JP6544509B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
本態様によれば、前記下側筐体の側面に、側方に突出する様に突出部が形成され、前記取付部材が、前記突出部に設けられるので、前記突出部を前記下部筐体の側面に形成することで前記下部筐体の側面の剛性を向上させることができる。そして、この様に剛性が向上した部位(突出部)に前記取付部材即ちハンドルが取り付けられる為、前記ハンドルを把持して記録装置を運搬する際の前記筐体の破損を抑制することができる。
本態様によれば、前記ハンドルと前記開閉体は、ともに回動に際して一方が他方と干渉しない位置関係にあるので、前記ハンドルと前記開閉体の操作性が向上する。
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例の記録装置の一例として、インクジェット式プリンターを例に挙げる。
図1は、(A)は、本発明の一実施例に係るプリンターの装置本体を表す斜視図、(B)は、(A)に示すプリンターのハンドルを開いた状態を表す斜視図である。図2は、(A)は、図1(A)に示すプリンターの給紙カバーと排紙カバーを開いた状態を表す斜視図、(B)は、(A)の状態から更にパネルを開いた状態を表す斜視図である。図3は、図2(A)に示すプリンターのb−b矢視断面図である。図4は、図1(A)に示すプリンターのa−a矢視断面図である。図5は、(A)は、パネルとヒンジ部の斜視図、(B)は、パネルの装置本体部への取付状態を説明する図である。
本発明に係る記録装置としてのインクジェットプリンター10(以下、プリンター10と称する)は、図1(A)および図1(B)に示すように、プリンター10の装置本体部11、装置本体部11の上面(+Z側の面)に設けられるパネル14、装置本体部11の上面の後方側を開閉する給紙カバー16、装置本体部11の図1(A)における前面(+Y側の面)側に開閉する排紙カバー18、および装置本体部11に対して回動可能に設けられるハンドル20、のこれらによって、その外観が構成されている。また装置本体部11は、上側を構成する本体上部12と、下側を構成する本体下部13と、を備えて構成されている。
尚、第1スライド板24aおよび第2スライド板24bは、装置本体部11に設けられた収納部26(図3を参照)に収納可能、且つ、収納部26から引き出し可能に構成されている。
また、本実施形態においては、ハンドル20の回動軸(以下、第2の回動軸90という)も+X側の側面に設けられている(図1(A)および図1(B)を参照)。ハンドル20は、プリンター10を持ち運ぶ際に把持する持ち手である。
尚、パネル14およびハンドル20の構成については、後に更に詳しく説明する。
プリンター10において、用紙Pは図3の+Y方向へ搬送される構成である。尚、以下において、プリンター10において用紙Pが搬送されていく方向(+Y方向側)を「下流」といい、これと反対の方向(−Y方向側)を「上流」という。
給紙ローラー36により送られる用紙Pは、搬送駆動ローラー38aと搬送従動ローラー38bを備えた搬送ローラー対38によって挟圧された状態で、記録ヘッド30の下方(−Z方向側)の記録領域に搬送される。
記録ヘッド30と対向する側(図3における下方側)には、記録ヘッド30の液体吐出面(底面)と用紙Pとの間の用紙ギャップを規定する支持部材42が設けられている。記録ヘッド30と支持部材42との間において、用紙Pに記録ヘッド30からインクを吐出することによって記録が実行される。
また、記録ヘッド30と排出ローラー対46の間には、浮き防止部としての回転体48を設けることができる。回転体48は、記録ヘッド30から排出ローラー対46へ至る用紙Pの搬送経路上に、用紙Pの記録面と接して従動回転するよう設けられることで、用紙Pの支持部材42からの浮き上がりを防止して用紙Pと記録ヘッド30との距離を一定に保つ機能を果たす。
支持部材42上を搬送された記録後の用紙Pは、排出ローラー対46によって下流側に送られて用紙排出部41から排出され、開状態の排紙カバー18上に載置される。
以上がプリンター10の内部構造と用紙搬送経路の概略である。
次に、パネル14およびハンドル20の取付構造の一例について説明する。
パネル14は、第1の回動軸70を備えるヒンジ部72[図5(A)、図7を参照]を介して、装置本体部11を構成する本体下部13に取り付けられる。パネル14は、第1の回動軸70を受ける軸受け部74を備えている。
本実施形態では、ハンドル20の装置本体部11(本体下部13)に対する取付部材80に、ヒンジ部72、本体上部12、本体下部13が固定されている。
以下において、この取付構造について更に詳しく説明する。
より具体的には、ハンドル20の両側の腕部22の端部には、それぞれ第2の回動軸90を受け入れる凹部84(図9を参照)が形成されており、図8に示すように、本体下部13の突出部78に設けられた取付孔79に、取付部材80の第2の回動軸90が突出部78の内側から挿入され、取付孔79を貫通した第2の回動軸90がハンドル20側の凹部84に受け入れられる。
すなわち、パネル14の回動軸である第1の回動軸70と、ハンドル20の回動軸である第2の回動軸90が、装置本体部11の同じ側面側に設けられていることにより、ハンドル20を把持して記録装置を持ち運ぶにあたり、プリンター10が図1(B)に表すような姿勢になった場合に、パネル14が意図せず開いてしまうことを回避できる。これにより、表示部28の視認性を向上させる為に表示部28(パネル14)を大型化する場合においても、より適切な持ち運び性を確保することができる。
換言すれば、ハンドル20を持ち手としてプリンター10を持った際に、ハンドル20は取付部材80を介し、パネル14、本体上部12、本体下部13、のこれらを支持する。従って例えばハンドル20が本体下部13のみを介してプリンター10の全荷重を負担するような構成に比して、破損の虞が少なく、確実にプリンター10を持ち運ぶことができる。
ハンドル20における他の構成について、図を参照して更に説明する。
本実施形態において、ハンドル20は図1(A)に示すように、閉じた状態で突出部78の周囲に沿って収まり、ハンドル20が本体下側13の側面19から突出しない状態で、ハンドル20と突出部78とがプリンター10の側面を構成している。
このことにより、ハンドル20を持ち運び状態[図1(B)]から折り畳んだ際に、装置本体部11からハンドル20が突出することがなく装置本体部11と一体化して見られ、プリンター10の外観の美観が向上する。
具体的には、凹部84は図11(A)に示すように、ハンドル20が閉じた状態において、第2の回動軸90の回動軸線方向(Y軸方向)から見て縦長形状をしている。尚、凹部84の短辺の幅[図11(A)におけるX軸方向の幅]は、第2の回動軸90の太さに対応する幅となっている。
このとき、図11(B)に示すように、ハンドル20の把持部21と、突出部78との間には隙間98が生じる。そして、ハンドル20の把持部21の一部が、本体下側13の底面よりも下方側(−Z側)にはみ出した状態となる。
図10(A)のように、ハンドル20を閉じたときに、圧縮バネ86の付勢力によって凹部84と第2の回動軸90との間の遊び96を埋めることにより、ハンドル20が押し上げられて突出部78との間の隙間98[図11(B)]を埋めた状態にすることができる。
すなわち、ハンドル20が本体下側13の側面に近い位置[図10(A)の位置]から離れる方向(+X方向)に逃げながら開状態になる[図10(B)から図10(D)]。
表示部28を有するパネル14について更に詳しく説明する。
上面側に表示部28を有するパネル14は、図1(A)に示すように外周が一対の短辺50および一対の長辺52を備える形状であり、本実施形態においては四隅が丸く形成された長方形をしている。
本実施例において表示部28は、表示部28上の押圧された位置を検出する、所謂タッチパネルとしての機能を有し、編集内容、印刷設定内容、現在の動作ステータス等の各種情報を表示する他、各種入力操作を実行可能に構成されている。
言い換えると、用紙排出部41が設けられている側(+Y側)を手前にして装置本体部11を載置した際に、第1の回動軸70は、装置本体部11の右側面にくるように設けられている。
上記構成により、図2(B)のようにパネル14を開いたときに、パネル14と対面するユーザーから見て、表示部28の長手方向が鉛直上下方向に沿った状態となる。このことにより、例えば縦書きが採用されることが多いハガキ作成用途において、表示部28の表示領域を最大限に使用することで編集イメージをより大きく表示させることができ、編集作業がより行い易くなり、ユーザーニーズにより適切に対応することができる。
このことにより、パネル14を閉じた際に、装置本体部11とパネル14との一体感が増し、プリンター10の外観のデザイン性や美観が向上する。
また、プリンター10は、パネル14を開いた状態で給排紙動作、記録動作の実行が可能である。
パネル14の保持構成について、図13〜図15を用いて説明する。
図13は、(A)は、パネルの開状態を表す斜視図、(B)は、プリンターのパネルが閉状態と全開状態の間にある状態を表す斜視図である。図14は、(A)は、図13(A)をパネルの背面側から見た斜視図、(B)は、図13(B)をパネルの背面側から見た斜視図である。図15は、(A)は、図13(A)をパネルの右側面から見た図、(B)は、図13(B)をパネルの右側面から見た図、(C)は、パネルが閉状態であるプリンターをパネルの右側面から見た図である。
また、図13(B)、図14(B)、および図15(B)は、係合部66が被係合部62cと係合し、パネル14が閉状態と全開状態の間にある状態である。係合部66が被係合部62aと係合させると、図15(C)のような閉状態となる。被係合部62の数を増やすことにより、より細かい調整が可能となる。
このように構成することにより、媒体セット部23と前記キャリッジ32との間の領域を有効に利用し、装置の大型化を抑制することができる。
このことにより、高さ方向における装置寸法を抑制し、小型化を図ることができる。
14 操作パネル、15a、15b 操作ボタン、16 給紙カバー、
18 排紙カバー、19 本体下部の側面、20 ハンドル、
21 把持部、22 腕部、23 媒体セット部、
24a 第1スライド板、24b 第2スライド板、26 用紙支持部、
28 表示部、30 記録ヘッド、32 キャリッジ、34 液体収納体、
36 給紙ローラー、38a 搬送駆動ローラー、38b 搬送従動ローラー、
40 搬送ローラー対、41 用紙排出部、42 支持部材、
44a 排出駆動ローラー、44b 排出従動ローラー、46 排出ローラー対、
48 回転体、50 短辺、52 長辺、54 短辺、56 長辺、
58 スライド部、59、59a、59b、59c、59d 被係合部、
60 アーム、62、62a、62b、62c、62d、62e 被係合部
63 アーム収納部、64 軸受け、66 係合部、68 係合解除ボタン、
70 第1の回動軸、72 ヒンジ部、74 軸受け部、75 第1の貫通孔、
76 回動軸線、78 突出部、79 取付孔、80 取付部材、82 締結孔、
84 凹部、85 端縁、86 圧縮バネ、88 第2の貫通孔、
90 第2の回動軸、92 回動軸線、94 ネジ、96 遊び、98 隙間、
P 用紙
Claims (13)
- 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
前記記録手段を内部に備える筐体と、
前記筐体に対し第1の回動軸を中心に回動することにより前記筐体の上部を開閉する開閉体と、
前記筐体に対し第2の回動軸を中心に回動可能に設けられるハンドルと、を備え、
前記開閉体は、各種情報等を表示する表示部を有するパネルであり、
前記筐体は、平面視において被記録媒体の搬送方向と交差する幅方向に長い形状を成し、
前記パネルは、外周が一対の短辺および一対の長辺を備えて成るとともに、長手方向が前記筐体の長手方向に沿っており、
前記表示部は、輪郭が一対の短辺および一対の長辺を備えて成るとともに、長手方向が前記パネルの長手方向と一致する様に前記パネルに設けられており、
前記パネルは、前記第1の回動軸と交差する方向を長手方向にして回動し、
前記第1の回動軸及び前記第2の回動軸は、ともに前記筐体および前記パネルの短辺を構成する側面の側に設けられ、
前記第2の回動軸は、前記第1の回動軸の下側に位置し、
前記ハンドルは、閉じた状態において前記パネルの下側に位置し、前記パネルの側面から突出しない状態となる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、記録時の状態と、前記ハンドルを把持して前記記録装置を持ち運ぶ状態とで、前記筐体の上面が変化し、
前記第1の回動軸及び前記第2の回動軸は、前記記録時の状態における前記筐体の側面側に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記側面は、前記被記録媒体の搬送方向と交差する方向の側面であることを特徴とする記録装置。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記第1の回動軸の回動軸線及び前記第2の回動軸の回動軸線は、略平行である、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記開閉体は、前記第1の回動軸を備えるヒンジ部を介して前記筐体に対し回動可能に設けられ、
前記ハンドルは、前記第2の回動軸を備える取付部材を介して前記筐体に対し回動可能に設けられ、
前記筐体は、上側を構成する上側筐体と、下側を構成する下側筐体と、を備えて構成され、
前記ヒンジ部、前記上側筐体、前記下側筐体、のこれらが前記取付部材に対して固定された状態となる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項5に記載の記録装置において、前記下側筐体の側面に、側方に突出する様に突出部が形成され、
前記取付部材が、前記突出部に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項6に記載の記録装置において、前記ハンドルは略コの字状の形状を成し、
前記ハンドルが閉じた状態において、前記突出部の周囲に前記ハンドルが収まるとともに、前記ハンドルが前記下側筐体の側面から突出しない状態で、前記ハンドルと前記突出部とが前記記録装置の側面を構成する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項7に記載の記録装置において、前記ハンドルには、前記第2の回動軸を受け入れる凹部が形成され、
前記凹部は、前記ハンドルが閉じた状態において当該ハンドルの回動軸線方向と交差する方向への移動を許容する様に遊びが設けられ、
前記ハンドルは、付勢手段の付勢力により、閉じた状態において前記突出部との間の隙間を埋めた状態となる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の記録装置において、前記ハンドルと前記開閉体は、ともに回動に際して一方が他方と干渉しない位置関係にある、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、開いた状態にある前記パネルを手前にして前記筐体を載置した際、被記録媒体搬送方向は左右方向となる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項10に記載の記録装置において、閉じた状態にある前記パネルは、前記筐体の上部の、被記録媒体搬送方向と交差する方向における全域を覆う、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項10または請求項11に記載の記録装置において、前記パネルは、開いた状態を保持可能であり、
前記パネルを開いた状態で前記パネルを介して装置の各種操作が可能であるとともに、前記パネルを開いた状態で被記録媒体への記録が可能である、
ことを特徴とする記録装置。 - 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
前記記録手段を内部に備える筐体と、
前記筐体に対し第1の回動軸を中心に回動することにより前記筐体の上部を開閉する開閉体と、
前記筐体に対し第2の回動軸を中心に回動可能に設けられるハンドルと、を備え、
前記第1の回動軸及び前記第2の回動軸は、ともに前記筐体の同じ側面側に設けられ、
前記開閉体は、前記第1の回動軸を備えるヒンジ部を介して前記筐体に対し回動可能に設けられ、
前記ハンドルは、前記第2の回動軸を備える取付部材を介して前記筐体に対し回動可能に設けられ、
前記筐体は、上側を構成する上側筐体と、下側を構成する下側筐体と、を備えて構成され、
前記ヒンジ部、前記上側筐体、前記下側筐体、のこれらが前記取付部材に対して固定された状態となり、
前記下側筐体の側面に、側方に突出する様に突出部が形成され、
前記取付部材が、前記突出部に設けられ、
前記ハンドルは略コの字状の形状を成し、
前記ハンドルが閉じた状態において、前記突出部の周囲に前記ハンドルが収まるとともに、前記ハンドルが前記下側筐体の側面から突出しない状態で、前記ハンドルと前記突出部とが装置の側面を構成し、
前記ハンドルには、前記第2の回動軸を受け入れる凹部が形成され、
前記凹部は、前記ハンドルが閉じた状態において当該ハンドルの回動軸線方向と交差する方向への移動を許容する様に遊びが設けられ、
前記ハンドルは、付勢手段の付勢力により、閉じた状態において前記突出部との間の隙間を埋めた状態となる、
ことを特徴とする記録装置。
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