JP6543475B2 - 測量成果生成装置 - Google Patents

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この発明は測量成果の生成を効率よく行うための装置に関するものである。
河川などの管理において、河川形状の変化や流下能力の評価などのため、断面図(たとえば定期横断測量成果)が用いられている。たとえば、図16に、河川の管理断面の断面形状データの例を示す。同じ場所の断面形状データを記録しておくことにより、河川の形状の変化などを管理することができる。
この断面形状データは、河川の流れる方向に所定間隔(たとえば200mおき)で作成されるものである。場所を特定するため、図16に示すように、左岸と右岸に距離標3、5が設けられ、この2点を含んだ垂直な断面を管理断面としている。
従来の定期横断測量成果などの断面形状データの生成には、現地における人手での測量作業と、これに基づく断面形状データの作成が必要であり、作業が繁雑であるという問題があった。
この発明はかかる問題点を解決して、精度を維持しつつ効率よく断面形状データを生成することのできる装置を提供することを目的とする。
以下に、独立して適用可能なこの発明のいくつかの特徴を列挙する。
(1)(2)この発明に係る測量成果生成装置は、対象物についての横断面形状データを生成するための測量成果生成装置であって、対象物の計測点について計測した、三次元計測データの集まりである点群データを取得する点群データ取得手段と、横断面形状データを生成しようとする横断面に近接する計測点を必要点群データとして抽出する必要点群データ抽出手段と、必要点群データを複数の区分に分ける必要点群データ区分手段と、前記区分ごとに必要点群データの計測点を結ぶ近似性直線を生成し、隣接する区分の近似性直線が交わる点をブレークポイントとして近似性直線を結合し、横断面形状データを生成する近似性直線生成手段と、を備えた測量成果生成装置において、前記近似性直線生成手段は、それぞれの区分において、過去の横断面形状データの形状線に最も近接した計測点を特定し、当該計測点をとおり形状線に平行な線を中心線とし、当該中心線に平行で所定距離離れた2つの直線に囲まれた計測点を対象として、近似性直線を生成することを特徴とする。
したがって、過去の横断面形状データを参照して近似性直線を生成するので、誤差を少なくした測量成果を生成することができる。
(3)この発明に係る測量成果生成装置は、近似性直線生成手段が、過去の横断面形状データの形状線に対して垂直方向の距離が最も短い計測点を、最も近接した計測点として特定することを特徴としている。
したがって、航空測量など垂直方向に誤差を生じる可能性の高い三次元計測データを用いる場合に、誤差を低減することができる。
(4)この発明に係る測量成果生成装置は、必要点群データ区分手段が、過去の横断面形状データの変化点に基づいて、必要点群データを複数の区分に分けることを特徴としている。
したがって、近似性直線を生成する前提となる区分を大きく誤ることがない。
(5)この発明に係る測量成果生成装置は、必要点群データ抽出手段が、横断面に沿った所定区間ごとに、横断面からの垂直距離がしきい値内の計測点を選択するものであり、所定区間ごとに、当該所定区間において、少なくとも選択される計測点の数が所定値を超えるように、前記しきい値を変化させて選択を行うことを特徴としている。
したがって、精度を保ちつつ、区間ごとに必要な計測点を取得することができる。
(6)(7)この発明に係る測量成果生成装置は、対象物についての横断面形状データを生成するための測量成果生成装置であって、対象物の計測点について計測した、三次元計測データの集まりである点群データを取得する点群データ取得手段と、横断面形状データを生成しようとする横断面に近接する計測点を必要点群データとして抽出する必要点群データ抽出手段と、過去の横断面形状データの形状線の変化点に基づいて、必要点群データを複数の区分に分ける必要点群データ区分手段と、前記区分ごとに必要点群データの計測点を結ぶ近似性直線を生成し、隣接する区分の近似性直線が交わる点をブレークポイントとして近似性直線を結合し、横断面形状データを生成する近似性直線生成手段とを備えている。
したがって、近似性直線を生成する前提となる区分を大きく誤ることがなく、精度よく近似性直線を生成することができる。
(8)この発明に係る測量成果生成装置は、必要点群データ抽出手段は、横断面に沿った所定区間ごとに、横断面からの垂直距離がしきい値内の計測点データを選択するものであり、所定区間ごとに、当該所定区間において選択される計測点の数が所定値を超えるように、前記しきい値を変化させて選択を行うことを特徴としている。
したがって、精度を保ちつつ、区間ごとに必要な計測点を取得することができる。
(9)(10)この発明に係る測量成果生成装置は、対象物についての横断面形状データを生成するための測量成果生成装置であって、対象物の計測点について計測した、三次元計測データの集まりである点群データを取得する点群データ取得手段と、横断面形状データを生成しようとする横断面に近接する計測点を選択し、選択した計測点を横断面に対して垂直に移動して横断面上にあるものとし、横断面上に必要点群データを抽出する必要点群データ抽出手段と、必要点群データの計測点を結ぶ近似性直線を生成し、横断面形状データを生成する横断面形状データ生成手段とを備えた測量成果生成装置であって、前記必要点群データ抽出手段は、横断面に沿った所定区間ごとに、横断面からの垂直距離がしきい値内の計測点を選択するものであり、所定区間ごとに、当該所定区間において選択される計測点の数が所定値を超えるように、前記しきい値を変化させて選択を行うことを特徴としている。
したがって、精度を保ちつつ、区間ごとに必要な計測点を取得することができる。
「点群データ取得手段」は、この実施形態では、ステップS1がこれに対応する。
「必要点群データ抽出手段」は、この実施形態では、ステップS3がこれに対応する。
「必要点群データ区分手段」は、この実施形態では、ステップS4がこれに対応する。
「近似性直線生成手段」は、この実施形態では、ステップS5がこれに対応する。
この発明において、「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
この発明の一実施形態による測量成果生成装置の機能ブロック図である。 測量成果生成装置のハードウエア構成である。 測量成果生成プログラム44のフローチャートである。 必要点群データ抽出のフローチャートである。 必要点群データ抽出のフローチャートである。 点群データの例である。 対象横断面Sの近傍の点群データの例である。 測定点Pの対象横断面Sへの投影を示す図である。 複数の区間ごとに必要点群データを抽出する処理を説明するための図である。 必要点群データ区分のフローチャートである。 必要点群データ区分のフローチャートである。 過去の横断面データに基づく区分ΔDと選択された必要点群データを示す図である。 近似性直線生成のフローチャートである。 近似性直線生成の処理を説明するための図である。 近似性直線生成の処理を説明するための図である。 管理断面における断面形状データを示す図である。
1.全体構成
図1に、この発明の一実施形態による測量成果生成装置の機能ブロック図を示す。点群データ取得手段2は、河川などの対象物について、航空レーザ測量(LP)などの点群データ(三次元地形データ)10を取得する。点群データ10は、各計測点の三次元計測データの集まりである。点群データ10は、記録部18に記録される。
必要点群データ抽出手段4は、横断面形状データを生成しようとする横断面Sに近接した計測点を抽出する。この実施形態では、横断面Sに沿って所定区間ΔLを設定し、横断面Sに垂直な方向に選択幅ΔWを設定している。各所定区間ΔLにおいて選択される計測点の数は、選択幅ΔWの大きさによって変わる。つまり、選択幅ΔWが大きいほど、多くの計測点が選択されることになる。この実施形態では、所定区間ΔLのそれぞれにおいて、所定基準によって(たとえば、選択される計測点の数が所定数を上回るように、所定区間ΔL内における計測点のX値の標準偏差が所定値以上(所定以上のばらつきとなるよう)となるように)所定区間ΔLごとに選択幅ΔWを変化させて、計測点を選択する様にしている。
必要点群データ抽出手段4は、選択した計測点を、横断面S上に来るように平行移動する。つまり、高さ方向の計測値を維持しつつ、横断面S上まで移動する。
したがって、横断面形状データ14を生成しようとする横断面の近傍に多くの計測点があれば、当該区間では、これら計測点が必要点群データとして抽出される。横断面の近傍にある計測点が少ない場合には、当該区間では、より遠くにある計測点も含めて、これら計測点が必要点群データとして抽出される。
このようにして抽出された必要点群データに基づいて、横断面形状データ生成手段16が、横断面形状データ14を生成する。なお、この実施形態では、横断面形状データ生成手段16は、必要点群データ区分手段6と近似性直線生成手段8を備えている。
必要点群データ区分手段6は、上記のようにして横断面S上に抽出された必要点群データの計測点P、P・・・を、横断面Sの水平方向に沿って、複数の区分ΔDに分ける。この実施形態では、過去の横断面形状データ12の形状線Lの変化点Vに対応する位置にて、各区分ΔDを決定する。過去の横断面形状データ12の形状線Lを参照して区分ΔDを決定することにより、次の近似性直線の生成をより正確なものとすることができる。
近似性直線生成手段8は、上記の各区分ΔDごとに、必要点群データの計測点P、P・・・を結ぶ近似性直線を生成する。この実施形態では、横断面S上の必要点群データの計測点P、P・・・のうち、以下のようにして計測点を選択し、近似性直線を生成している。
当該区分ΔDにおける横断面S上の計測点P、P・・・のうち、過去の横断面形状データ12の形状線Lに最も近い計測点Pmを見いだす。次に、この計測点Pmをとおり、過去の横断面形状データ12の形状線Lに水平な中央線Cを生成する。横断面S上にあって、この中央線Cに平行な上限線E1と下限線E2によって囲まれる計測点を対象として選び出す。近似性直線生成手段8は、対象として選び出した計測点に基づいて、最小二乗法により回帰直線を求め、これを近似性直線とする。各区分ΔDの近似性直線を結合し、横断面形状データ14を生成する。
2.ハードウエア構成
図2に、この発明の一実施形態による測量成果生成装置のハードウエア構成を示す。CPU30には、メモリ32、ディスプレイ34、ハードディスク36、DVD−ROMドライブ38、マウス/キーボード40が接続されている。ハードディスク36には、オペレーティングシステム42、測量成果生成プログラム44、過去の横断面形状データ12などが記録されている。
測量成果プログラム44は、オペレーティングシステム42と協働してその機能を発揮するものである。これらプログラムは、DVD−ROM46に記録されていたものを、DVD−ROMドライブ38を介して、ハードディスク36にインストールしたものである。なお、インターネットを介してダウンロードしたものであってもよい。
3.測量成果生成プログラム44の処理
図3に、測量成果生成プログラム44のフローチャートを示す。CPU30は、河川や道路などの計測点について計測した三次元計測データの集まりである点群データ10を取得し、ハードディスク36に記録する(ステップS1)。点群データ10は、各測量点についてのX、Y、Z座標の数値データの集合である。点群データ10は、DVD−ROMなどの記録媒体から読み込んでもいいし、ネットワークなどを介して取り込むようにしてもよい。
この実施形態では、レーザプロファイラ測量(LP測量)によって得た点群データを用いている。LP測量とは、航空機に搭載したレーザスキャナから地上にレーザ光を照射し、反射したレーザ光との時間差により得られる地上までの距離と、GPS測量機、IMU(慣性計測装置)から得られる位置とに基づいて、地形の三次元データを測量するものである。なお、車などを用いて測量した三次元データを用いることもできる。
3.1必要点群データの抽出
次に、CPU30は、記録されている点群データ10から、対象とする横断面(管理断面)の近傍の計測点を抽出し、必要点群データとする(ステップS3)。必要点群データ抽出処理のフローチャートを、図4に示す。
まず、CPU30は、対象横断面を含む矩形を生成する(ステップS301)。図6に、点群データ10を模式的に示す。多数の計測点Pが示されている。各計測点Pは、X値、Y値、Z値を有している。なお、図6において、高さを表すZ値は紙面に垂直な方向であるため表現されていない。
横断面の形状データを生成する位置(管理横断面)は、川の左岸の距離標50Lと右岸の距離標50Rとを結ぶ直線を含み垂直方向に延びる面Sである。ここでは、この面を対象横断面と呼ぶ。CPU30は、対象横断面Sを含む矩形52を生成する。生成された矩形52と、これに含まれる点群データ10の計測点Pを、図7Aに示す。
CPU30は、この矩形52を、対象横断面Sに沿って複数の区間ΔLに分割する(ステップS2)。この実施形態では、等間隔の区間ΔLに分割しているが、異なる大きさの区分ΔLに分割するようにしてもよい。
次に、CPU30は、対象横断面Sを中心とした対象幅ΔW1の範囲にある計測点Pの数を計数する(ステップS304)。計測点Pの数がしきい値を超えていれば、当該対象幅ΔW1の範囲内にある計測点Pを選択し(ステップS308)、これらを用いて横断面形状データの生成を行う。
計測点Pの数がしきい値を超えていなければ、対象幅をΔW1からΔW2に広げる(ステップS306)。つまり、対象横断面Sに垂直な方向に広げる。そして、対象幅ΔW2の範囲にある計測点Pの数を計数する(ステップS304)。計測点Pの数がしきい値を超えていれば、当該対象幅ΔW2の範囲内にある計測点Pを選択し(ステップS308)、これらを用いて横断面形状データの生成を行う。
以上の処理を繰り返し、対象幅に含まれる計測点Pが所定数を超えるまで、対象幅を広げていく。このようにすることで、できるだけ対象横断面Sに近い計測点Pを用いつつ、形状を把握するために必要な数の計測点Pを選択することができる。
なお、対象幅を広くした結果、対象幅が矩形52の幅を超えた場合には、計測点Pの数が条件を満たしていなくとも、これを横断面形状データ生成のために選択する(ステップS308)。
CPU30は、以上のようにして選択した計測点Pを対象横断面Sに投影する。つまり、各計測点Pを対象横断面Sに垂直に移動し、対象横断面S上に位置させる。対象横断面S上に、多数の計測点Pがないと、横断面形状を得ることができないからである。なお、対象横断面S上の計測点Pを、必要点群データと呼ぶ。
この投影処理の詳細は以下のとおりである。各計測点や左岸距離標50L、右岸距離標50Rについて、高さ方向を考慮せず、図8Aに示すような平面を想定する。CPU30は、左岸距離標50Lと右岸距離標50Rを結ぶ横断側線SL(対象横断面Sの高さがないもの)に対し、対象とする計測点Pから垂線54を引く。垂線54と横断側線SLとの交点Kを求める(ステップS310)。
CPU30は、左岸距離標50Lから交点Kまでの距離を算出し、これをx値とする(ステップS311)。また、計測点Pの高さ方向の値をそのままz値とする(ステップS312)。このようにして、計測点Pは、図8に示すように、対象横断面S(水平方向にx軸、高さ方向にz軸)の上に投影される(ステップS313)
CPU30は、この投影処理をステップS308において取得した全ての計測点Pについて行う(ステップS309、S314)。このようにして、当該区間ΔLにおける対象横断面S上の必要点群データを得ることができる。得られた必要点群データの例を、図9Aに示す。
CPU30は、以上の必要点群データを抽出する処理を、全ての区間について実行する(ステップS303、S314)。したがって、図9Bに示すように、各区間における必要点群データを得ることができる。
3.2必要点群データの区分
次に、CPU30は、必要点群データの区分を行う(図3、ステップS4)。図10、図11に、必要点群データの区分処理のフローチャートを示す。
この実施形態では、過去の横断面形状データ12の構成点56(変化点)に基づいて、必要点群データを区分するようにしている。ここで、構成点とは、横断面形状データにおいて、直線が折れ曲がる点(河川であれば、法肩、法尻など)をいう。図12Aに、構成点56、56・・・の例を示す。その下に、構成点56による区分ΔD、ΔD・・・を示す。この区分ΔDにしたがって必要点群データを区分し、区分した必要点群データを用いて横断面形状の直線を算出することで、形状特定の誤差を少なくすることができる。以下、処理を説明する。
CPU30は、過去の横断面形状データ12の構成点56、56・・・を取得する(ステップS401)。次に、CPU30は、構成点56の左岸距離標40Lからの距離を、x値とする(ステップS403)。構成点56の標高を、z値とする(ステップS404)。続いて、このx値、z値に基づいて、構成点を、点群データ10が配置されている対象横断面Sに投影する(ステップS405)。CPU30は、この処理を全ての構成点56について繰り返す(ステップS402、S406)。
次に、CPU30は、対象横断面Sに投影された構成点56と構成点56を結ぶ構成線58を取得する(ステップS48)。図12Aに示すように、この構成線は、区分ΔDに対応した範囲に引かれている。CPU30は、この構成線58の範囲にある計測点Pを取得する(ステップS409)。続いて、CPU30は、この構成線58と、取得した計測点Pを対応づけて記録する(ステップS410)。CPU30は、この処理を全ての構成線58について繰り返す(ステップS407、S411)。
上記のようにして得られた構成線58と計測点P、P・・・を、図12Bに示す。図12Bにおいては、一つの構成線58(区分ΔD)についてのみ示しているが、他の構成線58についても同様である。
3.3近似性直線の生成
次に、CPU30は、各区分ΔDについて近似性直線を求め、横断面形状データを生成する(図3、ステップS5)。図13に、近似性直線生成のフローチャートを示す。
CPU30は、対象とする区分ΔDにおいて、各計測点P、P・・・から垂直方向(地面に対して垂直な方向)に計測線58までの距離Vを算出する。この距離(絶対値)が最も小さい計測点Pを最近接計測点として抽出する(ステップS502)。図14Aの場合であれば、計測点Pxが最近接計測点として抽出されることになる。
なお、この実施形態では、垂直方向の距離によって最近接計測点を見いだすようにしている。これは、航空レーザ測量による計測点のデータは、水平方向の誤差よりも垂直方向の誤差の方が大きいと考えられるからである。なお、計測線58に対して、計測点Pから垂線を引いてこの長さによって判断するようにしてもよい。
次に、CPU30は、最近接計測点Pxをとおり、計測線58に平行な中心線60を引く(図14B参照)。さらに、この中心線60の上下に所定の距離で平行な上側限界線62、下側境界線64を引く。この上側限界線62と下側限界線64との間にある計測点Pを選択する(ステップS503)。
続いて、CPU30は、選択した計測点Pに基づいて、最小二乗法によって計測点Pについての近似性直線を算出する。つまり、各計測点Pとの距離の合計が最も小さくなるような直線を近似性直線としてみいだす。図14Cに、近似性直線70を示す。
CPU30は、上記処理を全ての区分について繰り返し、各区分について近似性直線70を生成する(ステップS501、S505)。
次に、CPU30は、各区分の近似性直線70を結合して断面形状データを生成する(ステップS506)。この際、図15Aに示すように、隣接する区分の近似性直線70Aと近似性直線70Bは、区分の境で交わらない。そこで、CPU30は、図15Bに示すように、近似性直線70Aと近似性直線70Bを延長し、交点80を求める。この交点80を構成点(変化点)として横断面形状データを生成する。
CPU30は、以上に示した図3、ステップS3〜S5の処理を、横断面(管理断面)の数だけ繰り返す。このようにして、各管理断面における横断面形状データを得ることができる。
4.その他
(1)上記実施形態では、ステップS503において所定幅の計測点を全て選択するようにしている。しかし、ステップS503の前に、当該区分における計測点の外れ値(統計的に他の計測点より大きく外れている点)を削除しておくようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、必要点群データの抽出(ステップS3)において、区間を区切って所定数以上の計測点が各区間に含まれるようにしている。しかし、区間を区切らず、全体として所定以上の計測点が含まれるようにしてもよい。あるいは、計測点の数とは関係なく、幅Wによって必要点群データを抽出するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、必要点群データを過去の断面形状データの構成点に基づいて区分するようにしている。しかし、必要点群データ自体から区分を行うようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、図4に示すように、各区間内の計測点が所定値を超えるように対象幅を広げるようにしている。しかし、狭い対象幅(数mなど)を設定し、その対象幅に含まれる計測点の標高の平均を算出し、対象幅を広げたときにその平均値の変化率が大きくなる直前の対象幅に含まれる計測点を選択するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、距離標に基づいて断面形状を生成する面(横断面S)を生成している。しかし、任意の点に基づいて横断面S(つまり任意の横断面)を生成するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、必要点群データ抽出処理において、計測点の数によって計測点を選択するようにしている(ステップS304、S305)。しかし、計測点の数に代えて、あるいは、計測点の数に加えて、次の条件を選択のための指標としてもよい。
たとえば、図7Bの所定区間ΔLに含まれる計測点のX値のばらつき(標準偏差)が所定値以上あることを選択条件としてもよい。標準偏差が所定値に達していなければ、対象幅を広げ、選択条件を満足するようにする。
あるいは、所定区間ΔLをさらに細かい微小区間に区分し、各微小区間において計測点があるか否かを判断し、計測点がない微小区間が所定数以上連続していないことを選択条件としてもよい。計測点がない微小区間が所定数以上連続していれば、対象幅を広げ、選択条件を満足するようにする。
(7)上記実施形態では、最小二乗法によって回帰直線を求め近似性直線を算出するようにしている。しかし、中央線に近い2点(最も近い点と、2番目に近い点)とを結ぶ直線を近似性直線としてもよい。なお、この2点の距離が区分ΔDの所定割合(たとえば50%)以上の長さでない場合には、3番目に近い点も含めて、距離条件を満たす2点を探し、これを結ぶ直線を近似性直線とする。
また、過去の断面形状線に傾きが最も近い2点(ただし、その距離が区分ΔDの所定割合(たとえば50%)以上の長さであることを条件とする)を選択して、これを結ぶ直線を近似性直線とする。
(8)上記実施形態では、スタンドアローンのPCによって装置を実現している。しかし、サーバ装置として構築するようにしてもよい。この場合、計測した点群データは、端末装置から送信するようにすればよい。

Claims (8)

  1. 対象物についての横断面形状データを生成するための測量成果生成装置であって、
    対象物の計測点について計測した、三次元計測データの集まりである点群データを取得する点群データ取得手段と、
    横断面形状データを生成しようとする横断面に近接する計測点を必要点群データとして抽出する必要点群データ抽出手段と、
    必要点群データを複数の区分に分ける必要点群データ区分手段と、
    前記区分ごとに必要点群データの計測点を結ぶ近似性直線を生成し、隣接する区分の近似性直線が交わる点をブレークポイントとして近似性直線を結合し、横断面形状データを生成する近似性直線生成手段と、
    を備えた測量成果生成装置において、
    前記近似性直線生成手段は、それぞれの区分において、過去の横断面形状データの形状線に最も近接した計測点を特定し、当該計測点をとおり形状線に平行な線を中心線とし、当該中心線に平行で所定距離離れた2つの直線に囲まれた計測点を対象として、近似性直線を生成することを特徴とする測量成果生成装置。
  2. 対象物についての横断面形状データを生成するための測量成果生成装置をコンピュータによって実現するための測量成果生成プログラムであって、コンピュータを、
    対象物の計測点について計測した、三次元計測データの集まりである点群データを取得する点群データ取得手段と、
    横断面形状データを生成しようとする横断面に近接する計測点を必要点群データとして抽出する必要点群データ抽出手段と、
    必要点群データを複数の区分に分ける必要点群データ区分手段と、
    前記区分ごとに必要点群データの計測点を結ぶ近似性直線を生成し、隣接する区分の近似性直線が交わる点をブレークポイントとして近似性直線を結合し、横断面形状データを生成する近似性直線生成手段として機能させるための測量成果生成プログラムにおいて、
    前記近似性直線生成手段は、それぞれの区分において、過去の横断面形状データの形状線に最も近接した計測点を特定し、当該計測点をとおり形状線に平行な線を中心線とし、当該中心線に平行で所定距離離れた2つの直線に囲まれた計測点を対象として、近似性直線を生成することを特徴とする測量成果生成プログラム。
  3. 請求項1の装置または請求項2のプログラムにおいて、
    前記近似性直線生成手段は、過去の横断面形状データの形状線に対して垂直方向の距離が最も短い計測点を、最も近接した計測点として特定することを特徴とする装置またはプログラム。
  4. 請求項1〜3のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    前記必要点群データ区分手段は、過去の横断面形状データの変化点に基づいて、必要点群データを複数の区分に分けることを特徴とする装置またはプログラム。
  5. 請求項1〜4のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    前記必要点群データ抽出手段は、横断面に沿った所定区間ごとに、横断面からの垂直距離がしきい値内の計測点を選択するものであり、所定区間ごとに、当該所定区間において、少なくとも選択される計測点の数が所定値を超えるように、前記しきい値を変化させて選択を行うことを特徴とする装置またはプログラム。
  6. 対象物についての横断面形状データを生成するための測量成果生成装置であって、
    対象物の計測点について計測した、三次元計測データの集まりである点群データを取得する点群データ取得手段と、
    横断面形状データを生成しようとする横断面に近接する計測点を必要点群データとして抽出する必要点群データ抽出手段と、
    過去の横断面形状データの形状線の変化点に基づいて、必要点群データを複数の区分に分ける必要点群データ区分手段と、
    前記区分ごとに必要点群データの計測点を結ぶ近似性直線を生成し、隣接する区分の近似性直線が交わる点をブレークポイントとして近似性直線を結合し、横断面形状データを生成する近似性直線生成手段と、
    を備えた測量成果生成装置。
  7. 測量成果生成装置をコンピュータによって実現するための測量成果生成プログラムであって、コンピュータを、
    対象物の計測点について計測した、三次元計測データの集まりである点群データを取得する点群データ取得手段と、
    横断面形状データを生成しようとする横断面に近接する計測点を必要点群データとして抽出する必要点群データ抽出手段と、
    過去の横断面形状データの形状線の変化点に基づいて、必要点群データを複数の区分に分ける必要点群データ区分手段と、
    前記区分ごとに必要点群データの計測点を結ぶ近似性直線を生成し、隣接する区分の近似性直線が交わる点をブレークポイントとして近似性直線を結合し、横断面形状データを生成する近似性直線生成手段として機能させるための測量成果生成プログラム。
  8. 請求項6の装置または請求項7のプログラムにおいて、
    前記必要点群データ抽出手段は、横断面に沿った所定区間ごとに、横断面からの垂直距離がしきい値内の計測点データを選択するものであり、所定区間ごとに、当該所定区間において選択される計測点の数が所定値を超えるように、前記しきい値を変化させて選択を行うことを特徴とする装置またはプログラム。


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