JP2015130840A - 粉末飲食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を提供する。
【解決手段】清水に分散溶解して食する形態である、粉末飲食品において、平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物、並びに風味付与剤を配合し、前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを特定比率で配合することを特徴とした、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品。
【選択図】なし

Description

本発明は、清水に分散溶解して食する形態である、粉末飲食品において、
平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、
多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物、
並びに風味付与剤を配合し、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを特定比率で配合した、
風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品に関する。
近年、ビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維といった栄養素が豊富に含まれた粉末飲食品が広く市場に出回っており、特に、清水に分散溶解して食する形態の粉末飲食品は、手軽さと食事に代用できるという点から、幅広い年齢層の支持を受けている。
しかし、これらの粉末飲食品には、清水に分散溶解する際に発生する独特の風味や粉臭さを感じるという問題がある。
このため、従来、これらの粉末食品には、飲み難さ緩和のため、甘味料や風味付与剤が添加されているが、一般的に多価金属、タンパク質、食物繊維等が豊富に配合されているため、甘味料や風味付与剤本来の味が損なわれている。
特開平10−215793号公報
そこで、本発明の目的は、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を提供するものである。
そこで、本発明者等は、清水に分散溶解して食する形態である、粉末飲食品において、
風味付与剤の風味増強に着眼して鋭意研究を重ねた結果、
平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、
多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物、
並びに風味付与剤を配合し、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを特定比率で配合したところ、
意外にも風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)清水に分散溶解して食する形態である、粉末飲食品において、
平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、
多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物、
並びに風味付与剤を配合し、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成が、ヒアルロン酸を20%以上40%以下、ヒアルロン酸ナトリウムを60%以上80%以下になるように含有し、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHが3.5以上5.5以下である、
粉末飲食品。
(2)(1)の粉末飲食品において、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを合計で0.001%以上、
多価金属含有物中の多価金属含量を0.01%以上5%以下になるように配合した、
粉末飲食品。
(3)(1)又は(2)の粉末飲食品において、
前記多価金属含有物中の多価金属が、マグネシウム、鉄、及び亜鉛から選ばれる1種又は2種以上である、
粉末飲食品。
である。
本発明によれば、清水に分散溶解して食する形態である、粉末飲食品において、
平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、
多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物、
並びに風味付与剤を配合し、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを特定比率で配合することにより、
風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において「%」は「質量%」を意味する。
<本発明の特徴>
本発明によれば、清水に分散溶解して食する形態である、粉末飲食品において、
平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、
多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物、
並びに風味付与剤を配合し、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを特定比率で配合することにより、
風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を提供できる。
具体的には、前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成が、
ヒアルロン酸を20%以上40%以下、ヒアルロン酸ナトリウムを60%以上80%以下になるように配合する。
<粉末飲食品>
本発明の粉末飲食品は、清水に分散溶解して食する形態のものであれば、いずれのものでも良い。
本発明においては、清水に限定せず、牛乳、コーヒー、紅茶、緑茶、抹茶、フルーツジュース、清涼飲料、スープ又は味噌汁等の清水部分に分散溶解して食する形態も含まれる。
また、一般的に、前記粉末飲食品には、多価金属含有物の他に、タンパク質が20%以上、食物繊維が5%以上と高濃度で配合されている。
タンパク質や食物繊維が高濃度に配合されている場合、風味付与剤本来の風味が損なわれ易いため、本発明の効果を発揮しやすく、好適である。
<ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム>
本発明の粉末飲食品は、必須成分としてヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを配合したものである。
本発明に用いるヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムは、一般的に食品に用いられるものであれば、いずれのものでも良く、動物等の天然物(例えば鶏冠、さい帯、皮膚、関節液などの生体組織など)から抽出されたものでもよく、または、微生物もしくは動物細胞を培養して得られたもの(例えばストレプトコッカス属の細菌等を用いた発酵法)、化学的もしくは酵素的に合成されたものなど、いずれも使用することができる。
<ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量>
本発明の粉末飲食品において、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を得るために、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は3500以下である必要があり、さらに2500以下であると良い。
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成が前記範囲外の場合は、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品が得られない。
なお、吸湿により、取り扱いがし難い場合があるので、平均分子量800以上、さらに1000以上が良い。
また、本発明で用いるヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は、常法に則り、HPLC測定や極限粘度法により求められる。
<ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成並びに前記水溶液のpH>
本発明の粉末飲食品において、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を得るために、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成は、ヒアルロン酸が20%以上40%以下、ヒアルロン酸ナトリウムが60%以上80%以下である必要があり、
さらに、ヒアルロン酸が25%以上35%以下、ヒアルロン酸ナトリウムが65%以上75%以下であると良い。
また、前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHは3.5以上5.5以下である。
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成及び前記水溶液のpHが前記範囲外の場合は、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品が得られない。
なお、前記平均分子量、組成、及びpHを満たすヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを得る方法としては、例えば、平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムをそれぞれ準備し、それらを本発明の粉末飲食品を調製する前、あるいは調製する際に混合する方法等が挙げられる。あるいは、平均分子量3500以上の原料ヒアルロン酸及び/又はそのナトリウム塩を加水分解後、中和や脱塩処理等を組み合わせて調製する方法等が挙げられるが、本発明はこれらに限定するものではない。
<ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの配合量>
本発明の粉末飲食品において、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を得られ易いことから、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの配合量は、合計で0.001%以上とすると良く、さらに、0.01%以上とすると良い。
なお、上限は規定するものではないが、5%以上多く配合しても、添加量に応じた効果が得られ難く、経済的ではない。
よって、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの配合量は、5%以下とすると良く、さらに1%以下とすると良い。
<多価金属含有物>
本発明の粉末飲食品は、必須成分として多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物を配合したものである。
本発明の多価金属含有物は、一般的に食品に用いられるものであれば、いずれのものでも良く、無機酸塩としては、例えば、塩酸塩、リン酸塩、炭酸塩等が挙げられ、有機酸塩としては、例えば、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、ピロリン酸塩、パントテン酸塩等が挙げられる。
前記多価金属含有物中の多価金属としては、マグネシウム、鉄、亜鉛、カルシウム、銅、マンガン等が挙げられる。
特に、前記多価金属含有物中の多価金属が、マグネシウム、鉄、及び亜鉛から選ばれる1種又は2種以上の場合、金属特有の苦みが強いため、本発明に効果を発揮し易く、好適である。
<多価金属含有物中の多価金属含量>
本発明の粉末飲食品において、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品を得られ易いことから、多価金属含有物中の多価金属含量は、0.01%以上5%以下とすると良く、さらに、0.01%以上3%以下とすると良い。
<風味付与剤>
本発明の粉末飲食品は、必須成分として風味付与剤を配合したものである。
本発明に用いる風味付与剤は、一般的に食品に用いられるものであれば、いずれのものでも良く、例えば、香料、フルーツエキス、コーヒーエキス、果実、果肉、果汁等が挙げられる。
なお、風味付与剤の配合量は、一般的に食品に配合される量であれば、特に規定するものではないが、例えば、0.001%以上20%とすると良い。
<他の原料>
本発明の粉末飲食品には、上述したヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、多価金属含有物、風味付与剤、タンパク質及び食物繊維以外の食品素材を本発明の効果が損なわれない範囲で適宜添加することができる。
具体的には、ゼラチン、ペクチン、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン等の増粘剤、アスパルテーム、スクラロース又はアセスルファムカリウム等の甘味料、デキストリン、マルトオリゴ糖又はグラニュー糖等の糖質、動植物油、乳化剤、アルギニン、ロイシン、バリン、トリプトファン等のアミノ酸、各種ペプチド、各種ビタミン、コラーゲン、コエンザイムQ10、ポリフェノール、オルニチン、色素、着色料等が挙げられる。
次に、本発明を実施例に基づき、さらに説明する。
なお、本発明はこれに限定するものではない。
[実施例1]粉末飲食品の製造
配合表1に記載された配合に基づいて、実施例1の粉末飲食品を製造した。
つまり、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量2000。キユーピー(株)製)をあらかじめ混合し、次に、分離大豆タンパク質、難消化性デキストリン、コーヒーパウダー、コラーゲンペプチド、アルギニン、酸化マグネシウム(1g/1.67g)、ピロリン酸第二鉄(1g/6.67g)、亜鉛酵母(50mg/100g)、ビタミンミックスと均一に混合し、造粒することにより、実施例1の粉末飲食品100gを製造した。
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成は、ヒアルロン酸30%、ヒアルロン酸ナトリウム70%であった。
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHは4.3であった。
多価金属含有物中の多価金属含量は、1%であった。
[配合表1]
分離大豆タンパク質 50%
難消化性デキストリン 20%
コーヒーパウダー 5%
コラーゲンペプチド 2%
アルギニン 1%
酸化マグネシウム(1g/1.67g) 1.3%(マグネシウム含量0.8%)
ピロリン酸第二鉄(1g/6.67g) 1.3%(鉄含量0.2%)
亜鉛酵母(50mg/100g) 2%(亜鉛含量0.001%)
ビタミンミックス 0.2%
ヒアルロン酸(平均分子量2000) 0.015%
ヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量2000)0.035%
清水で 100%
[実施例2]
実施例1において、平均分子量2000のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを平均分子量3000のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムに変更し、実施例1と同様の製造方法により実施例2の粉末飲食品を製造した。
[実施例3]
実施例1において、平均分子量2000のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを平均分子量900のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムに変更し、実施例1と同様の製造方法により実施例3の粉末飲食品を製造した。
[実施例4]
実施例1において、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成を、ヒアルロン酸38%、ヒアルロン酸ナトリウム62%に変更し、実施例1と同様の製造方法により実施例4の粉末飲食品を製造した。
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHは4であった。
[実施例5]
実施例1において、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成を、ヒアルロン酸22%、ヒアルロン酸ナトリウム78%に変更し、実施例1と同様の製造方法により実施例5の粉末飲食品を製造した。
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHは4.5であった。
[比較例1]
実施例1において、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを配合せず、実施例1と同様の製造方法により比較例1の粉末飲食品を製造した。
[比較例2]
実施例1において、酸化マグネシウム、ピロリン酸第二鉄、亜鉛酵母、及びコーヒーエキスを配合せず、実施例1と同様の製造方法により比較例2の粉末飲食品を製造した。
[比較例3]
実施例1において、平均分子量2000のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを、平均分子量100,000のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムに変更し、実施例1と同様の製造方法により比較例3の粉末飲食品を製造した。
[比較例4]
実施例1において、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成を、ヒアルロン酸90%、ヒアルロン酸ナトリウム10%に変更し、実施例1と同様の製造方法により比較例4の粉末飲食品を製造した。
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHは3.4であった。
[比較例5]
実施例1において、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成を、ヒアルロン酸10%、ヒアルロン酸ナトリウム90%に変更し、実施例1と同様の製造方法により比較例5の粉末飲食品を製造した。
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHは5.7であった。
[試験例1]
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量、多価金属含有物の有無、風味付与剤添加の有無、並びにヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成による、粉末飲食品の風味付与剤の風味増強効果に与える影響について調べた。
つまり、実施例1乃至5、及び比較例1乃至5で製したそれぞれの粉末飲食品を清水に分散溶解させて喫食し、比較例1で製した粉末飲食品を基準に風味付与剤の風味が増強されているかについて評価した。
評価は、下記の評価基準に従ったものである。
◎:比較例1で製した粉末飲食品よりも、非常に風味付与剤の風味が増強されている。
○:比較例1で製した粉末飲食品よりも、風味付与剤の風味が増強されている。
△:比較例1で製した粉末飲食品よりも、若干風味付与剤の風味が増強されている。
×:比較例1で製した粉末飲食品と同程度である。
Figure 2015130840
表1より、平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、
多価金属含有物、並びに風味付与剤を配合し、前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成が、ヒアルロン酸を20%以上40%以下、ヒアルロン酸ナトリウムを60%以上80%以上になるように含有し、
前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHが3.5以上5.5以下でないと、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品が得られないことが理解できる(実施例1乃至5)。
特に、平均分子量2500以下であり、さらに1000以上のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを配合し、前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成が、ヒアルロン酸25%以上35%以下、ヒアルロン酸ナトリウム65%以上75%以下になるように含有すると、本発明の効果が顕著に現れた(実施例1)。
[実施例6]
実施例1において、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成は変更せずに、配合量を0.005%、酸化マグネシウムの配合量を5.2%(マグネシウム含量3.1%)、ピロリン酸第二鉄の配合量を6.0%(鉄含量0.9%)、コーヒーエキスをバナナ香料にそれぞれ変更し、実施例1と同様の製造方法により実施例6の粉末飲食品を製造した。
多価金属含有物中の多価金属含量は4%であった。
[実施例7]
実施例1において、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成は変更せずに、配合量を0.1%、酸化マグネシウムの配合量を0.13%(マグネシウム含量0.08%)、ピロリン酸第二鉄の配合量を0.13%(鉄含量0.02)、コーヒーエキスをいちご香料にそれぞれ変更し、実施例1と同様の製造方法により実施例7の粉末飲食品を製造した。
多価金属含有物中の多価金属含量を0.1%であった。
[試験例2]
ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの配合量、並びに多価金属含量による、粉末飲食品の風味付与剤の風味増強効果に与える影響について調べた。
つまり、実施例1、6及び7、並びに比較例1及び2で製したそれぞれの粉末飲食品を牛乳の清水部分に分散溶解させて喫食し、比較例1で製した粉末飲食品を基準に風味付与剤の風味が増強されているかについて評価した。
Figure 2015130840
表2より、平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを合計で0.001%以上、多価金属含有物中の多価金属含量を0.01%以上5%以下になるように配合した方が、風味付与剤の風味が増強された粉末飲食品が得られ易いことが理解できる(実施例1、6及び7)。
特に、前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを合計で0.01%以上、多価金属含量を0.01%以上3%以下になるように配合すると、本発明の効果が顕著に現れた(実施例1及び7)。
[実施例8]
原料ヒアルロン酸(商品名「ヒアロオリゴ」。平均分子量8000。キユーピー(株)製。)の10%水溶液を、塩酸で加水分解した。
その後、得られた加水分解物を陰イオン交換樹脂で処理した後、水酸化ナトリウム水溶液で中和し、噴霧乾燥により乾燥させた。
得られたヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの混合物は、平均分子量2300であり、ヒアルロン酸28%、ヒアルロン酸ナトリウム72%の組成であり、水溶液のpHは4.4であった。
実施例1において、平均分子量2000のヒアルロン酸0.015%及びヒアルロン酸ナトリウム0.035%に換えて、上記得られたヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの混合物0.05%を配合した以外は、実施例1と同様の製造方法により実施例8の粉末飲食品を製造した。
得られた粉末飲食品は、比較例1で製した粉末飲食品よりも、非常に風味付与剤の風味が増強されていた。

Claims (3)

  1. 清水に分散溶解して食する形態である、粉末飲食品において、
    平均分子量3500以下のヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム、
    多価金属の無機酸塩、多価金属の有機酸塩、及び多価金属含有酵母から選ばれる1種又は2種以上の多価金属含有物、
    並びに風味付与剤を配合し、
    前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムの組成が、
    ヒアルロン酸を20%以上40%以下、ヒアルロン酸ナトリウムを60%以上80%以下になるように含有し、
    前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム水溶液のpHが3.5以上5.5以下である、
    粉末飲食品。
  2. 請求項1記載の粉末飲食品において、
    前記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウムを合計で0.001%以上、
    前記多価金属含有物中の多価金属含量を0.01%以上5%以下になるように配合した、
    粉末飲食品。
  3. 請求項1又は2記載の粉末飲食品において、
    前記多価金属含有物中の多価金属が、マグネシウム、鉄、及び亜鉛から選ばれる1種又は2種以上である、
    粉末飲食品。
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