JP6546104B2 - 静電入力装置、静電入力装置用プログラム - Google Patents

静電入力装置、静電入力装置用プログラム Download PDF

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    • G06F2203/04108Touchless 2D- digitiser, i.e. digitiser detecting the X/Y position of the input means, finger or stylus, also when it does not touch, but is proximate to the digitiser's interaction surface without distance measurement in the Z direction

Description

本発明は、ノートPC等に搭載されるタッチパッドに関するものである。
ノートPC等には、通常、ポインティングデバイスの一種であるタッチパッドが搭載される。ユーザは、このタッチパッドを指でなぞることでマウスポインタを操作することができる。近年では、このタッチパッドが大型化しており、キーボードを操作するときに掌(パーム)がタッチパッドに接触しやすくなっている。このため、誤操作が生じやすい。
そこで、接触位置がパームの置かれる機会が多い周辺部であるときは、接触領域の面積および長さに対応する空間特性(面積および縦横比)が所定の面積および長さに対応する第1条件を超えるときに接触領域はパームによるものと判定するとともに、その空間特性が第1条件を超えないときにその接触領域は指先によるものと判定する。そして、接触位置が指先の置かれる機会が多い中心部であるときは、その空間特性が第1条件よりも大きい面積および長さに対応する第2条件を超えるときに接触領域はパームによるものと判定するとともに、その空間特性が第2条件を超えないときに接触領域は指先によるものと判定するタッチパッドが提案されている。
特開2015−32177号
以上のように、従来から掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができるタッチパッドが求められている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる静電入力装置及び静電入力装置用プログラムを提供することにある。
本発明に係る静電入力装置は、複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部と、前記判定部で前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する制御部とを有し、前記判定部は、変量検出部で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値が第1の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する
上記の構成によれば、静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、変量検出部で検出される変量に基づいて、検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部と、判定部で検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する制御部とを有するので、検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に掌による入力操作が禁止され、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。また、接触の状態(接触領域の面積、長さ等)だけで見た場合、掌でも少ししか触れない場合は、指と判別できない。近接状態でも見ることで、大きいものと小さいものの判別精度が向上する(積算でみるとさらに判別精度が向上する)。
掌が検出面に触れていない場合、電極の静電容量に対応する変量が非常に小さく検出が困難であるが、上記の構成によれば、変量検出部で検出される検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値を用いているので、掌が検出面に触れておらず電極の静電容量に対応する変量が非常に小さい場合でも、掌が検出面に近接していることが判定できる。このため、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。また、指に対して掌は大きいため、個々の静電容量に対応する変量は小さくても領域内の積算値を使用することで掌が検出面に近接していることを判定することができる。
本発明に係る静電入力装置は、複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部と、前記判定部で前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する制御部とを有し、前記判定部は、変量検出部で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値の移動平均値が第2の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する。
上記の構成によれば、積算値の移動平均値を用いて検出面に近接する物体が掌であると判定しているので、突発的に積算値が上がったり下がったりするようなノイズによる影響を緩和することができる。このため、掌が検出面に近接していることをより正確に判定することができる。
好適には、本発明の前記制御部は、前記判定部で前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面の禁止領域への入力操作の受付けを一定時間禁止する。
上記の構成によれば、検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、掌が触れやすい領域への入力操作の受付けを禁止することができる。このため、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。
好適には、本発明は、前記制御部は、前記禁止領域以外への入力操作が行われた場合、前記検出面への入力操作の禁止を解除する。
上記の構成によれば、特定領域以外への入力操作が行われた場合、指による操作である確率が高いことから、特定領域への入力操作の禁止を解除することで、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。
好適には、本発明の前記制御部は、前記検出面の端部に前記特定領域を設定する。
上記構成によれば、掌の触れやすい検出面の端部に特定領域を設定することで、掌による誤操作をより効果的に防止できる。
好適には、本発明の前記制御部は、前記検出面に複数の前記特定領域を設定する。
上記構成によれば、検出面に複数の特定領域を設定することで、掌の触れやすい検出面の上端や左右両端への掌による誤操作を効果的に防止できる。
好適には、本発明の前記制御部は、複数設定された前記特定領域毎に前記検出面の禁止
領域への入力操作の受付けを一定時間禁止する処理を実施する。
上記構成によれば、検出面に複数の特定領域を設定することで、掌の触れやすい検出面の上端や左右両端への掌による誤操作を効果的に防止できる。
本発明に係る静電入力装置用プログラムは、複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置が実行する静電入力装置用プログラムであって、前記静電容量に対応した変量を検出する第1工程と、検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する第2工程と、前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する第3工程とを前記静電入力装置に実行させ、前記第2工程では、前記第1工程で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値が第1の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する
上記の構成によれば、静電容量に対応した変量を検出する工程と、検出される変量に基づいて、検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する工程と、判定部で検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する工程とを有するので、検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に掌による入力操作が禁止され、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。
本発明に係る静電入力装置用プログラムは、複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置が実行する静電入力装置用プログラムであって、前記静電容量に対応した変量を検出する第1工程と、検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する第2工程と、前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する第3工程とを前記静電入力装置に実行させ、前記第2工程では、前記第1工程で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値の移動平均値が第2の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する。
本発明の静電入力装置及び静電入力装置用プログラムによれば、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。
本発明の実施形態に係る静電入力装置をノートPCに搭載した図である。 本発明の実施形態に係る静電入力装置のシステム構成図である。 本発明の実施形態に係る静電入力装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る静電入力装置の動作を説明するフローチャートである。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る静電入力装置2をノートPC1に搭載した図である。図2は、実施形態に係る静電入力装置2の平面図である。図3は、実施形態に係る静電入力装置2のシステム構成図である。以下、図1〜図3を参照して、実施形態に係る静電入力装置2の構成について説明する。
静電入力装置2は、例えばタッチパッドであり、図1に示すようにノートPC1に搭載される。静電入力装置2の最上面には操作板が貼り付けられ、操作板の表面がユーザによる操作を検出する検出面3となっている。
図2に示すように、検出面3には複数の特定領域3A〜3Cが設定されている。ここで、特定領域3A〜3Cは、図1に示すキーボードや検出面3への入力操作中に掌が触れやすい検出面3の端部に設定されている。掌の触れやすい検出面3の端部に特定領域3A〜3Cを設定することで、掌の接触や近接による誤操作を効果的に防止することができる。
なお、この実施形態では、図2に向かって検出面3の上端に特定領域3Aを、検出面3の右端に特定領域3Bを、検出面3の左端に特定領域3Cを夫々設定しているが、特定領域の設定は、図2に示す例に限られるものではなく、特定領域を検出面3に一つだけ設定してもよいし、4つ以上の特定領域を検出面3に設定するようにしてもよい。また、特定領域を検出面3の端部以外にも設定してもよい。なお、この特定領域3A〜3Cは、後述する制御手段8により検出面3上に設定されているものであり、物理的に分離されているものではない。
図3に示すように、静電入力装置2は基板4に敷設された複数のX電極5および複数のY電極6を備えており、これらの電極は配線7を介して制御手段8に接続されている。制御手段8は、X電極5とY電極6のどちらか一方を駆動電極として電圧を印加し、他方を検出電極として電圧を検出し、基板4に指や掌等が近接した場合の静電容量に対応する変量を検出して掌の近接を検出する。なお本実施例のX電極5およびY電極6は、静電容量値に変換される電圧を出力する検出手段であるが、これに限らず、例えばタッチパッド操作時の操作圧等の他の変量を検出し出力する方式であってもよい。
図3に示すように、制御手段8は、変量検出部81、積算値算出部82、移動平均値算出部83、判定部84、制御部85及びカウンタ86を有する。変量検出部81は、X電極5及びY電極6静電容量に対応した変量を検出する。積算値算出部82は、変量検出部81で検出される検出面3の特定領域3A〜3C内の複数の電極に対応する変量の積算値を、特定領域3A〜3Cごとに算出する。
制御手段8は、例えば、マイコン等であり、静電入力装置用プログラム101を実行することで、図3に示す変量検出部81、積算値算出部82、移動平均値算出部83、判定部84、制御部85及びカウンタ86の少なくとも一部の機能を実現する。
移動平均値算出部83は、積算値算出部82で特定領域3A〜3Cごとに算出される積算値の移動平均値(移動平均値は時間軸における移動平均値の意)を特定領域3A〜3Cごとに算出する。なお、この実施形態の移動平均値算出部83は、単純移動平均により特定領域3A〜3Cごとに算出される積算値の移動平均値を算出するが、加重移動平均や指数移動平均により特定領域3A〜3Cごとに算出される積算値の移動平均値を算出してもよい。
判定部84は、検出面3へのタッチ操作の有無を判定する。また、判定部84は、変量検出部81で検出される変量に基づいて、検出面3に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する。具体的には、判定部84は、移動平均値算出部83で特定領域3A〜3Cごとに算出された移動平均値を、特定領域3A〜3Cごとに設けられた閾値A〜C(第2の閾値)と夫々比較する。
判定部84は、比較の結果、特定領域3A〜3Cごとの移動平均値が対応する閾値A〜Cを超えている場合、掌である判定し、対応する閾値A〜Cを超えていない場合、指先であると判定する。
例えば、比較の結果、特定領域3Aの移動平均値が対応する閾値Aを超えている場合、判定部84は、特定領域3Aに掌が近接していると判定する。同様に、特定領域3Bの移動平均値が対応する閾値Bを超えている場合、判定部84は、特定領域3Bに掌が近接していると判定する。さらに、特定領域3Cの移動平均値が対応する閾値Cを超えている場合、判定部84は、特定領域3Cに掌が近接していると判定する。
制御部85は、カウンタの図2で説明した特定領域3A〜3Cを検出面3の端部に設定する。また、制御部85は、判定部84で検出面3に近接する物体が掌であると判定された場合に、検出面3への入力操作の受付けを禁止する。
具体的には、制御部85は、判定部84で検出面3に近接する物体が掌であると判定されている場合に、近接する物体が掌であると判定された特定領域に対する入力操作の受付けを一定時間禁止する。ここで、制御部85は、特定領域に対する入力操作の受付けの一定時間禁止は、特定領域3A〜3Cごとに独立して実施する。
つまり、判定部84で特定領域3Aに掌が近接していると判定されている場合、制御部85は特定領域3Aへの入力操作の受付けを一定時間禁止する。また、判定部84で特定領域3Bに掌が近接していると判定されている場合、制御部85は特定領域3Bへの入力操作の受付けを一定時間禁止する。さらに、判定部84で特定領域3Cに掌が近接していると判定されている場合、制御部85は特定領域3Cへの入力操作の受付けを一定時間禁止する。
なお、入力操作を禁止する領域(禁止領域)は、特定領域3A〜3Cに限られず、特定領域(検出領域)と禁止領域(入力操作を禁止する領域)は全く同じでなくても良い。例えば、禁止領域よりも検出領域(特定領域)のほうが(面積が)大きかったり、部分的な大きさの大小があってもよく、近接の検出感度等に応じて、適宜調整される。
また、制御部85は、入力操作の受付けを禁止しているに、検出面3に対して掌が近接していると判定された特定領域以外への入力操作が行われた場合、掌が近接していると判定された特定領域への入力操作の禁止を解除する。また制御部85は、カウンタ86の動作を制御する。
カウンタ86は、制御部85の指示に基づいて時間を計測する。なお、入力操作受付禁止時間は特定領域毎に異なる値を指定することとしても良い。
図4は、実施形態に係る静電入力装置2の動作を説明するフローチャートである。以下、図1〜図4を参照して実施形態に係る静電入力装置2の動作を説明する。なお、図4に示すフローチャートの動作は、スタートからエンドまでのサイクルが終了すると、またスタートより次のサイクルが実施される。
初めに、変量検出部81は、X電極5及びY電極6静電容量に対応した変量を検出する(S101)。次に、判定部84は、検出面3へのタッチの有無を判定し(S102)、タッチが有る場合(S102のYes)、特定領域3A〜3Cへの入力であるかを判定する(S103)。特定領域3A〜3Cへの入力である場合(S103のYes)、判定部84は、入力操作受付禁止時間に対応するカウンタに残カウンタがあるかを判定する(S104)。
残カウンタがある場合(S104のYes)、制御部85は、入力操作の受付を禁止する(S105)。また、特定領域3A〜3Cへの入力でない場合(S103のNo)、制御部85は、カウンタをクリア(0に)する(S106)。次に、制御部85は、移動平均値をクリア(0に)し(S107)、入力操作の受付を許可する(S108)。また、残カウンタがない場合(S104のNo)、制御部85は、移動平均値をクリア(0に)し(S107)、入力操作の受付を許可する(S108)。
また、タッチが無い場合(S102のNo)、積算値算出部82は、変量検出部81で検出される検出面3の特定領域3A〜3C内の複数の電極に対応する変量の積算値を、特定領域3A〜3Cごとに算出する(S109)。次に、移動平均値算出部83は、積算値算出部82で特定領域3A〜3Cごとに算出される積算値の移動平均値を特定領域3A〜3Cごとに算出する(S110)。
次に、判定部84は、変量検出部81で検出される変量に基づいて、検出面3に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する。具体的には、判定部84は、移動平均値算出部83で特定領域3A〜3Cごとに算出された移動平均値を、特定領域3A〜3Cごとに設けられた閾値A〜C(第2の閾値)と夫々比較する(S111)。
ここで、判定部84は、比較の結果、特定領域3A〜3Cごとの移動平均値が対応する閾値A〜Cを超えている場合(S111のYes)掌が近づいていると判定し、制御部85は、カウンタを、例えば500msecにセットする(S112)。カウンタの値は、入力操作受付禁止の時間に対応する。また、閾値を越えていない場合(S111のNo)、制御部85は、経過時間に合わせカウンタの値を、0となるまで(例えば8msec)減らす(S113)。
以上のように、本実施形態に係る静電入力装置2は、複数の電極5,6を有し、検出面3に物体が近接した際に複数の電極5,6と物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置2であって、静電容量に対応した変量を検出する変量検出部81と、変量検出部81で検出される変量に基づいて、検出面3に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部84と、判定部84で検出面3に近接する物体が掌であると判定された場合に、検出面3への入力操作の受付けを一定時間禁止する制御部85とを有している。そして、検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に入力操作が禁止されるため、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。また、接触の状態(面積、長さ等)で見た場合、掌でも少ししか触れない場合は、指と判別できない。近接状態で見ることで、大きいものと小さいものの判別精度が向上する(積算でみるとさらに判別精度が向上する)。
また、本実施形態に係る静電入力装置2は、特定領域3A〜3Cごとに算出される積算値の移動平均値を特定領域3A〜3Cごとに算出する積算値算出部82を有している。掌が検出面に触れていない場合、電極の静電容量に対応する変量が非常に小さく検出が困難であるが、変量検出部81で検出される検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値を算出する積算値算出部82を有しているので、掌が検出面に触れておらず電極の静電容量に対応する変量が非常に小さい場合でも掌が検出面に近接していることが判定できる。このため、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。また、指に対して掌は大きいため、個々の静電容量に対応する変量は小さくても領域内の積算値を使用することで掌が検出面に近接していることを判定することができる。
また、本実施形態に係る静電入力装置2は、積算値算出部82で特定領域3A〜3Cごとに算出される積算値の移動平均値を特定領域3A〜3Cごとに算出する移動平均値算出部83を有している。このため、積算値算出部82で算出される積算値の移動平均値を用いて検出面に近接する物体が掌であると判定することができるので、突発的に積算値が上がったり下がったりするようなノイズによる影響を緩和することができる。このため、掌が検出面に近接していることをより正確に判定することができる。
また、本実施形態に係る静電入力装置2の制御部85は、検出面3の端部に複数の特定領域3A〜3Cを設定し、複数設定された特定領域3A〜3C毎に検出面3の禁止領域への入力操作の受付けを一定時間禁止する処理を実施する。すなわち、掌の触れやすい検出面3の端部に特定領域を設定することで、掌による誤操作をより効果的に防止できる。また、検出面3に複数の特定領域3A〜3Cを設定することで、掌の触れやすい検出面の上端や左右両端への掌による誤操作を効果的に防止できる。
また、本実施形態に係る静電入力装置2の制御部85は、検出面3に掌が近接していると判定された禁止領域以外への入力操作が行われた場合、検出面3への入力操作の禁止を解除する。禁止領域以外への入力操作が行われた場合、指による操作である確率が高いことから、上記動作を実施することで、禁止領域への入力操作の禁止を解除することで、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
例えば、上記実施形態では、移動平均値算出部83が積算値の移動平均値を算出し、判定部84は、この算出された移動平均値と閾値(第2の閾値)とを比較しているが、積算値算出部82で算出された積算値を閾値(第1の閾値)と比較するように構成してもよい。さらに、特定領域で接触(Touch)が検出された際に接触位置が所定量以上移動した場合に、入力操作の受付の禁止を解除するように構成しても良い。
また、初めに特定領域で検出された接触(touch)が移動し、接触特定領域外へ出た場合でも、初めの位置より所定量以上動くまでは、入力操作の受付禁止を継続するように構成しても良い。また、他の指・掌判別方法により指操作を確定した場合には、入力操作の受付けの禁止を解除するように構成してもよい。この時、指の操作と確定された操作が、禁止領域以外で行われた操作である時のみ、入力操作の受付禁止を解除するようにしても良い。
また、上述した実施形態では、特定領域として特定領域3A〜3Cを例示したが、特定領域の形状および位置は操作中に掌が近接する可能性がある領域であれば特に限定されない。また、禁止領域と、特定領域とを同一とする必要は無く、例えば、禁止領域よりも特定領域のほうが(面積が)大きかったり、部分的な大きさの大小があってもよく、近接の検出感度等に応じて、適宜調整されることが好ましい。
1…ノートPC
2…静電入力装置(タッチパッド)
3…検出面
3A〜3C…特定領域
4…基板
5…X電極
6…Y電極
7…配線
8…制御手段
81…変量検出部
82…積算値算出部
83…移動平均値算出部
84…判定部
85…制御部
86…カウンタ
101…静電入力装置用プログラム

Claims (9)

  1. 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
    前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
    前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部と、
    前記判定部で前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する制御部とを有し、
    前記判定部は、
    変量検出部で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値が第1の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する、
    静電入力装置。
  2. 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
    前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
    前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部と、
    前記判定部で前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する制御部とを有し、
    前記判定部は、
    変量検出部で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値の移動平均値が第2の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する
    静電入力装置。
  3. 前記制御部は、
    前記判定部で前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面の禁止領域への入力操作の受付けを一定時間禁止する請求項又は請求項に記載の静電入力装置。
  4. 前記制御部は、
    前記禁止領域以外への入力操作が行われた場合、前記検出面への入力操作の禁止を解除する請求項に記載の静電入力装置。
  5. 前記制御部は、
    前記検出面の端部に前記特定領域を設定する請求項乃至請求項のいずれかに記載の静電入力装置。
  6. 前記制御部は、
    前記検出面に複数の前記特定領域を設定する請求項乃至請求項のいずれかに記載の静電入力装置。
  7. 前記制御部は、
    複数設定された前記特定領域毎に前記検出面の禁止領域への入力操作の受付けを一定時間禁止する処理を実施する請求項に記載の静電入力装置。
  8. 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置が実行する静電入力装置用プログラムであって、
    前記静電容量に対応した変量を検出する第1工程と、
    検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する第2工程と、
    前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する第3工程とを前記静電入力装置に実行させ
    前記第2工程では、
    前記第1工程で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値が第1の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する、
    静電入力装置用プログラム。
  9. 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置が実行する静電入力装置用プログラムであって、
    前記静電容量に対応した変量を検出する第1工程と、
    検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する第2工程と、
    前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、前記検出面への入力操作の受付けを一定時間禁止する第3工程とを前記静電入力装置に実行させ
    前記第2工程では、
    前記第1工程で検出される前記検出面の特定領域内の複数の電極に対応する変量の積算値の移動平均値が第2の閾値を超えると、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する、
    静電入力装置用プログラム。
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