JP6539820B2 - 開閉弁 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉弁に関し、例えば高圧流体が収容される容器に取り付けられるものである。
上記のような開閉弁の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では、ハウジング内に直角をなす2つの流路を交差するように形成してある。それらの一方の外界への開口をガス入口とし、他方の外界への開口をガス出口とし、2つの流路の交差位置に弁座が形成されている。この弁座付近に、この弁座を開閉する弁体を配置し、一方の流路の延長線上に配置した軸の一端を弁体に結合し、この軸の他端にピストンを結合してある。このピストンは、弁体に近い側の面と弁体から遠い面とを有し、この遠い面に配置されたばねがピストンを押圧し、弁体に弁座を閉弁させる。ピストンの弁体に近い側の面に、外部から駆動流体が供給されると、ピストンは、ばねの押圧力に抗して弁体をばね側に移動させて、弁座を開弁させる。ピストンの弁体から遠い面の中央から弁体からさらに遠くなるように突出部が形成され、この突出部の先端には、ハウジングの外部から治具を挿通可能な治具挿通ねじ孔が形成されている。強制的に開弁させる場合、この治具挿通ねじ孔に治具を挿通螺合させて、ピストンを治具によってばねの押圧力に抗して押し上げて、弁体を弁座から離座させる。
特開2007−162763号公報
上記の技術では、強制的に開弁する場合、治具をピストンに取り付けたうえで、治具を操作しなければならず、その作業が面倒であった。しかも、一端に弁体が結合されている軸の他端は、ピストンに結合されているので、ピストンと弁体との中心軸を一致させたうえで、その中心軸上に上記軸を配置しなければ、ピストン及び弁体が円滑に動作せず、ピストンと弁体との組立精度を高める必要があった。
本発明は、容易に手動によって開弁させることができる上に、ピストンと弁体との組立精度を高めずとも、両者が円滑に動作する開閉弁を提供することを目的とする。
本発明の一態様の開閉弁は、本体を有している。この本体に、いずれも外界に開口している流体の流入口及び流出口が互いに離れて設けられている。例えば、流入口は、流体が収容されている容器に結合され、流出口は、配管を介して別の容器に結合される。流体としては、液体または気体を使用することができる。前記本体内に前記流入口と前記流出口とを繋いで流路が形成されている。流路は直線状に形成することもできるし、所定の角度をなす2つの流路を1か所で交差させて形成することもできる。前記流路の中途に弁座が設けられている。前記弁座に着座及び離座可能に弁体が前記本体内に設けられ、着座状態において流路が遮断され、離座状態において流路が連通する。前記弁体に直線状の軸の一端が結合され、他端が前記本体から外界に突出している。軸の長さ方向に沿って前記本体から離れる方向である第1の方向に軸が移動したとき、前記弁体が前記弁座から離座し、前記長さ方向に沿って前記本体に近づく方向である第2の方向に軸が移動したとき前記弁体が着座する。前記本体内に形成されたピストン室内にピストンが配置され、このピストンは前記軸の一端と他端との間に設けられ、前記第1及び第2の方向に摺動可能である。前記本体に流体の給排口が設けられ、前記ピストンを第1及び第2の方向に摺動させるように前記ピストン室に駆動流体を給排する。駆動流体も気体または液体を使用できる。前記軸の前記本体からの突出部分に作動部材が設けられている。作動部材は、前記軸からその外方に向けて突出し、前記本体側に面を有している。前記軸に手動操作可能な手動操作駆動部材が外挿され、かつ前記本体から一部が突出するように前記本体に螺合されている。螺合状態に応じて手動操作駆動部材は前記第1及び第2の方向に進退する。弁体の着座状態において、手動操作駆動部材の第1の方向への移動によって前記作動部材の前記本体側の面に接触して前記作動部材を第1の方向へ手動操作駆動部材が移動させる。
このように構成することによって、弁体が着座している状態において、手動操作駆動部材を第1の方向に移動するように手動操作駆動部材の本体への螺合状態を変更すると、手動操作駆動部材が作動部材の本体側の面に接触し、さらに駆動部材の螺合状態を変更させると、作動部材が第1の方向に移動し、これに伴って軸も弁体も第1の方向に移動し、弁体を弁座から離座させることができる。従って、治具を取り付けたり、取り付けた軸を操作したりする必要がないので、強制的に開弁する作業が容易になる。また、手動操作駆動部材を第1の方向にわずかに移動させることによって、開弁状態を調整することができ、その調整も手動操作駆動部材の螺合状態の調整によって行えるので、無段階に行える。
上記の態様において、前記手動操作駆動部材は、前記軸に沿って前記本体内に侵入したピストン駆動部を有するものとすることができる。前記手動操作駆動部材の第2の方向への移動に従って前記ピストン駆動部が前記ピストンを第2の方向へ押圧する。従って、手動操作駆動部材が第2の方向へ移動するように手動操作駆動部材の螺合状態を変化させることによって、ピストンを第2の方向へ押圧することができ、これに伴って軸及び弁体が第2の方向へ移動し、強制的に手動操作によって閉弁することができる。よって、手動操作によって強制的に開弁することも閉弁することも可能となる。
上記の態様において、前記作動部材は、前記本体側の面と反対側にも面を有するものとできる。この面にも接触可能に前記手動操作駆動部材が形成され、前記手動操作駆動部材の第2の方向への移動に従って前記作動部材も第2の方向へ移動する。このように構成すると、作動部材の2つの面に対する手動操作駆動部材の接触状態が変化するように手動操作駆動部材の螺合状態を変化させることによって、強制的に開弁させることも閉弁させることもできる。
上記の態様において、前記弁体が前記弁座に着座している状態において、前記軸の本体内の部分であって、前記軸の第1の方向への移動に従って前記本体から突出する部分に、開弁指示マークを設けることができる。このように構成すると、駆動流体によってピストンが第1の方向へ移動して、開弁したとき、軸も第1の方向へ移動し、今まで本体内にあった開弁指示マークが形成された軸の部分が本体の外部に突出し、開弁指示マークを外部から確認することができ、開弁状態にあることを確認することができる。
上記の態様の場合、上記の態様において手動操作駆動部材にピストン駆動部を設けた場合または上記の態様において手動操作駆動部材が作動部材の2つの面にそれぞれ接触可能な場合、手動操作駆動部材は、手動操作可能なハンドルを有するものとすることができる。このように構成すると、手動操作駆動部材の操作が容易になり、強制的に開弁や閉弁する作業も容易になる。
以上のように、本発明による開閉弁では、容易に手動によって開弁させることができる上に、ピストンと弁体との組立精度を高めずとも、両者を円滑に動作させることができる。
本発明の第1の実施形態の開閉弁の閉弁状態を示す縦断正面図である。 図1の開閉弁の開弁状態を示す縦断正面図である。 図1の開閉弁を手動操作によって開弁状態から閉弁した状態を示す縦断正面図である。 図1の開閉弁を手動操作によって閉弁状態状態から開弁した状態を示す縦断正面図である。 図1の開閉弁の正面図である。 図1の開閉弁の閉弁状態と開弁状態とを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の開閉弁の縦断正面図である。 本発明の第3の実施形態の開閉弁の部分省略縦断正面図である。 本発明の第4の実施形態の開閉弁の部分省略縦断正面図である。 本発明の第5の実施形態の開閉弁の部分省略縦断正面図である。
本発明の第1の実施形態の開閉弁は、例えば容器弁として使用されるもので、流体、例えば気体が収容された容器に取り付けられて、通常状態では閉弁状態にあり、駆動流体、例えばエアーが供給されると、開弁状態に切り替えられ、容器から気体を排出するものである。また、この開閉弁は、開弁状態において手動によって閉弁状態に、あるいは閉弁状態において手動によって閉弁状態に切り替えられ、開弁状態または閉弁状態において弁の開度または閉度を手動によって調整可能なものである。以下では、便宜上、この開閉弁が上下方向に沿って配置されていることを前提ととして説明するが、必ずしも上下方向に配置されなければならないものではない。
この開閉弁は、図5に示すように、本体2を有している。本体2は、弁ハウジング4と、パイロットシリンダフランジ6と、パイロットシリンダハウジング8と、パイロットシリンダカバー10とからなり、弁ハウジング4の上にパイロットシリンダフランジ6を介してパイロットシリンダハウジング8が配置され、パイロットシリンダハウジング8の上にパイロットシリンダカバー10が配置されている。
図1乃至図4に示すように、弁ハウジング4は、その縦断面図形状が概略T字状をなし、例えば円柱状の垂直部4aと、例えば短角柱状の水平部4bとからなる。垂直部4aの上端面が水平部4a下面中央に結合されている。垂直部4a下端部からその内部に上側に向かって例えば気体の流入口12が形成されている。流入口12の内奥から垂直部4aの長さ方向に沿って水平部4bに向かって直線状に流入路14が形成されている。水平部4bの右方の端面からその内部に向けて気体の流出口16が形成され、流出口16の内奥から水平部4bの長さ方向に沿って更に奥に向かって直線状に流出路18が形成されている。流入路14と流出路18とは、水平部4bのほぼ中央に形成したシリンダ20によって連通している。シリンダ20は、流入路14の延長線上に上下方向に沿って流入路14の径よりも大きい径に形成されている。
この流入路14とシリンダ20との境界部部分に弁座22が形成されている。上下方向に沿って進退することによって、弁座22に着座、離座可能に主弁24がシリンダ20内に配置されている。主弁24の上端に主弁ホルダ26が配置されている。主弁ホルダ26も、その縦断面形状が概略T字状で、その垂直部26aの下端に主弁24が取り付けられ、垂直部26a及びこれに続く主弁24の上部を包囲するように、これらの周囲に主弁ホルダーカバー28が取り付けられている。これら主弁24、主弁ホルダー26、主弁ホルダーカバー28によって弁体が構成されている。主弁24が弁座22に着座することによって、流入路14と流出路18とが遮断されて閉弁状態とされ、離座することによって流入路14と流出路18とが連通されて、開弁状態とされる。
主弁ホルダー26の水平部26bの上面には、下部軸30の一端が結合されている。下部軸30は、パイロットシリンダフランジ6を通過して、パイロットシリンダハウジング8内まで、上方に直線状に伸びている。シリンダ20の上端には、シリンダ20に連ねて、弁ハウジング4上端まで開口した凹所32が形成されている。この凹所32とシリンダ20との境界にシリンダ20を封止するように下部主軸ガイド34が配置されている。この下部主軸ガイド34を貫通して下部軸30がパイロットシリンダハウジング8内に伸びている。
パイロットシリンダハウジング8も例えば角柱状で、その下端から上方に凹所32と対向して凹所36が形成されている。この凹所36内を下部軸30が上方に向かって伸びている凹所32、パイロットシリンダフランジ6及び凹所36によって形成された空間内に、この空間内にある下部軸30の部分及び下部主軸ガイド34を包囲するように、軸封スリーブ38が配置されている。このスリーブ38は凹所32に固定されている。この軸封スリーブ38は、下部主軸ガイド34には密着しているが、下部軸30とは隙間をあけて配置されている。この隙間を埋めるように下部主軸ガイド34側から上側に向かって主軸シール40、Oリングホルダ42、上部主軸ガイド44が、軸封スリーブ38内に順に配置されている。Oリングホルダ42は、下部軸30に対するOリング46と、軸封スリーブ38に対するOリング48とを保持している。なお、この開閉弁では、上述したOリング以外に多くのOリングが使用されているが、本発明の要旨に直接関係しないものについては、図示はするが詳細な説明は省略する。
パイロットシリンダハウジング8には、その上面で開口し、下方に向かうパイロットシリンダ50が形成されている。この上面の開口は、パイロットシリンダカバー10によって閉じられている。このパイロットシリンダ50は、貫通孔52を介して凹所36に通じている。貫通孔52は、下部軸30よりも大径に形成されている。パイロットシリンダ50には、パイロットピストン54が配置されている。パイロットピストン50のほぼ中央が下部軸30に上下方向に摺動可能に配置されている。パイロットピストン50下面中央には、貫通孔52内に進入したスリーブ56が形成されている。スリーブ56の外周面は、貫通孔52の面に密着している。このスリーブ56内に下部軸30が進入し、その先端は、パイロットピストン50の上面付近に位置している。パイロットシリンダカバー10に上下方向に沿って形成した貫通孔57を介して外部から上部軸58が、パイロットシリンダ50内に進入し、その内部にあるパイロットピストン54をその上面から通過して、スリーブ56内まで直線状に伸びている。
上部軸58は下部軸よりも大径に形成されており、その下端からその内部に下部軸30が進入し、両者はねじ結合されて、1つの直線状の軸を形成している。上部軸58のスリーブ56内にある下端部は、上部軸58の他の部分よりも大径に形成されて、スリーブ56の内面に接する係合部58aとされている。この係合部58aと係合するように、スリーブ56内の上端部付近は、径が狭められて段状の係止部54aとされている。この係合部58aと係止部54aとによって、パイロットピストン54は、上部軸58に係合されており、上部軸58及び下部軸30が昇降すると、これに伴って昇降するが、上部軸58と下部軸30のいずれにも固定されていない。従って、パイロットピストンと弁体24との中心が下部軸30と上部軸58との中心と完全に一致している必要はなく、パイロットピストン50の組立精度を高める必要はない。
パイロットシリンダ50内に、駆動流体、例えばエアーを供給するために、パイロットシリンダハウジング8には、パイロットシリンダ50の下面に連通したパイロット通路60が上下方向に形成されている。このパイロット通路60に連なり外界に連通したパイロット給排口62がパイロットシリンダハウジング8の一方の側面に形成されている。
パイロットピストン54の上面とパイロットピストンカバー10との間には、弾性手段、例えば複数のコイルばね64が配置されている。これらコイルばね64は、パイロットピストン54を弁座22側に押圧しており、その結果、弁座22に主弁24が着座し、流入路14と流出路18とが遮断されている。
従って、パイロット給排口62のエアーが供給されていない状態では、図1に示すように、主弁24が弁座22に着座して、流入路14と流出路16とは遮断されて、閉弁状態にある。即ち、この開閉弁はノーマルクローズのものである。
この閉弁状態において、パイロット給排口62にエアーを供給すると、図2に示すように、パイロットピストン54はコイルばね64の押圧力に抗して第1の方向、即ち上側に移動する。これに伴って、上部軸58及び下部軸30も上側に移動し、下部軸30に結合されている主弁24も上側に移する。その結果、主弁24が弁座22から離座し、流入路14と流出路18とが連通されて、開弁状態となる。
この開弁状態において、パイロット給排口62からエアーを排気すると、コイルばね64の押圧力によって、パイロットピストン54は、第2の方向、即ち、下側に移動する。これに伴い上部軸58、下部軸30も下側に移動し、下部軸30に結合された主弁24が、図1に示すように弁座22に着座し、流入路14と流出路18とが遮断され、閉弁状態となる。
閉弁状態において、上部軸58の先端は、パイロットシリンダカバー10よりも上方に突出しており、上部軸58の外周囲に密着してスリーブ状のインジケータロッド66がその突出端付近からパイロットピストン54の上面まで伸びている。このインジケータロッド66の上端に接するように、上部軸58に作動部材、例えばインジケータフランジ68がナット69によって取り付けられている。このインジケータフランジ68は上部軸58よりも径が大きい円板状のものである。このインジケータフランジ68とパイロットシリンダカバー10の上面の間に、駆動部材、例えば手動操作ボルト70の頭部70aが位置している。この頭部70aの上面は、閉弁状態において、インジケータフランジ68の下面に接近している。この頭部70aの下面から貫通孔57内にインジケータロッド66を包囲するようにピストン駆動部、例えばスリーブ部70bが進入している。このスリーブ70bの下端は、閉弁状態においてパイロットピストン54の上面付近に位置している。このスリーブ70bの上端付近には雄ねじ部70cが形成され、この雄ねじ部70cは、貫通孔57に形成した雌ねじ部57aに螺合している。
従って、手動操作ボルト70は、雄ねじ部70cの雌ねじ部57aに対する螺合状態を変化させることによって、パイロットシリンダカバー10から頭部70aが離れ、かつスリーブ70bの下端がパイロットピストン54の上面から離れるように上昇させたり、パイロットシリンダカバー10に頭部70aが近づき、かつ雄ねじ部70aがパイロットピストン54の上面に接触するように下降させたりすることが可能である。なお、閉弁状態において頭部70aとパイロットシリンダカバー10とに接触するように、スペーサ71が配置されて、閉弁状態を維持している。
そして、開弁状態において、操作ボルト70を頭部70aが下降するように回転させて、頭部70aの下面がパイロットシリンダカバー10に近づいた時、スリーブ70bの下端がパイロットピストン54の上面を押圧して、パイロットピストン54を下側に押すことによって、主弁24が弁座22に完全に着座させられるように、スリーブ70bの長さが選択されている。さらに、閉弁状態において、操作ボルト70をその頭部70aが上昇するように回転させて、頭部70aの上面がインジケータフランジ68の下面に接触し、インジケータフランジ68を持ち上げることによって、上部軸58を上昇させることによって、主弁24を弁座22から完全に離座させることができる。このとき、雄ねじ部70cが貫通孔57から抜けないように、雄ねじ部70cの長さが選択されている。
従って、図1に示すような閉弁状態において何らかの理由で完全に閉弁されていないような場合には、手動操作ボルト70を下降するように回転させて、スリーブ70cの下端でパイロットピストン54の上面を押すことによって主弁24を弁座22側に移動させて、完全に弁座22に主弁24を着座させることができる。即ち、手動で主弁24の閉度を調整することができる。
また、開弁状態において、例えばエアーの排気不良によって、閉弁できないような場合には、上述したのと同様に手動操作ボルト70を回転させることによって、スリーブ70bがパイロットピストン54の上面を押して、主弁24を弁座22側に移動させ、図3に示すように完全に弁座22に主弁24を着座させることができる。この場合、スペーサ71を操作ボルト70の頭部の下面から外れるように回転させてから、操作ボルト70の操作が行われる。
同様に、図2に示す開弁状態において何らかの理由で完全に開弁されていないような場合には、手動操作ボルト70を上昇するように回転させて、頭部70aでインジケータフランジ68を持ち上げることによって主弁24を弁座22から上昇させて、完全に弁座22から主弁24を離座させることができる。即ち、手動で主弁24の開度を調整することができる。
また、閉弁状態において、例えばエアーの供給不良によって、開弁できないような場合には、上述したのと同様に手動操作ボルト70を上昇するように回転させることによって、頭部70aがインジケータフランジ68を押して、主弁24を上昇させ、図4に示すように、完全に弁座22から主弁24を離座させることができる。この手動による主弁24の弁座22からの離座は、主弁24に結合されている下部軸30と上部軸58とからなる軸を直接に駆動しているので、確実に行うことができる。
手動操作ボルト70の頭部70aは、インジケータフランジ68よりも径が大きく形成されており、この頭部70aの上面には、例えば円周状の開弁指示マーク72が図6(b)に示すように形成されている。この開弁指示マーク72は、閉弁状態においては、インジケータフランジ68によって隠されて、図6(a)に示すように外部から観察できない位置にある。但し、開弁状態において上部軸58が上昇することによって図6(b)に示すように外部から観察できる位置に、開弁指示マーク72は形成されている。従って、この開弁指示マーク72を外部から観察することができるときには、開弁状態であることを作業員は容易に理解できる。
なお、弁ハウジング4内には、流出路16が設けられている水平部4bの側面と反対側の側面に安全弁取付口74が形成されており、この安全弁取付口74に通じるように流入口12から安全弁通路76が弁ハウジング4内に形成されている。安全弁取付口74には、図示していない安全弁が取り付けられる。
また、流入口12が形成されている部分の弁ハウジング4の垂直部4bの外周囲には、雄ねじ78が形成されている。この雄ねじ78と水平部4bとの間の垂直部4aには、雄ねじ78側から順にOリング80とフランジナット82とが取り付けられている。雄ねじ78は、この容器弁を容器に取り付けるために、容器に形成された雌ねじにOリング80が容器に接触するまで螺合させられる。フランジナット82は、その取付位置を上下動させらるように垂直部4aに形成された雄ねじ84に螺合する雌ねじ86を内周面に有している。
フランジナット82が設けられているのは、次の理由による。容器弁に、この開閉弁を取り付けた後に、同じ構造の別の開閉弁に交換することがある。この場合、別の開閉弁の雄ねじ78の長さが、交換前の開閉弁と微妙に異なっていることがある。この別の開閉弁を容器の雌ねじに完全に螺合させた場合、流出口16の位置が、交換前の開閉弁の流出口16の位置と異なった位置に、雄ねじ78の中心軸の回りに回転してしまう。そうすると、例えば流出口16に接続されるホースの長さを最短に設定していた場合、このホースのコネクタを流出口16に接続できず、新たなホースを用意しなければならない。同様に安全弁取付口74の位置も回転しているので、交換前の安全弁の安全弁取付口74の位置を基準に予め定めていた安全弁の設置スペースに安全弁を設置することができない場合がある。
そこで、フランジナット82の位置を垂直部4bの長さ方向に進退させて、雄ねじ78の容器の雌ねじへの螺合状態を調整して、流出口16や安全弁取付口74の位置が、開閉弁の交換前と同じ位置になるようにしている。
本発明の第2の実施形態の開閉弁を図7に示す。この実施形態の開閉弁は、ノーマルオープンのもので、パイロットピストン54の向きが第1の実施形態のパイロットピストンと上下反対になり、パイロット流路60とパイロット取付口74とが、パイロットシリンダカバー10に形成され、コイルバネ64が、パイロットピストン54とパイロットシリンハウジング8との間に配置されている以外、第1の実施形態の開閉弁と同様に構成されている。同等部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
本発明の第3の実施形態を図8に示す。この実施形態の開閉弁は、第1または第2の実施形態において手動操作ボルト70の頭部70aに、その回転操作を容易にするために、ハンドル73を一体に形成したものである。他の構成は、第1または第2の実施形態と同様である。
本発明の第4の実施形態を図9に示す。この実施形態の開閉弁では、作動部材としてインジケータフランジ68ではなく、別のフランジ68aを上部軸58の上部に設けてある。操作ボルト70の頭部70aがフランジ68aの下面に接触して、フランジ68aの操作が可能としてある。更に頭部70aの外周囲からスリーブ状の延長部70dを上側に向けて形成し、その上端部は、フランジ68aよりも上側に位置している。この上端部には、円板状のインジケータ部70eが取り付けられ、その下面がフランジ68aの上面よりも上側に位置している。このインジケータ部70の上面よりも幾分上方にインジケータフランジ68の下面が位置するようにインジケータフランジ68が上部軸58に取り付けられている。そして、閉弁状態においてインジケータフランジ68によって隠されるように開弁指示マーク72がインジケータ部70dの上面に形成されている。他の構成は、第1の実施形態の開閉弁と同一であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
この開閉弁では、閉弁状態においてパイロットシリンダ50内にエアーが供給されると、第1の実施形態と同様にして開弁され、そのときインジケータフランジ68が上昇して、開弁指示マーク72が外部から確認でき、開弁していることを作業員が理解できる。
この開弁状態では、フランジ68aの上面がインジケータ部70eの下面に接近している。従って、延長部70dを操作ボルト70が下降するように回転させると、インジケータ部70eの下面がフランジ68aの上面に接触する。この接触状態において更に延長部70dを下降させると、インジケータ部70eによってフランジ68aが押圧されて、フランジ部68a及び上部軸58が下降し、主弁24が弁座24に着座し、閉弁状態となる。
また、図9の閉弁状態において、操作ボルト70の延長部70dを操作ボルト70が上昇するように回転させると、頭部70aの上面がフランジ68aの下面に接触する。この接触状態において更に延長部70dを上昇するように回転させると、頭部70aによってフランジ68及び上部軸58が上昇し、主弁24が弁座22から離座し、開弁状態となる。
本発明の第5の実施形態の開閉弁を図10に示す。この実施形態の開閉弁では、開閉指示マーク72が上部軸58の外周囲に設けられ、インジケータフランジ68が除去されている。開閉指示マーク72は、閉弁状態では、インジケータ部70eの上面にあり、外部から観察できないように形成してある。しかし、エアーがパイロットシリンダ50に供給されて上部軸58が上昇したときに、インジケータ部70eよりも上方に突出するように開閉指示マーク72は形成されている。従って、インジケータフランジ68が不要となり、開閉弁の構成が簡略化される。他の構成は、第4の実施形態と同一であるので、同一符号を付して、その説明を省略する。
上記の各実施形態の開閉弁を容器弁として使用したが、他の用途に使用する開閉弁として使用することもできる。また、上記の各実施形態の開閉弁は、気体を遮断、開放するものとして説明したが、液体を遮断、開放するものとして使用することもできる。また、上記の実施形態の開閉弁では、駆動流体としてエアーを使用したが、他の気体を使用することもできるし、他の液体、例えば圧油を使用することもできる。
上記の各実施形態では、弁ハウジング4の水平部4bの一方の側面に流出口16を設け、垂直部4aの下端に流入口12を設けたが、逆に水平部4bに流入口を設け、垂直部に流出口を設けることもできる。また、上記の各実施形態では、弁ハウジングにはT字状のものを使用したが、水平部と垂直部とからなるL字状のものを使用することができる。この場合、水平部の外方端に流入口を設け、水平部と垂直部の交差部分側の垂直部の端面に流出口を設けることもできる。上記の各実施形態では、軸として下部軸30と上部軸58とを結合したものを使用したが、1本の軸を使用することもできる。また、上記の各実施形態では、弁ハウジング4の水平部4b及びパイロットシリンダハウジング8に角柱状のものを使用したが、円柱状のものを使用することもできる。第1乃至第3の実施形態では、操作ボルト70のスリーブ70bを利用して、パイロットピストン54を下方に押圧することによって、開弁状態から閉弁状態にするように構成したが、場合によっては、スリーブ70bの長さを短くして、操作ボルト70の頭部70aによって常閉状態から常開状態にするようにのみ構成することもできる。また、第4及び第5の実施形態においても、第3の実施形態と同様に操作ボルト70にハンドルを設けることもできる。
2 本体
12 流入口
14 流入路(流路)
16 流出口
18 流出路(流路)
22 弁座
24 弁体
30 下部軸(軸)
50 パイロットシリンダ(ピストン室)
54 パイロットピストン(ピストン)
58 上部軸(軸)
62 エアー給排口
68 インジケータフランジ(作動部材)
70 操作ボルト(駆動部材)

Claims (5)

  1. 本体と、
    前記本体に外界に開口して互いに離れて設けられた流体の流入口及び流出口と、
    前記本体内に前記流入口と前記流出口とを繋いで形成された流路と、
    前記流路の中途に設けられた弁座と、
    前記弁座に着座及び離座可能に前記本体内に設けられた弁体と、
    前記弁体に一端が結合され、他端が前記本体から外界に突出して前記本体内に直線状に設けられ、その長さ方向に沿って前記本体から離れる方向である第1の方向に移動したとき前記弁体が前記弁座から離座し、前記長さ方向に沿って前記本体に近づく方向である第2の方向に移動したとき前記弁体が着座する軸と、
    前記軸の前記一端と前記他端との間に設けられ、前記本体内に形成されたピストン室内に配置され、前記第1及び第2の方向に摺動可能なピストンと、
    前記本体に設けられ、前記ピストンを第1及び第2の方向に摺動させるように前記ピストン室に駆動流体を給排する給排口と、
    前記軸の前記本体からの突出部分に設けられ、前記軸からその外方に向けて突出し、前記本体側に面を有する作動部材と、
    前記軸に外挿されると伴に、前記本体から一部が突出するように前記本体に螺合されて、螺合状態に応じて前記第1及び第2の方向に進退し、前記弁体の着座状態における第1の方向への移動によって前記作動部材の前記本体側の面に接触して前記作動部材を第1の方向へ移動させる、手動操作可能な手動操作駆動部材とを、
    有する開閉弁。
  2. 請求項1記載の開閉弁において、前記手動操作駆動部材は、前記軸に沿って前記本体内に侵入したピストン駆動部を有し、前記手動操作駆動部材の第2の方向への移動に従って前記手動操作駆動部が前記ピストンを第2の方向へ押圧する開閉弁。
  3. 請求項1記載の開閉弁において、前記作動部材は、前記本体側の面と反対側にも面を有し、この面にも接触可能に前記手動操作駆動部材が形成され、前記駆動部材の第2の方向への移動に従って前記作動部材も第2の方向へ移動する開閉弁。
  4. 請求項1記載の開閉弁において、前記弁体が前記弁座に着座している状態において、前記軸の本体内の部分であって、前記軸の第1の方向への移動に従って前記本体から突出する部分に、開弁指示マークが設けられている開閉弁。
  5. 請求項1、2または3記載の開閉弁において、前記手動操作駆動部材は、手動操作可能なハンドルを有する開閉弁。
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