JP6547678B2 - 車両側コネクタ - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、充電時に充電用コネクタと嵌合される車両側コネクタ、特に排水構造に改良を加えた車両側コネクタに関する。
車両側コネクタの一例として、特開2014−154370号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このものは、車両のボディを貫通して取り付けられる前面開口のフード状をなすインレットの基板に、スリーブ状の端子収容部が前後に貫通した形態で設けられ、その端子収容部に、複数の弾性片を間隔を開けて円形に配した筒形嵌合部を備えた雌側の端子金具が収容された構造である。一方、排水用としては例えば、端子金具を抜け止めするべくリテーナを、端子収容部の後端部の回りを覆うような形態で基板の背面側に取り付けることで排水用空間が形成され、同排水用空間の下部に排水口が形成された構造となっている。
そして、インレットの前面に水が降り懸かり、端子収容部の前面開口から浸水すると、一部の水は端子金具の筒形嵌合部内に浸入するものの、弾性片の間の隙間を通って下方に抜け、筒形嵌合部の外側に浸入した水ともども、端子収容部の下側の内面上を後方に向かって流下し、排水用空間に導かれたのち排水口から外部等に排水されるようになっている。
特開2014−154370号公報
上記のような排水構造を有するものにおいて、特に端子収容部内に信号用端子のように比較的小径の端子金具が収容された箇所では、端子収容部の内周面と端子金具の嵌合筒部の外周面との間のクリアランスが小さくなる傾向にあるため、例えば泥水等が降り懸かった際には、同クリアランスに詰まってスムーズに排水できない嫌いがある。それを避けるためにクリアランスを大きく採ると、端子金具が端子収容部内で傾動しやすくなり、筒形嵌合部を構成する弾性片が過度撓みして塑性変形するおそれがあるため、単純には対応できない。
本明細書によって開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、端子金具の不必要な傾動を抑えた上で排水機能を向上させるところにある。
本明細書によって開示される技術は、車両に装着される車両側コネクタであって、複数の弾性片を間隔を開けて円形に配した筒形嵌合部を備えた端子金具と、前記端子金具が収容される端子収容室が形成されたハウジングと、前記ハウジングの背面側において前記端子収容室の後端の回りを覆って装着された閉鎖部材と、前記閉鎖部材の内側において前記端子収容室と連通した形態で設けられた排水用空間と、が具備され、かつ、前記端子収容室における前記端子金具の前記筒形嵌合部の収容領域において、前記筒形嵌合部の後端部と対応する領域の内面が同筒形嵌合部の後端部とクリアランスを確保して嵌合する大径面で、前記筒形嵌合部の前端部と対応する領域の内面が同筒形嵌合部の前端部と緊密に嵌合する小径面である構成である。
端子収容室の前面開口から浸水すると、端子金具の筒形嵌合部の前端部が、端子収容室の前端側の小径面に緊密に嵌合されていることで、大部分の水が筒形嵌合部内に浸入する。ここで、筒形嵌合部の後端部では、大径面との間にクリアランスが確保されているから、筒形嵌合部内に浸入した水は、その後端側において弾性片の間の間隙を通って下面に抜け、引き続き排水用空間に導かれて排水に供される。泥水等でも詰まることなくスムーズに排水できる。
一方、上記のように、端子金具の筒形嵌合部の前端部が、端子収容室の前端側の小径面に緊密に嵌合されていることで、端子金具が端子収容室内で傾動することが抑制され、ひいては筒形嵌合部を構成する弾性片が過度撓みすることを防止できる。
端子金具の不必要な傾動を抑えて弾性片の塑性変形を防止した上で排水機能を向上させることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
前記端子収容室の内面における前記大径面と前記小径面との繋ぎ部分が、先狭まりのテーパ面とされている。
端子金具を端子収容室に挿入するに当たり、テーパ面をガイドとしてスムーズに挿入することができる。
前記端子収容室の後端部の下面には、前記排水用空間と連通する導水溝が軸方向に沿って形成され、同導水溝の前端が、前記大径面の後縁と繋がっている。
大径面の下面の後縁に流下した水は、導水溝を通って流下して排水用空間に導かれる。大量の排水をスムーズに排出できる。
前記端子金具が信号用端子である。
端子収容室内での排水の詰まりが比較的生じやすく、また、筒形嵌合部を構成する弾性片の曲げ強度が比較的小さい信号用端子に適用した場合に、特に有効となる。
本明細書によって開示される技術によれば、端子金具の不必要な傾動を抑えて弾性片の塑性変形を防止した上で排水機能を向上させることができる。
実施形態に係るハウジングの正面図 同背面視の斜視図 図1のIII−III線断面図 図3の部分拡大図 リテーナの斜視図 組み立てが完了した車両側コネクタの正面図 同側面図 図6のVIII−VIII線断面図 図8の部分拡大図 図6のX−X線断面図
<実施形態>
実施形態を図1ないし図10に基づいて説明する。本実施形態では急速充電システムに適用される車両側コネクタVCを例示しており、同車両側コネクタVCは、電気自動車やハイブリッド車などに搭載されたバッテリ(図示せず)に接続され、このバッテリへの充電時に充電用コネクタ(図示せず)と嵌合接続されるようになっている。
車両側コネクタVCは、図10に示すように、端子金具10を収容して車両のボディに装着されるインレットハウジング30(以下、ハウジング30)と、端子金具10を抜け止めするべく同ハウジング30の後面側に装着されるリテーナ70(「閉鎖部材」に相当)とを備えている。
端子金具10には、大径のパワー端子10Pと、小径の信号用端子10Sの2種類が備えられている。両者は、基本的な構造は同様である。以下、先に信号用端子10Sを説明するが、パワー端子10Pについては、信号用端子10Sと同一機能を有する部位には、SをPに変更した同一符号を付すことにより、説明を簡略化または割愛する。
信号用端子10Sは、すり割り端子とも称される雌側端子であって、図9に示すように、フランジ11Sを挟んだ前側に、相手の雄側端子(図示せず)と接続される端子接続部12Sが、後側に、電線(図示せず)の端末に接続される電線接続部20Sが設けられた構造である。
端子接続部12Sは、短寸の円柱状をなす基部13Sの前面に、相手の雄側端子のピンが嵌合される筒形嵌合部14Sが連設されており、筒形嵌合部14Sは、複数の弾性片15Sが長孔形状のスリット16Sを間に挟んで基部13Sと同径の円形に配された構造となっている。電線接続部20Sは、丸棒状の本体部21Sの後端部に、電線の端末がかしめられる圧着部22Sが形成された構造である。
パワー端子10Pは、同じくすり割り形式の雌側端子であるが、上記信号用端子10Sと比べて径並びに長さが大きいものとなっている。パワー端子10Pを簡単に説明すると、図10に示すように、フランジ11Pを挟んだ前側に、筒形嵌合部14Pを有する端子接続部12Pが、後側に、圧着部22Pが形成された電線接続部20Pが設けられている。
次に、ハウジング30について説明する。ハウジング30は、合成樹脂材により形成された雌側ハウジングであって、図1ないし図3に示すように、車両のボディ(パネル)に取り付けられる正面方形をなす取付板31と、同取付板31の中心部を前後に貫通して設けられた前面開口の嵌合筒部35とを備えている。嵌合筒部35は詳細には、円形の基壁36の前面外周縁に、環形のフード部37が突出形成された形状であって、同嵌合筒部35内に、相手の充電用コネクタの雄側ハウジング(図示せず)が嵌合されるようになっている。取付板31の四隅には、取付孔32が開口されている。
嵌合筒部35には、4本の端子収容部40が基壁36を前後に貫通するようにして形成されている。端子収容部40は、パワー端子10Pを収容するための第1端子収容部41と、信号用端子10Sを収容するための第2端子収容部50の2種類が2本ずつ設けられ、第1端子収容部41が横方向に、第2端子収容部50が縦方向に並んで、十字を組んだような位置に配されている。
第1端子収容部41の内部には、図10に示すように、パワー端子10Pが後方から挿入されて収容される端子収容室42が形成されている。端子収容室42は詳細には、基壁36を含めて同基壁36よりも前の部分に、パワー端子10Pの端子接続部12Pが緊密に嵌合される小径の前側室43が、基壁36よりも後の部分に、同パワー端子10Pに設けられたフランジ11Pよりも少し大きい径の後側室44がそれぞれ形成され、段差状をなして連通されている。前側室43の前壁には、相手の雄端子のピンが挿入される端子挿入口45が開口されている。
前側室43の下面の後端部には軸方向に沿った導水溝46が形成され、導水溝46の後端が後側室44に開口している。
一方の第2端子収容部50は、信号用端子10Sをそれぞれに収容可能な4本の単位収容部51を、十字形をなす配置で纏めて1本とした構造である。各単位収容部51の内部には、図4に詳細に示すように、信号用端子10Sが個々に後方から挿入されて収容される端子収容室52が形成されている。端子収容室52は詳細には、基壁36を含めて同基壁36よりも前の部分に、信号用端子10Sの端子接続部12Sが嵌合される小径の前側室53が、基壁36よりも後の部分に、同信号用端子10Sに設けられたフランジ11Sが嵌合される大径の後側室54がそれぞれ形成され、段差状をなして連通されている。前側室53の前壁には、相手の雄端子のピンが挿入される端子挿入口55が開口されている。
後側室54の下面には、軸方向に沿った導水溝56が全長に亘って形成されている。
ここで、端子収容室52の前側室53では、基端から概ね中央長さ位置に亘る領域、言い換えると図9に示すように、同端子収容室52に収容された信号用端子10Sにおける筒形嵌合部14Sの後部側とラップする位置(筒形嵌合部14Sの後部側の収容領域)において、その内周面が、筒形嵌合部14Sの外周面との間に所定の環形のクリアランスを構成する大径面57とされている。
一方、端子収容室52の前側室53における前端側の領域(筒形嵌合部14Sの前部側の収容領域)では、その内周面が、信号用端子10Sの筒形嵌合部14Sの外周面と緊密に嵌合する小径面58とされている。
上記の大径面57の前縁と、小径面58の後縁とは、緩やかな先狭まりのテーパ面59を介して繋がれている。
図3に示すように、ハウジング30における嵌合筒部35の基壁36の背面には、後面開口の円筒形をなす周壁60が、上記した各端子収容部41、50の後端部の回りを取り囲むようにして突出形成されている。
この周壁60の後端開口には、図8に示すように、各端子金具10を抜け止めするためのリテーナ70が装着されるようになっている。
リテーナ70は合成樹脂製であって、図5に示すように、円形の基板71の前面外周縁に、内筒73と外筒74とからなる二重筒部72が突出形成されたキャップ状に形成されている。基板71には、第1押さえ筒部81と第2押さえ筒部85を備えて構成される押さえ筒部80が前後に貫通した形態で形成されているとともに、基板71の背面には、図示しない電線カバーを取り付けるための取付筒76が突出形成されている。
押さえ筒部80は、パワー端子10Pを抜け止めするための第1押さえ筒部81と、信号用端子10Sを抜け止めするための第2押さえ筒部85の2種類が2本ずつ設けられ、上記したハウジング30の第1端子収容部41と第2端子収容部50と対向するようにして、十字を組んだような位置に配されている。
第1押さえ筒部81は、図10に示すように、基板71より前側の前端部の外周面が、対向する第1端子収容部41の後側室44の内周面に緊密に嵌合可能となっているとともに、同第1押さえ筒部81内には、パワー端子10Pの電線接続部20P並びに同電線接続部20Pから引き出された電線(図示せず)を挿通可能な挿通孔82が形成されている。
図5に示すように、第2押さえ筒部85は、各信号用端子10Sをそれぞれに抜け止めするための複数の単位押さえ筒部86を、三角形もしくは十字形をなす配置で纏めて1本とした構造である。なお、この実施形態では、ハウジング30に設けられた上側の第2端子収容部50のうち、正面視で右角に位置する単位収容部51には信号用端子10Sが収容されない形態で適用されているため、それに対応して、上側の第2押さえ筒部85では、図5の右角に位置するべき単位押さえ筒部が欠落されている。
各単位押さえ筒部86は、図9に示すように、その前端部の外周面が、対向する単位収容部51の後側室54の内周面に略緊密に嵌合可能となっているとともに、同単位押さえ筒部86内には、信号用端子10Sの電線接続部20S並びに同電線接続部20Sから引き出された電線(図示せず)を挿通可能な挿通孔87が形成されている。
リテーナ70における基板71の前面下部位置には、図5に示すように、背面に半ドーム状に後退した排水溜まり90が形成されている。排水溜まり90の底面には排水口91が開口されているとともに、図8に示すように、排水溜まり90の下部に排水管92が後方に向けて突出形成され、排水管92の基端部上面が排水口91と連通している。
図7に示すように、リテーナ70の上記した二重筒部72における外筒74の前縁には、図示4個のロック片78が等角度間隔を開けて形成されているとともに、ハウジング30における周壁60の外周面には、各ロック片78に嵌るロック突部62が対応して形成されている。
リテーナ70は、所定の回動姿勢を採って、二重筒部72内に周壁60の後端部を挿入しつつ押し込まれ、図8に示すように、周壁60の後端がシールリング94を間に挟んで二重筒部72の奥端に当接する位置まで押し込まれたところで、図7に示すように、各ロック片78がロック突部62に弾性的に嵌る。これによりリテーナ70は、各端子収容室42,52の後端の回りを覆って、シールリング94を挟んで周壁60の後面開口に水密に被着され、同被着状態にロックされる。
リテーナ70が上記のように正規に被着された状態では、図10に示すように、両第1押さえ筒部81が対応する第1端子収容部41の後側室44に進入して、収容されているパワー端子10Pのフランジ11Pの後面に係止するとともに、同第1押さえ筒部81の先端部内周と、パワー端子10Pにおける電線接続部20Pの基端部外周との間が、シールリング95Pによりシールされる。
また、図9に示すように、各第2押さえ筒部85を構成する単位押さえ筒部86が、対応する第2端子収容部50を構成する単位収容部51の後側室54に進入して、収容されている信号用端子10Sのフランジ11Sの後面に係止するとともに、同単位押さえ筒部86の先端部内周と、信号用端子10Sにおける電線接続部20Sの基端部外周との間が、シールリング95Sによりシールされる。
それに伴い、周壁60、端子収容部40及びリテーナ70の間において閉空間が構成され、同閉空間により排水用空間100が形成されている。上記した排水用空間100の下部に設けられた排水溜まり90が、排水口91を介して排水管92の基端に連通した形態となる。
続いて、本実施形態の作用を説明する。
車両側コネクタVCは、例えば以下のような手順で組み立てられる。リテーナ70に設けられた第1押さえ筒部81と、第2押さえ筒部85を構成する単位押さえ筒部86に対し、それぞれ所定の電線(図示せず)が後方から先通しされたのち、各電線の端末が、対応するパワー端子10Pまたは信号用端子10Sの電線接続部20P,20Sの圧着部22P,22Sに圧着されて接続される。そののち例えば、電線が後方に引き戻されて、パワー端子10Pのフランジ11Pと信号用端子10Sのフランジ11Sが、それぞれ対応する第1押さえ筒部81の先端または単位押さえ筒部86の先端に当たったところで留め置かれ、いわゆるサブアッシイされた状態となる。
サブアッシイされたリテーナ70は、所定の回動姿勢を採り、既述した要領により、ハウジング30の後面開口に水密に被着されて、同被着状態にロックされる。リテーナ70が正規に被着されると、図10に示すように、第1押さえ筒部81の先端が、パワー端子10Pの電線接続部20Pとの間でシールを採りつつ、フランジ11Pの直後に進出し、同パワー端子10Pの後方への抜け止めが図られる。また、図9に示すように、第2押さえ筒部85を構成する単位押さえ筒部86の先端が、信号用端子10Sの電線接続部20Sとの間でシールを採りつつ、フランジ11Sの直後に進出し、同信号用端子10Sの後方への抜け止めが図られる。
それに伴い、図8及び図10に示すように、周壁60の内側において後面側がシールされた排水用空間100が形成され、第1端子収容部41では後側室44の後面が上記の排水用空間100に連通し、また、第2端子収容部50では、各単位収容部51の後側室54の下面に形成された導水溝56の後端が連通する。以上により、車両側コネクタVCの組み付けが完了する。
上記のように組み付けられた車両側コネクタVCは、パネルに形成された取付開口に内面側(裏面側)から挿通され、取付板31の四隅をボルト締めすることでパネルに固定される。このとき、車両側コネクタVCは実際には、前側が上方に若干あおられた斜め姿勢で取り付けられる。
なお、車両側コネクタVCの後方に引き出された電線は一纏めにされ、リテーナ70の取付筒76に取り付けられたカバーやコルゲートチューブに通されて防水処理が施された上で、車両に搭載されたバッテリと接続される。
充電作業時には、車両側コネクタVCのハウジング30における嵌合筒部35の前面開口に被着された蓋を開放したのち、外部電源と接続された充電用コネクタが車両側コネクタVCのハウジング30(嵌合筒部35)と嵌合され、バッテリに対して充電される。
ここで、相手の充電用コネクタが嵌合される前後において、ハウジング30の前面に水が懸かり、端子収容部40の前面開口から浸水するおそれがある。
第1端子収容部41については、端子挿入口45から浸水すると、パワー端子10Pにおける筒形嵌合部14Pの外側に浸水して前側室53の下面に流下することに加え、一部がパワー端子10Pの筒形嵌合部14P内に浸水する。筒形嵌合部14P内に浸入した水は、弾性片15Pの間のスリット16Pを通って下方に抜けて前側室53の下面に滴下し、上記の水とともに前側室53の下面の傾斜に倣って流下したのち、導水溝56に導かれて流下して後側室54の下面に流れ込み、引き続き排水用空間100に導かれたのち、排水溜まり90の排水口91から排水管92に接続されたドレンホースを通って外部等に排水される。
一方、第2端子収容部50では、図9に示すように、各単位収容部51の端子挿入口55から浸水すると、信号用端子10Sの筒形嵌合部14Sの前端部が、前側室53の前端側の小径面58に緊密に嵌合されていることで、大部分の水が筒形嵌合部14S内に浸水する。ここで、筒形嵌合部14Sの後端側では、大径面57との間に所定のクリアランスが確保されているから、上記のように筒形嵌合部14S内に浸入した水は、その後端側において弾性片15Sの間のスリット16Sを通り、前側室53の下面に向けて抜ける。続いて、前側室53の下面を傾斜に倣って流下したのち後側室54の下面の導水溝56に流れ込み、引き続き排水用空間100に導かれたのち、上記と同様に排水溜まり90の排水口91から排水管92に接続されたドレンホースを通って外部等に排水される。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。小型の信号用端子10Sが第2端子収容部50の単位収容部51(端子収容室52)に収容された部分では、特に泥水等が降り懸かった場合には内部に詰まり易いと言えるが、本実施形態では、信号用端子10Sの筒形嵌合部14Sの後端側と、前側室53の大径面57との間に所定のクリアランスが確保されているから、筒形嵌合部14S内に浸入した水は、後端側で弾性片15Sの間のスリット16Sを通って下方に抜け、後側室54から排水用空間100に導入されて排水に供される。泥水等でも詰まることなくスムーズに排水される。
一方、信号用端子10Sの筒形嵌合部14Sの前端部が、前側室53の小径面58に緊密に嵌合されていることで、信号用端子10Sが端子収容室52内で傾動することが抑制され、ひいては筒形嵌合部14Sを構成する弾性片15Sが過度撓みすることが防止され、塑性変形することが回避される。
すなわち、信号用端子10Sの不必要な傾動を抑えて弾性片15Sの塑性変形等を防止した上で、排水機能を向上させることができる。
端子収容室52における前側室53の後端部に形成された大径面57の前縁と、前端部に形成された小径面58の後縁とは、緩やかな先狭まりのテーパ面59を介して繋がれた構造となっている。信号用端子10Sを端子収容室52に後方から挿入して、筒形嵌合部14Sを前側室53に挿入するに当たり、テーパ面59をガイドとしてスムーズに挿入することができる。
後側室54の下面には軸方向に沿った導水溝56が全長に亘って形成されていて、前側が前側室53の後縁に、後側が排水用空間100にそれぞれ繋がった構造となっている。そのため、大径面57の下面の後縁に流下した水は、導水溝56を通って流下して排水用空間100に導かれる。大量の排水をスムーズに排出することに寄与し得る。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)パワー端子を端子収容室に収容した部分における排水構造についても、同様に適用することが可能である。
(2)上記実施形態では、排水用空間に導かれた排水を、排水管によりインバータハウジングの後面側に排水する場合を例示したが、ハウジングの前面側に排水する形式のものにも、同様に適用可能である。
(3)リテーナの構造は上記実施形態に例示したものに限らず、要は、周壁の後面開口に水密状に被着されて、同周壁と端子収容部との間において端子収容室と連通した形態で排水用空間を設けることができる限り、他の構造であってもよい。
VC…車両側コネクタ
10S…信号用端子(端子金具)
14S…筒形嵌合部
15S…弾性片
16S…スリット
30…インレットハウジング(ハウジング)
51…単位収容部(端子収容部)
52…端子収容室
53…前側室
54…後側室
56…導水溝
57…大径面
58…小径面
59…テーパ面
70…リテーナ(閉鎖部材)
100…排水用空間

Claims (4)

  1. 車両に装着される車両側コネクタであって、
    複数の弾性片を間隔を開けて円形に配した筒形嵌合部を備えた端子金具と、
    前記端子金具が収容される端子収容室が形成されたハウジングと、
    前記ハウジングの背面側において前記端子収容室の後端の回りを覆って装着された閉鎖部材と、
    前記閉鎖部材の内側において前記端子収容室と連通した形態で設けられた排水用空間と、が具備され、
    かつ、前記端子収容室における前記端子金具の前記筒形嵌合部の収容領域において、
    前記筒形嵌合部の後端部と対応する領域の内面が同筒形嵌合部の後端部とクリアランスを確保して嵌合する大径面で、前記筒形嵌合部の前端部と対応する領域の内面が同筒形嵌合部の前端部と緊密に嵌合する小径面である車両側コネクタ。
  2. 前記端子収容室の内面における前記大径面と前記小径面との繋ぎ部分が、先狭まりのテーパ面とされている請求項1に記載の車両側コネクタ。
  3. 前記端子収容室の後端部の下面には、前記排水用空間と連通する導水溝が軸方向に沿って形成され、同導水溝の前端が、前記大径面の後縁と繋がっている請求項1または請求項2に記載の車両側コネクタ。
  4. 前記端子金具が信号用端子である請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両側コネクタ。
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