JP6541987B2 - 光学素子及び結像素子の製造方法 - Google Patents

光学素子及び結像素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6541987B2
JP6541987B2 JP2015029335A JP2015029335A JP6541987B2 JP 6541987 B2 JP6541987 B2 JP 6541987B2 JP 2015029335 A JP2015029335 A JP 2015029335A JP 2015029335 A JP2015029335 A JP 2015029335A JP 6541987 B2 JP6541987 B2 JP 6541987B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
laminated block
manufacturing
laminated
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015029335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016151690A (ja
Inventor
平岡 潔
潔 平岡
康司 大西
康司 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIKUNI SEIKYO CO., LTD.
OPTCERAMICS LIMITED
SENYO OPTICAL CO., LTD.
Konica Minolta Inc
Original Assignee
MIKUNI SEIKYO CO., LTD.
OPTCERAMICS LIMITED
SENYO OPTICAL CO., LTD.
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIKUNI SEIKYO CO., LTD., OPTCERAMICS LIMITED, SENYO OPTICAL CO., LTD., Konica Minolta Inc filed Critical MIKUNI SEIKYO CO., LTD.
Priority to JP2015029335A priority Critical patent/JP6541987B2/ja
Publication of JP2016151690A publication Critical patent/JP2016151690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6541987B2 publication Critical patent/JP6541987B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、被投影物の実像を空中に結像させるための結像素子の製造方法、及び結像素子に用いられる光学素子の製造方法に関する。
従来の結像素子は特許文献1に開示されている。図10は従来の結像素子の斜視図であり、図11は図10の要部を拡大した斜視図である。結像素子10は平面形状が正方形の平板状の光学素子1を厚み方向(図10及び図11のZ方向)に2枚重ね合わせて形成される。各々の光学素子1の内部には反射面2が設けられる。反射面2は光学素子1の厚み方向に対して平行をなし、複数が所定間隔で平行に配置される。すなわち、複数の反射面2は厚み方向に対して垂直な方向に所定間隔で並べて設けられる。重ね合せた2枚の光学素子1の反射面2は互いに直交する。
図11に示す結像素子10において、下側の光学素子1よりもさらに下方に被投影物OBを配置して被投影物OBに向けて光を照射すると、被投影物OBで反射した光の一部(矢印P)が下側の光学素子1に下面である入射面18から入射する。下側の光学素子1に入射した光は下側の光学素子1の反射面2で反射した後に上側の光学素子1に入射する。上側の光学素子1に入射して上側の光学素子1の反射面2で反射した光は結像素子10の上面である出射面19から出射し、結像素子10に対して被投影物OBと面対象の位置の空中で被投影物OBの実像(空中映像FI)として結像する。これにより、被投影物OBの空中映像FIが空中に浮かんだ状態で表示される。
光学素子1の製造にあたって、少なくとも一方の主面に反射面2を設けた複数の透明板をそれら反射面2が同一方向を向くように積層して積層ブロックが形成される。その積層ブロックを透明板の反射面2に対して交差する方向に切断し、厚み方向に平行な反射面2を所定間隔で平行に配置した平板状の光学素子1が形成される。
特許第5318242号公報
複数の透明板はその成形工程において外形寸法にばらつきが生じる可能性がある。積層工程では積層する複数の透明板の端面がきれいに揃わず、ずれが生じる可能性がある。そして、これらに起因して複数の透明板の端面に対応する積層ブロックの外面に凹凸が生じる虞があった。
一方、上記従来の光学素子1の製造方法では積層ブロックを切断して光学素子1を形成したり、切断した光学素子1を研磨したりする際の加工ツールと被加工物との間に比較的大きな摩擦等の加工負荷が作用することに課題があった。この加工負荷が、凹凸が生じた積層ブロックの外面の部分に局所的にかかり、積層した複数の透明板の重ね合せ部分が剥離して透明板が分散してしまう虞があることが懸念された。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、複数の透明板の端面に対応する積層ブロックの外面に局所的に加工負荷がかかることを防止し、積層した複数の透明板の分散を抑制することが可能な結像素子の製造方法、及びその結像素子に用いられる光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の光学素子の製造方法は、少なくとも一方の主面に反射面を設けた複数の透明板を前記反射面に対して垂直な方向に積層して積層ブロックを形成する積層工程と、前記積層ブロックを前記反射面に対して交差する方向に切断して厚み方向に平行な前記反射面を所定間隔で平行に配置した平板状の光学素子を形成する切断工程と、を含み、前記切断工程よりも前に、前記切断工程で形成される前記積層ブロックの切断面と交差して前記透明板の端面に対応する前記積層ブロックの2箇所の外面に対して平面加工を行う平面化工程をさらに含むことを特徴としている。
この方法によると、積層ブロックの切断面と交差して透明板の端面に対応する積層ブロックの2箇所の外面が平面化される。これにより、積層ブロックを切断して光学素子を形成したり、切断した光学素子を研磨したりする際、平面化された積層ブロックの外面の部分に加工負荷が略均一にかかるようになる。
また、上記の光学素子の製造方法において、前記透明板の厚さが0.2mm〜5.0mmであることを特徴としている。
また、上記の光学素子の製造方法において、前記切断工程における切断厚さが0.5mm〜10.0mmであることを特徴としている。
また、上記の光学素子の製造方法において、前記平面化工程で前記積層ブロックの2箇所の前記外面に対して研磨加工を行うことを特徴としている。
そして、上記の課題を解決するため、本発明の結像素子の製造方法は、上記いずれかの光学素子の製造方法で製造された2枚の光学素子を互いの前記反射面が直交するように配置して接合する接合工程を含むことを特徴としている。
本発明によると、平面化工程によって平面化された積層ブロックの外面の部分に加工負荷が略均一にかかるようにすることができ、積層された複数の透明板の重ね合せ部分の剥離を抑制することができる。したがって、光学素子及び結像素子の製造において積層ブロックを切断して光学素子を形成したり、切断した光学素子を研磨したりする際、積層した複数の透明板の分散を抑制することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法で形成されるガラス板の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法の積層工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法の平面化工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法の切断工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法で形成される光学素子の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法で形成される光学素子の研磨工程を示す上面図である。 本発明の第1実施形態に係る結像素子の製造方法の接合工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る結像素子の製造方法で形成される結像素子の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る結像素子の製造方法の接合工程を示す斜視図である。 従来の結像素子の斜視図である。 図10の要部を拡大した斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。説明の便宜上、前述の図10及び図11に示す従来例と同様の部分には同一の符号を付している。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態に係る光学素子及び結像素子の製造方法について、図1〜図8を用いて説明する。図1は光学素子及び結像素子に用いられるガラス板の斜視図である。図2、図3及び図4は光学素子の製造方法の積層工程、平面化工程及び切断工程を示す斜視図である。図5は光学素子を示す斜視図である。図6は光学素子の研磨工程を示す上面図である。図7は結像素子の製造方法の接合工程を示す斜視図である。図8は結像素子の斜視図である。
光学素子1及び結像素子10に用いられる透明板であるガラス板3は、図1に示すように平面形状が矩形をなす。ガラス板3は例えば50mm四方〜400mm四方の正方形を成すが、長方形であっても良い。ガラス板3の厚さは例えば0.2mm〜5.0mmである。この範囲の厚さのガラス板3を用いると、光学素子1を用いて得られる映像が精細になり、映像の品質が向上する。なお、透明板はガラスに代えて、例えばアクリル樹脂等の透明な合成樹脂材料(プラスチック)によって形成しても良い。
ガラス板3は特に限定しないが、ガラス板3の主面3aが非平面加工面(成形面)であることが好ましい。ガラス板3は、例えばフュージョン法、オーバーフローダウンドロー法またはスロットダウンドロー法で成形される。フュージョン法では下方に向かって凸となるくさび形の垂直断面形状を有する樋が利用され、樋の上部から溢れ出た溶融ガラスが樋の両側面に沿って流下し、くさび形部分の最下方の先端部で一体に融合して平板状のガラス板3が成形される。ガラス板3は空気以外の物には非接触であり、表面張力のみによって滑らかな平板状に形成される。そのため、ガラス板3の主面3aを平面加工による微細な傷が形成されていない状態とすることができ、ガラス板3の主面3aに発生し得る微細な傷に起因するガラス板3の破損を防止することができる。その結果、後述する積層ブロック6の加圧時におけるガラス板3の破損を抑制することが可能になる。
ガラス板3には反射面形成工程において反射面2が形成される。反射面2はガラス板3の少なくとも一方の主面3aに、例えばアルミニウムや銀等の金属製反射膜がスパッタや蒸着、スプレー等の手法によって設けられる。ここでは、反射面2が例えば厚み100nmのアルミニウムによって形成される。
次に、図2に示す積層工程において複数のガラス板3が積層される。積層工程では、例えばエポキシ系等の接着剤を用いて複数のガラス板3の主面3aどうしを接着し、反射面2に対して垂直な方向にガラス板3を積層する。複数のガラス板3は各々の反射面2が同じ方向を向くように積層される。ここでは、例えば数百枚程度のガラス板3が積層される。これにより、ガラス板3の積層ブロック6が形成される。
このとき、隣接するガラス板3の間に所定の粒径のスペーサを挟んでも良い。スペーサを用いると、反射面2どうしの平行を維持しながら接着層の厚みを揃えることができる。なお、接着剤はエポキシ系の接着剤に限定されるわけではなく、例えばアクリル系の接着剤でも良い。
次に、加圧工程において積層ブロック6が加圧される。加圧工程では、積層ブロック6の反射面2に対して垂直な方向に加圧する。積層ブロック6の加圧には例えば油圧式のダイセット(不図示)が用いられる。ダイセットのダイホルダとパンチホルダとの間に積層ブロック6を挟むと、ダイホルダとパンチホルダとを平行に保持したままで積層ブロック6を加圧することができる。これにより、成形工程でガラス板3に発生し得る反りが矯正され、積層ブロック6全体の余剰な接着剤が積層ブロック6の外部へと押し出される。そして、複数のガラス板3が精度よく平行に配列された積層ブロック6を得ることができる。
加圧方式としては油圧式のダイセットを用いた方式に限定されるわけではなく、他の方式であっても良い。例えば、定盤の上にガラス板3を積層して積層ブロック6を形成し、最上層のガラス板3の上に錘を載せる方式でも良い。油圧や錘による加重を制御して徐々に圧力が上昇するようにすると、積層ブロック6全体の余剰な接着剤を均一に押し出すことができる。
加圧工程においては、5kPa以上の圧力を積層ブロック6に加えることが好ましく、50kPa以上の圧力を加えることがさらに好ましい。なお、積層ブロック6に対する加圧は接着剤が硬化するまで行われる。これにより、積層ブロック6全体の余剰な接着剤を積層ブロック6の外部へと押し出すことができる。その結果、数百枚のガラス板3が精度よく平行に配列された積層ブロック6を得ることができる。また、一般的にフュージョン法等により成形されたガラス板は反りが大きく、反ったガラス板は板バネのような特性を持つが、上記加圧力によって数百枚重ねたガラス板の反りを矯正することができる。
次に、図3に示す平面化工程において積層ブロック6の2箇所の外面6aに対して平面加工が実行される。この平面加工は次の切断工程で形成される積層ブロック6の切断面(図4の二点鎖線が示す面)と交差してガラス板3の端面に対応する積層ブロック6の2箇所の外面6aに対して行われ、図3にその加工箇所を二点鎖線で描画している。積層ブロック6の外面6aに対する平面加工としては例えば研削加工が行われる。平面化工程によって、積層した複数のガラス板3の端面のばらつきに起因する積層ブロック6の外面6aの凹凸が解消され、外面6aが略面一に平面化される。
次に、図4に示す切断加工において積層ブロック6から光学素子1が形成される。積層ブロック6はガラス板3の反射面2に対して交差する方向に切断される。これにより、厚み方向に平行な反射面2を所定間隔で平行に配置した平板状の光学素子1(図5参照)が形成される。切断工程における光学素子1の切断厚さは0.5mm〜10.0mmであり、例えば数十枚程度切り出される。
積層ブロック6の切断には例えばワイヤーソーやブレードソー、バンドソーが用いられる。例えば、ワイヤーソー101は直径が0.1mm〜0.5mmのワイヤー状をなし、その長手方向に往復直線運動して積層ブロック6を切断する。このとき、砥粒が入った研削液をかけると、ワイヤーソー101によって砥粒と積層ブロック6との間に摩擦が生じて積層ブロック6が切断される。ワイヤーソーとしてはワイヤーに砥粒が付着したタイプも利用することができる。
次に、図6に示す研磨工程において光学素子1が研磨される。なお、研磨工程は前工程であるラッピング工程と、後工程であるポリッシング工程とに分けて実行することができる。光学素子1の研磨工程では例えば研磨パッド(不図示)の上面で回転する研磨キャリア102が用いられる。研磨キャリア102は光学素子1を個別に収容可能な複数の収容部102aを備える。
光学素子1はその厚み方向に垂直をなす光の入射面または出射面が研磨パッドに接触するように研磨キャリア102の収容部102aに収容される。収容部102aは光学素子1に対して十分大きなサイズを有し、その内部で光学素子1が研磨パッドの上面に沿って自在に移動可能になっている。研磨キャリア102と研磨パッドとは例えば図7の紙面と平行な平面内で互いに反対方向に回転し、光学素子1を研磨する。なお、光学素子1の上方にも別の研磨パッドを用意し、上方及び下方から光学素子1を挟むようにして光学素子1の上面及び下面を同時に研磨しても良い。
切断工程のワイヤーソー101や研磨工程の研磨パッドなどの加工ツールと積層ブロック6、光学素子1との間に摩擦等の大きな加工負荷が作用する虞がある。この課題に対して、積層ブロック6の切断面と交差してガラス板3の端面に対応する積層ブロック6の2箇所の外面6aを平面化すると、その外面6aの部分に加工負荷が略均一にかかるようになる。したがって、積層した複数のガラス板3の重ね合せ部分を剥離し難くすることができる。
なお、図6に矢印Xで示したように、光学素子1の積層ブロック6の外面6aの部分に凹凸があり、ガラス板3の一部が外面6aの外側に突出している場合、研磨工程において次のような不具合が生じる可能性がある。
光学素子1を研磨キャリア102の収容部102aに収容して研磨する際、ガラス板3の突出部が収容部102aの内面に接触して局所的に大きな負荷が発生し、ガラス板3の重ね合せ部分が剥離してガラス板3が分散する可能性がある。また、ガラス板3の突出部が収容部102aの内面に接触してガラス板3が破損し、その破片等により光学素子1の被研磨面に傷が生じて十分な研磨品質が得られない可能性もある。これらの不具合は切断工程において発生することも考えられる。したがって、切断工程で形成される積層ブロック6の切断面と交差してガラス板3の端面に対応する積層ブロック6の2箇所の外面6aを例えば略面一に平面化することが好ましい。
次に、図7に示す接合工程において2枚の光学素子1を用いて結像素子10(図8参照)が形成される。2枚の光学素子1は互いの反射面2が直交するように配置されて接合される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る光学素子及び結像素子の製造方法について、図9を用いて説明する。図9は結像素子の製造方法の接合工程を示す斜視図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第2実施形態の結像素子10の製造方法では、積層ブロック6の2箇所の外面6aに対して施される平面化工程(図3参照)において、研削加工に加えて研磨加工による鏡面化が実行される。外面6aに対する研磨加工ではラッピングとポリッシングとを分けて実行することができる。
積層ブロック6の外面6aは研磨加工によって鏡面化すると、図9に示す接合工程において2枚の光学素子1を用いて結像素子10を形成する際、基準面として利用することができる。例えば、2枚の光学素子1はオートコリメータ103を用いた傾きの検出において外面6aに対応する平面が光反射面として利用される。これにより、2枚の光学素子1はより一層正確に互いの反射面2が直交するように配置されて接合される。
上記のように、光学素子1の製造方法は、少なくとも一方の主面3aに反射面2を設けた複数のガラス板3を反射面2に対して垂直な方向に積層して積層ブロック6を形成する積層工程と、積層ブロック6を反射面2に対して交差する方向に切断して厚み方向に平行な反射面2を所定間隔で平行に配置した平板状の光学素子1を形成する切断工程と、を含み、その切断工程よりも前に、切断工程で形成される積層ブロック6の切断面と交差してガラス板3の端面に対応する積層ブロック6の2箇所の外面6aに対して平面加工を行う平面化工程をさらに含む。
この方法によると、積層ブロック6の切断面と交差してガラス板3の端面に対応する積層ブロック6の2箇所の外面6aが平面化される。これにより、積層ブロック6を切断して光学素子1を形成したり、切断した光学素子1を研磨したりする際、平面化された積層ブロック6の外面6aの部分に加工負荷が略均一にかかるようにすることができる。したがって、局所的に作用する加工負荷に起因する積層された複数のガラス板3の重ね合せ部分の剥離を抑制することが可能になる。そして、積層ブロック6から光学素子1を得るための切断工程や光学素子1の研磨工程を好適に実行できるので、映像品質の向上が図られた光学素子1を得ることが可能である。
また、上記光学素子1の製造方法ではガラス板3の厚さが0.2mm〜5.0mmである。また、上記光学素子1の製造方法では切断工程における切断厚さが0.5mm〜10.0mmである。
これらの方法によると、光学素子1を用いて得られる映像が精細になり、映像の品質を向上させることが可能である。しかしながら一方では、ガラス板3の厚さや切断工程における光学素子1の切断厚さが上記のように比較的薄い場合、ガラス板3の端面に対応する積層ブロック6の外面6aの部分に加工負荷が局所的に作用すると複数のガラス板3の重ね合せ部分が剥離し易くなる虞がある。そこで、上記実施形態のように積層ブロック6の外面6aを平面化すると、外面6aの部分に加工負荷が略均一にかかるようにすることができ、積層された複数のガラス板3の重ね合せ部分を剥離し難くすることが可能になる。
また、上記光学素子1の製造方法では、平面化工程で積層ブロック6の2箇所の外面6aに対して研磨加工を行う。
この方法によると、平面化された積層ブロック6の外面6aの部分にかかる加工負荷をより一層均一にすることができる。これにより、積層された複数のガラス板3の重ね合せ部分を剥離し難くする効果を向上させることが可能である。さらに、積層ブロック6の外面6aは研磨加工によって鏡面化すると、接合工程において2枚の光学素子1を用いて結像素子10を形成する際、基準面として利用することができる。これにより、2枚の光学素子1をより一層正確に互いの反射面2が直交するように配置して接合することが可能である。
また、結像素子10の製造方法は上記いずれかの方法で製造された2枚の光学素子1を互いの反射面2が直交するように配置して接合する接合工程を含む。
この方法によると、結像素子10の製造に係る積層ブロック6から光学素子1を得るための切断工程や光学素子1の研磨工程において積層された複数のガラス板3の重ね合せ部分の剥離を抑制することが可能になる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、被投影物の実像を空中に結像させるための結像素子の製造方法、及び結像素子に用いられる光学素子の製造方法において利用可能である。
1 光学素子
2 反射面
3 ガラス板
3a 主面
6 積層ブロック
6a 外面

Claims (5)

  1. 少なくとも一方の主面に反射面を設けた複数の透明板を前記反射面に対して垂直な方向に積層して積層ブロックを形成する積層工程と、
    前記積層ブロックを前記反射面に対して交差する方向に切断して当該光学素子の厚み方向に平行な前記反射面を所定間隔で平行に配置した平板状の光学素子を形成する切断工程と、
    を含み、
    前記切断工程よりも前に、前記切断工程で形成される前記積層ブロックの切断面と交差して前記透明板の端面に対応する前記積層ブロックの2箇所の外面に対して平面加工を行うことで当該光学素子の外面を形成する平面化工程をさらに含むことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記透明板の厚さが0.2mm〜5.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記切断工程における切断厚さが0.5mm〜10.0mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記平面化工程で前記積層ブロックの2箇所の前記外面に対して研磨加工を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の方法で製造された2枚の光学素子を互いの前記反射面が直交するように配置して接合する接合工程を含むことを特徴とする結像素子の製造方法。
JP2015029335A 2015-02-18 2015-02-18 光学素子及び結像素子の製造方法 Active JP6541987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015029335A JP6541987B2 (ja) 2015-02-18 2015-02-18 光学素子及び結像素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015029335A JP6541987B2 (ja) 2015-02-18 2015-02-18 光学素子及び結像素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016151690A JP2016151690A (ja) 2016-08-22
JP6541987B2 true JP6541987B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=56695313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015029335A Active JP6541987B2 (ja) 2015-02-18 2015-02-18 光学素子及び結像素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6541987B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107193125A (zh) * 2017-07-26 2017-09-22 安徽省东超科技有限公司 一种实现空气成像的光学平板结构
WO2021166281A1 (ja) * 2020-02-18 2021-08-26 株式会社アスカネット 大型の光反射素子の製造方法及び光学結像装置の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101538835B1 (ko) * 2010-01-25 2015-07-22 아사히 가라스 가부시키가이샤 적층체의 제조 방법 및 적층체
JP6104904B2 (ja) * 2012-05-30 2017-03-29 株式会社アスカネット 反射型面対称結像素子の製造方法、反射型面対称結像素子、前記反射型面対称結像素子を備えた空間映像表示装置
CN104520747A (zh) * 2012-08-03 2015-04-15 夏普株式会社 反射型成像元件和光学系统、以及反射型成像元件的制造方法
US20150114554A1 (en) * 2013-10-31 2015-04-30 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Optical multiplexer and demultiplexer and a method for fabricating and assembling the multiplexer/demultiplexer

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016151690A (ja) 2016-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6165206B2 (ja) 光制御パネルの製造方法、光制御パネル、光学結像装置、及び、空中映像形成システム
CN104159738B (zh) 蓝宝石层合体
JP6591127B2 (ja) 立体像結像装置及び立体像結像装置の製造方法
JP2011081300A (ja) 反射型面対称結像素子の製造方法
JP2017053922A5 (ja)
JP6541987B2 (ja) 光学素子及び結像素子の製造方法
JP2009237473A (ja) 偏光子の製造方法
JP6357361B2 (ja) 再帰性反射体及びこれを利用した立体像表示装置
JP6237957B1 (ja) 結像素子の製造方法
JP2007025090A (ja) 拡散反射板、転写成形用積層体、及び転写成形用金型加工法と加工装置
WO2014167904A1 (ja) 反射型結像素子、及び反射型結像素子の製造方法
WO2016132984A1 (ja) 光学素子、それを用いた反射型空中結像素子及びこれらの製造方法
JP6541986B2 (ja) 光学素子及び結像素子の製造方法
JP2020062885A (ja) 立体像結像装置の製造方法及び立体像結像装置
JP6105465B2 (ja) 立体像形成装置の製造方法
TW201925891A (zh) 弧形電致變色片的製法及其成型裝置
CN111246971B (zh) 圆盘状玻璃基板的制造方法、薄板玻璃基板的制造方法、导光板的制造方法和圆盘状玻璃基板
JP2005084319A (ja) 偏光ビームスプリッタの製造方法および偏光ビームスプリッタ
WO2016132985A1 (ja) 光学素子及び結像素子の製造方法
JP6850522B1 (ja) 光学結像装置に用いる光制御パネルの製造方法
CN114624797A (zh) 光学成像装置的制造方法以及光反射元件形成体
WO2021070400A1 (ja) 光学結像装置及びその製造方法
JP2022083130A (ja) 光学結像装置の製造方法及び光反射素子形成体
KR20220005139A (ko) 형광체 및 이를 포함하는 발광모듈 및 형광체 제조방법
JP2012198338A (ja) 光学素子の製造方法及び光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6541987

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150