JP6540185B2 - 欠陥検査装置及びその制御方法、プログラム、並びに、記憶媒体 - Google Patents
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Description
また、本発明は、上述した欠陥検査装置の制御方法、及び、当該制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びに、当該プログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。
また、気泡・欠陥判定部135は、反射超音波波形取得部134で取得された反射超音波波形において、欠陥検出ゲート設定部133で設定された欠陥検出ゲート(第2期間)に、情報入力部131から入力された欠陥検出ゲートにおける信号検出閾値以上(所定閾値以上)の信号強度を有する反射超音波である第2反射超音波が存在する場合であって、上述した反射超音波波形において気泡検出ゲートに第1反射超音波が存在せずに液体310中に気泡311が存在しないと判定した場合には、被検査体200に欠陥201が存在すると判定を行う。
気泡大きさ算出部136は、気泡・欠陥判定部135により液体310中に気泡311が存在すると判定された場合に、図2(b)に示す反射超音波波形における第1反射超音波C1と表面反射超音波Sとの間の第1時間t1、図2(b)に示す反射超音波波形における表面反射超音波Sと第2反射超音波C2との間の第2時間t2、及び、液体310を伝播する超音波の速度に基づいて、気泡311の大きさdを算出する処理を行う。具体的に、気泡大きさ算出部136は、以下の(1)式を用いて、気泡311の大きさdを算出する。なお、(1)式において、Cwは、液体310を伝播する超音波の速度である。
ステップS110に進むと、気泡・欠陥判定部135は、現在配置されている超音波プローブ110の位置に対応する被検査体200の位置に欠陥201が存在しないと判定を行う。
ステップS111に進むと、気泡・欠陥判定部135は、ステップS108で取得された反射超音波波形において、ステップS104で設定された気泡検出ゲートの期間内に、第1反射超音波を検出できたか否かを判断する。ここで、第1反射超音波を検出できたか否かの判断は、ステップS106で入力された気泡検出ゲートにおける信号検出閾値の情報に基づいて行われる。
ステップS112に進むと、気泡・欠陥判定部135は、現在配置されている超音波プローブ110と被検査体の表面210との間の液体310中に気泡311が存在すると判定する。
ステップS115に進むと、気泡・欠陥判定部135は、現在配置されている超音波プローブ110の位置に対応する被検査体200の位置に欠陥201が存在すると判定を行う。
ステップS116に進むと、記録・表示部138は、ステップS110、ステップS114或いはステップS115の気泡・欠陥判定部135による判定結果や、ステップS113で算出された気泡311の大きさd、ステップS114で算出された気泡311の位置w等の各情報を記録し、また、表示する処理を行う。さらに、記録・表示部138は、必要に応じて、ステップS101、S102及びS106で入力された各種の情報や、ステップS108で取得された反射超音波波形等を記録し、また、表示する処理を行う。
ステップS118に進むと、制御・処理装置130は、超音波プローブ110を所定の位置に移動する制御を行う。その後、ステップS107に戻り、ステップS118で移動させた超音波プローブ110の位置において超音波の送受信を行い、ステップS108以降の処理を行う。
図5は、本発明の実施形態における実施例1の実験の様子を示す図である。図5において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。また、図5では、超音波プローブ110と電気的に接続されている、図1に示す超音波送受信装置120及び制御・処理装置130については、記載を省略している。
実施例2の実験では、欠陥201を人工的に設けた被検査体200−1に替えて、欠陥201の無い被検査体200−2を用いたものである。それ以外の構成については、図5に示す実施例1の実験と同様である。
上述した本発明の実施形態では、被検査体の表面210と超音波プローブ110との間に介在させる310として汎用性が高い水を用いる例を示したが、本発明においてはこれに限定されるものではない。例えば、被検査体の表面210と超音波プローブ110との間に介在させる310として、被検査体200における錆の防止の観点から油等を用いる形態も、本発明に適用可能である。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
Claims (7)
- 被検査体の表面と超音波プローブとの間に液体を介在させて、前記液体を介した超音波の伝播によって前記被検査体に欠陥が存在するか否かを検査する欠陥検査装置であって、
前記超音波プローブから前記被検査体に対して超音波を送信する送信手段と、
反射した前記超音波を反射超音波として前記超音波プローブを介して受信する受信手段と、
前記送信手段により前記超音波プローブから前記超音波を送信する時点から前記被検査体の表面で反射した前記反射超音波である表面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点までの期間を第1期間として設定する第1期間設定手段と、
前記表面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点から前記被検査体の裏面で反射した前記反射超音波である裏面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点までの期間を第2期間として設定する第2期間設定手段と、
前記送信手段により前記超音波プローブから前記超音波を送信した時点からの経過時間に対する前記反射超音波の信号強度を示す反射超音波波形を取得する波形取得手段と、
前記第2期間に所定閾値以上の信号強度を有する前記反射超音波である第2反射超音波が存在し、前記第1期間に所定閾値以上の信号強度を有する前記反射超音波である第1反射超音波が存在する場合、前記第2反射超音波が欠陥に起因するものでないと判定し、
前記第2期間に前記第2反射超音波が存在し、前記第1期間に前記第1反射超音波が存在しない場合、前記第2反射超音波が欠陥に起因するものであると判定する判定手段と
を有することを特徴とする欠陥検査装置。 - 前記判定手段は、
前記第1期間に前記第1反射超音波が存在しない場合には、前記被検査体の表面と前記超音波プローブとの間の前記液体中に気泡が存在しないと判定すると共に、前記第2反射超音波は欠陥に起因して発生したものであると判定し、
前記第1期間に前記第1反射超音波が存在する場合には、前記被検査体の表面と前記超音波プローブとの間の前記液体中に気泡が存在すると判定すると共に、前記第2反射超音波は気泡に起因して発生したものであると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査装置。 - 前記判定手段により前記液体中に前記気泡が存在すると判定された場合に、前記反射超音波波形における前記第1反射超音波と前記表面反射超音波との間の時間t1、前記反射超音波波形における前記表面反射超音波と前記第2反射超音波との間の時間t2、及び、前記液体を伝播する前記超音波の速度に基づいて、前記気泡の大きさを算出する気泡大きさ算出手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載の欠陥検査装置。
- 前記判定手段により前記液体中に前記気泡が存在すると判定された場合に、前記反射超音波波形における前記表面反射超音波と前記第2反射超音波との間の時間t2、及び、前記液体を伝播する前記超音波の速度に基づいて、前記被検査体の表面からの前記気泡までの距離で示される前記気泡の位置を算出する気泡位置算出手段を更に有することを特徴とする請求項2または3に記載の欠陥検査装置。
- 被検査体の表面と超音波プローブとの間に液体を介在させて、前記液体を介した超音波の伝播によって前記被検査体に欠陥が存在するか否かを検査する欠陥検査装置の制御方法であって、
送信手段により、前記超音波プローブから前記被検査体に対して超音波を送信する送信ステップと、
受信手段により、反射した前記超音波を反射超音波として前記超音波プローブを介して受信する受信ステップと、
前記送信手段により前記超音波プローブから前記超音波を送信する時点から前記被検査体の表面で反射した前記反射超音波である表面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点までの期間を第1期間として設定する第1期間設定ステップと、
前記表面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点から前記被検査体の裏面で反射した前記反射超音波である裏面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点までの期間を第2期間として設定する第2期間設定ステップと、
前記送信ステップにより前記超音波プローブから前記超音波を送信した時点からの経過時間に対する前記反射超音波の信号強度を示す反射超音波波形を取得する波形取得ステップと、
前記第2期間に所定閾値以上の信号強度を有する前記反射超音波である第2反射超音波が存在し、前記第1期間に所定閾値以上の信号強度を有する前記反射超音波である第1反射超音波が存在する場合、前記第2反射超音波が欠陥に起因するものでないと判定し、
前記第2期間に前記第2反射超音波が存在し、前記第1期間に前記第1反射超音波が存在しない場合、前記第2反射超音波が欠陥に起因するものであると判定する判定ステップと
を有することを特徴とする欠陥検査装置の制御方法。 - 被検査体の表面と超音波プローブとの間に液体を介在させて、前記液体を介した超音波の伝播によって前記被検査体に欠陥が存在するか否かを検査する欠陥検査装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
送信手段により、前記超音波プローブから前記被検査体に対して超音波を送信する送信ステップと、
受信手段により、反射した前記超音波を反射超音波として前記超音波プローブを介して受信する受信ステップと、
前記送信手段により前記超音波プローブから前記超音波を送信する時点から前記被検査体の表面で反射した前記反射超音波である表面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点までの期間を第1期間として設定する第1期間設定ステップと、
前記表面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点から前記被検査体の裏面で反射した前記反射超音波である裏面反射超音波を前記超音波プローブを介して前記受信手段で受信する時点までの期間を第2期間として設定する第2期間設定ステップと、
前記送信ステップにより前記超音波プローブから前記超音波を送信した時点からの経過時間に対する前記反射超音波の信号強度を示す反射超音波波形を取得する波形取得ステップと、
前記第2期間に所定閾値以上の信号強度を有する前記反射超音波である第2反射超音波が存在し、前記第1期間に所定閾値以上の信号強度を有する前記反射超音波である第1反射超音波が存在する場合、前記第2反射超音波が欠陥に起因するものでないと判定し、
前記第2期間に前記第2反射超音波が存在し、前記第1期間に前記第1反射超音波が存在しない場合、前記第2反射超音波が欠陥に起因するものであると判定する判定ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 請求項6に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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