JP6541805B2 - 太陽電池の製造方法、太陽電池および太陽電池製造装置 - Google Patents

太陽電池の製造方法、太陽電池および太陽電池製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池の製造方法、太陽電池および太陽電池製造装置に係り、特に太陽電池の電極形成に関する。
政府のエネルギー政策の後押しによって、再生可能エネルギーの普及が著しい。中でも太陽光発電は、発電した電力を固定価格で買い取る固定価格買取制度(FiT:Feed−in Tariff)に則った買取政策によって爆発的な普及を遂げ、大規模な太陽光発電所、いわゆるメガソーラーが数多く出現した。
しかしながら、この買取金額は国民が商用電源を利用する際の料金に上乗せされており、負担額を抑制するために毎年買取価格は下方に見直され、この制度の抜本的な見直しもいずれ来るものと考えられる。とは言え、太陽光発電は二酸化炭素を排出しない発電方法であり、今後も技術革新によって発電に掛かるコストが低減され、特に高性能でかつ安価な太陽電池であれば、普及することは間違いない。
従来の太陽電池の製造に関し、特許文献1では以下のような手順を採用している。先ず、シリコン等の基板材料の表面に、太陽光の基板表面での反射角を変化させ、反射光を基板内に取り込むためのテクスチャと呼ばれる凹凸構造を、エッチング等の手法により形成する。次に、拡散等の手法によってpn接合を形成し、太陽光の反射を光干渉効果によって低減するため、当該基板材料の少なくとも一面に窒化シリコン膜等の高屈折率薄膜からなる反射防止膜を形成する。次に、金属ペースト等の導電性のペーストを反射防止膜上に所望のパターンになるよう塗布し、ペーストを加熱して当該ペーストに含まれるガラスにより反射防止膜を溶融させ、基板との電気的接合を取るための焼成を実施し、電極を形成する。更に、ガラス成分を溶解させるエッチング液に基板材料を浸漬し、電極に含まれるガラス成分を溶解させて電極の電気抵抗を低減する。
また、例えば特許文献2および特許文献3にも、同様の太陽電池の製造方法が開示されている。
太陽電池セルおよび太陽電池モジュールのコスト削減には、価格面で大きな割合を占める太陽電池の構成材料のコスト削減抜きには、実現は極めて困難である。例えば、基材であるシリコン等の基板材料に始まって、各工程で用いる材料や消耗器具備品類等に至るまで、全ての見直しが必要となる。中でもコストの大きな部分を占める電極材料の相対的な価格を下げるため、様々な取り組みが行われている。
電極材料は一般的にペーストと呼称され、主に金属粉からなる導電性材料、ガラス成分である無機材料、樹脂成分である有機材料および有機溶剤の組合せから成る。先に述べたように、ペーストはスクリーン印刷法等の各種印刷法によって所望の電極形状に成型され、焼成と呼ばれる加熱工程によって含有されるガラス成分で反射防止膜を溶融させ、基板材料と電気的接合を取って電極を形成する。
導電性材料として、通常は銀が使用されるが、貴金属でもあり、相場にも左右されやすく、価格的にも安価ではない。しかしながら、太陽電池の性能はこの銀ペーストからなる電極に負うところが大きく、他材料での電極は世の中の主流ではない。そこでこのペーストを開発、製造、販売しているメーカー間では、如何に少ないペースト量で、如何に少ない銀量で、如何に効率の高い太陽電池を製造するかを、日々競争しているのが現状である。
通常、太陽電池の表面には、発電された電流を集電するための細いグリッド電極と、それに直行するように基板間接続用の太いバス電極が配置され、これらをスクリーン印刷法により、一括して成型する手法が主流である。ペーストの高性能化は、すなわち細く高いグリッド電極の成型であり、バス電極に求められる厚みの薄い、つまり塗布量を抑える成型とは異なるため、近年、グリッド電極とバス電極とを各々独立して成型する手法が検討されつつある。
しかしながら、従来法でグリッド電極とバス電極とを各々独立して成型するには、さらに1台分のスクリーン印刷設備に投資をしなければならず、年々太陽電池の高性能化と製品価格の下落が続く中、使用する電極ペーストが非常に安価でない限りその投資が回収できず、先述の通り、現状では採算上有利になるほど電極ペーストは安価でない。
このように、従来の太陽電池用電極の形成方法では、使用する電極ペーストの価格が高価なため、グリッド電極とバス電極に分割して各々に適した電極ペーストを採用した場合でも、同様な設備を各々揃えて製造するには、採算上不利であった。従って、従来のスクリーン印刷法を使用している限りにおいては、トータルの製造コストを削減することは極めて困難であり、太陽電池の価格を下げることが出来ない。
特許第4486622号公報 特許第4319006号公報 特許第4481869号公報
太陽電池の製造コスト削減のため、バス電極、グリッド電極各々に適した電極ペーストを採用しても、同じスクリーン印刷法を用いていては初期投資の額が大きくなり、回収がより難しくなると言う課題があった。また、従来の電極形成方法のままで更に高性能な電極ペーストを使用すると、ペースト全体の使用量を削減した場合でも単価が上昇するため、電極ペーストの材料費が削減できないと言う課題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、太陽電池の特性を低下させることなく、低コストの電極形成を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、半導体基板上にpn接合を形成し太陽電池用基板を形成する工程と、電極材料である導電性材料を含むペーストを太陽電池用基板の電極形成面に塗布する塗布工程と、塗布されたペーストを焼成する焼成工程とを有し、電極形成面に分布されるグリッド電極とグリッド電極で集電された電荷をまとめて集電するバス電極を形成する電極形成工程とを備える。塗布工程は、バス電極を形成するとき、太陽電池用基板を載置するためのステージの、バス電極を形成するバス電極形成領域に沿って設けられた圧力センサーによって、圧力センサーがペーストを塗布する際に感知する圧力を測定し、圧力センサーで測定される測定値が、一定となるまで、ペーストを吐出する吐出ノズルを備えた液体塗布装置を使用して、吐出ノズルからの時間当たりの吐出量を御することを特徴とする。
本発明によれば、太陽電池の特性を低下させることなく、低コストの電極形成を実現することが可能となる。
実施の形態1にかかる太陽電池の電極形成方法によって形成された電極を備える太陽電池の受光面である表面を示す図 図1に示す太陽電池について、受光面とは反対側の裏面を示す図 図1および図2のIII−III断面図 図1および図2のIV−IV断面図 実施の形態1の電極形成方法に使用する印刷機を説明する模式図 実施の形態1の電極形成方法に使用する印刷機のステージ部分の模式断面図 実施の形態1の電極形成方法に使用する印刷機のステージ部分の模式平面図 (a)および(b)は、圧力センサーを示す上面図および側面図 実施の形態1の方法により電極を形成する基板材料の例を示す平面図 実施の形態1の方法により電極を形成する基板材料の他の例を示す平面図 実施の形態1の印刷機のうち、受光面バス電極を描画している部分および周辺の模式断面図 実施の形態1における受光面グリッド電極の形成に用いられるスクリーン印刷機のステージ部分の模式断面図 図12の拡大図 比較例の方法で作製した太陽電池セルの性能と実施の形態1の太陽電池の性能を比較した表図 比較例の方法で作製した太陽電池セルの受光面バス電極に塗布されたペーストの重量と実施の形態1の塗布重量を比較した比較図 比較例の方法での製造コストを、ペースト、印刷マスク、印刷機の3項目に分けて、各々を1とした時の実施の形態1での相対値を表した比較図 実施の形態1による太陽電池モジュールの製造方法の手順を説明する模式断面図 実施の形態1による太陽電池モジュールの製造方法の手順を説明する模式断面図 実施の形態2の方法によって形成された太陽電池セルを示す断面図 実施の形態3の電極形成方法に使用する印刷機のステージ部分の模式平面図
以下に、本発明にかかる太陽電池の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の電極形成方法によって形成された電極を備える太陽電池の受光面である表面を示す図である。図2は、図1に示す太陽電池について、受光面とは反対側の裏面を示す図である。図3は、図1および図2のIII−III断面図、図4は、図1および図2のIV−IV断面図である。
太陽電池セル10の受光面1Aには、受光面グリッド電極4Gおよび受光面バス電極4Bからなる第1の集電電極としての受光面電極4が設けられている。受光面グリッド電極4Gおよび受光面バス電極4Bは互いに直交している。また、太陽電池セル10の裏面1Bには、裏面アルミニウム電極5Aおよび裏面バス電極5Bからなる第2の集電電極としての裏面電極4が設けられている。図1、図2の矢印Xで示した水平方向が受光面グリッド電極4Gの長手方向であり、図1、図2の矢印Yで示した垂直方向が受光面バス電極4Bおよび裏面バス電極4Bの長手方向である。
本実施の形態では、受光面バス電極形成に際し、印刷マスクを介さずに、電極材料である導電性材料を含むペーストを基板材料の電極形成面に塗布する工程を含むことを特徴とする。塗布工程では液体吐出装置を使用して、時間当たりの塗布量を制御しながら、基板材料を載置するステージに設置された圧力センサーが感知する圧力を一定にして、ペーストを塗布する。
図3は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池セル10の要部断面図であり、図1および図2におけるIII−III断面図である。図4は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池セル10の要部断面図であり、図1および図2におけるIV−IV断面図である。図3は受光面グリッド電極4Gの存在しない断面、図4は受光面グリッド電極4Gの存在する断面を示す図である。図中、上側が受光面1Aである。太陽電池セル10においては、p型単結晶シリコン基板1の上面にリン拡散によりn型不純物拡散層2が形成されて、pn接合を有する光電変換部が形成されている。n型不純物拡散層2の上側には、反射防止膜3が成膜されている。反射防止膜3上には受光面バス電極4Bが設けられている。受光面バス電極4Bの下の反射防止膜3は焼成によって溶融され、受光面バス電極4Bはn型不純物拡散層2と電気的に接触している。p型単結晶シリコン基板1の裏面1B側には、裏アルミニウム電極5Aおよび裏バス電極5Bが設けられている。なお、図3は、隣接する受光面グリッド電極4G間の領域における受光面グリッド電極4Gの長手方向に沿った断面を示しているため、受光面グリッド電極4Gは示されていない。
次に、図1から図4に示す太陽電池セル10を製造するための工程を説明する。なお、ここで説明する工程は、シリコン基板を用いた一般的な太陽電池セルの製造工程と同様であるため、特に図示しない。
まず、p型単結晶シリコン基板1を、加温した水酸化ナトリウムの水溶液中に浸漬する。これにより、p型単結晶シリコン基板1の表面がエッチングされて、p型単結晶シリコン基板1の表層に微小な凹凸構造が形成される。
次いで、p型単結晶シリコン基板1を熱酸化炉へ投入し、オキシ塩化リン(POCl)蒸気の存在下で加熱する。これにより、p型単結晶シリコン基板1の表面にリンガラスが形成されてp型単結晶シリコン基板1中にリンが拡散され、p型単結晶シリコン基板1の表層にn型不純物拡散層2が形成される。
次に、フッ酸溶液中でp型単結晶シリコン基板1のリンガラス層を除去した後、反射防止膜3としてたとえばプラズマCVD法により窒化シリコン膜(SiN膜)をn型不純物拡散層2上に形成する。反射防止膜3の膜厚および屈折率は、光反射を最も抑制する値に設定する。なお、屈折率の異なる2層以上の膜を積層してもよい。また、反射防止膜3は、スパッタリング法など、異なる成膜方法により形成してもよい。
次に、p型単結晶シリコン基板1の裏面1Bにアルミニウムの混入したペーストを全面にスクリーン印刷にて印刷する。
そしてさらに、p型単結晶シリコン基板1の受光面1Aに銀の混入したペーストを櫛形にスクリーン印刷にて印刷し、受光面グリッド電極4Gを形成したのち、図5および図6に示す、塗布装置を用いて受光面バス電極4Bを塗布する。受光面バス電極4Bを塗布した後、焼成処理を実施して受光面電極4と裏面電極5とを形成する。p型単結晶シリコン基板1の受光面1Aでは、受光面電極4の下の反射防止膜3は焼成によって溶融され、受光面電極4はn型不純物拡散層2と電気的に接触する。以上のようにして、図1から図4に示す太陽電池が作製される。
次に、本実施の形態にかかる太陽電池セルの電極形成方法のうち受光面バス電極の形成方法について説明する。図5は、本実施の形態の電極形成方法に使用する印刷機を説明する模式図であり、印刷マスクを介さずに電極を形成するための印刷工程にて使用する。図6は、ステージ部分の模式断面図である。図7は同印刷機のステージ部分の模式平面図、図8(a)および(b)は圧力センサーを示す上面図および側面図である。本印刷工程では、印刷マスクを介さずに基板材料の電極形成面にペースト4Pを塗布する。
本実施の形態で用いられる圧力センサー109は、内部でブリッジを構成し小型薄肉構造としたひずみゲージを用いた小型の圧力変換器であり、歪に起因する容量変化を検出する小型デバイスである。これらの圧力センサー109は、ステージに設けられた空洞に対向するように設けられたダイヤフラム状の板に一定間隔で配設された感圧部109aが導電性接着剤を用いて固定され、ダイヤフラム状の板に設けられた配線パターン109bを介して出力の外部取り出しができるように構成されている。なお、圧力センサー109を個別に配置するのではなく、ダイヤフラム状の板を単結晶シリコン基板で形成し、薄膜プロセスを用いて圧力センサーの各感圧部と配線パターンとをシリコン基板上に集積化して形成したものを用いても良い。
図9および図10は、本実施の形態の方法により電極を形成する基板材料の例を示す平面図である。基板材料としては、例えば、図9に示す正方形形状のもの、図10に示すように、正方形の四隅を円弧状とした角丸四角形形状のものを使用する。図9に示す正方形形状の一辺M、図10に示す角丸四角形形状の一辺相当幅Mは、例えば156mmとする。
基板材料としては、例えば、薄板状のシリコンであるシリコンウェハを使用する。なお、基板材料は、通例のスクリーン印刷工程によって電極を形成することが可能な材料であれば、いずれの材質のものであっても使用することが可能であり、通例の方法で用いられる基板材料との間に相違はない。
本実施の形態の印刷機は、図5に示すように、電極材料を構成するペースト4Pを吐出する液体吐出部102を備えた印刷ヘッド101と、基板材料すなわち太陽電池用基板であるpn接合の形成されたp型単結晶シリコン基板1を載置するためのステージ104とを備える。液体吐出部102の先端には吐出ノズル103が設けられ、吐出ノズル103から所望の粘度に調整されたペースト4Pが吐出される。ステージ104はいわゆるX−Yテーブルであり、制御部105からの信号によって座標を指定し、連続的に走査させることが可能である。また、本印刷機は、ステージ104の上方部に液体吐出部102を配置するための印刷ヘッド101を備える。印刷ヘッド101も制御部105からの信号によって走査させることが可能である。
印刷機は、予めプログラムされた印刷パターンに従い、印刷ヘッド101に配置されたペースト4Pを充てん済の液体吐出部102および太陽電池用基板1Sを載置したステージ104を走査させることで、太陽電池用基板1Sの電極形成面にペースト4Pを塗布する。ここで太陽電池用基板1Sとは、p型単結晶シリコン基板1にpn接合を形成し、反射防止膜3を形成したものを示すものとする。
図6は、印刷機のステージ部分を拡大した模式断面図である。ここでは、太陽電池用基板1Sに受光面バス電極4Bを形成する場合を例とする。受光面バス電極4Bの形成に本実施の形態を適用する場合、予め受光面グリッド電極4Gを形成しておくか、もしくは受光面バス電極4Bを形成した後に受光面グリッド電極4Gを形成する。また、受光面グリッド電極4Gの形成に際しては、従来より用いられている通例の方法であるスクリーン印刷法で形成しても良いし、本実施の形態の電極形成方法を用いても良い。
図6では、ステージ104に太陽電池用基板1Sが載置される。ステージ104にはエアー吸引を行う吸引機構107を構成する吸引部108が備えられ、吸引穴を真空ポンプで排気することで太陽電池用基板1Sはステージ104に固定される。また、ステージ104には太陽電池セル10の受光面バス電極4Bに沿った位置に対応して、複数の圧力センサー109を具備している。印刷ヘッド101に配置された液体吐出部102にはペースト4Pが充てんされ、液体吐出部102の先端に設けられたペースト4Pが吐出ノズル103より押し出されることにより、太陽電池用基板1Sの電極形成面である受光面1Aに予めプログラムされた受光面バス電極4Bのパターンを描画する。
液体吐出部102は、印刷機の制御部105によって時間当たりの塗布量を制御することができ、均一で均質な塗布が可能である。また、ステージ104に備えられた圧力センサー109にて感知された圧力は、同制御部105を通して液体吐出部102にフィードバックされ、常に一定の圧力を保ちながら描画が出来るよう、塗布量を制御する。
液体吐出部102に装着される吐出ノズル103は、描画するラインによって材質や大きさ、形状を使い分ける。吐出ノズル103に用いられる代表的な材料としては、ステンレス等の金属、ポリエチレン等の樹脂が挙げられる。また、描くライン幅によってノズル径を選択し、ノズル形状も通常の丸形、方形、分岐ノズル、多連ノズル、平ノズル等から選択する。
本実施の形態によれば、予めスクリーン印刷法によって受光面グリッド電極4Gを形成し、乾燥処理を施した太陽電池用基板1Sをステージ104に載置し、吸引部108によって固定する。次に、予めプログラムされた印刷パターンに従って、受光面バス電極4Bを受光面グリッド電極4Gと直交するように太陽電池用基板1Sの受光面1Aに描画する。なお、本実施の形態では、受光面バス電極4Bの幅が1mmで、予め受光面グリッド電極4Gを形成していることにより、適用したノズルは高密度ポリエチレン製テーパーノズル0.8φ径である。このようにして印刷マスクを使用することなく、吐出ノズル103から直接ペースト4Pを供給することで、受光面バス電極4Bを形成することが出来る。
図7は圧力センサー109の配列されたステージ104の表面を示す模式図であり、図6は図7のC−C断面に相当する。本実施の形態では、圧力センサー109が受光面バス電極4B形成領域R4Bに沿って12個設けられ、3個毎に吸引穴からなる吸引部108が設けられている。吸引部108によって、太陽電池用基板1Sは水平に固定され、複数の圧力センサー109が一定の間隔で配列されている。従って圧力センサー109の出力を測定することで、受光面バス電極4Bを形成するためのペースト4Pの供給量に起因する圧力が検出される。圧力センサー109の出力は制御部105にフィードバックされ、吐出ノズル103からのペースト4Pの供給量が制御される。
図11は、実施の形態1の印刷機のうち、受光面バス電極4Bを描画している部分およびその周辺の模式断面図である。液体吐出部102の吐出ノズル103より、ペースト4Pが時間当たりの吐出量を制御しながら吐出され、受光面バス電極4Bを描画する。その際、描画する位置に沿ってステージ104に設置された圧力センサー109で感知された圧力、例えば0.9kg/cm2で常に一定となるよう液体吐出部102の吐出ノズル103の高さを制御することにより、吐出量を微細に変化させながら描画することが可能となる。
図12は、本実施の形態における受光面グリッド電極4Gの形成に用いられるスクリーン印刷機のステージ部分の模式断面図である。スクリーン印刷工程では、印刷マスク202を介して太陽電池用電極1Sの電極形成面にペースト4GPを塗布する。図13は図12の拡大図である。図12および図13に示す印刷機は太陽電池用基板1Sを載置するステージ104を備え、ステージ104には太陽電池用基板1Sを固定するための吸引部108を備える。吸引部108はステージ104におけるエアーの吸引によって、太陽電池用基板1Sをステージ104に固定する。印刷マスク202は、マスクフレーム203と縦糸200Aと横糸200Bを有し、マスクフレーム203の印刷面側に貼り付けられたスクリーンメッシュ200と、感光性乳剤200Sとを備える。図13では、ステージ104およびマスクフレーム203を省略している。
印刷機は、ペースト4GPが載せられた状態の印刷マスク202上にてスキージ201を走査させることで、印刷マスク202を介して、太陽電池用基板1Sの電極形成面にペースト4GPを塗布する。印刷マスク202のうち感光性乳剤200Sでカバーされた部分ではペースト4GPを通過させず、スクリーンメッシュ200を露出させた部分でペースト4GPを通過させることで、印刷機は、印刷マスク202の印刷パターンを電極形成面上に転写し、受光面グリッド電極4Gを形成する。
ペースト4GPは、電極材料である導電性材料を含む。ペースト4GPに使用される代表的な導電性材料としては、金、銀、銅、白金およびパラジウム等の金属材料があげられる。ペーストは、これらの導電性材料の一つあるいは複数を含む。
実施の形態1の電極形成方法では、受光面グリッド電極4Gおよび受光面バス電極4Bに対して最適なペースト4GP,4Pを選択することが可能である。また、本実施の形態では受光面バス電極4Bに必要な塗布量の削減も併せて可能である。ちなみに、通例の方法では、受光面グリッド電極4Gおよび受光面バス電極4Bに対して一括形成が行われるため、受光面バス電極4B部分に印刷マスク202を通して塗布されるペーストの重量が、受光面グリッド電極4Gの性能を発現させるためのマスク仕様によって決められている。これに対し、本実施の形態では、各々独立して形成することにより、最適化を図ることが可能である。
また、受光面バス電極4Bに最適なペーストの仕様においては、求められる性能の為、受光面グリッド電極4Gで用いられるペーストに比べて少ない量の導電性材料でその機能を発現することが可能である。すなわちこれは、ペースト4GP,4Pの合計価格を下げることに他ならない。従って、受光面グリッド電極4Gおよび受光面バス電極4Bを各々独立して形成することにより、塗布量的にも価格的にも両面から併せてコストダウンが可能となる。
これに対して、比較例では、通常一括で受光面グリッド電極4Gおよび受光面バス電極4Bを形成するため、印刷マスク202およびペーストの仕様は一様に設定される。しかしながら、受光面グリッド電極4Gと受光面バス電極4Bに求められる性能は同じではない。前者は太陽電池用基板1S内で発生した電流を集電することであり、後者はその集電した電流をタブ線を通して流すことである。そのため、受光面グリッド電極4Gの性能を最大限発現するよう調整されているペーストを、受光面バス電極4Bに用いることは過剰品質であり、価格的にも割高なものを使用している。
図14は、比較例の方法で作製した太陽電池セルの性能と実施の形態1の太陽電池の性能を比較した表図である。比較例の方法に比べて、電圧(Voc)は2mV、電流(Jsc)は0.2mA/cm2向上し、曲線因子(FF)は3/1000低下した結果、効率(Eff)は0.1%向上する。
図15は、比較例の方法で作製した太陽電池セルの受光面バス電極4Bに塗布されたペーストの重量と実施の形態1の塗布重量を比較した比較図である。本実施の形態で用いた受光面バス電極4B用のペースト4Pは、含まれる導電性材料の量が比較例の受光面バス電極4B用のペーストに含まれる導電性材料の量と比べて3割低減したものである。
比較例の方法では0.05gの塗布量であったものが、本実施の形態の方法では0.012から0.034gと、いずれの場合も比較例の方法よりも塗布量の低減が可能である。これによって作製された太陽電池セルの性能は、図15の条件1では比較例の方法を下回ったものの、条件2、条件3では比較例の方法と同等もしくはそれ以上と言う結果となり、図11で示した本実施の形態である条件3であっても、比較例の方法におけるペーストの塗布量より3割低減されており、これが導電性材料を3割減じたペースト4Pで達成されている。
図16は、比較例の方法での製造コストを、ペースト、印刷マスク、印刷機の3項目に分けて、各々を1とした時の実施の形態1の方法で製造コストの相対値を表した表図である。本実施の形態では、受光面バス電極4Bに対して本実施の形態の電極製造方法を適用し、受光面グリッド電極4Gには従来法を適用しており、ペーストはコスト低減、印刷マスクは変化なし、印刷機はコスト増となる。しかしながら、一定の条件の下、太陽電池セルの出力向上とペーストのコストおよび使用量低減により、本実施の形態にかかる印刷機を追加で導入した場合でも、約1年で導入コストが回収され、その後は利益を生むこととなる。なお、図16では、受光面バス電極用ペーストは受光面バスペースト、受光面バス電極用印刷機は受光面バス印刷機とするなど、用語の省略をしている。
太陽電池用基板1Sに塗布されたペーストは、一般に焼成と称される処理によって電極となる。焼成工程では、ピーク温度を800℃以下、望ましくは720℃から770℃とする加熱処理を実施する。焼成炉での加熱処理の時間は、概ね2分以内とする。
図17および図18は、本実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順を説明する模式断面図である。まず、受光面側および裏面側に集電電極の形成された複数の太陽電池セル10を、タブ線20によって接続する。この配線付きの太陽電池セル10を、図17に示すように、透光性樹脂部材21Aおよび21Bを介して透光性基板22および裏面シート23との間に挟み込みこれらの部材を圧着させた状態で加熱処理を施すことにより、図18に示すように、配線付きの太陽電池セル10が封止された透光性樹脂部材21と、透光性基板22と、裏面シート23とが一体化された太陽電池モジュールが作製される。上記の電極形成方法により形成された電極を備える太陽電池セル10を用いることで、高い発電効率を持つ太陽電池モジュールを得ることができる。
本実施の形態では、透光性基板22の上に透光性樹脂部材21Bを設置する。その透光性樹脂部材21B上には、配線付きの太陽電池セル10を設置する。配線付きの太陽電池セル10は、図1に示した所定の枚数の太陽電池セル10を並列させて、隣り合う太陽電池セル10同士を半田付き銅線等の導線からなるタブ線20により接続することにより作製する。配線付きの太陽電池セル10は、各太陽電池セル10の裏面を上にして、透光性樹脂部材21Bに設置する。
配線付きの太陽電池セル10の上には、さらに透光性樹脂部材21Aおよび裏面シート23を設置する。図18には、図の下部から順に、透光性基板22、透光性樹脂部材21、配線付きの太陽電池セル10、透光性樹脂部材21および裏面シート23を重ね合わせた状態を示している。
太陽電池モジュールの作製における加熱および圧着の処理には、ラミネータと称される真空加熱圧着装置を使用することが望ましい。ラミネータは、透光性樹脂部材21あるいは裏面シート23を加熱変形させ、さらにこれらを熱硬化させることにより一体化させるとともに透光性樹脂部材21に太陽電池セルを封止する。
真空加熱圧着装置は、減圧環境下において、各部材を加熱および圧着させる。これにより、透光性基板22および透光性樹脂部材21間、透光性樹脂部材21および配線付きの太陽電池セル10間、配線付きの太陽電池セル10および透光性樹脂部材21間、透光性樹脂部材21および裏面シート23間のいずれについても、空隙や気泡の残留を防ぎ、各部材を均一な圧力で圧着させることができる。
真空加熱圧着装置での加熱および圧着の処理は、200℃以下、望ましくは150℃から200℃の温度下で実施する。加熱および圧着の処理における温度は、透光性樹脂部材21の材質等により適宜変更可能であるものとする。
透光性基板22としては、例えばガラス基板を使用する。透光性基板22は、太陽光を透過可能であれば良く、ガラス以外の材質からなるものとしても良い。透光性樹脂部材31は、エチレンビニルアセテート系、ポリビニルブチラール系、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、オレフィン系、ポリエステル系、シリコン系、ポリスチレン系、ポリカーボネート系およびゴム系等の樹脂のうちの一つあるいは複数を含む。透光性樹脂部材21は、太陽光を透過可能であれば、ここで挙げる以外のいずれの材質を使用するものであっても良い。
裏面シート23としては、ポリエステル系、ポリビニル系、ポリカーボネート系およびポリイミド系等の樹脂のうちの一つあるいは複数からなるシートを使用する。裏面シート23は、太陽電池モジュールの保護に十分な強度、耐湿性および耐候性を有するものであれば、ここで挙げる以外のいずれの材質からなるものであっても良い。裏面シート23は、強度、耐湿性および耐候性を向上させるために、樹脂材料のみならず、金属箔材料を貼り合わせた複合材料からなるものとしても良い。また、裏面シート23は、高い反射率を持つ金属材料あるいは、高い屈折率を持つ透光性部材を、蒸着等の成膜方法により樹脂材料の表面に成膜したり貼り合わせたものとしても良い。
太陽電池モジュールの端面は、ラミネート加工の密着性を向上させ、外部からの水分等の浸入を防ぐために、ゴム系樹脂部材等の樹脂材料からなるテープにより保護することとしても良い。ゴム系樹脂部材としては、例えば、ブチルゴム等のゴム材を使用する。さらに、太陽電池モジュールは、構造体としての取り扱い易さに鑑み、外周を囲うフレームを設けることとしても良い。フレームは、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属部材を用いて構成する。
本実施の形態では、高額の装置設備を要することなく、簡便な手法により高性能な太陽電池セルおよび太陽電池モジュールを得ることができるため、工業上非常に有用である。
実施の形態1によれば、印刷マスクを使用しないことで、印刷マスクのためのコストが不要になる。また、スクリーン印刷機よりも安価なシステムによって所望の電極を形成することができる。電極形成においては、時間当たりの塗布量を制御しながらペーストを塗布することが可能なため、本来必要な量のペーストを電極形成位置に吐出させることが出来る。これにより、特性を向上させるに必要十分なペーストを供給し、その結果として供給するペースト量を従来に比較して削減する、つまり、コスト削減と効率向上を合わせ持つ太陽電池用電極の形成を可能とする。また、実施の形態1の電極形成方法は簡便で安価な方法であり、従来の手法と置き換える、若しくは従来の手法に追加することにより、電極パターンの配置あるいは線幅、厚さなどに設計変更があった場合にも、即時に実施可能であり、信頼性のある電極形成が容易に可能となる。
本実施の形態によれば、図4からも明らかなように、受光面バス電極4Bと受光面グリッド電極4Gは互いの上に乗り上げることなく、側面で当接しているため、電極材料の無駄もなく、遮光領域を増大することなく、電池面積を確保することができ、かつ集電性に優れた受光面電極を形成することが可能となる。
なお、受光面グリッド電極4Gはスクリーン印刷によって形成し、受光面バス電極4Bのみを、スクリーンを用いることなく、液体吐出部102を用いて吐出量を制御しながら形成したが、受光面グリッド電極4Gについても、液体吐出部102を用いて吐出量を制御しながら形成するようにしてもよい。
また、圧力センサーを用いて塗布後の重量を測定しながら塗布量を制御したが、液体吐出部102の吐出量を制御することができれば、圧力センサーは必須ではない。圧力センサーに代えて、ステージの走査速度を調整することにより、供給量を調整したり、供給量をより高精度に制御できるようにすることによっても、供給量の制御を実現することが可能である。
なお、制御部は、吐出ノズルからのペーストの供給量を、毎分0.1mlから1mlに制御することで、高精度の線幅および位置を維持しつつ効率よくバス電極を描画することができる。特に、吐出ノズルからのペーストの供給量は、望ましくは毎分0.1mlから0.3mlの範囲で制御しながらバス電極を描画することで、圧力センサーを用いることなく、高精度のバス電極形成が実現される。圧力センサーを使用することなくペースト供給を行う場合において、供給量を毎分0.1mlから1mlで高精度に制御することによって高精度のバス電極のパターンを描画することが可能となる。中でも毎分0.1mlから0.3mlで吐出ノズルからのペーストの供給量すなわち吐出量を制御しながらバス電極のパターンを描画することで、従来塗布量の3割減の供給量でバス電極のパターンを描画することが出来る。従って、高精度でペースト使用量の少ない電極を提供することが可能となる。因みに、ある一定条件下において、塗布量0.012gは約0.1ml/minで塗布したもの、塗布量0.034gは約0.3ml/minで塗布したものに相当する。さらにまた、前述したように、吐出ノズルの高さを調整することによっても吐出量を微調整することができる。また、圧力センサーを用いる場合にも、毎分0.1mlから0.3mlで吐出ノズルからのペーストの吐出量を制御しながらバス電極のパターンを描画することでより高精度の制御が可能となる。
また、複数の圧力センサーは、図7に示したように、バス電極形成領域の中心線に沿って一定間隔で配列されていることで、高精度にバス電極へのペースト供給量を検知することができ、信頼性の高い制御が可能となる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかる太陽電池セルの電極形成方法のうち受光面バス電極の形成方法について説明する。図19は、実施の形態2の方法によって形成された太陽電池セルを示す断面図である。受光面および裏面については、図1および図2に示した、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の電極形成方法によって形成された電極を備える太陽電池と同様である。図19は、図1および図2のIII−III断面図に相当する断面図である。
太陽電池セルの受光面1Aには、バス電極形成領域に互いに平行な4本の貫通溝Vが設けられ、この貫通溝Vに受光面バス電極4Bが設けられたことを特徴とする。他の構成については、前記実施の形態1の太陽電池と同様であるため、ここでは説明を省略する。本印刷工程では、印刷マスクを介さずに基板材料の電極形成面に形成された貫通溝V内に充填するようにペースト4Pを供給し塗布する。
後続工程についても、前記実施の形態1と同様である。本実施の形態においても貫通溝V内に充填された受光面バス電極4Bと受光面グリッド電極4Gは互いの上に乗り上げることなく、側面で当接している。
かかる構成により、実施の形態1よりもさらに、電極材料の無駄もなく、遮光領域を増大することなく、電池面積を確保することができ、かつ集電性に優れた受光面電極を形成することが可能となる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3にかかる太陽電池セルの電極形成方法のうち受光面バス電極の形成方法で用いられる印刷機について説明する。図20は、実施の形態3の電極形成方法に使用する印刷機のステージ部分の模式平面図である。本実施の形態では、受光面バス電極形成領域R4Bに沿って一定間隔で圧力センサー109が配列されている。圧力センサー109は受光面バス電極形成領域R4Bに位置するように配されており、受光面バス電極4B形成用のペーストが吐出ノズルから供給されることにより変化する圧力センサー109の検出値が一定となるように、吐出量を制御する。吐出ノズル103からの吐出量の制御は実施の形態1で図5に示したのと同様、塗布装置の制御部105で実施する。
図7で示した実施の形態1の印刷機のステージ部分に比べて吸引穴からなる吸引部108と圧力センサー109の配置が異なるもので、他の部分については前記実施の形態1と同様であるためここでは説明を省略する。
実施の形態3の印刷機によれば、受光面バス電極形成領域R4Bの中心線に沿って等間隔で圧力センサー109が配列されているため、より確実に供給量の制御をすることが可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 p型単結晶シリコン基板、1S 太陽電池用基板、2 n型不純物拡散層、3 反射防止膜、4 受光面電極、4G 受光面グリッド電極、4B 受光面バス電極、5 裏面電極、5A 裏面アルミニウム電極、5B 裏面バス電極、10 太陽電池セル、20 タブ線、21,21A,21B 透光性樹脂部材、22 透光性基板、23 裏面シート、101 印刷ヘッド、102 液体吐出部、103 吐出ノズル、104 ステージ、105 制御部、107 吸引機構、108 吸引部、109 圧力センサ、4P ペースト、203 マスクフレーム、200 スクリーンメッシュ、200S 感光性乳剤、201 スキージ、200A 縦糸、200B 横糸、202 印刷マスク。

Claims (11)

  1. 半導体基板上にpn接合を形成し太陽電池用基板を形成する工程と、
    電極材料である導電性材料を含むペーストを前記太陽電池用基板の電極形成面に塗布する塗布工程と、前記塗布されたペーストを焼成する焼成工程とを有し、前記電極形成面に分布されるグリッド電極と前記グリッド電極で集電された電荷をまとめて集電するバス電極を形成する電極形成工程とを備えた太陽電池の製造方法であって、
    前記塗布工程は、前記バス電極を形成するとき、前記太陽電池用基板を載置するためのステージの、前記バス電極を形成するバス電極形成領域に沿って設けられた圧力センサーによって、前記圧力センサーが前記ペーストを塗布する際に感知する圧力を測定し、前記圧力センサーで測定される測定値が、一定となるまで、前記ペーストを吐出する吐出ノズルを備えた液体塗布装置を使用して、前記吐出ノズルからの時間当たりの吐出量を御することを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 前記吐出ノズルが単孔ノズルであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記グリッド電極は、スクリーン印刷で形成されることを特徴とする請求項に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記塗布工程は、前記吐出ノズルからの前記吐出量を、毎分0.1mlから0.3mlの間で制御することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  5. pn接合を有する太陽電池用基板と、
    前記太陽電池用基板の受光面である第1主面に形成された第1の集電電極と、
    前記太陽電池用基板の第2主面に形成された第2の集電電極とを備えた太陽電池であって、
    前記第1の集電電極が、
    前記第1主面に分布されるグリッド電極と、
    前記グリッド電極で集電された電荷をまとめて集電し、前記グリッド電極よりも厚さの大きいバス電極とを含み、
    前記グリッド電極は、厚み方向で側面が前記バス電極の側面に当接することを特徴とする太陽電池。
  6. 前記グリッド電極は、前記バス電極とは異なる材料で形成されたことを特徴とする請求項に記載の太陽電池。
  7. 前記バス電極は、前記太陽電池用基板の前記第1主面に形成された凹部に形成されたことを特徴とする請求項またはに記載の太陽電池。
  8. pn接合を有する太陽電池用基板の電極形成面に、電極材料である導電性材料を含むペーストを塗布する液体塗布装置を備えた太陽電池製造装置であって、
    前記液体塗布装置は、
    前記太陽電池用基板を載置するためのステージと、
    前記ペーストを吐出する吐出ノズルと、
    前記吐出ノズルからの前記ペーストの時間当たりの塗布量を制御する吐出制御部とを有し、
    前記ステージは、バス電極を形成するバス電極形成領域に沿って配置された複数の圧力センサーを備え、
    前記吐出制御部は、前記塗布量を制御することで、前記複数の圧力センサーが前記ペーストを塗布する際に感知する圧力が一定となるように制御することを特徴とする太陽電池製造装置。
  9. 前記ステージは、前記太陽電池用基板を支持するための吸着穴からなる吸着部を備え、
    前記複数の圧力センサーは、前記吸着部を避けて配置されたことを特徴とする請求項に記載の太陽電池製造装置。
  10. 前記複数の圧力センサーは、前記バス電極形成領域の中心線に沿って一定間隔で配列されたことを特徴とする請求項に記載の太陽電池製造装置。
  11. 前記吐出制御部は、前記吐出ノズルからの吐出量を、毎分0.1mlから0.3mlの間で制御することを特徴とする請求項から10のいずれか1項に記載の太陽電池製造装置。
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