JP6547845B2 - アンテナ素子、アンテナユニット、及び、通信モジュール - Google Patents

アンテナ素子、アンテナユニット、及び、通信モジュール Download PDF

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Description

本発明は、マザー基板に実装されるアンテナ素子、及び、これらマザー基板及びアンテナ素子を有するアンテナユニット、ならびに、当該アンテナユニットを備える通信モジュールに関する。
センサーネットワークや照明制御などのIoT(Internet of Things)向け無線システムにおいて、トランシーバIC(Integrated Circuit)のマルチバンド化が進んできている。このため、複数の周波数帯域(バンド)に対応可能な無線システムにおいて、単一のICを用いることができる。しかし、多くの場合、1つの無線システムでは単一のバンドのみが利用されるため、マルチバンド対応のICを用いた通信モジュール等の無線システムであっても、アンテナ素子は単一のバンドのみで利用される。
また、IoTで利用されるバンドとしてはサブGHz帯やUHF帯が多いが、これらのバンドは国及び地域ごとに割当周波数が異なっている。よって、無線システムの仕向地やシステムごとに、異なる構成のアンテナ素子を用いることが必要である。このため、アンテナ素子のメーカー及びアンテナ素子を内蔵する各種機器を製造するメーカーにおいて、例えば次のような問題が生じ得る。つまり、アンテナ素子の生産管理、在庫管理または物流等の管理の複雑化、あるいは、アンテナ素子の品種ごとの生産量の減少、及び、これらに伴うコストアップ等である。
そこで、複数のバンドに対応可能な汎用性の高いアンテナ素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これらのアンテナ素子によれば、放射導体を構成する導体を実装部品によって選択的に接続して動作周波数を調整することにより、複数のバンドに対応することができる。
特開2001−332924号公報
従来の方法では、動作周波数の調整のために、実装部品の位置と定数の選択が必要であり、多品種の管理に煩雑さがあった。部品実装をするのは各種機器を製造するメーカーであり、アンテナ素子上への部品実装は新たな工程を必要とすることがあった。また、部品実装を行うため、アンテナ部分の高さが高くなり、小型化の障害となっていた。さらに、利用したい周波数において有効に働かない放射素子(放射導体)が残存することによって不要輻射が生じるなどアンテナ特性の最適化が困難であった。
そこで、本発明は、小型化及び不要輻射の低減を図りつつ、複数の周波数帯域に対応可能な汎用性の高いアンテナ素子等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るアンテナ素子は、マザー基板に実装されるアンテナ素子であって、基板と、前記基板の上面に設けられた上面部分を含む複数の放射部分であって、当該基板の平面視において、第一給電点を基準に複数の周波数帯域の各々に対応した位置で分断して設けられた複数の放射部分からなる放射導体と、前記上面部分の端部の位置で前記基板を厚み方向に貫通する貫通導体と、前記上面部分の端部と対向して前記基板の下面に設けられ、前記貫通導体を介して前記上面部分と接続された下面電極とを備え、前記下面電極は、前記マザー基板の上面に設けられた上面電極に電気的に接続される。
このように、複数の放射部分からなる放射導体の上面部分の端部の位置に貫通導体及び下面電極を設けることにより、放射導体の分断された放射部分をマザー基板によって選択的に接続することができる。これにより、第一給電点から給電される放射導体の電気長を調整することができるため、放射導体の共振周波数を調整することができる。つまり、アンテナ素子は、複数の周波数帯域に対応した動作を行うことができる。
ここで、本態様によれば、複数の放射部分が分断して配置されているため、一部の放射部分のみが接続された場合であっても他の放射部分がスタブやループになりにくくなる。よって、このような場合であっても、不要輻射の低減を図ることができる。
また、基板対基板用コネクタ等を設けることなく基板をマザー基板に表面実装することができるため、アンテナ素子の小型化が図られる。すなわち、本態様に係るアンテナ素子によれば、小型化を図りつつ、複数の周波数帯域に対応することが可能となる。
また、さらに、マザー基板には、基板の放射導体に比べて極めて短い接続配線(パターン導体)を設けることで、放射導体の分断された放射部分同士を接続することができる。このため、アンテナ素子の放射特性はマザー基板の接続配線の影響を受けにくくなる。つまり、アンテナ素子の放射導体をなす複数の放射部分の公差等を管理することにより、所望の放射特性を容易に得ることができる。
したがって本態様によれば、小型化及び不要輻射の低減を図りつつ、複数の周波数帯域に対応可能な汎用性の高いアンテナ素子を実現できる。
また、前記放射導体は、前記平面視において、分断された隣り合う2つの放射部分のうち前記第一給電点側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向かないように設けられることにしてもよい。
このように、隣り合う2つの放射部分のうち第一給電点側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向かないことにより、当該2つの放射部分の結合を低減することができる。具体的には、複数の放射部分それぞれの第一給電点から見て開放端となる端部は、放射導体における信号の伝搬方向に導体がある場合に当該導体と強く結合する傾向がある。このような結合は、当該導体からの不要輻射の要因となり得る。そこで、第一給電点側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向かないことにより、不要輻射を低減することができる。
また、前記放射導体は、分断された隣り合う2つの放射部分の各々が前記上面部分として設けられ、前記貫通導体及び前記下面電極は、当該2つの放射部分の互いに分断された端部の各々に対応して設けられることにしてもよい。
これにより、当該2つの放射部分は、各々に対応する下面電極同士を接続する接続配線がマザー基板に設けられることにより、電気的に接続されることとなる。つまり、当該2つの放射部分は、ジャンパ抵抗またはスイッチ等ではなく、基板が表面実装されるマザー基板そのものによって接続され得る。
また、前記放射導体は、分断された隣り合う2つの放射部分の一方が前記上面部分として設けられ、他方が前記基板の下面に設けられることにしてもよい。
このように、隣り合う2つの放射部分の一方を基板の上面に設け、他方を下面に設けることにより、当該2つの放射部分の結合を低減することができる。つまり、2つの放射部分のうち一方が利用され他方が利用されない場合の不要な結合を低減して、不要輻射を低減することができる。
また、前記放射導体は、前記基板の下面に設けられた下面部分を含み、前記下面部分は、前記上面部分よりも前記第一給電点から遠い位置に設けられることにしてもよい。
このように、下面部分は、上面部分よりも第一給電点から遠い位置に設けられていることにより、高い周波数帯域の信号を放射する場合には使用されず、低い周波数帯域の信号を放射する場合に使用される放射部分となる。この下面部分は基板とマザー基板とで挟まれるため、上面部分に比べて実効誘電率が高くなる。つまり、アンテナ素子は、低い周波数帯域の信号を放射するために伝搬方向の大きさが大型化しやすい放射部分において、実効誘電率が高くなっている。このため、当該放射部分の小型化を抑制することにより、アンテナ素子全体のさらなる小型化が図られる。
また、前記基板において、前記放射導体の側方に設けられた第一グランド電極を有し、前記放射導体は、前記平面視において、前記第一グランド電極と反対側で分断して設けられることにしてもよい。
このように、放射導体が第一グランド電極と反対側で分断していることにより、放射導体と第一グランド電極との結合を低減することができる。よって、放射導体と第一グランド電極との結合によるアンテナ素子の特性の変動を低減できる。
また、本発明の一態様に係るアンテナユニットは、上述したいずれかのアンテナ素子と、導電性接合材によって、上面に前記アンテナ素子が実装されるマザー基板と、前記放射導体の分断された隣り合う2つの放射部分の端部に対向して前記マザー基板の上面の位置に設けられ、前記導電性接合材を介して当該端部と接続される2つの上面電極と、を備える。
このように、アンテナ素子とマザー基板とが導電性接合材によって接合されるため、小型化、特に低背化が図られる。また、上述した汎用性の高いアンテナ素子を備えることにより、複数の周波数帯域のうち任意の周波数帯域で用いることができる。つまり、小型化及び不要輻射の低減を図りつつ、当該任意の周波数帯域でアンテナユニットを利用することができる。
また、前記2つの放射部分は、前記第一給電点から給電されないことにしてもよい。
このように、給電されない2つの放射部分同士が接続されることにより、当該2つの放射部分の共振周波数を放射導体の動作周波数から離すことができる。よって、アンテナ素子の特性の劣化を抑制することができる。
また、前記2つの放射部分は、一方の放射部分が、他方の放射部分を介さずに前記第一給電点から給電され、前記他方の放射部分が、前記一方の放射部分を介して前記第一給電点から給電されることにしてもよい。
このように、2つの放射部分の一方の放射部分を介して他方の放射部分に給電することにより、給電しない場合に比べて、低い周波数帯域の信号を放射することができる。
また、前記放射導体は、一方の放射部分が前記第一給電点から給電され、かつ、他方の放射部分が前記第一給電点から給電されない、分断された隣り合う2つの放射部分を含み、前記アンテナユニットは、さらに、前記他方の放射部分の端部に対向して前記マザー基板の上面に設けられ、前記導電性接合材を介して当該端部と接続される第二グランド電極を有することにしてもよい。
このように、他方の放射部分を第二グランド電極と接続することにより、当該他方の放射部分が非給電素子となる。つまり、当該他方の放射部分もアンテナ機能を有するため、アンテナユニットを広帯域化することができる。
また、前記アンテナユニットは、さらに、前記放射導体の前記第一給電点から給電されない少なくとも1つの放射部分を覆うように前記マザー基板の上面に設けられた第三グランド電極を有することにしてもよい。
このように、給電されない放射部分を覆うように第三グランド電極を設けることにより、放射導体をなす複数の放射部分のうち放射しない放射部分と放射する放射部分との不要な結合を低減することができる。よって、不要輻射をさらに低減することができる。
また、前記アンテナユニットはさらに、前記マザー基板に設けられ、前記第一給電点と前記放射導体との接続経路に配置された周波数調整用のインピーダンス素子とを有することにしてもよい。
このように、インピーダンス素子をマザー基板に設けることにより、複数の周波数帯域のうち動作周波数に応じて、インピーダンス素子の定数を適宜調整することができる。このため、アンテナユニットの特性の最適化が図られる。
また、前記アンテナユニットはさらに、前記マザー基板に設けられ、前記第一給電点と異なる第二給電点と前記放射導体とを接続するための配線を有し、前記放射導体は、前記複数の放射部分の少なくとも1つの放射部分からなる第一群が、前記第一給電点に接続され、かつ、前記第二給電点に接続されず、前記複数の放射部分の他の少なくとも1つの放射部分からなる第二群が、前記第一給電点に接続されず、かつ、前記第二給電点に接続されることにしてもよい。
このように、第一群が第一給電点に接続され、第二群が第二給電点に接続されることにより、アンテナユニットの各種動作を切り替えることができる。
また、前記アンテナユニットは、前記複数の周波数帯域のうち少なくとも1つの周波数帯域の信号が前記第一給電点及び前記第二給電点のいずれか一方に選択的に給電されることにより、前記第一群と前記第二群とでアンテナダイバーシティ動作を行うことにしてもよい。
このように、第一群と第二群とでアンテナダイバーシティ動作を行うことにより、フェージングまたは指向性による特性劣化が特に大きくなりがちな高域側の周波数帯域での特性劣化を低減できる。
また、前記アンテナユニットは、前記複数の周波数帯域のうち一の周波数帯域の信号が前記第一給電点に給電され、他の一の周波数帯域の信号が前記第二給電点に給電されることにより、前記第一群と前記第二群とで互いに異なる周波数帯域の信号を送信または受信することにしてもよい。
このように、第一群と第二群とで互いに異なる周波数帯域の信号を送信または受信することにより、複数の周波数帯域を用いる無線モジュール等の通信システムに対応することができる。
また、本発明の一態様に係る通信モジュールは、上述したいずれかのアンテナユニットと、前記アンテナユニットを用いて通信する通信回路とを備える。
このような通信モジュールによれば、上述のアンテナユニットを備えることにより、小型化及び不要輻射の低減を図りつつ、複数の周波数帯域に対応することが可能となる。
本発明に係るアンテナ素子等によれば、小型化及び不要輻射の低減を図りつつ、複数の周波数帯域に対応可能となる。
図1は、実施の形態1に係る通信モジュールを備える無線センサの構成を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る通信モジュールを備える無線センサの機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るアンテナユニットの構成例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係るアンテナ素子の上面図である。 図5は、実施の形態1に係るアンテナ素子の利用態様を示す図である。 図6は、実施の形態1の変形例1に係るアンテナユニットの構成例を示す図である。 図7は、実施の形態1の変形例1に係るアンテナ素子の上面図である。 図8は、実施の形態1の変形例1に係るアンテナ素子の利用態様を示す図である。 図9は、実施の形態1の変形例2に係るアンテナユニットの構成例を示す図である。 図10は、実施の形態1の変形例2に係るアンテナ素子の上面図である。 図11Aは、実施の形態1の変形例2に係るアンテナ素子の利用態様を示す図である。 図11Bは、実施の形態1の変形例2に係るアンテナ素子の利用態様を示す図である。 図12は、実施の形態1の変形例2に係るアンテナユニットの性能を示す図である。 図13は、実施の形態2に係る通信モジュールを備える無線センサの機能構成を示すブロック図である。 図14は、実施の形態2に係るアンテナ素子の上面図である。 図15は、実施の形態2に係るアンテナ素子の利用態様を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係るアンテナ素子、アンテナユニット及び通信モジュールについて、これらを備える無線センサを例に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。また、以下では、簡明のため、断面図に限らず斜視図及び上面図にもハッチングを施す場合がある。
(実施の形態1)
まず、通信モジュールの構成について、説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信モジュール10を備える無線センサ1の構成を示す斜視図である。また、図2は、本実施の形態に係る通信モジュール10を備える無線センサ1の機能構成を示すブロック図である。なお、図1では、無線センサ1の筐体30を透視して、筐体30の内方に配置されている構成要素を図示している。また、以下では、図1の紙面上側を上方として説明するが、無線センサ1の使用態様によっては紙面上側が上方にならない場合も考えられる。このため、図1の紙面上方は無線センサ1の上方には限定されない。
無線センサ1は、例えば、温度、湿度または照度等を計測し、計測した値を示すデータを外部のデータ集約装置(図示せず)に定期的に送信する。無線センサ1は、当該無線センサ1が適用される無線システムで用いられる所定のバンドで上記のデータを送信する。
無線センサ1は、図1及び図2に示すように、通信モジュール10と、1以上のセンサ素子を有するセンサ群20と、これらを収容する筐体30とを備える。
通信モジュール10は、アンテナユニット100と、当該アンテナユニット100を用いて通信する回路部200とを備え、例えば、センサ群20で計測した値を示すデータを所定のバンドで送信するモジュールである。
アンテナユニット100は、マルチバンドに対応可能に構成され、本実施の形態では、複数のバンドのうち無線センサ1が適用される無線システムで用いられる所定のバンドに対応して構成されている。アンテナユニット100の詳細については後述する。
回路部200は、例えばマルチバンド対応のトランシーバICであり、本実施の形態では、複数のバンドのうち無線センサ1が適用される無線システムで用いられる所定のバンドで通信する通信回路である。回路部200は、図2に示すように、例えば、機能ブロックとして、通信回路211、CPU212、センサ群20との接続インターフェースであるI/O213、RAM214、ROM215、クロック生成部216及び電源217を有する。例えば、回路部200は、ROM215に収められたプログラムをCPUが実行することによってセンサ群20に計測を行わせ、計測させた値を示すデータを通信回路211からアンテナユニット100を介して送信する。なお、回路部200の構成はこれに限らず、例えば、回路部200が有する複数の機能ブロックの一部と他の少なくとも一部とが異なるハードウェア回路で構成されていてもかまわない。
センサ群20は、温度センサ、湿度センサまたは照度センサ等の1以上のセンサ素子を含み、例えば、回路部200の指示に応じて計測を行う。なお、センサ群20に含まれるセンサ素子はこれに限らず、例えばジャイロセンサまたは磁気センサであってもかまわない。また、センサ群20に含まれるセンサ素子の個数は1以上であればよく、1つであっても複数であってもかまわない。
筐体30は、例えば、無線センサ1の外郭筐体を構成するケースであり、通信モジュール10及びセンサ群20等を衝撃等から保護する。
次に、アンテナユニット100の構成について、具体的に説明する。
図3は、実施の形態1に係るアンテナユニット100の構成例を示す図である。具体的には、同図の(a)はアンテナユニット100の斜視図であり、(b)及び(c)は(a)の要部断面図である。図4は、実施の形態1に係るアンテナ素子ANT1の上面図である。なお、図3及び図4では、アンテナユニット100と共に通信モジュール10を構成する回路部200についても、あわせて図示している。このことは、以降のアンテナユニット100の斜視図及び上面図においても同様である。また、図3の(b)及び(c)は、各構成要素の位置関係を概念的に示す図である。このため、厳密には同一断面とならない構成要素も図示している。このことは、以降の断面図においても同様である。
これらの図に示すアンテナユニット100は、例えば、2450MHz帯、920MHz帯及び400MHz帯の3つのバンドに対応可能に構成されたアンテナ素子ANT1を備え、図3では、3つのバンドのうち920MHz帯のバンドに対応する構成が示されている。このアンテナユニット100は、アンテナ素子ANT1と、インピーダンス素子120と、導電性接合材130によって上面にアンテナ素子ANT1が実装されるマザー基板MBとを備える。
アンテナ素子ANT1は、マザー基板MBに実装されるアンテナ素子であり、アンテナ基板ABと、放射導体110と、1以上の貫通導体(本実施の形態では4つの貫通導体121〜124)と、1以上の下面電極(本実施の形態では4つの下面電極131〜134)と、を有する。また、本実施の形態では、アンテナ素子ANT1は、回路部200に接続されるグランド電極GND1を有する。
アンテナ基板ABは、導電性接合材130によって下面がマザー基板MBの上面に対向するように接合される基板である。つまり、アンテナ素子ANT1は、アンテナ基板ABによってマザー基板MBに表面実装される。
放射導体110は、アンテナ基板ABの上面に設けられた上面部分を含む複数の放射部分111〜113からなる。複数の放射部分111〜113は、アンテナ基板ABの平面視において、第一給電点PS1を基準に複数の周波数帯域(バンド)の各々に対応した位置で分断して設けられた、例えばパターン導体である。具体的には、放射導体110は、当該平面視において、2つの分断領域DA11、DA12で分断されることにより、3つの放射部分111〜113により構成されている。本実施の形態では、放射部分111、放射部分112及び放射部分113は、第一給電点PS1側からこの順に設けられている。
放射導体110は、例えば、モノポールアンテナを構成し、分断されていないと仮定した場合の全長が複数のバンドのうち最も低域のバンドにおける略1/4波長の電気長に相当する。すなわち、放射部分111〜113を接続することで構成される放射部分は、400MHz帯における略1/4波長の電気長を有する。また、放射部分111と放射部分112とを接続することで構成される放射部分は、920MHz帯における略1/4波長の電気長を有する。また、放射部分111は、2450MHz帯における略1/4波長の電気長を有する。
また、本実施の形態では、放射導体110は、第一給電点PS1を基準に複数のバンドの各々に対応した電気長で分断されたミアンダ状に設けられている。具体的には、放射導体110は、ミアンダ状に設けられることで形成される折り返し部分が、グランド電極GND1側及び反対側に位置するように設けられている。また、本実施の形態では、放射導体110は、アンテナ基板ABの平面視において、グランド電極GND1と反対側で分断して設けられている。つまり、放射導体110は、グランド電極GND1に近い側の折り返し部分ではなく、グランド電極GND1と反対側(グランド電極GND1から遠い側)に位置する折り返し部分で分断されている。
また、本実施の形態では、放射導体110は、アンテナ基板ABの平面視において、分断された隣り合う2つの放射部分のうち第一給電点PS1側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向かないように設けられる。具体的には、放射部分111及び放射部分112に着目すると、図3の(b)に示すように、放射部分111の放射部分112側の端部111bが放射部分112の放射部分111側の端部112aを向かないように配置されている。また、放射部分112及び放射部分113に着目すると、図3の(c)に示すように、放射部分112の放射部分113側の端部112bが放射部分113の放射部分112側の端部113aを向かないように配置されている。つまり、分断された隣り合う2つの放射部分のうち第一給電点PS1側の放射部分の端部(第一給電点PS1から遠い側の端部)の延設方向が、他方の放射部分の端部が位置する方向と異なるように設けられる。
貫通導体121〜124は、放射導体110をなす複数の放射部分111〜113のうち上面部分(本実施の形態では放射部分111〜113)の端部の位置でアンテナ基板ABを厚み方向に貫通する、ビア導体である。具体的には、貫通導体121は放射部分111の放射部分112側の端部111bの位置に設けられ、貫通導体122は放射部分112の放射部分111側の端部112aの位置に設けられる。また、貫通導体123は放射部分112の放射部分113側の端部112bの位置に設けられ、貫通導体124は放射部分113の放射部分112側の端部113aの位置に設けられる。
下面電極131〜134は、上面部分(本実施の形態では放射部分111〜113)の端部と対向してアンテナ基板ABの下面に設けられるパッド電極である。また、下面電極131〜134は、貫通導体121〜124を介して上記の上面部分と接続され、かつ、アンテナ素子ANT1をマザー基板MBに表面実装するための電極である。具体的には、下面電極131は、端部111bと対向して設けられ、貫通導体121を介して放射部分111と接続される。なお、他の下面電極132〜134は、配置位置及び接続対象を除き下面電極131と同様であるため、詳細な説明を省略する。
このように、本実施の形態では、放射導体110は、分断された隣り合う2つの放射部分(ここでは、放射部分111と放射部分112、及び、放射部分112と放射部分113)の各々が上面部分として設けられている。また、貫通導体121〜124及び下面電極131〜134は、当該2つの放射部分の互いに分断された端部(ここでは、端部111bと端部112a、及び、端部112bと端部113a)の各々に対応して設けられる。
グランド電極GND1は、アンテナ基板ABにおいて、放射導体110の側方に設けられた第一グランド電極である。グランド電極GND1は、本実施の形態では、アンテナ基板ABの上面に放射導体110と並んで設けられている。例えば、グランド電極GND1は、アンテナ基板ABの平面視において、放射導体110との並び方向に直交する方向で当該放射導体110の全幅にわたって設けられる。
以上のように構成されたアンテナ素子ANT1は、複数のバンドの信号を送信可能または受信可能な汎用性の高い構成となっている。つまり、アンテナ素子ANT1を複数のバンドで共通に用いることができる。具体的には、アンテナ素子ANT1は、マザー基板MBに実装されて複数の放射部分111〜113が接続されることにより、複数のバンドのいずれかのバンドの信号を送信または受信する。
なお、アンテナ基板ABの材質は誘電体であれば特に限定されないが、例えば、ガラスエポキシ基板等を用いることができる。また、放射導体110、貫通導体121〜124、下面電極131〜134及びグランド電極GND1の材質は導電体であれば特に限定されないが、例えば、金、銀、銅またはこれらの合金等を用いることができる。
インピーダンス素子120は、第一給電点PS1と放射導体110との接続経路に配置された周波数調整用の素子であり、本実施の形態では、アンテナ基板ABの上面に設けられている。インピーダンス素子120は、例えば、上記接続経路とグランドとの間にシャントに接続されるインダクタ及びキャパシタにより構成され、第一給電点PS1と放射導体110とのインピーダンス整合を良好にするための回路である。つまり、インピーダンス素子120は、マザー基板MBに実装された状態でのアンテナ素子ANT1の入力インピーダンスを調整する。
マザー基板MBは、半田等の導電性接合材130によって、上面にアンテナ素子ANT1が実装される基板であり、アンテナ素子ANT1とともにアンテナユニット100を構成する。これにより、複数のバンドで動作可能(送信可能または受信可能)に構成されたアンテナ素子ANT1を備えるアンテナユニット100は、当該複数のバンドのいずれかのバンドで動作することとなる。
マザー基板MBには、アンテナ素子ANT1の利用態様に応じて、上面電極(図3では2つの上面電極141、142)、及び、接続配線(図3では1つの接続配線151)が設けられ得る。また、本実施の形態では、マザー基板MBには、回路部200と電気的に接続されるランド161が設けられている。なお、上面電極及び接続配線については、後述する。また、マザー基板MBの材質は誘電体であれば特に限定されないが、例えば、アンテナ基板ABと同様の材質を用いることができる。また、上面電極、接続配線及びランド161の材質は導電体であれば特に限定されないが、例えば、放射導体110、貫通導体121〜124、下面電極131〜134及びグランド電極GND1等と同様の材質を用いることができる。
以下、共通のアンテナ素子ANT1を利用したアンテナユニット100の構成について、マザー基板MBの構成とあわせて説明する。
図5は、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1の利用態様を示す図であり、複数のバンドの各々についての利用態様が図示されている。具体的には、同図は、(a)に示す共通のアンテナ素子ANT1を用いて、2450MHz帯用、920MHz帯用及び400MHz帯用のアンテナユニット100を実現する構成を模式的に示す図である。
より具体的には、同図の(a)はアンテナ基板ABの上面図であり、同図の(b1)〜(b3)の各々はマザー基板MBの上面図であり、同図の(c1)〜(c3)の各々は、対応するマザー基板MBにアンテナ基板ABを実装した場合の上面図である。また、同図の(b1)及び(c1)は2450MHz帯用での各上面図であり、同図の(b2)及び(c2)は920MHz帯用での各上面図であり、(b3)及び(c3)は400MHz帯用での各上面図である。また、同図の(b1)〜(b3)における領域X1、X2はそれぞれ、マザー基板MBにおけるアンテナ基板ABの配置領域、及び、回路部200の配置領域を示す。なお、(c1)〜(c3)では、放射部分111〜113の接続形態の簡明のため、アンテナ基板ABの一部を透過して図示している。これらの事項は、以降の利用態様を示す図においても同様である。
図5の(b1)に示すように、アンテナ素子ANT1を2450MHz帯で利用する場合、マザー基板MBには放射部分111〜113を接続する配線を設けない。このため、図5の(c1)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装しても放射部分111〜113は分断されたままの状態となる。これにより、アンテナユニット100は、放射部分111の長さに対応する2450MHz帯で動作することとなる。
また、図5の(b2)に示すように、アンテナ素子ANT1を920MHz帯で利用する場合、マザー基板MBには2つの上面電極141、142と接続配線151とを設ける。
上面電極141、142は、図3に示すように、放射導体110の分断された隣り合う2つの放射部分の端部(ここでは、放射部分111の端部111b及び放射部分112の端部112a)に対向してマザー基板MBの上面の位置に設けられる、例えばパッド電極である。これら上面電極141、142は、導電性接合材130を介して対向する下面電極131、132と接続される。
接続配線151は、マザー基板MBに設けられ、一端が上記の2つの上面電極141、142の一方に接続され、他端が当該2つの上面電極141、142の他方に接続される、例えばパターン配線である。本実施の形態では、接続配線151はマザー基板MBの上面に配置され、マザー基板MBの平面視において、上面電極141と上面電極142とを最短距離で接続するように設けられている。
なお、接続配線151の構成はこれに限定されず、例えば、マザー基板MBの内層または下面に配置されていてもかまわない。ただし、接続配線151の配線長を短縮化することにより、アンテナユニット100のアンテナ特性をアンテナ素子ANT1によって管理することができる。つまり、接続配線151の配線長を短縮化して放射導体110のパターン導体の公差等を適切に管理することにより、安定したアンテナ特性を得ることができる。
このような上面電極141、142および接続配線151を設けることにより、図5の(c2)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装すると、放射部分111と放射部分112とが接続配線151を介して接続される。これにより、アンテナユニット100は、放射部分111と放射部分112との長さに対応する920MHz帯で動作することとなる。
また、図5の(b3)に示すように、アンテナ素子ANT1を400MHz帯で利用する場合、マザー基板MBには、900MHz帯と比較してさらに、2つの上面電極143、144と、接続配線152とを設ける。
上面電極143、144は、放射部分112の端部112b及び放射部分113の端部113aに対向してマザー基板MBの上面の位置に設けられる。また、接続配線152は、上面電極143と144とを接続する。なお、上面電極143、144及び接続配線152は、配置位置及び接続対象を除き、上面電極141、142および接続配線151と同様であるため、詳細な説明を省略する。
このような上面電極143、144及び接続配線152、ならびに、上述した上面電極141、142及び接続配線151を設けることにより、図5の(c3)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装すると、放射部分111〜113が接続配線151、152を介して接続される。これにより、アンテナユニット100は、放射部分111〜113の長さに対応する400MHz帯で動作することとなる。
以上、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1等の構成について、説明した。以下では、このようなアンテナ素子ANT1、及び、アンテナ素子ANT1を備えるアンテナユニット100及び通信モジュール10によって奏される効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1によれば、複数の放射部分111〜113からなる放射導体110の上面部分(本実施の形態では、放射部分111〜113)の端部の位置に貫通導体121〜124及び下面電極131〜134を設けることにより、放射導体110の分断された放射部分111〜113をマザー基板MBによって選択的に接続することができる。これにより、第一給電点PS1から給電される放射導体110の電気長を調整することができるため、放射導体110の共振周波数を調整することができる。つまり、アンテナ素子ANT1は、複数の周波数帯域に対応した動作を行うことができる。また、基板対基板用コネクタ等を設けることなくアンテナ基板ABをマザー基板MBに表面実装することができるため、アンテナ素子ANT1の小型化が図られる。すなわち、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1によれば、小型化及び不要輻射の低減を図りつつ、複数の周波数帯域に対応することが可能となる。
また、さらに、マザー基板MBには、アンテナ基板ABの放射導体110に比べて極めて短い接続配線151、152を設けることで、放射導体110の分断された放射部分111〜113同士を接続することができる。このため、アンテナ素子ANT1の放射特性はマザー基板MBの接続配線151、152の影響を受けにくくなる。つまり、アンテナ素子ANT1の放射導体110をなす複数の放射部分111〜113の公差等を管理することにより、所望の放射特性を容易に得ることができる。
ここで、複数の周波数帯域に対応するアンテナ素子として、例えば、ミアンダ状のアンテナパターンの折り返し部分を選択的に接続することにより動作周波数を変更する構成が考えられる。しかしながら、このような構成では、折り返し部分を接続して動作周波数を高い周波数帯にした場合に、余ったアンテナパターンがスタブやループとなって不要な共振や結合を生じさせる虞がある。したがって、このようなアンテナ素子では、放射効率の劣化または指向性の乱れ等のアンテナ性能の劣化が生じ得る。
これに対して、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1によれば、放射導体110をなす複数の放射部分111〜113が分断して配置されている。このため、マザー基板MBによって複数の放射部分111〜113の一部のみが接続された場合であっても、他の部分がスタブやループになりにくくなる。よって、アンテナ素子ANT1によれば、不要輻射を低減することができる。つまり、上記のようなアンテナ性能の劣化を低減することができる。
具体的には、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1によれば、隣り合う2つの放射部分(本実施の形態では、放射部分111と放射部分112、及び、放射部分112と放射部分113)は、各々に対応する下面電極131〜134同士を接続する接続配線151、152がマザー基板MBに設けられることにより、電気的に接続されることとなる。つまり、当該2つの放射部分は、ジャンパ抵抗またはスイッチ等ではなく、アンテナ基板ABが表面実装されるマザー基板MBそのものによって接続され得る。
また、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1によれば、隣り合う2つの放射部分のうち第一給電点PS1側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向かないことにより、当該2つの放射部分の結合を低減することができる。具体的には、複数の放射部分111〜113それぞれの第一給電点PS1から見て開放端となる端部は、放射導体110における信号の伝搬方向に導体がある場合に当該導体と強く結合する傾向がある。このような結合は、当該導体からの不要輻射の要因となり得る。そこで、第一給電点PS1側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向かないことにより、不要輻射を低減することができる。
また、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1によれば、放射導体110が第一グランド電極(本実施の形態ではグランド電極GND1)と反対側で分断していることにより、放射導体110と第一グランド電極との結合を低減することができる。つまり、複数の放射部分111〜113それぞれの開放端が第一グランド電極から遠い位置に配置されるため、放射導体110と第一グランド電極との結合によるアンテナ素子ANT1の特性の変動を低減できる。
また、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT1によれば、放射導体110がミアンダ状に設けられることにより、複数の放射部分111〜113の各々の長さの調整が容易となる。よって、複数の周波数帯域の各々を動作周波数とできるようなアンテナ素子ANT1を容易に実現することができる。
また、本実施の形態に係るアンテナユニット100によれば、アンテナ素子ANT1とマザー基板MBとが導電性接合材130によって接合されるため、小型化、特に低背化が図られる。また、上述した汎用性の高いアンテナ素子ANT1を備えることにより、複数の周波数帯域のうち任意の周波数帯域で用いることができる。つまり、小型化を図りつつ、当該任意の周波数帯域でアンテナユニット100を利用することができる。
具体的には、本実施の形態に係るアンテナユニット100によれば、2つの上面電極と接続配線とによって、放射導体110をなす隣り合う2つの放射部分が電気的に接続される。よって、放射導体110をなす任意の隣り合う2つの放射部分同士を電気的に接続することが可能となるため、放射導体110の共振周波数を調整することができる。すなわち、本態様に係るアンテナユニット100によれば、小型化を図りつつ、複数の周波数帯域に対応することが可能となる。
また、本実施の形態に係る通信モジュール10によれば、上述のアンテナユニット100を備えることにより、小型化を図りつつ、複数の周波数帯域に対応することが可能となる。
(実施の形態1の変形例1)
上記実施の形態1では、放射導体110は各々が上面部分である放射部分111〜113からなるとしたが、放射導体はアンテナ基板ABの下面に設けられた下面部分を含んでもかまわない。そこで、以下、実施の形態1の変形例1に係る通信モジュール10Aとして、このような放射導体を有する通信モジュールを例に説明する。なお、本変形例において、通信モジュール10Aの機能構成は上記実施の形態1と同様のため、その説明を省略する。
図6は、実施の形態1の変形例1に係るアンテナユニット100Aの構成例を示す図である。具体的には、同図の(a)はアンテナユニット100Aの斜視図であり、(b)は(a)の要部断面図である。図7は、実施の形態1の変形例1に係るアンテナ素子ANT2の上面図である。
これらの図に示すように、本変形例に係るアンテナ素子ANT2は、上記の実施の形態1に比べて、放射部分111、113を含む放射導体110に代わり、放射部分111A、113Aを含む放射導体110Aを有する。また、本変形例では、インピーダンス素子120は、マザー基板MBに設けられ、第一給電点PS1と放射導体110Aとの接続経路に配置されている。
放射部分111A、113Aは、アンテナ基板ABの下面に設けられた下面部分である。つまり、本変形例では、放射導体110Aは、分断された隣り合う2つの放射部分(ここでは、放射部分111Aと放射部分112、及び、放射部分112と放射部分113A)の一方が上面部分として設けられ、他方が下面に設けられる。具体的には、本変形例では、放射部分111A、112、113Aは、第一給電点PS1を基準とした並び順において交互に上面部分及び下面部分として設けられている。このように下面部分として設けられた放射部分111A、113Aの端部はそれぞれ、例えば、下面電極131、134と一体に形成されている。また、当該端部の位置には、貫通導体が設けられない。
ここで、放射部分112、113Aに着目すると、下面部分である放射部分113Aは、上面部分である放射部分112よりも第一給電点PS1から遠い位置に設けられる。つまり、低周波側のバンドで使用する放射部分113Aは、アンテナ基板ABとマザー基板MBとで挟まれるように配置される。
また、本変形例では、アンテナ基板ABの上面に設けられ、一方の端部が第一給電点PS1に接続され、他方の端部が貫通導体121A及びマザー基板MBの配線を介してインピーダンス素子120に接続される接続配線111Bが設けられている。このような接続配線111B及び貫通導体121Aを設けることにより、マザー基板MBに実装されたインピーダンス素子120を、第一給電点PS1と放射導体110Aとの接続経路に配置することができる。
以下、共通のアンテナ素子ANT2を利用したアンテナユニット100Aの構成について、マザー基板MBの構成とあわせて説明する。
図8は、本変形例に係るアンテナ素子ANT2の利用態様を示す図であり、複数のバンドの各々についての利用態様が図示されている。具体的には、同図は、(a)に示す共通のアンテナ素子ANT2を用いて、2450MHz帯用、920MHz帯用及び400MHz帯用のアンテナユニット100Aを実現する構成を模式的に示す図である。
図8の(b1)に示すように、アンテナ素子ANT2を2450MHz帯で利用する場合、マザー基板MBには2つの上面電極143、144と、接続配線152とを設ける。このため、図8の(c1)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装すると、2つの放射部分112、113Aが接続配線152を介して接続される。このとき、2つの放射部分112、113Aはいずれも、第一給電点PS1から給電されない放射部分である。つまり、本変形例では、アンテナユニット100Aは、給電されない放射部分112、113B同士が接続された状態で、放射部分111Aの長さに対応する2450MHz帯で動作することとなる。
図8の(b2)、(b3)、(c2)及び(c3)で示されるアンテナ素子ANT2を920MHz帯及び400MHzで利用する場合のマザー基板MB及びアンテナユニット100Aの事項については、図5の(b2)、(b3)、(c2)及び(c3)で示した実施の形態1の事項と同様であるため、説明を省略する。
このように構成された本変形例に係るアンテナ素子ANT2であっても、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。すなわち、複数の放射部分111A、112、113Aからなる放射導体110Aの上面部分(本変形例では放射部分112)の端部の位置に貫通導体122、123及び下面電極132、133を設けることにより、小型化を図りつつ、複数の周波数帯域に対応することが可能となる。
また、本変形例に係るアンテナ素子ANT2によれば、隣り合う2つの放射部分の一方をアンテナ基板ABの上面に設け、他方を下面に設けることにより、当該2つの放射部分の結合を低減することができる。つまり、2つの放射部分のうち一方が利用され他方が利用されない場合の不要な結合を低減して、不要輻射を低減することができる。
また、本変形例に係るアンテナ素子ANT2によれば、下面部分は、上面部分よりも第一給電点PS1から遠い位置に設けられていることにより、高い周波数帯域の信号を放射する場合には使用されず、低い周波数帯域の信号を放射する場合に使用される放射部分となる。この下面部分はアンテナ基板ABとマザー基板MBとで挟まれるため、上面部分に比べて実効誘電率が高くなる。つまり、アンテナ素子は、低い周波数帯域の信号を放射するために伝搬方向の大きさが大型化しやすい放射部分において、実効誘電率が高くなっている。このため、当該放射部分の小型化を抑制することにより、アンテナ素子全体のさらなる小型化が図られる。
また、本変形例に係るアンテナユニット100Aによれば、給電されない2つの放射部分(本変形例では放射部分112と放射部分113A)同士が接続されることにより、当該2つの放射部分の共振周波数を放射導体110Aの動作周波数から離すことができる。よって、アンテナ素子ANT2の特性の劣化を抑制することができる。
特に、本変形例では、放射部分111Aと放射部分112との長さが同等であるため、これらの共振周波数が比較的近くなっている。このため、放射部分111Aを使用して放射部分112を使用しない場合に不要共振が生じる場合がある。そこで、放射部分112を放射部分113Aと接続することにより、放射部分112及び放射部分113Aの共振周波数を利用周波数から離して不要共振の発生を抑制することができる。
また、本変形例に係るアンテナユニット100Aによれば、インピーダンス素子120をマザー基板MBに設けることにより、複数の周波数帯域のうち動作周波数に応じて、インピーダンス素子120の定数を適宜調整することができる。このため、アンテナユニット100Aの特性の最適化が図られる。また、アンテナ素子ANT2側での定数調整をすることなく特性の最適化を図ることができる。すなわち、利用されるバンドや実装状態での最適化によって定数が変更される可能性があるインピーダンス素子120を、アンテナ素子ANT2の製造段階で変更せずに済む。このため、アンテナ素子ANT2の設計効率及び製造効率の向上が図られる。
(実施の形態1の変形例2)
上記実施の形態1及びその変形例1では、アンテナ素子は3つのバンドに対応可能に構成されているとしたが、アンテナ素子は2以上のバンドに対応可能に構成されていればよく、例えば、4以上のバンドに対応可能に構成されていてもかまわない。そこで、以下、実施の形態1の変形例2に係る通信モジュール10Bとして、このようなアンテナ素子を有する通信モジュールを例に説明する。なお、本変形例において、通信モジュール10Bの機能構成は上記実施の形態1と同様のため、その説明を省略する。
図9は、実施の形態1の変形例2に係るアンテナユニット100Bの構成例を示す図である。具体的には、同図はアンテナユニット100Bの斜視図である。図10は、実施の形態1の変形例2に係るアンテナユニット100Bの上面図である。
これらの図に示すアンテナユニット100Bは、例えば、2450MHz帯と3つのサブGHz帯(ここでは、920MHz帯、870MHz帯及び400MHz帯)との4つのバンドに対応可能に構成されたアンテナ素子ANT3を備える。つまり、アンテナユニット100Bは、欧州の870MHz帯(868〜870MHz帯)にも対応可能に構成されている。図9では、4つのバンドのうち2450MHz帯のバンドに対応する構成が示されている。なお、アンテナ素子ANT3が対応可能なバンドはこれに限らず、例えば、2450MHz帯と上記以外のサブGHz帯に対応可能であってもかまわない。
具体的には、本変形例に係るアンテナ素子ANT3は、上記の実施の形態1の変形例1に比べて、3つの放射部分111A、112、113Aからなる放射導体110Aに代わり、4つの放射部分111A、112、113B、114Bからなる放射導体110Bを有する。
ここで、放射部分113B、114Bは、図6及び図7に示す放射部分113Aの一部が切り欠かれた形状となっている。これは、870MHz帯での動作時は、920MHz帯での動作時に対して追加で必要とする放射部分が短いため、実施の形態1及びその変形例1のようにアンテナ基板AB上の放射導体を分割した場合、放射部分の開放端が次の放射部分が位置する方向及びグランド電極GND1が位置する方向を向いてしまい、不要輻射が生じる虞がある。このため、本変形例では、マザー基板MB上で870MHz帯での動作時に追加で必要となる放射部分の延長を施している。さらに、この延長した放射部分がマザー基板MB上の放射部分と干渉しないように一部の放射部分113B、114Bを切り欠くことで、400MHz帯での動作時にはマザー基板MB上で放射部分113B、114B同士を接続するようにしている。
以下、共通のアンテナ素子ANT3を利用したアンテナユニット100Bの構成について、マザー基板MBの構成とあわせて説明する。
図11A及び図11Bは、本変形例に係るアンテナ素子ANT3の利用態様を示す図であり、複数のバンドの各々についての利用態様が図示されている。具体的には、これらの図は、(a)に示す共通のアンテナ素子ANT3を用いて、2450MHz帯用、920MHz帯用、870MHz帯用及び400MHz帯用のアンテナユニット100Bを実現する構成を模式的に示す図である。
図11Aの(b1)に示すように、アンテナ素子ANT3を2450MHz帯で利用する場合、マザー基板MBにはグランドパッドGP2及びグランド電極GND2を設ける。
ここで、放射導体110Bは、一方の放射部分が第一給電点PS1から給電され、かつ、他方の放射部分が第一給電点PS1から給電されない、分断された隣り合う2つの放射部分を含む。ここでは、放射部分111A、112が当該2つの放射部分に相当し、放射部分111Aは第一給電点PS1から給電され、放射部分112は第一給電点PS1から給電されない構成となっている。
グランドパッドGP2は、上記の他方の放射部分(本実施の形態では放射部分112)の端部に対向してマザー基板MBの上面に設けられ、導電性接合材130を介して当該端部と接続される第二グランド電極である。本実施の形態では、グランドパッドGP2は、放射部分112の放射部分111と反対側の端部に対向して設けられている。
グランド電極GND2は、放射導体110Bの第一給電点PS1から給電されない少なくとも1つの放射部分を覆うようにマザー基板MBの上面に設けられた第三グランド電極である。グランド電極GND2は、本実施の形態では、放射部分113B、114Bを覆うように設けられている。なお、グランド電極GND2は、放射部分113B、114Bの全てを覆うように設けられていることが好ましいが、少なくとも一部を覆うように設けられていてもかまわない。
なお、グランドパッドGP2及びグランド電極GND2の材質は導電体であれば特に限定されないが、例えば、放射導体110、貫通導体121〜124、下面電極131〜134及びグランド電極GND1等と同様の材質を用いることができる。
このような構成により、図11Aの(c1)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装すると、放射部分111Aが給電導体となり、当該放射部分111Aに隣り合う放射部分112が無給電放射導体となる。また、放射部分113B、114Bはグランド電極GND2で覆われることとなる。
図11Aの(b2)及び(c2)で示されるアンテナ素子ANT3を920MHz帯で利用する場合のマザー基板MB及びアンテナユニット100Bの事項については、図5の(b2)及び(c2)(c4)で示した実施の形態1の事項と同様であるため、説明を省略する。
図11Bの(b3)に示すように、アンテナ素子ANT3を870MHz帯で利用する場合、図11Aの(b2)で示したアンテナ素子ANT3を920MHz帯で利用する場合に比べて、さらに、マザー基板MBには上面電極143と、接続配線153Bとを設ける。
接続配線153Bは、一方の端部が上面電極143に接続され、他方の端部がいずれの導電体にも接続されない、パターン配線である。つまり、接続配線153Bは、他方の端部が開放端となっている。接続配線153Bは、アンテナ素子ANT3の放射部分111A及び112と接続された場合に、これらで全長が870MHz帯における略1/4波長の電気長となるように構成されている。
このような構成により、図11Bの(c3)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装すると、放射部分111A、112及び接続配線153Bが接続配線151を介して接続される。これにより、アンテナユニット100Bは、放射部分111A、112及び接続配線153Bの長さに対応する870MHz帯で動作することとなる。
図11Bの(b4)に示すように、アンテナ素子ANT3を400MHz帯で利用する場合、図11Bの(b3)で示したアンテナ素子ANT3を870MHz帯で利用する場合に比べて、接続配線153Bを設けずに、実施の形態1と同様に接続配線152及び上面電極144を設ける。また、さらに、マザー基板MBには、放射部分113Bと放射部分114Bとを接続するための接続配線154B及び2つの上面電極を設ける。
このような構成により、図11Bの(c4)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装すると、放射部分111A、112、113B、114Bが接続配線151、152、154Bを介して接続される。これにより、アンテナユニット100Bは、放射部分111A、112、113B、114Bの長さに対応する400MHz帯で動作することとなる。
このように構成された本変形例に係るアンテナ素子ANT3であっても、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。すなわち、複数の放射部分111A、112、113B、114Bからなる放射導体110Bの上面部分(本変形例では放射部分112)の端部の位置に貫通導体122、123及び下面電極132、133を設けることにより、小型化を図りつつ、複数の周波数帯域に対応することが可能となる。
また、本変形例に係るアンテナユニット100Bによれば、第一給電点PS1から給電される放射部分111Aに隣り合う放射部分112を第二グランド電極(本変形例ではグランドパッドGP2)と接続することにより、放射部分112が非給電素子となる。つまり、放射部分112もアンテナ機能を有するため、アンテナユニット100Bを広帯域化することができる。
図12は、本変形例に係るアンテナユニット100Bの性能を示すグラフであり、横軸に周波数が示され、縦軸にリターンロスが示されている。同図に示すように、本変形例(図中の「変形例2」)では、実施の形態1及び実施の形態1の変形例1(図中の「変形例1」)に比べ、全体的にリターンロスが改善している。つまり、本変形例では、帯域幅が広くなっていることがわかる。
なお、アンテナユニット100Bを適宜設計することにより、広帯域化に限らず、指向性等の他の性能を調整してもかまわない。
また、本変形例に係るアンテナユニット100Bによれば、給電されない放射部分(本変形例では、放射部分113B、114B)を覆うように第三グランド電極(本変形例ではグランド電極GND2)を設けることにより、放射導体110Bをなす複数の放射部分のうち放射しない放射部分と放射する放射部分との不要な結合を低減することができる。よって、不要輻射をさらに低減することができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1及びその変形例では、1つの給電点から給電されるアンテナ素子を例に、小型化を図りつつ、複数のバンドに対応可能なアンテナ素子について説明した。しかし、上記説明した技術は、複数の給電点から給電されるアンテナ素子に適用することもできる。そこで、以下、実施の形態2に係る通信モジュール10Cとして、このようなアンテナ素子を有する通信モジュールを例に説明する。
図13は、本実施の形態に係る通信モジュール10Cを備える無線センサ1の機能構成を示すブロック図である。
通信モジュール10Cは、アンテナダイバーシティ動作(以下、ダイバーシティ動作)可能なモジュールであり、例えば、2450MHz帯でダイバーシティ動作を行う。通信モジュール10Cは、図2の通信モジュール10に比べて、アンテナユニット100Ca、100Cbを複数(ここでは2つ)備える点、及び、回路部200Cの構成が異なる。
回路部200Cは、図2の回路部200に比べて、CPU212に代わり、ダイバーシティ動作を制御することができるCPU212Cを有する。また、CPU212Cの制御に応じて、アンテナユニット100Ca、100Cbのいずれか一方を選択的に回路部200Cに接続するスイッチ218Cを有する。
図14は、実施の形態2に係るアンテナ素子ANT4の上面図である。
同図に示すアンテナ素子ANT4は、図10に示すアンテナ素子ANT3に比べて、さらに、第二給電点PS2、及び、放射導体110B(図10参照)を第二給電点PS2に接続するための接続配線115Cを備える。ここで、第二給電点PS2は、図13に示す通信モジュール10Cにおいてダイバーシティ動作を行う場合に使用される。
以下、共通のアンテナ素子ANT4を利用したアンテナユニット100Ca、100Cbの構成について、マザー基板MBの構成とあわせて説明する。なお、本実施の形態では、便宜上、2450MHz帯でダイバーシティ動作を行う際にアンテナ機能を有す部分をアンテナユニット100Ca、100Cbと記載する。ただし、これらは一体のアンテナユニットとして構成されていてもよく、当該アンテナユニットの一部がアンテナユニット100Caに相当し、他部がアンテナユニット100Cbに相当していてもかまわない。
図15は、本実施の形態に係るアンテナ素子ANT4の利用態様を示す図である。具体的には、同図は、(a)に示す共通のアンテナ素子ANT4を用いて、2450MHz帯においてダイバーシティ動作を行うアンテナユニット100Ca、100Cbを実現する構成を模式的に示す図である。なお、本実施の形態では、サブGHz帯(920MHz帯、870MHz帯及び400MHz)帯における利用態様については図11A及び図11Bと同様であるため、図示を省略する。
図15の(b)に示すように、アンテナ素子ANT4を2450MHz帯で利用する場合、マザー基板MBには、接続配線155Dを設ける。また、本実施の形態では、さらに、グランドパッドGP3及びグランド電極GND2を設ける。
接続配線155Dは、マザー基板MBに設けられ、第一給電点PS1と異なる第二給電点PS2と放射導体110Bとを接続するための配線である。本実施の形態では、接続配線155Dは、端部が放射部分114Bの略中点と対向するように配置される。
グランドパッドGP3は、放射導体110Bの第一給電点PS1及び第二給電点PS2のいずれにも接続されない放射部分112、113Bの端部等に対向してマザー基板MBの上面に設けられ、導電性接合材130を介して当該端部等と接続される。
グランド電極GND3は、放射導体110Bの第一給電点PS1及び第二給電点PS2のいずれにも接続されない放射部分112、113Bを覆うようにマザー基板MBの上面に設けられる。なお、グランド電極GND3は、放射部分112、113Bの全てを覆うように設けられていることが好ましいが、少なくとも一部を覆うように設けられていてもかまわない。
このような構成により、図15の(c)に示すように、アンテナ基板ABをマザー基板MBに実装すると、放射導体110Bは次のように接続される。すなわち、放射導体110Bは、複数の放射部分111A、112、113B、114Bの少なくとも1つの放射部分(本実施の形態では1つの放射部分111A)からなる第一群が、第一給電点PS1に接続され、かつ、第二給電点PS2に接続されない。また、放射導体110Bは、当該複数の放射部分の他の少なくとも1つの放射部分(本実施の形態では1つの放射部分114B)からなる第二群が、第一給電点PS1に接続されず、かつ、第二給電点PS2に接続される。つまり、本実施の形態では、アンテナ素子ANT4の第一群を構成する放射部分111A及びマザー基板MBによってアンテナユニット100Caが形成され、アンテナ素子ANT4の第二群を構成する放射部分114B及びマザー基板MBによってアンテナユニット100Cbが形成される。
つまり、アンテナユニット100Caとアンテナユニット100Cbとは、複数の周波数帯域のうち少なくとも1つの周波数帯域(ここでは、2450MHz帯)の信号が第一給電点PS1及び第二給電点PS2のいずれか一方に選択的に給電されることにより、上記の第一群と上記の第二群とでアンテナダイバーシティ動作を行う。
このように構成された本実施の形態に係るアンテナ素子ANT4であっても、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態に係るアンテナユニット100Ca、100Cbによれば、第一群(本実施の形態では1つの放射部分111A)が第一給電点PS1に接続され、第二群(本実施の形態では1つの放射部分114B)が第二給電点PS2に接続されることにより、アンテナユニット100Ca、100Cbの各種動作を切り替えることができる。
具体的には、本実施の形態に係るアンテナユニット100Ca、100Cbによれば、第一群と第二群とでアンテナダイバーシティ動作を行うことにより、フェージングまたは指向性による特性劣化が特に大きくなりがちな高域側の周波数帯域での特性劣化を低減できる。
また、本実施の形態に係るアンテナユニット100Ca、100Cbによれば、2450MHz帯で使用されない放射部分112、113Bと接続するグランドパッドGP3を設けている。これにより、ダイバーシティ動作をする両ブランチ(放射部分111A及び放射部分114B)同士の結合を抑制できる。
なお、本実施の形態では、アンテナユニット100Ca、100Cbについて、ダイバーシティ動作を例に説明したが、アンテナユニット100Ca、100Cbを用いて通信する通信回路がMIMOに対応する場合、アンテナユニット100Ca、100CbをMIMO動作させてもかまわない。つまり、アンテナユニット100Ca、100Cbは、複数の周波数帯域のうち少なくとも1つの周波数帯域の信号が第一給電点PS1及び第二給電点PS2のいずれにも給電されることにより、上記の第一群と上記の第二群とでMIMO動作を行ってもかまわない。
このように、第一群と第二群とでMIMO動作を行うことにより、フェージングまたは指向性による特性劣化が特に大きくなりがちな高域側の周波数帯域での特性劣化を低減しつつ、伝送容量の増大を図ることができる。
また、上記の実施の形態1の変形例2で説明したように、920MHz帯及び890MHz帯においては放射部分113B、114Bが使用されない。このため、アンテナ素子ANT4を920MHz帯または870MHz帯で利用する際には第一給電点PS1と放射部分111A、112とが接続され、2450MHz帯で利用する際には第二給電点PS2と放射部分114Bとが接続されるように、マザー基板MBを設計してもかまわない。
つまり、アンテナユニットは、複数の周波数帯域のうち一の周波数帯域(ここでは、920MHz帯及び890MHz帯)の信号が第一給電点PS1に給電され、他の一の周波数帯域(ここでは、2450MHz帯)の信号が第二給電点PS2に給電されることにより、第一群(ここでは、放射部分111A、112)と第二群(ここでは、放射部分114B)とで互いに異なる周波数帯域の信号を送信または受信してもかまわない。
これにより、アンテナ素子ANT4が適用される無線システムが複数のバンドに対応している場合にも、単一のアンテナ素子ANT4ないし通信モジュールを用いて異なる周波数帯で動作させることができる。
さらに、このような構成において、放射部分113Bを適切な長さに設計し、設置等によって無給電放射導体として利用することで、放射特性の改善を図ることができる。
また、このような構成において、上記の第一群と第二群とは同時に送信または受信してもかまわない。これにより、アンテナユニットは、無線モジュール等の通信システムのキャリアアグリゲーション化に対応することができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係るアンテナ素子、アンテナユニット及び通信モジュールについて説明したが、本発明は、個々の実施の形態及びその変形例には限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態及びその変形例に施したものや、異なる実施の形態及びその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、放射導体はミアンダ状に設けられていなくてもよく、例えば、スパイラル状、または、矩形平面状に設けられていてもかまわない。
また、例えば、隣り合う2つの放射部分のうち第一給電点PS1側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向いていてもかまわない。ただし、不要輻射を低減する観点からは第一給電点PS1側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向いていないことが好ましく、さらには、第一給電点PS1側の放射部分の端部が他方の放射部分のいずれの部分にも向いていないことが好ましい。
また、例えば、放射導体は、第一グランド電極(上記説明ではグランド電極GND1)と反対側とは異なる位置で分断していてもかまわない。
本発明は、小型かつ汎用性の高いアンテナ素子、アンテナユニット及び通信モジュールとして、無線センサなどの無線機器に広く利用できる。
1 無線センサ
10、10A、10B、10C 通信モジュール
20 センサ群
30 筐体
100、100A、100B、100Ca、100Cb アンテナユニット
110、110A、110B 放射導体
111、111A、112、113、113A、113B、114B 放射部分
111B、115C、151、152、153B、154B、155D 接続配線
111b、112a、112b、113a 端部
120 インピーダンス素子
121、121A、122、123、124 貫通導体
130 導電性接合材
131〜134 下面電極
141〜144 上面電極
161 ランド
200、200C 回路部
211 通信回路
212、212C CPU
213 I/O
214 RAM
215 ROM
216 クロック生成部
217 電源
218C スイッチ
AB アンテナ基板
ANT1〜ANT4 アンテナ素子
GND1〜GND3 グランド電極
GP2、GP3 グランドパッド
MB マザー基板
PS1 第一給電点
PS2 第二給電点

Claims (16)

  1. マザー基板に実装されるアンテナ素子であって、
    基板と、
    前記基板の上面に設けられた上面部分を含む複数の放射部分であって、当該基板の平面視において、第一給電点を基準に複数の周波数帯域の各々に対応した位置で分断して設けられた複数の放射部分からなる放射導体と、
    前記上面部分の端部の位置で前記基板を厚み方向に貫通する貫通導体と、
    前記上面部分の端部と対向して前記基板の下面に設けられ、前記貫通導体を介して前記上面部分と接続された下面電極とを備え、
    前記下面電極は、前記マザー基板の上面に設けられた上面電極に電気的に接続される、
    アンテナ素子。
  2. 前記放射導体は、前記平面視において、分断された隣り合う2つの放射部分のうち前記第一給電点側の放射部分の端部が他方の放射部分の端部を向かないように設けられる
    請求項1に記載のアンテナ素子。
  3. 前記放射導体は、分断された隣り合う2つの放射部分の各々が前記上面部分として設けられ、
    前記貫通導体及び前記下面電極は、当該2つの放射部分の互いに分断された端部の各々に対応して設けられる
    請求項1または2に記載のアンテナ素子。
  4. 前記放射導体は、分断された隣り合う2つの放射部分の一方が前記上面部分として設けられ、他方が前記基板の下面に設けられる
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナ素子。
  5. 前記放射導体は、前記基板の下面に設けられた下面部分を含み、
    前記下面部分は、前記上面部分よりも前記第一給電点から遠い位置に設けられる
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のアンテナ素子。
  6. 前記基板において、前記放射導体の側方に設けられた第一グランド電極を有し、
    前記放射導体は、前記平面視において、前記第一グランド電極と反対側で分断して設けられる
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のアンテナ素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のアンテナ素子と、
    導電性接合材によって、上面に前記アンテナ素子が実装されるマザー基板と、
    前記放射導体の分断された隣り合う2つの放射部分の端部に対向して前記マザー基板の上面の位置に設けられ、前記導電性接合材を介して当該端部と接続される2つの上面電極と、を備える
    アンテナユニット。
  8. 前記2つの放射部分は、前記第一給電点から給電されない
    請求項7に記載のアンテナユニット。
  9. 前記2つの放射部分は、
    一方の放射部分が、他方の放射部分を介さずに前記第一給電点から給電され、
    前記他方の放射部分が、前記一方の放射部分を介して前記第一給電点から給電される
    請求項7に記載のアンテナユニット。
  10. 前記放射導体は、一方の放射部分が前記第一給電点から給電され、かつ、他方の放射部分が前記第一給電点から給電されない、分断された隣り合う2つの放射部分を含み、
    前記アンテナユニットは、さらに、前記他方の放射部分の端部に対向して前記マザー基板の上面に設けられ、前記導電性接合材を介して当該端部と接続される第二グランド電極を有する
    請求項7〜9のいずれか1項に記載のアンテナユニット。
  11. 前記アンテナユニットは、さらに、前記放射導体の前記第一給電点から給電されない少なくとも1つの放射部分を覆うように前記マザー基板の上面に設けられた第三グランド電極を有する
    請求項7〜10のいずれか1項に記載のアンテナユニット。
  12. 前記アンテナユニットはさらに、前記マザー基板に設けられ、前記第一給電点と前記放射導体との接続経路に配置された周波数調整用のインピーダンス素子とを有する
    請求項7〜11のいずれか1項に記載のアンテナユニット。
  13. 前記アンテナユニットはさらに、前記マザー基板に設けられ、前記第一給電点と異なる第二給電点と前記放射導体とを接続するための配線を有し、
    前記放射導体は、
    前記複数の放射部分の少なくとも1つの放射部分からなる第一群が、前記第一給電点に接続され、かつ、前記第二給電点に接続されず、
    前記複数の放射部分の他の少なくとも1つの放射部分からなる第二群が、前記第一給電点に接続されず、かつ、前記第二給電点に接続される
    請求項7〜12のいずれか1項に記載のアンテナユニット。
  14. 前記アンテナユニットは、前記複数の周波数帯域のうち少なくとも1つの周波数帯域の信号が前記第一給電点及び前記第二給電点のいずれか一方に選択的に給電されることにより、前記第一群と前記第二群とでアンテナダイバーシティ動作を行う
    請求項13に記載のアンテナユニット。
  15. 前記アンテナユニットは、前記複数の周波数帯域のうち一の周波数帯域の信号が前記第一給電点に給電され、他の一の周波数帯域の信号が前記第二給電点に給電されることにより、前記第一群と前記第二群とで互いに異なる周波数帯域の信号を送信または受信する
    請求項13に記載のアンテナユニット。
  16. 請求項7〜15のいずれか1項に記載のアンテナユニットと、
    前記アンテナユニットを用いて通信する通信回路とを備える
    通信モジュール。
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