JP6548360B2 - X線診断装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線診断装置に関する。
カテーテル治療を行う際、ユーザは、X線診断装置によるX線撮像にもとづくX線透視画像をリアルタイムに表示させ、X線透視画像に描出されるカテーテルの位置を確認しながら手技を行うことがある。たとえば、カテーテルアブレーションでは、カテーテルの先端に設けられた電極に高周波通電を行うことにより治療対象部位を選択的に焼灼する手技が行われる。
そこで、最近、カテーテル治療を行うユーザの手技を支援するための技術として、3Dディスプレイ装置を用い、リアルタイムなX線透視画像に対して同一部位の3次元画像を立体画像(3次元表示画像)として重ねて表示する技術がある。この種の技術によれば、同一部位の2次元のX線透視画像および3次元の立体画像を同時に確認することができる。このため、ユーザは、部位が複雑な構成であってもその空間的な構成を容易に把握することができ、正確なカテーテル操作を行うことができる。
特開2012−249960号公報
しかし、2次元のX線透視画像上のカテーテルの奥行き位置と、立体画像上のカテーテルの奥行き位置とでユーザが知覚する奥行き位置が異なっていると、ユーザは両者の間で視線の移動をしなければならず、大きな負担を強いられてしまう。たとえば、2次元のX線透視画像がユーザから1m以上離れた位置に知覚される一方、立体画像がユーザから20cmの位置に知覚される場合を考える。この場合、ユーザはX線透視画像を観察する際は視線を遠くに、立体画像を確認する際は視線を近くに、それぞれ移動させなければならず、目に大きな負担を強いられる。この視線移動に伴う負担は、ユーザのカテーテル手技の効率低下を招いてしまう。
本発明の一実施形態に係るX線診断装置は、上述した課題を解決するために、被検体をX線撮像する撮像部と、前記X線撮像により得られた投影データにもとづいて2次元X線透視画像を生成する透視画像生成部と、前記被検体の部位の3次元画像データにもとづいて前記被検体の部位の視差画像群を生成する視差画像群生成部と、前記視差画像群が3Dディスプレイ装置に表示された際にユーザに知覚される3次元画像の奥行き位置としての表示位置を特定する表示位置特定部と、前記表示位置特定部により特定された表示位置にもとづいて前記視差画像群と前記2次元X線透視画像とを合成して3Dディスプレイ装置に表示させる画像合成部と、を備えたものである。
本発明の一実施形態に係るX線診断装置の一構成例を示すブロック図。 主制御部のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図。 2D透視像に含まれるデバイス像(2D透視デバイス像)および立体画像に含まれる血管像(3D血管像)がユーザに知覚される位置の関係の一例を示す説明図。 ユーザからの指示を受け付けるための指示受付画像の一例を示す説明図。 図1に示す主制御部のCPUにより、2次元X線透視画像と立体画像とを同時に表示させつつユーザの視線移動に伴う負担を低減する際の手順の一例を示すフローチャート。 図5のステップS5で実行される2D透視像と3D血管像の合成処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャート。 サブトラクションした画像におけるカテーテルの先端の位置の軌跡の一例を示す説明図。 (a)は3D血管像が透視像表示面よりも奥行き位置が手前である場合における2Dカテーテルの先端の位置に対応する3D血管像上の位置を特定する様子を説明するための図、(b)は3D血管像が透視像表示面よりも奥行き位置が奥である場合における同位置61を特定する様子を説明するための図。 (a)は立体画像が3Dディスプレイ装置より手前に知覚される場合における立体画像と視差画像群との関係の一例を示す説明図、(b)は立体画像が3Dディスプレイ装置より奥に知覚される場合における立体画像と視差画像群との関係の一例を示す説明図。 (a)は追従モードで時刻tにおける3Dロードマップの3D表示の一例を示す説明図、(b)は追従モードで(a)に示す時刻からΔtだけ経過した時刻における3Dロードマップの3D表示の様子の一例を示す説明図。 (a)は、は固定モードにおける3D血管像の固定位置の変更を受け付ける際の指示受付画像の一例を示す説明図、(b)固定モードにおける3D血管像の固定位置を説明するための図。 図5のステップS4でボリュームデータ生成部により血管3次元画像データ(ボリュームデータ)が生成される際の手順の一例を示すサブルーチンフローチャート。
本発明に係るX線診断装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るX線診断装置10の一構成例を示すブロック図である。
X線診断装置10は、図1に示すように、X線撮像部11と画像処理装置12とを有する。X線診断装置10のX線撮像部11は、通常は検査室に設置され、被検体に関するX線投影データを生成するよう構成される。画像処理装置12は、検査室に隣接する操作室に設置され、投影データにもとづく画像を生成して表示を行なうよう構成される。なお、画像処理装置12は、X線撮像部11が設置される検査室に設置されてもよい。
X線撮像部11は、X線検出部13、X線管球14を含むX線発生部、Cアーム15、インジェクタ16およびコントローラ17を有する。
X線検出部13は、寝台の天板(カテーテルテーブル)に支持された被検体を挟んでX線管球14と対向配置されるようCアーム15の一端に設けられる。X線検出部13は、平面検出器(FPD:flat panel detector)により構成され、X線検出部13に照射されたX線を検出し、この検出したX線にもとづいてX線の投影データを出力する。この投影データはコントローラ17を介して画像処理装置12に与えられる。なお、X線検出部13は、イメージインテンシファイア、TVカメラなどを含むものであってもよい。
X線管球14を含むX線発生部は、Cアーム15の他端に設けられ、X線管球14のほか、X線絞りを有する。X線絞りは、たとえば複数枚の鉛羽で構成されるX線照射野絞りである。X線絞りは、コントローラ17により制御されて、X線管球14から照射されるX線の照射範囲を調整する。
Cアーム15は、X線検出部13とX線発生部とを一体として保持する。Cアーム15がコントローラ17に制御されて駆動されることにより、X線検出部13およびX線発生部は一体として被検体の周りを移動する。
インジェクタ16は、コントローラ17による制御によって、被検体の所定の部位(患部)に挿入されたカテーテル(カテーテルチューブ、図示せず)を介して造影剤を注入する装置である。造影剤の注入および停止のタイミングならびに造影剤の濃度および注入速度はコントローラ17により自動制御される。なお、インジェクタ16はX線診断装置10とは異なる外部の孤立した装置として用意されてもよく、この場合X線診断装置10はインジェクタ16を備えない。また、インジェクタ16は、外部に用意されるか否かにかかわらず、コントローラ17の制御によらずともよく、たとえばインジェクタ16に備えられた入力部を介してユーザによる指示を受け付け、この指示に従って造影剤を注入してもよい。
コントローラ17は、画像処理装置12により制御されて、X線検出部13やインジェクタ16を制御することにより、被検体のX線透視撮影を実行して投影データを生成し、画像処理装置12に与える。また、X線診断装置10が回転DSA(Digital Subtraction Angiography)撮影可能に構成される場合は、コントローラ17は、画像処理装置12により制御されて、回転DSA撮影を実行して造影剤投与前後の投影データをそれぞれ生成し、画像処理装置12に与える。
回転DSA撮影では、被検体の同一部位について造影剤の注入前の画像データ(マスク像データ)および造影剤の注入後の画像データ(コントラスト像データ)がそれぞれ生成される。回転DSA撮影可能な場合、X線診断装置10は、回転DSA撮影で得られたコントラスト像データおよびマスク像にもとづいて、容易に3次元血管画像(3D血管像)を得ることができる。
一方、画像処理装置12は、図1に示すように、入力部21、記憶部22、ネットワーク接続部23および主制御部24を有する。
入力部21は、たとえばマウス、トラックボール、キーボード、タッチパネル、テンキーや、音声入力用のマイクロフォンなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を主制御部24に出力する。なお、入力部21としてマイクロフォンを用いる場合、マイクロフォンはユーザによって入力された音声をデジタル音声信号に変換する。主制御部24は、このデジタル音声信号を音声認識処理することによりユーザの入力した音声に応じた動作を行う。
記憶部22は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、主制御部24のCPUにより読み書き可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
記憶部22は、主制御部24に制御されて、X線撮像部11から出力される投影データを記憶する。また、X線診断装置10が回転DSA撮影可能に構成される場合は、記憶部22は、回転DSAの撮影により得られた投影データにもとづいて主制御部24により生成された血管の3次元画像データ(血管ボリュームデータ)を記憶する。また、記憶部22は、ネットワーク接続部23を介して受けたボリュームデータを記憶する。
ネットワーク接続部23は、ネットワーク100の形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続部23は、この各種プロトコルに従ってX線診断装置10とモダリティ101などの他の装置とを接続する。ここでネットワーク100とは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、病院基幹LAN(Local Area Network)などの無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
画像処理装置12は、ネットワーク100を介して接続されたモダリティ101や画像サーバ102からボリュームデータを受けてもよい。この場合、モダリティ101から出力される医療用のボリュームデータ(医用3次元画像データ)や再構成画像データは、ネットワーク100を介して受信されて記憶部22に記憶される。
モダリティ101は、たとえばX線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置、X線診断装置などの医用画像診断装置であって、被検体(患者)の撮像により得られた投影データにもとづいてボリュームデータ(医用3次元画像データ)を生成可能な装置により構成することができる。
画像サーバ102は、たとえばPACS(Picture Archiving and Communication System:医用画像保管通信システム)に備えられる画像の長期保管用のサーバであり、ネットワーク100を介して接続されたX線CT(Computed Tomography)装置、磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置などのモダリティ101で生成された再構成画像やボリュームデータなどを記憶する。
主制御部24は、CPU、RAMおよびROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、この記憶媒体に記憶されたプログラムに従ってX線診断装置10の処理動作を制御する。主制御部24のCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶されたロードマップ表示調整プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って2次元X線透視画像と立体画像とを同時に表示させつつユーザの視線移動に伴う負担を低減するための処理を実行する。
主制御部24のRAMは、CPUが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。主制御部24のROMをはじめとする記憶媒体は、X線診断装置10の起動プログラム、ロードマップ表示調整プログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。
なお、ROMをはじめとする記憶媒体は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、CPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
図2は、主制御部24のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。なお、この機能実現部は、CPUを用いることなく回路などのハードウエアロジックによって構成してもよい。
図2に示すように、主制御部24のCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶されたロードマップ表示調整プログラムによって、少なくとも撮像実行部31、透視画像生成部32、視差画像群生成部33、画像合成部34、位置特定部(表示位置特定部)35、切替制御部36およびボリュームデータ生成部37として機能する。この各部31−37は、RAMの所要のワークエリアをデータの一時的な格納場所として利用する。
撮像実行部31は、コントローラ17を介してX線撮像部11を制御することにより、被検体の投影データを取得させ、この投影データを記憶部22に記憶させる。
透視画像生成部32は、被検体のX線撮像により得られた投影データにもとづいて2次元のX線透視画像(以下、2D透視像という)を生成し、画像合成部34に与える。画像合成部34は、この2D透視像を3Dディスプレイ装置200に2次元表示画像(平面画像)として表示させる。
視差画像群生成部33は、記憶部22に記憶されたボリュームデータにもとづいて2D透視像と同一の部位の3次元表示画像(立体画像)または平面画像を生成し、画像合成部34に与える。以下の説明では、被検体の部位が血管であり、2D透視像が2次元のX線透視画像であり、視差画像群生成部33により生成される立体画像または平面画像が3次元または2次元の血管像である場合の例について示す。この場合、被検体の血管のボリュームデータにもとづく血管の立体画像または平面画像は、いわゆる3Dロードマップとしてカテーテル手技において利用される。
立体画像を生成する場合(3Dロードマップの3D表示時)は、視差画像群生成部33は、ボリュームデータにもとづいてボリュームレンダリング処理を行うことにより、左目用視差画像と右目用視差画像の2つの視差画像からなる視差画像群、あるいはさらに多視差(たとえば9視差)方向に分解した視差画像群を生成し画像合成部34に与える。一方、平面画像を生成する場合(3Dロードマップの2D表示時)は、視差画像群生成部33は、視差画像群を構成する全ての視差画像が同一の画像となるよう視差画像群を生成し画像合成部34に与える。
画像合成部34は、透視画像生成部32から受けた2D透視像と、視差画像群生成部33から受けた視差画像群とを合成して3Dディスプレイ装置200に表示させる。
3Dディスプレイ装置200は、眼鏡方式の3Dディスプレイでもよいし、専用の眼鏡を必要としない裸眼方式の3Dディスプレイでもよい。なお、図1では3Dディスプレイ装置200がX線診断装置10の構成外に設けられる場合の例について示したが、3Dディスプレイ装置200をX線診断装置10の一構成要素としても構わない。
眼鏡方式では、画像合成部34から出力される左目用視差画像と右目用視差画像の2つの視差画像を、偏光フィルタ付の眼鏡や液晶シャッタ付の眼鏡で分離することにより、立体物の奥行き感を観察者に与える。
裸眼方式の3Dディスプレイは、左目用視差画像と右目用視差画像の2つの視差画像からなる視差画像群、あるいはさらに多視差(たとえば9視差)方向に分解した視差画像群を、レンチキュラーレンズと呼ばれるシリンドリカルレンズで複数の視差方向に振り分ける。この結果、専用の眼鏡なしでも立体物の奥行き感を観察者に与えることができる。また、裸眼方式の3Dディスプレイの場合には、観察者がディスプレイ装置の周りを移動した場合に、あたかも実際の立体物を周りこんで観察したかのような立体感を観察者に与えることもできる。
図3は、2D透視像に含まれるデバイス像(2D透視デバイス像)41および立体画像に含まれる血管像(3D血管像)42がユーザに知覚される位置(表示位置)の関係の一例を示す説明図である。デバイスとはカテーテルやガイドワイヤなどを示す。なお、2D透視像には実際には血管像は含まれず、だからこそ3Dロードマップの需要が存在するわけであるが、図3以下の図では、2D透視像上における血管の位置を参考までに点線で適宜示した。
3Dディスプレイ装置200に2D透視像と立体像が同時に表示される場合を考える。この場合、ユーザは、2D透視デバイス像41を含む2D透視像が所定の奥行きに位置する透視像表示面43上に平面画像として表示されているように知覚する。また、ユーザは、3D血管像42が立体像として所定の奥行きに表示されているように知覚する。
このとき、透視像表示面43と3D血管像42とが位置すると知覚される奥行き位置(表示位置)は、必ずしも同じとなるとは限らない(図3参照)。透視像表示面43と3D血管像42とが異なる奥行き位置に表示されているように知覚される場合、ユーザは、両位置のあいだで視線を往復させなければならず、大きな負担を強いられる。また、透視像表示面43と3D血管像42との知覚される位置が大きい場合、一方がぼやけて見えてしまう場合もあり、ユーザにとって大変不便である。
そこで、本実施形態に係る主制御部24は、2D透視像と3D血管像42とを同時に表示させつつユーザの視線移動に伴う負担を低減するよう、3D血管像42の表示時に知覚される奥行き位置を調整する。具体的には、主制御部24は、2D透視像と3D血管像42とのそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置どうしが所定の距離関係(たとえば一致する位置や、10センチ奥または手前などの一定の距離離れた位置など)を維持するように、3D血管像42の表示時に知覚される奥行き位置を調整する。
このため、位置特定部35は、被検体の部位に挿入された治療デバイス(カテーテルなど)の注目箇所(たとえばカテーテルの先端やカテーテルに設けられたマーカなど)の2D透視像上での位置を特定する。そして、位置特定部35は、2D透視像上での注目箇所の位置に対応するボリュームデータ上での位置を特定する。
そして、視差画像群生成部33は、2D透視像と同一の部位の立体画像を表示する場合、注目箇所の2D透視像上での位置およびボリュームデータ上での位置のそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置どうしが所定の距離関係(たとえば一致する位置や、一定の距離離れた位置など)を維持するよう、ボリュームデータにもとづいて視差画像群を生成する。また、視差画像群生成部33は、この所定の距離関係(たとえば一致する位置や、一定の距離離れた位置など)を、ユーザの指示にもとづいて設定してもよい。また、視差画像群生成部33は、視差画像群に対して透過率(透明度)を与えてもよく、透過率は自動設定してもよいしユーザにより設定されてもよい。
ところで、ユーザは、たとえ注目箇所の2D透視像上での位置およびボリュームデータ上での位置のそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置どうしが所定の距離関係(たとえば一致する位置や、一定の距離離れた位置など)を維持したとしても、立体画像を立体視すること自体に負担を感じる場合がある。
図4は、ユーザからの指示を受け付けるための指示受付画像44の一例を示す説明図である。
ユーザの負担を軽減するため、切替制御部36は、2D透視像と同一の被検体の部位のボリュームデータにもとづく画像(3Dロードマップ)を表示すべきか否か、表示すべき場合は3Dロードマップの立体画像および平面画像のいずれを表示するべきかについてユーザの指示を受け付ける(図4の3Dロードマップの行参照)。
また、切替制御部36は、注目箇所の2D透視像上での位置およびボリュームデータ上での位置が表示時に知覚される奥行き位置が所定の距離関係を維持するように2D透視像および3Dロードマップを表示させる追従モードと、注目箇所の2D透視像上での位置によらず3Dロードマップを固定表示する固定モードと、をユーザの入力部21を介した指示に応じて切り替えるよう視差画像群生成部33および位置特定部35を制御する(図4の追従モード、固定モード参照)。また、切替制御部36は、追従モードにおける所定の距離関係の設定をユーザから入力部21を介して受け付けてもよい。
ボリュームデータ生成部37は、回転DSA撮影で得られたコントラスト像データおよびマスク像にもとづいて、血管ボリュームデータを生成して記憶部22に記憶させる。なお、ボリュームデータ生成部37は備えられずともよい。
次に、本実施形態に係るX線診断装置の動作の一例について説明する。
図5は、図1に示す主制御部24のCPUにより、2次元X線透視画像と立体画像とを同時に表示させつつユーザの視線移動に伴う負担を低減する際の手順の一例を示すフローチャートである。図5において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。以下の説明では、被検体の部位が血管であり、2D透視像が2次元のX線透視画像であり、視差画像群生成部33により生成される立体画像または平面画像が3次元または2次元の血管像である場合の例について示す。ここで3次元血管像は視差画像で表示され、ユーザに3次元的に観察される画像を示し、2次元血管像は1方向から観察されたユーザに2次元的に観察される画像を示す。但し2次元血管像は手前はより明るく、奥側はより暗く表示され、2次元画像であってもある程度3次元的に感じされる情報も含んでいる。
まず、ステップS1において、撮像実行部31は、コントローラ17を介してX線撮像部11を制御することにより、被検体のX線透視撮像を行う。
次に、ステップS2において、透視画像生成部32は、被検体のX線透視撮像により得られた投影データにもとづいて2D透視像を生成し、画像合成部34を介して3Dディスプレイ装置200に平面画像として表示させる。この場合、画像合成部34は、視差画像群と合成することなくこの2D透視像を3Dディスプレイ装置200に表示させる。ここで表示される画像は階調変換しただけのX線透視撮像であってもよいし、また過去のX線透視撮像とサブトラクションし、デバイスを抽出したものであってもよい。あるいは双方の画像を一定の割合で足し合わせたものであってもよい。
次に、ステップS3において、切替制御部36は、ユーザから入力部21を介して血管のボリュームデータにもとづく画像(3Dロードマップ)を表示すべき旨の指示を受け付けたか否かを判定する。3Dロードマップを表示すべき旨の指示を受け付けた場合はステップS4に進む。一方、3Dロードマップを表示しないよう指示があると、ステップS2に戻り、2D透視像の表示を継続する。
なお、3Dロードマップを表示しないよう指示がある場合、透視画像生成部32は、ステップS2において、3Dディスプレイ装置200の全画素を用いるよう2D透視像を生成するとよい。3Dディスプレイ装置200の全画素を用いて2D透視像を表示させて3Dディスプレイ装置200を2次元表示モニタとして利用することにより、2D透視像をより鮮明な画像とすることができる。
次に、ステップS4において、視差画像群生成部33は、記憶部22から血管のボリュームデータを取得する。
次に、ステップS5において、切替制御部36は、3Dロードマップの立体画像(3D血管像42)を表示させる(3D表示させる)べきか、平面画像を表示させる(2D表示させる)べきか、のユーザ指示を受け付ける。3D表示させるべき場合はステップS6に進む。一方、2D表示させるべき場合はステップS9に進む。
次に、ステップS6において、ボリュームデータにもとづくボリュームレンダリングにより3Dロードマップの立体画像(3D血管像42)の視差画像群が生成され、2D透視像および3Dロードマップの立体画像(3D血管像42)が3Dディスプレイ装置200に表示される。このとき、X線撮像部11の情報をあわせて表示してもよい。
次に、ステップS7において、切替制御部36は、3Dロードマップの3D表示を2D表示に切り替えるべき旨の指示をユーザから入力部21を介して受けたか否かを判定する。3Dロードマップの3D表示を2D表示に切り替えるべき旨の指示を受けた場合は、ステップS9に進む。一方、この指示を受けていない場合は、主制御部24は一連の手順を終了すべきか否か(たとえばユーザから入力部21を介して処理終了指示を受けた否か)を判定し、終了すべきでない場合はステップS6に戻り(ステップS8のNO)、終了すべき場合は一連の手順は終了となる(ステップS8のYES)。
他方、ステップS5で3Dロードマップの平面画像を表示させるべきと判定された場合、またはステップS7で3Dロードマップの3D表示を2D表示に切り替えるべき旨の指示を受けた場合、ステップS9において、視差画像群生成部33は、記憶部22に記憶されたボリュームデータにもとづいて3Dロードマップの平面画像を生成する。視差画像群生成部33は、視差画像群を構成する全ての視差画像がこの同一の平面画像となるよう視差画像群を生成して画像合成部34に与える。そして、画像合成部34は、透視画像生成部32から受けた2D透視像と、視差画像群生成部33から受けた視差画像群とを合成して3Dディスプレイ装置200に表示させる。
次に、ステップS10において、切替制御部36は、3Dロードマップの2D表示を3D表示に切り替えるべき旨の指示をユーザから入力部21を介して受けたか否かを判定する。3Dロードマップの2D表示を3D表示に切り替えるべき旨の指示を受けた場合は、ステップS11に進む。一方、この指示を受けていない場合は、主制御部24は一連の手順を終了すべきか否か(たとえばユーザから入力部21を介して処理終了指示を受けた否か)を判定し、終了すべきでない場合はステップS9に戻り(ステップS11のNO)、終了すべき場合は一連の手順は終了となる(ステップS11のYES)。
以上の手順により、2次元X線透視画像と立体画像とを同時に表示させつつユーザの視線移動に伴う負担を低減することができる。
本実施形態に係るX線診断装置10は、ステップS7に示すように、3Dロードマップの3D表示をユーザの指示に応じて2D表示に切り替えることができる。このため、3ロードマップを2D表示させつつカテーテル操作を行い、カテーテルやガイドワイヤの操作が困難な血管分岐部に到達した時、容易に3Dロードマップを3D表示に切り替えることにより通常は目の負担を低減しつつ、必要な時は3D血管情報に基づいてカテーテルやガイドワイヤを操作でき、ユーザの作業効率を向上させることができる。
図6は、図5のステップSで実行される2D透視像と3D血管像42の合成処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャートである。
ステップS21において、位置特定部35は、複数枚の2D透視像を平均してマスク画像を生成する。
ユーザにより治療デバイスが操作されると、2D透視像上に描出される治療デバイスの位置が移動する(ステップS22)。そこで、ステップS23において、位置特定部35は、リアルタイム2D透視像からマスク画像をサブトラクションして治療デバイスの画像を抽出する。
図7はサブトラクションした画像におけるカテーテル(デバイス)像41の先端の位置52の軌跡の一例を示す説明図である。
たとえば、ユーザが血管に治療デバイスとしてカテーテルを挿入する場合、ユーザは、カテーテルの先端の位置が今どの位置にあるかを確認したいと所望することが多い。
次に、ステップS24において、位置特定部35は、サブトラクションした画像に対して閾値処理などの画像処理を施してガイドワイヤ像やカテーテル像41を抽出し、細線化を行う。位置特定部35は、細線化した画像から端点2箇所を同定する。位置特定部35は、異なる時間に対応する細線化した画像どうしを比較し、端点2箇所のうち一方のみが大きく移動している場合は、この移動している端点をカテーテル像41の先端の位置52(治療デバイスの注目箇所の2D透視像上の位置)として特定する(図7参照)。
図8(a)は3D血管像42が透視像表示面43よりも奥行き位置が手前である場合におけるカテーテル像41の先端の位置52に対応する3D血管像上の位置61を特定する様子を説明するための図であり、(b)は3D血管像42が透視像表示面43よりも奥行き位置が奥である場合における同位置61を特定する様子を説明するための図である。
次に、ステップS25において、位置特定部35は、血管のボリュームデータにもとづいて、2D透視像上の先端の位置52と、X線管球14の焦点14aとを結ぶ直線が3D血管像42上で交差する血管を同定する。交差しない場合は、直線と血管像42とで最も近接する血管を同定する。そして、位置特定部35は、この血管の所定の位置(たとえば血管中心)を、2D透視像上の先端の位置52に対応する3D血管像42上の位置61として特定する(図8参照)。
次に、ステップS26において、切替制御部36は、ユーザから入力部21を介して3Dロードマップの3D表示を追従モードで行うべきか固定モードで行うべきかのモード設定を受け付ける。追従モードは、2D透視像上の位置52およびこの位置52に対応するボリュームデータ上での位置に対応する3D血管像42上の位置61が表示時に知覚される奥行き位置が、所定の距離関係を維持するように2D透視像および3Dロードマップを表示させるモードである。固定モードは、注目箇所の2D透視像上での位置によらず3Dロードマップを固定表示するモードである。
次に、ステップS27において、切替制御部36は、設定モードが追従モードであるか否かを判定する。追従モードの場合はステップS28へ進む。一方、追従モードでない場合、すなわち固定モードである場合はステップS30に進む。
次に、ステップS28において、視差画像群生成部33は、2D透視像上の位置52と3D血管像42上の位置61の知覚される位置(表示位置)が所定の距離関係(たとえば一致する位置や、一定の距離離れた位置など)となるよう、3D血管像42(3D表示された3Dロードマップ)の知覚される位置を奥行き方向に調整した視差画像群をボリュームデータにもとづいて生成する。
このとき、視差画像群生成部33は、視差画像群に対して透過率を与えてもよい。透過率は自動設定してもよいしユーザにより設定されてもよい。自動設定する場合は、3D血管像42が手前に位置するほど透過率を高くする一方3D血管像42が2D透視像より奥にいる場合は透過率をゼロに近くするなど、3D血管像42の奥行き位置に応じて透過率を変更するとよい。
そして、ステップS29において、画像合成部34は、透視画像生成部32から受けた2D透視像と、視差画像群生成部33から受けた視差画像群とを合成して3Dディスプレイ装置200に表示させ、図5のステップS7に進む。このとき、X線撮像部11の情報をあわせて表示してもよい。
図9(a)は立体画像が3Dディスプレイ装置200より手前に知覚される場合における立体画像と視差画像群との関係の一例を示す説明図であり、(b)は立体画像が3Dディスプレイ装置200より奥に知覚される場合における立体画像と視差画像群との関係の一例を示す説明図である。なお、図9には左目用視差画像71Lと右目用視差画像71Rの2つの視差画像からなる視差画像群により立体画像が知覚される場合の例について示した。
左目用視差画像71Lが右目用視差画像71Rに対してユーザから見て右に表示される場合(図9(a)参照)、輻輳角θが大きく、左目(左側視点)72Lと右目(右側視点)72Rの視線は3Dディスプレイ装置200よりも手前の位置73で交差する。このため、ユーザは、立体画像が3Dディスプレイ装置200より手前の位置73に表示されているように知覚する。
一方、左目用視差画像71Lが右目用視差画像71Rに対してユーザから見て左に表示される場合(図9(b)参照)、輻輳角θが大きく、左目72Lと右目72Rの視線は3Dディスプレイ装置200よりも奥の位置73で交差する。このため、ユーザは、立体画像が3Dディスプレイ装置200より奥の位置73に表示されているように知覚する。
このように、ボリュームデータに対するボリュームレンダリングにおける視点を調整することにより、立体画像が知覚される位置を奥行方向に前後に調整することができる。
図10(a)は追従モードで時刻tにおける3Dロードマップの3D表示の一例を示す説明図であり、(b)は追従モードで(a)に示す時刻からΔtだけ経過した時刻における3Dロードマップの3D表示の様子の一例を示す説明図である。なお、図10には、所定の距離関係として「一致」が選択され、2D透視像上の位置52と3D血管像上の対応する位置61のそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置どうしが一致するよう視差画像群が生成される場合の例を示した。
図10(a)および(b)に示すように、2D透視像上におけるカテーテル像41の先端の位置52が移動するにともない、3D血管像42上の対応する位置61も移動する。このためユーザは、追従モードでは、2D透視像上の位置52と3D血管像42上の対応する位置61とを視線移動することなく容易に負担なく確認することができる。
他方、ステップS27において固定モードであると判定されると、ステップS30において、視差画像群生成部33は、カテーテル像41の先端(注目箇所)の2D透視像上での位置52によらず、3D血管像42(3D表示された3Dロードマップ)が3Dディスプレイ装置200の表示面に対して固定された所定の奥行き位置に知覚されるよう、視差画像群を生成してステップS29に進む。
このとき、視差画像群生成部33は、視差画像群に対して透過率を与えてもよい。透過率は自動設定してもよいしユーザにより設定されてもよい。自動設定する場合は、3D血管像42が手前に位置するほど透過率を高くする一方3D血管像42が2D透視像より奥にいる場合は透過率をゼロに近くするなど、3D血管像42の奥行き位置に応じて透過率を変更するとよい。
図11(a)は、は固定モードにおける3D血管像42の固定位置の変更を受け付ける際の指示受付画像44の一例を示す説明図であり、(b)固定モードにおける3D血管像42の固定位置を説明するための図である。
図11(b)に示すように、指示受付画像44で固定モードが選択されると、スライダ81などの調整用入力ソフトキーにより3D血管像42の固定位置の変更を受け付けてもよい。この場合、スライダ81の変更に応じて、図11(a)に示すように3D血管像42が知覚される位置が変更される。
図6に示す手順により、ユーザの視線移動に伴う負担を低減するよう、2D透視像と3D血管像42とを同時に3Dディスプレイ装置200に表示することができる。
本実施形態に係るX線診断装置10は、追従モードおよび固定モードのいずれかで3Dロードマップを3D表示することができる。3Dロードマップを3D表示することにより、ユーザは注目箇所の奥行方向の前後を含め、注目箇所周囲の立体構造を容易に把握することができる。また、X線診断装置10は、ユーザの指示に応じて追従モードおよび固定モードを切り替えることができる。追従モードでは、ユーザは2D透視像上の位置52と3D血管像42上の対応する位置61との両方を、視線移動することなく容易に確認することができ、作業効率を向上させることができる。また、固定モードでは、ユーザは3D血管像42を固定する位置に知覚することにより、追従モードよりも2D透視像の観察に集中することができ、作業効率を向上させることができる。
また、X線診断装置10が回転DSA撮影可能に構成され、主制御部24がボリュームデータ生成部37を有する場合、図5のステップS4で記憶部22から取得されるボリュームデータはボリュームデータ生成部37が生成したものであってもよい。この場合、ボリュームデータ生成部37は、回転DSA撮影で得られたコントラスト像データおよびマスク像にもとづいて、血管ボリュームデータを生成して記憶部22に記憶させる。以下、詳細に説明する。
図12は、図5のステップS4でボリュームデータ生成部37により血管3次元画像データ(ボリュームデータ)が生成される際の手順の一例を示すサブルーチンフローチャートである。
ステップS41において、ボリュームデータ生成部37は、撮像実行部31を制御し、Cアーム15を回転させながら造影剤の注入前の画像データ(マスク像データ)を取得し、記憶部22に記憶させる。
造影剤注入前の撮影では、Cアーム15をたとえば秒間60度で(順)回転しつつ、フレームレート固定(60fps)で投影角度を変化させながら、たとえば1度間隔でマスク像データの収集をたとえば200度ぶん行う。収集された200フレームは、アナログデジタル変換器(A/D変換器)でデジタル信号に変換され、画像メモリに記憶される。その後Cアーム15を秒間60度で高速に最初の回転開始位置まで戻す(逆回転)。
次に、ステップS42において、ボリュームデータ生成部37は、撮像実行部31を制御し、インジェクタ16に対して被検体への造影剤の注入を開始させる。
次に、ステップS43において、ボリュームデータ生成部37は、造影剤の注入開始から一定時間経過後、撮像実行部31を制御し、マスク像撮像と同一のX線照射条件に従って撮影を行い、得られた画像データ(コントラスト像データ)を記憶部22に記憶させる。
造影剤注入後の撮影でも、造影剤注入前の撮影と同様に、秒間60度で(順)回転しつつフレームレート固定(60fps)で、たとえば1度間隔でコントラスト像データの収集をたとえば200度ぶん行う。収集された200フレームは、アナログデジタル変換器(A/D変換器)でデジタル信号に変換され、画像メモリに記憶される。
次に、ステップS44において、ボリュームデータ生成部37は、撮像実行部31を制御し、インジェクタ16に対して被検体への造影剤の注入を停止させる。
次に、ステップS45において、ボリュームデータ生成部37は、造影剤の注入前および注入後のX線撮影により得られた投影データを画像メモリから読み出し、対応する角度どうしの投影データをサブトラクションすることにより各角度の2次元の回転DSA画像データを生成する。
次に、ステップS46において、ボリュームデータ生成部37は、各角度の2次元の回転DSA画像データにもとづいて血管3次元画像データ(ボリュームデータ)を生成し、記憶部22に記憶させて図5のステップS5に進む。
以上の手順によれば、ボリュームデータ生成部37は血管3次元画像データ(ボリュームデータ)を生成し記憶部22に記憶させることができる。
なお、2次元の投影データから3次元のボリューム画像を再構成する方法としては、たとえばFeldkamp等によって提案されたフィルタードバックプロジェクション法などを用いることができる。
たとえばこのフィルタードバックプロジェクション法では、200フレームのDSA画像データに対して例えばShepp&LoganフィルタやRamachandranフィルタなどの適当なコンボリューションフィルターをかけた後、逆投影演算を行うことにより再構成データを得ることができる。ここで再構成領域は、X線管球14の全方向へのX線束に内接する円筒として定義される。この円筒内は、たとえばディテクタの1検出素子の幅に投影される再構成領域中心部での長さdで3次元的に離散化され、離散点のデータの再構成像を得る必要がある。ただしここでは離散間隔の1例を示したが、これは装置やメーカーによって違うこともあるので、基本的には装置によって定義された離散間隔を用いればよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
10 X線診断装置
14 X線管球
14a 管球焦点
32 透視画像生成部
33 視差画像群生成部
34 画像合成部
35 位置特定部(表示位置特定部)
36 切替制御部
200 3Dディスプレイ装置

Claims (10)

  1. 被検体をX線撮像する撮像部と、
    前記X線撮像により得られた投影データにもとづいて2次元X線透視画像を生成する透視画像生成部と、
    前記被検体の部位に挿入されたデバイスの注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置を特定するとともに、前記2次元X線透視画像上での位置に対応する、前記注目箇所の前記被検体の部位の3次元画像データ上での位置を特定する表示位置特定部と、
    前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置および前記3次元画像データ上での位置のそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置どうしがユーザに指示された所定の距離関係を維持するよう、前記3次元画像データにもとづいて前記被検体の部位の視差画像群を生成する視差画像群生成部と、
    前記視差画像群と前記2次元X線透視画像とを合成して3Dディスプレイ装置に表示させる画像合成部と、
    を備え、
    前記視差画像群生成部は、
    前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置および前記3次元画像データ上での位置のそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置どうしが、ユーザから指示された一定の距離離れた位置を維持するよう、前記被検体の部位の視差画像群を生成する、
    X線診断装置。
  2. 前記視差画像群生成部は、
    ユーザに知覚される3次元画像の奥行き位置が、前記2次元X線透視画像が表示時に知覚される奥行き位置よりも手前であると、前記3次元画像が半透明となるよう前記視差画像群を生成する、
    請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記視差画像群生成部は、
    前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置および前記3次元画像データ上での位置のそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置を一致させるようユーザから指示されると、前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置および前記3次元画像データ上での位置のそれぞれが表示時に知覚される奥行き位置どうしが一致するよう、前記3次元画像データにもとづいて前記視差画像群を生成する、
    請求項1または2に記載のX線診断装置。
  4. 前記視差画像群生成部は、
    ユーザから前記3次元画像を固定表示すべき旨の指示を受けると、前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置によらず、前記被検体の部位の前記3次元画像が前記3Dディスプレイ装置の表示面に対して固定された所定の奥行き位置に知覚されるよう、前記視差画像群を生成する、
    請求項ないしのいずれか1項に記載のX線診断装置。
  5. 前記視差画像群生成部は、
    前記固定された所定の位置を、ユーザからの指示にもとづいて設定する、
    請求項記載のX線診断装置。
  6. 前記視差画像群生成部は、
    前記固定された所定の位置が表示時に知覚される奥行き位置が、前記2次元X線透視画像が表示時に知覚される奥行き位置よりも手前であると、前記3次元画像が半透明となるよう前記視差画像群を生成する、
    請求項またはに記載のX線診断装置。
  7. 前記透視画像生成部は、
    ユーザから前記被検体の部位の前記3次元画像データにもとづく画像を表示しないよう指示があると、前記3Dディスプレイ装置の全画素を用いるよう前記2次元X線透視画像を生成し、
    前記画像合成部は、
    前記視差画像群と合成することなく、前記3Dディスプレイ装置の全画素を用いるよう生成された前記2次元X線透視画像を前記3Dディスプレイ装置に表示させる、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  8. 前記表示位置特定部は、
    前記2次元X線透視画像上での位置に対応する前記注目箇所の前記被検体の3次元画像データ上での位置を、前記撮像部のX線管球の焦点位置および前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置を用いて特定する、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  9. 前記視差画像群生成部は、
    ユーザから前記被検体の部位の前記3次元画像データにもとづく平面画像を表示するよう指示があると、前記3次元画像データにもとづいて前記視差画像群を構成する複数の視差画像のそれぞれが同一画像となるよう前記視差画像群を生成する、
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  10. 前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置および前記3次元画像データ上での位置が表示時に知覚される奥行き位置がユーザから指示された前記一定の距離離間したまたは一致した前記所定の距離関係を維持するように前記2次元X線透視画像および前記被検体の部位の3次元画像を表示させる追従モードと、前記注目箇所の前記2次元X線透視画像上での位置によらず前記被検体の部位の3次元画像を固定表示する固定モードと、をユーザの指示に応じて切り替えるよう前記視差画像群生成部を制御する切替制御部、
    をさらに備えた請求項1ないし9のいずれか1項に記載のX線診断装置。
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