JP6540280B2 - 画像処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本明細書は、シートを光学的に読み取ることによって生成される対象画像データを用いて、特定のファイルフォーマットの画像ファイルを生成する画像処理に関する。
PDFファイルは、画像データと、注釈などの様々なデータと、を含むことができるために、注釈付きの電子文書を保存するために広く利用されている。例えば、特許文献1では、画像形成装置は、手書きで追記された文字や画像を含むシートを読み取り、画像データと、手書きで追記された文字や画像を示す注釈用データと、を含むPDFファイルを生成する。
特開2008−181485号公報
しかしながら、上記技術では、注釈にすべき情報、すなわち、シート上に記入された記入対象を適切に特定できない場合があった。この結果、ユーザが所望するPDFファイルを生成することができない可能性があった。
本明細書は、シート上の記入対象を適切に特定して、ユーザが所望する画像ファイルを生成することができる技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]シート上の元画像と、前記シート上にユーザによって付加された付加画像と、を含む対象画像を示す対象画像データであって、前記シートを光学的に読み取ることによって生成される前記対象画像データを取得する取得部と、前記対象画像データを解析することによって、前記付加画像を構成する閉じた線で囲まれる前記対象画像内の領域である付加領域であって、前記付加画像を含む前記付加領域を特定する第1特定部と、前記対象画像データのうち、前記付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、前記付加領域内において、前記付加画像に含まれる記入対象を特定する第2特定部と、前記第2特定部による特定結果と、前記対象画像データと、を用いて、前記対象画像から前記付加画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データと、前記付加画像に関して前記消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データと、を生成して、前記消去済画像データと前記補足情報データとを含む画像ファイルを生成する生成部であって、前記画像ファイルは、前記補足情報データによって示される前記補足情報と独立して前記消去済画像を再生可能であるとともに、前記消去済画像と前記補足情報とを同時に再生可能である特定のファイルフォーマットを有する、前記生成部と、を備える、画像処理装置。
上記構成によれば、付加画像を含む対象画像を示す対象画像データを解析することによって、付加領域が特定される。そして、付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、付加画像内の記入対象が特定される。そして、第2特定部による特定結果と、対象画像データと、を用いて、消去済画像データと補足情報データとを含む画像ファイルが生成される。この結果、シート上に付加された記入対象を適切に特定して、ユーザが所望する画像ファイルを生成することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記第1特定部は、前記対象画像内に前記閉じた線で囲まれる領域が存在するかを解析することによって、前記付加領域を特定する、画像処理装置。
[適用例3]
適用例1または2に記載の画像処理装置であって、
前記第1特定部は、
前記対象画像データを解析することによって、前記対象画像内の背景色とは異なる予め定められた色を有する部分画像を前記付加画像として特定し、
特定された前記付加画像の外縁に囲まれた領域を前記付加領域として特定する、画像処理装置。
[適用例4]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記第1特定部は、
前記対象画像データを解析することによって、前記対象画像内の一部の領域を囲む線状の画像であって、予め定められた色を有する、前記線状の画像を前記付加画像として特定し、
前記線状の画像によって囲まれた前記対象画像内の一部の領域を前記付加領域として特定する、画像処理装置。
[適用例5]
適用例1〜4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記第2特定部によって、前記付加領域内に、前記記入対象として文字が特定された場合には、前記生成部は、特定された文字を示すテキスト情報を含む第1種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
前記第2特定部によって、前記付加領域内に、文字とは異なる前記記入対象が特定された場合には、前記付加領域内の前記記入対象を少なくとも示す画像データを含む第2種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。
[適用例6]
適用例5に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記第2特定部は、前記付加領域内の画像に対して、文字認識処理を実行して、文字が認識されるか否かを判断し、
前記生成部は、
前記付加領域内に文字が認識される場合に、前記第1種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
前記付加領域内に文字が認識されない場合に、前記第2種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。
[適用例7]
適用例6に記載の画像処理装置であって、
前記補足情報は、前記消去済画像と前記補足情報とが同時に再生される場合に、前記対象画像内で前記付加領域が存在する位置に対応する前記消去済画像内の位置と関係付けて表現される、画像処理装置。
[適用例8]
適用例1〜3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記第2特定部は、前記付加領域内において、前記付加領域内の背景画素とは異なる色を示す非背景画素を特定することによって、前記付加領域の背景とは異なる画像を特定し、
前記生成部は、
前記第2特定部によって前記付加領域内に、閾値以上の個数の前記非背景画素が特定される場合には、前記閾値以上の個数の前記非背景画素が示す前記補足情報を示す前記補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
前記第2特定部によって前記付加領域内に前記閾値以上の個数の前記非背景画素が特定されない場合には、ユーザによる入力を受け取るための入力欄であって前記消去済画像内に配置される前記入力欄を示す入力欄データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。
[適用例9]
適用例8に記載の画像処理装置であって、
前記入力欄は、前記消去済画像と同時に再生される場合に、前記対象画像内で前記付加領域が存在する位置に対応する前記消去済画像内の位置に配置される、画像処理装置。
[適用例10]
適用例9に記載の画像処理装置であって、
前記入力欄のサイズは、前記付加画像によって規定される前記付加領域のサイズに基づいて決定される、画像処理装置。
[適用例11]
適用例1〜10のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記取得部は、前記付加画像として、第1の色を有する第1の付加画像と、第2の色を有する第2の付加画像と、を含む前記対象画像を示す前記対象画像データを取得し、
前記第1特定部は、前記第1の付加画像によって規定された第1の付加領域と、前記第2の付加画像によって規定された第2の付加領域と、を特定し、
前記生成部は、前記画像ファイルとして、第1の画像ファイルと第2の画像ファイルとを生成し、
前記第1の画像ファイルは、前記対象画像データに基づく前記消去済画像データと、前記第1の付加画像に対応する第1の補足情報データと、を含み、
前記第2の画像ファイルは、前記消去済画像データと、前記第2の付加画像に対応する第2の補足情報データと、を含む、画像処理装置。
なお、本明細書に開示された技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像読取装置、画像処理方法、これらの装置または方法を実現するためのコンピュータプ口グラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としてのシステム900を示す説明図である。 システム900の動作のフローチャートである。 第1実施例で用いられる画像の一例を示す図である。 PDFファイルの一例を示す図である。 PDFファイルに含まれるページデータの一例を示す図である。 付加領域特定処理のフローチャートである。 記入対象特定処理のフローチャートである。 出力PDFファイル生成処理のフローチャートである。 出力PDFファイルを閲覧ソフトを用いて表示した様子を示す図である。 出力PDFファイルを閲覧ソフトを用いて表示した様子を示す図である。 第2実施例で用いられる画像の一例を示す図である。 第2実施例の付加領域特定処理のフローチャートである。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのシステム900を示す説明図である。このシステム900は、インターネットなどのネットワーク500と、ネットワーク500に接続された複合機100と、ネットワーク500に接続されたサーバ300と、を備えている。
複合機100は、複合機100の全体を制御するコントローラとしてのCPU110と、DRAM等の揮発性記憶装置120と、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置130と、液晶パネル等の表示部140と、タッチパネル等の操作部150と、読取実行部160と、印刷実行部170と、他の装置(例えば、サーバ300)と通信するための有線や無線の通信インタフェース180(例えば、IEEE802.11a/b/g/nの規格に準拠した無線通信インタフェース)と、を備えている。不揮発性記憶装置130は、コンピュータプログラム132を格納している。通信インタフェース180は、ネットワーク500に接続されている。このコンピュータプログラム132は、例えば、出荷時に不揮発性記憶装置130に格納される形態や、サーバなどの計算機からネットワーク500を介してダウンロードされる形態で提供される。
読取実行部160は、シート上の画像を表す画像データを生成する装置である。具体的には、読取実行部160は、図示しない光学センサ(例えば、CIS(Contact Image Sensor))を備え、読取実行部160に載置されたシートを光学的に読み取ることによって、シート上の画像を表す画像データを生成する。以下、読取実行部160によって生成される画像データを「スキャンデータ」とも呼ぶ。
印刷実行部170は、画像を印刷する装置であり、いわゆるインクジェットプリンタである。ただし、他の種類のプリンタ(例えば、いわゆるレーザプリンタ)を採用してもよい。
CPU110は、揮発性記憶装置120と不揮発性記憶装置130とを用いてコンピュータプログラム132を実行することによって、後述する処理を実行する。
本実施例の画像処理装置としてのサーバ300は、サーバ300の全体を制御するコントローラとしてのCPU310と、DRAM等の揮発性記憶装置320と、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置330と、他の装置(例えば、複合機100)と通信するための有線や無線の通信インタフェース380(例えば、IEEE802.3の規格に準拠した有線通信インタフェース)と、を備えている。不揮発性記憶装置330は、コンピュータプログラム332を格納している。このコンピュータプログラム332は、例えば、CD−ROMなどに格納される形態や、他のサーバなどの計算機からネットワーク500を介してダウンロードされる形態で提供される。通信インタフェース380は、ネットワーク500に接続されている。
CPU310は、揮発性記憶装置320と不揮発性記憶装置330とを用いてコンピュータプログラム332を実行することによって、後述する画像処理を実行する。
図2は、システム900の動作のフローチャートである。図2には、複合機100による処理と、サーバ300による処理と、が示されている。これらの処理は、例えば、読取実行部160に載置されたシートを読み取って、PDFファイルを生成する指示がユーザから複合機100によって受け付けられた場合に、複合機100のCPU110によって開始される。ユーザは、複合機100の操作部150を操作することによって、必要な指示を入力できる。
S100では、複合機100のCPU110(図1)は、読取実行部160を制御することによって、シートSTを光学的に読み取り、シートSTを表すスキャンデータを生成する。スキャンデータは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの成分値(本実施例では、256階調の階調値)で画素ごとの色を表すビットマップ形式のRGB画像データである。以下、赤、緑、青の成分値を、それぞれ、「R値」、「G値」、「B値」とも呼ぶ。また、色を表す値を「色値」とも呼び、R値とG値とB値とを含む色値をRGB値とも呼ぶ。
図3は、第1実施例で用いられる画像の一例を示す図である。図3(A)、(B)には、第1実施例のスキャンデータによって表されるスキャン画像SI1、SI2が示されている。スキャン画像SI1、SI2は、これらの画像SI1、SI2を示すスキャンデータを生成する際に、読取実行部160によって読み取られたシートST1、ST2を表す画像であるから、図3(A)、(B)は、シートST1、ST2の一例を示す図と言うこともできる。
シートST1は元画像OI1を表している。元画像OI1は、背景BG1と、オブジェクトとしての描画G1、G2および文字T1と、を含んでいる。シートST1には、ユーザによって付箋AP1、AP2が貼り付けられている。付箋AP1上には、ユーザによって文字UTが記入されている。付箋AP2上には、ユーザによって描画UGが記入されている。描画は、例えば、イラスト、表、グラフ、線図、ベクトルグラフィックス、模様などを含む。付箋の色(本実施例では、赤や青)は、背景BG1の色(本実施例では、白)とは異なっている。本実施例では、付箋AP1の色と、付箋AP2の色とは、異なっている。具体的には、付箋AP1の色は、青であり、付箋AP2の色は、赤である。
したがって、付箋AP1、AP2が貼り付けられたシートST1を読み取って生成されたスキャン画像SI1は、元画像OI1と、付箋AP1を示す付箋画像AI1と、付箋AP2を示す付箋画像AI2と、付箋画像AI1内の文字UTと、付箋AP2内の描画UGと、を含んでいる。
シートST2は元画像OI2を表している。元画像OI2は、背景BG2と、オブジェクトとしての文字T2〜T5と、を含んでいる。シートST2には、ユーザによって付箋AP3、AP4が貼り付けられている。付箋AP3、4には、ユーザによって記入された文字等はない。
したがって、付箋AP3、AP4が貼り付けられたシートST2を読み取って生成されたスキャン画像SI2は、元画像OI2と、付箋AP3を示す付箋画像AI3と、付箋AP3を示す付箋画像AI4と、を含んでいる。付箋AP3の色と、付箋AP4の色とは、同じ色(例えば、青)である。
付箋AP1〜AP4は、特定形状(例えば、矩形)の用紙であって、シートSTより小さな用紙である。付箋AP1〜AP4は、例えば、市販されているポストイット(登録商標)である。S100では、シートST1およびシートST2のいずれかが読み取られた処理対象のスキャンデータが生成されるものとする。
S110では、複合機100のCPU110(図1)は、生成したスキャンデータを格納したPDFファイルを生成する。PDFファイルは、PDF(Portable Document Formatの略)と呼ばれるファイルフォーマットを有する画像ファイルである。
ここで、PDFファイルの構成の概要を説明する。図4は、PDFファイルの一例を示す図である。PDFは、nページ(nは1以上の整数)分の文書を示す画像を格納できるフォーマットである。このために、PDFファイルIFは、n個のページデータPD1〜PDnを含む。本実施例では、シートST1またはシートST2のいずれかを示す含む1ページ分の画像を示すPDFファイルIFが生成される。S110で生成されるPDFファイルを入力PDFファイルとも呼ぶ。各ページデータは、1ページ分の文書を示すページ画像を表すページ記述データを含む。ページ記述データは、ベクターデータや、テキストデータなどの各種のデータを含み得るが、本実施例では、画像データ、例えば、JPEG形式で圧縮されたJPEGデータを含んでいる(例えば、後述する図5(A))。さらに、各ページデータは、付属データを含み得る。付属データは、例えば、後述する注釈テキストコードTCや注釈画像データICなどの補足情報データと、入力フォームコードFCと、を含み得る。
図5は、PDFファイルに含まれるページデータの一例を示す図である。入力PDFファイルは、図5(A)に示す1個のページデータPD11を含んでいる。ページデータPD11は、S100で生成されたスキャンデータSD(JPEG圧縮済)を、上述したページ記述データとして含んでいる。
S120では、CPU110は、ネットワーク500を介して、入力PDFファイルをサーバ300に送信する。S200では、サーバ300のCPU310は、複合機100から送信される入力PDFファイルを取得する。
S210では、サーバ300のCPU310は、取得した入力PDFファイルに含まれるJPEGデータを解凍することによって、S100で生成されたスキャンデータSD(即ち、RGB画像データ)を取得する。以下、本ステップで取得されたスキャンデータSD(対象画像データとも呼ぶ)によって表される画像を対象画像とも呼ぶ。
S220では、CPU310は、付加領域特定処理を実行する。付加領域特定処理は、対象画像データを解析することによって、対象画像内の付加領域を特定する処理である。図6は、付加領域特定処理のフローチャートである。本実施例の付加領域特定処理は、特定色の付箋画像を特定することによって、付加領域を特定する処理である。
S305では、CPU310は、対象画像データから、特定色を有する複数個の特定色画素を抽出する。本実施例では、複数種類の特定色に対応する複数種類の特定色画素が抽出される。例えば、付箋に一般的に用いられる赤、青、黄の3色に対応する3種類の特定色画素、すなわち、赤色画素、青色画素、黄色画素が抽出される。具体的には、これらの3色に対応する3種類の特定色範囲がそれぞれ予め定められ、不揮発性記憶装置330に格納されている。例えば、赤色範囲は、RGB値の各成分の値の範囲、R1≦R≦R2、かつ、G1≦G≦G2、かつ、B1≦B≦B2を満たすRGB値の範囲である。青色範囲、黄色範囲も同様に定められている。赤色画素、青色画素、黄色画素は、それぞれ、対象画像内の複数個の画素のうち、赤色範囲内のRGB値を有する画素、青色範囲内のRGB値を有する画素、黄色範囲内のRGB値を有する画素である。非特定色画素は、特定色画素とは異なる画素、すなわち、3種類の特定色範囲のいずれにも属さないRGB値を有する画素である。
CPU310は、対象画像内の複数個の画素に一対一で対応する複数個の画素を含む抽出画像データを生成する。抽出画像データは、例えば、対象画像内の非特定色画素に対応する画素の値を「0」、赤色画素、青色画素、黄色画素に対応する画素の値を、それぞれ、「1」、「2」、「3」に設定した画像データである。
S310では、CPU310は、1種類の特定色画素で構成される特定色オブジェクトを特定する。具体的には、連続する一つながりの1個以上の1種類の特定色画素で構成される特定色画素群を、1個の特定色オブジェクトとして特定する。図3(C)、(D)には、特定色オブジェクトの一例が示されている。図3(C)の抽出画像BI1は、図3(A)のスキャン画像SI1に対応し、図3(D)の抽出画像BI2は、図3(B)のスキャン画像SI2に対応している。これらの抽出画像BI1、BI2内の黒色の領域は、特定色オブジェクトの領域を示し、白色の領域は、特定色オブジェクトが存在しない領域を示す。図3(C)の抽出画像BI1では、付箋画像AI1、AI2にそれぞれ対応する特定色オブジェクトCP1、CP2と、付箋画像とは異なる描画G1の一部分に対応する特定色オブジェクトCP3と、が特定される。また、図3(D)の抽出画像BI2では、付箋画像AI3、AI4にそれぞれ対応する特定色オブジェクトCP4、CP5が、特定される。本ステップでは、各特定色オブジェクトを構成する1個以上の画素のそれぞれにラベル(画素値)を付したラベル画像データと、各特定色オブジェクトの色(複数種の特定色のいずれかの色)を示す色データと、が生成される。
S315では、CPU310は、S310で特定された複数個の特定色オブジェクトの中から、1個の注目特定色オブジェクトを選択する。S320では、CPU310は、注目特定色オブジェクトに対して、形状解析処理を実行する。形状解析処理は、特定色オブジェクトの形状が、付箋としての形状を有しているか否かを判定する処理である。具体的には、CPU310は、付箋の形状を有する基準オブジェクトと、注目特定色オブジェクトと、の一致率MRを算出する。具体例を、図3(C)の抽出画像BI1の特定色オブジェクトCP3が注目特定色オブジェクトであるとして説明する。まず、特定色オブジェクトCP3の外接矩形OS3が特定される。外接矩形OS3と同じサイズを有する矩形のオブジェクトが、基準オブジェクトとして決定される。そして、特定色オブジェクトCP3の外接矩形OS3の基準画素(例えば、左上の画素)と、基準オブジェクトの基準画素(例えば、左上の画素)と、が一致するように、特定色オブジェクトCP3と基準オブジェクトとが重ねられる。この状態で、基準オブジェクトに含まれる複数個の画素のうち、特定色オブジェクトCP3を構成する特定色画素と、重なる画素の個数VNが算出される。そして、基準オブジェクトに含まれる画素の総数TNに対する個数VNが、一致率MRとして算出される(MR=(VN/TN))。そして、一致率MRが所定の閾値TH1(例えば、0.7)以上である場合には、特定色オブジェクトCP3は、付箋の形状を有すると判断され、一致率MRが所定の閾値TH1未満である場合には、特定色オブジェクトCP3は、付箋の形状を有しないと判断される。なお、付箋の形状を有するか否かの判断方法は、これに限られない。例えば、さらに、付箋であると考えられるサイズを有すること、具体的には、例えば、縦方向および横方向の画素数が、原稿上での5mmに相当する画素数以上であり、かつ、原稿上での15cmに相当する画素数以下であること、をさらに判断条件に含めても良い。
S325では、CPU310は、形状解析処理にて、注目特定色オブジェクトが、付箋の形状を有すると判断されたか否かを判断する。注目特定色オブジェクトが、付箋の形状を有すると判断された場合には(S325:YES)、S330にて、CPU310は、注目特定色オブジェクトは、付箋を示す付箋画像であると決定して、付箋画像の位置、サイズ、色を示す情報を揮発性記憶装置320に記憶する。付箋画像の位置およびサイズを示す情報は、例えば、対象画像内に規定された二次元座標系で表される座標であって、矩形の付箋画像の左上の画素と右下の画素との座標を示す情報である。本実施例では、付箋画像の外縁によって囲まれた領域が付加領域であるので、付箋画像が特定されることは、付加領域が特定されることに等しい。一方、注目特定色オブジェクトが、付箋の形状を有すると判断されない場合には(S325:NO)、S335にて、CPU310は、注目特定色オブジェクトは、付箋画像でないと決定する。
S340では、CPU310は、対象画像内の全ての特定色オブジェクトを処理したか否かを判断する。未処理の特定色オブジェクトがある場合には(S340:NO)、CPU310は、S315に戻って、未処理の特定色オブジェクトを選択する。全ての特定色オブジェクトを処理した場合には(S340:YES)、図6の付加領域特定処理は終了される。
なお、付加領域特定処理によって、図3(A)のスキャン画像SI1を表すスキャンデータが対象画像データである場合には、図3(C)の抽出画像BI1の特定色オブジェクトCP1、CP2に対応する付箋画像AI1、AI2が特定される。図3(B)のスキャン画像SI2を表すスキャンデータが対象画像データである場合には、図3(D)の抽出画像BI2の特定色オブジェクトCP4、CP5に対応する付箋画像AI3、AI4が特定される。
付加領域特定処理が終了すると、図2のS230では、CPU310は、記入対象特定処理を実行する。記入対象特定処理は、付箋画像によって規定される付加領域内の画像を表す部分画像データを解析することによって、付加領域内において、記入対象を特定する処理である。記入対象は、ユーザによって付加領域内に記入された対象物、本実施例では、シートST1、ST2に貼り付けられた付箋に、ユーザによって記入された情報である。
図7は、記入対象特定処理のフローチャートである。S405では、CPU310は、1個以上の付箋画像によってそれぞれ規定される1個以上の付加領域から、1個の注目付加領域を選択する。本実施例では、上述したように、付加領域特定処理において特定された付箋画像の外縁に囲まれた領域、換言すれば、付箋画像の内部の領域が付加領域である。したがって、本実施例では、1個の付加領域を選択することは、特定された1個の付箋画像を選択することに等しい。
S410では、CPU310は、対象画像データのうち、選択された注目付加領域内の非背景画素を特定する。具体的には、CPU310は、注目付加領域を規定する付箋画像の外縁部分に位置する複数個の画素のRGB値の平均値を、注目付加領域の背景色BC(R_b、G_b、B_b)として算出する。そして、背景色BCに基づいて背景色範囲BRが決定される。背景色範囲BRは、例えば、(R_b−ΔV)≦R≦(R_b+ΔV)、かつ、(G_b−ΔV)≦G≦(G_b+ΔV)、かつ、(B_b−ΔV)≦B≦(B_b+ΔV)を満たすRGB値の範囲である。ΔVは、予め定められた値であり、例えば、RGB値の各成分値が256階調の値を取る場合に、ΔV=10である。CPU310は、注目付加領域内の画像を表す部分画像データに複数個の画素のうち、背景色範囲BR内のRGB値を有する画素を背景画素に分類し、背景色範囲BR外のRGB値を有する画素を非背景画素に分類することによって、当該部分画像データを二値化する。この結果、注目付加領域内において、注目付加領域の背景を示す複数個の背景画素と、注目付加領域の背景画素とは異なる色を示す複数個の非背景画素と、が特定される。
S415では、CPU310は、注目付加領域内で特定された非背景画素の個数は、閾値TH2以上であるか否かを判断する。閾値TH2は、付加領域内に、ユーザによって記入された文字や描画が存在する場合に、当該文字や描画を構成する非背景画素の個数が閾値TH2以上であると判断され、ユーザによって記入された文字や描画が存在しない場合に、非背景画素の個数が閾値TH2未満であると判断されるように、予め決定される。閾値TH2は、ユーザによって記入された文字や描画が存在しないにも拘わらずに非背景画素であると判断されるノイズ画素の発生を考慮して、例えば、注目付加領域に含まれる画素の総数の所定割合(例えば、3%)に設定される。例えば、図3(A)の付箋画像AI1、AI2の領域が、注目付加領域である場合には、特定された非背景画素の個数は、閾値TH2以上であると判断される。また、図3(B)の付箋画像AI3、AI4の領域が、注目付加領域である場合には、特定された非背景画素の個数は、閾値TH2未満であると判断される。
非背景画素の個数が閾値TH2未満である場合には(S415:NO)、S420にて、CPU310は、付加領域内に記入対象はないと判断して、S445に処理を進める。
非背景画素の個数が閾値TH2以上である場合には(S415:YES)、S425にて、CPU310は、付加領域内の非背景画素群が文字を表しているか否かを判断するために、付加領域内の画像を表す部分画像データに対して文字認識処理を実行する。文字認識処理には、公知のOCR(Optical Character Recognition)技術で利用される文字認識処理が用いられる。文字が認識された場合には、当該認識された文字を示すテキストデータが生成されて、処理対象の付加領域と対応付けて、揮発性記憶装置320のバッファ領域内に記録される。
S430では、CPU310は、S425の文字認識処理にて、文字が認識されたか否かを判断する。例えば、図3の付箋画像AI1が注目付加領域内の画像である場合には、文字認識処理にて、文字が認識される。図3の付箋画像AI2が注目付加領域内の画像である場合には、文字認識処理にて、文字が認識されない。文字が認識された場合には(S430:YES)、S435にて、CPU310は、付加領域内の記入対象は、文字であると判断して、S445に処理を進める。文字が認識されない場合には(S430:NO)、S440にて、CPU310は、付加領域内の記入対象は、非文字であると判断して、S445に処理を進める。
S445では、CPU310は、全ての付加領域を処理したか否かを判断する。未処理の付加領域がある場合には(S445:NO)、CPU310は、S405に戻って、未処理の付加領域を選択する。全ての付加領域を処理した場合には(S445:YES)、CPU310は、記入対象特定処理を終了する。
記入対象特定処理が終了すると、図2のS240では、CPU310は、出力PDFファイル生成処理を実行する。出力PDFファイル生成処理は、図7の記入対象特定処理による特定結果と、対象画像データと、を用いて、出力PDFファイルを生成する処理である。出力PDFファイルは、詳しくは後述するが、対象画像データに基づく画像データと、上述した付属データと、を含む。
図8は、出力PDFファイル生成処理のフローチャートである。S505では、CPU310は、図6の付加領域特定処理において、対象画像内にて特定された付箋画像の色(特定色)の中から、1個の注目特定色を選択する。例えば、対象画像内に、赤の付箋画像と、青の付箋画像と、の2種類の付箋画像が特定されている場合には、例えば、1回目のS505では、赤が、注目特定色として選択され、2回目のS505では、青が、注目特定色として選択される。
S510では、CPU310は、注目特定色を有する1個以上の付箋画像によって規定される1個以上の付加領域の中から、1個の注目付加領域を選択する。
S515では、CPU310は、記入対象特定処理にて、注目付加領域内に記入対象(文字、または、非文字)があると判断されたか否かを判断する。注目付加領域内に記入対象がない場合には(S515:NO)、S520にて、CPU310は、付属データとして、入力フォームコードFCを生成する。入力フォームコードFCは、ユーザによる文字の入力を受け取るための入力欄を規定するコードである。この入力欄は、出力PDFファイルのページデータに含まれるページ記述データによって示されるページ画像(以下、単にページ画像とも呼ぶ)内に配置される。図4に示すように、ページデータは、ページ記述データと、付属データと、を含む。本実施例のページ画像は、ページ記述データとしてのJPEGデータで示される画像(すなわち、後述する消去済画像)である。入力フォームコードFCは、入力欄であることを示す情報と、入力欄のサイズを示すサイズ情報と、ページ画像における入力欄の位置を示す位置情報と、を含む。入力欄のサイズ情報、および、位置情報は、対象画像内における対応する付箋画像のサイズおよび位置を示す座標の情報が用いられる。例えば、図3(B)の付箋画像AI3、AI4の領域が、注目付加領域である場合には、本ステップにて、入力フォームコードFCが生成される。
注目付加領域内に記入対象がある場合には(S515:YES)、S525にて、CPU310は、記入対象が、文字であるか、非文字であるか、を判断する。記入対象が、文字である場合には(S525:YES)、S530にて、CPU310は、注釈テキストコードTCを生成する。注釈テキストコードは、ページ画像を補足するための文字を規定するコードである。注釈テキストコードは、例えば、文字を示すテキストデータと、ページ画像において当該文字が対応付けられる位置を示す位置情報と、を含む。テキストデータは、ユーザによって注目付加領域に記入された文字を示すテキストデータ、すなわち、図7のS425の文字認識処理において特定された文字を示す。文字が対応付けられる位置を示す位置情報は、対象画像内における対応する付箋画像の位置を示す座標の情報が用いられる。例えば、図3(A)の付箋画像AI1の領域が、注目付加領域である場合には、本ステップにて、注釈テキストコードTCが生成される。
記入対象が、非文字である場合には(S525:NO)、S535にて、CPU310は、注釈画像データICを生成する。注釈画像データICは、ページ画像を補足するための画像を示すデータである。注釈画像データICは、例えば、ページ画像を補足するための画像を示す画像ファイルと、ページ画像において当該画像が対応付けられる位置を示す位置情報と、を含む。画像ファイルは、注目付加領域内の画像、本実施例では、注目付加領域に対応する付箋画像を示す。CPU310は、対象画像をトリミングして、対応する付箋画像の外縁に沿って、外縁の内部の画像を切り出すことによって、対象画像データから対応する付箋画像の外縁の内部を示す部分画像データを抽出する。CPU310は、当該部分画像データをJPEG形式に変換することによって、注釈画像データIC用の画像ファイルを生成する。画像が対応付けられる位置を示す位置情報は、対象画像内における対応する付箋画像の位置を示す座標の情報が用いられる。例えば、図3(A)の付箋画像AI2の領域が、注目付加領域である場合には、本ステップにて、注釈画像データICが生成される。
なお、入力フォームコードFC、注釈画像データIC、注釈テキストコードTCは、例えば、PDFの規格(例えば、ISO−32000−1:2008)に従って、記述される。注釈画像データIC、注釈テキストコードTなどの注釈データは、ページ画像とは分離した形でページ画像と対応付けられるデータである。
S540では、CPU310は、注目特定色を有する付箋画像によって規定される全ての付加領域を処理したか否かを判断する。未処理の付加領域がある場合には(S540:NO)、CPU310は、S510に戻って、未処理の付加領域を選択する。全ての付加領域を処理した場合には(S540:YES)、CPU310は、S550に処理を進める。
S545では、CPU310は、対象画像から付加領域内の画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データを生成する。例えば、付加領域内の複数個の画素のRGB値を、対象画像の背景色(例えば、白色)を示すRGB値に置換することによって、消去済画像データが生成される。本実施例では、付加領域内の画像は、図6の付加領域特定処理にて特定された付箋画像そのもの(すなわち、付箋画像の外縁の内部の画像そのもの)である。したがって、本実施例では、付加領域特定処理にて特定された付箋画像を構成する複数個の画素のRGB値が、対象画像の背景色を示すRGB値に置換される。
S550では、CPU310は、生成された消去済画像データを含むPDFファイルを生成する。具体的には、CPU310は、図5(A)に示されるページデータPD11に代えて、図5(B)に示すページデータPD12を含むPDFファイルを生成する。このページデータPD12は、JPEG圧縮された消去済画像データEDをページ記述データとして含んでいる。
S555では、CPU310は、S520、S530、S535にて生成済のコード等(すなわち、注釈テキストコードTC、入力フォームコードFC、注釈画像データICの少なくとも1つ)を、S550にて生成されたPDFファイルに含まれるページデータ(例えば、図5(B)のページデータPD12)に、付属データとして追加する。具体的には、図5(B)のページデータPD12に各種のコードを付加することによって、図5(C)〜(E)のいずれかのページデータが生成される。図5(C)は、図3(A)のスキャン画像SI1を示すスキャンデータが対象画像データである場合に、図3(A)の付箋画像AI1に関して生成されるページデータPD13を示す。図5(D)は、図3(A)のスキャン画像SI1を示すスキャンデータが対象画像データである場合に、図3(A)の付箋画像AI2に関して生成されるページデータPD14を示す。図5(E)は、図3(B)のスキャン画像SI2を示すスキャンデータが対象画像データである場合に生成されるページデータPD15を示す。この結果、注目特定色についての出力PDFファイルが完成する。
S560では、対象画像内にて特定された付箋画像の全ての特定色について、注目特定色として処理したか否かを判断する。未処理の特定色がある場合には(S560:NO)、CPU310は、S505に戻って、未処理の特定色を選択する。全ての特定色について処理した場合には(S560:YES)、CPU310は、出力PDFファイル生成処理を終了する。
以上の出力PDFファイル生成処理が実行されると、対象画像内に含まれる付箋画像の色ごとに、1個ずつの出力PDFファイルが生成される。例えば、図3(A)のスキャン画像SI1は、2種類の特定色をそれぞれ有する付箋画像AI1、AI2を含む。このために、スキャン画像SI1を示すスキャンデータが、対象画像データである場合には、2種類の特定色にそれぞれ対応する2個の出力PDFファイルが生成される。2個の出力PDFファイルは、図5(C)のページデータPD13を含む出力PDFファイルFL1と、図5(D)のページデータPD14を含む出力PDFファイルFL2である。また、図3(B)のスキャン画像SI2は、1種類の特定色を有する2個の付箋画像AI3、AI4を含む。
換言すれば、第1の色(例えば、青)を有する第1の付箋画像AI1と、第2の色(例えば、赤)を有する第2の付箋画像AI2と、を含むスキャン画像SI2を示すスキャンデータが、対象画像データであるとする。この場合には、図6の付加領域特定処理にて、第1の付箋画像AI1によって規定される第1の付加領域と、第2の付箋画像AI2によって規定される第2の付加領域とが、特定される。そして、図8の出力PDFファイル生成処理において、第1の付加領域内の画像(具体的には、文字である記入対象)に対応する注釈テキストコードTCを含む第1の出力PDFファイルFL1と、第2の付加領域内の画像(具体的には、描画である記入対象)に対応する注釈画像データICを含む第2の出力PDFファイルFL2と、が生成される。この結果、ユーザは、色が互いに異なる複数種類の付箋を1個のシートに貼り付けることによって、貼り付けられた付箋の色の個数分の出力PDFファイルを簡単に生成することができる。
一方、スキャン画像SI2を示すスキャンデータが、対象画像データである場合には、1種類の特定色に対応する1個の出力PDFファイルFLが生成される。1個の出力PDFファイルは、図5(E)のページデータPD15を含む出力PDFファイルである。
出力PDFファイル生成処理が終了すると、図2のS250では、CPU310は、生成した出力PDFファイルを、ネットワーク500を介して、複合機100に送信する。S130では、複合機100のCPU110は、サーバ300から出力PDFファイルを受信する。S140では、CPU110は、受信した出力PDFファイルを、例えば、不揮発性記憶装置130に保存する。出力PDFファイルは、ユーザの利用に供される。例えば、ユーザは、出力PDFファイルを、ユーザの端末装置に保存して、公知のPDFファイル用の閲覧ソフトを用いて、出力PDFファイルを再生することができる。具体的には、出力PDFファイルによって示される画像を表示、印刷することができる。
図9、図10は、出力PDFファイルを、閲覧ソフトを用いて表示した様子を示す図である。図9(A)には、図5(C)のページデータPD13を含む出力PDFファイルFL1が表示される様子が示されている。図9(A)に示すように、出力PDFファイルFL1を表示すると、例えば、端末装置の画面において、消去済画像EI1と、注釈テキストAN1と、が表示される。消去済画像EI1は、出力PDFファイルFL1のページデータPD13に格納された消去済画像データEDによって示される画像、すなわち、図3(A)のスキャン画像SI1から付箋画像AI1、AI2が消去された画像である。注釈テキストAN1は、ページデータPD13に格納された注釈テキストコードTCによって示される文字である。注釈テキストAN1は、図3(A)のスキャン画像SI1内の付箋画像AI1内の文字、すなわち、シートST1上にユーザによって貼り付けられた付箋AP1上にユーザによって記入された文字を示す。ここで、端末装置の表示部において表示される際に、消去済画像EI1は、図9(A)に示すように、注釈テキストAN1と同時に表示可能である。また、図示は省略するが、例えば、閲覧ソフトにおいて、注釈テキストAN1を非表示に設定することによって、消去済画像EI1のみが表示部に表示される。すなわち、消去済画像EI1は、注釈テキストAN1とは独立して表示可能である。
また、図9(A)の注釈テキストAN1は、消去済画像EI1上に配置されたマーカM1を介して、消去済画像EI1上の特定の位置に関係付けて表示されている。この特定の位置は、注釈テキストコードTCに含まれる位置情報によって示される位置である。また、特定の位置は、スキャン画像SI1において、付箋画像AI1が配置されている位置である。
図9(B)には、図5(D)のページデータPD14を含む出力PDFファイルFL2が表示される様子が示されている。図9(B)に示すように、出力PDFファイルFL2を表示すると、例えば、端末装置の画面において、消去済画像EI1と、注釈画像AN2と、が表示される。注釈画像AN2は、ページデータPD14に格納された注釈画像データICによって示される画像、すなわち、注釈画像データに含まれる画像ファイルによって示される画像である。注釈画像AN2は、図3(A)のスキャン画像SI1内の付箋画像AI2内の描画、すなわち、シートST1上にユーザによって貼り付けられた付箋AP2上にユーザによって記入された描画を示す。出力PDFファイルFL2を、閲覧ソフトを用いて、端末装置の画面に表示すると、出力PDFファイルFL1と同様に、消去済画像EI1は、注釈画像AN2と独立して表示可能であるとともに、注釈画像AN2と同時に表示可能である。
また、図9(B)の注釈画像AN2は、消去済画像EI1上に配置されたマーカM2を介して、消去済画像EI1上の特定の位置に関係付けて表示されている。この特定の位置は、注釈画像データICに含まれる位置情報によって示される位置である。また、特定の位置は、スキャン画像SI1において、付箋画像AI2が配置されている位置である。
注釈画像データ、および、注釈テキストコードは、付加領域内において特定された記入対象(すなわち、付箋画像に記入された文字や描画)を示している。そして、記入対象を含む付箋画像は、消去済画像には含まれていない。このことから、注釈画像データ、および、注釈テキストコードは、付箋画像に関して、付箋画像が消去された消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データである、と言うことができる。
図10には、図5(E)のページデータPD15を含む出力PDFファイルFL3が表示される様子が示されている。図10に示すように、出力PDFファイルFL3を表示すると、例えば、端末装置の画面において、消去済画像EI2と、2個の入力欄IF1、IF2と、が表示される。消去済画像EI2は、出力PDFファイルFL3のページデータPD15に格納された消去済画像データEDによって示される画像、すなわち、図3(B)のスキャン画像SI2から付箋画像AI3、AI4が消去された画像である。入力欄IF1、IF2は、ページデータPD15に格納された入力フォームコードFC1、FC2によって示されるテキストの入力欄である。ここで、端末装置の表示部において表示される際に、入力欄IF1、IF2は、ユーザの操作に基づいて、表示と非表示とを切り替えることができる。すなわち、消去済画像EI2は、図10に示すように、入力欄IF1、IF2と同時に表示可能である。また、消去済画像EI1は、入力欄IF1、IF2とは独立して表示可能である。
入力欄IF1、IF2は、消去済画像EI2内の特定の位置に特定のサイズで配置されている。入力欄IF1、IF2の特定の位置は、入力フォームコードFC1、FC2に含まれる位置情報によって示される位置、すなわち、スキャン画像SI2において、付箋画像AI3、AI4が配置された位置である。また、入力欄IF1、IF2の特定のサイズは、入力フォームコードFC1、FC2に含まれるサイズ情報によって示されるサイズ、すなわち、スキャン画像SI2における付箋画像AI3、AI4のサイズである。
以上説明した本実施例によれば、CPU310は、シート(例えば、シートST1)上の元画像(例えば、元画像OI1)と、シート上にユーザによって付加された付箋画像AI1、AI2と、を含む対象画像(例えば、スキャン画像SI1)を示す対象画像データを取得する(図2のS210)。そして、CPU310は、図6の付加領域特定処理にて、対象画像データを解析することによって、付箋画像(例えば、付箋画像AI1、AI2)の外縁によって囲まれる付加領域を特定する。CPU310は、図7の記入対象特定処理にて、対象画像データのうち、付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、付加領域内において、付箋画像に含まれる文字や描画を記入対象として特定する。CPU310は、図8の出力PDFファイル生成処理にて、記入対象の特定結果と、対象画像データと、を用いて、消去済画像データEDと、補足情報データ(例えば、注釈テキストコードTC、注釈画像データIC)と、を生成して、消去済画像データEDと補足情報データとを含む出力PDFファイルを生成する。この結果、シート上に付加された記入対象を適切に特定して、ユーザが所望する出力PDFファイルを生成することができる。
より詳しく説明する。例えば、シート上に付箋を貼ることなく、直接に記入対象がシート上に記入されている場合などに、スキャンデータを解析することによって、記入対象を適切に特定することは困難である場合がある。例えば、シート上の元画像のオブジェクトと、ユーザによって記入された記入対象と、の区別が困難である場合があるからである。本実施例では、ユーザは、シート上に付箋を貼り付けて、当該付箋上に記入対象を記入することとしている。そして、CPU310は、先ずは、対象画像データを解析して、付箋を示す付箋画像を特定することとしている。付箋は、例えば、特定色(青、赤、黄など)を有していることや、特定の形状(矩形など)を有していること、などの特徴があるために、付箋画像を精度良く特定することは、比較的容易である。そして、CPU310は、付箋画像の外縁によって規定される付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、記入対象を特定する。この結果、元画像OI1内のオブジェクトを誤って記入対象として特定することや、記入対象の特定漏れの発生を抑制して、記入対象を精度良く特定することができる。また、記入対象が付箋上に記入されていない場合には、記入対象が付箋上に記入されていないことを精度良く判断することができる。この結果、ユーザが所望する出力PDFファイルを生成することができる。
また、CPU310は、付箋画像を構成する閉じた線で囲まれる領域(すなわち、付箋画像によって規定される付加領域)が存在するかを解析することによって、前記付加領域を特定する(図6のS320)。この結果、付箋画像(すなわち、付加領域)を適切に特定することができる。
より具体的には、CPU310は、対象画像データを解析することによって、対象画像内の背景色(例えば、白)とは異なる予め定められた特定色(例えば、赤、青、黄)を有する部分画像である付箋画像を特定し、特定された付箋画像の外縁に囲まれた領域を付加領域として特定する(図6のS305〜S335)。この結果、予め定められた色を有する付箋を、シートに貼り付けることによって、ユーザは、シートに、付加領域を規定するための付加画像を簡単に付加することができる。したがって、ユーザが所望する出力PDFファイルを、精度良く、かつ、簡単に生成することができる。
さらに、図7の記入対象特定処理にて、付加領域内に、文字が特定された場合には、図8の出力PDFファイル生成処理にて、当該文字を示すテキストデータを含む注釈テキストコードTCが生成され(S530)、注釈テキストコードTCを含む出力PDFファイルが生成される(S555)。さらに、付加領域内に、文字とは異なる画像(例えば、描画)が特定された場合には、当該付加領域内の画像を示す画像データ(画像ファイル)を含む注釈画像データICが生成され(S535)、当該注釈画像データICを含む出力PDFファイルが生成される(S555)。こうすれば、付加領域内にて特定される画像(具体的には、文字を示すか否か)に応じて、異なる種類の補足情報データを含む出力PDFファイルが生成される。したがって、ユーザが所望する種類の補足情報データを含む出力PDFファイルを柔軟に生成することができる。
より具体的には、図7の記入対象特定処理では、付加領域内の画像に対して、文字認識処理が実行され(S425)、文字が認識されるか否かが判断される(S430)。そして、文字認識処理によって文字が認識される場合に、注釈テキストコードTCを含む出力PDFファイルが生成され、文字認識処理によって文字が認識されない場合に、注釈画像データICを含む出力PDFファイルが生成される。こうすれば、付加領域内に文字認識処理によって文字が認識されるか否かによって、異なる種類の補足情報データを含む出力PDFファイルが生成される。したがって、ユーザが所望する出力PDFファイルを適切に生成することができる。
そして、注釈テキストAN1や注釈画像AN2は、図9に示すように、消去済画像EI1と同時に表示される場合に、対象画像内で付箋画像AI1、AI2が存在する位置、すなわち、対象画像内で付加領域が存在する位置に対応する消去済画像EI1内の位置M1、M2と対応付けて、表現される。この結果、よりユーザの意図が反映された出力PDFファイルを生成することができる。
さらに、図7の記入対象特定処理では、付加領域内において、非背景画素を特定することによって、記入対象が特定され(S410)、閾値TH2以上の個数の非背景画素が特定される場合には(S415:YES)、図8の出力PDFファイル生成処理において、当該非背景画素が示す記入対象(たとえば、文字や非文字)を示す補足情報データ(例えば、注釈テキストコードTCや注釈画像データIC)を含む出力PDFファイルが生成される。閾値TH2以上の個数の非背景画素が特定されない場合には(S415:NO)、図8の出力PDFファイル生成処理において、入力欄IF1、IF2を示す入力フォームコードFCを含む出力PDFファイルが生成される。この結果、付加領域内に閾値以上の個数の非背景画素が特定できるか否かによって、異なる種類の付属データを含む出力PDFファイルが生成される。したがって、ユーザが所望する画像ファイルを適切に生成し得る。
入力欄IF1、IF2は、図10に示すように、消去済画像EI2と同時に表示される場合に、対象画像内で対応する付箋画像AI3、AI4(すなわち、対応する付加領域)が存在する位置に対応する消去済画像EI2内の位置に配置される。この結果、入力欄がユーザの所望する位置に配置された画像を示す出力PDFファイルを簡単に生成できる。具体的には、ユーザは、シート上の元画像における入力欄を配置したい位置に、なにも記入されていない付箋を貼り付ければ良い。
また、入力欄IF1、IF2のサイズは、付箋画像によって規定される付加領域のサイズに基づいて決定されている。具体的には、消去済画像EI2における入力欄IF1、IF2のサイズは、対象画像(スキャン画像SI2)における付箋画像AI3、AI4のサイズと等しい。この結果、ユーザの所望するサイズの入力欄が配置された画像を示す出力PDFファイルを簡単に生成できる。具体的には、ユーザは、シート上の元画像に配置したい入力欄に相当するサイズの付箋を貼り付ければ良い。
以上の説明から解るように、第1実施例の付箋画像AI1〜AI4は、付加画像の例である。また、注釈テキストAN1、注釈画像AN2は、補足情報の例であり、注釈テキストコードTC、注釈画像データICは、補足情報データの例であり、入力フォームコードFCは、入力欄データの例である。
B.第2実施例:
第1実施例では、付加領域は、付箋の外縁によって規定されているが、第2実施例では、付加領域は、囲み線によって規定される。囲み線は、ユーザによって、シート上に記入される線状の画像であり、対象画像内の一部の領域を囲む線状の画像である。囲み線は、予め定められた特定色(たとえば、赤、青、黄)のペンで記入されるので、予め定められた特定色を有する。
図11は、第2実施例で用いられる画像の一例を示す図である。図11(A)、(B)には、シートST1b、ST2bがスキャンされることによって生成される第2実施例のスキャンデータによって表されるスキャン画像SI1b、SI2bが示されている。
図11(A)のシートST1bでは、元画像OI1を表すシートST1b上に、記入対象としての文字UT、描画UGが、記入されている。そして、これらの文字UT、描画UGは、上述した囲み線AP1b、AP2bによって囲まれている。
したがって、囲み線AP1b、AP2b、文字UT、描画UGが記入されたシートST1bを読み取って生成されたスキャン画像SI1bは、元画像OI1と、囲み線AP1b、AP2bを示す囲み線画像AI1b、AI2bと、文字UTと、描画UGと、を含んでいる。
図11(B)のシートST2bでは、囲み線AP3b、AP4bが記入されている。これらの囲み線AP3b、AP4bは、例えば、定規などを用いて矩形に記入されている。囲み線AP3b、AP4bの内側には、記入対象としての文字や描画は、記入されていない。
したがって、シートST2bを読み取って生成されたスキャン画像SI2bは、元画像OI2と、囲み線AP3b、AP4bを示す囲み線画像AI3b、AI4bと、を含んでいる。
第1実施例の付加領域は、付箋画像によって規定される領域、具体的には、付箋画像の外縁によって囲まれる領域であるが、第2実施例の付加領域は、囲み線画像AI2b〜AI4bによって規定される領域、具体的には、囲み線画像AI2b〜AI4bによって囲まれる領域である。
このために、第2実施例の付加領域特定処理は、第1実施例の図6の付加領域特定処理とは、異なっている。図12は、第2実施例の付加領域特定処理のフローチャートである。図12の付加領域特定処理では、図6の付加領域特定処理のS320、S325、S330、S335、S345に代えて、S320b、S325b、S330b、S335b、S345bが実行される。
第2実施例の付加領域特定処理では、図11(A)のスキャン画像SI1bを示すスキャンデータが対象画像データである場合には、S310が実行された時点で、図11(C)に示す抽出画像BI1bを示す抽出画像データが生成される。抽出画像BI1bでは、囲み線画像AI1b、AI2bにそれぞれ対応する特定色オブジェクトCP1b、CP2bと、描画G1の一部分に対応する特定色オブジェクトCP3と、が特定されている。
また、第2実施例の付加領域特定処理では、図11(B)のスキャン画像SI2bを示すスキャンデータが対象画像データである場合には、S310が実行された時点で、図11(D)に示す抽出画像BI2bを示す抽出画像データが生成される。抽出画像BI2bでは、囲み線画像AI3b、AI4bにそれぞれ対応する特定色オブジェクトCP4b、CP5bが、特定されている。
S320bでは、CPU310は、注目特定色オブジェクトに対して、囲み線判定処理を実行する。囲み線判定処理は、特定色オブジェクトの形状が、囲み線画像としての線形状を有しているか否かを判定する処理である。囲み線判定処理は、例えば、公知の方法を用いて行われる。囲み線判定処理の詳細な方法は、例えば、特開2014−182622号公報(特願2013−57043)に開示されている。
囲み線判定処理では、例えば、CPU310は、注目特定色オブジェクトが、線を表しており、かつ、対象画像内の一部の領域を囲む囲み形状を有している場合に、注目特定色オブジェクトは、囲み線画像であると判定する。
先ず、注目特定色オブジェクトが、線を表しているか否かの判断について説明する。具体的には、注目特定色オブジェクトに外接する矩形領域が特定される。そして、CPU310は、矩形領域内のY方向に沿った複数本のラインのそれぞれについて、各ライン上において連続する特定色画素の個数(連続画素数RN)を算出する。そして、複数本のラインの連続画素数RNの平均値RNave1を算出する。平均値RNave1は、注目特定色オブジェクトが、線を表している場合には、線の幅に対応した比較的小さな特定範囲内の値になるので、CPU310は、平均値RNave1が、特定範囲内であるか否かを判断する。同様に、CPU310は、矩形領域内のX方向に沿った複数本のラインのそれぞれについて、連続画素数RNを算出し、複数本のラインの連続画素数RNの平均値RNave2を算出する。そして、CPU310は、平均値RNave2が、特定範囲内であるか否かを判断する。そして、CPU310は、Y方向についての平均値RNave1が、特定範囲内であり、かつ、X方向についての平均値RNave2が、特定範囲内である場合に、注目特定色オブジェクトが、線を表していると判断する。
次に、注目特定色オブジェクトが、対象画像内の一部の領域を囲む囲み形状を有しているか否かの判断について説明する。CPU310は、注目特定色オブジェクトを構成する複数個の特定色画素のそれぞれに対して、判定用の枠を設定する。枠は、設定対象の特定色画素を中心とする正方形の枠である。枠の縦方向および横方向のサイズは、例えば、想定される囲み線の縦方向および横方向のサイズのおよそ1/10程度のサイズに予め設定されている。そして、CPU310は、設定された枠と、注目特定色オブジェクトと、の交点の個数を、特定色画素ごとにカウントする。注目特定色オブジェクトが、囲み形状を有している場合には、全ての特定色画素において、交点の個数は、2個となるはずである。実際には、囲み線画像の一部が切れている場合や、ノイズが含まれる場合があるので、基準割合以上の特定色画素において、交点の個数が、2個である場合には、注目特定色オブジェクトがCPU310は、囲み形状を有していると判断する。
S325bでは、CPU310は、囲み線判定処理にて、注目特定色オブジェクトが、囲み線画像であると判定されたか否かを判断する。注目特定色オブジェクトが、囲み線画像であると判定された場合には(S325b:YES)、S330bにて、CPU310は、注目特定色オブジェクトは、囲み線画像であると決定する。注目特定色オブジェクトが、囲み線画像であると判定されない場合には(S325b:NO)、S335bにて、CPU310は、注目特定色オブジェクトは、囲み線画像でないと決定して、決定された囲み線画像の位置、サイズ、色を示す情報を揮発性記憶装置320に記憶する。
このように、付加領域特定処理では、囲み線画像が付加画像として特定される。そして、当該囲み線画像によって囲まれた対象画像内の一部の領域が付加領域として特定され、当該付加領域を用いて、図7の記入対象特定処理や、図8の出力PDFファイル生成処理が実行される。
以上説明した第2実施例によれば、対象画像データを解析することによって、対象画像内の一部の領域を囲む線状の画像であって、予め定められた色を有する線状の画像である囲み線画像が付加画像として特定される(図11)。そして、当該囲み線画像によって囲まれた対象画像内の一部の領域が付加領域として特定される。この結果、例えば、予め定められた色のペンで、シート内の領域を囲むことによって、ユーザは、シートに付加画像を簡単に付加することができる。この結果、画像処理装置は、ユーザが所望する画像と付属データ(補足情報データや入力欄データ)とを含む出力PDFファイルを簡単に生成することができる。
C.変形例
(1)上記第1実施例では、対象画像(スキャン画像)の付加領域は、付箋画像によって規定される領域であり、第2実施例では、対象画像の付加領域は、囲み線画像によって規定される領域である。一般的に言えば、付加領域は、シート上にユーザによって付加された付加画像(例えば、付箋画像や囲み線画像)を構成する閉じた線(例えば、付箋画像の外縁や、囲み線画像そのもの)で囲まれる対象画像内の領域であれば良い。
(2)上記各実施例では、補足情報データの例として、注釈テキストコードTC、注釈画像データICとが挙げられているが、これに限られない。補足情報データは、例えば、付加領域内の記入対象としての文字を示す音声を示す音声コードであっても良い。あるいは、補足情報データは、例えば、付加領域内のテキストをハイライト表示するハイライトコードであっても良い。一般的には、補足情報データによって示される補足情報と、消去済画像とが、同時に再生(例えば、表示や、音声出力)可能であり、互いに独立して再生可能であれば良い。
(3)上記各実施例では、注釈画像データICは、対応する付加領域内の画像のみを示す画像データを含んでいる。これに代えて、注釈画像データICは、スキャン画像の全体を示す画像データ、すなわち、対象画像データそのものであっても良い。この場合には、例えば、対象画像内に少なくとも1個の非文字を含む付加領域が存在する場合には、CPU310は、対象画像データそのものを含む注釈画像データICと、消去済画像データと、を含み、他の付加領域内の画像に対応する補足情報データを含まない、出力PDFファイルを生成しても良い。
(4)上記各実施例において、補足情報データによって示される補足情報(例えば、注釈テキストAN1や注釈画像AN2)は、対象画像内の特定の位置に対応付けられている。これに代えて、注釈テキストAN1や注釈画像AN2は、対象画像に対応付けられ、対象画像内の特定の位置までは規定されていなくても良い。例えば、補足情報は、付加画像の位置に関わらず、画像中央の位置に対応付けられてもよい。
(5)上記第1実施例では、1個の対象画像に、複数種類の特定色の付箋画像が含まれる場合には、複数個の出力PDFファイルが生成される。これに代えて、1個の対象画像に、複数種類の特定色の付箋画像が含まれる場合であっても、CPU310は、1個の出力PDFファイルを生成しても良い。この場合には、CPU310は、複数種類の特定色の付箋画像を区別することなく、複数種類の特定色の付箋画像のそれぞれについて、対応する付属データ(補足情報データや、入力欄データ)を生成して、生成された複数個の付属データを、1個の出力PDFファイルに含めれば良い。より具体的には、図8において、S505を省略し、図8のS510にて、CPU310は、全ての付加領域を注目付加領域として選択すれば良い。
(6)上記第1実施例では、付箋画像は、特定色を有するとともに、特定の形状(具体的には、矩形)を有することを条件に特定されている。これに代えて、付箋画像は、特定色を有するベタ領域であることだけを条件に特定されても良い。すなわち、形状に関する解析は、付箋画像を特定するために実行されなくても良い。この場合には、例えば、任意の形状(例えば、丸形状、星形状)を有する付箋を用いることができる。
(7)上記各実施例では、入力PDFファイルは、1ページ分のスキャンデータを含むが、M枚(Mは2以上の整数)のシートを読み取って得られるMページ分のスキャンデータを含んでも良い。この場合には、Mページ分の対象画像(スキャン画像)のそれぞれについて、図2のS220〜S240の処理が実行されて、Mページ分の消去済画像を含む出力PDFファイルが生成されても良い。
(8)上記各実施例の入力PDFファイルや、出力PDFファイルは、他の形式の画像ファイルであっても良い。例えば、入力PDFファイルに代えて、JPEG形式のファイルやTIF形式のファイルなどの任意の形式の画像ファイルが用いられ得る。また、出力PDFファイルに代えて、補足情報データと、画像データと、を独立して格納可能であり、当該画像データによって示される画像と、補足情報データによって示される補足情報と、を同時に再生可能であるとともに、独立して再生可能である他のフォーマットを有する画像ファイルが用いられ得る。例えば、注釈を示す注釈データを、画像データとは別に格納可能なページ記述言語、例えば、XPS(XML Paper Specification)形式の画像ファイルを採用可能である。
(9)上記実施例では、対象画像データとして、読取実行部160によって光学的に読み取られたスキャンデータが採用されている。これに限らず、例えば、デジタルカメラによって光学的に読み取られた画像データが採用されても良い。
(10)上記実施例のサーバ300が実行する画像処理は、サーバ300と異なる種類の装置(例えば、デジタルカメラ、スキャナ、パーソナルコンピュータ、携帯電話)によって実現されてもよい。また、サーバ300は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の装置(例えば、コンピュータ)を含んでも良い。サーバ300が実行する画像処理は、複数個の装置によって、一部ずつ実行され得る。この場合には、複数個の装置が、1個の画像処理装置として機能する。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、サーバ300が実行する画像処理の全部または一部は、論理回路を含む専用のハードウェア回路によって実現されても良い。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...複合機、110...CPU、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132...コンピュータプログラム、140...表示部、150...操作部、160...読取実行部、170...印刷実行部、180...通信インタフェース、300...サーバ、310...CPU、320...揮発性記憶装置、330...不揮発性記憶装置、332...コンピュータプログラム、380...通信インタフェース、500...ネットワーク

Claims (16)

  1. シート上の元画像と、前記シート上にユーザによって付加された付加画像と、を含む対象画像を示す対象画像データであって、前記シートを光学的に読み取ることによって生成される前記対象画像データを取得する取得部と、
    前記対象画像データを解析することによって、前記付加画像を構成する閉じた線で囲まれる前記対象画像内の領域である付加領域であって、前記付加画像を含む前記付加領域を特定する第1特定部と、
    前記対象画像データのうち、前記付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、前記付加領域内において、前記付加画像に含まれる記入対象を特定する第2特定部と、
    前記第2特定部による特定結果と、前記対象画像データと、を用いて、前記対象画像から前記付加画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データと、前記付加画像に関して前記消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データと、を生成して、前記消去済画像データと前記補足情報データとを含む画像ファイルを生成する生成部であって、前記画像ファイルは、前記補足情報データによって示される前記補足情報と独立して前記消去済画像を再生可能であるとともに、前記消去済画像と前記補足情報とを同時に再生可能である特定のファイルフォーマットを有する、前記生成部と、
    を備え
    前記第2特定部は、前記付加領域内の画像に対して、文字認識処理を実行して、前記記入対象としての文字が認識されるか否かを判断し、
    前記生成部は、
    前記第2特定部によって前記付加領域内に文字が認識される場合に、認識された文字を示すテキスト情報を含む第1種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
    前記第2特定部によって前記付加領域内に文字が認識されない場合に、前記付加領域内の文字とは異なる前記記入対象を少なくとも示す画像データを含む第2種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。

  2. シート上の元画像と、前記シート上にユーザによって付加された付加画像と、を含む対象画像を示す対象画像データであって、前記シートを光学的に読み取ることによって生成される前記対象画像データを取得する取得部と、
    前記対象画像データを解析することによって、前記付加画像を構成する閉じた線で囲まれる前記対象画像内の領域である付加領域であって、前記付加画像を含む前記付加領域を特定する第1特定部と、
    前記対象画像データのうち、前記付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、前記付加領域内において、前記付加画像に含まれる記入対象を特定する第2特定部と、
    前記第2特定部による特定結果と、前記対象画像データと、を用いて、前記対象画像から前記付加画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データと、前記付加画像に関して前記消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データと、を生成して、前記消去済画像データと前記補足情報データとを含む画像ファイルを生成する生成部であって、前記画像ファイルは、前記補足情報データによって示される前記補足情報と独立して前記消去済画像を再生可能であるとともに、前記消去済画像と前記補足情報とを同時に再生可能である特定のファイルフォーマットを有する、前記生成部と、
    を備え
    前記第2特定部は、前記付加領域内において、前記付加領域内の背景画素とは異なる色を示す非背景画素を特定することによって、前記付加領域の背景とは異なる画像を特定し、
    前記生成部は、
    前記第2特定部によって前記付加領域内に、閾値以上の個数の前記非背景画素が特定される場合には、前記閾値以上の個数の前記非背景画素が示す前記補足情報を示す前記補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
    前記第2特定部によって前記付加領域内に前記閾値以上の個数の前記非背景画素が特定されない場合には、ユーザによる入力を受け取るための入力欄であって前記消去済画像内に配置される前記入力欄を示す入力欄データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
    記取得部は、前記付加画像として、第1の色を有する第1の付加画像と、第2の色を有する第2の付加画像と、を含む前記対象画像を示す前記対象画像データを取得し、
    前記第1特定部は、前記第1の付加画像によって規定された第1の付加領域と、前記第2の付加画像によって規定された第2の付加領域と、を特定し、
    前記生成部は、前記画像ファイルとして、第1の画像ファイルと第2の画像ファイルとを生成し、
    前記第1の画像ファイルは、前記対象画像データに基づく前記消去済画像データと、前記第1の付加画像に対応する第1の補足情報データと、を含み、
    前記第2の画像ファイルは、前記消去済画像データと、前記第2の付加画像に対応する第2の補足情報データと、を含む、画像処理装置。
  4. シート上の元画像と、前記シート上にユーザによって付加された付加画像と、を含む対象画像を示す対象画像データであって、前記シートを光学的に読み取ることによって生成される前記対象画像データを取得する取得部であって、前記対象画像は、前記付加画像として、第1の色を有する第1の付加画像と、第2の色を有する第2の付加画像と、を含む、前記取得部と、
    前記対象画像データを解析することによって、前記付加画像を構成する閉じた線で囲まれる前記対象画像内の領域である付加領域であって、前記付加画像を含む前記付加領域を特定する第1特定部であって、前記付加領域として、前記第1の付加画像によって規定された第1の付加領域と、前記第2の付加画像によって規定された第2の付加領域と、を特定する、前記第1特定部と、
    前記対象画像データのうち、前記付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、前記付加領域内において、前記付加画像に含まれる記入対象を特定する第2特定部と、
    前記第2特定部による特定結果と、前記対象画像データと、を用いて、前記対象画像から前記付加画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データと、前記付加画像に関して前記消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データと、を生成して、前記消去済画像データと前記補足情報データとを含む画像ファイルを生成する生成部であって、前記画像ファイルは、前記補足情報データによって示される前記補足情報と独立して前記消去済画像を再生可能であるとともに、前記消去済画像と前記補足情報とを同時に再生可能である特定のファイルフォーマットを有する、前記生成部と、
    を備え
    前記生成部は、前記画像ファイルとして、第1の画像ファイルと第2の画像ファイルとを生成し、
    前記第1の画像ファイルは、前記対象画像データに基づく前記消去済画像データと、前記第1の付加画像に対応する第1の補足情報データと、を含み、
    前記第2の画像ファイルは、前記消去済画像データと、前記第2の付加画像に対応する第2の補足情報データと、を含む、画像処理装置。
  5. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記第2特定部によって、前記付加領域内に、前記記入対象として文字が特定された場合には、前記生成部は、特定された文字を示すテキスト情報を含む第1種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
    前記第2特定部によって、前記付加領域内に、文字とは異なる前記記入対象が特定された場合には、前記付加領域内の前記記入対象を少なくとも示す画像データを含む第2種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記第2特定部は、前記付加領域内の画像に対して、文字認識処理を実行して、文字が認識されるか否かを判断し、
    前記生成部は、
    前記付加領域内に文字が認識される場合に、前記第1種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
    前記付加領域内に文字が認識されない場合に、前記第2種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。
  7. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記第2特定部は、前記付加領域内において、前記付加領域内の背景画素とは異なる色を示す非背景画素を特定することによって、前記付加領域の背景とは異なる画像を特定し、
    前記生成部は、
    前記第2特定部によって前記付加領域内に、閾値以上の個数の前記非背景画素が特定される場合には、前記閾値以上の個数の前記非背景画素が示す前記補足情報を示す前記補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
    前記第2特定部によって前記付加領域内に前記閾値以上の個数の前記非背景画素が特定されない場合には、ユーザによる入力を受け取るための入力欄であって前記消去済画像内に配置される前記入力欄を示す入力欄データを含む前記画像ファイルを生成する、画像処理装置。
  8. 請求項2または7に記載の画像処理装置であって、
    前記入力欄は、前記消去済画像と同時に再生される場合に、前記対象画像内で前記付加領域が存在する位置に対応する前記消去済画像内の位置に配置される、画像処理装置。
  9. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記入力欄のサイズは、前記付加画像によって規定される前記付加領域のサイズに基づいて決定される、画像処理装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記第1特定部は、前記対象画像内に前記閉じた線で囲まれる領域が存在するかを解析することによって、前記付加領域を特定する、画像処理装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記第1特定部は、
    前記対象画像データを解析することによって、前記対象画像内の背景色とは異なる予め定められた色を有する部分画像を前記付加画像として特定し、
    特定された前記付加画像の外縁に囲まれた領域を前記付加領域として特定する、画像処理装置。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記第1特定部は、
    前記対象画像データを解析することによって、前記対象画像内の一部の領域を囲む線状の画像であって、予め定められた色を有する、前記線状の画像を前記付加画像として特定し、
    前記線状の画像によって囲まれた前記対象画像内の一部の領域を前記付加領域として特定する、画像処理装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記補足情報は、前記消去済画像と前記補足情報とが同時に再生される場合に、前記対象画像内で前記付加領域が存在する位置に対応する前記消去済画像内の位置と関係付けて表現される、画像処理装置。
  14. シート上の元画像と、前記シート上にユーザによって付加された付加画像と、を含む対象画像を示す対象画像データであって、前記シートを光学的に読み取ることによって生成される前記対象画像データを取得する取得機能と、
    前記対象画像データを解析することによって、前記付加画像を構成する閉じた線で囲まれる前記対象画像内の領域である付加領域であって、前記付加画像を含む前記付加領域を特定する第1特定機能と、
    前記対象画像データのうち、前記付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、前記付加領域内において、前記付加画像に含まれる記入対象を特定する第2特定機能と、
    前記第2特定機能による特定結果と、前記対象画像データと、を用いて、前記対象画像から前記付加画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データと、前記付加画像に関して前記消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データと、を生成して、前記消去済画像データと前記補足情報データとを含む画像ファイルを生成する生成機能であって、前記画像ファイルは、前記補足情報データによって示される前記補足情報と独立して前記消去済画像を再生可能であるとともに、前記消去済画像と前記補足情報とを同時に再生可能である特定のファイルフォーマットを有する、前記生成機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記第2特定機能は、前記付加領域内の画像に対して、文字認識処理を実行して、前記記入対象としての文字が認識されるか否かを判断し、
    前記生成機能は、
    前記第2特定機能によって前記付加領域内に文字が認識される場合に、認識された文字を示すテキスト情報を含む第1種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
    前記第2特定機能によって前記付加領域内に文字が認識されない場合に、前記付加領域内の文字とは異なる前記記入対象を少なくとも示す画像データを含む第2種の補足情報データを含む前記画像ファイルを生成する、コンピュータプログラム。
  15. シート上の元画像と、前記シート上にユーザによって付加された付加画像と、を含む対象画像を示す対象画像データであって、前記シートを光学的に読み取ることによって生成される前記対象画像データを取得する取得機能と、
    前記対象画像データを解析することによって、前記付加画像を構成する閉じた線で囲まれる前記対象画像内の領域である付加領域であって、前記付加画像を含む前記付加領域を特定する第1特定機能と、
    前記対象画像データのうち、前記付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、前記付加領域内において、前記付加画像に含まれる記入対象を特定する第2特定機能と、
    前記第2特定機能による特定結果と、前記対象画像データと、を用いて、前記対象画像から前記付加画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データと、前記付加画像に関して前記消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データと、を生成して、前記消去済画像データと前記補足情報データとを含む画像ファイルを生成する生成機能であって、前記画像ファイルは、前記補足情報データによって示される前記補足情報と独立して前記消去済画像を再生可能であるとともに、前記消去済画像と前記補足情報とを同時に再生可能である特定のファイルフォーマットを有する、前記生成機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記第2特定機能は、前記付加領域内において、前記付加領域内の背景画素とは異なる色を示す非背景画素を特定することによって、前記付加領域の背景とは異なる画像を特定し、
    前記生成機能は、
    前記第2特定機能によって前記付加領域内に、閾値以上の個数の前記非背景画素が特定される場合には、前記閾値以上の個数の前記非背景画素が示す前記補足情報を示す前記補足情報データを含む前記画像ファイルを生成し、
    前記第2特定機能によって前記付加領域内に前記閾値以上の個数の前記非背景画素が特定されない場合には、ユーザによる入力を受け取るための入力欄であって前記消去済画像内に配置される前記入力欄を示す入力欄データを含む前記画像ファイルを生成する、コンピュータプログラム。
  16. シート上の元画像と、前記シート上にユーザによって付加された付加画像と、を含む対象画像を示す対象画像データであって、前記シートを光学的に読み取ることによって生成される前記対象画像データを取得する取得機能であって、前記対象画像は、前記付加画像として、第1の色を有する第1の付加画像と、第2の色を有する第2の付加画像と、を含む、前記取得機能と、
    前記対象画像データを解析することによって、前記付加画像を構成する閉じた線で囲まれる前記対象画像内の領域である付加領域であって、前記付加画像を含む前記付加領域を特定する第1特定機能であって、前記付加領域として、前記第1の付加画像によって規定された第1の付加領域と、前記第2の付加画像によって規定された第2の付加領域と、を特定する、前記第1特定機能と、
    前記対象画像データのうち、前記付加領域内の画像を示す部分画像データを解析することによって、前記付加領域内において、前記付加画像に含まれる記入対象を特定する第2特定機能と、
    前記第2特定機能による特定結果と、前記対象画像データと、を用いて、前記対象画像から前記付加画像が消去された消去済画像を示す消去済画像データと、前記付加画像に関して前記消去済画像を補足する補足情報を示す補足情報データと、を生成して、前記消去済画像データと前記補足情報データとを含む画像ファイルを生成する生成機能であって、前記画像ファイルは、前記補足情報データによって示される前記補足情報と独立して前記消去済画像を再生可能であるとともに、前記消去済画像と前記補足情報とを同時に再生可能である特定のファイルフォーマットを有する、前記生成機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記生成機能は、前記画像ファイルとして、第1の画像ファイルと第2の画像ファイルとを生成し、
    前記第1の画像ファイルは、前記対象画像データに基づく前記消去済画像データと、前記第1の付加画像に対応する第1の補足情報データと、を含み、
    前記第2の画像ファイルは、前記消去済画像データと、前記第2の付加画像に対応する第2の補足情報データと、を含む、コンピュータプログラム。
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