JP6538586B2 - 流延装置及び溶液製膜方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流延装置及び溶液製膜方法に関する。
偏光板の保護フィルムなどの光学フィルムの製造方法として、溶液製膜方法が知られている。溶液製膜方法は、ダイから、ポリマーが溶媒に溶解したドープを走行する支持体へ向けて流出することにより支持体上に流延膜を形成し、流延膜を支持体から剥ぎ取って乾燥するフィルムの製造方法である。ドープが出るダイの出口はスリット状に形成されており、これにより、ダイの出口からはビードと呼ばれるドープの膜状物が支持体にわたって形成される。
ビードが振動するなど不安定である場合には、得られるフィルムには厚みむら、すなわち厚みの不均一化が生じる。こうしたビードの不安定化を招くものとして、支持体の走行方向に伴って流れるいわゆる同伴風が知られている。同伴風は、ビードの長さが一定の場合にはビードを概ね一定の周波数で振動させるので、同伴風の影響による厚みむらはフィルムの長手方向において概ね一定のピッチで現れる。そして、そのピッチは、製造速度に違いがあってもビードの長さが同じであればほとんど同じである。ビードに対する同伴風の影響を抑えるために、支持体の走行方向におけるダイの上流側を、減圧チャンバにより減圧する方法があり、この方法は一定の効果がある。しかし、製造するフィルムの厚みが薄くなるほど、そして、製造する速度を高めるほど、減圧チャンバを使用したビードの制御は難しくなるのが実情である。
そこで、例えば特許文献1には、支持体の走行方向におけるダイの上流側、かつダイと近接した位置に、同伴風を遮る遮風部材を設け、遮風部材の上流側表面において遮られなかった微量の同伴風を、ダイの上流側表面に案内し、案内された同伴風をダイと遮風部材との間に形成した吸引通路を介してダイの上部に送る方法が記載されている。また、この特許文献1には、遮風部材の支持体との対向面に多孔質層または吸引溝を形成しており、これらに上記の微量の同伴風を案内する方法も記載されている。
特許文献1に記載される方法は、ビードへの同伴風の影響を抑制する観点で優れている。近年ではディスプレイのさらなる薄型化に伴い、使用される光学フィルムには、従来は問題視されなかった程度のごくわずかな厚みむらを抑制することが望まれており、特許文献1に記載される方法は、同伴風の影響によるごくわずかな厚みむらの発生を抑える。
特開2015−066742号公報
しかしながら、フィルムの長手方向において概ね一定のピッチで現れ、厚みの最大値と最小値との差が大きくても0.8μm程度のごくわずかな厚みむらには、同伴風が起因するものとは異なり、そのピッチが製造速度に依存するものがある。ピッチが製造速度に依存する厚みむらとは、製造速度を大きくするほどピッチが大きくなる厚みむらであり、具体的には製造速度を2倍にするとピッチが2倍になる厚みむらである。
そこで、本発明は、厚みがより均一な光学フィルムを製造する流延装置及び溶液製膜方法を提供することを目的とする。
本発明の流延装置は、走行する支持体と、ダイと、遮風部材と、延設部材とを備える。ダイは、支持体に向けてスリット状の出口からドープを流出する。遮風部材は、支持体の走行方向におけるダイよりも上流に配され、かつ、ダイと隙間をもって対向しており、支持体の走行に伴って流れる同伴風を遮る。延設部材は、遮風部材のダイとの対向面における支持体側の端部に、ダイに向けて突出して設けられ、かつ、ダイの出口の長手方向に沿って延びている。延設部材はダイとの距離を増減する方向において移動自在である。
延設部材は、以下の(1)または(2)が好ましい。延設部材は、フッ素系ポリマーにより形成されていることが好ましい。
(1)ダイと遮風部材との隙間の支持体側の端部を閉塞すること。
(2)ダイの出口の長手方向に延びた複数の凸部が並列しているラビリンス構造を有し、かつ、ダイと非接触に設けられること。
遮風部材は、開口が形成されており支持体に対向する対向板を有し、ダイの出口の長手方向に延びた箱状とされており、流延装置が遮風部材の内部の気体を吸引する吸引機構を備えることが好ましい。
本発明の溶液製膜方法は、上記の流延装置を用いてドープからなる流延膜を支持体に形成するステップと、支持体から流延膜を剥ぎ取ることによりフィルムを形成するステップと、フィルムを乾燥するステップとを有する。
本発明によれば、厚みがより均一な光学フィルムが得られる。
本発明を実施した溶液製膜設備の概略図である。 遮風ボックスの斜視図である。 流延ダイと遮風ボックスと延設部材との一部断面概略図である。 流延ダイと遮風ボックスと延設部材との一部断面概略図である。 延設部材と遮風ボックスとの概略側面図である。 延設部材と遮風ボックスとの概略側面図である。
図1において、本発明を実施した溶液製膜設備10は、光学フィルム(以下、単に「フィルム」と称する)11を連続的に製造するためのものである。製造するフィルム11の厚みは、本実施形態では30μmとしているが、厚みは特に限定されず、10μm以上70μm以下の範囲内とされる。以下に示す各実施形態は、フィルム11の厚みが薄い場合ほど、厚みむらの抑制効果が顕著であり、例えば10μm以上50μm以下の範囲内のフィルム11を製造する場合には、従来技術と比べて特に大きな効果が確認されている。
溶液製膜設備10は、上流側から順に、流延装置12とクリップテンタ13と乾燥室15と冷却室16と巻取室17とを有する。なおこの例では、液晶ディスプレイの偏光板の保護膜として用いるフィルム11を製造しているが、これに限られず、例えば、偏光板の保護機能を有する位相差フィルムや低透湿フィルムとして用いるフィルムを製造することができる。
流延装置12は、ポリマーが溶媒に溶解したポリマー溶液であるドープ18から、溶媒を含んだ状態のフィルム11を形成するためのものである。この例では、ドープ18のポリマーをセルローストリアセテート(以下、TACと称する)、溶媒をジクロロメタンとメタノールとの混合物としている。しかしドープ18のポリマーと溶媒とはこれに限定されない。ポリマーの他の例としては、例えば、TACとは異なるセルロースアシレートと、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)等が挙げられる。TACとは異なるセルロースアシレートとしては、例えば、セルロースジアセテートと、セルロースアセテートプロピオネートなどが挙げられる。溶媒の他の例としてはメタノールと、ブタノールと、アセトンと、クロロホルム等が挙げられ、こうした物質は単独で用いてもよいし、複数種類を混合して用いてもよく、用いるポリマーの種類に応じて決められる。
流延装置12は、ダイ19と、遮風ボックス20と、吸引機構21と、流延ベルト22と、回転ローラ23,24と、流延ベルト22から流延膜33を剥ぎ取る剥取ローラ25と、温調器26と、送風機27a,27b等を備える。
ダイ19は、供給されてきたドープ18を、内部において案内しながらドープ18の流れを膜状に形成し、出口19aから流出するためのものである。出口19aは、図1の紙面奥行方向に延びたスリット状に形成されている。流延ベルト22は、ダイ19から流出したドープ18を支持して流延膜33を形成するためのものである。
回転ローラ23,24には、環状に形成された支持体としての流延ベルト22が掛け渡される。上記の出口19aの長手方向は、この流延ベルト22の幅方向に一致する。回転ローラ23,24は回転軸23a,24aを有し、回転軸23a,24aが図示しない駆動装置により回転することにより、周方向に回転する。この回転に伴い流延ベルト22は長手方向に連続的に走行する。ダイ19は、本実施形態においては回転ローラ23上に設けているが、回転ローラ23から回転ローラ24に向かう流延ベルト22上に設けてもよい。走行する流延ベルト22に向けてダイ19からドープ18が連続的に流出することにより、流延ベルト22上に流延膜33が形成される。なお、ダイ19の出口19aから流出したドープ18は流延ベルト22にかけて膜状のビード18a(図3参照)を形成する。この例では、支持体として、回転ローラ23,24に掛け渡され、回転ローラ23,24の回転により走行する流延ベルト22を用いているが、これに限られず、流延ドラム(図示無し)を用いてもよい。
流延ベルト22は走行速度が25m/分以上80m/分以下の範囲内にされており、これによりフィルム11の製造速度が25m/分以上80m/分以下の範囲内としている。本実施形態では、流延ベルト22の走行速度並びにフィルム11の製造速度を60m/分にしている。
温調器26は、流延膜33を支持する流延ベルト22のベルト面の温度を所定の値にするためのものである。流延膜33が温調器26は、回転ローラ23,24に取り付けられており、伝熱媒体の温度を調節する温度調節部(図示無し)を備え、温度調節部と回転ローラ23,24内に設けられる流路との間で、所望の温度に調節された伝熱媒体を循環させる。この伝熱媒体の循環により、回転ローラ23,24を介して流延ベルト22の温度を調節する。
送風機27a,27bは、流延膜33を乾燥するためのものである。送風機27a,27bは、ダイ19よりも流延ベルト22の走行方向下流側に設けられる。なお、流延ベルト22の走行方向(以下、単に「走行方向」と称する)は、図中において矢線Xで示す。送風機27a,27bは、本実施形態では、通過する流延膜33に向けて乾燥風を送出するものとしているが、これに限られず、例えば走行方向Xに向けて流延膜33上に乾燥風を供給するものであってもよい。
流延ベルト22の走行に伴って流れる同伴風を遮るための遮風部材は、走行方向Xにおけるダイ19よりも上流に配される。遮風部材は、中実のブロック状とされた遮風ブロックでもよいが、この例では中空の箱状とされた遮風ボックス20としてある。したがって、遮風ボックス20は、走行方向Xにおけるダイ19の上流側、かつ、流延ベルト22の近傍の空間を外部空間と仕切る構造とされている。吸引機構21は、遮風ボックス20と接続しており、遮風ボックス20の内部の気体を吸引する。遮風ボックス20は、ダイ19と隙間をもって対向している。ダイ19と遮風ボックス20とは、それぞれ金属で形成され、温度に応じて寸法がごくわずかではあるが変化する。そこで、ダイ19と遮風ボックス20との寸法が変化してもダイ19と遮風ボックス20とが接触しないように、隙間CLの間隔、すなわちダイ19と遮風ボックス20との距離が設定される。例えば、隙間CLの間隔は、0.5mm以上5.0mm以下の範囲内に設定され、本実施形態では1.0mmとしている。遮風ボックス20と吸引機構21との詳細は別の図面を用いて後述する。
剥取ローラ25は、その回転軸を回転ローラ23の回転軸と平行に配される。剥取ローラ25は、この例では、フィルム11の搬送路に関して流延ベルト22とは反対側に配されており、周面にフィルム11が巻き掛けられる。剥取ローラ25は、フィルム11の搬送にともなって従動回転する。フィルム11を剥取ローラ25に巻き掛けた状態で、溶液製膜設備10の下流に向けてフィルム11が引っ張られることにより、流延膜33が所定の剥取位置で流延ベルト22から剥がれる。なお、剥取ローラ25をモータによりフィルム11の搬送に同期して回転させてもよい。
流延装置12からクリップテンタ13に至る搬送路には、複数のローラ28が配され、これらのローラ28は、フィルム11をクリップテンタ13に案内する。複数のローラ28によって設定されるフィルム11の搬送路の近傍には、送風装置(図示無し)が設けられてもよい。この送風装置は、溶媒を含んだ状態のフィルム11に、風をあててフィルム11の乾燥をすすめる。
クリップテンタ13は、フィルム11を幅方向に延伸する延伸装置であり、フィルム11の側端部を保持する保持部材としてのクリップ29を複数備える。なお、保持部材は、複数のピンを台に備えたピンプレートであってもよい。複数のクリップ29は、環状に形成されたチェーン(図示無し)に、所定の間隔で取り付けられている。チェーンは、レール(図示無し)に沿って移動自在に取り付けられており、チェーンの移動により、クリップ29はレールに沿って循環移動する。クリップ29は、クリップテンタ13の入口近傍で、案内されてきたフィルム11の保持を開始し、出口に向かって移動して、出口近傍で保持を解除する。保持を解除したクリップ29は再び入口近傍に移動して、新たに案内されてきたフィルム11を保持する。クリップテンタ13は、クリップ29をフィルム11の長手方向と幅方向とに移動させることにより、フィルム11を長手方向に搬送しながら幅方向に延伸する。クリップテンタ13には送風装置30が設けられており、搬送されるフィルム11には送風装置30から乾燥風が送られる。
クリップテンタ13より下流には、本実施形態のように耳切装置31が設けられていてもよい。耳切装置31は、フィルム11の幅方向両側端部を切り離す。切り離された両側端部は、送風によりクラッシャ32に送られて、クラッシャ32により破砕され、ドープ等の原料として再利用される。
乾燥室15には、フィルム11を搬送しながら、さらに乾燥をすすめるためのものである。乾燥室15には多数のローラ34が設けられており、ローラ34のそれぞれにフィルム11が巻き掛けられながら搬送される。乾燥室15内の雰囲気の温度や湿度などは、図示しない空調機により調節されている。
冷却室16は、乾燥室15の下流に設けられており、フィルム11を例えば室温となるまで冷却するためのものである。冷却室16は、雰囲気の温度や湿度などが、図示しない空調機により調節されている。
本実施形態では、冷却室16の下流にナーリング付与ローラ35を設けている。ナーリング付与ローラ35は、フィルム11の両側端部に多数の凹凸からなるナーリングを付与する。巻取室17は巻取機36を備え、巻取機36はプレスローラ38を有する。巻取機36にはフィルム11を巻き取るための巻き芯37がセットされ、駆動部(図示無し)によって巻き芯37を周方向に回転させてフィルム11をプレスローラ38による押さえながら巻き芯37に巻き取る。
図2に示すように、流延ベルト22に近接して設けられる遮風ボックス20は、ダイ19の出口19a(図1参照)の長手方向Yに延びており、出口19aの長手方向Yにおける遮風ボックス20の長さW20は、出口19aの長手方向Yの長さよりも大きい。遮風ボックス20のダイ19に対向する対向面20sには、ダイ19の出口19aの長手方向Yに沿って延びている延設部材41が、ダイ19へ向けて突出して設けられている。延設部材41は、隙間CL中の空気に生じる非常に小さい波長の気圧波がビード18aに伝わることを抑制するためのものである。図中Zは、鉛直方向であり、出口19aの長手方向Yは鉛直方向Zと直交する。延設部材41は、対向面20sにおける流延ベルト22側の端部、すなわち、図2において対向面20sの鉛直方向Zにおける下側端部に設けられている。
図3に示すように、延設部材41は、隙間CL(図1参照)のうち流延ベルト22側の端部を閉塞する閉塞部材である。ダイ19と遮風ボックス20とは、いずれも出口19aの長手方向Yに長く、金属で形成されているから、隙間CLを出口19aの長手方向Yの全域にわたって閉塞するために、ダイ19と遮風ボックス20とを延設部材41を挟んだ状態で互いに押圧して配することが好ましい。さらに、延設部材41は柔らかい素材で形成されていることが好ましい。例えば、弾性率がダイ19と遮風ボックス20とを構成する金属よりも低い素材が好ましく、このような素材としてはフッ素系ポリマーが挙げられる。フッ素系ポリマーとしては例えばポリテトラフルオロエチレンが挙げられ、本実施形態でもポリテトラフルオロエチレンとしている。なお、延設部材41の素材は、ドープ18に溶媒として使用した液体に溶解しないものとする。
遮風ボックス20は、図3における上方の外部空間と遮風ボックス20の内部空間とを仕切る天板20aと、流延ベルト22に対向する対向板20bとを有する。天板20aには第1開口20cが形成されており、対向板20bには第2開口20dが形成されている。第2開口20dは、走行方向Xにおける対向板20bのいずれの位置に形成されていてもよいが、走行方向Xにおける対向板20bの下流側ほど好ましく、本実施形態のように下流端に形成されていることが特に好ましい。第2開口20dは、出口19aの長手方向Yに延びており、走行方向Xにおける長さが5mm以上80mm以下の範囲内であり、本実施形態では20mmである。吸引機構21は、遮風ボックス20と第1開口20cにおいて接続しており、この第1開口20cから遮風ボックス20の内部の気体を吸引する。これにより、対向板20bと流延ベルト22との間の気体が、第2開口20dから流入し、遮風ボックス20の内部気体として吸引機構21に吸引される。吸引機構21と第1開口20cと第2開口20dとは、必ずしも設けられなくてもよいが、本実施形態のように設ける方がより好ましい。
上記構成の作用を説明する。ドープ18は、ポンプ(図示無し)によりダイ19へ連続的に供給される。ダイ19は、内部において、ドープ18を出口19aに向けて案内しながら流れの幅を連続的に拡げて膜状にし、出口19aから連続的に流出する。ドープ18は、走行する流延ベルト22に向けて流出され、これにより、流延ベルト22上に流延膜33が形成される。出口1と流延ベルト22との間にはビード18aが形成される。
遮風ボックス20は流延ベルト22に近接して設けられており、長さW20は、出口19aの長手方向Yにおける長さよりも大きいから、流延ベルト22の走行に伴って流れる同伴風は、走行方向Xにおける遮風ボックス20の上流側の表面で遮られる。この結果、同伴風によるビード18aの振動が抑制され、同伴風が起因の厚みむらが抑えられたフィルム11が得られる。
溶液製膜設備10の駆動系ならびに送風系などの各機器の稼働中には機械振動が発生し、これらの機械振動は、ダイ19を介して、隙間CLの空気に伝搬し、隙間CLの空気において増幅したり、共振したりする。このような増幅あるいは共振によって隙間CL中に生じた非常に小さい波長の気圧波(以下、微気圧波と称する)は、延設部材41が無い場合には、ビード18aに伝わってビード18aをわずかではあるが振動させる、もしくはビード18aの厚みをわずかではあるが変化させる。微気圧波の圧力は概ね0.001Pa以上0.05Pa以下の範囲内であり、周波数は概ね5Hz以上60Hz以下の範囲内である。この結果、フィルムにごくわずかな程度ではあるが厚みむらが生じる。微気圧波の周波数は上記範囲内で概ね一定であり、そのため、フィルムの厚みむらは長手方向におけるピッチが一定である。そして、フィルムの製造速度を変更する場合には、その製造速度に応じて流延ベルト22の走行速度を変更するが、微気圧波の周波数は変化しないので、厚みむらのピッチは変わる。例えば、流延ベルト22の走行速度を2倍にすると、厚みむらのピッチは2倍になる。このように、微気圧波は、製造速度にピッチが依存する厚みむらの原因となる。
しかし、本実施形態は延設部材41が設けられているから、微気圧波がビード18aに伝わることが抑えられ、ビード18aの振動とビード18aの厚みの変化とが抑制される。これにより厚みがより均一なフィルム11が得られ、製造速度にピッチが依存する厚みむらが抑えられている。なお、微気圧波がビード18aに伝わることを抑える延設部材41の機能は、微気圧波を減衰する減衰機能と、遮る遮断機能との両方であると考えられる。
延設部材41は、ダイ19と遮風ボックス20とを構成する金属よりも弾性率が低い素材、例えば本実施形態においてはポリテトラフルオロエチレンで形成されているから、延設部材41を挟んだ状態でダイ19と遮風ボックス20とを押圧した場合に、隙間CLが出口19aの長手方向Yにわたって延設部材41により、より確実に閉塞されている。この結果、微気圧波がビード18aに伝わることがより確実に抑えられ、ビード18aの振動とビード18aの厚みの変化とがより確実に抑制される。これにより、厚みがより均一なフィルム11がより確実に得られる。
流延装置12は、遮風ボックス20の第1開口20cに接続する吸引機構21を備え、遮風ボックス20の対向板20bに第2開口が形成されているから、同伴風のわずかな一部が流延ベルト22と対向板20bとの間に流入しても、遮風ボックス20を介して吸引機構21へ案内される。これにより、ビード18aに対する同伴風の影響がより確実に抑制される。この結果、フィルム11には、同伴風に起因する厚みむらがより確実に発生しない。第2開口20dは、走行方向Xにおける対向板20bの下流側端部に形成されているから、流延ベルト22と対向板20bとの間において流延ベルト22の走行に伴って新たに発生する同伴風も含めて、確実に吸引機構21へ案内される。この結果、同伴風に起因する厚みむらが、さらに確実に抑制されたフィルム11が得られる。第2開口20dは出口19aの長手方向Yに延びており、走行方向Xにおける長さが5mm以上80mm以下の範囲内とされており、このように面積が小さく抑えられて形成されているから、走行方向Xにおけるビード18aの上流側の領域の圧力をより精緻に調整しやすい。このため、ビード18aがより安定するので、フィルム11がより確実に均一な厚みで得られる。
流延ベルト22上で、流延膜33は送風機27a,27bからの乾燥風により乾燥されて、剥ぎ取られるまでにゲル化する。剥取ローラ25は、搬送可能な程度にゲル化した流延膜33を、流延ベルト22から連続的に剥ぎ取り、帯状のフィルム11が形成される。剥ぎ取り時の流延膜33の溶媒含有率は、20質量%以上250質量%以下の範囲であることが好ましい。なお、本明細書において溶媒含有率(単位;%)は乾量基準の値であり、具体的には、溶媒の質量をMS、流延膜33またはフィルム11の質量をMFとするときに、{MS/(MF−MS)}×100で求める百分率である。
フィルム11は、クリップテンタ13へ案内される間、送風装置(図示無し)により風をあてられて乾燥をすすめられる。風の温度は、20℃以上250℃以下であることが好ましい。フィルム11は、クリップテンタ13において、搬送されながら乾燥をすすめられる。この乾燥の間に、延伸されて幅を拡げられる。延伸後に、幅を狭められることもある。こうした幅の変化率は、目的とする例えば光学特性等に応じて決定される。
クリップテンタ13から送り出されたフィルム11は、クリップテンタ13での把持跡のある側端部が耳切装置31で切除された後に、乾燥室15へ送られる。乾燥室15は、ローラ34でフィルム11を支持しながら下流側へ送る。雰囲気の温度や湿度などが調節されている乾燥室15を通過することにより、フィルム11はより乾燥される。フィルム11は冷却室16を通過することで例えば室温となるまで冷却される。
フィルム11は、冷却された後、ナーリング付与ローラ35により両側端部にナーリングが付与される。ナーリングが付与されたフィルム11は、巻取室17で、巻き芯37にロール状に巻き取られる。
この例では、流延膜33に含まれる溶媒の乾燥により流延膜33に自己支持性を発現させているが、これに限られない。例えば、冷却により流延膜33に自己支持性を発現させてもよい。
延設部材41は隙間CLのうち流延ベルト22側の端部を閉塞するものであるが、延設部材はこの例に限られない。図4に示す延設部材61は、隙間CLの全域を閉塞する。この例の延設部材61も延設部材41と同様に、遮風ボックス20の対向面20sに突出して設けられ、出口19aの長手方向Yに延びている。このように、延設部材は、隙間CLのうち少なくとも流延ベルト22側の端部を閉塞していればよい。延設部材61により、微気圧波がビード18aに伝わることが抑えられ、ビード18aの振動とビード18aの厚みの変化とが抑制される。これにより厚みがより均一なフィルム11が得られる。
上記の延設部材41,61は、遮風ボックス20に固定されているが、図5に示す延設部材71のように移動自在に設けられていてもよい。図5において、ダイ19は、シフト機構72を有し、鉛直方向Zにおいて移動自在とされている。これにより、ダイ19は、製造するフィルム11の種類に応じて鉛直方向Zにおける位置が変えられる。
遮風ボックス73も遮風ボックス20と同様に、ダイ19と隙間CLをもって対向している。遮風ボックス73は、同伴風を遮るために流延ベルト22からの距離は通常は変えずに固定である。したがって、ダイ19の鉛直方向Zにおける変位によって、走行方向Xにおける隙間CLの間隔は変わる。そこで、以下の延設部材71と遮風ボックス73とが備えられている。
遮風ボックス73は、ダイ19と対向する対向面73sにおける流延ベルト22側の端部に、延設部材71が嵌合する嵌合溝74が形成されている。延設部材71は、出口19a(図1,図3,図4参照)の長手方向Yに延びており、対向面73sに突出して配される。延設部材71は、嵌合溝74において、走行方向X、すなわちダイ19との距離を増減する方向において移動自在である。これにより、延設部材71は、鉛直方向Zにおけるダイ19の変位に応じて、対向面73sからの突出量が調整され、この調整により延設部材71は隙間CLのうち流延ベルト22側の端部を閉塞する。
出口19aの長手方向Yにおける遮風ボックス73の一端側と他端側とにおいて、流延ベルト22に対して起立した姿勢で設けられ、遮風ボックス73の内部空間と外部空間とを仕切る側板73eには、押さえ板76が設けられる。押さえ板76は、延設部材71をその長手方向の一端側と他端側とから押圧する。側板73eにはねじ穴が形成されており、押さえ板76は、ねじ77により側板73eに固定される。これにより、延設部材71は、セットした位置に固定され、フィルム11の製造中における変位が防止される。本実施形態においても、遮風ボックス73に接続する吸引機構21が備えられ、遮風ボックス73には第1開口20c及び第2開口20dが形成されているが、図5においては図示を略し、説明は略す。なお、遮風ボックス73の流延ベルト22に対向する対向板73bにおける第2開口20dの位置は、嵌合溝74の位置及び深さに応じて適宜設定するとよい。
本実施形態においても、延設部材71により、微気圧波がビード18aに伝わることが抑えられ、ビード18aの振動とビード18aの厚みの変化とが抑制される。これにより厚みがより均一なフィルム11が得られる。なお、延設部材61,71の素材は、延設部材41と同じであるので説明を略す。
延設部材41,61,71は、隙間CLの少なくとも流延ベルト22側の端部を閉塞するものであるが、延設部材はこれらに限られない。図6に示す延設部材81も延設部材41,61,71と同様に、隙間CL中の空気に生じる非常に小さい波長の気圧波がビード18aに伝わることを抑制するためのものである。延設部材81は、遮風ボックス20のダイ19に対向する対向面における流延ベルト22側の端部に突出して設けられている。延設部材81は、出口19aの長手方向Yに沿って延びている。延設部材81は、出口19aの長手方向Yに延びた凸部81aを複数有する。複数の凸部81aは、並列しており、互いに離間した状態で概ね平行に形成されている。これら複数の凸部81aにより、延設部材81は、ラビリンス構造とされている。凸部81aは、ダイ19へ向けて突出しているが、先端はダイ19と非接触である。このように、延設部材81は、隙間CLを非閉塞な状態に、対向面20sに設けられている。なお、延設部材81は、この例では遮風ボックス20の対向面20sに固定しているが、これに限られない。例えば、遮風ボックス73の嵌合溝74に嵌合し、ダイ19との距離を増減する方向において移動自在であり、延設部材81と同様のラビリンス構造をもつ延設部材としてもよい。
延設部材81の素材は、ドープ18に溶媒として使用した液体に溶解しない、例えばフッ素系ポリマーが好ましい。このようなフッ素系ポリマーとしてはポリテトラフルオロエチレンが挙げられ、本実施形態でもポリテトラフルオロエチレンとしている。
本実施形態は延設部材81が設けられているから、微気圧波がビード18aに伝わることが抑えられ、ビード18aの振動とビード18aの厚みの変化とが抑制される。これにより厚みがより均一なフィルム11が得られる。なお、微気圧波がビード18aに伝わることを抑える延設部材81の機能は、ラビリンス構造によって微気圧波を減衰する減衰機能と考えられる。
[実施例1]〜[実施例3]
図1に示す溶液製膜設備10を用いてフィルム11を製造し、実施例1とした。溶液製膜設備10の延設部材41を、図4に示す延設部材61に置き換えてフィルム11を製造し、実施例2とした。溶液製膜設備10の延設部材41を、図4に示す延設部材81に置き換えてフィルム11を製造し、実施例3とした。前述の通り、製造したフィルム11の厚みは30μmであり、流延ベルト22の走行速度並びにフィルム11の製造速度は60m/分である。フィルム11の製造中において、ダイ19における機械振動をリオン株式会社製の振動計ユニットUV15を用いて測定した。その測定結果を、(株)小野測器製のFFT(Fast Fourier Transform、高速フーリエ変換)アナライザのCF7200を用いて振動レベルとして評価したところ、実施例1〜3は互いに同等の振動レベルであった。
空気圧の振動と、得られたフィルム11の厚みの均一性と、同伴風の巻き込み故障とについて、以下の評価方法及び評価基準により評価した。なお、厚みの均一性については、下記の通り、厚み変動と周期性厚み変動との2つを評価した。結果は表1に示す。
(1)空気圧の振動
走行方向Xにおけるビード18aの上流側の空気圧の振動を評価した。評価は、Opto acoustic社製の光マイクロホン(Model:Optimic 1160)のセンサ部を延設部材41の長手方向Yにおける中央部に埋設し、空気圧の振動を周波数解析した。この解析によって、10Hz以上80Hz以下の範囲の周波数をもつ空気圧の振動が複数特定された。それら複数の中から最大の振幅値をもつひとつを特定し、その振幅値AXを求めた。また、遮風ボックス20及び延設部材41を取り外し、上記のセンサ部をダイ19の出口19a近傍に貼り付け、空気圧の振動を周波数解析した。センサ部は、走行方向Xにおける出口19aよりも上流側、かつ、出口19aの長手方向Yにおける中央部に貼り付けた。遮風ボックス20及び延設部材41を取り外した場合の周波数解析結果において、周波数が10Hz以上80Hz以下である空気圧の振動の中から最大の振幅値を基準値ASとして設定した。空気圧の振動は、以下の評価基準で評価した。なお、AとBとは合格、Cは不合格である。評価結果は、表1の「空気圧振動」欄に示す。
A;AXがASの1.5倍未満である。
B;AXがASの1.5倍以上3.0倍未満である。
C;AXがASの3倍以上である。
(2)厚みの均一性
(2−1)厚み変動
巻取機36に巻き取られた各フィルム11について、長手方向に1m以上の長さにわたって、1mm以下のピッチで、幅方向における中心部の厚みを測定した。測定には、打点式の膜厚計を使用した。測定した厚みの最大値と最小値の差をTSとした。以下の評価基準に基づいて、厚み変動として評価した。Aは合格、BとCとは不合格である。
A;TSが0.3μm未満である。
B;TSが0.3μm以上0.7μm未満の範囲内である。
C;TSが0.7μm以上である。
(2−2)周期性厚み変動
各フィルム11について、長手方向に1m以上の長さにわたって、1mm以下のピッチで、幅方向における中心部の厚みを測定した。測定には、打点式の膜厚計を使用した。測定した厚みの最大値と最小値の差をTSとした。また、得られた厚みの測定値を周波数解析した。周波数解析においては、流延ベルト22の走行速度を基に周波数を対応づけた。この解析により、10Hz以上80Hz以下の範囲の周波数をもつ厚みの値が複数特定された。周波数が10Hz以上80Hz以下の範囲である周期性をもつ厚みの振動が複数特定される。それら複数の中から最大の厚み値をもつひとつを特定し、その厚み値TXを求めた。そして、TX/TS×100の算出式で求める値を厚み変化率(単位は%)として求め、以下の評価基準に基づいて、周期性厚み変動として評価した。
A;厚み変化率が4%以下である
B;厚み変化率が4%より大きく8%以下の範囲内である。
C;厚み変化率が8%より大きく15%以下の範囲内である。
D;厚み変化率が15%より大きい。
(3)同伴風の巻き込み故障
流延ベルト22とビード18a及び流延膜33とを高速カメラで撮影し、この撮影した画像を5倍以上15倍以下の範囲に拡大してモニターに表示して目視で観察した。ビード18aが流延ベルト22に着地する着地線よりも下流側の流延ベルト22と流延膜33との間に空気が巻き込まれたか否かを確認し、以下の評価基準により同伴風の巻き込み故障として評価した。評価基準は以下である。
合格 ;空気が巻き込まれなかった。
不合格;空気が巻き込まれた。
Figure 0006538586
[比較例1]
遮風ボックス20から延設部材41を取り外して、フィルムを製造し、比較例1とした。その他の条件は実施例1と同じである。フィルムの製造中において、ダイ19における機械振動を実施例と同様に評価したところ、実施例と同じ振動レベルであった。
空気圧の振動と、得られたフィルムの厚みの均一性と、同伴風の巻き込み故障とを評価した。空気圧の振動を評価するにあたり、前述の光マイクロホン(Model:Optimic 1160)のセンサ部は、遮風ボックス20の対抗面20sの流延ベルト22側端部、すなわち、図3における鉛直方向Zの下端に貼り付けた。その他の評価方法と、評価基準とは実施例と同じである。
10 溶液製膜設備
11 フィルム
12 流延装置
13 クリップテンタ
15 乾燥室
16 冷却室
17 巻取室
18 ドープ
18a ビード
19 ダイ
19a 出口
20,73 遮風ボックス
20a 天板
20b,73b 対向板
20c 第1開口
20d 第2開口
20s,73s 対向面
21 吸引機構
22 流延ベルト
23,24 回転ローラ
23a,24a 回転軸
25 剥取ローラ
26 温調器
27a,27b 送風機
28 ローラ
29 クリップ
30 送風装置
31 耳切装置
32 クラッシャ
33 流延膜
34 ローラ
35 ナーリング付与ローラ
36 巻取機
37 巻き芯
38 プレスローラ
41,61,71,81 延設部材
72 シフト機構
73 遮風ボックス
73e 側板
76 押さえ板
77 ねじ
81a 凸部
CL 隙間
W20 幅
P ピッチ
H 高さ

Claims (6)

  1. 走行する支持体と、
    前記支持体に向けてスリット状の出口からドープを流出するダイと、
    前記支持体の走行方向における前記ダイよりも上流に配され、かつ、前記ダイと隙間をもって対向しており、前記支持体の走行に伴って流れる同伴風を遮る遮風部材と、
    前記遮風部材の前記ダイとの対向面における前記支持体側の端部に、前記ダイに向けて突出して設けられ、かつ、前記出口の長手方向に沿って延びている延設部材と
    を備え
    前記延設部材は前記ダイとの距離を増減する方向において移動自在である流延装置。
  2. 前記延設部材は、前記ダイと前記遮風部材との前記隙間の前記支持体側の端部を閉塞する請求項1に記載の流延装置。
  3. 前記延設部材は、前記出口の長手方向に延びた複数の凸部が並列しているラビリンス構造を有し、かつ、前記ダイと非接触に設けられる請求項1に記載の流延装置。
  4. 前記延設部材は、フッ素系ポリマーにより形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の流延装置。
  5. 前記遮風部材は、開口が形成されており前記支持体に対向する対向板を有し、前記出口の長手方向に延びた箱状とされており、
    前記遮風部材の内部の気体を吸引する吸引機構を備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の流延装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の流延装置を用いて前記ドープからなる流延膜を前記支持体に形成するステップと、
    前記支持体から前記流延膜を剥ぎ取ることによりフィルムを形成するステップと、
    前記フィルムを乾燥するステップとを有する溶液製膜方法。
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