JP6543046B2 - コラーゲンペプチド含有粉末食品 - Google Patents

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本発明は、飲料または液部を含む食品に対し溶け残りを抑制したコラーゲンペプチド含有粉末食品に関する。
近年、美容目的で食品や飲料に溶解させ添加して摂取する粉末食品が多く利用されている。これらの粉末食品は、それ自体には味や香りは付けられておらず、もともとの食品や飲料の味を変えることなく、気軽に持続的に美容成分を摂取できる。
中でも肌への美容効果を期待したコラーゲンペプチドを含有した粉末食品は、美容への意識の高まりとともに、市場が拡大している。
一方で、このような粉末食品の中には、飲料などに溶解したときの溶け残りを多く生じるものがあり、この溶け残りを改善することが品位向上における課題となっていた。
これまで、液体の形態で流通する酸性のコラーゲン飲料については、濁りや沈殿を防止する方法として、分子量1500以下のコラーゲンペプチドを使用することなどが検討されていたが、添加した際にも、もともとの食品や飲料の味を変えないことを前提として溶解時に中性域のpHを示す粉末食品については、溶け残りの改善方法は検討されていなかった。
特開2010−263840号公報 特開2011−205907号公報
そこで、本発明の目的は、溶け残りの抑制されたコラーゲンペプチド含有粉末食品を提供するものである。
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の成分およびその含有量、ならびに水溶液にした時のpHをコントロールするならば、意外にも沈殿の抑制されたコラーゲンペプチド含有粉末食品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)飲料または液部を含む食品に添加して使用するコラーゲンペプチド含有粉末食品において、
脂質および平均分子量10000未満のヒアルロン酸および/またはその塩を含有し、
前記平均分子量10000未満のヒアルロン酸および/またはその塩の含有量が0.001質量%以上10質量%以下であり、
前記コラーゲンペプチド含有粉末食品の5質量%水溶液のpHが、5.5以上8以下である、
コラーゲンペプチド含有粉末食品、
(2)コラーゲンペプチドの含有量が50質量%以上98質量%以下である(1)記載のコラーゲンペプチド含有食品、
(3)ヒアルロン酸の平均分子量が400以上5000以下である(1)又は(2)に記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品、
(4)ヒアルロン酸のかさ密度が0.25g/cm以上1g/cm以下である(1)又は(2)に記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品、
(5)脂質の含有量が0.001質量%以上である(1)又は(2)に記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品、
(6)食物繊維を含有する(1)又は(2)に記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品、
(7)食物繊維が難消化性デキストリンである(6)記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品、
である。
本発明によれば、飲料または液部を含む食品に対し溶け残りが抑制されたコラーゲンペプチド含有粉末食品を提供できる。したがって、様々な飲料または液部を含む食品へのコラーゲンペプチドの添加が可能となり、コラーゲンペプチド含有粉末食品の更なる需要拡大が期待できる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明において「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。
<本発明の特徴>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品は、脂質および平均分子量10000未満のヒアルロン酸および/またはその塩を含有し、前記平均分子量10000未満のヒアルロン酸および/またはその塩の含有量が0.001%以上10%以下であり、前記コラーゲンペプチド含有粉末食品の5%水溶液のpHが、5.5以上8以下であることにより、飲料または液部を含む食品に対し溶け残りを抑制したことを特徴とする。
<コラーゲンペプチド含有粉末食品>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品は、飲料または液部を含む食品に添加して使用できるコラーゲンペプチドを含有する粉末食品であればいずれの食品でもよく、例えば美容食品、健康食品、サプリメントなどが挙げられる。粉末食品の形態は、一般的な粉末食品の形態であればよく、例えば、微粉末、造粒物あるいは顆粒状の粉体等であってもよい。また、本発明は飲料または液部を含む食品に添加して使用するものであるので、もともとの食品や飲料の味を変えないことが好ましいことから、例えばフルーツエキスやコーヒー粉末、合成香料や天然香料等の風味付与を目的とした風味付与剤の含有量が0.1%以下とすると良い。一方、コラーゲンペプチド等の配合物特有の風味をマスキングするために香料等のマスキング剤を含有させても良い。
<コラーゲンペプチド>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品に用いられるコラーゲンペプチドとしては、特に限定されずコラーゲンペプチドとして市販されているものを用いればよい。牛や豚の皮、魚の皮や鱗、鶏の皮など由来のものなどが挙げられる。コラーゲンペプチドの分子量は特に限定されないが、食品や飲料に溶解させることを考慮すると平均分子量300以上30000以下とすることができる。本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品に用いられるコラーゲンペプチドの含有量は特に限定されないが、コラーゲンペプチド含有粉末食品の50%以上98%以下とすることができ、60%以上90%以下とすると良い。
<ヒアルロン酸および/またはその塩>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品に用いられる「ヒアルロン酸」は、グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンとの2糖からなる繰り返し構成単位を1以上有する多糖類をいう。また、「ヒアルロン酸の塩」としては、特に限定されないが、食品または薬学上許容しうる塩であると良く、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
本発明に用いるヒアルロン酸および/またはその塩は、一般的に食品に用いられるものであれば、いずれのものでも良く、動物等の天然物、例えば、鶏冠、さい帯、皮膚、関節液などの生体組織等、から抽出されたものでもよく、または、微生物もしくは動物細胞を培養して得られたもの、例えばストレプトコッカス属の細菌等を用いた発酵法等、化学的もしくは酵素的に合成されたものなど、いずれも使用することができる。
<ヒアルロン酸および/またはその塩の平均分子量>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品に用いられるヒアルロン酸および/またはその塩の平均分子量は、粉末食品の溶け残りを抑制できる点で10000未満である。ヒアルロン酸および/またはその塩の平均分子量が10000以上であると、ヒアルロン酸自身の粘度によって粉末食品の溶解を促進する効果が弱まり、溶け残りを抑制する効果が減少するものと推察される。また、ヒアルロン酸および/またはその塩の平均分子量は、溶け残りを抑制する効果を高める点で、平均分子量400以上5000以下とすることができ、さらに平均分子量800以上3500以下とすることができる。なお、本発明において、ヒアルロン酸および/またはその塩の平均分子量は、後述するゲル濾過カラムを用いた液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた方法にて測定することができる。
<平均分子量10000未満のヒアルロン酸および/またはその塩の含有量>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品に用いられる平均分子量10000未満のヒアルロン酸および/またはその塩の含有量は、粉末食品の溶け残りを抑制できる点で0.001%以上10%以下であり、0.01%以上5%以下、さらには0.05%以上1%以下であることができる。
平均分子量10000未満のヒアルロン酸および/またはその塩の含有量が0.001%よりも小さいと粉末食品全体に対して溶け残りを抑制する効果を発揮できない。また、10%よりも大きいと、ヒアルロン酸自身の溶解により、粉末食品中のその他の成分の溶解を妨害してしまう可能性がある。
<ヒアルロン酸および/またはその塩のかさ密度>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品に用いられるヒアルロン酸および/またはその塩は、かさ密度が0.25g/cmよりも大きいことができ、さらに0.35g/cmよりも大きいことができる。かさ密度が0.25g/cmよりも大きいことによってコラーゲンペプチド含有粉末食品の溶解性を向上させることができる。かさ密度の上限は特に限定していないが、1g/cm以下であることができ、さらに0.7g/cm以下であることができる。
<脂質>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品は、脂質を配合したものである。
本発明に用いる脂質は、一般的に食品に用いられるものであれば、粉末状、液状等いずれのものでも良く、例えば、サラダ油、コーン油、グレープシード油、ゴマ油、大豆油、ツバキ油、ヤシ油、ベニバナ油、アボガド油、オリーブオイル等の植物油脂、乳脂、魚油、リン脂質等の動物油脂、グリセリン脂肪酸エステル等の合成油脂、コエンザイムQ10、セラミド、アスタキサンチン、または、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンK等の脂溶性ビタミンであってもよい。本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品に含有させる脂質の量は、0.001%以上、さらには0.01%以上、さらには0.02%以上含有することができる。また、前記脂質の量の上限としては、1%以下、さらには0.5%以下と含有することができる。脂質の含量を前記範囲にすることによって、本願発明の効果を奏し易い。また、脂質の含量を0.5%以下とすることによって脂質による濁りを生じにくい。
<コラーゲンペプチド含有粉末食品の5質量%水溶液のpH>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品は、飲料や食品に添加して使用する目的から、5質量%水溶液の時のpHが5.5以上8以下であり、さらに5.5以上7以下であることができる。5%水溶液の時のpHが前記範囲よりも低いと、飲料や食品に対し酸味を付与してしまい、添加された食品本来の味を変えてしまい、また、酸による物性の変化を引き起こす可能性もある。一方、前記範囲よりも高いと、アルカリによる物性の変化を引き起こす可能性がある。本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品の5%水溶液のpHは、本発明の粉末食品を5%濃度となるように水に攪拌溶解させ、そのpHをpHメーターにより計測することにより測定できる。
<食物繊維>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品は、さらに食物繊維を含有することができる。食物繊維は食品として使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、難消化性デキストリン、セルロース、ペクチン等が挙げられる。特に溶け残りを抑える点で、難消化性デキストリンを配合すると良い。また、食物繊維の含有量は、1%以上20%以下の場合に、特に本願発明の溶け残りを抑制する効果を奏しやすい。
<他の原料>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品には、上述したコラーゲン、ヒアルロン酸および/またはその塩、脂質、食物繊維以外の食品素材を本発明の効果が損なわれない範囲で適宜添加することができる。
具体的には、デキストリン、マルトデキストリン、トレハロース、エラスチン、高分子ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、グルコサミン、メチルスルフェニルメタン、胚芽抽出物、プラセンタエキス、ハトムギエキス、ハーブ抽出物、乳酸菌、酵母、香料、着色料、乳化剤の他、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類、大豆ペプチド等の各種ペプチド、アルギニン、グルタミン等のアミノ酸、プルラン、アラビアガム等の増粘剤、スクラロース、エリスリトール、ステビア、アセスルファムK等の甘味料等が挙げられる。
<コラーゲンペプチド含有粉末食品の製造方法>
本発明のコラーゲンペプチド含有粉末食品は、一般的に、デキストリン等の粉体原料と共にコラーゲンペプチド、ヒアルロン酸および/またはその塩、油脂と他の原料を混合した粉体を混合あるいは造粒させて製することができる。
次に、本発明を実施例、比較例及び試験例に基づき、さらに説明する。なお、本発明はこれに限定するものではない。
[実施例1]
配合表1の割合で原料を均一に混合し、造粒することにより、実施例1のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。脂質含量は、0.12%であった。なお、配合した平均分子量10000未満のヒアルロン酸の平均分子量およびカサ密度は以下に示す方法で測定した。配合した平均分子量10000未満のヒアルロン酸の平均分子量は2000、かさ密度は0.43g/cmであった。
<配合表1>
コラーゲンペプチド 71.50%
難消化性デキストリン 13.51%
マルトデキストリン 12.16%
コエンザイムQ10 0.07%
植物油脂 0.05%
プラセンタエキス 0.01%
ビタミンC 1.35%
グルコサミン 0.81%
ヒアルロン酸(平均分子量30万) 0.41%
ヒアルロン酸(平均分子量2000) 0.10%
香料 0.01%
甘味料 0.01%
合計 100.00%
<ヒアルロン酸の平均分子量測定方法>
(HPLC測定条件)
HPLC分析装置:商品名「アライアンスPDAシステム」、日本ウォーターズ株式会社製
使用カラム:ゲル濾過カラム(商品名「Diol−120」,株式会社ワイエムシイ製
分析サンプル:ヒアルロン酸の0.1%(w/v)水溶液
カラム温度:40℃
流速:1mL/分
ヒアルロン酸の0.1%(w/v)水溶液の注入量:20μL
移動相:0.003Mリン酸バッファー(0.15MNaCl含有,pH7.0)
本実施例に係るゲル濾過カラムを用いた液体クロマトグラフィーでは、保持時間が遅いものほど低分子である。よって、ヒアルロン酸のHPLCの測定結果では、保持時間の長い順に、N−アセチルグルコサミン、D−グルクロン酸、ヒアルロン酸(2糖:繰り返し構造単位1個)、ヒアルロン酸(4糖:繰り返し構造単位2個)、ヒアルロン酸(6糖:繰り返し構造単位3個)、ヒアルロン酸(8糖:繰り返し構造単位4個)…のピークが得られる。各ピークの分子量(例えば2糖であれば分子量400)にピーク面積を乗じた値を算出し、ピーク毎に算出した値を積算する。さらに、それを全体のピーク面積で除することによって、平均分子量を算出できる。
<かさ密度の測定方法>
「かさ密度」は、「第十六改正日本薬局方、3.粉体物性測定法、3.01 かさ密度およびタップ密度測定法」に記載の方法に準じて測定した。
[実施例2]
実施例1において配合表1のヒアルロン酸(平均分子量2000)の配合量を5%に増やし、等量のマルトデキストリンを減量した以外は実施例1と同様にして実施例2のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。
[実施例3]
実施例1において配合表1のヒアルロン酸(平均分子量30万)を配合せず、等量のマルトデキストリンに置き換えた以外は実施例1と同様にして実施例3のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。
[比較例1]
実施例1において配合表1のヒアルロン酸(平均分子量2000)を配合せず、等量のマルトデキストリンに置き換えた以外は実施例1と同様にして比較例1のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。
[比較例2]
実施例1において配合表1のヒアルロン酸(平均分子量2000)をヒアルロン酸(平均分子量10万、かさ密度0.45g/cm)に置き換えた以外は実施例1と同様にして比較例2のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。
[比較例3]
実施例1において配合表1のヒアルロン酸(平均分子量30万)を配合せず、ヒアルロン酸(平均分子量2000)の配合量を11%とし、マルトデキストリンで増減量を調整した以外は実施例1と同様にして比較例3のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。
[実施例4]
配合表2の割合で原料を均一に混合し、造粒することにより、実施例1のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。脂質含量は、0.09%であった。なお、配合した平均分子量10000未満のヒアルロン酸の平均分子量およびカサ密度は実施例1と同様の方法で測定した。配合した平均分子量10000未満のヒアルロン酸の平均分子量は1500、かさ密度は0.24g/cmであった。
<配合表2>
コラーゲンペプチド 71.64%
難消化性デキストリン 13.51%
マルトデキストリン 12.01%
セラミド 0.05%
ビタミンE 0.01%
植物油脂 0.03%
プラセンタエキス 0.01%
ビタミンC 1.35%
グルコサミン 0.81%
ヒアルロン酸(平均分子量30万) 0.41%
ヒアルロン酸(平均分子量1500) 0.15%
香料 0.01%
甘味料 0.01%
合計 100.00%
[試験1]
実施例1〜4および比較例1〜3について、5%濃度で水に溶解させた時のpH測定と溶け残りの評価を行った。評価はA、B、C、Dの順で溶け残りの抑制効果が高いことを示している。結果を表1に示す。
Figure 0006543046
表1より、平均分子量10000未満のヒアルロン酸含量が0.01%以上10%以下であり、5%水溶液のpHが5.5以上8以下である実施例1、2、3、4は比較例1、2、3に比べて溶け残りの抑制効果に優れていた。中でも、平均分子量10000未満のヒアルロン酸含量が1%以下である実施例1、3、4が溶け残りの抑制効果に優れていた。
[比較例4]
配合表3の割合で原料を均一に混合し、造粒することにより、比較例4のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。
<配合表3>
コラーゲンペプチド 97.75%
ビタミンC 1.06%
コンドロイチン硫酸 0.85%
ヒアルロン酸(平均分子量30万) 0.32%
香料 0.02%
合計 100.00%
比較例4のコラーゲンペプチド含有粉末食品を5%濃度で水に溶解させたところ、pHは5.65であった。溶け残りは生じていなかった。比較例4から脂質を含有していないコラーゲンペプチド含有粉末食品には溶け残りの課題を生じないことがわかる。
[実施例5]
実施例1において配合表1のヒアルロン酸(平均分子量2000)をヒアルロン酸(平均分子量8000、かさ密度0.50g/cm)に置き換えた以外は実施例1と同様にして実施例5のコラーゲンペプチド含有粉末食品を調製した。
実施例5のコラーゲンペプチド含有粉末食品を5%濃度で水に溶解させた時のpHは、5.78であり、溶け残りの抑制効果を実施例2と比較したとところ、実施例2と同等もしくはわずかに劣るレベルであった。

Claims (5)

  1. 飲料に添加して使用するコラーゲンペプチド含有粉末食品であって、
    脂質および平均分子量800以上3500以下のヒアルロン酸および/またはその塩を含有し、
    前記脂質の含有量が0.01%以上0.5%以下であり、
    前記平均分子量800以上3500以下のヒアルロン酸および/またはその塩の含有量が0.001質量%以上10質量%以下であり、
    前記コラーゲンペプチド含有粉末食品の5質量%水溶液のpHが、5.5以上7以下である、
    コラーゲンペプチド含有粉末食品。
  2. コラーゲンペプチドの含有量が50質量%以上98質量%以下である請求項1記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品。
  3. ヒアルロン酸のかさ密度が0.25g/cm3以上1g/cm3以下である請求項1又は2に記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品。
  4. 食物繊維を含有する請求項1又は2に記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品。
  5. 食物繊維が難消化性デキストリンである請求項記載のコラーゲンペプチド含有粉末食品。
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