシリンダ52は、ピストン52bがシリンダ52aから左方に突出し左右方向に摺動するように、第4支持壁51dに固定されている。
ピストン52bの先端は、連結部材52cおよび前後方向に延びる円柱状のピン52dを介して第2被支持壁45のうち回動軸46よりも下側の部分に連結されている。本実施形態では、ピストン52bの先端は、第2被支持壁45の下端部に連結されている。ピストン52bおよび連結部材52cと第2被支持壁45とは、相対的に前後方向に延びる軸回りに回動可能に連結されている。具体的には、第2被支持壁45の下端部と連結部材52cとには、その表裏を前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔にピン52dが挿通されることで、第2被支持壁45の下端部と連結部材52cとは、ピン52dの中心軸回りに相対的に回動可能に連結されている。
ピストン52bは、エアポンプ56からシリンダ52a内に空気が供給されていない状態では自由に移動可能とされ、エアポンプ56からシリンダ52a内に空気が供給されるとピストン52bのシリンダ52aからの突出量が減少するように構成されている。
エアシリンダ52には、ピストン52のシリンダ52aからの突出量が所定量になったことを検出するためのセンサ52sが設けられている。具体的には、ピストン52の所定位置に被検出部52gが取り付けられており、この被検出部52がセンサ52sの前に到達するとセンサ52sから所定の信号が出力される。被検出部52とセンサ52sとは、傾斜プレート本体41が第1規制部54の上端部aよりもわずかに上方の位置に配置されたときに被検出部52gがセンサ52sの前に位置するように配置されている。
前記のように、センサ52sは制御装置57と電気的に接続されており、センサ52sから出力された信号は制御装置57に送られる。制御装置57は、センサ52sから所定の信号が出力されるとエアポンプ56に制御信号を出力する。エアポンプ56は制御信号を受け付けると、シリンダ52aに空気を供給する。
このように構成されることで、傾斜プレート本体41が、図6に破線で示す第1の状態、つまり、第2被支持壁45と第2規制部55の左端部とが当接する状態から、図6に実線で示す第2の状態、つまり、傾斜プレート本体41が回動(揺動)してその傾斜角度θが増大すると、ピストン52bは左方に移動する。傾斜プレート本体41の傾斜角度θが所定の角度まで増大し、ピストン52bの移動量が所定量となってピストン52のシリンダ52aからの突出量が前記の所定量になると、センサ52sから信号が出力されてエアポンプ56が駆動される。これにより、ピストン52bは右方に移動し、傾斜プレート本体41はその傾斜角度θが減少する方向に回動(揺動)する。ピストン52bが右方に移動するとセンサ52sからの信号の出力は停止され、これに伴いエアポンプ56の駆動は停止される。エアポンプ56の駆動が停止されると、ピストン52bが第2被支持壁45を右方に引っ張る力はなくなる。ただし、前記のようにコイルスプリング53が、傾斜プレート本体41をその傾斜角度θが減少するように付勢しており、この付勢力により、傾斜プレート本体41は第1の状態に戻る。
第1ガイド部材70は、板状を有し、傾斜プレート本体41の右縁およびこの右縁から下方に延びる突壁42と対向して上下方向および前後方向に延びるように配置されている。第1ガイド部材70は、傾斜プレート本体41の右縁および突壁42から、右側に、所定距離離間した状態で支持されている。本実施形態では、第1ガイド部材70は、第2搬送装置20の第2コンベア側壁部23aに支持されている。第1ガイド部材70と傾斜プレート本体41の右縁との離間距離は、おにぎり100の幅方向の寸法よりもわずかに長い距離となっており、第1ガイド部材70と、傾斜プレート本体41の右縁および突壁42との間には、おにぎり100が通過可能な空間が区画されている。本実施形態では、第1ガイド部材70はその上縁が上斜め右側に延びるように折り曲げられている。
(2)食品起こし装置の動作
前記のように構成された食品起こし装置30の動作について図7を用いて説明する。
図7(a)に示すように、傾斜プレート本体41におにぎり100が載置されていないとき、傾斜プレート本体41は第1の状態(第2被支持壁45と第2規制部55の左端部とが当接する状態)にある。
図7(b)に示すように、第1コンベアベルト11によって運ばれてきたおにぎり100は、第1コンベアベルト11の搬送方向X1の下流端から傾斜プレート本体41の上面に落下する。このとき、傾斜プレート本体41が第1コンベアベルト11の搬送方向X1の下流端近傍に位置していること等に伴い、おにぎり100は横置き状態のまま傾斜プレート本体41の上面に移動する。おにぎり100が傾斜プレート本体41に落下すると、おにぎり100の重みで、傾斜プレート本体41は、コイルスプリング53の付勢力に抗してその傾斜角度θが増大する方向に回動(揺動)する。このように、コイルスプリング53は、傾斜プレート本体41におにぎり100の荷重が加えられたときに傾斜プレート本体41がその傾斜角度θが増大する方向に回動(揺動)可能となるように、傾斜プレート本体41に連結されている。
傾斜プレート本体41が右斜め下方に傾斜していること、さらに、前記のように傾斜プレート本体41の傾斜角度θが増大することで、図7(c)に示すように、おにぎり100は、その自重によって右側に落下していく。
また、傾斜プレート本体41の傾斜角度θが増大するのに伴って、ピストン52bは左方に移動する。そして、ピストン52bのシリンダ52aから突出量が前記の所定量以上になると、センサ52sから信号が出力されて、前記のようにエアポンプ56が駆動してピストン52bは左方に戻される。これに伴い、図7(d)の破線で示す状態から実線に示す状態に向けて、傾斜プレート本体41はその傾斜角度θが減少する方向に回動(揺動)する。つまり、傾斜プレート本体41は跳ね上げられる。
傾斜プレート本体41が跳ね上げられたとき、図7(d)の破線に示すようにおにぎり100が傾斜プレート本体41の右端から右側に十分に飛び出る位置まで到達していると、おにぎり100の左側部分に傾斜プレート本体41から上向きの力が加えられることになる。これにより、おにぎり100は、横置き状態において左端部となる部分が上端となる状態つまり縦置き状態とされる。このとき、傾斜プレート本体41の力を受けておにぎり100が右側に倒れるおそれがあるが、本実施形態では、前記のように、傾斜プレート本体41の右縁と対向する位置に第1ガイド部材70が設けられており、おにぎり100が倒れるのが防止され、おにぎり100は縦置き状態で第2コンベアベルト11の上面に受け渡される。
ここで、傾斜プレート本体41が跳ね上げられたときに、仮におにぎり100がまだ傾斜プレート本体41の右端から飛び出ていないとき等は、傾斜プレート本体41を跳ね上げてもおにぎり100が縦置き状態とはならないおそれがある。
しかし、この場合であっても、傾斜プレート本体41におにぎり100の荷重が加えられていることで、傾斜プレート本体41は跳ね上げられた後、再びその傾斜角度θが増大する方向に回動する。そして、その傾斜角度θが所定の角度となってピストン52bのシリンダ52aからの突出量が所定量となると再び、傾斜プレート本体41は跳ね上げられる。このようにして、本実施形態では、傾斜プレート本体41からおにぎり100が第2コンベアベルト21に移動するまで繰り返し傾斜プレート本体41が跳ね上げられる。従って、確実におにぎり100が縦置き状態とされつつ第2コンベアベルト21に移送される。
第2コンベアベルト21に移送されたおにぎり100は、縦置き状態で下流側に搬送される。このとき、おにぎり100は、第2ガイド部材24、24間を通り、縦置き状態が維持されたまま搬送される。
(3)作用等
以上のように、本実施形態に係る食品起こし装置30によれば、傾斜プレート本体41を設け、傾斜プレート本体41にコイルスプリング53とエアシリンダ52とを連結させて、傾斜プレート本体41をその傾斜角度θが小さくなる方向に付勢しつつ、傾斜プレート本体41におにぎり100の重力が作用するとこれをエアシリンダ52によって跳ね上げるという簡単な構成で、第1搬送装置10によって横置き状態で搬送されてきたおにぎり100を縦置き状態に変更して第2搬送装置20に受け渡すことができる。そのため、ロボットを設けて搬送されているおにぎり100を把持してその姿勢を変更するものに比べて、コストを大幅に削減することができるとともに、搬送システム1全体の構造を簡素化することができる。また、メンテナンスを容易にすることができる。
特に、本実施形態では、傾斜プレート本体41を回動軸46回りに回動可能に支持するという構成で、傾斜プレート本体41の傾斜角度θが変更自在とされており、装置の構成をより確実に簡素化することができる。また、傾斜プレート本体41をその傾斜角度θが小さくなる方向に付勢する付勢部としてコイルスプリング53を用いており、これによっても、装置の構成を確実に簡素化することができる。なお、付勢部としては、コイルスプリング53以外のものであってもよい。ただし、付勢部としてコイルスプリング53のような弾性部材を用いれば、構成を簡素化できる。
また、本実施形態では、センサ52sによって傾斜プレート本体41の傾斜角度θが所定の角度を超えたことを検知し、この検知がなされると傾斜プレート本体41を跳ね上げ、この検知がなされなくなると傾斜プレート本体41の跳ね上げを停止するように構成している。そのため、おにぎり100の重力が傾斜プレート本体41に作用したときに確実に傾斜プレート本体41を跳ね上げることができる。また、前記のように、おにぎり100が第2コンベアベルト21に移動するまでの間、繰り返し傾斜プレート本体41を跳ね上げることができるため、より確実におにぎり100を縦置き状態で第2コンベアベルト21に受け渡すことができる。
また、本実施形態では、第1規制部54と第2規制部55とを設けて、傾斜プレート本体41の傾斜角度θが所定の範囲におさまるように構成されている。そのため、傾斜プレート本体41の傾斜角度θが過度に小さく、あるいは、大きくなるのを防止できる。そして、傾斜プレート本体41を水平面C1に対して右斜め下方に傾斜する姿勢に維持することができるとともに、傾斜プレート本体41が第2コンベアベルト21等と接触するのを防止できる。
また、本実施形態では、第1ガイド部材70が設けられているため、前記のように、おにぎり100が第2コンベアベルト21への受け渡しの際に倒れてしまうのを防止できる。
同様に、第2ガイド部材24が設けられていることで、おにぎり100を倒れることなく、つまり、縦置き状態を維持したまま、第2コンベアベルト21によって搬送することができる。
また、本実施形態では、食品起こし装置30が前記のように構成されていることで、第2コンベアベルト21の搬送方向を第1コンベアベルト11の搬送方向と同じ方向にすることができ、搬送システム1の第1コンベアベルト11の搬送方向と直交する方向の寸法を小さくすることができる。
(4)変形例
前記実施形態では、搬送される食品がおにぎり100の場合について説明したが、前記のように、食品の種類はおにぎり100に限らない。
また、前記のように、傾斜プレート本体41をその傾斜角度θが小さくなる方向に付勢する付勢部は、コイルスプリング53に限らない。
また、傾斜プレート本体41はその傾斜角度θが変更可能となるように支持されていればよく、その支持構造は前記に限らない。
また、傾斜プレート本体41を跳ね上げるための手段は、エアシリンダ52に限らない。
また、第2コンベアベルト21の左右方向の位置は前記に限らない。例えば、第2コンベアベルト21は、食品起こし装置30の左側に設けられてもよい。この場合は、傾斜プレート本体41が左斜め下方に傾斜するように食品起こし装置30が配置・構成されればよい。また、第2コンベアベルト21は、左右方向について第1コンベアベルト11から離間した位置に配置されてもよい。
前記実施形態では、傾斜プレート本体41におにぎり41が載置されていない状態でも傾斜プレート本体41が水平面C1に対して傾斜するように(傾斜角度が0より大きくなるように)支持される場合について説明したが、傾斜プレート本体41は、おにぎり41が載置されていないときは水平面C1に沿って延びる姿勢となるように(傾斜角度θがゼロとなるように)支持されていてもよい。つまり、傾斜プレート本体41は、少なくともおにぎり100がその上面に載置されておにぎり100の重力が作用したときに水平面C1に対して傾斜するように(傾斜角度が0より大きくなるように)支持されていればよい。
1 食品搬送システム
10 第1搬送装置(上流側搬送装置)
20 第2搬送装置(下流側搬送装置)
30 食品起こし装置
40 傾斜プレート
41 傾斜プレート本体
46 回動軸(支軸部)
50 揺動機構
51 支持部
52 エアシリンダ(駆動部)
53 コイルスプリング(付勢部)
56 エアポンプ(駆動部)
52s センサ(検出部)
57 制御装置
70 第1ガイド部材(案内部)

Claims (6)

  1. 所定の搬送方向に沿って直列に配置された上流側搬送装置と下流側搬送装置との間に設けられ、前記上流側搬送装置から横置き状態で搬送されてきた食品を縦置き状態に変位させつつ前記下流側搬送装置に受け渡す食品起こし装置であって、
    前記上流側搬送装置の搬送方向の下流端部に隣接して配置され、前記上流側搬送装置から搬送されてきた前記食品が横置き状態で上面に載置される傾斜プレートと、
    前記傾斜プレートを水平面に対して傾斜可能な状態で支持しつつその傾斜角度を変更させる揺動機構とを備え、
    前記上流側搬送装置の搬送方向を第1方向、当該第1方向と直交する方向を第2方向としたとき、前記傾斜プレートは、前記第2方向の一方側から他方側に向かうに従って高さが低くなるように傾斜することが可能であり、
    前記揺動機構は、前記傾斜プレートの傾斜角度が変更自在となるように当該傾斜プレートを支持する支持部と、前記傾斜プレートをその傾斜角度が小さくなる方向に付勢するとともに前記傾斜プレートに前記食品の重力が作用したときには前記傾斜角度が大きくなるのを許容する付勢部と、前記食品の重力で前記傾斜プレートの傾斜角度が大きくなると前記傾斜プレートを跳ね上げてその傾斜角度を小さくする駆動部とを備え、
    前記傾斜プレートの傾斜に沿って前記第2方向の他方側に移動した前記食品が前記下流側搬送装置に受け渡されるように、前記傾斜プレートは、その第2方向の他端部が前記下流側搬送装置の搬送面の上方に位置するように配置されている、ことを特徴とする食品起こし装置。
  2. 請求項1に記載の食品起こし装置において、
    前記支持部は、前記第1方向に延びるとともに前記傾斜プレートの揺動支点として機能する支軸部を備え、
    前記付勢部は、弾発力によって前記傾斜プレートをその傾斜角度が小さくなる方向に付勢する弾性部材を含む、ことを特徴とする食品起こし装置。
  3. 請求項1または2に記載の食品起こし装置において、
    前記揺動機構は、
    前記傾斜プレートの傾斜角度が所定の基準値を超えたことを検出する検出部と、
    前記検出部によって前記傾斜角度が前記基準値を超えたことが検出されると前記駆動部が駆動し、前記検出部によって前記傾斜角度が前記基準値を超えたことが検出されていないときは前記駆動部の駆動が停止されるように、当該駆動部を制御する制御装置とをさらに備える、ことを特徴とする食品起こし装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の食品起こし装置において、
    前記揺動機構は、
    前記傾斜プレートの傾角角度が所定の第1規制値より大きくなるのを規制する第1規制部と、
    前記傾斜プレートの傾斜角度が所定の第2規制値より小さくなるのを規制する第2規制部とをさらに備える、ことを特徴とする食品起こし装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の食品起こし装置において、
    前記傾斜プレートの前記第2方向の他端部と対向して前記第1方向に延びる案内部をさらに有する、ことを特徴とする食品起こし装置。
  6. 複数の食品を搬送するための食品搬送システムであって、
    所定の搬送方向に沿って前記食品を横置き状態で搬送する上流側搬送装置と、
    前記上流側搬送装置の搬送方向と同じ方向に沿って前記食品を縦置き状態で搬送する下流側搬送装置と、
    前記上流側搬送装置と前記下流側搬送装置との間に設けられて、前記上流側搬送装置から横置き状態で搬送されてきた食品を縦置き状態に変位させつつ前記下流側搬送装置に受け渡す食品起こし装置とを備え、
    前記上流側搬送装置の搬送方向の下流端部に隣接して配置され、前記上流側搬送装置から搬送されてきた前記食品が横置き状態で上面に載置される傾斜プレートと、
    前記傾斜プレートを水平面に対して傾斜可能な状態で支持しつつその傾斜角度を変更させる揺動機構とを備え、
    前記上流側搬送装置の搬送方向を第1方向、当該第1方向と直交する方向を第2方向としたとき、前記傾斜プレートは、前記第2方向の一方側から他方側に向かうに従って高さが低くなるように傾斜することが可能であり、
    前記揺動機構は、前記傾斜プレートの傾斜角度が変更自在となるように当該傾斜プレートを支持する支持部と、前記傾斜プレートをその傾斜角度が小さくなる方向に付勢するとともに前記傾斜プレートに前記食品の重力が作用したときには前記傾斜角度が大きくなるのを許容する付勢部と、前記食品の重力で前記傾斜プレートの傾斜角度が大きくなると前記傾斜プレートを跳ね上げてその傾斜角度を小さくする駆動部とを備え、
    前記傾斜プレートの傾斜に沿って前記第2方向の他方側に移動した前記食品が前記下流側搬送装置に受け渡されるように、前記傾斜プレートは、その第2方向の他端部が前記下流側搬送装置の搬送面の上方に位置するように配置されている、ことを特徴とする食品搬送システム。
JP2018111714A 2018-06-12 2018-06-12 食品起こし装置およびこれを備えた食品搬送システム Active JP6548781B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018111714A JP6548781B1 (ja) 2018-06-12 2018-06-12 食品起こし装置およびこれを備えた食品搬送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018111714A JP6548781B1 (ja) 2018-06-12 2018-06-12 食品起こし装置およびこれを備えた食品搬送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6548781B1 true JP6548781B1 (ja) 2019-07-24
JP2019214441A JP2019214441A (ja) 2019-12-19

Family

ID=67390257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018111714A Active JP6548781B1 (ja) 2018-06-12 2018-06-12 食品起こし装置およびこれを備えた食品搬送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6548781B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112551104A (zh) * 2020-12-07 2021-03-26 珠海格力智能装备有限公司 翻转定位机构
CN116062238A (zh) * 2023-02-06 2023-05-05 广州九恒条码股份有限公司 一种纸卷翻转装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112551104A (zh) * 2020-12-07 2021-03-26 珠海格力智能装备有限公司 翻转定位机构
CN116062238A (zh) * 2023-02-06 2023-05-05 广州九恒条码股份有限公司 一种纸卷翻转装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019214441A (ja) 2019-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8807320B2 (en) Independent discharge sorting conveyor
JP5677773B2 (ja) 板状部材移載設備
JP6548781B1 (ja) 食品起こし装置およびこれを備えた食品搬送システム
JP4994774B2 (ja) ベルトコンベヤ蛇行修正装置
JP2008504187A (ja) 下降式製品蓄積装置
JP6723693B2 (ja) 振分装置
US10577193B1 (en) Cross-belt sortation tray
JP4718900B2 (ja) 振り分け装置及び振り分け方法
WO2018173441A1 (ja) 搬送システム
KR100564976B1 (ko) 시트류 취출 장치
JP2019182177A (ja) 搬送カート
JP6005009B2 (ja) 仕分けシステム及び荷物投入方法
JP2021130144A (ja) 保持装置、搬送システム、支持装置、載置方法、及び搬送方法
JP4395449B2 (ja) 搬送ライン装置
JP4566161B2 (ja) パッケージ積付システム
JP5018562B2 (ja) 搬送設備
CN106470921A (zh) 零件供给装置
JP6631968B2 (ja) 計量装置
JP3700691B2 (ja) 自走型野菜収穫機
JP2014227178A (ja) バッグインボックス用投入装置
JP6881085B2 (ja) 投入装置
JP4023178B2 (ja) 搬送用容器支持装置
WO2020095698A1 (ja) 物品搬送設備(article transport facility)
WO2021140705A1 (ja) 物品移載装置及びピッキングシステム
JP7044598B2 (ja) シート搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6548781

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250