JP6544762B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6544762B2
JP6544762B2 JP2014191610A JP2014191610A JP6544762B2 JP 6544762 B2 JP6544762 B2 JP 6544762B2 JP 2014191610 A JP2014191610 A JP 2014191610A JP 2014191610 A JP2014191610 A JP 2014191610A JP 6544762 B2 JP6544762 B2 JP 6544762B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
treated
conductive member
ions
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014191610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016060954A (ja
Inventor
鈴木 泰雄
泰雄 鈴木
洋和 鈴木
洋和 鈴木
稔明 藤井
稔明 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Plasma Ion Assist Co Ltd
Original Assignee
Plasma Ion Assist Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Plasma Ion Assist Co Ltd filed Critical Plasma Ion Assist Co Ltd
Priority to JP2014191610A priority Critical patent/JP6544762B2/ja
Publication of JP2016060954A publication Critical patent/JP2016060954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6544762B2 publication Critical patent/JP6544762B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Description

本願発明は、プラズマ処理装置に関するものである。
この種のプラズマ処理装置としては、例えば特許文献1に示すように、被処理物を収容するチャンバと、チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生源と、プラズマ中のイオンを被処理物に向けて加速させるイオン加速手段とを具備するものがある。
この構成により、加速されたイオンが高エネルギーな状態で被処理物に照射されるので、被処理物の表面に剥がれにくい被膜を形成することができる。
より具体的にイオン加速手段は、被処理物が金属などの導電性のものである場合は、該被処理物に負の電圧を印加して、プラズマ中のイオンを被処理物に向けて加速させながら引き寄せる。また、処理物がゴムなどの絶縁性のものである場合は、該被処理物に取り付けた導電性の電極に負の電圧を印加して、プラズマ中のイオンを被処理物に向けて加速させながら引き寄せる。
ここで、本願発明者は、被処理物が金属である場合に、この被処理物に高エネルギーなイオンを照射することで電子が放出されることに着目し、この電子を利用して被膜を高速に形成することを検討した。
特開2012−021223号公報
本願発明は上述した検討に基づきなされたものであり、被処理物に被膜を高速に形成することをその主たる課題とするものである。
すなわち本願発明に係るプラズマ処理装置は、被処理物を収容する処理チャンバと、前記処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生源と、前記プラズマ発生源が発生させたプラズマ中のイオンを前記被処理物に向けて加速させ、前記被処理物が金属である場合に、該被処理物から電子を放出させるイオン加速手段とを具備し、前記イオン加速手段が、前記被処理物の周囲に設けられ、前記イオンが通り抜ける複数のイオン通過孔を有する導電性部材と、前記導電性部材に前記イオンを加速させるための負の電圧を印加する電源とを備えていることを特徴とするものである。
このようなプラズマ処理装置であれば、電源から導電性部材にイオンを加速させるための負の電圧が印加されるので、プラズマ中のイオンは導電性部材に向かって加速しながら引き寄せられ、一部のイオンがイオン通過孔を通り抜けて高エネルギーな状態で被処理物の表面に照射される。
被処理物が金属の場合は、導電性部材が負に帯電しているので、被処理物から放出された電子が導電性部材の近傍で跳ね返され、被処理物と導電性部材との間にトラップされる。この結果、被処理物と導電性部材との間で電子の密度が濃くなり、これにより密度の高いプラズマが発生する。そして、この高密度プラズマが被膜の形成を助長することで、被処理物に被膜を高速に形成することが可能になる。
一方、被処理物が絶縁性のものである場合は、従来であれば、被処理物に取り付けた導電性の電極に負の電圧を印加して、プラズマ中のイオンを被処理物に引き寄せるようにしていたので、被処理物の電極を取り付けた部分には被膜を形成することができなかった。
これに対して、上述したプラズマ処理装置によれば、被処理物の周囲に設けられた導電性部材に負の電圧を印加してプラズマ中のイオンを引き寄せるので、被処理物が絶縁性のものであっても、従来のように導電性の電極を取り付ける必要がなく、被処理物の外面における所望の領域に被膜を形成することができる。
被処理物の略全面に被膜を形成するためには、前記導電性部材が、前記被処理物を囲うように設けられているものが好ましい。
前記導電性部材の具体的な実施態様としては、メッシュ電極が挙げられる。
前記プラズマ発生源が、高周波電源から高周波電力が印加されて、前記処理チャンバ内にプラズマを発生させるものであり、前記電源が、前記高周波電源とは別であることが好ましい。
これならば、導電性部材に印加する負の電圧を、所望の大きさに設定することができる。
前記負の電圧が、パルス電圧であるものが好ましい。
これならば、パルス幅や繰り返し周波数を調整することで、負の電圧を必要な時間だけ導電性部材に印加することができ、消費電力を抑制することができる。
具体的な実施態様としては、前記負の電圧が、−20kV以上−0.2kV以下であるものが挙げられる。
このように構成した本願発明によれば、被処理物から放出される電子を利用して高密度なプラズマを生成し、この高密度プラズマによって、被処理物に被膜を高速に形成することができる。
本実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す図。 本実施形態の高密度な二次プラズマが発生する原理を示す模式図。 変形実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す図。 変形実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す図。 変形実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す図。
以下に本願発明に係るプラズマ処理装置100の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るプラズマ処理装置100は、プラズマ発生源20に高周波電流を流すことで発生する電磁界を用いて放電プラズマ(以下、一次プラズマともいう)を発生させる、いわゆる誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)方式のものである。
具体的にこのプラズマ処理装置100は、図1に示すように、例えば平板状をなす金属製の被処理物Wを収容する処理チャンバ10と、処理チャンバ10内に一次プラズマを発生させるプラズマ発生源20と、一次プラズマ中のイオンを被処理物Wに向けて加速させるイオン加速手段30とを具備するものである。
処理チャンバ10は、例えばアルゴンと水素との混合ガスが導入されるとともに、内部空間Sが密閉されて所定の真空度に保たれている。
なお、本実施形態の被処理物Wは、図示しない保持部材によって、前記処理チャンバ10の上部から吊り下げられて保持されている。
プラズマ発生源20は、処理チャンバ10内に絶縁物であるフィードスルーFTを介して設けられた高周波アンテナ21と、高周波アンテナ21に高周波電力である高周波電流を印加する高周波電源22とを備えている。
イオン加速手段30は、上述したプラズマ発生源20が発生させた一次プラズマ中の例えば炭素イオン等の正のイオンを被処理物Wに向けて加速させ、これにより、正のイオンを高エネルギーな状態で被処理物Wの表面に照射するものである。
具体的にこのイオン加速手段30は、図1及び図2に示すように、被処理物Wの周囲に設けられ、イオンが通り抜ける複数のイオン通過孔311を有する導電性部材31と、導電性部材31に負の加速電圧を印加する電源32とを具備してなる。
導電性部材31は、例えばSUS、Al、Ti、Ag、Pt、Cu、Cr、Ni等の金属からなるメッシュ電極であり、本実施形態ではこのメッシュ電極の網目が前記イオン通過孔311として形成されている。
この導電性部材31は、接続配線33によって処理チャンバ10の上部から吊り下げられて保持されており、本実施形態では、処理チャンバ10内で被処理物Wを取り囲むように、つまり被処理物Wの周囲を全て囲うように連続的に設けられている。
なお、本実施形態の接続配線33は、処理チャンバ10の上部にフィールドスルーFTを介して設けられ、一端が被処理物Wに接続されるとともに、他端が電源32に接続されている。
電源32は、前記接続配線33を介して導電性部材31にプラズマ中の正のイオンを加速させるための負の電圧を印加するものである。
本実施形態の電源32は、上述した高周波電源22とは別に設けられたものであり、高周波電流とは別に上述した加速電圧を導電性部材31に印加することにより、一次プラズマ中のイオンを該導電性部材31に引き寄せながら加速させるものである。
具体的にこの電源32は、−20kV以上−0.2kV以下の負のパルス電圧を発生させるパルス電源である。
なお、本実施形態では、上述した高周波電源22と電源32とを制御する図示しない制御部が設けられている。
具体的にこの制御部は、高周波電源22から高周波アンテナ21に印加する高周波電流を停止した後、所定時間経過後に、電源32から導電性部材31に負の電圧を印加するように高周波電源22及び電源32を制御する。
ここで、被処理物Wへ被膜が形成される原理について、図2を参照して説明する。
まず、高周波電源22から高周波アンテナ21に高周波電流が印加されると、導電性部材31の周囲に一次プラズマが発生する。ここでいうプラズマとは、正のイオンと電子とが同時に存在している状態を指す。
そこへ、電源32から導電性部材31に上述した負のパルス電圧を印加すると、一次プラズマ中の電子は、導電性部材31から追いやられ、導電性部材31の周囲には正のイオンが取り残される。このように、電子が導電性部材31から追いやられることで、一次プラズマは、導電性部材31から徐々に遠ざかるように変化し、この一次プラズマと正のイオンが取り残された領域との境界をシースという。(以下、一次シースともいう)
一次シースと導電性部材31との間に取り残された正のイオンは、導電性部材31に印加されている負のパルス電圧、つまり加速電圧によって導電性部材31に向かって加速しながら引き寄せられ、一部のイオンが導電性部材31に形成されたイオン通過孔311(本実施形態では、メッシュ電極に形成された網目)を通り抜けて高エネルギーな状態で被処理物Wの表面に照射される。
これにより、正のイオンは被処理物Wの表面から内部に深く侵入して被処理物Wと結合するので、被処理物Wの表面に形成された被膜を、例えばCVD(化学気相堆積:Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成した被膜に比べて、剥がれにくいものにすることができる。
本実施形態のプラズマ処理装置100によれば、上述したように、高エネルギーなイオンが被処理物Wに照射されるため、被膜を形成する際に、金属からなる被処理物Wから電子が放出される。
そして、本実施形態のプラズマ処理装置100は、図2に示すように、導電性部材31と被処理物Wとの間に上述した電子をトラップする電子トラップ機構40を有している。
具体的にこの電子トラップ機構40は、導電性部材31と、導電性部材31に負の電圧を印加する電源32とによってその機能を発揮するように構成されている。つまり、本実施形態では、上述したイオン加速手段30が電子トラップ機構40としての機能を発揮するものである。
本実施形態の電子トラップ機構40は、導電性部材31に負の電圧を印加することにより、被処理物Wから放出された電子を導電性部材31の近傍で跳ね返し、導電性部材31と被処理物Wとの間に電子を閉じ込めるものであり、本実施形態では、導電性部材31の内側の空間に電子を閉じ込めるように構成されている。
これにより、上述した電子トラップ機構40は、導電性部材31の内側の空間を電子の密度が高い状態にするとともに、この空間に高濃度な二次プラズマを発生させることができる。
ここで、被処理物Wに電源32から負のパルス電圧が印加されると、上述した一次シースの形成原理と同様に、二次プラズマ中の電子は被処理物Wに反発し、正のイオンは被処理物Wの周囲に取り残され、その結果、図2に示すように、被処理物Wの周囲には二次シースが形成される。二次プラズマのプラズマ密度が高いことから、二次シースと被処理物Wとの間は、一次シースと導電性部材31との間よりも幅が狭く、これにより、被処理物Wの形状が複雑であっても、その形状に沿って被処理物Wの周囲に二次シースが形成される。
このように構成された本実施形態に係るプラズマ処理装置100によれば、一次プラズマ中のイオンを高エネルギーな状態で被処理物Wの表面に照射することにより、剥がれにくい被膜を形成することができるうえ、電子トラップ機構40が、導電性部材31の内側の空間に電子をトラップして高密度な二次プラズマを発生させるので、この二次プラズマが被膜の形成を助長して、被膜の形成を高速化することができる。
また、導電性部材31が、被処理物Wを取り囲むように設けられているので、被処理物Wの表面及び裏面に被膜を形成することができる。
さらに、図示しない制御部が、高周波電源22からプラズマ発生源20に印加する高周波電力を停止しても短時間(5μs)以内ではプラズマは残存する。その後、所定時間経過後に、電源32から導電性部材31に負の電圧を印加するように各電源22、32を制御して、前記負の電圧を必要な時間だけ導電性部材31に印加して被膜が形成でき、高周波の消費電力を抑制することができる。
そのうえ、電源32が、高周波電源22とは別に設けられているので、この電源32から導電性部材31に印加する負の電圧を、被処理物Wにイオンが照射されて電子が放出される大きさに設定することができる。
なお、本願発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、高周波電源22から高周波アンテナ21に高周波電力を印加することでプラズマを発生させていたが、必ずしも専用のプラズマ発生源20を設ける必要はなく、例えば導電性部材31に接続されている接続配線33を介して、電源32から印加されるパルス電圧に高周波電圧を重畳させるように構成しても良い。
また、プラズマ発生源20に関しては、例えば図3に示すように、処理チャンバ10に複数のプラズマ発生源20を設けても良い。
具体的には、一方のプラズマ発生源20が処理チャンバ10における被処理物Wの表面側に設けられ、他方のプラズマ発生源20が処理チャンバ10における被処理物Wの裏面側に設けられている。
この構成により、処理チャンバ10内における被処理物Wの表面側及び裏面側に均一なプラズマを発生させることができる。
さらに、前記実施形態の被処理物Wは、平板状をなすものであったが、図4に示すように、外面に複数の凹凸が形成された複雑な形状をなすものであっても良い。
このような被処理物Wであっても、本願発明に係るプラズマ処理装置100によれば、導電性部材31が、被処理物Wを取り囲むように設けられているので、該被処理物Wの略全面に被膜を形成することができる。
この原理をより詳細に説明すると、本願発明に係るプラズマ処理装置100によれば、上述したように、高密度な二次プラズマが被処理物Wの周囲に発生する。ここで、被処理物Wに電源32から負のパルス電圧が印加されると、二次プラズマ中の電子は被処理物Wに反発し、正のイオンは被処理物Wの周囲に取り残され、その結果、図4に示すように、被処理物Wの周囲には二次シースが形成される。二次プラズマのプラズマ密度が高いことから、二次シースと被処理物Wとの間は、一次シースと導電性部材31との間よりも幅が狭く、これにより、被処理物Wの形状が複雑であっても、その形状に沿って被処理物Wの周囲に二次シースが形成されることになる。つまり、被処理物Wが複雑な形状をなすものであっても、被処理物Wの外面に形成された窪みや凹部に沿って二次シースが形成され、これにより窪みや凹部の内面に正のイオンを到達させることができ、その結果、被処理物Wの全面に被膜を形成することが可能になる。
さらに、メッシュ電極に負の加速電圧を印加する電源は、前記実施形態ではパルス電圧を印加するパルス電源であったが、負の脈流電圧又は直流電圧を印加するバイアス電源であってもよい。
加えて、前記実施形態では、導電性部材が被処理物を囲うように連続的に設けられていたが、導電性部材が被処理物の周囲に間欠的に設けられていても良いし、例えば平板状の導電性部材をプラズマ発生源と被処理物との間に設けるように構成してもよい。
また、前記実施形態の導電性部材はメッシュ電極であったが、例えば複数の孔が形成されたパンチングメタル等であっても構わない。
そのうえ、前記実施形態のプラズマ処理装置は被処理物の表面に被膜を形成するものであったが、例えば被処理物の表面を酸素プラズマエッチングするなど、その他の表面処理に用いられるものであってもよい。
また、前記実施形態の被処理物Wは、金属からなるものであったが、例えばゴム等の樹脂からなり、絶縁性を有するものであってもよい。
絶縁性を有する被処理物Wの表面に被膜を形成する場合、従来であれば、被処理物Wに導電性の電極を取り付けて、この電極に負の電圧を印加することにより、プラズマ中のイオンを被処理物Wに引き寄せるようにしていた。しかしながら、この方法では、被処理物Wの電極を取り付けた部分には被膜を形成することができなかった。
一方、図5に示すように、本願発明に係るプラズマ処理装置100によれば、被処理物Wの周囲に導電性部材31が設けられており、この導電性部材31に負の加速電圧を印加してプラズマ中のイオンを加速しながら引き寄せられ、一部のイオンが導電性部材31の孔を通り抜けて高エネルギーな状態で被処理物Wの表面に照射されるので、被処理物Wが絶縁性を有するものであっても、従来のように被処理物Wに導電性の電極を取り付ける必要がなく、被処理物Wの略全面に被膜を形成することが可能になる。
なお、被処理物Wが絶縁性を有するものである場合は、図5に示すように、接続配線33の一端は導電性部材31に接続されていれば良い。
その他、本願発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・プラズマ処理装置
W ・・・被処理物
10 ・・・処理チャンバ
20 ・・・プラズマ発生源
30 ・・・イオン加速手段
31 ・・・導電性部材
311・・・イオン通過孔
32 ・・・電源

Claims (6)

  1. 被処理物を収容する処理チャンバと、
    前記処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生源と、
    前記プラズマ発生源が発生させたプラズマ中のイオンを前記被処理物に向けて加速させ、前記被処理物が金属である場合に、該被処理物から電子を放出させるイオン加速手段とを具備し、
    前記イオン加速手段が、
    前記被処理物の周囲に設けられ、前記イオンが通り抜ける複数のイオン通過孔を有する導電性部材と、
    前記導電性部材に前記イオンを加速させるための負の電圧を印加する電源とを備えており、
    前記イオン加速手段が、前記導電性部材と前記被処理物との間で電子をトラップする電子トラップ機構としての機能を兼ね備えており、
    前記導電性部材が、前記被処理物の周囲を全て囲うように設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 被処理物を収容する処理チャンバと、
    前記処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生源と、
    前記プラズマ発生源が発生させたプラズマ中のイオンを前記被処理物に向けて加速させ、前記被処理物が金属である場合に、該被処理物から電子を放出させるイオン加速手段とを具備し、
    前記イオン加速手段が、
    前記被処理物の周囲に設けられ、前記イオンが通り抜ける複数のイオン通過孔を有する導電性部材と、
    前記導電性部材に前記イオンを加速させるための負の電圧を印加する電源とを備えており、
    前記イオン加速手段が、前記導電性部材と前記被処理物との間で電子をトラップする電子トラップ機構としての機能を兼ね備えており、
    接続配線の一端が前記被処理物に接続されるとともに、他端が前記電源に接続されて、前記電源からの前記負の電圧が、前記被処理物に印加されることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 前記導電性部材が、メッシュ電極であることを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記プラズマ発生源が、高周波電源から高周波電力が印加されて、前記処理チャンバ内にプラズマを発生させるものであり、
    前記電源が、前記高周波電源とは別であることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記負の電圧が、パルス電圧であることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記負の電圧が、−20kV以上−0.2kV以下であることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
JP2014191610A 2014-09-19 2014-09-19 プラズマ処理装置 Active JP6544762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014191610A JP6544762B2 (ja) 2014-09-19 2014-09-19 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014191610A JP6544762B2 (ja) 2014-09-19 2014-09-19 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016060954A JP2016060954A (ja) 2016-04-25
JP6544762B2 true JP6544762B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=55795719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014191610A Active JP6544762B2 (ja) 2014-09-19 2014-09-19 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6544762B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001028120A (ja) * 1999-05-10 2001-01-30 Fuji Electric Co Ltd 磁気記録媒体の製造装置
JP4646763B2 (ja) * 2005-09-28 2011-03-09 株式会社プラズマイオンアシスト 機能性薄膜の形成方法及び機能性薄膜形成装置
JP5222040B2 (ja) * 2008-06-25 2013-06-26 東京エレクトロン株式会社 マイクロ波プラズマ処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016060954A (ja) 2016-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3886140B1 (en) Gas processing system
TWI539485B (zh) 選擇性地活化化學處理之方法、電漿處理方法、及電漿蝕刻設備
US11728135B2 (en) Electric pressure systems for control of plasma properties and uniformity
JP4073174B2 (ja) 中性粒子ビーム処理装置
US6949735B1 (en) Beam source
JP2017025407A5 (ja)
JP5607760B2 (ja) Cvd装置及びcvd方法
JP6362615B2 (ja) プラズマ源
JP2005063973A (ja) プラズマを形成するための装置および方法ならびに電極
TW201442077A (zh) 用於處理基底的系統與方法
JP6277055B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2003073814A (ja) 製膜装置
JP6544762B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2017002340A (ja) Dlc膜コーティング装置及びdlc膜コーティング装置を用いて被覆対象物を被覆する方法
EP2482303A3 (en) Deposition apparatus and methods
JP5924872B2 (ja) プラズマ発生装置による絶縁性窒化層の形成方法およびプラズマ発生装置
RU87065U1 (ru) Устройство для создания однородной газоразрядной плазмы в технологических вакуумных камерах больших объемов
JP2015088218A (ja) イオンビーム処理装置及び中和器
CN112020900A (zh) 原子束产生装置、接合装置、表面改性方法及接合方法
JP2010157483A (ja) プラズマ発生装置
JP6104126B2 (ja) 皮膜形成装置及び皮膜形成方法
Aadim Simulation and experimental study of Pin-Plate DC discharge plasma technique
JP5510830B2 (ja) 電荷中和装置
JP2004031461A (ja) プラズマ表面処理方法及び装置
JP6863608B2 (ja) プラズマ源及びプラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190318

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6544762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250