JP6543584B2 - 超音波探触子の製造方法および超音波診断装置 - Google Patents

超音波探触子の製造方法および超音波診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、超音波探触子とその製造方法ならびに超音波診断装置に関し、特に、コンベックス型の静電容量型超音波トランスデューサを用いた超音波探触子とその製造方法ならびに超音波診断装置に適用して有効な技術に関する。
超音波トランスデューサを用いた超音波探触子は、超音波を送受信することにより、人体内の腫瘍の診断や建造物に発生した亀裂の検査などの様々な用途に用いられている。
これまでは、圧電体の振動を利用した超音波探触子が用いられてきたが、近年のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術の進歩により、振動部をシリコン基板上に作製した静電容量型超音波トランスデューサ(CMUT:Capacitive Micromachined Ultrasonic Transducer)が開発されている。
このCMUTは、従来の圧電体を用いた超音波トランスデューサと比較して、使用できる超音波の周波数帯域が広い、あるいは、高感度であるなどの利点を有している。また、LSI加工技術を用いて作製することができるので、微細加工が可能である利点も有している。
例えば、特許文献1は、超音波内視鏡の超音波振動子部にCMUTを適用した技術に関し、図5には、湾曲状に形成された超音波振動子部が開示されている。超音波振動子部20は、複数の振動子エレメント24を有し、各エレメント24には、複数のCMUTセル28が配列されている。そして、隣り合うエレメント24間には、所定数のCMUTセル24からなるセル群を離隔する直線状の切溝である分割溝30が設けられている。さらに、各エレメント24の背面側には可撓性部材27が設けられ、表面側には保護膜29が形成されている。
また、特許文献2には、複数の第1チップを第2チップ上に積層した合成チップにより構成されたCMUTが開示されている。
特開2014−23775号公報 特許第5108100号公報
本願発明者は、半導体プロセスを用いて、例えば、CMUTを用いたコンベックス型探触子を製造するための技術を検討している。詳細は後述するが、例えば、腹部用のコンベックス型探触子では、広範囲の診断、および、より鮮明な診断画像を提供することが求められている。
本発明は、超音波の検出精度を向上させ、より鮮明な診断画像を取得できる超音波探触子を提供する。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態における超音波探触子は、第1方向において、順に配列された第1平面、第2平面および第3平面を有する吸音材と、第1平面上、第2平面上および第3平面上に搭載され、各々に複数のCMUTセルがアレイ状に配置された第1チップ、第2チップおよび第3チップと、を有する。そして、第1方向における断面視にて、第1平面および第3平面は、それぞれ第2平面に対して傾斜角を有し、第1方向における平面視にて、第1チップと第2チップの間隔は、第2チップと第3チップの間隔とほぼ等しい。
一実施の形態によれば、CMUTを有する超音波探触子において、超音波の検出精度を向上させることができる。
本実施の形態の超音波診断装置の一部である探触子の外観図である。 図1の探触子に内蔵された超音波トランスデューサの要部平面図である。 図2のチップの要部平面図である。 図3のCMUTセルの要部断面図である。 図2のV−Vに沿う要部断面図である。 図5のA部分の拡大図である。 図6に対応する比較例を示す断面図である。 本実施の形態の超音波診断装置の一部である探触子の製造工程を示すプロセスフロー図である。 本実施の形態の超音波診断装置の一部である探触子の製造工程中の要部平面図である。 図8のステップS4である「半導体ウエハダイシング工程」を示す断面図である。 図8のステップS5である「チップ接着工程」を示す平面図である。 図6の変形例である超音波トランスデューサの要部断面図である。 図2に示したガイドの変形例を示す平面図である。 変形例3の超音波診断装置の一部である探触子の製造工程を示すプロセスフロー図である。 (a)は、図14のステップS13である「アライメント治具搭載のフィルム準備工程」を示す斜視図である。(b)は、図14のステップS14である「チップをフィルムに貼り付ける工程」を示す斜視図である。(c)は、図14のステップS15である「アライメント治具取り外し工程」を示す斜視図である。(d)は、図14のステップS16である「チップ付きのフィルムを吸音材に貼り付ける工程」を示す断面図である。 本実施の形態の課題を説明する超音波探触子の要部断面図である。 本実施の形態における超音波診断装置の構成図の一例である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態)
まず、本願発明者が検討している超音波診断装置の構造および課題について説明する。本願発明者は、半導体プロセスを用いて、例えば、コンベックス型CMUT探触子を検討している。
コンベックス型CMUT探触子を、例えば腹部の診断に用いる場合、胃や肝臓、胎児などの比較的体表から離れた深部の診断に用いるため、低周波数領域(例えば3MHz程度)での動作が求められる。低周波動作のためには、各CMUTセル(「超音波トランスデューサ」セル)のセルサイズを大きくする必要がある。また、コンベックス型探触子では、広範囲の診断を可能にするために、CMUTトランスデューサを形成するチップ(半導体チップ)が大面積になる。その結果、チップの製造歩留りが低下する、また、製造コストが上昇するという課題が明らかになった。
また、コンベックス型探触子では、吸音材(バッキング材)の表面上に搭載されるチップを湾曲させた構造にする必要がある。例えば、球面を有する吸音材の表面に、チップを貼り付ける必要がある。しかしながら、例えば、シリコンからなるチップは、脆く割れやすいため、大型化したチップを湾曲させると、チップ割れが発生し、超音波探触子の製造が困難になるという課題も明らかになった。
本願発明者は、上記の課題を解決するために、複数の平面が連続的に配置された略円弧状のチップ搭載部を有する吸音材を用い、複数の平面上に、夫々、CMUTセルが形成された小チップを搭載した超音波探触子を検討した。しかしながら、小チップの搭載位置が設計値からずれてしまうことにより、診断画像の劣化が発生するという新たな課題が明らかになった。
図16は、本実施の形態の課題を説明する超音波探触子の要部断面図である。図16では、簡略的に、吸音材AAの平坦な主面上に2個のチップCP1およびCP2が配置された例を示しているが、実際には3個以上のチップが吸音材AA上に搭載される。チップCP1およびCP2内には、複数のCMUTセルCLが、間隔(ピッチ)dを持ってアレイ状に配置されているが、図16では、4個のCMUTセル(CL1、CL2、CL3、CL4)のみ示している。また、チップCP1およびCP2の端部と、端部に隣接するCMUTセルCLの中心までは間隔b、隣り合うチップCP1およびCP2の間隔cで設計している。
CMUTセルは、下部電極LE、空洞部CV、上部電極UE、および、絶縁膜IFを有しており、絶縁膜IFは、下部電極LE、空洞部CV、および、上部電極UEを取り囲んでおり、空洞部CVの上部がメンブレンMと呼ばれる振動部である。
送信時には、下部電極LEと上部電極UEに直流電圧と交流電圧を重畳して印加することにより、静電引力でメンブレンMを振動させて超音波を送信する。また、受信時には、メンブレンMの表面に到達した超音波の圧力でメンブレンMが振動し、その振動による下部電極LEと上部電極UE間の静電容量変化を測定することで超音波を検出している。
各CMUTセルCLで送信、受信する超音波を1点にフォーカスするために、各CMUTセルCLで超音波を送信、受信するタイミングをずらす「電子フォーカス」と呼ばれる手法が使用されている。電子フォーカスは、送信、受信するタイミングの差分(時間差)を予め決定しておき、超音波診断装置に登録しておくことで実現する。
各CMUTセルCLからフォーカス点(検診部位)までの距離は、例えば、CMUTセルCL1からフォーカス点FPまでの距離がL1の場合、CMUTセルCL1から超音波を送信し、それを受信するまでの時間t1を(式1)を用いて算出する。
t1=2×L1/v・・・(式1)
ここで、vは媒質中の音速である。
次に、上記の間隔b、cおよびd、ならびに、CMUTセルCL2、CL3、および、CL4からフォーカス点FPまでの距離L2、L3、および、L4を用いて、アレイ内の複数のCMUTセルCL2、CL3、および、CL4から超音波を送信し、それを受信するまでの時間t2、t3、t4を計算する。t1と、t2、t3、t4それぞれとの時間差を算出し、超音波診断装置に登録しておく。実際に超音波を送信、受信する際に、算出した時間差の分だけ、CMUTセルCL1に対して、CMUTセルCL2、CL3、および、CL4で送信、受信する超音波のタイミングをずらすことにより、アレイ内の複数のCMUTセルCL1、CL2、CL3、および、CL4から送信する超音波をフォーカス点FPにフォーカスできることになる。
チップCP1およびCP2は、微細な半導体プロセス(例えば、1μmプロセス)を用いて形成する為、間隔dおよび間隔bは、ほぼ設計値となっている。例えば、1μmプロセスを用いた場合の加工誤差範囲は、±0.1μm以下である。しかしながら、吸音材AAの主面上にチップCP1およびCP2を搭載する際の位置合せ精度は、数十から数百μm程度となる。つまり、隣り合うチップCP1およびCP2の間隔cが、設計値に対してずれてしまう。その為、上記の距離L3、L4に誤差が生じ、チップCP1およびCP2の境界でのフォーカスが出来なくなり、診断画像の劣化につながるという新たな課題が本願発明者により認識された。
本実施の形態は、上記課題に対策した新規な超音波探触子とその製造方法ならびに超音波診断装置を提供するものである。
<超音波探触子の構造>
図1は、本実施の形態の超音波診断装置の一部である探触子の外観図である。探触子PRは、超音波診断装置の超音波の送受信部であり、超音波診断装置の本体とはケーブルで接続されている。図2は、図1の探触子に内蔵されたトランスデューサの要部平面図である。図3は、図2のチップの要部平面図である。図4は、図3のCMUTセルの断面図である。図5は、図2のV−Vに沿う要部断面図である。図6は、図5のA部分の拡大図である。図7は、図6に対応する比較例を示す断面図である。
図1に示すように、探触子PRは、後述する超音波トランスデューサが内蔵された探触子ケースPCと、探触子ケースPCの先端に取り付けられた音響レンズALと、超音波トランスデューサを、図示しない超音波診断装置の本体と電気的に接続するケーブルCBと、を有している。本実施の形態のコンベックス型の探触子PRでは、音響レンズALがY方向において曲面となるように構成されている。
探触子PRは、図2に示すように、複数のチップCP(CP1、CP2、CP3)からなる超音波トランスデューサ、吸音材AA、および、配線基板24を有する。本実施の形態は、超音波トランスデューサを大面積の1個のチップで形成するのではなく、小面積の複数個の小チップCPで構成する点に特徴が有る。ここでは、超音波トランスデューサを3個のチップCP1、CP2、および、CP3で構成した例で説明するが、3個に限定されるものではなく、チップサイズおよび製造歩留り等を加味して最適な個数とすることができる。
チップCPは、例えば、長方形の主面および裏面を有し、長方形の主面および裏面は、それぞれ、一対の長辺と一対の短辺を有する。図2では、長辺がY方向に延在する例を示しているが、X方向が長辺となるチップCPとしても良い。また、正方形の主面および裏面を有するチップCPとしても良い。チップCPは、その主面に、Y方向に延在し、X方向に配列された複数の下部電極LEと、下部電極LEの延在方向と直交するX方向に延在し、Y方向に配列された複数の上部電極UEを有する。下部電極LEと上部電極UEの交差部分は、ブロックBと呼ぶ単位を構成し、ブロックBには、後述するように複数のCMUTセルが形成されている。例えば、各チップCPには、Y方向に64個のブロックB、X方向に16個のブロックBが、マトリックス状に配置されている。
また、チップCPは、その主面に、複数のパッド電極(ボンディングパッド、外部引出電極)21を有し、各下部電極LEおよび各上部電極UEは、図示しない配線によってパッド電極21に接続されている。なお、チップCP1、CP2、および、CP3は、それぞれが等しい構成、構造を有し、上部電極UE、下部電極LE、パッド電極21等は、等しいパターンからなる。チップCP1、CP2、および、CP3の対応する位置の下部電極LEは、互いに、電気的に接続されている。
チップCP1、CP2、および、CP3は、互いに離間しており、所定の間隔cで吸音材AA上に配置されている。つまり、隣り合うチップCP1とCP2またはCP2とCP3の短辺(隣り合う辺)間の距離cは等しい。吸音材AAは、Y方向に順に配列された長方形の3つの平面FS1、FS2、および、FS3を有しており、3つの平面FS1、FS2、および、FS3上には、チップCP1、CP2、および、CP3が搭載されている。チップCP1、CP2、および、CP3の周囲は、それぞれ、ガイド(チップガイド)GDで囲まれている。ガイドGDは、チップCP1、CP2、および、CP3を所望の位置に、位置ずれなく搭載するための額縁形状の突起であり、例えば、チップCP1、CP2、および、CP3の裏面の長辺および短辺がガイドGDと接触している。チップCP1、CP2、および、CP3の長辺および短辺がガイドGDと接触するように、チップCP1、CP2、および、CP3をガイドGDの内側に配置するため、チップCP1、CP2、および、CP3を設計値通リの間隔cで配置することができる。また、前述のチップCPからフォーカス点FPまでの距離の算出を容易にするため、チップCP1、CP2、および、CP3は、等しい間隔cで配置されているが、等しい間隔でなくても、設計値通りの間隔であれば、異なる間隔で配置されていてもよい。なお、チップCP1、CP2、および、CP3の間隔が、「ほぼ等しい」と表現する場合は、製造誤差(搭載誤差)範囲内で等しいという意味である。
また、吸音材AA上には、複数の端子22を有する配線基板24が接着されており、パッド電極21とそれに対応する端子22とは、ワイヤ23で接続されている。端子22は、配線基板24上に形成された図示しない配線により超音波診断装置の本体に接続されている。
図3は、図2に示したチップCPの要部平面図である。図3に示すように、ブロックBには、例えば、4×3個のCMUTセルCLが配置されているが、ブロックB内のCMUTセルCLの数は、4×3個に限定されない。CMUTセルCLは、6角形の上部電極UEと、6角形の空洞部CVと、下部電極LEと、を有し、ブロックB内にCMUTセルCLを高密度に配置するために、CMUTセルCLはハニカム状に配置されている。CMUTセルCLのサイズは、例えば、100μm×100μm程度である。X方向に延在する各上部電極UEは、端部で互いに連結され、かつ、X方向に延在する4本の枝部を有し、各枝部は、X方向に配置された複数のCMUTセルCLの上部電極UEを接続している。ブロックB内の12個の各CMUTセルCLの上部電極UEは、4本の枝部によって互いに接続されている。ブロックBにおいて、下部電極LEは、ブロックB内の全てのCMUTセルCLに対して共通で一体的に形成され、Y方向に延在している。
図4は、CMUTセルCLの要部断面図である。図4に示すように、例えば、シリコンからなる半導体基板(基板)SUB上に、酸化シリコン膜からなる絶縁膜41が形成されており、絶縁膜41上にCMUTセルCLの下部電極LEが配置されている。下部電極LEの上層には酸化シリコン膜からなる下層絶縁膜42を介して空洞部CVが配置されている。空洞部CVは、下部電極LEと重なるように配置されている。空洞部CVを囲むように酸化シリコン膜からなる上層絶縁膜43が配置され、上層絶縁膜43の上層に、上部電極UEと、上部電極UEを覆う絶縁膜44および45とが配置されている。絶縁膜44および45は、例えば、窒化シリコン膜からなる。上部電極UEは、空洞部CVおよび下部電極LEと重なっており、メンブレンMは、上層絶縁膜43、上部電極UE、ならびに、絶縁膜44および45で構成されている。
超音波診断装置の一部である探触子PRは、図5に示すように、吸音材AAと、吸音材AAの主面上に搭載された複数のチップCP1、CP2、および、CP3と、複数のチップCP1、CP2、および、CP3を吸音材AAの主面に接着する接着層ADと、吸音材AAの表面に形成されたガイドGDと、複数のチップCP1、CP2、および、CP3を覆う音響レンズALと、複数のチップCP1、CP2、および、CP3と音響レンズAL間に介在する接着層ASと、を有する。
吸音材AAは、例えば、タングステン等の金属粉を混合した樹脂体からなり、その主面は、Y方向に連続する複数の平面FS1、FS2、および、FS3で構成されている。Y方向において、吸音材AAの主面を疑似的な湾曲面(球面の一部)とするために、隣り合う平面FS1、FS2、および、FS3は互いに傾斜しており、隣接する平面FS1とFS2またはFS2とFS3の傾斜角は互いに等しい。つまり、平面FS2に対して平面FS1は、傾斜角β1を有し、平面FS2に対して平面FS3は、傾斜角β1と等しい傾斜角β2を有する。傾斜角β1およびβ2は、0°<β1、β2<90°の範囲である。疑似的な湾曲面を4つ以上の平面で構成する場合にも、隣接する平面のなす傾斜角は互いに等しくするのが好適である。なお、傾斜角が「ほぼ等しい」と表現する場合は、製造誤差範囲内で等しいという意味である。ただし、隣接する平面のなす傾斜角が異なっていても、設計値通りの傾斜角になっていれば、予め超音波診断装置に登録決定したタイミングで、それぞれの平面上に配置したチップCPで超音波を送受信しても診断画像が劣化することはない。吸音材AAは、可撓性材料で構成することも出来る。
ガイドGDは、平面FS1、FS2、および、FS3から突出する台形状の突起部である。また、ガイドGDは、三角形の突起部としても良い。図5に示すように、ガイドGDは、チップCPの両端において、チップCP裏面の対向する短辺および対向する長辺に接触している。各平面FS1、FS2、および、FS3において、ガイドGDに挟まれた領域がチップ搭載領域である。また、チップ搭載領域は、図2のガイドGDで囲まれた領域であり、チップCP裏面が接触する領域である。台形状のガイドGDの側面は、平面FS1、FS2、および、FS3に対して傾斜角α(45°≦α≦60°)を有する傾斜面となっているため、傾斜面がガイドとなり、チップCPがチップ搭載領域に正確に位置決めされる。つまり、対向するガイドGDの傾斜面の間隔は、吸音材AA表面のチップ搭載領域に近づくほど狭くなっている。言い換えると、傾斜面は、チップ搭載領域から離れる方向に傾斜している。
また、ガイドGDは、吸音材AAと同じ材料で形成しても良く、別材料で形成しても良い。本実施の形態では、ガイドGDが各平面FS1、FS2、および、FS3から突出する構造としたが、各平面FS1、FS2、および、FS3において、チップ搭載領域を掘り込んだ凹部としても良い。その場合には、チップ搭載領域は、傾斜角α(45°≦α≦60°)を有する壁面(傾斜面)で取り囲まれた構造となる。
チップCPは、例えば、接着層ADで吸音材AAの主面に接着されている。接着層ADには、例えば、DAF(Die Attach Film)等の接着シートを用いることができる。また、エポキシ樹脂からなる接着剤を用いても良い。
シリコンゴムからなる音響レンズALは、接着層ASを介して複数のチップCP1、CP2、および、CP3、ガイドGD、ならびに、吸音材AAの主面を覆っている。音響レンズALは、X方向(1次元のトランスデューサにおいてエレベーション方向と呼ばれる)に配置されたCMUTセルCLの超音波をフォーカス点(検診部位)にフォーカスするために装着されている。また、Y方向(アジマス方向と呼ばれる)においては、前述の「電子フォーカス」と呼ばれる方法で、各CMUTセルCLからの超音波の送信および受信のタイミングを調整することにより、フォーカス点(検診部位)に対するフォーカスを行っている。
図6は、図5のA部の拡大図であり、図7は図6に対応する比較例を示す断面図である。図6に示すように、チップCP2は厚さhc、接着層ADは厚さhd、接着層ASは厚さhs、および、ガイドGDは高さhgを有し、図6に示す断面構造は、(式2)の関係を満たすことが好適である。ガイドGDの高さとは、平面FS2または平面FS2のチップ搭載領域からの高さである。
hg≦hc+hd+hs・・・(式2)
(式2)の関係を満たすことで、チップCP2とガイドGDの高さの差に起因して、接着層ASと音響レンズALとの間に発生するボイドVDが、チップCP2が送受信する超音波に影響を与えるのを防止することができる。
図7に示すように、(式2)の関係を満たさない程度にガイドGDの高さhgを高くすると、接着層ASと音響レンズALとの間に発生するボイドVDが、チップCP2の内部側(中央側)に延びる為、チップCP2が送受信する超音波が、ボイドVDと接着層ASまたは音響レンズALとの界面で反射して診断画像の劣化につながってしまう。(式2)を満たしている場合には、ボイドVDが内部側に延びることはなく、診断画像の劣化を防止できる。
なお、チップCP2を用いて説明したが、上記説明は、チップCP1およびCP2でも同様である。
<超音波探触子の製造方法>
次に、本実施の形態の超音波診断装置の一部である探触子の製造工程を説明する。図8は、本実施の形態の超音波診断装置の一部である探触子の製造工程を示すプロセスフロー図である。図9は、図8のステップS2が完了した段階における半導体ウエハの平面図である。図10は、図8のステップS4である「半導体ウエハダイシング」工程を示す断面図である。図11は、図8のステップS5である「チップ接着」工程を示す平面図である。
まず、図8の「チップCP形成」(ステップS1)工程を実施する。つまり、シリコンからなる半導体ウエハに、複数のチップCPを形成する。チップCPには、図3および4に示すCMUTセルCLが行列状に形成されている。
次に、図8の「チップCP検査」(ステップS2)工程を実施する。半導体ウエハに形成した複数のチップCPに対して、電気な検査を実施し良品、不良品の判定を実施する。検査内容は、図3および4に示すCMUTセルCLの上部電極UEと下部電極LEの間の静電容量−電圧特性、上部電極UEと下部電極LEとの絶縁耐圧、隣接する上部電極UE間のショートチェック、隣接する下部電極LE間のショートチェック等である。図9に示すように、半導体ウエハSWに形成されたチップCPに対する検査の結果、良品と判定されたチップCPには○印を、不良品と判定されたチップには×印を付している。こうして、複数の良品のチップCPを準備する。
次に、図8の「接着層AD貼り付け」(ステップS3)工程および「半導体ウエハSWダイシング」(ステップS4)工程を実施する。まず、半導体ウエハSWの裏面に接着層ADを貼り付ける。接着層ADとしてDAFからなる接着シートを用いる。図10に示すように、枠体102に貼り付けられたダイシング用のシート(樹脂膜)101上に、接着層ADを貼り付けた半導体ウエハSWを接着する。次に、半導体ウエハSWを、ダイシング装置のステージ103上に載置し、ブレード104で半導体ウエハSWをダイシング(切断)して、個片のチップCPに分割する。ダイシング工程では、半導体ウエハSWと接着層ADの両方を切断する。
次に、図8の「チップCP接着」(ステップS5)工程を実施する。図11に示すように、良品と判定され、裏面に接着層ADが貼り付けられたチップCP(CP1、CP2、および、CP3)を、吸音材AAの平面FS1、FS2、および、FS3上に搭載し、接着する。チップCP(CP1、CP2、および、CP3)は、平面FS1、FS2、および、FS3に形成されているガイドGDに囲まれたチップ搭載領域上に接着される。図11には、チップCP1およびCP2が搭載された状態を示している。なお、チップCP(CP1、CP2、および、CP3)の接着に先立って、吸音材AAには、配線基板24が接着されている。
次に、図8の「ワイヤボンディング」(ステップS6)工程を実施する。図2に示したように、チップCP(CP1、CP2、および、CP3)上のパッド電極21と、配線基板24上の端子22とを、ワイヤ23により接続する。ワイヤ23は、金ワイヤまたは銅ワイヤを用いることができる。
次に、図8の「接着層AT成膜」(ステップS7)工程および「音響レンズAL接着」(ステップS8)工程を実施する。先ず、図5に示すように、チップCP(CP1、CP2、および、CP3)、ガイドGD、ならびに、吸音材AAの平面FS1、FS2、および、FS3を覆うように接着層ASを成膜する。次に、接着層AS上に音響レンズALを載置した後、熱処理を施すことで、チップCP(CP1、CP2、および、CP3)上およびガイドGD上に音響レンズALを接着する。音響レンズALは、例えば、シリコンゴムで形成されているため、接着層ASには、シリコン樹脂系の接着剤を用いることが好適である。
そして、吸音材AA上に接着され、その表面を音響レンズALで覆われたチップCP(CP1、CP2、および、CP3)を探触子ケースPC内に組み込むことで、探触子PRを形成する。
<実施の形態における特徴>
互いに傾斜角を有して隣接する平面FS1とFS2、FS2とFS3を有する吸音材AAにおいて、各々の平面FS1、FS2、および、FS3上にCMUTセルを複数有するチップCP1、CP2、および、CP3を搭載し、離間して隣り合うチップCP1とCP2またはCP2とCP3間の間隔cをほぼ等しくしたことで、広範囲の診断が可能となるコンベックス型CMUT探触子を実現できる。さらに、隣り合うチップCP1とCP2またはCP2とCP3の境界での電子フォーカスの精度を向上できるため、診断画像の劣化を防止することが出来る。
チップCP1、CP2、および、CP3は、平面FS1、FS2、および、FS3に設けたガイドGDで位置決めされるため、チップ搭載領域に対するチップCP1、CP2、および、CP3の搭載精度を向上でき、隣り合うチップCP1とCP2またはCP2とCP3の間隔cを、等しくできる。この為、高精度な電子フォーカスが可能となる。
また、ガイドGDの側壁は傾斜面となっており、対向するガイドGDの傾斜面の間隔は、吸音材AA表面のチップ搭載領域に近づくほど狭くなっている。従って、チップCPをチップ搭載面に高精度に位置決めすることができる。
前述の式(2)を満たす程度に、ガイドGDの高さを低くすることで、接着層ASと音響レンズAL間に形成されるボイドVDの影響で診断画像が劣化するのを防止することができる。
また、チップ検査を実施した良品チップCPのみを吸音材AAの平面FS1、FS2、および、FS3上に接着するため、超音波診断装置の一部である探触子PRの製造歩留りを向上することができる。
<変形例1>
図12は、図6の変形例である超音波トランスデューサの要部断面図である。
上記実施の形態の図6では、ガイドGDの高さhgが、チップCP2の厚さhcと接着層ADの厚さhdの和よりも小さい場合を例示したが、変形例1では、ガイドGDの高さhgが、チップCP2の厚さhcと接着層ADの厚さhdの和よりも大きい場合を示している。
この場合でも、前述の式(2)を満たすように、チップCP2上の接着層ASの厚さhsを厚くすることにより、図7に示した、チップCP2とガイドGDの境界に形成されるボイドVDの発生を防止することができる。
<変形例2>
図13は、図2に示したガイドの変形例を示す平面図である。上記実施の形態の図2では、ガイドGDは、チップCPの周囲を囲む額縁形状のパターンを有していたが、変形例2のガイドは、チップCP1、CP2、および、CP3の周囲に部分的に存在する。図13には、3種類のガイドのパターンを示している。
平面FS1上に形成されたガイドGD1は、チップCP1の対角線上に位置する2つの角部に設けられている。各々のガイドGD1は、L字形状を有し、チップCP1の長辺および短辺に接触している。
平面FS2上に形成されたガイドGD2は、X方向に延在する辺の両端に配置されている。各々のガイドGD2は、L字形状を有し、チップCP2の長辺および短辺に接触している。2つのガイドGD2は、Y方向に延在する辺の両端に配置しても良い。
平面FS3上に形成されたガイドGD3は、チップCP3の一つの角部にのみ配置されている。ガイドGD3は、L字形状を有し、チップCP2の長辺および短辺に接触している。
なお、3つの平面FS1、FS2、および、FS3上に、すべて等しいパターンのガイドGD1、GD2、または、GD3を形成しても良いし、ガイドGD1、GD2、または、GD3を混在させても良い。
なお、ガイドGD1、GD2、および、GD3の側面は、上記実施の形態と同様に傾斜面となっている。
<変形例3>
変形例3は、超音波診断装置の一部である探触子の製造工程に係わる。
図14は、変形例3の超音波診断装置の一部である探触子の製造工程を示すプロセスフロー図である。図15(a)は、図14のステップS13である「アライメント治具搭載のフィルム準備」工程を示す斜視図である。図15(b)は、図14のステップS14である「チップをフィルムに貼り付ける」工程を示す斜視図である。図15(c)は、図14のステップS15である「アライメント治具取り外し」工程を示す斜視図である。図15(d)は、図14のステップS16である「チップ付きのフィルムを吸音材に貼り付ける」工程を示す断面図である。図14のステップS10、S11、S12およびS17〜S19は、図8のステップS1、S2、S4およびS6〜S8に対応しているので、その説明は省略する。
図15(a)に示すように良品のチップCP1、CP2、および、CP3を準備する。良品のチップCP1、CP2、および、CP3は、図14のステップS10〜S12を実施することによって準備される。さらに、図14の「アライメント治具AJ搭載のフィルムFMを準備する」(ステップS13)工程を実施する。例えば、DAFからなるフィルムFMの表面には、チップCP1、CP2、および、CP3の位置決め用のアライメント治具AJが接着されている。例えば、シリコンまたは金属で形成されたアライメント治具AJは、3つの開口部OP1、OP2、および、OP3が等間隔に配置された額縁状の枠体である。隣り合う開口部OP1およびOP2の間隔cは、隣り合う開口部OP2およびOP3の間隔cと等しい。つまり、隣り合う開口部OP1およびOP2の間のアライメント治具AJの幅は、隣り合う開口部OP2およびOP3の間のアライメント治具AJの幅と等しい。
次に、図14の「チップCP1〜CP3をフィルムFMに貼り付ける」(ステップS14)工程を実施する。図15(b)は、チップCP1、CP2、および、CP3が、図15(a)に示したアライメント治具AJの開口部OP1、OP2、および、OP3に貼り付けられた状態を示している。チップCP1、CP2、および、CP3の表面を、例えば180℃程度の加熱治具で押圧して、チップCP1、CP2、および、CP3の裏面をフィルムFMに接着する。
次に、図14の「アライメント治具AJ取り外し」(ステップS15)工程を実施する。チップCP1、CP2、および、CP3にダメージを与えることなく、アライメント治具AJをフィルムFMから引き剥がす。図15(c)は、アライメント治具AJを取り外した状態を示している。アライメント治具AJの取り外しを容易にするために、アライメント治具AJの厚さを、チップCP1、CP2、および、CP3の厚さよりも薄くしておくのが好ましい。前述の「チップCP1〜CP3をフィルムFMに貼り付ける」(ステップS14)工程において、チップCP1、CP2、および、CP3を加熱、押圧した際に、アライメント治具AJは押圧されないので、アライメント治具AJがフィルムFMに強固に接着されるのを防止することができる。
次に、図14の「チップCP1〜CP3付きのフィルムFMを吸音材AAに貼り付ける」(ステップS16)工程を実施する。チップCP1、CP2、および、CP3が貼り付けられたフィルムFMを、吸音材AAの平面FS1、FS2、および、FS3に接着する。チップCP1は平面FS1上に、チップCP2は平面FS2上に、チップCP3は平面FS3上に、それぞれ配置される。
この後、図14のステップS17からステップS19を実施することにより、変形例3の超音波診断装置の一部である探触子PRを製造することができる。
変形例3によれば、吸音材AAの表面にガイドGDを設けることなく、チップCP1、CP2、および、CP3を等間隔(ほぼ等間隔)に配置することができる探触子PRの製造工程を簡略化することができる。
最後に、図17を参照しながら、超音波診断装置における上述した各実施例のCMUTを備えた超音波診断装置の一構成例とその役割について説明する。
図17において、超音波診断装置は、超音波診断装置本体1701と、探触子PRで構成され、超音波診断装置本体1701は、送受分離部1703、送信部1704、バイアス部1705、受信部1706、整相加算部1707、画像処理部1708、表示部1709、制御部1710、操作部1711から構成される。
探触子PRは、被検体に接触させて被検体との間で超音波を送受波する装置であり、上述した各実施例の製法で製造されたCMUTを用いて作成される。探触子PRから超音波が被検体に送波され、被検体からの反射エコー信号が探触子PRにより受波される。上記実施の形態のCMUTは、送受分離部1703と電気的に接続される。送信部1704及びバイアス部1705は、探触子PRに駆動信号を供給する装置である。受信部1706は、探触子PRから出力される反射エコー信号を受信する装置である。受信部1706は、さらに、受信した反射エコー信号に対してアナログデジタル変換等の処理を行う。送受分離部1703は、送信時には送信部1704から探触子PRへ駆動信号を渡し、受信時には探触子PRから受信部1706へ受信信号を渡すよう送信と受信とを切換、分離するものである。整相加算部1707は、受信された反射エコー信号を整相加算する装置である。画像処理部1708は、整相加算された反射エコー信号に基づいて診断画像を構成する装置である。表示部1709は、画像処理された診断画像を表示する表示装置である。制御部1710は、上述した各構成要素を制御する装置であり、制御部1710は、探触子PRの超音波の送受信を制御する。操作部1711は、制御部1710に指示を与える装置である。操作部1711は、例えば、トラックボールやキーボードやマウス等の入力機器である。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。すなわち、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
AA 吸音材
AD 接着層
AJ アライメント治具
AL 音響レンズ
AS 接着層
B ブロック
CB ケーブル
CP、CP1、CP2、CP3 チップ(小チップ)
CL、CL1、CL2、CL3、CL4 CMUTセル(セル)
CV 空洞部
FM フィルム
FP フォーカス点
FS1、FS2、FS3 平面
GD、GD1、GD2、GD3 ガイド(チップガイド)
IF 絶縁膜
LE 下部電極
M メンブレン
OP1、OP2、OP3 開口部
PC 探触子ケース
PR 探触子
SW 半導体ウエハ
UE 上部電極
21 パッド電極(ボンディングパッド、外部引出電極)
22 端子
23 ワイヤ
24 配線基板
41,42,43,44 絶縁膜
101 シート(樹脂膜)
102 枠体
103 ステージ
104 ブレード
1701 超音波診断装置本体
1703 送受分離部
1704 送信部
1705 バイアス部
1706 受信部
1707 整相加算部
1708 画像処理部
1709 表示部
1710 制御部
1711 操作部

Claims (3)

  1. (a)半導体ウエハにアレイ状に配置された複数のチップを形成する工程、
    (b)前記複数のチップに対し、電気的な検査を実施し、前記複数のチップを良品チップと不良品チップとに判定し、少なくとも第1チップ、第2チップ、および、第3チップを含む良品チップを準備する工程、
    (c)ほぼ等間隔かつ1列に配置された第1開口部、第2開口部、および、第3開口部を有するアライメント治具が貼り付けられたフィルムを準備する工程、
    (d)前記フィルムの前記第1開口部、前記第2開口部、および、前記第3開口部に、夫々、前記第1チップ、前記第2チップ、および、前記第3チップを接着する工程、
    (e)前記(d)工程の後に、前記アライメント治具を前記フィルムから取り外す工程、
    (f)前記第1チップ、前記第2チップ、および、前記第3チップを接着した前記フィルムを、第1方向において、この順に連続する第1平面、第2平面、および、第3平面を有する吸音材に接着する工程、
    を有し、
    前記第1方向における断面視にて、前記第1平面および前記第3平面は、それぞれ、前記第2平面に対して傾斜角を有し、
    前記第1チップ、前記第2チップ、および、前記第3チップは、夫々、前記第1平面上、前記第2平面上、および、前記第3平面上に搭載される、超音波探触子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の超音波探触子の製造方法において、
    前記第1平面の前記第2平面に対する傾斜角β1は、前記第3平面の前記第2平面に対する傾斜角β2とほぼ等しい、超音波探触子の製造方法。
  3. 請求項1に記載の超音波探触子の製造方法において、
    前記(d)工程において、前記第1チップ、前記第2チップ、および、前記第3チップは、前記第1チップ、前記第2チップ、および、前記第3チップを加熱治具で押圧および加熱することにより前記フィルムに接着し、
    前記アライメント治具の厚さは、前記第1チップ、前記第2チップ、および、前記第3チップの厚さよりも薄い、超音波探触子の製造方法。
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