JP6541498B2 - ねじ式キャップ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の口筒部に螺合するねじキャップを備えた容器に関し、とくに少ない回転角度で開閉蓋できるとともに、安定して閉蓋でき、さらに安全に開蓋できるねじ式キャップ容器に関するものである。
従来から、容器本体の口筒部に設けられた雄ねじ部に、キャップに設けられた雌ねじ部を螺合締結し閉蓋するねじ式キャップ容器は多く用いられている。
とくに、容器口部の外周面に多条のねじ山を有する容器本体と、該ねじ山に係合する係合部を内周に有するキャップとを備え、一回転よりも小さな回転角度で開閉操作できるだけでなく、閉蓋後は容易に固定解除されることがないねじ式キャップ容器は従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−136745号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のねじ式キャップ容器は、閉蓋時に、キャップを容器本体に被せる際に、斜め被りが起こり得るという問題があり、とくに、広口容器の場合、斜め被りが起こり易くなり、斜め被りが起こった時、力を掛けて強制的に水平に戻す必要があり、場合によっては、力が足りないために、斜め被りが解消されず、閉蓋不良を起こすという問題があった。
また、上記特許文献1記載のねじ式キャップ容器では、閉蓋状態から開蓋するのに構造上、240°程回転させなくてはならない。
さらに、容器内の内容液が炭酸飲料など、発生するガスにより容器の内圧が高圧になるものである場合、螺合する力が弱くなる開蓋最終時に容器内との密封が開封されると、ねじキャップが内圧で押し上げられ、意図せず螺合が外れてねじキャップが抜け飛んでしまうとともに、ガスとともに内容液が飛び出してしまい危険であるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、閉蓋時のねじキャップを口筒部に被せた時に、ねじキャップを容器本体に対して水平に保ち、斜め被りを防止するとともに、少ない回転角度で開閉蓋でき、さらに内容液が炭酸飲料など、ガスが発生して容器内の内圧が高圧になるものでも安全に開蓋できるねじ式キャップ容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ねじ式キャップ容器として、容器本体と、容器本体の口筒部に螺合するねじキャップとからなるねじ式キャップ容器であって、容器本体は、口筒部外周に、スロープねじ部を備え、スロープねじ部は、周方向に等間隔で複数カ所に配設される水平または緩やかに傾斜する上部ねじ突部と、上部ねじ突部から下方に所定の間隔を隔てて平行する下部ねじ突部と、下部ねじ突部と上部ねじ突部間に連設する傾斜ねじ突部とを備え、下部ねじ突部は、閉蓋方向の終端位置が隣接する他のスロープねじ部の上部ねじ突部の閉蓋方向の始端の下方に位置し、ねじキャップは、頂壁と、頂壁の外縁から垂設される外周壁とを備え、外周壁は、内周に等間隔かつ同じ高さで複数カ所に配設される上部キャップねじ突部と、上部キャップねじ突部から下方に所定の間隔を隔てて平行する下部キャップねじ突部とを備え、下部キャップねじ突部は、中央部が上部キャップねじ突部の中央部より開蓋方向にずれた位置に配設され、閉蓋の際に、容器本体のスロープねじ部の上部ねじ突部と下部ねじ突部の上面に、ねじキャップの上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部の下面がそれぞれ均等に当接することを特徴とする構成を採用する。
ねじ式キャップ容器の実施態様として、ねじキャップは、頂壁裏面から垂設され、外周が容器本体の口筒部の内周を密封する内側密封筒部を備えることを特徴とする構成を採用し、さらに、容器本体は、口筒部の外周下方にネックリングを備え、ねじキャップは、外周壁の下端に、破断可能な弱化片を介して連設され、ネックリング嵌合する封緘リングを備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のねじ式キャップ容器は、容器本体の口筒部外周に、周方向に等間隔で複数カ所に配設される水平または緩やかに傾斜する上部ねじ突部と、上部ねじ突部から下方に所定の間隔を隔てて平行する下部ねじ突部と、下部ねじ突部と上部ねじ突部間に連設する傾斜ねじ突部とを備え、下部ねじ突部は、閉蓋方向の終端位置が隣接する他のスロープねじ部の上部ねじ突部の閉蓋方向の始端の下方に位置するスロ−プねじ部を備え、ねじキャップの外周壁の内周に、等間隔かつ同じ高さで複数カ所に配設される上部キャップねじ突部と、上部キャップねじ突部から下方に所定の間隔を隔てて平行する下部キャップねじ突部とを備え、下部キャップねじ突部は、中央部が上部キャップねじ突部の中央部より開蓋方向にずれた位置に配設され、閉蓋の際に、容器本体のスロープねじ部の上部ねじ突部と下部ねじ突部の上面に、ねじキャップの上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部の下面がそれぞれ均等に当接することになり、ねじキャップを容器本体の口筒部に対して常に水平に被すことができ、斜め被りを防止しながら、安定して螺合を進め、閉蓋することができる。
また、スロープねじ部の各突部と、上部キャップねじ突部および下部キャップねじ突部との螺合により、少ない回転角度で開閉蓋することができ、さらに、内容液が炭酸飲料など、容器内の内圧が高圧となるものであっても、ねじキャップが抜け飛ぶことを防止することができ、安全に開蓋することができる。
本発明のねじキャップと容器本体の閉蓋時の説明図で、(a)は(b)のX−X線断面上面図、(b)は一部透視側面図である。 本発明の容器本体の説明図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本発明のねじキャップの説明図で、(a)は一部断面側面図、(b)は(a)のY−Y線断面下面図、(c)は(a)のY−Y線断面上面図である。 本発明の容器本体のスロープねじ部とねじキャップのキャップねじ突部との作用図で、(a)は開閉蓋操作時の螺合されてない状態、(b)は螺合初期または螺合が外れる前、(c)は螺合中期、(d)は螺合完了時である。 本発明の容器本体とねじキャップの開蓋時の螺合が外れる前の説明図で、(a)は(b)のX−X線断面上面図、(b)は一部透視側面図である。
次に、本発明のねじ式キャップ容器について、図面を参照して説明する。
以下の説明では、図1〜3に示すように、上面から見て、左側を0°(起点)として、左回りに90°間隔で区画a、b、c、dを便宜上設定している。
図1において、Aは容器本体、Bはねじキャップである。
容器本体Aは、図1、2に示すように、口筒部1の外周に、ねじキャップBと螺合する4条のスロープねじ部2と、スロープねじ部2の下方にネックリング3とが突設されている。
図2、4に示すように、スロープねじ部2は、寸法αの幅で形成されるとともに、周方向に90°間隔(等間隔)かつ同じ高さで4カ所に配設され、周方向に水平または緩やかに終端方向(左下)に傾斜し、周方向の長さ(角度範囲)が約30°の上部ねじ突部4a、4b、4c、4dと、上部ねじ突部4a、4b、4c、4dから下方に所定の間隔βを隔てて平行するとともに、それぞれの閉蓋方向の終端位置が隣接する他のスロープねじ部2の上部ねじ突部4b、4c、4d、4aの閉蓋方向の始端の下方に位置し、周方向の長さが約30°の下部ねじ突部5a、5b、5c、5dと、下部ねじ突部5a、5b、5c、5dの閉蓋方向の始端から、右上に傾斜して上部ねじ突部4a、4b、4c、4dの閉蓋方向の終端にそれぞれ連設する傾斜ねじ突部6a、6b、6c、6dとから構成されている。
4条のスロープねじ部2は、それぞれ、上部ねじ突部と、傾斜ねじ突部と、下部ねじ突部との周方向の長さの比率が1:1:1で形成されている。
ねじキャップBは、図1、3、4に示すように、円板状の頂壁10と、頂壁10の外縁から垂設される円筒状の外周壁11と、頂壁10の裏面から垂設され、外周が容器本体Aの口筒部1の内周に挿入され密接する内側密封筒部12と、内周が口筒部1の外周に密接する外側密封筒部13と、外周壁11の下端に破断可能に連設される封緘リング14とを備えている。
外周壁11の外周には、手指等で把持した際に指の掛かりが良くなるようにローレットなどの指掛かりが設けられている。
外周壁11の内周には、寸法γの幅(少なくとも容器本体Aのスロープねじ部2の間隔βと同等またはそれ以下)で形成されるとともに、図3(a)、3(b)に示すように、周方向に90°間隔(等間隔)かつ同じ高さで4カ所に配設され、それぞれ周方向の長さが30°の上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dと、上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dから下方に所定の間隔θ(少なくとも幅αと同等またはそれ以上)を隔てて平行する下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dとが突設されている。
下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dは、図(a)に示すように、周方向に、それぞれの閉蓋方向の始端位置が上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの閉蓋方向の終端の下方に位置するように配設されている。
上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dおよび下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dは、下面が容器本体Aのスロープねじ部2の上部ねじ突部4a、4b、4c、4dおよび下部ねじ突部5a、5b、5c、5dの上面と平行するように形成され、上面が下面に対して閉蓋時に回転する方向に向けて、より下方に傾斜する(幅が先細りする)ように形成されている。
頂壁10の裏面の内側密封筒部12と外側密封筒部13との間には、図1、3(a)、3(b)に示すように、コンタクトリング17が突設されており、閉蓋時に、内側密封筒部12は、容器本体Aの口筒部1の内周に挿入され、外側密封筒部13は、口筒部1の外周に内周が密着するとともに、コンタクトリング17の下面が口筒部1の上面に当接し、容器本体A内を密封するようになっている。
封緘リング14は、図1、3(a)、3(c)に示すように、外周が外周壁11の外周に連なる径および形状(ローレット等)で形成され、内周には、最初の閉蓋時に容器本体Aのネックリング3の下方周面に上方周面が当接し、抜け落ちを防止する係止突部18が突設され、上面には、破断可能な弱化片19が複数配設され、弱化片19を介して外周壁11の下端に連設されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
容器本体Aの口筒部1に上方から、ねじキャップBを被せると、ねじキャップBは、外周壁11の内周を容器本体Aのスロープねじ部2の外周に摺接しながら下降する。
例えば、ねじキャップBは、下部キャップねじ突部16aの下面範囲が容器本体Aに対して区画a内のスロープねじ部2の上部ねじ突部4aの上面範囲にある位置で被された際には、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの下面範囲が、容器本体Aのスロープねじ部2の上部ねじ突部4a、4b、4c、4dの上面範囲にそれぞれ当接する。
これにより、90°間隔で形成されたスロープねじ部2の上部ねじ突部4a、4b、4c、4dに、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dが均等に当接することになり、ねじキャップBを容器本体Aの口筒部1に対して常に水平に被すことができる。
また、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dのそれぞれ右側端下面が、スロープねじ部2の傾斜ねじ突部6a、6b、6c、6dの上面範囲にある位置で被された際には、当接して、傾斜ねじ突部6a、6b、6c、6dの傾斜に応じて、ねじキャップBが容器本体Aに対して水平に保たれながら下降するとともに回転する。
下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの下面がスロープねじ部2の下部ねじ突部5a、5b、5c、5dのそれぞれの上面と当接する位置で被された際には、図4(a)に示すように、スロープねじ部2の下部ねじ突部5a、5b、5c、5dの上面に、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16d下面が均等に当接することになり、ねじキャップBを容器本体Aの口筒部1に対して常に水平に被すことができる。
また、その際、上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの下面が上部ねじ突部4d、4a、4b、4cのそれぞれの上面と当接(またはその上方に位置)する。
ねじキャップBを下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの下面がスロープねじ部2の下部ねじ突部5a、5b、5c、5dのそれぞれの上面と当接する位置から30°程回転させると、図4(b)に示すように、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの下面がスロープねじ部2の下部ねじ突部5a、5b、5c、5dのそれぞれの上面から外れるとともに、上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの下面が傾斜ねじ突部6d、6a、6b、6cの傾斜する上面に当接し、さらに、回転を進めると、傾斜ねじ突部6d、6a、6b、6cの傾斜に応じて、ねじキャップBが容器本体Aに対して水平に保たれながら下降する。
また、ねじキャップBの下降とともに、口筒部1の内周にねじキャップBの内側密封筒部12が挿入されていく。
さらに、ねじキャップBを容器本体Aに対して30°程回転させると、図4(c)に示すように、上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの下面がスロープねじ部2の下部ねじ突部5d、5a、5b、5cのそれぞれの上面と当接するとともに、ねじキャップBの頂壁10の裏面のコンタクトリング17が口筒部1の上面に当接し、ねじキャップBは、下降が止まる。
さらに、ねじキャップBを容器本体Aに対して30°程回転させると、図4(d)に示すように、上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの左側先端がスロープねじ部2の傾斜ねじ突部6c、6d、6a、6bの傾斜する下面に当接することにより、回転が止められるとともに、ねじキャップBの上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの上面が上部ねじ突部4c、4d、4a、4bの下面に当接することにより、図1に示すように、ねじキャップBが閉蓋される。
また、その際、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの上面が、下部ねじ突部5d、5a、5b、5cのそれぞれの下面と当接(またはその下方に位置)する。
図4(a)〜(c)に示すように、ねじキャップBの閉蓋の際に、容器本体Aの口筒部1の90°間隔で形成された4条のスロープねじ部2の上面に、ねじキャップBの外周壁11の下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dまたは上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dのいずれかの下面またはその一部が均等に当接することになり、ねじキャップBを容器本体Aの口筒部1に対して常に水平に被すことができ、ねじキャップBが口筒部1に対して斜め被りしてしまうことを防止し、閉蓋を安定して進めることができる。
また、図4(a)に示す、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの下面がスロープねじ部2の下部ねじ突部5a、5b、5c、5dのそれぞれの上面と当接する位置で、ねじキャップBを容器本体Aに対して被された際には、右回りに90°程回転させることで閉蓋することができる。
閉蓋時には、図4(d)に示すように、ねじキャップBの上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの上面がそれぞれ上部ねじ突部4c、4d、4a、4bの下面に、また、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの上面が下部ねじ突部5d、5a、5b、5cの下面にそれぞれ当接し、さらに、図1に示すように、ねじキャップBの頂壁10の裏面のコンタクトリング17が口筒部1の上面に当接することにより、ねじキャップBは、容器本体Aに対して上下動して密封が損なわれることがない。
さらに、図1に示すように、閉蓋時には、ねじキャップBの内側密封筒部12外周と外側密封筒部13内周およびコンタクトリング17が、容器本体Aの口筒部1の内周と外周および上面に密着し、容器本体A内を密封する。
また、最初の閉蓋時に、容器本体Aに対してねじキャップBが下降することにより、ねじキャップBの封緘リング14の係止突部18が、容器本体Aのネックリング3を乗り越え、封緘リング14の係止突部18がネックリング3の下方にある位置でセットされる。
ねじキャップBを開蓋する際には、ねじキャップBを左方向に30°程回転させると、図4(c)に示すように、ねじキャップBの上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの上面と上部ねじ突部4c、4d、4a、4bの下面との当接が外れる。
さらに、図4(c)から図4(b)の状態まで回転させると、上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの右端が、スロープねじ部2の傾斜ねじ突部6d、6a、6b、6cの傾斜する上面に当接して傾斜ねじ突部6a、6b、6c、6dの傾斜に応じ、ねじキャップBが容器本体Aに対して上昇する。
ねじキャップBが容器本体Aに対して上昇することによって、ねじキャップBの封緘リング14の係止突部18の上方部が、容器本体Aのネックリング3の下方部に当接し、容器本体Aに対して封緘リング14が上昇しない。
このため、ねじキャップBが上昇することによって、封緘リング14とねじキャップBの外周壁11との間の弱化片19を切断し、図5に示すように、封緘リング14を容器本体Aに残して、ねじキャップBが上昇していく。
封緘リング14と外周壁11との間の弱化片19の状況を外から見ることによって、不正開封の有無を確認できる。
また、容器内の内容液が炭酸飲料などであり、発生したガスにより容器の内圧が高圧になるものである場合、ねじキャップBを常に上方に押し上げられるが、図4(d)から図4(c)の間の状態では、ねじキャップBの上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの上面がそれぞれ上部ねじ突部4c、4d、4a、4bの下面に当接し、ねじキャップの上昇を抑える。
さらに、図4(c)から図4(b)の間の状態では、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの左端上面が、傾斜ねじ突部6d、6a、6b、6cの下面に当接しはじめ、傾斜ねじ突部6d、6a、6b、6cの傾斜により、ねじキャップBの上昇していく。
さらに、ねじキャップBが上昇すると、図4(b)および5(b)に示すように、口筒部1の内周とねじキャップBの内側密封筒部12の外周との密着が外され、口筒部1内周と内側密封筒部12外周との隙間から発生したガスが外に出ようとし、急激にねじキャップBを上方に押し上げるが、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの上面が、上部ねじ突部4d、4a、4b、4cの下面に均等に当接し、ねじキャップBが上方に抜け飛んでしまうことを防止する。
余計なガス圧がスロープねじ部2とねじキャップBの外周壁11の内周との間隙より容器外へ排出され、容器内の内圧が安定した後、ねじキャップBを開始時から左方向に90°程回転させると、図4(a)に示すように、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの上面と上部ねじ突部4d、4a、4b、4cの下面との当接が外されるので、その時点で、ねじキャップBを上方に持ち上げ、開蓋することができる。
また、さらに回転させると、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの右端がスロープねじ部2の傾斜ねじ突部6a、6b、6c、6dの傾斜する上面に当接し、さらに、回転を進めると、傾斜ねじ突部6a、6b、6c、6dの傾斜に応じて、ねじキャップBを容器本体Aに対して持ち上げ、簡単に開蓋することができる。
本発明のねじキャップは、開閉蓋時に最短で90°程回転させることで、ねじキャップBを容器本体Aに開閉蓋することができ、従来のねじキャップに比べ、回転角度が少なくてすみ、簡単に開閉蓋することができる。
また、内容液が炭酸飲料など、容器内の内圧が高圧となるものであっても、開蓋時のねじキャップBを左方向に30°以上回転させた時に、口筒部1の内周とねじキャップBの内側密封筒部12の外周との密着が外れ、該隙間から発生したガスが外に出ようとし、急激にねじキャップBを上方に押し上げても、図5(b)に示すように、下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの上面が、上部ねじ突部4d、4a、4b、4cの下面に均等に当接し、ねじキャップBが上方に抜け飛んでしまうことを防止しているので、安心して開蓋することができる。
上記実施形態では、上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dおよび下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dの周方向の長さを、スロープねじ部2の上部ねじ突部、傾斜ねじ突部、下部ねじ突部の周方向の長さに合わせた長さで形成しているが、上部キャップねじ突部および下部キャップねじ突部の周方向の長さは、上部ねじ突部、傾斜ねじ突部、下部ねじ突部の周方向の長さと同じか、それ以下の長さであればよく、また、上記実施形態では、ねじキャップの外周壁11の内周の下部キャップねじ突部16a、16b、16c、16dを、周方向にそれぞれの閉蓋方向の始端位置が上部キャップねじ突部15a、15b、15c、15dの閉蓋方向の終端の下方に位置するように配設されているが、必ずしも、下部キャップねじ突部が、周方向にそれぞれの閉蓋方向の始端位置を上部キャップねじ突部の閉蓋方向の終端の下方に位置するように配設する必要はなく、下部キャップねじ突部は、中央部が上部キャップねじ突部の中央部より開蓋方向にずれた位置に配設されていればよく、上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部の周方向の長さ、さらに、両者の位置関係は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、それぞれの上部ねじ突部、傾斜ねじ突部、下部ねじ突部の比率を1(周方向の長さが30°程):1:1で形成されているスロープねじ部2を容器本体Aの口筒部1に等間隔(90°間隔)に4条突設されているが、例えば、それぞれの上部ねじ突部、傾斜ねじ突部、下部ねじ突部の比率を1(周方向の長さが40°程):1:1で形成されているスロープねじ部2を、等間隔(120°間隔)に3条突設し、それに合わせて、ねじキャップBの外周壁11内周に上部キャップねじ突部および下部キャップねじ突部(それぞれ周方向の長さが40°程)をそれぞれ等間隔(120°間隔)に3箇所ずつ配設するようにすると、開閉蓋時に最短で120°程回転させなくてはならないが、それでも従来より知られているねじキャップに比べ少ない回転角度で開閉蓋をすることができ、また、閉蓋時にねじキャップBが口筒部1に対して斜め被りしてしまうことを防止し、さらに、安心して開蓋することができる。
また、例えば、それぞれの上部ねじ突部、傾斜ねじ突部、下部ねじ突部の比率を1(周方向の長さが24°程):1:1で形成されているスロープねじ部2を、等間隔(72°間隔)に5条突設し、それに合わせて、ねじキャップBの外周壁11内周に上部キャップねじ突部および下部キャップねじ突部(それぞれ周方向の長さが24°程)をそれぞれ等間隔(72°間隔)に5箇所ずつ配設するようにすると、開閉蓋時に最短で72°程回転させればよく、上記実施形態に比べ、さらに少ない回転角度で開閉蓋をすることができる。
以上のように、本発明は、上部ねじ突部、傾斜ねじ突部、下部ねじ突部の比率を1:1:1で形成されているスロープねじ部2を、等間隔に3条以上の複数突設し、それに合わせて、ねじキャップBの外周壁11内周に上部キャップねじ突部および下部キャップねじ突部をそれぞれ等間隔に配設するようにすると、少ない回転角度で開閉蓋をすることができ、また、閉蓋時にねじキャップBが口筒部1に対して斜め被りしてしまうことを防止し、さらに、安心して開蓋することができる。
上記実施形態では、容器本体Aの口筒部1に、同じ周方向の長さが30°程の長さの上部ねじ突部と傾斜ねじ突部と下部ねじ突部とでそれぞれ形成されているスロープねじ部2を90°間隔で連続的に4条突設され、ねじキャップBの外周壁11内周に、上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部とをそれぞれ90°間隔で4カ所ずつ配設されているが、同じ周方向の長さが30°程の長さの上部ねじ突部と傾斜ねじ突部と下部ねじ突部とでそれぞれ形成されているスロープねじ部を180°間隔で間欠的に2条突設するようにしても、開閉蓋の際に、2条のスロ−プねじ部のいずれかの突部に、ねじキャップBのそれぞれ90°間隔で4カ所ずつ配設されている上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部のいずれかが係合し、少ない回転角度で開閉蓋をすることができ、また、安心して開蓋することができる。
また、同じ周方向の長さが30°程の長さの傾斜ねじ突部と下部ねじ突部とでそれぞれ形成されているスロープねじ部を90°間隔で4条突設し、180°間隔で間欠的に傾斜ねじ突部の上端部から周方向の長さが30°程の長さの上部ねじ突部を2カ所形成するようにしても、開閉蓋の際に、2カ所の上部ねじ突部のいずれかに、ねじキャップBのそれぞれ90°間隔で4カ所ずつ配設されている上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部のいずれかが係合し、少ない回転角度で開閉蓋をすることができ、また、安心して開蓋することができる。
以上のように、本発明は、容器本体Aの口筒部1のスロープねじ部およびスロープねじ部を構成する上部ねじ突部の数は、複数であればよく、また、スロープねじ部を配設する間隔は連続的または間欠的でもよく、さらに、ねじキャップBの外周壁11内周の上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部の数は、スロープねじ部の条数および形状に合わせて数を設定すればよいので、スロープねじ部およびスロープねじ部を構成する上部ねじ突部の数、またスロープねじ部を配設する間隔、さらに、上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部の数は上記実施形態の形態に限定されない。
本発明のねじ式キャップ容器は、閉蓋時にキャップが容器本体に対して斜め被りすることを防止するとともに、少ない回転角度で容器を簡単に密封することができ、開蓋時には、少ない回転角度で簡単に開蓋することができるとともに、内容液が炭酸飲料など、容器内の内圧が高圧となるものであっても、安全に容器を開栓できるねじ式キャップ容器として広く利用可能である。
A 容器本体
B ねじキャップ
a、b、c、d 区画
α、γ 高さ
β、θ 間隔
1 口筒部
2 スロープねじ部
3 ネックリング
4a、4b、4c、4d 上部ねじ突部
5a、5b、5c、5d 下部ねじ突部
6a、6b、6c、6d 傾斜ねじ突部
10 頂壁
11 外周壁
12 内側密封筒部
13 外側密封筒部
14 封緘リング
15a、15b、15c、15d 上部キャップねじ突部
16a、16b、16c、16d 下部キャップねじ突部
17 コンタクトリング
18 係止突部
19 弱化片

Claims (3)

  1. 容器本体と、容器本体の口筒部に螺合するねじキャップとからなるねじ式キャップ容器であって、
    容器本体は、口筒部外周に、スロープねじ部を備え、
    スロープねじ部は、周方向に等間隔で複数カ所に配設される水平または緩やかに傾斜する上部ねじ突部と、上部ねじ突部から下方に所定の間隔を隔てて平行する下部ねじ突部と、下部ねじ突部と上部ねじ突部間に連設する傾斜ねじ突部とを備え、
    下部ねじ突部は、閉蓋方向の終端位置が隣接する他のスロープねじ部の上部ねじ突部の閉蓋方向の始端の下方に位置し、
    ねじキャップは、頂壁と、頂壁の外縁から垂設される外周壁とを備え、
    外周壁は、内周に等間隔かつ同じ高さで複数カ所に配設される上部キャップねじ突部と、上部キャップねじ突部から下方に所定の間隔を隔てて平行する下部キャップねじ突部とを備え、
    下部キャップねじ突部は、中央部が上部キャップねじ突部の中央部より開蓋方向にずれた位置に配設され、
    閉蓋の際に、容器本体のスロープねじ部の上部ねじ突部と下部ねじ突部の上面に、ねじキャップの上部キャップねじ突部と下部キャップねじ突部の下面がそれぞれ均等に当接することを特徴とするねじ式キャップ容器。
  2. ねじキャップは、頂壁裏面から垂設され、外周が容器本体の口筒部の内周を密封する内側密封筒部を備えることを特徴とする請求項1に記載のねじ式キャップ容器。
  3. 容器本体は、口筒部の外周下方にネックリングを備え、
    ねじキャップは、外周壁の下端に、破断可能な弱化片を介して連設され、ネックリング嵌合する封緘リングを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のねじ式キャップ容器。
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