JP6542532B2 - ワイヤハーネス保護構造及び給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スライドドアを有する車両において、車体とスライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置におけるワイヤハーネスを保護するワイヤハーネス保護構造、及び、その給電装置に関するものである。
従来、スライドドアを有する車両において、車体とスライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような給電装置では、スライドドアの開閉時にスライドドアに追随してワイヤハーネスが無理なく動けるように、ワイヤハーネスが保持されている。
ここで、給電装置において上記のようにワイヤハーネスを保持する構成として、例えばスライドドアと平行かつスライドドアの開閉方向と直交する揺動軸回りに揺動自在な揺動部材でワイヤハーネスを保持する構成が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この構成では、スライドドアの開閉時に揺動部材が揺動することで、ワイヤハーネスが無理なく動けるようになっている。
特開2009−273312号公報 特開2014−143779号公報
ところで、上記のような給電装置では、ワイヤハーネスが、スライドドアの開閉に伴ってスライドドアのドアパネルと繰り返し接触することがある。ドアパネルの多くは金属製であり、このように繰り返し接触すると、ワイヤハーネスが傷む恐れがある。また、逆に金属製のドアパネルが傷む恐れもある。
従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、ワイヤハーネスとドアパネルとの接触を抑えることができるワイヤハーネス保護構造及び給電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、スライドドアを有する車両において、車体と前記スライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置における前記ワイヤハーネスを保護するワイヤハーネス保護構造であって、前記スライドドアにおいて車外側に位置するドアパネルよりも車内側に面して配置されるドアトリムを備え、前記ドアトリムが、前記ドアパネルとの間に距離を開けて該ドアパネルと略平行に延在する板状の本体部と、前記本体部よりも前記ドアパネル寄りに配置されるとともに前記本体部に連続して形成され、前記車両の上下方向について、前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間を経て当該ワイヤハーネスよりも下方まで延在する延在部と、を備え、前記延在部には、前記ドアパネル側に窪むとともに前記スライドドアの全閉状態における前記ワイヤハーネスの延在方向に延びる溝が設けられており、該溝の底が前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間に位置し、更に、前記上下方向について前記延在部における前記溝よりも下方の部位が、前記車両の車幅方向について前記溝の底よりも前記本体部寄りに迫り出しており、前記本体部と前記ドアパネルとの間隔が、前記延在部における前記溝よりも下方の部位と前記ドアパネルとの間隔よりも広いことを特徴とするワイヤハーネス保護構造となっている。
また、上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、スライドドアを有する車両において、車体と前記スライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置であって、前記スライドドアにおいて車外側に位置するドアパネルに固定される支持部材と、前記ワイヤハーネスを保持するとともに、前記スライドドアと平行かつ該スライドドアの開閉方向と直交する揺動軸回りに揺動自在に、前記支持部材に軸支される揺動部材と、前記ドアパネルよりも車内側に面して配置されるドアトリムを備え、前記ドアトリムが、前記ドアパネルとの間に距離を開けて該ドアパネルと略平行に延在する板状の本体部と、前記本体部よりも前記ドアパネル寄りに配置されるとともに前記本体部に連続して形成され、前記車両の上下方向について、前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間を経て当該ワイヤハーネスよりも下方まで延在する延在部と、を備え、前記延在部には、前記ドアパネル側に窪むとともに前記スライドドアの全閉状態における前記ワイヤハーネスの延在方向に延びる溝が設けられており、該溝の底が前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間に位置し、更に、前記上下方向について前記延在部における前記溝よりも下方の部位が、前記車両の車幅方向について前記溝の底よりも前記本体部寄りに迫り出しており、
前記本体部と前記ドアパネルとの間隔が、前記延在部における前記溝よりも下方の部位と前記ドアパネルとの間隔よりも広いことを特徴とする給電装置となっている。
請求項1及び請求項に記載の発明によれば、ドアトリムにおいて、ワイヤハーネスとドアパネルとの間に延在する延在部により、ワイヤハーネスとドアパネルとの接触を抑えることができる。
また、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、延在部には、少なくともスライドドアの全閉状態でワイヤハーネスが収まるように、ドアパネル側に窪むとともに全閉状態におけるワイヤハーネスの延在方向に延びる溝が設けられている。ワイヤハーネスが上記の溝に収まることにより、車両に搭乗中の搭乗者から、給電装置のワイヤハーネスが隠されることとなり、車内におけるスライドドアの見栄えを向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス保護構造が適用された給電装置を示す図である。 図1に示されているドア側ユニットを示す分解斜視図である。 図1に示されている車体側ユニットを示す分解斜視図である。 図1に示されているスライドドアを車両内側から見た平面図である。 図4に示されているスライドドアを、車両内側で斜め上方から見た斜視図である。 図5に示されている斜視図においてドアトリムを取り去った状態を示す図である。 図4におけるA−A断面を模式的に示す断面図である。
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス保護構造及び給電装置を、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス保護構造が適用された給電装置を示す図である。本実施形態の給電装置1は、スライドドア50を有する車両5において、車体60とスライドドア50とをワイヤハーネス10を介して電気的に接続する装置である。尚、この図1では、図中右側が車両5の前側に相当し、図中左側が車両5の後側に相当し、図中上側が車両外側に相当し、図中下側が車両内側に相当する。また、図中上下方向が本実施形態におけるX方向であり、図中左右方向が本実施形態におけるY方向であり、紙面に対する垂直方向がZ方向である。
給電装置1では、車体60に設けられた不図示の電源からスライドドア50に設けられた不図示の電気機器へとワイヤハーネス10を介して電力が供給される。また、この給電装置1では、車体60に設けられた不図示の制御手段とスライドドア50に設けられた不図示の電気機器との間でワイヤハーネス10を介して電気信号の授受も行われる。給電装置1は、ワイヤハーネス10、ドア側ユニット30、車体側ユニット40、スライドドア50の構成部品でもあるドアトリム52、及び車体60の構成部品でもあるスカッフトリム61を備えている。
ワイヤハーネス10は、複数本の電線11と、可撓性を有するコルゲートチューブ12とを備えており、電線11における車体60とスライドドア50との間にコルゲートチューブ12が被せられている。コルゲートチューブ12の一端がドア側ユニット30に、車両の上下方向であるZ方向を揺動軸方向として揺動自在に保持され、他端が車体側ユニット40に、Z方向を揺動軸方向として揺動自在に保持されている。ドア側ユニット30は、スライドドア50を構成するドアパネル51に固定されている。ドア側ユニット30では、コルゲートチューブ12の一端が、スライドドア50の全閉時にドアパネル51側に向かうように、矢印D1方向に付勢されている。また、車体側ユニット40は、不図示の車体フレームに固定されている。車体側ユニット40では、コルゲートチューブ12の他端が、スライドドア50の全閉時に車両内側に向かうように、矢印D2方向に付勢されている。
スライドドア50は、車両の前後方向であるY方向に開閉される。スライドドア50が全閉から全開へと向かって開かれるときには、ドア側ユニット30では、コルゲートチューブ12の一端が、上記の付勢力に反してドアパネル51から離れる方向に揺動する。また、このときには、車体側ユニット40では、コルゲートチューブ12の他端が、上記の付勢力に反して車両外側に向かって揺動する。一方、スライドドア50が全開から全閉へと向かって閉じられるときには、ドア側ユニット30では、コルゲートチューブ12の一端が、上記の付勢力に応じてドアパネル51側に揺動する。また、このときには、車体側ユニット40では、コルゲートチューブ12の他端が、上記の付勢力に応じて車両内側に向かって揺動する。
図2は、図1に示されているドア側ユニットを示す分解斜視図である。この図2には、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図2では、図1と同様に図中右側が車両5の前側に相当し、図中左側が車両5の後側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
ドア側ユニット30は、ドア側支持部材31と、ドア側揺動部材32と、ドア側巻きバネ33と、案内部材34と、を備えている。ドア側支持部材31は、スライドドア50のドアパネル51に固定される。ドア側揺動部材32は、コルゲートチューブ12におけるドア側の一端を保持することでワイヤハーネス10を保持する。そして、ドア側揺動部材32は、スライドドア50と平行かつスライドドア50の開閉方向(Y方向)と直交するZ方向を軸方向とする揺動軸回りに、スライドドア50の開閉方向(Y方向)に揺動自在に、ドア側支持部材31に軸支される。ドア側巻きバネ33は、この揺動軸回りに巻かれてドア側揺動部材32をその揺動軸回りの、図1に矢印D1で示されている揺動方向に付勢する。案内部材34は、ドア側支持部材31に組み付けられる。この案内部材34は、コルゲートチューブ12を出てドア側揺動部材32の内部を通った電線11をY方向後側に向けて案内する。
ドア側揺動部材32は、第1揺動部材321と第2揺動部材322とを備えている。第1揺動部材321は、Z方向上側に突出した中空の第1軸部321Aと、ドア側巻きバネ33の一端331が係止する第1係止部321Bと、を備えている。また、第2揺動部材322は、Z方向下側に突出した第2軸部322Aを備えている。第1揺動部材321と第2揺動部材322とが互いに組み付けられると、Z方向と直交する方向に向かって開いてコルゲートチューブ12におけるドア側の一端が固定されるドア側チューブ固定口323が形成される。そして、ドア側揺動部材32では、このドア側チューブ固定口323から中空の第1軸部321Aの内部に至る電線11のドア側挿通路324が形成されている。コルゲートチューブ12の一端を出た電線11は、このドア側挿通路324を通って案内部材34へと向かう。
ドア側支持部材31は、第1支持部材311と第2支持部材312とを備えている。第1支持部材311には、第1軸部321Aが挿入されて、その第1軸部321Aを軸支する第1軸受部311Aが設けられている。そして、この第1軸受部311Aを囲むように、ドア側巻きバネ33を収容するバネ収容部311Bが形成されている。このバネ収容部311Bは、車両5における上方に向かって開いた開口311B−1を有している。バネ収容部311Bの内部には、ドア側巻きバネ33の他端332が係止する第2係止部311Cが設けられている。また、バネ収容部311Bの外壁面には、案内部材34を組み付けるための係合突起311Dが設けられている。
ドア側支持部材31における第2支持部材312には、第2軸部322Aが挿入されて、その第2軸部322Aを軸支する第2軸受部312Aが設けられている。さらに、上記の第1支持部材311と第2支持部材312には、両者を重ねたときに連通するように、それぞれ貫通孔311E,312Bが設けられている。
第1軸部321Aが第1軸受部311Aに軸支され、第2軸部322Aが第2軸受部312Aに軸支された状態で、第1支持部材311と第2支持部材312とが互いに重ねられる。そして、上記の貫通孔311E,312Bを貫通した不図示のネジにより第1支持部材311と第2支持部材312とが共締めされた状態でスライドドア50のドアパネル51に固定される。
案内部材34は、L字案内路341と蓋部342とを備えている。L字案内路341は、ドア側挿通路324を通った電線11を、Z方向及びY方向に案内するL字状の案内路である。蓋部342は、第1支持部材311におけるバネ収容部311Bの開口311B−1を覆う蓋である。この蓋部342には、第1支持部材311の係合突起311Dが係合する係合部342Aが設けられている。係合部342Aには穴342A−1が設けられており、この穴342A−1に係合突起311Dが進入して係合する。
図3は、図1に示されている車体側ユニットを示す分解斜視図である。この図3にも、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図3では、図1や図2とは逆に図中右側が車両5の後側に相当し、図中左側が車両5の前側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
車体側ユニット40は、車体側支持部材41と、車体側揺動部材42と、車体側巻きバネ43と、を備えている。車体側支持部材41は、車体60の不図示のフレームに固定される。車体側揺動部材42は、コルゲートチューブ12における車体側の一端を保持することでワイヤハーネス10を保持する。そして、車体側揺動部材42は、スライドドア50と平行かつスライドドア50の開閉方向(Y方向)と直交するZ方向を軸方向とする揺動軸回りに、スライドドア50の開閉方向(Y方向)に揺動自在に、車体側支持部材41に軸支される。車体側巻きバネ43は、この揺動軸回りに巻かれて車体側揺動部材42をその揺動軸回りの、図1に矢印D2で示されている揺動方向に付勢する。
車体側揺動部材42は、第1揺動部材421と第2揺動部材422とを備えている。第1揺動部材421は、Z方向上側に突出した第1軸部421Aと、車体側巻きバネ43の一端431が係止する第1係止部421Bと、を備えている。また、第2揺動部材422は、Z方向下側に突出した第2軸部422Aを備えている。第1揺動部材421と第2揺動部材422とが互いに組み付けられると、Z方向と直交する方向に向かって開いてコルゲートチューブ12の一端が固定される車体側チューブ固定口423が形成される。そして、車体側揺動部材42では、この車体側チューブ固定口423から、揺動軸と直行するように車体側揺動部材42を貫通する電線11の挿通路424が形成されている。コルゲートチューブ12の一端を出た電線11は、この挿通路424を通って車両内側へと向かう。
車体側支持部材41は、第1支持部材411と第2支持部材412とを備えている。第1支持部材411には、第1軸部421Aが挿入されて、その第1軸部421Aを軸支する第1軸受部411Aが設けられている。そして、この第1軸受部411Aを囲むように、車体側巻きバネ43を収容するバネ収容部411Bが形成されている。このバネ収容部411Bは、車両における下方に向かって開いた開口411B−1を有している。この開口411B−1は、第1揺動部材421の上面によって塞がれる。バネ収容部411Bの内部には、車体側巻きバネ43の他端432が係止する第2係止部411Cが設けられている。また、第1支持部材411には、第2支持部材412を組み付けるための複数の係合穴411Dが設けられている。
車体側支持部材41における第2支持部材412には、第2軸部422Aが挿入されて、その第2軸部422Aを軸支する第2軸受部412Aが設けられている。さらに、第2支持部材412には、第1支持部材411における複数の係合穴411Dに進入して係合する複数の係合突起412Bが設けられている。
第1軸部421Aが第1軸受部411Aに軸支され、第2軸部422Aが第2軸受部412Aに軸支された状態で、第1支持部材411と第2支持部材412とが互いに組み付けられる。そして、第2支持部材412が不図示の固定構造により、車体60に固定される。
図4は、図1に示されているスライドドアを車両内側から見た平面図であり、図5は、図4に示されているスライドドアを、車両内側で斜め上方から見た斜視図である。また、図6は、図5に示されている斜視図においてドアトリムを取り去った状態を示す図である。尚、図4〜図6では、図1における全閉時のスライドドア50が示されている。これらの図4〜図6にも、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図4〜図6では、図1や図2と同様に図中右側が車両5の前側に相当し、図中左側が車両5の後側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
図4〜図5に示されているようにドアトリム52は、ドアパネル51よりも車内側に面して配置されるパネル部材である。ドア側ユニット30において案内部材34によってY方向後側に案内されたワイヤハーネス10の電線11は、ドアトリム52とドアパネル51との間に配策される。ドア側ユニット30におけるドア側支持部材31は、図6に示されているようにドアパネル51に固定される。
図7は、図4におけるA−A断面を模式的に示す断面図である。この図7にも、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図7では、図中右側が車両5の外側に相当し、図中左側が車両5の内側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。この図7に示されているように、本実施形態では、ドアトリム52は、ドアパネル51との間に距離を開けてドアパネル51と略平行に延在する板状の本体部521と、この本体部521の下端に連続して形成され延在部522と、を備えている。延在部522は、本体部521よりもドアパネル51寄りに配置されるとともに本体部521に連続して形成され、ワイヤハーネス10とドアパネル51との間に延在する。
また、本実施形態では、延在部522には次のような溝522aが設けられている。延在部522の溝522aは、少なくとも、図4や図5に示されているスライドドア50の全閉状態でワイヤハーネス10のコルゲートチューブ12が収まるように、ドアパネル51側に窪むとともに全閉状態におけるコルゲートチューブ12の延在方向に延びている。コルゲートチューブ12とドアパネル51との間は、この溝522aの底が位置しており、両者間がこの溝522aの底によって隔てられている。これにより、ワイヤハーネス10のコルゲートチューブ12とドアパネル51との接触が抑えられている。その結果、スライドドア50の開閉時のワイヤハーネス10とドアパネル51との接触によるワイヤハーネス10やドアパネル51の傷みが防止される。以上のような形状のドアトリム52によってワイヤハーネス10をドアパネル51との接触から保護する構造が、本発明にいうワイヤハーネス保護構造の一例に相当する。
また、スライドドア50の全閉状態でワイヤハーネス10のコルゲートチューブ12が延在部522の溝522aに収まるように構成することで、図5の斜視図に示されているように、車両5に搭乗中の搭乗者から、給電装置1のワイヤハーネス10が隠される。これにより、車内におけるスライドドア50の見栄えの向上が図られている。
尚、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のワイヤハーネス保護構造及び給電装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、前述した実施形態では、本発明にいうワイヤハーネスの一例として、電線11における車体60とスライドドア50との間に可撓性のコルゲートチューブ12が被せられたワイヤハーネス10が例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネスは、これに限るものではなく、例えば、電線を結束バンド等で結束して束ねたものや、電線を樹脂シート等で包んだもの等であってもよい。
また、前述した実施形態では、本発明にいう延在部の一例として、少なくともスライドドア50の全閉状態でワイヤハーネス10が収まるように、ドアパネル51側に窪むとともに全閉状態におけるワイヤハーネス10の延在方向に延びる溝522aが設けられた延在部522が例示されている。しかしながら、本発明にいう延在部はこれに限るものではない。本発明にいう延在部は、例えば、上記のような溝は設けられておらず、ワイヤハーネスとドアパネルとの間を通って延在するように滑らかな曲面を有するもの等であってもよい。ただし、ドアトリムに上記のような溝を設けることで、車両の搭乗者からワイヤハーネスを隠し、その結果、車内におけるスライドドアの見栄えの向上が図られる点は上述した通りである。
1 給電装置
5 車両
10 ワイヤハーネス
11 電線
12 コルゲートチューブ
30 ドア側ユニット
31 ドア側支持部材(支持部材の一例)
32 ドア側揺動部材(揺動部材の一例)
33 ドア側巻きバネ(巻きバネ)
40 車体側ユニット
50 スライドドア
51 ドアパネル
52 ドアトリム
60 車体
521 本体部
522 延在部
522a 溝

Claims (2)

  1. スライドドアを有する車両において、車体と前記スライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置における前記ワイヤハーネスを保護するワイヤハーネス保護構造であって、
    前記スライドドアにおいて車外側に位置するドアパネルよりも車内側に面して配置されるドアトリムを備え、
    前記ドアトリムが、
    前記ドアパネルとの間に距離を開けて該ドアパネルと略平行に延在する板状の本体部と、
    前記本体部よりも前記ドアパネル寄りに配置されるとともに前記本体部に連続して形成され、前記車両の上下方向について、前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間を経て当該ワイヤハーネスよりも下方まで延在する延在部と、を備え
    前記延在部には、前記ドアパネル側に窪むとともに前記スライドドアの全閉状態における前記ワイヤハーネスの延在方向に延びる溝が設けられており、該溝の底が前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間に位置し、更に、前記上下方向について前記延在部における前記溝よりも下方の部位が、前記車両の車幅方向について前記溝の底よりも前記本体部寄りに迫り出しており、
    前記本体部と前記ドアパネルとの間隔が、前記延在部における前記溝よりも下方の部位と前記ドアパネルとの間隔よりも広いことを特徴とするワイヤハーネス保護構造。
  2. スライドドアを有する車両において、車体と前記スライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置であって、
    前記スライドドアにおいて車外側に位置するドアパネルに固定される支持部材と、
    前記ワイヤハーネスを保持するとともに、前記スライドドアと平行かつ該スライドドアの開閉方向と直交する揺動軸回りに揺動自在に、前記支持部材に軸支される揺動部材と、
    前記ドアパネルよりも車内側に面して配置されるドアトリムを備え、
    前記ドアトリムが、
    前記ドアパネルとの間に距離を開けて該ドアパネルと略平行に延在する板状の本体部と、
    前記本体部よりも前記ドアパネル寄りに配置されるとともに前記本体部に連続して形成され、前記車両の上下方向について、前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間を経て当該ワイヤハーネスよりも下方まで延在する延在部と、を備え
    前記延在部には、前記ドアパネル側に窪むとともに前記スライドドアの全閉状態における前記ワイヤハーネスの延在方向に延びる溝が設けられており、該溝の底が前記ワイヤハーネスと前記ドアパネルとの間に位置し、更に、前記上下方向について前記延在部における前記溝よりも下方の部位が、前記車両の車幅方向について前記溝の底よりも前記本体部寄りに迫り出しており、
    前記本体部と前記ドアパネルとの間隔が、前記延在部における前記溝よりも下方の部位と前記ドアパネルとの間隔よりも広いことを特徴とする給電装置。
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