JP6277055B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマにより基板のエッチングや薄膜形成等の表面処理を行うプラズマ処理装置、特に誘導結合プラズマ処理装置に関する。
今日の半導体デバイス市場では、不揮発性RAM(Random Access Memory)市場が拡大している。中でもFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)やMRAM(Magnetic Random Access Memory)などの不揮発性RAMは、低消費電力や高速動作の利点があるため各社で開発が進んでいる。
これらの量産には、FeRAMではPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等、MRAMではCoFe等の不揮発性材料のエッチングが必要である。これらの材料をエッチングする手法として、半導体デバイス製造分野において、例えば、プラズマ処理室の外側に配置した誘導コイルに高周波電流を流すことにより、処理室内に挿入した処理ガスをプラズマ化する誘導結合型(Inductively Coupled Plasma)のプラズマ装置が利用されている。
この誘導結合方式のプラズマ処理装置は、処理室の外側に配置した誘導コイルに高周波電流を流すことでプラズマに誘導電流を誘起し、プラズマにパワーを供給する方式である。比較的装置構成が簡易であることから、この方式が一般的に普及している。プラズマを利用するメリットは、高エネルギー電子による化学反応の促進と、高エネルギーイオンをウエハ表面の処理面に照射することで指向性ある処理が可能になることである。
この誘導結合方式のプラズマ処理装置として、特許文献1に記載のプラズマ処理装置が用いられている。特許文献1に記載の通り、プラズマ処理室には前記処理室の上部を構成する円錐形の誘電体のベルジャが設置されており、更にその上部にはプラズマ生成用の誘導コイルが設置されている。前記ベルジャと前記誘導コイルとの間には、円錐形のファラデーシールドが設置されており、これに高電圧を印加することにより前記ベルジャ内壁に付着する反応生成物の制御を可能とさせている。
また、類似のプラズマ処理装置として、特許文献2に記載のプラズマ装置が用いられている。特許文献2は、特許文献1と同様の構造で構成されており、誘電体のベルジャとプラズマ生成用の誘導コイルとの間に分割ファラデーシールドが設置されている。前記分割ファラデーシールドはそれぞれが独立で電圧制御が可能なため、より精密な反応生成物付着の制御を可能とさせている。これらを用いることで量産性とエッチング性能に優れたプラズマ処理装置を実現させている。
特開2004−235545号公報 特開2011−253916号公報
近年、半導体デバイス製造分野において、被処理物であるウエハの大口径化や高集積化が求められている。それに伴い、プラズマ処理装置においては、ウエハを処理する上で生成されるプラズマの均一性やエッチング形状の垂直化が求められている。特に、不揮発性材料のエッチングにおいては、被エッチング材料の揮発性が低いため、エッチングによって発生した反応生成物がエッチング形状の側壁部に付着し、垂直形状が得られにくいことが分かっている。
図3には、エッチングの模擬図を示す。プラズマ1からイオン21をウエハ3に引き込むために、電極用高周波電源7から高周波電力(周波数400kHzから数10MHz)を印加する。この時、高周波電力を数10Wから数kWを印加すると、ウエハ3とプラズマ1との間のシース領域31に電界が生じ、電子に比べて質量が大きなイオンは主に電界の直流電圧成分Vdc(V)で加速される。実際にイオンが応答する電界は、印加する高周波の周波数に依存し、数100kHzであれば高周波成分の電界にも多少応答するが、一般的な高周波電源(13.56MHz)の場合には直流電圧成分Vdc(V)で加速される。電位差Vdcでウエハ方向に加速されるイオン速度Uは、
e:電子の電荷(1.6022E-19C)
M:イオン質量
その際、マスク膜35をカバーとして被エッチング膜36がエッチングされる。このとき、イオンの方向はウエハ位置にほぼ垂直に入射する。エッチングが進行するに従い、側壁部37に入射するイオンの入射角θxが90度に近づくため、スパッタ効率が急激に低下し、側壁部37がテーパ形状になる。特に、不揮発性材料のエッチングにおいては、被エッチング材料の揮発性が低いため、エッチングによって反応した生成物が、側壁部37に付着し、更にテーパ形状になり易い。テーパ形状になると、隣接パターンと接触しパターン間でショートするため、デバイス特性を悪化させてしまう。
このため本発明は、上記に挙げた問題に鑑み、不揮発性材料をプラズマエッチングするプラズマ処理装置において、エッチング形状の垂直化を可能にすることができるプラズマ処理装置を提供する。
本発明は、試料がプラズマ処理される処理室と、前記処理室の上方を気密に封止する誘電体窓と、前記誘電体窓の上方に配置された誘導アンテナと、前記誘導アンテナと前記誘電体窓の間に配置されプラズマと容量結合するファラデーシールドと、前記誘導アンテナに高周波電力を供給する第一の高周波電源と、前記ファラデーシールドに高周波電力を供給する第二の高周波電源を制御する制御装置とを備えるプラズマ処理装置において、前記ファラデーシールドは、スリットが配置された複数の第一の要素を有する第一のファラデーシールドと前記第一の要素の隣に配置されスリットが配置された複数の第二の要素を有する第二のファラデーシールドを具備し、前記第一の要素と前記第二の要素が互いに隣り合い、かつ格子状に配置されるように前記第一のファラデーシールドと前記第二のファラデーシールドが重ね合わせられ、前記第一の要素の各々は、第一の高周波電力が供給され、
前記第二の要素の各々は、第二の高周波電力が供給され、前記制御装置は、前記第一の高周波電力と前記第二の高周波電力をそれぞれ時間変調し、前記時間変調された第一の高周波電力の位相は、前記時間変調された第二の高周波電力の位相と異なることを特徴とする。
本発明により、不揮発性材料をプラズマエッチングするプラズマ処理装置において、エッチング形状の垂直化を可能にすることができる。
本発明に係るプラズマ処理装置の概略を示す断面図である。 各系統のファラデーシールドに印加される高周波電圧の位相とプラズマ分布の関係を示す模式図である。 ウエハに入射するイオンの入射角とエッチング形状の関係を示す模式図である。 ウエハに入射するイオンの速度ベクトルの関係とイオンの入射角を変化させた時のエッチング形状に対する効果を示す模式図である。 各系統のファラデーシールドに印加された高周波電圧を時間変化させた時の模式図である。 2系統のファラデーシールドの構成を示す図である。 第1のファラデーシールドの構成を示す図である。 第2のファラデーシールドの構成を示す図である。 3系統のファラデーシールドの構成を示す図である。 径方向のファラデーシールドの構成を示す図である。 周方向のファラデーシールドの構成を示す図である。
以下に本発明に係るプラズマ処理装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るプラズマ処理装置であるプラズマエッチング装置の断面を示す。
プラズマ1を生成し閉じ込める処理室2には、上方に絶縁材(例えば、石英、アルミナセラミック等)で形成された真空窓6と、被処理物であるウエハ3を載置する試料台4と、ガス供給管5と、下方には真空排気する排気口9が配置されている。真空窓6の外側にはコイル状の誘導アンテナ10を配置しており、アンテナ用整合器12を介して、高周波電力の供給源となるアンテナ用高周波電源11に接続される。
また、真空窓6と誘導アンテナ10の間には、第1のファラデーシールド18、第2のファラデーシールド19が格子状に配置されており(図6参照)、各々のファラデーシールドが接触しないように、絶縁板17(例えば、石英、アルミナセラミック等)で格子を造り、それに配置する。
第1のファラデーシールドおよび第2のファラデーシールドには、それぞれ独立に第1の高周波電源13と第2の高周波電源15が接続され、各高周波電源には、各系統に印加する電圧、又は位相を制御する第1の電源制御装置14と第2の電源制御装置16を接続する。第1の電源制御装置14と第2の電源制御装置16は制御装置20により操作される。
ここで、図5を用いて、高周波電源の電圧を時間変化させる方法を説明する。図5(a)では、波形発信器51から例えば矩形波形であるV0(t)を位相シフター52に与える。位相シフター52から各系統に位相の異なる信号を、第1の電源制御装置14と第2の電源制御装置16に与える。各電源制御装置に入力された信号を、第1の高周波電源13と第2の高周波電源15に与えることにより、図5(b)に示すように各系統間の高周波電源が交互に出力するよう矩形波形により時間変調させることができる。このような手法により各系統のファラデーシールドに印加する電圧及び位相差を時間変化させることができる。
尚、図5(b)は、第1のファラデーシールド18に印加され時間変調された電圧V1及び第2のファラデーシールド19に印加され時間変調された電圧V2を示す。また、波形発信器51により発生させる波形Vo(t)は、矩形波に限定されず、三角波、パルス状、正弦波等でも良い。
時間変調させるための繰り返し周波数は、少なくとも処理時間(数秒から数分)の間に1Hz以上で、プラズマの分布変化が追随する程度に低周波であることを考慮し最大50kHz以下が適当である。プラズマ分布変化のスピードは移動速度の遅いイオン速度で制限される。ここで、プラズマ分布の時間変化の特長的時間を簡単に見積もる。分布変化するときのイオンの速度はボーム速度と呼ばれる(2)式で表される。
k : Boltzmann constant(1.3807E-23J/K)
e : 電子の電荷(1.6022E-19C)
Te : 電子温度(K)
M :イオンの質量(kg)
イオンの種類をエッチング処理で一般に用いられる塩素(質量数35)を用い、電子温度として5eV(58000K)を例に計算すると、ボーム速度はUB=3700(m/s)となる。本発明におけるプラズマ分布が時間的に変化する特長的距離Lは約0.1(m)とすると、イオンが移動して分布が変化する特長的時間TはT=L/UBで見積もられT=27μsとなり、応答可能な周波数としては37kHz(1/27μ)となる。
したがって、この周波数より高い周波数ではイオンが分布変化に追随できないことになる。そのため、プラズマ生成位置を時間的に変化させるためのファラデーシールドに印加する電圧の出力又は位相は、時間変調の繰り返し周波数を数十kHz以下にする必要がある。応答する周波数はイオンの種類(質量)に依存するため酸素では55kHzとなり、電子温度にも依存するが、応答周波数の限界周波数としては概略50kHzと見積もれる。また、時間変調用波形は、正弦波が基本であるが整合回路の制御が可能な範囲で任意である。
さらに、これまで、2系統を例に説明したが、3系統以上の場合も同様に各系統間の位相差の時間変化のタイミングをずらすことで、高周波の吸収位置が順次時間変化する。例えば、3系統で有れば120度、4系統で有れば90度、6系統で有れば60度ずらせば良い。すなわち、自然数をNとする場合、N系統であれば(360/N)度ずらせば良い。
上記プラズマ装置によるプラズマの生成方法は、高周波アンテナ10に高周波電力を印加し、真空窓6の下側に誘導電流が流れることで電子が加熱されプラズマが生成、維持される。また、ファラデーシールドに高周波電圧を印加することで、容量結合のプラズマを形成する。一方、被処理部であるウエハ3には高周波電源7が電極用整合器8を介して接続されており、ウエハ3に高周波(例えば、400kHzから数10MHz)を印加することでプラズマからイオンが引き出されウエハ3を照射する。
次に本発明に係るファラデーシールドの形状及び配置を図6に示す。図7に示す第1のファラデーシールド18と図8に示す第2のファラデーシールド19の配置は、プラズマ分布をウエハ面内で2次元的に変化させることを目的に2系統のファラデーシールドを格子状に配置した。ファラデーシールド間の接続は導体板等の配線71を用いた。また、2系統のファラデーシールドは、各ファラデーシールドが接触しないように、絶縁板17(石英、アルミナセラミック等)で隔離した状態で配置した。第1のファラデーシールド18の電圧及び位相は第1の電源制御装置14により制御され、第2のファラデーシールド19の電圧及び位相は、第2の電源制御装置16により制御される。また、第1のファラデーシールド18及び第2のファラデーシールド19のそれぞれは、高周波アンテナ10の高周波電圧がプラズマ1に容量的に結合することを遮蔽するために、径方向にスリットが配置されている。
次に上述したプラズマ処理装置においてエッチング形状の垂直化を可能にすることができる理由について説明する。図2は、各系統のファラデーシールドに印加する電圧の位相とプラズマ分布の関係を示す。第1のファラデーシールド18と第2のファラデーシールド19に印加される電圧の位相差が0度の場合、図2(a)に示すように真空窓6の下側全面に容量結合によるプラズマ1が生成される。一方、位相差が180度では、図2(b)に示すように第1のファラデーシールド18と第2のファラデーシールド19の交互に電圧が印加されるため、印加されたファラデーシールドの真空窓6の下面に容量結合のプラズマが交互に生成される。
このように、第1のファラデーシールド18と第2のファラデーシールド19のそれぞれに印加された電圧の位相差により、プラズマ分布を制御することができる。図2(b)のように生成されたプラズマの場合、生成されたプラズマには密度勾配が生じる。ここで、生成されたイオン21は、プラズマ密度の勾配に比例した両極性電界Eで加速されるので、密度分布の等高線に直角方向の速度方向に加速され広がる。なお、両極性電界Eは(3)式で表される。
k : Boltzmann constant (1.3807E-23 J/K)
e : 電子の電荷 (1.6022E-19 C)
Te : 電子温度
n : 電子密度
次に、本発明のプラズマ処理装置によるシース中のイオンの挙動及びエッチング形状に関して説明する。図4(a)は、イオンがシース領域に入る時の速度ベクトルを示す。シース中のイオンの速度ベクトルUinは、プラズマの密度勾配により拡散された両極性電界Eによる速度ベクトルとシース間の直流電圧成分Vdc(V)による速度ベクトルの和で決定される。シースに入る直前のイオンの速度をU0、シースへの入射角をθ0、シース間の直流電圧成分Vdc(V)でウエハ方向に加速されるイオンの速度をUとすると、ウエハ3に入射するときの角度θinは、(4)式で表わされる。
ここで、電子温度として5eV(58000K)、ファラデーシールドに電圧を印加して生成されたプラズマの電子密度を1.0E11(1/cm3)、ファラデーシールドに電圧を印加していない領域の電子密度を1.0E7(1/cm3)、直流成分のVdcを100〜300(V)とした場合を例に計算すると、シース中のウエハへの入射角θ0は8.7〜24.7度となる。一方、従来のエッチング形状は約80度程度のテーパ角であるため、上記のイオンの入射角は、十分、エッチング形状を垂直にすることができる入射角と考える。
次にエッチングの模式図を図4(b)に示す。(4)式で表わされる入射角でウエハ3に入射するイオンは、被エッチング膜36に入射する入射角θxが90度より小さくなるため、スパッタ効率は低下しない。このため、第1のファラデーシールド18及び第2のファラデーシールド19のそれぞれに印加する電圧、及び位相を適正化することによってエッチング形状の垂直化を可能にする。
以上、言い換えると本発明により、シースに入射する前にイオンに水平方向のエネルギーを与えることができ、このことにより、シースへ斜めにイオンを入射させることができる。さらにこの斜めにシースへ入射したイオンにより、側壁部37のスパッタ効率を低下させないため、不揮発性材料の垂直エッチングを可能とする。
以上、本実施例では、2系統のファラデーシールドを用いた場合であったが、次に3系統のファラデーシールドを用いた場合について図9を参照しながら説明する。第1のファラデーシールド97、第2のファラデーシールド98及び第3のファラデーシールド99は、それぞれ正六角形のファラデーシールドを基本要素とするファラデーシールドである。また、第1のファラデーシールド97、第2のファラデーシールド98及び第3のファラデーシールド99のそれぞれの基本要素である正六角形のファラデーシールドをハニカム状に配置する。
また、第1の高周波電源91、第2の高周波電源93及び第3の高周波電源95の出力は、それぞれ、第1の電源制御装置92、第2の電源制御装置94、第3の電源制御装置96により電圧、又は位相を制御されて第1のファラデーシールド97、第2のファラデーシールド98及び第3のファラデーシールド99のそれぞれへ供給される。さらに第1のファラデーシールド97、第2のファラデーシールド98及び第3のファラデーシールド99は、高周波アンテナ10の高周波電圧がプラズマ1に容量的に結合することを遮蔽するために、それぞれ径方向にスリットが配置されている。
また、本発明に係る各系統のファラデーシールドを構成する基本要素の形状および配置は、ファラデーシールドが2、4系統の場合は四角形として格子状に配置するのが好ましい。また、3系統の場合は、各系統のファラデーシールドを構成する基本要素の形状を六角形とし、ハニカム状に配置するのが好ましい。さらに、6系統の場合は各系統のファラデーシールドを構成する基本要素の形状を三角形とし、この三角形を六角形状に配置し、それをさらにハニカム状に配置するのが好ましい。
また、実際、各系統のファラデーシールドを構成する基本要素の形状と配置にプラズマ分布は依存するため、各系統のファラデーシールドを構成する基本要素の形状と配置によりエッチングの性能を制御できる。このため、ファラデーシールドの系統数を大きくすることで、均一化なエッチング形状が得られる。
例えば、本実施例ではファラデーシールドを構成する基本要素を格子状、又はハニカム状に配置させたが、図10のA断面のようにエッチング形状が径方向でテーパ形状である場合には、図10に示すようにファラデーシールドを径方向だけに配置してプラズマの生成位置を径方向に時間変化さても良い。中心の第1のファラデーシールド101は円形で、その外側にはドーナツ状の第2のファラデーシールド102、第2のファラデーシールド102の外側に第3のファラデーシールド103,第3のファラデーシールド103の外側に第4のファラデーシールド104を配置している。
第1のファラデーシールド101及び第3のファラデーシールド103への給電は、第1の電源制御装置14により電圧、又は位相を制御して第1の高周波電源13を介して行われる。また、第2のファラデーシールド102及び第4のファラデーシールド104への給電は、第2の電源制御装置16により電圧、又は位相を制御して第2の高周波電源15を介して行われる。
また、図11のB断面のようにエッチング形状が周方向でテーパ形状の場合には、図11に示すように各系統のファラデーシールドを周方向に配置し、プラズマの生成位置を周方向に時間変化さても良い。各系統のファラデーシールドの形状は扇形で、図11に示すファラデーシールドは、4つの扇形の第1のファラデーシールド111と4つ扇形の第2のファラデーシールド112を交互に配置されて構成されたファラデーシールドである。
また、各系統のファラデーシールドへの給電は、隣り合った各系統のファラデーシールドの一方に第1の高周波電源13から行われ、隣り合った各系統のファラデーシールドの他方に第2の高周波電源15から行われる。尚、第1の高周波電源13からは第1の電源制御装置14により電圧、又は位相を制御して各系統のファラデーシールドへ電圧が供給され、第2の高周波電源15からは第2の電源制御装置16により電圧、又は位相を制御して各系統のファラデーシールドへ電圧が供給される。
以上、上述した本発明に係るプラズマ処理装置を用いて2系統以上のファラデーシールドに印加する電圧又は位相を時間的に変化させることで、ウエハに入射するイオンの入射角を適正化し、入射角を適正化したイオンによりエッチング形状の垂直化を可能にする。
1 プラズマ
2 処理室
3 ウエハ
4 試料台
5 ガス供給管
6 真空窓
7 電極用高周波電源
8 電極用整合器
9 排気口
10 誘導アンテナ
11 アンテナ用高周波電源
12 アンテナ用整合器
13 第1の高周波電源
14 第1の電源制御装置
15 第2の高周波電源
16 第2の電源制御装置
17 絶縁板
18 第1のファラデーシールド
19 第2のファラデーシールド
20 制御装置
21 イオン
31 シース領域
35 マスク膜
36 被エッチング膜
37 側壁部
51 波形発信器
52 位相シフター
71 配線
91 第1の高周波電源
92 第1の電源制御装置
93 第2の高周波電源
94 第2の電源制御装置
95 第3の高周波電源
96 第3の電源制御装置
97 第1のファラデーシールド
98 第2のファラデーシールド
99 第3のファラデーシールド
101 第1のファラデーシールド
102 第2のファラデーシールド
103 第3のファラデーシールド
104 第4のファラデーシールド
111 第1のファラデーシールド
112 第2のファラデーシールド

Claims (4)

  1. 試料がプラズマ処理される処理室と、前記処理室の上方を気密に封止する誘電体窓と、前記誘電体窓の上方に配置された誘導アンテナと、前記誘導アンテナと前記誘電体窓の間に配置されプラズマと容量結合するファラデーシールドと、前記誘導アンテナに高周波電力を供給する第一の高周波電源と、前記ファラデーシールドに高周波電力を供給する第二の高周波電源を制御する制御装置とを備えるプラズマ処理装置において、
    前記ファラデーシールドは、スリットが配置された複数の第一の要素を有する第一のファラデーシールドと前記第一の要素の隣に配置されスリットが配置された複数の第二の要素を有する第二のファラデーシールドを具備し、
    前記第一の要素と前記第二の要素が互いに隣り合い、かつ格子状に配置されるように前記第一のファラデーシールドと前記第二のファラデーシールドが重ね合わせられ、
    前記第一の要素の各々は、第一の高周波電力が供給され、
    前記第二の要素の各々は、第二の高周波電力が供給され、
    前記制御装置は、前記第一の高周波電力と前記第二の高周波電力をそれぞれ時間変調し、
    前記時間変調された第一の高周波電力の位相は、前記時間変調された第二の高周波電力の位相と異なることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記第一の要素の各々および前記二の要素の各々四角形の形状であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記時間変調された第一の高周波電力の位相と前記時間変調された第二の高周波電力の位相の差は、180度であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記第一の高周波電力を時間変調するための繰り返し周波数は、1ないし50kHzの範囲内の周波数であり、
    前記第二の高周波電力を時間変調するための繰り返し周波数は、1ないし50kHzの範囲内の周波数であることを特徴とするプラズマ処理装置。
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